2005年9月28日(水)
21日に書いた「グラップラー ツンデレ」を群馬県高崎市アニソンカラオケオフサークルさん、蟹と愉快なエジプト旅行記さんに紹介していただきました。
ありがとうございます。
・ ガン×ソード「第13話 夢の途中」(公式)
カギ爪の男は、なんか寂海王のニオイがする。
なんつうか、すごい詭弁家だ。この語りで2万4千人ぐらいがダマされているんだろう。
ジョシュアは兄レイが殺人者になるのを止めようとしているけど、見えないところですでに童貞を捨て(はじめて人を殺すこと)ていそうだよな。
というか、この状況にいたっては素直にカギ爪の男を殺させてやったほうが、いいように思える。
そして、ヴァンが正式に二つ名を「夜明けのヴァン」と決定したらしい。
いままでも自称していたけど、今回の襲名はちょっとカッコよかった。
・ タイドライン・ブルー「第10話 別れ」(公式)
なんか打ち切りが決まったジャンプ漫画みたいに巻きが入り始めている感じがする。
前回までキールの首を吊るせとヒドイことを書いてきたけど、今回はちょっと見直した。
自分のダメな点を告白したり、グールド艦長をただ否定するだけではなく他の道は無いのかと問い詰めるあたり、成長している気がした。
けっきょく、キールのやったことってイスラに「出産の手助けしたの俺じゃありませんでした」と告白したことだけだったりして。
ティーンにバラされる前に告白と、後ろむきな動機じゃなきゃもっと良かったんだけど。
2005年9月26日(月)
グラップラーツンデレについて。
昨日のリンクで一部不備があったので修正しました。
あと、木賃ふくよし(芸名)さんがぬけていました。申し訳ありません。
あと、今日確認できたのでどっこい生きてる。さんとScott's scribbleさんにも紹介していただきました。
ありがとうございます。
・ 日曜日スーパーヒーロー+ヒロイン タイム
・ マジレンジャー「第30話 伝説の力〜マージ・マジ・マジ・マジーロ〜」(東映・TV朝日)
パワーアップの季節ですね。
携帯電話型マージフォンの古いタイプが、ダイアル式だったのは不覚にもかなり笑ってしまった。
もしかすると、無邪気なギャグに飢えていたのかもしれない。
昔の武器のほうが性能がいいのは、使いこなせる人が減ったためだろうか。
ダイアル式はやっぱり不便だし。テレビだって、ガチャガチャまわすタイプのはすたれちゃったしね。
などと、年齢がばれる感慨を覚えるのだった。
今二十歳の人って、生まれたころからCDとかファミコンがあるんだよな……。
それはそうと、ウルザードがマジレンジャーを心配しているのは敵にもバレバレのようだ。
まあ、当たり前といえば当たり前なんだけど。どう言いつくろっても、助けているようにしか見えない。
いずれ粛清されそうな予感がする。
マジレンジャーと和解するには「母のカタキ」という問題をクリアしないといけないだろう。
だから、母親は死なずに封印してあるというオチが待っていると予想する(ほどでもないんだけど)。
今回、氷の魔法と言い出したから、母の復活が近いのかと思ったけど、まだまだ先のようだ。
・ 仮面ライダー響鬼「三十三之巻 装甲(まと)う刃」(東映・TV朝日)
弾鬼さんたちは一ヶ月で回復できたといっている。いつ一ヶ月たったんだろう。
前回の時点で、27日ぐらい経過していたのだろうか?
普通に考えて、作中で気がついたら一ヶ月がすぎていたのだろう。
小暮さんはいつまでいるんだと言われていたぐらいだし。
というわけで、響鬼&轟鬼も気がついたら一ヶ月たっていて、それで変身できるようになっていたのかもしれない。
・ ふたりはプリキュア MAX HEART「第31話 バルデス復活!チームワークでギリギリ突破!!」(ABC・東映)
去年の格闘系ラクロス部がまた出てきやがった。忘れていなかったんですね。
なぎさたちを研究してしっかりマークするというのは強敵と認識してのこと。
強そうに見えても、相手チームは追う立場なのだ。なにしろ去年は負けているし。
なぎさたちは相手に応じて即座にフォーメーションを変更する。
こういう奇策は、本番でいきなりやっても失敗するものだ。
つまり普段の練習でやっているのだろう。キャプテンなぎさ、やるではないか。
もちろん、影の軍師・雪城ほのかが絡んでいることは間違いないのだが。
なんで、こんなフォーメーションを考えていたのかというと、なぎさは試合のたびに行方不明になるからだろう。
すごい確率でいなくなる。だから保険で、なぎさ抜きフォーメーションを練習しておかないとマズいのだ。
普段でも、なぎさをほのかが拉致ってなぎさ抜き練習をするハメになっていそうだ。
ほのかが「みんながなぎさを中心に」としきりに言っていた。
どういう意味なのか、突進しようとするなぎさを、ほのか&ひかりで止めようとする姿を見て理解できた。
なぎさを中心に、ほのかが前から攻めて、ひかりが後ろから攻めるのだッ!
