今週の範馬刃牙 SON OF OGRE 291話〜300話

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2012年3月8日(15号)
第3部 第291話 力の形状(かたち) (947回)

 地上最強の生物・範馬勇次郎と、最強の高校生・範馬刃牙の親子喧嘩も最終局面に近づいてきた! ……かも?
 勇次郎は戦中時代最強だった範馬勇一郎の必殺技"ドレス"を我が子に使用する。
 刃牙は米兵を恐怖させた"ドレス"を喰らっても生きのこれるのか!?

 "ドレス"の正体は人間ヌンチャクだ。
 人間をヌンチャクのように振りまわす。
 こんな技なら最初から人間ヌンチャクと呼べばよかったのに。(名づけたの米兵だからヌンチャク知らないんだろうけど)
 本質を覆い隠すところが、まさにドレスだ

 ヌンチャクがわりに高速でブンまわされた刃牙は、高加速のダメージですでに失神寸前になっている。
 だが、範馬勇次郎はこんなモンで済ます男じゃない。
 ヌンチャクとは打撃武器だ。叩きつけてナンボのモンじゃい。
 人間ヌンチャクとなった刃牙は大型ワゴン車に叩きつけられるのだった。

 つまり叩きつけるのが本命であり、目的だ。
 最初のヌンチャクさばきのパフォーマンスは、あまり意味がなかったってことですか?
 叩きつける前に、もてあそんでいるのかも。
 範馬一族は脅威の肉体を見せびらかすのが好きなんだろうな。

「ゴシャン」

「あの親子のほうからだ」
「決着………」
「ついちまったんじゃ……」

「戻るぞッ」
「いくべッッ」


 人間ヌンチャクの勢いに恐れをなして逃げ出した観客たちだった。
 しかし、決着が近いと感じたら走ってもどる。
 もどるのかよ!?
 台風が来たとき川のようすを見に行くのと、おなじレベルの危険な行為だぞ。

 つうか、離れすぎだろ、お前ら。どんだけ怖かったんだか。
 ウワサの最強親子がケンカすると聞いて集まった熱心な人たちなのに、遠くから見守らず、後ろも振り返らず逃げた。
 見ているだけの人たちは、自分の身に危険が及ぶと怖くなるのかもしれない。
 それでも闘争の音が聞こえると現場に戻りたくなる野次馬根性はスゴいな。

『父に叩かれし車輌(くるま)――――』
『半回転す』

『使用せし凶器の名は』
『我が子………』


 範馬勇次郎は武器をもたずに戦場を渡りあるいた男だ。
 素手の勇次郎は、己の肉体を武器と化して戦う。
 そして、ついに息子まで武器化しちゃいました。
 息子を武器化と書くと、イチモツを武器化したと誤解されそうだけど、違うぞ。

 観客は音しか聞こえない距離まで逃げている。
 そこから戻ったってコトは、それなりの時間が必要だったハズだ。
 勇次郎は観客がもどるまで待っていたコトになる
 意外とパフォーマンス好きですね。
 それとも、我が子が人間ヌンチャクという芸を披露しているの見てもらいたかったのかも。
 最初の一撃は範馬親子劇場の開始をつげるドラへの一発みたいなものだったのだろう。

 勇次郎は観客がもどるのを静かに待つ。
 刃牙は地面にたれている。
 開演前にスタンバイしている役者のようだ。
 刃牙も空気をさっしているのかピクリとも動かず、ヌンチャクという静物になっている。
 まさに親子の競演だ。

「息子で!?」
「鬼……」
「あり得ない…」
「ワゴン車の向きが変わるほど………」
「我が子で叩くって………」
「非道(ひど)いッ」


 戻ってきた観客たちが眼にしたのは、刃牙を片手にたたずむ勇次郎だった。
 ワゴン車が半回転した。人間ヌンチャクの威力は恐ろしい。
 というか、我が子を車に叩きつけている。まさに、鬼ッ!
 こうして勇次郎の鬼<オーガ>伝説が強化されるのだろう。

 勇次郎が刃牙を振りまわしていないのは、観客がまた逃げることを恐れているのかも。
 観客がふたたび興味を持ち、人間ヌンチャクの恐怖より好奇心のほうが強くなるのをまっているのだろう。
 お客さんは逃がしまへんで〜という商売人みたいな駆け引きだ。

 でも、勇次郎は観客がいるのを見て帰ろうとしていた。(32巻 262話
 あまり注目されたくないのかも。
 なのに観客を引き止めるような行動をしている。
 これは目立つのが大好きな刃牙のためにやっているコトかも。
 刃牙を奮い立たせるため自分が悪役(ヒール)になり、観客を刃牙の味方にしているのだ!
 ……もしかしたら。

 お客さんが戻ってきたところで、ふたたび人間ヌンチャクだ!
 まわす! ひねる! そして、叩きつけた!
 ワゴン車が跳ねる。ものすごい攻撃だ。
 もちろん刃牙で殴っている。こんな扱いされたらゾウだって死ぬ。刃牙はどうなる!?

