刃牙道「161〜170話」感想

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2017年6月15日(29号)
第4部 第161話「拳豪vs剣豪」 (1140回)

 拳に絶対の自信をもつ喧嘩師・花山薫と 現代によみがえった剣豪・宮本武蔵が激突したッ!
 と言うのが前回と前々回のあらすじだ。
 では激突プロセスをもう一度見てみよう。

 人類にとって光は癒しだ。
 進化のどこかで人類は昼行性になったので、明るいほうが安心するのだろう。
 だがッ!

『「影」を容赦なく』
『照らし尽くすとき光は……』
『「狂気」を帯びる』


 過ぎたるは及ばざるがごとしってヤツですかね。
 というか、眩しすぎたら見えなくなる。
 光も闇も視力を奪うのだ。

 個人的な話ですが、少し前に目の検査で瞳孔を開きっぱなしにする目薬を使いました。
 検査後に建物の外にでたら11時の太陽が眩しいのなんのって。
 もう、眩しいを通りこして痛い。
 光も立派な凶器だと感じた。

 チャンピオン連載の『虚ろう君と』でもタクティカルライトを目潰しに使用していた。(17年26号
 強烈な光は凶器だ。
 いや、この場合は「狂気」らしい。
 でも光っているのは花山だから侠気なんじゃね?

(眩しいな…… この者は……
 帯刀するこの「武蔵」に寸鉄を帯びず身を晒す…………)
(その無防備に……)
(その無垢に……)
(目が眩む)

 日本刀を装備している、あの宮本武蔵を相手にフンドシ一丁の素手で殴りかかる。
 しかも、防御を全く考えない捨て身・渾身の一撃だ。
 この戦闘スタイルが狂気なのかも。

 単に無防備で無垢が眩しいのなら、赤ん坊とか直視できない。
 この状況での無垢だからこそ光るんだろうな。
 となると、この場で刃牙が無防備に無気力な態度をとれば、スゴく光りそうだ。
 なんか逆転の発想で刃牙の優位性が浮かんできたぞ。

 アスファルトを踏み砕く勢いで、全筋力を総動員し、全体重をのせた必殺の花山パンチだッ!
 鎧武者であっても、ここまで捨て身の攻撃はできまい。
 油断や敗北が死に直結する いにしえの剣豪・宮本武蔵だが、現代日本の雰囲気に合わせて、つい喰らってしまう。
 というか、ムチャな方法でよみがえったから頭がボケているのかも。
 亡くなったときは当時としては高齢な60過ぎの老人だったんだし、たしょうボケていても仕方がないか。

 と、花山の拳が武蔵に当たるまでが前回の復習である。
 前回を見逃した人も、これで問題なく話に入っていけるというものだ。
 そして、ここからが今週の新作パートになるぞッ!

 花山のパンチを喰らって、武蔵が飛んだッ!
 鼻血を飛ばしながら飛ぶ。
 そして、着地して 転がる。
 武蔵、大回転だ!

 花山の腹心である木崎は飛ぶ武蔵を見て、なぜか目を閉じ汗を流す。
 殴られた武蔵に同情したのだろうか?
 それとも、あの宮本武蔵と闘いを始めてしまったことに不安を感じているのかも。
 どちらにしても、最初の一撃なんだから、心配するのが早すぎるぞ。

(変わらん…)
(思いを乗せた拳…)
(剣になんら遜色なし…)
(予測を遥かに凌駕する拳骨)
(食らっておいて良かった……)


 きっちりダウンして寝たままの武蔵は花山の拳を食らって良かったと感じている。
 死ぬことのない現代では何事もくらって勉強なんだろうか。
 武蔵が現代に馴染んでいるぞ。

 ダメージが大きいのか、油断しているのか、武蔵は寝たままだ。
 これが戦場なら、槍で刺すとか、刀を投げつけるとかで追撃を受けているところだろう。
 なお、寝ている人間を斬るのは意外と難しいらしい。
 猪木アリ状態の膠着は、素手の試合に限らないのだ。

 花山は不用意に近づき、武蔵の奥襟をつかんで持ちあげる。
 刀をもった相手に無防備すぎなんじゃないかと心配だ。
 だが、武蔵はまだ動かない。
 死んだフリして油断させ、不意打ちで斬りつけるのかも。
 武蔵は抜くか、抜かざるか!?
 次回へつづく。


 最近は、どうも遅延行為が多いので、また回想に入るんじゃないかと心配していた。
 実際はド直球に前回の話をリピート再生している。
 こりゃ、次回も武蔵に拳が当たるところからリピート再生しそうだな。

 一度見た話をスローでもう一度、という展開で話が進まない。
 時間の流れが極端に遅くなっているのは、戦闘速度が光速に近づいてきたせいだろうか。
 このままだと花山vs武蔵の周辺だけ時間から取り残されるぞ。

 刃牙は、寒い季節なので半袖にマフラーとい奇抜というか奇妙と言うか前衛的なファッションをしていた。(17巻 148話
 だが、花山と武蔵が戦ううちに半袖でも不自然でない季節になったぞ。
 今度はマフラーが謎と言うかアバンギャルドなファッションアイテムになっていますが。

 半袖とマフラーを組み合わせれば、いかなる季節にも対応でるって事ですかね。
 トータルファイティングの刃牙は服装もトータルファイティングだ!

 しかし、何度もリピート再生しているので、なんか話がループしているような気がしてきた。
 次回は、また花山が武蔵の背後に闇を感じ始めるかも。
 それでも、ちょっとずつ話が進んでいる。
 堂々巡りのようで、一週まわるごとに少し進むってことは、螺旋の動きか?

 花山のパンチは砲丸投げのフォームに近い。
 全体重を拳にのせて、全身で突っこむ。
 防御無視で、攻撃特化のフォームだ。

 ならば、ハンマー投げや砲丸投げの回転投法も取り入れたら、より強力になるかもしれない。
 回転・螺旋の力でパワーアップだ。
 むしろ野茂英雄がやっていた、バッターに背中を見せるほどのヒネリをくわえたトルネード投法にも似たフォームでトルネードパンチの完成かもしれない。
 花山の場合は、背中の「侠客立ち」を見せることができるので、トルネード投法だと二度美味しいのだ。

追記 (17/6/21)
 刃牙のリプレイは、今のところ次のパターンになっている。
(1)前回のラストをリプレイ
(2)リプレイは別角度からの視点で行う
(3)リプレイ後に話は進む
(4)前々回まではさかのぼらない
 なので、次回はパンチが当たったところから持ち上げられるまでを別視点でリプレイすると予想だ。

 でも、さっき見直したら侠客立ちを回想したせいで158話は前々回までさかのぼっていたや。
 本当に3歩すすんで2歩さがる状態だ。

 また、花山が感じた闇からやりなおす可能性もあるが、さすがにそこまで後退しないだろう。
 花山に持ちあげられた武蔵が刀を抜く! ぐらいまでは進んで欲しい。

 最近の刃牙は話をどれだけ引き延ばせるかと言う引き延ばし芸を楽しむ境地が必要なのかもしれない。
 などと言っていると、急に話が進みそうで油断ならないのだが。

 今の話を引き延ばす余地はどれだけあるのか?
 まだ、木崎視点と言う切り札がある。
 これなら、闇と光の話をやることができる。

 または、基本スタイルで、今度は花山視点で殴った感触を描くとか。
 闇を殴ってみたら、何かに当たった!
 手探りで持ちあげてみたら武蔵だった、その時! 次回へつづく! みたいな感じになるかも。

 とりあえず最悪を予想しておけば、たいがいの事にも動揺しないぞ。
 最悪の予想をも上回る引き延ばし芸が待っているかもしれないが。

週刊少年チャンピオン2017年29号 [雑誌]
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2017年6月22日(30号)
第4部 第162話「拳骨」 (1141回)

 素手の喧嘩師・花山薫vsよみがえった剣豪・宮本武蔵が激突する。
 拳と剣を極めし武士(もののふ)がぶつかり合う。
 強いのはどっちだッ!
 先手をかけたのは花山だった。
 相手が帯刀していようと、防御を考えない全力の拳が武蔵に炸裂する。

 いつものように油断して攻撃を喰らった武蔵はダウンし、花山に片手で持ちあげられた。
 って、なにィッ!?
 前回の続きからはじまっているぞッ!?
 ここしばらく、冒頭は前回のラストをリプレイしていた。
 まさか1ページ目から今週分が始まるとはッ!
 今回は、なにかが違うッッッ!

 宮本武蔵は体格が良くとうぜん体重も重い。
 たぶん100kg前後だろう。
 その重さを片手で保持する花山の剛力に通行人たちも足を止めて見入る。
 いや、間違いなく危険だから離れたほうが良いぞ。
 もし男を片手で持ちあげているヤツを見かけたら、なるべく距離を取ったほうが良い。
 フルチンのシコルスキーを片手で持っているオリバとか見たら、観察したくなるだろうけど危険だぞ。

 警官も配備しているんだから、通行規制をかければ良いのに。
 花山も武蔵も一般人に危害を加えるつもりは無い。
 だが強すぎる二人がぶつかったら、周囲に被害を出す恐れがおおいにある。
 ゴジラが歩くだけで街に被害がでるのと同じように。

「まだやれるかい」

 花山が武蔵に戦意を問う。
 これは花山がスペックと戦たときの再現か?
 降参した相手を殴らないのが花山の喧嘩道だ!

 でも、「まだやれるかい」とか「大丈夫か」と聞かれたら「……ハイ……なんとか……」って答えるしかない。
 板垣先生もそう言っている。(格闘士烈伝
 心折れるまで決着とはならない。
 花山との戦いは、肉体だけでなく精神の強さも競う。

 イイのを喰らってしまった武蔵は息もたえだえだ。
 毎度のことながら油断してダメージ負いすぎだよ。
 戦国時代ならこの時点ですでに死んでいる。

「おもしろいな…」
「続行を確認している」
「ふふ…」
「ぬるい…」


 吊りさげられているのに、なんか上から目線だ!
 なんで、この人はこんな偉そうなんだろう。
 武蔵の脳内ではどういう映像になっているのやら。
 吊りさげられている俺カッケー! なのか?

