刃牙道「191〜200話」感想

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2018年2月15日(12号)
第4部 第191話「生殺与奪」 (1170回)

 範馬刃牙のダマし討ちが決まったッ!
 ちょっとセコイけど刃牙の反撃開始だ。
 さっきまで刃牙が武蔵にやられていたのもフェイントに惑わされていたようなモノだから、お互いに騙し合いってところだな。

 ダマし討ちが決まって刃牙がドヤ顔だ。
 さっそく増長しているな。
 優位にたったので、なんかダメージも回復しているっぽいぞ。
 脳の疲労である精神ダメージは、受けやすいが回復もしやすいらしい。(〈勝負脳〉の鍛え方
 増長する傲慢なポジティブ思考が刃牙を超回復させる!

 意識が頭から抜けでてダウンしている武蔵を見おろし、刃牙が物思いにふける。
 勝ったも同然の状態だから余裕なのだろう。
 本気で勝ちたいのなら、ここで追撃なんだけど、油断して手を抜いちゃうのが刃牙なんだよな。
 いや、もしかしたら武蔵の反撃を警戒して控えているのかも。

 近代格闘技の試合とちがい、武士の世の試合は命がけだ。
 厳しい勝負だから武士の試合のほうがレベルが高い!
 という理論に刃牙が異を唱える。

 近代格闘技による決着は打撃による「失神(ナックアウト)」、関節技による「参った(タップアウト)」、絞め技による「絞め落とし(バス・アウト)」などだ。
『いずれの決着も』
『勝者は「※ 生殺与奪」を手にしている』
  (※ 生かすも殺すも、与えることも奪うことも自分の思うままになること。)


 つまり近代格闘技による決着も、その気になれば殺せるのだッ!
 刃牙は力説しているが「生殺与奪」とか持ちださなくても、敗北の重みと言えば充分だと思うぞ。
 現代でも重要な試合で敗北したら、競技者としての人生が終わるかもしれない。
 むしろ死なない分だけ、敗北を引きずって生きていく大変さがあるかも。
 試合における敗北は、時に死よりも恐ろしいッ!

 リスクが高い試合は消極的になると前に書いた。(4巻 33話感想
 真剣勝負の世界では、リスクを避けるようになる。
 だから現代の試合のほうが積極的に戦うし、経験もつめるし成長するだろう。
 さらにビデオ録画等で研究もできるし、環境としては良いこと尽くしだ。

 でも、真剣で斬り合う経験は現代じゃ難しい。
 斬り合いルールは経験者の武蔵のほうが有利なんだろうな。
 刃牙にはリアルシャドーがあるから、妄想力で経験の差をカバーできるかも。

 大の字に寝ている武蔵を、刃牙は脇差でつつく。
 俺が殺す気なら死んでいたアピールだッ!
 だが殺さないし、ダメージも与えない。
 刃牙は試合前から武蔵を殺す宣言しているが、やっぱり殺す殺す詐欺だな。

 武蔵は刃牙につつかれた事で覚醒する。
 失神したフリだったという可能性もあるが、さすがに刺される寸前まで無防備ってのはヤバい。
 本当の本気で失神していたようだ。
 武士の世なら死んでいたな。
 ……この武蔵さん、本当に武士の記憶を持っているんだろうか?

「両の手から」
「剣が離れたか」
「手にする物は離れる物………か」


 一度は二刀流になったのに、蹴られて刀を手放してしまった。
 武士的にはかなりの失態と言う気がする。
 だが、武蔵はあまり凹んでいないようだ。
 宮本武蔵の人生では、刀を失うことなど当たり前なのか?

 奪おうと欲するなら、まず与えん。
 逆に、手にした物はのちに離れる。
 という老子的な感覚なんでしょうか。
 老子の思想は禅にも受けつがれ、禅の思想は武士道とも関係が深い。
 剣禅一致って言葉もあるし。

 でも、危うく死にかけたこの場面で悟ったような事を言っている場合じゃない。
 武蔵はかなり鈍い人なんだろうか。
 いや死にかけているのに平然としている武蔵の胆力をほめるべきかも。

「貴方を葬らなきゃ」
「今から」


 いっぽうの刃牙は容赦ない殺害宣言だッ!
 もっとも、見せかけの殺害宣言なんだろうけど。
 「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!
 その時スデに行動は終わっているんだッ!
 と言うように、殺す屠る葬るとか言ってないで、行動しろ!

 無手の武蔵に対し、刃牙は脇差をもっている。
 その脇差で武蔵を仕留めるポーズか。
 刃牙に武蔵を殺す気がないのはバレバレだ。
 ならば、刃牙はなにを狙っているのか?
 ふつうに考えるなら偽装殺人だよな。

 でも、刃牙の行動に計画性が感じられない。
 無計画な流れの中でなんとなく武蔵を殺したように見せる気かも。
 次回、刃牙は口先だけでなく行動するのか!?


 人斬り時代のほうがハイリスクなので技術も高い。
 そんなふうに考えていた時期が刃牙たちにもありました。
 だが、刃牙が合理的に考えて反論する。
 やっと武蔵への誤解がとけたか。

 刃牙は武蔵信仰を砕いた。
 そして今度は葬る宣言だ。
 刃牙は武蔵の価値を下げることで、武蔵が不要な状況を作る気だろうか。
 そう考えると、いちおう計画的に動いているようにも見えるかも。

 でも、地下闘技場で偽装殺人をしても、世間に武蔵が死んだと伝わるのか怪しい。
 なにしろ秘密の試合なんだし。
 そうなると刃牙は本気で武蔵を殺す気って事になるんだが……
 今回も殺害チャンスをスルーした。

 刃牙の本気がどこにあるのかワカらん。
 なにを考えているのか読めないミステリアスな男を演じているのだろうか?
 でも、なにも考えていない男に見えるのが残念なところだ。

追記 (18/2/21)
 刃牙さんのSATSUGAI宣言が来たでェ〜〜ッ!
 過去の経験から、こういう刃牙の宣言は信頼できないんですが、大観客の前で言っちゃったからある程度の責任が生じそうだ。

 刃牙が殺す殺すサギなのはほぼ確実として、どうゴマカスかなんだよな。
 武蔵から奪った刀で刺したら本当に死んじゃうだろうし。
 ここで本部の出番なのか?
 刃が引っこんで偽の血を吹き出すドッキリ刀を貸してもらって、偽装殺人をするとか。

 刃牙は決着をつける宣言している。
 試合が始まったのが182話だから前回でちょうど10話分だ。
 けっこう戦っているが、まだ10話ぐらいは引っ張るよね。
 いや、20話ぶん引っ張るかも。

 武蔵編はすでに20巻分もある長大なエピソードなんだし、十数話で終わっちゃったら竜頭蛇尾ってもんだ。
 ピクルとの最終決戦は26話もあったし、武蔵編はまだ折り返し地点って所じゃなかろうか。
 うん、やっぱり長いな。

週刊少年チャンピオン2018年12号 [雑誌]
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2018年2月22日(13号)
第4部 第192話「剣の道」 (1171回)

 ついに範馬刃牙が宮本武蔵に殺害宣言をしたッ!
 証拠作りというか、偽装殺人への準備なんだろうな。
 それでも宣言をしちゃったからには対戦相手の武蔵と観客を納得させなくちゃいけない。
 刃牙が降りたつエンディングは いかなる場所かッ!

 殺害宣言をした刃牙は武蔵の脇差をもったままだ。
 打刀より短い脇差と言っても殺傷力に問題なしッ!
 これで刺したり斬ったり抉ったりして殺すというポーズか?
 「ブッ殺す」と発言したならッ! その時スデに殺す気は無いんだッ!

 武蔵は刃牙に刀が使えるのか疑問をもっている。
 立って刀を手にしている刃牙に対し、武蔵は座ったままだ。
 この状況は武蔵が不利に見える。
 座ったままだから、すぐに動けない。
 この状態で斬りつけられたら危険だ。

 でも、うずくまっている人間を斬るのは意外と難しい説がある。
 峰隆一郎の小説の話ですが、この人は剣道やっているらしいのでリアリティーのある話かも。
 ちなみに峰隆一郎と混同されがちな隆慶一郎も「死ぬことと見つけたり」で書いています。
 斬りにくいと知っているから武蔵も座ったままで余裕の態度か。

 さらに言うと刃牙はシロウトだから刀を使えんだろ。
 と武蔵は見立てる。

「俺に剣が使用(つか)えないとでも…?」

 増長モードの刃牙が反論した。
 武蔵さんは刃牙にくわしくないから知らんのだ。
 範馬刃牙はライバルの技を見ただけでコピーできるッ!
 鎬昂昇の紐切りや、愚地克巳のマッハ突きだってコピーした。
 オリバの筋肉パックマンとかもコピーできるんだろうか?
 使いどころが難しいよな。

 刃牙は脇差を振る。
 片手で刀をあやつるアクロバティックな動きだ。
 武蔵の動きとも違うようだが、だれかのコピーか?
 刃牙は格闘技の英才教育を受けているので武器術についても詳しいのかも。

 とにかく試合中に演舞開始するほどの余裕が刃牙にはある。
 いつでも殺害(や)れます宣言か。

「素人だが」
「そこそこは刃物としての「理(ことわり)」を捕まえとる」


 武蔵からもお墨付きをいただいちゃった!
 刃牙の剣術はなかなかのモノらしい。
 もともとの身体能力が高いから刀をふるっても一流だ。

 これだけの技量があれば屠れる!
 刃牙の殺害宣言が真実味をおびてきた。
 独歩や本部たちも刃牙の言葉を信じはじめている。
 いや、それ たぶん言葉だけだよ。
 みんな意外とダマされやすいのかも。

 ここで武蔵は立ちあがる。
 奇襲のチャンスは見逃すか。
 うずくまっている人間を攻撃しにくいとしても、起き上がるという動作の途中にスキが生まれる。
 そこを狙わないのはもったいない。
 だが、刃牙には刃牙なりの美学とかプランがあるんだろうな。

「何度も見たろ」
「剣は手離れる」

「離れぬ剣が欲しい」

「「無刀」だ」
素手屋
「貴様らがとうに手にしていたものだ」


 この宮本武蔵さんはけっこう刀を奪われていましたが、良くある事だったのか!
 「剣が手離れる」って剣豪あるある かよ!?
 スター・ウォーズのジェダイ騎士もライトセーバーをよく落としていたし、そういうものなのか。

 『葉隠』にも喧嘩に負けた武士が刀を無くして帰ってくる話がいくつかある。
 しかたがないので刀を調達して仕返しに行くのが武士の道だ。
 そして喧嘩両成敗で切腹エンドになる。

 武蔵は無刀へのこだわりを見せていた時期があった。
 ピクルを倒せなかったので真剣主義に戻っちゃいましたが。
 とにかく無刀の理由がこれか。

 いまさら言われてもって気もするが、武蔵みたいに武器を手放してばかりだと素手の強さが欲しくなる。
 現代で武蔵が油断しまくって倒されまくったのは、素手の戦いを学びたかったからなのかも。
 それにしても油断しすぎだったけど、成長するのための失敗だから良いか。

 でも、武蔵が本心から素手の強さを欲しているなら、独歩とかに弟子入りするのがイチバンだ。
 なにしろ武蔵の知らない400年の知恵をもっている。
 武蔵ほどの土台があればすぐ達人クラスになれるだろう。
 それができなかったのは、剣豪としてのプライドが邪魔をしたのかも。

 武蔵の思い描く無刀の最終形態は、刀を見ても何の道具かわからなくなるほどの境地だ!
 前に書いた中島敦「名人伝」(AA青空文庫)のオチみたいですね。

 でも、強さと言う点から見ると、武蔵の行動は正しいのだろうか?
 強くなりたいなら剣を使うべきだ。
 許されるなら槍をもち、弓矢や鉄砲も使いたい。
 それらを捨てて素手になったほうが、本当に強いのか?
 なんか宮本武蔵は強さを極めすぎちゃって、なんか変な方向に迷走していそうだ。
 その道は本当に正しいのか?

 武蔵の目指す道をしった刃牙だが、そういうのはあの世でやってくれとすごむ。
 いや、むしろ無刀の強さこそ現代で追及すべきじゃなかろうか。
 でも殺害宣言しちゃったので刃牙は武蔵を黄泉おくりにするしかない。

 刃牙が鬼の形相で武蔵に襲いかかる。
 刀を逆手にもち下から斬りあげる この技はッ!
 『シグルイ』の伊良子清玄が使う『無明逆流れ』の初期版かッ!?
 刃牙の場合は増長逆ギレって感じだけど、数多の断面図を生みだした秘奥義だッッ!

