バキ道「51〜60話」感想

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2020年1月30日(9号)
第5部 第51話「渋川 vs 巨鯨」(1228回)

 達人・渋川剛気は怪力自慢の超パワーを無効化できる神秘の技"合気"を使える!
 その渋川の対戦相手は史上最大力士の巨鯨だ!
 大関の巨鯨は231cm 290kgと、ホッキョクグマなみのサイズとパワーを有している。
 渋川剛気の合気は290kgに通用するのか!?

 と言う前評判でしたが、前回でわりとあっさり合気が決まった。
 渋川さんが右手をそえただけで、巨鯨の動きが止まる。
 ここから、どう仕留めるのか!?
 と言うのが前回だったのですが、今回は前回のリプレイから始まる。

 また、リプレイかよ!

 『刃牙道』『バキ道』では、リプレイ多いな!
 テレビ番組でCM前に思わせぶりな引きをして、CM後に少し前にもどってリプレイするの大好きかよ!
 俺は好かん。

 『刃牙道』『バキ道』では、定番になってきたリプレイです。
 道・道シリーズだけに堂堂巡りならぬ、道道巡りって感じだな。
 さすがに前回をまるごとリプレイではなく、半分目ぐらいからリプレイだ。
 あと、ちゃんと新作パートもあります。

 前回は第三者視点で描かれていた。
 でも、今回は巨鯨視点で試合がはじまる。
 と言うことは、次回に渋川視点だったりして。
 さすがに三回目のリプレイは無いと思いたい。

『一度はやりたかった 異種格闘技試合』
『大相撲の「強さ」を どれ程 強いのかを 世間に知らしめたかった!!』


 なんか死亡フラグみたいなことを巨鯨が言いだす。
 今度、土俵にもどったら、優勝して横綱になるんだ。
 異種格闘技試合がやりたいのは、本音だろうな。
 だからこそ地下闘技場に参加する力士もいた、と。

 でも、地下闘技場で勝っても世間に強さは知られない。
 巨鯨はダマされているんじゃなかろうか?
 まあ、とりあえず雑念をもたずに試合に集中しておけば良さそうだ。

 だが、巨鯨は対戦相手が小柄なジィさんと知って不満だった。
 しかし、よく見るとこのジィさんはタダモンじゃない風格がある。
 巨鯨も勝負の世界に生きているのだ。
 戦士を見る目はあるのだろう。

横綱の風情

 横綱の風情だ!
 力士らしく、たとえが相撲用語だな。
 渋川剛気は強いのだが、地下戦士6人のなかでトップではない。
 範馬刃牙と野見宿禰が横綱で、のこり4人は大関ってところか?
 巨鯨の見る目は確かだったが、真の強者がまだ出てきていないぞ。

『掴んで―――― 張り手一パツ…』
『それで終了(おわ)りだ』


 とりあえず渋川さんが強そうなので、巨鯨は自分から動く気になる。
 掴んで、張り手だ!
 いや、なんで掴む!?
 最初から張り手でしょう。
 なんで、そこで無駄な一手をはさむかな。

 むしろ渋川さんが誘ったのか?
 なんか、いかにも掴みやすそうな襟元をみせて誘惑したのかも。
 相撲には無い、襟をつかむという行為だ!
 禁断の果実を前にして巨鯨が思わずやっちゃった。
 襟にカミソリ! じゃ無かっただけ運が良かったな。

 渋川剛気が巨鯨の手首をつかんだとたん、痺れと重さが足元にきた!
 と言うのが前回ラストまでのリプレイだ。
 達人の合気は290キロの巨鯨にも効いている!

 得体のしれない重さを感じている巨鯨は、慌てて張り手を打つ。
 が、その張り手は渋川剛気の読み通りだ。
 狙いすまして、張り手を利用する。
 290キロの巨鯨が宙を舞った!?
 これが合気の限界突破なのか!?
 相撲なら、ここで決着っぽい状態で次回につづく。


 前回からの繰り返しが多かったが、次週も連載だから良しとしよう。
 今回の話は巨鯨の視点だから、新しい情報もあったし。
 最初から最後まで渋川剛気の狙い通りの展開だろうか?
 本当に次回は渋川視点でリプレイしたりして。

 巨鯨はひっくり返されてしまった。
 着地に失敗したら、相撲的に敗北だ。
 でも、この試合は地下ルールだ。
 土がついても、まだ試合は終わっていない! ……かも。

 恥をかかされ、プライドを捨てた巨鯨が死に物狂いで襲いかかってきたら、渋川剛気もピンチかも。
 だとしたら、そこからが地下闘技場としての真なる試合開始だろう。
 不用意な接触をさけて、リーチとパワーにものを言わせた巨鯨の連打を合気で返すことができるのか!?

 巨鯨視点になって、ワカったことがある。
 渋川剛気には横綱の風情があるのだ。
 そりゃ、大関じゃ横綱には勝てねェよ。
 大関・巨鯨は横綱っぽい雰囲気に負けたのだ。
 やっぱり「巨人=噛ませ犬」と言う運命から逃れることはできないらしい。

追記 (20/1/29)
 渋川剛気vs巨鯨は、渋川剛気の狙い通りの展開っぽい。
 襟をチラ見させることで、襟掴みをさそってハメた感じだ。
 パンチラで相手の注意をひいて、痴漢詐欺を仕掛けるのに似ている。
 いや、似てないか。

 巨鯨もこれで終わる力士じゃないだろう。
 もちろん投げられて土まみれになる姿は"力士として終わっている"感バッチリで、控室でみんなになじられる。

 だが、土がついたことで、地面に手をつくことを恐れなくなった力士の恐ろしさが発揮されそうだ。
 色黒の巨鯨は、やっぱり色黒のフランシス・シャビエルと知り合いでカポエラを教わっている可能性が考えられる。
 相撲にはない、手を地についたままの蹴り技などで渋川剛気を翻弄するかも。

 隠し技があるかどうかはともかく、合気に有効な技は何だろう?
 組みつくのは危ない。
 かといって、打撃も返される。
 鎬昂昇はローキックすら止められていた。

 あとは、ジャック・ハンマーがやったようにクラウチングスタートからの高速タックルか。
 相撲的な動きだし、コレが一番か?
 純粋な大質量と運動エネルギーをぶつけるなら、合気も使いにくかろう。
 逆に、これを返してこそ合気の限界突破かも。

 それにしても、相撲チームの番付2位である大関・巨鯨が渋川さんに倒されるのって、相撲チームに危機感を与える最高のシチュエーションだ。
 読者にしても、巨人は死亡フラグなので、早く片付いてすっきりする感じだし。
 次の試合『愚地独歩 vs 猛剣』からが本番か?

週刊少年チャンピオン2020年9号
週刊少年チャンピオン2020年9号


2020年2月6日(10号)
第5部 第52話「のこった」(1229回)

 地下戦士vs大相撲の初戦が開始(はじ)まる!
 最高年齢の達人・渋川剛気と、最大で最重量の巨鯨が戦う。
 体重差243キロという圧倒的な体格差だ。
 しかし、バキ世界の巨人は噛ませ犬になるという悲しい歴史がある。
 はたして巨鯨は、どのように負けるのか!(負ける前提の予想)

 渋川剛気の合気で231センチ290キロの巨鯨が舞う!
 早くも勝負ありだ。
 力士が全力を出せるのは10秒以内である。
 だからこそ巨鯨が10秒以内に負けるのには意義があるぞ。
 ものすごい恥さらしだ。

 だが、巨鯨は空中で体をひねって足から着地する。
 なにィッ! あの状態から、耐えたのかッ!?
 巨鯨は意外と身が軽いな。

バキ道52話 巨鯨、舞う!

 空中にて、これほどの機動力だッ!
 正直、あなぞっていたぞ!
 もしや、これが『アフガン航空相撲』というヤツなのか?
 巨鯨の四股名は、現代最大の地球生物であるにちなんだものだと思っていた。
 もしかすると、潮吹きという鯨の特性が空中技を暗示していたのかも。

 息を乱し、汗も流したが、巨鯨はのこった。
 土がつかなかったので、相撲的にも負けていない。
 巨人が試合開始から3回目でも生き残っているぞ!
 この快挙に会場がざわついている。
 ある者は巨鯨を投げたことに驚き、またある者は巨鯨がのこったことに驚く。

 投げて驚くのは嵐川将平理事長、範馬刃牙、金竜山だ。
 のこして驚くのは愚地克巳、徳川光成である。
 って、刃牙も投げに驚愕するのかよ!
 オマエ、あんま達人のことを信頼していなかったんだな。

 金竜山も最大トーナメントでの渋川剛気を忘れているのだろうか?
 なぜか金竜山の時間だけ超加速で進んでいるみたいだから、金竜山にとって20年以上昔の記憶で忘れていてもおかしくないが。
 金竜山と渋川さんは、トーナメント表で離れていた。
 オマケに金竜山は、ダメージが大きかったので、他人の試合をあまり見ていなかったのかも。

 いっぽう、愚地克巳は合気を喰らっても、のこせたことに驚いている。
 克巳も渋川剛気と組み手をして、同じような事をしていた。(刃牙道1巻6話
 あの時の克巳は、合気をうけたのでは無く、合気をうける前に飛んでいたのかも。
 予備知識もなく合気をくらいながら、空中で態勢を立て直した巨鯨はけっこうスゴいのだろう。

 渋川剛気の恐ろしさを知った巨鯨は相撲にもどる。
 蹲踞から手をつき、立ち合いの構えだ。
 力士最大の攻撃である、立ち合いからのブチかましかッ!?
 かつて渋川剛気は、ジャック・ハンマーのクラウチングスタート・タックルをくらった。
 同じような状況だが、渋川剛気に返し技はあるのか!?

(まいったなァ〜〜〜〜…)

 突進する巨鯨に渋川剛気は内心困っているのか!?

 一見、棒立ちしているように見えるが、どうだろう。
 内心はともかく、表情が変わっていないのが、さすが歴戦の達人と言ったところだ。

 巨鯨は突進しつつ張り手で攻める。
 ここで張り手か!?
 ブチかましと違って、腕を伸ばす動きがあるから重心が不安定になるだろう。
 はたして、この立ち合いを制するのは、どっちだ!?
 次回につづく。


 次回にはつづくのだが、来週はまた休載だそうで。
 2020年は第2週あたりに休載がくる感じなんだろうか?
 やっぱり2020年も休載との勝負だな。

 話としては、巨鯨が予想外に頑張ってのこした。
 力士だが空中運動も得意なのか?
 ただ、渋川さんだって、巨鯨の空中姿勢を操って、頭から落とすという選択もあっただろう。
 ここで決着をつけなかったのは、渋川剛気が新境地に挑戦するためか?

