刃牙道「171〜180話」感想

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2017年8月31日(40号)
第4部 第171話「嘘つき」 (1150回)

 刃牙三倍祭りと言うことで、間に『浦安鉄筋家族』をはさんで本日二話目だ!
 花山にトドメを刺そうとする武蔵を刃牙がさえぎる。
 大昔に刃牙が梢江とデートしていた時、襲いかかってきたスペックを花山が止めてくれた。
 ずいぶん時間がかかったけど、刃牙はあの時の恩返しがやっとできたのかも。

 刃牙はこの勝負はすでに決着していると断言した。
『喧嘩を終了(おわ)らせる権利を持つのは勝者のみ………』
『八九三(ケンカ)の世界に身を置く花山なればこその計らいであった』
G刃牙20巻 171話)
 かつての花山は、そういう行動原理だった。

 だが、現在の花山は勝者でも敗者でもない刃牙の判定に従おうとする。
 花山もイロイロあって人生観が変わっちゃったんだろうか。
 勇次郎も最近は丸くなってしまった。
 作中時間はあまりたっていないが、みんな変化しているようだ。

 花山の「侠客立ち」は斬られてなお、立っている。
 むしろ斬り傷がふえて以前より立派になった!
 と刃牙は絶賛する。
 実際に花山はガンバった。
 本部とちがってハンパに強かったから、最後に本気を出されてしまったのが敗因だな。
 花山の攻撃力がもっと低ければ、武蔵も練習感覚で負けたかもしれない。

「今夜はよォ………」
「嘘つきばかりだ…………………………………………………」


 刃牙の優しさにつつまれ、花山の意識が遠のく。
 さすがの花山も出血多量で死亡寸前か!?
 と、ここで警視総監・内海旬三の号令に隠れ潜んでいた警察官たちが出てきて、花山を搬送する。
 これだけの人数がいたんだから同士討ちにならないよう十字砲火で武蔵を撃てば倒せたかもしれない。
 やっぱり、あの宮本武蔵を銃殺するのは日本人として忍びないのだろう。

 日本では戦国時代と幕末で「これからの時代は刀ではなく鉄砲だ」という認識になったと思っている。
 そこから半周回って、現代は鉄砲よりも刀の時代なのかもしれない。
 いや、どっちも銃刀法違反になっちゃうけど。
 ならば、回転を加えつつジャンプで、銃刀ではなく素手の時代だ!

 と、いう理由(わけ)かもしれないけど、素手グループの新たな刺客として刃牙が武蔵の前に立つ。
 花山と戦いで負ったダメージがのこる武蔵だが、刃牙は容赦しない。
 刃牙は武蔵と戦うため特訓するのはフェアじゃないと断じていた。(17巻 148話

 逆に言えば相手の体力回復を待つのもフェアじゃない。
 相手にダメージがあろうが、空腹だろうが、トイレ行きたくて小走りになっていようが、容赦なく戦いを挑むッ!
 自分ルールに相手を従わせるのは、まさにワガママをつらぬき通す行為である。
 今の刃牙はとっくの昔に覚悟完了しているのだッッ!

「ブチのめして勝つんじゃない……」
「この世から葬り去るんだ」


 刃牙が武蔵に対し、無慈悲で容赦なく完膚なきまでに断固たる地獄の業火に包まれた無慈悲たる強い覚悟の言葉を壊滅的に叩きつけた!
 今日も刃牙は決意と言葉から入る。
 いちおうセリフ通りに聞けば殺害宣言だ。
 花山にトドメを刺そうとした武蔵を止めた刃牙が、武蔵を殺すと宣言する。
 このワガママっぷりは、範馬の血がかなり目覚めている状態だな。

 ついに、範馬刃牙が戦いそうだ。
 刃牙はまだ未成年だから、このまま酒を飲みに誘ったりしないだろう。
 飲み屋への逃げ道は無い。たぶん、戦うハズ。
 いや、でも、刃牙だしな。
 そんな不安も残しつつ、次回へつづく。


 花山の骨が強いというのは新情報だ。
 だとしたら、カルシウムをしっかり取っていそうな刃牙の骨はもっと強いかも。
 防具とかをつけなくても、武蔵と戦えるぞ!
 そうなると、防具ごと斬られちゃった本部は、ヤワな身体だったって事ですね。

 そして、めずらしく刃牙が殺害をほのめかす発言だ。
 でも、武蔵はもともと「この世の人間」ではない。
 だから、あの世に帰ってもらうというニュアンスなのかも。

 この武蔵はクローン技術と降霊術で復活した。
 クローンの肉体は置いといて、降霊術が問題だ。
 武蔵の魂を入れることができたのなら、出すこともできる!

 刃牙がディープに口吸いをして武蔵の魂を一本釣りしちゃえば、この世から葬り去ったのと同じだ。
 で、残ったクローン体には徳川さんの魂を入れて、大量殺人者としての罪を償ってもらえば一石二鳥で丸くおさまる。

追記 (17/9/6)
 ついに刃牙登場で、刃牙vs武蔵のリベンジマッチが始まりそうだ。
 前に刃牙が戦った時は、日本刀を使う前だった。
 刃牙はちゃんと日本刀対策はしているんだろうか?

 自然・日常主義に目覚めちゃった刃牙なら特別なことはしていなさそうだけど。
 それとも、普段から具足とかを身に着けている意識の高い格闘家になっているのだろうか?
 常に爪を整え、表情も威嚇的にして、常に戦える状態を維持していそう。
 生前の宮本武蔵はそういう過ごしかたをしていたと言われている。

 刃物対策として、漫画で良くやるパターンは「こんなこともあろうかと週刊チャンピオンを腹に仕込んでて助かったぜ。お、読者投稿コーナーまで届いてるじゃん」だ。
 基本的に掲載誌を腹に仕込むのが礼儀ですね。
 週刊誌だと良いんだけど、月刊誌だと厚さ的にムリな気もするが、やる人はやる。
 でも、どの漫画まで届くのかを限定するのは難しいんだろうな。

 チャンピオンだと、ドカベンはだいたい真ん中だし、長期連載でもうしばらく居続けるだろうから「ドカベンまで届いた」は有効な気がする。
 でも、たまに巻頭カラーになったりするからむずかしい。
 いやなに、裏表紙を外に向けてたんだよと言うことで。

 刃牙なら炭酸抜きコーラを常備していて、流血プシャー! に見せかけてコーラでした言うのもありだ。
 武蔵はコーラをまだ知らない可能性が高い。
「こーら? ……甲羅?」
 となって、いつものようにスキだらけになるかも。

週刊少年チャンピオン2017年40号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年40号


2017年9月7日(41号)
第4部 第172話「一興(いっきょう)」 (1151回)

 花山薫は奮戦むなしく、宮本武蔵の剣に倒れた。
 武蔵の終わらぬ殺戮を止めるべく、ついに範馬刃牙が動く!
 とっくの昔に覚悟は決めていた。(17巻 148話
 あれから24話が経過して、ついに動いたのだ。

 宮本武蔵の生きる場所は、現代に無い。
 価値観や社会制度が違いすぎる。
 戦国時代のように、人を斬れば斬るほど出世する世界では無いのだ。
 でも、晩年の武蔵が生きた江戸時代はすでに人斬りで出世できなくなっていただろうけど。

「――にしちゃ斬りすぎだ」

「ふむ その仇を取りたいと」

「まァ……」
「そうするつもりだけど」


 なぜか刃牙が殉職した警官たちの仇討ちをする気らしい。
 刃牙は警官が殺されたことに特別な思いは無かったようだが。(17巻 148話
 独歩も、仇討ちで凶暴化する警察を気にしていた。
 警官が多数死ぬより、武蔵の身を案じているようにも見える。
 それが戦士の本音なのだろう。

 刃牙は戦うための理由付けとして仇討ちを利用しているのだろうか?
 表情も普段通りで、怒りとか哀しみが感じられない。
 言葉も「まァ……なんとなく」って感じだし。
 説明するのが面倒なので、軽い同意をしただけかも。

「いいぞ」
「この場で奪(と)りにこい」

「やらねぇよ」


 やらないのッ!?
 なんで!? ワケわからん。
 もしかしてページ読み飛ばしちゃったか?
 それとも、なんらかのスタンド攻撃を受けていたりして。

 これ以上、武蔵による被害を出さないため、なるべく早く武蔵を止めないとダメだ。
 やっぱり仇討ちとか被害者増加とかを刃牙はあまり気にしていないな。
 ここで戦わずして、いつ どこで戦うというのだ。
 刃牙はまだ本気中の本気、100%本気になっていないのか?

「疲れ果てたアンタに勝ったところで―――」

 と刃牙がうそぶく。
 さらに喋りながら、武蔵の抜刀を皮一枚でよけた。
 これが刃牙の本音か。
 戦う気など、まったく無い。

 やっぱり仇討ちとかは関係なくて、最強の宮本武蔵に勝つという実績が欲しいのだ。
 じゃあ、なんでココに居るのかが謎ですけど。
 花山の応援が目的か?
 その割に、負傷して運ばれる花山にはついていかなかった。
 ついていけば、状態が急変した花山にワイルドターキーを飲ませて復活させるとかの活躍が期待できたのに。

 花山との死闘で武蔵は弱っている。
 今の武蔵の斬撃なら余裕でかわせる。
 と刃牙に言われた武蔵は刀を納め、――――と見せかけて抜き打ちだッ!

 刃牙のシャツが縦に裂ける。
 だが、刃牙の体には傷ひとつついていない。
 刃牙が汗ダラになりながら礼を言っているので、武蔵が加減してくれたようだ。
 武蔵がその気であれば、刃牙は斬られていた。
 やっぱり刃牙は、まだ武蔵に勝てない。

「繰り返す」
「この場で奪(と)りに来い」


 武蔵がせまり、刃牙は汗を流す。
 仇討ちがウソなら、武蔵が弱っている発言もウソか?
 刃牙の本音は戦いたくない、だったりして。

 膠着した、この場に徳川さんがあらわれる。
 風呂も沸いているし、帰ろうと武蔵に声をかけた。
 武蔵も快諾し、警視総監・内海旬三も部下の警官たちに見送りさせる。

「ふふ…」
「たいそうな出世だ」
「立派に斬り登ってるではないか」


 宮本武蔵、現代でも人斬りで出世するッ!
 出世しちゃったか。
 江戸時代でもできなかったことが、現代で成功した。
 となると、やっぱり人斬りは止まらない。
 刃牙も止める気は無いみたいだし。

 暴走する武蔵を止めることができるのは、もう独歩と克巳の愚地親子しかいない。
 ただ、能力的に難しいぞ。
 勇次郎は気まぐれすぎて頼れるかワカらんしな。
 先の見えない漆黒の闇に入ってしまった。
 次回、どうつづくのか。


 やる気を出したと思われた刃牙だが、そんな事なかった。
 というか、ここまで全身全霊をこめたやる気の無さは なかなか見ないぞ。
 やっぱり、日本刀対策ができていないから、まだ戦いたくないのだろうか?
 いや、そんな細かい事より、もっと根本的ななにかが狂っているような。

 徳川邸を出るときは、もうかばうことができないと言っていた。(16巻139話
 だけど、あっさり帰るんですね。
 それとも、犯罪をもみ消す新しいネタを仕入れたのかも。

 内海警視総監も、武蔵を敬意をもって見送っている。
 この人が言っていた同期のカタキってのもウソだったのかも。
 弱っている武蔵なら今いる警官の一斉射撃で確実に殺せる。

 いや、弱っていなくてもちゃんとマジメに一斉射撃したら殺せるけど。
 武蔵は、むかしに弓矢に射られ、足を槍で突かれていた。(8巻 67話
 だから、鉄砲も当るハズだ。
 やらないのは、武蔵を殺せない事情があるのだろう。

