合気道人生)
植芝先生の神がかりっぷりは、さすがの塩田先生も理解不能らしい。
刃牙もリアルシャドーのやりすぎで、すごい能力に目覚めたのかも。
あるいは幻聴だったりして。
虫が巨大化する幻覚が見えたりしていませんか?
もしかして地上最強の父親というのも妄想だったりしたらどうしよう。
とにかく、刃牙は千春を徹底的に痛めつけるため外に出ようとする。
刃牙の思う徹底的レベルってどれぐらいだろう。
人間にはだいたい200の骨がありますが、それを折って250ぐらいに増やす感じだろうか?
話し合いで解決などと考えない、圧倒的高所からの思考だ。
バッシャア
玄関のガラス戸を破って拳が突っこんできたッ!
ガラス越しの奇襲だ。
刃牙は圧倒的な強さを背景にした、超・油断 状態だった。
不意打ちの拳が刃牙の顔面にメリこむ。
次回へつづく。
衛星軌道から見下ろしているような、超上から目線。
そして、圧倒的な油断だ。
実に刃牙らしい。
格闘技の申し子と呼ばれ、天才でもなく体重も少ないと自嘲していた『グラップラー刃牙』から『バキ』を経て『範馬刃牙』に進化した姿がコレだ。
刃牙は強くなったが、イロイロ大事なものを落していったのかもしれない。
ところで、刃牙が読んでいた本だがキャラクター立てについての本みたいだ。
どうも小池一夫『人を惹きつける技術』(AA)らしい。
……刃牙さん、自分のキャラクターに問題を感じはじめているんだろうか?
キャラクターとしては実にワカりやすいのが柴千春だ。
刃牙と比べると、実力で はるかに劣っている。
唯一の武器が根性だ。柴千春の身体は根性でできている。
諦めない根性で刃牙に一矢報いた。
この根性を刃牙に思い出させたいというのが、花山の狙いだろうか?
格上に喧嘩を挑む心意気を見せつけるのだ。
勝機も策もなく、ただ愚直にぶつかれ!
でも、刃牙はそうやってぶつかってきたアライJr.を叩き潰したんだよな。
油断していたとはいえ、範馬刃牙だ。
象にネズミが噛みついたところで倒す事はできない。
千春の攻撃は刃牙の皮膚しか傷つけられないだろう。
肉も切れないし、骨も断てない。
だが、そこは増長王子・範馬刃牙である。
油断しすぎて逆転負けする可能性もありそうだ。
刃牙は天井は高すぎて見えず、底も深すぎて見えない。
どこまで昇って、どこまで落ちるのやら。
なんか人生が緊張と弛緩で打撃のインパクトになっている。
それにしても、刃牙の上から目線がすごかった。
自分より背の高い相手を物理的に見下しちゃうんだもん。
もしかしたら、地面のアリを見ていたのかもしれないけど。
そして、オマエ弱いからもう来るな発言だ。
さらに徹底的に痛めつけようと考えていた。
なんか今回の刃牙は『弱虫ペダル』(AA)の御堂筋や、『バチバチ』(AA)の大鵠などの悪役よりも上から目線で憎々しかったかも。
視点の高さでいえば、範馬勇次郎を超えたんじゃなかろうか。
表紙でも、範馬勇次郎が等身大に見えるといっているし。
今週からバキ マニアックスというコーナーができたようだ。
第一回は元極真空手・世界王者 八巻建弐の話だった。
八巻は末堂のモデルとして刃牙ファンには知られている。
昔、チャンピオンのコメントで「八巻建弐と食事をしたが、末堂のモデルが彼だと言えなかった」みたいな事を書いていた。
やっぱり、板垣先生の中で末堂のイメージはあまり良くなかったようだ。
キャラクターのイメージはやっぱり重要なのだろう。
だから刃牙もイメチェンを狙って『人を惹きつける技術』を読んでいるのかも。
そのうち魅力的な人間になるためのHow toネタが満載になったりして。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』みたいな、感じで『もし女子マネージャーがバキを読んだら』が発売される。
たぶん、部員全員が炭酸抜きコーラを愛飲するようになる。
・追記 (10/10/6)
刃牙が痛恨の一撃を喰らった!
まあ、増長したあげく油断して喰らったんだから、自業自得なんだけど。
で、千春の打撃を喰らった刃牙はどうなったんだろう。
(1) あまり効いてない
油断していたとはいえ、鉄の城・範馬マッスルの持ち主だ。
不意打ちで攻撃を喰らい、失神してヨダレをたらすような事は二回ぐらいしかやっていない。
二度あることは三度あるとも言いますが、まあたぶん大丈夫だろう。
刃牙を気絶させたのは、オリバ+ゲバルやピクルなどの実力者だ。
千春の攻撃力じゃ、たぶん失神まで追い込めないんじゃないかと思う。
で、千春の攻撃と割れたガラスで顔面血まみれになった刃牙は不敵に笑うのだろう。
「人が優しく倒してやれば頭に乗りやがって……。その背中のキングギドラ、剥ぎとって一本首にしてくれるわッ!」
とても主人公とは思えない残虐非道な発言でお仕置きタイムの発動だ。
そう、刃牙に足りなかったのは容赦なく敵を屠る鬼の心だった。
(2) あっさり気絶する
次回が始まったら、もう夜になっていて、刃牙は布団で目覚める。
かたわらには花山が座っていた。
なさけない主人公に説教タイムの発動だ!
