今週の範馬刃牙 SON OF OGRE 121話〜130話

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2008年7月24日(34号)
第3部 第121話 天賦の才 (777回)

 現実では不可能なことも、妄想(イメージ)なら可能だッ!
 昔 書いたけど、年齢は20歳なんだけど中学生にしか見えなくて、でも巨乳で、性格はしっかりしているけど甘えん坊な部分もあって夜になるとHで、ぞっこんメロメロに俺に惚れていて、髪がなぜかピンクで、声が堀江由衣でときどき「らめ〜」と言う 彼女を生み出すことも可能だッ!
 というわけで、愚地克巳はイメージの力で究極の彼女―― じゃなくて、究極の関節増加を成功させる。
 現実(リアル)なんてクソゲーですよ。

 愚地克巳は、おのれの常識と現実をイケニエにささげて、超多関節を生みだした。
 もう、人間はおろか哺乳類の骨格ですらない。
 そして床に散らばった大量の卵がのこる。この卵もまた武の犠牲者だ。
 たぶん『みつどもえ』の話数分(今週で105卵生)ぐらいが はかない命、というか殻を散らしたのだろう。

 そして、克巳君は床に散らばった卵のすべてをスクランブルエッグにして食べたそうな。
 裸足の男が大人数で汗をながす道場に、殻とまじって落ちた卵をひろって食べるのだ。
 必殺技完成の高揚感をぜんぶ台無しにしかねない状況ですよ。
 塩を入れなくてもしょっぱいだろう。むしろ、酸っぱい。


 愚地独歩・烈海王・郭海皇は豪華な中華料理を喰っていた。
 克巳が一人さびしく酸っぱい殻入りスクランブルエッグを食べているときに、親父と師匠たちは豪華な食事ですか。
 う〜む、格差社会だ。
 克巳は球団マスコットで行けば、ドアラのポジションですか?(参考:ドアラのひみつ

 中国武術の最高峰である郭海皇にあえて中華をすすめるのだから、超一流の店なのだろう。
 郭海皇も烈も そんぶんに舌鼓をうっている。
 とくに烈よ、ほおばりすぎだ。
 お前はリスか?


 独歩は愚息・克巳への助力を感謝し、この席を設けたようだ。
 だったら克巳も呼んでやれよ。
 直接、謝礼したほうがいいぞ。
 それにスクランブルエッグよりも、こっちのほうが美味い。

 郭海皇は克巳の才を認めている。
 かつて烈が克巳を一撃で沈めたことが、信じられないという。
 烈に質問をするのだが、烈は口いっぱいに ほおばっているので空気すら漏らせない。
 しかたがないので、独歩がかわりに返事をする。
 烈は、きっとこんな豪華な食事はじめてなんだろうな。
 この店「菜蓮」は、ジャックと遭遇した「広州酒家」より、数段上の店なのだろう。(バキ13巻 115話

 とりあえずグラスをあおり、食べ物を飲みこんだ烈は、会話に参加する。
 勝ったのは過去の克巳にだ。現在の克巳ではない。
 克巳には、薄氷の勝利だったと言っていたが、ありゃウソか?116話

 先輩の前だから「昔は楽勝だったよ」という態度をみせているのかもしれない。
 逆に、克巳をおだてるため、力の差は少なかったと言ったのだろうか。
 答えを知るのは烈海王のみだ。
 烈海王と言えば、ツンデレの第一人者でもある。
 「べ、別にあれは過去の克巳なんだからね」と言っている(イメージ)ので、薄氷の勝利は本当なのだろう。
 克巳と二人っきりの時は、ちょっぴり素直になって本当のコトをいいます。

「いまやったとしたらどうじゃ」

 間髪をいれず、郭海皇が質問を重ねる。
 思わず、炒飯をすくった烈のレンゲがとまった。
 って、もう次の料理に向かっていたのかよ!?

 速い。神速、烈海王だ。
 全関節を使用してマッハで飯食っていそうだ。
 烈だってマッハ喰いを実戦で成功させている。
 あんた、どれだけ餓えているんだよ。この、くいしん坊! 万才め。
 『みつどもえ』で行けば、みつばのポジションだ。ツンデレだし。

「拳雄 烈 海王の天才を」
「十分に認めつつ――」
「愚地克巳の天賦の才は恐るべしと言わねばなるまい」


 郭海皇も愚地克巳の才を認めている。
 烈も異論はなく、炒飯を口に運ぶのであった。
 とことんまで喰うつもりか、烈よッ!
 返事する前に、食べ物を口に入れるな!
 炒飯 ≧ 郭海皇への礼儀 なのか!?

 今回は独歩のオゴリなのだろうから、みんなは多めに克巳をほめているのだろう。
 もっとも、克巳の素質自体が素晴らしいのは意見が一致している。
 そして、郭海皇は烈の才能も認めていたようだ。
 ピクルに敗れ、右足を失った今でも、烈の強さをかわらず信じている。

 克巳は確かに成長している。
 だが、負傷による烈の弱体化も大きい。
 それでも、郭海皇は烈の強さを信じている。
 烈と郭海皇の関係がどのようなものかワカらないが、深い絆があるようだ。
 あまりに物を詰めこみすぎて、顔の輪郭が変わってしまった烈海王を見ても、信頼が揺るがないで欲しい。
 その変形っぷりは、ギャグ担当のものだろ。(参考


 床がキレイにかたづいた神心会の道場に愚地克巳が立っている。
 手足の関節はかるく曲げられ、脱力した構えだ。
 極上の打撃を放つためには、緩めることが必要であると克巳は気がついた。
 骨がとけるほどにドロドロの脱力状態を作っていく。
 これは、攻めの消力(シャオリー)の原理と同じだ。バキ26巻 232話

 克巳は理合の最高峰に達しようとしていた。
 脱力することで関節を緩め、加速に備えるのだろう。
 そして、拳も握らない。
 握らず、開かず、赤ん坊がはじめて形造る菩薩の型に……
 独歩が悩みに悩みぬいて、反射で動いた瞬間にうまれた菩薩拳もパクリまくる気だ。

 そして、全身の関節は多関節のイメージでッ!
 もう、骨の太さからしてちがう。
 太すぎる。ムチャすぎるよ。
 なんかもう、腓骨ザクの動力パイプみたいな状態になっているし。
 なんか機動戦士のような迫力を出しつつ、克巳は全力で脱力するのだった。

(フフ…… 自分で震えてやがる……………)
(何もない空間に空突きを放つ)
(そんな…………
 道場ではごく日常的な行為の以前(まえ)に震えてやがる)


(1) 突きに使用する関節の同時加速
(2) 使用する関節数を増やす
(3) イメージにより無限の関節増加
(4) 脱力
(5) 菩薩の拳

 進化する天才・克巳が五大要素をブレンドして、最終進化を遂げる。
 ただ突きを放つだけで喜べた少年部のガキのように、克巳が興奮している。
 はじめて最高で全力で最速の拳だ。
 全身が透けてみえるほどの高速踏みこみから、放つッ!

 バシャア

 あきらかに今までとは異質の炸裂音だ。
 こんどこそ、真マッハ突きの完成かッ!?
 なんか技の威力に肉体が耐えきれず、ちぎれ飛んだ音という気もするんですが……
 次回、完成した愚地克巳が降臨するのかッ!?


 今までに登場した技術と思いこみの力を合体させて真のマッハ突きが完成したらしい。
 むしろ、雷光マッハ突きぐらいのハッタリは許される。
 絶天狼マッハ突きでもいいや。
 でも、ここまで来たのなら、鎬昂昇の360度ひねる新紐切りも加えてみたらどうか?
 トルネードマッハ突きか、卍マッハ突き、マッハドリル突きなんて名前でどうか。

 新技の完成でめでたいのだが、気になる部分もある。
 克巳がやったことは、先人が開いた扉をとおっただけにすぎない。
 関節の同時加速は克巳オリジナルだが、残りは烈・郭海皇・独歩の理論を借りている。
 すべてを合成できる才能は、たしかに天才だ。
 しかし、ココまでは既存の技を合成したにすぎない。

 ピクルに、範馬刃牙に勝つためには、さらなる隠し味が欲しいところだ。
 空手500年を極めたので、501年の新要素をッ
 4001年ではなく4001年になる追加をッッ!
 ドラクエ5の新要素で嫁追加みたいなモノをッッッ!
 でも、玄人好みの扱いにくすぎる嫁は、ちょっと……

 もうひとつ気になる部分がある。
 克巳のやった技って、けっきょく攻めの消力(シャオリー)なのでは?
 攻めの消力は当たる直前で急加速している真マッハ突きかもしれない。
 よく見ると、拳の形も菩薩っぽいし。
 そうなると、やっぱり克巳は4000年の歴史をたどったにすぎない。
 未来へのさらなる一年が足りないのだ。

 それに、攻めの消力は範馬勇次郎に通用しないと証明済みだ。
 勇次郎の骨すら折れなかった。
 肉体だけなら勇次郎を超えると思われているのが、ピクルだ。
 やはり、このままではピクルに届かないかもしれない。

 ただ、救いもある。
 克巳は郭海皇や烈、独歩よりも体格がいいのだ。
 おなじことをやっても、克巳のほうが大きな威力を出せる。
 技だけではピクルには勝てない。
 だが、象と綱引きすることのできた克巳ならば……
 技のセンスと、肉体の素質を兼ねそなえる、愚地克巳の天賦に期待する。

 ところで、烈の大食いですが……
 あれって、イメージの力でアゴ関節を増加させているのだろうか?
 そのうちにスイカの丸呑みとかやりそうだ。
 烈海王もまた、4001年目の奇跡を起こそうとしているのかもしれない。

追記 (08/7/30)
 克巳のターン! マッハ突きをほめられた!
 まだ、克巳のターン! マッハ突きを改良したッ!
 まだまだ、克巳のターン! 郭海皇がマッハ突きの更なる進化系を見せたッッ!
 まだまだまだ、克巳のターン! 妄想マッハ突きを完成させたッッッ!
 まだまだまだまだ、克巳のターン! 真マッハ突きが完成だッッッッ!

 どこまで加速する気だ、克巳よッ!
 パクったマッハ突きで走り出していやがる。
 次回も、克巳のターンなんだろうか。

 克巳には人間の限界がある。
 だが、刃牙がマッハ突きをパクって、妄想を積みあげ光速近くまで加速したらどうなるのだろうか。
 マッハ突きを上まわる、ライトニング突きになる。
 今週の『ONE PIECE』で、大将・黄猿が光速の蹴りをだしていた。(参考

 ガンバレば刃牙にだって光速が出せるかも。
 黄金聖闘士に出せるのなら、勇次郎にだって出せそうだし。
 黄猿の蹴りで気がついたんですが、物質は光速に近づくと重量が増すのだ。(参考
 『銀河英雄伝説』(AA)だとアルテミスの首飾りを破壊したヤンの奇策として有名だ。有名なんだろうか?

 でも、人間である克巳の肉体では、この超高速に耐えられないだろうな。
 そもそも、マッハ突きの段階で拳が耐えられるのか心配だ。
 貫手だと、さらに脆い。指がメチャメチャになるだろう。
 安全性を考えるなら、貫手より一本拳。一本拳より平拳。平拳より正拳。正拳より掌底ッ!
 というわけで、鎬流空手と逆の発想をしてみるのはどうか?
 大吉さんもおっしゃっていますが、鎬昂昇の立場ないよなー
by とら


2008年7月31日(35号)
第3部 第122話 対野人(ピクル)戦準備 (778回)

 空手道・神心会の窓ガラスが全部吹き飛んだッ!
 テロかッ!? 飛行機かッ!?
 いや、愚地克巳の真マッハ突きだッ!
 どうやら『バシャア』はガラスの割れる音だったらしい。
 ぜんぶ路上に撒き散らしちゃったっぽい。ご近所迷惑ですね。

 真マッハ突きの爆裂音は他の階にいた神心会門下生たちをビックリさせる。
 過去、ドイルに爆破された経験のある神心会だから、爆発音には敏感なのだろう。(バキ14巻 124話)
 バーベルでトレーニング中の加藤なんかは、驚いて足にバーベルを落さないか心配だ。
 加藤なら、そういう奇跡を起こす。
 でも、しょっちゅうヤるなら奇跡じゃないのか。

 克巳の腹心・寺田が走った。
 裸足のまま階段を駆けあがる。
 まっさきに克巳が怪しいと思ったのだろうか?

 それとも、克巳が誰かに襲撃されたと思っているのかも。
 克巳には敵が多いのかもしれない。
 いずれにしても、良いカンをしている。
 扉をくぐり、寺田が見たものとはッ!?