 下段からの斬りあげにたいし、武蔵は両の掌で刃をはさむ。
 真剣白刃取りッ!?
 が、なにかが違う。

「ぬ!?」

 白刃取りをしたハズの武蔵が声をもらし、汗を流す。
 この攻防になにがあった?
 「サク…」と砂をふむ音がなにかを物語っているのか?

 刃牙の踏み込みが思ったより深かったので、切っ先が股間に届いたのかもしれない。
 無防備にたれさがっている陰嚢に刃がふれたとしたら……、裂ける。
 フクロが裂けたら、エラいことですよ。
 もう正月は過ぎたので「これが本当の『おとし玉』」というギャグに逃げることもできない。

 刃牙はどこまで本気で殺害する気なのか?
 武蔵はダメージを受けているのか?
 謎をのこしつつ次回へつづく。


 刃牙さんがどこまで本気なのかワカらんままです。
 多少斬っても鎬紅葉に頼めば治してくれるだろうという甘い見積もりがありそうだな。
 実際に紅葉なら治してくれそうだけど。
 ただ紅葉には「ついでに すこし手を加えました」と言いそうな怖さがある。

 ジャックの骨延長って本当に本人が望んだんだろうか?
 なんか紅葉の口車にのって気がついたら、なぜか自分から頼んだ事になっている。
 そんな事があったりして。

 あらためて武蔵が無刀にこだわりだした。
 刃牙の輪切りリスクが激減となり、刃牙にとって非常に喜ばしい。
 烈やピクル、本部の時は斬りまくっていたけど、このへんが刃牙のもつ運の強さですかね。

 ところで、武蔵が剣が手離れるという時に持ちだした『鬼に金棒』についてですが。
 鬼と金棒も手離れることがあると武蔵が主張する。
鬼と金棒も 共には歩めぬ

 トイレかよッ!
 いや、そりゃ手放す必要あるけどさ。
 金棒じゃなくて、ちがう棒を持つ必要があるし。

 でも傘ならトイレの中まで持っていくよね。
 金棒の重要度って傘以下かよッ!
 と、ツッコミは入れるんですが絵のシュールさに笑ってしまった。

 そこには、共に歩めませんか。
 というか武蔵もトイレ中に刀を置いといて、誰かに盗まれた過去があるんだろうな。
 無刀を極めるより、貴重品の保管方法を見直すほうが先じゃね?

追記 (18/2/28)
 刃牙の斬りあげを武蔵が白刃取りした!
 だが、なにか異変が起きている。
 いったい何があったのか。

 当サイトの掲示板などでは、闘技場に何者かが乱入している説が出ている。
 その発想はなかったわー
 確かに乱入者がいたら武蔵もビックリするよね。

 乱入説の場合は誰が乱入したのかが気になるところだ。
 地下闘技場で過去に乱入したのって末堂、サム、勇次郎、アライ父か。
 鎬昂昇も乱入したと言えばしたかも。
 克巳も夜叉猿Jrの時に乱入したけど、あれは勝負ありの後っぽいのでノーカンかな。

 乱入したケースを思い返してみよう。
 独歩が勇次郎に敗北しそうになり末堂が乱入した。
 アイアン・マイケルの拳を心配してセコンドのサムも乱入する。
 天内が甘いことを言ったので勇次郎がお仕置きの乱入をした。
 刃牙がアライJrにトドメを刺そうとしたので、アライ父が止めに乱入する。
 兄の鎬紅葉が勇次郎に追いつめられるのを見て、鎬昂昇が背後に忍び寄った。

 どれも、切羽詰まった状況があって乱入している。
 勇次郎はワガママな理由で乱入しているけど。
 そう考えると、まだ煮詰まっていないこの状況に乱入するようなヤツは勇次郎ぐらいだろうか。

 今、勇次郎が乱入しちゃうと、試合が台無しになる可能性が高い。
 勇次郎パパは過干渉をやめて、もうちょっと子供の成長を見守って欲しいなー。
 それでも乱入しちゃうのが勇次郎の息子愛なのだろうけど。
 その愛をちょっとでもジャックに注いであげれば、ジャックも身長を伸ばすという強化をしなかったかも。

週刊少年チャンピオン2018年13号 [雑誌]
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2018年3月1日(14号)
第4部 第193話「終局」 (1172回)

 クローン技術と降霊術で宮本武蔵が現代によみがえったッ!
 だが、現代日本に剣豪は向いていない。
 範馬刃牙は現代日本に武蔵は不要なので葬り去ると宣言し、刀で斬りかかるのだった。

 刃牙の振るう凶刃を武蔵は素手で白刃取りする。
 まさに達人の秘技だ。
 刀を持たずとも、剣豪宮本武蔵である。

 だが、真の凶事は武蔵の背後から襲ってきた。
 何者かの気配を感じ、武蔵は目前の刃牙を無視して後ろを見る。
 妖怪ッ!?
 いや、夜叉猿ッ!?
 でもなくて、徳川寒子だァ――ッ!

 最初に爪が目に入っちゃったので、本当に妖怪か夜叉猿だと思ってしまった。
 久しぶりの徳川寒子です。
 いや、やっぱり妖怪かな。

 妖怪・徳川寒子が武蔵に襲いかかる。
 武蔵のクローン体に宮本武蔵の魂を入れた時のように、接吻攻撃だッ!
 熱く激しくディープな口撃である。
 花山の握撃なみに爆ぜかねない。
 ズキュウウゥンと音が聞こえそうなディープキスだッッッ!

 見開き2ページ×2の大衝撃に観客たちもポカーンとなる。
 口を閉じていられたのは、刃牙と徳川さんだけだ。
 それ以外の全員は阿呆のように口が開きっぱなしである。
 つまり、刃牙と徳川さんが事情を知っている主犯だな。

 徳川光成の姉である徳川寒子は口うつしで宮本武蔵のクローン体に魂を吹きこんだ。(2巻 16話
 今度は逆に魂を吸いこんでいるのだろうか?
 寒子のディープキスにより、武蔵は白目をむいてしまう。
 そして、そのままダウンする。
 完全に意識を失っているようだ。

 念仏を唱えた寒子は吸いとった魂を空中に吐きだす。
 魂は煙のように消えていくのであった。
 武蔵、これで昇天なのかッ!?
 おなじ昇天するにしても、もうちょっと良い昇天のしかたもあったろうに。ちょっとお気の毒だ。
 次回につづく。


 刃牙は武蔵を「殺す」「葬る」「屠り去る」と宣言していた。(20巻 176話
 まさかこういう形で実行するとは思わなかったぞ。
 死なない程度に斬って死を偽装するとか、そういう可能性ばかり考えていた。
 中身だけ抜いちゃうってのは、予想外すぎる。
 あまりの超展開に、今日って4月1日じゃないよね、とカレンダーを確認してしまうほどだ。

 武術的に考えると確実な手で勝利したと賞賛すべきところか。
 でも、セコいし、ズルいし、印象悪いな。
 刃牙はこの試合で株を下げちゃったかも。

 試合も中盤と言う雰囲気で終わってしまった。
 武蔵の奥義とか、刃牙の新技とかも出てこない。
 けっきょく二刀流もイメージだけで終わってしまった。

 ところで、徳川寒子と刃牙は面識がなかったハズだ。
 徳川光成が二人を会わせて、この作戦を立案したのだろう。
 ワシは武蔵の味方だよってな顔をしつつ、裏で武蔵の抹殺計画をたてていたのか?
 さすが徳川家康の末裔だ。エゲツない事しやがる。

 けっきょく刃牙は武蔵を殺せなかった。
 殺ったのは寒子だ。
 そういう意味では、やっぱり殺す殺す詐欺だったのかも。
 今回の成仏作戦において、刃牙は主役でなくオトリだった。
 それでも武蔵を倒したのだから、結果オーライなんでしょうか。

 武蔵の魂は抜け、ただの肉のかたまりと化したクローン武蔵がのこった。
 この肉体を警察に引き渡すのだろうか?
 とにかく、クローン技術でつくられた肉体と、本物の魂はしょせん別物だった。
 限りなく同一人物に近い他人だ。
 クローンの肉体と、本物の魂は――――

共には歩めぬ
 共には歩めぬ!

 トイレに傘を置き忘れるぐらいの軽さで、肉体と魂がもとの位置にもどったのだ。
 それとも、武蔵の魂が自力で戻ってきて復活するのか?

 190話以上もつづいた武蔵編のラストにしては、衝撃的だったけど、あまりにアッサリしている。
 本当にこれで終わりなのだろうか?
 まだ、なにか波乱があるかもしれない。

 たとえば、残った肉体を有効活用するとか。
 ピクルとも互角に戦えた最強の肉体に、徳川光成の魂を注ぎこめばッ!
 最強剣豪の肉体に、徳川の叡智が合わさると、無敵の戦士となるッ!
 範馬殺しの怪物・徳本武成の誕生だ!
 いや、宮川光蔵かもしれない。

 名前はとにかく、宮本武蔵の肉体に徳川光成が入ったのならッ!
 警察に引き渡して殺人の罪をつぐなってもらうのが良いかも。
 一連の事件は、徳川さんが黒幕なんだし。

追記 (18/3/7)
 武蔵が昇天してしまった。
 本当に成仏して完全決着だと消化不良になっちゃうけど、ここからどうなるんだろう。
 もともと道なき刃牙道だったけど、さらに混沌としてきた。

 武蔵の霊が誰かに乗り移って強くなるとかの超展開があるかも。
 末堂は体格に優れているから、技術を得るとスゴく強そう。

 刃牙の攻撃で武蔵は意識を飛ばしていた。
 あの時に飛んだ意識がのこっていて身体に返ってくるとかどうだろう。
 いや、もう、魂とか意識とかナニがなんだかワカらん状態ですが。

 刃牙がアニメ化にするあたって、3/24〜25のアニメイベント『AnimationJapan2018』にも参加するらしい。
 例によって情報が無い。
 本当にテレビで放送するのかもちょっと心配だ。

 バキのアニメ化でみんなが心配しているのは
(1)どこまでやるのか? →キリの良いところだとスペック編かドリアン編か?
(2)ドイル編までやった場合、女装ドイルは声優さんが裏声で女性ボイスを出すのか?
 女装ドイルはオリバと会話しているから、それほど不自然でない女声を出しているんだよな。
 声優さんの熱演に期待だッ!

 昨日、たまたま「踊る!さんま御殿!!」を見ていたら、刃牙の話題が出ていた。
 篠原信一が奥さんに子供に柔道を教えてあげてと言われたので、まずバキを読ませたらしい。
 バキには必要なことが全部書いてある!
 いや、一般人ならそれでも良いんだけど、あなたメダリストでしょ。
 むしろメダリストも勧めるバキなのか?

 なお、篠原信一が餓狼伝ではなくバキを勧めたのって……
 餓狼伝には篠原信一をモデルにしたキャラが噛ませにされているから。……だったりして。

週刊少年チャンピオン2018年14号 [雑誌]
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2018年3月8日(15号)
第4部 第194話「送る」 (1173回)

 クローン技術と降霊術で現代によみがえった宮本武蔵を除霊したッ!
 って、除霊しちゃうの!?
 格闘士なら拳で決着でしょ!?
 あまりに衝撃的な展開に夢オチを疑うことすら忘れてしまった。

 宮本武蔵が昇天したという情報は東京ドームの外にも伝わる。
 警視正・日野豊一と警視・馬渕尚ひきいる機動隊1000人は、ふり上げた拳のやり場に困っている状態だ。
 死刑囚たちが暴れていたころの警視正は園田盛男だったが、いつの間にか変わったらしい。
 『バキ』がアニメ化するんですが、そっちでも園田警視正が居なくなっていなきゃ良いんだけど。

 武蔵討伐隊を100人から1000人に増やしても犠牲者が増えるだけのような。
 それとも死者多数の大参事を起こすことが目的だったりして。
 どちらにしても警察官1000人は命拾いした。
 人命を救ったという点で、刃牙の行為は善行だったと言えるのかも。

 いっぽう、刃牙たちは魂のぬけた武蔵の肉体を囲んで反省会だ。
 宮本武蔵を現代によみがえらせる。
 それはキングコングのような怪物を街にときはなつような行為だ。
 なにが起きるかは、容易に想像できる。
 だが、好奇心に勝てず、やってしまった。
 徳川寒子はそう語る。

「万死に価する 所行じゃ………………」

 そして、徳川光成も同様の戦犯だと寒子は責める。
 徳川さんも汗を浮かせて恐縮しているようだ。
 でも、烈の時みたいに翌日には もう反省も忘れてるのだろう。8巻 67話
 けっして楽しむことを諦めない、それが徳川光成なのだッ!
 良く言えば、スゴい前向きですね。