 武蔵の態度は謎だが、話をしているうちに気息が整っている。
 体力回復したから上から目線なのかもしれない。
 なんにしても、日本刀を抜いちゃえば素手の相手など輪切りだ! という心の余裕があるのだろう。

 武蔵の闘志が萎えていないことを確認した花山は追撃の巨拳を放つッ!
 右手で吊りさげている武蔵に左アッパーだ!
 固定されている武蔵は吹っ飛ぶことなく、ダメージが入るぞ。

 抜刀!
 武蔵は脇差で花山の拳を受けていたッ!
 刃が左拳の中指と薬指の間まで斬れこんでいる!
 やはり、真の攻防は武蔵が抜刀してからか!

 ただ、いきなり手首を落とされたりしなくて良かった。
 角度も悪くない。
 拳に対して横に受けられたら、人差し指から小指まで四本が切断されていただろう。
 ダメージは大きいが、まだ致命傷じゃないぞ。

 花山は表情も変えず自分の拳に刺さる刀を見ている。
 負傷を恐れぬ覚悟をしているから、このダメージでも動揺しない。
 さすが全身斬られた経験をもつ男だ。

 武蔵の身体はいぜん浮いている。
 その体重は刀を握る左手一本に支えられているのだ。
 さらに刀は花山の拳に刺さったまま固定されている。
 片腕で自分の体重を支える武蔵もスゴいが、拳の圧力で刀を固定している花山はもっとスゴい!

 武蔵は脇差で拳を斬ったが、拳がすこし腹に当たっていた。
 それだけで内臓が捻くれるようなダメージになっている。
 武蔵が汗を流し息を乱す。
 花山の拳骨を割ったので、しばらく攻撃は無いと油断したのか?

『巨拳…』
『三度……』


 花山が意に介せず、刀が刺さったままの左拳で殴ったッ!
 せめて無事な右手で殴ればいいのに。
 いや、自分はこの程度のダメージでは止まらないという気魄を見せつけているのか?
 花山との勝負は、精神の戦いでもあるのだッ!

 5年ほど前、刃牙と戦った花山は指を次々折られていったが、それでもパンチを止めなかった。(G刃牙14巻 121話)
 今回も拳にダメージを負ったぐらいじゃ攻撃の手をゆるめたりしないと言うことなのだろう。
 痛み程度じゃ、花山薫の心は折れないッ!
 梢江にスネを蹴られた時は、さすがの花山も痛がっていましたが。(バキ13巻 110話
 アレは、どんだけ痛かったんだろう。

 拳で武蔵の刀をつかまえたのは、烈海王もやっている。(8巻 64話
 偶然おなじ現象が起きたのかもしれないが、もしかしたら烈の霊がこの状況を導いてくれたりして。
 とにかく、今のところ武蔵相手に互角以上の戦いができているぞ。

(拳骨の人………)
(弁慶とて… もっと非力だぞ……………)


 武蔵も花山の金剛力に驚嘆するのであった。
 うん、でも、アンタも本物の弁慶がどれぐらい強かったのかは知らないよね。
 弁慶は武蔵坊弁慶と言う名のとおり、武蔵つながりで宮本武蔵も親近感があるのかも。
 立往生で死んだという点は、花山家に縁のある侠客立ちにも通じる。
 これもシンクロニシティーか?

 ビルの屋上からこっそり見学している徳川さんと警視総監・内海旬三も花山の強さに大興奮だ。
 左拳を痛めたが、今のところは花山有利と言える。
 あとは、武蔵が愛刀・金重を使った時に、対応できるかどうかだが……
 手負いの武蔵はどこを狙ってくるのか?
 次回につづく。


 一気に花山が攻撃を仕掛けてきたぞ。
 この展開は読めなかった。
 武蔵じゃないけど、油断していたな。

 その武蔵も空中に吊られたままじゃ、うまく反撃もできないようだ。
 烈の拳につかまれた時は地に足がついていたから動けたんだろうな。
 つまり、また花山に持ちあげられる前に立ちあがって抜刀しないと、けっこうヤバい。

 花山もけっして軽いダメージではない。
 あと、やっぱり真剣に対する特別な防御方法とか用意していなかったようだ。
 今は花山が優勢だが、この先が大変なんだよな。
 と言うことを高見の見物している徳川さんたちは理解(わか)っているんだろうか?

追記 (17/6/28)
 また終わりなきリプレイ攻勢かと構えていたんですけど、急に話が進んだ。
 刃牙の急展開って「先のことが思いつかないから引き延ばして描いていたんだけど、思いついたので急に話を進めた」ように見える。
 実際のところは分らんですが。
 計算して緩急つけているのだとしたら、計算間違いなんじゃないかと。

 天然でやっているとしたら、また遅延が起きる可能性があるんだよな。
 う〜む、これは怖い。
 毎週、花山のダメージを心配しつつ、リプレイが始まらないかの心配もしなきゃいけないのか。

 そういえば前回書き忘れていましたが弁慶って鐘をはこんだという伝説がある。(三井寺(みいでら) 弁慶の引き摺り鐘
 wikipediaの弁慶には書いていないあたり、wikipediaらしい雑さですね。
 とにかく、花山一族と弁慶には立往生+鐘と言う共通点がある。
 武蔵が弁慶の名を出したのには、なにか意味があるのだろうか?

 偶然おなじと言えば、烈とおなじ方法で花山が刀を止めたあたりに、烈の加護を感じる。
 しかし、こういうのは主役特権じゃないのか? 良いのか刃牙よ。
 とっくの昔に覚悟完了しているけど、行動がともなわない。
 いつもの事と言えば、いつもの事なんですが。

週刊少年チャンピオン2017年30号 [雑誌]
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2017年6月29日(31号)
第4部 第163話「鉄の義」 (1142回)

 花山薫vs宮本武蔵!
 現代の生きた伝説vsよみがえった剣豪!
 素手vs日本刀!
 イロイロな部分が異なる二人だが、暴力の世界に身を置いている点が共通だ。
 言葉よりも、拳と刀で語る!

 拳を半ばまで斬られた花山だが、超握力による超高度の拳で刃を止めた!
 花山は防御せず攻撃に専念する男だ。
 そのスタイルは日本刀相手でも同じらしい。

 左の拳にかなりのダメージを受けているはずだが、花山の表情は変わらず、汗もない。
 刀を抜いて捨てないのは、抜くと出血がヒドくなるからだろうか。
 見た目が痛々しいので すぐに治療して欲しいが花山に途中退場と言う選択は無い。

 花山に三度殴られた武蔵はかなりダメージが深い。
 だが、シュザッと身を起こし、正座になる。
 刀は左側に置く。
 この位置だと抜き打ちがやりにくいので、相手を殺す意思が無いという礼儀になるらしい。
 すでに闘いは始まっているのだが、なぜ座るのか?

「しばし待たれい」
「お若いの」
「前に立つ以上」
「俺が誰かは知っていよう」
「「氏名(な)」を名乗れ」

「いきなりブン殴って」
「すんません」
「姓は花山」
「名は薫」
「宮本さんにゃ」
「なんの恨みもござんせん…………」
「――が」
「渡世の義理で」
「シメさせてもらいやす」


 ここにきて名乗りかよ!
 義侠・花山としては、こういう手順をちゃんとやらないとダメなのだろう。
 そもそも『』とは、「羊をいけにえとして刃物で殺すさまから、厳粛な作法にかなったふるまいの意味を表す。」「我は、ぎざぎざの刃のあるのこぎりの象形」だ。(漢語林
 義とは正しい作法を行うことなので、礼儀正しく名乗らないとダメだ。

 もっとも、それを言うなら対峙した時点で名乗らないとダメだよね。
 口上ってのは、戦闘前にのべるもんだし。
 これは策略のニオイがする。
 相手によくワカらん言葉をかけて、一瞬のスキを作るのが武蔵流トーク術だ。
 そこは、花山もワカっていると思いますが。

「馬鹿正直に立ち止まり」
「「名乗り」を上げてくれたお陰で――」
「すっかり快復した」


 武蔵が軽やかに立ちあがり、刀を差す。
 やっぱり時間稼ぎか!
 と思ったのだが、それだけでは無い。

 これは花山のミスをアピールすることで精神的ダメージも狙っている。
 また、本当に回復しているのかもあやしい。
 作戦として、弱っているフリをして油断させるってのもアリだ。
 わざわざ回復アピールをしているのは、虚勢かもしれない。

 眩しいほどに真っ白な光を放つ花山は、策術を弄さないと推定できる。
 息が乱れているから ちょっと待って、と言えば待ってくれるだろう。……カッコ悪いけど。
 そうしないで、わざわざ卑怯に見える方法をとったのは、花山を揺さぶるためだ。
 真っ白な花山にドス黒いシミをつけてやりたい。
 そんな狙いがあるのだろう。

 武蔵の挑発は効いているのか?
 花山は相変わらず無表情で無口なので読めない。
 そして、やっぱり拳で語るべく、左拳を撃ちこんでくる。
 また傷ついているほうで攻撃か!

 武蔵は花山の左拳に喰いこんでいる刀の峰と柄を受けとめる。
 花山の生みだした運動エネルギーがそのまま自分の拳に返るぞ。
 武蔵には花山の腕が二つに裂かれていくイメージがあった!
 が、斬れないッ! 硬!

 花山の拳がまたもや刃を喰いとめた。
 なんという高密度な拳だ。
 刃がまるで通らない。

 破壊力=スピード×体重×握力!!!
 花山のケンカを目撃した栗谷川さん曰く「まるで石!!!」と言うほどの硬い拳だ。(G刃牙10巻 84話)
 パナマの鉄拳ラベルト・ゲランもリングから逃げだすような硬度だろう。

 だが、今日の相手は宮本武蔵だ。
 刀身から伝わる感触に危険を感じ、すぐに動きを変えた。
 花山の拳に刺さった脇差から手を放し、身をかがめる。
 頭上を、背の上を花山の剛拳がスカッた。

(天晴れなり…)
(「鉄拳」の人…)
(見事なり…)
(鉄の「義」……)


 回避すると同時に、反撃だ。
 武蔵は愛刀・金重を抜刀し、右上から左下へ袈裟斬りをする。
 花山の打撃は防御無視の全力攻撃だけに、外したときのスキがデカい。
 反回転して、花山の背中がマル見えだ!