 ひろい道場に愚地克巳がひとりたたずんでいた。
 窓ガラスが全部割れている。
 新型の必殺技が完成した瞬間だ。
 もし見学者がいたら、衝撃波の巻きぞえを喰らっていたかもしれない。
 克巳はひとりで試していて運が良かった。

 むしろ、克巳自身にダメージは無いのだろうか?
 発生源の中心だから、台風の目状態で無事なのかもしれない。
 実はダメージを受けていて、空手着がボロボロにちぎれていき全裸になったらマジ困った。
 なんにしても無事でなによりだ。ワイセツ物陳列罪的な意味で。

 寺田におくれて加藤や末堂、その他のメンバーも道場に押しかける。
 みんなはナニが起きているのか事態を把握していないだろう。
 ちゃんと説明しないと神心会の本当に起きた怖い話として都市伝説になりかねない。
 そもそも、そこにいる末堂はちゃんと生きている人間なのだろうか?
 とりあえず、バキ68話から7年半の年月をへて神心会の不遇なる巨人・末堂厚が復活した。
 つまり、噛ませ犬の要員が一人確保されたわけだ。もう、末堂にも幸せを与えてください。

(完成なのか…!?)
(不思議だ…… あの感触……)
(右手に残る……… 想像(おも)ってもいなかったあの感触……)


 技は完成したはず。
 だが、克巳は まだなにかを感じているようだ。
 前回感想で書きましたが、ここまでは既存の技術なのだ。
 中国拳法と空手の新たな進化をするためには、もう一つ工夫が欲しい。
 克巳は、更なる進化のきっかけをつかんだのだろうか?

 なんにせよ、超音速に体が耐え切れずバラバラにならずにすんで良かった。
 むしろ、バラバラの直前で克巳はなにかをつかんだのかもしれない。
 死に際の集中力だろうか?


 そのころ、刃牙はルミナと河原にいた。
 あいかわらず友人はルミナだけの生活みたいだ。
 主人公なのに、さびしい。
 しかし、腐っても鯛、出番なくても丹波、ダメでも主人公である。
 刃牙は一流のみがもつ超感覚で、克巳の起こした破裂音を感じていた。
 腐って出番なくてダメだけど、範馬刃牙は主人公なのだ。

 刃牙は柔軟体操をしながら試合の準備をする。
 試合をするから身にこいとルミナに連絡をしたのだろうか?
 克巳と烈海王は、郭海皇を中国から呼んだ。
 一方、刃牙は小学生を呼びつける。
 刃牙は他人に頼らなくても強くなれるのだ。

(たぶんそうだ…………)
(急がなきゃ…………)


 刃牙は克巳が完成しつつあると気がついたのだろうか?
 克巳は肉体の限界を精神で超えた。
 しかし、刃牙はさらに神秘的な限界を超えてしまったようだ。
 遠くにいる克巳の状態まで把握している。
 それとも、試合相手が近くにきているので早く準備をしなくちゃいけないということなのか?

 刃牙が準備を急ぐなか、登場したのはキャプテン・ストライダムだった。
 だが、ストライダムも刃牙の試合を見学にきたらしい。
 刃牙の交友関係って、小学生と父の友人である接待軍人だけなのか?
 花山とか呼んでみようよ。

 そして刃牙は、シャツを脱ぎ戦闘態勢にはいる。
 虚空を睨んでかまえる、このスタイルはッ!?

 この世で一番良い鍛錬(トレーニング)でございますか?
 型稽古、試し割り、組み手……
 いろいろ ございますなァ……………………
 ただ―――――
 たった一つだけというのなら やはり………
 リアルシャドーでございます。

 また、やっちゃった!
 今度はティラノサウルスだよ。
 ピクルと戦う資格を得るため、刃牙は妄想の恐竜と試合をする。
 実物を見たことが無いのに、リアルにシャドーできるのか?
 範馬刃牙よ、どこへ行くッッッ!?
 次回は、刃牙と復活の読みきり外伝『疵面』とで、二本立てだ!


 と言うわけで、刃牙がふたたびリアルシャドーに手をそめる。
 なんも成長しとらんな。
 妄想では子犬にも劣ると、勇次郎に言われたのに。(3巻 15話
 胸に刻まれたピクルの蹴り痕が消えたので、刃牙の中にあった大事なものも消えてしまったのだろうか?

 カマキリと戦ったときは、本物のカマキリを元に妄想していた。
 だが、相手が恐竜だと動きを妄想しにくい。
 事前に『ジュラシックパーク』でも見ておいたのだろうか?
 まちがって『ゴジラ FINAL WARS』(AA)を見た可能性もある。
 尻尾と火炎放射のコンビネーションッッッと言い出したら、刃牙が間違えていたということで。

 せめて、NHK教育で放送していた『肉食恐竜の真実「ティラノサウルス」』ぐらいを参考にして欲しい。
 でも、これの再現映像だとティラノサウルスは、トリケラトプスに刺されて負けるんだよな。
 かなりションボリだ。

 ただ、イメージは無限大という点では、刃牙も克巳もやっていることは同じかもしれない。
 克巳はさらにイメージを強化して、常識を超えた発想をする必要がある。
 刃牙は、もうちょっと地に足のついた妄想をしたほうが良いんじゃないかと……
 それとも、刃牙は妄想の力で自分の体を恐竜に変える気だろうか?
 『スティール・ボール・ラン』のDioみたいに恐竜化しちゃいそうだ。

 そして、克巳は空打ちだけではなく、当てる練習もしたほうがいいだろう。
 拳にかかる負担がかなり大きいと思うので、早目の対策が必要なはずだ。
 速いだけで、卵しか割れないような打撃だったら困るし、試す必要がある。

 ただ、威力がなくても、新マッハ突きの効果はバツグンだ。
 衝撃波で、相手の鼓膜にダメージを与えることができる。
 ある意味、マッハ猫だましだ!
 さすがのピクルも、ビクッとなること間違いなし。
 ただ、効果はガイアの大声に負けるかもしれないけど。

追記 (08/8/6)
 ティラノサウルス入場ッ!

 草食恐竜殺しは生きていた!!  更なる研鑚を積み恐竜暴君が甦った!!!
 暴竜!! ティラノサウルスだァ――――!!!
 最大肉食獣はすでに我々が完成している!!
 噛み付きしだい喰いまくってやる!!
 白亜紀の噛み合いなら我々の歴史がものを言う!!
 暴竜族のケンカ見せたる 特攻隊長 ティラノサウルスだ!!!
 デカカァァァァァいッ説明不要!! 13m!!! 6000kg!!!
 白亜紀の恐竜が今ベールを脱ぐ!!
 生で拝んでオドロキやがれッ

 というワケで、とうとう恐竜とバーチャルファイトらしい。
 本当なら範馬勇次郎も見学したい一戦なのだろう。

 ティラノサウルスはオリンピック選手なみの速さで走ることができるが、巨大な頭ろシッポのせいで小回りが効かない。
 足が短いトリケラトプスは足は遅いが、小回りがきくのでなんとか逃げられると予想されている。
 つまり、ティラノサウルスを倒すには左右のフットワークが重要だッ!
 てな感じでマジメに戦うのだろうか?

 チャンピオンには『D-ZOIC』という恐竜漫画も存在する。
 作者同士がケンカにならないような展開ならいいのだが。
 協力:所十三とクレジットされていたら、面白いんですけど。

 というワケで、妄想カマキリ戦のとき以上の緊迫感で木曜日をむかえるのだった。
 あ、あと読み切りで『疵面』もやるんだったな。
 こっちも、どんな感じなのか緊迫感がある。
 都合により終了ってコトはないよな……
by とら


2008年8月7日(36+37号)
第3部 第123話 最終兵器(リーサルウェポン)たる所以 (779回)

 愚地克巳 VS. ピクルが決定したッ!
 早ッ!


 刃牙 vs. ティラノサウルスの妄想バトルはスルーかよ。
 もしかしてリアルシャドーのダメージが大きすぎて病院に収容されたのだろうか?
 精神科に。

 ピクルと戦う条件として、徳川氏は早朝6時の東京ドーム球場を指定した。
 徳川さんは、すっかりプロモーター気分だ。
 ペイン博士はどうしたのだろうか?
 ピクルの心をつかんだと言うことで、主導権を握ったのかもしれない。
 研究の世界もスポンサーの意向には逆らえないから、金持ちの横暴にはなれているのかも。

 克巳は走って東京ドームに到着した。
 体をあたためて最初から飛ばす気だろう。
 鎬紅葉っぽい感じで。紅葉が試合で勝ったことがないのは忘れた。
 今の克巳は心技体のすべてが充実している。
 勇次郎も独歩と戦えば危ういと予想したことのある本部以蔵も、太鼓判を押してくれそうな感じだ。

 だが、克巳はピクルと戦う資格が自分にあるのかと悩んでいた。
 烈海王ですら問題にならなかったのだ。
 新必殺技を身につけたとはいえ、なかなか自信がつかないのだろう。
 負けたら喰われるし。


 東京ドームの入り口で、義母・夏恵がまっていた。
 末堂と同じくドリアン編で消息不明となった人だ。なんとか無事だったらしい。(バキ10巻 80話)
 買い物に出かけていて無事だったというウワサがあったが、真実は不明のままだ。
 末堂が消えるぐらいだから、夏恵さんだって消えてもよかろう。
 最近だと刃牙が消えかけているし。

 克巳が戦うと独歩に聞いたらしい。
 最大トーナメントのときは、克巳がこっそりと夏恵に試合を知らせたが、今回は逆だ。
 愚地独歩はやられたら、やり返す男なのだろう。
 アダだろうが、恩だろうが。

「あなたにとって一番大切な人を呼びました」

 夏恵は衝撃的なことをいう。
 克巳にとって一番大切な人といえば…………
 ここで烈海王の名前を思い浮かべた人はBL思想に毒されています。自重しましょう。
 ドイルのことを思い出した人はいるでしょうか。
 彼もまた消えた人物である。今、ナニをやっているんだろうか……

 だが、イチバンの人は夏恵しかいないと克巳はいう。
 そして強く抱きしめる。
 ただ一人の母にむける感謝と愛情の抱擁だ。
 ……独歩はイチバンじゃなかったのか。

 独歩に対する敬意は本物だろう。
 だが、父親は乗りこえなくてはならない障害でもある。
 師であり、父であり、ライバルだ。
 それに頑丈だから、あまり大切にしなくてもいいのかも。爆破しても死なない人だし。
 だから、イチバンは夏恵なのかもしれない。母は偉大なのだ。

 夏恵は試合を見ずにかえる。
 母親が観戦するには凄惨な試合だ。
 なにしろ、敗北(まけ)たら喰われる。
 やっぱり、喰われるんだよね?
 試合とは呼べぬ、古代の儀式のような戦いだ。


 そして、夏恵が呼んだという人物が克巳をまっていた。
 克巳にとって最重要な人。
 それは産みの母親だ。

 公演中の事故により、克巳の父はライオンに殺された。(グラップラー刃牙33巻 292話)
 そして、独歩の養子になる。
 克巳の母親はなにをしていたのだろう?

「わたしを…」
「憎みなさい……ッッッ」


 思わず母をだきしめる克巳に、母は言い放つ。
 母子は、円満な別れかたをしなかったようだ。
 克巳は5歳の天才サーカス少年だった。
 サーカス団にとって手放したくない才能だ。
 実際には放出しているので、かなり不幸な状況があったと思われる。
 だから、克巳は実の母といままで逢っていなかったのだろう。

 子供のころには理解(わか)らなかったことも、大人になると理解(わか)る。
 かつて、憎んだこともある母かもしれない。
 だが、もう憎しみは消えた。
 この世に ただ一人の母を憎めるワケもない。

 ただ一人の母が二人いる。オンリーワンだけど二つの心。
 二つなれども偽りなし。

(母親が2人……)
(なんという幸運だ)


 克巳は空手着に身をつつむ。
 表情にくもりなく、生気が充実している。
 劇的な再会を果たし、生涯最大の喜びを感じているのだろう。
 今なら毒手をうけても裏返るような多幸感がありそうだ。


 会場に向かう克巳の前に血だらけの刃牙がいた。
 あ、居たんだ。
 てっきり、妄想のティラノサウルスと戦っているうちに川に落ちて遭難しているのかと。

 外で血だらけになるのでは飽きたらず、東京ドーム内でも流血したらしい。
 どんだけ出血するのが好きなんだか。
 克巳に先をこされ、ちょっとだけ刃牙は不満らしい。

 自分にはピクルと戦う資格があると克巳がいう。
 冒頭にあった自分への迷いは消えている。
 今日、母親二人にあった。もう怖くない。
 克巳の精神は最高の状態になっている。
 たぶん、再会を演出した独歩の ひそかな勝利だ。

(ああ……)
(アンタでいい)


 おくりだす刃牙も克巳の実力を認めていた。
 でも内心で(アンタでいい)(前座は……)とか思っていたりして。
 最近の刃牙のことが、どうも信用できない。


 刃牙をパスした先に、義父・愚地独歩がいた。
 なぜか、騎馬立ちぎみに足をおおきく広げて腰を落とした構えだ。
 どういう意図があるのだろうか?

