とら日記(04年1月)

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2004年1月26日(火)
アニメ十二国記 感想(41) 東の海神(わだつみ) 西の滄海(1)
 色々あって遅れてしまいました。明日次回が放送なんで、ギリギリセーフということで。ちなみに、今週も遅れると思われます。

 BS放送では「風の万里 黎明の空」が終わった後から「乗月」まで相当長いブランクがあったのだが、地上波ではすぐに見ることができるので、ちょっとお得感がある。

 人気作品につき、無理やり外伝をアニメ化するので、陽子と楽舜はひたすら聞き役にてっする。「風の海 迷宮の岸」と同じ方式だ。
 今回の主役は延王・尚隆と延麒・六太の雁国コンビだ。
 陽子の時代から約480年前、治世20年目の延王・尚隆は、バクチで有り金はたきながら仕入れた情報で、元州に反乱の予兆ありと知る。
 基本的に遠山の金さんとか、水戸黄門とか、暴れん坊将軍とかの一族なので、盛り場に行かないことには事件が始まらないのだ。

 危険な香りが漂う中、六太に訪問者があった。
 たずねて来たのは、更夜(こうや)という名の十五か十六の少年だった。
 尚隆が即位してすぐに、六太が知り合った少年だ。
 更夜は妖魔に養われていた。どういう偶然でそういうことが起きたのか知らないが、陽子の語尾が「〜ですぅ」になってくねくね動く以上にありえない奇蹟だ。
 いや、ありえない確立は陽子のほうが上かな。

 妖魔に養われているゆえに人と交わることなく生きていた子供(当時)に六太は「更夜」という人間の名をあたえる。
 六太の過去の話は月の影 影の海 11話でやっちゃったので出てこないが、六太もまた捨てられた子供だ。そして、二人とも人ではない存在としての自分を意識して生きることになる。
 二人は似たもの同士なのだ。

 だが、18年の年月は更夜を変えていた。
 反乱のうわさがある元州を実質上支配している斡由(あつゆ)の配下となっていた更夜は、赤子を人質に取り六太を拉致する。
 すでに元州には監視のため尚隆は驪媚(りび)を派遣していたのだが、先手を打たれてとらえられていた(驪媚は「月の影 影の海」11話にちょこっと出ています)。
 驪媚は、六太を逃がさないための檻とされる。六太が逃げようとすると、驪媚が死ぬように呪縛をかけたのだ。

 麒麟が死ねば王も死ぬ。
 ちょっと六太から目を離したスキに大ピンチを向かえている尚隆であった。
 しかし、ピンチになるとやる気を出すのが尚隆だ。
 次回、尚隆の活躍をこうご期待ッ!

 というわけで、ショタファンにはたまらない展開だった。
 私は、六太萌えでも山口勝平萌えでもないんで、まあ、ぼちぼち。
 十二国記の少年がみょうに可愛いのは、女性がそろいもそろって男前でおっかないので、作品に花をそえるためせめて少年を愛らしくしているのではないか。というのが私の周囲での定説である。


2004年1月20日(火)
バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第二十四殺「三対四」感想
 毎度のことながら、朱絹姐さんに微塵も心配してもらえない薬師寺天膳であった。
 筑摩小四郎のことは大心配だ(天膳は死んでいます)。小四郎どのは無事なのかと身をもんでいる(天膳はふんどし一丁で放置されています)。
 朧さんは、見たくも聞きたくもないそうです。

 そして、凶暴無比の若い伊賀者・小四郎がついに退場する。
 漫画版では凶暴な本性を純情という衣につつんでいるので、ちょっと印象が違っている。
 朧がなぶり殺しにされたと聞いて、ガックリ「姫様」とつぶやく姿は忠義を超えた思いを感じさせる。ちなみに天膳の死体は、まだ野ざらしにされています。
 姫さまの死に動揺するあまり、朱絹姐さん(偽)の猛烈アタックにあまり心動かされているように見えない。

 で、仕留めた陽炎は、ぬれた唇をぬぐう姿が色っぽい。
 思い人ではない相手に体をゆだねた悔しさがちょっとにじんでいるのが、また良い。
 でも、あとで如月左衛門にさっさと殺せとせっつくあたり、色気よりも殺気だろうか。

