バキ道「61〜70話」感想

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2020年5月21日(25号)
第5部 第61話「至福」(1238回)

 素手であれば全ての攻撃を認める地下各闘技場に、大相撲力士が挑戦する!
 第二試合は、虎殺しの空手家・愚地独歩vs相撲博士・猛剣だ!
 お互いに多彩な技を使えると言われる達人系である。
 空手も相撲も長い歴史をもつ格闘技だ。
 この勝負は本人だけでなく、背負った歴史の勝負にもなるかも。

『格闘技界 最高級ブランド』
『大相撲』


 歴史・格・才能・財力が他の競技とはケタ違いだ!
 年間興行数やテレビ中継など、確かに他の格闘技と違う。
 米国と比べちゃうと、ちょっと負けているかもしれないけど。
 ただし、相撲がどれぐらい強いのかと言うと、判断が難しい。

 独歩は相撲を高く評価していた。(バキ道1巻 7話
 それだけに相撲と闘える幸運に全身の筋肉が喜んでいる!
 ……ん? って、この辺は前回と同じだな。
 試合開始直後から、早くもリプレイ開始だッ!

 でも、独歩が何を思っているのかがワカって良いのかも。
 第一試合の渋川剛気は、なにを考えているのかがわからない試合だった。
 合気が決まりきらず渋川さんは試合中に悩んでいたようだ。
 だが、苦悩があまり表にでてこない。
 苦しくても苦しくないふりをする心理的な駆け引きだったのだろう。
 達人の試合は難しすぎる!

 そこいくと、独歩は素直だ。
 渋川さんは柳に慎重な男と言われていた。
 独歩は後退のネジを外していると自称している。
 向かう先に危険があろうと、愚地独歩は突撃するのだッ!

至福

「至福……」

 力士と闘える、至福だ!
 独歩、ヨダレ出ている!
 頭部に打撃を喰らいすぎて、ちょっとボケ入ってないか?
 独歩は闘うまえから興奮しすぎている。

 最大ブランドと闘えると興奮する姿は、力士たちに割られまくった総合格闘技選手みたいだ。(バキ道4巻 37話
 噛ませ犬みたいな言動で、すこし不吉な感じもするが、独歩なら大丈夫だろう。
 油断したら危ないかもしれないが、興奮してても油断は無い!
 無い、と思う。……期待する。

 時間をかけて、じっくり相撲と闘いたい。
 そう考える愚地独歩だが、身体が走りだしてしまう。
 頭は冷静な興奮状態のつもりだが、身体は暴走状態だ。
『共に偉大な父を持つ者同士の共有感(シンパシー)、ともかく一頭が奔(はし)り出した』みたいな感じだぞ。
 独歩じゃ無かったら、噛ませ犬としての使命を全うしているところだ。

 で、ココまでが前回からの巻き戻しである。
 本番はココからだッ!
 すでに のこりページは半分を切っているが、ココからが新作部分である。

 独歩は止まらない。
 なんの躊躇もなく猛剣の間合いに入る。
 大きく踏みこんだ独歩は右正拳の構えだ。
 蹴りの間合いを通り越して、拳の間合いまで一気に走っている。
 猛剣は相撲の立ち合いの構えで迎え撃つ。

 激突ッ!
 独歩の右正拳と猛剣の額がぶつかった!
 猛剣の額が割れて血が飛ぶ。

 拳を額で受けるのは素手格闘技での定番だ。
 手と頭蓋骨をぶつけたら、弱い手のほうが壊れる。
 第二代 野見宿禰とオリバが闘った時も同じ展開で、オリバの拳が砕けた。バキ2巻 15話

 独歩の拳は無事なのだろうか?
 パっと見た感じ、砕けていないし、出血もない。
 さすが硬い物を殴って鍛えた空手家の拳だ。
 実は、ちょっと痛めているのかもしれないけど。

 独歩の正拳突きを喰らって、猛剣の上体が起きた。
 ガードがら空きでスキだらけだ。
 すかさず独歩が連打を叩きこむ。
 左右の拳で四連打、いや六連打か!?
 顔や腹に分散して打ちこんでいる。

 さらに右前蹴りだ!
 水月、みぞおちに入った!
 しかも、ただの前蹴りじゃない。
 爪先で突き刺す足先蹴りだッ!
 手首から先と、足首から先の運用が多彩なのが伝統ある空手の強味である。

足先蹴り

 猛剣は出血し、崩れかけた。
 頭の位置が下がっている。
 そこに独歩が追撃の右廻し蹴りを撃ちこむ。
 武剣の左頬に命中した!
 だがッ、もうろうとした意識のまま猛剣は蹴ってきた独歩の右足を両手でつかむ。
 ここからは相撲の領域かッ!?

 猛剣の目は泳いでいるが、掴んだ!
 まわしを掴むのが仕事みたいな力士である。
 簡単には手放さないだろう。
 ここから相撲の逆襲が始まるのだろうか。
 次回につづく。


 相撲のブチカマシを、独歩が正拳突きでハネ返した!
 そこまでは良かったが、足を掴まれてしまう。
 打撃格闘技である空手を使う独歩にとって、掴まれる展開は避けたいハズだ。
 それにしては不用意に蹴りすぎたような気がする。
 猛剣がわざとスキを見せて誘ったのだろうか?

 刃牙と闘った時の宮本武蔵も「腰から上は蹴とばさん」と言っていた。(刃牙道21巻 183話
 不安定なハイキックは力士相手には危険なはずだ。
 独歩は組技対策を、ちゃんと意識しているのか?

 そういえば、独歩は最初から身体が勝手に動いていた。
 今の独歩は深く考えずに攻撃する やんちゃ独歩なのかも。
 ちょっと強めのダメージを受けたら、独歩も冷静になるかもしれない。
 この勝負は、両者流血してからが本番か?

 あと、空手家は組みつかれたくないってのは常識だ。
 だからこそ空手家は腕を掴まれたら、その手を切り払う動作を学ぶ。
 相手の親指の方向に腕をくるっと回せば簡単に手を外せる。
 両手で掴まれた時の方法は忘れちゃったが、まあ独歩なら外しかたを知っているだろう。
 でも、ヨダレも止まらないわがままボディーが言うこと聞いてくれるかどうか。
 地下戦士はあえて相撲に真っ向勝負を挑みたがっているような気がする。

追記 (20/5/27)
 愚地独歩vs猛剣は、いきなり出血の猛攻で開始(はじ)まった!
 渋川剛気vs巨鯨に比べると立ち上がりが早い。
 もっとも、このあとで展開が遅くなる可能性がありますが。
 油断すると、回想とインタビューの連打を喰らうことになる。

 渋川さんには合気の限界を試すという、ちゃんとしたテーマがあった。
 だが独歩にはない。
 少なくとも61話の時点では出ていない。
 純粋に相撲と闘いたいだけなのだろうか?

 なにかテーマがあったほうが勝負として盛りあがりそうだ。
 あらゆる状況で身を守ることができる、総合武術としての空手を再確認するのか?
 それとも伝統ある格闘技である相撲と空手の比較かも。

 空手は、琉球の唐手 → 中国武術 → 達磨が伝えたとされるインド武術 が源流だと言われている。
 どれぐらい本当なのか検証は難しいが、輸入の武術というのは間違いない。

 相撲は古代の角力(すもう)を源流とする国産武術だ。
 これも、どれぐらい本当なのかは難しいしが、国産武術なのは間違いないだろう。
 つまり、輸入vs国産の闘いでもある。
 いや、それはちょっと考えすぎか?

 とにかく独歩が本格的に闘うのは久しぶりだ。
 達人らしい技の冴えを見せて欲しい。
 昔、独歩は空手家がマウントポジションから脱出する方法を教えてくれた。
 克巳はマウントポジションになる前に倒すのが空手だと言う。
 だが、独歩は組み敷かれた体勢から相手の足の爪をむしり取るという荒業で脱出して見せた。

 なんか究極の空手家像が花山薫みたいに見えるが、手足を極限まで鍛えて武器にするのが空手って事なのだろう。
 素手にこだわるという点では、相撲も同じだ。
 そういう意味でも負けられない闘いになるかも。
 空手の達人として、今度は片足をつかまれた状態からの脱出方法を教えてくれるんじゃないかと期待してます。

週刊少年チャンピオン2020年25号
週刊少年チャンピオン2020年25号


2020年5月28日(26号)
第5部 第62話「究極の完成型」(1239回)

 素手であれば いかなる技をも認める地下闘技場で、空手vs大相撲が開始(はじ)まる!
 虎殺しの空手家・愚地独歩(178cm 110kg)vs相撲博士・猛剣(177cm 161kg)だ!
 身長は同等だが、体重=パワーだと猛剣が上である。
 体格では劣る独歩だが、猛剣に勝てるのか!?

 まずは立ち合い、猛剣のブチカマシを独歩が正拳突きで止めた。
 そして、連打を仕掛けるが、独歩の回し蹴りを喰らいながら、猛剣が両手で足をつかむ。
 変則的だが、組みあった。
 この形は相撲有利か?

 独歩はすかさず跳んだ。
 つかまれていない左足で猛剣を蹴りに行く。
 だが、蹴られるより早く、猛剣は独歩の右足を抱えて投げる。
 やっぱりバチバチ闘う現役選手だけに、猛剣の反応は早い。

 地面に叩きつけられるかと思われた独歩だが、地面に両手正拳突きを打ちこみ衝撃を殺した。
 そのまま空中一回転し、独歩は足から着地する。
 すかさず天地上下の構えだ。
 独歩に流血はないが、汗が流れている。
 序盤の攻防は、ほぼ互角か?

 独歩は足を掴まれたとき、すぐに蹴りに行った。
 つかんでいる手を振り払うという選択もあっただろうが、打撃を選ぶ。
 投げられた時も、受け身ではなく打撃で衝撃を相殺した。
 しかも、手の平ではなく、拳を使ってだ。
 今日の独歩は、あくまで打撃にこだわる気だろうか?