 徳川さんが犯罪者をかくまうのも、警官が武蔵に敬意を払うのも、刃牙に戦う気が無いのも、すべて武蔵の武名に魅せられたのだろうか?
 人斬りの魔力に魅了されているのかも。
 やはり、現代でも斬り登って出世できる。
 一国一城の主になることも夢ではない。

 武蔵の出世街道がひらけた。
 いったい何処まで昇りつめるのか。
 この感じだと、武蔵の殺人罪は無かったことになっているようだ。
 死んだ人間はすべて事故死あつかいにしているのかも。
 これなら武蔵はだれも殺していないし、罪もない。

 とにかく今回は話の筋がムチャクチャだ。
 登場人物の言動が過去とつながっていない。
 やっぱり、どっかでページを読み飛ばしちゃったんじゃないかとの疑惑が。

 あと、刃牙の言動は1グラムも信用しちゃいけないと、改めてワカった。
 刃牙の言葉に真実は無い。
 つまり、戦わないと言っているのも信用できないぞ。
 たとえば『バガボンド』でやってたように、武蔵が風呂にはいって全裸になった所を狙って襲撃するかも。
 などと言う予想もくつがえし、風呂に入っている梢江を襲撃しかねない。
 それさえ裏切り、母親の絹代が入っている風呂に攻めこむかも。

 でも、これだけ話がムチャクチャなのは別の原因だったりして。
 いまの展開は花山が放った最後の一撃を喰らった武蔵が見ている妄想(ゆめ)とか。
 それか、武蔵に斬られて花山の拳が流れて刃牙に誤爆し、そのまま見ている妄想(ゆめ)かも。

追記 (17/9/13)
 路上でケンカを売られた時「今は準備していないので戦えない。ルールとレフリーを決め契約書にサインしたうえで、1ヵ月後に勝負しよう」とは言えないよねってのが刃牙世界の価値観だった
 それを主人公自らが「今のアンタは疲れて弱っているから戦わない」とくつがえす。
 刃牙世界の価値観が逆転しちゃった。
 これは刃牙が勇次郎と和解した時以来の大事件だ。

 刃牙が勇次郎への憎しみを捨てたころから、いやもっと前から勇次郎の性格が丸くなる。
 昔は人を殺生せずにはいられない性格だった勇次郎だが、今じゃ人を飲み屋に誘わずにいられない人だよな。
 ジムや道場をやっている人も安心して居られるというものだ。

 じゃあ、刃牙が世界の価値観を変えたら、どんな影響があるのか?
 みんな戦わない平和な世界になったりして。
 もっとも、すでに刃牙はその境地になっているので、今までと同じように戦わないのだろうけど。

 あとは、警察官を多数倒して英雄となった武蔵の始末だけだ。
 日常を人を殺せば犯罪者で、戦場で大勢殺せば英雄になる。
 そんな話がありますが、武蔵が警察官を殺したのは日常だから犯罪者だよな。

 横暴な国家権力に反逆したら英雄、って概念は昔からある。
 ただ最近は抑えられているような気がする。
 テロとの戦いのせいで、いやでも国家に頼らざるを得ない状況が影響しているのかも。
 バキ世界は国家に反逆すれば英雄だ!
 という概念が、世間より強すぎるんじゃなかろうか

 ベトナム戦争や、キューバ革命では、最強国アメリカの横暴に弱者が勝利したという事実が、当時の若者を熱狂させたらしい。
 このへんの状況は私にとっても過去と言うより歴史みたいな話なんで、感覚が実感できないんですが。
 刃牙世界でも勇次郎がベトナム戦争で米軍と戦っていたように、反逆者への賛美があるのかもしれない。

週刊少年チャンピオン2017年41号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年41号


2017年9月14日(42号)
第4部 第173話「消えたね」 (1152回)

 現代によみがえった宮本武蔵に素手で挑み、花山薫は斬りきざまれた。
 10カ所の創傷がありバスタブ1杯ほどの輸血と1000針以上の縫合により花山は一命をとりとめたらしい。
 治療したのは、スーパードクター鎬紅葉だッ!
 やっぱり治療だったらコイツが頼もしい。

 烈海王と武蔵が戦っている時も紅葉はいた。
 でも、途中から紅葉の姿が見えなくなる。
 紅葉さえいてくれたら、烈はたすかったかもしれないのに。
 と言うワケで、やっぱり頼れる鎬紅葉であった。

 紅葉は徳川さんと話し合う。
 ついに刃牙が武蔵に宣戦布告をした! と。
 いや、それは口だけですよ。
 刃牙は戦わず、その場から逃げようとした。
 徳川さんが助け舟を出さなければ輪切りにされていただろう。

「範馬刃牙にハッタリはないよ」

 言い切ったッ!?
 なぜか徳川さんは言い切る。
 う〜む、STAP細胞はあります的な迫力だ。
 辞書的に言えば『はったり』とは『相手を威圧するために、大げさな言動をしたり強気な態度をとったりすること。また、その言動。』らしい。
 たしかに刃牙は充分強いから大げさな言動をする必要がない。
 範馬勇次郎にハッタリが必要ないように、刃牙にもハッタリは無い、のだろう。
 言い訳が、ちょっと苦しいな。

 徳川さんは雰囲気に流されているが、現在の刃牙は まったく信用ならない。
 刃牙の全発言はまず、うたがってかかるべきだ。
 武蔵に対して「この世から葬り去る」と言ったのもウソだろう。
 このウソはワカりやすいのだけど、徳川さんはダマされているようだ。
 けっきょく人は正しい情報でなく、信じたい情報を信じちゃうってことですね。

 徳川さんが介入しなければ、刃牙と武蔵は戦っていた。
 いや、刃牙が機転をきかし戦いを回避したかも。
 とつぜん放尿して相手が動揺したスキに逃げるとか。
 これぞ刃牙流忍法、水遁マキユバリの術だ! とドヤ顔で言うかも。

 とにかく、刃牙は武蔵に宣戦布告した。
 つまり、これからは全力で戦わない事に専念するワケだ。
 逃げきれぬと悟って、刃牙が「やめる」と言ったとき、それが戦闘開始の合図ですね。
 しかし、誰が刃牙を追いつめてくれるのだろう。


 さて、話題の張本人である刃牙はナニをしているのだろうか?
 道を歩いていたッ!
 ハンドポケットでッ!
 作中季節はまだ寒いようで、みなさんコートは着ていないものの長袖で上着を着ている。
 だが、刃牙は半袖だ。
 季節感ガン無視のスタイルを今日も貫いている。

 最近の刃牙はトレーニングをしていない!
 不自然主義から、かざらない自然派になったのだ。
 昔、刃牙がガイアと戦った時に「肉体をいじめて特訓しすぎ」と言われていた。(G刃牙17巻 145話)
 いまの刃牙ならガイアとも仲良くやっていけるだろう。

「剣豪武蔵は「特訓」の日々を送っているワケじゃない」
「「普段通り」を生きてるだけだ……」
「ならばこちらも――――対等だ」


 相手にあわせて刃牙も特訓しない宣言だッ!
 ……誰に?
 じゃあ、武蔵にあわせて、刃牙も刀を使用(つか)うのか?

 前に武蔵は青竹をつかったトレーニングをしていた。(4巻 27話
 刃牙もその場にいたのだが、都合の悪い事なので忘れたのだろう。
 武蔵はトレーニングしているが、刃牙はしていないッ!
 この勝負、刃牙の勝ちだな。

 特訓をしていない刃牙だが、なぜか肉体が成長している。
 刃牙の肉体は戦闘にそなえちゃって、敵の攻撃を想像しただけで勝手に身体が反応しちゃうのだ。
 リアルシャドーが常時発動しているようなものか。

 頻繁に妄想して、なんども高速運動するので、通行人からは刃牙の姿が消えて見えるッ!
 これはトンデモない怪奇現象少年になったぞ。
 ただでさえ都市伝説になった変態格闘少年なのに、さらにレベルアップしやがった。

 むしろ撮影して動画にアップしたら超能力少年として人気ユーチューバーになれるぞ。
 刃牙は将来どーなるのかワカらず不安だったが、なんか天職が見つかったかもしれない。
 身体測定の風景とかも録画・公開したら、視聴回数一億回とかの大人気になっただろう。

 特訓しないことを選択した刃牙は、自然と特訓できちゃう体質になっていた。
 護身完成の逆みたいな感じか?
 とうぜん武蔵を捜すような不自然な行動はしていない。
 刃牙はどこまで武蔵との対決を回避できるのか?
 次回へつづく。


 刃牙が武蔵を捜したり会ったりする気が無さそうなのは予想通りだ。
 だが、事態はさらにややこしくなっている。
 今の刃牙は常時リアルシャドー状態だ。
 なんか自己完結しちゃっているぞ。

 もう刃牙は武蔵と戦うどころか、戦う相手すら必要ないのかも。
 想像上の相手とイメージバトルして強くなるだけで満足だ。
 いや、身体が鍛えられているというのも刃牙の妄想かもしれない。
 刃牙の言うことは、信用しちゃダメだ。

 信用できないと言うと、刃牙の身体が自然と回避行動をとるというのもウソですね。
 前回では、武蔵の抜刀に反応できなかった。
 相手に殺気が無いから反応しなかったと言い訳するかもしれない。
 でも、実体のない妄想に反応するんだから、殺気のない動きに反応しても良いんだけどね。

 いまのところ刃牙は武蔵を捜していないようだ。
 まだ徳川邸にいるのだろうけど、休憩しているところを急襲するのはフェアじゃない。
 武蔵が徳川邸を抜けだし、あとを追えなくなるまで待つつもりだろう。
 そして「遅かったか」と残念がってから、その後は探さない。

 早くも刃牙は武蔵と戦うという意思を見せなくなった。
 自然と自分が強くなっていくという状況(妄想?)に満足している。
 もう武蔵の事など、どーでもいい気分かも。
 だが、刃牙がやる気を無くしたほうが、逆に戦闘リスクが高まると予想される。
 武蔵戦への準備を否定したって事は、決戦が近づいているって事なんだろうか?
 誰よりも主人公が信用できないってのは、スリリングな状況ですね。

追記 (17/9/20)
 週刊少年チャンピオン2017年41号で、板垣先生と総合格闘技の阿部大治選手が対談している!
 先週の追記で書き忘れたんで、一週遅れですが感想書きます。

阿部「1991年11月27日生まれです。グラップラー刃牙連載スタートの年なんですっ!!」
 とうとう、こういう世代になったのか。
 生まれた時にはすでに刃牙がある。
 そうなると、常識を知る前に非常識を知ることになりそうだ。
 このへんの世代間ギャップって、客観的にわからないんだよな。

阿部「高校生の時から読んでいて、トレーニング方法が凄くリアルでした。」
板垣「そんな、リアルじゃないよ。」
 持ちあげられたのに、なぜか落とす板垣先生であった。
 刃牙はムチャ描写も多いんだけど、リアルなエピソードも混ぜたりしているので油断できない。
 どこまでがリアルで、どこからがギャグなのかワカらん。
 いや、ギャグじゃなくてムチャだ。

 お互いに山籠り経験者として、話が弾んでいます。
 熊に襲われた場合のシミュレーションから、リアルシャドーの誕生秘話とか出てくる。
 この辺の誕生秘話とかが、まさに結構リアルなエピソードってやつですよ。

板垣「脱糞かァッッ!!」
 柔道のキビしい練習で何度も落とされ大を漏らしちゃうヤツもいると聞いて板垣先生が吠える。
 なんか、スゴい喰いつきだ。
 こりゃ、将来的に刃牙の脱糞もあるんだろうか。
 でも、小説版・餓狼伝が先にやっちゃっているんだよな。

