刃牙道「91〜100話」感想
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2016年1月7日(6号)
第4部 第91話「実戦屋」
(1070回)
主人公・範馬刃牙をふくめてバキ世界の戦士たちは素手で戦う者が多い。
だが、例外的に武器を使用する猛者たちがいるッ!
超実戦柔術・古武道の使い手・本部以蔵たちだッッ!
実は私は本部の弟子だったという超軍人ガイアもいるぞ。
いままでが素手の戦いばっかりだったので肩身の狭い思いをしていた本部も、思う存分アバれることができるってもんだ。
でも、素手試合で残念な負けかたしちゃった過去は消えないのが悲しい。
だがッ! ここからは本部のターンだ! ……たぶん。
「せっかくの久しぶりだ」
「立ち合ってみるか」
「何をもって決着と…?」
「やりながら決めるか」
本部がガイアを誘うッ!
みんなを守護(まも)るという使命感に燃える本部は猛っているようだ。
伝説の傭兵であるガイアと立ち合う。
稽古とか組手じゃなく、立ち合うのか。
そして、ルール無用でやる気だ!
ナニをやっていいのか?
決着はどうするのか?
戦ううえで、とても重要なところを決めずに始めてしまう。
ふたりとも超実戦主義ですな。
危険すぎるので、マネしちゃダメな立ち合いだ。
現行法で罰せられそう。
ユルそうに見えて めっちゃキビしい立ち合いに、ガイアが凶相の笑みを浮かべる。
ガイアは
『殺人(コロシ)という名の美酒』
に酔いしれる危険な男だ。(
G刃牙17巻
146話)
危険な立ち合いと聞くと、かえって喜んじゃうンでしょうね。
相手が先生である本部でも、はずみで殺せるのがガイアだ!
いきなりガイアが唾を吐きかける。
唾じゃない。カプセルに仕込んだ硫酸を吐きかけたのだ。
これはかつてノムラ(ガイアの別人格)が刃牙にやった攻撃じゃないか!(
G刃牙16巻
138話)
このガイアはノムラなのかもしれない。……ややこしいな。
硫酸カプセルは本部が教えた技らしい。
とうぜん防御できる。硫酸をあっさり掌でうけた。
顔に命中させたら、ひるませて次につながる攻撃だ。
間合いも離れているし、攻撃するほうも されるほうも有効と考えていないっぽい。
これはガイアからの挨拶だろう。
硫酸ぐらいはやりますよ。
本気出して行きますからね。
そんな感じだ。
ふたりは汗も出さず、余裕の表情で近づいていく。
戦場を散歩するように歩くことのできる戦士ふたりだ。
非日常の闘争こそが、二人の日常である。
いや、本部にとっては やっぱり非日常だろう。
せっかく考えた硫酸カプセルを本部が実戦で使ったとは考えにくい。
やはり本部は時代と場所に報われなかった不遇の武術家なのかも。
素手で横綱と戦わせてホントすまんかった。
本部はハンカチを取り出して硫酸をぬぐう。
身なりは小汚い感じの本部だが、服とかでふかないあたりが小ぎれいな所作である。
スキだらけのしぐさだが、まだ安全な間合いと判断したようだ。
むしろスキを見せて、ガイアを誘っているのかも。
間合いを詰めていくガイアはひそかに針状の武器を左手に隠しもつ。
そして、左のジャブだ!
全技の中で最速と言われる攻撃に、武器の殺傷力が加わった。
カレーにトンカツを加えるようなパワーアップだ。彼にも勝つぞ。
が、本部は手をふいていたハンカチで針ジャブを受ける。
針に引っかかったハンカチでガイアの左手を絡めとり、四方投げっぽく投げた。
なんだ、この技はッ!?
対武器の捕縛術と柔術が一体化している。
まさに乱世の武術だッ!
本部が止まらない。
ハンカチで固定したガイアの腕を極めて押さえつける。
たまらずガイアが床をタップした。
しかし本部はガイアを開放しない。
自分のベルトを使ってガイアの腕を後ろ手にしばる。
容赦ないな!
床や相手の体を叩く(タップ)のは降参の合図で、普通なら試合終了だ。
本部流は降参の先に決着があるらしい。
あいてが土下座しても、まだ許さないというような感じだろうか。
たしかにタップやギブアップ宣言だけじゃ、相手を無効化できていない。
路上の警官や 戦場の兵士は、相手がタップしたからといって開放するのは危険だ。
本部流は究極の実戦屋ですね。
周囲に見えないようにタップして技を外したところで金的蹴りを喰らった経験のある刃牙も学べばいいのに。
互いに無傷決着だ。
会心の勝利に嬉しげな本部であった。
だが、ここでトラブル発生だ。
ベルトを失ったズボンがズリ落ちてパンツ丸見えになる!
デンジャラス!
本部流は相手を拘束しただけじゃ終わらないのか!
相手をしばり、身動きとれない状態にしてオッサンのパンツを見せる。
なんというキビしい決着だ。
本部流の道場は危険がイッパイだよ。
パンツによる精神攻撃は邪推かもしれない。
だが、ひとつ重要なことがある。
ベルトをとったぐらいで、ズリおちるズボンを本部がはいていた点だ。
熱心に修行して、出ていた腹が引っこんだのかもしれない。
本格的な戦闘準備を感じさせる、パンチラであった。
そのころ、徳川さんはジャック・ハンマーの訪問を受けていた。
ジャックは二度目の骨延長手術により、さらにデカくなっている。
「2メートル43センチ 201キロ」
「運動能力ヲ キープ出来ル ギリギリノ サイズデス」
数字のわかっているバキ世界での最大戦士はアンドレアス・リーガンの2メートル40センチ・310キロだ。
ジャックがリーガンを3センチ上回り、最大戦士となった!
最巨人ジャックが武蔵戦に名乗りをあげる!
だが、武蔵からみんなを守護(まも)ろうとしている人物がいるのだ。
徳川さんは、どう差配するのか?
ジャックは、どう動くのか?
そして、肝心な武蔵本人の意向はどうなんだろう。
状況が混沌としてきたなかで、次回につづく。
やっぱり本部が強く、ジャックが参戦だ。
そして本部のパンチラです。
いや、ありゃチラなんて可愛いもんじゃない。パンモロだよ。
至近で下から見上げていたガイアは再起不能になるかもしれない。
パンモロについては、さておき。
本部が強い。
私は
本部が強くなったのは山籠りの成果説
を提唱しています。
でも、ガイアの態度を見ていると、昔からあの程度のことはやっていたのかも。
本部以蔵は2016年になっても、変わらず強かった。
本部のハンカチ術は、蘇東成老師がナイフを おしぼりで覆って制圧したというエピソードを思い出させる。(
激闘達人烈伝
)
その場にあるものを利用して、武器にする発想だ。
つまり、本部パンツも場合によっちゃ武器になるワケですよ。
身動きとれないガイアの顔にパンツかぶせるとか。
本部流は容赦しないッッ!
そして、ジャック・ハンマーの緊急参戦だ。
本当にデカくなったな。
生物的にデカいほうが強いってのはあたりまえだ。
しかし、バキ世界ではムダに大きいと、噛ませ犬の呪いがかかる。
ジャック以前の最巨人リーガン2m40cmは、刃牙に負けて、セルゲイ・タクタロフに腕を折られた。
デカいだけじゃ、ダメなんだよ!
ジャックは巨大化して強くなったのだろうか?
一回目の骨延長後に、シコルスキーとアライJr.と戦い、どちらも圧勝した。
でも、それはデカくなったのと関係ない気がする。
あの二人なら、最大トーナメント時のノーマル・ジャックでも普通に勝てた。
背が伸びて、なにか良かったことあったんだろうか?
身長を伸ばすよりも、背中の筋肉を鬼の形相(めん)にする方が重要だと思う。
筋トレのような不自然な鍛えかたではなく、闘争により磨かれた筋肉が鬼の形相(めん)である。
と、ストライダムが言っていた。
ドーピングと骨延長で不自然きわまりない鍛えかたをしたジャックの背中には鬼が宿らないのだろうか?
なんか近道な道を選んだけっか、かえってゴールにたどりつけなくなったみたいで不憫だ。
勇次郎はジャックにちょっかい出さない。
やっぱり、あまり期待していないんだろうな。
だが、それでもジャックは範馬の血筋だ。
めったに負けないし、圧倒的に強い。
武蔵挑戦権をかけて、本部とジャックが戦うのだろうか?
だが、武蔵と戦いたい人は大勢いる。
思いきって、武蔵への挑戦権をかけたM1グランプリでも開催したらどうか?
そして、今度こそ本部がトーナメントを勝ちあがっていくのだ!
あー、でも武器アリ試合だと参加するの範馬一族と、本部の関係者ぐらいで人数が足りないかも。
テグスを武器として使う加藤は参加しそうだけど。
・
追記
(16/1/13)
刃牙の異母兄ジャック・ハンマーが参戦だ!
実力は間違いなくトップクラスの強豪である。
だが、この流れは本部に縛られて泣く流れだよな……
いや、ジャックは噛ませ犬にならない可能性がある。
父の代から因縁がある刃牙のライバルキャラとして登場したアライJrをブッ倒して、負け犬路線にのせた実績があるのだ。
ジャック・ハンマーは侮れない。
たとえ、ムダに見える巨大化をしたとしても。
一般論として、デカいほうが強い。
だが、刃牙世界は単純なサイズじゃ強さがはかれない。
ムエタイを習うより、巨大化したほうが良いのは揺るがないけど。
ジャックが巨大化して良いことがあったのかは、はっきりしないが。
リーチ伸びて、当てるのが楽楽だぁ〜っと喜んだところを見たことないし。
そもそも、骨延長で手足だけ伸ばしたはずなんだけど、ジャックの身体バランスは狂っていない。
知らないうちに胴も伸びたんだろうか?
元が極端に胴長だったら、バランスとれるんだけど、そんなワケないし。
とにかく、バランスの良い巨体になったジャックだが今の本部に通用するのか?
なんか「デカくなったようだが、それ すなわち的が大きくなったという事だ!」と、手裏剣の嵐を受けて全身血まみれになりそう。
ただ、勝敗が読めないという点で、武蔵と戦うよりも楽しみだ。
個人的には本部に勝ってもらいたいが、実力通りならジャックの勝ちだ。
はたして本部は勝てるのか?
ジャック相手なら、小指をとってもOKだぞ。
2016年1月14日(7号)
第4部 第92話「責任感」
(1071回)
主人公・範馬刃牙の父親は『地上最強の生物』の異名を持つ範馬勇次郎だ!
まさに最強の遺伝子を持っている。
最近、出番ないけど。
遺伝子の持ち腐れだ。
刃牙の異母兄であるジャック・ハンマーも とうぜん勇次郎から最強の遺伝子を受けついでいる。
そのジャック・ハンマーが緊急参戦だ!
