バキ道「81〜90話」感想

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2020年12月24日(4+5号)
第5部 第81話「脳への効かせ」(1258回)

 神心会空手 愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 関脇 獅子丸(182cm 181kg)の試合も佳境だ!
 スタミナが無いという弱点を持つ力士にとって試合が長引けば不利になる。
 獅子丸は最後の力をふりしぼり、突撃した。
 克巳の連打を耐えきり、獅子丸は克巳を組み伏せ頭突きを決める。
 獅子丸は最後の賭けに勝ったのかッ!?

『格闘技における頭部への打撃』
『その占める役割は大きい』

 頭部、すなわち脳だッ!
 生物の司令塔であり、脳にダメージを受けると活動停止だ。
 その大事な脳は、頑丈な頭蓋骨で守られている。
 脊椎動物にとって最も防御されている最重要器官が脳だ!

 頭蓋骨に守られている脳に、どうやってダメージを与えるのか?
 それは、頭に衝撃を加えることで頭蓋骨の中の脳を揺らす!
 格闘技が長年かけて編みだした方法だ。
 その、脳への効かせが効果的なのが――――

『アゴと』
『コメカミだ』


 頭部攻撃の二大攻撃ポイントである。
 獅子丸もコメカミ打たれてダウンしていた。バキ道5巻 43話

 そして、第三の必殺が鼻への頭突きだッ!
 硬い頭蓋骨を武器に変え、相手の鼻に叩きつける。
 総合格闘技でもだいたい禁じられている地味な危険技が頭突きだ。
 逆に、相撲では頭突きが許されている。
 相撲が総合格闘技で結果を出しきれないのは、頭突きができない事も理由かも。

 鼻への頭突きの効果は、激痛(いた)いッ!
 脳も揺れるが、とにかく痛いのだ。
 克巳の義父である愚地独歩、百戦錬磨の独歩ですら涙を出してダウンするのが頭突きだ。(バキ道8巻 65話

 克巳も独歩と同じくキーン臭を感じて大ピンチだ。
 しかも、181kgの獅子丸にマウントポジションをとられてしまう。
 だが、この状態は克巳にとって助かる!
 マウントポジションの攻防は相撲じゃあ無い!
 獅子丸が自分で土俵からおりてくれたようなモンだ。

 不慣れなマウントポジションからの打撃なら、克巳はかわせる。
 上体だけをひねって全弾かわしたッ!
 いくら不慣れな攻撃でも、これだけ避けることができるのは克巳がスゴい。
 鼻を痛打された直後なのに、元気だ。
 さすが天才と呼ばれる男よ。

 獅子丸のファイナルアタックは成功したが、詰めを間違えた。
 克巳は、ノープランで大ピンチだったけどラッキーだ。
 なんか、この試合は二人ともミスが多いな。
 ウッカリ屋さん対決だったのか?

関取が立たんでどうするッッ
(バカ…… 関取が立たんでどうするッッ)

 どっちの味方だ、金竜山ッ!?
 金竜山も獅子丸にダメだしだ。
 でも、その怒りかたは相撲側の怒りかただよね。

 やっぱり金竜山は相撲の人なのだろう。
 相撲にギャフンと言わせたいと言っていたけど、本心は違っていそうだ。
 現在の相撲を立て直して、1000年後まで光り輝く存在にしたいとか考えていたりして。
 金竜山は大相撲の中興の祖になりたいのか?

 愚地克巳は181kgのマウントポジションを、どう返すのか?
 最大トーナメントで範馬刃牙がマウントポジションを取られたのを見て、克巳は策なしと言った。
 ああなるまえに終わらせるのが空手だと。
 現在の克巳も、変わらず無策なのだろうか?

 ちなみに独歩は似た状況で、相手の足の爪をむしり取って脱出した。
 指が凶器と化せば、マウントポジションだって脱出可能だッ!
 では、克巳はどうやって脱出するのか!?

 克巳は右手を獅子丸の股間に突っ込んだ!
 睾丸をワシづかみだァッッ!
 獅子丸の丸が、獅子噛みされた!
 これには百獣の王も悶絶しちゃう。
 スキをついて克巳は脱出に成功する。

「ゴメンな烈さん」
「あんなもの握らせちまって……」


 いや、だったら左手使えよ。
 両手とも自由だったぞ。
 謝りたいと感じるから感謝なのだ。
 左手で握りたくなかったので、烈さんにやってもらい、感謝しているのか?

 最後のスタミナも出し切り、金的攻撃を喰らった獅子丸は立ちあがれない。
 そこに容赦なく克巳が蹴りを入れる。
 脳への効かせポイントである、アゴを蹴りあげたッ!
 さすがにコレは勝負ありでしょう。
 という所で、次回へつづくのであった。


 最後は中国武術に頼らず、愚地流空手って感じだった。
 蹴りあげるのも、独歩の試合と似ている。
 義理の親子だが、実に通じ合っているようだ。

 烈海王は握力自慢の孫海王を上回る握力を持っていた。
 だからこそ 強力な握りだったのかも。
 やっぱり烈海王のおかげで勝てた、となるのか?

 でも、右手なんだし、今後は克巳自身のあんなもの握らせる事になるだろう。
 力の加減がうまくいかず、自爆しなきゃ良いんだけど。

追記 (21/1/6)
 新年あけまして『バキ道』だ!
 2020年は渋川剛気vs巨鯨から始まり、愚地克巳vs獅子丸で終わった。
 思ったよりも早いペースで進んでいる。
 この調子なら2021年中に決着となるだろう。

 問題は、その後の展開だ。
 たぶん、力士全敗の惨状は前提で、その後の展開こそが相撲編のクライマックスだろう。
 などと思っているとスカされる可能性がありますが。

 2020年年末の『RAIZIN』では元・貴ノ富士のスダリオ剛が勝利した。
 まさかのローキックでダウンを奪うなど、ちょっと予想外の展開だ。
 相撲のけたぐりを応用させたのだろうか?

 倒れた相手に四股踏みスタンプ攻撃だと理想的だった。
 でも、高い位置からの鉄槌落としは見た目のインパクトが強かったぞ。
 力士の追い討ちは、これが理想の形だろうか?

 そんな感じで、2021年も相撲とバキ道が熱くなりそうだ!
 あと、外伝・烈海王について、板垣先生からのコメントが出されるのはいつのなるのか。
 こっちも少しだけ注目だ。


週刊少年チャンピオン2021年4+5号


2021年1月7日(6号)
第5部 第82話「サッカーボールキック」(1259回)

 神心会空手 愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 関脇 獅子丸(182cm 181kg)の試合もクライマックスだ!
 克巳は拳友・烈海王の右腕を移植して最初の闘いだった。
 烈海王が背後霊としてサポートしてくれたおかげか、克巳は獅子丸を追いつめる!
 このままフィニッシュかッ!?

 地面に埋められて首だけ出した人間をサッカーボールのように蹴れば致死ダメージだッ!
 というのが、サッカーボールキックですね。
 昨年末にもやっていた格闘技イベント『RIZIN』でもサッカーボールキックを認めるかどうか選択できるようになっている。
 それだけ危険な技ってことだ。
 昔は、危険な技を認めるかどうかは体重の軽い選手に決定権があった。
 戦闘スタイルに合わせて有利になるよう決める感じですね。

 克巳の蹴りは、まさにサッカーボールキックだッ!
 さらに脳への効かせポイントであるアゴを蹴っている。
 愚地克巳、容赦無し!
 ちなみに義父の愚地独歩も同じことをやっているぞッ!(バキ道8巻 66話
 親子そろって非道(ヒド)いッッ!

 一撃必殺の攻撃で獅子丸は即死だッ!
 いや、死んでない。
 地面に埋まっているワケじゃないから、衝撃がちょっとは逃げて、まだイケる。
 だけど、四つん這いで、立つこともできない。
 力士としては死んだも同然の姿だ。
 生まれたての子鹿よりも弱々しいぞ!

 それでも動けるのでアナウンサーが強靭(タフ)さを誉めている。
 なんか烈海王の一撃を喰らって場外に吹っ飛ばされて敗北しても、動く克巳のタフさを誉めている感じに似ているな。
 フォローできるところが そこだけなのか?
 アニメ・バキで毛海王の紹介文が「闘いの流れを冷静に見極めることができる。」としか書けなかったみたいだ。

 獅子丸はまだ立てない。
 もはや獅子丸の生殺与奪の権は克巳が握っている!
 克巳はトドメを刺すべく、追撃のサッカーボールキックを放つッ!
 だが、寸止めッッ!