 いっぽうの猛剣は、せっかく掴んだんだけど、投げに行った。
 掴んだまま関節技を狙うのもアリだったと思う。
 相撲では足の裏以外を土につければ勝ちだから、思わず投げたのかも。
 あと、相撲には足関節を狙う技が無いというのもありそうだ。
 この辺は相撲の弱点かもしれない。

「打たれる覚悟をした力士は」
「倒れない」


 独歩の試合を見守るのは、範馬刃牙と愚地克巳だ。
 刃牙は力士の打たれ強さについて語る。
 150kgを超える鍛えられた肉体が全力でぶつかるのが相撲だ。
 そういう世界で生きて鍛えられている。
 力士はプロレスラーより頑丈(タフ)かもしれない。

 刃牙も克巳も、独歩の打撃を知っている。
 独歩の打撃を何発もくらって立っているとは、恐るべし大相撲ッッ!
 かつて本部以蔵も、独歩の連打で範馬勇次郎がダメージを受けたと判断していたぐらいだ。
 …………本部さん、解説はスゴいんだけど見誤りも多いよね。

 倒れない力士は、ガードもしない。
 防御をしないという事は、攻撃に全力を出せるという事だ。
 相撲とは、超攻撃型・短期決戦の格闘技なのかも。
 ノーガードってあたりは、花山薫に似ているな。

「相撲は進化していない」
「どの競技にも見られる「進化」が相撲には見られない」

「究極の――」
「完成型……」


 刃牙と克巳が相撲の完璧性について話し合う。
 そうは言いますが、相撲もけっこう変化している。
 土俵ができたことで、押し出しという要素が加わった。
 立ち合いで、両者座るようになる。
 巡業で各地を回り、地元の力士に勝たせるという興行だった相撲が勝敗を記録することで、競技になった。(相撲の歴史
 また、力士が大型化している近年では決まり手の割合が変化している。(「うっちゃり」はなぜ消えたのか データが語る大相撲

 でも、そういう事じゃなくて、相撲の本質の話なのだろう。
 ひたすらに鍛えて太らせて強くした肉体をぶつける。
 相撲とは、野見宿禰と当麻蹴速が闘ったときから、力の限りぶつかり合う物なのだ。
 そこに多少の技術や体格の変化があったとしても、相撲の本質は変わらない。

 そして、相手が誰であろうと変わらず相撲で闘う。
 力の限りぶつかる!
 相手が空手だろうと、相撲で勝負だ!

 以前、独歩は武術とは弱き者の物だと言った。
 小さくて弱い者が、大きくて強い者に勝つために生み出した技術だと。
 だとすると、この勝負は強者と弱者の勝負なのかも。
 大きく強い者を選抜してきた相撲と、小さく弱い者が進化させてきた武術の勝負だ。

 などと言いつつも、試合は第二幕へとうつる。
 ふたたび間合いが縮まって立ち合いの構えだ。
 猛剣はかわらず、相撲の構えをとる。
 今度の独歩はジャンプして、飛び蹴りだ!

 また、蹴りか!
 さっき捕まったのに、また蹴りかよ。
 危ない技使うな。
 チャレンジャーだ。

 独歩の飛び足刀は、どこかで見たような角度で当たっていた。
 アレだ、独歩がドリアンと闘っていた時と同じだ!
 そう、ドリアンの耳を切った足刀だよ。

耳だッッ!!!

 耳だッッ!!!!
 切れてる!
 いきなり、やりやがった!
 巨鯨への目潰しにつづいて、今度は耳削ぎだよ。

「ごっつぁん」

 だが猛剣は落ち着いている。
 自分の耳が切れて落ちたのを見たのに、だ。
 耳が落ちるのは、力士であれば日常茶飯事なんだろうか?
 猛剣の静かな対応が不気味だ。

 独歩は容赦ない攻撃を仕掛けている。
 打撃にこだわる様子はあるが、試合じゃ使えないような技を使った。
 それでも、猛剣の心は折れていない。
 この勝負は、どこまでエスカレートするのだろう。
 とりあえず、試合中断して耳は回収してもらいたい。
 気になって試合に集中できないぞ。

追記 (20/6/3)
 愚地独歩vs猛剣は序盤から飛ばしている!
 渋川さんがスローペースで闘っていたのと対照的だ。
 今のところ猛剣が大人しすぎるのが気になる。
 なにを考えているのか?

 猛剣は力士たちのなかで、もっとも相撲の技術に長けているらしい。
 相撲こそ立ち技最強の格闘技、いや倒れないから総合格闘技でも最強だ!
 みたいな技を見せて欲しい。

 ここで全部見せちゃうと、最後の横綱戦あたりでネタ切れになりそうだから、温存しているのだろうか?
 力士6人は個性的な戦士たちだが、やっぱり基本は力士だ。
 ワンパターンになる心配は常にある。

 そして、バキアニメ2期がネトフリで先行配信だ!
 TV放送より1ヶ月先行配信だぞ!
 木曜日は忙しいので少しだけ悩ましい。
 可能であれば金曜日にゆうえんち感想、土曜日にアニメ感想ができると良いな。

週刊少年チャンピオン2020年26号
週刊少年チャンピオン2020年26号


2020年6月4日(27号)
第5部 第63話「まるで刃物」(1240回)

 武器の使用以外すべてを認める地下闘技場で、空手vs相撲だ!
 先手を取ったのは空手の達人・愚地独歩(178cm 110kg)である。
 関脇・猛剣(177cm 161kg)に連打を叩きこみ、足刀で猛剣の耳をそぎ落とした!

 かつて愚地独歩が最凶死刑囚ドリアンに喰らわせた耳削ぎ足刀の完全版だ。(バキ77話
 肉体ダメージとしては小さいかもしれない。
 だが、切り落とされた自分の耳を見るのは、精神的に大ダメージを受けるだろう。
 こんな攻撃されたら、心が折れるというか、心が砕けるよ。

 アナウンサーも観客も独歩の足刀に驚愕する。
 丸っこく見える足で、なんという切れ味だッ!
 こりゃ、斬撃空手の鎬昴昇よりも上か!?
 ……とは、さすがに言ってない。

 独歩の足刀はたしかに鋭い。
 でも、耳は後ろから前に引っ張れば簡単に切れると幼年期の範馬刃牙が言ってたぞ。
 弓道部は要注意だ。
 つまり、足刀があまりスゴくなくても耳は切れる。
 簡単にできることをスゴそうに見せるのは、達人・愚地独歩の演出力だろうか。

 だが猛剣はひるまず、当たり前のものとして戦闘続行する気だ。
 スゴい精神力だけど、相撲界では耳が切れるって、よくあるのか?
 「耳をそろえて金をかえす」という言いかたは、借金取りのバイトをした力士が利子がわりに相手の耳を引きちぎってきた事に由来していたりして。

 耳の事は置いといて、戦闘再開だ!
 いやいや、とりあえず耳は拾って氷嚢でくるんで保存しておこうよ。
 梅澤先生なら見事にくっつけてくれる。バキ道5巻 44話
 鎬紅葉に頼んでも、練習の一環としてくっつけてくれそうだし。

 だが、戦士たちは今の闘いに心を燃やす。
 今度は猛剣が積極的に前に出てくる。
 相撲の打撃技・突っ張りの連打だ! 速い・重い・強い!
 ヘビー級ボクサーのパンチに負けない迫力があるぞ。
 だが、独歩は全てさばく。
 そりゃそうだ。愚地独歩は空手家である。
 打撃戦こそ独歩の得意分野だッ!

 だが、猛剣は突っ張り連打から、衝撃のブチかましにつなげた!
 手技の連打から、体当たりに移行する。
 他の格闘技じゃあまり見ないパターンだ。
 珍しい攻撃に不意を突かれたのか、独歩がまともに喰らった。

 手は動かしやすいので、動きが速いしリーチもある。
 だが、体当たりは全体重を移動させる必要があるので、どうしても速度を出しにくい。
 鍛えに鍛えぬいた足腰による瞬発力が神速ブチかましを可能にしたのかも。
 総合格闘技で言えば、打撃戦の中からタックルに入るような動きだ。
 この間合いは、組み技の――相撲の間合いか?

 と思ったら独歩が吹っ飛ばされて、柵に激突した。
 猛剣は組みたかったのかもしれないが、ブチかましの威力が高すぎたようだ。
 それとも、独歩が組むのを嫌って後ろに飛んだのか?

 独歩に立ち直る余裕を与えず、猛剣が追撃のブチかましだッ!
 背中が柵に当たっているため威力が逃げず、衝撃をまともに喰らったぞ。
 力士のブチかましは交通事故に匹敵する威力だと言われている。
 鍛え抜かれた独歩の肉体だが、耐えきることができるのか?

 独歩が棒立ちになっている。やはりダメージが大きいのか?
 スキを見せた独歩に、猛剣が猛追をかける。
 正面から右で顔面に、アッパー気味に下から顎を右で打つ、さらに左フック気味に頬を打つ。
 張り手の三弾攻撃だッ! 張り手もバリエーションが多い。
 ボクシングで最もKO率の高いパンチは左フックと言う。(餓狼伝17巻 151話)
 トドメが左フック風張り手だが、猛剣は打撃も熱心に研究しているようだ。

 物凄い連打を喰らって独歩がダウンする。
 だが猛剣は下がって待ちの姿勢だ。
 すると、独歩が普通に立ち上がる。
 どうやら独歩は大ダメージを受けておらず、相手を誘っていたようだ。

 独歩は二度のブチかましを、胸で受けた。
 胸は筋肉が厚く肋骨で守られているので、打撃に強い部分だ。(最強格闘技の科学
 最大の攻撃をうまく受けたのだろう。
 頭部への三連打は効いていそうだけど、これも技術で防いだのか?