獅子はウサギを狩るのにも全力を出すというが、今の刃牙に必要なのはそういう一所懸命な心がけなんだよ。
刃牙のためを思って苦言をていす花山だったが、たぶん刃牙の心には届かない。
「俺、負けてないし!」
うわっ、コイツ、最凶死刑囚みたいなこと言ってるよ。
見苦しいし面倒くさいな。
そう思う花山だが、刃牙のために説得をつづける。
刃牙は昔から油断しすぎなんだよ。
石丸コーチに殴られて気絶したり、ズールに不意打ちされて負けたりしただろ。
常に戦場にいる気持ちでいないと。それが喧嘩道だ。
と、正論を言うのだが、たぶん刃牙は聞く耳もたない。
「だって、俺はあのとき童貞だったもん!」
逆ギレの刃牙が意味不明な反論だ。
脱童貞の今でも不意打ち喰らってんじゃんと思う花山だったが、さすがに付き合いきれなくなるのだった。
油断するクセは消えないけど、刃牙は勝利に対する執念を身につける。
まるで靴底にくっついたガムみたいな粘着性だと花山も感心するしかない。
2010年10月7日(45号)
第3部 第227話 闘譜(とうふ) (883回)
殴られた範馬刃牙のことは置いといて、烈海王のボクシング編に話がもどる。
柴千春と烈海王の危機がシンクロニシティーしているかと思っていたが、いつのまにか刃牙と烈になっていた。
さすが範馬刃牙、主導権を取りもどしたというコトか。
今はダメージを受けているほうが旬だ。
烈海王はボクシングでもっともKO率が高いといわれる左フックを喰らってしまった。
この一撃で烈の見る世界はグニャりまくりの ゆれまくりだ。
烈には対戦相手ジョー・クレーザーも溶けているように見えている。
こんな状態で闘えるのだろうか?
烈の視界が溶けていることにかまいもせず、止まらない男クレーザーが迫ってくる。
溶けているから距離感がわかりにくいけど、たぶん近づいているようだ。
そして、ふたたび左フックで襲いかかる。
ジャンプッ! 飛んだッ!
烈海王が飛び上がって回避した。
普通のボクシングではありえない回避だ。
でも、ボクシングでは腰から下を殴るの反則だから安全といえば安全な防御かもしれない。
攻撃できる場所は殴っちゃダメなところだし。
着地した時にバランス崩れて無防備になりそうだから、マネしないほうがイイだろうけど。
いや、マネしたくてもマネできないだろうな。
跳躍した烈はクレーザーの頭を越えて、リングの反対側まで飛んでいく。
リングは一辺18から24フィート(5.47から7.31メートル)らしいから、助走なしに5m以上飛んだことになる。
さすが、15メートルまでなら水面を歩ける男だ。(バキ14巻 122話)
これだけジャンプして離れたら、相手は追いつけない。
着地で体勢を崩しても追撃されないぞ。
レフリーには「OK!?」と訊かれたけど。
ユーの常識はOK!? って意味かもしれませんが。
これはボクシングなんだから、そんなにジャンプするなよ。OK!? って意味かもしれない。
(この溶けた景色………)
(初めてではない………)
烈が回想したのは、まだ少年だったころの修行時代だった。
って、もう回想するのか!?
回想や解説はパワーアップのために必要な儀式といえる。
魔術に呪文の詠唱が必要なように、パワーアップには回想が必要だ。
柴千春だって、花山の言葉を回想したから起きあがれたんだよ!(力説)
たまに不発に終わるから、回想すれば安心ってワケでもないけど。
とにかく、こんな早い段階から回想を使ってしまうとはッ!
烈はかなり追いこまれているようだ。
もっとも烈には四千年分の回想と解説がある。
伝統武術の歴史は武器になるのだ。
烈少年は砂鉄袋による打撃の修行を受けていた。
防御をしないで、あえて受けなくちゃいけない。
砂鉄だから皮膚や骨を傷つけず、衝撃だけを与える武器なのだろう。
原理がグローブと似ている。
アゴに打撃をうけた烈少年は、見える世界がドロドロにグニャっていた。
まさに現在の烈と同じ状態だ。
地面が傾いているように感じている烈少年は立つことも ままならない。
指導する老師(先生)は倒れる烈少年を見て満足そうに微笑んでいる。
白林寺の修行はハードだな……
烈少年に脳震盪を体験させたところで、ダメージの原理を説明だ。
老師は椀にはいった豆腐をもっている。
椀を頭蓋骨、豆腐を脳に見立てているのだ。
この状態で椀を叩く。
椀は割れないが、中の豆腐に振動がつたわり、豆腐が椀にぶつかって砕ける。
飛び散って落ちた豆腐は、あとで烈海王が美味しくいただいたと思う。
「習い憶えたハズの防御」
「不覚にも未遂に終わり打たれる」
「甘い修行が祟り―――」
「まともに打拳を浴びる日がくる」
「ならば…………」
「どうするッッッ」
老師は新たな豆腐に打拳を浴びせようとする。
ふたたび罪無き豆腐が砕け散るのか!?
だが、老師は椀を叩いた瞬間に体を回転させた。
老師と椀と豆腐は一体となって回転する。
そして、回転を止めても豆腐は無事だった。
打たれても、豆腐=脳を無事に保つ技だ!
これが烈海王にとって逆転の秘策となるのか!?
次回につづく。
さすが中国四千年だ。
すでに回答が歴史の中にある!
ボクシングルールで戦っていても、烈の本質は中国武術なのだ。
でも、豆腐の技って、打たれた時につかう技だよね?
今の烈はすでに打たれている。打たれてドロドロだ。
この状態から豆腐の技で回復できるのだろうか?