 もしかして、もう獅子丸は失神しているのか?
 ダメ押しするまでもなく、落ちていそうだ。
 と思ったら、やりすぎないための寸止めだったらしい。
 克巳と烈の背後霊は、礼をして闘技場から出ていく。
 闘技場を出た克巳を見て、徳川光成が獅子丸の勝利を告げる。

「理由如何を問わず――」
「自らの意志で闘技場をでたら「勝負あり」」
「動かせん規則(ルール)じゃ」


 いや、違うのではないか?
 地下闘技場は審判がいない。
 だから勝敗は闘っている当事者が決めるしかない、はずだった。
 ドクターストップはあるかもしれないが、今回だと違う。

 この場合だと獅子丸に決めさせるべきだ。
 獅子丸が「勝者は自分だ」と言うなら、勝利でいい。
 だが、勝っていないと言うなら、勝負無しの引き分けだ。

 敗者として、控室にもどる克巳を範馬刃牙が待ちうけていた。
 観客席で試合を見ていたのに、恐るべき移動速度だな。
 克巳のローキックは圧縮バットを数本まとめて叩き折る。
 そんな必殺ローキックを顔面に喰らえば、獅子丸はどうなっていたのか?
 刃牙が質問をする。

興味本位であれ以上はできねぇよ
「興味本位であれ以上はできねぇよ」

 良識的な慈悲をみせる克巳を、烈の背後霊が誉めたたえる。
 う〜ん、それで良いんだろうか?
 追撃で蹴るのが危険なら、絞め技か関節技で良くない?
 克巳は空手家だけど、脳震盪で朦朧としている相手に技をかけるぐらいならできるだろう。

 最大トーナメントで、イスタスと闘った時は容赦なく試し割りのような攻撃をしていた。
 ドイルの時も容赦なく殴って顔面を陥没させている。
 でも、ドイルには更なる戦闘続行ができなくて止めてしまった。
 今回もそれに近い心情なんだろうか?

 克巳が優勢に闘いながら、予想外の敗北となった。
 大相撲が負け越しとなる4敗目を回避させる作戦だろうか?
 より深く大相撲にダメージを与えるため、わずかな希望を与えているのかも。

 そして次の試合は我らが主人公・範馬刃牙の出陣だ。
 もはや、現在の範馬刃牙は準地上最強の生物である。
 正直、力士など片手だけで勝てそうな気がするぞ。
 だが大相撲に深い絶望を与えるため、刃牙も遊んで敗北する可能性があるな。

 次回からの範馬刃牙 vs 炎は、別の意味で読めない試合になりそうだ。
 だが、次週は休載だ。
 年末年始で、この4週間は実質隔週連載だったのに、さらに休載するのかッッッ!?
 今年もバキ道は油断ならない。


 しかし、なんで克巳は負けちゃったんだろうか?
 もちろん過剰な攻撃は良くない。
 だけど、他にもやりようがあったんじゃないかと。

 試合には負けたけど、勝負には勝った。
 だから良いのか?
 自分のほうが強いと確信できたので、試合の勝ち負けにはこだわらない。
 むしろ相手に塩を送ることで、傷口に塩をすりこむようなダメージを与えることになるかも。

 獅子丸は試合に勝ったけど、弱者として情けをかけられたワケですよ。
 格闘貴族の力士にとって、屈辱的なあつかいだ。
 ぞうきんを飾りたてるような残酷プレイだったのかも。

 克巳の本心はわからないが、敗北した。
 勝利への執念が足りない。
 克巳は烈海王の右腕を得たが、この甘さがある限り使いこなせないかも。
 愚地克巳の課題は肉体ではなく、精神にある。
 もう一度、加藤清澄に弟子入りしてワイルド克巳にイメチェンしたほうが良いのかも。

追記1 (21/1/13)
 クリスマス合併号と正月合併号に続いて、休載だ!
 スゴい勢いで休んでいますな。
 愚地克巳vs獅子丸の試合が迷走したのと関係あるかもしれない。

 範馬勇次郎と深くかかわる米国の大統領選挙は、そろそろ結果が固まってきた。
 ホワイトハウス籠城かと思っていたけど、議事堂攻略だったな。
 そろそろ、範馬勇次郎の出るタイミングか?
 いや、20日の就任式でまだ騒動が起きそうだから、それを見てからかも。

 地下戦士 vs 大相撲はちょうど切りよく試合が終わったところだ。
 でも、次の試合である範馬刃牙 vs 炎は短時間で終わるかも。
 そこで範馬勇次郎の登場か?

 野見宿禰は、ずっと姿を見せていない。
 勇次郎がボコって連れ歩いていたりするだろうか?

追記2 (21/1/14)
 バキ道はお休みですが、バキ道8巻が発売された!
 バキ道8巻と言えば、70話だ。
 4年前、高校生だった花山薫の存在を聞いた金竜山がすでに引退しているっぽくて時系列が合わない問題があった。
 チャンピオン掲載時にイロイロと理由を考えたんですが、やっぱり合っていない。

 それがコミックス化されると……

コミックス8巻   チャンピオン掲載時
バキ道8巻 70話  ←  チャンピオン掲載時 70話

 金竜山が現役に戻ったッ!
 いちばんスマートな形に修正されましたね。
 これなら時系列も問題なしだ。
 ついでに、付き人(?)に汗がつきました。

 回想の金竜山は全て現役姿になり、セリフも現役のものになっている。
 時系列は合ったが、こうなると金竜山が引退してすぐに宿禰編になってしまったような感じだ。
 やっぱり最大トーナメントで受けたダメージが大きく、そのまま引退したのだろう。

 そうなると金竜山は相撲界の現状を憂うヒマが無いようにも思える。
 どちらかというと、自分を引退に追いこんだ範馬勇次郎への復讐を考えていたりして。
 力士たちに地下闘技場の存在と強さを見せて、危機感を持たせる。
 ついでに野見宿禰に試合を経験させて強くなってもらう。

 そのうえで、力士代表として宿禰が地下戦士の刃牙を倒す!
 愛する息子・刃牙が倒されたと知れば、範馬勇次郎も出てくるだろう。
 出てきた範馬勇次郎を倒せば、金竜山の復讐は完成する。
 そんな感じだろうか?

 まずは、範馬刃牙 vs 炎の試合だ。
 それで今後の展開が読めそうだ。

追記3 (21/1/20)
 バキ道の連載再開だ!
 ひさしぶりに主人公・範馬刃牙が闘うのか?
 それとも4年ぶりに範馬勇次郎が米国大統領との契約更新をするのか?
 どちらにしても、戦闘に入る前ぐらいかな。

 それとも、愚地克巳の反省会かもしれない。
 ほぼ勝っていたのにもかかわらず克巳は敗北を選んだ。
 かなり不可解な行動である。
 刃牙は烈も克巳の行動を肯定していると言っているが、本当か?
 あの烈海王は刃牙のリアルシャドーだったりして。

 克巳の話をちゃんと聞いて、状況を把握したい。
 あえて相撲に希望を持たせるための偽装敗北と言う気もするし。
 偽装敗北の流れにのるなら刃牙も負けたふりをするかも。

 ふりじゃなくても、油断した刃牙はけっこう負ける可能性がある。
 基本的にマゾ体質だから相手の攻撃を喰らわずにいられない男だし。
 2021年の範馬刃牙は、去年までと変わらず油断する最強の18歳だろう。

週刊少年チャンピオン2021年6号
週刊少年チャンピオン2021年6号


週刊少年チャンピオン2021年7号
週刊少年チャンピオン2021年7号


2021年1月21日(8号)
第5部 第83話「バキvs炎」(1260回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の六連戦は副将戦まで来た。
 登場するのは地下闘技場の王者、範馬刃牙だッ!
 本当に久しぶりの試合だぞ!
 『バキ道』になってからろくに闘っていないし、『刃牙道』でもろくに闘って無かったもんな。

 刃牙は手首と足首にテーピングをして戦闘準備を整える。
 おじや・バナナ・炭酸抜きコーラの三種の神器はどうした!?
 すでに補給完了しているようだ。
 さっきまで愚地克巳vs獅子丸を見ていたんだけど、素早い。

 刃牙は右足をゆっくりと上げる。
 スローの回し蹴りだろうか?
 そして、足をぴたりと頭上で止めた。
 まるでI字バランスだ。
 手で足をおさえていないので、超難易度の技になっている。

範馬刃牙流四股

 高く上げた足を刃牙は落とす。
 範馬刃牙流 四股と愚地独歩が評した。
 試合に勝った独歩、渋川剛気、花山薫の3人が刃牙のウォームアップを見学している。
 愚地克巳が居ない。
 敗北したから二流格闘家あつかいで控室から追い出されたのだろうか?