 倒れた相手に対する攻撃は、相撲に無い。
 猛剣は自分のあくまで相撲で闘う気だ。
 無理に苦手分野に手を出さない。
 耳を切られても動じぬ冷静な男だけに見事な自制心だ。

 いっぽうの独歩は腰をおろした構えをとる。
 騎馬立ちか?
 いや、四股立ちだ!
 相撲に対抗して、空手の四股立ちを見せた!
 ちょっとだけ股間の無防備が 気になるけど。

「空手も ほぼほぼ立ち技だ」
「立ったまま決着」
「それでいこうや」

「助かる」
「まだ開けてない「引き出し」がある」


 空手も相撲も、立って闘う格闘技だ。
 ならば、立ったままの決着が自然である。
 独歩は構えで相撲に歩みよった。
 猛剣はこれから相撲の奥深さを見せる気だ。
 次は組むのか、投げるのか?

 序盤から流血し、耳切断と激しい展開だ。
 だが、この勝負は まだまだ熱くなりそうだぞ!
 さらなる激突を感じさせつつ、次回につづく。

その名も「四股立ち」だ

追記1 (20/6/10)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 愚地独歩vs猛剣が流血ともなう激しい試合となっているが、ここで休載です。
 早く続きを見たいが、月1ぐらいの休載なら我慢しましょうか。
 緊張と弛緩の差が攻めの消力になると郭海皇も言っているので、パンチの効いた話が出てくるための溜めだと思っておこう。

 いっぽうアニメ・バキは大擂台賽編が『NETFLIX』で先行公開だッ!
 NETFLIXの人気作品No.2になっているぐらい『バキ』は大人気だぞ!
 大擂台賽編はけっこう流血が激しいが、ちゃんと表示されている。
 地上波だと黒塗りになるんでしょうね。アレとか、アレとか。
 サムワン海王の股間はDVD化されても光って見えないだろうし、見えても誰も幸せにならない。

 そんな感じでネトフリ版アニメ感想を不定期に更新しています。
 とりあえず2話までは書いたので、明日の木曜日に3話感想を書く予定です。(過去ログ
 アニメ3話は、スゲェぜ。
 範馬刃牙復活と、サムワン海王の大活躍だ。

追記2 (20/6/17)
 『バキ道』が連載再開だ!
 独歩vs猛剣は激しい闘いとなっている。
 耳が切れてしまったが、ダメージはさらに加速するのだろうか?
 ネトフリで公開しているバキアニメでは、独歩の出番もあるんですが、独歩が本格的に闘うのってアレ以来だったかも。
 武蔵との勝負は噛ませ犬的な流れが濃厚すぎたし。

 独歩に限らず、魅力的なキャラがあまり活躍しないで放置されている。
 これを機に再活躍が増えると良いな。
 本部みたいに魔界転生したようなパワーアップされると、反応に困りますが。
 たしかに武器を持った本部なら独歩を1分以内に殺せそうな気がする。

 郭海皇に鍛え直された海王軍団が来日してくるとか、どうでしょう。
 あいつら、真面目に闘えば結構強そうな人も多いし。
 もちろん、全敗して帰ることになるんだろうけど。

週刊少年チャンピオン2020年27号
週刊少年チャンピオン2020年27号


週刊少年チャンピオン2020年28号
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2020年6月18日(29号)
第5部 第64話「四股立ち」(1241回)

 愚地独歩(178cm 110kg)vs猛剣(177cm 161kg)も佳境に近づいている。
 空手と相撲は、ともに立ち技の格闘技だ。
 独歩は相撲と闘うということで、あえて四股立ちの構えをとる。
 ここからは立ち技最強をかけた意地のぶつかり合いか!?

『厳密に言うなら空手は総合武術である』
『最強「立ち技」格闘技』
『空手』


 空手は打撃格闘技だ。
 だが、相手を掴んで組んだ状態だろうと、武器を相手の離れた間合いでも戦える。
 まさに、全局面対応の総合武術ですね。
 そもそも空手に寝技が無いのは複数人の相手をする想定があるからだ。
 路上での実戦を想定した武術である。

 すり足で闘うのも、倒れたり転んだりしないためだ。
 地形や相手の人数に合わせて、構えや立ちかたを変える。
 突発的な戦闘を想定しているので、着衣のまま戦う。
 日常の中で発生する戦闘に長けている。

『相撲もまた―――――』
『総合武術のハズである』
『最強「立ち技」格闘技』
『大相撲』


 相撲も組んで良し、離れてよしの総合格闘技だ。
 倒れたら負けという意味では空手以上に厳しい。
 超打撃技であるブチカマシや、組んでからの投げ技もある。
 組み技や投げ技があるので、空手よりも総合っぽい感じだ。

 相撲は神事・興行でもある。
 一対一の闘いだし、マワシだけの裸体で戦う。
 相撲は非日常に行われる、ハレの格闘技だ。
 空手に比べると、最大出力が高そうな感じがする。
 なんか、空手のほうが不利な気がしてきたぞ。

 とにかく、空手と相撲は『最強「立ち技」格闘技』だ。
 ココにきて、試合のテーマがはっきりした。
 相撲と空手は『最強「立ち技」格闘技』をかけて闘うのだ!
 どちらが真に立ち技最強なのか?
 独歩と猛剣は重いものを背負って闘っている!

 空手代表として相撲に挑む独歩は、あえて四股立ちで待ち構える。
 ここで独歩の養子である愚地克巳が範馬刃牙に解説するぞ。
 四股立ちは「基本立ち」の中で、もっとも安定した立ちかただ。
 以前、独歩が 三戦立ちは揺れる船上でも有効な立ちかただと言っていた。
 だが、安定性は四股立ちのほうが上らしい。

 餓狼伝の松尾象山は作中で初めて戦う時に騎馬立ちをしていた。
 騎馬立ち四股立ちは、だいたい同じ構えなのだ。
 どっしりと腰をおろすので、動きにくい。
 フットワークの使えないこの構えを使うというのが、空手の達人らしい渋い選択だ。
 実戦では使わないような構えで闘うのが玄人好みな達人って感じか。

 独歩は右の拳を引き、全力で右正拳突きの構えだ!
 相撲のブチカマしから逃げない。
 正面からぶつかる覚悟だな。
 空手家・愚地独歩、信念の正拳突きだ!

 猛剣は、変わらず相撲で挑む。
 全体重をぶつける、ブチカマシだ!
 独歩は打撃で迎撃する。
 掌底でのアッパーだ!
 アッパー!? 正拳突きじゃないの!?

 四股立ちをしたが、ブチカマシと正面衝突は避けたかったのだろうか?
 それとも、ブチカマシの速度が速すぎて技を変えたのかも。
 だが、どちらにしろアゴに決まった!

 打たれる覚悟をした力士は打撃では倒れない
 と言われているが、眼が泳いでいる。効いた!
 予想外のアッパー掌底というのが効いたか。
 すかさず独歩は左フックを放つ。
 ボクシングでもっともKO率が高いと言われる左フックだ。
 これで意識が跳んだか!?

 独歩は、トドメとばかりに右正拳突きを放つ。
 だが、これを狙われた。
 猛剣が両腕を 独歩の右腕に巻きつけた。
 小手投げか!?
 危険を感じ独歩が冷や汗を流す。

メキィッ

メキィッ

 折れたかッ!?
 この音、この腕の角度は、折れてしまったのも。
 黄金の右腕が使用不能だと、この先苦しいぞ。
 ここから猛剣の逆襲か?
 次回へつづく。


 空手家・愚地独歩がフィニッシュブローに選ぶのは正拳突きだ。
 だから、狙われたかも。
 もうろうとした表情だったが、猛剣は良く反応したな。
 これが日々ぶつかり合っている相撲の強さなのか?

 で、独歩の腕が折れたのかどうか、だ。
 音は折れたときの音っぽい。
 だが、骨がきしんでいるだけという可能性もある。
 どちらにしても無傷ではなさそうだ。

 アオり文句は折れたと言っている。
 でも、アオリ文句が間違える時もあるので、確定じゃないな。

 絵を見ると、独歩は腕を押し込んで関節技を避けているようにも見える。
 だが、位置をずらすことで関節技を無効化したのは猛剣もやっている。
 そう考えると独歩の回避を許したとは思えない。

 独歩の右腕は折れたのか?
 それとも、右腕をあきらめて、油断した猛剣に反撃をする気なのか?
 独歩vs猛剣も、クライマックスが近そうだ。
 いや、この辺でインタビューか 回想が入ってくる可能性もあるな。

追記 (20/6/24)
 愚地独歩の右腕は折れたのか!?
 絵を見る限り、折れていないように見えるとは書きました。
 肘のところまで押し込んでいるっぽいので、折れていないように見える。
 かつて猛剣がやったのと同じ方法だ。(41話

 ならば、独歩の腕は無事である。
 メキィッって音がしたのは、なんか別の音だったのだろう。
 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

 後で気がついたんですが、これだとヒジが無事でも肩にダメージがきそうだ。
 猛剣はメッチャ回転している。
 独歩の腕が静止しているのと対照的に、猛剣の身体は線がスピードでぶれているぞ。
 この勢いなら独歩の腕を巻きこんで投げつつ、肩関節にダメージを与えることができそうだ。
 相撲博士と呼ばれるだけに二段階の罠を仕掛けていたのかも。

 本当に独歩の腕は折れたのだろうか?
 折れたとしても独歩なら戦闘続行するだろう。
 もしかして、ここで克巳が研究していた片腕のオリジナルが炸裂するかも。
 せっかく特訓して完成間近になったんだし、ここで見せるんだ!

