バキ特別編 SAGA[性]

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2002年5月28日(12号)
special version volume.ONE「先へ…ッッ」 (507+1回)

 忘れていました。刃牙は肉体を描く漫画であると言うことをッッ!
 刃牙の戦闘シーンが優れているのは言うまでもありませんが、食事のシーンも実に美味そうに物を喰らう姿を描いている
 食事は肉体を作る基礎となる行為であり、闘争を支える物です。
 闘・食・性などの本能に根ざす行動こそが「肉体」を描くのに最適な題材では無いでしょうか。

 肉体を通しての闘・食を描いてきたグラップラー刃牙 & バキですが、いまだ踏みこんでいないのが「性」の肉体表現です。
 バキ世界で最高の肉体を持つ範馬勇次郎がわずかに「性」を表現していますが、全身を使っての肉体表現としてはまだ描き切れていない分野です。
 そこで少年誌では表現し切れない「肉」の交合踏みこむのが今回のバキなのでしょう。

 見開きカラーの表紙で人体解剖図のようにバキと梢江の肉体が透けています。この絵こそが「バキ」が性を通して肉体を表現しようとしている事の証拠では無いでしょうか。

 リング上で互いの関節を取り合うレスラーのようにバキと梢江の舌が絡む
 汗、体液、湿った音が生々しく肉々しい。
 首筋をなめると言う行為にも、紙面から湿気が漂うような肉の存在感が滲み出す。
 服を脱ごうと提案する梢江に(余裕あんね)、刃牙はシコルスキーと対峙した時以上に張り切って、一気に服を脱ぎ捨てパンツ一丁になる。
 このシーンではバキの乳首がうっすら描かれていてセックスアピールしています。
 梢江も服を脱いでいく。
 荒々しく服を脱ぐバキとは違い、丁寧に服を脱いで、脱いだ服はちゃんと畳む。今にも爆発しそうな刃牙とは対照的な、物凄い余裕です。
 じらすようにゆっくりと服を脱ぐ梢江の姿に、バキの盛り上がる股間の先も熱く濡れる。
 ブラすらも取ってしまった梢江に耐えきれ無くなったのか、バキは一気に畳みかけようとする
 だが、梢江は絶妙のタイミングで声をかけバキを止める。そして、互いの体をもっと見せ合いたいと下も脱ぎ始める。慌ててバキもパンツを脱ぎ、いや破り捨てる
『鞘を捨てるのは俺を必勝できぬ相手と知ればこそ…』
名作・覚悟のススメのワンシーンを思い起こさせる、バキの捨て身の行動であった。
 見開きページにて、バキと梢江は全裸で向き合い、背景では激しく稲妻が飛び散る
 見開きの人体解剖図と合わせれば、十分以上に他のヤングチャンピオン連載陣の命脈を断つ破壊力を有している。

「お互いが…」
「どんな身体
(カラダ)をしているのか……………」
「よく見せ合お…」


 どこからこの余裕が出て来るのか理解(わか)りませんが、梢江のリードで互いの身体を観察し合うことになる。
 バキがただ驚愕するだけなのに対し、梢江は異常なまでの冷静さでバキを分析して行く。オリバにも負けず劣らずの状態となったバキのイチモツを見てもほとんど動揺しない。

「これが…!!」
「バキくんの…」
「想像とずいぶん違う………
 けど……」

「愛しい…」


 いや、だからアンタ本当にこれが初めてかッ!?
 うげっキモッ、とか思ってんじゃねェのか!?
 などと言う疑問はあるのだが、二人は近づき、改めて互いの体に手を触れ合い、次回へ続く
 ところで、刃牙君、そろそろ布団を敷いてあげな。畳でこすると痛いぞ。


 なんと言うか本当に肉々しい展開でした。
 江川達也は「BE FREE!」でコミックス1巻分、丸ごとセックスと言う快挙を過去にやったことがあるそうですが、それに勝るとも劣らない濃い展開です。(個人的にはセックスシーンが出てきても余り嬉しくない作家と言う点で共通しているなぁ)
 一応、心理描写はしているのですが、とことんまでにこだわった展開と言う気がします。
 最初はかなり抵抗があったんですけど、これも「肉体」の表現だと思ってしまえばそれなりに楽しめました
 思えば前回から「確信とも言える肉体信仰」と言っていたぐらいですから、肉が強調されるのも当然でしょう。
 おそらく、このまま肉々しい描写が登り詰め100ページ後に大爆発起こすのでしょう