 で、やっぱり父親の教育ってのが大きいですね。
 基礎を作ってもらえたら応用が効くもんな。
 組技も打撃も高レベルに学んできた阿部選手の今後に期待だ。

週刊少年チャンピオン2017年42号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年42号


2017年9月21日(43号)
第4部 第174話「気の強靭(かた)さ」 (1153回)

 戦国の剣豪・宮本武蔵を現代によみがえらせた!
 でも、人斬りしかできない人が現代にいても世に合わない。
 なので、我らが主人公・範馬刃牙は武蔵をブッ殺す宣言をした。
 そして逃げる。
 現在の刃牙は武蔵から遠ざかっているところであった。

 刃牙はかつて戦った相手でもある鎬流空手の鎬昂昇に会っている。
 より道かよッ!?
 現在、武蔵は徳川邸にいる。
 徳川邸の近くに行かなければ武蔵に会うこともない。
 安全安心で、心に余裕がうまれたので ブラリと散歩中なのかも。

 鎬昂昇の空手は、極限まで鍛えられた手足による斬撃技を特徴としている。
 弟子(?)が投げたバスケットボールを左手の斬撃で斬ったッ!
 さらにボールが地に落ちる前、右の蹴りでさらにボールを裂く。
 まさに斬撃空手だ。
 スピードが速すぎて、どんな技で斬ったのかも良くワカらない。

 昂昇の道場には『拳抜斬流会』という看板がかかっている。
 今までは鎬流空手と言っていたけど、これが正式名称なのか?
 看板の名前からすると、やっぱり斬撃をメインにした流派のようだ。

 なぜ素手の手足で斬撃ができるのか。
 それは、手首から先と足首から先の使いかたに秘密がある。
 指や掌など狙う部位に合わせて多彩な攻撃が可能だ。

 空手界の武神・愚地独歩も手首・足首から先の使いかたが空手の特徴だと言っていた。
 鎬も原点回帰で、空手家らしい技を磨いているのだろうか。

 昂昇も刃牙が武蔵と試合をすると聞いていた。
 武蔵が真剣を用いるのに対し、刃牙は素手だ。
 しかし、素手と言っても刃牙の変態的に強い肉体は、じゅうぶん凶器だ。
 むしろ生物兵器の域に達しているかも。

 金属探知機やボディーチェックでも見つからない武器を持っているようなものだ。
 テロリストになったら手がつけられない存在になる。
 地上最強の生物・範馬勇次郎の域に近づいたな。

 昂昇が刃牙をベタ誉めしているのは、良いとして。
 刃牙はナニをしにココに来たんだろう。
 現在の刃牙は練習をやめている。
 そのかわり、勝手に強くなる能力に目覚めた。
 だから昂昇のところに来る必要はないハズだ。

 単純にヒマだから出歩いているのかも。
 または、ちょっとホメられたくなったので、ホメてくれる人に会いに来たとか?

 昂昇は刃牙と武蔵の戦いを「試合」と言っている。
 となると地下闘技場で決着をつけるのだろうか?
 刃牙は試合が近づいているけど、戦いたくないのでグダグダと寄り道をしているのかも。

 とにかく、現在の刃牙は戦わない・練習をしないという点でブレが無い。
 こりゃ、試合が組まれてもちゃんと出場するのかどうかアヤしいぞ。
 腕っこきのハンターに麻酔銃で撃たせて、刃牙を捕獲したほうが良いんじゃなかろうか。


 いっぽう宮本武蔵は徳川光成に花山戦の感想を聞かれている。
 花山の強靭な肉体を斬り裂くことができなかった。
 単純な肉体の強さではない。
 強固な精神による気の強靭(かた)さが花山の肉体を強くしていた。

 そうは言っても、かなり滅多斬りにしていたから、充分に戦闘不能に追いこんだと言える。
 出血多量で失神したなら真っ二つもできただろう。
 それを阻止したのは刃牙の珍しいファインプレーだ。
 今年の最優秀刃牙行動賞ですよ。
 来年、これを上回る活躍ができるんだろうか。

 剣豪・宮本武蔵をもってしても花山を斬り伏せることはできなかった。
 範馬刃牙はその花山よりも強い、と徳川さんが言い切る。
 そうは言っても、武蔵は素手で刃牙に勝っているんだよな。(3巻 23話〜)
 日本刀を持つようになった武蔵にとって、刃牙は戦いたい相手なのだろうか?

 武蔵を倒すと宣言した刃牙を逃さぬためか、徳川さんが武蔵を焚きつけた。
 刃牙のほうから動かないので、武蔵に刃牙を襲わせるつもりだろうか。
 やはり徳川さんが、裏ですべてをあやつる黒幕だ。
 武蔵を倒すと宣言した刃牙は武蔵から逃げきれるのか!?
 次回へつづく。


 ゆるがぬ戦闘回避をつづける刃牙だが、今頃なんで鎬の見学をしたのか謎だ。
 この調子で、仲間に誉めてもらい旅行をする気だろうか。
 勢いのまま渡米してオリバに会いに行けば、武蔵との遭遇を回避できるかもしれないし。

 そして、刃牙を逃さないためか徳川さんが動いた。
 やっぱりこの人が諸悪の根源だな。
 花山は運よく死ななかったが、この運がどこまで続くか。
 徳川さんの観戦欲はとどまるところを知らず、地下闘技場戦士が全員斬られるまで続けそうだ。

 花山は気合いで斬撃に対抗した。
 刃牙は日本刀をどう防ぐつもりなのだろうか。
 肉体の素質は花山より上だけど、精神力で勝っているのかワカらん。
 現在の刃牙は本当に評価しづらい。

 先週の刃牙はオート回避能力に目覚めたと言っていた。
 そう言っているけど、武蔵の不意討ちに反応できなかった事実もある。
 やっぱり、オート回避もウソまたはカン違いなのかも。

 鎬昂昇に会ったのは、刃牙なりに刃物対策を考えたかったのだろうか?
 大リーグに挑戦する準備として、リトルリーグの子供と勝負するようだが、ホメてもらえたし自信はついたのかも。
 あと刃物に強そうな人と言えばガイアだろうか。
 でも、最近のガイアはなんか醜態を晒しまくっている。
 上手くガイアの人格が出てこないで、カイアとかになっていたりして。

 とにかく、刃牙の課題は刃物対策だ。
 本人の中ではすでに解決しているらしいが。
 そして、武蔵の課題は刃牙の捜索だ。
 いままで追われる立場だった武蔵だが、今度は刃牙を捜して追う立場になるのかもしれない。
 刃牙の通った後を追う。
 すなわち、行く道の名は『刃牙道』……だったりして。

追記 (17/9/27)
 再録ですが、東京ゲームショーの感想です。(追記あり)

 東京ゲームショーで「刃牙スペシャルゲームステージ 〜原作25周年記念だしみんなで#刃牙ってみた〜」をやっていたので、行ってみました。
 海浜幕張駅から刃牙の広告があり、ちょっとテンション上がる。



 残念ながらステージは撮影禁止だったので、文字だけのレポートです。
 平成ノブシコブシの二人が先ぶれとして出てきて、その後に板垣先生とケンドーコバヤシが登場だ。
 ケンコバが早速、最近バキのせいで警察への不信感が上がっているといじる。
 板垣先生は笑って流していたけど、武蔵無双による警察の威信低下をどう考えているんだろう。

 一応、バンダイナムコの出した刃牙ゲームの宣伝なのでゲームの話にうつる。
 だが、板垣先生はゲームまったくやっていない。
 新機能の相手指定の対戦をやろうにも、板垣先生はさっき触ったばっかりだから無理、と言いだす。
 週刊連載の漫画家はヒマなんてほとんど無いだろうし、がっつりゲームやってますと言われた方が不安だ。

 と言うことでプロゲーマーのチョコと板橋ザンギエフが代理で戦う。
 日本人初の女子プロゲーマー・チョコは刃牙を使い、その名の通り巨体・投げキャラを愛用する板橋ザンギエフが花山を使用する。
 刃牙ゲームをやったことがある人なら、わかると思うんですけど、残存コストとダメージ残量の読み合いがゲームのキモだ。
 というか、私はあんまりやりこんでいないんでダメージ残量の概念はここで初めて知った。
 なるほど、肉を切らせて骨を断つ。
 覚悟の量を見誤ると地獄行きだ。

 で、初めてゲームを見たに等しい板垣先生は「動きが速いねー」と感心していた。
 本当に初めてゲームを見た人の感想だ。

 で、ゲームに新キャラ追加の話と、板垣先生が描き下ろしたゲーム用のイメージイラストを披露する。
 このパネルは「#刃牙ってみた」で当るとのことだ。
 板垣先生がこの場でサインを入れて(ライブなので月間違いの誤字あり)、サイン会に行った人にはお馴染みの拇印を入れる。
 ところで、ゲームは横長の画面なんですが、イラストは縦長だ。どう使われるんだろう。

・雑誌などのレポートはこんな感じです。
ケンコバ、原作者の板垣恵介が登場って「マジかよ……」
ケンコバVS板垣先生のバトル勃発!?
お面で刃牙ってみようとしたら気の毒すぎでとてもツッコめねェ感じになった

・ここから追記

 書き忘れていたが、刃牙が何度目かのゲーム化したことについて、板垣先生が感想を聞かれる。
 板垣先生は、かまってもらえて嬉しいと言う。
 人気商売だから、心底の本音なんだろうな。
 「週刊少年『』」で、怖いものはなんですかと問われた時、板垣先生は世に求められなくなることという意味の事を言っていた。

 やっぱり人間ってのは誰かに求められてこそ自分の価値が実感できるのだろう。
 現代によみがえった宮本武蔵も、かまってもらえて嬉しいんだろうな。
 異世界に放り出されて放置されたら、精神的に参りそうだし。

 刃牙は歩いていても自然と鍛えられる境地になったせいか、試し割とかで鍛錬している昂昇への目つきが冷ややかになっているような。
 あー、君はまだそんなレベルでもがいているんだね的な感じで。
 いや、それは邪推しすぎか。

 現在の刃牙は手負いの武蔵にも勝てない。
 だけど歩くだけで強くなっている。
 武蔵は特別特訓などしていない。

 これらを合わせて考えると……
 刃牙の最善手は逃げながら強くなるのを待つ、だ。
 いちおう合理的な行動に見えるんだけど、やっぱり刃牙がパッとしないように見える。

週刊少年チャンピオン2017年43号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年43号


2017年9月28日(44号)
第4部 第175話「ビッグマッチ」 (1154回)

 徳川光成はクローン技術と降霊術で剣豪・宮本武蔵をよみがえらせた。
 人斬りしかできない武蔵により死者が数十人ぐらい出たが、その辺は水に流すらしい。
 武蔵が次に戦うのは範馬刃牙だ。

 範馬刃牙は、武蔵が苦戦した花山薫よりも強い。
 と、徳川さんが刃牙の強さをアピールする。
 いまさら何のアピールなのか謎だ。
 とりあえず、武蔵は刃牙のほうが強いと納得するのだった。

 刃牙も武蔵も油断してばっかりなので、強さの基準がブレまくっている。
 武蔵は刃牙と戦って、二勝一敗ぐらいの成績だった。(3巻 24話〜)
 総合的に見て、武蔵の圧勝で良いと思う。

 いっぽう花山は武蔵を苦しめたが、アレもけっきょく遊んで苦戦していたらしい。
 最初から本気を出していれば楽勝だったハズだ。
 刃牙と花山の両者と戦った武蔵だが、どっちが弱いのか判断が難しいだろうな。

