刃牙道「121〜130話」感想
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2016年8月18日(38号)
第4部 第121話「傷跡」
(1100回)
ノーベル化学賞・知の戦士であるペイン博士は語る。
「危険」とは、肉体や精神を脅かすものだッッッ!
いや、そんな当たり前の事を言われてもな……
そして「危険な場所」とは、台風時の埠頭や火山などである。
常識として、大雨の時に川の様子を見に行くのは死亡フラグなのでやめましょう。
ペイン博士は肉体的な危機ばかり言うが、バランスをとって精神的な危機にもふれてほしかった。
たとえば『
バキSAGA
』(
感想
)だッ!
精神鍛錬の意味でも夏の読書感想文にうってつけの一冊である。
瀧に打たれるよりも もっと強く心が打たれると世界108万の読者が認める一冊だ。
それは置いといて、ペイン博士のいう極めつけの「危険な場所」とはッ!
「Tレックス(ティラノサウルス)の口の中です」
暴君竜の咬合力と牙をハネかえして生還した勇者が原人ピクルだ!
うん、
これは持ちあげて落とすパターンだよな。
ピクルよ、野生の世界じゃ逃げることは恥じゃないぞ。
内臓がこぼれようと、心臓の止まる瞬間まで あらがい生きのこる事こそが野生の正義だ。
どうすればピクルを無事に帰すことができるだろうか。
ピクルは関節を組みかえて、最終形態になる。
思わぬ異形に加藤・末堂・紅葉・昂昇が驚愕した!
そういえば、この姿を目撃したのは刃牙と徳川さんだけだ。
あと、この場にいない花山と烈も。(
範馬刃牙22巻
175話
)
初見の人は、そりゃビックリするよ。
迫力が あるぶん、威力も増すって寸法だな。
鎬昂昇だけが薬物の使用をうたがっている。
兄・紅葉の実験室で、似たようなナニカを見たことあるんだろうか?
紅葉も、帰ったら実験体で再現できるかどうかやってみようと考えていそうだ。
異形の怪物を見ても、宮本武蔵は動じない。
さすが戦国の剣豪だ。
しかも、武蔵は飛騨の大猿を斬殺した経験がある。
異形の生物だって、どんとこいッ!
って、
武蔵は夜叉猿の首を刎ねとばした事あるのかよ!
安藤さんを治療した医者は次のように言っていた。
「古の武芸者は宮本武蔵などの超有名(メジャー)の例外を除いてほとんどの末路が不明とされてるが…………
その真相が飛騨の夜叉猿に喰われちまったからだというんだ…………」
(
G刃牙11巻
96話)
てっきり、武蔵は夜叉猿と戦わなかったので生きのこったのかと思っていたが、斬り殺したから生きのこっていたらしい。
刃牙は激闘を通じて夜叉猿との友情を得た。
だからこそ、夜叉猿を殺した勇次郎を憎むようになったのだ。
武蔵が夜叉猿の先祖を殺したと知ったら、刃牙の心情に変化が起きるのだろうか?
異形の獣と化したピクルが武蔵に襲いかかる。
対する武蔵は両手をダラリとおろし、脱力した自然体だ。
弛緩から緊張への移行は強烈な攻撃となる!
ピクルの猛攻をかわしつつ、反撃だ。
武蔵の愛刀・金重がピクルの手首・足首を斬った!
いや、斬れていない!
最終形態のピクルはカッチカチらしいぞ。
あさく切ったようだが、骨は断てなかった。
しかし、肉の少なそうな手首・足首を狙ったか。
真剣なら余裕で勝てると言っていた武蔵だが、肉の宮・超合金ピクルの防御力に困っているようだ。
愛刀・金重がもつ希代の切れ味を見せる
発言も、忘れてほしい心境だろうか。(
12巻
107話
)
格闘技でたまにある、勝てるほど強くはないが、負けるほど弱くない選手同士が戦って、グダグダ試合状態だ。
真剣を使ってもピクルを倒しきれない。
だが、圧倒的優勢なので武蔵には余裕があるようだ。
と、ここで武蔵は刀を納める。
なぜ、ここでしまう!?
居合斬りとかを、やりたいワケじゃなかろうに。
相変わらず、武蔵の考えが読めない。
こうやって、相手を幻惑してペースを乱すのが武蔵流なのだろうか。
試合中に、いきなり「おぬし、家を出る前にストーブをちゃんと消したか?」と言って、相手の不安感をあおるのかも。
今の時期は「エアコンちゃんと止めたか?」か。
佐々木小次郎も言葉の幻惑を喰らって負けたのかも。
刀を納めておきながら、武蔵はピクルが丈夫だから斬り放題だと言ってのける。
ピクルは人語を理解できない。
だが、ニュアンスは伝わっただろう。
武蔵はなぶり殺しにする気だ。
ピクルは一筋の汗をながす……
もともと、勝敗は予想できていたが、やはりこうなったか。
あとはピクルが生きて帰ることができるかどうかだ。
今こそ麻酔銃が必要な時かもしれない。
敗北を認めないピクルを眠らせて試合を止めたほうが良いぞ。
次回につづく!
ピクル最終形態も武蔵には通じなかった。
超高速移動と、超怪力がピクルの強味である野生パワーだ。
でも、あっさり見切られて手首・足首を斬られてしまった。
武蔵がピクルの末端を狙っているのは、攻撃を受けないように距離をとっているんだろうな。
踏みこんでピクルを袈裟斬りにしたときは、肩を噛まれてしまった。(
120話
)
より安全な距離で戦うつもりだ。
油断のない武蔵は非常に厄介な相手になる。
今度こそピクルが詰んだ。
いまのピクルは自力で脱出できない罠の中にいる。
だれかが助けださないと、死ぬ。
助けてくれそうな人は本部ぐらいなんだけど……
その本部が、いまだに姿を見せない。
ついでに克巳もいないぞ。
この二人がピクル救出のため行動していてくれたら良いのだが。
または、どっこい生きてた烈海王も加わってピクル救助隊の結成でもいいぞ。
ピクルと戦った烈と克巳が友情の救出劇をしたのなら、映画化決定の感動間違いなしだ。
あ、あとジャックもピクルと戦ったメンバーに加えてあげてください。
でも、武蔵が真剣を振り回している地下闘技場こそが「危険な場所」になっている。
武を極めた人間なら、身体が自然と近づくのを拒むだろう。
で、近づけなくなって転びつづける本部と、本部を起こしつづける克巳が、東京ドーム前で互角の攻防をしているのかも。
・
追記
(16/8/24)
ピクルの命が風前の灯だ!
いいかげん本部に期待するのに疲れてきたんで、早くピクルを楽にしてあげたほうが良いのかも。
本当に本部は、なにをやっているんだろう。
家でオリンピックを見ているのか?
実際にオリンピックを見ていると、人間の出せる最大スペックの凄さに驚く。
人間って、アレだけ速く高く動けるんだ。
オリンピックで板垣先生も、なんか良い妄想ネタを仕入れるかも。
しかし、新ネタに寄り道して武蔵vs本部がさらに延期になるのだけは避けてほしい。
でも、最近の板垣先生は古流武術のほうに興味がありそうだ。
古代代表の宮本武蔵と、現代代表の本部以蔵が決着するまでは、オリンピック戦士の出番なさそう。
いや、噛ませ犬で登場する可能性があるな。
経験から言うと、柔道金メダリストは噛ませ犬になる率が非常に高いので、関係者のかたは気をつけてください。
もっとも気をつけて どうにかなるモンじゃないんでしょうけど。
4年後の東京オリンピックにそなえて、板垣先生はライバル国の選手を3年かけて持ち上げて、次の1年で落としていただきたいッ!
とりあえず、中国の卓球チームあたりを!
いや、刃牙に卓球は出てこないか。
とにかく刃牙における噛ませ犬効果が気になる。
主に柔道方面で。
先週の刃牙道で「台風は危険」(要約)と言ったとたん台風が上陸したのは、やはり なにか超常的な影響力が……(錯乱中
週刊少年チャンピオン2016年38号
2016年8月25日(39号)
第4部 第122話「火山」
(1101回)
クローンと降霊術の合わせ技で現代に宮本武蔵が復活したッ!
現代によみがえった剣豪はなにをするのか?
とうぜん人斬りだッ!
いや、さすがに理由なき人斬りはやらないだろうけど。
「斬るのが好きでたまらぬ」
「斬る機会を得ると――」
「つい余計に斬ってしまう」
「悪い癖だ」
本当に人斬りだァ〜〜〜ッッッ!!!
リアルに、マジで、本物の人斬り愛好者だったのかよ。
そりゃ、こんな性癖もっていたら就職できねぇ。
履歴書の趣味の欄に『人斬り』、自覚している短所の欄に『つい余計に斬ってしまう』だぜ。
就職決まっても、なんかのハズみで同僚を斬りそうだ。
武蔵は本当に人斬りが好きらしい。
一太刀で仕留めることができても、ついつい何度も斬ってしまう。
ものスゴい人斬り依存症だな。
荒っぽい戦国時代でも、特級のキケン人物だよ。
この宮本武蔵が二刀流を始めたのも、左右の手で別々に斬る感触を味わいたかったのかも。
昔の範馬勇次郎は強烈な殺傷本能で殺傷せずにいられない男だった。
武蔵も人斬りをせずにはいられない男なのだろう。
野獣と言うより、凶獣だな。
二人が似た者同士で気が合ったのもうなずける。
勇次郎は愛息・刃牙との親子喧嘩で生涯初の満足を得た。
それ以後、殺傷本能は少なくなったようだ。
武蔵も なんか心を満たすイベントがあれば穏やかになることができるのかも。
みんなでホメてあげたら、けっこう満足しそうだ。
だが、現在の武蔵は何度も斬ることができるピクルに大喜びしている。
ピクルの斬られた場所は、出血が致命となる急所9つ(※)を外していた。
(※ 頸動脈×2、上腕動脈×2、心臓、尺骨動脈×2、大腿動脈×2
G刃牙41巻
359話)
武蔵は長く楽しむため、死ににくい場所を狙っているのかも。
そのうち、ピクルをサラミみたいに薄切りにしはじめそうだ。
あるいはカツオ節のように薄くけずる。
いっぽう、ピクルは武蔵の攻撃に不気味なものを感じていた。
かつて、ハチに刺されたときに感じた火山のような痛みを思いだす。(
範馬刃牙19巻
149話
)
ピクルの目には、武蔵が手にも毒針をもつ巨大蜂にみえた!
これは不気味だ。
刃牙が妄想していた巨大カマキリよりも上のキモさがある。(
範馬刃牙2巻
8話
)
実物のハチよりも、おぞましい姿をしているのは、それだけピクルが恐怖を感じているって事なのだろう。
相手が巨大蜂じゃ、分が悪い。
倒しても食べられないし。
戦意が落ちたピクルは、筋肉を弛緩させて背を向ける。
緊張で止まっていた出血が、ゆるくなったことで噴きだしはじめた。
「もう…… 食べたくない」
ピクルが闘争の場から去ろうとしている!
野生の世界なら敵を倒すことが勝利ではない。生きのびることが勝利だ。
そういう意味では、勝てない相手から逃げることが勝利だぞ。
まさかの、ピクル自力で生存エンドだ!
でも、戦士としてのピクルは、終わったのかもしれない。
次回につづく。
死は必定と思われた。つい鼻の先に、刑務所の壁のように立ち塞(ふさが)っていた。
だが、ピクルは死を回避できたのだ。
見事に生きのびた!
後退することで勝利を得る。
なんか今週の『銀河英雄伝説』みたいだ。
今週は『銀河英雄伝説』みたいなネタが多くて、銀河の歴史にシンクロニシティーですよ。
あとは、武蔵の動きが心配だ。
ピクルを追いかけて背後から斬殺しそう。
昔の武蔵は辻斬りとかも日課としてやっていそうだよな。
どうも、一日一斬しないと落ち着かないとか言っていそう。
武蔵にとって剣はなんなのだろう。
立身出世のための道具なのか?
