今週の『ゆうえんち −バキ外伝−』(141回〜150回)感想

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2021年4月10日(19号)
第141回 巻の十六「一緒に地獄までゆこう」

 葛城無門と柳龍光は、死力を尽くして闘いつづける。
 疲労とダメージで無門の意識は朦朧となっていく。
 だが、ファイターは聖人のように立ちあがらねばならんのだ!
 無門は倒れそうな己の肉体にムチを入れ闘いつづける。

 柳龍光は無門を称賛しつつ、追いつめていく。
 フェイントの技術などは柳のほうが上だ。
 相手を裏切るように騙すのがフェイントの至極である。
 無門も、もうすぐ官能的な表情をしてくれるだろう。
 きたるべき絶頂を予感して、柳は興奮を高めていく!

 柳はエンディングにむけて準備を進める。
 無門のシャツのボタンを吹っ飛ばし、素肌を露出させた。
 10代少年の白い肌だ。

『もう少し、遊んでほしかったんだが、その白い肌を見たら、むらむらしてきてしまったじゃないか。』

『乳首も一緒に。
「もらい!!」
 おもいきり引いてやる。』


 あぁ、変態だ。
 ワカっていたから、以前より驚かない。
 しみじみと柳の変態性を感じるのだった。

 柳は無門の肌に手をあてる。
 ついでに乳首も狙っているのが変態らしい。
 無門の肉をはぎとったら、射精してしまいそうな勢いだ。

 柳に触れられた感触で、無門の意識は覚醒する。
 だが、大ピンチだ。
 すでに触れられている。
 このまま空掌で肉をエグられるのか!?

『身体を浮かせて、引かれる方向に跳んだ。』
『当てて、引く――ただ打つよりわずかにタイミングがおそくなる。』


 なるほど、当ててから引く動きをする空掌は普通の打撃より1アクション多いぶん遅い。
 当ててから打つ動きの寸勁に似たタイミングだろうか。
 普通の攻防で使えば、テンポの違う攻撃となって相手の意表をつけるかもしれない。
 だが、意識朦朧としていた無門にとっては、1アクション多くて遅い攻撃だったのだ。
 これはかなりラッキーだった。

 柳にとっては大きなミスだ。
 無門の白い肌と乳首に欲情しちゃったのが良くなかったか。
 柳の変態性が邪魔をしてしまったな。

 飛びこんだ無門は、右肘を柳の鼻に叩きこむ。
 勝利を確信した柳にスキが生まれていた!
 倒れず粘った無門は、そのスキを逃さない。
 すかさず鳩尾に爪先を蹴りこむ。
 確かな手ごたえだ。

 胃液を吐きながら柳が逃げていく。
 攻守逆転だ!
 無門は柳を追う。
 こういう時に慌てて攻め急ぐと反撃される危険があるぞ。

 だが、無門は冷静だった。
 欅(けやき)の木が柳の逃げる先にあると確認する。
 柳龍光になくて、無門にあるもの、それはサーカスだ!
 無門は欅の枝につかまり、空中での動きを自在に変える。
 これが無門サーカスだッ!

 柳は無門のフェイントは稚拙だと考えていた。
 でも、無門のサーカスアタックに対応できず蹴りを喰らう。
 声に出していないから無門には聞かれていないが、ちょっとした恥さらしだ。
 柳の鼻を蹴り折った!
 見事な逆転だ。

 でも、枝から手を離して地面におりてしまった。
 もうちょっと、枝の上に居たほうが良いんじゃなかろうか。
 次のサーカス技を出せそうな場所もなさそうだし。

 鼻を折られても柳龍光は笑っている。
 これほどの相手と闘えるとは、なんという幸せだ!
 変態は鼻を折られたぐらいじゃ怯まない。
 むしろ喜んでいる!

「無門くん、一緒に地獄までゆこう……」


 ちょっと逆転できたけど、柳龍光の変態度は底知れない。
 無門は柳に抱きつかれ、地獄行きの沼に落ちていくのか?
 この勝負に勝ったとしても、無門まで変態になってしまったら、どうしよう。
 危険中毒者だし、無門って変態の素質もあるんだよな。

週刊少年チャンピオン2021年19号
週刊少年チャンピオン2021年19号


2021年4月17日(20号)
第142回 巻の十六「肉が、活性化してゆく」

 どんな技も見ただけでコピーできてしまう天才少年・葛城無門は1歳すぎから天才だった。
 歩けるようになってすぐ、言葉を覚えるより早く、ガンさんの玉乗り技をコピーしたのだ。
 サーカスの天才幼児が誕生した瞬間である。

 だが、父・渡流(わたる)を加奈村正介に殺され、母・津葉沙(つばさ)を守るため無門は強さを求めた。
 そして松本太山に出逢い、本格的に鍛えてもらう。
 こうしてサーカスの天才少年は、格闘の天才少年へと転職したのだ。

