バキ道「91〜100話」感想

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2021年4月8日(19号)
第5部 第91話「相手の領域」(1268回)

 地下闘技場王者・範馬刃牙(168cm 76kg) vs 小結・炎(ほのお)(165cm 97kg)もクライマックスだッ!?
 大相撲最速と言われる炎に、刃牙はスピード勝負をかける。
 そして、スピードで圧倒した!
 炎を翻弄して、必殺の左上段回し蹴りを決める!
 これで勝負ありかッ!?

 刃牙は深呼吸して炎に声をかける。
 炎の眼はうつろでダウン寸前か?
 地下闘技場ならば敗北となりうる数秒間スキだらけ状態だ。
 相撲でも、こうなったら勝負アリかも。

「互いに残り少ない余力―――」
「ここは ひとつ…」
「どうだい…?」
「腕っぷし一本 ブン殴り合いでさ――――」
「「幕」としようや」


 炎がピヨって絶好のチャンスなのだが、刃牙はトドメを刺さない。
 むしろ、そのチャンスを捨てて殴り合いによる決着を提案する。
 くさっても地下闘技場王者の範馬刃牙だ。
 相手を正面からねじ伏せるストロングスタイルで行く!

 刃牙は、お互いに限界が近いので最後の攻防は殴り合いにしようと提案した。
 やっぱり刃牙はバックドロップでダメージを受けていたのか?
 だとしたら、刃牙はなかなかの役者だ。

 でも、ダメージを感じさせないスピードで動き回っていた。
 本当はダメージ回復しているんだけど、あえてダメージがあるフリをしているとか?
 自分のピンチをアピールして観客を魅了する。
 刃牙はプロレスラー向きだ。
 技を受けるの大好きだし。

 ダメージが大きい炎にもチャンスのある、殴り合いだ!
 ……本当か?
 刃牙のほうが圧倒的に元気に見える。
 殴り合いでも刃牙が勝ちそうだ。
 ここから組んで、相撲勝負でもしないと炎に勝ちは無いだろう。

 刃牙の提案は、『バキ外伝 ゆうえんち』にも出てきた古代ボクシングの「クリマコス」方式だ。(ゆうえんち67回
 花山薫と鯱鉾の勝負もそれに近かった。(バキ道8巻 72話
 互いの意地を比べあう、漢(おとこ)比べで、両者ともに輝くのか!?

 でも、やっぱり相撲ではない。
 なんとなく炎に有利なルールを提示しているようで、刃牙有利は変わらない。
 ルールを設定して、自分に有利な土俵に誘導する。
 こういう駆け引きは異種格闘技戦の醍醐味だ。

 刃牙があえて不利な殴り合いを提案した!
 でも、本当は不利ではない。と思うけど、なんとなく話の流れにダマされているぞ。
 観客もなんとなく刃牙が男らしい提案をした感じで盛り上がっている。
 などと余計なことを考えさせて相手の集中力を乱す作戦かもしれない。
 『バキ外伝 ゆうえんち』だと、そういう駆け引きが多いし、バキ道にも逆輸入か?

 どちらにしても、刃牙よりピンチなのは炎だ。
 ダメージは大きく活動限界まで秒読み状態だろう。
 あと数十秒たてば立てなくなる。
 どうせ負けるのなら、前に出るのだ!

 追い詰められた炎は構える。
 その構えは、範馬刃牙の構えだ!
 ここにきて刃牙リスペクトか?
 でも、金竜山は猪狩に敗北して相撲に徹するべきだったと反省している。 バキ道3巻 26話
 最後にスタイルを変えるのは後悔しそうだ。

 炎は、初めて拳で攻撃するらしい。
 うん、構えはそのままでも、やっぱり相撲の張り手で闘ったほうがいいかも。
 拳でなぐると中手骨が骨折しやすい。だから空手家は拳を鍛える。
 不慣れな拳だと、拳のほうが破壊されそうだ。

 炎は刃牙に勝つため、あえて未知の領域に踏み込む!
 プライドも相撲も捨てて、勝利をつかむため、炎の右ストレートだ!
 打撃が刃牙の鼻にメリ込んでいく!

刃牙の鼻に命中!?

 刃牙から見たら素人の打撃なのに喰らうなよ!
 しかも鼻に受けるとか油断しすぎだ!
 と思ったら刃牙が炎のアゴを一閃した!
 打撃が当たってから反撃する神速のカウンターだ。

 さすがの炎も今度こそ立てない。
 本気の刃牙はここまで速いのだ。ここまで強い!
 幼年編で見せた打撃が当たってからのカウンターみたいだ。
 人間は攻撃すると、防御への意識が弱まる。
 それを狙った見事なカウンターだ。

 というか、殴り合いと宣言しておいて、自分は殴られない。
 一方的に殴るだけの刃牙さん、半端無い(パネ)ェっス。真剣(マジ)に、容赦無ェよ。
 刃牙は王者で、ホーム試合で、ルールも自分有利なんだけど、胸を貸さず圧倒した。
 ここまで恐ろしい人だったとは……

 刃牙も炎の打たれ強さには手を焼いて、確実に倒せるように罠をはったのかも。
 炎も健闘したが、やはり王者・刃牙は強かった。
 サービスするふりをして、実はサービスしていない試合展開も見事だ。
 こんだけ強いなら、本当にサービスして相撲を取れば良いのに。

 刃牙が勝利して、地下戦士の4勝1敗だ。
 大将戦をまたずに相撲チームの敗北が決まった。
 これから大将戦をどうするのか?
 そして姿の見えない野見宿禰だけど、どこにいるのやら。
 波乱の大将戦が始まろうとしているが、次週は休載です。

追記1 (21/4/14)
 範馬刃牙vs炎は刃牙の勝利に終わった。
 そりゃ、範馬勇次郎と並び立った男が普通の地球人に負けるワケ無い。
 当然の結果ではあるが、高速スピード刃牙と言うレアな部分を見ることができた。
 あと、刃牙がけっこう容赦無いのも知ったよ。
 地下横綱なんだから、胸貸してあげればいいのに一切貸さずに倒した感じだ。

 これで地下闘技場戦士たちの勝ち越しが決まった。
 大相撲軍団は、さぞ凹んでいることだろう。
 あまり大相撲側の情報が出てこないので、現在の雰囲気がわからんが。

 野見宿禰も姿を見せていない。
 すでに横綱・零鵬を倒して相撲側に寝返っていたりして。
 野見宿禰vs渋川剛気、愚地独歩、花山薫、愚地克巳、範馬刃牙の5人掛けを提案だ!
 などのムチャ展開もあるだろうか?

 だが、このタイミングでバキ道は1週休みだ。
 ちょっと休むことでパワーを貯めて怒涛の展開に繋がるのだろうか?
 再開したら、今までの試合を振り返る回想+反省会になるかもしれないけど。

追記2 (21/4/21)
 一週休みでバキ道が再開だッ!
 ついに地下闘技場戦士vs大相撲も大将戦になる。
 今まで地下戦士と力士が闘ってきたが、正直いって彼らは前座だ。
 地下闘技場ルールで地下戦士と力士が闘うのだから、地下戦士が勝って当然である。

 克巳のように、敗北したいという強烈な動機がないと負けられない。
 むしろ、なんで克巳が負けたかったのか良くわからんのでインタビューして欲しいほどだ。
 普通に、穏便に、勝つ方法なんていくらでもあったよね?
 キンタマを握らせてしまった烈海王の右手を一刻も早く洗ってあげたかったのだろうか?

 そして、大将戦だ。
 この試合だけは意味合いが違う。
 古代相撲vs現代相撲だ

 地下闘技場ルールで闘うかもしれないが、やるのは相撲である。
 となれば、現代相撲が負ける意味も違う。
 ここで現代相撲が負けたのなら、古代からつづく相撲の歴史は無駄だったという事になる。
 少なくとも古代相撲はそうアピールするだろう。

 しかも闘うのは現役の横綱だ。
 この一戦の意味は非常に重い。
 あくまで古代相撲にとってなんだけど。
 肝心の古代相撲の代表である第二代・野見宿禰は姿を見せていない。
 本日の結びの大一番、最重要試合は一体どう始まって、どう終わるのか?

週刊少年チャンピオン2021年19号
週刊少年チャンピオン2021年19号


2021年4月15日(20号)
バキ道感想 75話〜91話まとめ(愚地克巳vs獅子丸)(範馬刃牙vs炎)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 範馬刃牙vs炎が終わったタイミングで休載です。
 キリも良いので、この辺で今までのバキ道をふり返ってみる。
 1話〜35話では、第二代・野見宿禰の登場が描かれる。
 36話〜59話では、地下闘技場戦士vs大相撲力士が開始(はじ)まり、渋川剛気vs巨鯨までが描かれた。
 60話〜74話では、愚地独歩vs猛剣、花山薫vs鯱鉾までが描かれた。

 75話から92話までは、『愚地克巳vs獅子丸』と『範馬刃牙vs炎』が描かれる。
 烈海王の右腕を得た愚地克巳は、どう闘うのか?
 準地上最強となった刃牙は、ちゃんと闘うのか心配だ。
 非常に興味深い2試合である。


 愚地克巳 vs 獅子丸
75「愚地克巳vs獅子丸」 身体能力ではトップクラスと言われる克巳と超パワー獅子丸の対決だ!
76「新生愚地克巳」 克巳は多関節イメージを進化させて、全骨格ムチ化イメージを獲得した!
77「10秒の長さ」 獅子丸のやぐら投げを喰らうが、克巳は反撃する!
78「気付けの一発」 獅子丸に気付けの一発を入れた克巳は、逆にピンチになる。ここで右腕が動いた! 
79「日本×中国」 愚地克巳の肉体に、烈海王の技がよみがえる!
80「最後の全力」 愚地克巳と獅子丸が、たがいに最後の全力をぶつける!
81「脳への効かせ」 手段を択ばぬ死闘だ。脳に効くのはアゴへの打撃だ!
82「サッカーボールキック」  必殺のサッカーボールキックを克巳は撃たない! 克巳の敗北だ!

 烈海王の右腕を移植した愚地克巳の初陣だッ!
 克巳本人も多関節イメージを発展させて、骨のムチ化イメージを完成させている。
 そして、予想以上に烈海王の助けが得られた。

 だが、克巳はあえて敗北を選ぶ。
 正直に言って意味がワカらん。
 穏便に勝利する方法ならいくらでもあったのに。
 試合をふりかえっても、なんか不利になるような行動が目立つ。
 愚地克巳は、大丈夫なのか?