「父親によォ…………」
「尻(ケツ)拭かせるんじゃねェぞ」


 そのスタイルは、まさか拭かせるポーズか?
 謎が謎をよぶ中で、克巳は会場に向かう。
 克巳と独歩は目も合わせない。
 母との抱き合う対面とは逆に、視線すら触れない硬派な激励だった。
 互いに表情を見せないのは、過度なプレッシャーを与えないための配慮だろうか。

 さまざまな人からの祝福を受け、愚地克巳が会場入りをする。
 九回の裏のピンチに呼び出されるリリーフエースのように、球場内へッ!
 そこで待っていたのは、予想外の衝撃だった。
 次回へつづく。

 こんなところで、つづかれてはタマらない。
 二話連続掲載で本当に良かったと思う、今週のチャンピオンであった。
by とら


2008年8月7日(36+37号)
第3部 第124話 若きリーダー (780回)

『東京都下 神心会一門』
『220支部』
『総勢5万5千人』

 5万5千人の正拳突きだァ!
 ステルス空手家 末堂厚指導員が号令をかけ、一糸乱れぬ正拳突きとなっている。
 かつて克巳が強敵・花山薫と闘ったとき、加藤と末堂の正拳突き応援で克巳は復活した。
 集団正拳突きは、神心会の新しい応援なのかもしれない。

 5万5千人のなかには烈海王もいた。
 郭海皇も楽しげに拳をふるっている。
 みなの心は一つだ。

『負けるな大将!!!』

 克巳は、5万5千人の期待を受け止めることのできる男に成長していた。
 一国の軍隊に匹敵しそうな、集団のエールを受けて愚地克巳が原始人狩りを開始する。
 これだけの騒ぎでありながら、克巳はピクルの居場所を感じとっていた。
 いや、この騒ぎでも感じとることができるほどピクルのプレッシャーが強いのだろうか?

(いるんだろ)
(そこに…………)
(さっさと出てこい!!!)


 逆転のチャンスに呼ばれる代打のように、ピクルが飛び出してくる。
 しかも、スモークの演出つきだ。
 いや、これはクロロフォルムか?
 なんにしても、扉を開けるなりの奇襲攻撃だ。

 狩りをするときのような不意打ちだ。
 ピクルは克巳のことを強敵と見ているのだろうか?
 それとも、他に原因があるのかも。
 狩猟生活の人間はあまり大人数の集落をつくらない。
 つまり、5万5千のヒトはピクルにとって初体験だ。
 ピクルも未知のプレッシャーを受けてあせっているのだろうか?

 真正面から襲いかかるピクルを、克巳は迎撃する。
 一瞬で五連打を叩きこんでピクルの足を止めた。
 これはひとりで練習していた新技だろうか?(14巻 107話
 オープニング ヒットは克巳がとった。
 この勢いで、真マッハ突きを打ち込めるのだろうか!?
 今度こそ、次回へつづく。


 質量ともに最大級の応援をうけて愚地克巳が出撃した。
 こういう応援は、刃牙には無理なんだろうな。
 刑務所で かなりの人気を得たものの、神心会のように熱心に応援してくれるとは思えない。
 刃牙が克巳の通る廊下を血だらけにしたのは、ささやかな嫉妬だったりして。

 刃牙に猪狩並みの人間力があれば、試合が終わったときに出てきて観客をすべて持っていくことも可能だ。
 リアルシャドーもルミナもストライダムも全部すてて東京ドームに来たのは、人的資源を一気に得るためだったりして。
 とにかく、最近の範馬刃牙は油断できない。

 そんな刃牙に、先をこされたと言われて克巳も微妙だろうな。
 112話で、刃牙がおもいっきり先をこしているのだ。
「おやァ〜、人を出しぬいてピクルを連れだしたものの、一発でやられてエサの価値すら認められなかった刃牙クンじゃないですか?」
 ぐらいは言ってもいいと思う。
 あの時の刃牙って、完全に順番わりこんでピクル強奪しているんだし、怒ってもイイ場面だ。

 ピクルは刃牙が思った以上に遊べなかったので退屈していたハズだ。
 ずっとクロロフォルム浴をしていたのだろうか?
 だとすると、克巳がクロロフォルムを吸ってヤバいかもしれない。
 克巳が戦う前からダウンしないか心配だ。
 猛獣を倒せる格闘家でも、麻酔には弱いんだよな。

 前回ラストで克巳が受けた衝撃は、かつてガイアが受けた『100個の殺意』に似ていた。(G刃牙17巻 146話)
 だから、てっきり腕っこきのハンターが100人で克巳を待ちかまえていたのかと思いましたよ。
 独歩のしかけたドッキリで、ガイア流の殺気読みをマスターさせる秘密特訓だ!(想像)

 殺気ではないが、5万5千人分の気迫なんだしガイアに似た能力が発動してもいいと思う。
 そのためにはハゲるほどのショックが必要なんだろうけど。
 克巳は、爆破で毛根に大きなダメージを受けた。
 ゆえに髪への負担は望まないだろう。
 頭髪にかんしては守りに入っている。
 残念ながら、ガイアの能力は身につかない。

 気が早いのだが、克巳が負けたときの心配もしておこう。
 いや、心配は無用だ。
 克巳が負けそうになったら、みんなで乗りこめばいいのだ。
 5万5千人が一口ずつピクルに喰われたら、だれも死なずにすむ!
 そのための5万5千人です。刃牙には必要ないわけだ。
by とら


2008年8月21日(38号)
第3部 第125話 歴史 vs 時空 (781回)

 神心会5万5千人が応援する。
 師である義父も激励だ。妙に上から目線の主人公にも認めてもらった。
 生き別れた生母、行方不明(読者視点だと)だった義母との再会。
 強烈な応援・援護射撃が愚地克巳をもちあげる。

 いや、もちあげすぎだよ。
 高い。高すぎるよ。
 落ちたら大ケガする高さに持ちあがっている。
 地面に激突したら大ダメージだよ。
 こんなに盛り上がっているのに、後ろ向きな予想しかできない。

 克巳の持ちあげられた高さは、15mぐらいだろうか。
 五接地転回法の限界高度(7〜8m)を超えている。(グラップラー17巻 148話)
 人間はなァ! 高いところから落ちたら7年半も透明人間になるダメージを負うんだぞ!
 末堂をみろ。後遺症で はやくも今週 姿が消えてンじゃねェか。
 克巳よ、せめて五体満足であってくれ。

『舌根(ゼッコン)
『雁上(ガンジョウ)
『稲妻(イナズマ)
『夜光(ヤコウ)
『伏兎(フクト)


 ピクルの急所5ヶ所に克巳が連打を叩きこむ。
 近い間合で使用する手とヒジによる打撃だ。
 ピクルの奇襲で、克巳はかなり接近をゆるしたらしい。
 危うく組みつかれるところだった。
 真マッハ突きは大きく踏みこんで出す技なので、近い間合だと出しにくい。
 とりあえず、ピクルの襲撃を止める五連打というところか。

 並みの人間なら一発喰らっただけでダウンするような攻撃を五発喰らった。
 だが、ピクルはすこしグラついただけで、すぐに体勢をたてなおす。
 そして、組みついて噛みつく構えだ。
 きっちり残心していた克巳は、すぐに構えをかえる。

 ピクルが組みつこうとすると、克巳は後ろにさがり蹴りの間合にした。
 慎重に戦っている。
 過剰な応援をうけて熱くなりすぎているかと思ったが冷静だ。
 そして、ようしゃなく神心会・伝統の必殺技である金的蹴りを放つ。
 ピクルに有効だった攻撃は金的だと烈に聞いていたのだろうか?(13巻 98)

「キマッた〜〜〜〜〜」
「金的にモロだッ」


 応援する5万5千人が大歓声をあげる。
 どんだけ急所攻撃が好きなんだか。
 やっぱり彼らは試合をする選手ではない。
 武の集団だ。
 試合では使えぬ技を好む。相手の人生を破壊するような攻撃も大好き。

 股間を蹴られたピクルに同情して痛そうな顔を、誰もしない。
 普段から、『金蹴り姉妹』『金玉潰し』(注:18禁)などを見て、耐性をつけているのだろうか?
 戦う相手に同情していたら、思いきった攻撃ができないもんな。
 人として正しい行為かどうかは置いといて。

 金玉を打たれたピクルは当然のように股間をおさえて、前かがみになる。
 この反応は予想どおりだ。
 両手は股間でノーガード。無防備な頭が、目の前にある。
 狙いすました、膝蹴りでピクルのアゴをカチ上げたッ!
 K-1などでも、全身でぶつかる膝蹴りは一撃必殺となる技だ。

 短い時間での激しい攻防だった。
 克巳は、守るところを守り、スキを見つけて容赦なく攻める。
 非常にバランスのいい戦いかただ。
 克巳はけっこう油断してミスをすることが多い男だ。
 しかし、今回はスキも少ない。

「つ………強いのォ…」
「愚地克巳……」
「あんなに強かったかのォ…………………」

「いえ…………」
「強くなってます格段に……」


 徳川さんと刃牙が克巳の成長に息をのむ。
 マッハ突きの開発で、他の部分も鍛えられたのだろうか。
 足関節を増やすイメージを使えば、100m・200m金メダリストのボルトにも勝てそうだ。

 徳川さんと刃牙の反応にちがいがあるのが、面白い。
 刃牙が上から目線なのはいつものことだ。
 克巳と、戦ったことはないけど、弱かったことは知っていますと言わんばかりです。
 まあ、克巳を一撃で倒した烈に勝ったんだから、自分のほうがはるかに上だと思っているのだろう。

 徳川さんは、昔の克巳を見る目が曇っていたのかと思ったようだ。
 克巳は油断して攻撃を喰らうことが多い。
 油断しなければ、克巳は これぐらい強いのか?
 徳川さんは戦士をプラスで評価する人なのかもしれない。

 克巳は短期間で急成長した。
 だが、相手は恐龍紀最強の漢だ。
 戦車並みの頑丈な肉体を有している。
 烈の必殺コンボでも倒せなかった。
 やはり、トドメをさすのは真マッハ突きか!?

 ギャドッ

 ピクルキックが炸裂した!
 フォームもクソもない、力任せの蹴りだ。
 ムチャクチャな軌道だから、克巳も攻撃を読みにくいのだろう。
 ガードしたとはいえ、まともに喰らってしまった。

 そして、宙を舞う。
 刃牙を観客席まで飛ばした蹴りだ。(114話)
 克巳もセンター前ヒットぐらいの飛距離を飛ぶ。
 徳川さんが球場での戦いを選択したのは、ピクル戦がより広い空間を必要としているコトを感じたからだろう。
 最終的に、吹っ飛んでドームの天井に突き刺さりそうだ。いや、無理。

 人間業とは思えない衝撃だった。
 神心会5万5千人も思わず沈黙してしまう。
 ちゃんと防御はしたのだが、それでも大きなダメージを受けた。
 しかし、克巳はまだあきらめない。

(立ち上がれる身体  ――――に産んでくれた両親)
(立ち上がれる技術  ――――を与えてくれた父 独歩)
(立ち上がれる俺   ――――に育んでくれた母 夏恵)
4人の両親へ――――)
(感謝したい!!)


 立ちあがった克巳は真マッハ突きの構えをとる。
 イメージは練りあげられて骨が関節だらけだ。
 今回はじめて見た人は、克巳のことを改造人間と誤解しそう。
 能力者バトルではないので、ご注意を。

 つうか、恐竜時代からよみがえった原人と、無限イメージ空手の対決だよ。
 能力バトルとどっちが現実的なんだろ。
 ピクルと克巳の戦いは、肉体強化タイプと精神力ブースト系の勝負だ。
 克巳のイメージが乱れると弱体化するんだろうな。
 まちがっても東京ドームに梢江を呼んではいけない。

 イメージの力でパワーアップすることは、恐竜にはできない。
 やつらは しょせん動物だ。
 恐竜としか戦っていなかったピクルだが、克巳の構えに異変を感じる。
 未経験の技でも危険を感じたのだ。野性の本能だろうか?