週刊少年チャンピオン2020年29号
週刊少年チャンピオン2020年29号


2020年6月25日(30号)
第5部 第65話「技師の引き出し」(1242回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲の第二試合は、空手の愚地独歩(178cm 110kg)と技師・猛剣(177cm 161kg)だ!
 まずは愚地独歩が強烈な打撃を浴びせ先手を取った。
 だが、猛剣が反撃をする。
 独歩の右腕を極めたッ!
 相撲は投打極がすべてそろった立ち技総合格闘技だッッ!

『メキィッ』


 地下闘技場に人体が破壊された音が響く。
 範馬刃牙や愚地克巳、徳川光成、金竜山、嵐川理事長は、なにが起きたかを悟り汗をながす。
 一流格闘家たちの汗判定がでてしまった。
 独歩が うまく関節技から逃げたんじゃないかと期待していたんだけど、ダメだったか。

 聞きなれない破壊音に、観客がどよめく。
 アナウンサーは肘が折れたと絶叫する。
 だが、刃牙と克巳の見立てでは靭帯断裂らしい。
 アナウンサーとは人体破壊の経験値が違いすぎるんだろうな。

 猛剣がさらに身体をひねって、独歩を投げた。
 投げられて転がるが、独歩は片足立ちで身を起こす。
 破壊された右肘の激痛で、反撃どころじゃないのだろう。
 でも、投げられて転がることで間合いができた。
 立て直すための距離と時間を得たぞ!

 猛剣はすぐに動かない。
 いや、動けないのだ。
 なにやらダメージがあるらしいぞ。
 独歩が技を喰らいながら反撃の金的打ちでもしていたのだろうか?

「右掌底「上げ突き」と」
「左上段の「鉤打ち」だ」


 独歩コンビネーションのダメージが残っていたのか!
 ボクシングなら右アッパーからの左フックというKOコンビネーションだ。
 打たれる覚悟をした力士でも意識を失う寸前である。
 だとすると、猛剣が独歩を投げたのも説明がつく。
 独歩の右手を掴んだまま攻撃しつづけていたら、独歩は立て直せずに負けていたかも。
 意識混濁だったので、相撲のクセがでて投げたんだろうな。

 大きなダメージを受けながら、猛剣は独歩のヒジを破壊した。
 そして、まだ倒れていない。
 絶対に倒れないのが力士としてのプライドなのか。
 やっぱり猛剣は強敵だ。

 独歩は右腕が破壊されても勝負をやめない!
 さすが武神だ。闘争心の塊ですな。
 だが、右腕負傷による戦力低下は大きい。
 バキ世界だと、ゴムチューブを巻けば応急処置になるのだが、いまは試合中だからムリか。

 猛剣も容赦なく独歩に襲いかかる。
 試合続行の確認もしない。
 まさに阿吽の呼吸だ。
 相撲の立ち合いは両者が呼吸を合わせて行う。
 勝負続行の意志は語らずとも伝わったようだ。
 試合が終わったあとは、飲みに行こう。

 ダメージが回復した猛剣は、突っ張りを連打する。
 だが、独歩は軽く見切ってかわす。
 ガードはしない。全部よけている。
 腕で防御したら右肘の傷に響くから よけているのかも。

 片目だと遠近感が狂うとか言うけど、独歩に問題ない。
 ボクサー並みの見事なディフェンスだ。
 打撃戦は空手家である独歩のほうが上だ。
 だから簡単によけられるのだろう。

 独歩は、猛剣が当たらないとワカって攻撃していると感じている。
 猛剣はなにを企んでいるのか?
 蹴りだ。
 猛剣が左中段回し蹴りを放つ!

 蹴りは、相撲だと反則だ。けたぐりとかはOKだけど。
 独歩も油断したのだろう。
 力士だから、不慣れな蹴りである。
 威力はそんなに無いだろう。
 でも、蹴った場所がエグい。
 破壊された独歩の右肘を蹴ったッ!

「どすこい!!!」


 おもわず痛みで独歩の動きが止まったか?
 そこに頭突きだ。
 力士最大の打撃技ブチカマシだッ!
 交通事故に匹敵すると言われる威力である。
 それを鼻に喰らってしまった!

 流石の独歩も鼻血がでるし、涙もでる。
 独歩が崩れ、ダウンした。
 仰向けに倒れた独歩に、猛剣がとどめの四股踏みを落とそうとする。
 161kgの四股踏みを喰らったら、独歩でも完全敗北か?
 本部以蔵も金竜山に四股踏みを喰らって負けたしな。

 だが、独歩は助かると言う。
 敗北必死の大ピンチに見えるが、独歩には逆転のチャンスに見えるのか?
 独歩は本当にここから逆転できるのか?
 仰向けに倒れたまま、次回へつづく。

助かるわァ……

 独歩はここから逆転できるのか?
 どう見ても大ピンチなんだけど。

 まず、右肘が破壊されている。
 さらに頭突きのダメージも大きい。
 立ち技最強の空手と言っているが、現在は仰向けに寝ている。
 悪い条件ばっかりだ。

 良さそうな点は少ない。
 猛剣がトドメの四股踏みをだすタイミングが早かった。
 これは猛剣の焦りが原因だろう。
 やっぱり猛剣はダメージが大きいので決着を焦っている。
 ここをしのげば、逆転できるかも。

 とりあえず、空手家にとって仰向けに寝ている状況が良くない。
 いや、独歩ほどの空手家だと、寝たままの空手があるのか?
 空手家だって倒れることもある。
 ここから出せる技を開発しておくことは重要だ。

 猛剣は四股踏みで大きく股を広げている。
 つまり、股間がガラ空きだ。
 逆転の金的攻撃を狙っているのだろうか?
 四股踏みの重さと速度にカウンターで金玉を打てば……
 スゴい玉砕だろうな。

追記1 (20/7/1)
 独歩は右肘を破壊された。
 最大トーナメントで天内にヒザを破壊されたこともあるが、その時はわりと普通に闘えていた。
 ならば、右手が使えなくてもなんとかなりそう。
 むしろ、破壊された腕を利用した必殺技を出すかもしれない。
 それは『餓狼伝』のグレート巽 vs クライベイビー・サクラで、やっているから無いかな。

 とりあえず現在の独歩は迫る四股踏みを防御しないといけない。
 独歩は「助かるわァ……」と言っている。
 言うからには、なにか逆転の策があるのだろう。
 とりあえず強がって言ってみただけという可能性もあるけど。

 鼻に頭突きを喰らった独歩は涙を流して目をつぶっている。
 もしかしたら現在の状態を見ていないのかも。
 右手を破壊しながらも、打撃戦を仕掛けてきてくれて助かるという心境だったりして。

 独歩は相撲編の序盤から相撲に詳しかった。
 だから相撲の弱点を突いた作戦を立てていてもおかしくない。
 予想通りの攻撃で「助かるわァ……」なのかも。

 いろいろと可能性を考えたけど、勢いで言っただけって可能性が一番高いのかも。
 四股踏みは寝ながらだと、足で廻し受けができる! とかで乗り切ってください。


・緊急追記
 チャンピオン電子版を確認したところ、『バキ道』は休載でした。
 しかも、連載再開は次々号の33号(7/16発売)だ。
 押忍、二連休はやりすぎではないでしょうか?
 明日は『バキアニメ』を更新します。

追記2 (20/7/2)
 今週の『バキ道』は休載でした。
 しかも、連載再開は次々号の33号(7/16発売)だ。
 押忍、二連休はやりすぎではないでしょうか?

 話が盛りあがっているところで、まさかの休載かよ!
 作品自体がギリギリの攻防をしているようだ(〆切と)。
 掲載位置を最後にしておいたから台割変更が簡単で良かった的な感じか。
 いや、良くねぇよ!

 というワケで本日は『バキアニメ感想』を更新します。

追記3 (20/7/8)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。 しかも、2連休ッッ!

 バキアニメがテレビ放送開始をするという大事な時期に2連休だ。
 板垣先生のマイペースっぷりがハンパねぇ……

 というワケで、アニメバキも無事に放送開始だ。
 いきなり、放送できないようなシーンがあってモザイクかかっていましたが。
 まあ、アレを乗り切れば、あとはほぼ大丈夫だろう。

 というワケで、『TV版 バキアニメ感想』を開始(はじ)めました。
 以前書いた『Netflix版 バキアニメ感想』に追記する形ですが、毎週火曜深夜に更新しますのでテレビ派の方は見て行ってください。。
 今週は『バキ道』が休載なので『Netflix版 バキアニメ感想』を木曜深夜に更新します。

 さて、『バキ道』本編は二連休だ。
 前回最後の「助かるわァ……」って、とりあえず言ったものの、なにが助かるのか考えていなかったっぽい。
 コミックス化したときに、こっそりセリフが変わっていたりして。

追記4 (20/7/15)
 突然の休載から、定期休載のコンビネーションを決められ二連休だッ!
 その間は『バキアニメ感想』を更新していたので、まあ有意義だったかも。
 バキアニメはTV放送も始まりました。
 TV放送に合わせて『TV版感想』として、少し追記もしています。

 本編の『バキ道』は独歩ピンチで休載明けだ。
 さりげなく右腕も痛めたままだから、キビしい状態と言える。
 そして、休載に突入しちゃったって事から、実は何も考えていなかった疑惑がある。
 愚地独歩に逆転のアイデアがひらめくのか!?

 背中を地につけた状態で空手家はどう闘うのだろう。
 猪狩アライ状態みたいな感じですが、空手家のセンスが問われそうだ。
 百戦錬磨の愚地独歩だから、過去の経験から打開策を思い出してほしい。

 相撲は寝ている相手にダメ押しする技をもっていないハズだ。
 なので、つけ入るスキはあるハズだ。
 不慣れな踏みつけ攻撃をしてくれて助かったってのが独歩の考えだろうか?
 思いつかなくて、もう1週休載とかは勘弁してほしい。

週刊少年チャンピオン2020年30号
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2020年7月16日(33号)
第5部 第66話「キーン臭」(1243回)

 空手・愚地独歩(178cm 110kg) VS 大相撲・猛剣(177cm 161kg)もクライマックスが近づいている
 ともに立ち技最強を自負する空手と大相撲だけに負けられない気持ちも強い!。
 それだけに両者がバチバチにぶつかり合う。
 最初は独歩の打撃が決まるものの、猛剣が関節技で独歩の右ヒジを破壊する。
 ここからが大相撲の反撃か!?

