刃牙道「1〜10話」感想

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2014年3月20日(16号)
第4部 第1話「欠伸」 (972回)

 地上最強の生物である父・勇次郎を超えようとする範馬刃牙は、ついに父とならぶ境地にいたった。
 人生のゴールにたどりついたも同然の状態である。
 ならば、刃牙はこの先ナニをすればいいのか?
 刃牙の道はどこへ行く?

 と、言うわけで連載再開した刃牙シリーズの第一話はフルカラーで袋とじであった。
 いきなりオマケ的な話から始まるのかよ!?
 なんという不自然主義だ。
 いや、むしろ刃牙らしい。不自然こそが自然だッ!

 不自然な刃牙は不自然なまでに高い階段の最上段に立っている。
 階段をつかったトレーニングだろうか。
 刃牙はトレーニングマニアというか、中毒だ。
 いや、むしろ体をいじめることで分泌される脳内麻薬の中毒かもしれない。
 結果的に、どうも行動がマゾっぽくなってしまう。
 一言で表現するなら"変態"だ!

「駆け落ちるのだ」
「下まで」
「一気に!!!」


 って、オイッ!?
 筋肉を鍛えるとかじゃなく、普通に危険なだけのトレーニングになってないか?
 とうとう、快楽を得るため負担をかけるというマゾの二段論法が崩れた。
 ストレートに危険なことをして快楽を得たいという状態になっている。

 範馬勇次郎は「数百メートルの絶壁に」「己の身体を転げ落とすことで身につけた耐久力」を誇っていた。(G刃牙7巻 58話)
 刃牙もマネをするつもりだろうか?
 ならば、いちおうトレーニングの体裁をとっている事になる。
 まだ、真性のマゾには堕ちていないらしい。良かった。

 刃牙は一気に階段をかけおりる。
 落下するよりも速くッ!
 加速度9.8m/s^2以上だ!
 そして、無事に着地した。

「予測は…」
「していたこととはいえ…」
「こうまで…
 退屈だなんて………………」


 普通の人間なら死んでいてもおかしくないプレイだった。
 だが、刃牙にとってはアクビがでるほど退屈な遊びである。
 範馬勇次郎との歴史的な激戦を体験してしまったので、あらゆる危険がぬるく感じてしまうようだ。
 もともとマゾ体質だったが、刺激を求めて超スーパーマゾ体質になっちゃったのか?

 連載再開の第一話でレジェンド変態っぷりをアピールしてしまった。
 真昼間から、アピールせずにいられないあたりもド変態だ。
 このままでは、命の危険だけでなく、社会的な方向に危険な行為に走るかも。
 全裸で階段をかけおりる日も近いぞ!

 そして、このエピソードは序章にすぎなかった。
 なぜなら今日は刃牙4倍祭りで、あと3話掲載されているからだ。
 無呼吸連打で、第2話へGOッッッ!


2014年3月20日(16号)
第4部 第2話「王者(チャンピオン)」 (973回)

 強さに飽きている王者は刃牙だけじゃなかったッ!
 米国の総合格闘技ヘヴィ級王者のサム・アトラスは強すぎるが故に、試合に退屈していたのだ。
 今日も対戦相手を瞬殺する。

 相手のパンチに合わせたカウンターの右フックで動きを止めて、投げる。
 顔面から落ちた相手は顔の骨が折れるほどのダメージだ。
 アトラスは追撃の体勢にはいるが、これ以上攻撃する必要は無かった。

 高度な打撃技術と、柔軟な身体から出される投げ技だ。
 もちろんパワーもあるのだろうが、技術とスピードも優れている。
 パウンド・フォー・パウンド(全階級を一階級に見立てて最強)と評されているのも納得だ。
 弱点がなく、すべての面で優れている。
 バランスの良い山本選手をそのまま強化したような感じだろうか。あ、つまり空中戦はニガテかも。

 強すぎるアトラスには闘争の喜びも、勝利の喜びもない。
 かつての範馬勇次郎みたいな状態ですな。
 油断すると自分さがしの旅に出かねない、キケンな状態といえる。
 アトラスは旅にでた。出ちゃったよ。

 行く先は、日本ッ! 範馬刃牙と闘うために!
 自分さがしでなくてよかった。
 アトラスは御老公と接触し、刃牙と闘いたいと訴える。

 アトラスは刃牙と勇次郎の親子喧嘩を動画で見たらしい。
 ネットなどで流れていたし、多くの格闘関係者が見たのだろう。
 たぶん見てないのは烈海王ぐらいだ。烈は機械に詳しくなさそうだから。
 こうなると、刃牙もけっこうな有名人になっていそうだ。
 変態行為(トレーニング)は ひかえめにしたほうが良さそうだぞ。

 なんで刃牙のほうなんだろ。
 さすがに勇次郎とは闘いたくないのか?
 そりゃ、トラックにぶちかまし勝負を挑むようなものだ。
 現代によみがえった原始人なら無事だろうが、大相撲の元大関でも死ぬ。

 現実的な相手として刃牙を選択(えら)んだってことか?
 じゅうぶんに非現実的な相手なんだけど、動画じゃ伝わらなかったんだろう。
 刃牙を倒し、つぎに勇次郎とヤる気か?

 地上最強の生物・範馬勇次郎にスペシャルホールドをキメる!
 そんなふうに考えていた時期が世界の格闘者たちにもありました。
 いまは刃牙がその標的ってコトですね。

「ところで」
「体調(コンディション)はどうじゃ………?」

「オ望ミナラ今夜スグニデモ」

ヨシッ 今夜じゃ」


 早ッ! 軽ッ!
 普通は、いきなりチャンピオンと闘ったりしない。
 実力をはかるため、中堅どころのベテラン選手と戦うものだ。
 でも、刃牙はホイホイ誘いにのっちゃう人らしい。
 王者としての威厳がないな〜

 刃牙の場合は闘って勝つことで威厳を保つのだろう。
 演出に頼らない、超天然素材の強さだ。
 親子喧嘩は多くの人に見学されちゃったので、刃牙も有名になって困っているんだろうな。
 腕自慢の相手にいつもケンカを売られて大変そうだ。

「断らんよ刃牙は」
「何時でも 何処でも 誰とでも」
「断らんから最強なんじゃ」


 御老公は刃牙の最強を保障する。
 試合にむけてコンディションを整えるとか、そういう細かい配慮すらいらないほどの最強っぷりか。
 もう、ほとんど野生動物に近い状態ですね。
 虎やライオンはトレーニングしなくても強い。

 ただ、刃牙はトレーニングをちゃんとやっているんだろうけど。
 資質と才能に加えて、努力も怠らない男、それが範馬刃牙だ。
 スキだらけに見えても、スキなど無いぞ。
 むしろ、あえて打たれるためにスキを作るぐらいだ。

 アトラスが、はじめてナマでみる範馬刃牙は、小さかった。
 だが、その姿からたちのぼるオーラはナゾの怪物クラスだ!
 じつに説明しにくい怪物っぷりですね。
 カマキリをベースにした宇宙生物って感じだ。これならピクルもビビって食べない。
 刃牙のリアルシャドーが初対面の人にも見えるようになったんだろうか。

 アトラスは、この時点で対戦相手が(おそらく)地球外生命体だと悟るべきだったのだろう。
 見た目は小さくても、範馬刃牙は 変態 怪物だ。
 かつて、ルミナ少年がみたときの刃牙は4mぐらいに巨大化した。(範馬刃牙1巻 2話
 当時とは質的に変わったのだろう。

 巨大化ってのは全生物共通の強さだ。だが、なぞの生物になるってのは未知の変化である。
 キモいのは確かだが、強いのかワカらん。
 刃牙の強さは、よりワカりにくいモノになったようだ。

 アトラスは刃牙に捕食されるのか!?
 つづきは第3話だッ!