たぶん、すごいね人体♥(はぁと)って感じの攻めなんだろうな……。
2005年9月25日(日)
21日に書いた「ツンデレ解説(?)」を各地で紹介していただきました。
とりあえず把握していることろでは、BWS@HyperEditionさん、あっ!とランダムさん、小ネタBlog〜純情派さん、かーずSPさん、おもトピさん、好き好き大好きっさん、コンビネーションバラエティさん、ヤマカムさん、あっちの生活 2nd Stageさん、HAGAKURE HDさん、クローン人間現るッッッ!!の巻きさん、ゴルゴ31さん、カトゆー家断絶さん、maaと愉快な仲間達さん、萌ZOOMさん、生きてるだけで儲モン!さん、もうひとつの夏へさん、大吉さん、アキバBlogさん、到狂詩さん、カズヤの徒然草さん、Basketsさん、裏日記。さん、読我新聞さん、siolanのボヤキと一人つっこみ/ウェブリブログさん、黄昏LOLさん、ホームページみたいなのさん、のらぬこのなく頃にさん、戯言雑記ちゃんさん、So-net blog:ごんのどうでもいいチラシの裏さん、負け犬のプライドさん、BLue WateRさん、大手町Garbage Collectionさん、さるさる日記さん、ばーむくーへんさん、ヤスエさんたちです。
烈海王のツンデレはおおむね好評(?)ですが、ビューティー田村は無反応な場合が多い。
性別の壁以上に、許しがたいなにかがあるのだろうか?
「こいつはツンデレがワカっていない。説教する」的なものがなくて一安心だ。
あと、YU-SHOWさんの指摘は確かにその通りで、思い出してみると影響されていました。
この辺は日を改めて説明をしたいと思います。
← リンク御礼 ツンデレ風味
2005年9月21日(水)
夏コミの帰りに友人とだべった。
その時に「ツンデレ」という言葉をうちの今バではじめて知ったといわれた。
武闘派のチャンピオン読者にとって「ツンデレ」が未知の概念である可能性は高い。
わかりやすい文章を目指している当サイトとしては解説を入れるべきであろうと以前から考えていたのだ。
ホスト漫画とクワガタ漫画とサッカー漫画が新連載で出てくるような混沌たるチャンピオンにおいて、「ツンデレ」を知らないのはあまりに危険だ。
そこで、バキ(チャンピオン)読者向けのツンデレ解説をおこなう。
まさに、グラップラー ツンデレだッ!
なお、「ツンデレ大全」という本が出るらしいので、一般的な「ツンデレ」を知りたい人はそっちを見たほうが良い。
◆ ツンデレとは攻めの消力(シャオリー)である
ごく簡単にいえば「ツンデレ」とは、「ツンツンとした強気の態度と、(主人公のことが)好きでデレデレした状態の差が激しいキャラクター」のことをいう。
弛緩と緊張の振り幅が打力の要―――――― である攻めの消力と同じ原理だ。
弛緩しているときは主人公の要求にたいがい答えてしまいながら、緊張状態のインパクトは岩をも砕く威力がある。
← 烈海王はバキ屈指のツンデレキャラである。
普段はようしゃのない打撃で敵を屠るが、手料理を作ったりする一面もある。
烈海王のようにほめられると、テレるのが「ツンデレ」キャラの基本仕様だ。
ツンデレの説明は、烈海王の名を出した時点でほぼ終了してしまう。
では「ツンデレ」の根底に流れるものは何だろうか?
創作における「貧乳」は、低年齢という記号である。
同じく「巨乳」は、成熟した女性と母性の記号だ。
では「ツンデレ」にはどういう意味を持っているのだろうか。
← ツンデレにありがちな風景
ツンデレは対人関係の未完成を意味している。
好意を持っている相手に素直に好意をしめすことができない。
小さい男の子が、好きな女の子に意地悪をしてしまうのと同じ行為といえる。
大人であれば、相手が喜ぶ行動をとろうと考える。
だがツンデレは、自分の思い通りに行動できない。
結果、ツンデレはストレスをためて、ますます態度がとがる悪循環が生まれる。
神の視点で見ている読者は面白いが、当事者にとってはハゲ率が上がりそうな修羅場である。
大人の対応ができる人物がツンデレの周囲にいないと、日々の食事すらままならない状況だろう。
以上の点からツンデレに出現しやすい特徴が以下のものだ。
◆ 嫉妬深い・独占欲が強い(子供らしい感情)
◆ 思い込みが激しい(だまされやすい)
◆ すぐに暴力をふるう(言葉の暴力もふくむ)
◆ 感情的(けっこう感動しやすい)
◆ 寂しがり屋(根は子供だし)
← ツンデレ被害者の図
物語におけるツンデレの良さとは、付きあっても仲が進展しない点にある。
話が進まないまま、デートだけはできるので長期連載作品にはもってこいだ。
登場人物には悪いが、読者的にはツンデレっぷりを堪能できる。
ツンデレの好意に気がつかず振りまわされる男は、ギャグにもなって一石二鳥だ。
個人的には、ツンデレと鈍感男のコンボは最強だと思う。
烈海王はみごとなツンデレだが、バキはさっしが良すぎる。
やはり、烈海王にもっとも相性の良いパートナーは愚地克巳であろうか?
ちなみに、上のツンデレ嬢はジャンプ連載中の「ピューと吹く! ジャガー」に登場するビューティー田村さんだ。
私見ではあるが、ジャンプ最大のツンデレだと思う。
ピヨ彦をあきらめず陰湿なアタックをくりかえして欲しいものだ。
・ チャンピオン流ツンデレ通信講座
次回は「ツンデレは金髪ツインテールの夢を見るか?」を予定しています。冗談です。
他のツンデレ話はこちらへ → 1、2、3
2005年9月20日(火)
・ ガン×ソード「第12話 帰らざる日々…」(公式)
ダンをふくむオリジナルセブンとは、惑星エンドレス・イリュージョンの監視システムだったのだッ!
と、すごい勢いで世界の秘密があきらかになっていく。
完全な異世界ではなく、地球移民が暮らす世界なんだと。
この設定が今後生きてくるのだろうか?