老師は 崩れた豆腐を回転で再生させたワケじゃない。
それとも烈は回転する事で脳震盪から回復するのだろうか?
喰らった打撃とは逆の方向から衝撃をあたえることで止まった心臓が動く『聖闘士星矢』の原理か?
それって、塩を入れすぎたから砂糖で相殺するって感じのダメ技って気もしますが。
豆腐の秘技は衝撃を回転することで受けながす技だろうか?
だとすると、刃牙とかもやっている技だったりする。
攻撃が当たる瞬間に首をひねって受けながす防御は、フィクション武術だとよく登場する技だ。
なにしろ『あずまんが大王』(AA)でもやっていたぐらいだ。目を回して失敗していたけど。(参考)
相手の打撃より速く首をひねって受けながす技って、あまり速く動くと打撃を喰らうのと同じ加速がかかるから自爆しそうな気がする。
たぶん、当たるより早く動くことで加速の最大値を減らすのだろう。
当たった瞬間というのはイメージというか印象論だろうな。
現在のダメージをなくす事はできないだろう。
だが、今後のダメージは受けないようにできるハズだ。
クレーザーがどんなにフックを打ってこようが、烈は大回転で勢いを殺す。
ジャンプに回転だなんて、まるでフィギュアスケートですな。
きっと烈はフィギュアスケート・ドラゴンと呼ばれる。
なんか、ますます烈が色物ボクサーになっていくようで心配だ。
これもカイザーの作戦なのだろうか?
クレーザーが強いことはプロモーターであれば把握しているだろう。
なのに油断させるようなコトを言って烈をぶつけている。
これが刃牙だったら、今頃ブッ倒れてヨダレをたらしている所だ。
最近姿を見ていないが、カイザーはどんな表情で試合を見ているのだろう。
計算通り、と黒い笑顔を浮かべているのかも。
やっぱり、カイザーは信用ならない。
烈は背後から飛んでくる弾丸にも気をつけなければならないだろう。
クレーザーの攻撃は豆腐防御でかわせるかもしれない。
でも、攻撃はどうするのだろう?
いまだにクレーザーのディフェンス技術が公開されていない。
烈はすでにダウンしているから、相手を倒さないと判定で負けてしまう。
防御だけではなく、攻撃でも回想する必要がありそうだ。
豆腐防御ができるのなら、豆腐攻撃もできるはず!(いや、ムリだろ
ボディーを攻撃したのに脳震盪って感じの必殺技が炸裂するかもしれない。
ところで、今回のサブタイトル『闘譜(とうふ)』は豆腐との駄洒落っぽい。
闘譜――――闘争の記録という意味だろう。
駄洒落を言うのは誰じゃ、まったく。
『闘譜』とかけまして『豆腐』と解きます。
その心は、どちらもマメ(豆・マメ)から生まれます。なんちて。
・追記 (10/10/13)
餓狼伝が休載になってしまった。
板垣先生は餓狼伝の展開に悩んでいるのかもしれないが、刃牙の展開を持て余しているのかもしれない。
Let's ボクシング編はともかく、刃牙編と新地下闘技場編が展開に困っているような気がする。
とくに地下闘技場はほとんど情報がない。
新キャラクターがうまく立ち上がらないのかも。
だから刃牙が小池一夫『人を惹きつける技術』(AA)を読んでいたのかもしれない。
この本を一応買ってみたんですが、刃牙が読んでいたのは37ページのあたりみたいだ。
ぜんぜん読めていませんね。
さすがマイペースの範馬刃牙だ。
『人を惹きつける技術』には、主人公にオーラを、ライバルにはカリスマをと書いてある。
温かみのある人間的魅力がオーラで、人を恐れさせ支配する力がカリスマだとか。
三国志演義がまさにこのパターンですね、人情派のオーラ劉備と、覇権主義のカリスマ曹操の対立だ。
でも諸葛亮が仲間になってからの劉備は、とんだ偽善者のくわせ者にしか見えない気もしますが。
この人は時計を借りたら壊れても返さないタイプの人ですよ。
で、刃牙はオーラを身につけるのだろうか?
絡んできたチンピラ(柴千春)があきらめないから、ちょっと徹底的に痛めつけてやろうと考える。
まったくオーラじゃない。どっちかというとカリスマだ。
恐怖と痛みで他人を支配しようとする行動だもんな。
オーラを持っているのは、どっちかというと花山かも。
と、なると刃牙が倒すべき相手が判明するわけですよ。
ふたたび花山薫を倒す!
絶望的な力の差を見せつけて恐怖で支配するワケだ。
すっかり、悪役のポジションですな。
などという未来が見えてしまうので、刃牙は未来を変える気かもしれない。
どうやればオーラがでるのか練習中なのだろう。
でも、強くなってしまった刃牙はすっかり恐怖で支配するほうが似合う人になっちゃっているしな。
一方、烈海王は逆襲をはじめるのだろうか?
右殴られて脳震盪になったのなら、左を打って相殺すべし!
いや、全然違います。たぶん。
ダメージ回避方法を思い出したのはイイのだが、脳にのこったダメージをどうするのか?
ドロドロのまま酔拳で闘うのかもしれない。
カイザーに酔拳を見せてやれといわれたのが伏線だった説である。
スモーキン vs. ドランク・ドラゴンという世期のイロモノ対決になっちゃいそうだ。
興行不可解ッ!
2010年10月14日(46号)
第3部 第228話 戦闘力 (884回)
今回は舞台を日本にもどし 範馬刃牙vs.柴千春だ。
また途中でチェンジかよ。豆腐はどうなった!?