 刃牙もまた反省している。
 宮本武蔵と言う破壊者の強さ残虐性を確認したくなり、戦いを挑んだ。
 そういわれると、武蔵を修羅道に追いこんだのは刃牙たち戦士だったのかもしれない。
 最大戦犯は徳川光成で間違いないんですけど。

 武蔵に対し戦いを挑むのではなく、現代の料理などでもてなしていたら、死体の山は作られなかっただろう。
 肥満体の男がひとり完成したかもしれないが。
 そうかんがえると、武蔵に対しもっとも平和的に接したのは範馬勇次郎だったのかも。(10巻 89話

 そして、武蔵の抜け殻を敬意をもって見送る。
 遺体(?)を運ぶのは範馬刃牙(左前)、愚地独歩(右前)、渋川剛気(左後)、ジャック・ハンマー(右後)だ。
 えっ、ジャック兄さんにも作業をさせるのか?
 本部との戦いで足首が半分斬れるほどの重傷だったのに。
 というか、すでに杖もついていないので治ったようだ。
 恐るべし範馬の回復力と言ったところだろうか。

 しかしバランスの悪い人選だ。
 身長のバランスが悪い。バランスの良い山本選手が見たら怒るぜ。
 刃牙168cm、独歩178cm、渋川155cm、ジャック243cmだ。
 渋川さんとジャックでは1m近い身長差がある。
 これで担架の四隅をもって歩くと高低差が大きくてガタガタだぞ。

 貴人の乗り物に輿駕籠がある。
 戦国武将もケガや病気で馬に乗れないときは輿や駕籠をつかう。
 これらも人がかついで運ぶのですが、安定を良くするため同じぐらいの身長の人間を集めるそうだ。
 武蔵は死んでいるから、乗り心地とか関係ないという合理性だろうか。

 単純に強そうな人間か、武蔵と縁があった人間を選んだのかもしれない。
 でも、そうなると、やっぱりジャック兄さんがハズレだ。
 最近は負けてばっかりで弱体化が心配されるし、武蔵に近づいたことも無いよね。
 ジャック兄さんだけ、なんか罰ゲームっぽい。

 愚地克巳、鎬昂昇、鎬紅葉、オリバ、柴千春、寂海王、郭海皇たちが見守る中で、武蔵の肉体は退場していく。
 そして救急車にのり、向かうは634mの塔・スカイツリーだッ!
 って、まだ何かやんのかッ!?
 もう、生命をオモチャにするのやめましょうよ。

 スカイツリー地下には武蔵クローンを作った施設があります。
 武蔵の抜け殻をそこに運んで、ナニをする。
 宮本武蔵の戦闘情報を抜き出すのか?
 それとも、武蔵2号を作って、同じ過ちを繰り返すのかも。
 徳川光成の辞書にッ、"反省"なんて言葉は無いッ!

 始まりのスカイツリー地下は終焉の地になるのか?
 それとも、ここで新たな始まりとなるのかも。
 武蔵編もそろそろ決着か?
 次回へ、つづく。


 園田警視正が退場していたのは、ともかくとして武蔵も本格退場だ。
 武蔵ほどの闘争本能があれば、ぬけた魂が自力で戻ってくることもあるんじゃないかと期待していたんですがね。
 あとは肉体をどう処分するのかが最後の課題か。

 今回は武蔵の魂と肉体をもてあそんで、無用の危機をまねいたと大反省会だ。
 いろいろあったけど、とにかく徳川さんが悪い。
 これで改心するような人じゃないと知っていますが、せめて今夜は大人しくしていて欲しいところだ。

 しかし、警察も成仏しましたで良いのだろうか?
 報告書に「色々あって魂がぬけたようです」って書くんですかね。
 お堅い役所で許される内容なのか?
 とりあえず警察には死んだと思わせることができたようだ。
 これも大いなる偽装の一部なのだろうか?

 徳川さんが、宮本武蔵というオモチャをあっさり手放すとは思えない。
 また、世間に迷惑な計画をたてていそうだ。
 実はのう、おぬしの祖父・範馬勇一郎のクローンもこっそり作っとったんじゃ!
 ぐらいは言いだしそう。

追記 (18/3/14)
 武蔵の死体(?)をのせた救急車は始まりの地である東京スカイツリー地下へッ!
 本当にこれから どーすんでしょ。

 刃牙道はもともと道なき道を走っている感じだったけど、さらに道が無くなったような。
 気がついたらロッククライミングしている感じ。
 今落ちたら大ケガする。

 ここから怒涛の展開とか待ち構えてくれると良いんだけど。
 予備で作っておいたクローン武蔵群に斬殺マニアな剣豪たちが乗りうつり、スタッフ斬殺して外に逃亡していたとか。
 現代日本に逃亡した634人の剣豪を止めろッ!
 まちがえてムエタイ武蔵とかブラジリアン柔術武蔵とかも作っちゃって、噛まれる運命になったりして。
 ムエタイ武蔵なら加藤とかでも勝てるぞ。

 でも、クローン量産だと『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』とネタかぶっちゃうか。
 ガルシア28号って作りすぎだろ。

 無粋な話をすると、死体は勝手に焼いたり埋葬したり埋葬場所を移動させてはいけない。役所の許可がいる。
 身元不明のホームレスだろうと、密入国した外国人だろうと、死体を勝手に処分しちゃいけない。
 クローン武蔵は文字通り変死体なんだから警察に引き渡すべきなんだろうな。
 いや、もしかして、まだ死んでいないのかもしれない。

 もっとも、徳川さんのやっていることを考えると、死体遺棄なんて可愛いものだから、意識していないんだろうけど。
 徳川さんにとって金はkgで数えるものだ。
 死体はダースで数えていそう。
 東京ドーム地下には、表に出せない何かが埋まっている。……かも。

週刊少年チャンピオン2018年15号 [雑誌]
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2018年3月15日(16号)
第4部 第195話「罪」 (1174回)

 クローン技術と降霊術で現代によみがえった宮本武蔵を除霊で昇天させたッ!
 武蔵の遺体(?)は誕生の地であるスカイツリー地下のクローン研究所に運ばれる。
 警察に引き渡さないで良いのか?

 死体をかってに動かすのは法的にダメだ。
 しかも、宮本武蔵は数十人を斬殺した殺人犯である。
 捜査がうやむやに終結し、不適切な処理が行われたりすることがないよう検察がチェックして「被疑者死亡のまま書類送検」する必要があるぞ。(参考
 でも、とっくの昔に 捜査がうやむやに集結しているっぽいけどな。

 さて、研究所にもどった宮本武蔵の肉体は脈拍・呼吸・体温などがあるが寝たままの状態になっていた。
 クローン武蔵が培養液から出たものの目覚めなかった時と同じ現象だ。(2巻 11話
 なんかグルっと一週まわって元にもどった感じですね。

 目覚めぬ宮本武蔵を見守るのは諸悪の根源・徳川光成とチームリーダー野々村仁、古生物学者ジョン・ホナーだ。
 野々村のとる行動は宮本武蔵の凍結である。
 とりあえず冷凍保存して後世に託そうという考えのようだ。
 普通に犯罪者の逃亡幇助ですよね、それ。

 もっとも、いまさら法を犯すことに躊躇するような人たちじゃないッ!
 そんな人たちなら、そもそもクローン人間なんて作らん。
 これって犯罪だよね、と誰もツッコムことなく武蔵の凍結保存計画が進んでいく。
 武蔵は巨大な水槽に沈められている。
 水中花ならぬ水中侍だ。

 中身は「液体チッ素」らしい。
 いや、そりゃ温度が低すぎだ。
 バナナで釘が打てる世界というか、武蔵で釘を打つ気かよ。

「いえ…」
「現時点ではまだ零度前後をキープしています」
「ここから徐々に…」
「6時間に0.5℃ずつ」
「最終値マイナス196℃までは6週間」


 野々村が良くワカらない説明をする。
 窒素は大気の約78%をしめるありふれた物質だ。
 その窒素を冷却していくと、マイナス196℃以下で液体になる。液体となった窒素を液体窒素という。
 気体である水蒸気を100℃以下に冷やすと、液体の水になるようなものだ。

 液体の窒素があるとして、その温度が零度前後ってのはかなり難しい。
 スゴい高圧をかければ何とかなるかもしれないが、かなり大変だ。
 水で言えば296℃の水を用意するようなものですよ。
 冷却に液体チッ素を使っていると言う所をまちがえたのかも。

 とにかく宮本武蔵は不凍液やら何やらを流しこまれてm、意識があったらノドへのパイプでウェっとなっただろうなと同情する姿で冷凍保存されるのであった。
 これほど貴重なサンプルは保管する!
 徳川さんの野望は、この程度の失敗じゃ止まらないのだった。

 警察などに渡してたまるか、ってのが本音ですかね。
 もっと科学が発展したら、また武蔵復活に挑戦するのだ!
 しかし、なんでこんな冷凍保存を開発していたんだろう。
 徳川さんが重病だったときに、治療法が見つかる未来まで眠る最後の手段として開発していたのか?

 武蔵は警察官をたくさん斬殺した。
 徳川さんにも責任があるだろう。
 だが、それらの罪は、未来の栄光のため凍結されたのだ。
 最後は刃牙がぜんぜん関係できなかったね。
 宮本武蔵編、これにて終幕か?
 次回につづく。


 世間を騒がせたクローン武蔵騒動はうやむやに終結し、不適切な処理で終わった。
 きっと警察などの書類も全部書きかえ(改竄)て、警官斬殺事件など無かったことになっているのだろう。
 これにて罪はかき消えた。

 武蔵による殺人事件は、たぶんもみ消された。
 だが、刃牙たち格闘士に武蔵はなにか残しただろうか?
 古流武術の奥深さを教えてくれた。
 素手よりも刀を使ったほうが強いという実績をのこす。
 そして、本部以蔵の株価激騰で、もうナニがナニやら。

 武蔵による負の面もあった。
 烈海王は死闘の果てに命を落とす。落としたようだ。落としているっぽい。
 花山はダメージが大きく、おそらく片目がダメだろう。
 あと、直接戦ったワケじゃないが、ジャック・ハンマーの評価が落ちた。
 ジャックには、休養と復活へのきっかけが欲しい。

 振りかえってみると、宮本武蔵の影響は大きいが、良い効果が少なかったようだ。
 独歩なんかは武蔵と戦ったことで、新たな知見を得たような雰囲気がある。
 今後の神心会は、よりヤバい組織になるかも。

 いっぽう刃牙は自主トレしなくても身体が勝手に強くなっちゃう体質になった。
 これが武蔵の影響なのか謎ですが。
 あと、自動回避の能力も身につけた。
 ただ武蔵との試合では、自動回避が発動していない。

 いちおう武蔵を倒したのは刃牙、といって良いんだろうか?
 決まり手は『徳川寒子のベロチュー』だし、刃牙はオトリだよな。
 200話ちかく武蔵と争ったが、いまだに道は見えない。
 刃牙の道は、どこへ向かうのだろうか?
 たぶん、刃牙はなにも考えていないんだろうな。

追記 (18/3/21)
 宮本武蔵編もこれで終了だ。
 本当に終了なのか、まだ不安がのこりますけど。
 いきなり水槽の中から暴れて飛びだし、徳川さんを斬殺して宮本武蔵パート2ってなる可能性もあるかも。

 武蔵編は得たものより失ったもののほうが多い気がするんで、早く次に進んだ方が前向きかなぁ。
 烈海王が無事な姿で戻ってくるなら、なんど迷走しても許せるとは思いますが。
 あと、ジャック兄さんの身長をなんとか元にもどせないものか。

 『バキ』アニメ化のほうは範馬刃牙役が島崎信長さんに決定しました。
 『AnimeJapan 2018』で制作会社のトムス・エンタテインメントにて3/25に板垣先生と島崎信長さんがゲスト出演するそうなので、続報も聞けそうだ。
  こりゃ「ビックサイトへ向かう」ですね。

 バキを演じる島崎信長さんは、あまり強いキャラをやっている記憶が無い。
 私が感想書いていたアニメだと『クジラの子らは砂上に歌う』の運動音痴なスオウですね。
 あと『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』だとアホのイオク様だ。
 でも、バキ前半は刃牙があまり戦わないんで、それで良いのかも。
 体力測定編での刃牙とか似合いそうなんで、体力測定編はやって欲しい。

 さて、今後の刃牙道は、どこに向かうんだろう。
 武器使ったほうが強いよ派vs素手の美学派の抗争になったりして。
「大将、お供させてください」
「千春、おまえ前にサラシとかナイフ使っていたよな」
「ッ!?」
 みたいなドラマが展開とか待っているかも。

週刊少年チャンピオン2018年16号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年16号


2018年3月22日(17号)
第4部 第196話「供養」 (1175回)

 宮本武蔵のクローン復活計画は凍結となった。
 数十人の死者を出した事件はこうして闇に葬られるのだろう。
 さて、その武蔵の凍結現場に関係者があつまっている。
 迷惑をかけた関係者に、お詫びの焼き土下座とかやってくれるんですかね?