二度目の骨延長手術で243cmの巨体を手に入れたんだけど、大丈夫か? それで。
ハンパな巨人は噛ませ犬と相場が決まっている。
巨大化したジャック243cmは生き残れるのか!?(すでに悲観的な感想)
ジャックは、鯉にエサをやる徳川さんの横に立っている。
普通にジャックもエサを受けとっているぞ。
さすがにエサをあげていないが、普通の行動が絵にならない男だ。
ジャックがパジャマを着るだけで、なんか可笑しいし。
非日常に生きるのがジャックなのである。
ドーピング戦士でもあるジャックだけに、親切心でエサに薬を混ぜたりしなきゃ良いんだけど。
鯉がマグロのように巨大化して暴れだしたらどうしよう。
そうなったら、ジャックがドーピング巨大鯉とファイトしそうだ。
動物虐待は範馬一族の宿命である。
徳川さんはジャックに本部と戦うように言う。
衝撃発言に、ジャックははやくも冷や汗を流している。
戦う前から発汗するだなんて……
ジャック、そりゃ負けパターンの汗だぞ。
「このワシも」
「おぬしジャックも」
「
あの
本部以蔵なる人物の正体をまるで理解(わか)っていない!」
最近の本部株は急上昇している。
徳川さんも、ジャックも、勇次郎も、読者も、真の本部をまだ知らない。
金竜山に良いとこなく敗北した本部は、本部のごく一部でしかなかった。
勇次郎に日本刀を折られて心も折れた本部も、すべてじゃない。(
バキ18巻
156話
)
武器を装備した本部が強いことはワカる。
しかし、
武器アリ本部を過大評価しすぎじゃないだろうか。
あまり期待値を上げると、落ちた時のダメージが大きくなりすぎるぞ。
やっぱり本部は
この間の山籠りで強くなった説
かな。
ジャックは武装したチンピラと戦った経験がある。
もちろん楽勝だ。
刃牙だって自衛隊レンジャーや、街の武装不良と戦っている。
高い戦闘力があれば武器相手でも素手で勝てるのが範馬一族だ。
ジャックは、相手が武器アリ本部でも問題なく戦うぞ。
徳川プロデュースの 本部vsジャックは、試合場の外で行われる。
夜の公園での遭遇戦、ルールは
前田光世
方式だッ!
「このルールは かの「ブラジリアン柔術」の始祖」
「講道館柔道の古豪コンデ・コマこと前田光世が提案したものじゃ」
「相方共に普段着のまま」
「公園を散歩する」
「2人が出逢うその時まで」
「散歩は続く」
「出会う」
「試合開始」
前田光世が時のレスリング世界ヘヴィ級チャンピオン「ロシアのライオン」
ハッケン・シュミット
に勝負を挑んだ時に提案したのが、この方式だ。
いきなり勝負を持ちかけた前田に対しシュミットは大人の対応をする。
「アナタ柔道ナンバーワン」
「ワタシ レスリング ナンバーワン」
「ソレデ イインジャネ?」
世紀の一戦は残念ながら実現しなかったのだ。
大人の対応ってのは、この問題の本質である。
夢枕獏によると、前田がシュミットに試合を申し込んだが、ルールの折り合いがつかなかったらしい。
柔道家の前田は柔道衣を着用したジャケットマッチを望む。
レスリングベースのシュミットは裸での戦いがしたい。
互いに得意分野で戦いたいので、ルールが決まらなかった。
そこで前田が提案したルールが上記の通りだ。
裸で戦いたいなら、公園の中で脱げば良い。
これは武術とスポーツの違いだ。
武術は日常の中にある。
だから服を着た状態を想定しているのだ。
スポーツはお祭りのように、特殊な場で行う。
路上でケンカになったら服を着たまま戦うだろ?
と、前田は柔道の武術性を強調したかったのだろう。
ちなみに、花山はスペックとの戦いで服を脱いでいます。
服が破れる 取り返しのつかない脱ぎ方で。
裸は、花山の日常だ!
さて、ジャックは夜の公園を歩いている。
いつ どこで本部と遭遇するかわからない。
まさに試合ではない実戦の勝負だ。
しかも、本部は何らかの武器を装備している。
なにが飛びだすかワカらないぞ。
さすがに三度目の煙幕はないと思うけど。
ついにジャックは本部の姿を発見した。
逃げも隠れもしない。
夜の公園で戦士2人……………、勝負でしょう。
本部は右手をポケットに入れたままだ。
左手でタバコを吸っている。
刃牙が本部の道場へ見学に来たとき、本部はタバコを武器にしていた。
今回もタバコを武器にするのか?
って、タバコ投げた。
マナー悪いな、オイ。
いや、このタバコも本部の策略かも。
そして、ポケットに入れている右手が気になる。
いったいナニを隠しているのか?
本部以蔵 vs ジャック・ハンマー!
武器・噛みつき・ドーピングなど、格闘士たちのなかでも異端な二人が戦う。
この勝負は、どっちが勝つのか読めない。
はたして最後に立つ者は、どちらなのか?
次回につづく。
本当に始まってしまいましたよ。
まったくもって勝敗の行方がワカらん。
話の流れとしては本部が勝ちそうだけど、普通に考えたらジャックが勝つだろう。
本部の勝つ姿が、スッキリ思い浮かばない。
ジャックと本部はアウトローなところが似ている。
かなり反則気味なドーピング・噛みつき・人体改造をしてジャックは強くなった。
本部も普通は許されない武器の使用で強くなる。
この二人は、勝っても祝福の量が少なさそうだ。
また、二人は最凶死刑囚に勝った点も共通している。
ジャックはシコルスキーに勝った。
本部は柳に勝っている。
最凶死刑囚にも負けないアウトローっぷりが二人の共通点だ。
ジャックは勝つためなら、手段を選ばない。
本部だって、手段を選ばなければ刃牙や勇次郎すら煙にまける。
この二人の戦いは噛みあいそうだ!
手段を選ばないジャックは、本部に負けたら弟子入りするんだろうか。
「武器ヲ使エバ、俺ダッテ!」
いや、やっぱり手段は選んだほうが良いかもしれない。
ジャックは身長のばした時点で失敗しているかもしれないが。
前回感想はこちら
へ。
・
追記
(16/1/20)
刃牙シリーズ 最強ランキング決定大投票の結果発表があったぞ。
というワケで、ランキングについてイロイロ言ってみます。
1位:範馬勇次郎(11265ポイント)
2位:範馬刃牙(6885ポイント)
3位:宮本武蔵(6405ポイント)
4位:ピクル(4575ポイント)
5位:範馬勇一郎(2460ポイント)
1〜5位は文句なしの怪物がそろった!
巨凶・範馬の一族が爺父子とそろっているぞ。
一族から ひとり漏れてますが……
そして、現在売り出し中の武蔵と、恐竜時代の原人ピクルが入っている。
武蔵に負けた刃牙だけど、読者支持では上だ。
これはいずれ鍛えて武蔵を倒すという期待票なのだろう。
そして、チラっとしか出てこなかった勇一郎への期待がスゴい。
勇一郎は生死不明だ。
現代でも実は生きているかもしれない。
6位:花山薫(2445ポイント)
7位:烈海王(2310ポイント)
8位:郭海皇(1470ポイント)
9位:ビスケット・オリバ(1425ポイント)
10位:渋川剛気(1095ポイント)
6〜10位は怪力・技巧派の入り混じった個性的な面々がランクインしている。
花山の順位が私の想像よりも高かった。
どんなに素質があってもトレーニング無しじゃ限界があると思っていたけど、逆にそれが伸びしろに見えるのかも。
ピクルを止めるほどの怪力+精神力があるし、まだまだ花山の強さは伸びるかも。
烈はパワー・スピード・テクニックの全てがトップクラスの達人だ。
個人的には花山よりも上だと思うのだが……
やっぱり戦死ってのが痛かったのかも。
郭海皇、オリバ、渋川は技とパワーの最高峰ってところですね。
不意打ちみたいなものだけど、渋川さんは武蔵にだって勝てたところだし。
戦国時代の常識を超えるオリバのパワーが武蔵に通用するのか見てみたい。
11位:愚地克巳(885ポイント)
12位:愚地独歩(870ポイント)
13位:本部以蔵(795ポイント)
14位:ジャック・ハンマー(780ポイント)
15位:ガイア(720ポイント)
16位:シコルスキー(420ポイント)
17位:ドイル(360ポイント)
18位:スペック(330ポイント)
19位:夜叉猿(312ポイント)
20位:純・ゲバル(300ポイント)
中堅どころも多彩なメンバーがそろっている。
克巳はついに独歩を超えたのか?
そして、本部が13位にいる!
アンラッキーナンバーってのも、らしいな。
でもって、ジャックが本部の下だ。泣ける。
ガイアや死刑囚もチラホラと出ています。
シコルスキーが死刑囚で一番ってのは意外ですが。
スペックの方が強そうなイメージありますが、どうでしょう。
ドイルは失明が治っていれば、これぐらいですかね。
で、あとは夜叉猿とゲバルだ。
本当になんでもアリの人選ですね。いや、猿選か。
ゲバルには、地球拳を今度こそ完成させてほしい。
21位:鎬紅葉
22位:マウント斗羽
23位:柴千春
24位:ドリアン
25位:柳龍光
26位:マホメド・アライJr.
27位:猪狩完至
28位:アイアン・マイケル
29位:ボルト
30位:寂海王
30位ではこんな感じだ。
アイアン・マイケルが入っているのが意外で、鎬昂昇の不在も意外だ。
昂昇ならアイアン・マイケルより強そうなんだけど。
あとボクシング王者のボルトも入っていますね。
烈との試合を外伝かなにかで見せてほしい。
あくまで強いという印象の投票なんだろうけど、なかなか面白いランキングでした。
こりゃ、シコルスキーの復活もありうるか?
もちろん本部の弟子のガイアの弟子ってことで、本部門下生だ!
2016年1月21日(8号)
第4部 第93話「煙草」
(1072回)
さいきん急に強くなったような気がする本部以蔵と、骨延長手術で急に背が伸びたジャック・ハンマーが激突する!
本部は武器を使用すれば最強・範馬勇次郎すら泣かすことができるぞ。
ジャックは数値のワカる範囲で作中最大の人間(243cm)となった。
今までのバキ世界には存在しなかった種類の戦いがはじまろうとしている。
本来、巨体は努力では手に入らないものだ。
なので巨体を倒すというのは、恵まれないものの逆転と言う意味が生まれドラマチックになる。
ジャックは、その世間からの圧力と戦わなくちゃいけない。
よけいな重みを背負ってしまったかも。
武器の使用は、ふつうなら卑怯者がやることだ。
バキ世界でも死刑囚たちが武器を使って、おのれ卑怯者めグヌヌという気分にさせてくれた。
本部自身が、武器を使うと技が曇ると言っている。(
バキ18巻
155話
)
自分が武器を使うのはイイのかよッ!? と、全国5000万人の刃牙ファンがツッコんだ。
とにかく、武器を使うと卑怯者っぽく見えるリスクがある。
巨人vs武器という、ズルいもの対決だ。
この戦い、勝者はなにを得るのだろう。
というか、勝負に勝っても何かを失いそうな気もする。
本部は、吸っていた煙草を捨てる。
煙草のポイ捨てッ! マナー悪ッ! やっぱり印象よくない!