 花山の背中に彫られた侠客立ち、その刺青へ新たな傷を刻む。
 ついに武蔵の刀が花山の体を斬った!
 硬い拳は刃を喰いとめることができたが、体はどうか?
 バキ世界だと背中は防御力の高い部位とされているが、相手が日本刀だしな。

 花山のダメージはどれほどか?
 まだ反撃できるのか?
 次回へつづく。


 花山の超握力は何度でも刃を止める!
 こりゃ、想像をはるかに超える握力だ。
 でも、背中に握力は無いから斬られたらピンチだよな。
 背中は頑丈理論も日本刀の前にどれだけ有効に働くのやら。

 防御をあまりしない花山は刃物とどう闘うのか?
 けっきょく いつも通りに闘うって事みたいですね。
 あまりに、ありのまま自分でありすぎている。
 もうちょっと避けても良いんじゃなかろうか。

 花山が超握力の拳で刃を止められるのなら、範馬一族も鬼の背中で刃を止められるかも。
 ならば、花山の侠客立ちもなにか防御の秘密があったりして。
 思いっきり斬られても、木崎がワイルドターキー(AA)をかけたらすぐに治っちゃうとか?

 武蔵の二刀流も、花山が拳を犠牲にすれば封じることができそうだ。
 両手にダメージを負った花山と、無手となった武蔵がぶつかれば、どっちが勝つだろうか?
 花山には予想外の奇策・150kg超の体重による胴回し回転蹴りがある。
 これなら両手が使えなくなっても逆転できるぞ。

 しかし、武蔵は名乗れと言っておきながら、花山の名前をおぼえず「鉄拳」の人と呼んでいる。
 作戦のうちだったのだろうけど、ちゃんと名前はおぼえようよ。

追記 (17/7/5)
 先週の作者コメントは『先生ご多忙のため、目次コメント頂けませんでした。申し訳ありません。(担当)』だった。
 やっぱり今の展開に苦しんでいるのか?
 しばらくは話の流れが急に遅くなる心配をしなきゃいけないようだ。

 花山vs武蔵は、いきなり刃物が出てきた。
 タイミング的に早すぎる気もするけど、逆にこのタイミングだから、刃物にもしばらく耐えられるのかも。
 これで、このまま斬れられて終わったら、2017年度ガッカリ大賞だ。まだ半年あるが確定間違いなし。

 もっとも、アライJr.みたいに「イケるよ! 俺、まだ進化するよ!」と言いながら、そのまま沈む人もいたしな。
 さすがに花山ほどの主要キャラクターに そんなヒドい仕打ちをしないとは思うけど。
 この場合、沈めるなら武蔵のほうだよな。
 実際、本部に負けた時点で武蔵はかなり沈んでいる。

 花山vs武蔵は観客がかなり多い。
 で、一般人の感覚で武蔵が卑怯じゃね? みたいな空気が出ているようだ。
 見栄っ張りな武蔵だから「わかったよ、だったら素手で戦えばいいんだろ!」と、刀を投げ捨ててしまう展開もあるかも。

 刀を手放しても、全力を出して敗北したら武蔵もそれなりに満足して受けいれるかもしれない。
 あとは縛について、殺人の罪を償い絞首刑かな。
 花山vs武蔵の決着よりも、武蔵編のオチを死刑以外にする事のほうが難しそうだ。
 殉職した警官たちのことは忘れて海外逃亡しか思いつかない。
 オチを思いつくまで、また話の流れを遅くする展開なのか?

週刊少年チャンピオン2017年31号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年31号


2017年7月6日(32号)
第4部 第164話「肉の宮」 (1143回)

 花山薫vs宮本武蔵の闘争(たたか)いがつづく!
 素手だけど超握力による高硬度の鉄拳と、切れ味バツグンのリアル鉄剣の対決だ!
 花山の鉄拳は半ばまで斬られても、刃を喰いとめるぞ。
 そして、なぜか出血していない。
 意外と柔軟に変形できる拳なんだろうか?

 いっぽう斬りつけた武蔵は回想に入る。
『〇〇×年(1XXX年)小倉』
『長谷部邸にて』


 武蔵の姿がまだ若そうなので、「巌流島の決闘」をした慶長年間の頃だろう。
 ここで長谷部の前に引き出されたのは747貫(2.8トン)ほどの牛だった。
 通常の四倍のサイズだ!
 シャアザクよりもスゲェ! いや、なんか比較が違うか。

 まるでドーピングしたような筋骨隆々の牛だ。
 江戸時代だから、ドーピングは無いんだろうけど、忍者とか医者の秘薬で実験的に作られた生物兵器牛かもしれない。
 夢枕獏『大帝の剣』に出てくる異能忍者を生みだす「石」でも使ったのだろうか。
 とにかく、マッチョな牛だ。牛界のオリバだな。

 長谷部は武蔵に勝てるかと問う。
 武蔵はいきなり跳躍し、抜刀し、牛を一刀両断にした!
 空中にて鞘を捨てているあたり、さりげなく不退転の決意で斬ったんだろうな。
 たぶん、数日後に佐々木小次郎に「鞘を捨てて〜〜」と言うことになるんだろうけど、ここでの行動がヒントになったのかも。

「長谷部殿も異な事を申される」
「「まな板の鯉」を前にした板前に」
「「この鯉に勝てるか?」とは言われまい」

「………………………」
「い………… いかにも…」


 これが剣豪・宮本武蔵だッ!
 ヒモにつながれた猛牛など「まな板の鯉」と同じである。
 などと宮本武蔵は申しております、が。

 長谷部はつながれた牛を斬らせたかったワケじゃ無かろう。
 スペインの闘牛みたいに、牛と正面きって戦わせたかったのだろう。
 据え物斬りがやりたいのなら、生きている牛ではなく死体でも青竹でもなんでもいいんだし。

 ただ、武蔵にしたら闘牛はやりたくないだろう。
 頭蓋骨は硬そうだし、2.8トンの質量で突進されたら危険だ。
 牛殺しで得られる栄光と、牛と戦うことの危険性を比べると、割に合わない。
 兵法者・宮本武蔵は怜悧な計算を働かせて、闘牛させられるのを回避したのだろう。
 これが剣豪・宮本武蔵だッ!

 長谷部殿も、そういう斬りかたを期待してたんじゃないんだけど、と思っていただろう。
 でも、斬った後じゃ遅い。死んだ牛は元にもどらない。
 いまさら文句を言ってもせんなきことだ。
 とりあえず「コイツの仕官は却下しよう」ぐらいに考えたことだろう。
 宮本武蔵は目前の勝負に勝ったが、就職活動で負けたのだ。

 牛殺しの武蔵だが、花山を一刀両断にできなかった。
 真っ二つどころか、骨一本斬れなかったらしい。
 猛牛をも上まわる肉の宮だ。
 この表現からすると、花山の肉体強度はピクル並みかッ!?(14巻 117話

 だとするなら対策は簡単だ。
 ピクルに深手を負わせた角斬りと、逃げに追いこんだ普通に何度も斬るという方法でイケる。
 これぞ、正解するカド! いや、カド斬ってもイマイチだったから、カドは不正解だったのかも。

 とにかく、こっから先は斬り放題の斬殺ショーになってしまうのか?
 ピクルと違って、本部の救援は期待できない。
 とっくの昔に覚悟完了している刃牙は、どこにいるのかさえワカらないし。
 孤立無援の花山を救出できる人など居ないのだ。
 義のために立ちあがった男に対する仕打ちとして、ちょっとヒドいな。

 背中を斬られた花山だが、やっぱり表情はかわらないし汗もない。
 戦うと決意した時点で、これぐらいの負傷はおりこみ済みなのだろう。
 骨は無事らしい。花山はまだまだ戦えるぞ。
 だが、斬られていけば、いつかは限界がくるだろう。
 それまでに武蔵を屈服させる事はできるのか?

 と、花山はの脇差が喰いこんだまま左拳を武蔵に向ける。
 刀をいつまで喰いこませているのか気になっていた。
 取ると出血が始まりそうで心配だが、刺したままってのも具合が悪かろう。

「俺が持っててもしょうがねぇ」
「返(け)ぇすぜ」


 返すのかよ!
 これは予想外の行動だ。
 武蔵も徳川さんも警視総監・内海旬三も、驚愕する。
 相手がどんな武器を使おうが構わないという花山イズム全開ですね。

 だが、ある意味で相手をナメている行動かもしれない。
 器用に立ち回っての勝利より、自分の美学をつらぬいての敗北を良しとする。
 花山には滅びの美学があるのかもしれない。

 素直に刀を返してもらったら、ますます武蔵が卑怯に見えるかもしれない。
 もっとも、いまさら武蔵が卑怯とかを気にするとは思えないが。
 花山からの返却行為を武蔵は受けるのか、受けざるのか?
 次回へつづく。


 とりあえず背中を斬られて即死、ってのは免れた。
 刀を拳で止めてから、背中を斬られるってのは烈海王と同じコースだったので心配だったよ。
 死ぬどころか骨も斬れていないらしい。
 やっぱり亀の『背面の耐久力はなんと前面に比べ6倍から7倍なんだよ 板垣恵介談』どげせん2巻 14話)ってヤツですね。
 いや、人間と亀は関係ないんだけど。

 背中は無事だったが、腹を斬られたらマズそうだ。
 花山のピンチはまだつづいている。
 それなのに、刀を返す気か。
 美学に殉じて美しく散ってしまいそうだ。

 前回、武蔵が刀を自分の左側に置いたのを、攻撃しないという形式とかきました。
 これについて、掲示板で攻撃しないという時は右側に置くと指摘を受けました。
 私の記憶違いでした、申し訳ありません。
 右手で刀を抜く時(基本的に武士は利き腕に関係なく右手で刀を扱う)、右側に刀があると、持ちかえる必要があるのでワンテンポ遅れる。
 刀を左に置いている場合だと、左手で鞘をつかみ、右手で柄をにぎるのですぐに抜けるのだ。
 坂本龍馬の暗殺者は左手で刀を抜ける左利きではないかと、ちょっと前のテレビ番組で考察していました。

 武蔵は会話で時間稼ぎをしつつ、いつでも抜けるように油断していない。
 花山の強さを感じとっているのだろう。
 油断の多い武蔵にしては珍しく慎重な行動だ。

 逆に花山は美学に走りすぎて、行動が危うい。
 武蔵が脇差を返してもらおうと手を伸ばすとき、ナニかの罠を仕掛けてきそうだ。
 亀の腹の耐久力はなんと背中に比べ1/6から1/7倍なんだよ。
 腹を斬られたら、さすがの花山もアウトだろう。

 思いきって、腹にも『侠客立ち』を彫ってもらったらどうだろうか。
 これなら、どっちを斬られても耐えられるぞ!