2014年3月20日(16号)
第4部 第3話「退屈」 (974回)

 刃牙とアトラスのスペシャルマッチが開始(はじ)まるッ!
 怪物オーラを発する刃牙にアトラスはとまどっているが、勝負は待ってくれない。
 未知なる強者との闘いにたかぶるアトラスだったが、刃牙は退屈していた。

 アトラスと刃牙との体重差は倍以上ある。
 体重差はそのまま戦力差になる。これが生物界の常識だ。
 アイアン・マイケルも思いだしたように指摘していたし。(範馬刃牙10巻 74話
 だが、刃牙は非常識と理不尽を遺伝子ベルで所有している生物なのだ。
 通常攻撃も、常識も、通じない!

 アウェーにもかかわらず、観客はアトラスの声援をする。
 刃牙が嫌われている!?
 のではなく、さいきんは刃牙の試合が一方的すぎるのだろう。
 対戦相手の善戦をねがわずにはいられないほど、刃牙が強くなっている!

 やっぱ、刃牙は強くなりすぎてしまったのか。
 もう並みの相手じゃ、拳より先にアクビが出てしまうのだろう。
 アトラスは刃牙が退屈しているのに気がつく。
 かつての自分とおなじ状態だから、ワカるのだろう。
 ならば、この攻撃で目をさまさせてやるッ!

「足の甲への踏みつけに続く――――」
「至近距離からのハイキック」
「―――と ここまではフェイントだ」
「隠された"絶対"の右ストレート」


 アトラスは必殺のコンビネーションを撃ちこむ。
 足の甲はけっこう弱いところで地味だけど危険な急所だ。
 普通の試合ではあまり使わない技だろう。

 足への攻撃で意識を下に向けさせて、ハイキックだ。
 上下の打ちワケで幻惑して、必殺の攻撃をする。
 地下闘技場向けに仕込んできた技だろうか。
 だが、すべて避けられた。やる気なさそうなままで。

 ここで刃牙が反撃にでる。
 両手でアトラスの頭をつかんだ。
 まるで万力にはさまれたような異次元のパワーだった。

「人類(ヒト)の力ではなかった」

 あまりに遅かったが、アトラスが真実にたどりつく。
 体重の少ない刃牙が強い理由がこれだ。
 おそろしく単純にパワーの差である。
 パワーは、普通なら筋肉量(≒体重)に比例するはずだ。
 しかし、範馬一族のパワーは計算にあわない強さをもっている。

 刃牙はつかんだアトラスの頭をシェイクした。
 アトラスの脳が内部でゆれて、ぶつかる。
 唯一の接触でアトラスは脳震盪の沼に沈んだ。
 圧倒的な実力差である。

 勇次郎がアライ父のボディーガードを沈黙させたのと同じ技だ。(バキ30巻 266話)
 刃牙はこの技を知らないハズだ。
 あとで勇次郎に教えてもらったのか?
 それとも自分で編み出したのか?

 どちらにしても、刃牙が勇次郎の域に限りなく近づいている証拠といえるだろう。
 肉体的にも近づいているが、精神も同じだ。
 範馬勇次郎は強すぎるせいで栄光なき人生を歩んでいる。(範馬刃牙36巻 295話
 強くなりすぎた刃牙も同じ状態になったのかもしれない。

 闘ってもアッサリ勝てちゃう。
 マゾな性癖を満足させることができない。
 闘いがつまらなくなる。
 そんな負の連鎖がおきて、刃牙は闘わない戦士になってしまうのかも。

 格闘(グラップル)ニート刃牙の誕生だッ!
 ニートと ちがい働かない(闘わない)だけで、学ぶ(練習)ことはやっているけど。
 でも、このままだと毎回表紙でポーズとるだけのグラビアアイドルになってしまうぞ。
 すでにグラビアアイドル時代は通過ずみだと言うツッコミもあるだろうけど。

 アトラスとの闘いで、刃牙がもっとも苦労したのはあくびをしないような努力だったようだ。
 よっぽど退屈だったようだ。
 このままじゃ、刃牙がバトルに対して引きこもるグラビアアイドルになってしまう。
 誰か、刃牙を外の世界に連れ出してくれる人はいないだろうか?
 混迷のまま第4話につづく!


2014年3月20日(16号)
第4部 第4話「スカイツリー地下」 (975回)

 東京スカイツリー直下に、御老公と阿部総理が集まった!
 う〜む、ちょっと目を放したスキに、また総理が変わっている。
 総理がかわっても、ご老公に頭が上がらないのは同じらしい。
 逆に、御老公が不動だから、しょっちゅう変わる総理の立場が弱くなるのかも。

 総理は高いところに立つなと松尾さんにたしなめられる始末だ。
 阿部総理も資金援助とかで頭が上がらないのだろうか。
 あと、勇次郎とかの対応にも御老公の協力が必要だろうし。

 御老公たちが向かうのはスカイツリーの地下にコッソリ作った秘密基地だ。
 極秘研究のチームリーダー野々村 仁の案内で、二人は地下に向かう。
 スカイツリーの366メートルの長いエレベーターを降りると、そこには秘密基地だった!

 ムダにSFチックな研究施設だ。
 そもそも地下に作っている時点で、趣味まるだしだよ。
 れにしても、地下闘技場といい、地下好きだよね。
 となれば、あべのハルカスには関西支店(?)がありそう。
 ならば、2020年のオリンピック新会場も地下が狙われている!
 きっと地下オリンピックが開催されるな。

 これほどの秘密基地で、ナニをやっているのか?
 ジョン・ホナー氏の手により、人間のクローンを作成中だ。
 これは倫理的にマズい。
 バレたら、すごい怒られるぞ。

 独裁国とかはこっそり自分のクローンを作らせているというウワサがある。
 御老公も、ある意味じゃ独裁者だ。
 格闘王国の徳川将軍である。
 2話でアトラスに「ショーグン徳川」って呼ばれていたのは、ひそかに独立国を建設していたためか?
 水戸黄門こと徳川光圀は副将軍だから、ご先祖さまより出世した事になる。