 範馬刃牙 vs 炎
83「バキvs炎」 作中では珍しい、ともに160cm台の小兵対決だ!
84「小さな巨人」 炎はパワーもスピードもある。刃牙が先手を取られた!
85「溶けた」 本気を出した刃牙は最速の打撃ジャブで炎をダウンさせる!
86「知らん」 番外編(後述)
87「原点」 刃牙の打撃に対応できない炎は相撲に戻る。刃牙はゴキブリダッシュだ! 
88「初速(ダッシュ)」  ゴキブリダッシュの説明再び。でも炎につかまった。
89「予感」 刃牙は炎を追いつめるが、反撃のバックドロップを喰らってしまう
90「速さ比べ」 バックドロップから生還した刃牙は、炎に速さ勝負を挑む。
91「相手の領域」 速さ勝負に勝利した刃牙は、殴り合いを挑み、一発で倒した!
92「刃牙VS炎 決着」 スロー再生で刃牙の絶技がワカる。改めて決着だ!

 地下闘技場王者である範馬刃牙の横綱相撲だ!
 順当に強い。
 危なかったのはバックドロップを喰らった時だけだ。

 この試合の刃牙は、けっこう容赦なく闘う。
 相手に何もさせず一方的に攻撃する場面も多い。
 炎はアマレスっぽい技を見せていたが、過去があきらかにならず敗北した。
 なにか底力がありそうだったが良い面を封じられた感じだろうか。


 番外編 範馬勇次郎と米国大統領の宣誓
86「知らん」  範馬勇次郎と新米国大統領が宣誓するのを トラムプ大統領が阻止しようとする。 
 いつか来るんだろうと思われていた米国大統領との宣誓がついに来た!
 変なタイミングで入っていたので、コミックス収録時に話数が入れ替わるかもしれない。
 範馬勇次郎が野見宿禰と絡まないのは米国に行っていたからかも。


 そして、次回からは地下闘技場戦士vs大相撲の結びの一番だ。
 第二代 野見宿禰 vs 横綱・零鵬である。
 この勝負が相撲編のクライマックスか!?
 と言うワケで次回からの展開は、なかなか予想できず興味深い。

週刊少年チャンピオン2021年20号
週刊少年チャンピオン2021年20号


2021年4月21日(21+22号)
第5部 第92話「刃牙VS炎 決着」(1269回)

 範馬刃牙(168cm 76kg) vs 炎(ほのお)(165cm 97kg)は刃牙の勝利で終わった。
 副将戦だったが刃牙は地下闘技場王者だ。
 小結の炎では相手不足だろう。
 妥当な勝利と言ったところか。

 と言う所で前回ラストリプレイです。
 って、リプレイかよ!?
 先週休載で、今週リプレイなの!?
 2週間も話が進まないんだけど、いいのか?

 あと、来週はゴールデンウイークで合併号だ。
 そうなると3週間も話が進まないんだけど……
 まあ、始まっちゃったモンは仕方がないので前回のおさらいです。

 えー、炎が右パンチを放って刃牙に当たるところからだ。
 拳が当たり鼻が変形したタイミングで、刃牙はよける。
 この瞬間だけ取り出せばスゴい回避技術だ。
 打撃が当たった瞬間に首をひねって威力を殺す技術と同じ感じですね。
 本気を出せば、炎の打撃など無効化できるって事か。

 実際のところ、人間の神経伝達速度は当たってから反応できるほど早くない。
 だから、当たる瞬間を予測してコンマ数秒早く動き始めているはずだ。
 単純な反射神経とかではなく、経験に裏打ちされた正確な攻撃予想による回避なのだろう。
 範馬刃牙は18歳だが、歴戦の勇士なのだ。

 攻撃をよけた刃牙は左手で反撃する。
 実はこの攻撃がどういう攻撃なのか、前回ハッキリわからなかった。
 ただ、スローで確認しないとよくワカらない攻撃ってのは世間で良くあることなので、あまり気にしていなかったのだ。
 今回、スローでリプレイされて攻撃が判明したのは良かった事の一つである。

刃牙の反撃神技!

 刃牙は左手で反撃する。
 炎のパンチの内側に手を入れてアゴを打ち抜いた。
 こりゃ、ワケわからん攻撃だ。
 スローでないと理解できなかったな。
 普通こういう攻撃で横に打ちぬく攻撃をするときは、相手の腕の外側から腕を振りこむ。
 そうでないと腕を振るスペースが無いので腕が加速できない。
 だが、刃牙はこの狭い空間 ――というか触れた状態から手を加速させている。
 ほとんど寸勁だ。

 相手に触れた状態からフットワークも使って、全身のバネで撃ちこんでいる。
 タフな力士を一撃で沈める強力な一撃だった。
 しかも、手が拳ではなく掌底っぽい。
 手首から先の用法を新開発した!?
 それとも、相撲リスペクトで張り手なのか?

 まあ、とにかくスローだと よくわかる高度な技術だった。
 名前はついていないが、新必殺技の完成かもしれない。
 打ち終わったあとのフォームを見て反撃だったことを知る。
 まるで高度な居合斬りのようだ。
 見えないカウンターの一撃、無明交差居合打ちってところか。

 ここまでがリプレイで、ここから新作が始まる。
 愚地独歩、渋川剛気、花山薫は刃牙の勝利を見届けていた。
 技術系の達人として、渋川さんと独歩が解説をしてくれる。

「力士の集中力は」
「10秒から1分程度だぜ」

「しかも」
「「打ち込む」際はボクサーとて隙を生む」


 試合も終盤になって、炎の体力・集中力は限界だったのだろう。
 さらに攻撃する瞬間は、防御の意識が薄れる!
 必勝のタイミングを逃さず、勝利をもぎ取った。
 まさに天才だ。

 担架ではこばれる所だった炎は目をさまし、起きあがる。
 炎は、素直に勝者である刃牙を讃えた。
 相撲取りなのにグーパンチをしたのは失敗だったと反省する。
 まあ、アレは刃牙の罠にはめられたようなモンだしね。
 殴り合おうと刃牙のほうから誘っておいて、殴り合わずカウンターを取るのが範馬刃牙だ。

「開始(はじ)まってすぐ……」
「敏捷(はや)さで遅れを取った」
「初めての事態(こと)だ」


 刃牙も炎に手を焼いたとリスペクトを返した。
 でも、後で速さ比べで圧勝したけどね!(バキ道90話
 と言う勝った自信があるから「序盤は油断したから遅れを取ったけどね」と言う含みを感じるぞ。
 だが、これにて今度こそ刃牙vs炎は決着だ。
 まさか、次回でまたリプレイが始まったりしないだろうな。

追記1 (21/4/29)
 ゴールデンウイークでチャンピオンがお休みだッ!
 決着したと思われていた範馬刃牙vs炎が、もう1話つづいたので、75話〜92話まとめ(愚地克巳vs獅子丸)(範馬刃牙vs炎)に92話を追加しました。

 今度こそ範馬刃牙vs炎は決着だろう。
 そして、ついに大将戦が始まる。
 本当に始まるのだろうか?
 野見宿禰を捜すところから始まるかもしれない。

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の試合は、金竜山の企みから生まれた。
 今までの試合は自分たちのルールと土俵で闘えば、あたりまえだけど勝つというものだ。
 愚地克巳だけは負けましたが。

 大将戦の野見宿禰vs零鵬こそが古代相撲と現代相撲の譲れない闘いになる。
 この試合が終われば金竜山の計画もすべて明らかになると思うのだが……
 最終的に地下戦士と力士を率いて北海道を占拠し、独立国家を宣言して、名称を北海道からバキ道国に変更するぐらいの野望があったりして。

追記2 (21/5/5)
 ゴールデンウイークも終わって刃牙が再開だ!
 しかも、刃牙三倍祭りだぞ。
 『バキ道』『ゆうえんち −バキ外伝−』『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』の3作品が掲載だ!
 って、『バキ道』『ゆうえんち』は普段から連載しているから、実質1.5倍祭りだな。

 と言いつつ、『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』が掲載だ。
 いまだに作者黙認スピンオフで、原作者コメントを貰えていない。
 今度こそ作者コメントもらえるんだろうか?

 作者黙認スピンオフだと、『吸血鬼すぐ死ぬ』の烈海王登場回とたいして変わらない。
 そろそろコミックスも出るし、ちゃんと認知して貰えると良いな。
 ただ内容のスローペースを考えると、この辺で加速したほうが良いのかも。
 もっと好き勝手にギャグ入れるとか!
 ハイリスクな博打のほうが面白いって、良く言うぞ!
 いや、面白いの意味が違うか。

週刊少年チャンピオン2021年21+22号
週刊少年チャンピオン2021年21+22号



2021年5月6日(23号)
第5部 第93話「超中学生」(1270回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の6連戦は5戦目の副将戦までが終了した。
 相撲の1勝4敗で、チームとしての負け越しが完全に決定したぞ!
 闘って傷だらけの力士たちを、闘っていない嵐川将平理事長が叱る!

「古来から連綿と語り継がれた大相撲「最強説」」
「その伝説が今――」
「地に落ちた」


 などと嵐山理事長は言っている。
 でも、現実の話として総合格闘技に出場した元力士たちはあまり成果を出していない。
 昔からガチで最強なのは相撲だと良く言われているが、だんだん言われなくなっている。
 やっぱり総合格闘技であっても、相撲の強さを出すにはルールが厳しいのだろう。
 頭突きがOKで 1ラウンドの時間が短めなら、もっと活躍できると思うのだが。

 怒られる不憫な5人の力士たちであった。
 だが、彼らをフォローする男があらわれる。
 大相撲の最高位である横綱、零鵬だ。
 195cm 160kgと恵まれた体格をもつ大横綱である。

「不慣れなルール」
「不慣れな試合」
「そしてあの恐るべき「力士」たち」
「なのに君らは十分にやった」


 不慣れなルールで強敵と闘い、健闘したのも事実だ!
 零鵬は、そう持ちあげる。
 アメとムチ、ツンとデレだ!
 厳しく言われた後で持ちあげる!
 この緩急のつけかた、横綱だけに技術も超一流だ。

 実際のところ、このルールで試合を受けた時点で力士たちの敗北は決まっていた。
 武術の達人でさえ「リングに上がって、グローブつけて、あのルールでやったら、あちらさんが勝つでしょう」と答えている。(激闘達人烈伝
 地下闘技場の土俵に上がると決めた時点で敗北は決まった。
 相撲軍団が敗北したのはルール設定を誤った戦略的敗北である。

 地下戦士たちだって相撲勝負をしたら、たぶん負けただろう。
 公平にするのなら、最初に相撲で勝負して、次に地下闘技場ルールで勝負する2本試合だな。
 試合は、相撲ルール5勝・地下ルール5敗で互角になっただろう。
 勝敗が互角なら愚地克巳もちゃんと闘って勝ったはず。
 花山薫とかは、空気読まず相撲でも勝つ可能性があるけど。

「横綱が残ってりゃ」
「「大相撲」の敗(ま)けにはならんでしょう」


 零鵬は横綱である自分が勝てば、大相撲の負けにならないと宣言する!
 大擂台賽で中国軍団が負け越したけど、郭海皇が勝てば戻せる理論と同じだ!
 相撲の最強者であり代表である横綱こそが、大相撲を体現している。
 横綱が負けない限り、大相撲の負けは無い!