 渋川剛気の挑戦だと考えると、力士の立ち合いは望むところだろう。
 かつて不覚をとったタックルを克服する!
 内心『まいったなァ〜〜〜〜……、ここまで予想通りとは』などと思っていたりして。

 渋川さんはジャック・ハンマーのタックルに対応できなかった。
 でも、それはアキレス腱を噛み切られていたダメージのせいかも。
 足が自由に動けば、突っ込んでくる相手の足元に潜りこむ技で対応できたかもしれない。
 最大トーナメント初戦のロジャー・ハーロンでやったような動きですね。

 巨鯨が素直にブチかましをしていれば足元に潜る動きは難しかったかも。
 だが、張り手を出したことで、足元にスキが生じていそうだ。
 華麗な空中姿勢制御を見せて、巨鯨のことを見直したのだが、また転びそうだな。

 いや、巨鯨なら、転びそうになってもちゃんと着地しそうだ。
 空中でバオッと回転して見事に着地する。
 そんな巨鯨を見ることができるかもしれない。
 着地に失敗すると負けるから土俵では封印していた空中殺法相撲が炸裂だ!

追記1 (20/2/12)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 月一ぐらいの休載は覚悟しておかないとダメですね。
 一時期は、ほぼ隔週になっていたので、それに比べたらはるかにマシと言うことで。

 今の相撲編は、なし崩し的に宿禰が地下闘技場チームに入っている。
 しかも、ポジションが大将だ。
 新参者が収まる場所じゃない。
 つまり、金竜山からの政治的圧力があったんだろうな。

 本来なら、宿禰は最終的に刃牙と戦うのだろう。
 でも、どういうタイミングでやるのだろうか。
 武蔵編みたいに、予想外の投げっぱなしが発生する可能性もあるし、油断できない。

 地下戦士vs大相撲は、それなりに長く続くだろう。
 刃牙vs宿禰は、しばらく考えなくても良さそうだ。
 でも、現実の大相撲は少し関わってくるかも。
 最近の横綱白鵬は休場が多い。
 長く戦ってきただけに、そろそろ肉体が限界に近付いているのかも。

 バキ世界でモデルの人物が敗北すると、現実の人物に不幸がおきる。
 そんな偶然が何度かあった。
 今回も、白鵬の身になにか不幸が起きるかもしれない。
 話の進み具合によっては、零鵬の試合が始まるより前になるかも。
 はたして、どちらの鵬(おおとり)が先に落ちるのか!?

追記2 (20/2/13)
 『バキ道』がまた休載だ。

 相撲にもどった巨鯨の290kgを渋川剛気はさばくことができるのか!?
 と言うところで1週休みです。
 気になるところで1週休みだ。

 巨鯨の290kgを宙に舞わせた時点で渋川剛気の勝ちだと予想したんですけど、巨鯨が粘った。
 巨体だけど意外と身が軽いんですね。
 でもまだ、巨人噛ませ犬伝説は揺るがないと信じているぞ。

 前回は、合気のスゴさと、巨鯨の頑張りが光った。

 刃牙たちは合気にも巨鯨にも驚く。
 いっぽうの力士軍団はどうだったんだろう。
 横綱・零鵬たちは大関・巨鯨が投げ飛ばされたのを見て驚くとおもうんだけど。
 巨鯨を投げた力士は横綱・零鵬と関脇・獅子丸の二人しかいない。(バキ道43話
 三人目が渋川剛気ってことになる。
 この光景を見て力士たちもビビっていると思うのだが。

 そう考えると、ここで渋川さんが負けても、290kgを投げ飛ばした男として栄光ある敗北になりそうだ。
 なんか巨漢が勝つかもしれない歴史的瞬間が近づいているのかも。
 いや、やっぱ巨漢は噛ませ犬になってこそ映えるんだよな。
 倒れた巨漢は雄大で絵になる。

追記3 (20/2/19)
 2週間ぶりのバキ道だ。
 投げ飛ばされたと思われた巨鯨が空中で身をひるがえし、のこった。
 噛ませ犬属性の消えない巨人としては長生きだ。
 ちょっと目を離したら敗北しかねないスリリングな噛ませ犬だよな。

 いや、もしかしたら、巨鯨が勝ったりして。
 さすがにそれは無いか。
 だが、予想外と言う意味では巨漢が勝つことはメチャクチャ予想外だ。
 予想外のムチャ展開は、バキ世界じゃ常道かも。

 などと言うことを、2週間ぐらい考えていた。
 290キロを持ち上げるのは不可能に近いが、動く方向を変えてやることなら可能かもしれない。
 渋川剛気の得意技である、相手の足元にしゃがみこむ攻撃で転ばせることができるぞ!
 ロージャー・ハーロンにやった足元タックルだ。
 相撲には無い動きだし、やられたら巨鯨も一発で転ぶぞ!

 などと考えていけば、やっぱり巨漢に勝利の二文字は無さそうだ。
 ただ、渋川さんに負けたのなら、巨鯨も言い訳ができそう。
 相撲に無い技で攻められたら、対応できませんよ。

 そう言い訳した巨鯨の前に、自分よりデカいジャック・ハンマーが登場する。
 空前絶後の巨漢対決でパワー負けしたら、巨鯨の完全敗北が完成だ。
 1日に2度敗北という栄光をつかめ!

週刊少年チャンピオン2020年10号
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週刊少年チャンピオン2020年11号
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2020年2月20日(12号)
第5部 第53話「地上最無差別」(1230回)

 渋川剛気(155cm 47kg)vs 巨鯨(231cm 290kg)だ!
 最小・最軽量・最高齢 と 最大・最重量が戦う。
 まさに「地上最無差別」試合を象徴する試合だ。
 でも、巨人は噛ませ犬という伝統がバキ世界にはある。
 巨鯨は、巨人の宿命を覆すことができるのか!?

 最初の接触では達人・渋川剛気が、合気で巨鯨を投げとばした。
 投げられて警戒した巨鯨は、立ち合いの構えから突進してくる。
 シンプル・イズ・ベストで、単純ゆえに有効そうな攻撃だ。
 強大な運動エネルギーの塊に、合気は通用するのか!?

 巨鯨の右張り手が渋川剛気にせまっていく。
 だが、渋川剛気は巨鯨の足元に両手をついて伏せる。
 唐突に障害物と化した渋川剛気に、巨鯨がつまずいた!
 しかし、巨鯨はバタバタとあがいて倒れない。

 巨漢でありながら、なんというバランス感覚だ。
 意外と身が軽いし、やっぱり伝説の『アフガン航空相撲』を使えるんじゃなかろうか。
 あと、闘技場が広くて助かったな。
 土俵だったら、いきおい余って土俵の外に出ていただろう。

 倒れないことで精一杯だった巨鯨はスキだらけだ。
 そのスキを逃す達人ではない。
 中指一本貫手で巨鯨のノドを突いた!

中指一本貫手

 殴りかかってくる相手の足元に伏せてつまずかせ、中指一本貫手でノドを突く。
 これは最大トーナメントで、ロジャー・ハーロンを仕留めた連続技だ。
 まさに、ロジャー・ハーロン殺しの必殺技である。
 アンチ・ロジャー・ハーロン・スペシャルだッッ!

 もっとも、ロジャー・ハーロンがどれぐらい強いのかは、むずかしい。
 レスリング選手としても、地下戦士としても、あきらかにガーレンより格下だ。
 優しくフォールしてもらおう。

 でも、範馬勇次郎の討伐隊にロジャー・ハーロンも選ばれている。
 ほぼ無傷だったマイク・クインが呼ばれていなかったので、マイク・クインよりも強かったと言えるだろう。
 強さが微妙なロジャー・ハーロン殺しスペシャルであった。

 ノドを突きさされた巨鯨が、動く!
 まだ動けるのか!
 左手で張り手をくりだす。
 渋川さんは両手でガードするが、身体ごと吹っ飛ばされた。
 やはり、純粋なパワーでは圧倒的な差がある!

 吹っ飛ばされたものの、渋川さんはちゃんと足から着地した。
 見た感じではダメージは無いようだ。
 だが、防御した腕の骨が無事なのかどうか?
 渋川剛気、巨鯨、ともに汗を流し息を乱している。
 ダメージや疲労度では互角か!?

 着地した渋川さんは両腕を前にだし、構えた。
 この試合で、はじめて構えたことになる。
 やっぱり、ダメージと疲労があるのだろう。
 若い巨鯨のほうが回復力は上だ。
 達人にとって、やや苦しい展開か?

 巨鯨はみたび腰を割る。
 大相撲に徹して攻める気だ。
 さすがに今度は足元にも注意するだろう。

 だが、今度は渋川剛気のほうから動く。
 まるで散歩でもしているかのように自然の歩みだ。
 この行動が予想外だったのか、巨鯨は動かない。動けないのか!?
 握手できるような間合いにまで近づいてしまった!

「俺と組まねぇか………?」

 優しげな表情で渋川剛気が誘う!
 巨鯨が突っ込んできた時に「まいった」と思っていたので、達人は組んで戦いたいのかも。
 さそわれた巨鯨は、笑顔でガップリ四つに組みつく!
 渋川さんの帯を掴んだ!

 巨鯨は、達人の意図をちゃんと考えたのだろうか?
 組みつくのは達人の罠かもしれない。
 でも、組んでしまったのは仕方がない。
 二人は、どう動く!?
 次回につづくのであった。


 と、次回が気になるところですが、来週はまた休載です。
 う〜む、休載ペースが上がってしまったぞ。
 このまま2020年は隔週ペースで進むのだろうか?
 地下戦士6人vs大相撲力士は、今年中に終わらなさそうだ。

 巨鯨は今回も残った。
 今までの巨人と比べると驚異の粘りだ。
 粘る。これほど粘る巨人がいただろうか?
 なお、ジャック・ハンマーは範馬属性のほうが強いので例外です。

 相撲で鍛えているからか、巨鯨の足腰はかなり強い。
 その足腰をもつ巨鯨に対して、あえて組みに行った。
 渋川剛気には、なにかの策があるのだろう。
 ここから、どう攻めるのか?
 また、ジワジワと相手に重さを感じさせて地面に押し付けるのかも。

 しかし、ロジャー・ハーロン殺しの必殺技コンボが効かなかったか。
 巨鯨の肉厚ボディが急所への到達を妨げているのかも。
 そうなると、鎬昂昇の紐切りも効かなさそうだ。

 筋肉も脂肪も蓄えている力士は、防御力が高いのだろう。
 人体の急所である秘中への一突きが効かないなんて……
 ロジャー・ハーロンは一発で倒せたのに。
 本人の知らないところで、ロジャー・ハーロンの評価が下がりまくっているぞ。
 今日の敗者は渋川でも巨鯨でもなく、ロジャー・ハーロンだ。