 範馬刃牙、愚地独歩・克巳の親子、渋川剛気、郭海皇、鎬紅葉・昂昇の兄弟、本部以蔵、ガイア、寂海王という戦士たちだ。
 むかえるのは徳川光成とチームリーダー野々村仁である。
 巨大な金魚鉢みたいな水槽に武蔵を閉じこめ、液体チッ素で冷凍保存する計画だ。
 宮本武蔵は大量殺人者であり、たとえ死体だろうと本来なら警察に引き渡すべきなのだが、そういう順法精神を徳川さんは持っていない。
 こりゃ、殺人犯をかくまっていると言われますね。

 ところでジャック兄さんとオリバが居ない。
 この二人がそろっていないのは、なんか悪いことをたくらんでいるのか?
 むしろ、たくらんでいて欲しい。

 刃牙は徳川さんが、また武蔵をよみがえらせて戦わせたり、邪魔になったら寝かせたりするんじゃないかと問う。
 それが嫌なら首を刎ね飛ばしてきっちり殺せばよかった。
 刃牙にはできたハズだ。
 武蔵の抜け殻を徳川さんにゆだねた時点で、刃牙も同罪と言ってよかろう。

「旅立つ武蔵がいつだって帰って来られる!」
「肉体という「実家」を維持し続ける!」
「それが旅立つ者への誠意というもの」
「たとえ二度と敷居をまたがずとも」
「実家は存在し続けるッッ」
「それが――――――――――
 本当の供養とは言えまいか」


 と言うのが徳川さんの主張だ。
 そんなこと言われても、普通の人間は死んだら帰ってこない。
 武蔵だけ特別あつかいというか、自然の摂理から外れてしまった。
 仏教では輪廻転生で魂が生まれ変わるのだが、道から外れてしまったのだろうか。

 徳川さんは宮本武蔵の実家を確保した。
 これで、いつでも復活させることができる!
 烈海王や大塚平兵衛たち警察官など、武蔵に斬られた人たちも草葉の陰から応援しているんですかね?

 いろいろモヤモヤすることはあるんですが、巨大水槽と言う迫力で説得力をおぎなうッ!
 徳川さんの科学力に、みんなは黙るしかあるまい。
 前回書き忘れていましたが(Twitterでは書いたんですけど)ピクルは瞬間冷凍で保存されていた。(範馬刃牙11巻 81話
 武蔵のじっくり冷凍と、どっちが良い方法なんでしょうね?


 みんなを実家のありがたさで黙らせた徳川さんは、刃牙だけを別室に連れていく。
 歩きながら、範馬勇次郎が超握力で石炭を圧縮してダイアモンドにかえたという話をする。
 あれは、当時のオズマ米国大統領の前でやったことなので、あまり知られていないのだろう。(範馬刃牙22巻 182話
 その後でオズマは日本の首脳陣に自慢していたので、その筋から情報を得たと考えられる。(範馬刃牙25巻 203話

 いくらなんでも、そりゃムチャでしょ。
 普通なら そうツッコムところだ。
 しかし、あの地上最強の生物、あの鬼神<オーガ>、あの範馬勇次郎ならば、あるいはッ!
 と思わせちゃうのがスゴいよね。
 などと刃牙も父親リスペクトをするのであった。

 徳川さんが案内した部屋には、テーブルがあり、そのうえに石が置かれている。
 拳よりも一回りほど小さいサイズの石は、妙に輝いていた。

「これは神話じゃないぞ」
スクネが製作(つく)った金剛石(ダイヤモンド)じゃ」


 勇次郎がつくったダイヤモンドよりもはるかに完成度の高い大型ダイヤモンドだッ!
 つまり握力は範馬勇次郎をはるかに超えるという事かッッ!?
 現時点での怪力最強はピクルだと考えていたが、その上がいるのかもしれない。
 金剛力の持ち主であるスクネとは、何者だッ!?
 急展開で次回につづくのであった。


 とりあえずクローン武蔵の件は片付いた。
 あまり納得はしていないんですが、先に進んだほうが健全的だ。
 そして、かわりに出てきたのが「スクネ」という存在である。
 まだ人間とすら言われていないが、とんでもない存在のようだ
 進化した夜叉猿と言う可能性もあるが、とりあえず人間であると仮定しておきましょう。

 スクネ、と言えば日本神話に出てくる野見宿禰(のみのすくね)が有名だ。
 当麻蹴速(たいまのけはや)と角力(すもう ※ただし蹴りも認める総合ルール)で勝負して勝利した。
 作家の夢枕獏は、この試合を世界初の格闘技試合としたいと言っている。(本朝無双格闘家列伝
 餓狼伝には、スクネ流という伝説の古武術があるのだが、始祖が野見宿禰なのかもしれない。

 ただ、野見宿禰(のみのすくね)は伝説上の人物だ。
 実在していたのかもしれないが、物的証拠がない。
 こうなると幽霊なみに不確かな存在となってしまう。
 まだ武蔵坊弁慶のほうが実在を論じることができるぞ。

 宮本武蔵のクローン計画は、本人の遺体をゲットして製造した。
 神話が相手じゃ、野見宿禰を作ることなどできない。
 髪の毛一本も伝わっていないだろうし。
 徳川寒子に口寄せしてもらうにしても、昔の人すぎて呼ぶのが難しかろう。
 聖徳太子でも危ういだろうな。

 と言うワケで スクネは、クローンでもなく、霊でもない。と、思う。
 だが、金剛石を作るという神技は、なんらかの神性を感じる。
 範馬勇次郎・鬼神<オーガ>に対抗するため、角神(すまひかみ)が降臨したのだろうか?

 徳川さんは宮本武蔵の復活計画にかかりっきりだった。
 復活した後も、武蔵が事件を起こしてばっかりでヒマがなかっただろう。
 つまり、武蔵と並行してなにかやる余裕は無かったと考えられる。
 スクネなるものは、徳川さんと無関係に、向こうからやって来た。
 という展開が自然だ。

 なんでスクネなるものが徳川さんのところにやって来たのか?
 最近の勇次郎は渡米したままで日本にいないようだ。
 日本土着の神だと、海外旅行はやっちゃダメっぽい。
 だから、勇次郎の情報を得るため徳川さんを確保したのかも。

 鬼神<オーガ>を倒すため、日本の龍脈的ななにかが生みだした角兵器がスクネだろうか?
 いや、自然の秩序を乱すという点では徳川さんのほうが罪深い。
 徳川さんに天誅をあたえるためって言われたら、すごく納得します。

追記 (18/3/28)
 『AnimeJapan 2018』でバキアニメの制作会社トムス・エンタテインメントにて板垣先生と刃牙役の島崎信長さんがゲスト出演したので行ってきました。
 行けなかった人におすそ分けって事で簡単レポート書きます!
 話を分かりやすくするため省略・時系列の入れ替え等をしているし、聞き違い・記憶違いがあると思いますが、とにかく行きます。

 だいたい30分前に到着したんですが、すでに行列ができている。
 しかも、ほぼ女性だッ!
 8割は女性です。
 刃牙関連のイベントに何回か行ったことありますが、いつもと男女比が逆転している!
 女性客が多いのは刃牙役の島崎信長さん効果か?

 もっとも、私のいるあたりから男が増えていく。
 男のファンの集合時間はだいたい同じ感覚らしい。

 アメリカザリガニ柳原哲也さんの司会で始まり、板垣先生、島崎信長さん、刃牙担当編集者の横井氏が登場する。
 板垣先生が出てきただけで「おお!」と野太い声でどよめきが走る。
 だが、島崎信長さんが出てきても黄色い声援は無かった。
 珍しく女性が多かったんですけどね。
 前3列目ぐらいまで全員女子だ。
 みんな奥ゆかしい大和撫子ですね。

 板垣先生は上がTシャツ一枚で、胸筋と腕の太さをアピールしているっぽいぞ。
 写真はネットニュースの「アニメ「バキ」は“放送コードをぶっちぎる”、板垣恵介と島崎信長が熱い握手」で確認してください。

 まずはティザーPVをモニターに出して、トークショーの始まりだ。
 島崎信長さんは刃牙ファンらしく、油断すると刃牙大好き芸人みたいな話の内容になってしまう。
 過激な描写のバキがここまで再現されていることに興奮を隠せない。
 島崎「バキはいろいろとヤバいネタが多くて。
 花山なんてNGだらけですよね。
 アレがアレだし、体にもアレで、アレを飲むは。
 まあ、外見は未成年に見えないから良いのかもしれませんが、あげくにアレがコレですから」(拳銃を顔面に突きつけるポーズをとる)
 「アレ」しか言ってないけど会場のファン(たぶん男限定で)には充分伝わっているので野太い爆笑が起きる。

 ほかにも、なんとかハウス関連のネタとかもヤバいと、すっかり刃牙トークになっている。
 むしろ、板垣先生がどれの事だっけ?と横井編集者に確認している。
 あんなヤバいもん(歴代大統領がらみ)描いておいて忘れないでください。

 板垣先生と島崎さんはほんの20分前に楽屋で初めて会ったばかり。
 島崎「板垣先生はすごく熱い人で、形を変えて三回も握手してくれました」
 板垣「さわやかな好青年ですね。
 今日は女性客も多いし。 さぞかしモテるんだろうと聞いたら「いやそんなこと無いですと」。でも、ありゃ謙遜で相当モテると見たね」
島崎「いや、先生、言いかた! 言いかた!」

 文字にしてみるとあまり面白くないですが、まさに言いかたが軽妙で面白いやり取りだった。
 ちなみに、ここでのやり取りがなぜか一番女性にうけていた。
 今になって思えば、刃牙知らない人が笑えるポイントって、ここだけだったのかも。
 フリーダムな板垣先生は柳原哲也さんにも「どう、アメリカザリガニ売れてる?」と ぶっちゃけトークしていたらしい。

 島崎さんがオーディション秘話を話す。
 1次オーディションではテープに声を吹きこんで送る形式だった。
 そこで監督に「みんな声を溜めているんだよね」と言われる。
 島崎さんは現在連載中の強い刃牙のイメージで演じていたのだが、バキ時代はもっと普通の少年らしい声を望まれているのだろうと解釈し、2次オーディションでは演技を変えて挑戦しました。
 それが良かったようです。

 ちなみにチャンピオン17号の板垣先生コメントは『なァ…、声優って何であんなに盛って喋るんだ? 表情と違ってるだもの(噴)!!』でした。
 板垣先生もテープを聞いて力入れすぎと感じたのかも。

島崎「板垣先生は作品を作るうえで心掛けていることってあるんですか?」
板垣「ショックだね。とにかくショックを与える。
 ショックがあるほうがウケるんだ。俺はアーチストではなく商売人なのでウケるものを描く」

 ティザーPVを見て板垣「いいね! 面白い映画の 予告編みたいだ」
 イメージイラストを見て、板垣「アニメーターの人上手いね! このテカリ。
 ボディービルダーがオイルを塗っているような光が良いよ。これで魅力が増している。
 アニメーターの人は見せる描きかたがワカっているね!」

 アニメに対する意気込みについて
島崎「全力で演じさせていただきます。あと、できればこのまま範馬刃牙、刃牙道とアニメ化してもらいたいです」
板垣「アニメに関しては作る側ではなく、皆さんと同じく見る側になります。一緒に楽しんでいきましょう!
板垣「最初にアニメ化の話が出たのが5年前だった。
 前もそうだったけど決まってからが長いんだよ」
「アニメでは悪役をしっかり描いてほしい。
作品のできは悪人によって決まるといっても過言じゃないからね」


 などと、こんな感じでした。
 思ったより量が多かったので、いったんここで終了します。
 アニメ制作についての話が残っているんですが、それはまた後日にでも。

追記 (18/4/4)
 途中からトムス・エンタテインメントのプロデューサーさんも登場だ。
「製作は順調……、とにかく頑張っている! そうです。
 今日(3/25日曜日)も監督はオープニングのコンテをきっているハズです。
 日曜・祝日も返上で頑張っています!」
 あまり無理をしないで休みは取ったほうが良いんじゃないかと思いますが、熱意は伝わった。

 ネットニュースに出てる3つの約束など、原作の再現性にこだわるとプロデューサーさんが宣言する。
「豪華な声優陣になること」
「臨場感のある音にこだわり続けること」
「放送コードをぶっちぎります」
 刃牙編集者さんも原作の再現のために協力を惜しまないことを約束する。