 ただ、大擂台賽だと勝っている側の範馬勇次郎が言ってくれた。
 今回は負けている側の相撲が言っている。
 なんか負け惜しみっぽく聞こえるかも。
 いや、だからこそ控室で身内だけに語っているのか?

 しかし、零鵬の発言が範馬勇次郎とそっくりなのが気になる。
 なにか勇次郎と関係があるのだろうか?
 でも勇次郎は契約更新のため米国にいるはずだよな。
 ずいぶん日本で姿を見ていないぞ。
 新型コロナの影響で日本に戻れなくなっているかもしれない。

「大相撲史 最高の傑作」

 それが横綱・零鵬の評価だ。
 嵐山理事長が、彼と出会ったのは15年前だった。

『"超中学生"――――
 田沼 浸(しん)14歳
 後の横綱「零鵬」である』
『身長179センチ 体重97キロ』


 その怪物ぶりは中学生のころから発揮されていた!
 中学生! って、零鵬は日本出身だったのか!
 最近では貴重な日本出身横綱だ!
 こりゃ人気あるだろうな。

 零鵬の超中学生っぷりとは!?
 体力測定の走り幅跳びで砂場を飛び越え、100メートルを裸足10秒3で駆け抜け、ソフトボールを計測不能の場外へ投げる!
 まるで範馬刃牙だ!

 でも、砂場を飛び越えても評価してもらえなかった刃牙と違い、ちゃんと褒めたたえられているぞッ!
 なんだこの違いはッッ!?
 性格の違いか? 人徳の差か?
 零鵬さん、普段から良い人だったんだろうな。

 で、まだ理事長じゃなかった嵐山親方(元大関・太刀旋風)にスカウトされる。
 相撲の最速デビューは中学卒業してすぐに入門だ。
 最近は引退後のことも考えて、学生相撲で成果あげて高い番付から入るのが流行っているらしいのですが、零鵬はどっちだろう。

 とにかく、逸材の発見に嵐山親方も大喜びだ。
 少年の肉体をもんで、パンツ一丁にする。
 脱いだら中学生でありながらスゴい筋肉だ!
 すでに完成された肉体だぞ。
 天然じゃ、こうはならない。
 なにか鍛えている体のようだ。

超中学生 田沼浸14歳

 超中学生、田沼浸14歳の衝撃パンイチ デビューであった。
 現在と違って、全身黒い。
 水泳とかやっていたのか?
 とにかく、なにか鍛えている雰囲気がある。
 次回でその辺があきらかになるのか?


 田沼浸=零鵬は一体何者なのだろう。
 体力測定の怪物エピソードや、中学生にして完成された肉体を持つ。
 まるで範馬刃牙だ。
 いや、性格が良くて人気のある範馬刃牙だな。

 だが、ここまで刃牙と似ていると、先ほどの勇次郎的な発言も気になる。
 もしかして、コイツも範馬勇次郎のまいた種なんじゃないか、と。
 だとすると零鵬がタダ者じゃない事も説明がつくけど、さすがに安易か?

 横綱・零鵬は大相撲史 最高の傑作と呼ばれている。
 でも、野見宿禰はエア相撲でエア横綱に勝利していた。(バキ道1巻 5話
 さらに、横綱は四股が足りないと欠点を指摘している。
 となると、零鵬意外にも横綱はもう一人以上いるんだろうか?
 弱い横綱が負けても、零鵬を倒さないと相撲は負けを認めなさそうだ。

 零鵬の正体と力士になってからの怪物ぶりは、どんな感じなのだろう。
 横綱のなかの横綱であり、別格の存在っぽい。
 零鵬だけは地下闘技場と言う他人の土俵に上がるのではない。
 相撲という束縛から解放されるのだ! ぐらいの迫力を期待する。

追記 (21/5/12)
 横綱・零鵬の過去があきらかになった!
 今までの力士は、そういうエピソードが無い。
 やっぱり横綱は別格という事か。

 過去エピソードが入ると強そうに見えるってものだ。
 こりゃ、零鵬の強さに期待ができそうだぞ。
 なんか刃牙っぽいエピソードなのも凄そうだ。
 人望は刃牙よりありそうだし。

 中学卒業してすぐに相撲デビューしたとして、その後15年を力士としてすごしたのか。
 相撲一筋で鍛えてきたのなら、その経歴が粋だね。
 中途半端に他の武術を取り入れず、相撲だけ。
 純粋培養の相撲戦士のほうが強くなるというのが刃牙世界の法則っぽい。
 ボクサーでもないのに、本格的なジャブを打ったりするのがイチバン危ないモンだ。

 迎え撃つ野見宿禰はどうだろう。
 ずいぶん姿を見せていない。
 いまさら怖気づいて逃げ出しているワケじゃないと思うが。
 結局のところ、宿禰のことをまだ良く知らないんですよね。

 宿禰も対抗して回想シーンに突入して回想対決でも良いかも。
 地下闘技場戦士vs大相撲力士の大将戦だ。
 じっくり心ゆくまで闘うがいい。
 正直、どんな展開になるのか読めない試合だし。

週刊少年チャンピオン2021年23号
週刊少年チャンピオン2021年23号


2021年5月13日(24号)
第5部 第94話「何者なのか…!!?」(1271回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の6連戦の大将戦が開始(はじ)まろうとしている。
 今までの試合はいわばエキシビションだ。
 地下ルールに力士が挑戦して無残に負けるだけの試合とも言える。
 もっとも、愚地克巳だけはサービスで負けましたが。

 大将戦だけは意味がちがう。
 古代相撲の頂点である二代目・野見宿禰と現代相撲の横綱・零鵬が闘うのだ。
 この試合だけは、武器の使用以外すべて認める古代相撲の再現である!

 そして、地下闘技場戦士たちの控室に野見宿禰が姿をあらわした。
 選手入場してから姿を見せなくなっていたが、久しぶりの登場だ。(バキ道6巻 47話)
 ちゃんと生きていた!
 誰も何も突っ込まないが、どこでナニをしていたんだ?

 神話的な強さの野見宿禰だが、ちゃんとした試合はこれが初めてだろう。
 大観衆の前で負けて恥をかくかもしれない。そんな未知の恐怖を感じていたのかも。
 彼なりに緊張して部屋の隅でガクブルしていたとしても、誰も責めない。
 今まで姿を見せなかった宿禰の挙動不審を見て見ぬふりをする情が地下闘技場戦士たちにも存在した。

「感謝しています」
「わたしをあの――――」
「"宿禰の杜"から」
「光まばゆい」
「闘技場(ここ)へと導いてくれた」


 宿禰は金竜山に感謝する。
 山奥で埋もれていた自分を光の当たる場所にだしてくれた。
 でも、光まぶしくても、ここは地下だよね。
 この光は一見まぶしいかもしれないが、世間には届かない暗い光だぞ。
 大丈夫か? ダマされてない?

 ただ、山奥にいたのでは強さをアピールできない。
 古代相撲の強さが忘れられていたのは、山奥に引きこもっていた事も大きいのだろう。
 忘れられたのは、自業自得と言う感じもする。
 たぶん範馬勇次郎も知らなかっただろうし。
 勇次郎が知っていたら、とっくに攻めこんでいるだろう。

「「相撲」本来の姿への原点回帰」
「権威の復元」
「その悲願に絶望していた」


 金竜山はマイペースに出陣前の演説をはじめる。
 相撲の権威復元が悲願だった。
 今回は本音で語っていますね。
 前は『天下の大相撲に一泡吹かせる!』と言ってたが、本音がこれだ。(バキ道5巻 44話)

 相撲を立て直すために、まず現代相撲にダメ出しをする!
 というのが真の狙いらしい。
 まあ、それは前から言っていたことだ。
 改めて宣言した感じですね。
 決戦を前に、再度の確認ってことで。

 金竜山は宿禰との出会いを回想する。
 山奥でスーツ姿の金竜山親方は、宿禰に出逢う。
 わりと自然に会っている!
 偶然会ったとか、探し回って会ったとか、そういう感じでは無いのか?
 相撲関係者に教えてもらって行きましたって感じだな。

 二代目・野見宿禰と出逢い、金竜山親方は悲願達成が可能だと考えた。
 ここが良くわからない。
 そもそも、相撲の権威復元が意味不明だ。

 権威は『他の者を服従させる威力』『ある分野において優れたものとして信頼されていること』だ。
 そのまま受けとると目的は『相撲の強さを天下に知らしめる』だな。
 相撲で世界征服でもするのだろうか?
 どちらにしても、自分が親方として後進の育成をしていては達成できないらしい。

 いっぽう野見宿禰も自分が何者なのか試したいのだ。
 山奥にいたのではワカらなかった自分の強さを試したい。
 その相手として、横綱は理想の相手だ。

『出雲の郷からやってきたッッ』『太古の郷からやってきたッッ』
『相撲は宿禰から開始(はじ)まったッッ』
『一方 最新にして最強ッッ』『最先端の横綱だ!!!』
『近代相撲の最高傑作が』『今ッッ』
『相撲の源流に挑戦(いど)むのですッッ』


 とにかく両者揃い踏みだ。
 近代相撲と古代相撲の横綱同士が激突する。
 アナウンサーが煽りまくるぞ!
 いろいろと謎が謎を呼んでいるが、近代相撲と古代相撲の激突は興味深い。
 ちょっとワクワクしてきたぞ。

 ところで、宿禰って出雲から来たのか?
 それとも神話から来たという比喩か?
 アナウンサーの事だから、アドリブで煽っている可能性高いな。

 開始前だが、宿禰と零鵬が四股踏みのパフォーマンス合戦をはじめる。
 二人とも上げる足の位置が高い。
 四股は相撲の基本と言われている。
 頂点を極めた二人だからこそ、基本の四股もしっかりしていて美しい!