と、思わせて、おちる途中の煙草をはじき、ジャックに飛ばす。
火のついたタバコを武器と化す、危険な攻撃だ。
煙草を武器にするのは、柳龍光が本部に対してやっている。(
バキ18巻
152話
)
本部は投げ煙草をみごとに防いだ。
直接投げると狙いがバレバレなので、防御も簡単なのだろう。
一度捨てる、と見せかけたフェイントが本部流の工夫のようだ。
ジャックは煙草に反応できず、左目に喰らってしまう。
黒目に当たっていたら失明もありうるが、無事かッ!?
心配する間も与えず、本部が追撃にはいる
243cmの顔面にドロップキックだ!
打点が高いッ!
なんて若い戦いかたをする50歳だ。
頭から落ちるも、手をつき、身を返して足で着地した。
膝すらつかない。なんという身軽な動きだ。
この本部、中に刃牙が入ってたりして!?
本部は武器だけでなく、ここまで機敏に身軽に動いている。
やっぱり山籠りで天狗にであって秘術を教わっていそうだ。
ジャンプしてからの技が得意な刃牙・加藤・天内にも劣らないような空中戦をした。
花山が胴回し回転蹴りするよりもビックリしたよ。
スゴい技術だ。強い。
でも、なんで笑えてしまうんだろう。
『スター・ウォーズ エピソード2』(
AA
)のヨーダみたいな動きって感じか。
強くて速くてスゴくて、笑える。
ジャックは冷や汗を流す。
左目が効かなくなったそうだ。
失明ではなく、まぶたが腫れたぐらいで済んでいそうだが……
とにかく、いきなり片目を失ったダメージは大きい。
だが、本部のドロップキックは効いていないようだ。
範馬の血を引くジャックは、耐久力もトップクラスである。
体重の軽い本部の打撃など、屁でもないのだろう。
本部はなにを考えてドロップキックしたのやら。
『着火した煙草の急襲』
『奇襲に乗じた飛び蹴り(ドロップキック)…………』
『ジャックは現在(いま)起きている事態を一瞬で骨身に染みさせた』
(競技ではない!)
『ハズだった』
ジャックが上着を脱ごうとした瞬間、本部が飛びだす。
脱ぎかけの上着が腕に引っかかり、動きがとれない。
本部は背中から取りだした黒い木刀でジャックの右スネを強打する。
服が破け、出血するダメージだ。
さらに本部はジャックの左スネも強打する。
たまらずジャックがヒザをついてダウンした。
脱ぎかけの上着で腕を封じるというのは餓狼伝で藤巻が使用した技術だ。(
餓狼伝3巻
12話)
縄などによる捕縛の応用かもしれない。
熟練者の手にかかればブリーフだって立派な捕縛用具になるのだ。
本部の場合は、相手の自滅を誘ったといったところだろう。
戦闘中に不利な姿をみせたのは、ジャックの失敗だ。
ジャックが油断しすぎたのかもしれない。
それとも本部がジャックの予想よりも速く動いたのかも。
やっぱ、この本部は中に刃牙が入っていそうだ。
本部はジャックのスネを狙った。
勇次郎いわく
「巨漢を処するために身体の末端を攻撃することは基本中の基本だ!!」
。(
G刃牙5巻
38話)
本部は基本に忠実な攻撃をしている。
自由度の高い
スポーツチャンバラ
では、スネへの攻撃が効果的と言われている。(
スポチャンをやろう!
)
剣道にはない効果的なスネ打ちだ。
また、スネは『弁慶の泣き所』とも言われる急所だ。
肉がうすく骨がむき出しにちかい状態なので、打撃がじかに骨につたわる。
骨を覆う骨膜には神経が豊富にあるので、骨への打撃が骨膜につたわりムチャクチャ痛い。
マゾヒズムなまでに身体を痛めつけるトレーニングをしているジャックですら、しゃがみ込むほど痛いのだ。
ヒザをついたジャックは、それでも本部の身長よりも高かった。
この身長を イカせてないな。
戦いが始まってから、長身が一個も役に立っていないぞ。
ジャックが反撃するそぶりを見せると、本部が先にジャックの頭を打った。
この一撃でジャック・ハンマーが倒れる。
「アホウ」
「木刀でこと切れるタマか」
だが、打った本部は油断していない。
ダウンはジャックの擬態だ。
ジャックは、地に押しつけた顔面を支点にしてハネおきる。
本部は年齢のわりに身が軽い。ジャックの場合は、この巨体で身が軽い、だ。
スネへの二撃と、頭部への一撃はあまり効いていないのか?
立ちあがるジャックの左目は腫れて、頭から出血している。
だが、あまりダメージはなさそうだ。
汗もかいていないし。
本部は見事な三連撃を決めた。
だが、それ以上の追い打ちをしない。
反撃を恐れているのだろうか?
ジャックがハネ起きたとき、本部は距離をとっていた。
本部は用心深い。
「武器ヲ取ラセテ対等(フェア)」
「間違ッテイナカッタ」
不敵なる巨人ジャック・ハンマー、脱ぎかけの上着を破って完全戦闘準備だ!
取り返しのつかない脱ぎかたをしやがって。
勝っても風邪ひいたらマヌケだぞ。
この勝負は、まだ始まったばかりである。
武器の本部か? 肉体改造のジャックか?
ルール無用の暗黒バトルは、ここからが本番だ。
次回につづく。
武器の本部と書きましたが、身体能力でもオドロかせてくれた。
本部があんなに動ける人とは知らなかったよ。
これなら武器をもたずとも、大相撲の横綱に勝てそうだ。
やはり、本当の本部は誰にも知られていないっぽい。
でも、本部の動きはかなりムリをしている気がする。
張り切りすぎて腰を痛めてリタイアという展開があるかもしれない。
追撃のドロップキックとか、本当に必要だったのか?
地味で良いから、もっと簡単・安全で効果の高い技を出してほしかった。
柔術家なんだから、投げろ!
いっぽう、ジャックは油断しすぎだ。
これは範馬の血筋ですね。
油断するかわりに驚異のタフネスをもっているのでバランスが取れている。
本部はジャックの耐久力を削りきることができるのか?
というワケで出口戦略が重要なんですよ。
本部が勝つには、どうフィニッシュするのか?
木刀で殴りまくって、短刀で刺しまくって、殺したらダメだ。
みんなを守護(まも)る宣言した人が、殺してどーするって事になる。
今回の本部が木刀で少しずつ殴っているのは、最小のダメージを与えて勝利する狙いがありそうだ。
でも、ジャックは簡単にギブアップしない。
そうなると縛るしかないか。
ジャックを縛って木に吊るして、過去のトラウマを思い出させるとか、どうだろう。(
範馬刃牙19巻
153話
)
実の弟に「戦士(ファイター)として終わりなんだよッッ」と最後通牒された苦い思い出がジャックを打ちのめすことだろう。
それでも、ダメなら縛られているジャックの恥ずかしい映像を世間に流すとか。
ジャックはしつこく追ってくるタイプだ。
敗北を認めさせて、心を折るのは難しい。
早めにジャックの小指を取って勝利をつかむんだ!
そう考えると、ジャックの心を完全にヘシ折った刃牙の「終わりなんだよ」発言ってスゴいな。
本部の切り札は、見届け人として呼んでおいた刃牙だったりして。
刃牙さん、ここで ひとつつメチャ酷いセリフをお願いします!
・
追記
(16/1/27)
本部の強化についての新説
だが、仮説がもうひとつある。
本部が強くなったのではなく、相手が弱くなった説だ。
正確には、本部は相手を弱体化させる技能を高めた(得た)のだ。
合気道には、握っている手がなぜか離せず倒されるという謎の現象がある。
本部も、相手がなぜか全力を出せなくなるという謎のコントロールをしているのかも。
『武道vs.物理学』
の著者・保江邦夫は合気に覚醒しちゃって、相手の動きを封じられるようになったと言っている。(
本の感想はこちら
)
技の理合・説明はムチャクチャだ。
だが、無力化現象が起きているのは確からしい。
理屈はともかく、相手を無効化する技術があるようだ。
本部がそれに目覚めたとしても不思議じゃない。
不思議じゃないのだッッ!(気合!)
そうなると相撲の横綱に敗北したのも説明がつく。
相撲はただのスポーツでなく神事だ。
邪を払う力士に、精神攻撃は通用しないッ!
本部はイチバン相性の悪い相手とぶつかってしまったようだ。
話がチョット変わるが、『アメトーク!』のビビリ芸人を見ていた時に、人は驚いたとき動きがオネエ化することに気がついた。
恐怖で雄度が一瞬さがるのかもしれない。
で、本部にかかわった勇次郎の姿を思い出してみよう。
本部の暴言で泣いちゃう。(
9巻
78話
)
本部に「この馬鹿ァ!!!」と怒る。(
88話
)
なんか、反応が女子になっているようだ。
本部の合気によって、勇次郎の雄度が落ちているのかもしれない。
すなわち! 本部の合気は、相手を女子化する!
もしくは乙女化だ!
恐るべき合気、いや愛気かもしれないが、とにかく恐ろしい技を完成させたのかも。
ジャックよ。
予言しよう。
おまえ、乙女のように泣くぜ。
2016年1月28日(9号)
第4部 第94話「戦士(ウォリアー)」
(1073回)
武器を持てばけっこう強い本部以蔵 vs. 骨延長とドーピングでデカく強くなった改造人間ジャック・ハンマーが激突する!
まずは本部が木刀でジャックを殴打した。
だが、ジャックのダメージは軽いようだ。
さすが巨凶・範馬の血筋である。驚愕のタフネスだ。
本部はジャックの体力を削りきれるのかッ!?
勝負の場である夜の公園には、けっこう人がいる。
大丈夫か、これ?
警察に通報されちゃうぞ。
本部の装備だと銃刀法違反で現行犯逮捕されちゃいそうだ。
警察だけは、マジかんべんしてください。
本部とジャックは周囲を気にしていないが、マズい状況だ。
早期決着が望ましい。
決着へのプレッシャーが勝負に影響するのだろうか?
「競技者ト言ウヨリ――」
「戦士(ウォリアー)……」
「ヨク訓練サレタ戦士(ウォリアー)ノヨウダ」
「ガ」
「競技者ヲ嘗メテモラッテハ困ル」
「鍛え込まれた競技者はいつだって脅威」
「喩え相手が「球技」の選手だったとしても――――――」
「トップアスリートを制するのは至難の業」
「大半の武術家は――――
圧倒的な体力差に押し切られるだろう」
本部とジャックが互いにリスペクトしあっている!
お前ら通じ合ってるな。
挑戦権をどうするか、普通に話し合いで解決できるんじゃね?