 花山は愚直に戦う。だから技や罠に弱い。
 刃牙は高水準で身体能力も技術も優れている。
 だが、強さゆえの慢心で、とにかく油断が多い。
 不意討ちで痛い目をみても逆転できちゃうから、反省もせずに いつまでも油断したままなのだ。

 それでも やっぱり刃牙のほうが強いかな。
 刃牙は油断して金的蹴りをくらい悶絶しても、すぐ復活して反撃する。
 やっぱり刃牙は強いかも。

 どっちにしても武蔵は刃牙に勝っている。
 改めて刃牙と戦いたいとは思わなさそうなんだけど。
 というか、数十人殺害の罪を蒸しかえされる前に海外逃亡とか考えたらどうか。

「勝負ではない」
「少年(ぼん)の未熟に乗じ」
「操作したにすぎん」

「実力(ちから)を発揮できぬよう」
「操作しただけのこと」
「「立ち合い」とは別物だ」


 なんか、急に武蔵が刃牙を誉めだしたッ!
 負けた側が「あの時は本気じゃなかった」と言うことは良くある。
 だが、勝った側が「あの時は本気を出させなかった」と言うのは珍しいな。

 興行での試合だと、全力のぶつかり合いが望ましい。
 プロってのは、ただ試合に勝つだけじゃなく、試合を沸かせて勝つことを求められている。
 命をかけた立ち合いや、名誉のかかった試合だと、相手が実力(ちから)を発揮できぬようにするのは常道だ。
 相撲マンガの『鮫島、最後の十五日』でも、相手の得意な型になったら終わりだと良く言っている。

 武蔵の言う「勝負」「立ち合い」とは何なのだろう。
 徳川さんの考えを忖度して興行試合につきあうつもりか?
 興行主様は神様です!
 剣闘士の映画『グラディエーター』(AA)でも、強いからって瞬殺したら観客は盛りあがらないと言われていた。
 就職難を経験した宮本武蔵は興行試合だって立派にやってのける。

「「試合なら負けん」とも聞こえるぞ」

 徳川さんが喧嘩なら武蔵の勝ちと言ったところ、武蔵が反論した。
 武蔵は試合をやる気まんまんだ!
 やっぱり、泣く子と出資者には勝てませんな。
 ここはあえてスポンサーの挑発にのってみよう。

 徳川さんは、さらに刃牙が範馬勇次郎に勝ったことのある 唯一の生物であると伝える。
 刃牙と勇次郎の親子喧嘩は、勝負なしと言うか、譲り合いって感じもするけどな。
 徳川さんの私的な公式見解としては両者ともに勝者なのだろう。
 格闘士は誉めあい勝ちあうWin-Winの関係ですね。
 とうぜん武蔵も刃牙を誉めたたえるのであった。

 前に刃牙と戦ったけど、ぜんぶを味わいきったワケじゃない。
 範馬刃牙vs宮本武蔵のビッグカードが決定したぞ!
 ここまで、すべて徳川さんの計算通りだ!
 いや、徳川さんのシナリオに武蔵が乗った形か。


 そのころ範馬刃牙は、まだ鎬昂昇の道場にいた。
 左のジャブ一発でサンドバックを破る。
 昂昇と弟子(?)も驚愕する威力だ。

「打った箇所ではなく」
「裏側のガムテがはがれてる」
「無造作なジャブでこのレベルだ」


 空手の達人が放つ打撃は胸に当たったら背中にダメージがとおると言われる。
 刃牙はサンドバック相手にジャブで達成させた。
 たかがジャブでありながら、達人レベルの打撃か。

 刃牙は肩から先しか動かさないスキのない理想的なジャブを打っていた。
 予備動作もほとんどなくとても よけにくいだろう。
 宮本武蔵も一度はこのジャブでダウンした。(4巻 29話
 もっとも、刃牙が調子にのってもう一度ジャブを打ったら止められたけどね。4巻 30話
 刃牙の主成分は油断と慢心だな。

 昂昇はそういう過去を知らないので純粋に刃牙をほめる。
 ほめられている刃牙だけど、このジャブはもう通用しないと知っているので微妙な気分だろうな。
 と推測したのだが、刃牙はそんな些細な過去にとらわれたりしていない。
 武蔵を倒す、ではなく「殺しちゃおうと思ってて…」と言いだした。
 興行試合にのってきた武蔵に対し、プロレス的な挑発で返したかッ!?

 やっぱり、今の刃牙は殺意の波動に目覚めている。
 だれかれ構わず殺しちゃうよ宣言だ。
 あと何人ぐらいに宣言すればノルマ達成なんだろうか。

 本気で殺す気だったら、武蔵が弱っている時を狙えば良かった。
 または仲間を増やして波状攻撃だ。
 つまり、口だけの殺害宣言ですね。

 武蔵は刃牙と試合をする気になっている。
 だが、刃牙は武蔵と戦うのだろうか?
 試合だと、両者が同じ時に同じ場所へ集まらないとなりたたない。
 刃牙が逃亡したら、それで終わりだ。
 果たして試合はちゃんと開始できるのか?
 次回につづく。


 とりあえず武蔵は徳川さんの思惑通り、警官殺害ルートから試合ルートに路線変更した。
 あとは刃牙が言うことを聞いてくれるかどうか、だ。
 刃牙を戦わせるために人質とかが必要かもしれない。

 最近の刃牙は発言の信用度がゼロだ。
 武蔵を殺す宣言をしたからには、絶対に殺さない。
 もしかしたら戦うことすらしないかも。
 やっぱり、徳川さんに罠を仕掛けてもらうしかないだろうな。

 マジメな話をすると、刃牙の殺す宣言は武蔵の殺人罪を無くすための手段だろう。
 試合で死んだことにして、数十人の殺害を被疑者死亡により捜査打ち切りに持っていく。
 死んだフリしたマウント斗羽がパリで絵描きやっているような感じで、海外に逃がしちゃうのだ。
 で、逃亡先でまた何十人か殺しちゃったら、また偽装死亡で切りぬける、と。

 よみがえった武蔵のエンディングが見えてきた。
 ただ、武蔵の偽装死亡は相手が刃牙じゃなくても成立するんだよな。
 もう、本部が武蔵を殺したことにしても良いんじゃなかろうか。

 武蔵は刃牙と戦う気になっている。
 これも徳川さんの心中を忖度してのことだろう。
 そんなに強い相手と戦いたいのなら、勇次郎と戦えば良いのだ。
 勇次郎に一回勝ったと言っても、刃牙は勇次郎の劣化コピーにすぎない。
 真に強敵を欲するのなら、勇次郎と戦うべきだ。

 徳川さんの希望通り刃牙と戦う。
 ならば、徳川さんの計画通り死んだフリして殺人罪を回避することもやるだろう。
 最強の剣豪でも権力者の意向には逆らえない。
 刃牙がこの世から消し去るべき相手は、……武蔵じゃなくて 徳川さんだよな。

追記 (17/10/4)
 範馬刃牙vs宮本武蔵の試合が近い!
 ……という空気になっている。
 今の刃牙は積極的に逃げそうなので、本当に試合になるのか心配だ。
 刃牙を逃がさないために試合を組んだのだとしたら、割とファインプレーだな。
 今の刃牙って少しでもスキがあれば逃げ出しそうな感じだし。

 刃牙が唐突に鎬昂昇の道場に来たのは、自宅だとつかまって試合に行かされてしまいそうだから。
 ……だったりして。
 でも、克巳も言っていたけど「負けるぐらいなら逃げる」って、実は武術的な思考ですね。
 刃牙は武術家として成長しているのかも。
 あ、でも次の戦いは「試合」を強調しているから、武術家よりもスポーツマンのほうが有利だよね。

 刃牙vs武蔵が終われば、たぶん武蔵編も決着だ。
 現在18巻だから、だいたい20巻で決着ですかね。

 たとえば『実は私は』は全22巻だった。
 並の漫画なら話を全うできる量を武蔵が一人で引っ張ってきた。
 さすが日本でもっとも有名な剣豪と言ったところか。
 途中で何度かスローペースになったのはご愛敬ですが。

 で、武蔵編の後は、新展開で新キャラが出てくるのだろうか。
 アニメ化の上でも問題になるのが、刃牙界における深刻なイケメン不足だ。
 そろそろ、オッサンでなくピチピチのイケメンを投下しても良いんだぞ。

 そもそも、刃牙って同年代のライバルがいない。
 年齢が近い相手として、2歳年上の花山薫や、3歳年上の愚地克巳がいる。
 柴千春も少し年上だろうな。
 ただ、彼らはもう刃牙と戦うことは無いだろう。

 たまには、刃牙より年下のライバルとか出てきて欲しいものだが。
「個人的にははじめましてだが、あえてこう言わせてもらおう。やっと会えたぞ、兄さん!」みたいなのとか。
 範馬一族は体格差を覆すような筋肉をもっているから、刃牙より年下で強いとなると異母兄弟じゃないとダメだろうし。
 女性ファンをゲットできるようなイケメンで、梢江を寝取るような感じでどうでしょうか。

週刊少年チャンピオン2017年44号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年44号


2017年10月5日(45号)
第4部 第176話「屠り去る」 (1155回)

 範馬刃牙が武蔵を殺す宣言だ!<BR>  もっとも現在の刃牙は信用度ゼロなんで、発言の信頼性もゼロをかけるぐらいに考えていた方が良い。
 むしろマイナスでないだけマシだ。
 刃牙の殺害宣言をきかされた鎬昂昇は、意外な言葉に驚くのだった。

「なんか………」
「刃牙さんらしくない言葉だ」

「あまり言ったことないかもね」


 幼年編の最初は刃牙もイキがっていた。
 だが、夜叉猿の死闘を超えたあとで強者としての自信と自負が生まれたのか、性格が穏やかになる。
 強者の余裕だろうが、刃牙は殺す発言をほとんどしていない。

 梢江を拉致したシコルスキーに対しても「パンツはくな」ぐらいだったし。(バキ11巻 96話
 でも、パンツぐらいは広い心ではかせてあげても良かったと思う。
 バキがアニメ化するんですけど、このシーンまでやってくれるのだろうか?
 放送じゃシコルスキーの股間が黒塗りにされるか、光るかだよな。
 やはり、パンツの使用も認めて欲しかった。

 刃牙は母・江珠を父・勇次郎に殺されている。
 だからこそ、殺すという言葉を重くとらえているのだろう。
 最大トーナメント時に出た刃牙増刊号のオマケで、刃牙は「勇次郎を殺す」と江珠の墓に誓っていた。
 コミックスには未収録ですが、私がおぼえている刃牙の殺す発言って それぐらいだろうか。

 鎬は独歩から、あの宮本武蔵がホンモノの実力を持っていると聞いている。
 その武蔵を殺すというのか。
 って、倫理問題じゃなくて実行可能かどうかを問題にしているのかよ!
 人を殺すことの善悪・正邪とかの倫理問題にまるで触れない。

 鎬昂昇も武術家だ。
 万が一の事態が起きた時は、殺人も辞さない覚悟をもっているのだろう。
 とりあえず牛殺しは達成しているしな。
 兄の紅葉がけっこうアレなことをしているんで、倫理については触れたくないのかも。

 宮本武蔵を倒す、ではなく殺す。
 昂昇はそれができるのか疑っているようだ。
 でも、殺すより、倒す・負けさせるほうが難しい。

 武器などを使えば子供でも人を殺すことができる。
 だが、敗北感を与えて倒すのは大人でも難しい。
 最凶死刑囚たちに敗北を認めさせるのが大変だった。
 殺してイイのなら、そっちのほうがずっと楽だ。
 だからこそ、相手を打ち負かすことは讃えられるのだろう。

「そう」「殺す」「葬る」
「屠り去る」

「いちゃいけないんだ あの人は」


 刃牙は念入りに殺害宣言をくりかえす。
 言えば言うほどウソっぽく聞こえるんですけど、どうでしょうか。
 殺すだけなら本部にもできた。
 武蔵が気絶したときに、刺せばやれただろう。実際は、やらなかったけど。
 刃牙は相手の心を折るという困難な挑戦よりも、殺すという安易な道を選んだのか。

 言うだけ言った刃牙は昂昇に礼をして帰る。
 昂昇と弟子は言葉もない。
 リアクションのとりにくい発言を置いていかれちゃったな。
 刃牙さん、本当にナニしにきたんだろう。

 今の刃牙は武蔵に勝てない。
 なので時間を稼ぐため、あちこち移動しているのだろう。
 次はどこだ?
 思いきってオリバとかどうか。米国だ! 遠いぞッ!