試合前の四股パフォーマンス合戦

 四股だけで観客を沸かせている! さすが横綱だ!
 試合開始は次回に持ち越しか。
 相撲の立ち合い前と同じく、時間をかけて盛りあげるつもりだな。
 次回へつづく。

 だが、『バキ道』は来週から2週休みだ!
 もう5月の『バキ道』は終了です。
 大型連休のあとに、2連休だと!?
 ここにきて、なんという休載攻勢だ!?
 闘技場の外でも じらす作戦らしい。

 先週のチャンピオンは『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 1巻』発売記念で、『烈海王』の出張版がのっていた。
 このタイミングでの休載ってことは、感想書くタイミングって事ですね。
 気分次第で『ゆうえんち』感想を先に書くかもしれませんが。

 とにかく、行方不明だった野見宿禰は無事に帰ってきた。
 横綱・零鵬の回想も終わっている。
 あとは試合開始だけでしょう。
 本当に試合が始まるのか、ちょっと心配だけど。

追記1 (21/5/19)
 地下闘技場戦士vs大相撲力士の大将戦が開始(はじ)まろうとしている!
 第二代・野見宿禰vs横綱・零鵬だ!
 ですが、ここで『バキ道』は2週休みです。

 このタイミングで休載か。
 しかも、2回も!
 と言うワケで明日は『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』出張版の感想を書く予定です。

 宿禰vs零鵬は古代相撲vs現代相撲であり、相撲編の重要な闘いだ。
 まずは相撲で闘うのか?
 それとも、いきなり古代相撲で闘うのか?
 この試合をどう展開させるのか考え中なのかも。

 だが、相撲編にとって真のクライマックスは範馬刃牙vs野見宿禰だろう。
 二人は一度だけ闘っている。
 だが、ちゃんと勝負をすべきだろう。
 それが、タイトルにもなっている主人公のお仕事ってもんだ。

 宮本武蔵との最終決戦は、かなりションボリなオチだった。
 野見宿禰とはちゃんとした決着をつけて欲しいぞ。

追記2 (21/5/26)
 先週の話ですが『ベルセルク』の三浦建太郎先生が亡くなりました(参考)。
 以前から体調が悪そうではあったんですが、あまりにも早すぎる。
 作品も未完で終わり、非常に残念です。
 ご冥福をお祈りいたします。

 こういう話があると、作者死亡より休載のほうがマシだな、と思う。
 板垣先生も無理をするよりは休載して長く連載してくれる方が良いのかも。
 月1回ぐらいの休載であれば、気長に待ちましょう。
 ただ、今回みたいにゴールデンウイークのあとに2連休ってのは、ちょっと多くないか?
 って、けっきょく文句でちゃいましたな。

 長かった地下闘技場戦士vs大相撲力士もついに大将戦だ。
 盛りあがる大一番にするためにも板垣先生は構想を練っているのだろう。
 今ごろ、って気もするし、2週休む必要があったのか疑問ものこる。
 まあ、未完で終わるよりはマシと思っていきましょう。

 ただ、インタビューとかで見る板垣先生の執筆風景って悲壮感がまったく無い。
 取材の日にちを間違えて、ワインを一杯引っかけてから仕事場に来るとか自由過ぎだ。
 とうぶん死にそうにない感じなんですけど。

追記3 (21/5/27)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 本編の『バキ道』はVS相撲編がこれから大将戦、つまりクライマックスだ!
 でも、野見宿禰が瞬殺圧勝して「本当の相撲の強さをお見せしましょう」と、刃牙に勝負を挑んでくる可能性もある。
 それでも大将戦なんだしクライマックスで良いでしょう。

 いっぽう『バキ外伝 ゆうえんち』ではクライマックスが終了し、終章である『終(つい)の巻』に入った。(146回)
 『ゆうえんち1巻』の前書きや、インタビューなどで作者・夢枕獏は外伝のコンセプトを語っている。

『この死刑囚たち、柳をはじめとして、スペック、ドリアン、ドイル、シコルスキー、いずれも凄い奴らなのだが、全員、ファーストシーンでは、それぞれ牢に入れられている。ということは、みんな、どこかで誰かに敗れて一度は捕まってるんじゃないの。ならば、この外伝は、柳龍光を、誰かが捕まえる物語にしようーーそう考えたのである。』(WEB連載「がんばれ!格闘技」

 死刑囚5人全員の話にすると何年かかるか分からないので、とりあえず柳龍光の話だけにした。
 で、約3年の連載を経過して、ついに柳龍光が逮捕されるところまで来たのだ。
 いや、長かった。
 なかなか柳と出会えないし、出会ったら出会ったで柳は強いし、本編以上に変態だしで、本当に勝てるんだろうかと心配だった。
 あのまま柳が逃亡して次章へつづく、――になる可能性も考えていたぞ。

 でも、無事に柳は倒された。
 その上で、まだ敗北したわけじゃ無いという言い訳ものこし、逮捕されていく。
 難しい着地に成功したのは、さすが巨匠・夢枕獏と言ったところだ。
 ただ、柳が本編よりちょっと、……いや かなり変態になってしまった気もするが。
 刑務所にいた数年で正常に元に戻ったと思っておけば良いんでしょうか。

 ところで、この『ゆうえんち』はどれぐらい本編に影響をあたえるのだろう。
 柳龍光がさらなる変態パワーアップして再登場する可能性は高そうだ。
 なにしろ、また脱獄しちゃっているし。

 脱獄した柳が狙うのは本部以蔵か、範馬刃牙か?
 柳は冷静なので範馬勇次郎は狙わないと思う。
 むしろ勇次郎に喧嘩売ったシコルスキーはチャレンジャーな人だったな。
 やっぱり刃牙が狙われる可能性が高そうだ。

 そして愚地克巳の実兄である葛城無門の存在だ。
 天才美少年というバキ世界では貴重な人材だ。
 無門が本編に登場すれば、かなりの強敵として台風の目になるだろう。
 ただ、バキ世界は美形に厳しい世界だ。
 油断するとヒドい目にあうので、出演は慎重に検討してもらいたい。

追記4 (21/6/2)
 2連続休載のからの『バキ道』だ!
 やっと地下闘技場戦士vs大相撲力士、大将戦が始まる!

 『バキ道』の横綱・零鵬は回想シーンを入れるほどの猛者らしい。
 でも、宿禰はすでに大関を圧倒している。
 それと宿禰に敗北したオリバが零鵬より弱いのかと言われると、そんなことないだろうとも思う。
 横綱・零鵬であっても1週で瞬殺される可能性はあるのだ。
 そういう意味でも、やっぱり気になる大将戦である。

 いちおう力士たちは持ち上げられて登場した。
 総合格闘技の選手たちを噛ませ犬として強さを見せつけている。
 だが、全力士が活躍できたかと言うと、そうでも無い。

 とくに鯱鉾と炎は相手が悪かった。
 どちらも圧倒的に負けた感がある。
 範馬刃牙も花山薫も怪物だから仕方がないな。
 オリバを倒した野見宿禰も怪物だ。
 零鵬は怪物相手に健闘できるのだろうか?

週刊少年チャンピオン2021年24号
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週刊少年チャンピオン2021年26号
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2021年6月3日(27号)
第5部 第95話「近代相撲と古代相撲」(1272回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の大将戦が開始(はじ)まろうとしている。
 まずは地下闘技場戦士の大将・第二代 野見宿禰が四股のパフォーマンスだ!
 I字バランスどころか足を180度以上に開いて四股を踏む。
 四股だけでも観客を沸かしているぞ!

 踏みしめる四股は地下闘技場を震わせる。
 四股でもここまで極めれば立派なパフォーマンスだ。
 前回では零鵬も四股を踏んでいたが、いつのまにか やめている。
 パフォーマンス勝負で負けた事になるのか?

 宿禰の四股は、相撲博士の異名を持つ猛剣ですら見たことのない型だ。
 四股は すべての力士が行う基本中の基本だ。
 だが、そのスタイルがあまりに異次元らしい。
 ボクシングで言うなら、ジャブのフォームや風切り音がまるで違う感じか?
 ジャブより速い! じゃなくて、ジャブに見えない!?

 宿禰と零鵬の相撲対決なので、のこりの力士たちが闘技場出てきて見守っている。
 今まで力士たちは控室に引きこもっていた。
 さすがに大将戦は生で観戦するようだ。
 猛剣は耳が切れているんだから、早く病院に行ったほうが良いと思うのだが、試合優先か。

 地下闘技場戦士たちも全員が見学だ。
 渋川剛気、花山薫、愚地独歩、範馬刃牙、愚地克巳の順番で並んでいる。
 これ、なに順だろう?
 仲の良さとかも関係ないみたいだし、謎だ。
 むしろ隣と関係が薄そうな順番になっているような。

 零鵬もこの試合が現代相撲と古代相撲の勝負だと考えている。
 土俵が無く、足の裏以外が地についても負けでは無い。完全KOが決着なのが、古代相撲である。
 地下闘技場ルールは、古代相撲と同じだ。
 やっぱり、古代相撲が有利である。

 だが、横綱・零鵬は勝つ気だ。
 何でもこいと横綱相撲な発言をする。
 不利なルールだが、勝つ気だ。
 なにか策があるのか?
 特に根拠のない自信っぽい気もするな。

 とにかく時間いっぱいだ。
 両者が向かい合う。
 零鵬もデカいが、宿禰はもっとデカい!

『古代相撲 二代目 野見宿禰 210センチ強 250キロ強』
『大相撲 横綱零鵬 195センチ 161キロ』


野見宿禰(210cm強 250kg強)vs零鵬(195cm 160kg)

 210cm! デカいッ!
 250kg! 重いッッ!

 刃牙世界は体重差が素直に反映されにくいが、やっぱりデカいのは強いはず。
 巨大化ジャック・ハンマーよりは小さいが、刃牙世界でもトップクラスの巨体だ。
 あと、大関・巨鯨(231cm 290kg)にも負けているな。

 体格差がある時点で、ますます宿禰有利か?
 だが、零鵬も毎場所で巨鯨と闘っている。
 巨漢との勝負に不安は無い!

「2度目になる」
「1度目は「エア」だった」

「アナタは四股が」「まるで足りてない」


 いきなり宿禰が挑発しているぞ!
 だが、挑発内容がしょぼい。
 しょせんエアでの勝負だしね

 そして、四股が足りない発言だ。
 刃牙の前でエア相撲した時の感想のままだな。(バキ道1巻 5話
 あの相手がエア零鵬だったらしい。
 宿禰のエア相撲通りなら、この試合は宿禰の圧勝になってしまうぞ。

「帰ったら さっそくやっとくヨ」
「エアの四股」


 リアル零鵬が言い返した!
 そりゃ、エアであおられたら怒るよね。
 血管ピクピクさせて怒らないのはさすがだ。これぞ横綱の品格だな。

 試合前から口喧嘩して、互いに引けない。
 今はエアではなくリアルでぶつかり合う時だ。
 両者は一度離れ、開始の合図を待つ。
 ここで宿禰は金竜山にアドバイスを受ける。

「長引かせる」「横綱は 3分後 動揺する」

「1分以内に終了(おわ)らせます」


 金竜山のアドバイスは長引かせろ、だ。
 持久力が無いという力士の弱点を狙い、ズタボロにする気か?
 いっぽうの宿禰は1分で終わらせるという。
 作戦が噛み合っていない!

 金竜山のアドバイスは安全・確実に勝つためのものだろうか?
 それとも、横綱のスタミナをうばい、醜態をさらさせようという狙いかも。
 宿禰は純粋に闘って勝つ気のようだ。
 エア零鵬に勝ったので強気発言なのか?