追記1 (20/2/26)
『バキ道』がまた休載だ
 今年も『バキ道』は隔週ペースで進むと覚悟を決めたほうが良さそうだ。
 なかなか覚悟が決まらないので、当分グチると思いますが。

 渋川剛気 vs 巨鯨は攻撃1回ごとに仕切り直している。
 これだと、心配されていた力士のスタミナ不足も解消か?  サッカーというより野球のテンポですね。

 そもそも漫画は、サッカーよりも野球のほうが描写に向いているんじゃないかという気がする。
 サッカーは点が入りにくい競技だし、攻防の流れが長い。

 野球はハデな逆転がある。
 ピッチャーがボールを投げて、バッターがバットを振る、という一回ごとの攻防だ。
 相手の技をあえて受けるプロレス的な攻防と言えるかもしれない。

 刃牙も、野球のように交互に攻撃し合っている感じだ。
 仕切り直して立ち合いからやり直す相撲は刃牙スタイルにあっているのかも。
 力士のスタミナ不足にも優しい。
 この形式なら、力士たちも全力を出して負けたと納得できよう。
 いや、巨人の逆襲、ジャイアントキリングならぬリトルキリングがあるかもしれない。

追記2 (20/2/27)
『バキ道』がまた休載だ。
 と言うワケで、前回感想の追記です。

 1回戦は今のところ渋川剛気の合気炸裂状態だ。
 圧倒的な体格差をハネ返す合気爆発である。
 もし、渋川剛気が敗北しても、その神技を皆が讃えるだろう。

 いっぽう巨鯨は強さを発揮しているのか?
 空中での姿勢制御や、転びそうでも耐えるバランス感覚を見せている。
 だが、巨鯨のストロングポイントは、巨体によるリーチの長さとパワーだ。
 そういう意味では、巨鯨は強味を発揮できていない。
 このまま巨鯨が負けたら、実力を封じられて負けたと言われるだろう。

 そう考えると、巨鯨はまだ本気を出せていない。
 本気でリーチとパワーを活かした戦いをされると、反撃しようがない状態になってしまう。
 このあたりが、攻防のカギだろうか?

 渋川剛気と巨鯨は組みあった。
 こういう密着状態は合気有利に見える。
 あとは、巨鯨が巨大すぎて重心の位置が一般人と違いすぎて合気が効きにくいというイレギュラーに期待か?

 ただ、巨鯨って全身を見ると、けっこう足が長い。
 相撲取りとしては重心が高くて不利かも。
 巨鯨の足が、あと10cm短ければ崩せなかった。
 そんなオチが待ち構えていたりして。

追記3 (20/3/4)
 『バキ道』が連載再開だ!
 そして、また休載になるかもしれないと、今年も心配するのだった。

 巨鯨が驚異の粘りを見せて、とうとう3月になったぞ。
 このまま粘り続ければ、エイプリルフールのネタで「巨鯨が奇跡の勝利をするも、立ったまま絶命する!」なんて嘘感想を書けるかもしれない。
 なんて言ってると、次回で巨鯨が絶命敗北するかもしれないので油断できないぞ。

 新型コロナウイルス対策の臨時休校に対応して、チャンピオンが2020年1号〜12号を期間限定無料公開する。
 相撲も新型コロナウイルス対策で無観客試合となるらしい。
 そうなると、力士同士がぶつかり合う生々しい音も聞けるワケだ。
 この臨場感はバキ道にも反映されるかも。
 『バキ道』大相撲編は、まだまだ激しくなりそうだぞ。

週刊少年チャンピオン2020年12号
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週刊少年チャンピオン2020年13号
週刊少年チャンピオン2020年13号


2020年3月5日(14号)
第5部 第54話「体格差の限界」(1231回)

 渋川剛気(155cm 47kg)vs 巨鯨(231cm 290kg)は、まだ続く!
 バキ世界の巨人は、初恋より脆く儚く散るものだが、巨鯨はのこす。
 巨人だけど、まだ負けていない。
 この粘りが、どこまでつづくのか。
 あるいは、うっかり巨人が勝ったりして。

 渋川剛気の誘いに、巨鯨がのったッ!
 巨鯨の腕が渋川剛気の帯をつかんで、ガップリ四つだ!
 ついさっき、うっかり掴んでヒドい目にあったというのに。バキ道51話
 ただでさえ噛ませ犬フラグが倍加しているような巨人なのに、なぜ危険領域に踏みこむ。

 でも、これだけ相撲スタイルに近くなればイケるんじゃないか?
 巨鯨はそう思ったのかもしれない。
 相撲への愛情と信頼感が、この行動になったのか?
 こだわりが強すぎて狭い土俵を用意されたら苦戦するのが力士なのだ。

「勝負する気だ」
「合気を相撲に真っ向ぶつける気だ」


 範馬刃牙、愚地克巳、愚地独歩は、かるく汗を流して見守る。
 私には、巨鯨が不利な勝負に挑んでいるように見えていた。
 だが、この勝負は大相撲に合気が勝負しているとも言えるらしい。
 渋川剛気が本気で勝ちに行くなら、もっと有効な手段があるのか?
 合気の限界を超えるため、あえて困難な勝負をしている!

「宿命だ」「「業」だな あれは」

「宿命だ」
「「業」だな あれは


 これは渋川剛気の「業」だと、独歩が言う。
 勝つことが武にとって至上命題であることは言うまでもない。
 だが、先人の英知を受けつぎ、次代に技を伝えていくのも武術である。
 自分の代で、より良き改良を加えて渡せたなら、武術家として本望だろう。

 でも、渋川剛気の場合はもっとワガママかもしれない。
 自分の限界をさらに伸ばす。
 まだ強くなりたい。もっと強くなりたい。
 自分こそが世界で一番強いんだ星人現象だ。
 渋川剛気は、まだ範馬勇次郎を倒すことをあきらめていないのかも。

 結局のところ格闘士たちは自分が一番強いんだ星人の精神を強く持っている。
 渋川さんは名実ともに達人で、警察に稽古つけに行くほどの権威だ。
 でも、渋川さんの弟子って見たことないんだよな。

 愚地独歩はけっこう弟子を育てている。
 本部以蔵だって弟子がいるし、その中の一人がガイアだ。
 でも、渋川剛気に弟子がいるのかどうかワカらん。
 合気と言う超技術を完成させたものの、誰にも伝えず世を去るつもりなのだろうか?
 自分さえ強ければいいという格闘士の業をイチバン多く持っているのが渋川剛気かもしれない。


 組みついた巨鯨は、渋川剛気を持ちあげようとする。
 そして、やっぱり手足に電撃が走った!
 うん、ワンパターンだぞ。
 それ、バキ道51話で喰らった。
 落ちあげようとするんじゃなくて、体重を押しつけるほうが良いんじゃなかろうか。

 巨鯨は、この時のことをファミレスCOCOTHで語った。
 って、ここで本人に直接インタビューかよ!?
 試合中に本人インタビュー開始というカオスだ。
 とりあえず、死んだり再起不能で寝たきりという状態じゃ無いらしい。

 ただ、『刃牙道』では宮本武蔵に斬殺された大塚平兵衛が、なぜか死後にインタビューを受けていた。(刃牙道16巻 142話
 この巨鯨も、本当はすでに死んでいるんだけど、なぜかインタビューしているのかも。
 それか、画面に出てこない下半身が大ケガで車イスにのっているとか。
 インタビューを受けているから生きている。
 その程度では安心できないのだッ!

 で、巨鯨へのインタビューによると、水を入れたコンドームを背負わされたような感じだったらしい。
 やっぱり重いのか!
 というか、コンドームに水を入れたことないから、逆にイメージわかないぞ。
 最高級ワイン『ロマネ・コンティ 2005年』(Amazonで6,012,600円)のような豊かな味わいと言われても、飲んだことないからワカらんのだ!

 とにかく、重いらしい。合気は魔法のように重い、と。
 だが、巨鯨は力士である。
 重かろうが、魔法だろうが、パワーで返さないといけないのだ。
 巨鯨は手足に電撃を感じつつ、渋川剛気を持ちあげた。

 そして、投げる!
 投げたのか!?
 とにかく、渋川剛気が袴をはためかせてスーパーマンのように飛んでいく。
 これには徳川光成も合気の限界を感じてしまった。

 飛んで行って柵に激突するのか?
 それとも受け身をとることができるのか?
 次回につづく。
 あ、でも、来週はまた休載です。
 実質、隔週連載じゃねェかッ!



 達人・渋川剛気にとって、最大の弱点は打たれ弱さだろう。
 格闘士が撃たれ強いのは、筋肉の鎧があるからだ。
 体重の軽い達人は、筋肉量も少ない。
 投げつけられたダメージによっては、一発アウトだ。

 だが、そこは達人である。
 激突の衝撃すら合気で上手いこと流したりできるかも。
 相手を重くするってことは、相手を軽くすることもできそうだ。
 ならば、自分を軽くすることも可能か?
 守りの消力(シャオリー)のように受け流すのだ!

 渋川剛気は自分の限界を超えるため、あえて真っ向勝負をしているように見える。
 ならば、この試合で合気の先にある技が見えてくるのだろうか?
 相手に重さを感じさせて制圧するのが合気だ。
 だが、その重さを打撃力に変えることができたら?
 やっぱり、インタビューを受けている巨鯨は車イス状態かも。

追記1 (20/3/11)
休載が隔週ペース

 『バキ道』が、また休載だ!
 また隔週ペースになっていますね。
 板垣先生も寄る年波には勝てないのだろうか。
 範馬勇次郎も、いつか老化に悩む日が来たりして。

 現実世界では新型コロナウイルスの流行で、学校やイベントが中止になっている。
 週刊少年チャンピオンも2020年1号〜12号を期間限定無料公開中だ!
 と、いうタイミングで休載なのはもったいない。

 いちおうチャンピオンにはバキ外伝である『ゆうえんち』が連載中だ。
 でも、『バキ道』の休載が多いんだから、もうちょっと外伝を増やしてカバーするとかでも良いんじゃなかろうか。


スピンオフ商法
「ちょっと売れた作品のキャラを他の作家が使い回して」
「作品も客も骨の髄までしゃぶる商法」


 などと言われていますが、バキシリーズの場合は全然しゃぶれていない。
 『ゆうえんち』が2018年5月17日から、ほぼ2年間連載を続けているのは立派だ。
 連載を続けるのは、やっぱり大変なんですね。

 刃牙のキャラクターは、人気があるけど出番の少ない人も多い。
 烈海王は、もう本編に出てくることが無いはずだ。
 まさにスピンオフ向きの人物である。
 そんな感じで、しゃぶる骨の検討をしてもらえんだろうか。

追記2 (20/3/12)
 今週は『バキ道』が休載だ!
 最近は『バキ道』の最終ページや次号予告をチェックして、次週が掲載か休載かを確認するクセがついてしまった。
 まあ、こればっかりは気長に待つしかないでしょうけど。

 最近、グラップラー刃牙初期の話が話題になることが多い。
 で、昔の刃牙は性格が良かったと言われている。

 たしかに、昔の刃牙は性格が良かった。
 範馬刃牙は、烈海王と闘い範馬の血が目覚めてから性格が悪くなった。
 つまり闇堕ちしたのだ。
 あれから長い時間がたったけど、一向に闇堕ちが治らない。

 アニメ『バキ』(AA)の映像特典で、バキ役の島ア信長さんの話があった。
 SAGAの後から刃牙が生意気になると演技プランだったらしい。
 つまり、刃牙はSAGAのあとで またまた闇堕ちしたのだッ!
 烈海王戦でのインパクトが強かったのだが、刃牙はSAGAでも闇堕ちした。

 闇堕ちが治らず、さらに闇堕ちする。
 裏の裏なら表だけど、闇の闇は、さらなる暗黒だ。
 この状態の範馬刃牙をなんと称せばいいのやら。
 暗黒闇堕ち? 漆黒闇堕ち? 無明闇堕ち? ブラックホール闇堕ち?