 独歩の鼻に、猛剣の頭突きがブチかまされたッ!
 って、話が少し戻ったぞ!?
 しかも詳しくリプレイするタイプの戻りだ。
 なんか、話が長くかかりそうな、……そんな嫌な予感がする。

(嗚呼…………
 過去 幾度も嗅いだ
 「キーン臭」……………)


 鼻に頭突きを喰らった独歩が「キーン臭」を感じる。
 たぶん鼻の内部で出血して、鉄臭い血のニオイを嗅ぐのだろう。
 鼻を強打したときに、私も似たような経験をしました。
 まるで痛さのレベルが違うのだろうけど。

 百戦錬磨の武神・愚地独歩をしても耐えがたい痛みだ。
 独歩は、たまらずダウンしてしまう。
 立ち技最強を自負する空手が倒れた!
 武神、沈む!

 倒れた独歩の顔面めがけ、猛剣が四股踏みを落とそうとする。
 まさに絶体絶命の独歩だが「助かる」と考えていた。
 なぜか!?
 という所までが、前回のおさらいでした。

 なぜ四股踏みが助かるのか!?
 四股踏み、つまりは踵蹴りだ!
 いや、ちょっと違う気がするんですが、踵蹴りと言えなくもない。

(ブン殴り合い
 蹴とばし合いなら「我家」だぜ)


 踵蹴りは打撃なので、打撃なら空手の領域だ!
 独歩は無事な左手を軸にして回転し蹴りを放つ!
 猛剣の軸足を刈り取った!
 なんかカポエイラみたいな動きだ。
 これは進化した空手か?

 猛剣が四股踏みを振り落としてから独歩は動いた。
 だが、猛剣より先に独歩が蹴っている。
 独歩のほうが動きが大きそうなのに、後から動いて先に当てているのだ。
 攻撃速度が段違いだぞ。
 これが空手家による打撃戦の強さか!

 あと、猛剣は四股踏みで足を高くあげすぎたのかも。
 稽古としての四股踏みは高く上げるほうが良いと言われている。
 でも、攻撃としては隙だらけだ。
 最大トーナメントで本部が四股踏みをくらって負けたので忘れていたが、本来の四股踏みは攻撃技じゃないもんね。

 軸足を刈り取られた猛剣が倒れる!
 いや、倒れない。のこった!
 巨鯨もそうだけど、力士としての本能で倒れまいとしてしまう。
 力士の弱点ですね。

 猛剣は暴れるように踏んばる。
 今にも倒れそうだ。
 独歩の「上げ突き」と「鉤打ち」を受けているから、バランス感覚が狂っているのかも。
 倒れまいとして踏ん張りすぎて、スキだらけだ!

 ガチョッ

 隙だらけの猛剣に、独歩が容赦なく攻撃を仕掛ける!
 猛剣の後頭部を蹴り上げた。
 膝を曲げずに蹴り上げる"前蹴り上げ"か?
 あまり実戦で使わない蹴りだ。渋い技を使うな。

前蹴り上げ

 蹴られたのは後頭部か、延髄か?
 危険なので試合では反則になる急所だ。
 さすがの猛剣も、意識が頭から抜け出てしまう。

 倒れまいとしすぎて、打たれる覚悟を忘れてしまったな。
 猛剣の失神KOで、愚地独歩の勝利だ!
 独歩は、ゆっくり倒れる猛剣を独歩が支えた。
 力士に土をつけない粋な計らいだ。

 独歩は、ついでに猛剣の切れた耳を渡す。
 あ、耳はずっと地面に落としたままだったのか。
 耳をもつ独歩の手が震えているが、独歩もダメージが大きく薄氷の勝利だったのだろう。
 痛めた右手で耳を持っているから震えているのだろうけど。
 医者も紹介するというアフターケアもばっちりだ。
 第二戦は愚地独歩の勝利に終わった。


 猛剣は相撲に勝って、勝負に負けた感じだ。
 もう少し波乱の展開があるかと思ったが、意外と早く決着がついた。
 やっぱり打撃戦だと空手の独歩が有利だったか。
 猛剣が優位に立ったのは、独歩の右腕を破壊した時だった。
 投打極の総合格闘が相撲の強味だったのに、打撃中心で闘ったのが敗因だ。

 本来の相撲なら、寝ている相手にダメ押しで四股踏みはしない。
 思わず余計な攻撃をしてしまったのかも。
 倒れた独歩を見て好機とばかりに襲いかかってしまった。
 やっぱり猛剣に焦りがあったのだろう。

 あそこは独歩が立ち上がるのをあえて待って、仕切り直して再び激突したほうが良かったようだ。
 相撲らしく、相撲のみでたたかう。
 相撲に徹しきれなかったのが猛剣の敗因だったのかも。
 最大の敗因はバランス崩しても立て直そうと過剰にガンバったことだろうけど。
 相撲にこだわりすぎて、ルールに負けたって感じか。

 だが、次週はまた休載だ!
 2回休んで、1回、また休む。
 休みのほうが多いじゃないか!
 通常の3倍の休載だ!
 言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい休載だ!

追記1 (20/7/21)

二週休載から連載再開するも またもや休載ッッ
二週休載から連載再開するも
またもや休載ッッ


 達人も戦慄する休載の無呼吸連打だ!
 いや、一呼吸入れていますが。
 本当に一呼吸だけでしたね。

 連休によりチャンピオンが水曜発売になりますが、水曜日は『Netflix版 バキアニメ感想』を更新する予定です。
 今日は『TV版 バキアニメ感想』への追記ですね。

 愚地独歩 vs 猛剣は人体破壊が連発する壮絶な試合だった。
 つづく第三試合は、花山薫 vs 鯱鉾の超打撃戦対決だ。
 両者一歩も引かずの殴り合いになるのか!?

 入場してから姿を見せなくなった花山がどうなっているのか、ちょっと気になります。
 まわしをつけて力士風に入場する気なのだろうか?
 花山だけでなく、宿禰も姿を見せていない。
 宿禰が、なんか花山に悪いことをさせてなきゃ良いんだけど。

追記2 (20/7/29)
 バキ道が連載再開だ!
 安心していると、また休載になりそうなので油断はできないが。
 というか、そろそろチャンピオンが夏休み合併号になるんだよな。

 独歩の勝利で地下戦士の二連勝だ。
 二連敗した力士たちは動揺しているハズだが、どうなっているのだろう?
 巨鯨と猛剣が、みんなに責められていなければ良いが。

 いっぽうで、次の試合を控える花山も姿を見せていない。
 なにか準備をしているのか?
 それとも異常事態が起きているのか?

 団体戦の中盤となる第三試合は、突っ張りが得意な鯱鉾と花山の勝負だ。
 ノーガードの殴り合いという壮絶な打撃戦になるだろう。
 だが、まずは花山に出てきてもらう必要がある。
 まさか、花山にかわって本部以蔵が出てきたりはしないだろうな。

週刊少年チャンピオン2020年32号
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2020年7月30日(35号)
第5部 第67話「おせっかい」(1244回)

 地下闘技場戦士 VS 大相撲力士の第2試合、愚地独歩(178cm 110kg) VS 猛剣(177cm 161kg)は愚地独歩の勝利だッ!
 楽な勝利ではなかった。
 右ヒジを破壊され、鼻を折られ、それでも独歩は勝利したのだ。
 あと、猛剣が相撲にこだわりすぎたのが敗因だな。

 失神していた猛剣が意識を取りもどし、自力で立っている。
 独歩は自分のほうがダメージは大きいと言う。
 猛剣は「土付かず」にしてもらった気づかいに感謝する。
 人体破壊をしまくった激しい試合だったが、終わったら爽やかだ。

 独歩が良い医者を紹介するので、猛剣の切れた耳もくっつくだろう。
 たぶん梅澤先生のことだな。(バキ道5巻 44話
 のこり4試合もあるし、患者がまだまだ出るかもしれない。
 商売繁盛の予感がするぞ。

 猛剣は敗けは敗けと、自ら転がり砂にまみれて退場する。
 大相撲のプライドをかけて闘い、負けた。
 猛剣も内心つらいのだろう。

 なんでもありルールでの試合だ。
 地下闘技場戦士である独歩のほうが有利である。
 相撲にこだわりすぎての負けは、実戦と試合の差かも。
 だが、あえて土をつけて帰る猛剣の姿はすがすがしい。
 勝っておごらず、負けて卑屈にならず。いい勝負だった。

「まさかまさかの二勝先行」
「あと一勝―――」
「最低でも引き分けとなるワケです」


 地下闘技場戦士たちの控室では金竜山が対戦表に勝敗を書きこむ。
 金竜山は、渋川剛気・愚地独歩という地下達人コンビを信用していなかったのか!?
 相撲協会に喧嘩をうったけど、やっぱり金竜山は相撲こそ最高と思っていそうだ。
 金竜山は相撲の破壊が目的でなく、相撲の再生をしたいのだ。

 この六番勝負は団体戦じゃない。
 各々が個人のプライドで闘っている。
 金竜山が団体戦のように話しているが、なにか考えがあるのかも。
 地下戦士たちの仲間みたいだけど、金竜山は最後に裏切るかもしれない。