追記 (17/7/12)
 先々週、多忙のため目次コメントを書けなかった板垣先生ですが、先週のコメントは次の通りだった。
『先週、ガッツリ昼寝しまくりコメントをサボったのは俺です。勘弁な…。』

 休みの理由が「寝てた」のかよ!
 書かんでも良いことを書いちゃうあたりが天然だな〜。
 ダマっていればバレなかったろうに。

 もうすぐドラクエXIが発売になりますが、私も多忙にならないように気をつけよう。
 いちおう自分ルールで木曜日は禁ゲームなんで刃牙感想に支障無い、はず。

 とにかく、板垣先生が話の展開に詰まって苦しんでいたとかで無くて良かった。
 今の刃牙道は話がどう転び、どう着地するのか心配だが、おなじぐらい話のスピードが落ちないか心配だ。
 この感じだと花山vs武蔵は長引きそうだし、刃牙の出番もさらに遅れそうな気がする。

 たまたま相手から奪った脇差を返すというのが花山道だ。
 ならば、たまたま相手と出会った状態で帰ると言い出すのが刃牙道だろうか。
 武蔵と戦うのなら普段通りというのが刃牙の決意だから、改めて武蔵をさがしたりしていないんだろうな。

週刊少年チャンピオン2017年32号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年32号



2017年7月13日(33号)
第4部 第165話「花山流の気遣い」 (1144回)

 素手喧嘩(ステゴロ)最強ヤクザと言われる花山薫は素手にこだわる男だ。
 その相手である現代によみがえった宮本武蔵は斬殺大好きサムライである。
 この勝負、一方的に花山が不利なんだけど、対抗策はあるのだろうか?

 花山は左拳を犠牲にして武蔵の脇差を奪った。
 だが、せっかく奪った脇差を武蔵に返すという。
 刀対策どころか、武器を奪って有利になったのに返しちゃうのかよ。
 卑怯なことはしないというのが花山の美学だ。
 でも、この場合は武蔵のほうが強くて格上っぽいんだから、侮辱的な行為に見えるかも。

 美学も大事だけど、勝利こそが重要って場合もある。
 正々堂々と行動することが武士道なのだが、逆に勝つためなら手段を選ばない行動も武士道である。(佐伯真一「戦場の精神史」)
 『葉隠』にも二つの武士道が混在していて自家撞着になっていた。
 ある意味では、人間らしい矛盾に満ちた規範だ。
 どっちかと言うと、乱世では手段を選ばない武士道が多い。
 宮本武蔵は、手段を選ばぬ武士道だろうな。

 なりゆきで刀を奪われた以上、受け取れない。
 花山の申し出をことわった。
 相手の提案に乗るときは、その裏になにがあるのか考えたほうが良い。
 武蔵も深読みしたのかも。

 私たちは花山が卑怯なことをしないと知っている。
 武蔵も花山は卑怯なことをしないだろうと思っているだろうが、珍しく油断していないのだろう。
 花山でなく本部だったら、返す刀に罠を仕込む。<BR>  というか、仕込まれていたな。(15巻 127話
 乱世育ちの武蔵も現代にもまれて用心深くなったか。

 花山は左拳に刺さっている脇差を抜いて、武蔵へ投げつけた!
 武蔵は当然のように脇差をキャッチする。
 飛ぶハエをハシでつかまえることができる宮本武蔵ならではのキャッチだ。

 つうか、本部戦での罠は忘れていたらしい。
 安易に掴みすぎだ。
 短い攻防だったが、今までのやり取りで花山の性格を把握したのかも。

「気を遣わせたな」
「これなら受け取りやすい」


 花山流の気遣いか。
 武蔵も素直に受け取り、納刀した。
 あ、しまっちゃうんだ。
 てっきり二刀流になって襲いかかるのかとおもったよ。

 この武蔵はせっかく抜刀しても、わりとすぐに納刀しちゃう。
 勝負がついたのであれば、それも構わないんだろうけど、戦闘中に納刀する意味がワカらん。
 相手を油断させるためだろうか?
 もっとも武蔵も油断しているから、互いに油断してプラスマイナス・ゼロって感じだけど。

 左拳を斬られ、背中も斬られた花山は汗をながし、息もやや乱れている。
 なんと、やっぱりダメージあったのか!
 武蔵も両断する気で斬ったみたいだし、傷は浅くはないだろうな。
 普通の人なら、とっくに救急車を呼んでと泣きついている状態だ。
 冷静な大人である私なら、とっくに自分で110に電話かけている。(やっぱり動揺している)

 かなりヤバげな花山の姿を見て、けしかけた張本人である徳川・内海コンビも汗を流す。
 木崎のようすはワカらない。
 理性的に考えると、ココは止めるべきだ。
 だが、喧嘩師・花山の闘いを止める事はできまい。
 木崎は我が身を斬られるような思いで見守っているのだろう。

 斬られて血を流そうと、花山薫は闘いつづける。
 殴ると決めた瞬間、汗は引いていた。
 いままでと同じく、防御も反撃もいっさい考えぬ全力で攻撃に集中した打撃フォームだ!

 花山の戦力を知った武蔵は、戦いかたを変える。
 勝つためなら手段を選ばぬのも武士道なり。
 全力を尽くす花山の剛腕パンチを、よけるッ!
 そして、斬ったッ!
 少なくとも四太刀いれたぞ。

 花山の背中に彫られた「侠客立ち」に新たな切り傷が入った!
 鮮血がしぶく!
 さらなるダメージを受けたが、花山はまだ戦えるのか?

 気力でダメージや痛みを耐えることはできるかもしれないが、いつか限界がくる。
 この出血量だと、花山が意識を失うのも時間の問題か?
 気絶しちゃったら、武蔵が首を刎ねとばそうと狙っていそうだけど。
 花山大ピンチで次回につづく。


 花山と武蔵の戦いは、二つの武士道が戦っているかのようだ。
 正々堂々と戦う武士道と、勝つために手段を選ばない武士道がぶつかる。
 そうなると、手段を選ばないほうが勝つよな。
 正々堂々と戦うことが目標だと、勝たなくても良いって事になるんだし。

 花山にとって、この仇討ちは侠(おとこだて)を貫けるかどうかの戦いだ。
 負けて死のうと、侠客らしく戦うことができれば良し。
 こうなると武蔵は花山を殺すことはできても、屈服させることはできないだろう。

 まるで、夢枕獏が大仁田厚を評して言った言葉みたいだ。
『大仁田厚が、リングから発信しているのは、
「オレとオマエと、いったいどっちが強いんじゃ」
 ということではないのである。
「オレとオマエと、いったいどっちがプロレスを好きなんじゃ」
 大仁田厚が相手選手に仕掛けているのは、このような勝負なのである。
 つまり愛の勝負なのである。
 こういう勝負を仕掛けられたら、長州力だってこまってしまう。』(『闘人烈伝』解説)

 肉体ではなく精神の勝負に持ちこんだのだとしたら、花山の土俵だ。
 花山を斬り殺したとしても武蔵には敗北感が残るだろう。
 そのまま世の無常を感じて仏門に入ったりして。
 武田信玄や上杉謙信のように出家しても戦争やっちゃう人もいるんで、人斬りは治らないと思いますが。

 武蔵は、花山を斬るのに脇差を使わなかった。
 やっぱり、チョット気がとがめているのかも。
 気になって使えないのであれば、それは花山の気位勝ちになりそうだ。

 でも、返してもらったからには、二刀流で決着をつけたくなるだろう。
 五輪書でも、刀を腰におさめたままだと勿体ないから二本とも使いたいと書いている。
 宮本武蔵、人斬りの必殺二刀流をついに出すか?
 そして、完成直前である無刀の奥義については、完全に忘れてそうだ。

追記 (17/7/19)
 花山が斬り刻まれていく。
 武蔵vsピクルのときから、こうなる事はワカっていた。
 でも、何度も斬られた経験のある花山だから、なんかの対策があるんじゃないかと期待していたんですが……
 小細工をしないのが花山流だ!

 このまま花山は終わってしまうのか?
 花山のこだわりからすると、刃牙とかが助けに入っても拒否するんだろうし。
 あとは「こうなる事はワカっていたのに、どうして止められなかったんじゃ」と、徳川さんが泣くまでがワンセットだ。
 いや、最近の徳川さんなら「い〜〜〜い、斬りっぷりじゃった!」と喜ぶかもしれない。

 花山の戦いは男気の勝負だ。
 克巳との勝負みたいに、侠客立ちでシメることができれば、花山の男も立つ。
 それとも、別の決着が待っているのだろうか。
 板垣先生もガッツリ昼寝しているみたいだし、決着は見えているんだろうな。

 花山の決着は見えたとして、武蔵編の決着というか着地点が見えない。
 武蔵を銃殺して決着をつけるのなら簡単だが、なんらかの理由により銃撃が自粛されている。
 刃牙が素手でブチのめして、己の未熟を恥じた武蔵が切腹して完結とかどうだろう。

 そうなると武蔵編の次なんだけど。
 範馬刃牙では、ピクル編のあとから迷走しているように感じた。
 烈がボクシングはじめたり、刃牙が家でダラダラしたりで、オマエら どこへ行くんだという状態だ。

 そうなると、武蔵編が終了したら、やっぱり迷走するかも。
 歴史上の剣豪まで出しちゃったから、次の相手は難しい。
 もう、サイボーグか、妖怪か、未来人じゃないとダメだろうな。
 とりあえず、未来から、梢江との結婚を阻止するため刃牙の息子がやってきても驚かないよう心の準備をしておこう。

週刊少年チャンピオン2017年33号 [雑誌]
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2017年7月20日(34号)
第4部 第166話「純粋力比べ」 (1145回)

 よみがえりし剣豪・宮本武蔵と喧嘩師・花山薫の戦いも佳境に入った。
 武蔵の乱れ斬りで花山の背に彫られた侠客立ちの刺青が斬り刻まれる。
 さすがにこのダメージはヤバそうだ。
 花山薫 侠客立ちで死す……か?