 もう一人の当事者である武蔵はマンホールから東京の地下におりていた。
 前にペイン博士が言っていたように下水道は野生動物の天国となっている。(12巻 100話
 武蔵はさっそくハブをつかまえて、食べちゃう。
 生で喰うのかよ!

 ヘビの頭を落として、肉をかみ皮をはがす。
 幼年編でレンジャー訓練中の自衛官も同じ食べかたをしていた。(G刃牙11巻 92話)
 これが自衛隊での基本的なヘビの食べかたなんだろうか。

 しかし、下水道で生きているヘビって、ナニを喰っているんだろう。
 あと、野生動物は寄生虫の心配もある。
 そんなヘビを内臓取って洗ったりせずに生で食う。
 潔癖症な現代人から見ると、戦国の人はほとんど野生動物だな。

 そんな野性味あふれる武蔵が会いにきたのは、原人ピクルであった。
 下水に生息する動物を食料にしてピクルは生活している。
 昔は襲ってくる相手しか食べないという厄介な性癖を持っていたが、命ある限り喰らうという生物の本能に戻ったようだ。
 武蔵に斬られた傷跡が痛々しい。

 武蔵はわざわざピクルに会いにきた。
 花山を斬りきれなかったことで、武蔵に不満が残ったのだろうか?
 やりのこした仕事を完遂させるため、ピクルを斬るつもりかも。
 ちゃんと二本差ししているので、武蔵はやる気だ。
 ピクルは生き残れるのか?
 次回につづく。


 刃牙が試合から逃げるのは予想の範囲内だ。
 しかし、この期に及んで武蔵まで寄り道をするとは。
 徳川さんが試合を組んだようだが、こりゃ開始(はじ)まるのに時間がかかるぞ。
 はたして年内に間に合うのか。

 武蔵がピクルと会う理由は、やっぱり"斬る"だろうな。
 まさか酒を飲むためにやって来たワケじゃなかろう。
 武蔵は手ぶらだし。
 本部みたいに、どこからともなく酒ビンを取りだしたりする可能性もあるが。

 酒は無いとして、ピクルは無事に武蔵から逃げきることができるのかが気になる。
 ピクルが本気で逃げれば、たぶん誰も追いつけない。
 武蔵がマキビシとかで罠を仕掛けていなければ逃げきれる。
 逆に言えば、武蔵がどれぐらい本気を出しているかでピクルの命運が決まるな。

 みんなの守護天使・本部以蔵はまだ入院中だ。
 ピクルを たすけてくれる人はいない。
 ここをどう切り抜けるかが、野生の強さの見せどころだ。

 ただ、武蔵はさっき食べたヘビが気になる。
 生息環境と生食のダブルパンチは怖いぞ。
 四つ足ならテーブル以外なんでも食うと言われる中国人だって、野生動物を捕まえたら数日間残飯などを食わせて毒抜きをしてから食う。(日本にとって中国とは何か
 宮本武蔵、今日の敗因は食あたりかもしれない。

追記 (17/10/11)
 武蔵を殺害すると宣言した刃牙が放浪するのは想定内だ。
 でも、刃牙と戦いたいといった武蔵まで放浪するとは思わなかった。
 それとも刃牙と戦う前に、新技を試す気でピクルに会いに行ったのか?
 刀を持ってきているから、斬り殺す気はありそうなんだけど。

 刃牙vs武蔵は、武蔵編のラストを飾る戦いになるハズだ。
 二人とも死力を尽くして戦う、ハズなんだよな。
 しかし、武蔵の全力はどこにあるのやら。

 刀すら無用になった無手の奥義はまだ覚えているのだろうか?
 けっきょくリアルな二刀のほうが強いという結論になりつつあるが、刃牙とも二刀で戦う気かも。
 柳龍光も必殺技である低酸素の毒を一回しか使わなかった。
 必殺技はタネがわかったら、もう使えないって事ですかね。
 もっとも、無手の奥義はまだ未完成でタネの仕込みすら無いんですけど。

 刃牙のほうも日本刀対策はあるのだろうか?
 まさか鎬昂昇の技を見学して、日本刀対策にしたって事は無いよね。
 刃牙、というか範馬一族は信じられないぐらい頑丈だから1回か2回ぐらいなら斬られても普通に動けそうだ。
 もちろん斬られないほうが良いんだけど、刃物対策はあるのか?

 レンジャーのナイフ使いの人から、またナイフを借りて防御するってのはどうだろう。
 たぶん、真っ二つに斬られて返すことになると思うけど。

 そうなると防具に定評のある本部に頼るしかないか。
 アラミド繊維でつくられた特別製の上着をッ!
 そう、あのダサい上着を借りるのだ。
 ダサいだけでなく、本部さんの加齢臭がしみ込んでいそう。

 勝利のためなら何でもするというのなら、本部の上着を着るしかないッ!
 ダサいうえに臭そうだけど、勝つために!
 なんか本部の臭いが身体にしみつきそうな不安があるけど、着るんだ!

週刊少年チャンピオン2017年45号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年45号


2017年10月12日(46号)
第4部 第177話「原始人とサムライ」 (1156回)

 二体の生物が現代によみがえった。
 ひとりは伝説の剣豪・宮本武蔵だ。
 もうひとりは恐竜時代の原始人・ピクルである。
 はてさて、どっちがよりムチャな存在だろうか。

 ピクルは存在自体が無理筋だ。
 宮本武蔵は呼びだしかたが、いくらなんでもムチャなと言いたくなる。
 まさに甲乙つけがたいムチャな存在だ。
 ここに地上最強の生物・範馬勇次郎を加えると超カオスになるぞ!

 東京の地下、下水道内で二人は相対する。
 あまりにムチャな存在の二人がそろうと、それだけで時空が歪んでタイムスリップしそうだ。
 むしろ、ふたりとも元の時代に戻れたほうが幸せかもしれないが。

 武蔵とピクルは過去に戦っている。(12巻 101話〜)
 その時は武蔵が優勢だったものの、ピクルの頑強な肉体にはばまれ斬殺できなかった。
 と言うワケで、武蔵が失敗した斬殺をやりとげに来たのかと心配なところだ。

「特に…」
「何をしにきたわけでもないんだが…」
「会いにきた」


 会いにきただけかよ!
 ピクルは会いに行ける原始人だから貴重だよな。
 武蔵を尾行していた桑田たち警察官も、武蔵が地下に潜った位置からピクルとの邂逅を予想している。
 誰かが武蔵とピクルをあわせるため、情報を流した。と、桑田は読む。
 やはり、今回も黒幕は徳川さんだ。

 徳川さんはピクルの斬殺ショーを期待していたのだろか?
 現在も嬉々として刃牙vs武蔵の試合をセッティング中だろう。
 ピクルの活け造りはその前菜か。
 だが、武蔵はピクルと戦う気が無いようだ。
 なんでもお前の思い通りになると思うなよッ!

 ピクルと並んで腰をおろした武蔵はピクルの食べ残した大量の骨を見る。
 東京の下水道は野生動物の天国というが、さすがにこりゃ多いな。(12巻 100話
 たしかにコレならピクルでなくとも喰っていけそうだ。
 ピクルは動物の頭蓋骨を爪でうがち、脳漿を指ですくいとる。

「これも」
「召し上がれと」


 武蔵はピクルの指を直接しゃぶって味わうのだった。
 おまえら、ナニやってんだ?
 たいがいの文化で食事をふるまうことは歓迎の証だ。
 ピクルの社会でも同じだろうし、武蔵を歓迎しているのだろう。

 さらにピクルは何かの内臓を差しだす。
 モツはさすがに不安なのか、武蔵はあとで(焼いてから)喰うという。
 武蔵はさっきヘビを生で喰っていた。
 アレは殺したてで新鮮だからOKだったと言うことか?
 このモツは、いつ取りだしたものなんだろう。

 武蔵もピクルも自分の世界から遠く離れた異邦人だ。
 現代日本に仲間もいないで孤独である。
 おなじ境遇の二人だから、言葉は通じずとも伝わるものがあった。

「存分に語らえた」
「長居した」


 宮本武蔵はクールに去るぜ。
 刃牙との決戦に備えて気持ちの整理をつけたのだろうか?
 現時点では武蔵の行動がイマイチ良く理解(わか)らない。
 刃牙との試合が終わったときには理解(わか)るのだろうか?
 いや、それ以前に刃牙との勝負が本当に始まるのかどうかもワカらんが。

 とりあえず脳漿は美味い。
 内臓は焼いて喰おう。
 言葉は無くとも語らえた。
 という三本でおおくりしまして、次回につづく。


 刃牙がフラフラと知り合い訪問をしているので、武蔵も対抗したのか。
 そうなると、次は本部のところに行くかもしれない。
 で、本部の病室で刃牙と鉢合わせになり、本部を巻きこんで戦闘開始になったりして。

 刃牙は武蔵を殺す宣言している。
 そして武蔵は、なんか人生の幕引きを考えているような雰囲気だ。
 現代に放り込まれた異物として、はじき出されていく感じがする。

 多くの人間を殺してしまった武蔵は、もう日本にいられない。
 海外に逃亡と言う未来を予想していたが、ピクルと一緒に下水道生活も悪くないのかも。
 いや、健康には悪そうですけど。

 人間って日光浴びないとビタミンD不足で病気になるじゃないですか。
 ホモ・サピエンスがアフリカから出る時に、日照不足に対応できないで一回失敗した。(人類にとって戦いとは1
 肌の色が白くなることで弱い太陽光でもイケるようになって、やっとアフリカ大陸から出ていくことができるようになったらしい。
 ホモ・サピエンスにとって下水道暮らしは危険が多いのだ。
 ピクルは人間じゃないんで、たぶん問題ないのだろう。

 海外に行くにしろ、地下に潜るにしろ、武蔵が逃亡する準備が始まっているのかも。
 前にも書きましたが殺された警官を全部事故死あつかいにしちゃうって手もある。
 武蔵に対する尾行のゆるさを見るに、やっぱり事故死扱いで無かったことにしているのかも。

 ピクルは偶然出てきちゃったから仕方がない。
 でも、武蔵は最初から最後まで徳川光成の計画だ。
 徳川さんには責任をとる義務があると思うのだが……

 あまり徳川さんを追いつめると責任転嫁して、格闘士による素手の国家叛逆で新徳川幕府をつくったりしそうで心配だ。
 幕府をつくらせて、それを刃牙が乗っとると言うのが刃牙道計画だったりして。

追記 (17/10/18)
 刃牙vs武蔵は、いつ開始(はじ)まるのかッ!?
 そもそもちゃんと試合をするのかすら怪しい。
 武蔵を殺す気でいる刃牙をいかに追いこんで戦う気にさせるかがカギだ。

