バキ道「71〜80話」感想

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2020年9月10日(41号)
第5部 第71話「完成品」(1248回)

 地下闘技場戦士と大相撲力士の第三戦は、花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)だ!
 花山は恵まれた肉体と素質を持つため、鍛えずケンカと言う実戦だけで強くなった漢(おとこ)である。
 その素質ゆえに、大相撲のスカウトを受けかけたぐらいだ。
 職業がヤクザだったので立ち消えになってしまったのが、ちょっと惜しい。

 格闘技を学ばなかったので、花山の攻撃は独特だ。
 超スキだらけの、超大振りで、超攻撃特化のパンチを撃つ。
 規格外すぎて対応に失敗したのか、鯱鉾はまともに喰らってダウンする。
 ダメージも大きいが、鯱鉾は立ちあがり激闘再開となる。
 ここで花山が両手をあげて構えた。

『ふつう――――』
『「構え」というとこう……』
『"攻撃"と"防御"…』
『両面のバランスを考慮したものとなる』

『なのにこう』


 花山の構えには防御効果が無い!
 防御のための構えではなく、攻撃の構えだ。
 拳に体重をのせて殴るための構えである。
 まさに熊の構えだ!
 格闘技経験ゼロだからこその、野趣あふれる構えですな。

 花山は防御がヘタだ。
 ヘタというか、防御しない。
 ケンカで打たれ続けることで、驚異の耐久力(タフネス)を身に着けたのだろう。
 圧倒的攻撃力を見せたので、今度は耐久力(タフネス)を見せる気か!?

「「相撲」の立ち合いもまた」
「防御の概念はありませんよ」


 徳川さんに金竜山がつっこむ。
 確かに相撲は短期決戦でぶつかり合う。
 防御するより、より強い攻撃で相手を倒すという思想かも。
 そうなると、花山はけっこう相撲と噛み合うのか?

 金竜山は花山の素質を感じとる。
 もし、花山が相撲をやればどれほどの力士になったことか。
 たしかに花山が相撲界に入れば伝説級の力士になっただろう。
 体格は文句なし。精神面も強い。握力は破壊神クラスと強い要素大盛りだ。
 こういう妄想するあたり、金竜山は相撲が好きすぎて どっちの味方なのかワカらん時あるな。

 嵐川理事長も、花山の才能は認める。
 体格が良いというのは立派な才能だ。
 希少価値からいっても、まさにダイヤの原石と言える。
 だが、花山はあくまで原石だ。完成品ではない。

『鯱鉾は前頭とはいえ完成した力士』


 大相撲で磨き抜かれた力士たち完成品に、原石の花山は及ばない!
 と言う理屈だ。
 大出血をした鯱鉾だが、心は折れず闘志が燃えている。
 これが磨き抜かれて完成した力士ってもんだ。
 でも、愚地独歩だって腕が破壊されても闘ってた。
 嵐川理事長は、どうも身内びいきな感じがするぞ。

 もっとも、鯱鉾の場合は痛みやダメージよりも、土がついたことのほうが大きいと思う。
 力士として負けてしまった。
 その辺、どう思っているんだろう
 とにかく、負けを取りもどすには、勝つしかない。
 今の鯱鉾は、完成した手負いの獅子でありながら窮鼠の状態だ。

 そして、両者がぶつかり合う!
 花山の右拳は当たらず。
 鯱鉾の左張り手が花山のアゴに当たった!
 さらに鯱鉾が右手もそえて、花山を一気に押し出す。

 この攻防は大相撲の技巧が感じられる。
 防御しないで突進すると言っても、ちゃんとした理論にしたがって動いているようだ。
 冷静になると、花山の攻撃は大振りだからカウンターを取りやすいのだろう。

 ただ、このカウンターは弱い。
 最初に見せた超全力攻撃に比べると、花山の全力度が低いからだ。
 もし、超全力攻撃だったら、もっとダメージがあっただろう。
 あいかわらず防御は考えていない攻撃だけど、今の攻撃は花山にとってジャブみたいな感じか?

 花山は闘技場の柵にまで押し込まれてしまう。
 これは相撲なら押し出しで負けだ!
 鯱鉾はとりあえず相撲で負けた分を取り返したぞ。

 花山は柵に追い詰められた。
 ここで鯱鉾がツッパリ連打だ!
 角界の打撃系、両国のつっぱり野郎の連打が撃ちこまれる。
 花山は反撃しないで打たれるままだ。

 うむ、いつもの花山薫だな。
 最凶死刑囚のひとり スペックの無呼吸連打にも耐えて、殴り勝ったのが花山である。
 鯱鉾の連打にも耐えて反撃するだろう。
 次回、花山の反撃に刮目せよ!

花山は防御しない!

 花山が防御できないんじゃないかとアナウンサーがあおっている。
 だが、これはいつもの花山スタイルだ。
 打たれているけど、それほどダメージは無い。
 これは反撃のタイミングをはかっているのだろう。

 花山の顔を見れば、ダメージが無いのは一目瞭然だ。
 花山は鼻血を出していないッ!
 汗すら出ていないぞ。
 これは余裕の証拠ですね。

 むしろ、花山が防御したほうがマズいかも。
 花山の強さは、不屈の精神をもっているところも大きい。
 相手の攻撃を嫌がって防御したら、それはもう喧嘩師・花山薫じゃあ無いのかも。
 防御するぐらいなら、侠客立ちで攻撃を受けきるほうを選ぶのが花山らしさだ。
 侠客立ちを出すには、……まず脱がないとな。

追記 (20/9/16)
 花山薫が打たれながら反撃するの構えをとったッ!
 でも、アナウンサーのアオリが不正確だぞ。
 そういえば地下闘技場で稲城文之信や愚地克巳と闘った時は、この超アップライトの構えをしていなかったかも。
 アナウンサーも初めて見る構えだったのかも。

 花山は超タフネスなので、このままダウンする心配など無いッ!
 無い、がッ、攻撃が当たるかどうかは難しい気がする。
 花山は宮本武蔵との勝負で左目を斬られた。
 左目の視力が無い場合は、遠近感を上手く取れなくなっている可能性がある。
 花山の打撃は超大振り攻撃でよけやすいのだが、照準まで狂っていたらますます当たらない。

 究極の打撃戦になると予想した。
 でも、花山の目が悪いと、一方的な打撃戦になってしまうかも。
 もっとも、最後の手段である『握撃』がある。
 組みあった時が、花山にとって逆転のチャンスか!?

週刊少年チャンピオン2020年41号
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2020年9月17日(42号)
第5部 第72話「漢構え」(1249回)

 花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)の大型対決だッ!
 パワー自慢の猛者二人がノールールでガチンコ対決する。
 花山の初弾でダウンした鯱鉾だが、根性で立ちあがり反撃の猛烈連打を叩きこむ。
 ノーガードで打たれるままの花山だが、鼻血も汗も流していないので効いていない感じだぞ。

 花山は両腕を持ちあげた独特の構えのまま、打たれまくる。
 だが、構えを崩していない。
 打っている鯱鉾も攻撃が効いていないと感じているのだろう。
 強靭な花山の肉体は、岩のように硬い感触なのだろうか?
 花山は鍛えていないから、意外とぽっちゃり感触かもしれないな。

 しかし、なんで花山はガードをしないのだろうか?
 花山は自分の強さに絶対の自信を持っているので、防御とか回避を女々しいと思っているのかも。
 相手を殺しかねない超攻撃をするのだ。
 せめて、相手の攻撃は受けるのが礼儀ってモンだろうか。

 花山は一切反撃しないで耐える。
 カウンターを狙うワケでも無く、ただ耐えて待つ。
 こんだけ打たせたんだから反撃しても良いよね、という待ちだろうか?

 あと、攻撃は守りよりも体力を消耗する。
 たぶん、大きく身体を動かすからだろう。
 ガードしている方が疲れない。
 花山は相手が疲れて回避力が落ちるのを待っているのかも。
 自分のタフネスと、おまえのスタミナとの勝負だ!

 と、鯱鉾が攻撃を止めた。
 なんか一方的に攻撃しているのは悪い気がするのだろうか?
 武術では勝つことが目的だから、卑怯でも殴り続けるのが正解だ。
 でも興行だと一方的な試合は飽きられやすいので、あまり良くない。
 野球でもサッカーでもボクシングでも、お互いに打ちあう乱打戦のほうがウケるぞ。

「いいぜ」
「アンタの番だ……」


 鯱鉾が、今度はお前のターン宣言だ!
 やっぱり、一方的に殴るのはやりにくいのか?
 いくら殴っても倒せる気がしなかったので諦めたのかも。
 あとは、力士なので20秒の活動限界だったのかもしれない。

 交互に殴り合う古代ボクシングの「クリマコス」方式の提案だな。
 『バキ外伝 ゆうえんち』にも出てきた勝負方法だ。(ゆうえんち67回
 シンプルに殴り合う。
 まさに漢(おとこ)比べである。

 花山は自分の美学をつらぬこうとしている。
 ノーガードで相手の攻撃を受けきる漢構えだ。
 鯱鉾がそれに付き合う必要は無い。
 でも、カッコつけて ついつい対抗しちゃったンだろうな。
 美意識を刺激する、漢比べのワナだ。

 相撲は興行でもあるので、観客を沸かせたい。
 見られて闘うのでカッコつけたいという意識もあるだろう。
 たんに鯱鉾がお人好しで、一方的に殴るのがイヤなのかも。

 力士として、打たれる覚悟を見せる!
 花山薫の打撃力を知ったうえでの宣言だ。
 対する花山は、例の身体をひねった超全力パンチで応える。
 熊の構えよりも威力の高いヤツできたか!
 鯱鉾はちょっとサービスしすぎたかも。

『忖度なし!!!』
『まともすぎる一撃だァ〜〜〜〜〜〜ッッ』


 花山の全力パンチが鯱鉾の鼻にメリこんだッ!
 また、鼻だよ!
 花山薫、容赦なし!