でも、理解しあえるのと強さ比べは別物だから、譲れないか。
本部の強さはルールの外にある。
素手でヨーイドンをかける試合じゃ発揮できない。
選手ではなく戦士なのだ。
でも、法(ルール)を破っているから警察に捕まっちゃうよね。
いっぽう、本部は競技者の怖さを知っている。
スポーツ選手の体力はスゴい。
しかも、試合をする場合はピークを試合に合わせて持ってくるので、自分の肉体を破壊しかねないパフォーマンスを発揮する。
現に本部は大相撲の横綱・金竜山に敗北した。
大相撲は純粋な競技ともチョットちがうけど、体力で負けたわけですよ。
じゃあ、仕方がないな。
ラグビー日本代表クラスの選手であれば、ハンパな武術家じゃ勝てない。
ジャックは競技者と言うのは、かなり外れている。
なにしろドーピングに骨延長までして、ルール破りまくりだ。
警察が来たらジャックも薬物関係で逮捕されるかもしれない。
でも、相手と正面から闘うという姿勢が競技者よりなのかも。
競技者の恐ろしさを知る本部に油断は無い。
相手は範馬一族のジャック・ハンマーだ。
本部に一切の油断はないッッ!
蹴られたッ!
ジャックの蹴りで本部が吹っ飛ぶ。
ちょっ、油断したのか?
ジャック相手なんだから、もっと気をつけろよ。
骨延長のおかげで、リーチが伸びた。
本部は間合いを読み違えたのだろうか?
いっぽう、蹴ったジャックは なぜか汗を流している。
足に
クナイ
が刺さっていた!
クナイが刺さったら痛くないか?
蹴ってきたジャックの足につきたてたらしい。
足の裏から足の甲まで貫通している。
これは痛いだろうし、骨も傷ついたかも。
ただ、蹴られて吹っ飛んだのは事実だ。
本部もそれなりのダメージを受けている。
汗もダラダラだ。
ジャックのスピードに対抗するには、相打ちの覚悟が必要なのかも。
現在のジャックは243cm・201kgだ。
本部はその数字をきっちり把握している。
どこで情報入手したのか知らないが、事前調査はカンペキのようだ。
本部がどんな武器を使うか知らないジャックに比べると、事前の情報戦で勝っている。
この勝負は、本部がやや優勢か?
足を負傷したジャックだが、意に介さず攻撃する!
天を突くような、243cmのカカト落としだ!
これは高い。デカい!
ガッ
「さすがだよジャック さすがの骨密度だ」
「まずは間違いなく――――」
「切断だと思ったぜ…………」
本部がカカト落としを短刀で受けた。
ジャックの足首が半分まで切れているッ!
こりゃ、アキレス腱断裂だ。
深刻なダメージだが、本部は切断する気でいたらしい。
容赦なさすぎだ!
ジャックはかつて合気柔術の達人・渋川剛気のアキレス腱を噛みちぎっている。
今度はジャックがアキレス腱をやられたようだ。
因果応報、なのか?
つうか、本部は過剰なヤる気をだしている。
みんなを守護(まも)るために戦うはずが、アンタが傷つけているぞ。
死ぬより片足を失ったほうがマシって事なのか?
ジャックはなかなか諦めないファイターだから、どんどんダメージが増えそうだ。
もうちょっと守護(まも)るラインを上げてほしいところだ。
普通の人なら「救急車呼んで」と言いたくなるダメージを受けた。
だが、ジャック・ハンマーは止まらない。
ドーピングも、骨延長も、今日 勝つための手段だ。
今日勝てるのなら、明日死んでも構わない。
そんなジャック・ハンマーにとって、取り返しのつかない負傷であっても、ギブアップの理由にならないのだ。
そぶッ
ジャックが本部の肩にかみついた!
ラフファイトが得意なジャックの必殺噛みつきだ!
本部の刃物に匹敵する武器が炸裂した。
だが、ジャックが噛みつきを得意としていることは本部も知っている。
当然なにか対策をしているだろう。
たとえば上着に唐辛子を練りこんでいたり。
果たして、この噛みつきは効くのか効かないのか?
次回につづく!
ダメージを無視して攻撃するジャックと、それを利用して攻撃する本部の攻防だ。
どっちもギリギリの勝負してますね。
本部は前回と同じく
「巨漢を処するために身体の末端を攻撃することは基本中の基本だ!!」
。を実行している。(
G刃牙5巻
38話)
まずは、ジャックの足を破壊したようだ。
相手が武器を持っている場合、攻撃するにも注意が必要だ。
攻撃した手足を斬られるかもしれない。
組みついたら、刺される可能性がある。
ジャックはこれらの基本を無視して戦う。
ぬるいことを言わず、消耗戦を狙っているのだろうか?
最初の蹴りは確かに本部にかなりのダメージを与えた。
だが、それ以後が良くない。
噛みついたのは良いが、刃物で刺されてしまいそうだ。
本部が武器を使うのはワカりきっている。
なのに、ジャックは本部の手が届く範囲を攻撃した。
そりゃ反撃されますよ。
地味にローキック連発とかダメですか?
ジャックには考えがあって、本部の足を狙わないのかも。
本部の意識を上に向けておいて、足を蹴る。
もしくは金的だ。
だが、ジャックが競技者なら、こういう駆け引きは無いか?
ジャックとの戦いは、本部にとってもつらいだろう。
どれだけ傷つけたら、ジャックは戦いをあきらめるのか?
やっぱり、縛るしかないんだろうな。
ただ、ジャックを縛っても開放されたら、また襲いかかってくるだろう。
ジャックの心を折るには、どうすれば良いのか?
そう考えると、ジャックの心をへし折った刃牙の心無い言葉って スゴい。
・
追記
(16/2/3)
本部以蔵 vs ジャック・ハンマー!
刃物も歯も使われる超バーリトゥード(何でもあり)だ。
話の流れ的には本部が勝つだろうし、勝たないと守護(まも)る宣言が恥ずかしい。
でも、本部は金竜山に話の流れに逆流して負けて、「こーゆーのこそがオイシイんだよな」発言がものすごく恥ずかしかった。
……やっぱ、ダメかも。
ジャックには話の流れをブッ壊す前歴がある。
刃牙のライバルになる流れだったアライJr.を、噛ませ犬どころか、負け犬の枠に叩き落した。
ピクルと戦ったときは『先生、打ち合わせと違うじゃないですかァァ〜!!!(担当)』と担当に言わしめたぐらいだ。(
範馬刃牙19巻
150話
)
ジャックはシナリオ通りに動かない。
勝つためなら、強くなるためなら、手段を選ばず明日も見ない男だ。
文字通り本部を噛み殺しかねない。
本部以蔵 vs ジャック・ハンマーは先の見えない戦いだ。
どっちが勝つのか、まるでワカらない。
またはは、互いに重傷を負って勝者のいない戦いになるかも。
とりあえず、本部はジャックの噛みつきに対抗しないとダメだ。
なんか着込んでいて助かるという可能性は高い。
ところで本部は総入れ歯だ。
自分の身体を実験台にして対打撃の経験を積んだため、歯がボロボロになったらしい。
と、なると、ジャック用に超合金の入れ歯を用意しているかも。
今度は本部の噛みつきにも要注意だ!
2016年2月4日(10号)
第4部 第95話「有資格者」
(1074回)
武芸百般・あらゆる武器を使いこなす武術家が本部以蔵である。
ドーピングに骨延長と手段を選ばぬ肉体強化を施し、戦えば噛みつき攻撃とやっぱり手段を選ばない男がジャック・ハンマーだ。
この二人が激突する。
夜の公園で戦士二人が勝負だ!
お巡りさんが来る前に決着つけて、逃げて!
銃刀法とか薬事法とか、いろいろNGすぎる二人であった。
ジャックが本部の左肩に噛みついた!
噛みつきファイターの必殺技が炸裂したぞ。
本部だって、ジャックの得意技が噛みつきだと知っているのに油断しすぎだ。
いや、なにか考えがあるのか?
左肩はジャックに噛まれている。
だが、空いている右手は小刀を握っているぞ。
ジャックの首は無防備に晒されている。
今なら、ヤれるぞ!
いや、ヤっちゃったら守護(まも)るの失敗なんだけど。
「おかしいな兄(あん)ちゃん」
「本来のジャックなら一瞬で骨ごと噛みちぎるハズだぜ」
そう言いつつ本部は納刀する。
刀しまっちゃうの!?
逆転チャンスを自ら潰してしまうのか。
と、思ったが本部には考えがあるようだ。
噛みつきはジャックにとって最強の攻撃だろう。
骨延長とはなんの関係もない攻撃なのが すこし悲しいが。
本部はあえてジャックの必殺技を受けて、破るつもりなのかも。
噛まれた肩を すばやく引くッ!
布に引かれてジャックの歯が抜けた。
ジャックはピクルにアゴまで粉々に砕かれた事がある。(
18巻
147話
)
そのためか、歯を
インプラント
で固定していたようだ。
あ、健常な歯も抜けている。こりゃダメだ。
「肉を切らせて骨を断つ」転じて「肩を噛ませて歯を抜く」ですな。
ジャック最大の攻撃をカウンターで粉砕した!
人造人間(サイボーグ)ジャック・ハンマーも、これには呆然とするしかない。
「アラミド繊維」
「防弾及び防刃用で作らせた」
「チョット高かったけどな……」
本部の上着は特別製だった!
昔チャンピオンで連載していた石山東吉『CHICKEN CLUBII-覇王の森-』でも、そんな上着があったが、本部の上着ははるかに高価・高性能っぽい。
子供の喧嘩に戦車を持ちだすような、圧倒的な装備の差だ。
これが現代の武術か!
いくら防弾・防刃でも噛まれたら中身にダメージがある。
卵を防弾チョッキにくるんでも万力でしめつけたら割れるように、服が無事でも中身に圧力がかかっていたハズだ。
本部自身が自分のダメージを認めている。
だが、骨や筋は無事のようだ。
これは本部の肉体がかなり頑丈であると言える。
先制のドロップキックなどからワカる通り、本部の肉体はけっこうスゴい。
山籠りで鍛えあげたのかも。
いまの本部なら、金竜山の小指を取って、そのまま投げ飛ばせそうだ!
かつて、範馬勇次郎はジャックに言った。(
G刃牙42巻
370話)
「噛みつき(バイティング)など戦場格闘技では基本の一つにすぎん」
「狙いは頸動脈のみに絞るのが得策」
「尚 衣類の上から噛む際には布を吟味すべし――」
「急激に引き抜かれ前歯を根こそぎ もってかれる例は珍しくない」
めずらしく勇次郎からアドバイスをもらったジャックだが、ぜんぜんイカせていない。
刃牙は幼いころから勇次郎の指導を受けていた。
その点、ジャックはずっと放置プレイだ。
父の助言を素直に聞くことができない育ちかたをしちゃったのだろう。
刃牙の背中に鬼が宿るのに、ジャックには宿らない。
その差は、範馬の血の濃さと言うよりも、勇次郎からの指導の有無が原因なのかも。
せっかくもらったアドバイスも活かせない。
ここがジャックの限界だろうか。
頸動脈を狙わず、布の吟味をおこたり、前歯どころか奥歯までもっていかれた。
まさに勇次郎の忠告通りだ。
左足はアキレス腱が切れているだろう。
さらに歯も失い、ジャック・ハンマー完全敗北か?
だが、ジャックは止まらない!