それとも、極めることで何かの真理につながる道なのか?
などと考えていました。
だが、ここで新たに示されたのが、人を斬ること、そのものの快楽だ。
武蔵にとって剣は手段でなく、目的だったのかも。
だとしたら、道からは遠い存在だ。
美味い料理を喰らうがごとく、なにも考えず、ただ人斬りを楽しみたい。
宮本武蔵の剣は、無道、外道の剣だ。
闘争の中で相手との理解を深めるという刃牙の思想と正反対である。
ならば、やはり最終的な決着は武蔵無道と 刃牙道の戦いになるかも。
武蔵の無限斬殺を止められるのは刃牙しかいない!
勇次郎も実力的には止められるけど、ふつうに楽しんで見学しちゃいそうだし。
刃牙道も、そろそろタイトルの意味が見えて来たかもしれない。
しかし、本部さん本当にこなかった。
相変わらずの守護(まも)る守護(まも)る詐欺だ。
電話で「ワシだ、本部だ。武蔵がアンタを斬ろうとしているが、ワシが守護(まも)る。弟子に取りに行かせるから現金で100万円用意して」などと言われても、最初から最後まで絶対に信用してはならない。
・
追記
(16/8/31)
バキ世界の武蔵は斬殺マニアだった!
その事実を知ると、今までの武蔵の行動がすべて違って見える。
スターウォーズ1〜3を見た後で、4〜6を見たような感じだ。
ダース・ベイダーの中にアナキンが入っていると思うと、ベイダーが違って見えるように。
Blogのコメントや掲示板に、武蔵のエア斬撃や無刀奥義は何度も斬りたいという欲求から生まれたのではないかと言うコメントをいただきました。
言われてみたら、たしかに そうかも!
剣の道を極めて無手になったのではなく、何度も斬りたいから無手になった。
そういえば武蔵って、やたらとエア斬撃をやっていたもんな。
エア斬撃なら何度斬ってもノーカンだ!
でも、武蔵だってリアルに斬るのがイチバンなのだろう。
ピクルという極上の獲物をこのまま逃がすのか?
戦闘意欲をなくし背を向けて逃げる相手を攻撃しないのは戦士の紳士的行為だ。
でも、武士なら追い討ちをかける。
戦果を拡大するには、追い討ちが欠かせない。
誇りや名誉よりも斬殺を優先する武蔵なら、ピクルを逃がさないだろう。
つまり、ピクルが無事に帰れるように、今度こそ 本部よ、出てこい!
でも、本部の必殺技である煙幕玉は、武蔵よりピクルに効果ばつぐんっぽい。
動揺したピクルが逃げられなくなって、かえってピンチになったりして。
しかし、あの宮本武蔵がこれほど危険な男だったとは。
思えば、武蔵の闘気・オーラは悪魔的と何度も言われていた。
最初から魔の気配をただよわせていたのだ。
ぜんぶ計算していたのだとしたら、板垣先生 意外とスゲェな。
なにも考えていないようで、なんか感じている!
週刊少年チャンピオン2016年39号
2016年9月1日(40号)
第4部 第123話「対の武」
(1102回)
現代によみがえった宮本武蔵は、人斬りが大好きだった!
そういえば小説の『
魔界転生
』(
AA
)でも、宮本武蔵は命令きかんで勝手にラスボスになっちゃったな。
宮本武蔵は、生き返らせてはいけない剣豪なのかもしれない。
斬癖のある武蔵は原人ピクルをメッタ斬りにする。
恐竜とすら戦ったことのあるピクルは頑丈だ。
武蔵にとっては何度も斬ることができる最高の試し割り相手である。
相手の痛みを無視する恐ろしい娯楽だ。
前回感想追記
でも書いたけど、武蔵の闘気は悪魔的だと言われていた。(
5巻
43話
、
13巻
111話
など)
表面上の態度はごまかせても、内面からわきでる闘気にウソいつわり無し!
宮本武蔵は悪魔のように人を傷つけ、人を斬ることに快楽(よろこ)びを感じる!
今宵の武蔵はとことん人斬りを楽しむ気か。
だが、斬られるピクルはたまったモンじゃない。
ついに武蔵に背をむけて逃げだす。
しかしまわりこまれてしまった!
武蔵はきっちり両断して断面図を確認する気だ。
やはり、この男は剣豪にして人斬りマニアだな。
ピクルは斬殺魔人の殺気に震えておびえる。
野生動物的に、それはアリなのか?
クマに襲われたら死んだフリでやり過ごせるってのは俗説だぞ。
ピクルはいつも狩る側にいたから、狩られるというのが初体験なのかも。
未知の恐怖じゃ、乙女のようになっても仕方がないか。
「敵前 堂々と畏怖(ふる)えてのけるか」
「震えて動けぬ者は斬りたくないのぉ……」
武蔵がちょっと興をそがれたようだ。
ふるえる作戦は成功したのか?
でも、武蔵の斬りたい欲は、この程度で萎えると思えないぞ。
斬りたい、でも斬りたくない。
ならば、どうするのか?
武蔵ならば、悪魔的発想でピクルを死にもの狂いで逃げる状況に追い込むかも。
いや。いや、ちがう。
悪魔的な武蔵ならば、斬りたくないと言いながら斬る、……ぐらいやる。
と、ピクルのふるえが止まった。
ふわりと風が吹く。
いや、なにかの香りか?
薫風吹くと言った心地に、ピクルの髪が揺らめく。
ピクルが四つんばいの猛ダッシュで疾走(はし)ったッ!
観客席の刃牙たちも驚く速さだ。
孫子の兵法に言う『始めは処女のごとく、後は脱兎の如く』みたいですね。(
孫子
)
油断させて逆襲、ギャップ萌による威力倍増、つまり
ツンデレ効果は2500年前に通過している!
あっさり逃げ出したピクルの姿に観客たちは衝撃を受けた。
鎬兄弟やジャックは戦士として、背を向けるのがありえないと見えたのだろう。発汗している。
寂海王は笑う。
そう、寂海王は強いだけじゃつまらんと言う思想の持ち主だ。
強さは、幸福な人生をおくるための手段と考えているのだろう。
実際に強くても不幸じゃ、人生に失敗しているようなもんだしな。
逃げだす前にピクルが見せた動きに刃牙とガイアが反応していた。
なにかを感じ取ったのだろうか?
徳川、独歩、渋川も逃げだすときに、反応している。
彼らは、ナニかを感じたのだろうか?
ピクルが逃げた先に、本部以蔵がいたッ!
本部は優しくピクルを受けとめる。
な、なんだこの状況は!?
ピクルは、本部を知らんだろう。
なぜ、すがりつく。
脱兎の如く逃げたピクルが、処女のように震えている。
ツンデレを合気で逆転させたのか!?
いや、ナニを言っているんだ、オレはッ!?
「あとは任せな」
『野性が逃走(にげ)だす「武」』
『野性が非難(にげ)こむ「武」』
『どっちが上だ!!?』
『見せろ本部!!!』
◆守護(しゅご)れッッ!!
なんども守護(まも)ると言いながら、ぜんぜん実績を出せなかった本部がついに参戦だ!
今度こそ、本部が守護(まも)ってくれる。
って、本部の守護(まも)りは安売りしないんだな。
たよってこない限り、守護(まも)らないようだし。
とにかく、今度は本部が相手だ。
大吟醸と思われる一升瓶を左手にひっさげ、本部以蔵の出陣であるッ!
……え、一升瓶?
次回につづく。
ピクルは野生なんだから逃げるのはOKだ。
しかし、なんで本部のところに行ったのやら。
ピクルは「2メートルを凌駕するホームレス」と言われるほどの臭気だった。(
12巻
100話
)
本部もそれに近い体臭を出すことで、ピクルに同類と思わせたのかも。
そう思えば、本部に抱きつくピクルが臭いを嗅いでいるようにも見える。
鼻骨も根腐れするような、どこか懐かしい体臭がありそうだ。
体臭も武の内、なのか?
手にした大吟醸も、ニオイをかもしだすためのアイテムだったりして。
いや、それだと試合場に持っていく意味ないな。
本部がいままでナニをしていたのだろう。
克巳と一緒じゃなかったのか?
ナゾはいろいろ残っていますが、ついに本部出陣だ。
本部が守護(まも)る発言をしたのは、
4巻
35話
、連載時だと2014年10月30日である。
1年と10か月と3日、約2年をかけて、ついに実行の時が来た。
数年地中で幼虫として暮らして、成虫になったら一夏で死ぬセミよりは助走が短いが、やっぱり雌伏の時が長かったぞ。
引っ張りすぎて本部の賞味期限が切れていないか心配だな。
または、引っ張りすぎて伸びきっちゃったとか。
悲観的な予想しか出てこないが、それでもワクワクしてしうまう。
現代の武術家・本部は、古の剣豪とどう戦うのか?
やっぱり、切り札は機関銃(マシンガン)だろうな。
以前書いた
が、最近の本部は相手を乙女化することで弱体化させている疑惑がある。
今回のピクルも乙女化しているが、これも本部の愛気だろうか。
恐竜すら屠った原人ピクルも、本部にかかれば乙女となる。
武蔵と本部の戦いは どう転ぶのか、まるで予想がつかない。
あと、やっぱり一升瓶が気になる。
まず武蔵と呑む気か?
それとも、ちょっと呑んできたから遅れたのだろうか?
ありえぬほどの大言壮語をはく本部を見ていると、素面じゃないような気もする。
もしかして、機関銃(マシンガン)と一升瓶を間違えて持ってきてないよね?
・
追記
(16/9/7)
ついに本部以蔵が出陣だ!
お、おう、ついに出てきちゃったか。
いや、出てきてもらわないと困るんだけど本当に出てきたら、それはそれで心配だ。
板垣先生の言う「クチコミ効果」は、思わず人に話したくなるネタを用意するって事らしい。
映画の『シン・ゴジラ』とか、まさにそんな感じだ。
みんな語らずにはいられない。
アニメ監督の谷口悟朗は、お客さんには「外に出したい」欲があると言っています。(
谷口悟朗監督インタビュー
)
最初に知ったときはイマイチ意味が分からなかったんですが、板垣先生の「クチコミ効果」と同じだと気がついた。
人の感情を揺さぶるだけじゃ足りない。
わきあがる感情を伝えたくなる状態にもっていかないと!
で、本部はどんな思わず人に話したくなるようなことをするんだろうか?
なんかもう、出てきただけで充分おもしろい気がするんだけど。
上はあっさり武蔵を倒す予想から、下は手も足も出ず倒されるまで、ありとあらゆる事態が想定される。
かなり、予想するだけムダみたいな人だけど。
今回の本部で気になる点がある。
一升瓶だ。
掲示板などに寄せられたコメントで、本部が持つ一升瓶は中身が酒ではない説が結構ある。
武蔵を毒酒で昏倒させて倒す、
ヤマタノオロチ
退治から命名して、ヤシオリ作戦か!?
むしろ剣鬼退治だから、
酒呑童子
を酔わせて倒した作戦のほうが合っているかも。
酒呑童子は鬼にだけ効くと言われる毒酒を飲まされて動けなくなったところを倒される。
このとき使用したと言われる容器は注ぎ口が二つついていて、片方にだけ毒を塗っていたという話を昔テレビで見た。
たしかに毒で倒したら、武の勝利かもしれないが、本部の評判も落ちるだろうな。
今回の見学者は斬殺すら覚悟する一流の戦士ばかりだ。
その一流どころの前で卑怯な勝ちかたしたら、悪い評判になりそう。
本部は底知れぬ男だし、いくらでも受けて止められそうだけど。
前回感想のコメントで、最後のアオリ文は「守護(まも)れ」ではなく「守護(しゅご)れ」であると教えていただきました。
情報ありがとうございます。
過去ログのほうは修正しました。
……これは「本部先生しゅごい!」と言わせるための伏線だろうか。
週刊少年チャンピオン2016年40号
2016年9月8日(41号)
第4部 第124話「祝福(いわ)い」
(1103回)
グラップラー刃牙1巻
3話から登場している最古参級の格闘士・本部以蔵が出陣だ!