 だが、鯱鉾は自分からアンタの番だと言ったのだ。
 倒れるワケにはいかない。
 今度こそ、倒れるワケにはいかないのだ!
 眼がゆれながらも、気合で踏んばる!

 だが、花山は追撃のアッパーカットを鯱鉾のアゴに撃ちこむ。
 相手が起きるまで待ったり、ノーガードで耐えたりする花山だが、攻めるとなると容赦ない。
 この一撃で鯱鉾は完全ダウンしてしまうのか!?
 アゴへの攻撃はストレートよりKO率が高い。
 しかも花山パンチは超強力だぞ。

 鯱鉾は、まだ大相撲の強さを見せていない。
 このまま負けたら、かなりの赤っ恥だ。
 花山に出血すらさせていない。
 それに花山の服を一枚も脱がせていないぞ。
 まさにココが鯱鉾の踏ん張りどころだ。

追記1 (20/9/23)
 花山薫vs鯱鉾は花山優位で進んでいる。
 鯱鉾は花山のスタイルに付き合いすぎだ。
 このまま花山が押し切って勝つのか!?
 という所で、また休載です。

 アニメの『バキ』は第三部『範馬刃牙』の制作決定が発表されたのに休載だ。
 このタイミングで休載と言う、空気を読まない行為が刃牙っぽい自由さだな。
 ワガママを通しまくりだ。

 明日は以前書いた板垣先生のインタビューものっている本『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』の感想を書く予定です。
 独歩の試合前にこの本が出版されていたら、また違った試合展開になっていたかも。
 克巳は烈海王の右手と折り合いをつけるという目標があるので、空手をより深く追求している余裕は無さそうだ。
 独歩が、次に前羽の構えを取るまでには時間がかかりそう。

 とりあえず1回休載で余裕ができた。
 このスキに鯱鉾は打開策を見つけることができるのか?
 ダメなら力士最短での敗北になってしまいそう。

追記2 (20/9/24)
 今週は『バキ道』が休載です。
 なので、『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』の感想です。

 こちらの本では板垣先生もインタビューを受けている。
 板垣先生は子供の頃から強いものと絵が隙だったので、山崎照朝さんの回し蹴りを模写していたそうだ。

 山崎照朝さんの美しく強そうな回し蹴りを模写する。
 だが、その迫力を再現できない。
 何度も見直して、板垣先生は腰のひねりがポイントだと気がつく。

 板垣先生の指摘に山崎照朝さんも、腰が秘訣だと認める。
「俗に言う『切れ』とは俺は腰のことだと思っている。」
 やっぱり腰が重要らしい。
 漢字の中に「要」が入っているのはダテじゃないな。
 今後、バキで回し蹴りが出るときは腰に注目するのも良いかも。

 山崎照朝さんは、金も名誉ももとめず、ひたすら空手で強くなることを目指した。
 試合で勝つことすらオマケの感覚だ。
 ケンカで勝つこと、実戦での強さを求めていた。
 ストイックな生き方とたたずまいが力石徹のイメージになったらしい。

 これって最近の刃牙も似た感じなんですよね。
 金や名誉に興味なく、なんとなく強くなっている。
 不純なようで、純粋な生きかただったりして。
 そう考えると、刃牙はふつうに就職して陰でこっそり強くなる生活が似合うのかも。
 だた、刃牙の場合はふつうに就職して働くのがムリな気がするけど。


力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝


追記3 (20/9/30)
 現実の相撲では翔猿の活躍があり、正代が優勝したりと話題が多かった。
 バキ道の相撲にもなんらかの影響があるのだろうか?

 そして、RAIZINでは元貴ノ富士のスダリオ剛も勝利した。
 やっぱり他の力士と同じく、最初の20秒は強いけど、スタミナが切れる感じだ。
 力士系戦士は、長時間戦えるスタミナをつけるより、20秒で倒せる瞬発力を高めたほうが良いのだろうか?
 でも、20秒で倒すのは難しい。
 20秒で倒せなかったら、だらだら負けるだけとなると悲惨だな。

 月に最低一回は休載する『バキ道』ですが休載対策のスピンオフに、神心会の日常を描く「からてか!」とか、どうでしょう。
 加藤が主人公な感じで。

第1話「克巳さんの服を買いに行こう!」
第2話「末堂こい、克巳さんの服を買い行くぞ!」
第3話「烈さん頼みます、克巳さんの服を選ぼう!」

 私服がダサすぎることに定評のある愚地克巳をみんなでドレスアップしようとして苦戦する話を見たい。
 どれほど良い服をすすめても、克巳は天才的な返しで撃破する。
「推しが、通用しないッ!」
 はたして加藤は、心神会のメンバーは克巳をスタイリッシュにできるのか!?

第8話「館長、アンタが最後の砦だ。克巳さんに服を!」
 もちろん独歩が選ぶと、柄がいつものアレというオチだ。
 一巻まるごと克巳の服選びで、お願いします。

週刊少年チャンピオン2020年42号
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週刊少年チャンピオン2020年43号
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2020年10月1日(43号)
第5部 第73話「闇」(1250回)

 花山薫(191cm 166kg)vs鯱鉾(190cm 151kg)の重量級対決は殴り合いの漢比べだ!
 休載あけなので、あらすじつきだぞ。
 そして、立ち合いは最終局面へッ!
 もう、最終局面なの!? 早くないか?

『直接打撃制空手の父――――――――』
『大山倍達はかつて唱えた――――』

 破壊力 = 体重×スピード×握力ッ!


 花山パンチの威力を説明する破壊力の三要素だッ!
 格闘士烈伝でも、元ネタは極真空手と説明されていた理論ですね。
 そりゃ、大山倍達先生が言っているんだから信用するしかない。

 運動エネルギー=質量×速さの二乗であり、"体重"と"スピード"は理解できる。
 だが、握力はどうかかわるのか?
 『グラップラー刃牙』で花山薫が登場してから20年以上たった、今ッ!
 ついに握力の説明がされるッッ!

『破壊を行うにあたり――――』
『「握力」がもたらすもの』
『それは――――』『「硬さ」である』


それは―――― 「硬さ」である

 あー、そういえば花山の拳は超握力だから硬いと言われていた!
 刃牙のスネを拳で打って痛がらせたりもしたよ。
 そう、花山のパンチはスピードの遅さを補って余りある超握力による超硬度の拳だッ!
 花崗岩の拳とか、パナマの鉄拳とかも裸足で逃げだす、金剛石(ダイヤモンド)の拳である。

 測定不能な握力で固められた、測定不能な硬さの拳が、鯱鉾のアゴを打ち上げた!
 鯱鉾の意識は闇に落ちる。
 なにも見えない完全なる闇だ。
 私が全身麻酔の手術ををしたとき、意識がバチンと電源OFFになったような感覚を味わいました。
 自分が、どこでナニをしていたのか覚えていないような感覚だったが、鯱鉾もそんな感じだろうか?

 打たれる覚悟をした力士は打撃では倒れない。
 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
 でも花山の打撃は常識を超える破壊力だったらしい。
 ダイヤモンド製のハンマーで殴られたようなもんだしな。
 鯱鉾は本日 二度目のダウンをした。

 いくばくか時間がすぎて、……鯱鉾は目覚める。
 起きあがった鯱は花山の様子を見て衝撃を受けた。
 花山は、髪をととのえ、眼鏡をつけて、タバコを出しかけている!
 起きあがるのを待たれていたッ!

 先週は休載だったから、体感的に2週間の待ち時間だ。
 その間、鯱鉾は倒れたままで醜態をさらし続けていたんだな。
 人気商売でもある力士にとって、これはキツい。

 花山は、なぜ追撃をしなかったのだろう?
 容赦ない追撃をしていれば、意識のない鯱鉾は弛緩した状態で攻撃を受ける。
 完全決着となる大ダメージを与えられたハズだ。

 鯱鉾は交互に殴り合う漢比べ勝負を挑んできた。
 花山は、その心意気に応えてあえて追撃をしなかったのかも。
 花山のケンカ道はわりとフェアだ。
 鯱鉾は花山に殴らせるという失策をしたが、漢らしい行為となって救われた所もあるのかも。

 花山は定番の「まだやるかい」で、試合続行の意志を確認する。
 長くダウンしていたという自覚のある鯱鉾は、静かに敗北を認めた。
 鯱鉾も格闘エリートなので、プライドが高いのだろう。
 これだけの醜態をさらして、試合続行はできない。
 地下戦士vs力士の第三戦も、地下戦士・花山薫の勝利に終わった!
 地下戦士三連勝で次回へつづく。


 しかし、早い。早すぎる。
 アライJrのジャブより早い決着だ。
 そもそも、地下戦士vs力士は地下戦士の圧勝だろうと予想していた。
 だが、花山vs鯱鉾は実力差がありすぎる試合だ。

 花山はパワー型なので、力士と同属性といえる。
 同属性の上位型にはボロ負けするの法則だな。
 そうなると、小兵同士の範馬刃牙vs炎や、野見宿禰vs零鵬も、かなりの実力差対決になりそうだ。

 早すぎる決着だったので、チョット喰い足りない感じがする。
 ここで誰かが乱入して花山二番勝負になっても良いんだぞ。
 花山だって不完全燃焼だろうし。

 けっきょく花山は服を一枚も脱ぐことなく終わってしまった。
 鼻血も出ていない。
 一方的すぎる戦いだったが、花山も成長して強くなったのだろうか?
 宮本武蔵に斬られて死の淵を覗き込んだことで、花山が何かに覚醒したのかも。
 今の花山ならジャック・ハンマーやピクルにも勝てる!
 乱入大歓迎だ!

