アニメ版が終了した。
漫画を改めて見直すと、動画にするのが難しい作品だとワカる。
蒼天航路は人の動きを伝えるのではなく、迫力を伝えるように描いているようだ。
動きの中でイチバン見栄えのする部分を抜きだし、見得を切らせる。
たとえるなら京劇のような動きといえよう。
だがアニメは普通に連続して動いている。
蒼天航路の持ち味がいかされていない。
そのへんを考慮しているのか、呂布の場合は動きが大きく変わっている。
おかげで呂布が大暴れする回はかなり面白い。
呂布は飛ぶぜ! 光るぜ!
アニメの呂布は激しく動いているため、静止画を取りだしても迫力がつたわらない。
まさに、アニメーションといったところだ。
おかげで原作にない呂布と董卓の戦いがアニメ版でイチバン迫力のある戦いではないかと思えてしまう。
呂布が良かったからといって、コイツを標準にしちゃうと全武将が飛んで光ることになる。
我はただひとり呂布なり、だ。
飛んで光るのが呂布だけというのがアニメ版の限界だったのかもしれない。
関羽とかたまに光っていましたが、さすがに飛ばなかったし。
アニメ版の呂布には原作とちがう点がまだある。
原作の呂布は吃音のクセがあったが、アニメにはない。
字とちがい、聞き取りにくくなるので不採用だったのだろう。
ちなみに三国志で吃音クセがあると有名なのがケ艾(とうがい)だ。
『ケ艾は口が吃音で、話そうとすると、「艾、艾……」と言った。』(世説新語(AA)・言語篇17)
司馬昭に吃音を からかわれたケ艾は論語を引用してきりかえす。
呂布の場合、不器用ですから方天画戟斬りかえすんだろうな。
アニメ版では曹操の描きかたも変更されている。
あまり画像を抜きだした覚えはなかったのだが、けっこう多い。(※ 上の一群は抜粋)
さすが主人公だ。
話をもどす。
蒼天航路の曹操は、ハッキリいって何を考えているのかワカらない。
常人の上を行って右を行って一歩下がって跳躍するような思考と行動をもっている。
曹操の軍師たちも振りまわされているが、読者も振りまわされているのだ。
アニメの曹操は多少常人にも理解できるような行動をしている。
曹昂が討ち死にするあたりも、原作の曹操は好きでやっているように見えるが、アニメだと心神喪失っぽい。
こんな弱った曹操は想像もしなかった。
異常人を一歩常識に近づけたことで、なじみやすくなったような。変わらんような。
やっぱり、怒ったり笑っているほうが似合っている。
曹操は正史でも演義でもよく笑う人でした。
最近は正史の知識も増えたので、蒼天航路の元ネタもワカるようになった。
はじめはちゃんと元ネタ紹介もできていたんですが、ドラクエが発売されてからはボロボロでしたね。反省しております。
また、逆に蒼天航路を通して、私が正史を理解できていないコトもわかりました。
董卓の台頭あたりから数年間は状況が混乱しすぎているのか、時系列と因果関係が複雑だ。
そういう部分もふくめて、まだまだ蒼天航路には味わう部分がのこっていると思う。
今回のアニメはイキナリ終了した感じでしたが、できれば残りも映像化してもらいたい。
なにしろ、徐晃が登場していないし。
できれば話をムリに縮めず持ち味を活かした感じにやってもらいたい。
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