 宿禰と金竜山の目標ズレはあまり問題じゃない。
 なぜなら、宿禰は強いので、多少失敗しても挽回できるからだ。
 範馬刃牙が油断しまくっていても潜在能力で逆転するし、勝つから反省しないでまた油断するのと同じ事情ですね。
 だけど、金竜山の狙いは気になる。
 そこは今後のお楽しみ、か?

 力士の全力は20秒しかもたない。
 うまく持たせても1分が限界だ。
 宿禰は、その1分で仕留める気らしい。
 ルールは古代相撲だ。
 しかし、ペース配分で現代相撲の土俵に乗る気か?

 だが、野見宿禰だって力士だ。
 宿禰のスタミナに問題はないのだろうか?
 山奥に引きこもっていたから、他流試合とかの経験も少ないだろう。
 不慣れな試合だと、疲労度は全然ちがうぞ。
 これで、宿禰本人のスタミナが先に切れたら、宿禰も金竜山もとんだ赤っ恥だ。
 この試合は、開始1分後になにかが起きる!?

追記 (21/6/9)
 バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 2巻が発売になった。
 やっと烈海王が戦うようになったら面白くなってきた気がする。
 なんで最初からやらなかったんだろうか。
 本編で出番が少ない人気キャラに活躍の場を与えるスピンオフなんだし、烈を出して戦わせようや。

スピンオフ商法
「ちょっと売れた作品のキャラを他の作家が使い回して」
「作品も客も骨の髄までしゃぶる商法」


 毎度いっていますが、ちゃんと骨までしゃぶらせてくださいと。
 花山外伝もなかなか不遇なんだよな。
 あれも途中から花山が戦わなくなった。
 なぜだ?

 で、本編のほうですが、ついに大将戦が開始(はじ)まる。
 ココからしばらく新人・野見宿禰と新人・零鵬の闘いで、ベテランさんたちは見学だ。
 本当なら、こういう時がスピンオフのチャンスか?

 地下闘技場戦士vs大相撲力士は、最近闘う機会の少なかった戦士たちにも出番があった。
 渋川剛気、愚地独歩、愚地克巳、彼らが最後に戦ったのっていつだっけ状態だ。
 久しぶりに消化試合ではない戦いで、けっこう楽しかった。

 で、大将戦なんですが、むしろこの試合は消化試合っぽい。
 話の流れ的に、宿禰が勝つだろう。
 負けたら金竜山が赤っ恥だ。
 あとは試合が盛りあがるかどうか、だな。

 試合時間の長さだけは、まったく読めない。
 本当に1分で終了(おわ)らせるのか!?

週刊少年チャンピオン2021年27号
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2021年6月10日(28号)
第5部 第96話「お返し」(1273回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の大将戦が開始(はじ)まる!
 古代相撲 二代目 野見宿禰(210cm強 250kg強)vs大相撲 横綱 零鵬(195cm 160kg)だ!
 大将戦だけに前フリが長いぞ。
 なかなか試合が開始(はじ)まらない。

 前回ラストのリピートで金竜山と宿禰が作戦会議だ。
 開始直前じゃなくて、もっと前に打ち合わせればいいのに。
 しかも、意見が合っていない。

「とにもかくにも」「長引かせる」
「1分以上はしのぐ」
「3分経てば向こうは勝手に自滅する」

「一分以内に終了(おわ)らせます」


 金竜山は持久戦を提案する。
 相撲は短期決戦だ。
 全力で闘えるのは1分で、3分後に横綱はスタミナ切れになる!
 だが、宿禰は1分で終わらせると豪語するのだった。
 やっぱ、作戦会議は時間のある時にやっておくべきだったか。

 金竜山の助言は宿禰のほうがスタミナがある前提だけど、良いのか?
 宿禰も相撲だ。持久力が弱点かも。
 いや、現代相撲は狭い土俵で戦うから短時間で終わる。
 押し出しも倒れても試合続行の古代相撲は、現代相撲より長時間の試合になりそうだ。
 ただ、宿禰がどれだけ試合をしているのかが謎ですが。
 試合なれしていないと、バテるのも早いぞ。

 いっぽう、相撲は短時間とはいえ、濃密な取り組みを年6場所×15日やっている。
 つまり90日だ。1年365日のうち、約1/4である。
 野球の年間約140試合より少ないけど、サッカーの約50試合よりは多い。
 けっこうハードなスケジュールだ。
 1日だけなら、けっこう闘えるかもしれない。

 そして、宿禰と零鵬が闘う!
 両者おなじく座ってから立ち合いの構えだ!
 まさに相撲の型で始まる!

 と、言っても古代相撲はたぶん座って始まらない。
 土俵ができたのも、座って始めるようになったのも、江戸時代からだ。(大相撲の歴史
 宿禰は現代相撲に敬意を払って合わせているのか?

 とにかく、両者立ち合いの構えから始める。
 現代相撲と同じく、開始を決めるのは両者の合意であり呼吸だ。
 互いの気が高まり最高潮に達した時、呼吸が合って勝負が始まる。

 最初の激突は、相撲らしく頭突き、体当たりのぶちかましか!?
 総合格闘技でさえも、だいたい反則になるのが頭突きだ。
 その危険な頭突きで行くのか?

『張り手だァ―――ッッ』

 零鵬が張った!
 体重差があるから正面衝突を避けたのか?
 さらに零鵬はヒジでカチ上げる。
 打撃で宿禰の動きを止め、カチ上げで上体を起こした。
 そして、まわしを取る!

 諸差しだ!
 一気に有利な型に入った。
 横綱は速攻で勝負を決める気か?
 見学している力士たちも有利な状態になったと見ている。
 でも、この試合は相撲じゃないぞ。

 最初は相撲対決をするだろうとの予想通りだ。
 しかし、思ったより横綱の攻めが厳しい。
 相撲でヒジは反則じゃない。でも、格上が安易にヒジを使うのはちょっと品に欠ける。
 特に横綱が「張り手」「かち上げ」をすると評判が悪い。参考1参考2

 零鵬は後で品格について指導を受ける可能性があるかも。
 いや、地下闘技場は相撲の土俵では無いので、問題ないか?
 相撲を守るためなら、品格とか言っている場合じゃない。

 張り手を受けた宿禰は、鼓膜が破けていた。
 耳を狙った張り手だったのか!
 三半規管へのダメージがある耳打ちだ。
 やっぱり横綱としては容赦なさすぎで品格が無いかも。

「何か―――」
「お返ししないと…」


 容赦ない攻撃には、容赦ない攻撃をッ!
 宿禰はオリバを破壊した肋骨掴みだッッ!バキ道2巻 16話
 いきなり、それをキメるか!?
 本気で1分終了を狙っているな。

 宿禰はもろ差ししている零鵬よりも早く仕掛ける。
 肋骨を掴んだまま、投げをうつ!
 組み合っている横綱を持ちあげた!
 なんというパワーだ。
 そして、この掴みだと――――

25号

 折ったァ〜〜〜ッッ!
 最低1本は折れている!
 肋骨の骨折だ。即死では無いが、戦闘不能になる可能性がある。
 1分どころか20秒で終わってしまうのか?
 緊迫の次回へつづくのだった。


 横綱の品格をかなぐり捨てて零鵬は攻撃する。
 お返しで宿禰も容赦ない攻撃だ。
 これはもう、決着か?

 いや、横綱がこれで終わるとは思えない。
「松本太山モ、言ッテルゼ」
「ファイターは、聖人(セイント)なのだ」(ゆうえんち140回
「セイント ニ同ジ技ハ通用シナイ」
 突如、零鵬の中からオリバが飛び出し宿禰に逆転の一撃を決める!
「今日ノ俺ハ黒鵬ッテ言ウンダ♥(はぁと)
 と言う展開もアリかも。
 オリバには、あれで終わって欲しくないんですよ。

 零鵬が負けるのは仕方がない。
 だが、最終的に範馬刃牙と宿禰が闘うのであれば、この技を見る事ができたのが大きいぞ。
 刃牙は宿禰に肋骨掴みを警戒して闘える。
 いや、刃牙は油断したり、攻撃喰らってみたくなったりする。
 知っていても、掴まれるかも。

追記 (21/6/16)
 バキ世界は超人・変態ばっかりだ。
 多少のムチャは当たり前、不自然こそが自然な状態とも言える。
 だが、勝負で先に骨折級のダメージを受けると、逆転できずに敗北する事が多い。
 猛剣に腕を破壊されても逆転した愚地独歩と言う例外が目の前にいますが、それはちょっと置いといて。

 横綱・零鵬がいきなり肋骨を折られた。
 これは敗北コースまっしぐらだろう。
 たぶん秘策とか無いんで、鵬(おおとり)がいきなり墜落だ。
 地下闘技場戦士vs大相撲力士は大将戦がイチバン短期決戦だったとなるのか?
 試合前の前フリは長かったんだけどな。

 零鵬がここから横綱の意地を見せることができるのか?
 それとも現代相撲の醜態をさらすことになるのかも。
 やっぱ、瞬殺コースかな。

 もはや零鵬は死に体だ。
 ここから粘るには、零鵬以外の活躍が必要なのかも。
 嵐川理事長がまさかの出陣、とか?
 逆に、なぜか刃牙が割って入ってきたりして。

週刊少年チャンピオン2021年28号
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2021年6月17日(29号)
第5部 第97話 必要火急な「廻(まわ)し」(1274回)

 古代相撲 二代目 野見宿禰(210cm強 250kg強)vs横綱 零鵬(195cm 160kg)の試合が開始(はじ)まるッ!
 零鵬は横綱らしからぬ耳への張り手とヒジを使ったカチ上げで宿禰を攻めた。
 横綱の品格が問われそうな案件だが、ここは地下闘技場だ。
 武器の使用以外はすべてを認めます!

 零鵬の攻撃で遅れを取った宿禰はいきなり必殺技を解禁する。
 肋骨掴みだッ!
 相手の背中から肉に手をつっこみ、一番下の肋骨を直接つかむ!
 あのオリバですら対応不可能だった恐るべき技だ。(バキ道2巻 16話

 古流柔術に相手の鎖骨などに指を引っかけるという技術がある。
 だが、これはもっとエゲつない。
 骨をワシ掴みだ。
 零鵬の肋骨が3本以上折れた!
 5人の力士と嵐川理事長、金竜山もコレには驚愕するしかない。

『両差しを許した宿禰ッッ』
『そんな絶対窮地な体勢で――』
『宿禰が取った必要火急な「廻し」は――』
『「廻し」ではなく ナント肋骨!!!』
『アバラ骨を廻しと見立てたのです!!!』

『最凶最悪の―――』
『アバラ投げだァ―――ッッ!!!』


 こんな攻撃を一目で見破るアナウンサーもタダ者じゃ無い。
 肋骨をつかむってのは、かなり常識から外れた技だ。
 教えてもらわないと、何をやっているのか理解できなさそう。
 そして、技名が『アバラ投げ』に決まりました。
 やぐら投げに響きが似ている。

 肋骨は折れ、地面に叩きつけられ、零鵬は沈んだ。
 相撲的にも、地下闘技場的にも、これは勝負ありだろう。
 宿禰に胸を貸した経験のある範馬刃牙ですら初めて見る必殺技だ。
 戦慄の必殺技を見て、刃牙が汗を流している。

 体重無差別級の力士は、筋肉を増やすことに専念できる。
 さらに衝撃を吸収するため脂肪も残している。
 このブ厚い筋肉と脂肪の層を突破して肋骨をつかむのだ。
 宿禰の神話的握力が無いとできないだろう。

 とにかく、こんな規格外の攻撃を喰らってしまった。
 横綱の完全敗北だ。
 勝ったッ! 相撲編完!