 そして、次の試合は愚地克巳vs獅子丸ですな。
 地下・力士12人の戦士の中で、もっとも気になるのが愚地克巳だ。
 移植された烈海王の右腕は、どう働くのか?
 烈海王と愚地克巳の合体技マッハ寸勁が炸裂するかもしれない。

追記 (20/10/6)
 月刊チャンピオンで来月から『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』が開始(はじ)まる!
 これには刃牙ファンも激震だ!
 今まで刃牙ネタを描きまくってきた陸井栄史先生が、ついに機会(ジーフィー)を得たッ!
 というワケで、すごい楽しみです。

 で、この新連載って『板垣恵介、今のところ非公認!!』らしい。
 非公認なの!?
 それなのに85ページも描いちゃうのか?
 バカか!? いや、大バカだろッ!

 なんか存在そのものがネタみたいな非公認スピンオフがはじまる。
 原作に昔チャンピオンで連載していた『悪徒-ACT-』原作の猪原賽がついているので、わりと本気のスピンオフのようだ。
 今のところ非公認らしいけど。

 さて、本編の『バキ道』は、烈海王の右腕を移植された愚地克巳の登場だ!
 愚地克巳は烈海王と共闘できるのか!?
 地下戦士vs大相撲の中で、もっとも重要なのは愚地克巳の復活だよな。
 試合内容よりも重要な復活劇だ。

週刊少年チャンピオン2020年44号
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2020年10月8日(44号)
第5部 第74話「飲み会」(1251回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の第三戦は、花山薫が圧倒的な攻撃力で鯱鉾を倒したッ!
 68話からはじまり、6話分試合をしたので、そこそこ長かったのか。
 いや、花山が待っていたり、回想したりで時間をくった。
 実際に闘っていた時間は少なかったぞ。

 鯱鉾は花山のパンチを3回喰らい、2回ダウンした。
 2回目のダウンはわりと長く失神していたので、ボクシングなら10カウントで敗北だろう。
 このダウンで、鯱鉾はいさぎよく敗北を認めた。

「立ち合いでの失神――――」
「ありゃ「死」だぜ…アンチャン」
「ホントなら最初のダウンで終了(おわ)っていた「立ち合い」だ」


 さすが両国のツッパリ野郎・鯱鉾だ。
 つっぱっているけど素直に敗北を認めた。
 相撲は神事でもあるから、見苦しいところを見せちゃいけないのかも。

 地下闘技場戦士は、はっきり言って常識外の怪物ばかりだ。
 花山は格闘技経験のない偉大なる素人かもしれない。
 だが、花山は実戦で戦いまくった歴戦の勇者である。
 拳銃(チャカ)と日本刀(ポントウ)相手に戦ってきた。
 むしろ試合しか経験のない力士のほうが、死合の素人といえるかも。

 花山vs鯱鉾は、花山のほうが格上だった。
 実力差もだけど、死闘の経験差も大きすぎる。
 花山が勝つのは予想していたが、考えていたより差が大きかったようだ。
 鯱鉾よりも、超巨漢の巨鯨と闘わせたほうが、まだ試合になったかもしれない。

 前の2試合を思い返すと、渋川剛気は老齢の達人だ。
 愚地独歩も55歳以上なので若くない。
 選手生命の短い力士から見たら、二人ともとっくに引退している年齢だ。
 力士に比べると、身体能力はかなり劣っている。

 おとろえた老齢の戦士がなぜ強いのか?
 それは卓越した技術だ。
 だから力士と闘うことは、力(パワー)vs技(テクニック)になる。
 ちがう分野の激突であり、駆け引きだった。

 だが、花山は年齢も20歳で若い。
 体格もパワーも、現役力士と同等以上だ。
 はっきり言って、パワー勝負をしたら力士は花山に勝てない。
 だから、渋川・独歩戦とは逆に、力士は花山に技術で戦うべきだったのかもしれない。
 おなじパワー分野で競ったら、実力差がはっきり見えてしまったのだろう。
 技巧派力士の猛剣のほうが花山にあっていたかも。

 ただ、鯱鉾は花山の予想より早く立ち上がったらしい。
 負けは負けだが、ちょっとだけ力士の意地をみせた。

「次 会う時ゃ チャンコで一杯だ」

 鯱鉾は飲み会の約束をして、クールに去る。
 飲み会というか、食事会だよね。
 次回は、ちゃんこ大食い勝負かッ!?

 そういえば、花山が食事をするところはあまり出てこない。
 酒はかなり飲むほうだけど、食事はどうなんだろう。
 あの体格なんだし、大食漢の肉食男子って感じがする。
 動物性たんぱく質を大量にとらないと、あの肉体にはならんだろう。

 花山は外伝だとオムライスを食べたりメロンソーダを飲んだりと、意外と可愛い好みを見せている。
 だが、外伝は時空に歪みを感じるから、別次元の花山かもしれない。
 少なくとも、マスター国松は別物だと思う。

 花山はジャック・ハンマーなみに、がっつり食う系だろうか?
 少量高たんぱく質な酒のつまみで補っているのだろうか?
 ここは、試合後にみんなで ちゃんこ食べて解明してほしい。
 花山の場合は酒好きだから、食べるより飲みのペースのほうがスゴそうだ。
 それどころか、ちゃんこにワイルドターキーを注ぎ込んで、ワイルドターキー鍋にしちゃいそう。


 花山の試合が終わり、次は第四試合だ。
 地下闘技場戦士は愚地克巳が出陣する。
 克巳は控室で、自分の両腕を見ていた。
 左手は身体と同じ肌色だ。
 右手は浅黒い。克巳本来の皮膚の色ではない。
 亡くなった畏友・烈海王の右手を移植したのだ。

 克巳は、刃牙が投げたコンビニ袋に右手で打撃を打ちこむ。
 叩き、打ち、斬る!
 空中に浮いたコンビニ袋を二つに裂いたッ!

 烈海王の右腕を違和感なく使いこなしている。
 克巳(186.5cm)と烈(176cm)は身長差があり、手の長さも違うはずだ。
 でも、違和感がないらしい。
 違和感が無いというのは、違和感があるなー

 むしろ、見ている刃牙が違和感を感じる。
 克巳の背後にッ!?

憑いてる!

「憑いてるわァ……」

 居るッ!?
 烈海王が、居るぞッ!
 夏は終わったけど、怪談特集かよ!

 本当は違和感があるはずなんだけど、烈の霊がサポートしているので違和感が消えているのか!?
 これは喜んで良いのか、それとも怖がるべきか?
 力士との勝負以前に、烈海王との共闘がどうなるのかを見きわめないと。

 烈海王は、どこまで克巳に影響するのだろうか?
 中華料理にうるさくなったり、一向に構わなくなっているかもしれない。
 格下相手でも容赦なく切れて怒りだしたりしそうだ。
 とくにダメな中華料理だされたら、すごい激昂しそう。

 今、視力と聴力を失ったドイルがいたら、克巳に烈の気配が混じっていると言いそうだ。
 いや、素直にニオイが混じっているだけかもしれないけど。
 ドイルの反応が見たいから、いますぐ呼んできて欲しいな。

 今の克巳は脳に良い打撃を喰らうと海王モードになって闘えるかもしれない。
 移植したのは腕なのに、驚愕の足技までも使えてしまう!
 そして、相撲など2000年前に通過していると怒りだしたりして。
 愚地克巳と烈海王の共闘がどうなるのか?
 この試合こそが最大の注目カードだッ!

追記 (20/10/14)
 ついに愚地克巳が闘うッ!
 原人ピクルとの死闘で右腕を失った克巳は、隻腕のオリジナルを完成させようとしていた。
 完成間近だったンだけど、烈海王の右腕を移植して右腕がもどる。
 方針がブレブレな克巳だが、どう闘うのかッ!?

 イロイロあった克巳だけに本当に将来が心配だ。
 いや、将来と言うかこれから始まる試合が心配だな。

 稽古では違和感なく右腕が動いていた。
 だが、実戦の場ではどうだろう。
 烈海王の右腕が、克巳の左腕を叱るような怪現象が起きたりして。

 あと、大相撲は3連敗した。
 もう勝ち越しは不可能だ。
 だが、大相撲陣営がどうなっているのか、まったく情報が無い。
 陰惨な制裁とかが起きてなければ良いんだけど。

 六番勝負は、無事に最後まで行われるのだろうか?
 野見宿禰の姿も見えないし、なにか不気味だ。

週刊少年チャンピオン2020年45号
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2020年10月15日(45号)
第5部 第75話「愚地克巳 VS 獅子丸」(1252回)

 地下闘技場戦士vs大相撲力士の六番勝負が半分終わった。
 結果は地下戦士の三連勝だッ!
 地下闘技場ルールで闘っているから、まあ当然の結果だろう。
 それに地下戦士たちは、みんな超怪物だ。
 もともと力士たちの勝ち目は、ほとんど無い。

 だが、力士たちから見ると不甲斐ない三連敗だ。
 嵐川将平理事長は6人の力士たちを叱っている。
 闘っていない嵐川理事長が、闘った力士に説教するのはパワハラみたいな構図だな。

 何度も言うけど、地下闘技場ルールで闘っているんだから不利に決まっている。
 相手の土俵にあがって負けるのは、当然だ。
 このルールで力士を闘わせた嵐川理事長が一番罪深い。

 逆に相撲ルールで闘ったら、力士たちが三連勝していただろう。
 渋川さんは闘技場の外に出たので負けている。
 独歩は先に土がついた。
 花山は拳で殴ったので、反則負けだ。

「素人じゃないッス」
「「身技体」が十分に備わっている」
「選り抜きの玄人集団ってことッス」


 怒りつづける嵐川理事長に関脇・獅子丸が反論する。
 さすが一流の現役選手は観察眼も鋭い。
 地下闘技場戦士たちは、相撲の素人かもしれないが闘争の玄人だ。
 グレートはグレートを知るということで、獅子丸も地下戦士たちの強さを認めたのだろう。