 そういえば、毒から裏返って復活した時も、刃牙に変化があった。
 実力差のあるアライJrへの仕打ちは、かなり酷かったと思う。
 あれも、毒から回復して闇堕ちしていたのかもしれない。

 そして現在も刃牙は暗黒街道まっしぐらだ。
 今度のvs相撲でもガチでキツい攻撃を仕掛けるのだろう。
 宮本武蔵と勝負した時も、勝てば良かろうみたいな精神で、ちゃんと戦わなかったし。
 現在の範馬刃牙は、超塩対応の絶対王者だ。
 でも、刃牙の出番はとうぶん先だろうな。
 連載ペースも遅いし。

追記3 (20/3/18)

 『バキ道』が、連載再開だ!
 再開して、即休載という可能性もあるから油断ならない。
 渋川先生も大ピンチだが、連載ペースも大ピンチだ。

 まあ、あせって前回の話や前々回の話を繰り返すよりはマシだ。
 アレは、マジで困る。
 最近は、新型コロナウイルス対策のため、あまり外出しないで漫画を読んでいる人も多かろう。
 ちゃんと連載してくれれば、ありがたい。

 新型コロナウイルスと言えば、ウソ治療法が出回っている。
 どうせなら、『バキ』シリーズを読めば治る! ってデマのほうが良いな。
 少なくとも花崗岩を置く、よりは効きそうだし。

 新型コロナウイルスに『バキ』が聞くというデマを広めるにあたり、論拠を考えてみる。
 1.エンドルフィン効果
 2.SAGA効果
 3.裏返ったァ!
 4.スゴいね人体効果

 なんか、前提が超人レベルなので、こういう人なら普通にウイルスに勝てそうな気もする。
 ウイルスに『バキ』が効く、じゃなくて『バキ』にはウイルスが効かない、だな。
 むしろ、新型コロナウイルスには相撲が効く、のほうが信じられるデマになりそうだ。
 みんなで、四股をふもう!

週刊少年チャンピオン2020年14号
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週刊少年チャンピオン2020年15号
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2020年3月19日(16号)
第5部 第55話「年の功」(1232回)

 巨漢力士・巨鯨 vs 合気柔術・渋川剛気ッ!
 究極のパワー vs 至高の技術だッ!
 渋川剛気の合気は、様々な力自慢を制してきた。
 だが、巨鯨は力士の誇りにかけて死力をふりしぼり、合気をパワーでかえす!

 巨人として敗北するかもしれないが、巨鯨は快挙を達成した。
 オリバでさえ、合気をかえすことは出来なかったぞ!
 巨鯨はオリバ越えをしたのかもしれない。
 いつか、復活してリベンジを計画しているオリバと巨鯨が戦って欲しいかも。

 巨鯨は、渋川剛気を投げ飛ばす!
 まるで弾丸のように真っすぐ飛んでいく。
 袴がバタバタはためく速度だ。
 この速度で柵に叩きつけられたら、大ダメージ間違いなし。

 だが、渋川剛気は空中で身体を回転させて、柵に足から着地する。
 普通に着地した!
 本当にスゴい人は、スゴいことを普通のようにやっちゃうと言われている。
 まさに、そんな感じだ。

 放物線ではなく、真っすぐに飛んで行った。
 つまり、それだけ速度が速い。
 幼年編の範馬刃牙のように五接地転回法が必要そうな威力だった。
 でも、柵に着地し、反動でジャンプする。
 これは、着地の衝撃を合気的な技術でジャンプに変えたのか?

 とにかく、渋川剛気は投げられるも、無傷で着地した。
 だが、冷や汗が出まくっている!
 実はダメージを受けているのかもしれない。
 それとも、ギリギリで助かったので内心ヒヤヒヤだったのか。

バキ道55話 冷汗

 とりあえず、投げ飛ばされてもダメージは無かった。
 だが、必殺の合気がパワーに返されたという、事実のほうが重い。
 範馬刃牙・愚地独歩・愚地克巳たちも、小ビックリだ。

「合気と言えどゾウやサイには通じない」
「体重47キロを直球で投げる剛力には通じない」


 克巳は、合気はゾウやサイに通じないと思っている。
 なんとなく通用しそうな気もするけど。
 渋川さんが、ゾウの鼻をにぎったら、ズシっとゾウが崩れるに違いない。
 こればっかりは、実際に試してみないとワカらんが。
 いつか『バキ外伝 渋川剛気チャレンジ、合気はどこまで動物に通用するのか!?』とか、やって欲しい。
 ゾウに通用しても、ナマケモノに合気が通用しないとかのトラブルがおきたりして。

 いっぽう、合気をかえした巨鯨も汗ダラで息も乱している。
 両者ともに外見上のダメージは無いが、けっこう消耗しているっぽい。
 力士だから巨鯨は20秒しか全力を出せないはずだ。
 渋川さんも、年だから体力は少ないだろう。
 ノーダメージだが、二人とも体力が残り少ない。
 そろそろ決着が近いか?

「俺ァよォ」
「「組もう」って言ったンだぜ」


 汗の引いた渋川剛気は、また組まないか発言だ。
 投げるのはダメで、組もうって事らしい。
 つまり組んだほうが渋川さんにとって有利なのだろう。
 巨鯨は、まだ汗がひいていないし、チャンスだ!

 汗かき巨鯨に、ハンドポケット渋川がせまる。
 いや、渋川さんも、まだ息が乱れているぞ。
 二人とも疲労している。
 これが、最後の攻防になるのかッ!?

 渋川剛気が、巨鯨のマワシをつかんで、ガップリ四つだッ!
 力士相手に組むのは自殺行為である。
 だが、この間合いこそが渋川剛気の必殺ゾーンだ。

「大相撲を」
「嘗めてる」


 いっぽう金竜山は怒る。
 相撲協会に恥をかかせようと企画を持ってきたのは、アンタだろ。
 どんなに悪ぶっても、金竜山の本質は力士なのだろう。
 徳川さんは金竜山の横にいるんだから、発言に突っこめ!

 四つに組んで、合気発動だ。
 巨鯨の足に電撃が走る。
 電撃は上にのぼり、足から尻にまで広がった。

「何十年振りかね」
「相撲なんて」
「俺がやるとよォ……」
「反則になっちまうッッ」


 渋川剛気が、巨鯨を投げたッ!
 下半身は動かさず、腰から上を回転させて巨鯨を動かす。
 こんどこそ、巨鯨に土がつくのか!?
 それとも、またパワーで返すのか?
 次回につづく。


 巨鯨は今週も粘った。
 だが、冷や汗のぶんだけ渋川剛気に後れをとっているようだ。
 巨鯨は相撲にこだわって倒れないようにふんばり、余計な体力を使っている。
 土がついて相撲で負けたら、吹っ切れて何でもアリで強くなりそう。

 今までの攻防では、渋川さんがやや優勢だ。
 だが、駆け引きで優位を保っている部分がある。
 巨鯨がなりふり構わず襲ってきたら、耐えられるのだろうか?

 だが、渋川剛気vs巨鯨の戦いは、合気vs力士の戦いだ。
 渋川剛気が冥途の土産に新必殺技を出せるかどうか?
 柵に着地してから跳躍する動きが、新必殺技の片鱗だったりして。
 まあ、とにかく、来週もちゃんと連載があるのが ありがたい。

追記 (20/3/25)

 渋川剛気vs巨鯨が一進一退だ!
 というか、話はあまり進んでいないですね。
 疲労が蓄積しているので、まったく同じではないだろうけど。

 渋川さんは、合気の限界突破を目指して、ひたすら組んで戦っている感じがする。
 巨鯨も大相撲のプライドにかけて付き合っている感じだ。
 あえて相手の技受けきる。
 プロレスをやっているような感じですね。

 渋川剛気は、合気のさらなる高みを目指している。
 伝える弟子が居るのか居ないのか不明だけど、老齢でこの探求心はスゴい。
 死ぬ直前に生涯最強となるのが武道家の理想ってやつですね。

 これが本部だと、暗器を使ってバレずに勝つとか考えるのだろうか?
 武術的には勝てば良しって感じがするけど。
 宮本武蔵に唯一勝利した本部以蔵だが、相撲に敗北したという汚点をもつ。
 真の最強を名乗るには、やっぱ相撲にリベンジするしかないから、どっかで乱入してきそうなんだよな。

週刊少年チャンピオン2020年16号
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2020年3月26日(17号)
第5部 第56話「達人の底力」(1233回)

 合気柔術・渋川剛気 vs 巨漢力士・巨鯨ッ!
 一進一退と言うか、互角のような攻防が続いている。
 なかなか決着にならないが、お互いに疲労が蓄積しているようだ。
 そろそろ決着になるのか、それとも まだ時間がかかるのか?