 そう言えばカーテンも閉めず始める二人の今後を危惧する声を聞きましたが、あの窓からはオリバと柳と渋川先生が覗く予定があるので開けたままなのです。
 今週ラストの「ピタッ」と言う擬音は伏線で、明後日発売の少年チャンピオンでは柳がやって来てガラスを割ろうとする所から始まるハズです。
 そして、梢江が達する時のセリフは
「バキ君、やかんが、やかんぁぁ〜っ水ぅっっ!!」
 になると予想しています。

 肉にこだわっていると思われる展開の一つが、全裸になって互いのカラダを見せ合うシーンです。
 まず見て、次に触れて(次は口に入れるのか?)と段階を踏む事で互いの肉体を確認し合うと言う儀式のようなものを感じさせます。
 なお、この互いの裸を確認し合うと言うのはトマス・モア(1478-1535)の小説「ユートピア 」に書かれている結婚相手の体を確認してから、結婚を行うと言う話に酷似しています。
 ひょっとするとバキと梢江に、理想の結ばれ方を託しているのでしょうか。


 さて、これを読んでいる皆さんはちゃんとヤングチャンピオンを買って2回以上読み返しているでしょうか?
 まだの人、すぐ買いましょう。つうか、買え!
 俺にばっかり読ませるのはズルいぞッッ!
 ついでに、コンビニでコレを立ち読みするのは妙に恥ずかしいぞッッ!

 現在、大吉マスター21さん、乃木さん、マサキさん、神楽まことさんなども感想を載せていますが、やはり皆さんメルトダウン寸前のようです。次回も頑張って感想を書いてください。
 赤信号、皆で渡れば、救命阿(ジュウミンヤ)ッッ!!
by とら


2002年6月11日(13号)
special version volume.TWO「感触」 (508+2回)

 いきなりですが、慣れました!
 2週間前は吐瀉物を撒き散らしながら、飯を掻き込み、また吐き出し、皿の上にぶちまけた吐瀉物ごと口の中に詰め込むようにして読んでいたのですが、今回は大丈夫でした。
 慣れてしまえば、存分に堪能するしか道は残されていません。もう、慣れると言うより慣れろ、むしろ熟(な)れろッ!

 表紙は日本国中を震撼させた松本梢江嬢である。アオリ文句は「怖いほど、女。」おそらく誤植で「ほど、」が余計に付いてしまったのでしょう。

「密着が始まるその前に―――――――
 お互いを確かめ合おう」


 窓から射す日の光を背景にして、全裸でバキと梢江が対峙する。
 丹波文七vs堤城平の「根こそぎ使って、根こそぎ比べあおう」のような殺し文句で二人は戦闘を開始する。
 まずは互いに手で触れ合う。
 バキのスチーム体温は離れていても梢江に届いている
 一方のバキは、触れてくる梢江の指の指紋を感じ取れるほど感覚が敏感になっている。
 これは死に際の集中力だろうか。今なら、頭に服をかぶせられて奇襲されても、闇の中でセックスできそうだ。

「今のうちに―――――――」
「しっかり触れておかなければ―――――――」
「こっちがヤラれるッッ」
「立っていられなくなる……ッッ」
まるで闘いッッ


 地下闘技場の王者であっても敗北を意識してしまう極限状態の死闘である。打撃系闘士であり、駅弁大好きなバキが、グランドでの攻防に移る事を心配するのは当然であろう。
 だが、そこは範馬の血を引く男である。確実に梢江の急所(性感帯)にエゲツ無い攻撃を仕掛ける
 狙いは乳首だッ!

「!」「固い…意外と…」

 ビクッ
「………ッッ」


 急所への的確な一撃、それも人差し指1本で梢江を後ずらせ、逆転のきっかけを掴む。
 だが、梢江はダウンしない。そのまま体勢を立て直し、責めて見ろと言わんばかりに胸を見せつける

「耐えている…ッッ」
「梢江も……ッッ」


 自分だけでは無く敵も苦しい事がわかり、バキは冷静さを少し取り戻す。
 こうなると、怒涛のバキラッシュだ。
 容赦なく、右乳首に仕掛ける。
 愛撫やテクニックと言うモノでは無い。シンプルにしてディープ。最も純粋な、最も原始な、人差し指と親指のみを使用した、乳首つまみ
 これだけの攻撃で梢江は痙攣し泡を吹かんばかりに目を揺らす。
 更に左ィッッ!
 これはバキのオリジナルホールド「1本足4の字」を左右の足で同時に受けるのに匹敵するダメージだろう。
 その衝撃に梢江は絶叫を漏らし、バキの体に爪を立て滑らせる。
 そこに梢江の逆転の秘策があった。
 目には目を、バキの乳首に梢江が指を這わせる!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


 互いの強烈な攻撃に、腰から砕けて両者ノックダウン
 だが、生粋のファイターであるバキは、この状態にあっても乳首から指を離さないのだった
 この段階は、ボクシングで言えば互いに相手の力量と距離をはかり合うジャブの段階と言える。
 だが、そのジャブのみで両者ノックダウンッッ!