 斬殺マニアである武蔵は人斬りが大好きだったハズだが、追い討ちもかけず花山を見守っているようだ。
 一流の戦士を斬るときは、死ぬか死なないかのギリギリを攻めるのが好きなのかも。
 烈海王と戦った時の武蔵も、かなりジラしながら斬っていたしな。

 この現場を目撃した沼館修一(22)はファミレス「Royal Cost」でインタビューを受ける。
 人が斬られるところを初めて見た。
 そして、人が斬られる"音"も初体験だ。
 こればっかりは、どんな音かワカらんですね。

 時代劇で人を斬る音を入れたのは映画『七人の侍』(AA)あたりと言う話を聞いたことがあります。
 生肉を斬った音を加工して使ったとかなんとか。
 本物の肉だろうと死体の肉には血が通っていないだろうし、真実の音がどんなのか謎だ。
 誰も知らないのなら、本当の音である必要もなくリアルっぽい音で充分なんだろうな。
 想像力を喚起させる事こそがリアル、なのかも。

「――――ってぇな」

 背中を斬られ血だらけになった花山が息を乱している。
 そして痛いと言ったッ!
 無口な花山がどんなダメージを受けても声を出さず、もくもくと闘う。
 幼年編で刃牙と闘った時には指を折られながらも、その指を折りたたんで攻撃を続けていた。
 その精神力は、刃牙に勝っていたかもしれない。

 が、今日の花山は痛いと言う。
 アレだ。梢江ちゃんにスネ蹴られたとき以来の痛い宣言だよ。(バキ13巻 110話
 もはや伝説となった梢江のスネ蹴りは、日本刀で何度も背中を斬られるぐらい痛いらしい。
 ダメージがデカすぎて、どれぐらい痛いのか、かえってワカらなくなったよ。

「「痛い」と申すか………花山」
「長く「武」を歩むも」
「俺に斬られて「痛み」を口にする者を初めて見た」
「「痛み」の以前(まえ) 或いは口にしようにも」
「既に「事切れ」ている」
「並々ならぬ強さなくしては」
「痛がることもできん」
「幾度言わせる気か花山」
「天晴れだ」


 武蔵が花山を誉めたたえる。
 ピクルもしゃべる事ができたら「痛い」と言えただろうに。
 あと、本部も痛いと言えるチャンスがあったな。
 いうヒマがなかっただけで、
 現在の本部は入院中だろうけど「痛い、痛い」と言って看護婦さんに甘えていたりして。
 みなさんも、ぜひ想像して不気味な気持ちになってください。

 武蔵の賞賛を受けても花山に変化はない。
 だが、花山が痛みを訴えたのは弱気になっているのかも。
 出血も多いし、闘える時間がそんなに無いのだろう。
 反撃と言うか、ここから逆転するには速攻しかない。

 花山は近づきつつ、右手を差しだす。
 徳川さん、内海警視総監も、手四つが始まると色めきたつ。
 青竹を握りつぶす武蔵の握力と、500円玉を捻じ曲げる花山の握力がぶつかる!

 バキ世界では握力の強さが重要だ。
 我らが主人公・範馬刃牙も武蔵の強味は握力だと判断している。(4巻 33話
 握力は破壊力の三要素だしね!(破壊力=体重×スピード×握力)

 花山の握力と、武蔵の握力、強いのはどっちだッ!?
 純粋握力比べが始まる。
 花山が右手で、武蔵が左手ってのは、ちょっとズルい気もしますが。
 もっとも、加来耕三は「宮本武蔵は左利き」説を提唱しているので、互いの利き腕かもしれない。(「宮本武蔵」という剣客

「間に合った」

「あんた……」
「手の内だ」


 花山が汗を流しながら言う。
 めずらしく策を弄して自分の得意分野に相手を引きこんだ!
 ダメージやら出血やらで、花山も追い詰められている。
 正々堂々と真っ向勝負をする余裕が無くなったようだ。

 握力勝負は花山の土俵である。
 超握力で、たちまち武蔵に冷や汗をかかせた。
 さらに左掌底が武蔵の顔面に炸裂だ。

 拳ではなく、掌ってことは、ここから顔への握力攻撃かッ!?
 だが、武蔵の右手が空いている。
 抜刀して無防備な腹を斬るかもしれない。
 攻めている花山だが、実はかなり崖っぷちの状態だ。

 花山の握力で武蔵が砕けるのが先か?
 それとも、武蔵の刀が花山の腹を裂くのが先か?
 花山に残された時間は、あとわずかだ。
 次回につづくッ!


 痛いと言ったり、戦闘のかけひきをしたり、花山の行動に異変が起きている。
 花山のことだから喧嘩の美学に殉じて「生きのこったのは武蔵だが、自分を貫いたのは花山だ」と言う決着になると思っていたのだが……
 これだと逆に「勝負に勝ったが、誇れぬ勝利だ」と言う結果になりそうだ。
 美学を捨てて、内海の仇討ち代理を優先したって事だろうか。
 請け負った仕事をきっちりこなすのも義だろうしな。

 花山にしては弱気な言動と言う印象がある。
 やっぱり出血が相当激しいのだろう。
 このままだと、武蔵を追いつめながら出血多量で失神する可能性もある。
 そうなった場合、武蔵がきっちりトドメを刺しそうで怖いな。

 ただ、敗北を認めないであろう花山が死なずに負ける道ができたとも言える。
 ならば、刃牙が乱入して気絶している花山の前に立ちふさがるという展開もアリだ。
 アリなんだけど、しばらく刃牙の姿を見ていないので期待して良いのかどうか。
 とりあえず、刃牙は梢江にスネを蹴られて痛みで活を入れてもらったほうが良いのかも。

追記 (17/7/26)
 花山が超握力で武蔵を追いつめる!
 でも、腹がガラ空きだし、いつ斬られるかワカったもんじゃない。
 追い詰められているのは、武蔵なのか、花山なのか?

 先が読めないという点では、バキが2017年アニメ化するという話も先が見えない。
 2017年アニメだと10〜12月の時期しか残っていないんですけど、いまだに続報が無い。
 あ、弱虫ペダルのアニメは4期の製作がけっていしたそうです。
 また、TVでチャンピオンのCMを見ることができるぞ。

 バキのアニメ続報が全然出てこない代わりに、ゲーム情報が出てきた。
 スマフォ向け基本無料ゲームだけど、配信元が大手のバンダイナムコなので質は良さそうな。
 アニメとゲームは、どっちが先に稼働するんだろう。

 個人的にはスマフォ向けだけでなく、ゲーム専用機でも出してほしい。
 餓狼伝のシステム流用するか、バキ無双とかで。
 ただ、刃牙は大集団と戦うことってあまりないんで、無双には不向きか。
 大量に出てくるのは不良か機動隊の二択だろうし。

 バキのアニメ化はめでたいんで、実況とかやりたいのだが、平日の深夜だとちょっときついな〜
 平日の場合は、せめて深夜1時スタートでお願いします。

週刊少年チャンピオン2017年34号 [雑誌]
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2017年7月27日(35号)
第4部 第167話「義と剣」 (1146回)

 素手の花山薫が、二本差しの宮本武蔵を追いつめる。
 花山の握力は、日本刀にも負けないぞ!
 昔から刃牙世界でイチバンの力持ちは誰だろうという話題が出ていた。
 1位がピクルで、2位が勇次郎ってのが無難な予想だろう。

 だが、ピクルと手四つで張りあえた武蔵を花山が追いつめている。
 握力だけなら花山はピクルの上を行くかッ!?
 もっとも、ピクルが感じていたように恐竜時代は握力不要だった。(12巻 106話
 ピクルは握力が弱めなのかも。

 花山は超握力で武蔵の左手を封じ、顔面にも握力を加える。
 そのまま投げるのか、それとも顔面に握撃かッ!?
 いや、そのまま握力をかけるだけのようだ。

「アイアンクロー!!?」

 アイアンクローかよ。
 素材そのままの握力攻撃だ。
 愚直な攻撃は花山らしい攻撃かもしれない。
 スペックと戦った時も、最後は握力で押し切ったし。

『鉄の爪……「アイアンクロー」』
『'66〜'75NWAヘビー級王者 フリッツ・フォン・エリックの得意技……』
『完全なプロレス技だ』
『皮膚に食い込み流れ出る血はインチキだ……タブン』
『リンゴをクラッシュさせる握力は130キロ…?』
『う〜〜ん………』

『作者が自衛官だった頃…』
『IQの低い力だけが自慢のセンパイから掛けられたことがある』
『不当な迫害を回避するためクレバーにタップ』
『センパイの非を厳しく糾弾するも』
『ダメージはなかった』

『競技として進化を続けるMMA(総合格闘技)…』
『'93年開始から24年』
『アイアンクローの目撃例は皆無』
『プロレスにのみ存在する「技術(わざ)」』


 花山がアイアンクローを実戦で使ったッ!
 強すぎる握力があって、初めて武器となる技だ。
 ……技じゃないか。

 頭蓋骨は頑丈なので、握力でダメージを与えようとするのは難しい。
 部位を考えれば握力でもダメージにあるんだけど。
 弱い末端である指とか、独歩のように爪をはがしたり、武術っぽくツボとか点穴を狙うとか。

 浦安鉄筋家族で、地味だけど痛いプロレス技は「つねる」ってネタがある。
 花山がスペックと戦ったときは、まさにつねっていた。
 そして、今度はアイアンクローだ。
 相手の技を受けきるという男気¥が必要なプロレスは、花山の性格にあっているのかも。

 プロレス技だから、あまり見た目以上にダメージは少ないハズだ。
 しかし、規格外の怪力で技じゃない技でダメージを与えるのが花山です。
 武蔵を押し倒し、アイアンクローで頭蓋骨をキシませる。
 だが、刃物を持った相手に、この間合いで居るのはマズい。

 武蔵は花山の超握力を受けつづけたら頭蓋骨がもたないと感じていた。
 ならば、反撃だろう。
 ついに、ヤっちゃうのか?

 ちゅどッ

 爆発ッ! 煙幕ッ!?
 まさか、本部ッ!?

 入院していたはずだが、脱走したのか?

 いや、煙がはれたが本部はいない。
 と、なると武蔵が煙幕を使ったのだろう。
 本部から盗んだのか、借りたのか、自分で作ったのか。
 まさか、本部の弟子になったりはしてないと思うけど。

 だが、組みついた状態で煙幕を使ってどうしようというのだろう。
 でも、本部もあまり意味のない状況で煙幕玉を使っていた。(11巻 96話
 忍者漫画の『ムジナ』みたいに、こっちの動きを読もうとしている敵に意味のない動きをして一瞬のスキを作るという技なのかも。
 なんか無駄っぽく見えるけど、意味があるのかもしれないのが本部流だ。
 やはり武蔵はいつのまにか本部門下になっていたりして。

「花山 薫…」
「消すに――――」
「惜しい!」


 と、言いつつ斬ったッ!
 ついに武蔵もガマンと油断の限界だったか。
 もう、これ以上のダメージも油断もできん。

 右手の脇差が花山の脇腹を斬って抜けた。
 かなり深く斬られているぞ。
 これは内臓ポロリ コースだッ!