牙を抜かれ、爪を折られても、猛獣は猛獣だ。
圧倒的な体力だけでも猛獣は脅威である。
牙を失おうとも、ジャック・ハンマーは猛獣だ!
圧倒的な身体能力を武器に、ジャックが連打する。
本部を木に押しつけパンチ連打だ。
左足を負傷しているので、フットワークに期待がもてない。
骨延長で伸びたリーチが無意味な間合いだが、ここで決めねばジャックに勝ちは無いぞ。
ジャックの圧倒的ラッシュに、本部が反撃できない。
さすがに本部が死にそうだと、周囲の人が警察に通報しはじめた。
これは警察の介入による決着か?
(さすが ジャック…)
(肉体勝負(フィジカル)じゃ とてもかなわねェ…)
ちュど
本部の煙幕玉がでた!
つうか、ココで使うのかよ。
もう目をつぶっていてもパンチが当たるような状態だぞ。
煙幕のタイミング遅くないか?
今までの本部は、ジャックの攻撃を正面からうけるように見せて、武で返している。
この煙幕もジャックを止めるえげつない物なのだろう。
催涙やマヒの効果がある煙幕かもしれない。
ジャック・ハンマーは確実に涙目か!?
次回につづく。
本部が範馬一族にまた煙幕玉だ!
これで現代の範馬はコンプリートしたな。
新手の範馬が出てきたら、煙幕で歓迎してやらないと。
煙幕はともかくとして、本部はジャックの強味を一個ずつ潰しているように見える。
ちょっとずつダメージを大きくしていき、最終的に心をヘシ折るつもりだろうか。
歯をブッこ抜いたのは、やりすぎな気もするが、ジャックは本当に止まらないな。
ジャック連打を受けても、本部のガードは崩れていない。
やはり、本部は身体能力が高まっているようだ。
それともアラミド繊維ジャケット効果だろうか?
とにかく、ジャックの猛攻に耐えているだけでも たいしたものだ。
本部がジャックに勝つためには、ジャックの心を折らねばならない。
どうすればジャックの心を折れるのだろう。
もっとも、心を折らんでも骨を何本か折っておけば、入院期間中は戦線離脱で武蔵から守護(まも)ったことになりそうだ。
いざとなったら、右足を折れば問題解決かも。
それとも、やっぱり煙幕にナニか仕込んでいるのかも。
苦痛に強いジャックだが、快楽はどうだ?
いけない草から精製した、ハイな気分になる薬を混ぜているかも。
ちょうど警察も来ることだし、ジャックも逮捕間違いない。
もっとも、ジャックはドーピングの時点で、ヤバい薬つかっていそうだけど。
薬に頼りすぎた特訓が、ジャックの背中から鬼を奪ってしまったのだろうか?
教訓として、薬物の乱用はダメ、絶対!ってことですね。
・
追記
(16/2/9)
本部以蔵の煙幕3発目だ!
しかし、本部さんは本当にみんなを守護(まも)る気があるんだろうか。
ジャックは傷だらけですよ。
これじゃ、また鼻からチューブさして栄養剤を流す生活だ。
やっぱり、刃牙の言った通りジャックは戦士として終わっていたのだろうか。
戦士として終わっていても、ジャックのしつこさは終わらない。
ホント、もう家に帰ってくださいって感じなんだが、居座り続ける。
そのジャックにどうやって敗北を認めさせるのだろう。
本部に策はあるのだろか?
ジャックは打ち合わせと違うじゃないですか!と担当すら慌てさせた男だ。
板垣先生ですら思い通りにならないのかも。
と言うか、本部は本当に板垣先生のコントロール下にあるんだろうか?
なんか良くわからない方向に暴走しちゃってそうだ。
金竜山に負けた本部と、ジャックを圧倒している本部はほんとうに同一人物なんだろうか?
本部じゃなくて元部だったりして。
最近みせる本部の身体能力はかなり高い。
ジャックの肉体(フィジカル)をほめているけど、勝てないまでも負けない肉体だぞ。
シコルスキーよりも肉体(フィジカル)強そうなんだけど。
改造やドーピングはジャックの得意分野だけど、本部も東洋医学で肉体強化したのかもしれない。
それも含めた全方位対応が武術だッ! みたいな感じで。
もしかしたら、東洋の神秘で若返ってしまいヒゲを剃ったら超イケメンのヤング本部が誕生するかもしれない。
巨人は噛ませ犬になりがちだ。似たパターンでイケメンは酷い目にあいがちだ。
ヤング本部になったら、逆に酷い目にあって負ける展開だぞ。
2016年2月10日(11号)
第4部 第96話「逸材」
(1075回)
武器アリなら強い古流武術の本部以蔵と、肉体改造しまくって強くなったジャック・ハンマーの激突だ!
果たして武器アリ本部はどれだけ強いのか?
それともジャックが どれだけ弱くなったのか?
とにかく、銃刀法や薬事法がヤバいんで警察には気をつけろ。
本部は木刀でジャックのスネと頭を強打し、ジャックの左足首を半ばまで斬った。
さらに、ジャックの噛みつき攻撃を逆利用しジャックの歯を根こそぎ もっていく。
ここまでは本部ペースだった。
だが、歯を失ったジャックが反撃にでる。
歯の無いアゴをくいしばり、両手でパンチの連打だ!
201kgの暴風が本部を襲う。
並みの戦士じゃガードの上から打たれても死にそうだ。
加藤だったら、すでに気絶しているだろう
。
だが、本部はガードをかためて耐える。
愚地克巳なみのタフネスと、柴千春なみの根性で耐えているのか?
超ヘビー級の連打を受けても、まだ倒れない!
しかし、さすがに耐えきれなくなったか。
本部はココで煙幕玉をつかう。
爆発! 煙幕!
だが、ジャックは止まらない!
って、ただの煙幕かよ!?
ワンパターンすぎだ。もう3回目だぞ。少しは工夫しろ!
催涙煙幕とかを使いつつ、自分は本部流ガスマスクで防御するんじゃないかと思っていた。
爆発で驚かすだけじゃ、チョット弱いぞ。
ジャックは爆発を無視して、ラッシュを加速させていく。
ただの煙幕じゃ効果はイマイチだ。
煙幕のインフレだな。
木に押しつけられている本部は、身体が浮いてしまう。
それでも丸くなって本部は耐える。
本部の背後の木も耐えているぞ。
このタフネスさ。
本部も、背後の木も、克巳以上のタフネスだ!
(これほどの逸材………)
(武蔵には渡さねェよ)
本部が背後の木を支えにしてカウンターの飛び蹴りだ!
どれほどの高速連打だとしても、人間の腕は二本しかない。
狙いすませば、どちらかの腕にカウンターを合わせることも可能だ!
というのは理屈の上での話で、実際にやると激ムズだろう。
本部は素手の格闘技術も格段に上がっている。
ジャックのような逸材を武蔵に殺(や)らせるワケにはいかない。
と言うのが本部の「アナタを守護(まも)りたい」宣言だ。
左足斬って歯をダメになっても、死ぬよりはマシでしょって事なんだろうけど。
下手すると再起不能になって、死んだほうがマシって状態になりかねない。
明日見ぬ戦士(ファイター)であるジャック・ハンマーだけに。
カウンターの蹴りで、ジャックの連打が止まった!
あのジャックを止めるなんて、恐ろしい蹴りだな。
鉄板を入れた特注品なんだろうか?
蹴られて一息いれたジャックは、今頃火薬のニオイに気がつく。
一心不乱に殴っていたから、気がつかなかったらしい。
まるで意識が飛んだまま殴りつづけるボクサーのような状態だ。
しかし、ジャックは天然ボケに近いニブさだった。
というか、
防御だって大事なんだから、ジャックはもう少し相手の反撃に注意したほうが良いのかも。
昔からジャックは防御が甘いんだよな。
防御無視で攻撃特化のスタイルじゃ一流になれないと、勇次郎にダメだしされそう。ついでに刃牙もダメだしする。
「甘めんだよな俺は…………」
「やりすぎちゃ いけねぇと」
「少なめに見積もっちまった」
左足を斬りおとすのは、ヤりすぎじゃないのかよ!?
結果的に半分斬れただけだったが、それでも充分ヤりすぎだろ。
古流武術の基準は怖ェな。
戦国時代レベルだよ。
天下泰平の江戸時代ですらビビるぞ。
でも、独歩の腕だってくっついたんだし、足もくっつくだろう。
むしろジャックは少し切り詰めて身長を減らしたほうが良いのかも?
巨人になっても、あまり良いことないよ。
ジャックの強さを再認識した本部は、さらなる武器解禁をする。
まずは
手裏剣
だ!
ジャックはとっさに顔と胸をかばう。
右腕に3枚、左腕に2枚、腹に2枚の手裏剣が刺さった!
本当に容赦なしの攻撃だ。
けっこう重傷だぞ。特に腹はヤバい。
さらに毒がぬられていたら、さらに危険だ。
でも、
しびれ薬とかなら早く決着がついて、負傷は逆に減るかもしれない。
ジャックは顔をガードしたことで、自らの視界をさえぎる状態になった。
本部は、このスキを突いたのか?
取りだした
分銅鎖
で、ジャックの左足をからめとり、引き倒す。
負傷しているほうの足を狙うのは、容赦ない攻撃のあらわれだろうか?
単に、負傷しているほうの足には体重かけていないから引っ張りやすいという狙いがあるのかも。
どちらにしても、ジャックが倒れた。
片足状態で倒れたら、立ちあがるのも大変だ。
これは本部にメッタ打ちにされる展開か?
(悪ィなジャック……)
(全開するぜ……)
(こっちの生命
(いのち)
が持たねェ……)
今までは軽めの攻撃だった。
ここから真の武術を見せる!
本部の全開攻撃をジャックは耐えられるのか?
次回につづく。
今日も本部が不気味に強い。
武器なしだったらジャックに負けているだろうけど、それにしても強いぞ。
今の本部なら、金竜山にも素手で勝てそうだ。
ただし、小指を取らないことが条件だけど。
ただ、本部もうっかりミスをしている。
連打をしている最中の煙幕玉は、効果低いだろう。
目をつぶっても当たるような近距離での連打だし。
でも、あの状態から自力で脱出できたのがスゴいな。
この本部、私の知っている本部ではない。
今度こそ全開になった本部は、本気でジャックを斬ったり刺したりしそうだ。
でも、殺しちゃったら守護(まも)ることにならないよな。
守護(まも)るべき相手を、全開で壊しにいく!
この矛盾を本部はどう解消するのだろう。
烈海王が武蔵に斬られたとき、本部は動かなかった。
本気で烈を守護(まも)る気だったら、試合に乱入して烈を縛るなり絞めるなりして止めるべきだ。
戦士の誇りを踏みじっても、烈をグルグル巻きにすべきだった。
……なんか烈は縛られるイメージしか思い浮かばん。
じっさいに 勇次郎 vs 武蔵は台無しにしたんだし。
それとも、守護(まも)る宣言は建前なのか?