「セックスが始まったら」
「どうなってしまうんだ?!!」


 はっきり言って、こっちが聞きたいぐらいだ。
 同時にダウンしながら、2人は同じ思考をたどる。
 わずか数発のジャブでKO寸前なのだ。これが、本格的な打ち合いに変わった時、この闘いはどの様に決着するのだ!?
 バキの不屈の闘志はこの程度のダメージでは揺るがない。イチモツの先からも先走りが垂れまくる。
 ジャブの次は、強烈なストレートだ。

「触るッッ」
(梢江のッッ)
(性器へ…ッ)


(くるッッ)


 梢江もプロレスラー並の覚悟を決める。
 その覚悟の量を見誤ると天国行きだ。たぶん読者も。

 ムニュ…
 柔…
 シャリ…


 なんだか良く分からない音をたてて、バキが行ったァ〜〜〜〜。
 抜き手、異母兄ジャックがガーレンを仕留めた技、下から刺し上に持ち上げる抜き手の応用だ。
 中指・人差し指の2本でバキが梢江を攻めたてるッ!
 と、言うか「シャリ」ってなんだァ〜〜? アンタ、寿司職人かァ〜〜〜ッッ!? もはや、親父ギャグを書くのが精一杯。
 この容赦無い攻撃に梢江もバキの口に親指を突っ込んで耐えようとするが、大声で泣き叫ぶしかない。
 なんか、梢江の性器の描写よりも、大口あけて口の中を奥まで見せている梢江の顔のほうが生々しい。つうか、至近距離でこんな顔見せられたら、引くって。
 もちろん、梢江もやられたままでは無い。
 恐るべき反撃を開始する。

 
「いきなりッッ」


 握手をするように、梢江の手がバキの股間を握る。
 キスをして意識を上に集中させて、いきなり下へ攻撃する。見事な奇襲だ。
 今までの戦闘で先走りを出しまくっていたのが仇となり、ぬるりと攻めまくられる。

(ヤラれるッッ)
「やめッッ」
「バ…バカ」


 今までに無い危険を感じたのか、ついにバキが梢江を押し倒す。戦闘はグランドへ移行となったが、まさにこれは緊急非難と言える。
 反応があと数秒遅れていたなら、その場でバキの股間は爆(は)ぜていたであろう。

「何がセックスの前に」
「お互いがお互いを」
「確かめ合う…って――――――」
「これってもう………………ッッ」

「開始まってんじゃん」
「性行為!!!」



 と言うわけで極限バトルのままで次回に続く
 このハチャメチャ加減になれてしまうと十分に笑えます。それはもうコンビニでは立ち読みできないぐらいに。つうか、立ち読みすること自体が恥ずいって…。
 ヘソから下は沈黙を守っていましたが、まあそう言うマンガが見たいのなら、その手の本を買いますんで、もともと期待していません。

 しかし、ここまで極限バトルだと、そろそろ解説と驚き役が欲しい所です。
 背景の何処かにいるんじゃないかと期待していたのですが、誰もいませんでした。
 加藤と本部のゴールデンコンビなら、この闘いを更に盛り上げてくれそうなんですけど…。

「バキが一撃でダウン?」
「乳首と足首だ…」

 とか、

「あんなモン…写真でしか見たことねェ…」

 とか。まあ、さすがに加藤なら見たことありそうですが。
 この調子で行くと、次回は梢江が獅子舞の噛みつきを敢行して、
「危なッ」カッ「危なッ」カッ「危なッ」カッ
 とバキが転げまわる展開が期待されます。
 正直なところ、次回は挿入までは行きそうですが…

 前回から気になっていたんですけど、なんで特別編では「いたがきぐみ」の方々はこっそり欄外紹介になっているんでしょうね。


 ところで、前回のバキの人体解剖図表紙ですが、山口さんより以下の情報を頂きました。
『今回のYCのバキに登場していた「人体解剖図」ですが、アレックス・グレイというニューヨークの画家の作風に酷似しているので報告します。