 バキ役の島ア信長さんも自分以外の配役がどうなっているのかは知らない。
 豪華声優陣を約束しているが、プロデューサーさんは声優の具体的な名前は出さなかった。
 コミックスについていたOVAの人たちがそのまま出演なら、かなりの豪華声優陣になるんだけど、どーなんでしょ。

 余談ですが、島ア信長さんは喋る時にマイクを両手で持っていた。
 『クジラの子らは砂上に歌う』(AA)の特典映像にも島崎さんが出演しているんですが、そこではあまり両手で持たなかった(座っていたからかも)。
 今回は隣に初対面の板垣先生がいて緊張していたのかも。

週刊少年チャンピオン2018年17号 [雑誌]
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2018年3月29日(18号)
第4部 第197話「これから」 (1176回)

 禁断のクローン技術等で復活させた宮本武蔵を、冷凍保存で隠蔽し問題を先送りにした。
 見事な事件解決の後で徳川光成が範馬刃牙に見せたものは「スクネ」が神がかった力で作ったというダイヤモンドの塊である。
 石炭をダイヤモンドを変えるというムチャに突っこむべきか、「スクネ」という存在に突っこむべきか?
 穴が二つあると、むしろどちらにも対応できなくなってしまいそうだ。
 捨て身の高等戦術ですね。カンちがいかもしれないが。

 かつて地上最強の生物・範馬勇次郎が石炭を握りダイヤモンド化に挑戦した。(範馬刃牙22巻 182話
 あの時はダイヤモンド化できなかったと見ていたのだが、後で一部分は成功していたと判明する。(範馬刃牙25巻 203話
 すいません、範馬勇次郎のことを見くびっていました。
 最近の勇次郎は丸くなったので、ちょっと甘く見ていたのかも。

 刃牙はスクネと言う名前に反応する。
 あ、ダイヤモンドへのツッコミを捨てたな。
 たしかに、ダイヤモンドの話題をすると勇次郎よりパワーが上の存在を認める事になる。
 刃牙としては、勇次郎をおとしめる話題をさけたいのかも。

 刃牙は「スクネ」とは「ノミノ スクネ」かと質問する。
 格闘技関係の知識はけっこう持っている範馬刃牙であった。
 力士は小指を鍛えているので、小指に指取りをしてはいけないって事も知っていたし。G刃牙22巻 190話)
 ……いや、本部も知っていたと思いますよ。
 戦っている時だから慌てて取る指まちがえたんですよ、きっと。

「知っとるのか」
「あの角力(相撲)の「祖」を」

「徒手(素手)の格闘競技」
「日本最古の公式試合」
「その「勝者」だからね」

「ふふ… 話が早い」
「その――――――――――――
 野見宿禰(のみのすくね)じゃ」


 マジに野見宿禰かァ〜〜〜ッッ!?
 いいや、無理ッ! 無理だって。
 宮本武蔵もたいがい無理だったけど、もっと無理だ。
 野見宿禰は歴史上の人物と言うより、神話の人物だよ。

 夢枕獏は著書『本朝無双格闘家列伝』で、この試合を世界初の格闘試合と紹介している。
 神話だから年代がハッキリしないので、世界最古と解釈しても良いのだッ!

「クローンかよ」

 刃牙がものすごく不審そうな表情でツッコンだッ!
 現在、徳川さんへの不信度が空前の上がりかたをしているぞ。
 DNAが入手できないからクローンはありえないのだが、徳川さんを信頼できなくなったことはワカった。
 今後も油断しちゃいけない。

 かつて、野見宿禰は石炭を握り 表面を部分的に金鋼石(ママ)に変化(か)えるッ!
 この時点で範馬勇次郎よりもダイヤモンドが多い。
 迫力があるぶんだけ強さの説得力が大きいぞ。
 そして――――

「初代誕生から実に約2000年――――」
「都合272代の祖先が誕生する」


 中国武術には負けるが、スゴい歴史だな!
 卑弥呼の時代がだいたい西暦250年ごろなので、それより前なのだろう。
 日本で一番古くから続いている家は天皇家と言われていますが、その天皇家でも現在125代目だ。
 野見宿禰は倍以上の歴史を持っていることになる。
 やっぱ、こりゃ神話の世界だな。

 中国だと孔子(紀元前552年‐紀元前479年)の家系がギネス認定で長く続いています。
 2500年前からつづいて、現代で83代目だとか。
 意外と短いですね。
 こりゃ、みっちゃんが話を盛ったか?
 それとも、やっぱり神話だからなのかも。

 とにかく、長い歴史の果てに現代、「一人の若者が驚異(おどろ)くべき成長を遂げる」
 六尺六寸(2m)の巨躯をもつ若者が、歴代宿禰が挑戦しつづけた石炭にぎりに挑む。
 修行僧 小池才明(26)も驚異(おどろ)くデカい手で、圧をかけられた石炭はダイヤモンドに変化(か)わったッ!

「第二代」
「野見宿禰(のみのすくね) ここに誕生じゃ」


 スクネ――野見宿禰の正体は連綿とつづいた角力の一族だった!
 クローンとか、降霊術とかでなく、世襲だったんですね。
 なるほど、伝統文化だ。相撲だって二代目〇〇と名前を継ぐケースもあるし。
 世襲の可能性はまったく思いつかなくて、これは素直に予想外でした。
 たまに女性だけになっちゃうと外部から強い男の血を入れたりして、強化していたのかも。

 でも、強者の世襲だと今まで表に出てこなかったのはちょっと不自然だ。
 凶暴だった昔の範馬勇次郎がケンカを売りに行きそうなものなんだけど。
 神事をとり行う一族ってことで対外試合を禁じられているのだろうか?
 でも、外部との実戦を経験していないと戦闘術として弱体化していく。
 たんなる力持ちが勝てるほど甘い世界じゃないハズなんだが。

 二代目 野見宿禰はオリバもビックリの超マッチョ、というか力士風ですね。
 髪も髷を結っているし、ガチで力士なのかも。
 ……本部にとって天敵だな。

 武蔵は小細工が多いタイプの戦士だったが、宿禰はシンプルなパワー型かも。
 刃牙世界では、単純なパワーが重要なので、こりゃ普通に強そうだ。
 石炭を握ってダイヤモンドに変化(か)えるってのは、ただの握力だけじゃ無理だろう。
 筋肉量が保証するパワーに加えて、なぞの神秘エネルギーも持っているのかもしれない。

 宿禰が神事をとりおこなう一族だとしたら、巨凶・範馬とは敵対関係になるかも。
 いや、もしかしたら宿禰一族から生まれた邪悪が範馬一族だったりして。
 二代目 宿禰と範馬勇一郎は体形が似ているので血縁関係をうたがってしまう。

 ところで、野見宿禰は石炭をどうやって入手したんだろうか?
 中国では後漢(西暦25年〜220年)から利用が増えていったらしい。(宮崎市定中国文明論集」)
 三国志では石炭を使っている記述を見たおぼえがありません。
 ただ、石炭を製鉄に利用すると炭素が多くなり、鉄がもろくなる。
 三国志のころは鉄の質が良くなかったらしいので、石炭を使っていたのかもしれない。
 そのころの日本は卑弥呼の時代で、まだ製鉄技術がなかった。

 偶然で石炭を掘り出したのしれない。
 ただ、後世の人が野見宿禰に仮託して作った伝説という可能性のほうが高いか。
 野見宿禰の名を継ぐというのも、後世の人の作り話っぽいなー

 とにかく、鬼<オーガ>に対抗できそうな破邪の力士が登場した。
 道無き刃牙道にも、やっと道が見えてきたか?
 次回、最終回ッ!


 最終回ッ!?
 なにも成していないのに終わっちゃうのか?
 約200話のストーリーは決して短くないが、話の流れが短い。
 宮本武蔵といっしょに刃牙道も無かったことにしちゃうつもりだろうか?

 この感じだとタイトルを変えて第5部として新スタートになるのだろう。
 『AnimeJapan 2018』でのバキイベントじゃ、一言もふれていなかったのに、本当にいきなりだ。
 これが、ショックを与えるって事なんだろうか。
 そりゃもう大ショックですよ。

 とにかく、次回で刃牙道は最終回だ。
 刃牙道の道とはなんだったンだろう。
 ものすごく壮大な寄り道だったのかもしれない。

週刊少年チャンピオン2018年18号 [雑誌]
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2018年4月5日(19号)
第4部 最終話「野見宿禰(のみのすくね)」 (1177回)

 198話という長い物語もついに終了だ。
 宮本武蔵の復活で始まった『刃牙道』は、宮本武蔵の凍結で終わる。
 そして、新たなる強者・野見宿禰があらわれた!
 道なき刃牙道も最終回でついに行くべき道を見つけたのだろうか?

 というワケで、最終回は相撲の強さについて再確認する。
 って、相撲なのッ!?
 別に相撲がダメとか弱いというつもりは無い。
 でも、『刃牙道』を放り出して相撲の解説されてもなぁ……
 これこそ土俵際のうっちゃりっで逆転って事でしょうか。

 大相撲! 力士!
 その強さはいかほどのものだろうか?
 古くから相撲こそ最強の格闘技と言う伝説があった。

 『お父さんのバックドロップ』(AA)などプロレスに造詣の深い作家・中島らもは、プロレスラーから相撲こそ最強と言う話を聞かされている。
 細かい内容は忘れましたが、印象論でなく、ちゃんとした理由を説明していた。
 相撲からプロレスラーに転職する人も多いため、当時のプロレスラーにとって実感のある話なのだろう。
 もっとも相当昔の話なんで、狭い世界の最強かもしれないが。

 アマレスや柔道からプロレスラーになる人が最初に戸惑うのは、力の使いかただそうだ。
 プロレスは押す力が重要だ。しかし、アマレスや柔道は引く力を鍛える。
 使う筋肉が違うのでスタイルを変えるのに苦労するらしい。
 そこに行くと相撲は押す力を鍛えている。
 プロレスラーが相撲の強さを感じるのは似たスタイルと言う優位点が最初にあるからかもしれない。

 科学的な研究から力士の強さを説明する人もいる。
 吉福康郎「格闘技「奥義」の科学」では、力士の筋肉量に注目していた。
 力士は脂肪も多いがそれ以上に筋肉量が大きい。
 他の競技者に無い大出力のパワーを持っているのが力士である。

 だが、現実の総合格闘技ではボブ・サップに敗北した。
 刃牙道ではふれていないけど戦闘竜もあまり戦歴が良くない。
 総合格闘技の試合を見る限り、大相撲の最強伝説は疑わしいかも。

『だが…………』
『彼らは力士じゃない』
力士だ』


 おぅ! そう来ましたか。
 たしかに全盛期じゃない。
 引退した後の衰えた戦士だ。
 もし、全盛期の横綱がガチで勝負したら……
 宮本武蔵に勝った本部以蔵であっても敗北するだろう。
 いや、敗北しています。負けました。負けたんだよ。

 相撲の強さをさらに解説する。
 決着までの時間だ。
 ほとんどの勝負は わずか10秒で決着する。

『陸上競技 短距離走が示す』
『人間の「全力」は』 『10秒〜20秒が限界という現実』


 これは納得してしまう。
 いわゆる有酸素運動無酸素運動の違いってヤツですね。
 短距離走も相撲も、強力だけど短時間しか出せない無酸素運動で戦うのだッ!
 それだけに10秒間逃げまわって体力消耗を狙うという作戦を取られたら、かなりマズい。

 チャンピオンで連載中の相撲漫画『鮫島、最後の十五日』(AA)で「力士は毎日交通事故にあっているようなもの」というセリフが何度か出てくる。
 巨体・大質量の力士が全速力でぶつかる衝撃は交通事故に匹敵するのだ。
 とても長時間を戦えないような激しい勝負が相撲である。

 そもそも短距離走のクラウチングスタートは、相撲の立ち合いの構えからヒントを得て開発されたものです。
 いや、すいません、それは嘘だ。
 でも重心を前に出し、ヒザを曲げた状態にすることで、いきなり最大のパワーを出そうとする理屈は同じです。
 最大出力をだすために似たフォームになったという収斂進化みたいな現象なのだろう。

 もし、現役バリバリの力士が本気で戦うと どうなるのか?
 体重×全速力×10秒=交通事故なみの衝撃ッ!
 まさに交通事故にあうような衝撃を受けるだろう。
 改めて最強の格闘技は相撲だという伝説が始まろうとしている。

『謎多き「丸いジャングル」』
『力士の肌を探り……』
『体脂肪の謎に迫り……』
『謎多き「強者(つわもの)」力士を丸裸にする』
『「10秒」の密度に切り込みたい』