それとも刃牙の脳みそが豆腐のように崩れるということなんだろうか。
気絶から復活した柴千春は扉のまえで構えを取る。
セオリーも防御も無視した全力攻撃の構えだ。
もはやボクシングや空手などの格闘技とはかけはなれたポーズになった。
トルネード投法どころか、円盤投げぐらいに体をヒネっている。
ここまで体をヒネると前が見えない。
だからか、千春は目を閉じていた。
全神経を耳に集中し、壁向こうにいる刃牙の動きを探る。
ここで、千春が異音を感じた。
(シューズのカカト潰したまま履きやがった………………!!?)
思わず目を開く。
小学生のころ教師にカカトを踏むなと注意されたのは誰しも経験があることだろう。
靴が脱げやすく危険だ。
刃牙は あまり動く気がないらしい。
さらにいえば、カカトを踏んでクツを履くというのは、すぐ脱ぐことを意味する。
トイレのスリッパに履き替えるがごとき手軽さ。
千春を倒すことなど、トイレと同じぐらいの時間ですむと思っていやがる。
ハンドポケットよりも はるかにナメきった態度だ。
(カカトを潰したシューズの不利ッッ)
(戦力は10分の1 !!!)
(バカだぜアンタ…)
刃牙が引き戸に手をかけた瞬間に柴千春が奇襲をしかけた。
ドアごとぶち抜く超本気ストレートだ。シロウト丸出しッ!
まるでピッチャーのように体を躍動させている。
目標すら見ないで、ただひたすらに力をこめる一撃だ。
長距離飛行のため前方視界すら犠牲にしたスピリットオブセントルイス号のように目的意識が徹底している。
ドラクエでいうならメタル狩りの切り札・魔人斬り。
フォームはめちゃくちゃで狙いも定まらないだろう。
だが威力だけは高く刃牙は吹っ飛ぶ。
つっかけただけの靴が脱げた。
頭から着地して、頭を支点に回転して倒れる。
壮絶かつコミカルなダウンだ。
(スゲェな…………)
(素人のパンチじゃない)
威力だけは一級品の攻撃だ。
あの範馬刃牙がすぐに起きあがれない。
マゾ気質のある刃牙のことだから、痛みの余韻を楽しんでいるのかもしれないけど。
闘いのさいちゅうにボ〜〜っとするなんて、お前の頭には豆腐でも入ってンのか?
土足であがりこんだ千春は刃牙の首をクラッチする。
そのまま、ブリッジで後方に投げすてた!
大技が決まった! 刃牙さん、マジ油断しすぎ。
なんて技だろう? 腕をホールドしていれば、ダブルアーム・スープレックスなんだろうけど、首だからな……
外に投げだされた刃牙に、千春が追撃する。
蹴る。殴る。殴るゥ!
刃牙は反撃も防御もできず、ブッ飛んだ。
だが、体勢を立て直し、着地する。
柴千春は技術的に素人だ。
肉体的にも鍛えたアスリートに及ばないだろう。
だが、この攻撃力はなんだ?
(これって――――)
(闘志そのものの戦闘力!!)
柴千春の強さは、心の強さ。闘志の強さだ。
シロウトで弱くて 徹底的に痛めつけるべき相手と考えていた柴千春が意外な強敵に見える。
力や技の差は絶望的だ。
でも、その差を闘志で埋めて闘えるのだ。
鼻血を流しながらも刃牙は立ちあがり不敵な笑みを浮かべた。
上から目線が帰ってきたようだ。
千春は圧倒的な精神力で闘志を燃やしている。
対する刃牙は圧倒的な精神力で高所から見下ろす自分を演出しているっぽい。
「アリガトウ」
「テーマができた」
この闘いは範馬刃牙のために!
千春の闘志が刃牙に新たなテーマを教えてくれたようだ。
教えてもらった立場だけど、やっぱり上から目線ですね。
今この瞬間に自分が練習方法を発見したかのような言いかただ。
なんとなく主人公っぽい覚醒の瞬間である。
次回、刃牙卍解の予感!
あ、でも烈海王の豆腐話のつづきになるかも。
刃牙につづいて、烈も覚醒するのか!?
刃牙の油断×千春の闘志=ダメージ だったようだ。
油断だけではダメ。
闘志だけでもダメなんだよ。
二つがそろって、範馬にダメージが通るのだ。
どんなに油断しまくっている刃牙だろうと、加藤ではダメージを与えられない!
思わず断定しちゃったけど、千春と加藤が戦ったら千春のほうが勝つと思うんだ。
どっちも属性は不良・ヤクザだけど、加藤は技に頼りすぎている気がする。
柴千春なら根性で夜叉猿にも勝てる! ……かもしれない。
花山が刃牙に学ばせたかったのは何か?