 どんな顔で女声を出したのか わからないのが残念な兄さま・如月左衛門だった。
 あのセリフは即興で考えたのだろうか。みごとな役者っぷりだ。

 原作にいう「たとえ親、子供が殺されようと、声ひとつたてないのが忍者の習性」と。
 その習性に逆らう朱絹のかなしみを完全再現している。
 かなしみを見せつつ、女性として魅力的に描かれている今回でも一押しのカットだと思う。
 でも、天膳が死んでも誰も泣いたりしないんだろうな。ため息ぐらいはつくかもしれないけど。

 いっぽう左衛門は、忍者の非情で仲間の死体をも利用する。
 室賀豹馬の遺体に謝罪するところは原作にはない。
 漫画版はこういう部分をきっちり補っていて芸が細かい。

 そして、最後の役者である、のちの春日の局・阿福(おふく)の登場だ。
 家康、天海と続いて最後の妖怪だけに貫禄じゅうぶんだ。
 対して、再登場した服部半蔵の小さいこと。

 女性キャラのさらなる投入でよりきらびやか(?)になる「バジリスク」であった。


 美形三国志の「ランペイジ」だが、あの武器が蛇矛だったとは意表をつかれた。
 この作品の張飛は正史に準じて字が「益徳」だが、演技の字である「翼徳」のほうがかっこいいと思うが、どうか?
 南斗の神と北斗の神が碁を打っているところに旅人が訪れるという話は何かでよんだ覚えがある。モチーフがあるのだろう。
 私の記憶だと、碁の妙手を教えて寿命を延ばしてもらったとか、碁に夢中になっているスキに帳簿の自分の寿命を書き足すとか、そんな感じだったと思う。
 どうも、この作品では死からよみがえった闇の生命体が多数いて活躍する話らしい。
 敵にも闇の人間がいそうだ。曹操とか素で似合う。


2004年1月19日(月)
 先週が「餓狼伝BOY」が新連載で、今週は「スティール・ボール・ラン」が新連載だッ。
 ジョジョの奇妙な冒険P(パラレル)ワールドに突入したらしい。
 6部の最後で世界が一周まわっちゃったから、もう昔の世界は変化しちゃったんでしょう。

 で、表紙を飾っているのはジャイロ・ツェペリだ。ニョホ。
「ジャイロ」だから、イニシャルはJZか? Jの系譜は受け継いでいるようだ。
 とりあえず「ニョホ」と「〜のか?」が口癖のようだ。
 まわりくどい しゃべり方をするらしい。
 スタンド使いというより波紋使いかもしれない。
 イタリア人なのかなぁ。

 米大陸乗馬横断レース『スティール・ボール・ラン』が今回の冒険だ。
 荒木先生は荒野を馬に乗って行くという情景に心動かされるそうですから、今回はノリノリでしょう。
 2000人が1200ドル払っても240万ドルにしかならないので、賞金の5000万ドルは色々なところから出資されているのだろう。
 スピードワゴン石油会社って、この頃からあったんですね。いや、一周したせいで誤差が生じたのだろうが。
 ウィンチェスター連発銃製造会社も出資しているところがポイントだ。

 馬について。
 中国では名馬を「千里馬」といい、一日千里を走ったらしい。
 千里は後漢時代なら約415キロある。絶対ムリだ、走れない。誇張でしょう。
 やっぱり後漢時代に曹操は精鋭の騎兵をひきいて一日一夜で三百余里を進んだとある。
 距離は約124キロ、なかなかの記録だ。

 参加者で気になるのが、ウルムド・アブドゥルとディエゴ・ブランドー(通称ディオ)だ。名前だけでじゅうぶんインパクトがある。
 あと自動車で参加するドイツの貴族ロッカチュゴ男爵もきになる。
 ドイツの科学力は世界一ィィィ、なんだろうか。

 スタンドを生み出す矢はインディアンの特産品らしいので、砂男(サンドマン)もスタンド使いなのだろう。
 アブドゥルは生まれつきスタンド使いだからいいとして、ディオは悪魔的頭脳のみで闘うのだろうか。
 名門貴族に育てられと言われているが、姓を見るかぎり養子にはなれなかったようだ。
 のっとり失敗ということなら、悪魔的頭脳でもないのかも。
 ディオ、弱体化かッ!?