 四股を続けながら刃牙は、父・範馬勇次郎の教えを思い出す。
 勇次郎とはイロイロあったけど、やっぱり信頼できる父なのだろう。
 グラップラー刃牙2巻でも四股をやっていたので、父の教えをずっと守っている。

「最新最古の練習法(トレーニング)だ」
「身の内に「芯」が生まれ」
「繰り返すことで芯が育つ」
「心を込め―― 丁寧にやれ」


 刃牙の四股は野見宿禰と同じだ。(バキ道1巻 9話
 勇次郎と宿禰になにか関係性があるんだろうか?
 バキ道4巻36話のころからやってるけど、同じことに意味があるのかいまだに不明ですね。

 渋川さんは、刃牙の対戦相手である小結・炎の実力を考える。
 身長は刃牙168cmにたいして、165cmと炎のほうが小さい。
 体重は刃牙76kgにたいして、97kgで重いが100kg以下だ。
 だが、その体格で小結になった。
 炎が相当なクセモノだという証拠だ。

 小兵力士・炎は小さいけど、巨漢力士並みのパワーの持ち主だ。
 それは刃牙も同じなんだけど。
 戦士としては身長・体重が小さいのだが、パワーは最高級と言うムチャな存在が範馬刃牙だ。
 筋肉量に対する出力の比が、人類と違っている。

 刃牙は範馬一族と言う特殊性があった。
 炎も特殊体質なんだろうか?
 忘れかけていた範馬勇次郎が世界中にバラまいた種が、炎だったりして。
 この勝負は似た者同士の闘いであり、もしかしたら異母兄弟の闘いかも。

 刃牙は美味しい相手との試合に心躍らせる。
 難しいことを抜きにして、純粋に格闘を楽しむ気だ。
 本当に久しぶりに刃牙が試合をするんだな。

 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結「炎(ほのお)」(165cm 97kg)
 小兵同士の闘いだ。
 だが、二人ともパワーはヘビー級だぞ。

 ともに小兵の二人はどう闘うのか?
 刃牙だって、自分より小さい相手と闘うのは初めてだ。
 なにかと未知だらけのバトルが始まろうとしている。
 この勝負は、どう転ぶのか予想が難しいぞ。
 次回、激闘開始か!?


 相変わらず野見宿禰は姿を見せない。
 そして、愚地克巳も行方不明だ。
 克巳は医務室だろうか?

 相撲勢の様子も、また不明だ。
 勝ちをゆずられた獅子丸の心境やいかに。
 謎をのこしたまま試合が進んじゃうな。

 今週の作者コメントは『『鬼滅の刃』かァ、牙が足りねェな…。』だった。
 板垣先生も『鬼滅の刃』は気にしているらしい。
 異世界烈海王も気にしてあげて。
 いまだ、外伝にコメント無しだ。

追記 (21/1/27)
 愚地克巳の反省会が開催されることもなく、すぐに刃牙vs炎の試合だ!
 余韻もなく試合だな。
 話が早く進むのは良いことだ。

 で、刃牙vs炎である。
 刃牙が自分より背の低い相手と闘うのは珍しい。
 さらに言えば、近い年齢の相手と闘うのも珍しいのだ。
 花山やジャックは刃牙と年代が近い。
 炎も若そうだ。顔にシワが少ない。

 若いだけでなく、炎はわりとイケメンだ。
 刃牙世界は深刻なイケメン不足で女性ファンからの不満をよく聞きます。
   『外伝ゆうえんち』から美形の葛城無門を逆輸入できないか?
   いや、板垣先生の絵柄だと再現できないかも。
   愚地克巳も、どんどんブサイクになって行く気がするし……

 そんなワケで、刃牙vs炎は刃牙世界で激レアな美形対決になるかもしれない。
 刃牙が本気になれば2秒で終わるかもしれないが、油断の多い刃牙はなかなか本気を出さないだろう。
 本気を出しすぎず、ほどよく油断して、試合を盛り上げてくれるだろう。
 かといって、油断しまくりで不甲斐ない姿を見せられたら、盛り下がるよな。
 範馬刃牙は、ただ勝つよりも難しい闘いをすることになりそうだ。

週刊少年チャンピオン2021年8号
週刊少年チャンピオン2021年8号


2021年1月28日(9号)
第5部 第84話「小さな巨人」(1261回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の副将戦が開始(はじ)まろうとしている。
 闘うのは地下闘技場王者・範馬刃牙(168cm 76kg)と小結・炎(165cm 97kg)だ!
 バキ世界では珍しい小兵対決だ!
 渋川剛気 vs 柳龍光には負けるけどな。
 あの二人は150cm台だ。

 だが、小兵と言っても侮れない2匹の怪物である。
 刃牙は巨凶範馬の血を受けつぐ男だ。
 その筋肉は、体重と釣り合わない理不尽なパワーを生み出す。
 もうホモ・サピエンスとは別種の生き物かもしれない。
 ホモ・グラップラー・オーガとか名づけちゃうか。

 いっぽうの炎も、小兵でありながら小結になっている。
 しかも、技や奇策で勝つのではなく、わりと正面から闘ってかっているらしい。
 炎もまた理不尽な筋肉の持ち主なのか?
 あと、見た目が若そうなので番付はまだまだ伸びそう。
 目指せ最小横綱だ!

 そして、この勝負は若いイケメン対決でもあるッ!
 刃牙も炎も若くてお肌がピチピチのツルツルだ!
 バキ世界の人は高齢者が多めで、みんな顔にシワが多いんですよ。
 なのに今回の二人はシワがない。スベスベだ!

若き小結・炎

 刃牙と炎は初顔合わせで、はじめて闘う。
 だけど、なにかが通じ合っているようで二人とも笑顔だ!
 若いイケメンが微笑み合いながら向かい合う。
 こりゃ女性ファンが泣いて喜ぶってモンですよ。……たぶん

 とにかく試合が始まった!
 両者は静かに歩いて近づいていく。
 炎は相撲の動きをしていない。
 相撲と言うより、レスリングっぽい構えだ。
 炎は耳も潰れているし、アマレス出身なのかも。

 刃牙も炎にあわせて、腰を落とした組み技系の構えをとる。
 打撃が得意な刃牙は、本来なら打って出るところだろう。
 だが、相手に合わせて組む雰囲気だ。
 この辺のナメた態度は、地下闘技場王者らしさだ。
 横綱は格下に胸を貸すもんである。

 両者、組み技の構えでジリジリ近づく。
 二人の指先が触れて、――手四つになる!
 と、思った瞬間に炎の姿が消えた!
 いつのまにか刃牙の背後に回り込んでいるッ!

 炎は自分の右手首をつかんで、刃牙の腰に巻きつけた。
 背後にまわる動き、手首をつかむ、これもアマレスの動きだ。
 やはり炎はレスリング経験者っぽい。
 ならば、他の力士たちよりも地下闘技場に対応できそうだ。

アマレス式のクラッチ

 背後をとられた刃牙は、そのスピードに驚く。
 と、同時に背中に感じるパワーに冷や汗を流す。
 まるで巨人に握られているような感覚だ。
 早くも刃牙が汗を流したッ!
 いきなりピンチじゃないですか。
 油断が好きな刃牙らしさかも。

 刃牙は炎のパワーに驚愕した。
 だけど、刃牙が炎をナメていたのでギャップに驚いた可能性もありそうだ。
 油断してピンチになるのは、刃牙の習慣と言うか本能みたいなモンです。
 たぶん負荷を強くして鍛える生活習慣が悪影響を与えているのだろう。

 刃牙は炎に投げ飛ばされる。
 まるでバックホームのように吹っ飛んだ。
 だが刃牙は空中で姿勢を保ち、足から着地する。
 ネコのような身軽さだ。
 相撲的にも負けていないのが嬉しい。

 想像以上のパワーだった。
 だが、刃牙はむしろ喜ぶ。
 ひさしぶりの好敵手の存在に喜んでいる!
 思えば、ちゃんと試合をしたのは何時いらいだろう。
 総合格闘技チャンピオンのアトラスと闘ったのが最後か?(刃牙道1巻 3話
 宮本武蔵とはちゃんとした試合をしていないと思っています。

 これで刃牙も本気になっただろう。
 次は炎が刃牙の理不尽な強さに驚愕する番だぞ。
 いや、炎もタダ者じゃ無い可能性がある。
 ああ見えて実は、骨短縮手術を受けて顔の整形もしたジャック・ハンマーだったりして。

追記 (21/2/3)
 ゆうえんち感想で書き忘れていたんですが、作者コメントが重要情報だった。
『まだ、詳しいことは書けませんが、わたしの格闘技小説がアニメ化されることになりました。(夢枕)』

 なんと、アニメ化だ!?
 格闘技小説となると有名どころで『餓狼伝』『獅子の門』だろうか?
 劇場版だと短編という可能性もあるな。

『餓狼伝』は板垣先生が漫画化しているんですが、漫画とは関係なくオリジナルで行くか?
 もっとも『餓狼伝』は時代が古すぎるという問題がある。
 フルコンタクト空手vs本当は強いプロレスというのが序盤の展開だけど、1985年の話だもんな。
 いや、もう35年前だ。

 でも、最近は古い作品がアニメ化されても、なんとなく現代にアレンジしている。
 ベトナム戦争を湾岸戦争に変えたりして、だ。
『餓狼伝』も、上手いことアレンジしてくれるかも。

 アニメ『バキ』はNetflixで人気だった。
 格闘技アニメはけっこう需要があるのだろう。
 そうなると過去の名作がアニメ化されるという流れもあるのかも。
 夢枕獏の格闘技小説がアニメ化も同じ流れかもしれない。
 だとすれば、『グラップラー刃牙』のリメイクアニメ化だってアリか?


週刊少年チャンピオン2021年9号
週刊少年チャンピオン2021年9号


2021年2月4日(10号)
第5部 第85話「溶けた」(1262回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の副将戦が開始(はじ)まった。
 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結・炎(165cm 97kg)という小兵対決だ。
 地下闘技場の王者・刃牙だが、炎に組みつかれて投げ飛ばされてしまう。
 刃牙、ちょっと手を抜きすぎじゃないか?