 クローンを作っちゃったものはしかたがない。
 では、誰のクローンを作ったのか?
 勇次郎か?
 量産型・勇次郎を作っていたりして。

 御老公は、あまりもったいぶらずクローン元を教えてくれた。
 熊本からお越しの……

「宮本武蔵さん」

 日本史史上で最強の剣士とも言われる宮本武蔵だと!?
 みんなが知っている有名人だ。
 ピクルにつづいて、過去からよみがえる最強戦士である。

 刃牙を飽きさせないための涙ぐましい技術貢献だ。
 退屈している刃牙も、宮本武蔵と聞いたら外出せずにはいられまい。
 クローン武蔵は、ちゃんと強いのか?
 やっぱ、日本刀を装備しないと実力を発揮できないのだろうか。
 いくら宮本武蔵であっても刀がなければ、素手の本部以蔵ぐらいの強さになりそうだ。

 刃牙が強いのは、その肉体的な素質による。
 それを3話で確認した上で、肉体的に強い人間をつれてきたワケだ。
 問題は武蔵の素質がどの程度かってコトだけど。

 武蔵の身長は六尺(約180センチメートル)で、当時の平均を大きく上回る巨体だった。
 司馬遼太郎『真説宮本武蔵 (講談社文庫)』によれば、額に一撃をくらっても死ななかった頑強さもあるらしい。
 そういう意味で肉体的素質はある。

 ふと考えると、範馬刃牙には父・勇次郎がいて、祖父・勇一郎もいる。
 その父、そのさらに父は?
 つまり範馬の先祖はどこにつながるのだろうか?
 まさか、宮本武蔵が範馬とかかわっていたりして……

 『刃牙道』それは刃牙が歩む道の物語だろう。
 もしかしたら、範馬が歩んできた道をたどる物語になるのかもしれない。

追記 (14/3/26)
 再ッ開ッ!
 刃牙、再開ッ!

 というワケで刃牙の連載再開ですよ。
 水曜日に寝るとき、高ぶりがあって寝つけない感じを、久しぶりに味わった。
 そして、刃牙の読後のあの感じ。
 このやっちまった感ッ!
 次回が楽しみでワクワクというより、次回から大丈夫なんだろうかと言うドキドキ感が刃牙再開を実感させてくれた。

 ついに宮本武蔵まで出しちゃったか。
 宇宙人出されるよりはマシなんだが、大丈夫なのか、武蔵よ。
 新武蔵(仮)にかんしては、良い・悪いよりも、反応しちゃっている時点で敗北した感じがする。
 ツッコンだら負けってヤツだ。

 当サイトでも、掲示板blogコメントがいつになく盛況です。
 やっぱ、最大級のインパクトだったな。

 刃牙道の2〜4話は、起承転でけっこう基本に忠実な気がする。
・起:総合格闘技のチャンピオン登場
・承:主人公はもっと強く、強すぎて退屈している
・転:ライバル登場。宮本武蔵はじめました

 転があまりにも転がりすぎてワカりにくいけど、初見さんにも優しい構成だと思う。
 1話は袋とじだから、最初に読む必要がない内容なんですよね。
 むしろ、3話のオチを楽しむためには、あとから読んだほうがいいぐらいだ。
 新規読者層を貪欲に狙っている感じですね。
 とりあえず、現代に宮本武蔵がよみがえったというネタの拡散で広報活動だ。

 板垣先生のインタビューで「彼が登場するに至るプロセスが、俺の専門外というか、知らない世界」と言っていた。
 これが宮本武蔵のクローン誕生ってことですね。
 ミイラからクローンを作る過程がけっこう詳しく描写されていたけど、正直、あまりいらん情報と言う気がする。
 クローンなんて、雷に撃たれて偶然成功でじゅうぶんですよ。

 板垣恵介×山本"KID"徳郁 超雄対談で言ってた刺青キャラはアトラスのことだったのか。
 アトラスはMMA(日本やアメリカにおける総合格闘技の略称)のチャンピオンだ。
 モデルはたぶんUFCですね。
 板垣先生、対談でUFCをメチャメチャほめていたんだけど、強さが伝わりきってない気がする。
 これじゃ、ムエタイと同じように弱いと誤解されるぞ。

 アトラスはヘビー級ボクシング王者に匹敵するステータスを持っていたハズだ。
 たぶん、ガーレンと同じぐらいの強さじゃなかろうか。
 アナコンダにも勝てる!
 ちょっと、アトラスがナイスファイトする姿も見てみたかった。

 さて、今後の展開ですが板垣先生のインタビューでは、新武蔵が既存キャラと絡むようだ。
 最初にぶつかるのは、武神か!?
 いっぽう勇次郎はしばらくお休みですかね。4話で一度も勇次郎の名前が出ていなかったし。
 刃牙と濃密なコミュニケーションした余韻にひたってバカンスを楽しんでいそう。

 あと、ひとつ確信していることがある。
 これだけデカい爆弾を落としたのだ。
 しばらく、烈海王ボクシング編は放置だな……


2014年3月27日(17号)
第4部 第5話 ジョン・ホナー (976回)

 最先端科学で宮本武蔵のクローン体を作りだす!
 バキシリーズ最新作の刃牙道はとんでもない展開からはじまった。
 なんかもう、やっちまった感が漏れだしている。
 どうなる、どこへ行く!?

 2XXX年 春、熊本県竜田町に埋葬されていた宮本武蔵の遺体がぬすまれた。
 いきなり犯罪行為で幕があけた。
 龍田町と字が微妙にちがうのは、時空間のゆらぎだろうか。
 安部総理と阿部総理の違いみたいな感じで。

 今回は、その武蔵復活プロジェクトの秘められたエピソードが語られる。
 もちろんBGMは『地上の星(※ 音出ます)(AA)でッ!
 プロジェクトXのXとはッ!
 二本の刀を交差した姿ッッ!
 すなわち、宮本武蔵のことを意味するのだッッッ!

 プロジェクトメンバーのひとりであるジョン・ホナーがティラノサウルスの背骨を入手したのは、1986年夏のことだった。
 外から見ているだけじゃ、ガマンできん。
 化石を割り、内部組織を取りだすッ!
 そして、DNAの採取に成功した。

 化石って、割れてバラバラに埋まっていることが多いので、割るまでもない気がするのだが。
 初期に見つかった恐竜のイグアノドンは、全身骨格が見つかるまでイロイロな誤解があった。
 食べ終わったケンタッキーフライドチキンの骨を集めて、鳥の姿を再現するような作業らしいぞ。

 ジョン・ホナーが論文を発表した直後、御老公が接触してきた!
 目的は宮本武蔵の復活だッッ!
 人間のクローンは倫理に反している。
 でも、作りたいッッッ!
 科学者は、真理の追究を最優先しちゃう生き物なのかもしれない。

 御老公とジョン・ホナーの出会いが2005年だ。
 ジョン博士は約20年間も化石の研究をしていた計算になる。
 遺伝子を取り出すだけでも難易度が高かったようだ。

 2005年の東京スカイツリーは、やっと候補地がきまったころである。
 すでに地下には設備をつくっていた。
 最大トーナメントが始まる前から、武蔵復活計画が進んでいたってことか?
 そもそも、現在は何年なんだろう。2014年であっているのか?