『横綱が起き上がる気配かァ―――!!?』

 だが、零鵬はまだ生きていた。
 動いて立ち上がろうとしているぞ!
 イヤイヤイヤ、このダメージじゃダメだろう。
 あきらめましょう。ここで試合終了ですよ。
 正直に言って、選手生命にかかわる負傷だから止めとけ。

 だが観客は零鵬に意地を見せろと言いだす。
 いや、それはちょっと酷い。
 まさに剣闘士を死ぬまで戦わせた古代ローマ・コロッセオの観客がごときだ。
 もう試合は止めようよ。病院直行だよ。鎬紅葉を呼んできて。

「さすが横綱…」
「一分を越えた…」


 動く零鵬を見て、宿禰も続行する気だ。
 1分で仕留める気だったが、ダメでした。
 でも、ダウン中に30秒ぐらいはたっていたと思う。
 宿禰は零鵬を叩きつけるため、一度持ち上げたのか?
 肋骨を折られても止まらない点で、相撲はオリバよりも上だとアピールしたいのか?

 零鵬は完全に立ち上がることもできない。
 だが、宿禰は容赦なく追撃をかける気だ。
 今度は肩甲骨の下に手を入れて掴んだ!
 肩甲骨の裏側の肋骨を折った鎬紅葉もビックリしそうな肩甲骨つかみだ!
 鎬紅葉もパワー型の戦士だが、宿禰はもっと上だ。

 肩甲骨をつかんで160kgの零鵬を持ち上げた。
 担ぎあげて、頭から落とす。
 ダメ押しの一撃か!?
 今度こそ喰らって死ぬのか?
 次回へつづく

 横綱・零鵬がほとんど何もできなかった。
 いや、鼓膜は破ったか。
 それでも、宿禰のパワーの前に大ダメージだ。
 試合前に宿禰が言ってたように、横綱には四股が足りなかったのだろうか?
 いや、この試合展開に、四股は関係ないよね。

追記1 (21/6/23)
 先週から更新が乱れて申し訳なかったのですが、今週は『バキ道』がお休みです。
 自分の更新がままならなくなった状況を考えると、週刊連載は大変なんだろうな、と。
 来週も更新は乱れそうですが、『バキ道』が休載なので、そこを『ゆうえんち』にまわして立て直す予定です。

 試合のほうは、休載をはさんだところで零鵬に救済があると思えない展開だ。
 死ぬまでの時間をスロー再生して延命しているようなもんで、なんの解決にもなっていない。
 だが、ここから逆転したら、それはそれで話の展開がムチャクチャだ。

 この試合をどう決着させるのか?
 実はものすごく難しい状況になっているのかもしれない。
 餓狼伝のクライベイビー・サクラが劇的な決着方法を思いつかず余計な事を考えてスキを作ってしまったように……
 宿禰も思わぬ勇み足をしてしまうかもしれない。

追記2 (21/6/24)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 毎度のことですが、月イチ休載ですね。
 来週号の予告にはちゃんと『バキ道』が載っていたので、連載再開だ。

 零鵬は、へんじがないただのしかばねのような状態だ。
 もう、次のことを考えたほうが良いのかもしれない。。
 前にも書きましたが相撲編の最終バトルは範馬刃牙vs野見宿禰だろう。
 横綱があっさり敗北したら、ついに真の横綱対決が開始(はじ)まるのだ!

 零鵬だけでなく力士軍団は満身創痍でボロボロだ。
 もちろん地下戦士たちもダメージは大きいけど。
 だが、力士たちは相撲があるし、人前に出るのでケガの影響が大きい。
 なかには休場する力士もいるだろう。
 特に零鵬は当分の間 休場してもらうぜ状態だ。

 嵐川理事長は大勢の力士に声をかけた。
 古代相撲ルールでの勝負に、多くの力士が参加したがっていたらしい。
 で、帰ってきた力士を見ると、みんなボロボロで実質的に全敗だ。
 思っていたよりも相撲が活躍できなくて、みんなガッカリするだろう。

 相撲界に精神的なダメージを与える。
 それも金竜山の妙案だろう。
 大ダメージを受けた零鵬は、これを切っ掛けにして引退・廃業コースかもしれない。
 それもまた金竜山の妙案だ。

 金竜山はどこまで大相撲を破壊する気なのだろう。
 そして、宿禰はその妙案を超えた破壊を行いそうな予感がする。
 終わらぬ破壊を止めることができるのは、もう範馬刃牙しか居ないッ!
 おっ、なんか主人公っぽいぞ。
 これが範馬刃牙の妙案かもしれない。

追記3 (21/6/30)
 1回の休載を終えて『バキ道』が連載再開だ!
 いや、再開と言うほど大げさでは無いですが。
 内容のほうも、零鵬はほぼ死にかけで最後の一撃が決まるのを確認するだけという風情でちょっと盛りあがりに欠ける。

 零鵬は日本出身横綱だ。
 モンゴル出身力士が活躍する現在の相撲界では間違いなく大人気の横綱だろう。
 その横綱の肋骨を折りまくって、さらにダメ押しの一撃を加える。
 これが本当に金竜山のやりたい事なんだろうか?

 金竜山は現在の相撲協会を改革したいと思っているようだ。
 だが、宿禰は栄光の現代相撲に、古代相撲が復讐する気なのかも。
 宿禰と金竜山は、お互いに利用しあうWin-Winの関係でいたつもりだが、最初から宿禰は現代相撲を破壊する気だったのかも。

 そうなると、今度は暴走する宿禰を止めるという話になったりして。
 ならば、一度は闘った地下闘技場戦士と大相撲力士が協力するという展開になるのか?
 これも金竜山の妙案だったりして。

 アニメ『バキ』公式Twitterによれば、「ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の格闘アニメ特別上映イベント「夏の初めの格闘技アニメ祭」」にて『バキ』も上映する!(アニメ『バキ』公式Twitter

 以前はバトルアニメやロボットアニメはあっても、格闘アニメなどほとんど無かった。
 だが、最近はけっこう増えてきている。
 Netflixなどネット配信で、意外と格闘アニメ需要が大きいとワカって供給されるようになって来たのだろうか?

 そして、7月8日の「夏の初めの格闘技アニメ祭」では範馬刃牙役の島ア信長さんが登壇する『範馬刃牙』トークショー開催だ!(アニメ『バキ』公式Twitter
 しかも、YouTubeで生放送配信してくれるらしい。
 私は行けそうに無いんで家で時間を作って視聴します。

 アニメイベントなどで島ア信長さんのトークショーを何度か見たことがあるんですが、あの人はごく普通に刃牙ファンだ。
 居酒屋でご一緒したら普通に刃牙の話で盛り上がることができるだろう。
 そんなワケでトークショーも楽しみだ。
 アニメ『範馬刃牙』の情報も出てくるらしいので、そこも気になる。
 話は、どの辺までやるのだろうか?
 ピクルの女性レポーター公然レイプ事件はアニメ化無理だろうな……

週刊少年チャンピオン2021年29号
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週刊少年チャンピオン2021年30号
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2021年7月1日(31号)
第5部 第98話 6対6マッチの結末 (1275回)

 古代相撲 二代目 野見宿禰(210cm強 250kg強)vs横綱 零鵬(195cm 160kg)の試合はいきなりクライマックスだッ!
 宿禰が零鵬の肋骨をつかんで投げる!
 命名アバラ投げ!

 つかまれた肋骨が数本折れて、零鵬はすでに死に体だ。
 だが、立ち上がることもできない零鵬に宿禰は非情なる追い打ちをかける。
 もう少し見ているだけでも、けっきょく立ち上がることができず、ドキャッと倒れて勝負ありになりそうなモンだけど。
 宿禰は容赦ないというか、外道気味な人なんだろうか?

 今度は肩甲骨をつかんで投げる!
 範馬刃牙も驚いて汗を流す肩甲骨担ぎ投げだ!
 いや、ちゃんと命名されていませんが。
 とにかく頭より高い位置から担ぎあげて落とす。
 相撲では過剰にダメージを与える必要が無いので、こういう技って無いのだろう。
 未知の衝撃が零鵬を襲う!

 零鵬は受け身も取れず、ドキャッと頭から落ちた。
 二度目の自重160kg落下に今度こそ勝負ありだ!
 すでに立ちあがれないダメージだったが、これで完全に沈黙した。

 なんの芸も無く落とされるのかよ!
 いや、たしかに逆転は無理だろう。
 だからといって、なにもできず、普通に落とされてしまうのか。
 なにか思いつくかと期待していたら、なにも思いつかずに落とされた感じだ。
 これが史上最強と言われている横綱か。

「骨格を「廻し」に見立てるとは……」
「荒技が極まっとるわ」


 いつの間にか主催者・徳川光成が闘技場に入ってきている!
 さすが巨凶・徳川の末裔だ。
 隙あらば攻めてくる。

 宿禰は骸骨ならつかむ所がいっぱいある、と答える。
 そんなに無理しないで、手首とかつかめば良いじゃないか。
 ただ、骨を直につかむと骨折効果も加わる。
 より大きなダメージを狙える荒々しい技術だ。

骨を掴む

 宿禰は色々な所の骨をつかむ!
 やっぱり、古流柔術の思想だな。
 有名な鎖骨つかみもあるようだ。
 他にも、グラップラー刃牙時代に花山薫がやった眼窩に指をかけて引っ張るとか、刃牙が末堂戦で見せた口に指をひっかけて引っ張るとかもありますね。

 骨つかみは、ブ厚い筋肉と脂肪を突き抜ける必要がある。
 石炭を金剛石(ダイヤモンド)化できる宿禰の握力が必要な荒技なのだ。
 確かに本部の弟子である花田純一は古流柔術使いだけど できないだろう。

 でも、花山の握力ならできるかも。
 鎬昴昇の指も筋肉を突き破って骨をひっかけることができそうだ。
 ならば、鎬紅葉も医療知識で肉の隙間から侵入するかも。
 宿禰以外の格闘士たちにも可能性がありそうだ。

『6対6マッチの結末は――』
『ナントナントの』
『近代格闘技 + 古代相撲の圧勝ッッ』
『だが しかしッッ』
『この会場にッッ』
『大相撲を疑る者はいませんッッ』


 どちらにしても、これにして地下闘技場戦士vs大相撲力士の六番勝負は終了した。
 カーテンコールで全選手が再び闘技場に集まる!
 って、零鵬も普通にいるぞ!
 病院直行じゃなかったのかよ!?