お、おう!
え〜と、これは喜ぶところなのか怒るところなのか哀しむところなのか、それとも楽しめばいいのか?
達人の立ち位置がむずかしすぎる。
とりあえず、楽しんでおこう。
本部以蔵は現代日本の異端児である。
先人があみだした武術を受けつぎ守って来た男だ。
平和な日本において無用となった武器術を扱える男である。
本来ならその強さを発揮することも無く、朽ちていくハズであった。
だが、ここに奇跡が起きる。
伝説の剣豪・宮本武蔵が現代によみがえったのだ。
いまこそ本部以蔵が武器術で活躍できる!
本部も範馬勇次郎と同じように強すぎる不具合を抱えていたようだ。
勇次郎は素手で最強と言うロマンを具現化していたから周囲の称賛を受けていた。
武器を使う本部は、あまり尊敬されていないんだろうな。
でも、
今回ばかりは本部が主役だ!
だって、武器使って良いんだもん。
「「清酒」の霧で――――――」
「祝福(いわ)ってやろう………」
本部は清酒『武運』を口にふくみ霧吹きする。
自分で自分を祝った!
せめて、弟子にやらせるとかの選択肢は無かったんだろうか。
本部の孤独で切ない修行人生が感じられる。
一升瓶は置いて、本部が闘技場に入った!
ひとまず、日本酒で武蔵とカンパイとかするんじゃなかったのか。
今日の本部はなにかと自己完結している。
煙幕玉の火薬量まちがえて自爆で決着とかになったりして。
「出…った…ッッ」
思わず刃牙が立ちあがる。
汗も噴き出しているぞ。
出ただけで驚いてもらえるなんて、やっぱ本部のポジションは特殊だ。
徳川さん、佐部、ガイア、独歩、昂昇、ジャックも驚いているぞ。
ガイアも驚くのかよ!
本部の弟子だろ、ガイアって。
弟子にも内緒の登場か!
徹底した孤独感に本部の決意がこもっていたりして。
財産や弟子を処分して、帰るつもりのない戦いに行こうとするのか?
ここで本部が回想開始だッ!
本部は早朝(?)の水浴びをしている。
最大トーナメント一回戦、本部が金竜山と闘うその日はくしくも本部の誕生日であった。(
グラップラー刃牙22巻
189話)
現在は51歳ぐらいだろう。
ちなみに最大トーナメントは長すぎるので、見えない所で休憩があって数日にわたって行われていたという説がある。
本部の肉体は かなりマッチョだ。
ボディービルダーのようにパッキパキに腹筋割れてるワケじゃないが、かなりの筋肉がついている。
とくに太ももが太い。
ちょっと筋肉つけすぎじゃないのか?
横綱・金竜山に敗北したので、足腰を鍛え直したのかもしれない。
鍛え直したというか、鍛えすぎた感じもする。
でも、これなら力士の小指をつかみ パワーで投げ飛ばせるかも。
ジャックと戦っていた時の本部は、肉体面でも かなり強かった。(
11巻
93話
)
いつからかは不明だが、本部は肉体面の強化も行っていたようだ。
50歳すぎで現状維持ならともかく、肉体強化かよ。
恐るべき努力と執念があったのだろう。
もしかしたら、敗北の屈辱が本部を強くしたのかも。
そんな本部のところに来客があった。
達人・渋川剛気だッ!
古流柔術の達人同士で通じるところがあるのだろう。
渋川さんは、本部が武蔵に挑むことを予想していた。
そして、本部を止められないこともワカっている。
ここで達人渋川が話題をかえた。
日にどれぐらい稽古しているのか? と言う質問だ。
自己反省をうながして、試合を諦めさせる作戦か?
「日に数度」
「ほう」
「日に数度もケイコするか!」
「いえ… 日に数度」
「心が「武」から離れます」
「道場を離れての日常…」
「歯磨き 食事 他人(ひと)との関わりに伴う喜怒哀楽」
「そんなとき フ……と」
「「武」を忘れてしまうことに気付きます」
「それ以外は――」
「ぜ〜〜んぶ「武」を思う……と」
「はい… おそらくは睡眠以外は 睡眠中も」
これが本部以蔵の稽古量だッ!
スゲェな、おい。
まさに常住坐臥、寝ても覚めても武の事ばっかりだ。
武術は日常をすごしつつ、突発的な事態に対応するのが理想である。
だから、普段から無理をしないでも鍛えることができるってのが理想形だ。
本部は武を完成させたのかもしれない。
いや、"武"そのものではなく、武へいたる"道"を完成させたのかも。
しかし、これほどの稽古をしてなお、横綱・金竜山には勝てなかったンだよな。
その過去は流してあげるべきなんだろうけど。
というか、横綱・金竜山も相撲のことばかり考えていたのかもしれない。
なにしろ力士にとって食事(ちゃんこ)も昼寝も、稽古なのだから。
やっぱ、本部は唯一弱点となる相手に当たっちゃったのだろう。
クジ運と言うより、だれかの邪悪な意志があったのかもしれない。
本部は体も大きくなく、武の才能も少ないかも。
だが、武を追い求める姿勢だけは超天才的だ。
そんな本部を知る渋川剛気は、本部の参戦に立ちあがって拍手をおくる。
たとえ世間が本部の努力を知らずとも、天が知り 地が知り 本部本人が知り、そして渋川剛気も知っているのだ。
独歩が、刃牙が、ガイアが、そして
なぜか末堂も
拍手をする。
友も最強候補も弟子も、あと友の弟子も本部を応援してくれた。
本部以蔵vs宮本武蔵のスペシャルマッチ開始だ!
次回につづく。
努力をつづけられるのも才能だ。
そういう意味で、本部はやっぱり天才かも。
成長しつづける本部なら、武蔵と互角に戦えるかもしれない。
一見、なにも持たずに来たようだが、上着の下に多数の武器を仕込んでいるだろう。
宮本武蔵とのチャンバラが実現か?
佐部も本部のことを知っているようだ。
さすがに刀だけでの勝負なら佐部が若干上かもしれない。
だが手裏剣や鎖も使えば本部のほうが圧倒的に強いだろう。
佐部も本部の多彩な武器術で征圧され縛られた上で、本部のパンチラを見せられる屈辱を味わったのかも。
そして、なぜか末堂が拍手する。
本部と末堂ってほとんど交友がなかったような気がするんだけど。
加藤は花田と驚き役コンビを組み、そこから本部の解説につなげる黄金パターンで活躍していた。
なのに末堂かよ。
アニメ(幼年編+少年王者編)版の17話では、末堂が本部弟子の動きをしている。
その時の縁(?)で、本部と末堂が仲良くなったのかも。
というか、師匠の独歩が拍手しているんだから、弟子も追従しただけか。
渋川さんには達人センサーがあって、危険を感知することができる。
本部の家にあっさり入ったのは、感知しなかったんだろうな。
もちろん、いつも武の事を意識している本部だって、抜身の刃みたいな生活はできない。
相手に脅威を感じさせないのも武だろう。
清酒で自らを祝福した本部は、どんな戦いをするのだろう。
vs金竜山で、やっちまったミスをしなければ良いんだけど。
相撲は邪を払う神事でもある。
卑怯も武の内である本部にとって、相性が悪いのだろう。
今回、清酒で祝福したのは、邪気があった自分に反省したのかも。
本部は金竜山に負けて相撲に恐怖したのだろうか。
秋場所は横綱・白鵬が休場して、稀勢の里が優勝する確率が上がった。
本部と稀勢の里の同時勝利を見ることができるかもしれない。
・
追記
(16/9/14)
自ら祝福の霧につつまれて超実戦柔術の雄・本部以蔵の出陣だ!
う〜ん、なんか良い異名が欲しいな。
武神・愚地独歩、達人・渋川剛気、魔拳・烈海王、みたいな異名だ。
解説王はスラングみたいなものだし、解説王じゃ戦うと弱そうだし。
とにかく、本部が久しぶりに地下闘技場に立ったぞ。
だが、今回は観客が少ない。
そのほうが、必殺技の情報漏えいが少ないし、負けても目撃者が少ない。
と、本部は考えているのだろうか?
地の利も本部に味方しているようだ。
いや、考えすぎかな。
しかし、なんで本部がさっさと出て行かなかったのか、謎だ。
ピクルが斬殺されていたら、また後から反省する気だったんだろうか。
絶好のタイミングを狙っていたとしたら、あなどれないな。
今のところ、本部は素手のようだ。
もちろん、あの上着には多数の武器が隠されている。
つまり、本部の武器は全部隠し武器って事だから、使うと観客に卑怯だと罵声浴びさせられないか心配だ。
blogコメントや掲示板でイロイロな情報をいただきました。
> 清酒を自分に吹きかけるのは初代若乃花がやっていたそうですね。
> 肌がほんのり赤くなるのがいいとか。
なるほど! というか、やっぱ相撲かよ。
本部は相撲に対して警戒しているっぽい。
最大トーナメントで相撲こそが唯一勝てない相手だったのかも。
> 丸腰の本部は危険じゃないから、武器を帯びていない時に行った感じです。
よく考えたら、常に殺気を出して危険人物になるのは穏やかじゃないですね。
真の達人はオン・オフの切り替えができるのかも。
> 最大トーナメント前に勇次郎の攻撃をかわして腕を捕る実力はあるんですよね
> しかも鬼を解放した1撃を喰らって、翌日何食わぬ顔で大会に参加してるし
> 金竜山に負けたのはダメージが残っていたからということで…
たしかに勇次郎も認める実力者だった。
しかも、五体無事で帰ってきているし。
本部ってスゴい人だったんだ。
同時期に一度死ぬほどのダメージを受けた独歩が完全復調しているのは心の奥にしまっておきましょう。
> と言うか徳川さん、ピクルの番終わりましたから。
> そんなに人体が何分割かにされるところが見たいか
そういえばツッコミ忘れしていましたが、徳川さんは揺るがぬ外道でしたね。
今日のイベントはピクル解体ショーだ!
さて、ここまで引っ張りに引っ張って登場した本部だが、どんな戦いを見せてくれるのだろう。
期待と予想が乱高下して、本当にワカらん。
武蔵に勝ってもおかしくないし、いきなり天井から斗羽が落ちてきて下敷きになって死んでもおかしくない。
今度の試合は途中も決着も予想がつかないぞ。
まあ、たぶんない展開として視力を尽くし立ったまま斬殺された本部を勇次郎が抱きしめ、「キサマこそ、現代最高の武士(もののふ)だ」と祝福することぐらいだろう。
週刊少年チャンピオン2016年41号
2016年9月15日(42号)
第4部 第125話「歓迎」
(1104回)
今宵の死闘を見届けると決意した者は、いずれも手練れである。
その手練れたちの喝采を浴びて、超実戦柔術の雄・本部以蔵が入場だッ!
少年王者・範馬刃牙がッ! 達人・渋川剛気がッ! 超軍人・ガイアがッ! 中国武術の最高峰・郭海皇がッ!
みなで本部をたたえてる。
いや、あんま誉めすぎると反動が怖いんで、そのあたりでカンベンしてください。
刃牙とガイアは汗を流しているぞ。
二人とも若いから、心が高ぶっているのかも。
みんな拍手しているけど、高確率で本部、死ぬぜ。
渋川さんと郭海皇は二人合わせて二百を楽にこえる年齢だから、死に動じないのだろうか。
みんな、もうちょっと死亡リスクについて考えようよ。
やっぱり年配の武神・愚地独歩や寂海王も動じず汗がない。
主催者の徳川さんは動揺しているぞ。
徳川さんには徳川さんなりの死体処理方法があって予定外の死体だと困るのだろう。
そもそも、武蔵が受けるかどうかワカらない、などと言う。
いや、
前回
から、武蔵は受ける気マンマンでしたよ。
けっきょく、徳川さんは自分の思い通りにならないことがイヤなのだ。という風に見える。
「決定(きめ)るのは」
「アンタじゃねェよ」
「やらねぇなら 背後(うしろ)から刺すぜ」
これが本部以蔵の覚悟かッ!