 ここで、東京スカイツリーの豆知識が出てくる。

・地上の電波塔はカモフラージュである
・高さ634mは宮本武蔵が由来である
・ゆるやかな螺旋をえがくフォルムは、DNA 遺伝子を暗示している
・そして、天頂から1000m下、地下366mには宮本武蔵のクローン体が眠っている


 今日から自慢でる豆知識だ。
 否、からッ! できれば、酒の席でッッ!
 飲みはじめではなく、かなり酒がすすんだあたりを狙って自慢しよう!
 そして、ウムを言わせず、このまま6話に突入するのだった。


2014年3月27日(17号)
第4部 第6話 予感 (977回)

 愚地克巳が渋川剛気のエリをとっていた。
 若き天才空手家の愚地克巳は右腕を失ったコトで、新たな個性(オリジナル)を手に入れつつある。
 だが、相手は生きた伝説の達人・合気道の渋川剛気だ。
 克巳の師であり義父でもある愚地独歩も渋川剛気に敗北している。
 いままでの克巳であれば、勝ち目はなさそうだが……

 克巳は視線を横に向け、目を合わせていない。
 たいがいの武術・スポーツでは相手の目をみろと指導される。
 相手の目をみると、動作を読みとることができるのだ。
 目と目で通じ合うというか、相手の精神状態がなんとなくワカる。

 しかし、自分がワカるなら、相手もワカる、よね?
 なので、近代的なスポーツや護身術では目じゃなくアゴのあたりを見よと指導する場合もある。
 克巳が目をそらしているのは、読まれることを避けるためだろうか?

 よそ見をしながら、不意討ちの上段右廻し蹴りだッ!
 達人はエリをつかんでいる克巳の左手を肩で押す。
 克巳が崩れた。
 タイミングなのか、角度なのか、相手をつかむことなく投げた。
 これが達人・渋川剛気だッ!
 いまだに健在ッ! アフリカ象だって投げ飛ばせそう!

 宙をまった克巳はエリをにぎる手をはなし、蹴りで反撃した。
 蹴りは渋川先生のほほをかすめる。
 達人ですら冷や汗を流す一撃であった。

 ちょっとした稽古だったようだが、克巳も渋川も得るものがあったようだ。
 克巳の成長はすさまじく、それでもまだ紙一重で達人には届いていない。
 って、ところですかね。
 渋川さんが本気で脅威を感じたら、練習中でも容赦ない技を仕掛けちゃいそうな気がする。
 まだ、そこまで本気にさせていないってコトですね。

 で、克巳はかなり進化しているようだ。
 投げられた所から、反撃する。
 空中での身体コントロール能力が高いってことだ。
 片腕になり、バランスが狂ったコトで、不安定ゆえの高速移動が可能になったのかも。
 普通の人間とはバランスが違うので、達人ですら御せない。
 そんな異形の技が生まれつつありそうだ。

 もうひとつ気になるのは、克巳がエリから手をはなせたコトだ。
 合気道では、相手をつかまずに投げる技が有名だ。
 相手がつかんだ手を、なぜかはなすことができず、投げられてしまう。
 技をかけるほうが、相手をコントロールすることで可能らしい。

 克巳は、自分の意思で手をはなしている。
 どんな方法を使ったのだろう?
 最初から投げられる気で動いていたのか?
 とにかく、克巳はふたたび天才の称号にふさわしい男になりつつあるようだ。


 空手神心会本部で、克巳と渋川はお茶を飲みつつ、仲間たちの近況報告をする。
 独歩は滝浴びを始めた。
 本部以蔵は山籠りをはじめたらしい。
 古い武道家の二人は修行も古風ですね。

 って、本部ッ!?
 我々、解説系ファンサイトにおいて解説王・本部以蔵の名は絶対だ。
 広く深い知識と、その知識に支えられているのに当たらない予想、そして知識があるのに勝てない戦績を誇っている。
 いわば、解説に特化した 究極の解説家だ。

 でも、武器を使用するとなぜか急に強くなったりする。
 達人・渋川剛気の目を奪った強敵の柳龍光に武器を使用して勝ってしまったこともあった。(バキ18巻 155話
 今回の山籠りでも木刀を使用している。
 うん、武器をもっているなら安心だ!

 先週のチャンピオンはセブンイレブン限定のクリアファイルがついていた。
 で、そこに本部さんもいたんですよ。
 えっ、本部さん出ていいんだ!
 そしたら、本編にも登場じゃないですか。
 こりゃ、くるね。本部時代がよぉ。

グラップラー刃牙完全版 8―BAKI THE GRAPPLER (少年チャンピオン・コミックス)
 ちなみに、クリアファイルに使われていた絵は↑これです。
 完全版8巻の本部さんだ。
 本部さん、表紙になっても大丈夫だったのか……

 鎬兄弟も負けていない。
 弟の昂昇はサンドバッグをひたすら切り裂いている。
 兄の紅葉は筋トレ三昧だ。
 ふたりとも、自分のストロングポイントを磨きぬいている。

 鎬兄弟は不思議なもので、長所と短所がほぼ反対だ。
 昂昇はスピードとキレがあり精神力もあるのだが、パワーがなく打たれ弱い。
 紅葉はパワーとタフネスに優れているが、実戦経験と精神面に難がある。
 お互いに教えあえばいいのに。
 でも、短所の克服より長所を伸ばすほうが個性が磨けてイイのかも。

 刃牙の異母兄であるジャック・ハンマーはさらにドーピング量を増やしているそうだ。
 ジャック兄さん、もうクスリはやらないって言ったのに!
 いや、言って無かったか?
 とにかくクスリからは抜け出せていないようだ。

 オリバも、筋トレが加速しまくっている。
 う〜ん、オリバが筋トレしちゃうと紅葉の立場がないんだよな。
 同じパワー系でもオリバのほうがずっと上だ。
 紅葉は医学知識をイカして、個性をアピールするしかないか?

 おなじくパワー系の花山薫は なにもしていない。
 自分が強者であると確信している花山は、あえてトレーニングしないのだ。
 なにがあっても不動である。
 テレビ東京なみの通常営業っぷりだ。

 ちなみに、烈海王は渡米中なのでよくワカらないらしい。
 ボクシング王者に挑戦という偉業に挑戦中なんだから、気にしてあげて!
 すごい除け者あつかいだな。
 克巳はこっそり知っているのかもしれないが。
 烈さん、電話もメールも使えこなせるのか疑問だから、探偵やとって尾行するぐらいはしていそう!