イロイロな意見を見ましたが、精神面の学習というモノが多かったようです。
花山の精神力が生みだす力は1トリケラトプス力に匹敵する!(14巻 111話)
その力をもつ花山だからこそ、刃牙にも目覚めて欲しかったのだろう。
で、やっぱり刃牙は闘志の強さを再確認したらしい。
最近の刃牙は力と技が強くなりすぎて、心がおろそかになっていたのかも。
これでバランスよく戦えるのではなかろうか。
ただ、刃牙が精神面を鍛えても範馬勇次郎には届かない気がする。
なにしろ勇次郎の最大の強みは、偉大な指導者や宗教家にも負けない精神力にある。(G刃牙15巻 132話)
と、ストライダムさんが言っていました。
その精神力でストライダムをいじるのだから、たまらんだろうな。
とにかく、勇次郎の肉体と技をつくりあげ、維持してきたのは精神なのだろう。
自分の強さを磨くという執念が肉体を育てた。
戦場に向かうという意思が未成年のゲリラ兵を生みだし、貴重な経験をもたらす。
完成した肉体は、精神力が無くても充分すぎるほど強いのですが。
でも、刃牙が精神面で強くなれば勇次郎との距離が縮まるだろう。
最近の刃牙は真の意味で勝敗を度外視しているので、勝てなくてもイイ闘いができれば満足する。
父もまた究極にして至高の料理を味わうかのように満足するだろう。
刃牙は勇次郎に追いつけなくてもいい。
一歩でも近づければ満足なのだ。
そんな達観した精神状態だと思うのだが、なんで刃牙は上から目線なんだろう。
勇次郎との戦いに一切の邪念はないけど、それ以外で邪念だしまくりなのか?
力を手にしちゃったら使わずに耐えるのは難しい。
著名人がTwitterで失言をしがちなのも、発言力という力を使いたくなるからだろう。
18歳の刃牙に、耐えろというのもムチャな話かも。
もしかすると、花山が教えたかったのは自制心だったのか?
花山も子供のころから強者だった。
雑誌を引き裂ける握力をもち、木崎に自慢したこともある。
今の花山はそれなりに自制しているようだ。
自慢する以前に無口だし、弱者に興味はないようだ。
花山は刃牙にも自制心をもって欲しいのかも。
だから、弱い柴千春が必要だったのだ。
でも刃牙は基本的にマゾだから、自制心とか芽生えなさそうだよな。
刃牙が他人に痛みを与えるのはご褒美感覚なのかもしれない。
上から目線も、勇次郎の真似をしているだけかも。
親父から見下されている。くやしい、でも感じちゃう!
刃牙はその快感を人にも分けてあげたいのだろうか。
その性癖にはついていきにくいよなぁ。
やっぱり、最強の血族・範馬ってのはイロイロな意味で孤独なのかもしれない。
・追記 (10/10/20)
刃牙は柴千春の闘志を学びそうだ。
人の技をパクリまくるのが得意な刃牙だけど、闘志のようなものまで真似ることができるのだろうか?
まあ、刃牙だからヤっちゃいそうだ。
リアルシャドーを使えば、大抵の妄想を現実にできる。
精神力というか妄想力というか、思い込みの強さもトップクラスだ!
逆に、千春の闘志を消し去るのが刃牙のテーマかもしれない。
どうすれば千春の心を折る事ができるのか?
携帯電話をとりだして「梢江、来いッ! 今すぐにだッ!」と言えば、読者の何割かは心折れます。
ひたすら千春を殴って闘志の限界を見せてもらうという陰惨な手段もあるかも。
あまりヒドイことをすると、主人公としてのオーラが消えてしまいそうなので自重して欲しいところですが。
とにかく刃牙の目的は勇次郎と戦うためのパワーアップだ。
ちゃんと真っ当な手段でパワーアップして欲しい。
最近は刃牙と烈海王の話を交互にやっている。
となると、次は烈のターンだ。
烈は崩れた豆腐状となっている自分の脳を再生できるのだろうか?
左フックでダメージをうけたから、右フックを喰らう事で相殺だ!
などとムチャ理論で回復を狙わなければよいが……
脳が揺れているから、正常な判断ができないはず。
過去の記憶すらドロドロかもしれない。
烈のピンチはいまだにつづいている。
刃牙の戦いとシンクロニシティーがあるのなら、烈は闘志で復活するのだろうか?
ゲームの話ですが……
・え,あの範馬 勇次郎がキャバクラに来店!? レベルファイブの新作「キャバ嬢っぴ for Nintendo 3DS」
・クラブ・グラップラー - LEVEL5 VISION 2010に参加してきました!
思わず日付が4月1日じゃないのか確かめたくなる情報だ。
そうか、範馬勇次郎もキャバクラに行くのか。
もちろん経費は米軍持ちなんだろうけど。(ストライダムが領収書をもらっている)
刃牙は未成年だから来店できないのはしかたがないにしても、主役を押しのける気迫をみせるあたりが地上最強の生物だ。
紹介動画を見たら、きっちり「地上最強の生物」と紹介されていたぞ!
これで刃牙のファン層が広がるかもしれない。
どの辺に広がるのか、イマイチわかりませんが。
2010年10月21日(47号)
第3部 第229話 震盪 (885回)
今回は烈海王ボクシング編だ。
前回は刃牙vs.柴千春をやっていたので一回分休んでいたのだけど、烈の脳は震盪(ゆれ)たままだ。
227話で思い出した技術をつかえば、震盪(ゆれ)を止めることが可能(でき)るのか!?
中国拳法4000年の歴史が炸裂する!
(この震盪(ゆれ)が……………
静止(とま)るまで……………)
(次なる一打……!
断じて打たせてはならぬッッ)
あ、やっぱりダメージは回復しないのか。
回転したら崩れた豆腐も元通りってのは魔法とか手品のたぐいだよね。
ムチャ理論が炸裂しなくて、なぜか安心した。
ここは素直に追加のダメージを避けるべし。
素直に物理法則に従うべし。
それにしても、いまごろ打たれちゃダメと言いだした。
打撃対策がヌルすぎる。最初の左フックを喰らう前から対策しとけよ。
烈は油断していたのかも。
ワーレフ相手に完勝したことが烈の心を微妙にゆるめたのだろうか。
烈は今まで両腕を上段に構えていた。
それを右が上段、左は下段に変える。
右半身を前にしたサウスポースタイルだ。
上段の右腕は立てられているので、左フックを警戒しているのだろう。
烈は左フックでダウンしたから、さっそく対策している。
深町(原田?)コーチが烈に止まるな廻りこめと指示をだす。
だが片足の烈にとって動きまわるのはムズかしい。
オマケに脳がゆれまくっている。
大地震の中で歩くようなものだ。
万全の状態でも一流ボクサーであるクレーザーから逃げるのはムズかしい。
これは深田(※ 混ぜました)コーチの指示ミスかも。
やっぱり原町(※ 混ぜました)コーチはボクシング内の知識でしか考えられないのだろう。
ならば、4000年だ!