まさに武士の精神性だな。
武士は平和な江戸時代で次第に前例主義の官僚化していくのだが、やっぱり根底に武人としての暴力性がある。
喧嘩をすれば喧嘩両成敗で二人とも切腹になるため、一方的な恨みで自爆喧嘩をしかけることもできるのだ。
仕事に失敗したした場合も、わりと簡単に切腹になる場合も多い。
背後(うしろ)から刺すぜは、まさに武士の考えだ。
喧嘩両成敗だけど、喧嘩を売られて逃げたら士道不覚悟で武士社会的に死ぬ。
本部が命をかけて仕掛けるのならば、武蔵が生きのこる道は戦って勝つしかない!
喧嘩ではなく試合としてね。真剣つかうけど、試合だから。喧嘩じゃないよ!
というワケで、本部は武蔵の退路を断った。
すかさず目つぶしだ!
なんかの粉が入った袋を武蔵の顔に投げつける。
いきなりの卑怯技かよ。
さすが本部、容赦ない。
というか、キレイな手段にこだわる余裕がない、か。
至近距離での目つぶしだ。
この間合いであれば、普通に拳を当てるのと変わらない。
殺気の無い動作で、武蔵をあざむいたのか?
かつて本部自身が「殺すつもりなら君の反応も違っていたハズ」と言ってたし。(
8巻
70話
)
目つぶしをくらった武蔵だが、身を縮めるといった防御体勢をとらない。
閃光弾でも動じなかった花山のような姿だ。
これがリアル武士(もののふ)か。
視界を失った武蔵の股間に本部の手が迫るッ!
金的か!?
卑怯攻撃のオンパレードだな。
と、思ったら股間に手をかけて武蔵を投げ飛ばした。
本部が 急に柔術家みたいな事をしたからビックリしたぞ。
武蔵は後頭部に手を当てて衝撃をやわらげた。
頭を打たなくても、大きく揺さぶられるだけで脳は加速損傷を受ける。(
参考
)
でも、バキ世界の住民は頑丈(タフ)なので、これぐらい平気だ!
刃牙とか脳を何回シェイクされても全然後遺症とか無いし。
いや、地味に確実に性格悪くなっている気がするが、もしかして……
目つぶしからの投げで、本部の奇襲が成功した。
ここから本部は武蔵の足をとる。
寝ていたら刀を抜きにくい。
この体勢は武蔵が圧倒的に不利か。
「アキレス腱」
「アンタの知らない激痛(いた)みかもな」
アキレス腱固め
かッ!
相手の手が自由になる組み技は武器で反撃される恐れがある。
そのため、古流武術に脚を狙う技はあまり無いらしい。
素手の格闘技が磨きあげた、近代格闘技の必殺技がアキレス腱固めだ!
あと、相手の足を破壊するローキックも近代格闘技が生んだ技ですね。
素手の格闘技は足から攻める系だな。
古流柔術の使い手でありながら、近代格闘技の技も使う。
これが超実戦柔術・本部以蔵だ!
武蔵には失われた古流の武があるかもしれないが、本部にだって武蔵の知らない新作の武がある。
本部が一気に体重を後ろにかけて……
武蔵を
ン
投げたッ!
って、投げてどーすんだよ。
せっかく掴んだ勝利パターンを投げるな。
それとも、これは投げたのではなく飛んだのか?
足にダメージを受けないように、本部の攻撃にあわせて武蔵が前方に動いたのかも。
とにかくフライング武蔵は転がりながら着地した。
武蔵はダメージを確認している。
右目は問題ない。
つまり、左目が効かないようだ。
片目だと距離感がつかめない。
剣士にとって、マズいダメージを受けてしまったか。
「近間からの目潰し」
「逆落とし」
「足挫き」
「いずれも俺の時代(とき)…
合戦の現場(ば)で使用(つか)われたもの」
げげぇ〜〜! 近代格闘技が!
せっかく進化した未知の技を見せたつもりが、知っていたと。
あぁ、クソッ! 本部なんかほめるんじゃなかった。
と言うのは冗談ですが、
未知の技で攻撃して精神的なダメージを狙った本部もガッカリだろうな。
武士の世界は喧嘩と判断されると両者切腹になってしまう。
だから素手で相手を取りおさえて、乱心者を捕らえたという体裁にするのが望ましい。
足挫きはそういう需要で生まれた技なのかも。
襲ってきた相手をとりあえず押さえて、逃げないように足をつぶして、縛っておくって感じで。
ただ、武蔵は虚言というか言葉で相手の心を乱すことが多い。
今回も本部が未知の痛みといったので、知ってますよとハッタリかましたのかも。
だが、本部なら大丈夫だ。
あらゆる武術・格闘技の知識に精通する本部はファンの間で解説王と呼ばれている。
そして、
なぜか知識がスゴいのに本部の予想はたいてい外れてしまう。
結果的に本部も虚言使いみたいに見えるぞ!
武蔵は足挫きから脱出するために飛んだのかもしれない。
だとすると、やっぱり足挫き=アキレス腱固めを知っていたのかも。
近代格闘技の知識と言う優位点はあまり大きく無かったか。
左目は効かず、投げのダメージもある武蔵は急がない。
愛刀・金重を左において、正座だ。
ダメージ回復のための時間かせぎか?
たいする本部はタバコに火をつける!
試合中に喫煙開始ッ!
本部にとってタバコは武器である。
このタバコを、どう使うのか?
とは、言ってもマナー悪いな。
座る武蔵に、吸う本部だ。
この勝負はどこへ転がるのか?
次回につづく。
本部が近代格闘技の技術をッ!
と思わせて、すぐに返される。
今回は不発だったが、これで良い。
高く持ちあげて落とされるよりも、低いうちに落ちたほうがダメージは少ないぞ。
そして、肉体的ダメージを受けているのは武蔵だけだ。
武蔵は負ければ即死亡のキビしい世界にいた。
現代の試合などリスクが低すぎてヌルく感じていそうだ。
なので、今日も油断してダメージを受ける剣豪・宮本武蔵であった。
やっぱ、本部は強そうに見えないので、つい油断しちゃうんだろうな。
今回の本部は目潰しを使用(つか)った。
煙幕玉もそうだけど、本部は相手の視界をうばう技が好きですね。
最後の手段に閃光弾とかも用意していそうだ。
立ちあがりは本部が優位だった。
しかし、武蔵はピクルのタックルをくらっても平気でいられる頑丈(タフ)な男である。
本部が武蔵を倒そうとするなら、やっぱ武器に頼るしかあるまい。
武蔵が自慢する愛刀・金重に匹敵する刀を本部はもっているのだろうか?
最新科学でつくられた、ダイヤ刀とかがあれば、逆に武蔵を真っ二つにできるかも。
もっとも、現実的なパワーアップはちがうだろうな。
通常は一個で使用する煙幕玉を両手を使い二個もつ。
さらに火薬の量を倍に増やした特別製だ。
オマケに通常の三倍の回転を加えれば、十二倍煙幕玉だ!
これならさすがの武蔵も一瞬、本部を見失うだろう。
・
追記
(16/9/20)
珍しく木曜日が祝日なので、水曜日にチャンピオンが発売だぞッ!
本部が活躍するのと同じぐらいのレア度だ。
ふたつ同時に起きるとは、なにか不吉な現象の前触れだったりして。
東京湾に巨大不明生物が出現するとか。
ちなみに先週の板垣先生・作者コメントは『「シン・ゴジラ」観るも破壊シーンに落涙す…。その理由を今も考えている。』だった。
板垣先生は『君に届け』でも泣いちゃったそうなので、けっこう涙腺弱い方なのかも。
私も「シン・ゴジラ」を見た時、破壊シーンと演説シーンで泣きそうになった。
破壊シーンは、破壊される恐怖と、破壊の恍惚がないまぜになった感じか。
刃牙で言うと、勇次郎vs独歩で満身創痍の独歩が立ちあがり、勇次郎が最後の一撃を放つところで感じたモノに近い。
最近だと、武蔵の刀で烈の拳が裂かれた時だ。(
8巻
64話
)
格闘技で言えば
K-1 WORLD GP 2002
の決勝戦 アーネスト・ホースト vs ジェロム・レ・バンナで、ホーストが負傷しているバンナの腕に更なる蹴りを加えた時かな。
とにかく、取り返しのつかない破壊劇は様々な感情をわきあがらせる。気がする。
で、本部はどんなダメージを受けるのだろうか?
いや、逆に武蔵を破壊するかもしれない。
なにしろ最新科学と伝統武術の結晶体だもんな。
どんな試合になるのか、まるで読めない。
本部が得意分野で戦おうと、いきなり解説を始めたりして。
週刊少年チャンピオン2016年42号
2016年9月21日(43号)
第4部 第126話「守護(しゅご)り」
(1105回)
刃牙シリーズ25周年をかざる闘争(バトル)は、本部以蔵vs宮本武蔵だッ!
この戦いは刃牙シリーズ25年の歴史の中でも特異な一戦になるだろう。
いや、ならないかもしれない。
とにかく、それぐらい読めない闘争なのだッ!
本部以蔵は
グラップラー刃牙1巻
3話から登場している超ベテランキャラである。
もっとも、あまり出番のない人ですけど。
第三部にあたる『範馬刃牙』では出番がなかった。
その本部がいま絶頂期をむかえようとしている。
死ぬ直前にもっとも輝いた真田幸村のごとく、遅咲きの桜が満開になろうとしているのだッ!
対するのは、現代によみがえった剣豪・宮本武蔵だ。
武器アリの実戦を生き抜くことで、極限にまで高められた武の化身である。
現代に伝わらなかった高度な武術と、野蛮な精神性をもつ戦国の武士(もののふ)だ。
そして、趣味が斬殺である。
この勝負、敗北がそのまま死につながるぞッ!
まずは本部の不意打ちが決まり、武蔵はダメージを受けた、ハズ。
だが出血していないし、汗も出ていない。
目潰しの粉を喰らわせたのだが、目は もう回復したようだ。
回復の間を与えず、たたみかけるべきだったか?
だが、相手は六十余の勝負をして無敗の武蔵だ。(
五輪書・序
)
うかつに近づいたら抜き打ちで斬られる危険性がある。
ここは慎重な行動が正解かも。
今まで、みんなを守護(まも)ると言いながら本部は動かなかった。
自分が守護(まも)って欲しい状況にならないよう、動かなかったのだろうか。
本部は煙草缶から一本とりだし、吸いはじめる。
前代未聞、試合中に喫煙開始だッ!
さらに一升瓶をもって、武蔵にちかづく。
なんという不良中年っぷりだ。
いや、中年よりは年とっているか。
つうか、本部さん
124話
で一升瓶を柵の外に置いていたよね?
一度、外に出て持ってきたのか?
それとも、ひそかに闘技場内に持ちこんでいたのか?
(戦士としての迫力が少ないので)見えなかったけど弟子の花田が渡したのだろうか?
本部以蔵は、思考も行動も読みにくい。
観客が見守るなか、本部は無造作に近づき武蔵の前に座りこむ。
そして、酒と煙草をすすめる。
立ったままだとケンカするみたいだから座ろうや作戦か?
「匂いから察するに河豚か」
「酒瓶にも塗ってある」
「毒を盛ったか本部」
なんと、毒かッ!?
毒酒、毒煙草で武蔵をハメる気だッ!