「儂ら………」
「何か予感しとるぞ」


 天変地異を感じ取った動物が逃げ出すように……
 戦士たちは、なにかを感じとり、体を鍛えはじめたのだ。
 逃げる、とかじゃないあたり、どうしようもなく戦士ですね。

 そして、範馬刃牙も巨大な鼓動を感じていた。
 ついにクローン武蔵の心臓が脈打ちはじめたのかッ!?
 6話まで動きを見せていない範馬勇次郎の動向も気になるところだ。
 伝説の剣豪・宮本武蔵と最初に出会うのは、誰になるのかッ!
 へんに武器をもっている本部の将来が暗い気がしてならない。

追記 (14/4/2)
 宮本武蔵の復活に、各地の格闘士たちが反応している!
 本部さんも反応できていて良かった。
 姿を見せない加藤とかは反応できているんだろうか?
 オリバなんて米国で反応してんのに。

 武蔵に反応している人をみると、グラップラー刃牙時代からの人ばっかりだ。
 オリバだけがバキで初登場で、のこりは全員アニメにも出演できた組みですね。
 あ、オリバも特別編に出てきたので、アニメ組か。

 キャラクター的には、バキ・範馬刃牙って不作だったのだろうか。
 死刑囚5人組とか濃いヤツだったけど、イロイロしぼりきって、もうカスだけになっている感じだ。
 アライJr.は、徹底的にチャンスを与えられたけど、見事に羽ばたけなかった。
 21世紀のガッカリ大賞、暫定一位ですよ。
 武蔵の鼓動を感じ取れない人の第一候補はアライJr.だ。

 範馬刃牙でデビューした戦士の代表はピクルだろう。
 ピクルは個性的なんだけど、強すぎて小回りがきかない。
 そのへん考えるとオリバって、使い勝手のいいキャラなんだろうな。

 さて、宮本さんはバキシリーズの新たな柱になることができるのだろうか?
 実在の武蔵はけっこうクセのある性格だったようだが、クローン体も性格を引きついでいるかも。
 でも、バキ世界ではキッツい性格の人があふれかえっている。
 普通にキツい性格だと埋没しちゃうかもな。

 予想外にマジメで誠実な人だったりして。
 思い返して見ると、バキ世界に誠実な人っていないのかもしれない。
 本当に弱肉強食の世界だな……


2014年4月3日(18号)
第4部 第7話「鼓動」 (978回)

 宮本武蔵のクローン体を現代によみがえらせる!
 神をも恐れぬ大胆な計画が極秘にすすめられていた。
 ヒミツなんだけど、超一流の戦士である範馬刃牙は武蔵の鼓動を確かに感じている。

 一流は一流を知るってヤツですね。
 自分を痛めつけることが目的になっているんじゃないかと言うような激しいトレーニングによる幻聴って気もしますが。
 地下で猛特訓すると酸欠になるよ。

 鼓動の主は誰かッ!?
 刃牙の脳裏に強者たちの顔が浮かぶ。

・父であり地上最強の生物・範馬勇次郎ッ!
・素手での喧嘩にこだわる超握力のヤクザ、喧嘩師・花山薫ッ!
・生きながら伝説となりつつある合気柔術の達人・渋川剛気ッ!
・戦場で勝ち抜いてきた超実戦派の傭兵・ガイア!
・柔術と解説の二刀流! 実戦柔術の雄・本部以蔵ッ!
・地上最強の空手を体現する武神・愚地独歩ッ!


 って、本部が入っとるッッッ!(思わず"ッ"が3つッ!)
 なみいる強豪のなかから本部をチョイスするとは……ッッ!
 ……刃牙め、やりおるわい(にやり)。

 でも、普通に考えて最強ランキング10位以内に入りそうな、ピクル(現代によみがえった恐竜時代の原始人)やオリバ(筋肉大魔神)郭海皇(中国武術の頂点146歳)、烈海王(中国武術の若手No.1)がいない。
 本部が彼らより上なワケないんだが……
 日本人限定なのか?

 武蔵の鼓動は日本的な和のリズムなのかもしれない。
 尺八とか琴の音がリズムに入っている。
 ナニを言っているのかワカらないだろうが、私もナニを言っているのかワカらないので安心して欲しい。

 刃牙は強者の顔を思い浮かべるが、彼らとはちがうと感じるのだった。
 おっ、愚地克巳(隻腕空手を完成させつつある男)と、鎬高昇(斬撃空手の使い手)も入ったか。
 やはり日本人限定なのかもしれない。
 刃牙め、いいカンをしている。

 克巳や昂昇よりも先に本部の顔を思い浮かべた。
 つまり「本部 > 克巳 昂昇」って評価なんだろうか。
 武器さえもてば、こうなるかもしれないが……

 いや、刃牙は感じているのだろう。
 これから起きるであろう闘争には、本部の解説が欠かせないと言うことをッ!
 克巳や昂昇は本部よりはるかに強いだろうけど、解説じゃかなわない。
 宮本武蔵との闘いに必要なのは、解説だッ!

 あと、ガイアが入っているのも興味深い。
 傭兵であるガイアこそ、現代の武士といえるかも。
 武蔵との闘いが戦争だとしたら、ガイアがいちばん活躍できそうだし。


『20XX年4月… 細心の注意の下』
『剣豪 宮本武蔵の脊髄部分が摘出される』


 武蔵の背骨は、まるで大型猫科のそれッ!
 人間とは思えない形状であった。
 武蔵よ、おまえもかッ!

 範馬一族は肉体が一般人とちがっている。
 刃牙は脳が鬼みたいだ。(範馬刃牙23巻 184話
 勇次郎は骨格が鬼っぽい。(範馬刃牙26巻 211話
 武蔵も、そういう系統の人だったのかも。
 つまり、武蔵も範馬一族だった可能性がある!

 よみがえる武蔵はどんな風貌をしているのか!?
 きっと濃い顔立ちをしているんだろうな。


2014年4月3日(18号)
第4部 第8話 受精 (979回)

 武蔵のクローン核が受精したのは、11ヶ月と10日前だった。
 どうやって、クローン核を作ったのかとかの肝心な話はないが、とにかく成功じゃ!
 iPS細胞みたいなことをやったんだろうな。

 で、刃牙は今日も地下闘技場で闘っていた。
 相手は黒人ファイターだ。
 左の平拳で刃牙のほおを打ち抜く。
 刃牙は打たれながら、反撃の蹴りを腹に打ち込んでいた。

 攻撃速度がまるでちがう!
 敵の攻撃が当たったあとなのに、刃牙のほうが蹴りを撃ちおえて構えを戻している。
 打たれたのも、ワザとだろうか。
 刺激が欲しいんだろうな。刺激というか、痛みか?

 闘いながらも刃牙は退屈でアクビをガマンしていた。
 最近の刃牙は、40キロぐらい走りながらでも退屈でアクビが出てしまう。
 ちょっと気の毒な状態だよな。
 究極の美味を食っちゃったせいで、どんな料理を食べても美味しくないみたいな状態だ。
 刃牙は今日も栄光なき勝利を重ねる。

 退屈している刃牙に、御老公は武蔵をプレゼントする気だ。
 脅威のスピードで成長した武蔵はすでに成人なみの体格になっている。
 武蔵の再誕は近い!
 次回につづく。


 宮本武蔵は、やっぱり肉体が普通じゃないっぽい。
 クローンをつくる価値があったってことですね。
 でも、それならピクルのクローンを作れば良いと言う気もしますが。
 そもそも、勇次郎のクローンを作ればいいんだろうけど。
 勇次郎だって強敵に餓えているんだから精子だろうと受精卵だろうと提供してくれそうなんだけど。

 もしかすると、勇次郎は自然主義者で人工授精とかを認めていないのかも。
 ジャックに対して冷たいのも、クスリに手を出したからだったりして。
 だとしたら、自分のクローンなんて大反対だろうな。
 海原雄山なみの自然食品派だ!
 勇次郎の食卓には、味の素などないッ!