『克巳は「遊び相手」から餌へと昇格した』


 ついにピクルが本気で喰うモードになったッ!
 刃牙を倒したときは、けっきょく遊びだったんだね。(114話)
 というか、遊びで蹴ってあんなに人が飛ぶのかよ。
 本気で蹴ったらどうなるんだ?

 そして、負けたら喰われるモードが発動してしまった。
 刃牙が喰われなかったのは、ピクルが本気じゃなかったことも大きいのだろう。
 さすがチャンピオン、運も超一流だ。
 しかし、克巳はピクルを本気にしてしまった。お互いに本気でぶつかる。
 この戦い、どうなる!?
 次回へつづく。


 克巳の真マッハ突きはピクルの肉体に通用するのだろうか?
 こんなに早い段階から必殺技に頼る状況になってしまった。
 出し惜しみをする余裕がない。
 烈 vs. 克巳戦の再現になりそうだ。

 逆に克巳は、ピクルの遊びでかなりのダメージを受けている。
 さらに本気になられたら、今度こそ一撃でやられてしまうかもしれない。
 だが、ピンチはチャンスに変わる。
 ピクルの攻撃をカウンターでかえせば、相手の力を利用できるハズ。
 つまり、ピクルは強力な自分自身の力で滅びるのだ。
 克巳には、まだまだチャンスがある。

 だが、克巳がピクルに勝っちゃうと、刃牙がこまる。
 妄想のティラノサウルスと戦って、血だらけになった苦労が報われない。
 まあ、本人はマゾなので痛い思いを堪能できて幸せなんだろうけど。

 克巳がピクルを倒しちゃったら、刃牙の戦う相手がいなくなる。
 弱っているピクルにトドメを刺すのは、かなり間違った選択だ。
 ならば、平和に生きたかっただけのピクルを殺害(刃牙の妄想内では)した克巳に復讐するのだろうか。
 なにしろ、刃牙はピクルのことを親友だと思いこんでいる。(116話)
 かってに敵討ちの脳内ストーリーを組み立てるかもしれない。

 最近の刃牙は妄想ばっかりだ。
 でも、思い込みで関節が増えるンだし、思い込みで友達が増えるのもアリか。

追記 (08/8/27)
 前回の感想では、うっかりフンドシのことを書き忘れていました。
 はいているのは2話前に、掲示板でデンジャラスライオンさんが指摘していました。

 野性児ピクルに下着をはかせるなど、上等な料理にハチミツをかけるようなもの。
 なんでフンドシなどはかせたのだろうか?
 そこは、13巻 98話で烈がみせた金的攻撃にヒントがありそうだ。

 グラップラーたちは容赦なく睾丸へ攻撃をくわえる。
 試合だと反則になる攻撃だが、地下闘技場ではそれも許されるのだ。
 最大トーナメントで、何個のタマが砕けて散ったかお忘れか?
 刃牙たちなら、玉砕しても本人が納得しているからよかろう。
 その後の人生に影響が出るだろうが、それは自己責任ということで。

 しかし、ピクルは人類の宝だ。
 世界に唯一無二の生命体ですよ。
 どう利用すればいいのか、私もワカらんが、とにかく貴重な存在だ。
 そんな彼の金玉を砕いていいわけがない。

 だから、ファウルカップ(金的ガード)の使用を提言したのだろう。
 これで打たれても比較的安心だ。
 ただ、ファイルカップを固定するのに下着が必要になりますが。

 そこで花山薫の出番となる。
 ピクルも恐竜レベルと認めた男だ。
 花山の指導ならピクルもしたがうだろう。
 ただ、花山はフンドシしかつけない男だ。
 ピクルの下着も当然フンドシとなる。

 ピクルほどの戦士なら、ファウルカップがトリケラトプスの襟巻きのように大切な部分をガードするものと見抜くだろう。
 たぶん、装備することに納得してくれるハズだ。
 これで、人類の宝の子宝の種は安泰となる。
 ペイン博士も一安心だ。

 ↓これは野球用ですが
D&M ファウルカップ 一般用 72D&M ファウルカップ 一般用 72
by とら


2008年8月28日(39号)
第3部 第126話 巨大な牙 (782回)

 進化したマッハ突きがついに実戦で試される。
 いきなり実戦で使用するのは不安だけど。
 仮免もとらず、車にのるようなものだぞ。
 ピクルと同じぐらいの巨漢である末堂あたりに試せばよかったのに。
 いや、それだと末堂がまた消えちゃうか。先週からすでに消えていますけど。

 恐竜時代の一流戦士であるピクルは克巳のかまえを見て、本気になる。
 ここからの戦いは命がけ、「敗北=エサ」バトルだ!
 克巳は生きのこることが できるのか?


 ピクルは自分のいた時代を思いだす。
 忘れかけていたけど、ピクルは時代を守るために戦っていた。(ピクル 6話)
 自分の過去を思いだすことで、気持ちを高めるのだろう。
 映画好きが、『燃えよドラゴン』(AA)や『ロッキー』(AA)のテーマ曲で燃えるのと同じ理屈だ。
 ピクルの精神テンションは今、白亜紀にもどっている!

『強敵だけを』
『強敵だけを』
『食べてきた』
『強敵だからだ!!!』


 ティラノサウルスッ!
 トリケラトプスッ!
 自分よりもはるかに巨大な怪物と戦ってきた。
 ピクルは両手を広げ真正面から恐竜たちを迎えうつ。
 道具はつかわず、素手でッ! 全裸でッッッ!

 短い文中に『強敵』を三回もつかうあたりに、ピクルのこだわりが感じられる。
 ただ生きるために食べるのなら、弱いものを食えばいい。
 しかし、ピクルは食べることよりも戦いを優先する生物だった。
 戦えないなら、飢え死にも辞さず。
 まるで白亜紀の範馬勇次郎だ。

 ティラノサウルスは肉食だからいいけど、トリケラトプス草食だ。
 なんか、むりに喧嘩うったみたいで、すこし気の毒かもしれない。
 戦うことにかんして、ピクルは容赦しないようだ。
 だから、積極的に戦わなかった花山にトリケラトプスを感じていたのだろうか?(14巻 111話)

 だとしたら、ピクルはまったくウブではない。
 花山がカンチガイしたのだろうか?
 喧嘩にかんして花山が読みまちがえるとも思えない。
 ならば、ピクルはとても純粋な心で喧嘩をしていたのだろう。
 利害など考えず、ただ戦いたい。
 最近の刃牙が失った心ですね。

『弱肉強食 絶対の法則』
『神が決定(さだ)めた法律(おきて)に一人反逆(さか)らい続けた』


 なんか"不運"(ハードラック)と"踊"(ダンス)っちまったようなピクルだ。
 ピクルたちがどんな文明レベルだったのか不明だが、『神』とか『法律』という概念があったのだろうか?
 というか、これはナレーション氏が暴走しているだけかも。
 全裸の野人に、それは法律違反ですよと言われてもなぁ……
 チ●ポしまってから法を語れよ。

 仲間たちが漠然と感じている世界の法則にピクルは逆らっていたのだろう。
 自分たちを阻むものに立ちむかうのは、人類のサガかもしれない。
 夜の暗闇や 冬の寒さに逆らい、火を手に入れた。
 普通のヒトは知恵と道具で世界に逆らうのだが、ピクルは肉体で反逆する。
 ピクルの全裸主義も、他人からすると浮いているのかもしれない。
 みんなはちゃんと服を着ているのに、ピクルだけ全裸で狩猟生活だったりして。


 そして、ピクルは対恐竜戦の構えをとる。
 ただ かまえるだけの克巳に危険な力を感じた。
 食虫植物や、毒液をはくトカゲのように、うっかり近づくとダメージをうける。
 いまの愚地克巳には、そんなイメージがあるらしい。

 ピクルの構えは範馬勇次郎と同じだった。
 両腕を左右にひろげる。
 体の前面がガラ空きになる攻撃特化型のかまえかもしれない。
 戦いを最優先にする生物同士で通じ合うものがあるのだろうか?

 刃牙と徳川さんは、すぐにピクルと勇次郎の類似性に気がついた。
 彼らは勇次郎至上主義だから、勇次郎に似ているものは良しとする傾向がある。
 勇次郎と似ているだけでピクル株は急上昇だ。
 さらに、勇次郎はピクル直系の子孫なのかと、読者として妄想が膨らむ。
 だが、刃牙たちはけっこう冷静だった。

「イヤ…… それより………」

 刃牙が話題を変えたッ!?
 普段なら、気がつくと勇次郎の話題になっているような刃牙なのに!?
 なんだろう。父離れの予兆か。
 刃牙が父親以上に興味のある話題が見つかったのは、成長した証かも。
 勇次郎という呪縛から解放されて、刃牙は自由になるだろう。
 まあ、今までも十分すぎるほど自由人だったけど。

 刃牙が勇次郎の話題より気にしたのは、克巳の撓(しな)やかさだった。
 腐っても範馬、SAGAっても地下王者だ。
 克巳が短期間で成長したことを刃牙は見抜いている。
 刃牙の新聞紙トレーニングでは追いつけないような差がついてしまったか?(117話)
 「撓(しな)やか」ってことは、脱力だけではなく多関節のイメージも見ぬいているのかもしれない。
 克巳は関節がふえて、そうとうしなっているんだろうな。

 烈は郭海皇に意見をもとめる。
 ここで決まるのか?
 ピクルと克巳の両者と戦ったことのある烈でさえ、予想がつかない。

 146歳の達人・郭海皇。
 日清戦争義和団事変も経験していると思われる歴史の生き証人だ。
 人生経験が豊富すぎる郭海皇は、ピクルと克巳の戦いをどう見ているのか!?

「許されるものなら」
「儂ゃ…」
「心臓を停止(とめ)てしまいたいよ…………ッッ」


 ッッ!?
 それはピクルには勝てないってコトなのか?
 二人の間のプレッシャーが強いという意味かもしれないが。
 とりあえず、死んだフリでもピクルからは逃げられない。
 ピクルは気絶した烈を喰ったぐらいだから、死体でも喰うぞ。(13巻 101話)

 刃牙が克巳の成長に驚愕(おど)ろき、郭海皇は死んだフリをしたがる。
 克巳の状況は有利なのか、不利なのか?
 なんとなく、刃牙は屍をひろって有効活用する気ありまくりじゃないかと疑ってしまうが――――

 全身、関節だらけになった、愚地克巳の真マッハ突きが、炸裂するッッッ!
 衝撃波を出し、その打撃は光ったッ!

 音速を通りこして、光速になったのか。
 いや、さすがに光速はないだろ。
 克巳の必殺技が見学者たちを白く光らせる――……

『刹那』
『戦士(ピクル)の脳裏をよぎったものは』
『宿敵(ライバル)Tレックスの振るう鋼鉄(はがね)の尾………………!!!』


 克巳の攻撃が決まった!
 だが。だが、しかし、ティラノサウルスと同レベルだ。
 残念だが、ティラノサウルスはピクルのエサにすぎない。
 ピクルを倒すには恐竜を超える必要がある。
 克巳は人間の限界を超えたかもしれない。
 だが、恐竜は超えられなかった。

 しかし、あきらめるには早い。
 克巳は短期間で急激に進化している。
 その結果が真マッハ突きだ。
 121話感想で書いたが、ここまでは 郭海皇の技術=中国4000年ですよ。
 肝心なのは、克巳が4001年目(空手501年目)を生みだせるかどうかだ。

 つまり、克巳 vs. ピクルはココからが本番なのだ。
 克巳は、マッハ突きを超える技を生みだせるのか?
 ピクルは現代武術を吸収して進化できるのか?
 克巳とピクルの進化競争みたいなものだ。


 というワケで、今回は最大限に克巳が持ちあげられた。
 刃牙も認める成長っぷりだし、ピクルは恐竜と互角だと判断している。
 もう、ジェットコースターの高さをこえて観覧車のテッペンにいる感じだ。
 ここから落ちたら、何年間消えたままなんだろう。

 ピクルが勇次郎と同じ構えをみせた。
 刃牙にとって仮想・勇次郎としての意味をもったかもしれない。
 ピクルと戦う理由が増えたのだが、それは克巳が負ける理由にもつながる。
 刃牙がやる気を出すと克巳の敗北フラグがたってしまうのだ。
 ならば、刃牙よ全力でやる気をなくせ!