一升瓶の中身が酒じゃない説を
掲示板やblogコメント
でいただきました。
私はそこまで思いいたらなかったんですが、本部から あやしい気配が出ていたのかも。
フグ毒の
テトロドトキシン
は致死量1〜2mgの猛毒だ。
本部が毒酒の霧を吹いていたら、口中にのこった毒で自滅した可能性がある。
つまり、柵の前で置いた酒と、いま出した酒は別物か。
清酒の霧ふきすることで安全性をアピールし、途中で酒をすりかえる。
先入観を利用した手品のような手腕だ。
もっとも、武蔵は清酒の霧パフォーマンスを見ていなかっただろうけど。
イッパツで毒の種類まで見抜いた武蔵に皆は驚愕する。
毒に対する用心は戦国の世ならばあたりまえなのだろう。
忍術の初見先生は師匠の高松寿嗣先生に
『お茶をふるまわれても、「どこの茶か、わかるか」と質問される。そんな味もわからないようでは、毒が入っていてもわからないぞ、と叱られているのだ。』
という修行を受けたそうだ。(
達人烈伝
)
万が一に備えて用心するのも戦士の心得だな。
武蔵も毒を知るため、捕らえた敵とかを実験台にして学習していたりして。
日本は平和な江戸時代で武士の凶暴性がかなり低くなったのだが、こういう手段を選ばない毒の技術も失われていったのかも。
武狭小説の大家・
金庸
作品では、毒が重要な要素になっていることが多い。
毒をくらって治療の旅に出たり、解毒剤が欲しいのなら言う事を聞けと脅されたり、と無くてはならない要素だ。
中国では権力者に対して武術家たちが地に潜り組織をつくり反社会勢力となる傾向がある。
武術家でなく、知識人だって現在の政権が気にいらなければ就職しないという行動をとる場合が多い。
権力側につき世を強化する儒教思想と、自由に生きる老荘思想の違いという事も出来る。
なので、暗闘も多かっただろうし、日本と違って毒が大活躍だったのかも。
日本ももっと乱世がつづけば、毒の文化が栄えたかもしれない。
毒を見抜かれたが本部は動揺しない。
むしろ、毒を見抜くような好敵手にであえたことを感謝する。
披露するあてもなく、蓄積し磨いてきた闇の技術(わざ)を、すべてぶつけることができる相手だ。
現代武器術の達人・本部以蔵が動く!
本部はくわえていたタバコを飛ばす。
だが、相手は飛ぶハエをつまむことができる宮本武蔵だ。(
13巻
115話
)
ハエに比べれば、飛んでくるタバコなど、蛍のようなものッ!(※ 特に意味はありません
よゆうでツマみ、一服させてもらう。
このタバコが立ち合い再開の合図となった。
武蔵は投げられたダメージが回復したのだろう。
本部も卑怯技をしつつ、真っ向勝負っぽい戦いを望んでいそうだ。
武蔵が指先で煙草をはじく。
タバコは本部の眉間に当たった。
だが、本部は瞬きもせず そのまま突っ込む。
武蔵の手が愛刀・金重にかかったとき、本部は一動作はやく、一升瓶で殴りかかっていた!
中身の入った酒瓶は、人を殺傷しうる鈍器と化す。
さらに殴って割れたことで、ガラスが刃物にかわる。
打撃+斬撃の複合ダメージだ。
さらに本部は、タバコ缶をつかんで武蔵の顔面にメリ込ませる。
徹底した凶器攻撃だ!
武蔵がどれぐらい居合術に長けていたのか不明だが、本部に先手を取られた。
刀は「柄を握る→刀を抜く→斬る」という3アクションなのに対し、酒瓶は「つかむ→殴る」という2アクションだから、一手早く攻撃できたのかも。
あと、一升瓶もタバコ缶も毒を見破られ、使い物にならないという認識になった。
使えないものとして認識しちゃったため、武蔵の意識から漏れてしまったのかも。
これは武蔵が油断しすぎだな。
それとも、本部の言う「殺すつもりなら君の反応も違っていた」現象であろうか。(
8巻
70話
)
殺意がないから反応できない!
武蔵は抜刀もできず、そのまま後ろに昏倒する。
こりゃ脳震盪が起きてもおかしくない倒れかただ。
すかさず、本部が追撃に入る。
右手に煙幕玉、左手にも煙幕玉、二個同時のダブル煙幕だッ!
って、オイ
煙幕玉かよ!?
ここで使うのは、なんか違くね?
相手の視界をうばって、スキを作りだすのが煙幕玉だ。
でも、ダウンしている武蔵はすでにスキだらけだぞ。
スキにスキを重ねてどーする。
それとも、これは煙幕玉じゃないのか?
いや、でもいつも通りに「ちゅどッ どッ」と音がしている。
思いがけず武蔵をダウンさせることができたので、あわてて投げる物を間違えたのか?
とにかく、本部のダブル煙幕玉が炸裂だ。
この煙幕にどんな仕掛けがしてあるのだろう。
フグ毒の粉末が入っていたりして。
でも、それだと攻撃した本部も毒死するよな。
やっぱり本部の行動が読めないまま、次回につづく。
刃牙シリーズ25周年を飾るのは、本部の煙幕玉だ!
あきらかに違うタイミングで使っている気がするんですけど。
煙が出ているスキに、武蔵に土下座して謝るとか考えていたりして。
今のところ、本部は一方的に武蔵を攻めている。
つねに先手をとって武蔵にペースをつかませていないのが効いているようだ。
なにしろ、武蔵は抜刀すらできていない
。
このまま 刀を封じてしまえば、本部の勝率もあがるだろう。
先手をうって煙幕玉を使ったと考える。
武蔵が視界を失っているスキに、瞬間接着剤で刀と鞘をくっつけてしまう、ってのはどうか?
必死になって抜刀しようとする武蔵に一撃を喰らわせてやれるぞ。
「ふむ、しゅんかんせっちゃくざい、とな。便利ではあるが、この手の接着剤は衝撃に弱い」
「昔の人なのに、なんで知ってんの!?」
って感じに対応されそうだけど。
武蔵は知らないフリをしているだけで、スマホぐらいは扱えるようになっていそう。
しかし、本部はなんで二個も煙幕玉を投げたんだろう。
一個じゃダメなんですか?
通常の二倍にあたる煙幕は視界を完全に奪うだろう。
武蔵は視界をうばわれて動揺する。
そして、本部も見えない!
両者、見えない同士であれば、武蔵が殺気を読めようとまったくの無意味だ!
この勝負、運が良いほうが勝つ!
それとも、煙幕で周囲の目をさえぎり、潜ませていた弟子と共に襲いかかるのかも。
本部が刃牙以上の天才と認める花田や、名前のでてこない「ふしゅる」弟子が襲いかかる。
観客席にいるガイアは参加できないのが残念だ。
煙幕が消えた時、観客は山のように折り重なって倒れている本部の弟子たちを見ることになるかもしれない。
武蔵は素手でも充分強いのだ。
だが、弟子がつくる死体の山も、本部流の環境利用法は使う。
山を駆けあがり、通常の二倍の高さから二発の煙幕玉を投げつける。
煙幕四倍弾だッ!
……やっぱり、ここで煙幕使うの間違ってね?
・
追記
(16/9/28)
先週は刃牙シリーズ25周年という事で特別企画が多くあったぞ!
というワケで、特別企画の感想だッ!
・25年前の範馬刃牙
この頃はけっこう良いヤツだったんだけどな……
強さと共に増長しちゃうのは、仕方がないか。
25年もたつと、かなり絵の雰囲気が違っていますね。
前に刃牙ファンの友人たちと話をしていたんですが、手足の長さや太さがけっこう変化(かわ)っている。
2部にあたる『バキ』初期の手足長すぎ! とか。
あの頃は、花山でさえ足長いんだよな。
・チャンピオン連載陣による祝福イラスト
かなりバリエーション豊かにキャラが描かれている。
どれも味があってイイね!
描かれているキャラは次の通り。
・花山薫:4 (主役を上回る大人気だ! さすが外伝の主人公!)
・範馬刃牙:3(ダテに主役はやってない! 安定の実力だ)
・範馬勇次郎:3(地上最強の生物はやっぱり強かった)
・ジャック・ハンマー:3(ドーピング率67%! 今日も打つぜ!)
・ビスケット・オリバ:3(出番のわりに大活躍だ。やっぱり筋肉愛ですな)
・愚地独歩:1(第一話から出ている重鎮だ)
・本部以蔵:1(守護る! AIですな)
・渋川剛気:1(下平にパス! ボールだけど)
・烈海王:1(ヒロインも容赦なく串刺しにする烈海王であった)
・楊海王:1(言うまでもなく、描いたのは浦安鉄筋家族の浜岡先生だ)
・各界からのお祝い
百獣の王から女優、タレント、芸人、プロレスラーなど幅広い層からお祝いが届いている!
これは幅広い楽しみかたが可能な刃牙らしい支持層ですね。
・週刊少年チャンピオン以外の作家さんからのお祝い
これまた有名な人が沢山お祝いしてくれている。
で、次号には『疵面 -スカーフェイス-』が掲載されるという情報もあるぞ。
ページ数だけで読み切りとも連載とも書いていないんですが、読み切りだろうな。
・「刃牙」×「嘘喰い」
愚地克巳とジャック・ハンマーのスペシャルマッチだ!
克巳の腕があり、加藤の顔に傷がないとか、そもそも独歩の両目が健在だし、花山の頬の貫通創が無いなど、時系列が不明ですな。
必殺技とか人間関係が整合しない劇場版みたいな感じですね。
克巳とジャックのガチ・マッチだ!
これは熱い。短いページ数ながら燃える!
次はジャック兄さんと花山でやってもらえないでしょうか?
・刃牙×TERRA FORMARS(テラフォーマーズ)
『いきいきごんぼ』でネタにされていたので、『テラフォーマーズ』は私の脳内でチャンピオン作品に分類されているんですが、 27世紀では学校の図書館にある漫画は『はだしのゲン』『三国志』『刃牙』だけなのか!
すごいな、こりゃ教科書にのる日も近い。
「俺の故郷(クニ)の酒です」は、言ってみたい刃牙セリフだな。
『テラフォーマーズ』で甲種と言われると、一瞬『甲殻類?』と連想してしまうな。
・板垣恵介×浜岡賢次 BIG対談
チャンピオンの二大巨頭が対談だ!
電話での協議の結果、ヒクソンに勝てるのは全盛期の猪木と結論づけた二人が直に対談する。
勝負でしょう。
浜岡先生はプロレスの視点で刃牙を分析しているようだ。
長州と本部が重なるのか。これは業の深いシンクロニシティーだな。
で、板垣先生は本当に先の展開を考えていない!
超・即興のライブ主義だ。
普通の人はやっちゃダメな方法だよな。
板垣先生が、好きにパロって良しの許可を出した!
次回に来るネタはキケン度MAXだな。
お二人はライバルではなく、戦友という関係がしっくりくるとか。
直接戦う戦士ではなく、ともに漫画界を戦い抜いていく間柄だ。
この関係は、刃牙"道"にも影響しそう。
共に道を歩む、戦友だ! 的な感じで。
週刊少年チャンピオン2016年42号
2016年9月29日(44号)
第4部 第127話「それでいい」
(1106回)
超実戦柔術の雄・本部以蔵が身につけた技術・知識・武器の全てをぶつけようとしている。
相手は現代によみがえった宮本武蔵だ。
実戦のなかで磨かれた本物の兵法と、古流の武術と現代の知見を合わせた武術が激突するぞ!
もちろん正面から本部が戦ったら勝ち目はうすい。
本部は奇策で奇襲をしかけて戦いを有利にすすめる。
今度の攻撃は両手同時の煙幕玉だッ!
二刀流の宮本武蔵に対抗して二天煙幕流だぞ。
一個で充分だと思うけど、ちょっとあせっちゃったのかも。
突然の、煙幕ちゅどッに加藤と末堂が驚愕する。
うむ、ナイス驚愕だ。
やっぱり、リアクション名手がいると場の盛りあがりがちがうぞ!