 天才集団である力士たちに勝ったのはスゴいと、金竜山がほめる。
 やっぱり金竜山は相撲推しなんだな。
 だが、独歩がそんな金竜山に反論する。

「ここにいるのも一人残らず天才だぜ」
「俺を含めてな♥(はぁと)」
「努力 根性で到達する」
「そんな陳腐な領域とは別次元の連中だ」


 地下戦士たちも、みんな天才だ!
 たしかに、みんな努力だけでは届かない才能を持っている。
 むしろ、イチバン才能が無さそうなのが独歩だし。
 逆に言えば、独歩がイチバン努力家かもしれない。

 そして、独歩が一押しの天才が花山薫だ。
 なにしろ一切のトレーニングをしない超天然の天才である。
 190.5cm 166kgという恵まれた体格だ。
 さらに、生まれつき強い握力をもっていた。
 ゆえに鍛えることなく強い。

 その花山は今までの試合を見ていなかった。
 どこに居たのか謎だったが、控室にこもっていたようだ。
 武術ではなくケンカで強くなった花山は規格外の戦士であり、未知の戦闘スタイルである。
 いままでの試合を見て、自分だけ相手の情報を知ってしまうとフェアじゃない。
 そういう思いがあるのかも。

 花山は白スーツという いつもの普段着だ。
 乱れた髪を七三分けにピッタ〜……と整える。
 昔から疑問ですが、なんで花山はこの髪型なんだろう?
 髪をしっかり整えるあたり、かなりこだわっている。

花山薫

 そして、いつものようにワイルドターキー(AA)を一気飲みだ!
 これから試合をする人間とは思えない行動ばっかりだぞ。
 普通は試合前に酒を飲まない。
 試合後だって飲まない。
 打撃を受けた脳にアルコール接種は危険行為だ。
 だが炭酸抜きコーラの感覚で酒を飲んじゃうのが花山なのです。

 その花山と闘う相手は前頭筆頭・鯱鉾(190cm 151kg)だ!
 身長も体重も花山と、ほぼ同じである。
 幻獣+長柄武器のという攻撃力の高そうな名前だ。
 名前通りにリーチの長い打撃系力士である。

 花山も鯱鉾も打撃系の戦士なのでパンチと張り手の打撃戦になるだろう。
 そして、花山は相手の攻撃をガードしない。
 打たれる覚悟を決めた力士は打撃でダウンしない。
 つまり、両者ノーガードの大打撃戦だッ!
 ノーガードの打ち合いなら花山の得意分野だが、どうだろう?

 組みあっても花山には握撃がある。
 打撃でも組みあっても花山有利か?
 ただ力士特有のブッとい腕に指が巻ききれず、握撃ができない可能性もあるかも。

 花山は強力な打撃力を持っているから、あまり組まれたことが無さそうだ。
 組んで揺さぶられると花山には難しい展開になるかもしれない。
 最終的に白スーツを破いてフンドシと侠客立ちを見せるタイミングが重要かも。
 花山薫 vs 鯱鉾は、どんな展開になるのか?
 次回につづく。

 才能No.1と言われる花山だが、幼年編で範馬勇次郎に手も足も出ない敗北をしている。
 勇次郎に負けたあと、トレーニングする気になったりしなかったんだろうか?
 自分より強い相手を知ったのだから、追いつくための特訓しても問題ないと思うんだが。
 それとも山が巨大すぎて登る気にならないのだろうか?

 そもそも勇次郎から受けたダメージは、再起不能って言われていた。
 再起不能のケガから再起しちゃったのは、花山の精神力の強さだったりして。
 花山は肉体を鍛えるのではなく、精神を鍛えているのかも。
 自分を再起不能に追い込んだ勇次郎に、また挑む心の強さが花山の強さなのだ。(刃牙道3巻 19話

追記 (20/8/5)
 第三試合は喧嘩師・花山薫 vs 前頭筆頭・鯱鉾(しゃちほこ)だ!
 花山薫は地下闘技場戦士の中でも異色の戦士である。
 流派をもたず、練習もしない。
 喧嘩と言う実戦のみで強くなった男だ。

 範馬一族の背中に形づくられる鬼の貌はバーベルトレーニングではなく、実戦を繰り返すことで作られる。
 だとしたら、花山も範馬の血を引いていれば鬼の背中になっていたかも。
 刺青の"侠客立ち"が邪魔で見えないだけで、実は鬼が浮かんでいたりして。

 いっぽうの鯱鉾は打撃系の力士だ。
 得意の突っ張りで闘う。
 花山とはノーガードの殴り合いになりそうだ。
 ノーガードの殴り合いなら花山に勝てる人間は、そういない。
 でも、力士は打たれ強い設定だから互角に打ち合いそうだ。

週刊少年チャンピオン2020年35号
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2020年8月6日(36+37号)
第5部 第68話「花山薫 VS 鯱鉾」(1245回)

 地下闘技場戦士 VS 大相撲力士、第三陣は花山薫 VS 鯱鉾だッ!
 ここまで地下闘技場戦士たちが二連勝している。
 バランス的にはこの辺で力士たちが勝ちそうなものだ。
 だが、ルールの有利不利を考えれば地下闘技場戦士たちが全勝する可能性が高い。
 力士たちは「相撲で勝って、勝負に負けた」と言い訳がしやすい試合だったし。
 だからこそ負けた力士たちの様子を知りたいんですが。

 闘技場に出てきた鯱鉾はその場でジャンプしてウォームアップをしている。
 151kgの重量をもつ力士でありながら身軽な動きだ。
 四股でなく、ジャンプなのは力士の中でもスポーツ選手よりの考えだろうか?
 そもそも、相撲は興行でもある。
 力士が土俵の上で非日常の闘いを見せるのだ。
 そう言う意味だと、相撲はスポーツよりの存在かも。

 スポーツマンのようにアップする鯱鉾は、合理的な考えをするタイプかも。
 打撃も的確に急所を狙ってきそうだ。
 ただ殴るだけじゃ、効果的な打撃にはならない。
 フォームや狙う場所やタイミングなど、ちゃんとした知識と技術が必要なのだ。

 対する花山は、自然体というか普段着だぞ。
 白スーツに革靴で眼鏡もかけて、これから試合をする姿に見えない。
 これでもワイルドターキー(AA)を一気飲みしていないだけ、マシなほうだ。
 ウォームアップもしないってのは、常住坐臥戦場と言う古流武術的な姿勢かも。

 花山は最大トーナメントで上着は脱いで闘っていた。
 今回は上着・シャツ・ズボンを ぜんぶ着たままだ。
 そうなると脱ぐというパワーアップを残していると考えるべきか?
 この花山は脱衣をするたびにパワーがはるかに増す……
 その脱衣をあと3枚も花山は残している……
 その意味がわかるな?

 この試合、花山薫は191cm 166kgであり、鯱鉾が190cm 151kgだッ!
 今までは力士のほうが体格に優れていた。
 だが、今回は地下戦士である花山のほうが身長も体重も上だ。
 珍しく地下戦士がパワーで闘い、力士がテクニックで闘いそう。

 両者が近づき、試合が始まろうとする。
 ここで花山が眼鏡をはずした。
 眼鏡で隠れていた、すさまじい疵跡があらわになる。
 鯱鉾も子坊主も引くほどの疵跡であった。

『いやァ〜〜…(鯱鉾談)』
『ビックリしちゃいましたよォ』
『イヤ…もう もンの凄ェ風貌(かお)してンだもの…ッッ』


 いきなりインタビュー開始だ!
 早いッ!
 否、早すぎるッッ!
 まだ試合始まってないよ。
 試合前から試合後の声が聞こえてきやがる!
 今回は、インタビュー時の映像が無いから負傷の有無による矛盾点が発生しないぞ。

 伝説のヤクザ花形敬も、眼鏡を外すと顔の疵跡が目立つようになるらしい。(疵―花形敬とその時代)
 花山は目が悪いのかどうか不明だが、疵跡を隠す役割として眼鏡をかけているのかも。
 普段から顔で威圧しすぎるのは良くないもんな。

 顔に疵跡があるような人間は現代日本じゃめったにいない。
 花山は、戦国時代の武士かよ、ってぐらいの疵跡だ。
 間近で見ると、より一層スゴいんだろうな。
 小坊主が驚いているのは なんか前より増えてる! と驚いたのか、最近入った新人なのだろう。

 鯱鉾は、花山の疵を見て「ぶっ殺し合い」をしてきた人間だと理解する。
 だが、相手はしょせん素人だ。
 格闘エリートである力士たちは、体格に優れたやんちゃ者を集め競わせ鍛え上げる。
 ネコのなかの最強だろうと、ライオンには勝てんのだ。
 そんなエリートのおごりを感じる。

 花山の疵跡は壮絶な戦いを物語る。
 だが、ふたりとも刃物で戦っていたんじゃないかと言う誤解も生みそうだ。
 刃物をもって殺し合いをした人間かもしれない。
 だが、素手で闘うなら自分の土俵だ。
 武器を持たない本部なみに容易く倒せる!
 いや、鯱鉾は本部のことをしらんだろうけど。

 試合開始で鯱鉾は駆けよろうとする。
 ここで花山が妙な動きをした。
 後ろを向いて身体を縮めたのだ。
 鯱鉾は知らない。
 この構えは全力で攻撃をするため、砲丸投げのような構えなのだ!

花山薫、全力パンチの構え!

 背中を向ける。
 つまり、相手から視線を外し、無防備になるスキだらけの構えだ。
 かなりの勇気がいる構えである。
 実際に、このスキを狙われて宮本武蔵に斬られたこともあった。(刃牙道19巻 169話
 花山は、過去の失敗で方針を変えたりしない。

 鯱鉾はこのような構えを見たことが無い。
 背中を見せて、一見スキだらけだ。
 全力攻撃をしようとしているのはワカるが、大振りすぎる。
 だが、スキだらけだからこそ、対応に困るのだ。

『あとは真っ暗ですわ……(鯱鉾談)』

 直後、鯱鉾の意識が暗転する!