Sacred Mirrors: The Visionary Art of Alex Grey

いわゆる「サイケデリクス系」の人々の間で人気のある画家です。
板垣氏がそういった趣味を持ってるのかどうかは疑問がありますが、マンガの中、あとよく着ているTシャツの図柄から「もしかしたら・・・」と思われるネタが結構散見されますね。』
 確かに、赤い肉に静脈の青が浮き出る絵の雰囲気は似ています。
 もっとも、板垣先生は人体解剖図を細かく見ているらしくインタビューで、上腕二頭筋の表面に出ない部分を描くと迫力が出ると発現されていた記憶があります。
 影響を受けつつ、独自の絵に消化しているのかもしれません。


 全然関係ありませんが「バトル・ロワイアル」で杉村が木製のヒョウ(金へんに票)を作っていました。また、原作にない超絶中学生アクションをやらかすつもりなんでしょう。
 でも、木製だと金票じゃなくて「標」?
 なお、本来なら「バトル・ロワイアル」の内海幸枝は屈指の萌えキャラであると思っています(原作・映画共に)が、田口版にはバキの梢江と同じ程度の萌えしか期待していません。と、言うか怖いくらいです。
by とら


2002年6月25日(14号)
special version volume.THREE「本能」 (509+3回)

 相変わらず、すンげェ表紙です。松本梢江嬢のドアップをカラーで描く。リングの貞子も井戸に逃げこむ、ド迫力の表情である。
 これから1年はこの絵を思い出すだけで、様々な煩悩を押さえる事ができそうだ。
 何らかの感情を呼び起こすと言う意味では、名イラストと言えるかもしれません。これほど夢に出て来そうな迫力のあるイラストは久しぶりに見ました。

「ドプ…ッ」
「ゴプッ」
「ズ…ッ」

「カハッ」


 ロマンチックな粘液と吐息のが響き渡る。女を知らない十代の男なら、この音だけで気をやってしまいそうな強烈なエロチシズムが繰りひろげられる。
 耳、耳の後ろの骨、鎖骨、肩ッッ
 的確に梢江の「きもちのいい部分」を攻めるバキ。
 鎖骨を噛む姿はジャック兄さんを思い出してちょっと怖かった。だってあの人、骨も残さずに豚の丸焼き喰うんだもん。

「人体を合理的に破壊することだけに集中した十と幾年…………」
「一切の性情報を持たぬ17歳」
「情報を持たぬが故に」
「本能的…ッッ」
「本能的な故………」
「純粋…ッッ」
「純粋故に」
「的確(ただし)かった」


 て、天才めッッ!

 幼年編で花山を相手にした時のような恐るべき天才性を発揮して、梢江の腕やら手やらやらを攻めつづける。
 ざらざらと舌でねぶり、吸い、噛む
 どこを攻めるかに関しては本能で嗅ぎ分けるとしても、その多角的・多様的な攻撃方法はとても初心者とは思えません
 おそらくリアルシャドーをもちいて、仮想・梢江の完全な攻略方法を研究したのだろう。

「格闘(たたかい)とセックスはッッ」
「そっくりだ!!」
「闘争でダメージを与えることと」
「セックスで快感を与えることとは」
「表裏一体!」


 改めて、両者にとって性交が闘争であることを再確認しています。
 それにしても天内も自分のセリフがこんな所で使われるとは思っていなかったでしょう。
 範馬・父には生死不明となる強烈な一撃を与えられ、範馬・子には決め台詞をこんな形で愚弄されバキ研究者である杉山雅俊さんには天内はクリントン大統領を愛していたから動きを読む事ができたが 勇次郎の事は愛していなかったので何をするか読めなかったと考察されるなど、天内さんは本当にロクな目に会っていません。

「セックスとは」
「相手のして欲しいことをして欲しいタイミングで」


 そう思いながら、バキは凄い力で梢江の膝をこじ開け股を広げさせる。
「相手のして欲しいことを」と言うことは、梢江ちゃんはこう言うシチュエーションをお望みなのでしょうか?
 格闘技ではワザと相手が欲っする隙を見せて、逆にその動きを利用すると言う攻防があります。バキの行為も一種のフェイントなのかもしれません。
 どちらにしろ、バキはついに梢江の最終防衛ラインの全貌を目撃する。その絶景にバキの目から光が消え、「欲しいタイミング」の後に続く言葉も消えうせる