 地下闘技場の観客は刃牙が投げ飛ばされたことにどよめく。
 絶対王者である刃牙を投げ飛ばしたのだ。
 炎は強い。

「強ぇえ〜〜〜!!!」
「俺 強ぇえ!!!」
「相撲 強ぇえ!!!」


俺 強ぇえ!!!

 投げられた刃牙か観客が言っているのかと思ったら、炎が自分で言っていた!
 とんでもない自画自賛だよ!
 まあ、実際スゴ技でした。
 刃牙の油断があってこそだろうけど。

 いつものように刃牙は安定して油断していた。
 強くなりすぎた刃牙は、油断したりイメージで負荷を増したりして苦戦したがる性癖なのだ。
 炎は、ここで勝った気になってはいけないぞ。

 投げられたけど、刃牙は足から着地して相撲的にも負けていない。
 おなじく投げられた愚地独歩は手から着地していた。(バキ道7巻 62話
 スマートでエレガントで、さすが地下闘技場王者だ。

 その愚地独歩は、渋川剛気、花山薫と共に試合を見ている。
 なぜか愚地克巳がいない。
 敗北した克巳には見学する権利が無いのか?
 いままで試合を見学していなかった花山はいる。
 やっぱり王者にして友である刃牙の試合は気になるのだろう。

 みんな、刃牙があっさり背後を取られて投げられたことに驚いている。
 小兵だが炎は強い!
 でも、刃牙が油断しすぎたのが原因だ。
 刃牙が時折このように油断するのを 見て見ぬふりをする情けが地下戦士たちにも存在した。

 それでも、炎がスピードとパワーを兼ね備えているのは理解(わか)る。
 投げられた刃牙はちょっと炎を見直したようだ。
 油断するのをやめて、本気出しちゃおうかな〜の表情をする。
 今度の刃牙は、いつものファイティングポーズだッ!

 先ほどは炎に合わせて、組み技の構えをとっていた。
 だが、今度は自分のスタイルで勝負する!
 得意な打撃を出しやすく、動きやすい。
 刃牙にとって、もっとも馴染む構えだ。
 もう組み技には付きあわない!

 やっと刃牙が本気になった。
 こうなれば地下闘技場王者の貫禄だ。
 炎は刃牙に巨大横綱オーラを感じる。
 認識を改め、刃牙が強いと認めた。
 ここからは本気と本気の激突だッ!

『後日 小結 炎は述懐する』
『刃牙の――』
『左手が――』
『溶けた』


 またまた、試合中に試合後のインタビュー開始だッ!
 って事は、少なくとも炎は死んでいない、と。
 大塚平兵衛のように死後にインタビュー受けた場合もあるので、確定ではないが。(16巻 142話

 その炎が語るには刃牙の左手が溶けたらしい。
 いや、とけないでしょ!
 究極の脱力により肉体を液化するイメージを刃牙は完成させている。
 液化どころか気化すら可能だ。(範馬刃牙32巻 258話
 しかし、それは刃牙の脳内イメージで、他人に見えないはずだ。

 だが、炎は刃牙の液化を感じている。
 これは刃牙のイメージ力が強くなって、他人にも影響を与えているのだろうか?
 そのうちにスタンド能力に目覚めるかもしれない。
 エア勇次郎を召喚できるようになったら事実上無敵だ。

 刃牙がゴキブリダッシュを使う時は、全身を液化するイメージだった。
 だが、今回は左腕だけだ。
 最小の変化で最大の効果を狙うのか?
 刃牙は身体の使いかたが上手くなっているようだ。

 究極の脱力から放たれるのは、全格闘技最速の攻撃――――ジャブだッッ!
 範馬勇次郎も「骨っぽく」「漢(おとこ)らしい技」と認める攻撃である。バキ道4巻 29話
 駆け引きも、騙しも使わず、正々堂々と真正面から打ちこむッ!
 液化するほどの脱力から生み出されるジャブは、まるで水銀のムチだ!
 相撲には存在しない速度の一撃が炎のアゴをとらえる。
 炎はまともに喰らって、髪がほどけ尻もちをついたッ!

 刃牙が本気を出したら、即座にこれだ。
 炎は早くも相撲的に敗北してしまったぞ!
 これが地下闘技場王者・範馬刃牙が油断していない時の強さだ!
 果たして炎は立ち上がれるのか?
 次回へつづくのであった。
 でも、来週は休載だ! 休載の文字が小さいッ!

 本来の実力差なら、こんなもんだろうな。
 と言う感じの刃牙でした。
 でも、ちゃんと新技を開発していたな。
 左腕だけ液化するジャブってのは便利そうだ。

 鞭打の応用で完成させたのだろうか?
 こうなると克巳のムチ化イメージによるマッハ突きとどちらが速いのか勝負して欲しいかも。
 ムチと液体化、どっちが速い!?

追記1 (21/2/10)
 木曜日が祝日なので、チャンピオンが一日前発売だ!
 だが、『バキ道』は休載です。

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 かわりに月刊チャンピオンでの『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』感想を書きました。
 10話まで来たのに、まだ本格戦闘が無い。
 来月ぐらいには、最初の試合が決まるか?

 さて、『バキ道』は主人公・範馬刃牙の試合中である。
 いきなり一発KOで終わる可能性はどれぐらいだろう。
 刃牙が本気になれば、一撃で終わらせることは充分に可能だ。
 この試合が盛りあがるかどうかは、刃牙の油断度に関わっている。

 だが、炎が予想以上に強ければ話がちがう。
 炎だって、あの体格で小結になった怪物だ。
 範馬勇次郎の隠し子だとしてもおかしくない。
 いや、それは唐突すぎるか。

 刃牙の試合が終われば、幕間劇として範馬勇次郎と米国大統領の契約更新があるかも。
 予想通りバイデン新大統領は堅物で面白くなさそうだけど、勇次郎の重要イベントだもんな。
 範馬勇次郎、またパンツ一丁で大統領をお出迎えか?

追記2 (21/2/17)
 『バキ道』が連載再開だ!
 本気を出した刃牙のジャブで炎がダウンした。
 このまま刃牙の勝利なのか?
 それとも炎が意地を見せるのか?

 久しぶりの刃牙の試合なのだから、もうちょっと楽しみたい。
 炎の頑張りと、刃牙の油断に期待だ。
 あと、炎はレスリング出身っぽいし、なにか過去に面白いエピソードがあるかも。
 まだ楽しむ余地があると期待したい。

 刃牙の試合が終われば、野見宿禰vs横綱・零鵬だ。
 宿禰は、ずっと姿を見せていない。
 裏でなにをやっているのだろうか?
 そもそも、金竜山の計画も不明だ。
 決勝戦で、すべてが明らかになるのだろうか?
 それとも、何も考えていなかったことが明らかになったりして。

週刊少年チャンピオン2021年10号
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週刊少年チャンピオン2021年11号
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2021年2月18日(12号)
第5部 第86話「知らん」(1263回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の副将戦・範馬刃牙vs炎の途中ですが、番組を変更して中継をお送りいたします。
 範馬勇次郎は、米国○○州ロサンゼルス○○××ホテルの0000号室に居た!
 テーブルに足をのせてタバコを吸っている。
 実にマナーが悪い。
 男らしさとは、礼儀を踏みにじる野蛮に近いものだ。

 勇次郎がタバコの煙を吹きかけたのは、米国大統領トラムプである。
 最大最強の国のトップに対して、めちゃくちゃ無礼だ。
 こうやって自分の優位性を教え込んでいるのだろう。

 米国大統領は代替わりの際に範馬勇次郎と同盟契約を結ぶ。
 12年前にオズマと、4年前にトラムプたちもやった。(範馬刃牙22巻 182話刃牙道16巻 142話
 リアルタイムで見るのは4年ぶり3回目だ。
 バキ周辺の時間はあまり流れていないが、もう任期がきたのか。
 そりゃ、金竜山も引退するってもんだ。

 トラムプは大統領選でバイデムに敗北したので、もうすぐ前大統領になるようだ。
 で、勇次郎にバイデムの宣誓を受けないで欲しいと懇願している。
 大統領選はフェイクで不正でインチキだったと言う。
 だからバイデムを大統領として認めてはならない、と。
 くしくも4年前の敗者であるヒナリーと同じことをやっていますね。(刃牙道16巻 143話

 ところで、今回の勇次郎はちゃんと服を着ている。
 前回のようにパンツ一丁ではない!
 むしろ、なぜ4年前はパンイチだったのか?
 パンイチが勇次郎なりの正装であり、オモテナシだったのか?
 服を着ている今回は、むしろ威圧していたりして。

 トラムプは必死に勇次郎を説得するが、反応が無い。
 あまりに反応が薄いので、不審に思ったトラムプが勇次郎に近づくと、寝ていた!
 説得中に居眠り開始だッ!