 無門は環境と関係なく天才だったのか。
 そして、加奈村正介や松本太山が居なくとも最強を目指す道を進んでいたと感じている。
 なんにせよ目標ができて良かった。
 天才すぎて達成感が無いと、虚無感を抱えて才能を腐らせる可能性があるし。

 しかし、戦闘中に回想するとは余裕だな。
 いや、むしろ無意識で闘っているので、脳の余りが回想しているのかも。
 無門の肉体は、なんとなく柳と互角に闘っているっぽい。

 会得した技は使いたくなる。
 無門だってそうだし、柳もそうなのだろう。
 強くなるために鍛え、強くなったから闘いたい。
 無門も柳も、そんな修羅道にいる。

 相手をリスペクトしながら無門は闘っているようだ。
 範馬刃牙と範馬湯次郎は、死闘するよう宿命づけられていながら、互いに敬意をもって和解した。
 無門も、柳の強さと鍛錬をリスペクトする。
 でも、柳はそういう感情を持たないよね。
 相手の強さと努力を踏みにじって絶望させるのを楽しみたい人だし。
 これは無門の片思いだろうな。

 柳を理解しつつ闘っていると、技もワカってくる。
 もう怖くない。
 柳の速度にもついていくる。
 いや、柳の速度を追い越せそうだ!

 極限の死闘が無門に作用したのか!?
 限界を超えて強くなろうとしている。
 葛城無門は今晩だけで2倍も3倍も強くなっていそうだ。

『これまで、出会ったことのないもの。
 感じたことのない感覚が、細胞の中に、別の次元から流れ込んでくるようであった。』
『肉が、活性化してゆくのがわかる。』


 無門が完全覚醒したッ!?
 なんかニュータイプ的な覚醒か?
 それとも、どっかのチャクラが開いちゃったりして。
 『キマイラ・吼』みたいに、人間でなくなるチャクラの可能性もあるし取り扱いは慎重にするんだ!

 不安はあるけど、無門は肉体に新たな力が沸き上がるのを感じている。
 疾(はや)く、柳よりもはるかに疾く動く。
 逃げようとする柳を追って、つかまえる。

 葛城無門が確実に強くなっているぞ!
 物理的というか、実際のスピードも上がっている。
 ゾーンに入ったとか、そんな生やさしいものではなさそうだ。

 範馬一族なら、鬼の背中が覚醒したという可能性もあるが、無門はちがうだろうな。
 松本太山の教えが、ここで花開いたのか。
 それとも本当にチャクラが開いちゃったりして。
 とにかく、柳龍光を今この瞬間スピードで上回っている!
 柳龍光を倒すチャンスだ。
 ここで倒しきれるのか!?

週刊少年チャンピオン2021年20号
週刊少年チャンピオン2021年20号


2021年4月24日(21+22号)
第143回 巻の十六「おれが、おれを産んだのだ」

 葛城無門と柳龍光の死闘も極まってきた。
 何度も追い詰められ敗北すら意識した無門だが、謎の力が満ちて逆襲を始める。

『糞。
 このガキめ。
 いったいどこに底があるのか。』

 柳が焦ってののしっている!
 ついに柳をここまで追いこんだのか!
 あの怪物・柳龍光を!
 範馬刃牙に圧倒された時ですら、「糞」とか「ガキ」って言わなかったのに。
 もっとも、あの時の刃牙はガキの領域をはるかに超えてたからな。

 無門との闘いは柳が流れを支配していた。
 空中戦の奇襲は驚いたが、しのいだ。
 あとは無門を楽しみながら仕留めていくハズだった。
 だが、無門は何度も復活し強くなり、ついに柳を圧倒しはじめる。

 柳から見ても無門の覚醒は異常事態のようだ。
 急にコツをつかんだとか、そういうレベルじゃないらしい。
 やっぱり、なんか変なチャクラ開いちゃったのか?
 柳の経験でも、こういうパワーアップは見たこと無いんだろうな。

『このおれは、この世のどんな奴よりも努力してきたからだ。どんな奴よりも稽古をしてきたからだ。』

 柳龍光は努力タイプだった。
 強くなるためなら何でもやり、何でもガマンする。
 肉体を鍛え、技を磨き、心理操作も学んだ。
 そのためには毒手だって完成させる。

 この執念と努力が柳を強くしていったのか。
 柳は、自分は天才ではないと考えている。
 少しずつ努力と工夫で強さを積み重ねていくのが柳龍光の成長だ。

 だから、急に強くなった無門が理解不能なのだろう。
 あと、刃牙もね。
 1晩(いや2晩かもしれないが)たったら、別人のように強くなる異常者とは関わりたくないだろうな。

 柳は強くなるため、マスター国松に弟子入りした。
 国松を倒し、腕を切り落とし、食う。
 それも強くなるための執念だ。
 だが、そこまで努力してきた自分が敗北しそうになっている。