戦場でないと使えないような、技術を使ってみたいだけだったりして。
卑怯も武のうち、守護(まも)ると言ったの、ありゃウソだ。
なんて事だったら どうしよう。
・
追記
(16/2/17)
パっと出の新キャラが人気キャラ倒して強さアピールってのは良くある。
こういう展開は文句が出がちだ。
だが、3話から登場している古参キャラ本部が かつてのラスボス倒して強さアピールしても文句が出るんだな。
難しい。
ドラゴンボールの亀仙人も『
復活の「F」
』(
AA
)で、いつの間にか強くなっていた。
少なくともヤムチャより強い。
飛べないけど。
亀仙人の強化も多少文句出ているんだろうか?
こういうのは理不尽なパワーアップで文句が出るようだ。
武器をもっただけで強くなれるなら死刑囚たちは、なんだったんだよ!
という感じの理不尽さだ。
本部は武器に頼るのではなく、武器と共に戦っているんですよ、きっと。
ポケモンは道具じゃなくて、共に戦うパートナー的な感じで。
板垣先生はキャラクターに「お前はどれだけスゴいんだ?」と問いかけてキャラクターの強さを引き出そうとするらしい。
本部はどれだけのスゴさを持っているのだろう。
逆にジャックは、どれだけスゴさを失ったのだろうか。
やっぱ、安易に背を伸ばしたのが良くなかったんだろうな。
本部は下積み時代が長かった。
その分、スゴいが溜まっているかもしれない。
本部はどれだけスゴいのか?
その真価が問われている。
とりあえず、アライJr.よりは財産あるみたいだし、まだまだ活躍できそう。
2016年2月18日(12号)
第4部 第97話「生殺与奪」
(1076回)
武芸百般・武器や体術なんでもアリの本部以蔵と、ドーピングや骨延長手術の改造人間ジャック・ハンマーの激闘もクライマックスが近い!
あきらめの悪い男であるジャックを本部は倒しきれるのか?
ジャックの心を折るのは、歯を折るよりも難しいぞ。
いまこそ本部流柔術の真価が問われる時だ。
ジャックに
手裏剣
を打ちこんだ本部は、
分銅鎖
で追撃をかけた。
額と頬に鎖を喰らったジャックは、目を泳がせてフルフルしている。
これほどダメージを受けているジャックを見るのは珍しい。
タフなジャックは相手の攻撃をほとんど防御しないのだが、武器攻撃にゃ勝てないか。
頭部を集中的に攻撃するなんて、本部も容赦ないな。
石をヒモで回転させて飛ばす
投石器
は強力だ。弓矢よりも飛距離がある。
『現代の最新の弓を使っても、投弾の通常の到達距離(三五〇〜四五〇メートル)には達しない。』(
戦争の考古学
)
分銅鎖も初速は同じぐらいのスピードを出すのだろう。
飛ばすときは鎖がついている分遅くなるだろうが、充分人を殺せる威力だ。
本部、ほんとうに容赦しない攻撃だな。
さすがのジャックも朦朧としている。
本部はすかさずジャックの右腕をとり、ヒジ関節をきめつつ一本背負いだ。
243cm・201kgを投げ飛ばす!
そして、右腕をかためておさえこむ。
柔術家らしい見事な動きだ。
武器を使わずとも本部が強いぞ。
やっぱり、山籠りでなにかをつかんだのかも。
それともフルフルしているジャックなら、赤子の手をひねるようなモノか?
いや、本部なら これぐらいはできるか。
一本背負いのような担ぎ技は、自分より大きい相手に有効だ。
身長差をちゃんと考えて技を選んでいる。
本部の上着には多数の内ポケットがあり、武器も多数収納されていた。
さすが特注の上着だ。機能性もバッチリだぜ。
でも、服の上から攻撃されたら身体に刃物が刺さってしまいそうだけど。
そこにも なにか工夫がされているかもしれない。
通販番組で売り出せそうな高性能で多機能な上着だ。
数ある武器の中から本部は荒縄を取りだす。
そして、ジャックをしばりあげる。
縛法だ!
両手を縛り、首にも縄がまかれている。
暴れると首が絞まるようになっているのか?
これなら怪力ジャックでも脱出不可能だ。
「巨凶 範馬勇次郎の言葉だ」
「決着の際の頭の位置」
「より標高の上の者こそが勝利者」
ジャックにとって、もっとも影響力を持つ範馬勇次郎の言葉だ。
権威のある人の発言をかりて説得力を出す作戦ですね。
ジャック攻略には、もっとも適した人の発言を持ってきたな。
縛られたジャックの頭の位置は土下寝クラスに低い。
間接的に勇次郎からダメだしされたようなもので、ジャックは歯の無いアゴをくいしばる。
本部は余裕を見せて、ジャックの目前にすわる。
至近距離だが、ジャックは手も足もでない。
「だが――― 俺の見解はやや異なる」
「生殺与奪」
「殺すも自由 生かすも自由」
「生殺与奪の権を」
「先に手にした者」
「それが動かぬ勝利者だ」
本部はジャックの目の前に小刀を突きたてた。
キサマをいつでも殺すことができる。
完全勝利のアピールだ。
殺さないまでも、手足の腱を斬ったりすれば、長期間のリタイアはまぬがれない。
やはり本部の勝利だな。
縛って決着ってのは、相手を屈服させつつ、身体を傷つけないですむ。
トドメを刺すのも良し、脱いだ靴下を口に突っ込むのも良し。
まさに生殺与奪の権を握っている。
烈もこの状態での敗北を受け入れてくれたら死ななかったのに。
(
7巻
62話
)
誇り高い生きかたは立派だと思うけど、恥辱にまみれても生きのびて、再起してほしかった。
ジャックはとくに反論もなく倒れている。
大人しく敗北を受けいれたのだろうか?
あきらめの悪いジャックにしては素直な反応だ。
勇次郎の言葉が効いているのかもしれない。
「議論する気はねぇ」
「――――――が必ずお前は守護(まも)る……!」
ちょっとカッコ良く本部以蔵はクールに去るぜ。
って、
ジャックをしばったまま放置かよ!
足を斬られたりしているのだが、止血しなくても良いんだろうか。
屈辱は屈辱としてしっかり味わえって事かもしれない。
痛めつけられたが、死ぬよりはマシでしょ。
と言うのが本部の守護(まも)るスタイルだ。
ジャックが再び挑んできたら、また斬って折って縛って放置する。
さすがのジャックでも、こりゃ二度とゴメンだろうな。
ジャックが受けた仕打ちが広まれば、本部に挑戦する人も出なくなるだろう。
本部は二重三重の効果を狙ってジャックを痛めつけたのかも。
というか、やっぱり本部が急に強くなっている。
武器アリなら、ここまで強いってことか。
しかし、武蔵は無刀の奥義を完成させつつある。(
10巻
86話
)
そうなると、本部が武器アリで、武蔵は素手という状態で試合になるのか?
むしろ、最初から武器無しの素手勝負になったりして。
もし、そうなったら本部が泣く。
いっぽう、神田川では去年の暮あたりから鯉の姿が消えていた。
かわりに出現したのは、船よりデカい四足獣の影だ。
これはワニか!?
10mぐらいはありそうだぞ!
突如、都会に出現したキラークロコダイルか!
このサイズは、まるで恐竜だ。
恐竜と言えばピクルですよ。
ピクルが久しぶりにハンティングを楽しむ展開になるのだろうか?
そもそも、ピクルが狩ったワニがわをかぶって遊んでいるだけかもしれない。
この巨大な影が武蔵とどう絡むのか?
武蔵と戦う資格を証明するため、ワニを狩ってこいと言われたら本部も困るだろうな。
巨大生物は我々をどこへ導くのか?
次回につづく。
最近、また刃牙の姿が見えなくなった。
かわりに表紙に登場してグラビアアイドル主人公っぷりを発揮している。
安心できる安定的な活動だ。
巨大生物に引き寄せられて本編にも登場するだろうか?
いや、もうしばらくは、自分の型を見直す特訓ですね。
本部はきっちりジャックを倒した。
想像以上に武器アリ本部は強い。
機関銃(マシンガン)を使用(つか)うまでもなかったな。
ジャックが割とあっさり敗北を認めた。
ガンバって戦ったが、歯をやられた時点でかなり心も折れていたのかも。
本部は、どうやってジャックの心を折るのかが重要なポイントだと思っていたので、あっさり解決しちゃった感じだ。
ジャックに引導を渡した刃牙を呼ぶまでもなかったか。
ジャックの心を折るために、本部は奥の手を隠し持っていたかもしれない。
ガイアに変装させて(つるっとした顔なので変装しやすいだろう。たぶん)、ジャックの母ジェーンに化けさせる。
そして、ジャックに衝撃の告白をするのだ。
「実は、アンタの父親は範馬勇次郎じゃないのよ」
「ばッ、馬鹿な、ナニを言っているんだ」
「だって、ガンバっても背中に鬼が出ないでしょ」
「確かに出ないが、しかし……。……ならば、俺の父親は誰だというんだ!?」
「キャプテン・ストライダム」
これでダマせば心を折るどころか、ショックで廃人になるかもしれないぞ。
・
追記
(16/2/24)
本部vsジャックは、順当に武器あり本部の勝ちだった。
ジャックはアライJr.を倒した実績があるので大番狂わせもあるかと期待していたんですが、ダメだったか。
やっぱり、身長を伸ばすというのは下策だったようだ。
身長を伸ばすと噛ませ犬レベルも上がってしまうと気がつけばよかったのに。
で、話はかわって巨大ワニの登場か?
だれがワニ退治をするのだろう。
本部に退治依頼がきたら気の毒だ。
武器を使おうとも、本部の武は対人用の技術だぞ。
ワニ「本部敗れたり。水中では火薬がぬれて煙幕玉が使えぬわ!」
本部「ぐぬぬ、不覚」
本部が負けたら、武蔵挑戦権はワニのものになる。
そうなると、武蔵vsワニになるのか……
地下闘技場のお客さんなら大喜びしそう。
巨大ワニと言えば『キラークロコダイル』って巨大ワニの出てくるイタリア映画がある。
イタリアの感じるカッコイイ!と、日本人のそれがズレているのか、男気あふれすぎてギャグみたいな映画だった。
シリアスなギャグじゃなくて、過剰すぎるギャグだ。
刃牙に通じる感じかもしれない。
テレビでやっているのを最後の決戦だけ見たので、話は良くワカっていないんですが……
主人公とハンターが、放射能廃棄物で巨大化したワニを倒すべく、住処の沼にモーターボートで向かっていく。
・自らの腕を切り、流血でワニをおびき寄せようとするハンター
ケガで動きが鈍るんじゃないかと心配だし、普通に撒き餌じゃダメなのか?
男気溢れすぎる行動に主人公も過剰におののく。
・出てきた巨大ワニの背中に乗ってモリで刺すハンター
なにも、乗らんでも!
そういうことすると、日本の子供は
龍の子太郎
かよと、
まんが日本昔ばなし
のオープニングを思い出すんだぞ!
・刺されたワニは嫌がって水に潜っていく。ハンターは、男らしく飛び降りたりしないで一緒に沈んでいく
なんで沈むのにつきあうの!?
船に戻って来いよ!
それがイタリアのカッコイイなのか!?