 まさか武蔵に殺された警官の仲間が暴走して、武蔵を銃殺したりして。
 宮本武蔵ほどの至宝は、真っ当に戦って負けちゃいけない存在なのかもしれない。
 武蔵は勝負では生涯無敗のまま死んだのだ。って感じで。
 あ、本部に負けたのは練習試合なんでノーカンです。

 親子ゲンカ勃発のせいで流れてしまった、徳川さんの病気快癒祈願で試合だけど、武蔵編の後で改めて開催してほしい。
 一皮むけた人が多数いるんだから、その成果を見せる機会があっても良いと思うんですよ。
 隻腕の空手を完成させつつある愚地克巳がいる。
 鎬昂昇もさらなる斬撃空手を完成させて、弟子もいるようになったらしい。
 また身長を伸ばしたジャック兄さんは残念な結果でしたが。

 武蔵復活の予感で、みんながトレーニングをしている。
 その成果をチョットでも見せてもらいたい。
 あと、そろそろムエタイ選手が見たいかな。

 ドラクエが終わったので、スマフォ向けのゲーム『グラップラー刃牙 アルティメットチャンピオンシップ(刃牙UC)』を本格的に始めました。
 ストーリーモードはおおむね最大トーナメント編をやっているんですが、あの辺の盛りあがりを再現できて結構楽しくなってしまう。
 烈との戦いで、刃牙が範馬の血に覚醒したところを久しぶりに見た。
 ありゃ、刃牙が完全に闇堕ちしている。
 しかも、その後すっと闇で安定しちゃっている。
 あまりに長く闇堕ちしているから、昔からこんなヤツだったんじゃないかと思えてきたよ。

 今の刃牙は武蔵を殺す殺すとうるさく言っている。
 闇堕ち極まった感じだ。
 武蔵との戦いは刃物との戦いである。
 陰惨な殺し合いの果てに、もしかして反動で光に戻ったりして。
 だとしたら、武蔵戦は刃牙にとってものすごく大きな意味を持つ戦いになる。
 でも、光にもどって背中の鬼が消えたら、弱体化しそうで心配だ。

週刊少年チャンピオン2017年46号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年46号


2017年10月19日(47号)
第4部 第178話「ガラス玉」 (1157回)

 最強の18歳・範馬刃牙と最強の剣豪・宮本武蔵の決戦がせまる。
 本当に迫っているのか、まだ疑わしいんですけど。
 刃牙は知人を訪ねて誉めてもらっている。
 武蔵は世界にただ一人おなじ境遇と言えるピクルに会ってきた。

 刃牙はともかく、武蔵は今生の別れっぽい感じがして不吉だ。
 もっとも、徳川邸を去るときの武蔵も今生の別れっぽい感じを出していたが、あっさり帰ってきた。(16巻 139話
 人が大量に死んだ関ケ原の合戦を経験している武蔵にとって、死も別れも軽い物なのかもしれない。

 武蔵が下水道から出てみると、出入り口のマンホール周辺は警察官に包囲されていた。
 包囲している警官はなぜか、マンホールに背を向けている。
 なので、出てきた武蔵に気がついた警官は、たまたま後ろを見た一人だけだった。
 勤務時間中ぐらいはマジメに働こうや。

 警官たちは武蔵を捕獲する気が無いのだろうか?
 彼らの任務は市民の目から武蔵を隠すことにありそうだ。
 宮本武蔵の捕獲はあきらめて、隠蔽工作に変更されたのかもしれない。

「俺は散歩をしとるだけ」
「その方らが勝手に騒いどる」


 さすが武蔵だ、殺人犯の自覚なしッ!
 飯を喰い、茶を飲むように、人を斬る。
 日常の延長と言う感覚で、犯罪を犯したとか思っていないのだろう。

 江戸時代で同じように大量殺人をすると、罪に問われて逃げまわる必要がある。
 殺した人数×関係者だけ仇討ちの刺客も襲いかかってきそうだし。
 もっとも仇討ちを逆に斬殺する返り討ちは認められているので、今度こそ合法的に斬殺できる。
 武蔵はそうやって人斬りを楽しんでいたのかも。

 警視庁刑事部 捜査一課 警部補 桑田智治(39)は、ジョナサンっぽいファミレスで後に語る。
 宮本武蔵は眼がスゴいと。
 ガラス玉のような眼は、人間の眼じゃない!

 確かに武蔵の容貌はかなり独特で、尋常でない雰囲気をもっている。
 身近で接したら迫力あるんだろうな。
 殺人経験も尋常じゃないし。

 武蔵は戯れに桑田の首筋に手刀をあてる。
 素手でも必殺の威力を誇る武蔵の手刀だ。
 おもわず桑田は尿を漏らす。

 桑田の失禁情報は広く世間に伝わったらしい。
 武蔵との戦いで失禁した人はけっこういる。
 そのせいで警察内では失禁チェックをしているのかもしれない。
 警察官たちは互いに互いの股間を監視しているッ!
 失禁監視社会だ。

 今日の武蔵は機嫌がいいのか、だれも殺さずにさる。
 殺人犯を野放しにする危険はあるが、下手に近づくと警察官のほうが危ない。
 武蔵逮捕はあきらめて尾行にてっする気か?
 尾行を隠す気が無いのは、せめて武蔵にプレッシャーを与えたいのかも。

 やる気のない警察の態度は何ごとか?
 徳川さんが裏で手をまわして、事件をもみ消した可能性がイチバン高い。
 刃牙と武蔵が戦おうとする状況の裏で、徳川さんが何かを狙っているのかも。
 すべての謎は試合後に理解(わか)るのかもしれない。


 その頃、刃牙は合気柔術・渋川剛気の道場を訪ねていた。
 やっぱり、知人に武蔵殺す宣言して誉めてもらう行脚かッ!
 刃牙さん全ッ然ッ、ブレない。
 安定の行動パターンだ。

 昔、勇次郎と親子喧嘩するときも「やるよ、やるよ」と言って時間を稼いでいたが、今回も同じですね。
 鎬昂昇の次は、渋川剛気か。
 一応、武術関係の人をめぐっているようだ。
 そうなると次は愚地独歩か?

 でも、ちょっと前に愚地親子とは会っている。
 ならば、別の人か。
 とりあえず真っ直ぐ試合に行くとは思えない。

 刃牙の武蔵殺害宣言に渋川さんは大喜びだ。
 古い武術家である渋川剛気は戦争を経験している。
 殺すという言葉にも重みがありそうだ。
 たぶん、渋川剛気はヤっている。
 何人かは不明だが経験者だろう。

「ホントにやっちゃった場合――――」
「何を手にして」
「何を失うかは」
「おワカりか……?」


 達人は現実的な問題を出してきた。
 刃牙が本気と思えなかったので、深く考えなかったけど、やっぱり殺人は人を変えてしまう経験になりそうだ。
 剣道では人をひとり斬り殺せば初段あつかいになるという話もあります。
 闘争における究極の決着である殺人を経験したら、刃牙は変わるのだろうか?

 巨凶・範馬の血に目覚め、背中に鬼を宿した時、刃牙は変わった。
 範馬勇次郎を倒すため、刃牙も戦鬼となったのだ。
 そして、あきらかに性格が悪くなった。
 殺人を経験した時、刃牙に新たな変化が起きるのだろうか?
 これ以上に性格が悪くなったら、かなりマズいぞ。

「なん〜〜〜〜…………」
「……ッッにも考えてませんでした」
「考えるのは「送った」後でいいでしょう」

 ノープランかよ!?
 さすが、ゆるがない。ブレない。考えない。
 不自然主義を突き抜けて、今の刃牙は天然主義だ。
 難しいことを考えず、なんとなくで乗りきる。
 勇次郎と和解し、強さを極めちゃった感からくる、余裕だろうか。

 買い物をするとき値引き交渉をしないのは、払う気が無い証拠だ。
 という考えがあります。(盗まれた独立宣言
 話を聞くときにメモを取らないのは真剣に聞いていない。みたいな感じですね。
 殺人行為について、刃牙もあまり真剣に考えていないようだ。

 ただ、刃牙ほどの強さがあれば弾みで殺す覚悟は完了済かも。
 勇次郎みたいな父親がいるんだし、鼻毛を抜くような感覚で殺れると思っていそうだ。
 渋川さんの問いかけも軽く受け流すのであった。

 と、刃牙の強さと覚悟を試すかのように、渋川剛気が右拳を突きだす。
 刃牙がその右手を掴んだ瞬間、舞った!
 渋川剛気の合気か!?
 と、舞った刃牙が空中で一回転して足から着地する。

 相手の腕をつかむ。
 そんな刃牙の動きを利用して投げた渋川剛気の達人技もスゴい。
 投げをそのまま受け流して着地した刃牙も天才的だ。
 18歳にして、刃牙は達人の領域に達したか。

 刃牙と渋川さんは互いにホメあう。
 やっぱり、これが刃牙の目的か?
 と、笑っている刃牙の喉にスキが見える。
 すかさず達人が中指で突きに行く!
 アマレスのロジャー・ハーロンを仕留めた秘中への中指一本貫手だッ!

 だが、当らない!
 刃牙の姿が消えた。
 最近めざめた自動回避による超高速回避でる
 刃牙のヒザから上が消えて見えるのだ。

 ヒザから上がぜんぶ消えちゃうってのは、そうとう大げさな動きをしたんだろうな。
 後方に反りかえってかわしつつ、運動法則を捻じ曲げるような動きで元の位置に戻るとか。
 これにはさすがの達人もビックリだよ。
 今の刃牙なら、全裸になっても股間を透明にして回避することができるかもしれない。

 刃牙がどれだけ本気なのかつかみきれぬまま、決戦前夜となる。
 24時間以内に、試合が始まるのか!?
 逆に、のこり24時間をどれだけ延ばせるかが、刃牙にとっての勝負かも。

 消えて見えるほどの自動回避を身に着けた刃牙は、試合場にやってくるのか?
 常に動きつづけて、刃牙の姿が誰にも見えなくなるというオチが待っているかもしれない。
 刮目して、刃牙を捜せッ!

追記 (17/10/25)
 決戦前夜だッ!?
 ここからまた長いかもしれない。
 刃牙はまだまだ誉められたいぞ!