鎬兄弟も驚愕し汗を流す。
弟の昂昇はドイルの爆炎で焼かれた経験があるから、ちょっとトラウマなのかも。(
バキ13巻
111話
)
達人・渋川剛気は動揺しない。
さすが片目を失うほどの実戦をした男だ。
本部の弟子であるガイアだけが興奮して喜んでいる。
「それでいい………ッッ
―――てか それしかないだろ!!!」
それが師匠に向けてのコメントかよ。
なんか上から目線っぽい気がする。
まあ、仕方がないか。本部だし。
容赦ない武器使用こそが、本部の生きる道だ。
主人公・範馬刃牙もどんな手段を使っても良いから生き延びてくれと激励する。
ちょっと後ろ向きな応援だな。
なんか死ぬことを前提にしている。
武蔵相手に、どうすれば生還できるのか?
たぶん、土下座して命乞いしたら気まずくなってトドメ刺せなくなると思うよ。
戦士として、大切ななにかを失ってしまうだろうけど。
最近の本部は、なにかと煙幕玉を使っている。
ここにいる大半の人はその事実を知らないので驚いているようだ。
ガイアあたりから見たら、これが真の本部なんだろう。
しかし、本部はいくつ煙幕玉を用意しているんだろうか。
『本部以蔵(いぞう)』を『本部ちゅどう』に改名しちゃえばいいのに。
武蔵をつつむ煙幕の中へ、本部は鎖分銅を投げこんだ。
鎖を引くと、武蔵の愛刀・金重が釣れた!
これは大物がかかったな。
武蔵が丸腰になったぞ。
通常の二倍の煙幕なのによくぞ捕らえた!
煙幕だから音をたよりに攻撃したのだろうか?
それとも分銅が磁石製で刀にくっついたのかも。
とにかく武蔵の愛刀をうばったぞ。
武蔵がアッサリと刀を手放したことに本部は違和感をもつ。
これも武蔵の想定内なのだろうか?
煙幕の中から武蔵が出てきてから およそ36秒……、本部は丸腰の武蔵に攻撃できなかった。
「イヤさすがだね…」
「剣を手にしているのは」
「こちらであるにもかかわらず」
「間合は武蔵(そちら)が遥かに遠い」
ほう、エア斬撃の間合いか!
武器を失っても問題ないのがエア斬撃の良いところだ。
やっぱり正攻法で武蔵に勝つのはむずかしい。
本部は新たな奇策を出さないとダメだな。
ところで、武蔵にはアキレス腱固めのダメージがないようだ。
やっぱり、
125話
の攻防で、自ら飛んでダメージを流しのだろう。
本部の奇襲は効いているが、致命傷に至ってない。
ダメージを受けているのは武蔵だけなので、本部の優勢なんだけど、逆転されそうで怖いな。
武蔵に近づきたくないのか、本部は金重を投げつける。
回転して飛んでいく金重を武蔵は難なくキャッチした。
佐部京一郎も驚愕する、おそるべき反射力だ。
武蔵は飛んでるハエも箸でつまむことができる。(
13巻
115話
)
刀なんて大きなものなら楽勝でキャッチだ!
武蔵のこの見切りは、死に際の集中力とかなんだろうか?
人間の神経伝達速度をはるかに上回っているような気がするんだけど。
とにかく、この反応なら相手の攻撃を安全な部位で受ける、などもできそうだ。
でも、どこで受けようとダメージの蓄積があるので、おススメしにくい行為だけど。
武蔵が刀をナイスキャッチしたので、本部はのこった鞘も投げつけた。
飛んでくる鞘に、武蔵は刀の刃先をあわせる。
構えた刀にすっぽり鞘がおさまる神技曲芸だッ!
『るろうに剣心』に出てきた“刀狩”の張が使う「逆中空納刀」みたいな芸ですね。
いきなり鞘が爆発した!
さすがにこれは皆ビックリだ。
達人・渋川ですら開いた口がふさがらない。
本部は、いつ爆薬を仕込んだのか?
そういえば、
投げる前に鞘を背中に隠すような動きがあった。
あの時、爆薬を仕込んだのだろう。
まるで手品のような動きだ。
武術を超えた魔術師本部だな。
「不用意によォ…」
「受け取りすぎだッ つーのッッ」
爆発でスキだらけになった武蔵に本部の鎖分銅が襲いかかる。
酒瓶で傷ついた頬に、ダメ押しの一撃がきまったッ!
超人的な見切り能力があっても、鞘にしこまれた爆薬は見抜けなかったか。
というか、本部の言う通り うかつな行動ばっかりだよ。
いっぽう本部も武蔵に近づけず、トドメが刺せない。
なので、まだ武蔵には逆転のチャンスがある。
どちらが先に致命の一撃を決めるのか?
次回につづく。
本部が予想以上にガンバっているぞ。
というか、本当に武器ばっかりだな。
爆薬が有効なのは良いんだけど、
武蔵に投げ飛ばされて叩きつけられた衝撃で誘爆して爆死
ってオチがありうる。
ケチケチしないで爆薬は使いきったほうが良いぞ。
で、例によって武蔵は今日も油断している。
負けたら死んじゃう戦国の武士ってわりに、武蔵は油断が多い。
よみがえってから日が浅いので、まだ本調子じゃないのだろうか?
毒を見抜いたところは立派だったんだけど。
本部もせっかく先手を取って押しているんだから、もっと攻めないと。
爆薬に毒も加えておけば、もう勝負アリだったかも。
刀にしても、柄に毒針を刺しとくとかすれば良かったのに。
でも、個人生産じゃフグ毒が精一杯なんですかね。
毒は強力なヤツでも、即効性がなかったり、酸化してすぐダメになったりと運用が難しそうだ。
チャンピオン作品の『マリオネット師』やちょっと前の『喧嘩稼業』で出てきた地上最強の毒
ボツリヌス菌
はスプーン一杯で全人類を殺せるほど強力だが、菌が嫌気性だし、即死しない。
ドラマ『
空と海をこえて
』でボツリヌス菌中毒が扱われていたが、食後しばらくして発病していた。
最初の毒攻撃は失敗し、追撃の煙幕攻撃がけっこう効いた。
ここから、殲滅の攻撃をかける必要がある。
とりあえず、遠い間合から鎖でチマチマ攻撃ってのが無難だろうか。
ちょっとカッコ悪いけど。
だが、武蔵のエア斬撃が怖い。
真剣をもった本部が踏みこめないほどの威圧感だ。
そもそもエアなんだから、威力も間合いも自由自在かもしれない。
「ふむ。この間合いは、ちと遠い。よし、佐々木某の使っていたアレをやるか」
「はひぃ! エア物干し竿!」
エアだから、いくらでも伸ばせるぞ。
武蔵が望むなら、エア物干し竿どころじゃないかも。
エア薙刀や、エア長槍、エア弓矢に、エア種子島(火縄銃)とかあるかも。
本部も対応して
空気銃
を持ちだしたらどうか。
イブニング連載の『
山賊ダイアリー
』(
AA
)で狩猟に使っているように、空気銃は強力だぞ!
刃牙もエア主人公みたいな状態だけど強力だ!
・
追記
(16/10/5)
武蔵の鞘が爆発した!
そういえば、江戸時代までは黒色火薬しかなかっただろう。
現代ではより発達した様々な爆薬がある。
そういった科学の進歩は本部が武蔵より有利な点か。 TNTとニトログリセリンの複合爆薬を鞘にこっそり入れるだけで充分強力だ。
フトコロに入れている段階で殴られなくて良かったな。
鞘を無くしたから、武蔵敗れたりだ。
リアルな話だと刀で人を斬ったら血と脂(あぶら)まみれになって、懐紙でぬぐう程度じゃ取れないとか。
そのまま鞘におさめると、鞘の内部に血と脂がついてしまう。
大河ドラマ『武蔵』では又八がちゃんと拭かずに納刀しちゃったせいで血が固まって刀がなかなか抜けなくなるというシーンがあった。
人を斬った後は刀をキレイにして、鞘も分解して中を掃除するか作り直す必要があるとか。
刀は長さや太さ反りなどの個性があるので、鞘も刀に合わせて作る必要があるらしい。
鞘は消耗品と割りきってしまえば、鞘が爆発しても精神的な動揺が少ないだろう。
負け惜しみと言うかもしれないけど。
しかし、この宮本武蔵はとにかく油断が多い。
武蔵が強いのは、負けたら死亡というハイリスクな時代だから高度な技術になったという建前だった。
でも、これだけ油断ばっかりの武蔵ならとっくに死んでいそうだ。
一度死んだせいで、すごいユルい精神構造になっちゃったんだろうか。
本部は、毒、爆薬と裏技を出してきた。
つぎの手段はなんだろうか。
武蔵の知らない技術として、電気とかどうだろう。
未知の技・本部流スタンガン術が炸裂する!
でも、スタンガンはテレビドラマでも出てくるだろうし、武蔵も知っていそう。
秘技・電撃返しでスタンガンを逆に奪いとって、本部をシビれさせたりして。
本部には、想像を絶するウッカリミス敗北が待ちうけているような気がしてならない。
週刊少年チャンピオン2016年44号
2016年10月6日(45号)
第4部 第128話「握りの要」
(1107回)
超実戦柔術の雄・本部以蔵が活躍している!
刃牙シリーズ25周年のなかで、3話から登場している超ベテランの戦士だ。
その本部がこれほど活躍し輝いていた時があっただろうか?
たしか、初登場時と、初めて武器術を披露した時は輝いていた。
これが生涯三度目の活躍期だろうか。
なんか生涯に三度しかこないモテ期みたいで寂しいな。
本部、最後の輝きにならねば良いのだが。
相手は伝説の剣豪・宮本武蔵である。
剣豪だから相手を容赦なく斬ってしまう。
容赦なくというか、斬殺するのが好きらしい。
現代はもちろん、平和になった江戸時代ですら生き難い性癖だ。
そういう相手だから、本部の死亡率が高くなっている。
だが、本部は奇襲につぐ奇襲で武蔵を翻弄しているぞ。
あんまり順調すぎると、反動がこわい。
高くあがったものは、高さに比例した威力で地面に落下するものだ。
でも、とりあえず、まだ本部のターンだ。
本部が渾身のちからを込めて、鎖分銅を投げる!
見開き4コマで表現される、こだわりの投擲フォームだ!
本部なのに、なんという優遇か!
ちょっと高く上げすぎじゃね?
このままだと落ちるどころか、第二宇宙速度を突破して帰ってこれなくなっちゃうよ。
武蔵はこの一撃をくらい、頬が裂け、歯が砕けている。
かなり強力なダメージを受けた。
江戸時代じゃ薬が未発達なんで、傷が化膿すると命取りになる。
武蔵、敗れたり。の一歩手前だ。
「たたき込め!!! 一気に…ッッ」
「圧(お)してる!!!」
刃牙とガイアが本部優位にわきたつ。
戦闘において追い討ちこそが成果を上げるチャンスだ。
逆に、追い討ちをあせって逆襲される時もありますが。
この場合は、攻めるべきか? それとも、様子を見るためひかえるべきか?
武蔵は擬態が得意だから、油断せずに様子を見たほうが良さそうな気がします。
徳川さんは、なんか悲しそうな、嫌そうな感じだ。
せっかく よみがえらせた武蔵が傷つくのが嫌なんだろうか。
本部ならいくらでも斬殺して構わないが、武蔵に傷をつけるのは許せん!
ってのは、冗談だ。
だけど、徳川さんの外道さは底なしなので、油断ならない。
武蔵はホホに空いた穴に指をつっこみ奥歯のようすを調べる。
戦国時代の武士は、おのれこそ最強という自負に満ちているのだ。
宮本武蔵も度胸を見せるため崖から飛び降り、細い竹を踏んで貫通したが傷口に馬糞をつめて平然としていたというエピソードがある。
『
雑兵物語
』(
AA
)でも、馬糞を傷薬として使っている。
傷口に馬糞をつめるのは、武蔵なりの治療なんだろう。
迷信だろうから、おススメできないが。
傷口に指をつっこんで見せるパフォーマンスで、痛みを恐れぬところをアピールした。
刃牙あたりは汗を流してオドロいている。
肝心の本部は無表情だ。
内心どんだけビビっていても、表情に出したら武術家失格ってところですかね。
本部は鎖を飛ばし、武蔵の刀に巻きつけた。
刀を立てて構えているのならともかく、今の武蔵は刀をだらりとたらしている。
この状態の刀に鎖を巻きつけるのは、けっこう難しそうだ。
やはり本部の力量は高い。
本部は武蔵の刀をうばおうと、鎖を引く。
がッ! 動かないッッ!