 だが、獅子丸は相手が強敵だと認識したから問題ないと言いだす。
 いや、その認識は問題だ。甘いよ。
 甘い認識は苦い結果となって返ってくるぞ。

 地下闘技場の戦士たちは、各分野の横綱と言える強さだ。
 合気柔術の最高峰、直接打撃空手の首魁(ドン)、素手喧嘩における最強、である。
 そして、獅子丸と闘う愚地克巳は、空手を完成させたと言われていた。
 そのちょっと後で、独歩が新しい発見をして、完成していなかったとワカるんですけど。

 とにかく近代空手の傑作が愚地克巳だ。
 原人ピクルとの死闘で右腕を失ったが、拳友・烈海王の右腕を移植して復活した。
 空手家・愚地克巳と中国武術・烈海王のフュージョンだッ!
 烈の右腕を移植して、初めての闘いである。
 と言うか、右腕を失ってから初めての闘いでもあるな。

 腕を失い、腕を取りもどしたことは、克巳の強さにどう影響しているのだろうか?
 愚地克巳は獅子丸と闘うのだが、同時に烈海王とも競っているのかも。
 三人プレイでも烈海王であれば、一向に構わんッッ! ……だろうな。

 必勝する気で入場した獅子丸は、関脇だけど強い。
 ケガさえなければ横綱と言われている逸材だ。
 なんかケガと言うのが克巳と共通している。
 二人は試合後に仲良くなれるかもしれない。

 角界1位と言われる腕力(かいなちから)があり、史上最多金星の記録を持っている。
 まさに、かがやく怪力の金獅子だ。
 打撃の克巳と、組み技の獅子丸という駆け引きが重要になるだろうか。

25号

 愚地克巳『186.5センチ 116キロ』
 獅子丸『182センチ 181キロ』


 身長は克巳がやや上だ。
 だが、体重差は獅子丸のほうがずっと重い。
 数値だけで判断すれば、獅子丸のほうが有利だ。

 獅子丸は克巳を見ている。
 だが、克巳は上を見て視線を合わせない。
 克巳にとって、目の前の相手よりも、自分の右腕事情のほうが気になっているのかも。

 獅子丸は相手を強者だと認識している。
 ゆえに油断は無い。
 と言いたいが、勝てる気でいる時点で油断しているな。
 問題ないと断言したのが、なんか死亡フラグっぽい。

 獅子丸は相撲の所作『塵手水』を行う。
 ちゃんと相撲で闘うという決意表明か!?
 こりゃ、たしかに油断はしていないな。
 せっかくだから『力水』も欲しかった。
 いや、金竜山が地下闘技場で闘った時は『力水』を飲んで負けたから、縁起悪いか。

 とにかく、獅子丸は超本気になった。
 復活の克巳は、どんな闘いを見せてくれるのか?
 試合開始で次回につづく。
 ただし、次週は休載だ!


 相撲チームの控室がどんな風になっているのか気になっていた。
 負けた力士に制裁を加えるような惨劇がなくて、一安心だ。
 あまり落ち込んでいないのも良いな。
 強い相手と全力でぶつかって負けたので、意外と爽やかな気持ちなのかも。
 『バキ』最終決戦で範馬刃牙に惨敗したアライJrみたいな号泣でなくて、本当に良かった。

 そして、克巳も右腕の感覚がはっきりしないまま試合が始まった。
 稽古中は違和感なく右腕が使えていたらしい。
 だが、稽古と本番は違う。
 本番でちゃんと右腕が動くのだろうか?

 愚地克巳と烈海王、二人の天才の技術、空手と中国拳法が合体するのか?
 我の強い二人だけに、喧嘩して分裂しないか心配だ。
 読めない試合だが、右手と左手が喧嘩しないように祈っておこう。
 克巳に怒った烈の右手が克巳を殴って気絶させ、身体を乗っ取るとか、無いよね?

追記1 (20/10/21)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 新・愚地克巳 with 烈海王のデビュー戦ですが、『バキ道』は休載です。
 花山の試合は花山が強すぎて盛りあがりきらなかった感がある。
 克巳が本来の強さを発揮したら、やっぱり一方的な試合になりそうだ。
 最大トーナメント参加時では確実に独歩より強かった克巳である。
 現在落ち目のジャック・ハンマーにだって勝てそうだ。

 克巳の場合は、烈海王の腕がどれぐらい動くのかと言う問題がある。
 ただ、烈海王が右足を失った時は、影響がほとんど出なかった。
 本当に微塵も影響を感じさせない。
 だとすると、克巳も普通に闘えてしまうかもしれない。

 いっぽう、アニメスタッフによるオンライントークショーでは、もう順調に製作開始しているようだ。
 刑務所でのコンテを切っているとか、前回のアフレコで、とか言っていたし。
 アニメ『範馬刃牙』はわりと早く見ることができそうだぞ。

 あとは、『バキ道』の休載が少なくなると良いな。
 せめて月1回の定期休載だけにして欲しい。

追記2 (20/10/28)
 愚地克巳 with 烈海王ッ!
 ついに実戦突入だが、どんな活躍をするのだろうか?

 愚地克巳はバキ世界ではトップクラスの戦士だ。
 身体能力が高いという重要な要素をもっている。
 バキ世界は変なところでリアリティーがあるので、パワー差がそのまま実力差になりやすい。
 範馬一族は、体重(筋肉量)に対する出力が異常でなので、体重差が通用しなくなっていますが。

 克巳はパワー・耐久力が申し分ない。
 ただ、烈海王もエンドルフィン的なパワーアップをしているそうだ。
 エンドルフィン抜きの烈海王だと、素の克巳より落ちるのかも。

 それとも克巳が烈海王の右腕に触発されて、4000年分の英知を得たりするのか?
 克巳は克巳のまま、普通に右腕を使うのか?
 やっぱり右手と左手が喧嘩しそうな気もする。
 勝敗以上に、烈海王の動向が気になるぞ。

 でも、烈海王の魂は異世界に転生したという非公認情報もある。
 右腕は大人しくしているかもしれない。

週刊少年チャンピオン2020年46号
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週刊少年チャンピオン2020年47号
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2020年10月22日
バキ道感想 60話〜74話まとめ(愚地独歩vs猛剣)(花山薫vs鯱鉾)

 バキ道はお休みなので、今までのバキ道をふり返ってみます。
 1話〜35話では、第二代・野見宿禰の登場が描かれる。
 36話〜59話では、地下闘技場戦士vs大相撲力士が開始(はじ)まり、渋川剛気vs巨鯨までが描かれた。

 そして、第二戦と第三戦が開始(はじ)まるッ!
 どちらの試合も大量流血の激戦だ!

 愚地独歩 vs 猛剣
60「独歩vs猛剣」 伝説の空手家・愚地独歩と、技師・猛剣の試合が始まる!
61「至福」 格闘技界の最大ブランド相撲と闘える至福だ! まずは独歩の連打が炸裂する! 
62「究極の完成型」 猛剣の投げをしのぎ、独歩が再び攻撃する! 千切れる!
63「まるで刃物」 独歩の攻撃に動揺することなく、猛剣は反撃だ。独歩はそれを受けて立つ。
64「四股立ち」 最強「立ち技」総合格闘技として空手と相撲が激突する! 猛剣が独歩の腕を折ったッ! 
65「技師の引き出し」  独歩の腕を破壊し、猛剣が一気に攻める!
66「キーン臭」 打撃であれば空手の領分だ! 一瞬見えた弱点をついて独歩が逆転勝利する!
67「おせっかい」 負けた猛剣も爽やかに去る。遺恨をのこさない試合だった。

 いぶし銀の技師対決だ!
 もうちょっとディープな技の応酬かと思ったが、わりとパワー対決気味だった。
 けっきょく二人とも脳筋なんだよな。
 ダメージは独歩のほうが大きかったかもしれない。
 でも、相撲にこだわりすぎたのが猛剣の敗因だった。


 花山薫 vs 鯱鉾
68「花山薫 VS 鯱鉾」 第三戦は打撃系対決だ。花山は体格で力士に負けていないぞ!
69「漢比べ」 超攻撃特化型の花山パンチは力士の覚悟をも超える!
70「あの子だッッ!!!」  花山も大相撲のスカウトに引っかかる逸材だった。やっぱり素質で負けていない!
71「完成品」 花山はまったく防御しないスタイルだ!
72「漢構え」 一方的に攻撃していた鯱鉾は、気まずくなったのか、アンタの番だと言ってしまう。 
73「闇」 花山の全力パンチ2発で鯱鉾は完全に失神してしまい、負けを認める。
74「飲み会」 試合に負けた鯱鉾だが、今度飲みに行こうと爽やかに去る。

 ハデな打撃戦を期待していた試合だが、わりと一方的な展開だった。
 体重や体格で勝る力士、という優位点が無いとこういう展開になるのかも。
 素直に実力差が出てしまった試合だった。

 そして、のこる試合は「愚地克巳 vs 獅子丸」「範馬刃牙 vs 炎」「野見宿禰 vs 零鵬」だ。
 この3試合は、地下戦士が身体能力でも勝っていそうだ。
 正直に言って相撲チームの勝率は低い。
 そう思わせるからこそ、なにか波乱が起きるかも。
 と言うワケで、「愚地克巳 vs 獅子丸」が開始(はじ)まるぞ!

週刊少年チャンピオン2020年47号
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2020年10月29日(48号)
第5部 第76話「新生愚地克巳」(1253回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の第四戦は、愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 獅子丸(182cm 181kg)だッ!
 武器の使用以外はすべてを認める地下闘技場ルールで地下戦士は3連勝している。
 この勢いで、克巳は勝利して4連勝となるのか?