 そして、腹を斬られた。
 亀の『背面の耐久力はなんと前面に比べ6倍から7倍なんだよ 板垣恵介談』どげせん2巻 14話
 つまり、腹は弱い。
 背中の6倍から7倍は斬られている。
 亀と人間は違うけど、迫力で説得力を出すんだッ!

 花山は勝利のために策略を使ったが、その後ろめたさが下手な攻め方になったのかも。
 刃物を持った相手に組みつくのは非常に危険だ。
 花山の握撃なら、一撃離脱ができて日本刀相手でも対応可能だったのに。

 腹を斬られた花山はこのまま終わるのか?
 花山なら、まだ続けそうだけど、こりゃ死亡コースだぞ。
 だれか花山を守護ってくれる人はいないのか?
 徳川さんと警視総監・内海旬三は頼りにならない。
 あとは木崎のがんばりで奇跡をおこしてもらうしかないか。
 次回へつづく。


 腹を斬られるのは、ワカりきった事で「思ったより早かったな」ぐらいの感想でした。
 ただ、花山があまりに無策に斬られるのはちょっと予想していなかったぞ。
 武蔵に返した脇差で斬られちゃったのは、やっぱり武蔵をなめすぎたって事か。
 長い打ち刀なら、組みあった状態では抜けず斬られなかったかも。

 武蔵も煙幕を無駄に使っていたが、アレ必要だったんだろうか?
 視界をうばったスキに脇差を抜いて斬る準備をしていたのかも。
 とにかく、今の武蔵には本部の影響を感じる。
 なにしろ、本部は武蔵も守護りたいといっていたし。(16巻 134話

 武蔵の暴走人斬りは、世間にとっても武蔵にとっても最悪の展開だ。
 あえて最悪の状態にして、そこから救済することで名声を得る。
 そんな本部の日本守護(まも)り計画のシナリオ通り、なんて展開じゃないよね?
 本部道にのせられるまえに、武蔵道を切りひらくんだ!
 そうなると、刃牙道はいらないかな……

追記 (17/8/2)
 花山が腹を斬られたッ!
 傷は深そうだし、さすがにコレだと勝負アリか?
 切腹ってのは武士(もののふ)らしい死にざまかもしれない。
 でも、切腹だけだと即死しないと言うし、勝負に負けても死なないかも。
 武蔵が武士の情けで苦しまないようにトドメ刺したらマズイな。

 武蔵編も、もう煮詰まるところまで煮詰まっている気がする。
 そろそろとっくの昔に守護っている刃牙と戦って決着をつけてもらいたい。
 油断すると、また勇次郎あたりが飲みに誘って数日が流れてしまいそうだし。

 アレだけの殺人を犯した以上、武蔵の命運は死刑しか無い。
 殉職した警官の遺族が無罪放免を認めるワケないし。
 いや、記憶消去に優れた日本の政治家であれば、死者の事も忘れて水に流すかも。

 武蔵編の決着もワカらず、その後の展開も予想がつかない。
 刃牙道は未舗装と言うより、けもの道だ。
 いや、動物も通らない荒地状態ですね。
 開通するのは何時なんだろう。

週刊少年チャンピオン2017年35号 [雑誌]
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2017年8月3日(36+37号)
第4部 第168話「不倒の想い」 (1147回)

 素手喧嘩(ステゴロ)最強ヤクザの花山薫と、現代によみがえった宮本武蔵の決戦もクライマックスだ。
 たがいに油断しあった末に、花山が腹を斬られたッ!
 やっぱり素手と真剣じゃ、油断したさいのダメージ差が大きい。
 亀だって腹は背中より弱いって板垣先生も言っているし、大ピンチだ。

 花山の腹を斬った武蔵は、そのまま転がって脱出した。
 さすがの花山も斬られたショックで手がゆるんでしまったようだ。
 斬られながらも根性で武蔵の頭に握撃をかけるとか逆転方法があったと思うのだが。
 スペックと戦った時の花山はスタングレネードでも怯まず攻撃を続けた。
 やっぱり、切腹は格別のダメージなのだろう。

「「サラシ」を巻いたのは良い備えだった」
「巻いてなければ臓腑が飛び出し」
「そこで終わっていた」


 158話で、サラシには内臓が飛び出すのをおさえる効果があると書いたが、当たりでしたね。
 でも、この深さで斬られたんじゃ内臓がこぼれおち無くても意味がない気もする。
 出ようが出まいが死ぬよ。

 ただ、切腹は痛いけどなかなか死なない。だから介錯で首を斬る。
 前に書いたが、異例の出世をしたため同僚たちの嫉妬をかい嫌がらせを受けた松平外記は、ある日ブチ切れて四人を斬殺し、腹に脇差を突き立て土間へ下りて箱段の下で咽(のど)を突いてそのまま果てたという。(山本博文「男の嫉妬」)
 切腹した後も、移動して自分にトドメを刺せるぐらいには動けるのだ。

 攻撃と共に脱出した武蔵はまたもや納刀する。
 さすがに勝利を確信したのだろうか。
 観客も警官も徳川さんも内海警視総監も、敗北認定モードだ。

 だが、花山と木崎はあきらめていない。
 汗は流しているが、サラシの追加でつづける気だ。
 サラシごと斬られているんだから、サラシを追加しないと切れ目から内臓ポロリしてしまう。
 木崎が慌てていないってコトは、斬られることも想定内だったようだ。

 追加サラシで応急処置はできた。
 ここから花山薫の第二ラウンドだ。
 でも、斬撃対策は無い。
 このままだと、また斬られてしまう。

「いいは いいんだけど…」
「水っ気が欲しい」


 いつから居たンだッ、チャンピオンッッ!
 みんな君を捜していたッッッ
 範馬刃牙の登場だ――――――――ッ!

 とっくの昔に刃牙は守護(まも)る気完了していた。(17巻 148話
 あれから20話(体感的に約5ヶ月)たったが、ついに刃牙が動いたッ!
 いや、今までも動いていたのかもしれないが、読者にその姿は見えなかった。
 刃牙が忍者であれば完璧な潜伏だ。

 花山が腹を斬られるぐらいは、守護(まも)る範囲外なのか、刃牙の表情はにこやかである。
 刃牙はサラシの効能を解説した。
 サラシには未熟な刀剣なら防御になり、止血効果、内臓露出の防止効果もある
 内臓露出の防止には、水っ気を加えてより強くしめたい。
 ってのが、刃牙の考えだ。

 この状況で冷静なサポートをするとは、まるで主人公みたいだな。
 刃牙が1年ぶりぐらいに仕事をしているッ!
 いや、もっと久しぶりかもしれない。
 この援護で花山の逆転も可能か?

「花山さん」
「ホールドアップ♥(はぁと)

「これで締めたい」


 刃牙が取りだしたのはワイルドターキー(AA)だッ!
 花山が愛飲する酒をなぜか準備している。
 なんと用意の良いヤツだ。
 木崎なフトコロに数本用意してそうだけど、それを借りたのか?

 ほんの一瞬ですが、刃牙が戦いの聖水(※ 尿)や、炭酸抜きコーラで濡らすンじゃないかと疑ってしまいました。
 やっぱり、花山ならワイルドターキーですね。
 うたがって、ごめんなさい。

 コレが独歩の場合だとハブ酒なんだろうか?
 ハブ毒は酒でうすまっているから安心だろうけど、傷口にかかるのがチョット心配だ。

 刃牙の粋な提案に、花山も木崎も表情が明るくなる。
 友情のワイルドターキー霧吹きで花山の戦闘準備が整った。
 あとは勝利するだけだ。
 未成年だろうと関係ねえ!
 生き残ったら…共に乾杯だ!!

 蔵も花山が回復したのを感じとったか、愛刀・金重を抜刀して待ちかまえる。
 さすがにもう油断は無いか。
 本気で決着をつけに来ている。
 ちゃんと待っててくれるのが、礼儀正しいな。
 そこはちゃんと空気読んだのだろうか?

「見かけほど元気じゃない…………」
「次のイッパツで終了(おわ)り―――」
「―――ってことでは五分じゃね?」


 刃牙も汗を流してピンチを感じているが、的確なアドバイスだ。
 確かに武蔵もダメージはデカい。
 先に殴ってしまえば勝てるかも。
 今までの攻防だと、武蔵はカウンター狙いで待ちの姿勢が多かった。
 そのままなら、花山が先手を取れるぞ。

 花山死亡エンドしか見えなかったが、刃牙の登場で流れが変わったッ!
 ……気がする。……たぶん。
 一発勝負でイイのなら、花山にもチャンスがあるぞ。
 生存どころか、勝利エンドも視野に入った。

 たがいに限界が近い二人だ。
 次の攻防が最後になるだろう。
 拳が打ち砕くのか、刀が斬り裂くのか!?
 次回へつづく。


 守護完了していたハズの刃牙が全然動いていなかったが、予想外の活躍をした。
 これなら充分に活躍と言っていいな。
 セコンドとして仲間を支えるのも主人公のお仕事だ。

 平直行さんがアンディ・フグのセコンドをしていた時に心がけていたのは『試合まで一緒に練習をして、信頼しあえる関係を築いて、選手が気づかないことをリングの外から見て、伝える。』だそうだ。(平直行の格闘技のおもちゃ箱

 花山のダメージばかり気になっていたが、武蔵のダメージも大きい。
 外から見たからこそわかる冷静な情報だ。
 岡目八目ってヤツですね。

 たぶん、次の攻防で決着だ。
 武蔵が負けるのであれば、それは武蔵の孤独が敗因である。
 本部が言っていたように、現代で孤立している武蔵にはサラシを用意してくれる部下も、アドバイスをくれる友もいない。

 刃牙は花山を勝たせるだけでなく、武蔵の孤独をも救いたいハズだ。
 この難しい課題を解決できるのか?
 主役に負わされた責任は重たいぞ!
 というか、その重みを利用してしばらく話の流れにとどまってください。

追記 (17/8/16)
 続報のなかったバキアニメ2017ですが、テレビ放送に先駆けてNetflix(ネットフリックス)にて配信決定!!らしい。
 刃牙の表紙に書いているだけで詳細が無いのが、チャンピオンらしい雑っぷりだ。
 というか、アニメ化に慣れていないんだろうな。
 いつもアニメ化作品があるわけじゃないから、専任の担当者がいないだろう。

 バキの2017年アニメ化ってのは、ネット先行で達成みたいですね。
 そうなると、TV放送は2018年だろうか。


 話を刃牙道に戻します。
 花山は斬られても動けるのに、烈はほぼ即死だったという意見がありました。
 でも、烈は背骨まで斬られていたのに対し、花山の背骨は無事っぽい。
 ダメージが違うんだから、動けるかどうかも違ってくるハズだ。

 で、ピクルもいっぱい斬られていたが、傷の浅さは花山と同等かそれ以下ぐらいだろう。
 ただ、ピクルは痛いのがイヤで逃げた。
 花山の肉体はピクルに及ばないが、精神力で上まわったのだ。
 さすが精神力がトリケラトプス級の花山と言ったところか。
 イヤ、どういうたとえなのか私にも良くワカらないのだが。

 で、花山が活躍しているから、バキ世界の筋肉ランキングの変動が起きている。
 花山は握力でピクルを上回った。
 勇次郎が必死になってよけていた武蔵の刀にも耐えている。
 つまり、花山の耐久力は勇次郎を超えたのか?