範馬勇次郎の寝顔

 と言うか、これが寝顔かッッ!
 なんか、怒ってるようにも見える。
 眉間にシワがよってるぞ。
 これでリラックスしているのか!?

 しかし、話している相手の目の前で寝るとはナメているのか、信頼して無防備なのか?
 勇次郎が寝ていることに気がついたトラムプは勇次郎に近づいていく。
 まさか、殺る気かッ!?
 米国にとって迷惑極まりない存在である範馬勇次郎を取り除ける千載一遇の好機(チャンス)だぞ!

 ここで勇次郎を倒せたら、トラムプは米国史上もっとも偉大な大統領になれる!
 まあ、本人はとっくの昔にもっとも偉大な大統領になったと思ってそうだけど。
 倒すとかは置いといて、とにかくトラムプは勇気を出して勇次郎に近づいた。
 トラムプの指先が勇次郎の鼻にふれようとしている!

 いっぽう、ドアの外ではバイデム次期大統領が宣誓準備をしていた。
 バイデムはオズマ大統領時代に副大統領をやっていたから、勇次郎のことを知っているようだ。
 ちゃんと宣誓を成功させないと、死ぬかもしれない。
 汗ダラダラで緊張している!

 やっぱ、バイデムは真面目すぎて反応がつまらない。
 勇次郎を威圧するつもりでグリーンベレーなどを連れてくるぐらいの無謀が欲しかった。
 で、キャプテン・ストライダムに止めたほうが良いと忠告される。
 グリーンベレー壊滅で最後に頼りになるのが、ストライダムの接待力だ。

 バイデムがドアを開けると範馬勇次郎がトラムプを持ちあげていた!
 トラムプは鼻血をだし、白目をむいて気絶している!
 これはバイデムにも予想外だ。
 いったい、ナニがあった!?

「知らん」
「目覚めたら寝てた」
「おそらくは」
「勝手に触れようとでもしたンだろう」


 戦場で鍛えられた範馬勇次郎の防衛本能が働いて、無意識のままトラムプを倒したようだ。
 という事は、トラムプはそこそこの脅威だったのだろう。
 弱いヤツなら反応しなかったハズだ。
 わりと強いトラムプ大統領でした。

「コイツを持って帰れ」
「宣誓はナシだ!!」


 邪魔だから持って帰れ!
 ってことらしい。
 狙った通りなのか不明だけど、トラムプは宣誓中止に成功した!
 トラムプ大統領は、意外とやり手だな。

 でも、バイデムは出直して、翌日に宣誓するかもしれない。
 次回は宣誓のやり直しだったりして。
 だが、次週はまた休載だ。

 とりあえず、大統領選のあとの小コントも終わったし、次こそ刃牙の試合にもどるのか?
 タイミング悪く、試合中に突然入った宣誓劇だった。
 試合が終わるのを待たなかったって事は、刃牙の試合が長引く予想なのかも。
 休載+番外編+休載という連続技で分断された刃牙の試合が、次回こそ再開だ!
 ――と油断していると、また番外編+休載になったりして。

追記1 (21/2/24)
 『バキ道』が休載だ!
 ずっと気になっていた米国大統領と範馬勇次郎の誓約も終了した。
 いや、中断だから終了していないんだよな。
 この話は、まだ続くのだろうか?

 範馬刃牙vs炎の試合が途中だが、劇的なオチが思いつかないので時間稼ぎかも。
 地下戦士vs大相撲の、花山vs鯱鉾みたいに実力差がありすぎて一方的な試合になってしまいそうだ。
 刃牙を油断させて大ダメージを与えるアイデアを思いつくまで時間稼ぎか!?

 勇次郎が米国に居るということは、試合に乱入してくる心配はないってことだ。
 でもまあ、勇次郎がその気になれば時空を無視してやって来るだろう。
 とりあえず、試合が途中で終わる可能性は低目ぐらいに思っておく。

 最終戦に出る野見宿禰が行方不明なので、なにかイベントが待ちかまえている気配を感じる。
 勝負の行方も気になるが、最後のオチも気になるぞ。
 宮本武蔵みたいに、途中で投げ出すような感じにならなければ良いんだけど。

 なにか意外な結末が待ち構えているかもしれない。
 宿禰はすでに本部以蔵に倒されていたとか。
 あるいは、ジャックの母ジェーンの再登場とかッ!
 ジェーンさん、本当に何のために出てきて、次に出てくるの何時なんだろう。

追記2 (21/2/25)
嘘だろ…? 先々週に続いてまた休載ッ!?
嘘だろ…? 先々週に続いてまた休載ッ!?

 なんか休載が続いている『バキ道』です。
 米国大統領との誓約エピソードをブチこんできていた。
 もしや、刃牙vs炎のネタが詰まっているのかも。

 副将戦は消化試合みたいなものだ。
 刃牙が強いのは周知の事実なので、油断して負けようと、本気出して勝とうと、あまり変わらない。
 やっぱり、重要なのは大将戦だ。
 というか、金竜山と野見宿禰が相撲界に行おうとしている目的が重要だと思う。

 相撲に個人的な恨みをぶつけるような小さい動機なのだろうか?
 スポーツ的になってしまった相撲に活を入れたいのかも。
 それとも、相撲を乗っ取る気か?
 どちらにしても、金竜山は相撲が好きなのだ。
 金竜山の行動のベクトルは相撲を向いている。

 宿禰は姿を見せていないが、ひそかに力士たちの部屋に忍び込んいるかも。
 すでに横綱・零鵬は倒していて、相撲側の代表として、あらためて地下戦士たちに勝負を仕掛けたりして。
 とにかく、姿を見せないってことは、なにか理由があるのだろう。

 ただ、花山薫もしばらく姿を見せていなかったけど、特に理由は無かったようだ。
 宿禰も、ちょっと別のことをしていただけってオチがあるかもな。

追記3 (21/3/3)
 『バキ道』が連載再開だ!
 範馬刃牙vs炎の試合が再開となるのか?
 それとも、米国大統領の宣誓第2ラウンドが始まるのか?

 大統領との宣誓は思いつきと勢いでやったような気がする。
 ならば、さらに勢いで第2ラウンドが始まってもおかしくない。
 まあ、もうこれ以上絞ってもネタは出てこないか?

 そうなると、範馬刃牙vs炎の試合再開だ。
 刃牙が本気になれば瞬殺もあり得ると思っています。
 それとも、炎には秘められた能力があるのか!?
 炎に秘密があれば、ちょっと面白い展開になると思う。

 団体戦の勝敗バランス的には、ここで刃牙が負けたほうが盛りあがる。
 そして、刃牙には油断するという悪い癖があるのだ。
 刃牙が敗北する条件はそろっているけど、どうなるんだろう。
 克巳を敗北させたのもムリヤリだったから、もう一度やってしまうのか!?

週刊少年チャンピオン2021年12号
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週刊少年チャンピオン2021年13号
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2021年3月4日(14号)
第5部 第87話「原点」(1264回)

 範馬勇次郎と米国大統領が誓約する寸劇が入ったが、地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の副将戦の再開だッ!
 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結「炎(ほのお)」(165cm 97kg)という小兵対決である。
 序盤は炎がスピードとパワーを見せつけた。
 それで本気になったのか、刃牙が最速の技"ジャブ"で炎のアゴを撃ちぬく。
 たった一撃で炎はダウンしてしまうのだった。

 本気になった刃牙が放つジャブは、人間の反射神経の速度を超えるッ!
 百戦錬磨のプロレスラー猪狩でさえ覚悟を決めるヒマさえない攻撃だ。
 大相撲は交通事故に匹敵する激しいぶつかり合いをする。
 だが、ジャブのように最速最小の攻撃が無いので対応できないのだろう。

 相撲は両者がぶつかり合うことが前提の勝負だ。
 なので、おたがいに間合いを取りあう展開が苦手なのだろう。
 今回の炎は、攻撃が届かない間合いにいる刃牙を見て止まってしまった。
 なので間合いに飛びこむ刃牙のジャブに不覚を取ったのだろう。
 やっぱ、力士は相撲をしないと不利だ。

「地面……が」
「消え…………??」


 ダウンした炎は地面が消えたような感覚を味わう。
 今までダウンした人たちは、自分が倒れるのではなく、地面のほうが近づいてくると感じていた。
 これは平衡感覚を感じる三半規管の機能障害と解釈できる。
 炎の感覚は違う。足がマヒして効かなくなった感じか?
 感覚が違うので、あまり脳震盪を起こしていないのかも。

 刃牙は数メートル飛びこんでジャブを放った。
 アナウンサーや観客たちも速すぎて見えない。
 やはり近い間合いで闘いあう相撲にない攻撃だった。

 元結がちぎれ尻もちをついた炎だが、足の感覚がもどったらしく、立ちあがる。
 ダウンして相撲的に負けた、という精神ダメージもないようだ。
 炎、復ッ活ッ! 肉体も、精神も、打たれ強い!
 だが、立ちあがったものの、刃牙への対抗策はあるのか!?

 策はある!
 考えていた!
 炎は両腕でアゴをガードした。
 なりふり構わない、必死のガードだ!