 敗北するかもしれないという恐怖と恍惚だ。
 だが、敗北を拒否する自分の肉体が変化していく。

『肉の底の底にまだ残ってるもののけが、いやがっている。』
『こんなもののけが、自分の身体の中にいたなんて、おれは知らなかったな。』


 柳も覚醒するのか!?
 長年鍛えてきた柳だ。
 そりゃ体内に"もののけ"ぐらい生まれちゃうだろう。
 "けもの"でも、"妖怪"でもない。"もののけ"だ。
 たぶん、マスター国松の肉を食ったせいで内部に生まれちゃったんだろうな。

 とんでもない怪物が柳から生まれようとしている。
 変態の怪物から怪物が生まれたら、逆に純情な性格だったりするんだろうか?
 努力家の柳は、ある意味でとても真面目な性格なんだし。

『もう、一滴だって体力なんて残っていなかったはずなのに、汚泥の中からぬれぬれと羊水にみずみずしく濡れた裸の赤ん坊が、そこに生まれていた。
 おれが、おれを産んだのだ。』


 生まれたッ!
 もののけ赤ちゃんが生まれてしまったぞ。
 覚醒無門と互角なのか、上回るのか!?
 やっぱり柳龍光は簡単に倒せる相手じゃ無いな。
 この勝負は、まだ長引きそうだ。

週刊少年チャンピオン2021年21+22号
週刊少年チャンピオン2021年21+22号


2021年5月8日(23号)
第144回 巻の十六「背に冷たいものが走り抜けた」

 葛城無門と柳龍光による因縁の対決もクライマックスか!
 追いつめられた無門は謎の覚醒をとげて逆襲する。
 ついに怪物柳龍光を圧倒して、勝利は目前だ!

 このような勝てそうな時ほど油断しちゃいけないのが勝負の鉄則ですね。
 笠原倫のチャンピオン漫画『女郎』でもネタに使われていた「高名の木登り」と同じく、最後が一番危ない。
 格闘技の試合でも相手がふらついてチャンスに見える時ほど、大振りしてカウンターを喰らう危険がある。

『勝利したと、思ったその時に、油断が生ずるからだ。
 しかし、今の柳龍光を見ろ。
 ふらふらじゃないか。』


 油断したらマズい。
 と、考えるだけの冷静さが無門にはあった。
 だが、やっぱり油断しかけている!
 実に危うい。柳はまだ生きているぞ!

 前回は柳龍光の視点で描かれていた。
 柳は自分の内部から"もののけ"が産まれ出るのを感じている。
 無門とは違う感じに覚醒しようとしているところだ。
 もののけ柳は、なんかヤバい感じだぞ。

『ぞくり、と、背に冷たいものが走り抜けた』

 無門が本能的に危機を感じとる。
 経験不足が無門の弱点だと思っていたが、けっこう良いカンをしているぞ。
 今日、何人もの変態と闘ったことで危機察知能力が上がったのかもしれない。

 ゴブリン春日、忍者羽鳥、加奈村狂太、そして柳龍光だ。
 こってりした濃い変態ばっかりだったな。
 1日で消化できる質と量じゃ無いよね。

 柳のダメージは大きいように見える。
 だが、柳の体内から、なにかが生じようとしていた。
 無門にも感じ取れるほどの存在感だ。
 そして柳龍光が哭く!

「ほぎゃあああああああああっ!!」

 赤ちゃん泣きだッッ!
 比喩として赤ん坊誕生と思っていたけど、本当に赤ちゃん返りしちゃった。
 いかにも変態そうな覚醒だったけど、想像以上に変態な覚醒だ。
 こりゃ、怖いというか不気味だな。
 家に帰りたくなる。

 柳龍光が、もののけと化してバブみった!?
 ここに、バブみ龍光が誕生してしまったのか?
 なんか、足の運びや背骨の曲がりが異常になっている。
 物理的にも妖怪化しちゃった感じだ。

「無門くん、わたしを食べてほしいんだよ……」

 柳龍光は無防備に迫ってくる。
 だが、動きも表情も不気味すぎて手が出せない。
 さっきまで無門にあった強さの高揚感と勝利への期待感が一瞬で消えてしまった。
 今の柳龍光は、別の意味で恐ろしい存在だ。

 無門の精神は崩壊寸前だったが、柳を攻撃することができた。
 ほとんど偶然で、攻撃しようという意志は無かったかもしれない。
 これは、まだ無門にツキがあると言うことだ。
 二人は限界ギリギリの勝負をしている。
 最後に勝利を決めるのは運かも。
 なら、無門に勝機はある!

 無門の拳を柳が口で受けた。
 当たったのか? くわえたのか?
 歯が折れたが柳はマスター国松のような高笑いで喜んでいる。
 おぞましい、もののけだ!