 ピクルのかまえをすると、股間が丸出しになってしまう。
 これでは変質者だ。
 ちょうどコートをはおって、ばぁと前を広げた格好に似ているし。
 変質者もある意味では防御をすてた攻撃特化型だもんな。

 ただ、今のピクルはフンドシを装備している。
 とりあえず出版者的にも優しいスタイルだ。
 ピクルと戦う人も目の前でブラブラされていたら微妙にやりにくかろう。
 でも、烈は容赦なく手で叩いていたけど。
 なぜピクルがフンドシをはいたのかは、前回追記で書いたので省略する。

 刃牙とは関係ないのですが、今日はスゴい雷が連発していた。
 いや、現在進行形でゴロゴロいっています。
 落雷により、一度電源が寸断された。
 デスクトップで入力しているので、書きこんだ内容が消えてしまいました。

 それ以後も、蛍光灯が一瞬暗くなるなど雷の影響が消えない。
 けっこうドキドキしながら更新しています。
 今回感想が無事にWEBにあがれば、幸運に感謝だ。

追記 (08/9/3)
 新マッハ突きはティラノサウルスの尻尾なみの威力だ。
 既存の一撃ってのは、やっぱ弱いよな。
 だいたい、ピクルってティラノサウルスを倒して喰っているんだし。
 未知との遭遇をしないと、ピクルの冷や汗を引き出すこともできない。

 かなり前に すがたけさんからいただいた情報ですが、東京ドームの収容人数は5万5千人未満らしい。
 Wikipediaの記述だと、45,600人となっています。
 1万人分ぐらい不足していますね。
 まあ、特別席をどこかに作っているんじゃないでしょうか?

 あんまり詰めると正拳突きするスペースがなくなります。
 正拳突きするスペースのことを真剣に考えると、さらに収容人数があやしくなるので止めておきましょう。
 たとえ足りなかったとしても、気迫でカバーだ。
 1日30時間のトレーニングをするような気持ちで当たれば、4万4千人でも5万5千人ぐらいの気迫になる。

 また、旅烏さんが指摘されていましたが、神心会の女子部はどの程度参加しているのかと。
 多少やりすぎですが、克巳は女子部のことも気にかけているようですし、たぶん応援に来ていると思われます。
 古代オリンピックは全員裸でおこなわれていた。
 だから、ピクルが裸でも恥ずかしくない!
 そう考えていた時期が女子部にもありましたが、フンドシをはいていました。

 しかし、正拳突きの応援を出すタイミングって、克巳がピンチのときではなかろうか?
 最初からクライマックスにしちゃったら、中盤で息切れしそうだ。
 でも、うまくいけば克巳スペシャル4001が完成するかもしれない。

 予想として、克巳の原点であるサーカスの技だ。
 5万5千人を人間ハシゴにして、東京ドーム内で空中ブランコショーを開始する。
 東京ドームの天井位置からピクルを地面にマッハで投げ飛ばす。
 地面に激突したら、末堂と入れかわっているというスペシャル・マジックだ!
by とら


2008年9月4日(40号)
第3部 第127話 狩り(ハンティング) (783回)

 愚地克巳の新必殺技・真マッハ突きがついに実戦で炸裂する。
 ナニかにぶつけるのは これが初めてだ。
 武術家として進化したけど、無計画なところはまるで成長していない。
 というか、克巳の無計画はセコンドの烈海王がフォローしてやれよ。
 それとも、失敗させて学ばせる気か? ピクル相手だと、リスク高すぎだ。

 真マッハ突きは、116話から121話の6話をかけて熟成させた必殺技だ。
 フカヒレもびっくりの手間がかかっている。
 「実はすごい技を隠していました」逆転な漫画が横行する昨今、気持ちのいいくらい正統派(クラシック)な特訓じゃな。
 修行内容はイメージ至上主義の超理論でしたが。
 そんな究極の武術が野生に挑む。


 衝撃波が発生したッ!
 これぞ、音速を超えた証だ。たぶん。
 5万5千人が肌で衝撃を感じている。
 耳をおさえている人が結構いるけど、鼓膜は無事だろうか?

 東京ドームの天井が激しくうなる。
 密閉空間で衝撃波を発生させるという暴挙だ。
 あやうく一撃虐殺、5万5千人殺しになるところだった。
 サイボーグの放つ超電磁逆突きに匹敵する。いや、それは言いすぎだ。(参考:銃夢LO

 マッハ突きを喰らい、野生のタフさをもつピクルがヒザをついた。
 真マッハ突きの威力は確実にダメージを与えたのだ。
 なんと、ヨダレまでたらしている。
 汗は流していないが、ダメージは十分だ。

 刃牙ならヨダレをたらすと気絶のしるしである。5巻 38話114話
 きっと夢の中で美味い飯を食っているのだろう。なんとなく表情が幸せそうだ。
 刃牙は基本的にマゾだから、痛気持ちよさに うっとりしているのかも。
 だが、ピクルはちがう。純粋にダメージを受けている。

『ピクル 1億9000万年の人生………………初』

 いや いや いや いや いや。ノー ノー ノー。1億9000万年の人生は嘘だろ。
 なにしろ、1億8999万9975年ぐらいは確実に寝ていたんだし。(ピクルを25歳とした場合)
 意識のあった時間は現代人とたいして変わらんですよ。
 まあ、現代人は恐竜と戦ったことありませんが。

 恐竜との戦いがピクルに密度の濃い時間をあたえてくれたのかもしれない。
 ピクルを25歳とすると、1日2.1万年という矛盾をクリアすれば、1億9000万年の人生も可能だ!
 そしてリアルシャドーで恐竜と戦った刃牙も、バーチャル2.1万年の人生です。
 妄想力で克巳の1光年先を行っている。

 Tレックスの重量感(おもさ)をもった打撃が、胃に突き刺さる。
 重さと鋭さを兼ねそなえた未知の攻撃だ。
 おまけに人体の急所を狙うという知恵まであわせもつ。
 爬虫類には実行不能な攻撃だった。
 さすがのピクルも、これにはダウンする。

 会心の一撃だった。
 はぐれメタルだって倒せるような打撃だ。
 予想通り、ピクルにもダメージを与えている。
 だが、克巳は汗をダラダラ流していた。
 まるで強烈な攻撃を喰らった側のような反応だ。

(そして もう一つ…………)
(マッハの速度で正拳を打ち込んだなら………………)
(拳も破壊される……ッッ)

 たった一撃で克巳の左手はメチャメチャに折れていた。
 克巳が指先まで加速すると言いだしたときに心配したコトが現実となる。(118話
 強すぎる威力に、体の方が耐えられなくなったのだ。
 ピクルをダウンさせた代償は左拳。あまりにも大きい。

 烈海王は完成途中のマッハ突きを「マサカリの重さを持つサーベル」と評した。(119話
 だが、サーベルの細い刀身では、マサカリの重さに耐えられなかったらしい。
 鋭く重い理想の一撃は、もろい という弱点をかかえていた。

『なのに戦士は……………………』
『歓喜していた』


 克巳は真の音速に開眼したのだ。
 左の拳を失った今、残った五体がやけに熱いぜ!
 天才・愚地克巳がさらに進化した。

 しかし、122話で空打ちした真マッハ突きでは覚醒しなかったのだろうか?
 (右手に残る……… 想像(おも)ってもいなかったあの感触……)などと言っていたのに。
 実際に物をたたいてみないとワカらないのかもしれない。
 やはり、末堂で生き試しをしておけば……
 あ、でも、それだと練習で拳を破壊するコトになるのか。

 とにかく、克巳は音速に覚醒した。
 名づけて愚地"マッハ"克巳だ。いや、名づけんでもいいか。
 マッハの理合は完全にマスターした。
 現在(いま)のわたしはジャブよりも速い!!!

『今や繰り出す技の全てに』
『最新の方程式は当てハマった』


 すなわち、まわし蹴りもマッハだッ!
 全身の骨が細かい関節になっているイメージで蹴りこむ。
 蹴りには使用しない腕だって、多関節だ。
 反動をつけるために腕も加速しているのだろう。

 ジャブより速いマッハ蹴りだ。
 現在(いま)の克巳ならクシャミから、コッカケまで自在に音速化できそうだ。
 だが、人間の限界を超えた代償が克巳にかえってきているハズ。
 まわし蹴りを当てた左足は、無事なのだろうか?

『空手家 愚地克巳21才の夏…………』
『灼熱の時間(とき)――――――』

 さらに、右手で行ったァ〜〜〜〜―――ッッッ!
 自分も相手もすべて破壊するつもりだろうか。
 まるで車体を燃料にして進む機関車のように、破滅しながら栄光の道を進んでいる。
 一切の後悔なしで、克巳は燃焼しつくす。

 克巳の肉体と、ピクルの肉体。どちらが先に壊れるのか!?
 勝負は、タフネス比べになりそうだ。
 その場合、克巳がピクルに勝てるとも思えんのだが。

 だが、克巳は進化の喜びで攻めている。
 ピクルは、未知の打撃を受けて耐えねばならぬ。
 気持ちの面では、克巳のほうが有利だ。
 勝負の行方は、次回へつづく。


 前回ラストで、ピクルがその程度の攻撃は知っているという感じだったので心配だった。
 でも、きっちり驚愕(おどろ)いてくれるのがピクルのいいところだ。
 冷や汗ぐらいサービスで流せばいいのに。
 やっぱり、原始人だから脳機能が現代人よりすこし劣っているのかもしれない。
 この攻撃は!? →検索→ Tレックスと同しだ! →判断→ あ、ウソ。なんか違う。

 ピクルは勇次郎がつかった未知の技(合気)をすぐにマスターした。
 頭での判断能力は低いかもしれない。だが肉体操作に関しては現代人に勝る。
 克巳のマッハ突きも、すぐに体が反応するようになりそうだ。

 克巳は自分の体を使いすてながら戦っている。
 とりあえず、手足など体の末端から使いきるつもりだろうか。
 ヒジ、ヒザ、肩ぐらいまで、ヤったら自爆で再起不能になりそうだ。
 アンパンマンと違って、パーツは返ってこないんですよ。
 エンドルフィンが出すぎて、どこまでも暴走しそうだ。

 空手だからしかたがないのだけど、打撃技だと体がもたない。
 マッハの投げ技とか、マッハの絞め技とかできないものだろうか。
 塩田剛三先生は「俺は、地面を武器にできたよ」と言ったらしい。(格闘士烈伝
 まあ、言うだけなら花田も言っていますけど。(グラップラー刃牙4巻 24話)

 克巳は中国拳法だけでなく渋川流柔術も学んでおいたほうが良かったかも。
 音速の投げ技が完成すれば、ピクルだって一撃ですよ。
 柔道100kg超級の金メダリスト石井慧は刃牙好きの容疑がある。(参考:12
 投げに使用する関節の同時加速とか、関節がさらに増えるイメージとかで、最終的にマッハ投げを完成させてくれるかもしれない。

 今のところ克巳が押しているように見える。
 だが、ダメージの与え合いという戦いをしているため、最終的に克巳が不利になるだろう。
 花山と殴り合いをしているようなものだ。
 脅威の肉体タイプをあいてに殴り合いは、良くない。

 もっとも、克巳は花山に勝っている。
 vs.ピクルも、限界を超えた瞬間になにかをつかんで、新生克巳が誕生するかもしれない。
 それこそが、空手501年目なのだ。
 安易に投げ技を使わないことで、さらなる進化ができるかも。

 ただ、ピクルも条件は同じなのだ。
 力だけに頼って戦ってきたピクルが、技術を得たらどうなるのか?
 克巳だけではなく、ピクルも進化するかもしれない。
 すでに合気を学習しているのだ。空手技もすぐにマスターするだろう。

 あと、ピクルには拘束衣(フンドシ)を外すという最終手段がある。
 花山には「侠客立ち」、範馬は「鬼の背中」、烈は「クツを脱ぐ」という切り札があるように。
 ピクルもフンドシを開放することで真の強さを発揮できるようになるのだろう。

 1. パンツじゃないから恥ずかしくない!(フンドシだから)
 2. パンツだから恥ずかしくない!(全裸でないので)
 3. パンツはいてないから恥ずかしくない!(全裸が基本なので)

 ピクルの常識は三番目だ。
 つつみ隠さない姿こそ、自然の美です。ピクル的に。

追記 (08/9/10)
 最近の板垣先生はピクルに熱中しているのか、イブニングで連載中の餓狼伝が休載気味だ。
 トーナメントが終わっちゃったので、今後の展開をどうするのか本気で悩んでいたりして。
 なにしろ、イブニングに移籍してからずっと活躍していなかった丹波を主人公として再起動しなくちゃいけないのだ。
 それなりの舞台を用意しないと、光らないよな。

 丹波vs.堤は、何度みても震えが走るほど素晴らしい戦いだった。
 あのころの輝きを、もう一度!