 油断して喰らってしまった!
 この一発で気絶したのかッ!?

 打たれ強い力士が、まさか一撃決着は無いだろう。
 鯱鉾のインタビューも口調が明るいし。
 一瞬、意識が飛んだけど倒れず踏みとどまった感じか?
 ならば、花山はあえて追撃せずに待ちそうだ。
 この勝負はここからが本番かもしれないと思いつつ、次回へつづく。


 花山 VS 鯱鉾は打撃戦になると予想していた。
 だが鯱鉾の油断でスタートに失敗した感じか?
 ここで鯱鉾が持ち直せば、今度こそ打撃戦だろう。

 花山はほとんど防御をしない。
 ゆえにトップクラスの打たれ強さだ。
 打撃力の強さを見せた後は、耐久力の高さを見せるだろう。
 花山薫の攻撃力と耐久力を鯱鉾が知ってからが、本番だ。

 たぶん花山は、なみの打撃じゃ倒れない。
 ノーガードの殴り合いは花山有利だ。
 その時、鯱鉾が投げに切り替えるのかが重要なポイントになるだろう。
 お互いに、どこまで意地をはることができるのか?
 花山薫 VS 鯱鉾は、打撃力と耐久力、そして精神力の勝負だ!

追記1 (20/8/12)
 チャンピオンは夏休み合併号なので、今週はお休みです。
 花山薫 VS 鯱鉾が始まったばかりだというのに、ちょっと残念だ。
 木曜日は『Netflix版 バキアニメ感想』を更新する予定です。
 最終回後、オマケの13話ですね。

 花山薫 VS 鯱鉾はいきなり暗転から始まった。
 鯱鉾が一発で終わる事は無いだろうけど、大ダメージを受けていそうだ。
 最初にダウンして相撲に負ければ、逆にその後は勝負に徹することができるかも。
 土がついた力士は、手負いの獣だ!

追記2 (20/8/19)
 夏休みあけは、花山薫 vs 鯱鉾のツッパリ対決だ!
 せっかく夏休みがあったので、しばらく休載が無いことを祈りたい。
 だが、きっちり月に1回の休みは取りそうなんだよな。

 地下戦士 vs 大相撲力士は、地下戦士の優勢で始まり、力士が逆襲するパターンだ。
 だから花山の攻撃が効くのは予想通りと言える。
 逆にここから鯱鉾がどうやって反撃するのかが難しい。

 花山は白スーツを着たまま勝負している。
 まずは服を脱がすところから始めないとダメだろうな。
 打撃ではなく投げ技ならつかんだ服が破れて脱ぎやすいんだけど。
 お互いにフンドシ一丁になったところからが本番だ!

週刊少年チャンピオン2020年36+37号
週刊少年チャンピオン2020年36+37号


2020年8月20日(38号)
第5部 第69話「漢比べ」(1246回)

 地下闘技場戦士と大相撲力士の第三戦は、花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)だ!
 花山も鯱鉾も打撃を得意とする。
 この二人が闘うなら、すさまじい打撃戦になるはずだッ!
 まずは花山が仕掛ける。

『「格闘技」というよりは投擲に似る』

『「超攻撃偏重型」…………の姿勢(フォーム)』
『「防御」の概念が微塵もない』


 全身をねじって放つ渾身の一撃だ!
 愚地克巳のマッハ突きは正拳突きに使用する関節を同時加速することで音速の攻撃を出していた。
 花山の場合は同時じゃないけど、やっぱり全関節を使用して攻撃しているようだ。
 スピードよりも全体重を乗せる重さを重視した攻撃だろう。

 花山薫の超攻撃型パンチは、身体をひねりすぎるので相手に背中を向ける。
 まるでトルネード投法だ!
 カウンターや反撃されることを無視した特攻形態である。
 でも、全身を極端なまでにひねるってのは良いとして、相手を視界から外すってのは、ちょっと無謀だ。
 相手が少し移動したら攻撃当たらないよね。

 幼年編の範馬刃牙は夜叉猿と闘った時、セオリーを無視した超全力の攻撃をした。
 花山の攻撃もコレだよね。
 ただ、相手が猿じゃなくて人間なんだけど。
 そう、人間はこんな攻撃をしない。
 見慣れない、未知なる、人間じゃねェ攻撃だから反応が遅れるのだろう。
 常識外の攻撃だから、大振りだけど当たるのだ。

 花山が背を向けている間はもちろんスキだらけだ。
 でも、普通は相手が いきなり背中を向けたりしない。
 だから、予想外の状況で花山がスキだらけと認識するのに時間がかかり、動きがおくれる。
 なので、花山が先に攻撃してくるのだろう。

 餓狼伝に登場する竹宮流の泉宗一郎は、相手に背を向けるフェイントから後ろ蹴りという技を持っている。
 ゲーム版でも使える立派な技だ。
 格闘技の素人である花山薫だが、その天才性で竹宮流と同じ結論にたどり着いたのかもしれない。
 まるで収斂進化ですね。

 反撃も空振りも、まったく恐れず、ただひたぶるに全力で殴る。
 おなじく全力でぶつかる力士ですら、ここまで防御をすてた全力攻撃はしない。
 鯱鉾は 予想外の攻撃を顔面に喰らった。
 血と前歯が飛び散り、鯱鉾がダウンだ!
 いきなり力士に土がついたぞッ!

「「打たれる覚悟」に――――――」
「「打つ覚悟」が勝った格好だ」


 範馬刃牙と愚地克巳が驚愕する。
 さっきの試合だと愚地独歩の猛攻を受けても、猛剣は倒れなかった。
 だが、花山は一発のパンチで力士を倒したのだ。
 破壊力だけなら、花山は独歩よりかなり上らしい。

 金竜山はこれで決着でないかと徳川光成に問う。
 だが、この試合は地下闘技場ルールである。
 倒れたら相撲的には負けだけど、まだ試合は終わっていない!
 鯱鉾は立ちあがり闘おうとしている。
 花山はハンドポケットで静かに待つ。

花山が鯱鉾の起床を今や遅しと待っているッッ

『待っているッッ』
『花山が鯱鉾の起床を今や遅しと待っているッッ』


 花山は不意打ち気味に攻撃したとき、相手の回復を待つことがある。
 愚地克巳に胴回し回転蹴りの奇襲をかけた時もそうだったし、スペック戦も序盤は攻撃を控えた。
 今回も不意打ち気味の一撃だったので、立ち上がるのを待つ気らしい。
 相手に全力を出させて完勝してこそ喧嘩道だッ!

 後のインタビューによれば、意識が真っ暗になったという鯱鉾だったが、立ちあがろうと片膝立ちになる。
 まさか、御式内(おしきうち)の構えじゃないよね。(バキ外伝 ゆうえんち99回
 対する花山は、臨戦態勢ポケットから手を抜く。
 ここからは意地と意地のぶつかり合い、漢比べだ!
 ノーガードの打撃戦を予感させつつ、次回へつづく。


 今までの力士は、倒れまいとしすぎてスキを作り敗北してきた。
 だが、鯱鉾はいきなり土がついてしまった。
 相撲だと拳で殴るのは反則だ。
 でも、完全に倒れてしまったので言い訳しにくい。
 これは控室で こっぴどく怒られそうだ。

 だが、これは鯱鉾にとってチャンスかもしれない。
 もう土がついたのだから、こだわりを捨てて勝つための行動がとれる。
 相撲の呪縛から解放されたのだ!
 すでに土にまみれた力士は、土を恐れなくなる。
 一度倒れた鯱鉾は、むしろ危険度が上がっていそうだ。

 相手が立つまで待つのが花山薫の喧嘩道だ。
 矜持(プライド)にかけて、あくまで正々堂々と闘う。
 鯱鉾は相撲代表として、やっぱり正面からぶつかりたい。
 相撲は興行でもあるので、勝ち負けだけでなく場を盛り上げる必要がある。
 花山と鯱鉾は、けっこう似た者同士かもしれない。

 そして、試合が盛りあがったところで次週は休載です。
 夏休みがあったばかりなのに!?
 隔週かよ!?
 進行スピードは、あまり上がってないですね。
 ここは花山のように待ちましょう。

追記1 (20/8/26)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 夏休みがあけて、連載再開と思いきや、今度は休載だッ!
 なので明日は東京中日スポーツにのっていたバキ話をする予定です。

 花山薫 vs 鯱鉾は、花山の初弾で鯱鉾がダウンした。
 今までと逆パターンなんですが、どういうリアクションになるんだろう。
 相撲で負けた以上、恥の上塗りをさけて おとなしく退場する可能性もある。

 不甲斐ない力士にかわり別の力士が乱入と言う展開もありそうだ。
 素行不良で各界から追放された朝青龍みたいな力士が乱入すると盛りあがりそう。
 愚地克巳には、やるべき課題が多い。
 刃牙は珍しく自分より背の低い相手と闘うので、このまま闘ってほしいところだ。
 だとすると、乱入するなら今か?

追記2 (20/8/27)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
 花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 今週は『バキ道』がお休みです。
 おとなしく連載再開を待ちましょう。

 2020年8月18日の東京中日スポーツによれば、板垣先生が刃牙の回し蹴りのモデルにしていたのは山崎照朝だったと報じられていました。
 なんで、こんなタイミングで?
 と思ったら、山崎照朝さんの本が8/28に発売になるので、宣伝を兼ねているようだ。

 山崎さんの回し蹴りは『しなやかでむちみたい。何度も写真を見て模写しました』

 刃牙にかぎらず格闘士たちのハイキックは美しい。
 天才の回し蹴りを参考にしていたから、きれいなのだろう。
 サムワン海王とかも、フォームは美しいぞ!