そして、カギヅメの男は、七体の守護者を復活させて世界平和を目指しているらしい。
なんか普通だ。思い切って母なる地球に帰るためとかの、大風呂敷を広げて欲しい気がする。
あまり漠然としすぎた目標では人間はやる気が出にくい。
世界平和ではちょっとつかみ所がない。
スター・ウォーズの皇帝みたいに、とりあえず目の前の戦争を止めるため、とかの工夫が必要だと思う。
とりあえず郵政民営化、とかね。
手袋をはめている人間がいると「もしかして両方とも右手の男なのではないか?」と疑うクセがある。
で、手袋をしている人があやしくて仕方がない。
そして、予想通りの黒幕だった。もうちょっと引っぱると思ったんだけどね。
・ タイドライン・ブルー「第9話 新しい地図」(公式)
主人公キールには「バクチで勝負じゃーッ」と叫ぶと強制的に勝負する雰囲気になるスタンド能力が備わっているに違いない。
サイコロで六を三つ出したあとに、一を三つ出すのは1/46656だ。0.002%の奇跡である。
いくらなんでも主人公補正が高すぎやしないか?
平和的に潜水艦の修理を頼むのは悪くないと思う。
ただ、キールって報酬の話をまったくしないで修理してくれとだけ頼むから、首を吊るしたくなるんだ。
キールが吊るされなくて、ちょっとガッカリしている自分がいた。
キールと対照的にイスラがけなげでいい感じだった。出番は少ないけど。
どんな状態(海の底)でも自分のやるべきことをやる(洗濯)姿がいい。
外に出れなくてもちゃんと乾いていますよ。
で、艦長のことを良い人なのになんで戦争をするのか? と、真っ向否定するわけではなく理解しようとする姿勢を感じる。
良い人でも戦争をすることはあるし、戦争をする人が全て悪いわけでもない。
キールももう少し多面的に物をみて、相手の立場も理解できるようになれば、首を吊られそうになるチャンスも減るのに。
2005年9月19日(月)
じゃらさんが、アニメ版バジリスクに出資しているというので確認してみた。
メニューに「ファンドの方々」と入っていないので、チャプター間をふらふら動いて探すハメになった。
おお、のってるのってる。わりと早い位置じゃないですか。つうと、出資額と順序は関係ないのか?
あと、なんか偽名っぽい人もいるんですけど?
ちなみに私は資料は取りよせたんだけど、口座開設が面倒でけっきょく出資しなかった。
じゃらさんが疑問に感じている、地虫殿のフィギュアが対象年齢14歳以上の謎なんだが。
ゲームとかだと「R-15」で15歳未満という表現なのだが、なぜに14歳か?
14歳というと三島由紀夫「午後の曳航」に14歳未満は死刑にならないとかいう話がありますが、地虫殿をめでるには責任ある年齢である必要があるということなんでしょうか。
つうか、地虫殿は舌がぐにぐにして収まりが悪いなぁ。
2005年9月18日(日)
・ 日曜日スーパーヒーロー+ヒロイン タイム
・ マジレンジャー「第20話 くり返す「あれ?」〜ジー・マジ・マジーロ〜」(東映・TV朝日)
ジョジョ6部の『ジェイルハウスロック』というか、元ネタの映画『メメント』って感じだ。
芳香(長女・ピンク)は全身にイレズミをして、とりあえず一番うざそうな蒔人(長男・グリーン)の頭に銃弾を撃ちこむのが吉だ。
・ 仮面ライダー響鬼「三十二之巻 弾ける歌」(東映・TV朝日)
私は十数回警察官に呼び止められたりボディーチェックされた事もある。
警察官はなぜか笑顔でせまってきます。
チャンピオンで連載していた川島よしお「グルームパーティー」のコミックスおまけでも、警察官は笑顔で迫ってくるとあったので、私だけの経験ではないようだ。
マニュアルに被疑者には笑顔で迫るべしとでもあるのだろうか?
『笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である(by シグルイ)』
Q:(アームドセイバーの)ボタンを押すと、変身が元に戻るのですが?
A:これが、私が考えたデザインだ。使い勝手についていろいろ言う人もいるかもしれない。それは対応する鬼が、この仕様に合わせてもらうしかない。
SONY製か?
・ ふたりはプリキュア MAX HEART「第30話 頑張れルルン!未来を紡ぐ光の力」(ABC・東映)
ジェットコースターに乗るとき、なぎさと ほのかが並んでいた。
間違いなくほのかの陰謀だろう。
ジェットコースターの振動に合わせて、いろいろ手を出したに違いない。
プリキュアの記念すべき第一回の舞台である遊園地であそぶのだ。
ひかりの知らない、二人だけの共通話題をふる ほのかが黒い。
なぎさと築き上げた一年に、キサマが入る余地など無いッ! と言わんばかりだ。
ルルンが来たことでポルンはちょっと大人になったっぽい。
その分、ルルンがワガママなんだが。
そして、新アイテムに進化する。
でも、あいかわらず直接攻撃能力はないらしい。
真の黒幕は闘いの背後にうごめくものなのだ。
今シリーズも敵の三バカがバカでいいな〜。
でも次回バルデスが復活するようなので、あまりボケボケしていられなくなるかも。
2005年9月14日(水)
9日に書いた「バキ28巻修正箇所」を、ホワイトデータマンションさんに紹介していただきました。
ありがとうございます。
・ バジリスク(アニメ版)
先週、ひさびさにバジリスク・アニメ版を見た。
ずいぶん人が減って、二対二になっている。
偶然、伊賀責めの回だったのがすごくラッキーだ。
でも、陽炎さんの悲鳴が痛々しすぎて、エロどころじゃなかった。
そんなこんなで。薬師寺天膳がまたまたねちっこい事をしているわけです。
眼をつぶされて戦闘力が激減している甲賀弦之介をねちねち攻めるんだけど、倒せない。
もう、このへんのグダグダが天膳らしい。
反撃されて、軽症だけど斬られている。
盲目の相手を斬れずに斬られるのは、ダメダメだろう。
ちなみに、縁の板を踏み抜いたのは弦之介になっている。
でも、天膳がぐずぐずしているから戦いながら山のほうまで行くハメになっている。
この後、また戦いながら戻ってくるのだろうか?