 柳はいきなり反撃をはじめた。
 凄まじい連打だ。
 無門は何発も喰らってしまい、意識が飛ぶ。
 だが、意識が飛んだおかげで声が聴こえた。

『「息子よ……」
 なんとも優しく、太い声――
 松本太山の声であった。』


 ここで、また松本太山だ!
 ひとつの勝負で二回も出てきてくれた。
 やっぱり、困ったときの松本太山なのである。
 何度でてきても助かるのだ。

 そして、勝手に「息子」認定までしてもらった。
 無門は、ちょっと脳内松本太山に甘えすぎかもしれない。
 でも、まだ10代の少年だし、他に父親だと思える人も居ないもんな。

 いっぽう、柳龍光はちょっとおかしくなりすぎた。
 『バキ』に出てくる柳は、この数年後だが、ここまで変じゃなかったぞ。
 となると、どこかで元に戻るのだろう。
 無門に敗北して バブみ龍光は消えて、記憶も残らないのかも。
 それなら、敗北した記憶も無くなるので、つじつまがあうぞ!

週刊少年チャンピオン2021年23号
週刊少年チャンピオン2021年23号


2021年5月15日(24号)
第145回 巻の十六「射精した」

 葛城無門の師である松本太山の死因を作ったのが柳龍光である。
 のちに最凶死刑囚と呼ばれる5匹の狂獣の一人だ。
 無門は柳龍光と闘うため夜の格闘遊技場"ゆうえんち"に乗りこみ、強敵をしりぞけ、ついに柳と闘う。
 恐るべき怪物である柳龍光に無門は追いつめられるが、謎の覚醒で逆転する。
 だが、今度は柳龍光が妖怪へと変貌していくのだった。

 柳龍光の妖怪化は無門に精神的なダメージを与える。
 キモいし、怖いッ!
 こんなんが目の前にいたら、全尿で漏らす。
 いくら攻撃をしても立っている。
 むしろ攻撃している自分のほうが追いつめられていた。

 絶体絶命の無門を救ったのは松本太山だ。
 もちろん松本太山は死んでいる。
 これは無門の中にのこる松本太山の記憶だ。
 大切なことは すべて松本太山が教えてくれていた。

 松本太山が咲かせた桜が散っている。
 葛城無門が松本太山に初めて稽古をつけてもらった夜のようだ。(ゆうえんち1巻 15回)
 限界まで連続攻撃をした無門は疲労で倒れこんでいた。
 となりに松本太山も寝ている。

『「おまえは、おれの息子だ」
 太山は、あの時、確かにそうつぶやいた。』


 松本太山はちゃんと言っていたのだ。!
 わずかな間かもしれないが、無門を鍛える。
 その縁は間違いなくあり、松本太山は無門を息子のように思っていたのだ。
 娘しかいない松本太山は息子が欲しかったのかも。
 息子だったら強く鍛えただろうし、楽しみが増えただろうな。

 幼いときに父親を亡くし、母と再婚した加奈村正介を死に追いやった。
 そんな父親不在の無門にとって、この言葉がどれだけ嬉しかったか。
 太山の言葉は無門の心と体を温めてくれた。

 妖怪と化した柳龍光の恐怖に、無門は精神崩壊寸前だ。
 だが、ここで松本太山の言葉がよみがえる。
 その温かみが無門に新たな力を生みだしてくれた。
 さらに三人目の父親と言える愚地独歩の心の声まで聞こえる。
 みんなが葛城無門を応援してくれているのだ!

 のこりの力をふりしぼり、無門は肉をパンプアップさせた。
 膨張した肉で柳の拘束をゆるめて脱出する。
 そして柳の背後をとって、逆に抱きつく。

 柳龍光の首が180度まわって、背後の無門を見た。
 あれだ! 『エクソシスト』(AA)の悪魔憑き少女の首回転だ!
 三国志の司馬懿も「狼顧の相」といって、首を真後ろに回せたと言われている。
 司馬懿が主人公の中国ドラマ『三国志〜司馬懿 軍師連盟〜』では、ふり返った時の不敵な表情といった感じになっていたけど。

『ゆけ!
 放華だ。』


 妖怪化した悪魔憑き柳を恐れることは無い。
 松本太山の声が聞こえる。
 桜を咲かせ、柳の毒を放出させた放華を使え!
 毒を出す要領で、魔を祓うのか!?

 無門は柳龍光の体内に気を注ぎ込んでいく。
 その気が、柳龍光の内部にすむ妖怪を追い出してくのが無門には感じられた。
 本当に『悪魔祓い(エクソシスト)』になってしまったな。
 というか、こういう使いかたもできたのか!