「キレイな…」
「ピンク色の………」
「ドロドロ!!!」


 キレイなピンク色だそうです(棒読み)。転んで擦りむいて皮膚がめくれた時に見た肉の色とか思わなくて良かったですね。
 そこにどんなドロドロが存在していたかは理解の外だが、見るだけ見て落ちついたのかバキの思考は再び回転し始める。
 相手のして欲しいことをして欲しいタイミングで…

「快感(ダメージ)を」
「与える!!!」


 猛る獅子のように歯を剥き出し口を開き、舌を突き出し範馬バキが突貫する。
 本気でダメージを与えるような勢いで「ゾブッ」と突っかけています。なんか、頭から入っちゃいそうで怖い。
 この一撃に梢江の股間から閃光がほとばしり、梢江は両手で目を覆う。足の指をグーの状態に握り締めているのが、いじらしいと言えばいじらしい気もする。

◆梢江の核に迫る刃牙。
 次号、二人は頂(いただき)に登る!!


 編集部のコメントにも明日を見ていないヤケクソ的な迫力を感じます
 それにしても、あの閃光はなんでしょう。
 うっかりバキが梢江のスイッチを押しちゃったのでしょうか。もしそうなら、次回は爆発でバキの顔がプスプス煙を立てている所から始まるでしょう。
 個人的には、目を覆っている梢江が気になります。窓から事件をのぞいていた片平恒夫巡査(34)が後に「妙なことをしたンですよ 梢江が目隠しを……」と語りそうです。
 どちらにしても、あと1回だと言うのに、このペースで終わるのでしょうか。次回最終回とはどこにも書いていないので、少し 恐怖 期待してしまいます。
 そういや「バトル・ロワイヤル」でも相馬光子さんがムリヤリな格好で下着を見せています。こっちも次回は相馬光子のセクシーダイナマイト攻撃に中国拳法の達人・杉村が表裏一体の攻防を見せてくれるのかもしれないと 不安 楽しみです。

 ところで、ヤンチャンは欄外に漫画の感想が載っています。
 バキの感想は257、279、281、283、285ページに載っているので、ヤンチャンを買った人は確認してみましょう。
 ちなみに東京都・宮坂康人さんのコメント『「バキ」キスするときもすんごいことになるんだね。この後、2人はどうなる? 死んじゃうかも!』が私的ベストです。確かに、心臓の弱い方は注意しないと生命の危険があるかもしれません。

 個人的な事ですが、今回もヘソの下は静かでした。
 PRIDE.17でミルコ・クロコップと闘ったときの高田延彦と同じぐらいに寝っぱなし。読後、ヤツはチキンだったとコメントされそうです。
by とら


2002年7月9日(14号)
special version volume.FINAL「絶頂」 (510+4回)

「快感(ダメージ)を与えろ!!!」

 闘争おいてはいかなる相手でも容赦しない範馬刃牙である。もちろん、恋人であっても同様だ。
 刃牙の苛烈な攻撃に梢江嬢は口を極限までに広げ吼える
 梢江の局所を刃牙は両手で広げて追撃を加える。広げに広げて遂に見つけた急所の突起物、舌が踊りに踊り攻めまくる
 擬音は描かれてなくてもドギュルとかズギャルッッとかドリュッとか、濁点の多そうな音が聞こえんばかり捻りを加えた舌によるサブミッションが梢江の急所に極る

「どこへ行くの?!――――――」
「恐いッッッ」
「まだ行ったことのない高い空間…」
「猛スピードで昇ってく」


 梢江は未知の快感(ダメージ)に戦慄する。
 必死になって、刃牙の股から手をまわして太ももに抱きつく。刃牙も下から2段目の腹筋に届く伝家の宝刀をさり気なく見せつける。
 そんな、両者股間に顔面をうずめた姿で遥かなる天空へ昇ってしまうのか。むしろ、締め落とされて臨死体験しているような気さえする。