 先週の追記で書き忘れていましたが、武蔵にはチャンスがある。
 ピクルからもらった、お土産はなにかの生物の内臓だ。
 これを、火を通しすぎず生の風味を活かした状態で徳川さんに食べさせたらどうだろうか。
 徳川家康が鯛の天ぷらにあたって死んだ説に倣う感じでッ!
 もう遅いかもしれないけど、あのジジイは排除しておかないとさらに不幸が増える。

 あと、先週書き忘れたネタその2で、月の地下に大空洞が見つかったというニュースがある。
 こりゃ、月の地底人が住んでいそうと妄想ぜずに居られない。
 月の地下にはかぐや姫の末裔がいるんですよ、たぶん。

 しかし、かぐや姫って「空に浮かんでいる光もの」に地面があって人が住めるという発想がすごい。
 月を地面のある衛星として認識していたって事か?
 それとも、月は異世界へ通じる扉みたいな認識だったのかも。
 宇宙人や月面人だとは言いませんが、偶然思いついたにしては良くできている。

 武蔵編の後は、月の地底人と戦う可能性も少しはあるかも。
 本当にもう戦う相手が宇宙人ぐらいしか居ないんだよな。
 でも、月は重力が地球の1/6だから、たぶん貧弱だ。

 掲示板で渋川さんが洋服を着ていることへの指摘がありました。
 私も気になっていましたが、書き忘れていましたよ。

 渋川さんは外出するときは和服で、稽古や試合の時は道着だ。
 だから、刃牙がアポなしで押しかけてきたから普段着の洋服だったのではないでしょうか。
 刃牙ぐらい強くなると、相手の都合を気にせずワガママをつらぬき通せるのだッ!
 渋川さんもイラっときただろうな。
 刃牙のノドを狙ったときはかなり本気だったと予想する。

 あと、刃牙が武蔵を殺した場合の法的責任についても掲示板でいくつか意見が寄せられています。
 身元不明のホームレスや、身分証明できない密入国した外国人を殺した場合でも、誰を殺したのか分からないから罪に問わない、とはなりません。
 武蔵がなにものであろうと、人を殺したことに違いはなく、殺人罪の対象でしょう。

 ただ、刃牙と武蔵は試合で戦う。
 試合中に死んでも、それは事故となる。
 よっぽどヒドい反則行為でもしない限り罪に問われないハズ。
 でも、地下闘技場は非合法の試合なんで、バレたらアウトです。
 地下闘技場ごと有罪だ。

 最後は徳川さんが財力でもみ消すのだろう。
 やっぱり諸悪の根源は徳川光成だな。

週刊少年チャンピオン2017年47号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年47号

『クジラの子らは砂上に歌う』がアニメ化したと言うことで、電子版には1〜3話がオマケで収録されています。
『クジラの子らは砂上に歌う』アニメ感想

2017年10月26日(48号)
第4部 第179話「感服」 (1158回)

 最強の18歳・範馬刃牙と最強の剣豪。宮本武蔵の激突は近い。
 決戦前夜だ!
 などと言うギリギリになってから展開が遅くなりそうな気もする。
 家に帰るまでが遠足だと言うとおり、試合が始まるまで油断できない。

 刃牙は手首にテーピングを巻き、準備運動をしている。
 ッッ!?
 決戦前夜ではないッ!
 こりゃ、決戦当日じゃないか!
 刃牙が戦う準備をしているなんて、不気味だ。

 松尾さんが見守るなかで、刃牙は柔軟をしている。
 前屈をすれば、刃牙の顔はピタリと足につく。
 片足を上げてY字バランスどころか、I字バランス状態をキープずる。
 筋肉のハリも良く、ヨガ修行者もビックリの柔軟さだ。

 ウォームアップに余念が無いようだが、汗をぜんぜんかいていない。
 身体を動かし、汗をかいて心拍数を上げて身体の調子をピークに持っていくのが本来のウォームアップだ。
 軽めのウォームアップをしている刃牙の心中やいかに。

 現代医学で肉体を作りあげた鎬紅葉はウォームアップをしっかりやる人だった。
 ぎゃくに最後の達人ともいわれる渋川剛気はウォームアップをしない。
 いつ戦闘に入っても対応できる身のこなしと心構えを保つのが武術だ。
 だから達人はウォームアップをしない。

 武蔵も同じような理屈でウォームアップをしていないようだ。
 刃牙も武術家っぽく、普段の健康体操レベルの動きにとどめているのかも。
 炭酸抜きコーラ+おじや+梅干しのコンビネーションも普段どおりにやれば良かったのに。
 無理に自然を演じすぎているのかも。

 天下無双の宮本武蔵との試合だ。
 さらに刃牙は武蔵を殺す宣言している。
 だというのに、まったく普段通りだ。
 刃牙の落ち着きっぷりに松尾さんは感服するのであった。

 松尾さんまで刃牙の武蔵殺害宣言を知っている。
 ちょっと〜〜、それどこ情報よ。と刃牙は汗をかいて照れた。
 刃牙は熱心に武蔵殺害宣言をしまくっていたから、その成果だな。
 松尾さんまで知っているのは上出来だ。
 刃牙は内心ガッツポーズしているだろう。

 試合直前にに松尾さんから誉められて、気分良く刃牙は出陣する。
 強いアップをしていないけど、心身のコンディションは最高っぽい。
 普段から誉めてもらう努力をしたおかげだ。
 なんか素直にほめたくないが、結果を出している。
 さすがチャンピオンだ。

 意気揚々と会場入りした刃牙だが、武蔵はすでに会場入りして座って待っていた。
 座禅だろうか。静かに精神統一している。
 やはり、武蔵もウォームアップはしていない。

 刃牙の登場を感じ括目した武蔵は座ったままの状態でジャンプする!
 というか、足を組んだままでジャンプした。
 これはどの筋肉を使ったジャンプなんだろう。
 精妙な肉体コントロールと、強靭な筋肉が合わさってできる芸当か。

 二本の刀は闘技場の砂山にささっている。
 やはり武蔵は刀で戦う気だ。
 試合だからパンツ一丁の身軽な格好をしている刃牙だが、刃物対策はあるのだろうか?
 本部にありったけの防具を借りておけば良かったのに。

 武蔵はいつものように対戦相手の価値を幻視する。
 かつて武蔵は刃牙に『地平線まで続く懐石料理(ごちそう)』を見た。(3巻 24話
 そして、現在の刃牙は――――ッ!?

「貴様が食ったのか」
「刃牙っっ」


 地平線まで続く懐石料理(ごちそう)が全部食べられたあとだッ!
 魚は骨だけになり、皿も椀もからっぽになっている。
 これは、刃牙の価値が無くなったって事か?
 自堕落な生活をおくって、戦士としてダメになったのかも。

 見た目はベストコンディションっぽいが、刃牙の強さが大暴落しているのか?
 なんとか両者対面まで話が進んだ。
 しかし、武蔵は刃牙に戦う価値が感じられなくなったかも。
 本当に試合ははじまるのかッ!?
 次回につづく。


 おもったより素直に試合開始になると思いきや、開始前に波乱が起きた。
 刃牙は歩くだけで勝手に強くなると豪語している。(173話
 だから弱くなっているとは思えない。
 となると、強さとは関係ないところで刃牙の価値が下がったと言うことだろうか。
 最近の刃牙は感じ悪いね。と言われているのかも。
 もっとも、感じが悪くなったのは かなり昔からだ。
 いまさらダメな行動をとっても想定内だったかも。

 積極的な鍛錬を拒否したことで刃牙の強さが見えにくくなったのかもしれない。
 料理のようにワカりやすい強さじゃ無いのだ。
 実は料理ではなく、皿とか椀が超高級品でバカ高いのかも。
 う〜む、達人クラスの戦いは難しすぎる。

 刃牙の変化が、相手のやる気を失わせる効果だとしたら、ある意味で護身完成かも。
 達人・渋川剛気の護身完成は危険な場所に行けなくなるという能力だった。
 刃牙の場合は危険な場所に行っても、安全に変えてしまうモノだったりして。
 だとしたら渋川さんの護身よりも上位の能力だ。
 でも、護身に目覚められちゃうと、戦闘が無くなって、文字通り話にならない。

 武蔵の心情はどうなのだろう。
 せっかくの御馳走と思って期待していたら、食われていた。
 普通なら怒る。食べ物の恨みは怖い。
 例えば『食指』のエピソードでは、御馳走を食べられなかった恨みは叛乱しての殺害にまで発展している。(霊公 (鄭)
 というワケで、これは刃牙の挑発行為なのかも。
 どういう手段でイメージを変えたのか、サッパリわかりませんが。

 ピクルは友情の証として、武蔵に食料を与えた。
 それに対して刃牙は理由不明だが、武蔵の御馳走を奪う。
 ピクルと刃牙で対照的な行動になっている。

 刃牙が本気で武蔵を殺そうとしているのかは、ワカらない。
 とりあえず、嫌がらせはしているようだ。
 刃牙はこの試合で、なにを得てなにを失うのだろう。
 あとで花山たちに報告できるような試合内容だと良いんだけど。

追記 (17/11/1)
 刃牙vs武蔵が本当に開始(はじ)まりそうだ。
 と、思わせて刃牙のイメージが激変している。
 御馳走が無くなってしまった。
 こんな相手じゃ武蔵がヤる気を無くしそうで心配だ。
 刃牙vs武蔵は本当に開始(はじ)まるのだろうか?

「貴様が食ったのか」「刃牙っっ」

 と武蔵が言っているので、刃牙のイメージが御馳走から食べ終わった皿になったのは、刃牙に変化があったと考えるのが妥当っぽい。
 その一方で掲示板では、武蔵の側に原因があるという意見がありました。
 大量殺人を犯した武蔵には未来がないので、御馳走が見えなくなった、と。
 たしかに御馳走のイメージは武蔵の主観だ。
 武蔵の内面が変われば、イメージも変わるだろう。

 電車が駅から発車するとき、自分ではなくホームが動いて見えるような現象だ。
 本当に動いているのは外の風景じゃなくて、電車ですよ。
 刃牙という御馳走が無くなったように見えるけど、無くしたのは武蔵自身ですよって事だ。

 宮本武蔵の知名度は生前よりも遥かに上がっている。
 死後に歌舞伎になったり、小説になったり、漫画になったりで知名度がバツグンに上がった。
 さらに、警察官を斬殺することで英雄にもなった。
 なんで英雄になるのかという理屈がワカらんが。

 172話で、武蔵は徳川さんに出世したと認められている。
 つまり武蔵はもう出世したので御馳走が不要になったのかも。
 刃牙を倒さなくても充分に英雄になっているのだ。
 観客も武蔵を受け入れたのか満員御礼だ。

 そう、今回は満員なのだ。
 前回の武蔵vsピクルのち本部は 観客席がガラガラだった。
 観客も宮本武蔵を認めて、人を斬殺する様を見たいと渇望しているのかも。

 それともチャンピオンである刃牙の人気で満員なのか?
 くさってもチャンピオンだ。
 刃牙の活躍をみんな期待しているのかも。
 もしかしたら、刃牙の首がハネ飛ばされるシーンを期待していたりして。

週刊少年チャンピオン2017年48号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年48号


2017年11月2日(49号)
第4部 第180話「待望」 (1159回)

 ついに最強の18歳・範馬刃牙と最強の剣豪・宮本武蔵が相対したッ!
 だが、武蔵が感じとった刃牙のイメージが「大量の御馳走」から「食べ終わった御馳走」に変わってしまう。
 武蔵は「貴様が食ったのか」「刃牙っっ」と言っているので、刃牙が原因のようだが……
 主人公の魅力が激減したとしたら、ちょっと問題デカいぞ。
 という前回を受けて、今回で疑問が解消されるのかッ!?

 時間は選手入場前にさかのぼる。
 って、もどるのかよッ!?
 それ必要かッ!?
 テレビ番組でCMのあと衝撃の展開がッ! とやられるたびに怒る人なら倍はブチ切れる。
 しかも、CM後にCM前のリプレイ映像ながすようなもんだし。
 通常の3倍はブチ切れて赤くなるぞッ!