『柳龍光の身体が、腕の中でびくんびくんとたて続けに震えた。
 射精したのだとわかった。』


 出したのか!?
 妖怪と一緒にッ!
 昇天しちゃった!
 これも放華の力か。
 いや、たぶん違う。

 妖怪を追い出して(ついでに精も)、柳龍光が人間にもどったようだ。
 無門はダメ押しで無寸雷神を放っておくのだった。
 けっこう慎重だな。
 気分的には、射精しちゃったら そこで試合終了ですよ。
 相手が柳龍光だから油断は禁物だな。

 長かった柳龍光との勝負もこれで終了か。
 いや、長かった葛城無門の復讐もこれで終わった。
 無門にとって人生の目標を失ったことになる。

 だが、無門は危険が大好きと言う楽しみを見つけてしまった。
 今後の人生が、ちょっと……いや、かなり危険なものになるかもしれない。
 いつか、生き別れになった弟である愚地克巳と会う日がくれば良いな。

週刊少年チャンピオン2021年24号
週刊少年チャンピオン2021年24号


2021年5月22日(25号)
第146回 巻の十六「あの、地上最強の生物だって」

 葛城無門と柳龍光の対決が決着した。
 異常事態の連続だったけど、ついに柳龍光が倒れたのだ。
 倒れた柳龍光からは、なんかイロイロな液が出ている。
 股間からは乳白色の液が……
 あれだな、ゴキブリの体から出てくる液っぽいな。

ついに倒れた柳龍光

 念のため少し離れて観察する葛城無門に愚地独歩が声をかける。
 ベテラン戦士である独歩は無門より正確に戦闘不能を判断できるようだ。
 独歩は見物しただけと言う。
 だが登場するタイミングに気を使ったりと、見えないサポートをしていた。
 無門は それが理解できていたので感謝する。

 独歩も無寸雷神を生で見ることができて嬉しい。
 無寸雷神は無門が見てコピーした技だけど、あちこちで使って知られまくっているな。
 技ってのは相手に知られていないほど有利だ。
 有名になった無寸雷神は、かなり不利になっているだろう。お気の毒に。

「もしも、これを、拳ひとつを打ち込む速度でやれたら、あの、地上最強の生物だって、倒れるだろうよ。」

 独歩が すごいホメている!
 この頃の――、まだ両目がある独歩は範馬勇次郎への再戦で勝つ気マンマンだ。
 ちょっと範馬勇次郎を過小評価しているのかも。
 というか、範馬勇次郎はちょっと目を離すと強くなっているので、作中時点じゃまだそれほど強くなかったりして。

 無門は初めて『地上最強の生物』と呼ばれるものの存在を知る。
 だが、その正体を聞く前に、柳の毒手対応に話題が移ってしまった。
 たしかに毒を放置するのは良くない。
 だが、無門には松本太山直伝の放華がある。
 全身から毒を放出した。

 これがあるから無門は柳の毒手を気にしていなかったのか。
 やっぱり松本太山の教えは偉大だった。
 毒を出した無門は、会場に音楽が流れるのを聞く。
 蘭陵王が来る合図だ!
 また、範馬勇次郎の話をするタイミングを逃した。

 興がのれば蘭陵王も乱入してくる。
 そう言われていたが、ついに参加する気になったのか!
 でも、無門はボロボロなんだけど。
 それでも蘭陵王を相手にラストバトルをするのだろうか?


『終の巻 脇田純一郎巡査は語る』

 ついに、最終章に突入だ!
 交番で寝ていた脇田純一郎巡査は、交番の床に倒れている柳龍光を発見する。
 まさか直接お届けしたのか!

 柳龍光はすでに指名手配犯だった。
 被害届の出るような犯罪をしていないと思っていたけど、ちゃんと認識されたいたのか。
 警察に狙われている柳だったが、ヤクザにはもっと狙われていた。
 もし弱っていると知られたら、あちこちからヒットマンが送りこまれて殺されるだろう。
 なので柳はダメージを回復するまで刑務所に入ることを考えた。

 十代のガキにやられたが、自分はまだ喰われていない。
 だから、まだ負けていないと言うのが柳の主張だ。
 こういう理屈で負けていないと思っているのか。

 とにかく、これが柳龍光が逮捕された顛末だ。
 作中で語られていた通り十代の少年に敗北して柳龍光は逮捕された、と。
 他の最凶死刑囚4人にも同様な逮捕があったのだろう。
 興ののった蘭陵王が乱入してきたように、興がのって次回作ドリアン編に突入しちゃったりして。

週刊少年チャンピオン2021年25号
週刊少年チャンピオン2021年25号


2021年5月29日(26号)
第147回 終の巻「わたしの口からは言えないね」

 葛城無門は師・松本太山の死因を作った柳龍光を倒した。
 これで無門は長年の問題を解決したことになる。
 人生の目標を失ったのだが、今後はどう生きるのだろう。
 だが、とりあえず新しい問題が発生した。
 "ゆうえんち"主催者の蘭陵王が乱入してきたのだッ!