 だが、今回は渋川剛気へのインタビューから始まる。
 場所は渋川流合氣柔術の道場だ。
 って、巨鯨のインタビュー(バキ道54話)もしていたけど、今度は渋川剛気かよ!
 試合中に回想インタビュー開始2発とは、おそるべき奇策だ。

 達人・渋川剛気が合気を語る。
 合気とは、天才の領域だ、と。
 近代スポーツの視点からは近づけない神秘の技術だ。
 気とか、経絡とか、そういう理屈なんだろうか?
 神秘の技術に見せかけて、情報を隠しているのかもしれない。

 これって、渋川剛気が自分の天才をアピールしているって事だな。
 自分は天才だから、合気ができた。
 できない奴は才能が無い。
 近代スポーツをやっている天才にも合気は不可能だ。
 合気を使える人間は渋川剛気ただ独りである。
 孤高な天才ですね。

 渋川剛気の弟子を見たことが無いんですが、コレが原因か?
 天才じゃないと合気は理解できない。
 渋川剛気のスゴさを知って入門する弟子は多かっただろうが、天才じゃないと合気を使えないのだ。
 いずれ、弟子たちは去っていくだろう。
 渋川先生も大変そうだ。

「俺?」
「合気の本質がいつワカったかって?」
「初っぱなからだよ」


 あ、やっぱり渋川剛気BOYは、いきなり天才だったと。
 15〜16歳で合気に出会った時は、すでに天才だった。(バキ道49話
 尿を漏らしてしまったが、感動で涙も流していた渋川BOYである。

 これは渋川剛気の師匠である御輿芝喜平(みこしば きへい)にとっても、良き出会いだっただろうな。
 合気を伝えることのできる弟子が現れたのだ!
 せっかく完成させた合気柔術が誰にも継承できずに終わる所だった。
 でも、渋川剛気には天才の弟子が居なかった、と。
 本部には花田と言う天才の弟子がいてラッキーだった、…………かも?
 いつか、ジャック・ハンマーを弟子にならないかと誘ってみよう。

「人体である以上は必ずしてしまう反応」
起きてしまう反射」
「こればっかりは どうにもしょうがねぇ」


 合気の原理なのか、別の話なのか。
 渋川さんは、人間の反応・反射を利用しているらしい。
 巨鯨が重いと感じているのは、立つため無意識にバランスをとっている生物反応を利用しているのかも。
 人間である以上、巨鯨も反応・反射する!
 と、なると、やっぱりクマとかには合気が通用しないのか?

 原理はともかく、渋川剛気は合気で巨鯨を投げ飛ばした!
 だが、巨鯨は身体をひねって、のこす!
 前も同じことやっていたんで、そりゃのこすと思っていたよ。(バキ道52話
 しかし、渋川剛気の合気攻撃に巨鯨が動けない。
 巨鯨の全身に電撃が走っている!

 だが、巨鯨が力士の意地で、渋川さんを持ちあげた。
 これも前に同じことやっていたな。(バキ道54話
 だから、あまり驚かないぞ。
 そして、渋川剛気を投げた!
 渋川剛気が投げ飛ばされながら次回につづく。

バキ道56話

 う〜む、なんか同じシーンを繰り返し見ているようだ。
(1) 渋川剛気が巨鯨に合気をかける。
(2) 渋川剛気が巨鯨を投げ飛ばす。
(3) 巨鯨が空中で体をひねり、のこす。
(4) 巨鯨が渋川剛気に反撃する。
(5) 渋川剛気が巨鯨の攻撃をしのぐ。
  (1)に もどる。

 これで2週目か、3週目か?
 堂々廻りをしているようだが、これも合気効果だったりして。
 おなじ行動をとり続けることで加速していき、必殺の一撃になる!
 いや、無理か?

 インタビューが入るのも同じ行動みたいに見える。
 とりあえず、インタビューできているってことは渋川さんも巨鯨も死なないって事だ。
 巨鯨の場合は、画面の外で大ケガしている可能性もありますが。
 あと、渋川さんも試合前に録画したインタビューかもしれない。

 おなじパターンを繰り返しているが、疲労は残っている。
 体力勝負になるなら、わかい巨鯨のほうが有利かもしれない。
 だが、このパターンを作っているのは渋川剛気だ。
 なにか作戦があるのかも。

 意図的におなじ展開をくり返し、身体にパターンをしみこませる。
 そして、最後で違う技をかけることで、対応を間違えさせるのだ。
 巨鯨がパワーで渋川剛気を持ちあげたと思った時、実は巨鯨が崩れていたりして。
 この勝負、どこまでエンドレス・スモーがつづくのか!?

追記 (20/4/1)
 巨鯨が3度目の反撃だ!
 渋川剛気は今度の攻撃も防ぐことができるのか!?
 しかし、おなじパターンがつづく。

 最近のバキ道は、おなじ展開を何度も繰り返している。
 おなじようでありながら、実は微妙な変化が起きているのかもしれない。
 だが、板垣先生の記憶力に原因があるんじゃないかと、ちょっとだけ心配している。
 ちゃんと2話前の話を憶えているんだろうか?

 『激レアさんを連れてきた。』に板垣先生が出演したとき、ワインを飲んでから仕事場入りをしていた。
 酒がな、この前の展開を忘れさせたんだよ。
 ……だったりして。

 現在の世界では新型コロナウイルスにより、オリンピックが延期となり、コミケも中止となった。
 バキ世界でもウイルス蔓延したら、地下闘技場は臨時閉鎖しないとダメだろうな。
 閉鎖空間で、観客は密集し、大声をあげて、たまに尿も飛び散る。
 ダメな条件がそろいすぎているぞ。
 あと、感染経路を説明しにくいから、情報秘匿の意味でも問題ありすぎだ。

 渋川剛気は巨鯨3回目の反撃を防ぎ、4回目の攻防になるのだろうか?
 この勝負は、何回繰りかえすのだろう。
 そろそろ、決着が見えてきても良さそうなんだけど。
 ワンパターンの繰りかえしのようで、深くひそかに罠を仕掛けていたりして。
 でも、酒がな……、って感じで油断できない。

週刊少年チャンピオン2020年17号
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2020年4月2日(18号)
第5部 第57話「これ以上は」(1234回)

 合気の達人・渋川剛気 vs 超大型力士・巨鯨ッ!
 渋川さんの合気は、巨鯨の巨体を一時的に制するものの、規格外の巨体によるパワーで返されてしまう。
 ここが合気の限界なのか!?
 体重290kgには、合気が通用しないのかも。
 何事にも仕様限界ってあるんだろうし。

 ここで、渋川剛気インタビューが再開する。
 前回からの続きかよ!?(バキ道56話
 明治時代の横綱・太刀山峰右ヱ門の張り手がすごかったという話だ。
 その威力は「四十五日(一月半=一突き半)で今日も勝ち」と讃えられた。
 巨鯨は『三十日[一月(一突き)]で』『今日も勝ち』だ。(バキ道5巻 40話

 とにかく、巨鯨はスゴいんだよって事らしい。
 体重290kgは、もう大型獣のサイズだ。
 ヒグマに合気はかからないらしい。
 ならば、人間よりもヒグマに近い巨鯨にも合気がかからないの法則だッ!

 渋川剛気は、そのヒグマ的な巨鯨の張り手を喰らってしまった。
 前回ちゃんとガードしていたのだが、今度は胸に喰らう。(バキ道53話
 頭じゃ無かっただけマシだが、これはヤバい。
 前に飛ばされた時と違い、受け身ナシで観客席に激突した!バキ道55話

 まさに三度目の正直だ。
 巨鯨の攻撃を、ガードできず、受け身も失敗した。
 客席のイスは壊れているので、かなりのダメージがあったようだ。
 だが、渋川剛気は起きあがって闘技場にもどる。
 筋肉の少ない155cm 47kgの肉体は、まだ闘えるのか!?

 闘技場にもどった渋川剛気の姿を見て、巨鯨は息をのむ。
 渋川さんの左目の義眼がハミ出している!
 かつて、柳龍光に奪われたという古傷だ。
 思わず、アナウンサーも立ちあがって叫ぶ!
 最大トーナメントのアナウンサーが、今日も担当しているようだ。

 負傷した渋川剛気の姿に、巨鯨は「これ以上は」と言いだす。
 だが、渋川剛気にとって、勝負とはそんな甘いもんじゃないッ!
 目がつぶれようが、腕を折られようが、本人に戦う意思が残るうちは、決着じゃないのだ!
 渋川剛気の闘志は、いまだに赤く燃えているぞッ!

 巨鯨の所属する大相撲は、神事であり、試合であり、興行である。
 過度なダメージを与えるのは、あまりよろしくない。
 死が決着とか、完全に立てなくなるまで勝負はつづくとか、そういう経験無いのだろう。
 地下戦士の恐るべき覚悟に巨鯨は汗を流す!

 渋川剛気は片目となっても止まる男ではない。
 巨鯨に挑みかかっていく。
 今までは、巨鯨と組みあって闘っていたが、自分から攻撃だ。
 右の人差指一本拳で巨鯨の右目を突いたッ!

 これは、巨鯨が失明かッ!?
 音が、ちょっと生々しい。
 少なくとも、この試合中は右目が見えないままだろう。
 来週は休載で、再来週につづく!

バキ道57話 人差指一本拳


 と言うワケで渋川剛気の人差指一本拳が巨鯨の右目に刺さる。
 でも、前に巨鯨がファミレスでインタビューを受けていた時は、目を負傷していなかった。(↓バキ道54話
 ってコトは巨鯨の目は無事なのだろう。

バキ道54話 ファミレスにて

 だが、54話感想でも書いたが、宮本武蔵に斬殺された大塚平兵衛が、なぜか死後にインタビューを受けていた。(刃牙道16巻 142話
 死後インタビューに比べたら、目玉の2個や3個たいしたこと無い。
 祖国のためなら足の二本や三本ささげるシュトロハイム的迫力がある。
 それか、渋川先生に良い義眼を紹介してもらったのかも。

 最大トーナメントでは愚地克巳が右の人差指一本拳でローランド・イスタスの右目を突いていた。グラップラー刃牙23巻 205話)
 その後、イスタスはずっと右目に包帯を巻いている。
 ケガの程度は不明だが、それなりのダメージがあったようだ。
 おなじ技を喰らった巨鯨も同等のダメージなのだろう。

 三度目の攻防で、渋川さんはダメージを受けた。
 巨鯨もダメージがデカい。
 互いにダメージを受けた、ここからは本当の死合だ!
 巨鯨は、命がけの勝負に踏みこむことができるのか?

 それとも、また組んで合気で巨鯨反撃のループになったりして。
 ワンパターンを繰り返してはいるが、渋川さんに疲労とダメージが蓄積している。
 そろそろ、限界も近いだろう。
 巨鯨は片目になったことでバランスが崩れている可能性がある。
 渋川剛気、最後にして最大の合気を炸裂させるのは、次がラストチャンスか!?