 というわけで、われらが主人公・範馬刃牙も同じような状況だ。
 ピクルが出てきてから、影がうすいのなんのって。
 それこそ、イブニング移籍後の丹波みたいなものですよ。
 『もやしもん』すらライバルにならないぐらい、活躍しない。出番すらない。

 うっかり話の中心からそれてしまったが、刃牙についてだ。
 せっかく妄想のTレックス(ティラノサウルス)と戦ったのに、カットされた。
 作者まで主人公に試練を与えなくてもいいのに。

 ルミナが「こう見えてもボクは恐竜通だ」と言いだして、恐竜ファイトを解説してくれたかも知れないのに。
「刃牙さん、Tレックスは火をはきません!」
 的確なツッコミで刃牙をサポートだ。
 そうなると、今度は本部の出番がなくなるな。
 まあ、本部の出番は元から無いのかも知れないが。
 『範馬刃牙』になってから一度も出てきてないよ。

 刃牙が主人公らしく活躍する展開は、どんなモノがあるのか?

(1) 喰われそうになった克巳を助ける
 健闘したものの、ピクルにかなわず克巳は気絶してしまう。
 例のごとく、泣きながらピクルは克巳を喰おうとする。
 一口かじったあたりで、刃牙が飛びだす。
「ピクル、俺が相手だ!」

 食事をジャマされたピクルが怒る。
 ラウンド2開始か!?

「克巳と派手に喧嘩し、多少ダメージが残っちゃいるが」
「相手は小兵だ問題はあるまい…………って」
「嘗めてんのは てめェなんだよォッッ」
「今日は見逃してやる」
「飯喰って出直してこいッッッ」

 オリバのときと同じキレかただ!(8巻 58話
 ピクルはとりあえず帰るのだった。
 飯のジャマしといて「飯喰って出直してこい」はヒデェよ。ピクルがしゃべれたら講義していただろう。

 刃牙は克巳の敵をとるべく、烈海王と郭海皇に真マッハ突きの撃ちかたを教えろと迫るのだった。

(2) 喰われそうになった克巳を助ける2
「危ないッ! 克巳さん」
 ピクルに喰われそうになった克巳を刃牙が助ける。
 とっさにパンツからイチモツを取りだし、聖水をぶちまけたのだ。
 うわ、こりゃ喰えん。ピクルもあわてて逃げだす。
 刃牙の機転により克巳は一命を取りとめるのだった。

(3) 喰われそうになった克巳を助ける3
 ピクルに喰われそうになった克巳を、飛び出した末堂が助ける。
 だが、今度は末堂が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった末堂を、飛び出した加藤が助ける。
 だが、今度は加藤が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった加藤を、飛び出した烈海王が助ける。
 だが、今度は烈が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった烈を、飛び出した郭海皇が助ける。
 だが、今度は郭海皇が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった郭海皇を、飛び出した独歩が助ける。
 だが、今度は独歩が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった独歩を、飛び出した本部が助ける。
 だが、今度は本部が喰われそうになる。

 ピクルに喰われそうになった本部を、飛び出した花田が助ける。
 だが、花田が喰われてしまった。
 刃牙は花田のカタキを討つため、修行の旅にでる。
by とら


2008年9月11日(41号)
第3部 第128話 空気の壁 (784回)

 真マッハ突きは自爆技だったッ!
 使用した部位が破壊される諸刃の剣だ。
 一方的に攻撃しているのだが、克巳の体はボロボロになっていく。
 ピクルを倒すのと、克巳の体が壊れるのと、どっちが早いッ!?

『万日の時を費やし―――――――――
 練り上げられ積み上げられた先人の知恵と術理が―――――――』
『天才愚地克巳の手により』
『飛躍する』


 話は一度 技の解説にもどった。
 想像(イメージ)により関節を増やして、打撃を加速し、音速(マッハ)を超えるッ!
 これが、これこそが真マッハ理論だ。
 発想が飛躍する。否、飛躍しすぎる。まさに21世紀型の思考だよ。
 想像による多関節の前では、関節の同時加速も霞む。

 以前は正拳突きでしかマッハ突きを撃てなかった。
 しかし、進化して加速した克巳は廻し蹴りや手刀もマッハに変える。
 今の克巳なら水の上だって走れそうだ。
 生物の限界を超えちゃうのが、人間のスゴさなんだろうな。

『原始の力もマッハの前では分が悪い』

 ピクルが完全にダウンしたッ!
 原始人というムチャを倒せるのは、音速(マッハ)というさらなるムチャだ。
 ムチャ同士がぶつかったら、よりムチャなほうが勝つ。
 とりあえずムチャ度数は克巳の方が上だ!

 だが、打撃に使用した克巳の手足は砕けてしまった。
 ピクルはどんだけ頑丈にできているんだ。
 徳川さんも、ええぃ白亜紀の原始人はバケモノか、と戦慄した。
 ロビンマスクの鎧ぐらい(硬度9)硬いかもしれない。
 ジャンクマンにぐしゃぐしゃにされたり、けっこう変形する鎧でしたが。

 ここでペイン博士が登場する。
 ピクルの扱いについて徳川サイドと揉めていたので、出ていったのかと思ったが、ちゃんといたんですか。
 そして科学的な解説をするため、刃牙と徳川さんの間に座る。
 学者のくせにポジション取りが上手い!
 そういえば、ピクルの背後をとって一発でダウンさせたこともあった。(13巻 101話
 実はグリーンベレー出身だったりするのか?

 克巳の負傷は音速の壁を超えたときのダメージだという。
 速度が上がると、空気抵抗もバカにできなくなる。
 音速の壁を超える時、金属製の航空機すらバラバラになることもあるらしい。
 それを人間の手足が実行するのだ。
 克巳の拳はピクルの体にとどくより早く、砕けていた。

 ピクルからの攻撃は受けていないが、克巳は座りこんでしまった。
 実質的なダウンだ。
 いまごろ蹴られたダメージが効いてきたワケではないだろう。(125話
 マッハの攻撃は、ヘタな攻撃よりも確実に克巳の体を破壊している。

(両手と左足を犠牲に やっと手に入れた確かな有利)
(なのに―――――――――)
(奴はもう回復しつつある)


 刃牙は戦士の眼でピクルのようすを観察していた。
 そして、ピクルが反撃に移ろうとしているのを感じとる。
 ピクルはまだ寝たままなのに、すごい観察眼だ。
 さすが一流闘士である。腐っても範馬ですよ。

 克巳はなぜ追撃をしないのだろうか?
 武道家である克巳には喧嘩の美学は無いハズだ。(グラップラー刃牙27巻 238話)
 手足のダメージが大きく 動けないのかもしれない。
 なんにしても克巳の状況が、最大のチャンスから、最悪のピンチに変化(かわ)った。

 克巳は立ち上がることができるのか?
 そして、まだマッハ攻撃を撃てるのか?
 次回はたぶんピクルのターン。
 克巳は生き残ることができるのか?


 克巳の負傷はピクルの体にぶつかったできたモノではない。
 音速の壁にぶつけたのだ。
 …………音速の壁って、かなり硬いんだな。

 じゃあ、ピクルをマッハで投げ飛ばした場合、音速の壁にぶつかって空中でダメージを受けるのだろうか?
 やっぱり、渋川先生に投げ技を習っていたほうが良かったかもしれない。
 ただ、動かす質量が大きいので、突きと同じ速度で人を投げ飛ばすのは無理だろうけど。

 旧マッハ突きを撃つときに拳は壊れなかった。
 音速を超えるといわれるムチも壊れない。
 つまり『音速の壁』にぶつかっていないのだ。
 未完成だからこそ、克巳の拳も無事だったのだろう。
 じゃあ、道場で真マッハ突きをはじめて空突きしたときは?(122話

 克巳は拳に『想像(おも)ってもいなかった』感触をうけた。
 つまり、それが音速の壁だったのだろう。
 拳のダメージが少なかったのは、死ぬほど本気で突いていなかったためかもしれない。

 同じ突きでも、空突きと物を殴るときでは体の動きが微妙にちがう。
 腕がちぎれて飛んでいくならともかく、突きはどこかの時点で静止する。
 だから、空突きの場合は腕が伸びきる前に、減速がはじまっているのだ。最強格闘技の科学

 物を殴るときは、ぶつかる瞬間に拳が最高速度になるように体が動く。
 当たって止まるから、自分でブレーキをかける必要はない。
 だから、空突きではバランスを崩さないけど、当てるつもりの攻撃が外れるとバランスを崩すのだ。
 あまりに当たり前の話でもうしわけありません。

 だから、ピクルに当てるつもりで撃った克巳の真マッハ突きは、まったく減速しないで突き進んだのかもしれない。
 そして音速を超えた。
 やっぱり、末堂あたりに試し打ちしておけば……

 天才克巳は空気の壁に気がつきかけていた。
 対策をしなかったのだろうか?
 空気の壁対策ができたとき、それが真の完成なのかもしれない。
 現状だと、空気の壁にぶつかって減速しているはずなので、威力も落ちているだろう。
 真の真マッハ突きは、まだ完成していない!

 おもいつく対策は、加速を急にすることだ。
 相手の体に触れる寸前で、急加速すれば空気にぶつかるヒマもない。
 さすがにマッハ寸勁とかは無理だろうが、インパクトの瞬間に力をこめることで加速時間を短くする。
 攻めの消力(シャオリー)と同じ理論だ。

 真マッハを三度撃ち、克巳はなにかをつかんだのかもしれない。
 空気の壁により自分の体を傷つけず減速もしない、安全・強力なアルティメット真マッハ突きが完成するのか!?

 あと、根本的に空気がジャマだ。
 減圧しよう。いや、ここはドームか。むしろ加圧されてんな。
 って、克巳が壁にぶつかったのは、加圧されたドームの空気が原因か!?
 地の利が悪い。みっちゃん、空気濃いよ。なにやってんの。
 グッジョブ ならぬ、バッジョブだ。

 顧問に柳龍光をよんできて真空技も教えてもらえばよかったかも。
 いやいや、そんな広い空間を減圧できないって。
 5万5千の神心会門下生が、いっせいにガイアや烈なみに空気を吸いこんで人力で気圧下げるとか……
 ガイアが俺にもっと吸いこめと囁いているぜ。

 空気を読まない傾向のある戦士たちを妨害するのが空気とは、皮肉なものです。
 花山が本気の拳を握れないように、克巳も本気のマッハ突きを撃てなくなりそうだ。
 空気の壁がこれほど強力なんて。
 ちなみに、リアルシャドーの使い手・刃牙には『空気の壁』ならぬ『空気の嫁』がいる。たぶん。
 ピクルもはだしで逃げ出す『KOZUE』だ!


 おまけ1


 前に紹介したジェット機の衝撃波(?)映像です。
 衝撃波っぽいヤツは音速以下でも発生するそうだ。(参考




 おまけ2
 1ヶ月遅れだが、刃牙最新刊の絵が表示されるようになった。

範馬刃牙 14

 って、なんかグニャってる!?
 と、思ったらコミックスでは珍しく横向きのデザインだったらしい。
 他の本と並べるので縦横サイズをあわせたら、グニャってしまった。
 ↓正確にはこれ。 まだ、グニャりが直っていない気がするのは、なぜだろう。

範馬刃牙 14

追記 (08/9/17)
 よく考えたら、克巳はオロチで大蛇属性なんだ。
 巨大爬虫類である恐竜を主食にしているピクルとは相性が悪すぎる。
 哺乳類じゃないと勝てないよな。
 やっぱり、哺乳類が名前に入っている「範馬」じゃないとダメなのか。

 オマケに克巳には「巳」の字が入っている。
 いわずと知れた干支の巳(へび)だ。
 どこまでもスネーク的な愚地克巳であった。
 きっと弱点は冬とピクルだ。
 好物はタマゴ。

 回復不能のダメージを受けている克巳であった。
 しかし、ヘビといえば脱皮するので不死とか、再生するとか言われている。
 だったら、克巳だって脱皮すればいいじゃん!
 思い込み(イメージ)で関節が増えるなら、思い込めば脱皮だってできる!
 にょろっと皮を脱ぎすてれば、克巳は生まれ変わったような玉の肌に若返るぞ!

 ただ、心配な点もある。
 思い込んで関節が増えた骨って、蛇みたいだ。
 あまり激しく思い込んでいると、全身ヘビになってしまうかもしれない。
 使わなくなった脳の原始的な部分を刺激して、キマイラ的な変身をしそうで心配だ。
 けっきょく、ヘビじゃ勝てないんだろうし。
by とら


2008年9月18日(42号)
第3部 第129話 体重差 (785回)

 灼熱の時を駆けぬける愚地克巳と、凍結された時代からよみがえったピクルが激突する。
 一方的に攻めているのは克巳だ。
 しかし、ダメージは防戦のピクルよりも、攻めている克巳のほうが大きい。
 克巳は、このまま敗北(やぶ)れるのか!?