炎がアゴガード!

 ガードをしないという力士がガードをした。
 これには嵐川理事長もビックリだ。
 でも、独歩や渋川さんは笑顔である。
 武術の達人から見ればダメな構えなのだろう。
 刃牙も笑っている。
 花山の表情は出てこない。花山は武術に詳しくないからだろうか?

 ダッシュで距離を詰めた刃牙は、ガードの下からアッパーを撃ちこむ!
 炎は正面を守ったが、下方がガラ空きだった。
 独歩たちが笑った理由が、コレか!

 さらに刃牙はパンチを連打する。
 炎はなすすべなく殴られた。
 これも相撲にはない。多彩な角度から繰り出される打撃だ。
 トドメの左上段回し蹴りが決まったッ!

 炎が頭から倒れる。
 この倒れかたは立てないヤツか?
 だが、炎はあっさり立ちあがる。
 刃牙ラッシュを喰らって立ちあがるタフネスは、けっこうスゴいぞ。

『まるで「相撲的」ではない』
『未知なる不慣れな「効き」かたに――――』
『「原点」へと回帰した』


 いや、炎は立ちあがらない。
 手をついて、相撲の立ち合いの構えだッ!
 刃牙には相撲以外の領域でやられている。
 ならば相撲で勝負だ!

 やっと自分の土俵で闘う気になった。
 だが、炎はダメージを受けすぎている。
 今から逆転できるのか?

 対する刃牙も相撲の立ち合いの構えだ!
 四つんばいになっている。
 いや、コレは相撲の構えではない。
 範馬刃牙オリジナルの最速技だ。

『後に「炎」が述べる』
『「刃牙に変なものが見えた…」と』


 見えるのか!?
 刃牙最速の技、ゴキブリダッシュの姿がッ!?
 範馬勇次郎ですら、ゴキブリは見えなかったのに!
 炎が勇次郎以上とは思えないので、刃牙が成長したのだろう。

 って、ことは炎は人間サイズの巨大ゴキブリを見ることになる。
 これは、かなり嫌なものを見せられるな。
 私なら金払ってでも見たくない。
 巨大ゴキブリの幻影なんて見せられたら、戦意喪失してしまいそうだ。
 炎はゴキブリ相手に相撲ができるのかッ!?
 次回へつづく。

追記 (21/3/10)
 刃牙が本気を出せば、炎など楽勝だ!
 なんだろうけど、刃牙は基本的に相手をナメているので油断してピンチにもなる。

 範馬勇次郎との親子喧嘩を経験した刃牙は、準世界最強の生物だ。
 普通なら目的を見失ってもおかしくない。
 範馬勇次郎は闘う相手を欲するあまり、自分の息子を闘う相手に育て始めた。

 勇次郎と違い、刃牙は油断して自分のレベルを下げることで苦戦しているようだ。
 しかも、わりと無意識にやっているっぽい。
 もしかしたらリアルシャドーも使って疲労した状態で闘っているのかも。

 相手の炎も充分強いから、ほどよく苦戦しているっぽい。
 刃牙道で闘った総合格闘技チャンピオンのアトラスより炎のほうが強そうだ。(刃牙道1巻 3話
 炎の強さは、刃牙の遊びにちょうど良いのだろう。
 でも、刃牙はこの試合でなにかを得るんだろうか?
 ヒマつぶしで終わったら、ちょっと寂しいな。

週刊少年チャンピオン2021年14号
週刊少年チャンピオン2021年14号


2021年3月11日(15号)
第5部 第88話「初速(ダッシュ)」(1265回)

 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結「炎(ほのお)」(165cm 97kg)は、刃牙が本気を出してきた!
 刃牙は必殺技ゴキブリダッシュの体勢にはいる。
 地上最強の生物・範馬勇次郎をも感心させた必殺技だ。(範馬刃牙32巻 258話259話

 でも、ゴキブリダッシュは独歩に止められた。(バキ道1巻 8話
 もしかしたら、相撲には不向きな技かもしれない。
 タックルするだけで、その先の攻撃が無いもんな。
 変なことしないで、ジャブ打っとけ。

 それでも、このゴキブリダッシュは範馬刃牙の最新技だ。
 ってコトは、刃牙道からずっと新技を出していないんだな。
 刃牙はサボってないで新技開発をしたほうが良いかも。

 ここでゴキブリのダッシュ能力について解説がはいる。
 またかよ!
 前に解説したが、また解説する!
 侠客立ちと同じく大事な話は何度でもやりたいらしい。

 ゴキブリは初動で最大速度を出すことができる!
 人間サイズで計算すれば時速270kmだ!
 新幹線の速さだぞ!

 などと言っても、サイズのちがいは大きい。
 小さい物を10倍のサイズにしても、性能は10倍にはならない。
 昆虫の強味は、あのサイズに機能を詰め込んだことによる小型ハイスペックにある。
 人間サイズの巨大カマキリや巨大ゴキブリが存在したら自重を支えられずにほとんど動けないだろう。

 ただ、他の生物の動きや機能をマネして応用するってのは、昔から人類の得意技だ。
 古くは華佗が考案した健康体操『五禽の戯(五つの動物の体操)』がある。(正史 三国志4
 カマキリの動きをマネした蟷螂拳も有名だ。
 そして刃牙はGの動きをマネた。

 で、ゴキブリの速さの秘密は内部が液体だからッ! ――ではないッッ!
 昆虫だって、ちゃんと筋肉で動いている。
 カブトムシの筋肉量はクワガタムシより多いので怪力なのだ。
 ってのはチャンピオン古参ファンならば、『サイカチ』で学習済みです。

 ゴキブリ液体理論は間違っているが、結果が出ているから、良しとしよう。
 理屈はともかく成果がでればいいんだよ!
 科学の99.9%は仮説だって言うし。

 液体化するほどの脱力から、鋼鉄となる緊張の振り幅がエネルギーを生む!
 この理屈は合っているっぽいから良いのだろう。
 思いこみの力は無限のパワーだ!
 愚地克巳だって無茶な思い込みで新マッハ突きを完成させていたし。

 昆虫の思い込みと言えば、一部のハチは理論上飛べないと言われていた。
 でも、実際に飛んでいるのは、ハチが飛べると思いこんでいるからだという珍説まででてくる。
 実際は、ハチのサイズだと空気の流れが違うので飛べるらしい。
 やっぱり昆虫の強味は小さいサイズにあるのだ。
 そして、思いこみの力も有効だと思われている、……のか?

 とにかく刃牙は全身液体化のイメージでゴキブリダッシュをかける。
 炎は、刃牙の姿が巨大ゴキブリに見えた!
 イヤなものを見せられたな。
 私なら、もう試合放棄して逃げる。
 こんなのとは闘いたくない。

 そう考えると、刃牙のGダッシュは精神攻撃にもなるのだろうか。
 おそろしい技だ。
 巨大ゴキブリの幻影に炎は動揺する。
 そこに容赦なく刃牙がダッシュだ!

 ぶつかって見たら、ちゃんと人間だった。
 こうなれば相撲の領域かもしれない。
 炎は刃牙のタックルを喰らいながら、トランクスをつかむ!
 これは、相撲の型にはまったか!?
 ピンチの予感をさせつつ、次回へつづく。

刃牙がつかまった!?

 ゴキブリダッシュを長々と再説明したのに、不発なのか?
 どうも刃牙はダメな感じになっているな。
 トランクスをつかまれて自在に投げられそうだ。
 ゴキブリダッシュしないで、ジャブだけで闘っていれば良かったのかも。

 ただ、刃牙は油断することによる苦戦を楽しむ境地に達している。
 つかまって投げられても、それは刃牙にとってご褒美ですね。
 たとえトランクスが破れてムキ出しになったとしてもッ!
 相撲にモロ出し負け(正確には不浄負け)があろうと、地下闘技場では試合続行なのだ!

追記 (21/3/17)
 刃牙のゴキブリダッシュは不発なのかッ!?
 掲示板のコメントで教えられたのですが、ゴキブリダッシュでダメージを与えた相手って柴千春だけなんですね。
 みんながスゴいと誉めるスピードだけど、効果はイマイチらしい。
 いびつな能力が、刃牙らしいかもしれない。

 現在放送中のアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』2期11話で、がっつりと刃牙の炭酸抜きコーラネタがあった。
 トウカイテイオーが自動販売機でふるふるゼリーを買おうとして、間違えてコーラを買い、ふってしまって炭酸を出してしまう。
 そこへビワハヤヒデが出てきて、「たいしたものですね」から刃牙のコーラネタをきっちり喋る!
 競馬には詳しくないんですが、ビワハヤヒデってグラップラーなエピソードとかあるのか?

 しかし、150mlのふるふるゼリーと間違えて1500mlのコーラを振る。
 1.5kgを振るのはけっこう大変だと思うが、、重さの差に気がつかない。
 トウカイテイオーは、どんだけパワフルな前脚なんだろう。

 そもそも、なんで自動販売機で1500mlのコーラなんて売ってるんだ?
 サイズがデカすぎてコーラだけ自動販売機からハミ出しているとか、ネタの仕込みが満載だった。
 遊び心あふれるネタだな。
 範馬刃牙で、馬が入っているからOKなのか?