追記1 (20/4/8)
「三週連続で掲載するも」「またもや休載ッッ」
「三週連続で掲載するも」「またもや休載ッッ」

 今回は隔週で休載にならなかったので、マシな方ですね。
 気になるシーンで次回につづくのが、もどかしいのですが。

 試合は渋川さんの負傷で、決着が近づいていそうだ。
 そして、巨鯨もそろそろ疲れてバテているかも。
 力士の全力は20秒しか出せない説による、力士強ぇ展開である。
 試合は、とっくに20秒以上たっているだろう。
 二人が、一回攻防をするたびに小休憩しているので、力士も長く闘えているようだ。

 休み休み闘っている巨鯨だが、そろそろ活動限界かも。
 渋川剛気には負傷のダメージがあり、巨鯨に疲労のダメージがある。
 やっぱり、最後の攻防が近づいているかもしれない。

 ここまでの展開は、渋川剛気のシナリオ通りなのだろうか?
 バキ道52話のラストにあった「まいったなァ〜〜〜〜…」というセリフの意味もいまだにワカらない。
 もっとも、本人すらが「まいった事」を忘れていたりして。

 初戦の渋川剛気 vs 巨鯨は、休みながらの長期戦になっている。
 この調子なら、次からの試合も長引きそうだ。
 地下戦士 vs 力士が終わるのも、長くかかるんだろうな。

追記2 (20/4/9)
 アニメ・バキでは海王たちのキャストが情報解禁された!
 連載時の海王入場での興奮がよみがえる!
 勢いあまって、海王じゃない人まで紹介していますね。
 あと、アニメ派の人には申し訳ないんですが、今回はネタバレ配慮していません。

 郭海皇はベテランの緒方賢一さんだ。
 枯れた達人の郭海皇にしては、太そうな声と言う気もするが、ベテランの渋味で似合う雰囲気を出してくれそう。
 飄々としながらも、怖いという妖怪ジジイが誕生しそうだ。

 サムワン海王は星野貴紀さんだ。
 チャンピオン読者には『ガン×ソード』の主人公ヴァンとして憶えられているだろう。
 あ、でも、なぜかチャンピオンで連載していた漫画版『ガン×ソード』の記憶が曖昧に封印されているような……

 というか、サムワン海王に星野貴紀さんを持ってくるのかよ!
 渋い声なのに、もったいない。
 「キンタマ打たれ悶絶して、声にならない悲鳴を出す感じで」とか、指示を受けるんですよ。
 役不足ってこういう時に使うのか?
 でも、このギャップがスゴい効果を生みそうだ。

 海王だって12人もいれば、実力が劣る人も出てくる。
 孫海王の「両手にした指輪を、拳を握ることで破壊するほどの握力を誇る。」って説明文は、事情を知らないと意味不明だよ。

 毛海王の「闘いの流れを冷静に見極めることができる。」ってのも、それしか書くことなかったんだなという残念さだ。
 早い話、毛海王は試合を見て感想言うだけの海王だった。
 負けてもいいから、せめて試合に出たかったろうな。

 チャンピオン19号の次回予告には、『「合気柔術」と「「剛力相撲」の大一番、遂に決着!!!!!!』とある。
 この予告が真実であれば、次回で決着だ!
 最後の攻防は、命がけの激突かッ!?

追記3 (20/4/15)
 『バキ道』が連載再開だッ!
 チャンピオン19号の予告で、バキ道は次回決着と書いていた。
 確かにダメージと疲労が蓄積しているので、そろそろ決着かも?
 くり返しのように見えていた攻防も、ついに極まったか!

 ダメージ的には渋川不利だ。
 出血しているし、疲労もある。
 老齢の達人は持久力と耐久力が弱いはず!

 いっぽうの巨鯨はダメージを受けていない。
 空中運動とかムチャをしたので、疲労は大きいだろう。
 もともと、力士は持久戦が苦手なので、そろそろ動けなくなりそうだ。

 あと、巨漢は重い体重を支えるヒザが故障しがちというセオリーがある。
 マウント斗羽も膝を痛めていたし。
 宙を舞って足から着地した巨鯨は、ヒザに今までにない負担がかかっているだろう。
 だとしたら、すでに巨鯨はヒザを壊している。
 ファミレスでのインタビューは、やっぱり車イスに座っていたのかも。

週刊少年チャンピオン2020年18号
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週刊少年チャンピオン2020年19号
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2020年4月16日(20号)
第5部 第58話「体重差の盲点」(1235回)

 渋川剛気(155cm 47kg) vs 巨鯨(231cm 290kg)もクライマックスだッ!
 組んでは渋川さんが合気で投げて、巨鯨がのこして反撃する。
 これを3回くりかえしたので、煮詰まってきた。
 もう、くりかえしは無いだろう。4回目は、仏でも怒る。
 いや、仏は3回目で怒るらしいので、手遅れだ。

 ついに流血ダメージとなった渋川剛気が、窮鼠の反撃をするッ!
 人差し指一本拳で巨鯨の右目を穿つッッ!
「ガチョッ」と、なにかが壊れる音がした。
 巨鯨が右目から流血し、汗まみれだ!

 とうぜんながら相撲じゃ目潰しは反則です。
 防御する訓練をしていないだろう。
 巨鯨がまともに喰らったのも仕方あるまい。
 威力より速さを重視した攻撃だから、反応できなかった可能性もある。

 目玉と金玉は人間にとって最も弱い急所だ。
 片目となった巨鯨は、おもわず無事な左目まで閉じてしまう。
 そのスキを逃す渋川剛気ではない!
 達人が、跳躍し、巨鯨の後頭部に急降下飛び蹴りだッ!

 って、渋川さんがこれほどの空中技をもっていたとはッ!
 目をやられて前かがみになっているとは言え、231cmの巨鯨より高く跳んだ。
 こりゃ、天内悠よりも跳躍力があるかもしれない。
 達人の底知れなさを、いまだに感じるとは……
 まさに、達人だ。

 後頭部、もしくは延髄に衝撃を受けた巨鯨が見た景色はッ!
 ドロドロじゃよ!
 ひさしぶりに達人の使う状態異常『ドロドロ』が炸裂だ。
 後頭部とか延髄への攻撃も普通は反則ですね。
 死んだり障害がのこるダメージ受けたりして、危険だから。

 片目を潰され、後頭部への打撃で視界がゆがむ。
 さぞかし平衡感覚が狂っている事だろう。
 未知の連続攻撃をうけて、巨鯨の動きがニブい。
 このスキを達人は見逃さないぞ。

バキ道58話 鼻フック!

 鼻に指を突っ込んだッ!
 また、反則技だぞ。
 今まできれいに闘っていたのに、試合じゃ使えない技のオンパレードだ!
 それだけ達人・渋川剛気も追い詰められていたのか。

 武術の中でもエゲツない、指引っかけ技だ。
 目、鼻、耳、口、鎖骨などに指を引っかける技が古流武術にはある。
 なかでも鼻は痛いと評判の部分だ。
 鼻に指を突っ込むのは、夢枕獏作品でも良く出てくるぞ。
 とにかく痛そう、否ッ痛すぎるッ!

 渋川剛気は、鼻の中で指を、曲げたッ!
 超鼻フックだ。
 さすがの巨鯨も、これはパワーで返せない。
 無理に抵抗すると鼻がモゲる。

「「出し投げ」じゃねぇかッッ」

『鼻腔の痛点を「廻し」と見立てた出し投げッッ』


 大日本相撲協会 理事長 嵐川将平も認める、出し投げだ!
 まわしと鼻じゃ ずいぶん違うと思うけど、理事長が認めるなら仕方がない。
 そもそも裸で戦う相撲は、こういった指を引っかける技をもっていたのかも。

 渋川剛気が、鼻出し投げで巨鯨を翻弄する!
 下に引き下ろし、上に持ちあげ、巨鯨を自在に動かす。
 持ちあげられた瞬間に、巨鯨が跳躍した!
 自ら跳ぶことで、鼻フックから脱出だ。

(この瞬間(とき)を待ってたんだ……)

 渋川剛気がわらう。
 鼻フックから逃れようと巨鯨がジャンプするところまで、達人の読みどおりだ。
 身体をのばして宙に浮いた巨鯨の足に手をかけ回す!
 渋川さんが愚地独歩と闘った時も、独歩を空中で回して地面に叩きつけていた。
 その大技がふたたび炸裂だ。

(アンタの目方が俺らの6倍…?
 バカ言っちゃいけねぇ……
 それは地に足が付着(つい)てのハナシだ)
(宙に浮くものにアンタ……)
(重量(おも)さなんて無ぇんだよ!)


 宙に浮いた巨鯨の顔をつかんで、頭から落とした。
 290kgの重量で頭から落ちる。
 流石の巨鯨も、これで勝負ありか?
 土がついたし相撲的にも、地下闘技場的にも、敗北だ。

 地下闘技場vs大相撲の初戦は、地下戦士・渋川剛気の勝利となった。
 デカくて強いという力士らしい力士の巨鯨を、小柄な達人が倒す。
 地下戦士の強さをアピールしたぞ。
 次の試合は、愚地独歩 vs 関脇・猛剣(たけつるぎ)だ。
 今度の試合は、打撃戦か!?
 次回へつづく。


 4度目の正直で、大技が決まった!
 地下闘技場戦士、渋川剛気の勝利だ!
 宙に浮いている状態なら勝てると言うなら、1回目でやれば良かったのに。
 そうは思うけど、達人の美意識としてキレイに勝ちたかったのだろう。

 ダメージ受けて負けそうになったら、禁じ手技3連発で勝利だ。
 もっとも、最初の目潰しが成功したのも、今までの攻防で巨鯨が疲労していたためだろう。
 くり返しの攻防にもちゃんと意味があったのだ。

 ところで、宙に浮いていれば重さは関係ないと言っていますが。
 宙に浮いてようが、水中に浮かんでいようが、重さは関係ある。
 宇宙空間の無重力に 1トンの鉄塊が漂っていたとして、人間が鉄塊を殴っても反動で吹っ飛ぶのは質量の小さい人間のほうだ。

 質量とは物質の動きにくさの度合い、つまり慣性の大きさのことです。
 290kgの質量は空中に浮いても消えないのだ。

 だが、宙に浮いている巨鯨の足をつかんだら回転させることはできるだろう。
 個人差があるが、人間の重心はだいたいヘソからミゾオチのあたりにある。
 重心から最も遠い足先をつかめば、輪軸(梃子)の原理で少ない力で、回すことができる、……はず。

 空中大回転は説明として間違っているが、現象として正しい。
 カン違いしていても、結果は出しているので、結果オーライですね。
 あとは、誰かに検証実験してもらいたい。

 最終的に負けたけど、巨鯨はがんばった。
 48話から闘い初めて、11話も生き延びたのだ。
 最長生き巨漢として巨鯨の栄光は後世まで讃えられるだろう。
 って、なんか雑巾を飾りつけている行為っぽいな。

追記 (20/4/22)
 地下戦士 vs 大相撲の初戦は、達人・渋川剛気の勝利だッ!
 勝利で良いんだよね?
 渋川剛気は、圧倒的な体格差でありながら組みつけば巨鯨と互角に闘った。
 そして、試合じゃ使えない技を使えば、圧勝だ。