 マッハの攻撃を喰らってダウンしたピクルが何事もなく起き上がる。
 出血・発汗・歯折は、まったく確認できない。
 つまりダメージは皆無だ。
 せめて出血ぐらいして欲しかった。
 ちなみに、ダメージ表現は 歯折 > 発汗 > 出血だ。汗のほうが重い。
 花山の鼻血なんて、ため息みたいなものですよ。

『打ち込んだ者が跪き――――――』
『被弾した者が見下ろす』
『嗚呼(ああ)…………
 何故 神はこのような者を現代に…………』


 東京ドームを物理的に震撼させた真マッハ突き・真マッハ廻し蹴り・真マッハ手刀の三連撃。
 音を聞いただけでワカる破壊力だ。しかし、ピクルに通用しない。
 神心会・応援団は5万5千人でガッカリした。
 自分たちの鼓膜が破れるような攻撃だったのに、ピクルのふんどし一枚破れない。
 とうとう神に文句をいいはじめた。

 たしかに現代人からみれば絶望的に強い肉体をもった相手だ。
 神を呪いたくもなろう。
 だが、この感想は一般空手家のものだ。
 独歩は虎と戦い、ガーレンは巨大アナコンダと戦った。
 刃牙なんて妄想と戦いましたよ。
 イロイロな意味で神とか悪魔を超越しちゃっているのが、地下戦士なのだ。

 愚地克巳は地下戦士である。
 猿とか虎とかアナコンダぐらいまでは想定の範囲内だ。……たぶん。
 鮫とか鯨とか大ダコとかイカ娘(AA)を出されたら、さすがに引くだろうけど。
 だから、バケモノなみのタフネスにも絶望しないハズだ。

 現代にはすでに範馬勇次郎という怪物がいる。
 克巳は、独歩のカタキをうつため勇次郎と戦うつもりだった。
 ピクルていどは想定の範囲内ですよ! たぶん。
 ところで、克巳は今でも勇次郎を倒すつもりなのだろうか?

 旧マッハ突きで勇次郎をたおす。そう考えていた時期があった愚地克巳だ。
 バケモノは望むところ。
 むしろ克巳は強敵を与えてくれた神に感謝しているハズ。
 ……たぶん。


(当たり前のことが当たり前に起こっている
 ただそれだけ……)


 刃牙は冷静に克巳の不利を分析するのだった。
 たしかに、その通りかもしれないが、なんか冷たいな。
 負けたら喰われるんですよ!?
 もっと、真剣に心配しようよ。
 刃牙は克巳のことを客観的に見ることができるんです。烈とは違うんです。

 もう一人、冷静な人物がいた。ペイン博士である。
 博士は科学者なので客観的に物事を判断するのだろう。
 そして、ピクルを格闘家と戦わせることに反対だ。
 刃牙たちに冷たくなるのもしかたあるまい。

 だが、ペイン博士こそ、対ピクルの最終兵器だ。
 ピクルを麻酔で鮮やかに眠らせた手腕は各界で絶賛されている。(13巻 101話
 もしかしたら、ドーム内の5万5千人中で最強の男かもしれない。

 ただ、ピクルはクロロホルムに強い耐性をみせていた。(117話
 麻酔も効かなくなっているかも。
 そうなったら、ピクルを止められる人間がいなくなる。
 マッハでピンチだ。
 だれか、鬼パパ呼んできて!

「改めて考えてみたまえ」
「彼等 原始生物のサイズを!!」


 たとえば、スーパーサウルス。体長33メートル・推定体重30トンのモンスターだ。
 そんなスーパーサウルスも、T-レックス(ティラノサウルス)に捕食されていてもらいたい。
 ティラノサウルスの研究がすすんで、あんまり幻想を抱けない現在ですが、そこをなんとか……
 まあ、自分より重いトリケラトプスを襲ったのは本当らしい。(肉食恐竜の真実
 自分より大きい相手を襲うのだから、ティラノサウルスはチャレンジャーなのだろう。

 そんなティラノサウルスが繰りだす攻撃が克巳以下の威力なワケがない。
 というのがペイン博士の主張だ。
 困ったことを言い出しやがったな。
 たしかに、闘争において体重差は大きな要素となる。
 刃牙vs.オリバで、アイアン・マイケルも力説していた。(10巻 74話

 でも、刃牙がオリバを正面から撃破したことで、体重差はハネ返せるという実績が生まれた。
 もっとも 私は刃牙がこっそり(無意識に?)技術をつかったと思っていますが。(76話
 とにかく、刃牙世界で体重差をもちだすのは、あまり意味がない。
 ペイン博士は空気を読もうや。

 ただ、科学者なら運動エネルギーの方程式を尊重したいだろう。
   E = 1/2*m*v^2   (運動エネルギー = 質量×速さ×速さ÷2)

 つまり、克巳が打撃に10kgの重さをのせてマッハ(1225km/h)突きする。
 ティラノサウルスの移動速度は最大に見積もって40km/hぐらいと言われているので……
 だいたい10トンの物体が40km/hで体当たりしたぐらいのエネルギーがある。
 750cc(ナナハン)より数倍上だ。だったらイケるぜ!

 ペイン博士はティラノサウルスをなぜか15トンと見積もっています。(実際の推定体重は5トンぐらい)
 ならば、克巳が打撃にのせる重さを15kgにすればいい。
 音速でればティラノサウルスに勝てる!
 3倍速いシャアザクのキックは威力が9倍だ!
 ウォーズマンにも教えてあげたい!

 ティラノサウルスのリアル体重は置いとこう。
 問題は空気の壁だ。当たる前に空気の壁で減速しては意味がない。
 おまけに速い打撃を目指すあまり、体重をのせることも難しいだろう。
 体重100kgだと、前腕と手は2.4kgだ。(最強格闘技の科学

 おそらく、3kgぐらいが打撃に体重をのせる限界だろう。
 ペイン博士はそういう意味で、克巳をティラノサウルス以下と判断したのかもしれない。
 たんに、クロロホルム吸った影響で頭がモヤっとしているだけかもしれないが。
 途中でやってきたのは、直前まで気分悪くて倒れていたのかもしれないし。


 ピクルは容赦なく四足の構えをとる。
 人類英知四千年の盾を砕いた、原始野生の矛ッ!13巻 100話
 ティラノサウルスを倒す必殺の一撃だ。
 生命危機レベルの大ピンチ!

(心配するな………ッッ)
(俺はまだ使用(つか)っちゃいない!)
(俺だけが摑(つか)んだ――――――
 俺だけのマッハッ)


 愚地克巳の炎は消えちゃいないッ!
 マッハ突きの更なる進化形があったのだ。
 克巳は立ちあがり、全身を脱力させる。
 そんじょそこらの、ゆるキャラよりもはるかにユルい。

 まだ、脱力と菩薩の拳は使っていなかったのか!?(121話
 今までのマッハ突きは郭海皇が認めたことから、中国武術4000年の技だった。
 だが、克巳が次に放とうとしている技こそ、進化した4001年目の打撃なのか!?
 ついに、過去の殻をやぶって未知の打撃が生まれおちる。

 ッ!
 克巳の右腕が消えた!?
 目にもとまらぬ高速度ッ!?
 これが新・脱力・真マッハ菩薩拳かッッッ!
 次回へつづく。


 というワケで、克巳が予想外の新技を出してきた。
 すでに右手は砕けているのだが、大丈夫なんでしょうか。
 脱力しているから、問題ないのかもしれない。
 掌底を使う可能性もあるし。

 てっきり、前回までのマッハ突きですでに脱力しているものだと思っていた。
 脱力はまだ取っておいたんですね。
 今までは緊張していて、脱力しきれなかったのだろうか?
 みんなが すごい勢いで盛りあげるしな。
 思わず脱力するような応援はできなかったのだろうか。

 で、新技はどんなモノなのだろう。
 克巳が空突きしたとき、脱力して打っていた。でも、拳は無事だ(121話
 前回、拳が無事だったのは当てる意識の有無と、ドーム内の気圧差が原因だと推測した。
 脱力も理由だったのかもしれない。

 攻めの消力(シャオリー)は脱力が必要だ。
 新技はあたる直前まで脱力して、最後に急加速するのかもしれない。
 拳に優しく、空気の壁で減速しない技だ。
 ついでに見学者の鼓膜も安心です。
 それが ゆるマッハ突きかもしれない。


「まだあるというのか」
「この先がッッ」


 克巳のかまえを見ただけで、郭海皇が吼えた。
 サングラスをふれずに割るという荒業まで見せている。
 マッハまばたき でもしたのだろうか?
 骨のないまぶたに関節を作るイメージで加速すれば、たぶん可能だ!
 『メイカー』(AA)で眼鏡を割った原理は、これだったのか……

 郭海皇の理解を超えていることから、克巳の新技こそが4001年目の一撃だと想像できる。
 この一撃なら。
 4001年目なら、あるいはピクルを倒せるのかも……


「来いやァ…」
「親友………」


 ピクルをむかえ撃つ克巳は、原人を親友とよんだ。
 やはり、克巳は神を呪ってなどいない。
 竜殺しの強者と戦えることを喜んでいる。
 恐怖も絶望もない、良好な精神状態だろう。
 脳内もゆるゆるな克巳なら、勝てる!

 ただ、ピクルの竜殺タックルは危険だ。
 体重15トンの恐竜に、体重100キロでは勝てないといわれる常識をくつがえす攻撃ですよ。
 ピクルが恐竜に勝てるなら、ほぼ同じ体重の克巳だって恐竜に勝てんじゃないの? という疑問はある。

 しかし、チンパンジーは人間よりも体重は少ないが、力が強い。(参考
 何度も書くネタですが、野生動物は人間の基準に当てはまらないのだ。
 原人の体重100kgと 現代人の体重100kgは、質がちがう。

 人間だって江戸時代の人は、現代人よりずっと頑強だったようだ。
 楽な生活で、人間は肉体能力を失いつつある。
 もっとも、現代人は江戸時代の人より、はるかに長寿で老化もおそい。
 昔は初老といえば40歳ぐらいをさしていた。(参考:Yahoo!辞書
 実際、明治の小説『坊つちやん』(AA)では うらなり君の母を「五十ぐらいな年寄(としより)」「お婆さん」と評している。
 昔の人は、50歳でお婆さんに見えるぐらい老化したらしい。

 太く短い人生をあゆむ原人ピクルと、知恵を積み重ねて戦う愚地克巳。
 勝利するのは、どっちだ!?

 そして、原人に匹敵する反則的な肉体をもつ範馬一族は、絶対有利なポジションに立つのだった。
 猿以上に頑強で、老化もおそいってのは反則だよな。
 しいて言えば、性癖に多少問題があるけど。
 どんな相手にでも欲情できるのは、繁殖の面からみるとプラスだし。
 気をつけないと範馬一族が世界をおおいつくすかもしれない。

追記 (08/9/24)
 今週の『さよなら絶望先生』で『あの漫画家の国防力(空挺)』というネタがあった。
 板垣先生か!? 板垣先生のことなのか!?
 他に空挺部隊出身の漫画家がいるとは思えないので、たぶん板垣先生のことなんだろう。
 本宮ひろ志も自衛隊出身らしいですが、空挺部隊じゃないし。

 話をもどして、音速の愚地克巳だ。
 四千年の歴史をさらに進化させて「俺だけのマッハ」を完成させるのだろう。
 ナンバー1よりオンリー1だ。

 しかし、なんで今まで出さなかったんでしょうか?
 最初から出していれば拳が健康なうちに使えたのに。
 可能性として

(1) 本気を出すと返ってくるダメージも大きいので、小出しにした。
(2) 本番でいきなり出すのは怖いので、難易度の低い技から出していった。
(3) ドラマチックな演出をしたくて。
(4) 人工芝の感触が裸足にこそばゆかったので、全力が出なかった。さっき、やっと慣れた。
(5) 早起きしたので調子が出なかった。
(6) 忘れていた(作者が?)
(7) 実は、さっき思いついた(作者が?)