4000年の歴史なら、ボクシングにはない発想で きっと何とかしてくれる!
烈がスタイルを変えてもクレーザーは変わらない。
煙(スモーキン)のように追いすがり、煙のように まとわりつく!
左を警戒しているらしき構えの逆を突いたのか、右フックで襲いかかる。
ガードの真ん中、スキマを狙われた顔面に当た……
ドリュ
バク転でかわしたッ!
まわれの意味がちがうけど、指示どおりだ。
今度は左フックがくる。横回転で受けながす。
右ストレートだ。義足を軸にコマのように回転した。
ぜんぶ回転してよけている。
これが4000年の力か!?
つうか、烈さん回りすぎ。
攻撃がワン・ツーで来たら喰らっちゃいそうなんだけど。
たしかに227話での教えでは、かなり回転していたけど……
実戦で回転しすぎだ。お前はフィギュアスケートの人か?
(よし……ッッ イケるッッ)
烈海王は回転防御に手応えを感じているようだ。
とりあえず追加ダメージはないから視界のゆがみも小さくなっている。
でも、アレだけ回転したら目が回ってフラフラになりそうだけど。
回転は普段から練習してなれているのだろうか?
安藤美姫って回転しても ほとんど目が回らないらしいし。
もう少しで烈の状態異常は回復するだろう。
今度は反撃だ!
まだ、汗は引いていないが烈に勝機が生まれはじめた。
攻撃を空振りすると当たった時よりも体力を失うと言われている。
空振りではないがクレーザーの攻撃は当たっていない。
肉体的・精神的に負担が大きいだろう。
などと思っていたら、あまり動揺していないようだ。
クレーザーは烈海王が優秀なファイターであると認識している。
だから、この程度では驚かないようだ。
いや、回転防御にはもっと驚いて欲しいんだけど。
普通の人間は回転防御なんてやらないし、できないぞ。生粋の変態だけが可能な絶技だ。
烈を良く知る私が驚いているんだから、地球人ボクサーなら驚いてほしい。
クレーザーは上体をゆすりはじめる。
まるでデンプシー・ロールのような高速ウィービングだ。
烈はクレーザーの動きに幻惑される。
冷や汗が止まらない!
高速ウィービングから、高速連打が繰りだされた。
烈は必死にガードする。
ガードだ。回転防御ができない。やはり連打には弱いか。
そして、ガードのスキマからボディーに、頭に被弾した。
烈海王の脳がふたたび震盪(ゆれ)るのか!?
次回につづく。
烈海王が反撃開始だ!
と思わせてピンチがつづくよどこまでも。
やっぱり、ボクシングルールでボクサーに勝負挑んだら勝てませんよ。
刃牙vs.千春がシンクロニシティー起こしているなら、刃牙のピンチもつづくってコトだろうか?
テーマができたと言いながらフルボッコにされるかも。
千春の闘志でダメージをうける ってのが新テーマだったりして。
一流マゾ芸人の刃牙さんらしいテーマかもしれない。
空手や拳法などの打撃系武術は連打の概念がうすい。
刃物も飛び出してくるような実戦だと、ヒット・アンド・アウェイのほうが安全ってことだろうか?
だからボクシングの連打をうけると伝統派はヤバい。
刃牙幼年編で通過済みの話題ですけど。
でも、烈はけっこう連打の攻防をやってきたような気もする。
カンフー映画だとお互い高速で打ち合う場面はよくあるし。
もっとも、アレは観賞用の攻防だから連打しているだけかもしれないけど。
実際にボクシングだって、すごい連打の攻防ってのは滅多に無いしな。
イロイロ考えたのだが、烈が逆転する方法を思いつかなかった。
ドサクサにまぎれて蹴るしかないのか?
もっとも、ボクシングは大地を蹴る格闘技的な意味での蹴りですけど。
刃牙世界の攻防ってのは、基本的に相手の防御力をどう崩すのかというものだ。
ピクル戦はとくにそんな感じだった。
主人公サイドは、あまり防御の事を考えなくても良い。
でも、ここに来て真剣に防御を考える必要がでてきた。
不慣れな事態だから、まったくアイデアがでてこない。
烈の回転防御は消力(シャオリー)に似ている。(バキ26巻 229話)
もっとも消力とちがい、リキんで回転しているけど。
自分は若すぎるから消力を使えないと烈は言っていた。
だけどダメージを受けてほどよく力が入らなくなれば、使えるかもしれない。
今回限りの消力に期待するしかないか?
ところで、前回で柴千春が使った投げ技ですが、掲示板やTwitterで情報をいただきました。
「フロント・ネックチャンスリー・ドロップ」だそうです。
情報ありがとうございます。
「フロント・ネックチャンスリー・ドロップ」柔軟性も要求される難易度が高そうな技だ。
柴千春は基本的に練習をしないハズ。
つまり実戦でなんども試したのだろう。
闘志と根性があればなんでもできるって実例ですね。
となると、烈も気合でなんとかなるのかも。
今週の板垣先生のコメントは次のとおりだった。
『「体育の日」、皇居を走る花山は幾度も尋(き)かれたことだろう。『疵面』は?』
やっぱ、尋(き)かれるんだ。連載再開についての情報が出てこないし。
そりゃ尋(き)きたくなる。私だって質問したい。
いつ連載再開するのだろうか?