・船に残された主人公はライフルで戦う
もっと早い段階で撃とうよ。
つうか、もっと引きつけて撃ちなさい。
ワニが顔を出したらすぐ撃つから当たらないんだ。
そして、案の定タマ切れになる。
・沈んでいたハンターが奇跡の復活で、帽子を投げながらアドバイスをする
この帽子を投げるシーンがあまりにカッコ良すぎて爆笑してしまう。
ノリが良すぎる。
で、モーターボートのスクリューをワニの口に投げ込んで切り殺すのだった。
チャンピオンで連載している『バイオハザード 〜ヘヴンリーアイランド〜』で、手にスクリューつけた怪人が出てきたんだが、『キラークロコダイル』を思い出してしまったのは、内緒だ。
とにかく、そんな感じで巨大ワニには圧倒的なB級パニックムービー感をおぼえてしまうのだった。
本部がワニ退治するなら、ぜひモーターボートのスクリューを環境利用して勝利していただきたい。
その時は、独歩に帽子を投げてもらいたいな。
2016年2月25日(13号)
第4部 第98話「巨大生物」
(1077回)
バキ世界の闘争で避けて通れないモノが3つある。
「不良」「軍隊」「動物」だッ!
アウトローな不良(とヤクザ)は武器の使用も辞さず徒党を組んで大人数で襲いかかる。
軍人は戦うために訓練を受けている武器のプロフェッショナルだ。
そして、人間を圧倒する強靭な肉体をもつのが野生動物である。
武器もふくめた最強を考えるなら避けて通れない相手だ。
試合で勝つよりも、危険な戦いになる。
あと、
最近はもう一派の武器のエキスパート「古流武術家」も出てきた。
武術家の振るう日本刀は、軍隊の使う機関銃(マシンガン)なみに危険だぞ。
今回は動物が注目ポイントだ。
動物と真剣に闘争(たたか)う!
それが刃牙世界の戦士なのだ。
動物愛護団体は、良い顔しないだろうな。
神田川の屋形船で白髪の老人・竹中哲が夜釣りをしている。
『老人と海』ならぬ、老人と神田川ですな。
その老人は思いがけず、巨大生物を釣りあげてしまう。
ゴツゴツとした身体をもつ、その巨大生物は……
一夜明けて、老人の乗っていた10mぐらいある屋形船が、破壊された姿で発見された。
これは『ジョーズ』的な展開だ。
レポーターの吉田さんが中継しているのだが、その背後に巨大ワニが出現する。
展開、早ッ!
というか、ヘリの音で異変に気がつかないのは「志村後ろ!」芸か?
前回ラストから ためていたけど、あっさり巨大生物が出てきた
と、思ったら!
ワニはピクルに首を絞められている!
原人ピクルがワニに
チョークスリーパー
だ!
ピクル、オマエも登場が早ェよ!
怪獣とウルトラマンが同時に出てくるような展開じゃないか。
水戸黄門だって、悪人の出現と同時に印籠ださないだろ。
『原人―――――― ピクルの登場である』
塩漬け保存された恐竜時代の原人がピクルだッ!
イロイロつっこみ所がある存在だが、気にしていたら話がすすまない。
とにかく刃牙世界では屈指の強者である。
チャンピオンのグラップラーファイルによれば戦績4勝0敗です。
刃牙との戦いはピクルの勝ちと判定されているようだ。(
範馬刃牙22巻
181話
)
ティラノサウルスすら素手で倒しちゃうのがピクルである。
巨大ワニの首を激しく絞めるぞ。
って、これは効いているのだろうか?
ワニは長時間水中に潜ることができるので、呼吸を止めたとしても効果はうすいだろう。
ピクルは恐竜狩りのエキスパートだ。
巨大ワニへのチョークも意味があるのだろう。
首を折るぐらいのつもりで絞めているのかも。
必殺クロコダイルチョークか?
いや、クロコダイルツイストかも。
名前はどうでもいいか。
とにかくワニにダメージを与えているぞ!
巨大化した
イリエワニ
も、ピクルから見れば小さな恐竜だ。
尻尾をつかんで、ねぐらに引きずりこむ。
ワカっちゃいたが、やっぱり巨大ワニでもピクルにとっちゃ餌だ。
とりあえず、ピクルの食糧問題が解決してなによりです。
このタイミングでピクルが登場したということは、よみがえった宮本武蔵への挑戦者になるのだろうか?
そうなると、まずは次回挑戦者の本部と戦うことになりそうだけど。
まちがいなく最強クラスのピクルだが、今後の動きが読めない。
カオスな展開のまま、次回につづく。
前回ラストで、巨大生物が出たところでピクルの登場を予感したが、もう出てきやがった。
意外なまでのスピード展開だ。
怪物が はじめて姿を見せたとき、すでに倒されかけている。
登場と退場が同時だなんて斬新な展開だ。
久々に登場したピクルはズボンをはいている。
全裸からパンツ、そしてズボンへと進化したッ!
しだいに文明を受けいれているようだ。
文明化しちゃうと弱体化するんじゃないかという心配もあるけど。
しかし、なんでワニが巨大化したんだろう。
まずはそこの説明から入るのかと思っていたけど、そこスルーかよ。
本部に負けてヤケを起こしたジャックが、ドーピング薬を神田川に投げすてた影響だったりして。
いや、それだと時系列が合わないな。
逃げだしたペットがいきなり巨大化したりしない。
もしや鎬紅葉が骨延長の実験台に使ったワニだったのかも。
骨延長手術を受けたジャックは手足だけでなく、胴も伸びていた。
その辺の手術をワニで試したのかもしれない。
ところで、
ピクルは まちがいなく宮本武蔵など知らない。
興味も持っていないだろう。
そうなると、どういう形で参加するのかワカらん。
武蔵杯と銘うって団体戦でもやるんだろうか?
個人的には、その方がうれしい。
だって、今のところ武蔵が強すぎて、刃牙クラス以上でないと誰が戦っても噛ませ犬になってしまう。
ピクルvs勇次郎とか、ピクルvsオリバなら、勝敗予想がつかなくて楽しめそうなんだけど。
ジャックも本部と戦うよりは、花山と戦って互いにノーガードでひたすら殴り合っていたほうが絵になっただろう。
武器使いは武器使いと。ラフファイトはラフファイトと。
そんな感じの似た者同士が戦っても良いのではないだろうか。
ムエタイ同士の戦いは、不毛な気もするので、やらなくても良いけど。
さて、ひさしぶりに最強候補の一角であるピクルが登場した。
われらが主人公・範馬刃牙もそろそろ修行を終えて出てきてはどうだろうか?
団体戦でもトーナメントでも良いので、でっかい花火が欲しい。
そのとき、ついでにジャック兄さんも復活希望だ。
なぜか身長が縮んでいれば、なお良し。
・
追記
(16/3/2)
やっぱり巨大ワニを狩りにピクルが登場だ!
都会での野生生活は大変だな。
ピクルは今でも最強クラスの怪物だ。
ジャックに勝った本部でも勝てる気が全然しない。
武蔵は武術家だから本部の知識が活かせるが、ピクルって原始人だから知識じゃどうしようも無い。
人類が失ってしまった野生動物としての強靭な肉体がピクルの強さだ。
逆立ちしても酒断ちしても本部じゃ勝てないぞ。
本部はピクルに追いつかれる前に武蔵と戦わないと!
そうなると、せっかく出てきたピクルの使い道が無くなる。
急遽、武蔵争奪M-1トーナメントを開催しても良いと思う。
トーナメントじゃなくても、武術家vs野生・無頼派でチーム戦でも良いな。
花山薫の本気(マジ)喧嘩とかずいぶん長く見ていないし、そろそろ見たいぞ。
外伝でも喧嘩していないし、圧倒的な喧嘩日照りだよ。
克巳も片腕のオリジナルを完成させつつあるハズだ。
他にも進化している人もいるだろう。
みんなに活躍の機会(ジーフィー)を与えてあげてほしい。
2016年3月3日(14号)
第4部 第99話「ぴくる」
(1078回)
恐竜時代からよみがえった原人ピクルが登場だッ!
わざわざ外伝作品にしたぐらいの時空を超えた怪物です。(
外伝ピクル
1話〜7話
)
恐竜と少年の友情映画『
アーロと少年
』は、ピクルがモデルであるという説が支配的である。
本家の恐竜原人ピクルもはりきって暴れるぜ!
ピクルは神田川に出現した巨大ワニを排水口に引きずりこむ。
むッ、ますはお食事タイムかよ。
マイペースだな。
大勢の人に囲まれていようと、平然と女子アナをレイプしちゃうぐらいマイペースなのがピクルだ。
(
範馬刃牙11巻
80話
)
だが、10m近い巨大ワニを通すには排水口が狭すぎた。
でも、ピクルは力任せにワニを引っ張りこんでいく。
たとえるなら、知恵の輪ができなくてカンシャクを起こしたバカな怪力男という感じだぜ。
ムリヤリ通すことで、ワニのウロコが取れて食べやすくなったりして。
レポーターの吉田さんも言葉を失う大事件だった。
驚愕・解説は戦闘において技の威力よりも重要なこともある。
反応できなかったのは、弾丸飛びかう戦場で棒立ちになるようなキケン度だ。
レポーターとしての自信を失わなければ良いが。
ならば、熱々おでんでリアクションの特訓だ!
原人ピクルをテレビで見ていた男がいた。
こちらも現代によみがえった怪物だ。
戦国〜江戸前期の剣豪・宮本武蔵である。
武蔵はテレビにうつったピクルを一刀両断した!
あ〜〜ッッ! テレビが台無しだぉ!
テレビの持ち主である徳川光成も怒ったぞ!
武蔵は箱の中にいる人を斬ったけど どこ行ったの的な反応をする。
いまさらナニを言っているんだ?
武蔵もよみがえってから随分たつぞ。
もう、テレビにも充分なれているだろ。
だいたい テレビが薄型じゃないか!
人間なんて 入んないよ!
ペラペラ人間が入っているとでも言うのか。
武蔵の言い訳こそ、薄っぺらい。
武蔵は理解(ワカ)ってテレビを斬ったのだろう。
テレビを斬ることで、どんな効果を狙ったのか?
考えるべきは、そこだ。
徳川さんは、テレビは電波がどーのと説明する。
江戸時代の人にする説明じゃないな。
テレビを斬られて かなり動揺しているようだ。
つまり、
武蔵は徳川さんの動揺を狙ったのか?