 遊び好きな克巳だけに、演出だろうか。
 刃牙ならたいていの説明が『マゾだから』で終わるんだけど。
 ティラノサウルスの妄想と戦ったのもマゾだからなんだろうな。
by とら


2008年9月25日(43号)
第3部 第130話 成りし時 (786回)

 空手会の最終兵器(リーサルウェポン)愚地克巳が見せる4001年目の奇跡ッ!
 これぞ最終兵器の最終兵器・新しい真マッハ突きだ。
 出し惜しみしたのは、最終兵器だからだろうか。
 必殺技を開始10分ぐらいで出すのは、アニメにおける敗北フラグだしな。

 持てる関節をすべて動員した。
 筋肉を最大出力で動かすため、脱力する。
 自分の限界を超えるため、無限のイメージで関節を増やす。

(当てる貫く……)(当てる弾く……)(当てる砕く……
(当てる響かせる……)(当てる切る……)(当てる跳ばす……)(当てる潰す……
(当てる壊す……)(当てる抉る……)(当てる折る……
(当てることだけを考えてきた……)


 マッハ突きは克巳の思いから生まれたようだ。
 敵を倒す → 打撃を当てる → 当てるための速度 → マッハ!
 理屈としては正しい。
 ただ、マッハは、 や…やりすぎじゃないでしょうか…………オス。

 平泳ぎは水をかく回数が少ないほうがスピードが出る。
 目的を達成するためには、意外な手段も存在するのだ。
 敵を倒すという目的を追求すると、速く当てるより 急所へ正確に当てるほうが大事かもしれない。

『相手に目をつぶらせて(中略)、そ〜っと近づいていって思いっきり顎を叩いたら絶対倒れるんですよ。』
『達人たちはフォームやスピードより、そういう状況設定作りが巧いってことなんじゃないでしょうか』

 板垣先生も、そう言っている。(餓狼伝 最強格闘技作法
 克巳だけのマッハは、進化する方向を間違えてしまったのではないかと心配だ。
 道具でいえばコルク抜きぐらいに特化した存在というか。

 真マッハ突きは、対人技としてはオーバースペックだ。
 しかし、ピクル相手だと話がちがう。
 ピクルは、恐竜と戦い、烈の攻撃をしりぞけ、トラックにはねられても平気な防御力をもっている。
 矢を通さず「無傷の十字軍兵士は、しばしば剣山のように見えた」といわれた重装甲騎兵のように。(戦争学
 軍艦の砲では貫通できない装甲をもつ、鉄甲艦ラ・グロワール号のようにッッ!(戦争の世界史

 常識を超えた防御力をもつ敵にダメージを与えるためには、こちらも常識を超えるしかない。
 ピクルの防御力を突破するためには、真マッハ突き以上の攻撃力が必要なのだ。
 ある意味、人間が範馬の領域に挑むような行為である。
 イカロスのように燃えつきてしまいそうだ。
 だが、それでも克巳は常識を超えて、範馬の世界に挑む!

(ブチ当てることだけを考えてきた日々……………)
(そうして………)
(最後に辿り着いた最終形態が………が
 あろうことか―――――)
当てない打撃だったなんて………)


 克巳の攻撃でピクルがブッ飛んだ。
 だが、克巳は当てない攻撃といっている。
 衝撃波だけでピクルを飛ばしたのだろうか?

 そして、観客席にいる神心会門下生たちにまで血が飛ぶ。
 攻撃したのは克巳だけど、どっちの血なのかワカらないあたり、難儀な技だ。
 真マッハ突きは音速の壁にぶつかることで攻撃する手足を傷つける。
 さらに進化した場合、ダメージはより大きくなるハズ。
 被ダメージの少ない新マッハ突きを期待していたのだが、克巳は痛みから逃げなかった。

 ムチが衝撃波をだすのは、先端を振りもどす瞬間だ。
 ならば、マッハ突きも急激に引きもどせば、より強力な衝撃波が生まれるのではないか?
 それが克巳だけのマッハ突き理論だった。

『当てるという常識』
『当てるという大前提』
『当てるという全財産を手放した』
『そして手にした……………………』
さらなる音速(マッハ)……』
『さらなる衝撃波…‥』


 押しだすマッハに、引きもどすマッハを加えて二重のマッハだ。
 克巳を苦しめていた音速の壁、衝撃波を武器にした。
 常識をくつがえす新真マッハ突きの完成だ。

 ただ、衝撃波は克巳の筋肉が生み出すエネルギーより小さい。
 空気からエネルギーを絞りだせるワケじゃないんだし。
 衝撃波を作る過程でエネルギーが無駄になっているハズ。
 やはり、拳を直接ぶつけたほうがエネルギーのロスが少ない。

 もっとも、今までの攻撃は音速の壁にぶつかることでエネルギーが消えていた。
 当たる前に減速するのなら、当てるのをやめて、全エネルギーを衝撃波に変える。
 これも一つの手段かもしれない。

 また、新真マッハ突きは腕を引くときの力も利用できるのだ。
 筋肉には"腕を伸ばす"ものと"腕を曲げる"ものがある。
 突きで使用するのは腕を伸ばす筋肉だ。
 腕を曲げる筋肉は、腕がちぎれないようにブレーキをかけるためにしか使用しない。
 つまり、筋肉の約半分しか打撃に使用できないのだ。

 だが、腕を曲げる筋肉も使って衝撃波を起こすのなら、全部の筋肉を使うことになる。
 腕が作るエネルギーは約2倍になるだろう。
 ならば、直接殴るよりも、大きなエネルギーとなる可能性も高い。

 だが、より大きな力は より大きな代償を求める。
 あおむけに倒れるピクルの体に傷はない。
 つまり、飛び散った血は、克巳の……

「そりゃそうだ……」
「鞭でもない……………」
「多関節でもない………」
「ふつうの…………」
「骨だ…………」


 そう、骨だ。
 克巳の前腕部分の筋肉が吹き飛び、橈骨尺骨が剥きだしになっている。
 筋肉も血管も腱もすべて切れ、飛び散り、骨だけに
 人間技を超えた代償が、これなのか?
 まさに最終兵器マッハ突きだった。
 ――――……次回につづく。


 愚地克巳、死亡確認……
 もう、勝負ありですよ。
 立ってはいるけど、もう戦えません。烈海王の右足喰われた事件に匹敵するダメージがある。
 天才空手家としての愚地克巳は、今週死んだ。
 早くドクターストップを!

 ただ、パラリンピックに出場する人を見ると、烈や克巳だって、まだまだ飛べるんじゃないかとも思えてしまう。
 片足でも烈なら加藤ぐらいには勝てそうだし。
 二人の活躍は、外伝作品などでじっくりやってくれると嬉しいな。

 克巳の右腕が復活する可能性はあるのだろうか?
 切れたのとはちがい、肉の大部分を失ったのは痛い。
 いったん骨を切って肉をつなげ、骨延長で少しずつ元の長さにもどす方法もある。
 大道塾の加藤清尚さんは、この方法で交通事故から回復した。
 だが、克巳はのこっている部分が少なすぎる。
 いくら、スゴいね 人体 ♥(はぁと)っても限度があるんだからさ。

 他の部分から筋肉を移植するなどして対応できるかもしれない。
 しかし、たとえ治ったとしても天才と呼ばれた愚地克巳はもう帰ってこないだろう。
 『バッカーノ!』のラッド・ルッソに匹敵する骨ムキだしダメージだ。
 ちなみにアニメ版の声は克巳もラッドも、藤原啓治でシンクロニシティー。


 気になるのは、戦いがコレで終わったのかどうかということだ。
 刃牙世界はとことんダメージを与えて決着となることが多い。
 マウント斗羽は戦闘不能になってなお、戦いをつづけ足を折られた。
 愚地独歩も心臓が止まるまで立ち上がりつづけ、心臓が止まってなお立っていた。
 ジャックに倒された三崎・ガーレン・渋川先生はダメ押しの一撃を喰らっている。
 あとは、2度もいじられたサムワンとか、ひたすらコネられるアライJr.とか、そんな感じで。

 つまり、ピクルが立ち上がった場合、克巳はさらに襲われる可能性が高い。
 これはもう、刃牙が活躍してピクルを止めるしかないぞ。
 オレがピクルに 喰われ 食い止め ているスキに克巳を逃がせ!

 または、いまこそ神心会5万5000人の底力だ。
 人海戦術でピクルを食い止め克巳を逃がす。
 でも、イチバン期待できるのはペイン博士なんだよな。
 ペイン博士の麻酔術にかかればピクルだってイチコロだ。
 まあ、現実的なことを言えば独歩の介入に期待する。

 ここまでしても、ピクルを倒せないのだろうか。
 ピクル対戦希望は八人いた。(烈海王、鎬昂昇、愚地独歩、ジャック範馬、渋川剛気、愚地克己、寂海王、ガイア)
 まだピクルと戦う根性がある人間は、どれだけいるのか?

 独歩は克巳の入院に付き合うだろう。
 野生の獣は皮が丈夫だ。鎬高昇の紐切りは指が刺さらないかもしれない。
 合気を学習してしまったピクルにとって、渋川剛気は対応済みだ。
 野生のハンターが見せる偽装は、軍人の偽装を上まわりガイアもノムラになって逃げだす。
 寂海王の勧誘能力には期待したいが、いかんせん文化がちがいすぎ
 意思の疎通すら むずかしい。
 相手を叩きのめすことを目的としない、寂海王の戦いはけっこう立派な主義なんだけどな。

 そうなると、やはりジャック範馬と範馬刃牙の兄弟しかいないのか。
 しかし、二人とも真の敵である勇次郎のことを忘れていそうだ。
 肝心の勇次郎は今ドコでなにをしているのだろう。
 刃牙がやる気を出したのを遠くから見守って喜んでいるのだろうか?

 不死身のピクルだが、倒す方法はある。
 烈も克巳も打撃でピクルを倒そうとしていた。
 だが、しょせんピクルも生物だ。
 関節技や絞め技などには対応できまい。

 組み技も人類が長い時間をかけて編み出した技術だ。
 すこし身体の構造がちがうだろうけど、ピクルに絞め技などは、じゅうぶん通用するハズ。
 打撃中心で戦う範馬一族だが、組み技も得意なのだ。
 組み技で攻めれば、勝てる。……たぶん。

 ただ、組みついていると噛まれたり、引っかかれたりしそうだ。
 相手の牙とツメにどう対応するのか。
 防御もテクニックにも進化が必要かもしれない。


 次号のチャンピオンはグラビアに人気声優の平野綾が登場だ。
 昨日のサンデーにつづいてのグラビアです。(参考
 で、チャンピオンの巻頭カラーは、美少女に定評のある『釣り屋ナガレ』だ。
 連載がはじまって間もないのでチャンピオン読者には『かるた』(AA)の作者といったほうが馴染みがあるだろう。

 巻頭カラーになることの多い刃牙は、グラビア・アイドル・クラッシャーでもある。
 水着の女性を見たあとにページをめくると、ワセリン塗ったみたいにテッカテカの刃牙が腋をアピールしたセクシーポーズで待っているわけですよ。
 さらに骨が蛇かモビルスーツみたいになった克巳がでてくる。
 一撃で水着のことは忘れます。

 平野綾目当てで、はじめてチャンピオンを買う人の足を止めないためにも、刃牙は離して配置する。
 なにしろ内容が、骨ですから。
 慣れていない人は、引きます。慣れている人には、心情的につらい。

 でも、チャンピオンを買って家で読めば、刃牙の魅力を知るわけですよ。
 刃牙っぽく言えばたった1話で親友だ
 やっぱ、押しつけがましいな、刃牙くん……

追記 (08/10/1)
 名付けてマッハ残念拳といったところか。
 やっぱり生身の体で超音速とかムリだったんだよ。いろんな意味で。
 そりゃ波動球は108式までありますよ。
 テニスに使用する関節5ヶ所(ヒザ、股関節、肩、ヒジ、手首)の、それぞれに波動を込める・込めないを選択して(肩、ヒジ、手首は影響が大きいので波動大・波動小を含めた三択)打てば、108通りの波動球になります。
 108式・波動球を打つと肉が全部ちぎれ飛ぶんだろうか?

 話がそれました。
 骨があるから打撃はできるんじゃないのという意見を聞きました。
 確かに骨はある。だが、筋肉が無い。
 鉄筋コンクリートでいえば、コンクリートがはがれて鉄筋だけになった状態でしょうか。
 衝撃を吸収して骨を支える肉が無いのは致命的です。

 刃牙世界ってのは、骨折しても筋肉だけで立ち上がれそうな世界だ。
 ジャックや柴千春は折れた腕で攻撃していたし。
 骨折よりも、肉離れ(いや、違うんだけど)のほうがマズい。
 舌は骨がなくても力を出せるけど、歯は単体じゃ役立たずだもんな。

 今週の「さよなら絶望先生」(AA)で「チャンピオンが萌え漫画ばかりに」と書かれていた。
 刃牙が全部台無しにしてくれるから、大丈夫です。
 明日のチャンピオンは平野綾のグラビアだけど、克巳の骨チラで逆転KOだぜ!
 …………克巳のダメージに絶望した。
by とら


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