 オリバはステーキとワインで怪我から回復した。
 ならば力士たちは、ちゃんこで治る!?
 それにしても短時間で回復しすぎだ。
 普通に立っているぞ。
 肋骨が折れまくりながらも涼しい顔で閉会式に参加したタフネスだけは賞賛しよう。

 六番勝負は基本的に地下戦士たちの勝利だった。
 だがアナウンサーは力士たちの健闘を称える。
 たしかに不利なルールで闘ったわりにはよく頑張った。
 ムエタイやサンボや柔道じゃ、こうは行かなかったぞ。

 ただ、肝心なところが謎のままだ。
 力士は10秒以内の勝負なら最強ってヤツです。
 スタミナ切れた力士っていなかったよな。
 花山と鯱鉾の試合は、そういう期待もあったんだけど。
 最初の10秒間は花山と互角、むしろ優勢に打ち合っている! とか。

 なんにしても、力士たちの古代相撲チャレンジは5敗と情けの1勝で終わった。
 この結果は金竜山の狙い通りだったのだろうか?
 とりあえず横綱・零鵬は大ダメージでしばらく休場だろうな。

 退場していく宿禰は、徳川さんに「オ−ガ」について質問する。
 相撲の神性である横綱を倒した宿禰が、今度狙うのは鬼神――悪鬼なのか!?
 ついに宿禰が地上最強の生物に狙いを定めた。
 ここからが、古代相撲・野見宿禰編の本番か!?
 次回へつづく。


 零鵬の逆転は無いというのは予想通りだった。
 だが、あまりにも救いなく敗北したのが予想外だ。
 そして、普通に立って出てきたのも予想を超えた。
 最後に横綱の意地を見せたのか?

 いっぽう宿禰は、もう次の話題に頭を切り替えている。
 狙いのは地上最強の生物・範馬勇次郎だ。
 ついに頂点をとる気か?

 宿禰が相撲を狙ったのは、古代相撲の復讐だからだ。
 横綱を倒して気持ちがすっきりしたんだろうか?
 そして、次は範馬勇次郎と。
 オーガと呼ばれる範馬勇次郎は、どちらかと言えば邪悪な存在だ。
 四股踏みの名手として宿禰は邪気退散をしたくなるのか?

 範馬勇次郎を引っ張り出すなら、その愛息である範馬刃牙を倒せば良い。
 刃牙の死体をエサに勇次郎をおびき出すか!
 次回から、外道な展開が待っているかもしれない。

追記 (21/7/7)
 vs相撲編が終了し、宿禰は真の目的が範馬勇次郎にあるとあかす。
 普通に考えれば現在における最強者・範馬勇次郎を倒して、古代相撲が最強であると証明したいのだろう。

 逆の可能性を考えると、範馬勇次郎と共闘して相撲界を完全に破壊する計画かも。
 宿禰は横綱・零鵬に対して過剰にダメージを与えている。
 相撲に対して悪いことを考えている可能性は捨てきれない。

 ただ、やっぱり範馬勇次郎とのバトルが望みなのだろう。
 悪鬼覆滅として相撲の使命感を持っているのかもしれない。
 そうなると、勇次郎の息子である範馬刃牙とも対決路線になりそうだ。

 相撲編は前座に過ぎなかった。
 ここからが野見宿禰編、真の戦いだ!
 刃牙も父親を守るためなら闘うのを辞さないだろう。
 これはもう激突必死の状況ですね。

 あとは、刃牙の前に誰かが宿禰と闘う可能性があるかどうかだけど。
 相撲には恨みのある本部以蔵の参戦とかあるんだろうか?
 本部って、生涯無敗の宮本武蔵に唯一勝った人なんだぜ。

 明日7月8日の「夏の初めの格闘技アニメ祭」では範馬刃牙役の島ア信長さんが登壇する『範馬刃牙』トークショー開催だ!(アニメ『バキ』公式Twitter
 19:45からYouTubeで生放送配信だ!

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週刊少年チャンピオン2021年31号
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2021年7月8日(32号)
第5部 第99話 Ogre (1276回)

 古代相撲の祖・野見宿禰の後継者である第二代・野見宿禰が現代相撲を倒した。
 横綱・零鵬を圧倒的パワーで屠る。
 大相撲という名の巨肉を喰らう宴が終わった。
 壮大な謝肉祭でしたね。

 祭りが終わり、野見宿禰は徳川光成と話をしている。
 議題は"地上最強の生物"オーガこと範馬勇次郎についてだ。
 宿禰はオーガに興味がある。
 だが、オーガという異名を知っていたが、"地上最強の生物"という異名は知らなかった。

「地上最強の―――――」
「動物―――ではなく「生物」」


 動物か、生物か!?
 へんな所にこだわるな。
 闘う相手は基本的に動物なんで、動物でも良いんだろうけど。
 たまには植物とも闘うのか?

 宿禰は山奥に籠っていたから情報不足なのかも。
 そもそも、誰に範馬勇次郎のことを聞いたのだろう。
 身近なところで、金竜山に教えてもらったのか?

 "地上最強の生物"と言われているだけに、虎・熊・象などあらゆる動物を素手で屠ってきたのが範馬勇次郎だ。
 徳川さんが言うにはサメもシャチもOKだ。
 サメもイケるのか!
 "地上"最強だから、水中はダメかと思っていたけど、イケるんですね、鮫も!
 範馬勇次郎の海洋進出で7つの海がレッドオーシャンだ!(血の海的に)

 徳川さんの認識では、いつのまにか水中にも活動範囲を広げていたんですね。
 もはや、"地上最強の生物"ではなく、"地球最強の生物"だ。
 ならば鯨も!
 現代最大の生物シロナガスクジラ(約30m)だって範馬勇次郎なら真っ二つにできる!
 動画撮影に成功したら大いにウケそう。

 動物ハンター範馬勇次郎の武勇伝を聞いて、宿禰は半信半疑なようだ。
 そこは信じておこうよ。話が進まない。
 宿禰は山奥で熊と闘ったりしていなかったんだろうか?
 金太郎みたいに熊と相撲を取るのが山の定番かと思っていたのだが。

 勇次郎の強さが実感できない宿禰に、徳川さんはもう一方の強さを語る。
 近代兵器に匹敵する範馬勇次郎の武力だ!
 範馬勇次郎なら、大統領や大臣を小突くことができる!
 当然、政治家は警備に守られているのだが、範馬勇次郎の戦闘力ならそれらを易々と突破するのだ。

 過去に首相へ迫った実績がある。
 息子の範馬刃牙だって米国大統領を拉致監禁した。
 先日、ハイチ大統領が暗殺されたので、シンクロニシティで物騒なネタだ。

 宿禰は首相や大統領を殴りたいと思わないが、警備突破ならできそうだと考える。
 拳銃で武装した相手に余裕では無いが。
 この時点で範馬勇次郎のほうが強いと考えたか?
 徳川さんは、範馬勇次郎と会うかと聞く。

「正式に試合などせずとも」
「闘いたいなら襲い掛かればよい」
「その不意討ちに応じられないのなら―――」
「もはやそれは「武」ではない――――と」


 常住坐臥を戦場としている勇次郎にとって、不意討ちで後れをとるのは恥なのだ。
 最大トーナメントで腕っこきのハンターに不意討ちされていましたけどね。
 あれに関して文句や不満を言っていないのが勇次郎の偉いところか。
 とにかく不意討ちもOKと。

 そう聞いて宿禰はやる気になってきた。
 横綱・零鵬の骨を折るよりも、やりがいのある闘いになりそうだ。
 あとは、勇次郎がどこに居るのかだけど。
 会いに行ける地上最強は今どこに居るのか?
 強いやつがいると知れば、向こうからやってきそうだが……


 いっぽう鎬紅葉は『○○大学総合病院』で、なぜか範馬勇次郎の血液検査の結果を見ていた。
 男性ホルモンのテストステロンが通常の10倍以上で測定不能だ!
 勇次郎の骨格は普通の人間っぽくなかったが、ホルモン値も人間っぽくないのか!(範馬刃牙26巻 211話)
 科学的に存在しうる地上最強の生物の診察結果だ。
 つうか、どこから勇次郎の血液を入手したんだろうか?

 勇次郎も人間ドックに行くのか? バカな!?
 ゲップを我慢しながら、バリウム飲んでゴロゴロ転がるのか?
 つうか、勇次郎が人間ドック行ったら刃牙の体力測定よりも激しいギャグになりそう。
 お、お客様、もっと力を抜いて……。針が刺さりませんッ!
 「邪ッ」 パリン! 「ひィッ!」
 そりゃあ、もう、大惨事だ。

もはや哺乳類のものではない

 紅葉は内科 医学博士 秦 公芳(はた きみよし)と、改めてOgre(オーガ)の怪物性を確認する。
 人間の域を超えすぎて、哺乳類すら超えてしまったらしい。
 行きすぎた雄化で本当に効果があるのか逆にわからんぞ。
 とりあえず、迫力はある。

 哺乳類を超えた超雄である勇次郎から見たら、自分以外は全員異性だ!
 つまり、誰もが雌に見えると。
 勇次郎から見れば花山薫ですら雌なのか!?