 刃牙ネタといえば、ヤングマガジンの『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』でも、刃牙ネタがありました。
 歴史を変えようと悪戦苦闘する織田信長だが、明智光秀が天下統一直前の世界になってしまい、超一流武将に囲まれて捕らわれてしまう。

 即刻、処刑かと思ったら、誰が信長を殺す権利を得るか討論会になってしまった。
 最大トーナメントの徳川光成のノリで開会宣言だ。
 織田信長、ちょっと気の毒な大人気だ。
 ちょっとワカりにくいので、地下評議場のアオリ文句が無かったら確信が持てなかったかも。

 週に二度も刃牙ネタを見るとは、今週は何かシンクロニシティが起きるかも。

週刊少年チャンピオン2021年15号
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2021年3月18日(16号)
第5部 第89話「予感」(1266回)

 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結「炎(ほのお)」(165cm 97kg)は、刃牙が必殺技をだす!
 過去に数多の強敵を不殺にしてきた時速270kmのゴキブリダッシュだ!
 ほぼ1話つかって再度解説するなど強さアピールもスゴいぞ!
 そんな刃牙の超低空ゴキブリダッシュを炎はまともに受ける。
 これが大相撲の王道だ!

 炎は刃牙のタックルで一気に後退する。
 だが、闘技場を囲う柵に足があたり、そこで踏みとどまった。
 愚地独歩と相撲をした時と同じ展開だ。バキ道1巻 8話
 やっぱりゴキブリタックルは相手を押し込むだけで、その先の攻撃が無いんだよな。
 そのスピードをみんなが褒めたたえるけど、あまり役に立っていない。

 炎は刃牙のトランクスをつかんで、持ちあげる。
 やぐら投げか!?
 と、思ったら刃牙を観客席に放り投げた。
 軽量とは言え、76kgの重さを放り投げるのか!
 なんという怪力だ。
 ハンマー投げで金メダル取れるな。

 ただ、投げられただけではダメージは無い。
 刃牙は足から着地したのでノーダメージだ。
 余裕なのか、刃牙は笑っている。

 二人ともスゴさをアピールしたがダメージは無い。
 なんかパフォーマンス合戦だな。
 ところが、精神的なダメージは違っていた!

 炎は柵まで押し込められている。
 つまり、相撲なら負けていた!
 さらに言えば、炎の足がすべり闘技場に二本の線を描いている。
 つまり電車道で負けたのだ。
 相撲的に完敗した!

 相撲界では小兵である炎よりも、さらに軽量の刃牙だ。
 しかし、その攻撃力は凄まじい。
 山椒は小粒でもぴりりと辛いというか……

「まるでライフル弾………!!!」

 炎は刃牙をライフル弾と表現した。
 ある意味で人間を超えているあたり、刃牙の存在をよく捉えている。
 だが、相手が人外の兵器だとしても相撲に後退は無いッ!

(やっぱ そう)
(八方塞がっても)
(前に出るのが相撲道)


 刃牙も感心する相撲道だ。
 炎は退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ!
 前に押しまくるのが相撲道なのだ。

 と、ここで「相撲道」という言葉が出てきた。
 前作「刃牙道」から今作「バキ道」までで、なにが「道」なのか特に語られていなかったと思う。
 ここに来て、相撲道について語られたのか?

 前に出るのが相撲道というのは、相撲の在りかたを言っている。
 ならば、バキ道とは刃牙の在りかたなのかも。
 ちょっと油断して大ダメージを受けたりもするけど、闘って勝つのが刃牙だ。
 いや、ちょっと良くワカらん。

 相手が強敵だとワカっていても突っ込むのが大相撲だ。
 刃牙は敬意をこめて飛び後ろ廻し蹴りで迎撃する。
 だが、スカったッ!
 炎は地を這うような超低空タックルをしている!

 地に触れただけでも敗北となる相撲では、考えられない低空攻撃だ。
 コレは刃牙も予想外だった。
 炎は 勝利のために相撲を捨てたのか!?

『後日 王者刃牙は語っている』
『「次」なる予感に――』
『血が氷った……』
『「予感」と違っていたのは――』


背面落とし

 炎が背後をとってバックドロップッ!
 じゃなくて、ジャーマンスープレックスか。
 餓狼伝ではバックドロップと言っていたように、わりと使い分けが曖昧です。(餓狼伝 114話

 力士がバックドロップ!
 これまた刃牙は予想外の攻撃を喰らう。
 しかも、落とす先は、予感と違い 闘技場の柵だ!
 刃牙は後頭部を柵に叩きつけられてしまう。
 白目をむいて刃牙がダウンする。

 驚異のタフネスを誇る刃牙であれば、この程度のダメージで終わらない。
 だが、油断している時の刃牙はわりとあっさり負けてしまう。
 最大トーナメントでズールに不意討ち喰らった時は、あっさり負けたよね。
 今回の刃牙は、どっちだ!?
 次回につづく。

 炎は勝つために相撲を捨てたのか?
 いや、バックドロップはチャンピオンで連載されていた水島新司『虹を呼ぶ男』の相撲編で出ている。
 バックドロップと言う英語を嫌い、「背面落とし」として新決まり手になった。
 炎は、まだ相撲を捨てていない!?

 あとは、刃牙の油断レベルの問題だ。
 これは正直いって読めない。
 話の都合でいけば、刃牙がここで負けると助かる。
 だが、刃牙は地下王者なんだから、簡単に負けられたら立場無いぞ。
 でも、そういうダメな所がむしろ刃牙らしさ、『バキ道』だったりして。

追記1 (21/3/24)
 範馬刃牙がバックドロップ(あるいはジャーマンスープレックス)で柵に叩きつけられた!
 準地上最強の生物である範馬刃牙だが、これは敗北パターンかも。

 調子に乗って飛び後ろ回し蹴りみたいな大技だしたのがマズかったか。
 相手の出かたを見るか、もう一度ジャブでも良かったかも。
 でも、柳龍光も『ゆうえんち』で、自分は芸術家だから同じ技を使わないと言っていた。
 刃牙も最強者として、縛りプレイをしているのかも。

 試合前の炭酸抜きコーラを炭酸抜かずに飲んで激しいゲップ圧に苦しめられているとか?
 どちらにしても、明日は休載だ。
 刃牙の安否は来週判明する。

追記2 (21/3/25)
 板垣恵介 堀口恭司 対談FIGHT! 感想
 今週は『バキ道』が休載なので、チャンピオン15号に掲載された、『板垣恵介 堀口恭司 対談FIGHT!』の感想を書きます。
 堀口選手は2020年大みそかのRIZINで朝倉海選手に勝利した!
 前回負けた相手に見事リベンジを果たしたのだ!

『板垣 俺も何度か見直している。だから今日で4回目か、(試合時間が168秒なので)すぐ決着しちゃうからな。』

 短いながらも、いや短いからこそ濃密な試合だったかも。
 この大会では、ふくらはぎを狙ったローキックであるカーフキックが炸裂しまくっていた。
 堀口恭司vs朝倉海でも同じで、カーフキックが効果を出している。
 日本の総合格闘技では、2周まわってローキックの時代が来たのかも。

『堀口 もう(一昨年の秋に)対戦が決まってからですね。(朝倉海)は避ける気配がないので、ローキックを。』
『板垣 それは普段の彼の試合を見ていて?』
『堀口 そうですね。海くん、ローキックに反応しないな。これ、カーフが入るんじゃない? みたいな感じで』

 堀口選手は3つのプランがあったが、カーフのプランが有効そうなのでカーフで行ったらしい。
 朝倉選手のローキックは、ちゃんとヒザで受けて防御している。
 この辺は打撃戦の経験値が違うって事だろうか?
 ローキックの有効性が認識されてから数十年、とうぜん防御方法もちゃんとある。

 なにしろ、この試合の解説をしていた田延彦ミルコ・クロコップにローキックをヒザで受けられて痛い思いをしているのだ。
 打撃系のミルコ選手に対し、高田選手は自らリングに寝て、猪木アリ状態になった。
 この腰抜けがッ! と当時の私も罵っていましたが、後で出てきた写真を見ると高田選手の足首が拳ぐらいに腫れて脹れあがっていたのだ。
 そりゃ立てないぐらい痛かったのだろうと、見直しました。

 なので、伝統派空手を学んでいる堀口選手は、ローキックの攻防が上手いのかも。
 ローキックの重要性が再認識されたところだが、やっぱ試合の歴史がある近代格闘技が有利になりそうだ。

『板垣 やっぱり面白いね。試合が短かったけど、内容がある。見る度に発見があるしね。』

 どうやら、板垣先生は大いに得たモノがあるようだ。
 相撲編のあとは、シンプルな打撃系選手の登場だろうか?
 次こそは、愚地克巳のローキックが炸裂して欲しい。

『板垣 例えば花道を歩いている時って、「負けて帰るかもしれない」とか考えたりしない?』
『堀口 全く考えないです。』

 そして、堀口選手のメンタル強さが尋常じゃない。
 常人だと、練習中に不安で、本番前にも不安で、本番中にも緊張しちゃう。
 練習の延長で闘えちゃうメンタルの強さこそが堀口選手の強さなのかも。