板垣『山崎さんは半世紀くらい前から憧れてきた人。アイドルですよ。お話しできて、これからの作品に生きてくる。大きな蓄積になりますよ』

 天才空手家との対談で板垣先生のインスピレーションに火がついた!
 一番近い打撃系の勝負は愚地克巳だ。
 克巳も天才空手家と言われた男だ。
 いや、たぶん今でも天才と言われている。
 天才空手家の華麗な活躍が見れそうだ。

 でも、今の克巳は烈海王の右腕がどうなるのかが重要だ。
 腰の入った回し蹴りは、のちの機会に回すかんじだろうか?

山崎『なぜ構えがあるか。理論を理解すると、構えというのは相手に隙を与えることなんだよ』

 構えることで、攻撃を誘導する!
 ボクシングで国体にまで行った板垣先生ですら驚く理論だ。
 このへんは超達人の領域なんだろうな。
 ワカったような、ワカらないような、やっぱりワカらん。
 とにかく、今後のバトルでは相手に隙を与える構えがでてくるかもしれない。


力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝


追記3 (20/9/2)
 バキ道が連載再開だッ!
 といっても、まだ序盤の攻防なので何が起きるのかワカらない。
 鯱鉾がこのまま終わってしまったら、ちょっと盛りあがり不測だ。
 頑張って立ち上がり、闘って欲しい。

 範海王みたいに序盤のダメージが効いて、そのまま敗北と言う可能性もありそうだ。
 脳震盪がおさまるまで花山は待ってくれるので助かる。
 アライJrも待ってはくれたけど、見捨てるタイミングも早かったよな。

 花山の強さは相手の攻撃をノーガードで受けきる所にもある。
 打撃が得意な鯱鉾の攻撃を耐えきるタフネスを見せて欲しい。
 あとは鯱鉾の打撃で花山の服が自然に破れるなら言うこと無しだ。
 今回の花山は上着も着たままなので、脱ぐのが大変そうだぞ。

週刊少年チャンピオン2020年38号
週刊少年チャンピオン2020年38号


週刊少年チャンピオン2020年39号
週刊少年チャンピオン2020年39号


2020年9月3日(40号)
第5部 第70話「あの子だッッ!!!」(1247回)

 地下闘技場戦士と大相撲力士の第三戦は、花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)だ!
 どちらも超重量級の打撃系戦士である。
 まずは花山が先制攻撃だ。防御もカウンターも、一切考えない超攻撃特化型パンチを撃ちこむ!
 常識外の打撃に対応できず鯱鉾はまともに喰らい、ダウンする。
 だが、鯱鉾は立ちあがろうとしているぞ。
 ここからは、男と男の意地の張り合い=漢比べ か!?

 大の字に倒れた鯱鉾が上体を起こし、立ち上がる。
 しかし、大量の鼻血が出ているぞ!
 そういえば大相撲では流血が少ないかも。
 流血しながら闘う経験は 相撲にないので不利か?

 そもそも、20秒で決着する大相撲では負傷したまま闘うことが無いのだろう。
 鯱鉾は負傷したまま闘うという未知の体験をしている。
 逆に、花山はほとんどガードをしないので鼻血や歯折れが多い。
 おそらく鼻血率No.1戦士だろう。
 殴り合い勝負になると経験の差で、花山が圧倒的に有利だ。

 鯱鉾はかなり追い詰められている。
 砂にまみれた鯱鉾だけど、だからこそ負けられないと覚悟を決めていそうだ。
 土を恐れなくなった力士は怖いかもしれない。
 名前の通り、しゃちほこ踊りで下から攻撃してきたりして。

 鯱鉾は、なんとか立ちあがる。
 まだダメージがあるようで、動かない。
 一方の花山はポケットから拳を出す。
 花山は待つけど、手加減しない!
 また攻撃を喰らったら、鯱鉾は今度こそ立ちあがれないぞ。

「あの子だッッ!!!」

 理事長・嵐川将平と元横綱・金竜山は、同時にある記憶をよみがえらせた。
 4年前、元大関・雷王 浪波親方が青い怪物・沼尾武志の強さを見るため高校へむかう。
 そこで花山薫と出会ってしまった!
 去年まで、現役大関だった浪波親方が、片手で投げられたのだ。(バキ外伝 創面2巻 8話

 この話を聞いた金竜山親方は衝撃を受ける。
 浪波親方が強いのは知っていた。
 晩年の金竜山も「しばしば苦渋を飲まされている」のだ。
 偶然とか油断で投げられる男ではない。

 大怪獣みたいな高校生に会いたい! スカウトしたい!
 金竜山は興奮する。
 だが、嵐川理事長に拒否された。

「顔面にとんでもねぇ刃物疵が走っている」
「とても人前に出せる風貌(かお)じゃない」
「おまけに」

「背中からケツに紋々だってよ」


 これはテレビで放送できない案件だらけです。
 刀傷とか入墨とか、裸で闘う力士にはダメダメすぎる。
 説得力のありすぎる原因に金竜山は黙るしかない。
 こうして大怪物のスカウトは諦めることとなった。
 4年前のことらしい。

 はい、4年前らしいです。
 花山は現在19歳か20歳ぐらいだ。
 当時は高校1年生だから、4年前で正しい。
 だが、すでに金竜山が引退しているっぽいぞ。

 最大トーナメントに花山は19歳で出場した。
 金竜山は3〜4年後に現役復活して最大トーナメントに花山といっしょに出場して、ふたたび引退したのか?
 金竜山の時系列がムチャクチャなんですが、あまり深く考えないほうが良さそうだ。
 作品タイトルが変わると時系列がリセットされるのかも。
 『グラップラー刃牙』と『バキ道』は、少しだけ違う世界だったりして。

 最大トーナメントで、花山と金竜山に接点はなかった。
 AリーグとBリーグで やや離れていたし、共通の知人もいなかったので縁が無かったのだろう。
 それとも金竜山は二人いたとか?
 最大トーナメントに出たのは二代目金竜山だったりして。

 時系列の謎は置いといて、試合は続行される。
 花山は両腕をあげる独特の構えだ。
 たいする鯱鉾は落ち着きを取りもどし、立ち合いの構えをとる。

花山の構え

 刃牙やスペックと闘った時も、花山は似た構えをしていた。
 防御のための構えではない。
 打撃に体重を乗せる、攻撃のための構えだ。
 手の位置が以前より前に出ているので、より攻撃的な構えになっているのかも。

 仕切り直して、両者戦闘態勢だ。
 上から狙う花山と、下からうかがう鯱鉾の対比となっている。
 攻撃の有効範囲を考えると、下にいる鯱鉾のほうが有利だ。
 いまなら一方的にボディー打ち放題ができる。

 花山がこの構えをとると言うことは、ガラ空きのボディーはいくらでも打たれる覚悟だろう。
 でも、鼻血をだした鯱鉾は反撃として花山の鼻を狙いたい。
 鯱鉾が顔面を攻撃しようと立ちあがると、花山も反撃可能だ。
 つぎなる攻防は、どう動くのか!?
 花山は今回も鼻血を出すのか!?
 次回につづくのであった。

追記 (20/9/9)
 金竜山の時間の謎を一週間ほど考えていたんですが、名案が浮かばなかった。

 じつは金竜山が二人いた説は、けっこうイケそうだ。
 最大トーナメントに出ていたのは、今の金竜山親方の息子で二代目という説だ。
 サングラスをかけて、最大トーナメントにいた親方が今の金竜山親方だった。
 でも、今の金竜山が最大トーナメントで失敗したと言っていたな。
 そんなワケで、名案は浮かびませんでした。

 あとは金竜山に現役時代のダメージがあって、記憶と発言が曖昧になっている説か。
 とにかく、あまり深く考えないほうが良いらしい。

 鯱鉾のアダ名が両国のつっぱり野郎だ。
 昔、不良をやっていたとすると、花山のことも知っている可能性がある。
 いろいろと因縁のある闘いになるかも。
 そう、金竜山の歴史を忘れるほどの名勝負があれば良いんですよ……

追記2 (21/1/14)
 バキ道はお休みですが、バキ道8巻が発売された!
 バキ道8巻と言えば、70話だ。
 4年前、高校生だった花山薫の存在を聞いた金竜山がすでに引退しているっぽくて時系列が合わない問題があった。
 チャンピオン掲載時にイロイロと理由を考えたんですが、やっぱり合っていない。

 それがコミックス化されると……

コミックス8巻   チャンピオン掲載時
バキ道8巻 70話  ←  チャンピオン掲載時 70話

 金竜山が現役に戻ったッ!
 いちばんスマートな形に修正されましたね。
 これなら時系列も問題なしだ。
 ついでに、付き人(?)に汗がつきました。

 回想の金竜山は全て現役姿になり、セリフも現役のものになっている。
 時系列は合ったが、こうなると金竜山が引退してすぐに宿禰編になってしまったような感じだ。
 やっぱり最大トーナメントで受けたダメージが大きく、そのまま引退したのだろう。

 そうなると金竜山は相撲界の現状を憂うヒマが無いようにも思える。
 どちらかというと、自分を引退に追いこんだ範馬勇次郎への復讐を考えていたりして。
 力士たちに地下闘技場の存在と強さを見せて、危機感を持たせる。
 ついでに野見宿禰に試合を経験させて強くなってもらう。

 そのうえで、力士代表として宿禰が地下戦士の刃牙を倒す!
 愛する息子・刃牙が倒されたと知れば、範馬勇次郎も出てくるだろう。
 出てきた範馬勇次郎を倒せば、金竜山の復讐は完成する。
 そんな感じだろうか?

 まずは、範馬刃牙 vs 炎の試合だ。
 それで今後の展開が読めそうだ。

バキ道8巻 バキ道8巻が発売だ!
猛剣に腕を破壊された愚地独歩は、逆転できるのか!?
そして、次の試合は花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)の巨漢対決だ!
8巻は65話から73話までッ!

週刊少年チャンピオン2020年40号
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