 それにしても、みっちゃんには倫理観が見事にかけている。
 極端な言いかたをすると、クローン武蔵は刃牙にボコられるために生みだされた。
 本人の人格を無視して、ボコられるために作られる。悲しい存在だ。
 刃牙に殴られて、用が済んだらどうするのだろう。賞味期限の切れた弁当のように捨てるのか?
 そんな生命を生み出そうとするのは、やっぱり人の道から外れている。

 もしかして、刃牙道とは刃牙が人の道について説教する話なんだろうか?
 でも、退屈してアクビをこらえながら、人の腹を蹴り倒す行為をしている限り、刃牙も人の道をとけなさそうだ。
 刺激を得るためなら、刃牙も悪魔に魂を売っちゃいそうだよな。

 そんな刃牙も、勇次郎との親子喧嘩から11ヶ月以上がたっているようだ。
 つまり、年齢が19歳ぐらいになっているってコトか。
 留年していなければ、高校を卒業している年齢だけど……

 まだ、学生やっているみたいだし、これはダブったな。
 刃牙さんよ、退屈しすぎているのなら、勉強しておけよ。
 いまのままだと、「クローンって何? 」と質問することになるぞ。

追記 (14/4/9)
 刃牙道は三週にわたって約200ページの大攻勢でスタートしたんだけど、4話(100ページ)から先がほとんど進んでいない。
 次回から定常運転だけど、ちゃんと話進んでくれるんだろうか?
 4話で宮本武蔵のクローンをぶちあげた後から、読んでなくてもなんとか話がつながっちゃいそうだ。

 クローン武蔵の目覚めないっぷりは、イギリスで賭けの対象になってもいいレベルですよ。
 まだ、二週ぐらいは目覚めない……ハズ!
 いい加減、次回目覚めてもイイはずだけど、まだ焦らすとみた。
 きりよく10話で目覚める!
 下手な新連載なら打ち切られるようなペースで目覚めるんだぜ、武蔵ってのはよ。

 インタビューで新キャラがレギュラー陣にどう絡むのか見たいと言っていた。
 宮本武蔵がおとなしく目覚めるとも思えない。
 きっと培養液から脱走してとりあえず出会ったムエタイ戦士をボコるんだろうな。
 いや、教育もなしに外にでても言葉すらしゃべれないか。

 これだけ引っ張って武蔵の復活に失敗したら、みっちゃんがスカイツリーを爆破するぐらいにキレそう。
 最近、イロイロと偽装の問題がでてきている。
 宮本武蔵のクローンが上手くいかず、ジョン・ホナー博士が偽装していたりして。

「じゃあ、この武蔵は誰のクローンなんじゃッ!?」
「たまたま路上を歩いていた元K-1戦士を金属バットで殴って気絶させて細胞をいただきました」
「元K-1戦士……」
武蔵選手です。細胞を取りましたが、判定では負けました」
「どおりで、クローン武蔵がずっと顔を見せなかったワケじゃ……」

 はじめて見たクローン武蔵の顔はK-1戦士のほうの武蔵にそっくりであった。

 その直後、スカイツリーは天辺634mから地下366mまで1000mの大爆発を起こす。


2014年4月10日(19号)
第4部 第9話「出産」 (980回)

 スカイツリーの地下で極秘にすすめられているプロジェクト634、――――宮本武蔵クローン計画であるッ!
 強いものの存在に敏感な戦士たちは、花粉症の人が春を感じ取るかのように、はやくもナニカを感じていた。
 勇次郎が誕生したときは、世界の指導者たちが核武装しようと思いたった。範馬刃牙 2巻勇次郎誕生
 武蔵誕生で、北朝鮮あたりは新型ミサイルを開発しなきゃと思いはじめているかもしれない。
 いや、そんなコトないか。あの人、ニブそうだもんな……

 さて、戦士たちはナニカを予感して身体を鍛えずにはいられなかった。(6話
 鎬紅葉は筋トレだ。愚地独歩は瀧にうたれている。ジャック・ハンマーは再度の骨延長手術だ。
 内容については、あとでふれるとして……、ふれるというか全力ツッコミですが。
 とりあえず、彼らに共通する現象があった。
 それは、アクビだ!

 肉体への負荷などで襲ってくる絶大な苦痛のなかでも、アクビがでる。
 なぜか退屈しているのだッ!
 だが、なんかおかしい。
 宮本武蔵の復活を感じ取っているのなら、戦慄するとかじゃないだろうか?
 みんな余裕もちすぎだぞ。

 新たなる強敵が出現する予感に  →  肉体が退屈してアクビをしている。
 なんか筋が通っていない。
 世界の指導者たちもアクビが止まらないのだろうか?
 そのほうが、平和そうでイイんだけど。

 戦士たちは宮本武蔵を渇望するからこそ、武蔵がいない現在に退屈しているのかも。
 どこへ行っていたンだッ ソードマスターッッ
 俺達は君を待っていたッッッ 宮本武蔵の登場だ!
 みたいな感じで、登場を待ちわびているのかも。
 TVのボクシング中継は試合がはじまるまでがクソ長い みたいな感じで、みんなアクビをしているのだろう。

 さて、みんなが無意識に待ちのぞんでいる宮本武蔵がついに誕生する。
 培養液からの出産だ!
 ちょっと雑な感じで培養液タンクからヒネりだされる。
 タンクからボトって感じに落とすっぽい。
 排液して安全に出すって発想ないのか!?

 とにかく、該当年齢32歳6か月の宮本武蔵が現代に誕生しようとしている。
 もうチョット若くても良かったと思うんだけど。
 うっかり外にだす時期を間違えちゃったのか?

 とにかく、これで みんなのアクビが止まるハズだ。
 死産じゃなきゃイイんだけど。
 生れ落ちた瞬間、頭が地面にぶつかって首をグキっとやっちゃったら最悪の事態だぞ。
 次回につづく。


 宮本武蔵がついに復活しそうだ。
 最初の犠牲者はだれになるのだろうか?
 今回、出てきた鎬紅葉、愚地独歩、ジャック・ハンマーが危ない気がする。
 とりあえず本部さんは山籠り中なので、スカイツリーの地下にいる武蔵と簡単にあえないハズだ。

 今回登場した三人は、それぞれに強くなろうとしている。
 鎬紅葉は相変わらずの筋トレ三昧ですね。
 十字懸垂・ベンチプレス・100mダッシュと全身をバランスよく鍛えているようだ。
 持久力よりも、最大出力を重視しているっぽい。

 鎬紅葉は超医者(スーパードクター)であり、その医学知識をつかって自分の超肉体を作りあげた。
 だが、超肉体系の人はけっこういるので、紅葉の優位性がどんどん低下している。
 どっちかといえば、医学知識を伸ばしたほうがイイんじゃね?
 そんなワケで、筋トレより脳トレとかやったほうがイイと思います。

 紅葉は強くて個性的な戦士だ。
 でも、戦いでなかなか勝てない戦士でもある。
 ふりかえって見ると、試合じゃ一回も勝ったことないんだよね。
 今度こそ活躍して欲しいのだが……
 宮本武蔵と闘ったら、確実に負けるんだろうな。