つくづく、うかつなヤツよのう。
・ ガン×ソード「第11話 さよならのありか」(公式)
ここから新章のようだ。
敵の幹部がわらわらと出てきたので、次回からオープニングが華やかになりそうだ。
ウェンディの兄ミハエルはカギヅメ男の配下になっていた。
カギヅメの男も無意味にミハエルを連れていったのではなく、ちゃんと考えがあったようだ。
世界征服とかではなく、世界を変えるために何かを企んでいるっぽい。
で、ヴァンも計画に必要な人らしい。
そうなるとレイの立場はいったい……
マジでいらない人ですか?
・ タイドライン・ブルー「第8話 再会」(公式)
そういえば軍事的には地図って重要だったんだって話だ。
いくら口で地図が危険だ大事だといってもイマイチわかりにくかったが、8話は地図の大切さがよくわかった。
戦術・戦略的に優位にたてると知ったら戦争を仕掛けたくなるもんな。
8話は榊原良子さん演じるアオイ事務総長がいい演技をしている。
自分の責務と個人の感情に心を引き裂かれる母の心情が痛いほどわかる。
しかし、榊原さんも白髪の老女を演じるようになったんだなーと。
そして、今回も主人公がちょっとウザい。
首を吊られそうになって、ちょっとスッとした。
2005年9月12日(月)
8/29に書いた藤沢周平「秘太刀馬の骨」を読んでBWSさんに興味をもってもらえたようです。
うまくダマせて、にやり。(E〜〜
ちょっと過剰に感想を書きましたが、面白いことは面白いハズです。
新聞の読者投稿を見ているとNHKのドラマのCGはすこぶる評判悪い。
やはり、あの演出は失敗だったのでは……。
木刀でガツンガツン打ち合う殺陣は迫力あるんだけど。
藤沢周平の秘剣物なら短編集の『隠し剣弧影抄』がオススメだ。
「邪剣竜尾返し」「臆病剣松風」「暗殺剣虎ノ眼」「必死剣鳥刺し」「隠し剣鬼ノ爪」「女人剣さざ波」「非運剣芦刈り」「宿命剣鬼走り」とタイトルを並べるだけでも楽しい。
このうち「隠し剣鬼ノ爪」は映画化されている。かなり話はいじってあるようだけど。
『咲きほこっている山あじさいの花のようだった狭間の妻にくらべれば、きえはまだ薄みどりのゆりの蕾にすぎない。だが、やはり花だ。』とか、映像化したら18禁になってしまうしな。
あまり説明になっていない技もあるが、毎回秘剣が出てくるので立合いが楽しい。
そして、武士道無残。
よく考えてみたら、駿河城御前試合と同レベルの無残もいくつかある。
さらに、剣豪物に欠かせない「剣鬼」が二名ほど存在しているのがいい。
主人公はだいたい常識人なので、その敵にヤバい人が多いのだ。
「三年、ただ牢の中に寝ていたと思うか。ん? そんなことはないさ。おれはずっと、貴様の鬼ノ爪を破る工夫を考えつづけていたのだ。一日も欠かさずにだ」
剣鬼のお手本のような人です。
からまれる主人公は迷惑なんだろうけど、こういう人がいると話が盛り上がるんだよな。
シグルイも虎眼先生ぬきに語れない。
・ 仮面ライダー響鬼「三十一之巻 超える父」 感想追記
今日になって気がついた点が出てきたので、ちょっと追記する。
明日夢の父はダメな人だ。
部長で現場に出る必要がないのに出て行く。つまり、現場の人間を信用していないのだ。
で、現場で倒れる。自己管理ができていない。自分に冷たいので、他人にも冷たいだろう。
病院の会計は部下にまかせて先に出て行く。やっぱり人使いが荒い。
日曜日でも働く。家族は二の次だ。そして、外食が家族サービスらしい。
家でいっしょに餃子をつくったりしたことが無いのだろう。
金さえ払えばいいと思っているのかもしれない。
部下が仕事の後でうまい酒が飲めるといっていたのは、雰囲気のことではなく高い酒が飲めるという意味か?