 愚地克巳は烈海王の右腕を移植してから最初の試合だ。
 そして、克巳が隻腕になってからも、はじめての試合でもある。
 本当にずいぶん喧嘩も試合をしていなかったんだな。
 喧嘩もしていないから、本当に超久しぶりだ。
 範馬刃牙17巻135話が2008年10月30日だったから、12年ぶりの試合だぞ。

 克巳は隻腕時代に、隻腕のオリジナルを完成させつつあった。
 烈海王の右腕を移植したので、その成果がどうなったのか。
 それは置いといて、とにかく愚地克巳と烈海王とのマリアージュ(結婚に例えられる料理とワインの組み合わせ)をお楽しみください。
 おお……、おお……、見える。見えるぞ。
 克巳の背後に、白目むいている烈海王の姿が……

 試合開始で、克巳から動く。
 獅子丸は腰を落とした姿勢のまま動かない。
 克巳は、間合いの半歩前で止まる。
 このギリギリの間合いから、二人はどう動く!?

 刃牙が見るところ、克巳はマッハ突きをさらに進化させているらしい。
 つうか、応援は刃牙だけか!
 独歩はどうした。渋川さんも居ない。
 花山は、第一試合から居なかったから、居なくても良いか。
 ただ、克巳と花山の関係を考えると花山が見ているほうが克巳のテンションが上がるぞ。

 刃牙の見立てにもどる。
 克巳はピクルとの死闘のためにマッハ突きを進化させた。
 打撃に使用する関節を同時加速することで音速を超えるパンチを放つのがマッハ突きだ。
 克巳は郭海皇のアドバイスで関節を増やすイメージにより、より加速できる新マッハ突きを完成させた。

 そして、現在の克巳は多関節のイメージをさらに進化させている!
 関節を増やしつづけ、全骨格の鞭化に成功したッ!
 しなやかな無限の関節だッ!
 克巳は本当に鞭が好きだな。

 ここまでやっちゃうと、逆に良くしなる1本の棒になって逆に加速しにくいんような気もするけど。
 そもそも、骨本来の役割は筋肉を支える支柱だ。
 弱い材質で作った弓では、強い威力が出せないのと同じ理屈である。

 でも、まあ、多関節の加速もイメージや妄想だ。
 だが、思い込みの力が強さになるのがバキ世界である。
 バキの液体化イメージによるゴキブリダッシュだって、現実にも理屈にも合っていないけど、成果は出ているぞ。
 理屈は良くわからんが、成果がでて再現できるならとりあえずOKという工学的な発想ですね。

 スゴいね、人体 ♥(はぁと)の世界である。
 全身鞭化のマッハ突きは、スゴいことになりそうだ。
 むしろ、鞭打になるかも。
 新技マッハ鞭打の完成なのか?

 ただ、あまりにマッハを超えすぎると肉体が持たない。
 ピクルと闘った時のように自爆する危険がある。
 克巳はちゃんと対策を考えているのだろうか?

 なんにしても、まずは克巳がマッハの構えだ!
 イヤイヤイヤ、構えるの早くね!?
 いきなりマッハなの?
 まずは右腕の動き具合とか見ようよ。
 烈海王に負けた時もいきなりマッハの構えして、秒殺されたよね。

 遊び好きの克巳が、なんかはやっている。
 なんか大事な工程を飛ばしていそうだ。
 それほど新生愚地克巳を見せたいのか?
 あせりが失敗を生みそうで心配だ。

 待ち構える克巳に獅子丸が突っかける。
 マッハの加速をする前に間合いにはいられて、組みつかれた。
 いきなりマッハ不発だ!

 vs烈海王の時と同じく、マッハする前に間合いには入いられちゃった。
 空気の目潰し無しで入られていから、烈戦よりも大失敗だ。
 これがシン愚地克巳なのかッ!?

 獅子丸は克巳を持ちあげる。
 高く持ちあげて、やぐら投げだ!
 本部以蔵や岩浪混沌を倒した必殺の投げ技である。
 空中で半回転し、克巳は頭から落とされた。

 いきなり大ダメージで敗北してしまうのか!?
 両腕で上手く受けていればいいのだが。
 シン愚地克巳、大失態で次回につづく。
 さらに来週は休載です。
 二重に大ダメージだ。


 克巳は油断してマッハ不発か?
 というか、突っこんでくる獅子丸に対して蹴りを放っている。
 蹴りを出すことが悪いワケじゃないんだけど、マッハの構えはどうした。

ガブられた克巳

 おもいっきり上に蹴りあげている。
 そして、空ぶっているぞ。
 獅子丸が思ったより遅かったのか?
 逆に、思ったより速い蹴りが出せたのかも。

 マッハ突きの踏みこみだったら、もぐりこまれるほど足を上げないよね?
 これは意図的に蹴っている。
 なんで足をあげちゃったかな〜
 片足で不安定になったから、あっさり投げを食らったんだぞ。

 新生マッハは、パンチだけでなくキックでも出せるのか?
 どっちにしても、加速する前にスピードで負けたってのは無様だ。マッハ無様だ。
 この失敗が烈海王の右腕に起因する問題だったりして。

 克巳はタフなので、これ一発で負けないだろう。
 だが大きなダメージを負ってしまった。
 ここから、どう逆転するのか?
 まったく、なんで足を上げたんだろう。
 久しぶりの試合で、浮足立っていたか?

追記1 (20/11/4)
 現在、米国大統領選だ。
 いまだにどちらが勝つのかワカらない混戦だ。
 米大統領選は負けた側が、敗北宣言して終了するらしい。
 だが、今回は素直に敗北宣言をするのかどうか疑問視されている。
 両者が敗北を認めなかった場合は、南北朝時代が始まったりするんだろうか?

 大国のトップを決める選挙なので影響は日本にも及ぶので、結果が気になる。
 だが、刃牙ファンには違う意味で気になる選挙だ。
 米国大統領は範馬勇次郎にいじられるというイベントが発生する。
 4年前はきっちりとイジっていた。
 しかも、2回も。(刃牙道16巻135話137話 ※コミックスでは142話と143話)

 バイデンが勝つと、新大統領として勇次郎に同盟を誓約する必要がある。
 でも、バイデンはあまりキャラが強くないので面白くなさそうなんだよな。
 キャラの強さだけで言うならトランプは歴代大統領で最強クラスだ。
 政治家としての有能さが置いといて、ネタにしやすい。

 なので、バイデン弄りよりも、選挙に負けたトランプが「大統領を取り戻すから手伝ってくれ」と勇次郎に泣きついてデコピンされる展開になったほうが面白そう。

追記2 (20/11/11)
 米国大統領選はバイデンが一応の勝利を得た。
 ここでトランプがゴネるのは、本人の予告通りの展開である。
 トランプ法廷闘争に向けて、あらかじめ米連邦最高裁判事に保守派エイミー・コーニー・バレット判事を指名しておいたのも、計画通りなのだろう。
 これを見ていると、トランプって現状を把握し 先を読み あらかじめ対策する、とても頭の良い人に見える。
 いや、トランプ本人じゃなくて、スタッフが優秀なのかもしれないけど。

 大統領選は、まだまだもめている。
 逆転を狙うトランプが勇次郎に泣きついてデコピン喰らう展開がアリになってきたかもしれない。

 そして、月刊チャンピオンでは『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』が連載開始だ!
 ギャグテイストの作品かと思っていたんですけど、かなり真面目な展開ですね。
 いや、やっぱり、ちょっと どこかが変なんだけど。

 本編のバキ道では奇しくも、その烈海王の右腕を非公認移植した愚地克巳が闘っている。
 烈の右腕は言うことを聞いてくれるのか?
 それとも、勝手に動くのか?
 もしかしたら、逆に克巳の身体を乗っ取るかも。
 現世でも、異世界でも、烈海王の存在は大きいぞ!

 ところで、『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は板垣先生非公認ってことになっている。
 そして、今のところ板垣先生からのコメントが無い。
 次のチャンピオンの作者コメントは、どうなっているのか?
 地味な注目点ですね。

週刊少年チャンピオン2020年48号
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週刊少年チャンピオン2020年49号
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2020年11月12日(50号)
第5部 第77話「10秒の長さ」(1254回)

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の第四戦は、愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 獅子丸(182cm 181kg)だッ!
 克巳はピクルとの闘い以来の試合だ。
 ピクルとの闘いで克巳は右腕を失った。
 そして、烈海王の右腕を移植する。
 イロイロと問題を抱えて愚地克巳の復帰戦だ。

 克巳はいきなり獅子丸につかまった。
 打撃系の空手家が、組み技系の力士につかまる。
 最悪の状況だ。
 怪力の獅子丸が、この状態から克巳を持ちあげた!

『やぐら投げ』
『相手のうち股を自らの膝 腿でハネ上げ』
『宙で振り』
『地へ投げ落とす』
『圧倒的な馬力を持つ力士にのみ可能な豪快無比な投げ技』


 本部以蔵や岩浪混沌(カオス)を倒した技だ!
 克巳のポジションは本部やカオスより上だろうから、イッパツで沈んだりしないだろうけど、不安だな。
 偶然なのか今週の『ゆうえんち』でも、空手vs相撲で やぐら投げが炸裂している。
 やっぱり派手で強烈な代表的な相撲技だ。

 克巳はまともに頭から落ちて大の字になってのびる。
 受け身 失敗だったのかよッ!
 バキ世界では頭から落とされても、地面と頭の間に手を入れておけばクッションになってダメージが激減される。
 だから、克巳もダメージ緩和していると思っていたよ。
 受け身無しで頭から落とされた克巳は目がうつろになっている!