柄を握るのは右手の小指と薬指のみだ。
指二本で本部の引きに対抗している。
予想以上の握力に、本部がついに汗を流した!
『「握り」の要とはいえ 小指と薬指ッッ』
『本部の剛力とハリ合っている!!?』
独歩が、寂海王が、末堂が、加藤が、刃牙が、ガイアが、渋川が、佐部が、みんな驚愕しているぞ。
って、
本部が剛力キャラかよ! オドロくのそっちだよ!
非力だとは言わないが、本部は技の人だと思っていた。
いつの間にか剛力キャラになっていたらしい。
本部の弟子である天才・花田純一はまちがいなく剛力だった。
ならば、その師匠である本部も剛力のハズだッ!
という欺瞞・逆情報でも流したのだろうか?
騙し屋の世界ですな。
本部も山籠りをして、ひそかな鍛錬とハデな宣伝が実を結んで、パワータイプの印象操作に成功したのかも。
秘密特訓の宣伝という矛盾を超越したのが、現在の真・本部以蔵だッ!
パワー勝負で武蔵に負けていますけど。
指二本で止めているのもスゴいが、腕もスゴい。
手首・ヒジ・肩の関節だって、本部の剛力に耐えている。
関節ってのは伸ばしきると力を発揮しにくい。
この状態で微動だにしないってのは、武蔵こそ剛力だ。
武蔵が軽く刀をふると、たちまち鎖が斬れ飛んだ。
ゼロ距離からの斬撃かッ!?
この動きなら、刀を相手に押し当てた状態からでも両断できるだろう。
寝技や関節技で武蔵をおさえこみ、刀を動かすスペースを奪ったとしても安心できない。
武蔵ならば、寝技の間合いで斬ることも可能だ。
本部の生き残る道が、ちょっと狭くなってしまった。
武蔵は本部にどう斬られたいのか質問する。
これは本部をビビらせると同時に奇襲で受けたダメージ回復を狙っているのかも。
たいする本部は「老衰?」と返した。
平穏無事に生きて、穏やかに死ぬことは、武術家の理想のひとつだ。
武蔵の残虐イメージ攻撃に、言い返して反撃してやったぜ。
でも、汗が一滴ながれているので、やっぱり本部が不利か。
武蔵の真っ二つ宣言に、本部はどう対抗するのだろう。
アラミド繊維なのは上着だけだから、頭を狙われたら即死だぞ。
いや、もしかしたらアラミド繊維製のカツラを着用だったりして。
次回につづく。
本部が優勢だ!
と、思わせて早くも逆転されちゃった。
やっぱり武蔵の握力は警戒すべきポイントだったか。
刃牙も武蔵の握力に危険を感じていた。(
4巻
33話
)
やっぱり、握力か。
握力が重要な要素であるなら、花山も活躍もありそうだ。
いや、今は本部の話が優先か。
本部は知らないうちに剛力キャラになっていた。
だが、握力は武蔵がはるかに上のようだ。
今から急に握力を増やすことは難しいだろう。
本部流パワードスーツとかで、握力を強化できればいいんだけど。
かつて、本部は横綱・金竜山の小指をとって決めようとしたが敗北した。
今また、武蔵の小指と薬指に敗北しそうだ。
間違っても武蔵の小指を取ったりしてはいけないぞ。
・
追記
(16/10/12)
刃牙複製原画展がありました。
時間が合わず、板垣先生のサイン日には行けませんでしたが、行ってきましたよ!
やっぱり、原画が複製なのが残念だ。
板垣組の異常に多いスタッフが貼りまくり削りまくっているであろうトーンの形跡を見たかったッッ!
嗚呼(ああ)、板垣先生、またスタッフ募集しているよ。
まだ、貼る気かッ!
表紙などのカラーイラストも迫力あって良かった。
バキSAGAのアレとかも異彩を発揮しまくりだったし。
入場無料なのにお土産でポストカードやTシャツをプレゼントしてくれる妙に気前のいいイベントでした。
もらってばかりだと悪いんで、勇次郎フィギュアを買いましたよ。
twitter #刃牙展で検索
すれば、会場の雰囲気も少しはわかると思います。
さて、先週の本部ですが……
掲示板やコメントで『本部の剛力とハリ合っている!!?』の"剛力"は"全力"の意味ではないかという意見をいくつかいただきました。
辞書で言えば『剛力』
は次の通りだ。
ごうりき【強力・剛力】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
@力の強い・こと(さま)。 「 −無双の男」
A登山者の荷物を背負い山の案内に立つ人。
B山伏・修験者などの荷物を運ぶ従者。
そして、刃牙では次のような使用例がある。
『その剛力を誇示したく』(
バキ26巻
227話
)
若き日の郭海皇がパワータイプだったときの話だ。
この使いかたは、普通に『力の強い』の意味だろう。
本部も『力の強い』の意味で使われていたと思う。
なにしろジャック・ハンマーと戦えるだけの身体能力があったんだし。
山籠りでパワーアップして、ジャックに勝つほどの剛力だと宣伝したのが合わさりウワサ先行になったと思う。
花田がけっこう剛力だから師匠の本部はもっと剛力だろう。
いや、花田を出すのはやめたほうが良いか。
どっちにしても、武蔵の小指と薬指には通用しなかった。
本部はとことん小指との相性が悪いようだ。
これはもう、お払いとかしてもらった方が良いんじゃないだろうか。
週刊少年チャンピオン2016年45号
2016年10月13日(46号)
第4部 第129話「選択(きめ)い」
(1108回)
現代の武士(もののふ)本部以蔵が武器も煙幕玉もすべて解禁して戦うぞ!
いまの日本じゃ使うどころか、持って歩くだけで銃刀法違反に問われてしまう。
武器アリの戦いを受けてくれる相手もいない。
本部にとって、最初で最後の全力バトルだ。
念のためですが、本部がここで死ぬだろうから最後という意味ではありません。
そして、戦う相手はよみがえった宮本武蔵だ。
本物の武士が相手である。
過去と現代の武士勝負だ。
油断してやられてばっかりだった宮本武蔵も本気を出してきたぞ。
本部を一刀両断に切り分ける気マンマンだ。
で、本部にどんな斬られかたをしたいか選択(きめ)いと迫る。
斬る気なのは確かだろうけど、精神的な揺さぶりをかけているのだろう。
こう言われたら自分がどう斬られてしまうのか思わず想像する。
その斬殺のイメージが恐怖となって身体が動かなくなるかも。
勝率をあげるため武蔵はあらゆる手段を使うのだ。
そのまえに油断を戒めたほうが良いと思うんだけど。
武蔵は欠点を叱るより、長所をホメる人なのかも。
だから、油断グセがなおらないんだろうな。
武蔵の問いに、本部は「老衰」とこたえる。
それは人間にとって理想の死にざまだろうな。
平和で気楽に死ぬために、今日の修羅場を生きのびる。
「異な事を申す」
「長生きしたくば―――」
「息を潜めて暮らしていればよいものを」
「のぅ……」
「何故こんな場所(ところ)に身を晒す…?」
武蔵が正論をぶつける。
だが「息を潜めて暮ら」すってのは平和や気楽から遠い生活だ。
植物の心のように穏やかな生活をおくるには、それなりの能力と努力が必要って感じで。
武蔵だって 死闘を生き抜き、名を上げたからこそ、老衰で死ぬことができたんだし。
ただ、その平和な晩年が幸せだったのかどうかは本人にしかワカらないんだけど。
戦士であれば、戦場で死にたいと思っていたかもしれない。
実子が居ないことに寂しさを感じていた可能性もある。
この武蔵はどう思っていたのだろう。
「江戸中期…」
「武士の修養書「葉隠れ」の一節に――――」
「こう記されている」
「「武士道とは」」
「「死ぬことと見つけたり」」
「「武士道」も進化した」
「現代(いま)は違う」
武士の精神性も時代とともに変わっている。
戦国の気風がのこる江戸前期の宮本武蔵と、泰平の世である江戸中期の「葉隠」じゃ、理想の武士像がちがう。
宮本武蔵が書いたと言われる五輪書・地之巻に「死ぬ覚悟は出家者でも女でも百姓でもできること」と書いている。
なんか武蔵の死後に書かれた「葉隠」に対する批判のような内容なので、五輪書は武蔵の弟子が書いたんじゃないかという疑惑の一つになっている部分だ。
本部の、現代の武士道は主君のため命をかけるものじゃない。
自分や周囲の命を守護(まも)るための武術だ。
と、本部はキメ顔ですが、護身は昔も今も武の本質だよな。
主君のために死ぬという武士道は、どっちかというと平和になり戦場から遠ざかった時代の理想論だ。
戦国時代は武士が安い理由で命を投げすてることも多い。
それも、主君のためではなく、自分の美意識に殉じて死んでいく。
鳥居強右衛門
の話はその典型であり、たぶん同時代の武士にとって理想のひとつだったのだろう。
武蔵が死の恐怖で本部をゆさぶったように、本部も武士論で武蔵をゆさぶったのだろうか。
難しいことを言われて、そっちに気を取られたら集中力がきれそうだし。
そして、本部が攻撃にうつる。
フトコロから取りだしたのは、金属製に見える棒だ。
が、棒をふると先が伸びた。
伸縮式の特殊警棒か?
と、持ったら先に刃がついている。
手槍だ!
もとの長さの5倍ぐらいに伸びやがった!
これはかなり高度な技術で造られているな。
近代科学の粋を集めた携帯式の手槍ってところか。
警察官に見つかったら、確実に銃刀法違反で逮捕されるだろう。
本部が手槍を装備したことで、ガイア、刃牙、加藤&末堂が汗を流して驚愕する。
なんか若手ばっかりが驚いているな。
独歩クラスの人は、いまさら槍なんかで驚かないのだろうか。
大雑把に言って武器は長いほうが有利だ。
素手の武道に対して剣道は三倍段と言われているし、槍は剣の三倍ともいう。
つまり、
槍なら素手の九倍強い!
つえを槍術としたシコルスキーは素手のジャックに、まるで歯がたたなかったけどな!(
バキ17巻
148話
)
「あんたの剣が」
「百点満点中「五百点」とするなら」
「俺の「槍術(やり)」はせいぜいが七十点届くか否か」
などと言う本部だが、槍は剣の三倍だ!
槍の七十点は、剣の二百十点に相当するぜ!
あ、五百点の半分もないや。
ならば、百点の煙幕玉術を両手で投げつければ、四百十点だ!
……あと一個煙幕玉を投げることができたら、武蔵に勝てたのに。
日本における『
やり
』は、『刺し遣る(さしやる)』が語源であり、左手で前をもち、右手で後ろをもつ。
左手の内を滑らせながら、右手で槍を押し出して(刺し遣る)使う。
漢字での表記は、刺し遣るという意味から、鑓が使われていたが時代とともに鎗→槍と変化していった。(
弓矢と刀剣
)
本部も剣道の三倍強い槍を刺し遣る!
って、左手が伸びきっているぞ。
刺し遣れてないッ!
わざわざ左手を危険地帯にさらす暴挙だ。
この時のことを宮本武蔵は、次のように語った。
「五十点(はんぶん)もやれん!」
あ、はい。私も上手いフォローが思いつきません。
なんか、小指が悪さをしたんじゃないかと……
武蔵はよけつつ槍の穂先を斬り落とす。
あと、10cm横にズレていたら本部の左手も斬られていたな。
本部の赤点槍術で、いきなり槍を失った!
が、槍はオトリである。
槍に注目させておいて、本部は武蔵のアゴに蹴りを放つ。
すかさずトゲ付きのメリケンサックを装備して、武蔵を殴った!
また、顔面だ。 トゲが痛そう!