犬小屋を作ってやるのは親切かもしれない。
しかし、大工仕事が得意には見えない明日夢が晩飯の時間から作りはじめて完成する程度の作業を、ずっと放置しているのだ。
不誠実きわまりない。そんなことするぐらいなら、はじめから作るなんて言わなきゃいい。
作りかけで放置されている犬小屋は明日夢そのものだ。
作ってみたけど、忘れて見向きもしていない。
明日夢は父親に忘れられた物を自分で完成させる。
父親の手はかりず自分自身で作り上げるのだ。
犬小屋を完成させるという行為は、ダメな父親との決別を意味していた。
タイトルは「超える父」だけど、超えるべき父なんていない。
すばらしいと思っていた物は、もしかしたらダメな物なのかもしれない。
自分が好きだと思っていたものなんて、幻想でしかない。
そういう世の不条理を教える話だったのだ。
でも、やっぱり、父親は偉大であって欲しいよね。
偉大だったあのころに戻ってくれって感じだ。
2005年9月11日(日)
9日に書いた「バキ28巻修正箇所」を、BWS@HyperEditionさん、あっ!とランダムさん、EXAPONさん、黄昏LOLさん、ゴルゴ31さん、カトゆー家断絶さん、ヤマカムさん、コミかんニュースさん、裏日記。さん、Goonie!さん、日記の木のことさんたちに紹介していただきました。ありがとうございます。
なんか、こう、梢江の顔に対する反応が冷たい気がします。
せめて、生温かく……。
・ 日曜日スーパーヒーロー+ヒロイン タイム
・ マジレンジャー「第28話 永遠に…〜ジルマ・マジ・マジ・マジーネ〜」(東映・TV朝日)
今回は翼(次男・イエロー)の恋物語だ。しかし、悲恋だ。
小津家の恋愛事情はうまく行っていない人ばかりだな。
今回、芳香(長女・ピンク)がまだモデル活動をしているとワカった。
小津家の家計を支えていたのはアニキ農場だけではなく、芳香と麗(次女・ブルー)のモデル収入も大きな比重を占めていたのかもしれない。
・ 仮面ライダー響鬼「三十一之巻 超える父」(東映・TV朝日)
ヒビキさんの性格がずいぶん変わった。誰だ、アンタ?
とりあえず、魔化網より「たちばな」のほうが大切らしい。だから、休業しようよ。
せめて、明日夢を呼べ。そのためのバイトだろ。
あと、団子を風邪ひいた人のいる部屋で丸めるのは止めたほうがいい。
別の家庭を持っている父親にアポ無しで会いに行くのはどうかと。
まあ、他人の家庭が気まずい雰囲気になっても自分とは関係ないと考えるのは、高校生らしいとも言えるけど。
明日夢に異母妹がいるという設定は、一部で評価されそうだな、と思ったり。
・ ふたりはプリキュア MAX HEART「第29話 ウソマジホント?ポルンの子守り大作戦!」(ABC・東映)
今回は兄妹の話だ。まったく、どいつもこいつも。
ルルンはポルンに「妹のようにくっついて離れなかった」との証言がありますが、そんな妹はいません。
個人的な体験を普遍的な現象だと決めつける基本的な詭弁・強弁だが、それだけに正しいと確信している。
敵が襲っていたとき、ちょっと眼を離していた。
その時、子供の兄が水を飲んでいて「ちょろちょろ」と音がする。
画面を見るとシーンが変わって気絶する子供の妹が出ていた。
てっきり、幼女が失禁したのかと思いましたとさ。
ええ、すみませんヘンタイで。
敵に新しい仲間のことを問い詰められても「新しい仲間? なんのことですか?」と ひかりは返す。
なにを聞かれても知らぬ存ぜぬで押し通す貫禄は女王のものだ。
ひかりの場合、ルルンを守るためとかじゃなく素で言っているっぽいのが、またタチが悪い。
都合の悪い答弁は、すべてこの調子でかわしそうだ。
天然の女王体質と言うべきか。
ルルンの登場でルミナスもまた活躍しそうな予感がある。
でも、やられるルミナスを見ているだけのプリキュアはぶっちゃけありえないと思った。
君らは、気がついたら画面の外に消えて見ているだけになった(と思われる)今週の威吹鬼か?
夏休みの終わりが見えないと本気になれない なぎさ体質が定着しているようだ。
2005年9月9日(金)
あっ!とランダムさんにHERO'Sの感想を紹介していただきました。ありがとうございます。
HERO'Sはラウンド時間が短いだけではなく、グランドで膠着すると早めにブレイクをかけてスピーディーな展開を狙っているそうです。
中量級の選手が多いのもスピード重視なんでしょうね。
・ バキ 28巻 感想
コミックス版感想にも需要があるようなので、書いてみる。
28巻は242話から250話まで。
各話にたいするツッコミや感想は連載時の感想を見てください。
Jr.が梢江にプロポーズしてから、渋川・独歩と戦い、ジャック戦が始まったところまで。
Jr.がイチバン調子コキまくっていた時期だ。
そして、アライ父さんが痛ましいほどに弱っている。
このころは立つのがやっとという感じだ。
そして、連載時とのちがいをチェックするとけっこう出てきた。
気がつかないだけで、微妙に修正している。
・ 第242話「一番」 15ページ
Jr.と会話をしている梢江の顔が修正されている。
連載時
↓
コミックス版
一応、かわいい顔になっている(比較の問題だけど)。
プロポーズされて、眉毛を八の字にして汗ダラダラではあまりにも嫌がっているように見えるから、修正したのだろうか?
・ 第243話「柔術と拳闘」 37ページ
投げつけられたJr.に「………ッッ」と、うめき声が追加してある。
・ 第243話「ハンドスピード」 54ページ
アライ父のセリフ「リングには…………」「上がらぬボクサーなら」
が、
「リングには…………」「上がらぬボクサー…」
になっている。
変更前に比べると、「ボクサーの中にいる逸材」というニュアンスが、「リングに上がらない逸材」という感じにかわっている。
話題の中心をJr.個人にしぼったようだ。
・ 66ページ
梢江のセリフ「どんな気持ち……?」「わたしが結婚て」
が、
「どうよバキ………」「わたしが結婚て」
に変更している。
244話冒頭のセリフに合わせたようだ。
個人的にはムカツキ度がアップしていると思うが、どうよ?