『お相撲さんらしからぬ追いストンピングだァ――――ッッ!!!』

 獅子丸が追撃の踏みつけストンピング攻撃だ。
 克巳はダメージで動けないのか、なすがままに踏まれる。
 独歩は踏みつけも打撃技だから、打撃技なら空手の土俵とばかりに反撃した。(バキ道 66話
 今週の『ゆうえんち』でも反撃しているぞ。
 ならば、克巳は!?

 両腕ガードでなんとか耐えている。
 なんかダメな感じだッッ!
 反撃できる感じじゃない!
 だが、烈の右腕はダメ展開を耐えるガードをするために移植されたワケじゃないだろ。
 いや、烈なら一向にかまわんッッ と言ってくれそうだけど。

 反撃できない克巳を獅子丸は持ちあげ、張り手をたたきこむ!
 わざわざ起こしてしまったか。
 いや、猛剣が独歩に反撃されたのを見ていたから、踏みつけのしすぎを警戒しているのかも。
 獅子丸は、前の3試合をちゃんと見て研究しているようだ。

 張り手を顔面に喰らった克巳は、背をむけて逃げる。
 やぐら投げ、ストンピング、張り手の連続攻撃を受けたのに、この動きだ。
 愚地克巳のタフネスは烈海王も認めていたぞ。
 手負いの克巳が元気に逃げる!

 なんか、過去に見たことのある光景だ。
 勝つためにッ! 負けるくらいなら逃げるッ!
 これが克巳の究極護身"逃げる"だ!

 克巳は100メートル10秒台の俊足だ。
 全力で逃げたら追いつける相手は少ない。
 まさに護身だッ!
 イスタス戦でも序盤逃げて、花山戦でもダメージ回復のため逃げた。
 克巳は けっこうしたたかで、死刑囚たちみたいな性格なのかも。

 逃げる克巳には、プランがあった。
 持久力のない力士が相手だから、10秒逃げてスタミナが切れたところを叩く!
 作戦としては正しい。
 正しいんだけど、セコいぞ。

 だが、獅子丸の全力10秒はじゅうぶんに長い。
 豪雨直後の土砂まじりの滝行なみの威力だ。
 それって、金剛拳の修行クラスだな。(バキ196話
 オリバには負けそうだ。

 とにかく、克巳は危険な10秒から逃げる。
 大変なのはワカるが、烈の右腕は逃げるために移植されたワケじゃないだろ。
 いや、逃げるのは足の仕事だから右腕関係ないか。

 全力でガンバり、克巳は10秒を逃げ切った。
 ここからが反撃タイムだ!
 克巳の作戦は相手が格上だったら文句などない。
 でも、この試合は地下闘技場ルールなので地下戦士のほうが有利だ。
 なるべくなら、胸を貸す感じで闘って欲しかった。

 常に最善の手段で闘い、勝利を目指すのが武というものか。
 独歩にとって空手は道だ。空手のために生きているようなところがある。
 だが、克巳にとって空手は道具なのかも。生きるために利用する。
 だから、克巳は加藤に弟子入りだってしちゃう。
 どっちが正しいとかでなく、生きかたの違いですね。

 ここで克巳が改めてマッハの構えをとる。
 全骨格のムチ化イメージだッ!
 無限の関節イメージによる新生愚地克巳のシン・マッハ突きがついに炸裂するッ!

シン・マッハ蹴り!?

 って、蹴ったァ〜〜ッッッ!
 パンチじゃないの!?

 烈の右腕は蹴るために移植されたワケじゃないだろ。

 やっぱり獅子丸への初弾も蹴りだったのか。
 なんでパンチではなく、キックなのだ?
 右腕を失ったショックでマッハ突きを出せなくなったのか?

 今度の蹴りは命中した。
 全身ムチ化して放った、シン・マッハ蹴りか!?
 スタミナ切れを狙い撃った必勝の一撃だが、これで決着となるのだろうか?

 烈海王から受け継いだ右腕は活躍することなく終わるのは、ちょっと寂しいな。
 その烈海王は異世界転生したとの非公認情報があるが、今週も板垣先生のコメント無しだ。
 『ゆうえんち』が始まった時は、嬉しそうにコメントしていたんだけどな。
 克巳が右腕を積極的に使わないことと関係があったりして。
 烈海王なら右手が活躍しなくても一向にかまわんッッ と言ってくれるんだろうか?

追記 (20/11/18)
 愚地克巳は天才と言われ、いかにも刃牙のライバルっぽく登場した。
 夜叉猿Jrをめぐり、刃牙と因縁が生まれる。
 これはもう試合で決着をつけるしかない!
 と言う感じだったんだけど、克巳は烈海王に敗北して試合が流れた。

 そんな感じで克巳は活躍しきれない気がする。
 ドイルに勝ったのが最大の戦果だろうか。
 そういえば、克巳の髪型が変わったのは、ドイルに髪を焼かれたせいかも。
 イケメン度がずいぶん下がってしまったので、罪深い攻撃だった。
 爆破、ダメ! 絶対!

 愚地克巳は獅子丸と闘う。
 序盤はかなりもたついてしまった。
 そこから挽回したところだけど、このまま押し切れるのだろうか?
 危なっかしい克巳のことだから蹴りを捕まえられて投げ飛ばされそうだ。

 克巳の成長は、範馬勇次郎に言い負かされたり、ピクルになめられた時に起きたらしい。
 獅子丸戦でも油断からピンチにおちいってなめられた時に奮起するかも。
 上がるためには、まず落ちろ!
 克巳には適度なピンチと屈辱が必要かもしれない。

週刊少年チャンピオン2020年50号
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2020年11月19日(51号)
第5部 第78話「気付けの一発」(1255回)

 神心会空手 愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 関脇 獅子丸(182cm 181kg)の試合だッ!
 克巳の必殺技はマッハ突きである。
 打撃に使用する関節を同時加速させることで、音速を超えたパンチを放つ。
 ちなみに、ここまでは範馬刃牙もパクることができました。

 進化した克巳は、自分の骨がムチ化したイメージにより、超関節の超加速を完成させる。
 だが、この試合で なぜかマッハ突きを出していない。
 獅子丸を蹴りにいって失敗し、反撃されてダメージを受けてしまう。
 克巳は逃げまくってダメージ回復と獅子丸の疲労を待ち、反撃する。
 必殺の右上段回し蹴りだッ!
 って、マッハ突きじゃないのかよ!

 マッハ突きではなかったが、この回し蹴りも骨のムチ化による超加速をしている。
 音速を超えた衝撃音が密閉空間である地下闘技場に響く。
 ただの回し蹴りじゃあない、マッハ回し蹴りだッ!

 克巳の回し蹴りは、軸足の爪先が反対側を向き、わずかに浮いている。
 これ極真会館 第1回 全日本空手道選手権大会で優勝した山崎照朝の回し蹴りと同じだ。
 この動きが 必殺となる威力をうみだすらしい。(『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝感想
 シン・マッハ蹴りが、完成しているッ!

 この一撃で獅子丸の意識が頭から抜け出た。
 打たれる覚悟をした力士は打撃で倒れない。
 そんなふうに考えていた時期が花山vs鯱鉾の前まででした。
 たった一発の反撃で、克巳が勝利か!?

 と思ったら、克巳が左ローキックを獅子丸の腿に打ちこむ。
 この痛みが気付けとなって獅子丸の意識が戻ってきた。
 それ、戻せたのかよ!?

 せっかくの大相撲だ。
 克巳はもっと長く楽しみたいらしい。
 なんか遊び好きの悪いクセがでた感じだ。
 勝つためなら、いくらでも逃げる!
 などと言っていた態度と矛盾しているな。

 不安定な主義や遊び好きなのが、愚地克巳と言う男の個性なのだろう。
 天性の才能をもち、努力もする。
 だけど、いい加減なところもあり、ノープランで行動しがちだ。
 肉体的・技術的な強さは義父の愚地独歩より上なのだが、精神面の甘さで劣っている。
 克巳が真に完成するには、精神面での成長が必要なのかも。

 意識を取りもどした獅子丸は怒りの反撃にでる。
 左右の突っ張りを出すが、空手家の克巳にはあたらない。
 反撃で克巳は右中段回し蹴りを放った。
 もちろんムチ化の一撃だ。

 しかし、マッハの破裂音がしない。
 そして分厚い筋肉層をもつ獅子丸は中段攻撃を受けきる。
 なぜ頭を狙わなかった?
 獅子丸の攻撃が圧となって、反撃しにくかったのだろうか?

 腹を蹴られながら獅子丸は反撃をする。
 克巳の顔面に張り手だ!
 こういう反撃を克巳にして欲しかった。
 だが、現実の克巳は張り手をくらって吹っ飛ぶ。

「堪能してンなァ…… 克巳さん」
「心ゆくまで美味(おい)しんだらいい」
「勝とうが… 敗(ま)けようがだ」


 見学している刃牙は、そんな事を言う。
 いや、そこは充分に堪能したうえで勝つと信じてあげて!
 というか、なんで応援+見学が刃牙だけなんだ?
 愚地独歩も渋川剛気もいない。
 二人とも治療中なのだろうか?

 刃牙だけだと、驚きと解説がたりない。
 ここに本部以蔵と花田純一がいてくれたら……
 加藤清澄もいれば なお良し。

 花山薫が居ないのは、前の試合から同じだ。
 力士とヤクザが関わっているところを、なるべく見せないという配慮だろうか?
 また、今回の大将である二代目 野見宿禰がずっと姿を見せていない。
 現代相撲に恨みがあるっぽいので、なにか仕組んでいるのかも。

 大相撲を堪能している克巳だったが、獅子丸の攻撃を受けすぎた。
 遊び好きが悪く作用して敗北寸前だ。
 だが、ここで異変が起きる。
 烈海王から受けついだ右腕が勝手に攻撃した!?