2004年1月18日(日)
 妹萎え考察が、不気味にアクセス増加していた。
 どうも、スラッシュドット ジャパンの「遂に創刊『週刊わたしのおにいちゃん』」というトピックにリンクを張られたのが原因のようだ。
 ちなみに、この雑誌は今日友人2人が買っていました。
 メールでネタをいただいたので、近日ではありませんが、「妹萎え」の更新予定はあるのでお楽しみに。

・餓狼伝BOYの追記
 マガジンで初めて板垣漫画を読んだ人を想定して、感想はバキとの比較やバキネタを避けたので、ちょっと薄い内容だったと思います。
 本来なら、イメージトレーニングというところはリアルシャドーとしたかったし、木戸の将来像にアクメツ的ツッコミを入れたかったし、「殴られ屋でございます」は「中国拳法でございます」に似ていると言いたかった。

 あと、餓狼伝との関連もいくつか感じたが、それもカットした。
 たとえば、列を作る男たちの見開きページに、Vol.129に登場した北辰館の志門剛俊らしき人物がいる。
 もしかすると、ゲスト出場なのかもしれない。
 神山徹の完璧な防御に敗北を認めたのは、ここでの経験があったからこそなのかもしれない。ひょっとしたら。
 なお、志門がバキに登場する誰かに似ているというツッコミは却下します。

列にならぶ志門剛俊? 烈海王ではない
列にならぶ志門剛俊?
北辰館の志門剛俊


 それと、掲示板で七市さんからいただいた情報によると「殴られ屋」にはモデルがいるそうです。
 また、メールでなべさんから「財務省」ができたのは最近だから時代がおかしいのではないかと疑問を寄せられました。
 これは板垣漫画の特徴で、回想ではない過去話は現在として処理されているようです。
 古くは刃牙幼年編で暴力団新法の話が出ていますが、それも制定されたばかりで4年前にはなかったはずです。
 まあ、長期連載を続けていると、時代がどんどん変わるのですぐに不自然ではなくなるでしょう。

 秀才・木戸少年について。
 Vol.119で、変装している藤巻を捕獲しようと画策しているエリート刑事(?)は、もしかしたら成長した木戸ではないでしょうか。
 ちょっと似ていると思うのですが。
 もちろん、偶然である可能性のほうがずっと大きいですが。
秀才・木戸 エリート刑事
秀才・木戸
エリート刑事

 丹波の顔がずいぶん変わっているという声があります。
 実際変わっている。
 餓狼伝 BOYでの顔と堤戦の回想に出てきた、丹波文七 16歳ではずいぶん違う。
 まあ、第二次成長期で失敗したのでしょう。
丹波文七 16歳 丹波文七 16歳


 ちょっと気になる、人の感想。
 インターネット殺人事件さんも、第一回は感想を書いておられます。
 餓狼伝の再開は04年3月予定とされていて、それを根拠に餓狼伝BOYは短期集中連載と私も考えていました。
 しかし、第一話を読んで不安になる。
 板垣先生は、あくまで不自然主義をつらくのではないかと。
 週刊連載2本に、隔週連載1本は、立派に不自然だ。
 もしかしたら、やる、気かもしれない。

 あと、大吉さん感想をはじめたようです。
 相変わらず書く内容が微妙にシンクロニシティー起こしている。
 ちょっと前に刃牙の感想を書いて、アップしようとする前に大吉さんのサイトを見たら、まったく同じ文章が2行分ほどあった。
 しまった! 同じ電波を受け取ったぁっ!!(by 島本和彦)と泣きながら文章を変更したのは言うまでもない。
 今でも、アップ前に確認するときはドキドキものだ。

 こあとるさんの1月16日の日記、追記3にも感想があります。
 板垣先生が才能好きというのは、ストーリー展開に由来するとにらんでおります。
 つまり、戦いはその場のひらめきとアドリブで戦うというストーリー展開なので、努力して技を開発しても、アドリブなので使えるとは限らない。
 修行が役立ったのは刃牙のエンドルフィンぐらいしか思い出せない。
 あとは、理由後付けで、その場で開発しているように思える。
 だから、筋トレ以外の修行シーンが引き立たない。