・ 第245話「結婚」 68ページ
求婚されたと告白した後の、梢江が修正されている。
連載時
↓
コミックス版
眼をパッチリさせて、口元は笑う。
好印象を持たせる表情に変わった。
連載時の表情はなんだ? 冷やし中華を注文したのにミソラーメンが出てきたような表情をしているぞ。
キサマ、それでもヒロインかッ!?
・ 81ページ
Jr.のセリフ「父ノ型(スタイル)ヲ ボクガ受ケ継ギ……」
「完全ナモノニ進化サセタ」
が、
「父ノ型(スタイル)ヲ ボクガ受ケ継ギ……」
「格闘技(マーシャルアーツ)トシテ完全ナモノニ進化サセタ」
に変更している。
アライ父さんのスタイルはボクシングとしては完全なものと言えるかもしれない。
だから格闘技とことわりを入れたのだろう。
そして、この格闘技としてのこだわりが、今後のJr.に重くのしかかる。
・ 82ページ
独歩のセリフ「マジでイカせてもらうぜ」
が、
「イッちゃうぜマジで」
に変更している。
ケンカ大好きおちゃめな独歩を強調するセリフまわしにしたようだ。
ついでに、下品方面に連想するように強化したのかも。
独歩ちゃん、親父ギャグ大好きか?
・ 第246話「空手と拳闘」 105ページ
Jr.の流す汗に「ツ‥‥」と擬音が入った。
汗を強調することで、Jr.の受けた衝撃も強調している。
・ 第247話「ルール」 116ページ
独歩のセリフ「竹刀と真剣(ほんみ)で 自(おの)ずと生じる間合いの変化―――――――」「それを おめェさんが見誤った」
が、
「竹刀(略)変化―――――――」「本人は意識せずとも」「本能は事態を察し 踏み込みを浅くした」
に変わっている。
連載時は、なんで当たらないのかの説明が説明になっていなかった。
コミックス版では、よりワカりやすくしている。
・ 120ページ
Jr.のセリフ(変ワッタ………ッッ)
が、
(変化(かわ)ッタ………ッッ)
に変更している。
いわゆる、板垣流セリフわましにバージョンアップした。
・ 122ページ
Jr.のセリフ(初メテ人ヲ殺ソウトシテイル)
が、
(殺人ヲ意識シテイル…)
に変更している。
「殺すつもり」だったのが、「殺すかもしれない」に変更したようだ。
この後、実際に殺しはしなかったので、「殺すかもしれない」のほうがツジツマがあう。
・ 第249話「アプローチ」 161ページ
バキのセリフ「誰だって梢江を好きになれる」
が、
「誰だって梢江を好きになれるし」「恋人にしたければ申し込んだらいい」
に変更された。
ちょっと説明が足りない感じのセリフだったので追加したのだろうか。
連載時のままでも十分に意味は通じる。
内容に納得できるかどうかは、ともかく。
なお、この後からバキは登場しなくなるのだった。
勝負をおりたのか?
全体的に話の整合性を取るための修正が多いようだ。
そして、梢江の修正だ。なんか、力の入れどころを間違ってないか?
しかも、成果があまり出ていないような…。とファンにあるまじき暴言を吐いてみる。
2005年9月7日(水)
・ HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝(ニュース)
今回は準決勝までを決めて、タイトルマッチは大晦日のDynamite!で試合するらしい。
そうか、もう年末のことを考える時期なんだ。早えェ……
○ 須藤元気 vs. 宮田和幸 ●
宮田和幸はかつて武田とK-1ルールで闘ったシドニー五輪代表レスリング選手だ。
やっぱり、総合ルールの方が合っているようだ。
でも、関節の取り合いなんかはぎこちない感じがする。その辺の経験の差で須藤の勝ちだ。
○ 高谷裕之 vs. レミギウス・モリカビュチス ●
打撃戦を制して、高谷がマウントから殴り続けてTKOだ。
○ 山本“KID”徳郁 vs. ホイラー・グレイシー ●
ホイラーは今年40歳になる。現役選手としてはギリギリの年齢だろう。
闘う相手は神の子KIDだ。グレイシー一族と山本一族の勝負だ。
ホイラーのヒザをよけざまに、KIDが右フックを決めた。
この一撃でホイラーが大の字になって倒れる。
すさまじい決着だった。まるで神が脚本を書いたかのような結末だ。
こういうシーンを生み出すところがスター性なんだろうか。
相手がグレイシーで、それを一発KOだもんな。
間違いなく、本日もっとも印象に残った試合だろう。
○ 宇野薫 vs. 所英男 ●
両者とも激しく戦う。
経験の差なのか、やっぱり宇野が優位に戦いを進める。
立てば、所が激しい打撃を見せるのだが、寝てしまうと宇野にかなわない。
負けてしまったけど、所はいいファイトをする選手だった。
・準決勝
○ 須藤元気 vs. 高谷裕之 ●
須藤に元気がない。さっきの試合で足を痛めのかもしれないとのことだ。
それでも一瞬のスキをとらえて腕十字にもっていくのはさすがだ。
やっぱ、基本的に試合カンがいいのだろう。
○ 山本“KID”徳郁 vs. 宇野薫 ●
激しい打撃戦の末に、勝負は流血によるドクターストップで終わった。
試合はともかく、試合後の二人のようすが良かった。
闘いあい認めあった者のような笑顔だ。
どっちかというと、負けた宇野のほうがニコニコしている。
KIDには倒せなかった無念があるのだろうか。
試合後のコメントで、KIDは「二人のすばらしい選手と闘えて、すごい、良かったです」と言っていた。
表情には出していないけど、心に響くものがあったのだろう。
ひさしぶりに、こういうシーンを見た気がする。
最近のバキってさわやかでは無いからなァ……
2005年9月6日(火)
BWS@HyperEditionさん、あっ!とランダムさんに昨日のシグルイ原作『駿河城御前試合』感想(2)を紹介していただきました。ありがとうございます。
感想(3)は、すこし時間を置いてから書くつもりです。
・ ガン×ソード「第10話 海よ サンキュー」(公式)
前回の予告でヴァンよりも強いかもしれないと言われていたカイジが登場だ。
いや、なんか、どう強いのかよくわからん部分があるが。ハートは強そうなんだけど。
カイジはカイジでも、賭博黙示録とか賭博破戒録とか賭博堕天録ではない。
むしろ、かわぐちかいじだ潜水艦(サブマリン)。沈黙の艦隊ですよ。
魚雷ロケットパンチとかのステキ兵装を装備して、意味不明な支持を出して闘います。
言っていることがわかりにくいのは通しのサインなのか?