 人差し指一本拳で、獅子丸のアゴを撃ち抜く。
 この一撃で獅子丸が倒れたッ!
 遊び負けしそうな克巳を見かねて烈海王がたすけてくれたのか!?
 ついに烈海王が目覚めたのかもしれない。
 今の克巳は、猛烈に中華料理が食べたいかも。
 次回につづく、が来週は休載です。


 この試合、克巳は右手をあまり使っていない。
 まずは隻腕のオリジナルスタイルを試していたのだろうか?
 せっかく練習したんだし、使いたくなる気持ちはわかる。
 そういう所も遊び好きだよな。

 遊び好きで油断しがちなのが克巳の弱点だ。
 そういう性格で、そういう生きかただから仕方がないか。
 『習慣は第二の天性なり』と言いますが、油断は克巳第二の天性だ。
 いつか、烈海王の右手に説教されそう。

烈海王の右腕

追記1 (20/11/25)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 相変わらずの休載ペースですね。
 アニメ『範馬刃牙』は地道に製作中っぽいですが、『バキ道』も地道に製作しているんだろう。

 アニメというと『おそ松さん』で、バキネタがあった。
 一休さんのパロディと思わせて、とんちではなく筋肉で解決する。
 水面を蹴って川を渡った烈海王のように、やりすぎて空を飛ぶ!
 ちゃんと背中に人を背負っているし、渡ったあとで周辺の人に、お騒がせしてすいませんと謝るのも烈海王と同じだ。

 屏風の虎とはリアルシャドーで闘う!
 リアルシャドー虎が周囲に被害を出してしまうのは、妄想力の副作用ですね。
 刃牙もリアルシャドーで被害を出しているかもしれない。

 とりあえず〆のセリフが「キャオラァ!」だった。
 「キャオラァ!」の認知度はどれぐらいなんだろう。
 本編でもあまり言っていないし、『バキ』からは言っていないんだよな。
 印象的なセリフなんで、みんな覚えちゃうんだけど。

 次に刃牙が闘う時、久しぶりに「キャオラァ!」は出るのだろうか?

追記2 (20/11/26)
バキ道は休載である
バキは―― 「休載」である

 愚地克巳が新マッハに覚醒し、烈海王の右腕が勝手に動いた。
 盛りあがってきたところですが、『バキ道』は休載です。

 今回のシリーズにおける最大の見どころは新生・愚地克巳の姿だろう。
 隻腕のオリジナルを完成させつつあったけど、烈の右腕を移植したので、別の問題になってしまった。

 で、今までの闘いを見ているとマッハ技はスゴく洗練されている。
 全身ムチ化と言う妄想力で安全にマッハ攻撃を出せるようになったようだ。
 刃牙のゴキブリダッシュと同じく、妄想力が物理現象を突破したッ!
 理屈はともかく結果が出ているから問題なし。

 克巳の全身ムチ化は、もっと応用が効くんじゃなかろうか?
 普通に走るだけで音速を超えそうな気がする。
 ゴキブリダッシュに初速では負けるかもしれないが、最終的にマッハ行きそう。

 あとは鞭打だ。
 全身ムチ化しているんだから、全身で鞭打を出せそうだ。
 むしろ全身ムチ人間が鞭打を出したら、なにかトンデモない効果を出すかもしれない。

 そして、烈海王の右腕が動いたッ!
 克巳の意志とは無関係に動いたらしい。
 烈海王の魂は克巳とともにあるのか!?
 異世界転生したらしいというのは非公認情報だしね。

 この試合で烈海王は、さらなる活躍をするのか?
 脳震盪で意識もうろうとなっている時に烈海王が助けてくれるのは頼もしい。
 マッハを進化させた克巳だけど、あいかわらず油断ばっかりだし。
 でも、烈が助けてくれることを前提として闘うと、油断癖が治らないんだろうな。

追記3 (20/12/2)
 12月になった! 『バキ道』が連載再開だッ!
 そして、もうすぐ月刊少年チャンピオンも発売になる。
 で、『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』の情報がまだ出てきていません。
 本当に掲載されるのだろうか?

 板垣先生は、けっこう譲れない一線を持っているっぽい。
 けっきょく外伝に対して作者コメントで一言もふれていないもんな。
 『どげせん』の例があるので、一向に安心できんッッ!

 『ゆうえんち』のほうは、連載に当たり範馬刃牙、範馬勇次郎、花山薫の3名以外になら何をやっても良いという条件だった。
 あつかいが違いすぎるけど、『ゆうえんち』はバキ側から依頼しているからだろうな。
 まあ、さすがに「コイツ嫌いだから外伝で殺しちゃった」みたいな事をする人は、あんまりいないし。
 金庸の武侠小説『天龍八部』は、友人の倪匡に代筆を頼んだら「性格の悪いヒロインは嫌いだから外伝で失明させちゃった」という仕打ちを受けたことで有名ですが。
 なお、失明したヒロインは、失明したせいでさらに主人公に迷惑をかけることになるという悲劇が起きます。

 『バキ道』本編では烈海王が背後霊みたいに暗躍している。
 まるで、烈海王の魂は異世界ではなく克巳のそばにいますと主張しているようだ。
 本編のほうは克巳と烈海王の友情コンビネーションからの、空手 vs 中国武術のケンカになるのだろうか?

週刊少年チャンピオン2020年51号
週刊少年チャンピオン2020年51号


週刊少年チャンピオン2020年52号
週刊少年チャンピオン2020年52号


2020年12月3日(1号)
第5部 第79話「日本×中国」(1256回)

 神心会空手 愚地克巳(186.5cm 116kg) vs 関脇 獅子丸(182cm 181kg)の試合は、逆転につぐ逆転だ。
 獅子丸の猛攻に克巳が反撃しダウンまで持ちこむ。
 だが、試合を楽しみたい克巳はトドメを刺さず、獅子丸に反撃される。
 大ピンチの克巳を救ったのは、移植された烈海王の右腕だった!

 攻撃した愚地克巳もビックリする反撃だ。
 克巳の意志とは無関係に攻撃して、獅子丸をダウンさせた。
 追撃のチャンスだが、克巳は自分の身体に起きた異常事態にとまどって動けない。

知らねぇよ こんな「拳」

『知らねぇよ こんな「拳」』

 人差し指一本拳じゃなかったッ!
 未知の拳だ!
 空手にもある握り人差し指一本拳は人差し指の第二関節を突き出させて握る。
 どちらかというと中指をたてる中指一本拳のほうが有名で、一本拳と言えば中指一本拳のこと言う。
 鎬昴昇の師匠も中指一本拳を一本拳と言っていた。

 だが、この握りは親指を突きだして、その親指の周辺を人差し指でかこった形だ。
 鋭さは一本拳に負けるが、安定性が高そうだ。
 獅子丸のアゴを打ちぬいていたので、ピンポイント打撃という感じなのだろう。

 空手で最初に習うのは正拳の握りかただ。
 拳から親指がはみだすと、突き指の恐れがあるので気をつけろと指導される。
 そういう意味で、烈の握りかたは親指へのダメージが心配だ。
 おそらく鍛えに鍛えぬくことで使えるようになる握りなのだろう。
 烈海王の右腕だからできる握りだ。

 この「拳」は克巳も知らないものだ。
 私も知らないので、名前が不明です。
 克巳は空手を終わらせた男と呼ばれていた。
 だが、まだ掘っていない鉱脈があったようだ。
 やっぱり、克巳のいる場所は1000年前に通過している!

 克巳は烈海王の気配を感じた。
 背後というか、右腕の中に居るッ!
 むわッとした濃厚な気配が右腕から漂ってきているのか!?

 思わず自分の右手に見入ってスキだらけになっていた克巳に獅子丸が襲いかかる。
 だが、烈海王の右腕がすべてさばいた。
 この受けは、中国武術の受けかッ!?

「おい…」
「立ち合い中 なに考えてやがるッッ」


 獅子丸が怒ったッ!
 試合中に別の男のことを考えるなッ!
 SEX中に丹波文七のことを考えながら射精するぐらいに失礼だ。
 つまり克巳は、姫川勉ぐらいに無礼なことをしていると思う。

 克巳は獅子丸に謝罪する。
 そして、悪いがここからは二人掛かりで闘うと宣言した。
 獅子丸には意味が分からんだろうが、ここからは愚地克巳×烈海王だ!
 あるいは、日本×中国であり、空手×中国武術でもある。

 烈海王が憑依したかのように、愚地克巳が烈と同じ構えをとった!
 獅子丸がつかみに行くが、すべてさばく!
 まるで烈海王のような動きだ。

 20秒が経過したのか、獅子丸が疲れて動きが止まったっぽい。
 すかさず、克巳が跳び蹴りを放つ。
 両脚で蹴りこんだ!
 って、両脚だとドロップキックっぽくて、ちょっと烈っぽくないかも。

 範馬刃牙も感心するほどの烈的な動きだ。
 これこそが、新生・愚地克巳か!?
 むしろ、愚地克巳・烈モードと言うべきかも。
 烈的なまま、次回へつづくのであった。


 ついに克巳のなかの烈海王が目覚めたようだ。
 烈海王の魂は、異世界、あるいは月刊少年チャンピオンに転移しているワケない!