 仕方がないので会場にいる人をチェックしよう。
 まずは愚地独歩、愚地克巳の神心会空手の親子だ。
 試合前に刃牙が会いに行った達人・渋川剛気もいる。
 独歩と渋川さんは武蔵とも戦っているので、より思いいれも大きかろう。

 おなじく刃牙が会いに行った鎬昂昇と兄・紅葉がならんで座っている。
 刃牙界のほこるロン毛男子兄弟である二人だ
 最近はそろって髪を後ろで束ねている。
 なんか心境の変化があったんですかね。

 寂海王は静かな眼差しで会場を見ている。
 スキがあればいつでもスカウトする気だろうな。
 郭海皇はいつも通りサングラスだ。
 口元がへの字になっているので、厳しい表情といえる。

 本部にボコられて株が大暴落したジャック・ハンマーだ。
 ジャックは今後、どうなるんだろう。
 ハッキリ言って人の心配をしている場合じゃない。

 柴千春が腕を組んで難しい顔をしている。
 チームの仲間は居ない。
 今日は一人できているようだ。

 そして、スペシャルゲスト的に筋肉大魔神のオリバがいたッ!
 いつ来日したんだ!?
 オリバも武蔵の復活を感じて筋トレしていたみたいだが、ついに日本へやってきた。

 武蔵戦で負傷した本部以蔵は車イスで会場入りする。
 車イスを押しているのは本部の弟子のガイアだ。
 本部は会場が禁煙なのがチョットつらいらしい。

「「表情(かお)」も「気」も「思い」も」
「この距離なら十分だ」


 本部の実力なら最上階からでも見てとれる!
 いろいろ言い訳されたけど、宮本武蔵に勝った人間は歴史上・本部以蔵ただ ひとりだ。
 五輪書で一度も負けたことが無いと書いているし。
 武蔵に唯一勝った男である本部の発言には いちおう実績と重みがある。……はずだ。

 刃牙の価値が激減した理由を本部は「表情(かお)」「気」「思い」から読み解けるのだろうか?
 それとも、イメージの変化は武蔵の内面に由来するものだと感じとるかも。
 とにかく久しぶりに解説王・本部以蔵の解説が聞けそうだ。
 本部の予想は当たらないと定評があるので、この距離だと届かないかもしれないが。

(なんでだ……?)
(大将の仇なのに…)
(憎悪(にく)む気になれねェ…………)


 柴千春は悩む。
 武蔵は花山薫に瀕死の重傷を負わせた。
 おそらく左目は失明しただろう。(19巻 169話

 しかし、柴千春は武蔵を恨めない。
 武蔵は武器を使っていたとは言え、尋常なタイマン勝負だった。
 タイマンはればダチ! の精神なのかも。
 でも、武器つかっているのはタイマンじゃ反則だろうけど。

 多数の警察官を斬殺したことで武蔵は出世したと徳川さんは言う。(172話)
 栄光をつかんで英雄となり人気も出たはずだ。
 観客も満員になっているし、武蔵の試合をみなが期待している。
 千春も武蔵の栄光オーラに魅せられていたりして。

 みんなの期待をうけつつ、宮本武蔵が入場する。
 その圧倒的な迫力に百戦錬磨のオリバですら汗ダラダラだ。

「噂に誘われ日本まで来たが」
「噂通りの噂以上」


 刑務所に住んでいるオリバは数多くの犯罪者を見ている。
 地上最強の生物・範馬勇次郎とも親しい。
 強く、恐ろしい人間にはなれているハズのオリバが汗ダラになる。
 宮本武蔵の危険性は範馬勇次郎よりも上なのか?

 悪魔的ともいわれる宮本武蔵のオーラは健在のようだ。
 まさに、「噂通りの噂以上」である。
 もはや言語的に表現しづらい矛盾をふくんだレベルだ。
 それとも日本語訳の問題か?

 期待通りの期待以上である武蔵の登場につづき、刃牙の気配が近づく。
 少年王者・範馬刃牙の足音に観客たちのボルテージも高まる。
 青竜の方角から範馬刃牙の登場だッ!

 だが、武蔵が刃牙に感じるイメージが「大量の御馳走」から「食べ終わった御馳走」になってしまった。
 これはどういうことか?
 次回につづく。


 うォおいッッッ!
 話が進まないどころか、武蔵のセリフ分後退しとるッ!
 前回と今回の掲載順番を間違えたのか?
 『弱虫ペダル』の渡辺航先生が『電車男』の掲載順番を間違えられて次回分の原稿を先に掲載されちゃったみたいにッ!
 世の中、信じられないような事も起きるという一例ですね。

 けっきょく今回の目玉は観客席の人物紹介ですね。
 刃牙の試合だから豪華メンバーが見学にきている。
 これで柴千春の隣に木崎が座っていたらカンペキだったなー

 花山戦の時も序盤の話が一向に進まなかった。(18巻 159話
 それでも、あの時は一応1秒分ぐらいは話が進んでいた。
 だが、今回はセリフ2つ分戻ってしまう。
 このまま行くと、次回は刃牙が姿を見せるところまで戻ってしまうんじゃないかと心配だ。
 せっかく試合をする気になったが、やっぱり戦わないのだろうか。

 最近の刃牙は歩くだけで強くなれる自動修行を身につけた。(173話
 危険に近づけない護身完成と逆の能力である。
 かってに危険を妄想して、妄想の攻撃を回避することで身体が鍛えられるのだ。

 でも、妄想攻撃を強く設定しすぎてダメージが蓄積しちゃったのかも。
 体力測定で妄想負荷を上げすぎて自滅したりと、刃牙は昔からリアルシャドーをやりすぎる男だった。
 外見は調子が良さそうだけど、中身はボロボロなのか?

追記 (17/11/8)
 まさか話が1mmも進まんとは思わなかったぜ。
 刃牙vs武蔵は、『刃牙道』がはじまったときからの既定路線でいつか至る道だ。
 そこにたどり着いたのに、なぜ進まん。

 武蔵vs花山の時も序盤は何度も時間を巻き戻していた。
 アレは無くても困らないイレギュラーのような戦いだったし、予想外に始まったからノープランだったのかも。
 そこ行くと、今度の試合がノープランなわけ無いハズなんだけど。
 刃牙vs武蔵も展開をまったく考えずノープランで見切り発車したと思われても仕方がない状況だ。

 刃牙vs武蔵が展開を考えずの見切り発車だとしたら、今まで何を考えていたんだ。と言われそうだけど
 実際のところ、たぶん細かいことは考えていないんだろうな。
 作者にすら予想不可能な展開か。

 最初から計画して居たのなら、もうとっくに刃牙vs武蔵が始まっていただろう。
 正直、ガイア・警官・花山とかは、とくに無くても困らない戦いだったし。
 本部戦の直後に刃牙vs武蔵をはじめても問題なかったはず。

 せっかくトランプ大統領が来日したンだし、刃牙道も話の流れを無視して、接待ゴルフ編を始めてもいいぞ。
 勇次郎がローキックでゴルフボールを500ヤード飛ばす感じで。

 大統領とのゴルフに参加していた竹山プロはのちにこう語った。
「私もゴルフのトッププロのスイングは何度も見ています。
 400ヤード超を飛ばす彼らのスイングはインパクトの音からして違います。
 あの場に突如現れた黒ずくめで季節感ムシの半ソデ男が出した音、あれほどの音は今まで聞いたことがありません。
 しかもゴルフクラブではなく、足で蹴った音なんですよ!」

 たぶん飛んで行ったボールは林に飛びこんで、潜んでいた暗殺者に当たり大統領の命を救ったりする。
 で、ゴルフの後は恒例のバーで酒盛りですよ。
 現大統領はあまり酒をたしなまないらしいので、わりと迷惑な接待だ。
 最近の勇次郎は暴力衝動がすっかり収まっているので、わりと良い人になれそう。
 あとは、ちゃんとチン●をしまっておいてくれれば良し。

追記2 (17/11/15)
 先週は刃牙道が休載だった。
 今週は無事に乗っていると良いのだが。

 もし、刃牙vs武蔵が始まらない場合は、唐突に烈ボクシング編を回想するとかどうだろう。
 ボクシングするボルトってネタはけっこう気になっています。
 ボルトの初登場時に書いたけど、刃牙世界にはスピードファイターがいない。
 いちおう刃牙は軽量級だからスピードがあるという立ち位置にいる。
 鎬紅葉が互角に動いて、刃牙の立場が残念になったけど。

 と言うことで、いままで出ていないタイプの戦士も居るんだし、新キャラも出してほしい。
 オッサン世代が充実しているから、息子が出てきてもおかしくないし。
 渋川剛気や本部以蔵って、息子が居るんだろうか?

 最近『生き残る判断 生き残れない行動』と言う本を読んだ。
 911アメリカ同時多発テロで崩壊する世界貿易センタービルにいた人たちはパニックを起こさず静かにしていたらしい。
 テロに限らず火事・飛行機事故・ライオンに襲われるなどの予想外の状況になると人間はパニックを起こさず、逆に行動が麻痺するそうだ。

 しかも、人間に限らず動物や鳥も押さえつけられたりすると麻痺するらしい。
 地球の動物にはなんか変な呪いでもかかっているんだろうか。
 こういう反応があるのは生存に有利なところがあるからだろうと考察されているんだけど、いまいちスッキリしない。
 どっちにしても面白い本だったので、そのうち感想を書くつもりです。
 前にコメントで教えてもらった『ビッグデータ・ベースボール』感想を先に書く予定ですが。

 人間が突発事態に麻痺してしまうのは、グラップラー刃牙幼年編で勇次郎登場に遭遇した人たちが経験している。
 武蔵に大人しく斬られていった警官たちの反応も同じく麻痺なのかも。
 でも、警官や軍人は予想外の状況でも行動してほしいな。
 実際、元軍人の人は911テロでもそこそこ動けて周囲に避難をうながしたりしたらしい。

 刃牙vs武蔵の戦いは、どんな展開になるのだろう。
 予想外すぎて麻痺しちゃったりして。
 ちなみに失禁も麻痺に似た身体反応で、人間が危機を感じるとエネルギーを手足に集中するので、尿を押さえる筋肉が緩むかららしい。
 現場に出動した消防士はけっこう失禁しているとか。
 出るのは仕方がないとして、刃牙は試合前にトイレに行ったほうが良いぞ。

週刊少年チャンピオン2017年49号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年49号


2017年11月9日(50号)
刃牙道は休載です



 今週は『刃牙道』が緊急休載だッ!
 こういうお詫びの出る休載って今までに無かったような……。
 つまり、ものすごくヤバい感じがする。
 前回が前回だっただけに、話が思いつかなかったから原稿おとしちゃったんだろうか。

 展開が遅いの、巻き戻しするなのと文句を言っていますが、それは板垣先生ならムリヤリ軟着陸してくれるだろうという信頼があってのことだった。
 なかにはアライJr.みたいに着地に失敗して足をくじいたりするけれど、とりあえず休まないという安心感がある。
 だけど、休載ってのはチョット心配だ。
 バキ外伝 疵面みたいに年単位で休載されたら、ものすごくつらい。

 タイミング的にトランプ大統領の来日とかぶっているんですが、まさか刃牙道を読んだトランプ氏に呼びだされていたりして。
 板垣先生、ちょっと大統領をいじりすぎたかも。

 板垣先生が先の展開が思いつかず困ったというエピソードで語られるのは花田純一だ。
 刃牙に挑む最強のチャレンジャーとして花田は登場する。
 プロレスラーとして鍛えられた肉体は、圧倒的なパワーを見せた。
 さらに本部以蔵の弟子として、戦闘の天才だと持ちあげられる。

 格闘作品において、総合格闘技がメジャーになる前は、空手とプロレスに挑むのは基本中の基本だ。
 『餓狼伝』も最初は実戦の空手家・丹波文七が真剣でも強いプロレスに挑むという構図になっている。
 というワケで、空手と戦ったあとのプロレスラーとして花田は王道のチャレンジャーだった。

 だが、板垣先生は花田に数話分戦わせるだけの魅力が無いと悩む。
 で、花田を退場させて、とっておきのネタであったマウント斗羽を出すことにした。
 もしかして、武蔵も同じような状況になっていたりして。

 刃牙が地面に刺している武蔵の二刀をつかんで観客席に投げ込んで、武蔵を丸腰にしちゃう。
 そして、金的蹴りで武蔵にトドメをさす!
 武蔵を倒したと思ったら、新たな敵が……
 って事になったりして。

 新たな敵は、鎬紅葉に改造された戦士か!?
 それとも未知なる刃牙の異母兄弟たちか!?
 とりあえず、無事に連載再開されることを祈っています。

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