 それに対して「はじめの一歩」は試合前に修行という名の伏線を張って試合で回収しないと気がすまない作品だ。
 今週も父親の写真が気になったのは、後で生かされるのだろう。
 たぶん、子供の前で父親が倒れるわけには行かないと、父の意地を見せるシーンに登場しそうだ。

 くり返しになるが、刃牙にはそういう伏線の積み重ねは出てこないだろう。
 ドリアンが擂台賽に出た意味を考えても、答えは出ないのだ。


2004年1月13日(火)
ファイアーボーイズ 〜め組の大吾〜」は本日2回目。
 1話を見たかぎりだと、割と原作に忠実っぽい感じだったが、人情系のエピソードも追加してあまり飛躍しない話にするようだ。
 漫画の大吾はどんどん超人になっていくので、実写ドラマだと再現不能だろう。
 とか言いながら、次回は早くも超人の片鱗を見せそうな予感がする。
 ちなみに救急隊員の近藤純は、原作だと大吾の後輩だった娘ですね。

 今回ばあちゃんが位牌に話しかけていたのは、のちの伏線になるかも。
 そして、今回も五味さんは「ガッツあるぜ」と言わなかった。
 いつ言うのか? そもそも言うのか?

アニメ十二国記 感想(40) 乗月
 六太の字は「馬鹿(ばか)」である。
 中国で馬鹿というと、鹿の一種で灰色をした鹿と馬の中間みたいな生物だというのは、以前ネタバレ感想(第十一話・第十二話)で書いた。
 だから、陽子の笑いと楽俊(らくしゅん)の笑いは質が違うのだろう。

 祥瓊(しょうけい)の代理で桓魋(かんたい)は、月渓(げっけい)のところにワビ入れに行く。
 ちなみに供王・珠晶(しゅしょう)のところにも違う人が行っている。
 なにしろ犯罪者だし。逃亡者だし。

 一部でホモっぽいとか言われている月渓は、峯王への熱い思いを桓タイに語る。
 というか、この国の人はよそ者の桓タイに語りすぎ。
 月渓は、さりげなく祥瓊ラブ、それも激ラヴ、むしろ烈LOVEっぽいのだが、当の祥瓊はえらい桓タイと仲がよさそうです。
 当サイトは「桓タイ×祥瓊」とか「桓×祥」で検索かけられているのですが、たしかにお似合いです。二人で仲良くおそろいの茶碗を洗っている事でしょう。

 月渓はもう祥瓊のことは考えないと宣言しているが、そう口に出すということは、気にせずにはいられないのだろう。
 かわいそうだが、脈なさそうだ。
 祥瓊は、文官より武官のほうが好みのタイプなんでしょうか。
 あらぶる血をお持ちのかただけに。


2004年1月12日(月)
 今週は忙しかったので録画したアニメなんかは今日見ることになった。
 とりあえず、あちこちで噂になっている「マリア様がみてる」を見る。
 冒頭からなじみの無いカタカナが反乱するッ!
 総合格闘技に準備不十分で出場した力士のように、なすすべもなく打ちのめされる。
 とりあえず百合っぽいのはわかった。世間が騒ぐのも理解した。
 コバルコ文庫を買うのは恥ずかしいな。……買うのかッ、オレ!?

 コミックマーケット準備会は小説FC(ファンクラブ)に十二国記やトールキン(指輪物語 等)といっしょに「マリみて」もジャンルに入れちゃうのは、どうか? 客層違くない?

 ちなみに、私の妹は私立の女子高だったのだが、「先輩にキャーキャー騒ぐのは中学生だけだよ」と言っておりました。
 妄想するなら、中学生を狙え!(違っ

 妹にそういう質問をする私は、やっぱりロクな兄ではないと思う。

 その後の「十兵衛ちゃん2」も見る。
 こ、声が変わってるー。でも、堀江由衣だし、これはこれで……。(無節操)

「白い巨塔」は新年にふさわしく、救いのない暗い話だった。
 原作とは違って東教授一家も出てきそうなので、ちょっとうれしい。

 今年一番楽しみにしていたのが「新撰組!」だったりする。
 近藤と土方は、イメージ的にあんなものではないかと。
 ちゃんと拳を口に入れることのできる役者はそうはいないだろうし(^^;