 右腕だけでなく、全身にまで烈海王がいきわたっている!
 左腕も、でも、全身が烈海王的だ!
 なんか今の克巳なら中華料理をいくらでも作れそう。

 今の克巳なら驚愕の足技も使う事ができそうだ。
 中国武術+空手の5000年パワーだぞ!(予想値)
 しかし、相手は大相撲である。
 それこそ神話の時代からつづく格闘技だ。
 素手の闘争ならば、相撲の歴史が物を言う。

 軽快な連打を浴びせる烈海王の打撃だが、重厚な相撲の受けでせき止めるかも。
 なにしろ相手は角界随一の怪力と言われている獅子丸だ。
 つかまると危険なのに、かわりは無い。

 でも覚醒した愚地克巳と烈海王のマリアージュです。
 大蛇(おろち)・巳と竜で、スネーク・アンド・ドラゴンだ!
 蛇と竜だと、体形がかぶっていますね。

 相撲の獅子丸は捕まえてしまえば、空手に勝てると思ってそうだ。
 だが、愚地克巳×烈海王なら、どんな状態でも闘えるだろう。
 たとえ組みつかれても、マッハ寸勁で逆襲できる!
 今の克巳なら急に髪が伸びて三つ編みになるような奇跡だって起きそうだ。

追記 (20/12/9)
 『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は無事に連載されていますね。
 いまだに板垣先生のコメントがありませんけど。
 板垣先生のコメントはいつ出てくるのだろう。

 米国大統領選は12月14日の選挙人団投票でバイデンが選ばれたら、トランプはホワイトハウスを明け渡すらしい。
 あるいは、トランプの策が成功して逆転する可能性もあるかも。
 どちらにしても、一応の決着がつくだろう。
 トランプがホワイトハウスに籠城したら、それはそれで面白そうだけど。

 なので、範馬勇次郎が大統領に絡むのは来週の結果次第だ。
 やっぱりトランプがホワイトハウス籠城するとネタ的に面白そうだけど。
 範馬湯次郎への宣誓は、ちょっと年内に間に合わなさそう。

 とりあえず、愚地克巳と烈海王の状態が現在の課題だ。
 二人の拳雄は独立して闘うのか、融合するのか?
 今のところ、別々に闘っているふうですね。

 あと、当たり前だけど克巳のウッカリ成分が強い。
 肉体も技も超一流なのだが、ウッカリのせいで不安定だ。
 でも欠点や弱点があるってことは、成長の余地があるって事でもある。
 新生 愚地克巳の活躍は、まだまだ続く!
 ……かもしれない。
 隻腕のオリジナルの時は、12年ぐらい放置されていたし、ちょっと不安だ。

週刊少年チャンピオン2021年1号
週刊少年チャンピオン2021年1号


2020年12月10日(2+3号)
第5部 第80話「最後の全力」(1257回)

 愚地克巳は拳友・烈海王の右腕を移植した。
 違和感なく使っていた右腕だが、烈海王の気配が漂いだす。
 克巳は、まるで烈海王のように中国武術を使いだすのだった。
 でも、やっぱり両脚で飛び蹴りするのはドロップキックに見えるな。
 中国武術式ドロップキックなのか?

 どちらにしても、全体重を乗せた飛び蹴りを顔面に喰らわせたのに獅子丸は立っている。
 威力が足りなかったのか?
 それとも、まだ克巳の肉体が烈海王を学びきっていないのかも。
 なにしろ、ついさっき烈的になったばかりだもんな。

 それとも獅子丸の耐久力が高いのか?
 でも、宮入暦三の打撃で獅子丸はダウンしている。(バキ道5巻 43話)
 今回は覚悟を決めているので、倒れないのかも。

「最後の「全力」だ」
「これが結ばんなら」
「アンタの勝ちだ」
「出し切る」


 どちらにしても仕切り直して戦闘再開だ。
 獅子丸が最後の全力を宣言する。
 力士の弱点スタミナ不足を理解した上での特攻だ!
 ラスト20秒の攻撃ですべてを出しきる!
 これぞ、大相撲力士の正しい姿だ。

 獅子丸が突っ込んでいく。
 克巳は空手の構えにもどした。
 烈海王を出し入れ自由なのか?
 やっぱり、まだ中国武術はまだ慣れていないようだ。

 突っ込む獅子丸を克巳が迎撃する。
 克巳流五連突きだッ!
 正中線四連突きじゃないのか? 一発多いぞ!
 人体急所が集まる正中線からは外れぎみの打撃だった。
 正確さよりも速さと数を優先したようだ。

 くしくも克巳の義父・愚地独歩も"ゆうえんち"で五連突きを出していた。
 なんという親子シンクロニシティだ!
 本部以蔵も勇次郎を倒したと判断した(※誤審)五連突きだが、獅子丸を倒せない。

 打たれた獅子丸は即時反撃をする。
 やっぱり打たれる覚悟をした力士は打撃で倒れないのか?
 豪腕を振りまわして攻撃する。
 粗い攻撃だが重そうだ。

 本来なら、つかみに行きたいのだろうが、簡単じゃない。
 打撃の攻防をしつつスキを見つけて組んでいく作戦か?
 または打撃で弱らせてから組む気かも。

 だが、打撃は空手の得意分野だ。
 克巳は獅子丸の打撃をよけて、反撃をする
 ふたたび五連突きだ!
 同じ技をつづけて出すのはワンパターンで印象が良くないぞ。
 あと、相手にも読まれやすいし。
 なぜマッハ突きを出さない!

油断

 五連突きを決めて、克巳は息を吐く。
 えっ、このタイミングで油断するの!?
 克巳は両肩をつかまれ、押し倒された。
 ものすごい油断をしちゃったな。

 花山に正中線四連突きを決めたときも、克巳は反撃の握撃を受けた。
 どうも克巳は技を出し終わった後にスキが生まれるようだ。
 克巳の弱点は精神的な甘さだな。
 ここで烈が叱ってくれれば、少しはマシになるかも。

 獅子丸は、克巳を押し倒し、組み伏せる。
 倒れた克巳に頭突きを落とす!
 地面と獅子丸の頭に挟まれて効果はバツグンだ!
 獅子丸、最後の20秒で勝利をもぎ取ったか!?
 克巳はまたまたピンチで次回につづく。


 どーしても、油断しちゃいますね、克巳は。
 それとも急に右手に違和感が生じたのだろうか?
 この状況は空手にとって死に体だ。
 最大トーナメントで、克巳はマウントポジションを取られたら終わりだと言っていた。

 こうなる前に、なんとかするのが克巳の空手だったハズだ。
 両肩をつかまれた時に反撃して欲しかったな。
 いや、今から反撃しても良いんだけど。

 逆に克巳の空手が限界なら、烈海王の中国武術で逆転可能か?
 相手の背中からニュッと足をのばして、足指で耳を掴んで引っ張るとかやりそう。
 果たして右腕移植をしただけで、驚愕の足技が使えるようになるのか?
 汗の質が変わって、ムワァ〜〜とした感じにもなったりしそうだな。

追記1 (20/12/16)
 チャンピオンは合併号でお休みです。
 この臨時休みがあってもバキ道が休載になる時があるから油断できないが。

 前回、愚地克巳が放った1回目の五連突きですが、六連突きじゃないかと掲示板とblogコメントでご意見をいただきました。
 ↓コレですね。

五連突き

 確かに衝撃は6個ある。
 だが、打撃音は5回だ。
 どちらが正しいのか?

 右手に隠れている打撃は二つに見えて、実は一つなのかも。
 または、胸に当たった打撃が背中に抜けている衝撃なのかもしれない。
 胸に空手の打撃を受けると背中が痛くなる現象があるそうだし。

 克巳の攻撃にマッハ近いものがあって、6回の打撃だけど、5音しか聞こえなかった説も有力だ。

 人間は基本的に視覚情報を優先的に処理する。
 だが、光などが点滅する映像を見せながら、連続音を鳴らす場合だと、光の点滅速度よりも連続音のほうを認識して、点滅が実際よりも速く感じる錯覚があるらしい。
 この場合もアナウンサーが音を優先的に判断して発言をしたのかも。

 イロイロ考えましたが、何が正解なのかは好きな説を採用する感じですかね。
 アナウンサーのカン違いだと、克巳の打撃数が6回から5回と減ったことになる。
 息切れしている感じで、そのあとの息継ぎにつながるので、自然な流れかもしれない。
 いや、克巳ならば、いついかなる時も油断しちゃいそうだな。

追記2 (20/12/17)
 普段は目の前の話が中心なので、ちょっと先の話をしてみたい。

 地下闘技場戦士 vs 大相撲力士の残りは、範馬刃牙vs炎と、野見宿禰vs零鵬だ。
 今までの試合は、力士たちがけっこう健闘している。
 渋川剛気、愚地独歩、花山薫、愚地克巳、この4匹の怪物を相手にして、試合を成立させているのだ。
 ただ、地下戦士がやや遊び気味に闘っているから成りたっている感じもする。
 花山は遊んでもなお実力差があった感じだし。

 そうなると、範馬刃牙vs炎は10秒で決着する可能性もある。
 刃牙が本気を出せば超ラッシュからの投げ技、関節技で10秒以内に倒せるだろう。
 ただ、刃牙はけっこう油断するタイプなので、ピンチを演出してくるかもしれない。
 アニメの『バキ』で、昔の試合を久しぶりに見たけど、ガチになった刃牙は相手を秒殺する。
 刃牙はちゃんと油断してくれるのだろうか?

 本気を出した刃牙なら、相撲勝負をしても炎に勝てると思う。
 土俵が無い地下闘技場では押し出しが無いので、なおさら有利だ。
 最近はずっと驚き役に徹している刃牙だが、久しぶりに主人公っぽい存在感を見せてくれるのか?

追記3 (20/12/23)
 休みあけの『バキ道』だ!
 そして克巳が大ピンチです。
 このまま年を越してしまうのか?
 それとも逆転して新年をむかえるのか?
 わりと難しい勝負所だ。

 烈海王の右腕は無事に機能している。
 だが、愚地克巳と烈海王がバラバラに闘っている感じだ。
 二人が共闘できた時こそ、シン愚地克巳の完成だろう。

 合体技マッハ寸勁でこの窮地を脱出できるのか?
 その後に、蹴り込んだ水月を踏み台に肩へ駆け上がっての蹴りから転蓮華とかのスペシャル技とかも期待できるかも。
 シン克巳の出番は来年か?
 いや、その前に負けちゃう可能性も、ちょとだけあるな。


週刊少年チャンピオン2021年2+3号
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