カイジのバクチは難しすぎるッッ!
ダンも潜水艦につきあって水中戦を闘う。
ヨロイだけどダンって半生物っぽい雰囲気があるから、おぼれるんじゃないかと心配した。
少なくともコックピットに水が漏るんじゃないかと思った。
そして、ダンにもブーストゲージがあることが判明した。
ボタン押しっぱなしは初心者の操作と言われたりするのだろうか。
タイドライン・ブルーは録画失敗しました。
次回からは新聞の番組表もちゃんと確認しよう。
2005年9月5日(月)
やっぱりというか、昨日の響鬼は各地に騒動をおこしているようだ。
良くも悪くも、雰囲気をガラっと変えたからね。
・ 南條範夫『駿河城御前試合』(シグルイ原作)感想(2)
読み返してみたら、小説自体の感想をほとんど書いていないことに気がついた。
というわけで、本題(原作と漫画版の根本的な違いについて)に入る前に、ちょこっと感想を書く。
この小説ではやたらと武士が抜き差しならぬ状況におちいって決闘することになる。
それぞれ理由が複雑に絡みあっているので原因を特定するのは難しい。それでも、原因をしぼると次のタイプにわかれる。
恋と剣の意地 四件
仇討ち 四件
主命 一件
野心 一件
喧嘩 一件
恋と剣の意地が多い。仇討ちは、それに類するものも入れたので件数が多くなった。
厳密な仇討ちは二つで、残りはちょっと微妙だ。
主命が一つなのが重要である。
つまり忠長が「人が真剣勝負でブッた斬られる すがたが見たい」と言い出したら、とくに募集するまでもなく遺恨試合が十件も集まったのだ。
駿河界隈はめちゃめちゃ物騒ですな。
武士というものは名誉を重んじる。だから名誉を傷つけられたと感じたら、すぐ決闘になってしまう。
『駿河城御前試合』を読んで得た教訓が一つある。
武士は笑っちゃいけない。
愛想笑いでも、苦笑でも、とにかく笑うと「貴公、今、薄ら笑いを浮かべたな、われわれを侮る気か」てな具合に遺恨が生じる。
武士は簡単に笑ってはいけないのだ。シグルイにおける藤木はあるべき武士の姿といえよう。
高島俊男のエッセイ「お言葉ですが…」シリーズで、高島氏が母から男はめったに笑うもんじゃないと言われたと書かれていた。
高島氏は戦前生まれの人だ。昔はこういう教育もあったらしい。
笑うのがダメならどうすればいいのか?
理由もなく怒ったり、難しそうな顔をするものでもない。
ぼ〜っとしてろ。だそうだ。
そういえば「死ぬことと見つけたり」の主人公・斎藤杢之助も普段は ぼ〜っとしている人だった。
武士たるもの、ぼ〜っとしているのが正しいのかもしれない。
そんなわけで、私もがんばって ぼ〜っとした日々を過ごしております。
2005年9月4日(日)
BWS@HyperEditionさん、あっ!とランダムさんに昨日のシグルイ原作『駿河城御前試合』感想(1)を紹介していただきました。ありがとうございます。
あの原作がなんで「シグルイ」になったのか。その辺の考察はまとまり次第書きます。
・ 日曜日スーパーヒーロー+ヒロイン タイム
そういえば、響鬼とマジレンの劇場版が公開されているようだ。
一応、見に行こうかと思っています。
脚本が井上敏樹であっても。
・ マジレンジャー「第27話 俺たちの絆〜マジーネ・マジーネ〜」(東映・TV朝日)
敵の冥獣人四底王が復活し、絆を斬られてさあ大変という話だ。
蒔人(長男・グリーン)がメインの回って、たいてい兄弟から冷たくされるな。
蠱毒房三冥とかがいたりと、敵さんはグループを作るのが趣味のようです。
昔の人は、宣伝のためにこういう異名やグループを作るのが好きだったらしい。
敵も古い組織だしね。
引越しのときに麗だけが手紙を出しているのが、性格と優しさ(?)だろうか。
今回の麗はみょうに理屈っぽい気がするけど、絆を断たれた影響かな。
ちなみに、アニキの呼び方は次のように変化している。
魁(末弟・レッド) → グリーンさん
翼(次男・イエロー) → 小津蒔人氏
芳香(長女・ピンク) → あの人
麗(次女・ブルー) → 小津蒔人さん
翼の小津蒔人氏がイチバン冷たい気がする。まあ、言い方もあるんだけど。
魁のグリーンさんも、職業的な付き合いだけって感じでむごい。
「あの人」ってのは、私も妹に言われたことが何度かあるので、わりと普通だ。
けっこう感動的な兄弟愛の話だった。
でも、オチがちょっと怖かった。
マンドラ坊やって植物のくせに肉を喰いますよ。
しかも、好みはタン(舌)とハツ(心臓)だ。
不気味な植物だな。
・ 仮面ライダー響鬼「三十之巻 鍛える予感」(東映・TV朝日)
開始一分で脚本が井上敏樹であることを実感させられるクオリティーだ。
今回から明日夢のナレーションが無くなったようだ。無くなってみるとさびしいもんだな。
今回、ヒビキさんが店を手伝っている。
どうも手伝いなれていないようだ。
つうか、なにがなんでも開店しなくてはいけない店では無いだろうし、病人が出たら休業したらどうか?