 刃牙道/完


 終わったッ!
 刃牙、出てこねェ〜〜ッッ!
 つうか、最終回と言うより第一話の内容じゃね、コレ?
 『切り込みたい』で終わられても困るぞ。
 内容は良いんですが、タイミングを間違えているような最終回でした。
 なお、次週からは『バキ外伝 疵面』が連載再開となるそうです。


 先ほど書いた通り、大相撲最強伝説は昔からある。
 と言うより、総合格闘技のメジャー化と元力士の参戦により伝説は現実と違うと思い知らされた。
 そこに、全盛期の力士だったら強いよと反論してきたのだ。
 なんか一週まわってよみがえった相撲最強伝説ですね。

 バキシリーズ第四部 刃牙道はここで終わり、第五部が始まる。
 時期もタイトルも未発表ですが、なるべく早い復活を期待します。
 やっぱり大相撲最強伝説には日本人の心をくすぐるロマンがある。
 とある大晦日に曙と一緒に倒れて砕けたロマンですが……

 二代目・野見宿禰(のみのすくね)はリアル力士なのだろうか?
 となると横綱の称号みたいに、成績優秀とか数年に一度の大会で称号を得ているのかも。
 相撲は400年ぐらいの歴史で72人の横綱を輩出している。
 2000年の歴史がある野見宿禰なら272代でもアリか。
 もっとも、2000年ってのが話をそうとう盛っていそうだけど。

 最終回になっても『刃牙道』の道がわからなかった。
 世の中、なんでも教えてもらえると思うなッ! って事なんでしょうか。
 そもそも、道は動かない(動く歩道とかは置いとく)。
 人や車が動いて通り過ぎていくのが道だ。
 つまり、刃牙道って刃牙は動かず、みんなが刃牙の上を通過していく話だったのかも。

週刊少年チャンピオン2018年19号 [雑誌]
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2018年4月12日(20号)
刃牙 雑談1

 先週、ある意味で衝撃の最終回をむかえた刃牙道だが、今週も新情報は無いぞ!
 刃牙は新シリーズの再開日が未定のままですね。
 やることは決まっているんだから早く再開してもらえると嬉しい。
 でも、作中でやることが決まっているのに話が進まないことが多かったので油断できないな。
 花山vs武蔵とか、話が進まないどころか後退したこともあったし。

 アニメ化した『ゴールデンカムイ』(AA)でヒグマが突進する勢いを利用して刺す技があった。
 アフリカでは同じようにライオンを槍で刺すわざがあるらしい。(マイクロワールド
 槍歩兵が騎馬兵に対抗するため、槍の石突きを地面に突き立てて構えるという技もあるそうだ。
 つまり極めて実用性が高い用法ってことか?

 ただ、ヒグマやライオンならともかく重装騎兵を止めるのは難しそうだ。
 人間+鎧+馬+馬の鎧で400kg以上の物体が突進してくるワケですよ。
 交通事故と同等の破壊力と言われる力士のブチカマシよりも、重さの分だけ強力だ。
 槍が刺さるより折れそうだ。
 重装騎兵の威力を誰か実験して検証して欲しい。

 とりあえず、この技の応用を思いつく。
 後ろ脚を踏んばって、突進してくる力士の勢いを利用したカウンターパンチだ!
 成功したら「獅子刺し」とか「羆殺し」とかって名付けたい。
 力士の勢いに負けて腕が折れるかもしれないけど。
 やっぱり、力士の威力を実戦で検証して欲しいな。

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2018年4月19日(21号)
刃牙 雑談2

 次の刃牙は相撲編になるようだ。
 刃牙世界の相撲がけっこう強いのは金竜山が証明している。
 あの剛力・本部に勝利したのだ。
 そのうえでスクネを出すってことは、もっと強い横綱がいるって事か?

 それとも国技館の地下には地下土俵があって、神話の時代から続く地下相撲をやっているとか?
 日本最古の格闘術はたぶん相撲だろうし、長い歴史の中では異形の怪物が出てくる事もあるだろう。
 その怪物が最近でてきた二代目スクネなんだろうけど、金竜山の数倍強いのか?

 刃牙は休載中ですが、Village Vanguard Cafeルミネエスト新宿店で刃牙コラボカフェが開催されている。
 行った人の感想とか見ると、なかなかの再現率らしい。
 さすがにティラノサウルスのステーキは、モドキ料理だろうけど。

 しかし、刃牙が長期休載中に刃牙カフェ開催というのは間が悪いなー。
 アニメ放送時には次章が始まっていると良いんだけど。
 まだ情報開示の片鱗すら出ていない。

 刃牙の休載中は外伝の疵面が代打をしている。
 外伝はヤング独歩とか、単発でガイアとか、烈海王とかもあった。
 長くつづいているのは疵面だけで、外伝作品がうまく回っていない感じがする。

 個人の話じゃネタがつづかないのなら、神心会スターズとかどうでしょう。
 あいつらは普通に買い物しに行くだけで面白そうだし。
「第一話 克巳さん、その私服はマジありえないっス」

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2018年4月26日(22+23号)
刃牙カフェに行ってきた!

 先週はじまった刃牙カフェに行ってきました。
 刃牙シリーズの中で出てきた料理や刃牙たちをイメージした飲食が出てきます。
 お値段はちょっと高めですが、お楽しみ分という事ですね。

mizu
 まずは果糖+水!
 そのままだと本当にただの砂糖水になってしまうので、レモンソースがついてくる。
 レモンを入れるとさっぱりして結構美味しい!
 逆に言えば、砂糖水は甘ったるくてかなりキツかったかも。
 水と果糖の黄金比は10:4なんですが、そこまで果糖は入れられませんでした。
 やっぱり最後は甘さに飽きる。


ojiya
 刃牙と言えば、コレだッ!
 おじやとバナナと炭酸抜きコーラに梅干しもそえて栄養バランスもいい!
 オマケでタッパもついてきます。
 おじやは普通に美味い。
 私は梅干しが好きなんですが、さすがにこの量は食べきれなかった。
 つうか、全部食べたら塩分取りすぎてバランス悪くないか?
 ちなみにコーラは炭酸入りです。
 汗をかいていないことからワカるように冷えていません。


niku
 みんなのあこがれティラノサウルス(風)のステーキだッ!
 たぶん牛肉ですね。
 恐竜の子孫が鳥なので、鳥肉のほうが近いかもしれませんが。
 作中で言っている通り、やや筋っぽい。
 そして、画像じゃわかりにくいですが、結構デカい!


retsu
 烈海王の薬膳料理だッ!
 作中で何度か料理を作っている烈海王ですが、これは刃牙にふるまった料理に近いようです。
 本来ならコレを食べた後に果糖水だったな。
 たぶん、油淋鶏(ユー リン チー)とシュウマイと鳥の手羽先のスープに玄米ご飯のようです。
 普通に美味しいし栄養もありそう。


oriba1
 オリバをイメージしたスムージーだッ!
 す、スムージーね。はい、アレね。うん、アレだ。
 マリアと一緒にオリバが飲むのを想定しているのかも。
 ピンクの液体がドーピングっぽい感じになっている。


tatsujin
 達人のお茶と茶菓子だッ!
 渋川剛気をイメージしたお茶です。
 メガネもついていて、メガネ好き属性にはたまらない一品だ。
 団子は義眼をイメージしているのだろう。
 柳、お湯……って感じでヤカンも欲しかった!


rakugaki
 と言うワケで足跡がわりに落書きも描いておきました。
 お店のメッセージボードに貼られていると思います。
「ネタも血肉に変える度量が食には肝要だ」
 勇次郎のセリフを借りました。
 まだ食べていないメニューがたくさんあるので、機会を見つけて再度挑戦するぞッ!


週刊少年チャンピオン2018年22+23号 [雑誌]
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2018年5月10日(24号)
刃牙道21巻の変更点

刃牙道(21): 少年チャンピオン・コミックス
刃牙道21巻


 おからさんから、コミックス21巻がチャンピオン掲載時から修正した部分の情報をいただきました。
 と、言うワケで刃牙道21巻の変更点特集です!


182話「極点」
・52ページ
c21-1a  c21-1b
目にかぶっていた文字が移動した。
そりゃ、せっかくのキメ顔もかぶっちゃ台無しだ。


183話「立ち合いの継続き」
・72ページ
c21-2a
c21-2b
  台詞内容の変更です。
「転けん」だと、「転ばない」という意味に取られそうなので修正したようです。


・73ページ
c21-3a   c21-3b
「効果」と書いて「いい」と読ます!
いわゆる板垣節ですね。
みんな理解(わか)っているぞ!


・74ページ
c21-4a
c21-4b
  「己の」が追加された。
理解(わか)りやすさをアップさせたようです。


・78ページ
c21-5a
c21-5b
文言が変更になった。
現在形から過去形になっている。
勇次郎と戦ったのは過去だから、って事でしょうか?


・83・84ページ
c21-6a
c21-6b
  「敵方向へと方向転換」から
「敵の立ち位置へ方向転換」に変更された。

「方向へと方向」と「方向」が連続しているので、
美しくないと修正したようだ。


185話「出端(でばな)」
・127ページ
c21-7a   c21-7b
武蔵の出血が消えていたので、再度流血させました。
ページをめくるとダメージが回復しているのはマンガじゃ良くある話ですね。


187話「引き出し」
・155ページ
c21-8a
c21-8b
  背景にホコリが追加された。
迫力が増したぞッ!


・157ページ
c21-9a
c21-9b
刃牙のホクロが消えたッ!
金玉を打たれた衝撃で黒子も砕けたのか?


・158ページ
c21-10a
c21-10b
  刀の向きが変更された。
手の向きにあわせたようだ。
エア日本刀だけど、リアルにッ!


・167ページ
c21-11a   c21-11b
本部のセリフがちょっとくだけた感じになった。
あと、無理な感じが強調されている。


188話「到達」
・174ページ
c21-12a
c21-12b
  167ページのセリフと同じく、こちらも変更された。
リプレイでなぜか微妙にセリフが変わるのは刃牙世界の常識です。
つまり、ここまでの7ページは時間が進んでいない。

・177ページ
c21-13a
c21-13b
「本人(ほんにん)」が「武蔵(ほんにん)」に変更された。
武蔵の殺気を読んでいるので、理解(わか)りやすい表現にしたようです。

・180ページ
c21-14a
c21-14b
  次のページに出てくる『達人戦…』をこのコマに移動した。
これも、理解(わか)りやすい表現にしたようです。

・180ページ
c21-15a
c21-15b
  武蔵が殺気を読むシーンに電撃表現が追加されている。
これも、理解(わか)りやすい表現化ですね。

・182ページ
c21-16a
c21-16b
  刃牙の両腕が変更されている。
決めのシーンなので細かいこだわりがあったようです。

細かい修正が多いのですが、その辺が細部へのこだわりなのでしょう。
刃牙のホクロが消えたのは、なんかダメな感じですが。
そして、次巻22巻で刃牙道は最終巻か!?
刃牙道(21): 少年チャンピオン・コミックス
刃牙道21巻


週刊少年チャンピオン2018年24号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年24号


2018年5月15日
刃牙カフェに行ってきた 2回目ッ!

 刃牙カフェに行ってきました!
 今度は2回目だぉ!
 前回は2人でしたが、今回は5人の大人数で攻めます。

 バキアニメの死刑囚5人の声優が発表されたので店内で流れるプロモーションビデオが新作になっている!
 ドリアン銀河万丈は渋く、スペック茶風林が似合っているぞ!
 あと、ドイル子安武人は、やっぱり子安武人の声ですね。ジョジョでディオをやっても子安武人だ。
 なんかドイルが美形推しあつかいだったんですけど、そこまで麗しいのか?