 斉藤一が仮面ライダークウガのオダギリ ジョーなのだが、これは少しイメージと違う。
 もちろん、個人個人でイメージは無限にパターンがあるのだろう。
「るろうに剣心」で斉藤一が出てきたときに、イメージが違うとすごい抗議が来たらしいし。
 剣の腕はNo.2といわれている斉藤は、どうもつかみ所が無い人だ。
 それだけに作家にとって作りがいのあるキャラクターなんだろう。

・「おっちょこちょいのメルマガ
 話は変わって、「誤字を人に指摘されると鬱」なサイト管理人さんに朗報だ。
 このニュース記事ではメルマガについてだが、サイト運営でも事情は同じだと思う。
 誤字を指摘されるということは、真剣に読んでいる読者が存在していることの証明なのだ。そう思って、凹まないようにするのが吉。
 ちなみに、この記事には意図的な誤字があるが、指摘したほうがいいのだろうか。


2004年1月6日(月)
アニメ十二国記 感想(39) 風の万里 黎明の空 終章(16)
 水戸黄門の必殺技は印籠で、遠山の金さんの必殺技は桜吹雪だ!
 そして、十二いる王たちのみに伝えられる必殺技が、麒麟騎乗だッ!
 麒麟は孤高不恭(ここうふきょう)の生き物で、王以外だとひざを屈することもできない。風の海 迷宮の岸でも、そういう話がありました。

 そんなわけで陽子は景麒(獣形)を呼びつけ平手打ちを喰らわせ麒麟をひざまづかせるのだった。(全然違います)
 麒麟の背中で仁王立ちした陽子(※ 脳内イメージ)の迫力に、禁軍三万七千五百(推定)がひれふした。
 王の命令も無いまま出動した負い目もあるが、目前の王が発する迫力に禁軍三万七千五百のうち一万四千七百人ぐらいが失禁したと思われる。ちなみにゲームキューブの税込み価格と同じだ。

 去勢された馬のようにおとなしくなった禁軍は王の命にしたがい、靖共(せいきょう)と呀峰(がほう)を捕らえに行くのだった。
 こうして反乱討伐を命じた本人が討伐されるという因果応報なオチがついた。

 麒麟が背に王しかのせない事は子供でも知っている。
 反乱軍にもどった陽子はみなに平伏されてむかえられた。
 ただ、虎嘯(こしょう)だけはよくわかっていないらしい。
「お前、偉(えら)いんだから、上のほうにも顔が利(き)くだろ。」
 などと、国がちがえば即刻打ち首にされそうな暴言まではいてしまう。となりで縮こまっている弟の夕暉(せっき)が、胃に疾患を抱えないか心配だ。

 とりあえず一件落着だ。
 まじめな役人は復職させ、罪人はさばき(天意によってさばかれ昇紘はうれしそうだ)、桂桂(けいけい)は一命をとりとめ、浅野は死亡確認で慶に平和が戻った。
 墓に銃をそなえるのは、嫌がらせか?

 陽子は、鈴と祥瓊(しょうけい)に自分を手伝ってほしいとたのむ。
 信用できる人材がほしいのだ。
 ついでにいうと、この二人は普段から眼をかけてネジをしめてやらないと電波が漏れそうなので、陽子という手綱は必須だろう。

 もっとも鈴と祥瓊は、迷惑をかけた人にお礼参りに行く。
 采麟(さいりん)、あいからわず萌えです。ちなみに彼女は名前をつけてもらっている。「揺籃(ようらん)」という。
 景麒と同じく二君につかえ失道から復活した珍しい麒麟だ。

 祥瓊は花咲く桜の傘の下で楽俊(らくしゅん)と再開する。
 恐るべき演出力だ。楽俊喰われる寸前。
 ちなみに陽子は反乱に加わったことを楽俊にはないしょにしてくれと頼んでいたが、あれだけの目撃者がいたのだから無理な相談だろう。
 尾ひれがついて十二国中に広がるとみた。