 愚地独歩は滝浴び中だ。
 科学知識で肉体を鍛えあげる紅葉と対照的に精神修練って感じですね。

 瀧にうたれても肉体は強くならない。
 苦痛を和らげるため、脳内麻薬が出まくってなにかに開眼する可能性はありますが。
 つまり、独歩は肉体強化と言うよりも肉体運用の向上を狙っているのだろう。
 シンプルに言えば、新技を開発しようってことですね。

 紅葉が肉体強化を狙い、独歩は技巧を磨こうとする。
 武神と呼ばれる空手の達人・愚地独歩らしい行動だ。
 宮本武蔵の時代から、武術はどれだけ進歩したのだろうか?
 失ったものと得たものがあるはずだ。
 達人と宮本武蔵の闘いは、武術史的な観点からもとても興味深い。

 で、ジャック・ハンマーが再度の骨延長手術を某大学医学部付属病院で受けている。
 身長目標値は2m43cmだッ!
 刃牙世界で数字が判明している最大戦士アンドレアス・リーガンの2m40cmを超えたッッ!
 文字通り最大最強の戦士を目指す気か!?

 ただ、刃牙世界では巨人って勝てないンですよ。
 それはもう、ムエタイ、ブラジリアン柔術、ロシア人につづいて勝てない。
 いや、リーガンはロシア人のタクタロフに腕折られているから、ロシア人より勝てないと言える。
 一度、ムエタイと巨人をならべて、さぁどっちが弱いと戦わせて見たいレベルだ。

 背を高くするだけじゃナニも解決しなさそう。
 だいたい、最初の骨延長で2m10cmオーバーになっても、あまりイイこと無かったでしょ。
 ロシア人に勝って、アライJr.をボコっただけだ。
 その後、パワーアップしたアライJr.は、刃牙にボコられて大泣きして二度と顔を見せなくなったんだぞ。
 ジャックなら、背のばさなくても勝てたよ。

 そんなワケでジャック・ハンマーについては心配でしかたがない。
 背を伸ばすよりも、ちぢめたほうが良かったンじゃないか?
 40cmぐらい削って「刃牙より小さくなってるッ!?」と、ビビらせてやればいいんだよ。

 ジャック・範馬(ハンマー)も範馬勇次郎の息子だ。
 範馬の遺伝子を持つ戦闘のサラブレッドである。
 だが、ドーピングに骨延長と科学にたよりすぎている。
 これは、繊細な懐石料理にマヨネーズをぶちまけるような仕業なのだろうか。
 太く短く生きようとしているジャック・ハンマーの体型が、むしろ細長くなっているのは皮肉な展開だ。

 クローン武蔵は、彼らのアクビを止めるのだろうか。
 そして、まだ延長中で寝たきり生活のジャック・ハンマーは祭りに間に合うのだろうか?
 このままだと、またTV中継を見ながら泣くことになりかねないぞ。
 ジャックよ、早く退院するんだッ!

追記 (14/4/9)
 ついにクローン武蔵が出産だ!
 でも、クローン体じゃ技術知らないワケだし、あまり強くないよな。
 そこは板垣先生のムチャ理論でなんとかしてくれそう。そのためにもあまり生物の勉強しない方が良いと思います。

 宮本武蔵という素材は超一流だ。
 あとは、これをどう育てるのだが……
 思い切って本部さんに預けてみたらどうか?
 話題にのぼっている戦士たちのなかで、もっとも武器に精通している人だし。

 それに最初が本部だったら、ガッカリした結果になっても、次があると希望がもてる!
 ジャック・ハンマーに預けて失敗したら、薬漬けになっているから再起が難しい。
 リハビリからはじめないとダメだ。

 などと、武蔵育成計画を考えるとなかなか楽しい。
 徳川さんはプロモーターからトレーナーに転職したいのかも。
 つまり「強いヤツらの戦いが見たい」から「強いヤツを育てたい」という欲望の変化だ。
 最高の素材を、オレ理論で最強に育てたい! ……なんかスマフォのゲームみたいだ。
 でも、現実の欲望をフォローするってのには需要があるハズ。

 現代によみがえる宮本武蔵という妄想だけでなく、宮本武蔵に現代の技術を教えると言う妄想も満たせるのかも。
 それだけでなく、既存戦士のパワーアップと言う妄想も満たして欲しいなー
 本部さんに武蔵細胞を注入して、二刀流本部の誕生とかできないんですかね。

 オバマ大統領の訪日に備えてSPが訓練しているというニュースが流れてた。
 SPと言えば天内を思いだす。
 本来なら死刑囚編でこそ活躍できたであろうキャラなんだよな〜。
 今度こそ復活するか?


2014年4月10日(19号)
第4部 第10話「最強という言葉」 (981回)

 宮本武蔵のクローン体を作りあげるッ!
 神や倫理も恐れぬ極秘プロジェクトも、ついに佳境をむかえた。
 培養タンクから、クローン武蔵が出産する!
 武蔵がボチャっと落ちた。

 横たわる武蔵は無言だ。
 ちゃんと自立呼吸できているのだろうか?
 いちおう擬似出産というスタイルで生みだしているのだから、産声で肺呼吸をはじめる必要がありそうなんだが。

 クローン武蔵は診察台(?)に横たえられている。
 全裸でッ!
 台がムキだしなんですが、マットとか敷いてもらえないですかね。
 あと、股間もムキだしだ。
 パンツとか、はかせてもらえないですかね。

 武蔵は培養液のなかで髪もヒゲもツメも伸び放題だった。
 ヒゲは意外と伸びてないな。
 けっこうヒゲのうすい人だったのかも。
 なんか、男性ホルモンのカタマリみたいな人で、ヒゲもスゴイかもと思っていたのだが。
 たとえば、三国志の関羽ぐらいに。(ヒゲありすぎ)

 みんなは、クローン武蔵のツメを切る。
 ニッパーっぽいものを使う。
 そんなに武蔵のツメは丈夫ってコトなんだろうか。
 全身凶器っぽい! これは強さが期待できそうだ。
 ところで、股間の凶器が出しっぱなしなんですけど。

「なんか」
「この手デカいことはデカいけど」
「意外にフツウっぽいというか…」


 そりゃアンタ、ずっと液につかっていたんだ。
 ハシももったことない。
 赤ちゃんの手ですよ。
 刀をにぎったタコとかも無い、まっさらな手だ。
 あと、陰部もまっさらに さらしっぱなしですよ。

 そろそろ、出しっぱなしの陰茎と向き合おうか。
 誰も隠そうとしていないから、こちらもツッコまないワケにいかない。
 もっとも、隠したら怪しんでツッコムんですけど。

 デカカァァァァァいッ説明不要!!
 手よりチ●コの大きさにビビるよ。
 なんで誰もそこにふれない。
 ココだけでも最強という存在感がある。

 あと、武蔵にはスネ毛がありますね。
 15歳の花山にもスネ毛があったのだが、19歳になったら無くなっていた。
 身だしなみを考えて脱毛したのだろうか?
 力士は激しい稽古でワキ毛などがすりきれてしまうらしい。
 花山も激しい脱ぎかたをするので、自然に脱毛しちゃうのかも。

 とにかく、見た目は最強っぽい宮本武蔵が誕生した!
 いや、まだ眠っているからノーカウントだな。
 最低限、自立歩行しないと目覚めたとはいえない。
 クローン武蔵の覚醒はいつになるのだろう。
 あと、パンツはかせてあげてッッッ!