 それを言うと、範馬刃牙も同じようなメンタルなんですよね。
 メンタル強すぎて、相手をなめて油断しちゃうぐらいに。
 油断して多少痛い目を見ても反省しない図太さよ。

『堀口 苦痛って思っている人はたぶん、強くなれないんですよ。どうやったら強くなれるのかなって考えながら楽しくやれる人が、たぶん強くなれるんじゃないかな。』

 これは私も同じようなことを思うようになりました。
 強くなるだけでなく、何かを上達するために考えて実行する。
 そうすると楽しいし、成長もできる、と。
 堀口選手は、私よりもはるかに若いのに、この境地にたどりついているのが凄いな。
 まあ、この考えは死ぬかボケるまで続けることができそうなんで遅すぎることは無い。

 刃牙も楽しみながらトレーニングしているのだろうか?
 いや、刃牙は苦痛を楽しみに変えてしまった男だ。
 なんか方向性が違うな。

 ただ、範馬刃牙はあまり根をつめず陽気に闘うキャラだった。
 陽気になりすぎて、油断がギャグの域に達したのはご愛敬ですが。
 今後も刃牙は陽気に油断していくのだろうな。

週刊少年チャンピオン2021年15号
週刊少年チャンピオン2021年15号


追記3 (21/3/31)
 最近、人名を考える必要があって、画数で姓名判断とかやっていました。
 ついでに、刃牙キャラの姓名判断もやってみる。
 板垣先生は姓名判断が好きらしく、間違いなくやっているはずだ。
 本とかwebで試したのですが、今回はこちらのサイトを利用しました。
 流派によって、若干違うみたいですね。

 範馬刃牙:32画 吉
 流派によっては大吉。『独創性 金運 成功』
 金運はともかく、刃牙っぽい!
 オリジナリティーと勝負強さがあるようだ。
 金だって、実は刃牙って金持ちっぽいしね。

 範馬勇次郎:49画 吉凶混合
 『苦境 浮沈 悲運』危険な綱渡りのような人生。
 地上最強でありながら、いや最強ゆえに達成感の少ない勇次郎は波乱の画数だった。
 大吉じゃないのが、逆に範馬勇次郎らしさかも。

 愚地独歩:36画 凶
 『苦労 波乱 面倒見がいい』他人の犠牲になりやすい人
 凶かよ!
 館長らしく面倒見がいいけど、苦労と波乱がある。
 独歩らしいとは思いますが、これからも苦労するんだろうな。

 愚地克巳:29画 特殊格
 『厳格 才能 完全主義』人並み以上の才能と感性!
 天才・克巳らしく才能豊かな画数だ。
 でも、波乱に満ちているのは範馬勇次郎と同じみたいだ。
 なお、良く誤字される『克己』でも同じ画数です。


 こんな感じで、刃牙キャラはけっこう姓名判断に合っている。
 とりあえず、今後の愚地独歩に不幸が訪れないよう祈っておこう。

週刊少年チャンピオン2021年16号
週刊少年チャンピオン2021年16号


週刊少年チャンピオン2021年17号
週刊少年チャンピオン2021年17号


2021年4月1日(18号)
第5部 第90話「速さ比べ」(1267回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の副将戦、範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結「炎(ほのお)」(165cm 97kg)もクライマックスかッ!?
 刃牙の大技 飛び後ろ回し蹴りをかいくぐった炎は、背後をとってバックドロップだ!
 いや、ジャーマンスープレックスかな。あ、やっぱりバックドロップですか。
 とにかく刃牙は柵に後頭部を叩きつけられたッ!

 木製の頑丈な柵が折れるほどの衝撃だ!
 しかも後頭部にくらった。大抵の格闘技じゃ、後頭部への攻撃は危険だから反則だぞ。
 これほどの威力だと、ロブ・ロビンソンなら余裕で3回はノックダウンしているぞ。
  ※ ロブ・ロビンソンは「1話以内で瞬殺される」を3回も達成したバキ界屈指の噛ませ犬である。

 鋼鉄のタフネスを誇る範馬刃牙でも、さすがにコレはダメージがデカいか?
 白目をむいて倒れこんでいる。
 意識もないのか?

 愚地独歩、渋川剛気、花山薫の三人も刃牙を心配している。
 徳川光成も戦慄していた。
 金竜山はわりと冷静に炎の技を見ている。
 やっぱり、金竜山の立場は相撲よりだろうか?

 独歩も炎の技を分析していた。
 炎は巨漢力士を真っ向から寄り切ることができるパワーをもっている。
 背筋力は300kgを超えるだろう。
 そのパワーで刃牙を投げつけたッ!

「300キロの膂力 + 自身の100キロ」
「+ 刃牙の70キロ……」
『外柵のダメージが合計「半トン」を十分に物語ってる』


 その威力は、0.5トン級だ!
 いや、なんか計算ちがう気がするんですけど、迫力があるから良いのか?
 ウォーズマンのベアークロー2組×ジャンプ2倍×回転3倍で1200万パワーの計算みたいだ。
 なにかしら数字を入れて計算してみると、迫力と説得力が違うぜ。

 とにかく刃牙の喰らったダメージは大きい。
 三段に重ねたお相撲さんを高所から落とされて激突したような威力だ。
 こりゃ、ロブ・ロビンソンが何人いても足りないぞ。

 だが、刃牙はあっさり素早く立ち上がったッ!
 息も乱れていないし、汗ひとつかいていない。
 まさか、ノーダメージなのか?
 4月1日だけに、白目は エイプリルフールの嘘でしたってな感じだ。

「現在(いま)の相撲は止めを刺さないんだ」

 相撲では倒れた相手を攻撃しない!
 だからダウンしても回復の時間があったワケだ。
 などと言っているので、そこそこダメージはあったけど休んで回復したのかも。
 だとしたら余裕そうな顔をしているけど、我慢していたりして。

 炎の強さを認めた刃牙は、比較(くら)べあいを挑む。
 パワー勝負か!? と思ったらスピードでした。
 ともに体重無差別の世界で闘う小兵戦士だ。
 パワーよりも、スピードに自信があるのが、普通だ。

 刃牙は人差し指を前にだす。
 炎も合わせるように人差し指をだしてきた。
 ふたりの、指が、ふれる!

炎が透過した!?

 炎がすりぬけたッ!?
 まさに言葉では説明できない動きだ。
 これは炎の体当たりを刃牙がかわしているのか?
 それとも、炎が刃牙をよけて背後をとる動きなのか?
 どちらにしても、眼にも止まらぬ動きだ。

 刃牙の背後をとったつもりの炎だが、刃牙の姿が消えた。
 逆に炎の背後に刃牙がいる!
 スピードは刃牙のほうが通常の力士の3倍速いか!?

 背後をとられた炎はとっさにしゃがんで、防御態勢をとる。
 と、同時に横へ飛ぶ。
 だが、刃牙がついてきた。
 さっきは背後にいたのに、今度は前にいる!
 なんというスピードだ。

 至近距離にいながら、刃牙を見失う。
 攻撃が当たらないどころじゃない。
 姿すら見えないのだ。

 刃牙を見失った炎は、正面からの奇襲を受けてしまう。
 左上段回し蹴りが決まったッ!
 軸足をわずかに浮かせた理想的な回し蹴りだ。
 この一撃で勝負ありか!?
 次回へつづくのであった。


 バキ世界では珍しい高速戦闘だ!
 軽量級の刃牙はスピードでかき回す戦いかたが普通なんだけど、理不尽なパワーで闘ってしまう。
 刃牙がそんなんだから、スピード系が出てこないんだろうな。

 本当なら世界最速の男ボルトvs烈海王のボクシング対決で、高速戦闘があったのだろう。(29巻 241話
 ボルト戦の詳細は幻で終わってしまいそうだ。
 でも、今度は刃牙vs炎でスピード対決が実現した。

 範馬刃牙はスピードでも王者だ。
 地下闘技場王者としての貫禄を見せたところで、刃牙が勝利するか?
 バックドロップくらって白目むいていた所は、忘れてあげてください。

追記 (21/4/7)
 範馬刃牙が本気を出すと これだけ速いのか!
 つまり、今までずっとサボっていたって事だな。
 刃牙自身も、こんなに動けるとは思っていなかったりして。

 副将戦は無難に刃牙が勝利しそうだ。
 いや、ここまで実力差があると刃牙が飽きて途中で帰ってしまうかもしれない。
 相手に屈辱を与えるには、飾りたてる!
 炎に栄光ある勝利をプレゼントして屈辱の底なし沼に落とすのだ。

 話の流れ的にも、ここで刃牙が負けてくれた方が決勝戦で盛りあがるし。
 すでに栄光をつかんでいる刃牙にとって、こんな試合の敗北など傷にもならない。
 刃牙は、勝つのか!? 負けるのか!?


週刊少年チャンピオン2021年18号
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