「もしも、蘭陵王がここに姿を現したら、愚地先生は、闘うのですか?」

 愚地独歩が相手だと無門も敬語をつかう!
 さすが第三の父親として名乗りをあげた独歩だ。
 大組織の長だけに包容力がスゴい。

 やっぱり蘭陵王は無門たちの前にあらわれた。
 無門と柳の死闘でたかぶったのだろう。
 蘭陵王は足を動かしているように見えないのに、前進している。
 どうも特殊な歩行方法を使っているようだ。
 動きが読みにくそうな難敵だな。

 蘭陵王は黄海王に柳龍光を片づけさせる。
 黄海王は柳を肩に担いで去っていくのだが……
 いや、股間から出ている乳白色の液体がですね……
 肩が汁で汚れるのも仕事のうちってことか。

 柳は連れさられていき、1500万円の札束がのこった。
 神野仁などを倒して柳も大金を得ていたようだ。
 すごい大金だけど、無門はいらないと言う。
 だが、蘭陵王は受け取らないと厄介な事になると言った。

「どんなことですか?」
「それは、わたしの口からは言えないね」


 言えよ!
 思わせぶりな事ばかり言いやがって!
 もう、「終(つい)の巻」なんだよ!
 でも、終了前に言うのはダメだよね。

 金をとらないと勝利者認定してもらえないって事だろうか?
 あと、終了後の治療が有料で高いのかも。
 持ち歩くには不便だろうけど現金はあっても困らない。
 やっぱり貰っておくのが吉だと思うけど。

 さらに蘭陵王の背後から久我重明と蛟黄金丸が出てきた!
 豪華メンバーがそろったな。
 無門とは年齢的にも黄金丸のほうが似合いの相手と言う気がする。
 独歩は久我重明と闘いたいようだ。

 だが、あくまで蘭陵王は"ゆうえんち"のルールを守ろうとする。
 闘うのは参加者と自分だけだ。
 そして、蘭陵王は無門と闘うためにここへ来た。

 無門はゴブリン春日、羽鳥薫、加奈村狂太、柳龍光たち5人と闘っている。
 いずれも強敵であり、無門のダメージと疲労も大きい。
 もう一戦するにはコンディションが悪すぎる。
 だが、無門は断る言葉を発することができなかった。
 う〜ん、やっぱり危険中毒者だ。

 ところで忍者羽鳥って名前が薫だったんですね。
 うっかり見逃していたのか?
 知らないうちに無門が教えられていたのかも。
 偶然だが花山薫と同じ名前だ。
 刃牙世界で名前がかぶるのは珍しいな。

 無門は疲労の極みだ。
 でも、闘いたいらしい。
 気持ちはともかく、闘える肉体なんだろうか?

『ゴブリン春日が立っていた。』

 なんと、この場にゴブリン春日が復活参戦だ!
 無門が金を奪わなかったので失格にならず、そのまま闘っていたらしい。
 1500万円をもっているので2人倒したようだ。

 手負いの獣と化したゴブリン春日が、なぜ来たのか?
 もちろん無門を探していたのだ。
 無門への復讐をするために来たようだ。

 蘭陵王に加えて、ゴブリン春日も乱入してきた。
 「終(つい)の巻」だけど、新要素が大盛りだ。
 "ゆうえんち"の死闘は、まだまだ続くらしい。

週刊少年チャンピオン2021年26号
週刊少年チャンピオン2021年26号



2021年6月5日(27号)
第148回 終の巻「二億だよ……」

 宿敵・柳龍光を倒した葛城無門だが、新たな敵として"ゆうえんち"主催者・蘭陵王があらわれた。
 さらに無門が倒したはずのゴブリン春日まで復活してくる。
 『終(つい)の巻』に入ったが、けっこう話が長引きそうだ。

 ゴブリン春日が復活したのは、無門がゴブリン春日の500万円を奪わなかったからだ。
 金は参加資格なので、奪われない限り復活も可能である。
 というのが金を奪っておけと言う忠告の意味だと無門は気がつくのだった。
 わりと簡単な理由だったな。

 でも、気絶するほどブチのめされた人間が復活するだろうか?
 次に通りかかった人間に金をひろわれて終わりだ。
 だがゴブリン春日は違うッ!
 それどころか二人の人間を倒し、現金を1500万円に増やして再登場だ。
 ゴブリン春日が特殊すぎるので、他人には通用しなさそう。

 復活のゴブリン春日は自分を倒した無門に再戦を挑む。
 だが、独歩が間に入り、蘭陵王まで出てきた。
 独歩は無門を案じての行動だろう。
 蘭陵王は純粋な興味か?

「わたしは、二億だよ……」

 蘭陵王が誘ったァ〜〜〜ッ!
 サラリーマンの生涯年収は2億円程度と言われている。
 これだけあれば、遊んで暮らせる! ……というのは無理だろうな。
 宝くじで億を当てても、すぐに使い切っちゃう人が多いらしいし。

 だが、この金額は魅力的だ。
 ゴブリン春日は蘭陵王に襲いかかる!
 蘭陵王vsゴブリン春日、スペシャルマッチの開始だ!