「握ったッッ」
「まさか…」
「口で…」


 伊達に巨凶なる血筋の範馬に戦いを挑んでいません
 松本梢江も本能で弱点を嗅ぎとり「カプ」っと反撃開始だ。
 打撃戦の打たれ強さに反して刃牙は意外にも交合戦での打たれ弱さが発覚しています。このカウンターに耐える事ができるのかッ!?
 ダメでした。この一撃で「危」状態になる。
 とっさに刃牙は体を反転させ、梢江と向き合う。肉体の弱点を技術でカバーする駆け引きはまさに天才の名に恥じぬ動きです。
 今まで見せた事のない必死で危機感を抱いたマヌケな表情をして、梢江と向き合う。
 求める刃牙に、無言のまま梢江は静かにまぶたを閉じる。言葉にしなくても同意の気持ちは届いている。
 肩をワシ掴み、見開きページで一気に突撃する。
 一撃必殺!!
 空手界では永く尊ばれてきた一大信仰。それを体現するかのように刃牙は貫く。どこに行くんだと言うような勢いで梢江を抱え猛る。

「俺にッッ」
「つかまれッッ」


 ……初めてなんだし、もう少し優しくしましょうや。
 でも、平成の烈女・松本梢江はこの程度ではひるまない
 体が浮こうが一向にかまわん

 なるほど、これなら畳でこする事も無く、布団を敷かなくても平気だ。この二人、闘争においては本能のまま進み、常にベストの選択をしている
 刃牙は舌を噛み切りながら耐え、畳みを破るほど力強く動き、そして号泣しながら射精する。
 それを受けて、梢江も号泣だ。
 何が嬉しくて悲しいんだか…って感じですが、百戦錬磨のタフネスを誇る範馬刃牙にはこんな行為は前菜のようなもの。

「幾度も交わり」
「幾度も………」
「幾度も………」
「やがて…………」
「幾度目か幾晩目か」
「見失う頃…………」
「欲望の濁りは跡形もなく消え去り」
「透明な……」
「与え合うものだけが………………」


 なんかスッキリした感じで二人が笑顔を見せ合いおしまい。
[バキ〜特別編〜] 完


 奇しくもラストは勇次郎の忠告通り「朝も昼も夜もなく喰ら」い合い「飽くまで喰らえッッ 飽き果てるまで喰ら」う結果となりました。
 背景を見ると最低でも2回は夜を迎えています。刃牙が家を飛び出したのは登校前の朝だから、朝→昼→晩(1日目)→ 朝→昼→晩(2日目)→ 朝と約48時間のファイトをしていた計算になりますが…、脱水症状で死ぬって。
 ティッシュペーパーを箱6つも使い、咲き乱れるバラの花のように床に散らばる使い済みのティッシュペーパーが、美しくも激しい死闘を物語っています。

 首にキスマークをつけまくっている刃牙と朝日に輝く梢江、二人とも燃え尽きたって感じです。
 このラストの梢江はちょっとだけ可愛いと思ったりして…。いや、大丈夫っス。俺、ちゃんと正常っスから。目は悪いですけど


 5月28日から激闘42日間、みなさんお疲れさまでした。私もつかれました。
 第1回を見た時は本気でどうなるかと思いましたが、最終回になってみれば、ある程度余裕を持って読めるようになったものです。
 3話までのねちっこい攻防に比べると、ラストはアッサリ目というでしたが、それなりに感動的に終わっているっぽいので良かったのではないでしょうか。
 正直に言って、ラストで最大の花火を打ち上げられた日には、ちょっと旅に出て探してもらいたくない状態になっていたかも。
 まあ、これで抜くだけの毒は抜いたので本編の方は緊迫の展開になることでしょう。


 前回、書き忘れたのですが、特別編の2話について愛籐遊彩さんから次のようなメールを頂きました。
『ところで下らない事ですが、『隔週のバキ』の、「怖いほど、女」は、「怖い女」の誤植ではないかということですが、僕は、「怖いけど、女」の誤植ではないかと見た瞬間に思いました。』

 確かにそれもアリかもしれません。
 ここを乗り越えれば、後には恐いものなんて何も無いと言う感じでしょうか。


 おまけで、バキ特別編の物凄く有用な使い道について…
 武士道を説き「武士道といふは死ぬ事と見つけたり」で有名な『葉隠』には、あくびを押さえる方法と言う意外とユーモラスな事が載っているのですが(実戦では使いにくい)、バキも同様の使い方ができます。
 葬式などの厳粛な場で、不覚にも息子が元気になってしまった時、エロバキを思い出せば1発で解決です(男性限定)
 ただ、ますます元気になってしまった場合、責任は取れません。
 ちなみに、元気になった方は勇者の素質があるので、国外に運試しに行くのをお勧めします。


 読者 & 救命阿(ジュウミンヤ)同盟の皆さん、お疲れさまでした。
by とら

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