丹波文七にも尋(き)いてみたい。
・追記 (10/10/27)
烈海王がヤバいぞ。
ピクルの時みたいに命の心配はしなくてもいいんだけど、選手生命がピンチだ。
色物ボクサーだと一回負けたら商品価値が下がりまくるんだろうな。
逆全盛期のボブ・サップみたいな扱いされるよ。
名前の後ろに(笑)をつけられるような感じで。烈海王(笑)
でも、次回は順番で行くと刃牙のターンなんだろうけど。
刃牙の見つけたテーマは何なのだろう。
自分のキャラをたてる方法が見つかったのだろうか。
タイマンはったらダチじゃああっ!
って ノリで千春と仲良くなれば、最近の悪いイメージも改善できるかも。
やっぱり最近の刃牙は目線が高すぎる気がする。
どんだけ上から目線なんだよ。
それだけ範馬勇次郎に近づいているってコトなんだろうけど。
もうちょっと身長相当の地に足の着いた目線になって欲しい。
刃牙に反省をうながす意味での刃牙vs.千春ではなかろうか。
試合の後にユニフォームを交換する選手のようにさわやかな交流がありそうだ。
刃牙は基本的にトランクス一丁で戦うし、千春も上半身裸だ。
ズボン交換で友情UPってところだな。
刃牙と花山と千春がそろえば背中に特徴のある三人衆になる。
あと二人そろえば、立派な戦隊物だ。
戦力にかんしてはガチで戦隊と戦えそうだし。
こいつらだったら、巨大ロボットも素手で倒しそうだ。
2010年10月28日(48号)
第3部 第230話 純闘志 (886回)
今回は日本で範馬刃牙vs.柴千春だ!
刃牙は千春との喧嘩にテーマができたとご機嫌らしい。
くちびる切れたり鼻血出たりで けっこう出血しているが、すごい偉そうだぞ。
流血なれしているから平気なのだろう。
どうせ スグに引っこむし。
刃牙は両手を広げて前に構える。
体重は後ろにのっているようだ。
刃牙がよく使うファイトスタイルだから、わりと本気なのだろう。
グラップラー刃牙30巻の構えって感じだ。→
体重を後ろに乗せているせいか上半身がのけぞっている。
つまり、刃牙がなんかえらそうだ。
視線が思いっきり見下しているぞ!
実際に刃牙のほうが格上だからしかたがないのか。
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素手の拳で殴ると手を傷めやすいのは有名な話だ。
平直行は後ろ足に体重をかけながら殴ると、体重が乗らず拳を痛めないと言っていた。(格闘技のおもちゃ箱)
千春はアイアン・マイケルと戦ったとき、相手の拳を破壊して勝っている。(G刃牙29巻 254話)
だから、拳破壊カウンターを警戒して拳をにぎらず、後ろに体重をかけているのかも。
刃牙は千春を危険な相手だと考えているようだ。
柴千春はもちろん範馬刃牙が強いと認識している。
もう人間のレベルを超えた、大怪獣だと思っているようだ。
イメージ的には指一本が千春の身長と同じぐらいの巨大サイズ。
たぶんガンダム(全長18m)より大きい。
もちろん普通の人間が素手でガンダムに勝てるワケがない。
ザクに乗っても、かなりムリだ。
だが、柴千春は突っこんでいく。
勝てるから勝負する。勝てないからやらない。
そういう次元で戦っていないのだ。
勝敗は度外視した闘争(たたか)いである。
(アッパーカットにゆくと見せかけといて―――――………)
(事実――――――――――)
(ゆくのはアッパーカットなんだよなァ……)
格闘技を習っていない千春はフェイントなどが使えないのだろう。
愚直に最大の攻撃を出していくだけだ。
刃牙ぐらいの上級者になると、なんのヒネリもなく真っ直ぐな攻撃がかえってフェイントになるかもしれない。
そして、柴千春のアッパーカットは当たった!
砕けた。
殴った千春の手のほうがッ!
刃牙のアゴ、硬ッ!
どんだけ丈夫なんだよ。どんなガンダリウム合金製だよ。
そして刃牙がすかさず反撃だ。
手の甲で千春の顔面を痛打する。
目と鼻を打たれて泣いちゃう。見えない。
スキだらけとなった千春の右脇腹(肝臓)に平拳をメリこませた。
抹殺のラストブリットは右ハイキックだ。
柴千春は一回転して、倒立状態となってダウンする。
相手の視界をうばう。
肝臓打ちはもっとも効くボディーブローと言われる。
そして、ハイキックだ。
プロでも即刻TKOとなるような打撃をフルコースで喰らってしまった。
当然、柴千春は失神して立ちあがれない。
刃牙は千春を放置し、玄関の扉をとりつけ読書を再開する。
千春はムシかよ!?
これが刃牙のテーマなのか?
お前は取るに足らない存在とアピールすることで精神的に痛めつけるプレイだったりして。
すっかり路上で気絶するのが お仕事になってしまった柴千春であった。
だが、千春のモノローグは止まらないッッ!