 右拳を斜め上から打ち下ろす!
 ストレートやフック、アッパーなどのボクシング系のパンチではない。
 手の使いかたは鉄槌だろう。
 打撃の訓練を受けていないプロレスラーらしい攻撃だ。

 だが、蘭陵王はゴブリン春日の拳を左手の人差し指と中指二本で止める。
 つづくゴブリン春日のタックルを、左足の爪先で止めた。
 無門は、これが無寸受けであると見抜く。
 全身の関節を使って威力を殺したのだ!

 無寸受けは磯村露風から学んだヤマト流の技術である。(ゆうえんち1巻 17回)
 蘭陵王もヤマト流の関係者だろうか?
 名前や側近に黄海王がいたり、日本由来ではないウロボロスの家紋などから中国系の人かと思っていた。
 だが、日本古来から続くヤマト流の人だったのかも。
 無門と同じく技を盗んだ人かもしれないが。

 ところで蘭陵王は左利きだろうか?
 手も足も、左を使っている。
 左利き(サウスポー)だと、右利きとはリズムが違う。
 無門は良い情報を得たのかもしれない。

 蘭陵王は飛びあがり、空中からゴブリン春日を踏み蹴る!
 まるで天内悠の空中攻撃だ!
 仮面の下は負傷した頭部を隠した天内悠か!?
 と言うのは冗談で、天内悠が負傷するのは"ゆうえんち"から数年後の最大トーナメントだ。

 天内悠は誰に技を教わったのか謎だ。
 もしかしたら蘭陵王の関係者なのかもしれない。
 蘭陵王が顔を隠しているのは理由があるのだろう。
 イロイロと秘密の多い一族っぽい。

 天内悠に倒されたバランスの良い山本選手と違い、ゴブリン春日は反撃を試みる。
 バランスが悪いからこそ、状況を崩せたのかもしれない。
 蘭陵王が落としてきた両ヒザを腹に喰らいながら、両ヒザを抱えたッ!
 肉を切らせて、骨を断つ!
 頭じゃなくて腹に受けたのがラッキーだったか。

 ここからゴブリン春日が逆転だ!
 いや、蘭陵王はそんなに甘くないだろう。
 だがゴブリン春日のタフネスは、ちょっと想像を超えていたかも。
 ゴブリン春日が蘭陵王の予想を超えていた時、大物食いの達成だッ!

週刊少年チャンピオン2021年27号
週刊少年チャンピオン2021年27号


2021年6月12日(28号)
第149回 終の巻「わたしは今、幾つかのことをした」

 終了が近づく"ゆうえんち"にて、主催者・蘭陵王が出陣する。
 葛城無門と闘うためだ。
 しかし、復活のゴブリン春日が蘭陵王に襲いかかる。
 なにしろ蘭陵王に勝ったら二億円だもんね。

 プロレスラーのゴブリン春日は超タフネスだ。
 蘭陵王の空中攻撃を受けながらも蘭陵王の両ヒザを抱える。
 肉を切らせて骨を断つ、と言うより肉を打たせて骨をつかむ!
 組みついた状態は、レスラーの領域だ!

『倒れ込みながら、右の掌底を、ゴブリン春日の顎に、アッパーぎみに入れた。』


 ゴブリン春日は両手でヒザを抱えている。
 そのため両腕が使えずガードができない。
 さらにヒザを抱えていたので、打撃の反動が逃げないのだ。

 蘭陵王の掌底突きはゴブリン春日に大きな衝撃を与えた。
 ゴブリン春日は頸椎の関節が伸びるほどのダメージを受ける。
 頸椎って伸びて良いのか?
 死んだり障害がのこるダメージだよね?

 ゴブリン春日は白目をむいて泡吹いて倒れる。
 死んだ!? 死んだのか!?
 安否が気になるが、葛城無門は別のことを考えていた。
 もうちょっと、ゴブリン春日の心配してあげて。

『おそるべき、読みであった。』

 蘭陵王はゴブリン春日の動きを読み切って攻撃したのだ。
 モニター越しに見ていただけだろうが、ゴブリン春日の行動パターンを把握している。
 つまり、無門の行動も読めるということだろうか?

 だが、ゴブリン春日は立ちあがった!
 背後から蘭陵王の両脚を掴む。
 白目をむいたままらしいが、ちゃんと見えているのか!?
 ドイルみたいに皮膚感覚ってヤツかも。

 ゴブリン春日は蘭陵王を地面に叩きつけようとする。
 だが、一投目は無寸受けでダメージを殺す。
 二投目に振りあげられた時、蘭陵王はその勢いも利用してゴブリン春日の頭に腰を落とした。

 ゴブリン春日の伸びた頸椎が、今度は縮んで潰れている!
 今度こそ、死んだか!?  いや、死んでいないようだ。
 それでも、完全KOでゴブリン春日は今度こそリタイアした。
 ……本当に死んで無いよね?