 シコルスキー津田健次郎と柳の二又一成は、ちょっと聞き取りにくかったです。
 津田健次郎さんが演じる変態キャラは狂気を感じさせて凄く好きなんで(91Daysのファンゴとか)聞きたかったんですけど。
 いや、シコルスキーはそこまで変態じゃないか。
 柳の二又一成もどんな感じか聞いてみたかったんですけどね。
 エンドレスで流れているんだけど、刃牙話に熱中しすぎて常に見逃し気味でした。



 さっそく食事だ!
 まずはご機嫌な朝飯である。
 ベーコンエッグ×4が抜群のボリュームとなり、圧倒的な満足感だ。
 朝から食いすぎだよ。



 刃牙が勇次郎と食べた親子飯だ!
 ステーキはオプションです。
 やっぱり、超ボリューム満点だ。
 メカブが、メカブが、と言いながら食べるのが作法です。(範馬刃牙30巻 246話



 こちらは独歩ちゃんがゆでてもらったお蕎麦です。
 食事メニューの中でこれだけが作中に描かれていない料理ですね。
 てっきり冷たいほうのザル蕎麦かと思っていました。
 ボリュームたっぷりな刃牙飯の中では、胃に優しい控え目なメニューなので女性におススメです。



 外伝・疵面で花山が良く食べているオムライスだ!
 初日はもっとボリュームがあって、女性だと食べきれないぐらいだったそうですが、量が適量になったようです。
 そうは言っても、やっぱり重めの一品です。
 ちなみに刺さっているハタは侠客立ちだ。



 独歩をイメージした甘酒に塩バニラと黒豆のドリンクだ。
 圧倒的な和のテイストに、思わず散眼してしまいそうになる。
 あなたの独歩愛が試される一品です。
 つまり、あまり美味くない。



 ジャックのドーピングをイメージしたドリンクだ!
 こちらは味がしないけど香りだけある程度のドリンクだそうで。
 強くなるためなら、味など要らぬッ!
 つまり、これもあまり美味くない。



 オリバをイメージしたスムージーとスポイトのプロテインだ。
 こちらはちゃんと美味しい。
 スポイトはオープン初日よりも進化しているそうです。



 烈海王をイメージした飲茶セットだ!
 これも説明不要で美味しい。
 ただしゴマ団子はやや大きめだ。
 ボリューム感がおかしい刃牙飯である。



 ピクルをイメージしたドリンクだ!
 たぶんグレープフルーツジュースにチョコアイスがのっている。
 グラスに垂れているのはチョコレートでうっかり持つと手がベトベトになる。
 これもちゃんと美味しい。



 ドリンクメニュー、達人のお茶だ!
 茶菓子もついていてお得感があります。
 冷房強めで冷たいドリングに弱った身体を温めてくれます。


 武蔵をイメージした抹茶風とクリームだ。
 見た目は苦そうなお茶ですが、そのままでも甘い。
 これも冷房強めで冷たいドリングに弱った身体を温めてくれます。



 と言うワケで、今回も過剰に満腹になりました。
 炭水化物と糖質が効くぜ。
 メッセージボードに刃牙が少ない気がしたんで、刃牙の落書き描いときました。



 こちらは、同行したもじさんの書いた烈海王です。
 めちゃめちゃ気合い入れて上手く描かれていました。
 許可をいただいたので、掲載しました。



 みんなのメッセージもこれだけ溜まっていました!
 イラスト上手い人もいますし、文字だけの人も面白いネタを入れていたりと にぎやかです。
 そして5/19は板垣恵介先生イベント&サイン会だ!
 今週末も、行くかッ!

2018年5月17日(25号)
刃牙 雑談3

 刃牙シリーズが初の小説化だ!
 しかも書くのは『餓狼伝』の夢枕獏である。
 『餓狼伝』を漫画化したのが板垣恵介で、『バキ』を小説化するのが夢枕獏であるというクロスカウンター状態ですね。

 二人は互いの作品を通して戦う事になる。
 オレのかく作品のほうが面白いッッ!
 これはイイ年した大人の真剣勝負だ。

 夢枕獏は未完の長編を何本も抱えていて、どれもなかなかゴールにたどり着けない。
 それどころか、いつか書きたい究極の小説案もあるそうだ。
 自分の余命と生産能力と長編の書き残し量を計算してみたら、余命が全然足りないことに気が付いてショックを受けていた。
 最近は長編の終わる理想形とは作者死亡による未完なんじゃないかとか言いだして、かなり心配だ。

 つまりですね、そういう人は 遊びで外伝小説を書く余裕なんて無いんですよ。
 この夢枕獏はかなり本気で気合を入れてきているだろう。
 となると、それを受け取る板垣恵介も燃えるに違いない。
 二人の熱闘で刃牙再開が早まって欲しいものだ。

週刊少年チャンピオン2018年25号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年25号


2018年5月24日(26号)
板垣恵介先生イベント&サイン会

 5月19日に行われた板垣恵介先生イベント&サイン会に行ってきました。
 時間も人数も関東近辺の人でないと参加しにくいイベントだ。
 なので、行けなかった人におすそ分けの簡単レポートです。

 刃牙カフェのイベントなので、みんなで『試合前のエネルギー飯』を食べるッ!
 今回はイベントの特別仕様でコーラがちゃんと冷えています。
 板垣先生も「なに、これ?」と最初はびっくりしていた。
 そして板垣先生は独歩ビールと烈の回復料理(スープ無し)を選んだようだ。
 ビールはお替りして二杯目のんでいた。

 みんなで おじやを食べつつ なごんできたところで板垣先生への質問コーナーが始まる。
 話し言葉なんで内容を多少整理しつつ書きます。
 また、一部聞き取れなかったところもあり、聞き違いもあるでしょうがご容赦ください。
 なお分かりにくい内容には(注:)として補足しておきます。

Q:次の刃牙シリーズはいつ始まりますか?
A:いま準備中で、■ひとり一人(注:聞き取れず。前後の流れからして「新キャラクター」という意味か)を、きのう半分までやったところです。
 ただ、いつから開始になるといった話は今の段階ではできる状態じゃないですね。

Q:宮本武蔵をなんで出そうと思ったんですか?
A:なんだっけな?(十数秒だまって考える)
 ああ、思いだした。
 独歩とか勇次郎が手刀とか足刀とかやるでしょ。
 でも、刀と名付けているけど紙一枚斬ることができない。
 それで刀と言えるのか。
 って、挑発されたら独歩とか勇次郎がムチャクチャ怒るだろうな、って思ったのが最初ですね。
 独歩とかが怒るシーンが描きたいと思いました。

Q:純・ゲバル、つまりネタ元であるチェ・ゲバラをなぜ出したんですか? それと彼はこれから出てきますか?
A:チェ・ゲバラの有名な写真があるじゃないですか↓
【ノーブランド品】 チェ・ゲバラ 布製インテリアポスター fwpcg5 サイズ:約90×60cm。(注:コレですね)
 最初にあれを見たとき、あまりにカッコ良いんで役者を使った宣伝用のモノだと思っていたんですよ。
 あとから本人でポーズをとって撮影した物じゃないと知ってビックリしました。(注:参考

 それからゲバラの生涯を知ると、スゴい男なんですよ。
 俺も自衛官やっていたからジャングルの不快さは知っているんですよ。
 あー、もう早く部屋に帰ってTシャツ着たいって思っちゃう。
 それをゲバラは地位(注:ゲバラはキューバ革命に成功し国家を立ち上げ、国のNo.2になった)を投げうってゲリラ戦に身を投じる。
 ゲバラや白洲次郎のカッコ良さは、男が男に惚れるってやつだなと。

 で、ゲバルの再登場ですけど。
 あいつは五体無事なんで、チャンスはありますね。

Q:烈海王は今後登場するのでしょうか?
A:烈海王ですね。
 クローンがあるとか、鎬紅葉がいるじゃないかとか、いろいろ言われているんですよ。
 板垣は何をするのかわからないって思われるのは良いことだとは思っているんですが。
 ただですね、烈のあのシーンでは相当な決意と覚悟を持って描いたわけです。
 それは簡単に覆るほど軽い物じゃない。
 もう本当に重い決断でした。
 なので、烈はいつまでもここに生きていると。(胸に手を当てながら)

Q:刃牙は勇次郎との親御喧嘩に決着をつけたんですけど、今は何を目標に戦っているんですか?
A:ちょうど、この前に担当ともその話をしたんですが、刃牙に目標は無いんですよ。
 ただ強くなりたいから強くなる。
 強い相手がいるから戦う。
 そこに目的は無い。

 夢枕獏先生の餓狼伝は、時代劇でやる決闘や戦いを現代に持ちこんだという点で画期的な作品でした。
 ただ、現代の感覚として悩んだりするんですよね。
 強さとは何かとか、闘争とは何かとか、悩む。
 そういう先達を見ているワケで、そこは改良して悩まないようにしようと。
(注:「主人公・丹波文七が悩みだすと話の流れが止まってしまう」問題を回避しようという意味っぽい)

 例えば、スゴい美人がいたらつきあいたいよね?
 そこには目的なんてない。
 美味そうな料理があったら食ってみたいという感覚ですね。
 今の刃牙は特に目的や目標はない。
 強そうなヤツがいたら戦ってみたい。
 だから刃牙には目的はありません。

Q:刃牙には同年代のライバルって出てこないんですか? 例えば那須川天心選手(19)みたいな。
A:同年代? 考えたこともない。
 天心かぁ〜〜〜


 質問コーナーの途中で刃牙芸人ねこじゃらし谷坂さんが、板垣先生に刃牙芸人として公認してくださいと頼みこむ場面があった。
「わかりました。今この場で公認します!」
 即答だ! ジャブより早ェえッ!
 というワケでみんなが拍手で祝福するのだった。


 次は板垣先生が、この場で描く生イラストコーナーだ。
 ちなみに今回のイベントは動画撮影がNGだけど、写真ならOKという大盤振る舞いです。
 板垣先生がさっそく刃牙を描きはじめる。
 まず眉毛を描いて、目の輪郭→鼻→口→輪郭→前髪→頭髪全体→瞳と描いていく。
 なんじゃ〜〜、その描き順はッ!?
 さすが板垣先生、絵の描きかたまで不自然主義だ。



 で、完成する。
 あの描きかたで、ちゃんとバランス取れているのが大いなる謎だ。
 一般人にはマネのできない描きかたである。
 このイラストはお店に今でも飾ってあるそうです。

 その後は、購入したTシャツにサインするサイン会だ。
 板垣先生の発案で、Tシャツを着た状態にサインするという謎のプレイになる。
 身体に刻まれるサインの感触と、サイン後は板垣先生と記念撮影だ。
 なかには感極まって泣く人もいる。

 と言うワケで、板垣恵介先生イベント&サイン会でした。

(2018/5/24 白洲次郎についての言及を追加しました)


週刊少年チャンピオン2018年26号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年26号


2018年5月31日(27号)
バキ雑談4

 チャンピオン27号でアニメ バキの地下核闘技場戦士キャストが発表だッ!
 なんだけど、アニメ公式サイトで先行発表してプロモーションビデオも公開している。
 この妙なダメさ加減がすごいチャンピオンらしいな。
 綺麗にオチもついたところで、地下核闘技場戦士のキャスト発表だァ〜〜ッ!

・愚地独歩:菅生隆之
 洋画の吹き替えでも活躍している大ベテランですね。
 今やっているアニメだと『ゴールデンカムイ』の永倉新八だ。
 『バキ』での独歩は、再起をはかり山籠もりをするなどワイルドになっている。
 55歳にして現役の達人に相応しい演技が期待できるぞ。

・渋川剛気:島田敏
 若いころは『Zガンダム』のシロッコや、『北斗の拳』のユダなど美形キャラを演じていた人ですが、年を重ねるごとにコメディーキャラもこなせるようになったというか、異常に上手くなって基本コメディな役が多いですね。
 バキの渋川剛気は敗北の屈辱を味わったため内に狂気を宿している節がある。
 お茶らけながらも、恐ろしい。そんな達人75歳を見ることができそうだ。

・烈海王:小山力也
 特に説明不要なぐらい人気と出演の多い小山力也さんですね。
 烈海王は相変わらず瞬間湯沸し器のように激昂しまくる。
 ONとOFFの切り替えが激しい演技に期待できそうだ。

・花山薫:江口拓也
 『俺物語!!』の主人公・剛田猛男をやっていた人ですね。
 天然でデカい怪力男が、花山と同しだーッ!
 『機動戦士ガンダムAGE』では二代目主人公のアセム・アスノをやっているので、イケメン声もいける人なんですけどね。
 とにかく、『俺物語』の猛男っぽい感じの花山になりそうだ。
 『バキ』の前半は、実質的に花山が主人公なので(あえて断言)、その演技に注目だ!


 死刑囚と同じく、全体的にベテランをそろえた布陣ですね。
 というか、この四人は平均年齢が44.75歳だ。
 少年漫画の主人公側チームとは思えない高年齢ですね。
 この年齢層だと自然とベテランになっちゃうのだろう。
 しかし、女っ気がまったく無いな。

週刊少年チャンピオン2018年27号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年27号


2018年6月7日(28号)
刃牙カフェ レポート3

 刃牙カフェもついに終了です。
 というワケで、まだ見ぬメニューに挑戦だッ!