とにかく、武蔵はピクルに興味をもった。
長い年月をかけて練り上げられた武ではなく、純粋な肉体の強さで戦うのがピクルだ。
武術家とは対極の存在であり、苦手とするタイプだろう。
「磨かれざる者の強み」
「ある意味 俺と通じる」
「逢わせろ」
徳川さんをエア斬撃で斬り、さらに手刀を徳川さんのノドに押し当てて武蔵は恫喝する。
テレビを斬ったのも徳川さんへの脅しだったようだ。
老人への暴力も辞さないという、凶暴性は戦国時代の精神だろうか。
宮本武蔵は、やはりキケンな男だ。
こりゃ、本格的に本部に守護(まも)ってもらわねば。
武蔵が原人ピクルに興味をもった。
ピクルを倒しても名声や金を得られない。
つまり純粋に戦士として興味をもったのだろう。
武蔵も戦わずにいられない男なのだ。
いっぽう、本部はピクルも守護(まも)らねばと決意する。
うーむ、本部の実力じゃピクルは守護(たお)せ無いぞ。
さすがに今度は増長しすぎだ。
むしろ、だれか本部を守護(まも)ってくれ。
武蔵はピクルと戦うため動く。
本部はピクルを守護(まも)ろうとする。
そうなるとピクルが挟み撃ちになるって事か。
いや、ピクル争奪戦から発展して街中で武蔵vs本部の戦いがはじまるかもしれない。
事態急変で一気にクライマックスに突入しそうだ。
こりゃ、前田光世方式だな。
武蔵vsピクルvs本部の みつどもえだ!
最初に出会うのは誰になるのか?
そこで今後の展開が大きく変わりそうだ。
次回につづく。
やっぱりピクルも戦いに絡んできそうだ。
というか、武蔵に狙われるのか。かわいそうに。
この状況だと、本部に守護(まも)ってもらうのはアリだ。
でも、本部に守護(まも)られるまでも無い感じもするんだけど。
今のピクルはズボンをはいている。
狩るエモノも向かってくる相手ではなく、妥協している感じだ。
都会で生きていくため、ピクルは誇りをすてて弱くなったのかもしれない。
ピクルは刃牙に牙を折られた。(
範馬刃牙34巻
275話
)
折れた牙は生えていない。あれが決定的な凋落だったりして。
ジャックもそうだけど、刃牙と関わって弱体化するのは気の毒だ。
武蔵はピクルの「磨かれざる者の強み」が「ある意味 俺と通じる」と言う。
つまり、武蔵も天然で強いって事か?
一応、二天一流という技術体系を作った。
だが、真の強さは武蔵本人の肉体にあるので、教えることができないのかも。
本部が守護(まも)ると言いながら、武器でフルボッコするのは、どうしても不健全に見えてしまう。
さっさと武蔵vs本部をやって、決着をつけてほしい。
さらにタイミング悪く、武蔵とピクルの戦いに うっかり本部が挟まれたら、どんな特殊上着を着ていようと死にそう。
バキ世界じゃ珍しいことですが、早く主人公に来てもらいたいと思ってしまうほどだ。
・
追記
(16/3/9)
宮本武蔵がピクルに興味をもったようだ。
本部が介入するにはもったいない組み合わせだよな。
そもそも、ジャックを本部に噛ませたのがもったいない。
地に落ちたジャック・ハンマーにもう一度輝ける機会を与えて欲しいところだ。
花山、オリバと三人でパワー系(人間)の頂上決戦なんてどうだろう。
すっかり負け犬臭がしみついたジャックが負けそうだけど、この組み合わせならキッチリ燃えつきさせてくれそうだ。
最近のチャンピオンでは、刃牙の戦士紹介がついている。
あれに出ている人は活躍の可能性があるって事で良いんだよね?
鎬昂昇と鎬紅葉の兄弟とかも好きなんで、噛ませじゃない対戦(※重要)で闘ってほしい。
あの兄弟だってアクビしながら修行しているし活躍の場が欲しい。
天内を復活させて、刃牙ワールドの美形頂上決戦とかどうだろう。
ついでにドイルを加えても良いんじゃなかろうか。
でも、板垣先生は美形にキビしいから みんなまとめて爆破されそうな不安がありますが。
古参キャラの復権としては、加藤清澄も侮れない。
刃牙増刊号に載っていた古い話だが最大トーナメントの開催にあたって「少年王者編と幼年編の登場人物を戦わせたい。花山と加藤を戦わせたらどうなるのか」という板垣先生のコメントがあった。(うろ覚え)
その二人を戦わせたいのかよ! という作者へのツッコミが出てしまうのは仕方あるまい。
実際に戦わせなかったし。
死刑囚編の時のように、奇跡の加藤復活とかがあるかもしれない。
だが、相手は誰が良いだろうか。
柴千春あたりが体格的に互角という気がするけど、根性の差で負けちゃいそうだ。
やっぱり加藤の金的攻撃を受けてくれるのは花田ぐらいだろうか。
いや、花田とはもう戦っている。
のこった一玉をつぶすのは忍びない。
相性ピッタリの相手ってのは、なかなか居ないもんですね。
2016年3月10日(15号)
第4部 第100話「下水道」
(1079回)
ショックッ! 恐竜時代の白亜紀にも人間がいて、恐竜と戦っていたッ!
そして、塩漬けにされて現代によみがえったのが原人ピクルです。
詳しくは『
バキ外伝ピクル
』(
AA
)を読んでください。
説得力は、迫力があったほうが増すッ! 迫力だッッ!
ピクルが久しぶりに目撃されたので、さっそくアルバート・ペイン博士が動く。
ペイン博士は、ノーベル化学賞をとった知の戦士だ。(
12巻
92話
)
でも、現在の肩書は古代生物学者だぞ。
ペイン博士は、専門分野を変えたようだ。
なかなかのチャレンジャーですね。
それだけピクルに惹かれているのかもしれない。
ペイン博士は、ピクルが東京のコンクリートジャングルでいかに暮らしていたのかを解説してくれる。
さすがノーベル賞戦士だ。解説が上手そう。
でも、
本部のほうが解説上手いと思うよ!
本部には負けずに解説勝負をしていただきたいところだ。
年中無休で温水が流れてくる下水は気温と湿度が高く、捨てられたペットの楽園と化している、らしい。
いや、エサはどうなるんだ?
ほとんどの生物の生活基盤は光合成する植物に支えられている。
光のとどかない下水では、なにを基盤としているのだろう。
毎日ペットが捨てられて、食料になるワケでも無いし。
きたない話だが排泄物を
スカラベ
のような昆虫が食べて、他の動物がスカラベを食べているのかも。
トイレで豚と遭遇したポルナレフもビックリの食物連鎖だったりして。
古代中国でも豚トイレはあったのだが、豚を育てたら、食べるんだよな。
もちろん身分の低い人用だろうけど……
うん、この話題はやめよう。
ペイン博士と機動隊91名はピクル捕獲作戦にでる。
5トンのクロロフォルムを下水に流しこむ。
前にクロロフォルムを試したときは あまり効いていなかった。(
範馬刃牙15巻
117話
)
今回はさらに量を増やして、攻めるらしい。
ちょっと多すぎじゃないのか? 中毒で死にそう。
結果から言うと捕獲は大成功だった。
科学的な計算に基づいた量だったのだろう。
レポーターの吉田さんも興奮して絶叫が止まらない。
捕獲されたピクルはスカイツリー地下に移される。
そこに行くのかよ!
まさか、ピクル量産計画かッ!?
むかえるのは、武蔵クローン計画チームリーダーの野々村仁、そして徳川光成と宮本武蔵だ!
いきなり役者がそろったぞ。
徳川さんは ともかく、武蔵までよんだのか!
なにを考えているんだろう。
ピクルのエサとして、ペイン博士はティラノサウルスの肉を培養する計画をたてていた。(
範馬刃牙19巻
156話
)
ペイン博士は武蔵クローン計画にも関わっていたのかも。
やっぱり今度はピクルのクローンを狙っていそうだ。
ピクルの子種ブクロが危険(あぶ)ないッ!
いっぽう武蔵はピクルの強さに興味を持っている。
ピクルも地上最強候補の ひとりだ。
ただ、野生度がかなり落ちている。
安易なエモノを狩りズボンをはくようになった。
原人ピクルは世界的に有名で、強い。
そう聞いた武蔵は眠っているピクルの顔面を平手で張る!
ピクルへのジェラシーなのか、それとも戦いたいだけなのか?
武蔵の挑発で原人ピクルは目覚めるのか?
次回につづく。
本部は「生殺与奪」を「手にした者」が「勝利者だ」と言っていた。(
97話
)
その考えでいくなら、ペイン博士は原人ピクルに勝利している。
科学の勝利だぞ!
本部はピクルを守護(まも)れなかった。
わりとスピード展開で、武蔵とピクルが出逢ってしまう。
このまま勝負するのだろうか?
もしかしたら本部が割って入って、本部vs武蔵に変更されるのかも。
いや、本部はスカイツリー地下の情報を知らないから、無人の徳川邸に突撃して途方にくれていそうだ。
ピクルをスカイツリー地下に運んだのは、やっぱりクローン狙いだろうか。
多少劣化しても、量産型ピクルと戦いたい人は多いだろう。
増えれば本部だって無理に守護(まも)らなくても良いかもしれない。
ピクルが増えたら、みんなハッピーになるぞ。
だが、武蔵はあくまでピクルと戦いたがりそうだ。
わざわざピクルにあうために来たんだし。
そうなると、やっぱり本部に守護(まも)ってもらう必要がありそうだ。
恩義を感じたピクルが本部に弟子入りしたら、超肉体と超実戦柔術が合わさって最強っぽい戦士の誕生になるぞ!
もう、天才弟子の花田も必要ない!
今回は刃牙道の連載100話目だ。
節目の回で、武蔵とピクルがであった事が大きいのかも。
しかし、主役の刃牙は出番無いですね。
最後に刃牙が出てきたのは
70話
だ。
150話までには出てきて欲しいところだが……
・
追記
(16/3/16)
武蔵とピクルが早くも出会った!
このまま勝負なんだろうか?
純朴な原人ピクルは、手段を選ばぬ武術家にとってカモだ。
今回ばかりは、切実に本部の守護(まも)りが欲しい。
でも、本部はどこに行けばいいのか知らず迷子になっていそうだ。
ピクルは武蔵との相性が良くない。
じゃあ、ピクルの相手は誰がいいのか?
いざ、そう考えるとピクルが強すぎて相手が難しい。
それこそ範馬勇次郎と最強肉体(フィジカル)対決か。
完成された武術家としての武蔵と戦えるのは、やっぱり本部ぐらいだろう。
武蔵の無刀斬撃は鎬昂昇の斬撃空手と通じる部分があるが、昂昇じゃイイようにもてあそばれちゃいそうだ。
相性を考えると、若い連中は武蔵にダマされそうだから、無理に戦わないほうがイイと思う。
武蔵の強さは老年までかけて作り上げた高度な技術と、強靭な肉体にある。
刃牙も武蔵の握力に脅威を感じていたぐらいだ。
本部が武蔵と互角の技術だとしたら、握力の差で負けそう。
そうなると、次に武蔵と戦う相手が思い浮かばないのだが……
と、本来ならここでピクルが出てきたハズなんだけど。
板垣先生がノリを優先して出しちゃったのだろうか?
この早い展開を軟着陸させるには、そろそろ主役の出番という気がする。
でも、刃牙はフォームの見直しで忙しい。
そうなると、技術で互角の本部が教えるしかない。
最高の肉体に、最高の技術を叩きこむ!
究極格闘士グラップラー・ピクルの誕生だッ!
って、やっぱり刃牙の活躍する姿が浮かんでこないな。
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