 とりあえず大相撲の力士たちに、地下格闘場戦士の強さを見せつけることができた。
 ふしぎな技でガチで闘えば ほぼ互角で、裏技を使えばもっと強い。
 こりゃ、自分たちこそが最強とおごっていた力士たちもフンドシを締め直すところだ。
 いや、力士だから締めるのはマワシだけど。

 次の勝負は武神・愚地独歩 vs 関脇・猛剣だ!
 多彩な技をもつ愚地独歩に、「博士」「匠」と呼ばれる技巧派の猛剣がぶつかる。
 渋川剛気の神技・合気とはまた違った達人の技が炸裂しそうだ。
 力士は20秒しか闘えないと言いながら、やっぱり1試合に時間がかかった。
 20秒を何セットも繰り返す感じでの長期戦だ。
 次の試合も時間かかりそう。


 前回感想に、メールでご意見をいただきました。
『>宇宙空間の無重力に 1トンの鉄塊が漂っていたとして、人間が鉄塊を殴っても反動で吹っ飛ぶのは質量の小さい人間のほうだ。
渋川先生も宙に浮いていれば、その通りだと思います。
今回の場合は渋川先生の足は地面に付いているので、空中にいる巨鯨を回転させた時の反力は足で踏ん張ることができると思います。また、一度でMAXスピードまで回転させるのではなく、ブランコのように徐々にスピードを増していけば反力も少なくなります。
間違えていたら申し訳ありません。
今後も楽しみにしています。』
 ちょっと ややこしい話なので書きにくいんですが、なるべく簡単に書くと「宙に浮くものに」「重量(おも)さなんて無ぇんだよ!」と言うのに対して『宙に浮いてても重さは関係する』って事を言いたかったワケです。
 そして、足に力を入れればテコの原理で少ない力でも動くはずなので、現象としては正しい、と。

 もうちょっとリアルに考えると、身体をのばした状態だとモーメント力が大きくなるので、むしろ動かしにくいのかもしれない。
 どっちにしても、誰か試しにやってみて欲しい、と思います。

週刊少年チャンピオン2020年20号
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2020年4月23日(21+22号)
第5部 第59話「先鋒戦、決着」(1236回)

 地下闘技場戦士 VS 大相撲力士の初戦は、達人・渋川剛気と大関・巨鯨だ!
 合気と剛力の勝負は、一進一退で互角に見えた。
 だが、渋川剛気が試合じゃ使えない技を連発し、大関・巨鯨は倒される。

「勝負あり!!!」

 地下闘技場主催者の徳川光成が決着を告げる。
 そりゃ、力士が大の字になって倒れていたら、絵的に敗北だ。
 地下闘技場は審判もいないので判定も戦士にゆだねられる。
 ただ、「勝負あり」のコールはたまにあるので、ドクターストップ的な介入もあるのだろう。

 今回は徳川光成が、自ら闘技場におりて勝負ありを告げた。
 みっちゃん、出たがりですね。
 死ぬまで戦わせた烈海王の悲劇があるので、少しだけ早く登場したのか?刃牙道8巻 66話
 いや、徳川さんは反省なんかしないな。

 巨鯨は いさぎよく負けを認める。
 目と突かれたりと、普通なら反則になる技を何度もされたのだ。
 地下闘技場では許されるけど、ちょっと抗議したくなるだろう。
 だが、巨鯨は弁解もなく敗北を認めた。
 最凶死刑囚たちに比べて、さわやかな態度だ。

 巨鯨は大関である。
 もうちょっと頑張れば横綱になることができるかも。
 横綱には強さだけでなく、品格も求められている。
 巨鯨のいさぎよい態度は、横綱の資格充分だ。
 敗北はしたが、巨鯨は相撲の強さと品格を見せてくれた。

 退場する渋川剛気は、出口で場内に一礼する。
 巨鯨も退場時に一礼だ。
 古流柔術も相撲も日本の伝統文化である。
 礼儀を重んじる所は共通点なのだろう。

 退場する渋川剛気を、廊下で待ち構えている男がいた。
 心神会空手の武神・愚地独歩だ。
 ともに高齢の武術家である。
 一度闘った仲でもあるし、他の地下戦士たちとは違った共感があるのだろう。

「見ねぇ」
「震えが止まってくれンわ」


 見事に勝利した渋川剛気だが、恐怖で手が震えている。
 震えるほどの恐怖を抱えながら、試合を続けていた!
 さすが百戦錬磨の武術家だ。
 柳龍光に左目をつぶされた時も、勝負続行する気だったみたいだし。
 渋川剛気は恐怖を感じているときほど、猛る!

 52話で、(まいったなァ〜〜〜〜…)と言っていたのは、本当に困っていたようだ。
 合気であっさり倒せると思っていたが、ダメだった。
 本来なら手詰まりになって心折れるところだ。
 だが、渋川剛気は粘り、巨鯨を疲労させて逆転の攻撃を決めた。
 追い込まれてからの逆転劇は、さすが達人と言ったところか。

 巨鯨は充分すぎるほどのバケモノだった。
 だが、今宵あつまった力士6人は、みな同じようなバケモノだ。
 渋川さんは独歩に忠告をする。
 だが、愚地独歩は渋川剛気以上の喧嘩バカだ!

愚地独歩、歓喜ッ!

「歓喜で震えが止まンないじゃないですかァ」

 愚地独歩も、震える。
 歓喜でッ!
 バケモノとの闘争を予感して武者震いだ!
 独歩ちゃん、いまだにケンカの予感にワクワクしちゃう。まだまだ若い!

 相手は関脇・猛剣だ。
 たかぶる独歩にぴったりな名前だぞ。
 地下闘技場戦士 VS 大相撲力士、次鋒戦は 愚地独歩 VS 猛剣だッ!
 熱戦を予感させつつ、次回につづく。


 先鋒戦は、達人が人知を超えた技を出し、力士が人間を超える剛力を発揮した。
 勝っておごらず、負けて恨まず。
 お互いを認め合うナイスファイトだった。
 爽やかな試合は久しぶりだ。
 目を突いたり しちゃいましたが。

 つづく愚地独歩も熱い戦いをしてくれそうだ。
 というか、地下戦士で心配なのは範馬刃牙ぐらいだな。
 刃牙さん、毒が裏返ったあたりから、格下に対して塩対応すぎる。

 巨鯨は良い勝負をしたと思う。
 だが控室にいる仲間力士たちにはどう映っただろうか?
 目潰しを喰らうなど油断しすぎに見えているかもしれない。
 あと、鼻フック喰らったのは見た目も格好悪かった。

 巨鯨は、横綱に次ぐ大関の地位だ。
 いわばチームの副将である。
 その副将が油断して負けたように見えたら、仲間たちから批判されそうだ。
 巨鯨が真に苦しむのは、このあとの控室だったりして。

追記 (20/5/6)
 渋川剛気vs巨鯨の最小vs最大勝負も決着がついた。
 次の試合は、愚地独歩vs猛剣だ!

 愚地独歩はフルコン空手の達人である。
 古流空手の技もつかえる技師だ。
 それと同時に110kgの肉体から生み出される筋力や耐久力も高い。

 いっぽうの猛剣は優れた相撲スキルをもつ力士だ。
 相撲は投打極すべてそろった総合格闘技である!
 177cm 161kgと、体格も優れている。
 この勝負は、猛剣のほうが優勢か?

 でも、渋川剛気vs巨鯨が技の応酬と言うより、展開の繰り返しになっていた。
 独歩vs猛剣も繰り返しの攻防になったりして。
 いちおう二人とも技をいっぱい持っているはずなので、ワンパターンの繰り返しは嫌だな。
 無限に変な技を出し合う技のバーゲンセールになって欲しい。

週刊少年チャンピオン2020年21+22号
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2020年4月30日
バキ道感想 36話〜59話まとめ(渋川剛気vs巨鯨)

 チャンピオンはGW休みでお休みなので、今までのバキ道をふり返ってみます。
 1話〜35話まとめでは、地下闘技場に挑戦する力士たちが不明だった。
 36話から59話までは、力士たちの強さと、初戦までが描かれる。
 わりと切りの良いところですね。


 全力士、入場ッ!
36「烈との共闘」 愚地克巳は烈海王の右腕を移植する決意をし、力士6人が登場する  
37「横綱の他流試合」 力士たちの力量を見るべく総合格闘技選手が、横綱・零鵬と闘う!  
38「VS横綱 零鵬」 やっぱり横綱は強い! 耐久力やパワーが桁違いだ!
39「VS小結 炎」 165cmの小兵・炎は、スピードももちろん、パワーもある!
40「VS大関 巨鯨」 超大型力士の巨鯨(231cm 290kg)は普通に強かった
41「VS関脇 猛剣」 猛剣は技巧派力士だ。総合格闘技相手に関節技を極める!
42「VS前頭筆頭 鯱鉾」  鯱鉾はツッパリが得意な打撃系だ!
43「VS関脇 獅子丸」 獅子丸は大物食いのパワー系だ!
 大相撲から6人の力士が参戦する。
 小兵、巨人、技巧派、打撃系、パワー系とバリエーション豊かだ。そして現役横綱もいる。
 名実ともに最強力士軍団だ。



 戦闘準備
44「繋ぎ」 愚地克巳に烈海王の右腕が移植された!
45「一体感」 烈海王の右腕は、まるで違和感が無い!
46「全身運動」 第二代 野見宿禰は全身運動の独り相撲で鍛錬だ  
47「ホンバン開始」  大相撲力士と地下闘技場戦士が入場する!

 大相撲力士たちを迎え撃つ地下闘技場戦士たちも強くなっている!
 愚地克巳に移植された烈海王の右腕はどうなっているのか?
 謎がとけるのは、当分先の話みたいだ。
 そして、全選手入場ッ!