気絶しているけど背景でしゃべっている。
なんか、これから死亡する人のシーンみたいで不吉だな。
(俺らの勝負ってのは――――)
(2人のうち――――――)
(どっちかが "敗(ま)け"と認めたときが決着なんだ)
死刑囚理論ですね。
敗北を認めないかぎり戦いは終わらない。終わらないから勝ちも負けもない。
餓狼伝・原作で昔のグレート巽もおなじコトを言っていた。
敗北を認めるか、死なないかぎり負けじゃない。
千春は気絶して寝ているわけじゃない。充電中なのだ!(モノは言いよう)
一方、読書をして知力を充電中の刃牙は時計を見る。
本に飽きたのだろうか。
格闘技系の本ばっかり読んでいるから、普通の本を読みなれていないのだ。
それとも『人を惹きつける技術』を読んでいたら、自分のキャラクターに問題を感じてつらくなったのかもしれない。
三時半をすぎていた。
空腹になったのか、刃牙は買い物へでかける。
倒れていた柴千春はいなかった。
拳が砕けていたし、病院にいったのかもしれない。
刃牙的には満足な結果なのだろうか?
パンと牛乳などを買ってきたようだ。
さきほど外出したときに買っておけばいいのに。
刃牙はノリだけで行動しているっぽい。
ぼっちゃん、気まぐれから一流は生まれませんよ。
いや、刃牙の場合はコレでいいのか。
そして、帰り道に柴千春がまちぶせしていた。
右手は治療済みのようだ。
もちろん短時間で治るようなダメージじゃない。
この手で殴ったら、もっと酷いケガをするぞ。
でも殴るのが柴千春なんだろうな。
(千春さん)
(アリガトウ)
(勉強させてもらいます…ッ)
今度の刃牙は先手を取った。
買い物袋を置く間もなく、いきなり殴る。
千春がセリフを全部言い終わるまえにダウンした。
また気絶か!?
刃牙は余裕で倒れた千春をみおろす。
千春から諦めない心を学習するのだろうか?
でも刃牙は千春が目を覚ましてどう反応するのかを待つことを諦めている。
やっぱり、ノリだけで無計画に行動している気がしてならない。
刃牙は、このあとナニをする?
たぶん何も考えていない! 次回につづくッ!
刃牙は千春から根性を学ぶようだ。
でも、人間がどこまで苦痛に耐えられるのかを実験して楽しんでいるようにも見える。
どちらも刃牙の本性なんだろうけど。
とりあえず、刃牙は千春の純粋な闘志に敬意をもったらしい。
もう「柴さん」という呼び方には戻らないみたいだけど。
……本当に敬意をもっているんだろうか?
克己はエンドレスにドイルをボコりつづけることができなくて、ドイルに勝ちをゆずった。
刃牙のサディズムは克己よりもはるかに上だ。半年ぐらいなら平気で殴りつづけるだろう。
オマケに読書の合間にボコるような手軽さで責めている。
本を読みながら菓子を食べるよりも真剣さが足りないかも。
千春はちょっと殴られ損っぽいな。
この作業が終わったら刃牙は成長するのだろうか?
殴られている千春のためにも何かをつかむんだ!
今回はスペシャル企画で、板垣先生とシルベスター・スタローンが対談している!
・ 関連 『ロッキー7』もあり?最後は死ぬところを!?「刃牙」作者との夢の対談でスタローン上機嫌!
最高傑作は常に次回作!な 板垣先生らしい『ロッキー7』リクエストですね。
で、ちょっと前の作者コメントである、久しぶりに全力疾走したら転びそうになったという謎がとけた。
スタローンの映画に影響されたらしい。
ランボーで戦場に行く前の準備のシーンに板垣先生はしびれたそうだ。
刃牙幼年編で山籠りまえに準備をするところに反映されているのだろうか?
私は、あの山籠り準備のシーンが好きで 準備に指先確認するときはマネしちゃいます。
わかもとよしッ! (ここで、今はわかもと要らないだろと突っこまれる)
スタローン好きが再燃して、全力疾走の肉体感覚を再確認したからには、刃牙世界にも影響が出てきそうだ。
つまり、刃牙が新しい肉体に違和感をおぼえるほどパワーアップする。
一撃でオセロが全部ひっくり返って色が変わるように!
新生・範馬刃牙の予感がするぞ。
千春の脳震盪や骨折は無駄じゃなかった!
あ、烈はどうなるんだろう?
オセロがひっくり返ったように…………
色白になる?
・追記 (10/11/3)
えーっと、次は烈海王のターンでいいのだろうか?
最近は交互に刃牙と烈の話をやっているから、話の進行スピードが1/2ですよ。
1年で3・4回しか試合をしないドカベンなみだ。
次の試合は日本シリーズだろうか。
で、烈海王は大丈夫なんだろうか?
イロイロな角度から何度も殴られていましたが。
アレは回転で打ち消すことができないだろうな。
でも、そこは中国四千年だ。
なんかスゴい回避方法があるのかもしれない。
柔らかくて崩れやすい豆腐を 崩れない高野豆腐に変えるような秘術がッ!
たぶん烈海王のことだから、変な技で回避するのだろう。
中国拳法・身代わりの術でパンチを受けていたのはレフリーだったというオチが待っているかもしれない。
その場にあるものを有効活用するのが武術というものだ。たぶん。
グローブを武器化することはもちろん、レフリーだって武器にしないと。
いっぽう刃牙は千春を限界まで痛めつける作業にはいっている。
勉強させてもらうといっているが、相手にたいする敬意がまるでない。
まあ、巨凶に目覚めた刃牙ならこんなものか。
烈海王も暗黒面に目覚めちゃって、色がさらに黒くなった上に性格も悪くなったりして。
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