玄米おにぎり
 おかみさんの特製おにぎり!
 コンブの玄米おにぎりだッ!
 グラップラー刃牙ではコンブだけでしたが、ウメボシと鮭とタラコのバリエーションが増えています。
 玄米なんでチョットこぼれやすいんですが味は良い。
 ちょっと薄味なので漬物の存在がうれしいぞ。

大盛スパゲティー
 刃牙お手製 大盛りナポリタン!
 刃牙世界では珍しく刃牙が不味そうに食っている料理ですね。
 サラダもついて栄養のバランスもいい。
 こちらもちゃんと美味しく作られています。
 過去に注文した人から、思ったよりもはるかに大盛りと言われていたんですが、量の調整が入ったのか適量でした。
 とは言え、おにぎりにスパゲティーと炭水化物の連打で満腹感がハンパ無い。

不味いコーヒー
 不味いコーヒー 〜親父ィ.ごめんな・・・〜  後はドリンクをいくつか頼む。
 コーヒーはちゃんと美味しいのですが、砂糖とミルクが無いので必然的にブラックで飲むことになる。
 そして、なぜかココアシガレット付きだ。

メロンフロート
 メイド喫茶のメロンフロート 花山 薫のドリンク
 こちらは外伝で花山が頼んでいたメロンフロートだ。
 普通のメロンフロートでした。
 これも、ココアシガレット付きだ。
 メイド喫茶のメロンフロートという花山らしからぬチョイスをタバコの無頼っぽさで補っている!


 と言うワケで、いちおう全メニューを制覇しました。
 やっぱり、ネタ的には「おじや」が一番ですね。梅干し消費量の多い店だっただろうな。
 ステーキも刃牙らしい。
 味の面では、烈海王の薬膳料理が美味しかった。

 こういう企画は楽しいので、またやってもらえると嬉しい。
 理想は安藤さんが狩ったクマの刺身と生ワサビなんですけど、かなり無理ですね。


週刊少年チャンピオン2018年28号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年28号


2018年6月14日(29号)
バキ雑談5〜アニメは地上波でも放送決定!〜

 アニメ公式サイトで発表になりましたが、アニメ『バキ』は地上波でも放送するッ!
 一向にかまわん!
 という事で以下の局で放送するようです。

・NETFLIX 6月25日 先行配信スタート
・TOKYO MX1 7月1日より 毎週日曜 深夜0:30〜
・サンテレビ 7月1日より 毎週日曜 深夜1:00〜
・TVQ九州放送 7月2日より 毎週月曜 深夜3:00〜
・テレビ愛知 7月3日より 毎週火曜 深夜2:05〜
・KBS京都 7月3日より 毎週火曜 深夜0:30〜
・北海道テレビ 7月7日より 毎週土曜 深夜2:35〜

 九州などはスゴい深夜に放送みたいですが、比較的早い局もあるようです。
 私は関東住まいなのでTOKYO MX1で、深夜0:30から正座で待機ですね。
 この時間帯なら実況もできる!

 前に『クジラの子らは砂上に歌う』放送時に、ちょっと実況をやってみたんですが、当時のTwitter仕様だとあまり反応が拾えなくて寂しかった。
 とりあえず何度か試して行こうと思います。

 アニメの放送も近づいているので、久しぶりに『アニメ・バキ感想』の更新をする時が来たようだ。
 更新日が2002年5月27日(月)って、本当に昔ですね。
 16年後の新作と言う奇跡に驚愕せずにいられない。
 って、ことはさらに16年後ぐらいに『範馬刃牙』がアニメ化するのか?

 アニメで初めて『バキ』を知るかたもいるでしょうし、まずは初心者用に『バキ』とは何かを説明ですね。
 『バキ』とは、何か?
 良く考えると、けっこう難しいテーマだ。
 『バキ』とは、何か?
 その問いかけに切り込みたい。

週刊少年チャンピオン2018年29号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年29号


2018年7月26日(35号)
バキ先行上映会 感想

 公式サイトでレポートが出ていますし、たぶんBD・DVDの映像特典にイベントの様子が収録されるでしょう。
 『クジラの子らは砂上に歌う』では先行上映会の様子や、主題歌のプロモーションビデオのメイキングなど、オマケが盛りだくさんだったし。
 ただ、BD・DVD化には まだ時間が時間がかかるようですし、ちょっとだけレポート書きます。

 刃牙役の島ア信長さんと刃牙担当編集者の横井氏が登場して、刃牙トークをする。
 チャンピオン17号の板垣先生コメントは『なァ…、声優って何であんなに盛って喋るんだ? 表情と違ってるだもの(噴)!!』なんですが、アレはアニメ化と全然関係ない話だったそうです。
 島アさんは各方面から心配されたらしいんですが、自分の事じゃないという事は本人がイチバンわかっているから心配されて申し訳ない状態だったそうだ。
 板垣先生、誤解を生むコメントを出すタイミングが絶妙すぎだよ。

 島アさんは板垣先生と会った時にイロイロと制作秘話を教えてもらえたそうです。
 そう、『モニュ……』という擬音の秘密についてだッ!

 美味しいものを食べると唾液がでる。
 だから美味しい物を咀嚼している時は、水っぽい音になるハズだ。
 なので、刃牙たちは物を食べるときに『モニュ……』と食べるらしい。

 横井氏も板垣先生に「モグモグ」じゃ無いんですか? と聞いたら、「それじゃ、ジューシーさが足りない」と言われた事があるらしい。
 バキ世界の擬音には深いこだわりがあるのだ!
 次の戦場である相撲編では、どんな擬音が飛び出すのだろうか?

週刊少年チャンピオン2018年35号 [雑誌]
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2018年8月1日(36号)
バキ雑談6

 チャンピオン36号はバキ三倍コンボで疵面もやるらしい。
 次回予告を見る感じだと、前回の続きじゃないようですが、とにかく新作が出るのは嬉しいな。
 そしてバキ外伝『ゆうえんち』と、キャイ〜ン天野ひろゆきさんのインタビューだ。

 キャイ〜ン天野ひろゆきさんはバキで片平恒夫巡査役をやっているので特別インタビューをやっている。
 『グラップラー刃牙芸人』では花山のコスプレをしていたほどの刃牙好き芸人だ。
 だからこそ思い入れたっぷりに見事に演じています。

 片平恒夫は出番がここだけだけど、圧倒的な存在感をもつ。
 バキファンでは有名なキャラクターで、刃牙ファンなら誰しもがマネしたことがあるだろう。
 カステラじゃ無いんだから、ハハ。
 何年たっても意味の分からないセリフであった。

 だからバキファンならオファーがあれば今日でも演じられるキャラだ。
 良い演技ができるかどうかはともかく。
 私だって「ん〜〜〜〜」「やっぱり あなた達はワカってない」「花山薫という人物を――」って言いたいよ!
 というワケで、テレビでは今週末に放送の6話は必見の必聴です。

週刊少年チャンピオン2018年36号
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2018年8月9日(37+38号)
バキ雑談7

 チャンピオン37+38号もバキ2倍祭りで疵面もやるらしい。
 無理にストーリーを展開させるより、こういう一話完結ネタをやるほうが合っているような。
 ストーリー原作者がいればより良いかも。

 刃牙の新作もまだ音沙汰無いんですが、進み具合はどうなんでしょう。
 このままだとアニメバキのシーズン1が終わってしまいそうだ。
 刃牙メインシリーズ、外伝、アニメが三連載というドリームの実現は難しいか。

 刃牙は長期連載しているのでキャラクターが豊富にいる。
 外伝作品ならいくつかイケそうなんですけど、どうなんでしょう。

 たぶんイチバン世間から求められているのは、範馬勇次郎の少年編だろうな。
 勇次郎は間違いなく日本の義務教育に収まらない生物だ。
 小学生にして街の不良グループを制圧するぐらいはやっていたハズ。

 教える教師だって大変だろうな。
 小学生の中に「クスクスクス。アホウがッ!」とか言うメタリックな皮膚感をもつ怪物がいるんですよ。
 校長の話が長くて貧血で倒れる子供、より早く校長が野獣の殺気を感じて倒れそう。
 と、チョット考えただけでいくらでも話ができそうだ。
 ……いや、これは浦安鉄筋家族だな。

週刊少年チャンピオン2018年37+38号 [雑誌]
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2018年8月23日(39号)
バキ雑談8

 アニメ『バキ』では花山vsスペックが終了し、神心会vsドリアンに突入している。
 やっぱり敵が複数いると刃牙以外も活躍できるのが良いですね。
 と言うワケで刃牙の次章である相撲編にも複数の相手が出てきて欲しい。
 でも、相手がお相撲さんばっかりになったら困るかも。

 人間による相撲の祖・野見宿禰の名を受けつぐ二代目スクネ!
 が、いるのなら野見宿禰と戦い敗れた当麻蹴速を受けつぐ二代目ケハヤがいるかも。

「現代の相撲に受けつがれなかった蹴りを主体とした相撲、それが俺のケハヤ相撲だッ!」
 みたいな事をいえばキャラのバリエーションも増えるだろう。
 ライバルポジションだから、性格もヒネクレ者で手強いかも。
 なにかの間違いでムエタイを取り入れたムエタイ相撲にならない限り活躍できそうだ。

 相撲史上最強と言われる力士ならコイツだ! 雷電爲右エ門ッ!
 記録の残る力士の中では最も勝率の高いのが雷電である。
 二代目ライデンなら、なんか解説も上手そうだし。
 そうなると、力士に弱い本部が二重に苦しみそうだ。

 ピクルや宮本武蔵の時を考えると、新キャラが一人だと話のバリエーションが減るので複数出して欲しいのは確かだ。
 思いきって、鮫島鯉太郎をゲスト出演とかのムチャ展開とかでも良いぞ!

週刊少年チャンピオン2018年39号 [雑誌]
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2018年9月6日(41号)
バキ雑談9

 そろそろ小説の餓狼伝感想を書きたいんですが、まだ一文字も書いていない。
 最新刊では夢枕獏先生が予定を切り上げて(予定通りかもしれないが)、最終回に向かったターニングポイントである。
 やり残していたこともやった感じがあるので、あとは最終回に向けて走るだけだろうか。
 でも、新キャラを投入しているので長引く可能性もありますが。

 いっぽうの漫画の餓狼伝が止まっているのは原作と現実の時代ギャップの解消方法が見つかっていないからだと思う。
 もう、中間全部飛ばして最近のエピソードに入っても良いんじゃないだろうか?
 最近の丹波はあまり悩まないで試合のほうから来てくれているし。

 Twitterで教えていただいたんですが、月刊秘伝での夢枕漠先生インタビューで、板垣先生が多忙になったので連載終了をOKしたとか。
 当時は『どげせん』の準備などもあって板垣先生も忙しかったのでしょうか。
 現在は新刃牙の連載準備で忙しいのかもしれませんが……
 うむ、こりゃ永遠に忙しいパターンだな。

 ただ、餓狼伝は魅力的なスーパースターの最終決戦になりつつある。
 すごい楽しみな展開が待ちかまえていると思うのですが、それに板垣先生の妄想もスパークして連載再開になるかもしれない。
 なにしろ夢枕先生が『ゆうえんち −バキ外伝−』で好き勝手やっているんだし、いつか板垣先生のライバル心に火がつくんじゃないかと。
 俺のほうがもっと濃いキャラの もっとスゴい戦闘を描いてみせるッ!
 いつか、きっと爆発するだろう。

週刊少年チャンピオン2018年41号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年41号


2018年9月20日(43号)
バキ雑談10

 チャンピオン43号にて『刃牙』重大発表があるらしい。
 ついに新作の情報かッ!?
 4/5の刃牙道最終回から約10ヶ月で、やっと新情報だ。
 なんとかアニメ・バキが放送中に連載再開してくれると良いんだけど。

 アニメ化のお蔭か、最近は刃牙イベントもいくつかあります。
 紀伊國屋書店 新宿本店ではプレミアムブロマイと複製原画展をやっていますね。
 いちおう行ったんですが、やっぱり複製原画だとちょっと迫力不足だったかも。
 最近の作画は電子化しているっぽく、原稿用紙に印刷されているらしき物もあった。
 電子化しちゃうと制作過程が見えなくなるのがちょっと残念ですね。

 新宿マルイアネックスでバキコラボ イベントもあります。
 欲しいカードがなかなか出ないと評判ですが、こういうイベントが開催されること自体人気の証なのだろう。
 でも、本家である刃牙本編が休載中と言うのは格好がつかない。
 そんなワケで連載復活に期待だ!

・追記
 週刊少年チャンピオン2018年43号で正式発表がありました。
 刃牙新シリーズのタイトルは『バキ道』だッ!
 まるっきり、まんまのタイトルですね。
 連載開始は45号だッ!
 つまり、再来週の10月4日である。
 この いきなり感が流石だな。

週刊少年チャンピオン2018年43号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年43号



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