 そういえば花山のスネ毛が無くなったのって、範馬勇次郎に敗北してからだ。
 勇次郎に敗北して雄度が下がり、脱毛してしまったとか。
 花山すらリアル雌化させたとしたら、恐るべし範馬勇次郎である。

追記 (21/7/14)
 史上最強の親子喧嘩迫るッッ アニメ『範馬刃牙』ウォームアップ生放送特番で、アニメ『範馬刃牙』が2021年秋から配信開始と告知があった!
 9月ぐらいからですかね。
 そして、板垣先生が作品の内容を良く忘れるという、元担当ならではの情報もあった。
 まあ、そうでしょうね。
 作者に突っ込むのも担当のお仕事なんだろうな。

 前回の『バキ道』は、範馬勇次郎の男性ホルモンが常人の10倍以上で超オスだったと判明した。
 イヤイヤイヤ。男性ホルモンが10倍なら、雄度も10倍とかそういう単純な話ではないだろう。
 ましてや、自分以外が全てメスに見えるとか無い。
 だとしたら歌舞伎の女形の人とか男性ホルモンが無いのか? と言った話になってしまう。

 『きのう何食べた?』に描かれていた話ですが、ゲイのモテファッションは坊主頭にヒゲでピチピチの服なのだとか。
 ようするにゲイは男が好きだから、好きなタイプも男らしさ溢れる人なのだ。
 そうなるとバキ界の人はゲイ受けしそうな人が多いですね。
 話がそれたが、複雑な文化をもつ人間社会で雄度の高さを男性ホルモンだけに求めるのは、ちょっと違うんだろうと。
 まあ、バキ世界は迫力があるか無いかで説得力が変わるので、現実世界と法則がちょっと違うんですけど。

 とにかく範馬勇次郎は世界で一番雄度が高い、と。
 好きな調味料はお酢で、引くドアも押すで開けてしまうのだろう。
 あやうく刃牙も娘として育てられてしまうところだった。
 というか刃牙の雄度がどれぐらいなのかも気になる。

 最近の刃牙は剛力彩芽を意識してなのか女子っぽさのある美少年アピールが強くなっている。
 全盛期の剛力彩芽なら主演の実写映画が4月1日に製作発表されても、みんな信じるだろう。
 そうなると、刃牙は雄度が足りないか?
 野見宿禰と闘うにあたり、ちょっと女子っぽさが多いかもしれない。
 ならば、とりあえずヒゲでも伸ばそうか。

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週刊少年チャンピオン2021年32号
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2021年7月15日(33号)
第5部 第100話「我以外皆 異性也」 (1277回)

 超哺乳類級の雄である範馬勇次郎から見たら我以外皆 異性也(ワレイガイ ミナ イセイナリ)ッ!
 内科 医学博士 秦 公芳(はた きみよし)は、Ogre(オーガ)の男性ホルモンが常人の10倍あるので、自分以外が雌に見えるだろうという。
 言葉の意味は良くわからんが、とにかく凄い迫力だ。
 スーパードクター鎬紅葉ですら良くわかっていないようだが、仕方あるまい。

 とにかく範馬勇次郎から見れば老若男女みな全て雌なのだ。
 お相撲さんだろうが、ラガーメンだろうが、みんな雌である!
 いや、さすがにそりゃ無いだろう。

 生物にとって雌とは、雄から見て生殖可能な相手である。
 幼すぎるとか、年を取りすぎているとかで、子供が作れない相手は雌と認識しない。
 兵士が略奪する時、女性でも老人と子供は殺して年頃の女性だけ連れて行ったと記録されている。(中国の大盗賊
 野獣と化している外道な兵士でも、だれかれ構わず襲ったりしないのだ。

 超雄の勇次郎からしたら、お相撲さんでもオンナ盛りに見える!
 紅葉たちは勝手に失礼な妄想雑談をするのであった。
 そんな24時間365日 発情が止まらない訳じゃ無いんだから、相手をちゃんと選ぶでしょ。
 無限の食欲があっても、美味いもんを食いたいだろう。
 ――――いや、美食の果てにゲテモノ料理にたどり着く可能性もあるか?

『冒険家ジョー・ウィリアム48歳』

『19××年―――― チョモランマ無酸素登頂』
『20××年―――― 熱気球にて太平洋横断』
『20×△年―――― ナイアガラの瀑布登攀』


 突然ですが、冒険家ジョー・ウィリアムの登場だ。
 数多くの冒険をしてきた理由は、内なる雄に出逢いたいから!
 毛深くヒゲも濃い男らしい風貌の男だ。

 ジョー・ウィリアムがなぜ自分の内なる雄を捜すようになったのか?
 それは死んでも言えない。
 言えないのだが、心の声が聞こえてくる。

手ごめにされたンだ
「実は…………………」
手ごめにされたンだ」死んでも言えねぇ!!


 範馬勇次郎に手ごめにされたッ!
 えっ、なんて!???
 ……比喩的表現とか?

 生殺与奪を完全に握られて、従うしかなかった的な?
 『高校鉄拳伝タフ』でマウントポジションで殴られるのは、レイプされるのと同じ気分だと言っていた。
 早く終わってくれと思うしかない状態だとか。
 そう言うことですかね。

俺にも――「女」がある!!! ことを……
『初めて知ったよ……』
『俺にも――』
『「女」がある!!! ことを……』


 ベルト引きちぎっているし、ガチじゃねェか!
 女があることを知ったって、メスイキしたのかよ。
 範馬勇次郎は冒険家を掘った。レイプした。
 ……と考えれば良いのか?

 超雄すぎる範馬勇次郎からすると剛毛男子も美女(ボニータ)も750cc(ナナハン)も、同しだ――――!
 だったらイケるぜ!
 いや、男女差は かなり違う。目が悪いのか?
 とにかく、なんかのはずみで毛深き冒険家をやってしまったようだ。

 毎日人を殺傷せずにはいられない闘争本能の持ち主である範馬勇次郎が闘争よりセックスを優先したというのか?
 闘っても満足できるような相手じゃなさそうだったので、かわりに手ごめにしたと?
 もう、訳わからん。

 話に困惑しすぎて、私は妻に相談しましたよ。
 これはイメージ的なものなのか、リアルに挿入したのか、どっちだろうって。
 逆にやられたら、こういう反応になるのか聞かれる。
 言われてみると掘られて女になる――くやしい、けど感じちゃったら、まあ自分の中の男らしさが凹むだろうな
 そりゃ、こうなる。

25号

 ヒザを抱えて凹みます。
 冒険には行かないだろうけど、旅に出るかもしれない。
 つうか、夫のアナルを勇次郎に貫通させる想像しないでください。

 あと、妻が言うには、16年前だから刃牙が2歳のころで、育児もしないでエミを放置して、こんな毛むくじゃらと浮気(?)しているのがダメ。
 ああ、育児大変です。(現在 息子は約4ヶ月)
 さすが父親としては問題ありまくりな勇次郎だ。

 というか、強い相手がいないから自分で息子を育てて強い相手にしちゃおう計画の途中でなにやってんですか。
 世界中に種をバラまいたらしいけど、本当にバラまいているな。
 無計画にバラまいている。
 これは生えない。無駄弾ですよ。

 ジョー・ウィリアムは自分の中の雄を取り戻すために冒険の旅に出ちゃったらしい。
 でも、範馬勇次郎に偶然再会したら肛門に電撃が走るような戦慄を受けるんだろうな。
 あまり雄度を上げて有名になると、勇次郎のほうから会いにきちゃうかもしれない。
 そういう意味でも冒険しているな。

 無人の地下闘技場で野見宿禰と徳川光成は範馬勇次郎を待つ。
 タイミング良く勇次郎は東京にいるらしい。
 ちょっと前まで米国大統領との契約更新で渡米していたのだが、帰って来たようだ。(バキ道10巻 86話)

 親子喧嘩を終えてからの勇次郎はわりと日本にいる感じだ。
 愛息の範馬刃牙と会いたいのかもしれない。
 最近は格闘関係者を闇討ちする悪癖もおさまっている。
 範馬勇次郎も穏やかになったな。

「このデブ…」

 闘技場の中で待つ宿禰と徳川さんの前に、陽炎のような闘気をゆらめかせて範馬勇次郎が登場する。
 いきなり血管ピクピクで怒っているぞ!
 ダメだ。
 ちっとも穏やかになっていない!

 勇次郎から見れば野見宿禰であっても雌豚だ!
 今までにない恐怖とプレッシャーを尻に感じるぞ。
 次回につづくのであった。
 でも、来週は休載です。

 なんというか、今回は悩むエピソードでした。
 勇次郎は雄度が強すぎて当時32歳の剛毛でもイケると。
 超哺乳類級の雄なんだから、マウンテンゴリラの雄にだってマウンティングとるんだろうな。
 というか、夜叉猿って範馬一族と親戚だったりするんじゃ無いのか?

 次回からは平常運転のようだ。
 今回はなかなか平常心を保てなかった。
 正直な感想としては、こんな感じかな……



訳わかんねェ……
 訳わかんねェ……

追記1 (21/7/20)
 木曜日は祝日なので水曜チャンピオンだ!
 でも『バキ道』はお休みです。


 範馬勇次郎の今までとは違う一面が明らかになった。
 かなり衝撃的な秘密だ。

 勇次郎って闘争を求めるあまり性欲は薄い人なのかと思っていた。
 でも、性欲もけっこうあるようですね。
 むしろストライクゾーンの狭い尖った性癖なので、なかなか振らないだけなのかもしれない。

 やっぱり勇次郎の秘密はインパクト抜群だったので、前回感想のコメントが質も量も高くなっている。
 板垣先生はショックを与えると受けると言っていましたが、まさにショックを与えまくられたよ。
 烈海王が死んだ時以来のショックだ。
 本部以蔵が「守護(まも)らねば」と言い出した時のショックを軽く超えた。

 でも、板垣先生がショックを与えようと狙っている限り、今回以上のショックがいつか来るんだろうな。
 ワクワクすると言うだけでなく、少し怖くなってきたぞ。

追記2 (21/7/21)
バキ道が休載……
バキ道が休載……

 範馬勇次郎の衝撃過去が明らかになった所で、『バキ道』は休載です。
 blogコメントを読む限りでは、みなさんわりと勇次郎に好意的な反応ですね。

 超雄すぎて、他人が全部雌に見える。
 鞭打は女子供の技と言っているが、そもそも技を使う時点で雌だ。
 そんな感じなんだろうか。

 勇次郎の子供を産んだことが判明している朱沢江珠とジェーンはオス度が高いという指摘は面白い。
 確かにすべてが雌に見えるのなら、雄度が高いほうが目立つのかも。
 雄度が高すぎると、性欲の方向も常人と違ってくるんだろうな。

 そうなると松本梢江の見かたも変わってくる。
 梢江ちゃんは、けっこう雄度高いよね。
 あの胆力、蹴り、太い眉毛、かなり雄度が高い。
 範馬勇次郎が息子の嫁に望んでいたのは、女子力の高さじゃなくて、雄度の高さだったのか!
 毛深い男とか、年頃の雌ゴリラとか、連れてこられなくて良かったね。

追記3 (21/7/29)
 バキ道が連載再開だ!
 範馬勇次郎のホモレイプショックから放置されて2週間はちょっと厳しい状態だったぞ。
 そして、今度は宿禰の尻がピンチかもしれない。
 もっとも、今までの経験から考えると挿入する方がレアケースっぽいし、尻の心配はしなくても良いかも。

 しかし、冒険家ジョー・ウィリアム(当時32歳)は何が勇次郎の琴線にふれたんだろう。
 朱沢江珠やジェーンなみの美女オーラを出していたって事だよな。
 いや、朱沢江珠やジェーンが冒険家なみの雄度を醸しだしていたって事か。
 範馬勇次郎にとってゴリラのような女ってのは最上級の誉め言葉だろうな。

 ところで、前回感想コメントで私が結婚していることに驚かれている方が何人かいました。
 確かにblogで子供ができた報告はしましたが、結婚の報告をしていませんでした。
 twitterでは報告していて、妻のツイートでも報告しています。
 刃牙ファンの縁で知り合ったので、刃牙に理解のある妻で助かっております。
 BL好きなので、時々危険な想像をされることがありますが。

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