 むしろ、勇次郎が弱体化したのかも。
 やっぱ息子と和解できて丸くなっちゃったんだろうな。
 今の勇次郎は、次に味噌汁を作るときに潮加減をどうしようか考えるお父さんだ。

 実際のところ、勇次郎は武蔵のエア斬撃をくらっても微動だにしなかったので、花山やピクル程度の耐久力をもっているだろう。
 ただ、斬られたら痛いし、出血もするから斬られたくないだけだ。
 ピクルは野生動物だから防御が下手なのは仕方がない。
 でも、花山は斬られすぎだよな。

 私の常識では内臓が傷つくとアウトで一刻も早く治療をする必要がある。
 内臓が出るのを防げるとか言っている場合じゃないですよ。
 繰り返しになりますが、切腹は即死しないらしいから、しばらく動けるんだろうけど。
 なお、即死はしないが切腹しちゃうと助からない。
 花山はどうなるのだろう。

 刃牙がサラシの効果で「未熟な刀剣なら防御になり」って言っていますが、これは気休めですね。
 だって、武蔵は未熟じゃないから。
 どうも刃牙の助言はイマイチだったようだ。
 私は久しぶりに主人公っぽい活躍をしたと思ったのだが、掲示板とかでの評判がやや弱い。
 やっぱり普段の行いってヤツなんですかね。

週刊少年チャンピオン2017年36+37号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年36+37号


2017年8月17日(38号)
第4部 第169話「驚嘆(きょうたん)」 (1148回)

 素手喧嘩(ステゴロ)最強ヤクザの花山薫と、現代によみがえった宮本武蔵の決戦もついに最終局面だ。
 互いにダメージは深く、次が最後の攻防になるだろう。
 拳と剣、勝つのはどっちだッ!?
 常識的に考えると剣が圧倒的に有利だし、実際にダメージも花山のほうが大きいんだよな。
 この戦い、ここで止めることはできないのだろうか。

 花山は強者として生まれた。
 侠客(おとこ)立ちの花山家という伝統ある戦士の家系に、190cmを超える巨体だ。
 昔の刃牙が「体重(ウエイト)だって少ないし」と言っていたことを考えると、うらやましい体格である。(G刃牙4巻 30話)
 最近の刃牙は体重差と言う些細な不利をまったく気にしないほどの怪物になっているから、ありのままで良いと考えていそうだけど。

 自分が強いと自覚した花山は己をいましめた。
 もともと強いんだから、これ以上強くなろうとしちゃダメだ。

『強ぇえくせに鍛えちゃダメだ』
『「強者」がさらに鍛えることは卑劣と知れ』
『ライオンが鍛えるか…?』
『「生(き)」のままだ
 「生(き)」のまま強くなきゃ……』


 これが花山の哲学であり美学だッ!
 ワイルドターキーだって、生(き)のまま飲みます。
 気高い思想だとは思うが、花山だって勇次郎に圧倒されて涙したこともある。(G刃牙14巻 125話)
 自分より ずっと上の存在があると知ったんだから、鍛えるのも悪くないと思うのだが。

 もっとも花山の強さは気位からくる精神力にある。
 素手にこだわるのも、花山を弱めているようで強くしているのだろう。
 武器をもったり鍛えたりしたら、花山は逆に弱くなるかも。
 個人的にも「やっぱ素手より刃物、刃物より銃が強いよね♥(はぁと)」とか言う花山は見たくない。

 あと、ライオンが鍛えないのは鍛えるだけの頭脳が無いからだ。
 まだ見ぬ未来を想像して、そこに向かって行動できるのは人間だけである。
 チンパンジーとかのサルにだってできない。
 道具を作るのと同じく、計画的な行動は人間だけができる行為なのだ。

 もっともライオンなどはちゃんと狩りの練習をする。
 ライオンが自分を鍛える能力を持っていたら、鍛えないライオンより生存率が上がって数十世代後には自分を鍛えるライオンだけになっているだろう。
 今のチャンピオンでは『JINBA』というケンタロウス競馬漫画がありますが、サラブレッドだって鍛えている
 馬が自主的に鍛えるワケないが、人間が鍛えてやればより速く走れるようになるのだ。

 気高く生きる花山には怒りも憎しみも無い。
 武蔵いわく「仏のような眼をしている」だ。
 武器を持たないからこそ、修復不能な憎しみを生まないのかも。
 昔の刃牙が目指していた道は、こっちだったような気がするんだけど、最近どーなっているんだろう。

 見守る木崎も刃牙も、次の攻防が最終章になると感じている。
 盤面この一手! ここに至っては、もう見守るしかない。
 やっぱり、止めるワケには行かないか。
 格闘士の精神構造は一般人とかけ離れている。

 最終局面となって、宮本武蔵も全力を出す。
 二刀解禁だッ!
 右手に無銘金重、左手に脇差で、宮本武蔵が二刀流を見せた。
 宮本武蔵の代名詞である二刀だ。
 今度こそ、本当の本気になったぞ。

 やっぱり今までは手抜きだったのか。
 手抜きでも日本刀を持っていれば圧倒的優位だしな。
 宮本武蔵はここからが本番だ!

 花山が全力パンチを撃とうと身体をひねった瞬間、武蔵が斬りつける。
 変身とか合体の間の無防備な状態を攻撃するような反則技だ!
 それやっちゃダメの代表例みたいな攻撃をしやがった。
 めずらしく武蔵が本当に本気になっている。

 背中を斬られたが、花山はそのまま殴りかかった。
 たぶんタメが足りない。
 花山の攻撃はよけられ、武蔵の刀が花山の顔を斬る。
 鼻が横一文字に斬られた!

 斬られたせいか花山の目つきが変わる。
 白目だッ!
 武蔵はこの目を「鬼の眼」と見た。
 もはや「仏の眼」ではない。
 花山の精神力も、ここでゆらいだか?

 武蔵はさらに花山の左目を斬り、背中も斬る!
 さすがに今度は花山も戦闘不能か?
 花山が侠客(おとこ)立ち状態だ。
 次回へつづく。
 そして来週は刃牙がお休みで、再来週がバキ3倍祭りだ。


 更なる大ダメージで、今度こそ花山の敗北だろうか。
 あと、左目は黒目を斬られている。
 花山が死ななかったとしても、左目眼帯コースだ。
 眼帯キャラがまた増えてしまうな。

 そして、やっぱり本気の宮本武蔵は強かった。
 素手と刀の戦力差は大きい。
 こうなると刃牙が本部に弟子入りして武装するしかないのだろうか?

 やっぱり、日本刀vs素手だと素手が極端に不利だ。
 筋肉で止めるにしても限界がある。
 ピクルや花山のような超肉体派が無理だったのだから、刃牙も難しい。
 オリバみたいに身体に防刃のプレートを埋めこめば、あるいは……
 いや、武蔵は装甲車も斬っているからダメだろうな。

 刃牙がココにいるってことは、そのまま花山のカタキ討ちとして戦うかもしれない。
 日本刀対策はあるのだろうか?
 刃牙のゴキブリダッシュは似た脱力技を使う武蔵に通じなさそうだ。
 いや、ゴキブリといえばゴキブリホイホイがある。
 刃牙が高圧縮して粘着性を究極に高めた戦いの聖水を武蔵の刀にかけたら、ベトベトになって使い物にならなくなるかも!
 史上まれにみる汚い戦いになるぞ。

追記1 (17/8/23)
 う〜む、烈につづいて花山も斬られてしまった。
 あとは深さと位置が生死をわけそうな感じだ。

 背中を斬られたら、普通だと背骨が傷ついて再起不能もあり得る。
 だけど、バキ世界だと背中の防御力が高いので死なずに乗り切れると思う。だと、良いな。
 花山の内臓を押さえているサラシは濡れたことで密着している。
 たしょう斬られても簡単にはがれないんじゃないかと期待しておこう。

 感想へのアクセス数の変動で世間の反応をなんとなく感じる。
 人気キャラの再生不能な大ダメージや死亡って一人目の反響がすごいけど、二人目からはさほどではない。
 なので、なんどもやって欲しくないのだが。

 再生不能な大ダメージや死亡は、どっちも一人目が烈だったから、烈人気の補正があるかもしれない。
 ちなみに、加藤がサンドバックに詰められたときは、あまり反響を感じなかった。

 花山の生死はいかに。
 だけど、今週は刃牙道がお休みです。
 そのかわり、来週が三倍祭りだ。
 いつもだと袋とじで外伝的作品がのるんだけど、誰のナニをやるんだろう。

 花山の安否不明のまま一週休みってのはキツい。
 とりあえず、明日も追記かまとめをやるつもりです。

追記2 (17/8/24)
 花山が死ぬか生きるかの瀬戸際だけど、今週は刃牙道がお休みです。
 次回予告には『花山の命運は!?』とあるし、やっぱり生死不明らしい。
 まあ、次回予告でバラすとかありえないから、こういう予告になるんだろうな。
 『ボクの父はベジータです… 謎の少年の告白』みたいな次回予告はダメダメだ。

 で、来週は刃牙三倍祭りで刃牙道が二話掲載です。
 花山の命運が決まるだけでなく、その後の話までやってしまいそうだ。
 来週二話やるんだったら、今週休むことなかったのに。

 あと、三倍祭りなので『バキ外伝 疵面』もやるらしい。
 本編で花山が死んでるのに外伝って状態になったら、かなりシュールなギャグ状態だ。
 だから、花山が死ぬことは無いと思いたいんだけど。

 花山は、かなり深く斬られているから、普通なら致命傷だ。
 でも、安藤さんが夜叉猿にやられて腸が飛び出しても生きていたんだし何とかなるだろう。

 あとは刃牙がどう武蔵と絡むかだが……
 すでに覚悟完了している刃牙が、いまさら不自然に決意をかためると思えない。
 いつも通りに武蔵をスルーしかねないぞ。

 機は熟しすぎて、もはや腐る寸前ぐらいなんだけど、刃牙は動いてくれるのか?
 刃牙は期待していない時ほど戦うという印象がある。
 だから、期待していなければ、逆に戦うんじゃなかろうか。
 さらに裏をかいて、やっぱり戦わないと言いだしかねないのが最近の刃牙ですが。
 こう言う感じの、先の読めない展開ってのは困るな。

追記3 (17/8/30)
 一週休んでからのバキ三倍祭りだッ!
 最後に背中を斬られた花山の命運は二話分つかって判明するのか?
 そして、オマケの袋とじは疵面らしい。
 ん、なんかバキ三倍祭りというより花山三倍祭りだな。

 前回ラストで花山は「内海さん……」「一杯やってるかい……?」と言っていた。
 花山の事だから皮肉とかじゃないのだろう。
 内海は花山を信頼して家で待っているんだろうけど、応えられなくてゴメンって感じか?