 渋川剛気 VS 巨鯨
48「微笑み合い」 微笑みあって向かい合った戦士と力士たち、初戦は達人VS巨人だ!
49「合気との出会い」  はるか昔、渋川剛気BOYが合気と言う神秘的な技に出会った
50「圧倒的体重差」 最小の戦士・渋川剛気と最大の力士・巨鯨が激突するが、合気炸裂だ!
51「渋川 vs 巨鯨」 合気による謎の重さを感じさせ、相手の力を利用して投げる!
52「のこった」 宙に放り投げられた巨鯨だが、身体をひねって足から着地した!
53「地上最無差別」 互いに攻撃しあうが決定的ではない。渋川剛気から組まないかとの提案だ。
54「体格差の限界」 体格差が大きすぎて、合気の効きが弱いのか? 渋川剛気が持ちあげ、投げる!  
55「年の功」 投げ飛ばされた渋川剛気だが、無事に着地した。で、また組みあう。
56「達人の底力」 巨鯨に対し、何度も合気をかけるが、危機が弱い。また投げ飛ばされた。
57「これ以上は」 さすがにダメージを受けてきた渋川剛気は、禁じ手・目潰しを使う!
58「体重差の盲点」 渋川剛気が、反則技3連発から、体重差を無視できる空中大回転投げを決めた!
59「先鋒戦、決着」 勝者も敗者も礼儀正しく終わる。互いに互いの強さを知った初戦であった。

 刃牙シリーズ史上、最大の体格差となる渋川剛気 VS 巨鯨だ!
 巨人は噛ませ犬と言うバキ世界の法則に抗い、12話も試合をしたぞ。
 けっきょく渋川さんが何をしたかったのか、よくワカりませんが。


 まずは第一試合が終了した。
 このペースだと残り試合は60話ぐらいかかる。
 休載しなくても1年以上ですね。
 まあ、気長に待ちましょう。


2020年5月7日(23号)
第5部 第60話「独歩vs猛剣」(1237回)

 渋川剛気(155cm 47kg) vs 巨鯨(231cm 290kg)の超・体格差勝負は渋川剛気の勝利で終わった。
 圧倒的な体格差だったが、最後は表じゃ使用(つか)えない危険技の連発で渋川剛気が勝利する。
 自分たちこそ格闘貴族だと思っていた力士たちに、文字通り土をつけたのだ。
 これには仕掛け人の金竜山も大満足である。

 だが、当の渋川さんたちは金竜山の話を聞いていない。
 範馬刃牙と愚地克巳も金竜山を無視して渋川さんと試合の感想を言い合っている。
 相撲協会に居場所を無くした金竜山だが、地下戦士とも距離があるようだ。
 この場に徳川さんが居れば、少しは間を取り持ってくれたかもしれない。

 あと、この場には愚地独歩と花山薫も不在だ。
 独歩は試合だから、闘技場に出ているのだろう。
 花山は選手入場してから姿を見せていない。(バキ道47話
 ヤクザなので、力士と親しくしたら迷惑をかけると遠慮しているのかも。

 刃牙たち3人は金竜山を無視して、先ほどの試合の感想を言いあう。
 お前らは、独歩の試合を見に行けよ。
 それとも、どうせCMの後すぐ! とか言っても、全然はじまらない、と予想して動かないのかも。
 高度な読みあいは、すでに開始(はじ)まっている!

渋川剛気「相手の力を無効化する「合気」を「力」で返す…」

「相手の力を無効化する「合気」を「力」で返す…」


 つまり、巨鯨の力は無効化できなかったのか。
 巨鯨がデカすぎて重心を崩せなかったかも。
 それとも、相撲に宿る破邪の精神性が合気を効きにくくしていたとか。
 なにしろ本部以蔵も相撲には勝てなかったんだし。

 勝ったものの渋川さんに勝者の余裕が無い。
 天才・渋川剛気の合気にも限界があったってコトだ。
 力士の持つパワーを見せつけられた。
 若き戦士である刃牙と克巳に気をつけろと忠告したいようだ。

 刃牙も克巳もパワーには自信がある。
 だが、パワー勝負で力士に勝てるのだろうか?
 2人とも苦戦しそうな予感がする。
 だが、今はこれから開始(はじ)まる勝負に集中だッ!

『関脇 猛剣(たけつるぎ)』『177cm 161kg』
『愚地流空手 愚地独歩』『178cm 110kg』


 身長はほぼ同じだが、体重差が結構ある。
 猛剣は相撲の技を極めた技巧派だ。(バキ道5巻 41話
 古代相撲ルールのこの試合では、表舞台じゃ使えない裏技を使うかも。

 いっぽうの愚地独歩は武神とも讃えられる空手家だ。
 ビール瓶をエグり、潰し、切る!
 あまりにビール瓶を破壊したので、普通に壊すの飽きてきた感じだ。
 角材も、針金も、アラミド繊維も、手刀で切る!
 そして、虎を素手で屠ったッッ!
 絶滅危惧種殺しの、超危険人物だと動物保護団体に恐れられているだろう。

 試合前の強さアピールは、愚地独歩の勝利だ。
 試し割りも、虎殺しも具体的エピソードで迫力がちがう。
『迫力があるから説得力もあるっていう寸法だった。』格闘士烈伝 p85)
 バキ世界において、猛獣殺しは避けて通れない強さ証明なのだ。

 猛剣は、総合格闘家ライトヘヴィ級・桑田巧美(184cm 88kg)を倒している。(バキ道5巻 41話
 総合格闘家だけじゃ、ちょっと弱い。
 金太郎みたいにクマと相撲をとったとかのエピソードが欲しいな。
 せめて、牛を投げ飛ばしたぐらいの無茶エピソードが無いと虎殺しに勝てないぞ。

 そうこうしているうちに、制限時間いっぱいだ!
 独歩vs猛剣が開始(はじ)まる!
 猛剣に向かって独歩が駆けた。
 対する猛剣は腰を割って、迎撃の構えだ。

 渋川vs巨鯨でも同じく、渋川攻めの巨鯨受けだった。
 試合場がホームである地下戦士のほうが精神的に余裕ありか?
 バランスとって、途中から国技館の土俵の上で闘うのも良いかも。
 とにかく、独歩vs猛剣が開始(はじ)まった。
 次回、……来週は休載だけど、再来週の次回につづく!


 独歩vs猛剣がついに開始(はじ)まる!
 って、前フリが長かった。
 じらすのが地下闘技場のルールか。
 そりゃ、刃牙たちも控室でのんびりするよ。

 あと負けた巨鯨がどうなったのか不明だ。
「老人に敗れるなど、力士の面汚しめ!」
 と控室で集団リンチにあっていなければ良いのだが。

 そもそも、巨鯨は負けたからこそ、地下闘技場戦士の強さを伝える義務があるはずだ。
 相撲にはない技術を持っている。
 油断したら目突きとかを平気でしてくるので危険だ。
 注意すべきことは多い。
 渋川さんのように、巨鯨はちゃんと伝えたのだろうか?

 渋川さんは義眼だった。
 だが、愚地独歩はわかりやすく眼帯だ。
 この人も目をつぶされている。
 自分にやられたことなら、容易に他人にやるだろう。
 猛剣は負けてもいいから目に気をつけような。

 なお、今週の作者コメントは『巻末でケツ持ちかァ…、ギリギリだったもんなァ…。』だった。
 最近『バキ道』の掲載位置が巻末(フルットを除く)だったのは、コレが原因か!
 入稿ギリギリで載るか載らないかの瀬戸際だったらしい。
 地下戦士と力士もギリギリで闘っているが、板垣先生もキビしい闘いのようだ。
 で、来週分は ついに負けた、と。

追記1 (2020/5/13)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 ゴールデンウィークでチャンピオンが1回休みだったのに、ふたたび休載だ。
 休載の流れを止めることは不可能なのか?
 とりあえず月1回ぐらいは休載があると覚悟をしておこう。
 2回だと、かなり文句言いますが。

 前回感想でも書きましたが、作者コメントは『巻末でケツ持ちかァ…、ギリギリだったもんなァ…。』だった。
 原稿が落ちるかどうかの瀬戸際だと、原稿が落ちたときに差し替えが楽なように、掲載位置を最後にするという話を聞いたことがある。
 『バキ道』が最後のほうにあったら、板垣先生もギリギリで戦っているのだと思っておきましょう。
 それでも文句は言っちゃうんですねどね。

 渋川剛気vs巨鯨は ひさしぶりに先が読めず勝敗のわからない試合だった。
 ただ、途中でおなじ展開の繰り返しになっていたのが気になる。
 板垣先生は自覚して繰り返していたのか?
 それとも純粋に先の展開を忘れて、また描いちゃったのかも。

 次の愚地独歩vs猛剣は、どうなるのだろうか?
 ループが始まって、掲載位置が最後のほうになったら危険信号だッ!

追記2 (2020/5/14)
『バキ道』がまた休載だ
 バキ道が休載だ。
 定期的に休載が入るのは、もう習慣って事で。

 さて、愚地独歩vs猛剣だ。
 独歩は相撲の強さを認めていた。(バキ道1巻 8話
 刃牙に相撲の強さを体感させる。
 徳川さんに相撲勝負を誘われても普通に快諾していた。(バキ道4巻 33話

 渋川剛気には、自分の合気がどこまで通用するのかというテーマがあったようだ。
 だが、独歩は純粋に相撲と闘いたいだけかも。
 独歩は空手の中にある相撲技で闘うのか?
 掌底突き、頭突きなど、共通する技はいくつかあるぞ。

 いっぽうの猛剣は技師だ。
 どんな技でも、相撲の技術で迎撃するつもりだろう。(バキ道5巻 41話
 独歩がくりだす空手と相撲の共通技を、相撲技で防ぐ展開か?

 空手も相撲も寝技は無いので、基本的に殴り合いになりそうだ。
 打撃戦なら独歩が有利で、組みあえば猛剣が有利か。
 ただ、独歩は耳がつぶれているから、組み技系の経験があると推測できる。
 空手家・愚地独歩が見せる組み技や寝技を見ることができるかも。

 渋川剛気vs巨鯨は、合気の技と相撲のパワーの比べ合いだった。
 愚地独歩vs猛剣は、互いに技の引き出しを開けまくる展開になりそうだ。
 ループではなく、新展開による発展を期待したい。
 決まり手は、菩薩拳ならぬ菩薩掌でお願いします。

追記3 (20/5/20)
 バキ道が連載再開だッ!
 これでまた次週が休載だったら泣きますが。
 現在は新型コロナウイルスの影響で休載と言う可能性もあるので、仕方がない時もあるんでしょうけど。
 地下闘技場は超三密空間だから、ウイルス感染に弱そうだよな。

 野見宿禰は四股踏みで邪気を払うと言っていた。
 ならば新型コロナウイルスにも効いて欲しい。
 というか、入場してから宿禰の姿が見えないのは、どっかで四股踏みして病魔覆滅の祈祷四股踏みをしているのかも。
 日本の新型コロナウイルスによる死者が少ないのは、宿禰のお陰だったりして。

 地下戦士vs大相撲の第二試合は愚地独歩vs猛剣だ。
 6番勝負の中で、一番展開が読みにくい。
 独歩がちゃんとした試合で闘うのは久しぶりだ。
 そういう意味では空手技も新鮮な感じで使えるかもしれない。
 後で登場する愚地克巳とは違う達人の空手を見せてもらえるかも。

 猛剣は技師だから、本当なら総合格闘家と闘って欲しい。
 独歩だと打撃中心の戦闘スタイルだから、猛剣の良さが発揮しにくいだろう。
 デカくてパワーがあるだけの巨鯨を渋川剛気に当てるのは、ワカる。
 だが、独歩と猛剣の勝負はどう転がるのか?
 板垣先生は、どんな展開を用意しているのだろう。
 まあ、ちゃんと先のことを考えているなら、こんなに休載して無いよねって感じですが。

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