ヒビキさんは店の手伝いが本気でイヤのようで、魔化網が出現したと聞いたらすぐに出て行こうとする。
そして、明日夢は鍛え足りない。
魔化網みつけたら逃げろ。走れ!
後ろを振り返らずに一直線にだ。わざわざ戻って見に行くな。
使えないガキだ。
威吹鬼や響鬼がきたら、気をきかせて無関係な人を安全なところに誘導するべきだろう。
今までの鬼たちは変身するところを なるべく人に見せないようにしていた。
ところが、今回はわりと大っぴらに変身する。
もっちーにも見せたことがなかったのに。
・ ふたりはプリキュア MAX HEART「第28話 ベローネパニック!わんぱく王女のお化け退治」(ABC・東映)
この手の怪談話って、怪現象の原因が判明しても、解決しない謎が一つ残ったりする。
そういう微妙な後味を出すのが怪談物の定石なんだけど、プリキュアは全部解決だ。
こういう さわやかな展開がプリキュアの持ち味なんだろうな。
教室に一人でいる なぎさの肩をいきなり ほのかがつかむ。
すげぇ、狙っているように感じたのは私だけだろうか。
教室に二人っきりで、夕日を見るつもりだったのだろう。
それとも、夕日と羞恥に赤く染まる なぎさの裸体を見るつもりかもしれない。
お化けと間違えられて、ほのかが異常に怒っているのは、甘い期待を裏切られたからだろう。
昔読んだ「中島らもの明るい悩み相談室」という本に、新婚の旦那さんが浴槽で屁をこいたら奥さんに湯を全部入れ換えさせられたという相談があった。
新婚の奥さんは甘い期待と共に浴室に入ったのに、裏切られた。奥さんの気持ちを大事にしてあげてくださいと言うのが回答だった。
というわけで、なぎさも気持ちをくんで、いっしょにお風呂に入ってあげてください。
新キャラ、未来をつむぐ光の王女ルルンが登場する。
ポルンにも天敵が存在していたのだ。
去年のポルンみたいに援護をする存在になるのだろうか?
毒をもって毒を制すの精神で、ポルンが静かになれば、それでよし。
ただ単に騒ぐ担当がかわるだけかもしれないけど。
2005年9月3日(土)
あっ!とランダムさんに31日のPRIDE感想を紹介していただきました。ありがとうございます。
やっぱ、ショーグンには勢いがありますね。恐るべき、スタンプ+マウント!
あと、大吉さんから一円玉2Kgをもらえそうな勢いです。
うまく使えば立派な凶器になるような重量はいりません(^^;
2kgは素で重いんですけど。
・ 南條範夫『駿河城御前試合』(シグルイ原作)感想(1)
この作品から、なぜ『シグルイ』が誕生したのかについてはまた後日に書く予定だ。
とりあえず、ネタバレ無しで原作の感想を書く。
駿河城で行われた真剣勝負十一番の顛末を書いた作品だ。
なんか、すべての試合が女がらみだったりする。
痴情のもつれが殺意を芽生えさせるのだろうか。
そして、すべての作品が無残に終わる。
最初の勝負「無明逆流れ」は実質31ページの短編だ。
試合の発端と無明逆流れの構えまでが約4ページで、伊良子清玄の仕置きまでが約8ページ、伊良子の復活と藤木源之助との決戦前までが4ページである。
ここまでの16ページがコミックス4巻以上の量にパワーアップされている。
小説の残り15ページは伊良子復活の秘話と、藤木が左腕を失い、藤木が再起をはかって、試合で決着となる。
ページ数の差からわかるとおり、漫画版はいろいろとオリジナルの要素が加わっている。
伊良子の入門も出てこないし、虎眼流の伊達な作法も登場しない。
いちいち書くとキリが無いのでやめるが、ほとんどオリジナルになっているのはマチガイない。
登場人物もかなり雰囲気がちがう。
藤木は御前試合の時点で「年二十七八歳」「やや重苦しい感じではあるが、より均衡のとれた秀抜な顔貌である」とある。
伊良子は「齢(よわい)三十余り」となっている。
二人ともけっこう年をくっている。
三重は御前試合の時点で二十一二歳、いくは伊良子と同じぐらいだそうだ。
虎眼先生は御前試合の6年前で「五十に近い年」、牛股師範は「三十の半ば」で妻もいる。
牛股師範のカジキを相手にできる女子とは、いったいどれほどのツワモノであろうか。
なお、江戸時代の五十歳はじゅうぶんに年寄りだ。昔の人は寿命も老けるのもはやい。
近代である夏目漱石(1867-1916)の小説でも、五十歳ぐらいで爺さん婆さんあつかいしている。
小説の虎眼先生は曖昧 時々 無残な天気模様ではない。
「藤木の方が剣はまともだが、三重はどうやら伊良子に夢中らしいから、やはり、伊良子の方に決めるかな」
などと娘のムコ選びにも良識を持ち出す娘思いな一面もある。
この虎眼先生がなんで、ああなってしまったのやら。