 事務所に来た時の内海が出されたワイルドターキーに手を出していなかったっぽい。
 だから、どんな酒なら飲むのかずっと気になっていたとか。
 余計な事を考える余裕があるから、まだ大丈夫なのかも。

 疵面は久しぶりの外伝新作だ。
 バキは外伝作品が上手くいきそうで、上手くいかない感じが多い。
 魅力的なキャラが多いから、いくらでも外伝できそうなんだけど。
 本編で主人公の出番が少ないから、本編が外伝みたいになっているのも問題の一つだったりして。
 刃牙道も、そろそろ外伝「武蔵伝」を終わらせるため、刃牙が乗りだしてきたかもしれないぞ。

週刊少年チャンピオン2017年38号 [雑誌]週刊少年チャンピオン2017年38号

週刊少年チャンピオン2017年39号 [雑誌]週刊少年チャンピオン2017年39号

2017年8月31日(40号)
第4部 第170話「その漢(おとこ)、花山」 (1149回)

 警視総監・内海旬三に仇討ち代理を依頼された花山薫だったが、相手は現代によみがえった剣豪・宮本武蔵だ。
 素手vs.日本刀と言う不利もあり、花山はメッタ斬りにされてしまう。
 この戦い、得をしたのは血戦を目撃できて嬉しい徳川さんだけかも。

 だが、斬った武蔵は斬撃が届いていないと感じていた。
 不意討ち気味に腹を斬った以外は効果がいまいちだったらしい。
 斬殺マニアの武蔵だけに、斬った感触でダメージの良し悪しがワカるのだ。
 さすが違いの理解(わか)る達人である。

 浅いといっても10回斬られた。
 左目も視力を失っただろう。
 満身創痍でさすがの花山も立てずに座りこむ。
 武蔵がトドメを刺しそうでチョット心配だ。
 刃牙が阻止してくれれば良いのだが……

 と、花山の前に内海が正座で座る。
 さっきまで遠くから見物していたのに、スゴい移動力だ。
 戦いを見守っていた警官や、花山の側近・木崎は警視総監の登場に驚愕する。
 刃牙はたぶん警視総監の顔を知らないので、リアクションに困っているんだろうな。
 周囲は驚いているけど、この人だれ? 言っとくけどオレの親父のほうがスゴいよ!(範馬刃牙/談)

 花山は仇討ち代行を引き受け、内海に家で一杯やっててくれと言っていた。(18巻 155話
 そう言えば、そんなことを言ってたな。
 内海は徳川さんと一緒になって普通に のぞき見していたから、忘れていたよ。

 花山はガンバったけど仇討ち代理を果たせなかった。
 かなりのムチャ振りだったし、成功率は低いと思っていたけどね。
 ただ、本部が勝ったんだから花山だって勝てると期待はしていた。

 謝りたいと感じるから、感謝の土下座だ。
 衆目の中で、フェイントをまじえつつ内海が花山に頭をさげる。
 仇討ち依頼の時もそうだけど、内海は我が意を通すという点で、かなりの我儘パワーをもっているな。
 やっぱり組織の出世競争を勝ち抜いた人は強いってことか。

 武蔵は八ツ胴、瓶、墓石、鉄砲など何でも斬ってきた。
 だが、花山を両断することはできなかったのだ。
 花山の筋肉だけではなく、「骨の宮」が花山を守っている!

 いや、なんだよ「骨の宮」って。
 花山は骨も特別製なのか?
 筋肉の圧力に耐えられるよう、自然と骨の強度が高まったのかも。

 花山は酒ばっかり飲んでいるからカルシウムの摂取量がちょっと不安なんだけど。
 刃牙は体つくりの一環で牛乳や豆乳を積極的に取っているのと対照的だ。
 ジャック・ハンマーはTボーン・ステーキの骨まで食べているからカルシウム摂取にも意欲的っぽい。
 鍛えない主義の花山だから、食生活も好きにしているんだろうな。

 花山を両断できなかった武蔵は、頭をカチ割る「鉢(はち)」で決着をつけようと考える。
 だが、間に刃牙が割って入った。
 最近の刃牙はまるで主人公のような行動をとる。

「抜いたらよォ……」
「ブチ殺すぞ てめぇ」


 ついに、刃牙が輝くときが来たか。
 170話にして、刃牙道が始まりそうだ。
 今週は刃牙三倍祭りなので、このまま171話へつづく!

2017年8月31日(40号)
第4部 第171話「嘘つき」 (1150回)

 刃牙三倍祭りと言うことで、間に『浦安鉄筋家族』をはさんで本日二話目だ!
 花山にトドメを刺そうとする武蔵を刃牙がさえぎる。
 大昔に刃牙が梢江とデートしていた時、襲いかかってきたスペックを花山が止めてくれた。
 ずいぶん時間がかかったけど、刃牙はあの時の恩返しがやっとできたのかも。

 刃牙はこの勝負はすでに決着していると断言した。
『喧嘩を終了(おわ)らせる権利を持つのは勝者のみ………』
『八九三(ケンカ)の世界に身を置く花山なればこその計らいであった』
G刃牙20巻 171話)
 かつての花山は、そういう行動原理だった。

 だが、現在の花山は勝者でも敗者でもない刃牙の判定に従おうとする。
 花山もイロイロあって人生観が変わっちゃったんだろうか。
 勇次郎も最近は丸くなってしまった。
 作中時間はあまりたっていないが、みんな変化しているようだ。

 花山の「侠客立ち」は斬られてなお、立っている。
 むしろ斬り傷がふえて以前より立派になった!
 と刃牙は絶賛する。
 実際に花山はガンバった。
 本部とちがってハンパに強かったから、最後に本気を出されてしまったのが敗因だな。
 花山の攻撃力がもっと低ければ、武蔵も練習感覚で負けたかもしれない。

「今夜はよォ………」
「嘘つきばかりだ…………………………………………………」


 刃牙の優しさにつつまれ、花山の意識が遠のく。
 さすがの花山も出血多量で死亡寸前か!?
 と、ここで警視総監・内海旬三の号令に隠れ潜んでいた警察官たちが出てきて、花山を搬送する。
 これだけの人数がいたんだから同士討ちにならないよう十字砲火で武蔵を撃てば倒せたかもしれない。
 やっぱり、あの宮本武蔵を銃殺するのは日本人として忍びないのだろう。

 日本では戦国時代と幕末で「これからの時代は刀ではなく鉄砲だ」という認識になったと思っている。
 そこから半周回って、現代は鉄砲よりも刀の時代なのかもしれない。
 いや、どっちも銃刀法違反になっちゃうけど。
 ならば、回転を加えつつジャンプで、銃刀ではなく素手の時代だ!

 と、いう理由(わけ)かもしれないけど、素手グループの新たな刺客として刃牙が武蔵の前に立つ。
 花山と戦いで負ったダメージがのこる武蔵だが、刃牙は容赦しない。
 刃牙は武蔵と戦うため特訓するのはフェアじゃないと断じていた。(17巻 148話

 逆に言えば相手の体力回復を待つのもフェアじゃない。
 相手にダメージがあろうが、空腹だろうが、トイレ行きたくて小走りになっていようが、容赦なく戦いを挑むッ!
 自分ルールに相手を従わせるのは、まさにワガママをつらぬき通す行為である。
 今の刃牙はとっくの昔に覚悟完了しているのだッッ!

「ブチのめして勝つんじゃない……」
「この世から葬り去るんだ」


 刃牙が武蔵に対し、無慈悲で容赦なく完膚なきまでに断固たる地獄の業火に包まれた無慈悲たる強い覚悟の言葉を壊滅的に叩きつけた!
 今日も刃牙は決意と言葉から入る。
 いちおうセリフ通りに聞けば殺害宣言だ。
 花山にトドメを刺そうとした武蔵を止めた刃牙が、武蔵を殺すと宣言する。
 このワガママっぷりは、範馬の血がかなり目覚めている状態だな。

 ついに、範馬刃牙が戦いそうだ。
 刃牙はまだ未成年だから、このまま酒を飲みに誘ったりしないだろう。
 飲み屋への逃げ道は無い。たぶん、戦うハズ。
 いや、でも、刃牙だしな。
 そんな不安も残しつつ、次回へつづく。


 花山の骨が強いというのは新情報だ。
 だとしたら、カルシウムをしっかり取っていそうな刃牙の骨はもっと強いかも。
 防具とかをつけなくても、武蔵と戦えるぞ!
 そうなると、防具ごと斬られちゃった本部は、ヤワな身体だったって事ですね。

 そして、めずらしく刃牙が殺害をほのめかす発言だ。
 でも、武蔵はもともと「この世の人間」ではない。
 だから、あの世に帰ってもらうというニュアンスなのかも。

 この武蔵はクローン技術と降霊術で復活した。
 クローンの肉体は置いといて、降霊術が問題だ。
 武蔵の魂を入れることができたのなら、出すこともできる!

 刃牙がディープに口吸いをして武蔵の魂を一本釣りしちゃえば、この世から葬り去ったのと同じだ。
 で、残ったクローン体には徳川さんの魂を入れて、大量殺人者としての罪を償ってもらえば一石二鳥で丸くおさまる。

週刊少年チャンピオン2017年40号 [雑誌]週刊少年チャンピオン2017年40号

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