「さて、無門くん。わたしは今、幾つかのことをした。それが何かわかるかい」


 唐突にここでクイズだ!
 無門は頭が良いので、こういう時 話が楽ですね。
 蘭陵王は、雅楽の舞を戦闘に使っている。
 強い武将だった蘭陵王だけに舞にも強さが出ているようだ。
 田中芳樹の『中国武将列伝』の100人に蘭陵王も入っているしね。

 さらに蘭陵王は自分の闘いを無門に見せていた。
 自分はモニターで無門の闘いを見ていたので、不公平をなくすためだ。
 無門は見た技をすぐにコピーできる。
 動きを事前に見ることができたのは大きい。

「おいおい、そりゃあ、あんたの勝手な言い分だろう」


 ここで愚地独歩が割り込んでくる。
 知識の差だけじゃ不公平だ。
 戦闘による体力の消耗とダメージの差も大きい。
 自分と闘って、ちょうど良いだろう。
 愚地独歩が超ヤる気だッ!

 超豪華なスペシャルマッチの決定である。
 しかも、独歩には隠していた必殺技まであるらしい。
 まだまだ、そんなモンを隠しもっていたのかよ!

「虚空拳……」

 なんかスゴい技名が来ちゃったッ!
 マッハ突きとか菩薩拳にも負けないインパクトがありそうだ。
 おまけでも無く、前座でも無い超絶バトルの予感がするぞ。

週刊少年チャンピオン2021年28号
週刊少年チャンピオン2021年28号



2021年6月21日(29号)
第150回 終の巻「虚空拳」

 夜の格闘遊技場"ゆうえんち"の主催者・蘭陵王が出陣する。
 葛城無門と闘いたいと言っていたが、まずは乱入してきたゴブリン春日と闘う。
 恐るべき先読みと、優れた技術で蘭陵王はゴブリン春日を倒した。
 蘭陵王が無門と闘おうとすると、そこに愚地独歩が立ちふさがる。
 さらなるスペシャルマッチの開始だッ!

 独歩の新必殺技・虚空拳はまだ未完成の技らしい。
 蘭陵王との勝負で使用して、完成させる!
 なるほど、未完成だから今まで出さなかったのか。
 逆に言えば、未完成なのに使う気だ。
 この勝負は独歩にとって余興みたいな部分があるのかもしれない。

 独歩は前羽の構えから虚空拳の構えに移行する。
 左手を広げ前に出し、右手の拳を後ろに隠す。

『拳は、つまり左手の陰――虚の空間、つまり虚空にある。
 だから、虚空拳。』


 わりとそのままのネーミングだ!
 未完成だから、名前もひねりが無いのか?
 虚空という響きから、もっとスゴい技を妄想してしまった。
 でも、独歩はこの数年後に菩薩拳と言う究極の正拳突きに開眼する。
 それよりスゴい技があったら、菩薩拳も誕生しなかったかも。

 独歩と蘭陵王が近づいて間合いに入る。
 何かのきっかけで攻防がはじまる状態だ。
 これぞ、まさしくッ!

『たまらない緊張感であった。』

 来ましたね。たまらない緊張感がッ!
 見ているほうまで、たまらない感覚になるぞ。
 そして、きっかけが出現する。
 獣臭が漂ったのだ!

 この、たまらない獣臭と言えば餓狼伝(漫画版)の藤巻十三だな。
 藤巻十三は逃亡犯なので、ゆっくり風呂にも入らずニオイが強いのだろう。
 だが藤巻十三が出現したワケじゃないらしい。
 藤巻十三まで出てきたら、あと3章は必要だ。
 獣臭の正体はおいといて、独歩と蘭陵王が激突する!

 独歩は左掌で打ちにいく。
 虚空に隠れた右拳で打つと思わせて、反対の手で攻撃する!
 だが蘭陵王は左手の二本指で迎撃した。
 指が独歩の手の平に刺さる。
 拳は極限まで鍛えている独歩だが、手の平は意外と柔らかいのか?

 だが、ここで独歩の右拳が虚空から実在にかわった。
 左掌はあくまでフェイントで、本命は右拳か!
 右拳は蘭陵王の仮面に当たった。
 だが、音が軽い。芯には当たらなかったようだ。
 当たりはしたので、脳に衝撃があっただろう。ダメージには違いない。
 この攻防は引き分けか?

 独歩と蘭陵王は、いったん分ける。
 ここに獣臭の主があらわれた。
 加奈村狂太に倒されたライオンだ!
 金が未回収だったので、まだ活動している。

 ライオンは蘭陵王に襲いかかるが、あっさり迎撃された。
 無寸雷神――――、しかも片手で打ったのだ!
 やっぱり蘭陵王はタダ者じゃない。
 そして、無寸雷神がバーゲンセール状態だ。

 蘭陵王は短時間だが猛者3人と闘った。
 これで改めて無門と闘わないかと提案してくる。
 ちょっと断りにくい状況になってしまった。
 無門は空気をよんで闘うのか!?
 たまらない次回へつづくのであった。

週刊少年チャンピオン2021年29号
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