 ついに陽子が初勅を決めたり、遠甫(えんほ)の意外な正体が判明したりもするのだが、その辺は各自で確認してみてください。

ところで「め組の大吾」がドラマ化していたんですね。
 タイトルが「ファイアーボーイズ」になっていて気がつかなかったんですが、かなりイイ感じに実写化されている。これぞ、燃え。まさに燃え。
 最初の鼻に指つっこまれる、おっさんが出てこなかったのが残念だが。
 あと、大吾に妹らしき人間がいるのだが、女っ気少ないから妹補充かッ!?
 妹の魔の手はここまで伸びているらしい。


2004年1月4日(日)
 大晦日は格闘三昧だった。
「猪木祭り」は見なかったのだ。しかし、「猪木祭り」の評判よくて、己の先見の明の無さにがっくし。

2003 Dynamite!」は予想はしていたけど、大雑把な試合が多かった。
 悪くいえば、話題先行で、実力差のある試合が多い。
 なんか放送されない試合も多かったんですけど。
 とりあえず、思いつくまま感想をいくつか。

 メインのサップ vs 曙はその象徴ともいえる。面白かったけど。
 サップを力で押した人間をはじめて見た。殴られても前に出るファイトもある。完全にダウンするまで戦うガッツだってある。
 これでパンチがもっと出ればなぁ。
 けたぐりに似た感じのローがかなり速い攻撃だったので、それも磨けば武器になるかもしれない。

 イグナショフ vs 中邑もけっこう面白かった。イグナショフも短期間のトーレーニングでよく総合を学べたものだ。
 ただ、ミルコにくらべるとタックル対策の技術がまるで違う。
 当たり前だが、ミルコは偉大だったと思う。
 決まり手のヒザはミルコ vs 藤田を思わせるものがあった。
 イグナショフもまた一撃必殺の打撃伝説を作れる男のようだ。言動は年々天然系(詩人風?)になっているので、変な意味で将来がすこし心配だが。


PRIDE 男祭り2003」は高田のパフォーマンスがちょっと邪魔だ(暴言)。
 最初に「美濃輪育久 vs クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン」を持ってきたのは派手さを狙ってのことだろう。
 実際、ジャクソンの投げで盛り上がったと思う。でも、ジャクソンってとことんグランドでの関節が苦手なんだね。
 好きなファイターだけど、この弱点があるかぎりシウバには勝てないと思う。
 でも、投げは持ち味なので無くさないで欲しい。難しい。

「ムリーロ・ニンジャ vs 小路晃」
 ニンジャはシュート・ボクセ・アカデミー出身でシウバと同門でけっこう強いと知っているのだが、試合はあまりTVで放送されない。
 今回はじっくり見ることができて、ちょっとうれしい。
 試合前のVTRで、試合直後に通路の公衆電話で母親に勝利の報告をする姿が映されていた。もしかして、すげぇイイ人?
 小路晃も涙で特集を組まれていて、試合前の印象がいい二人だった。
 雑誌のNumberによれば、シュート・ボクセ・アカデミーの期待の新人は「ショーグン」だそうです。次は「サムライ」とかだったりして。

「吉田秀彦 vs ホイス・グレイシー」
 グレイシー神話はまだ衰えず、か。
 吉田は、シウバ以上にホイスに苦戦しているようにみえた。
 相性の問題かもしれないけど、ホイスはやっぱり強い。
 今回の吉田は、柔道着の弱点をイヤというほどつかれていた。
 次から吉田の対戦相手がマネしてきそうだなぁ。
 吉田、今年はピンチか?

「近藤有己 vs マリオ・スペーヒー」は短いながら見ごたえがあった。
 マリオのヘビのようなねちっこさに耐え、打撃で逆転する。
 両者の持ち味がかみあった試合だ。
 近藤有己はシウバに挑戦するらしい。実現すれば、これも見もの。

「アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs 桜庭和志」
 ノゲイラ弟、強し。
 打撃もできるという引き出しの多さが強みだろう。
 グランドだって桜庭に負けていないんだから、攻略の糸口が見えない。
 とりあえず、桜庭には体を完全に治してから次を考えてほしい。テーピングしている両足が痛々しい。
 あと、この試合は猪木アリ状態がたまに発生したが、解消方法はなかったようだ。
 21世紀中に解消方法は発明されるのだろうか?

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