 そのころ、花山薫はアクビをしていた!
 素手喧嘩(ステゴロ)にこだわるヤクザ・花山薫は、根性の特攻隊長・柴千春と飲みにきている。
 アウトローな二人がそろうとキケン度があがるな。
 だが、花山はアクビが止まらない。

 クローン武蔵の製作を受けて強者たちはアクビをするようになっている。
 花山にも症状がでていたようだ。

 だが、柴千春はアクビをしていない。
 う〜む、千春は有資格者じゃ無かったのか?
 キケンの察知を根性で押さえ込んでいるのかも。

 自分のとなりで花山がアクビを連発している。
 この状況が千春にとって腹立たしい。

「自分が退屈させてんなら消えちまいましょうかッッ」

 千春が吼えた!
 花山に憧れているが、ただ背後にしたがうのではなく、対等の立場で並び立とうとする気概を感じる。
 範馬勇次郎がストライダムを側近とするために、挑戦しろといっているようなものだ。(範馬刃牙23巻 188話

 花山は自分が退屈しているのは千春のせいじゃないと言う。
 おととい拳銃(チャカ)もった男に襲われたのだが、そこでもアクビをしてしまったらしい。
 相手の攻撃にたいして防御をしない脅威のタフネス・花山薫でも銃で撃たれたら厳しいのだろう。
 花山の身体には弾痕があるから、過去に痛い思いもしたんだろうな。

 しかし、そんな状況でもアクビがでちゃう。
 花山はアクビをしながら相手の拳銃ごと相手の手を握りつぶすのだった。
 口が開いていると、噛みしめられないのでパワーが半減すると言いますが……
 そんな状態でも軽々と拳銃を破壊できてしまう。
 花山薫、やはり恐ろしい男だ。

 花山に気づかわせてしまった。
 柴千春は申し訳なさで涙する。
 任侠の世界だから、義理と人情で熱いヤツらだ。

(この退屈……)
(あの人の前だと…)
(どうなるんだ…………)


 花山が思い浮かべたのは地上最強の生物・範馬勇次郎であった。
 15歳のとき、勇次郎に挑み、実力の差を思い知らされている。
 実力の差、というより単純に腕力の差を見せつけられた。
 この地球上で、もっとも強い生物の前でも退屈なのだろうか?

 なんか今日の花山はいつになくデンジャラスライオンだ。
 自分から千尋の谷に飛びこむライオンと言うか、地雷原を歩きたがるライオンってところ。
 花山に限らず、誰も範馬勇次郎に勝てるとは思えないのだが……
 拳銃を前にしてもアクビがでてしまうのだ。
 ならば、拳銃よりキケンな刺激を受けるしかあるまい。

 思いたった花山は行動が早い。
 武蔵クローン計画でている御老公に直談判だ!

 範馬勇次郎と試合がしたいッ!
 まさかの、スペシャルマッチ依頼だ!
 なんで、直接勇次郎を狙わないのかと言うと、探しても見つからないからだろうな。
 勇次郎はホッキョクグマからアフリカゾウまで、地球中を飛びまわって野生動物と戦っている。
 さらに、西に紛争があると聞けば駆けつけ参加するような生活だ。
 地球中を回っているので、個人のチカラで探すのは難しいのだろう。

 ご老公なら、範馬勇次郎の居場所を知っているにちがいない。
 花山はそう確信したのだろう。
 だが、徳川さんが今執着しているのは宮本武蔵のクローン体作成だ。
 勇次郎の情報を集めていないかもしれない。

 花山薫は勇次郎と闘うことができるのか?
 それとも、徳川さんに利用されて宮本武蔵と戦わされる運命なのか?
 次回につづく。


 範馬勇次郎と闘ったら、どうなるのだろう?
 疑問に思ったらすぐ実行しちゃう男らしさだ。
 普通なら範馬勇次郎と闘ったら死にそうだ、と理性が中止命令をだす。
 まして、花山は15歳で闘ったときは再起不能のダメージを負わされた。
 治ったあとに、さらにボコられている。

 花山の心には、敗北のダメージがないのだろうか?
 結果は関係ない。
 闘いたいと思ったら、闘うしかないのだ。
 純粋な闘争心が花山の行動を決定している。

 この花山みたいなメンタルが刃牙にもあれば……
 ……あれば、『範馬刃牙』は32巻258話)から37巻312話)のコミックス5巻ぐらいで終わっていたかもしれない。
 それでも、本気で闘いはじめてから5巻必要なのか。

 ところで、勇次郎は闘ってくれるのだろうか?
 刃牙と親子ゲンカして、心満たされて闘争心が無くなっている可能性がある。
 宮本武蔵の存在を知ったらヤる気を出すかもしれないが……
 やはり、宮本武蔵か。
 みんなが武蔵をまっている!

 はやく目覚めるのだ。
 そして、パンツはけ。

追記 (14/4/23)
 クローン武蔵の出現に全グラップラー注目だ!
 と、見せかけて花山が勇次郎と闘う気になった!
 このスペシャルマッチは実現するのか?

 花山vs勇次郎をブチ上げたのは、ピクルの時にあまりにピクル中心で話が進んだことへの反省なんだろうか。
 複数の話を用意すれば、どれかがクライマックスになって盛りあがりを維持できそうだし。
 今の武蔵は赤ちゃんみたいなものだから、成長していく必要があるだろう。
 武蔵が成長するまでは、平行してドリームマッチ開催だと嬉しいな。

 過去に勇次郎と良い勝負できたのは、独歩と郭海皇だ。
 どちらも当時の最強クラスだと思う(当時の独歩はバキより強かったと思っている)。
 そうなると、花山はちょっと力不足じゃなかろうか。

 今の勇次郎と闘えるのはピクルぐらいだろう。
 花山もピクルと力比べできたから、闘える可能性はあるんだけど。
 日本刀をパキパキ折られてショック受ける本部、みたいな姿をさらす花山は見たくないな……。
 本部の姿は、なんであれ見たい。解説する姿なら、なお良し。

 掲示板で花山を闘わせるならオリバという意見があった。
 花山 vs オリバ!
 これは見たい。超規格外のパワー対決だ。

 どっちも暗黒街が似合うアウトロー対決である。
 酒場でであって、飲みながら殴りあったりしそうだ。

 blogのコメントに書かれていた意見で「武蔵を刃牙が育てる」ってのがあった。
 これも、ちょっと面白い。
 勇次郎がライバルを求めて刃牙を育てたように、刃牙もライバルを育てる!
 タイトルの「刃牙道」が、刃牙の流派だと考えるなら、武蔵を育てることこそ刃牙道なのかも。


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