武蔵、またまた油断しちゃった!
たまらず武蔵はダウンする。
素手を基本とした打撃技は、本部のほうが強い!
……のか?
刃牙や独歩は素手の武蔵に負けていたけど。
武器と素手が合わさった攻防にこそ、本部の強味が発揮されているのだろう。
槍術に比べたらフォローが簡単すぎる。
というか、槍術が変でダメだったのは本部の誘いだったようだ。
ヘタクソ、と油断させて逆襲した。
特技が油断である武蔵にとって、これは避けがたい罠だったな。
一気にトドメを刺そうと、本部が短刀を抜いた。
だが、間合いに入った瞬間に武蔵が刀を一閃する。
短刀が両断され、本部の身にも刃が入ったのか?
だが、本部の上着はアラミド繊維による防弾・防刃の特別製だ!(
11巻
95話
)
アラミド繊維でできた防刃上着ならば武蔵に斬られても安心、そんなふうに考えていた時期が本部にもありました。
武蔵の刃は上着がおおっていない、腹の部分を斬っていたのだ。
嗚呼(ああ) 、そこは斬っちゃダメ!
血が出ちゃっている。
このまま臓物ポロリしちゃいそう。
烈と同じく、本部も自分が作った血と臓物の海に沈むのか。
次回につづく。
本部が斬られた!
だが、そこは武器術の達人・本部以蔵である。
なんかの対策をしていてほしい。
定番なのは、「こんな事もあろうかと腹にチャンピオンを入れていた」だな。
あ、でも出血しているから、雑誌は無しか。
そうなると、腹にも防具を仕込んでいたとか?
出血の演出もして、武蔵をダマすとか。
武蔵はちょっとしたスキを逃さずに油断する。
こういう策略なら、きっちり油断してくれそうだ。
武蔵も油断していたが、今回は本部も負けずに油断した。
短刀ごと斬られるってのは、さすがに想定外だろうが、そもそも不用意に近づきすぎたのがダメだ。
この勝負は、より多く油断したほうの負けかもしれない。
・
追記
(16/10/12)
本部の剛力について、まだ議論が収まっていない。
えっ、もっと槍とかの話しようよ。
あれでも内容をかなり絞ったんだけど。
刃牙世界じゃ武器使いは肩身が狭いのか。
本部が一般人に比べて力持ちなのは言うまでもない。
さすがに一般人と比べちゃダメか。
背骨折られた直後の瀕死なジャガッタ・シャーマンだって一般人より力持ちだと思うよ。
じゃあ、本部は格闘家全般から見てどうか?
組技系は相手の体重を動かそうとするため自然とウエイトトレーニング効果が起きて筋肉がつきやすい。(『
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
』
感想
)
だから、本部だって格闘家の平均以上の力持ちでも良いはずだ。
でも、独歩が年齢を無視して肉体強化をしつづけているように、本部だって進化してもいいだろう。
紅葉と組んで現代医学で副作用をおさえたドーピングで、弟子の花田並みのパワーを得ているのかも。
後に武蔵も「本部の剛力は小指一本じゃ危なかった。薬指も添えていて助かった」と言うかもしれない。
本部は腹を斬られたが、ここで終わるような本部じゃ無かろう。
いや、ここでも終わっても本部らしいのかもしれないが。
実は超柔術養成ギブス機能のあるボディースーツを着ていて、斬られたのはスーツだけだったりして。
スーツを脱いだら、スラっとした体形で、さらにヒゲを剃ると美形に大変身して大変な事になるかもしれないぞ!
週刊少年チャンピオン2016年46号
2016年10月20日(47号)
第4部 第130話「斬った…」
(1109回)
現代まで武を伝え守ってきた武術家・本部以蔵と、現代によみがえった剣豪・宮本武蔵が勝負だッ!
毒や爆薬も辞さない本部の攻撃に武蔵も油断してダメージをうけた。
だが、優位にたって油断した本部は、武蔵の斬撃をうけてしまう。
つまり、この闘争(たたか)いは、より油断したほうの負けってことらしい。
ヘタりこんだ武蔵が抜き打ちで本部の胴をはらった。
本部のもつ短刀ごと腹を斬る!
武蔵の技量と名刀・金重の相乗効果だな。
本部が斬られたという衝撃の事実に観客たちは息をのむ。
弟子のガイアが、渋川剛気が、医者でもある鎬紅葉が、鎬昂昇が、寂海王が、徳川光成が、範馬刃牙が、愚地独歩が、ジャック・ハンマーが、加藤清澄が、末堂厚が、郭海皇が、衝撃にそなえて固まっている。
『斬った……!!!』
これは腹が裂けて内臓ぽろりコースだ!
中身が出るのを思わず見守ってしまう。
だが、斬った武蔵にはべつの思いがあるようだ。
本部を斬る前にトゲつきの鉄拳を喰らったのが良い気付けになったと言う。
素手の技術は現代のほうが進んでいる。
だが、武器の扱いなら自分のほうが上だという自負があるのだろう。
でも、
わざわざこんな事をいうのは、本部に武器を使わせないという狙いがあるのかも。
あっさり斬られたけど、本部の仕込み槍ってスゴい技術でつくられていた。
他にも現代の高い技術でつくられた武器を出されたらイヤだ。
戦士にとって、未知の武器や戦術は恐ろしい。
初見の攻撃ってのは相手が対策できないから効果バツグンになることが多いのだ。
という事で、本部の行動に制限をかけるような事をいったのかも。
「「鎖帷子(くさりかたびら)」か」
斬った武蔵には感触のちがいがあったのだろう。
本部がポロリするほど斬れていないとワカっている。
でも、血が出てるんですけど!
明らかに斬れていますよ。
クシャミしたら、ポロリといっちゃわないか心配だ。
ここで
鎖帷子(くさりかたびら)
について解説開始だッ!
忠臣蔵
・
赤穂浪士
の四十七士たちは全員が鎖帷子を着用したことで、一人の死者を出すことなく生還した。
つまり、鎖帷子は効果抜群の防具なのだッ!
歴史の実例を出されると説得力が増す。
というか、誰が解説したんだろう。
最初は本部かと思っていたが、本部はお腹痛い状態でそれどころじゃない。
先週は自分で解説する元気があったのに。
一時期本部に指導をうけていた刃牙や、弟子のガイア、現代の剣術家・佐部たちは鎖帷子で斬られていないとしても、ダメージがッ!
と、不安をいだく。
いや、斬れてるだろ。出血しているし。
防弾チョッキが弾丸を通さなくても、衝撃で肉体がダメージを受けることもある。
鎖帷子で刃を防いでも、鉄パイプで殴られたようなダメージを本部は受けたようだ。
髪もしおれて元気がない。
汗も流し、呼吸も乱れている。
これは演技でなく、実際に大ダメージを受けていそうだ。
武蔵は、さらに見抜く。
本部が鎖帷子だけでなく、手足に具足(防具)を着用していることを。
でも、ダサい上着がアラミド繊維の特別製ってのに気がついていない。
やはり、武蔵は最新の技術にうといようだ。
本部もあえて古い具足と、最新科学のアラミド上着を混在させているのかも。
武蔵は自分の知っている伝統的な防具に気をとられて、他の防具が目に入っていないのかもしれない。
本部の狙いはともかく、ダメージを受けながらも立ちあがった。
それは、武蔵との戦闘続行を意味する。
この先に待つものは、死かッ!?
前に伸ばしている本部の右腕に斬撃が入った!
斬られたのか?
いや、腕には丈夫そうな具足をつけている。
たぶん斬れていない。
武蔵なら兜割りぐらいやりそうで心配だけど。
それとも、これはエア斬撃だろうか?
武蔵が得意とする殺気によるイメージ攻撃だが、斬られたという感覚がのこり腕が使えなくなるかも。
途中まで優勢に戦っていたのに、一気に逆転されてしまった。
このままリアル斬撃を喰らうのか?
「恥じるな武士(もののふ)本部以蔵」
「決着だ」
武蔵は決着をつける気のようだ。
うむ、
こりゃ油断しているな。
反撃するチャンスかもしれない。
だが、本部のダメージも深刻だ。
本部はこのまま斬られてしまうのか?
次回へつづく。
やっぱり本部は無策じゃなかった。
上着だけでなく、鎖帷子と手足に具足だ。
もてる知識と技術を全部つかうと言っただけに、予想をはるかに超えた完全装備である。
年1ノルマで勇次郎と勝負するストライダムなみのフルアーマー装備だ。(
範馬刃牙23巻
188話
)
でも、本部は装備を見せない粋な江戸っ子って感じだけど。
鎖帷子に限らないが、防具は衝撃を吸収する機能も合わせているほうが使いやすい。
綿などでつくった衝撃吸収の服を鎖帷子の下に着用することが多いようだ。
本部の場合は斬られて出血しているから、あまり関係ないだろうけど。
無事なのかダメなのか気になって仕方がないんですが。
前回
、槍で突くときに左手まで前に出すのは妙だと思った。
だが、アレは腕に具足をつけているから反撃されても安心という事だったのだろう。
あの攻撃も武蔵の油断を誘うフェイクだ。
となると、今の本部が汗ダラダラなのも演技だったりして。
腕の具足・鉄籠手の強さについてこんな話がある。
『江戸時代の初期に、戦場経験の豊富な黒田家の侍が剣術者と立ち合った話がある。この男は、剣術者の打ち込んでくる木剣を左手を上げて受けとめると、右手の木剣で相手を打ちすえた。』『その侍は戦場ではいつもこうだといって、刀疵だらけの鉄籠手(てつごて)を出して見せたという。この話そのものの真偽はともかく、甲冑を着ていればそういうことも可能であったには違いない。』(
刀と首取り
)
武蔵の斬撃だろうと、本部の具足なら一回ぐらいは止めてくれるだろう。
つづけてもう一回攻撃されたらダメかもしれないが。
斬殺マニアの武蔵なら戦車装甲だって切り裂けそうだし。
本部が急転直下で死にそうになっている。
だが、このピンチは武蔵が油断するというチャンスかもしれない。
いまの武蔵は油断の王様だ。
この勝負は、どちらがより多く油断するかにかかっている。
本部が勝てるチャンスは、今かもしれない。
でも、『シグルイ』にでてくる七町念仏みたいに、七町(約764m)歩いて初めて傷が開いて死ぬという展開もありそうだ。
むしろ本部なら、内臓ポロリすら騙しの作戦かもしれないが。
作り物の内臓と一緒に煙幕玉が出てきて、ちゅどッ! と行くかもしれないぞ。
・
追記
(16/10/26)
本部のピンチだ!
でも、ここで終わる本部じゃないよね。
いや、終わってしまったら、そのほうが本部らしいかもしれないが。
死んだフリ or 死にそうなフリで相手を油断させて反撃するのは、刃牙道になってからの基本戦術だ。
その流れで行けば、本部が汗ダラダラで動けない状態こそ、反撃の姿勢である。
斬られてお腹痛い状態も演技かもしれない。
こっそり煙幕玉の火薬をのみこんだ仮病とか。
小説『
ジャッカルの日
』(
AA
)に仮病をするため火薬を利用する話がある。
「無煙火薬」「をかんで飲み込むと」「顔色も蒼(あお)くなって、汗をかきます。」「軍隊で」「さぼるために、この手で仮病を使うんです」
本部も同じ方法で体調の悪さを演出しているのかも。
自衛隊は弾薬の管理がきびしいらしいので、こういう仮病をしようとすると、紛失した火薬のほうが問題になりそうだ。
なので、少なくとも板垣先生は火薬で仮病をやっていなさそう。
刃牙道も130話に達しているんだし、そろそろ中盤のクライマックスとして刃牙vs武蔵に移行しても良いかも。
個人的には、もう少し本部の活躍を見たい気もするんだけど。
本部が活躍するなんて10年に1度もないんだから、もう少し夢を見させてくれ……
・おまけ
『ナカイの窓』の「人気マンガ家SP」に板垣先生も出演されていたので
感想書きました
。(2016/10/25)
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