『皆の衆……』
『嘗めてはいけない』
『我が子を……』
『この子を』
『範馬刃牙を嘗めてはいけない』
『範馬刃牙という"力"の形状(かたち)を』

「美しい(ビューティフル)

「うらやましいや…」

『なんという信頼関係だ……』


 刃牙は壊れないという圧倒的な信頼感でワゴン車に叩きつけていた!
 車にぶつかっても壊れない鉄壁の信頼だ。
 勇次郎は刃牙を倒すために叩いているワケじゃない。
 刃牙という名刀を鍛えるために叩いているのだ。

 オリバや独歩は、範馬親子の関係がわかっている。
 独歩も克巳を信頼して超本気の拳を撃ちこんでみたかったんだろうか?
 格闘士の価値観ってヤツは一般人には理解できないのかもしれない。

 刃牙を叩きつけながらも、勇次郎は刃牙を信じている。
 その信頼に応えることができるのか?
 刃牙の脳は鬼の形になっている鬼脳だ。(23巻 184話
 その鬼脳が反応した!
 ここから刃牙の反撃が始まるのか!?
 次回につづく。


 ちょっと予想はしていたんですが、本当に鬼脳がくるとは思わなかった。
 刃牙世界の優位性は脳より肉だ。
 逆転が脳からはじまるってのはvs夜叉猿戦ぐらいだと思っていたよ。

 そして、勇次郎が刃牙をココまで信頼していたとはッ!
 この戦いは、どっちが強いかを競うものじゃなくなっている。
 刃牙が覚醒するのか、刃牙の覚醒を勇次郎があきらめるか、の闘いだ。
 勇次郎は刃牙が覚醒すると信じて叩きつづける。
 どこまで刃牙を信じ続けるのだろう。

 この条件だと勇次郎があきらめるまで戦いが終わらない。
 終わりのない長い戦いになりそうだ。
 こりゃ、二日目にも突入しちゃうかも。

 範馬勇一郎は刃牙が勝つと予言した。(285話
 この勇一郎が勇次郎の生みだしたリアルシャドーだとしたら、やはり勇次郎は無意識で刃牙に負けたいと思っているコトになる。
 刃牙は、この期待にどう応えるのか?
 なんか脳を使ったパワーアップですよね。

 「親父、ちょっと掛け算の九九で7の段いってみて!」
 刃牙が叫ぶ。思わず動きが止まってしまった勇次郎に刃牙が反撃する。……とか?
 むしろ、刃牙の場合だと難しい問題を出そうと考えている間、ずっとスキだらけになってしまいそうだ。

追記 (12/3/14)
 刃牙の鬼脳がなんか ヤりそうだ!
 さて、ナニをやらかすんだろう。
 もっとも、刃牙の覚醒もすべて勇次郎の思惑どおりなんだろうけど。

 鬼脳が本格始動になったら刃牙はどう変わるのだろう。
 とりあえず、性格が悪くなりそうだ。
 脳科学者とスーパードクターがそろって悪魔のような奴と言っているンだから、悪魔のような正確にちがいない。(23巻 184話
 冗談だけど、冗談ですまされないのだ。

 で、刃牙の性格が悪くなると、どうなるか?
 勇次郎の髪をつかんで人間ヌンチャクから脱出するかもしれない。
 または耳をつかむとか。
 どっちにしても、ブチッといくところを掴みそうだ。

 さすがの勇次郎も耳や髪をヤられたらダメージが大きい。
 むしろ耳や髪みたいなところじゃないとダメージを与えられないのかも。
 主人公とは思えないような残虐ファイトで勇次郎を泣かす! ……のはムリかな。

 とにかく、刃牙は自分の限界を自分で外すような戦いをするかも。
 体力的に勇次郎とは圧倒的な差があるかもしれない。
 だが勇一郎が言うように、勇次郎は刃牙を倒しきれていない可能性がある。
 勇次郎は刃牙の鞭打を喰らって死ぬほどムリしてガマンしていたし、意外と体力の差が少ないのかも。

 あとは気持ちの問題だ。
 刃牙は勇次郎を尊敬するあまり、勇次郎に勝てないと思っていそうだ。
 いや、思い込んでいるのだろう。
 勇次郎に本気で勝つ。そう気持ちを切り替えれば勝てるかもしれない。
 勇次郎にKOされたあと、夢の中で勇次郎を圧倒したというオチかもしれないけど。


2012年3月15日(16号)
第3部 第292話 信頼の礎 (948回)

 刃牙が人間ヌンチャクとしてワゴン車に叩きつけられている!
 これはピンチだ!
 高所から落下した人間が助かるには、車の上に落ちることだといわれている。(31巻 251話
 地面に叩きつけないのが勇次郎の優しさだ。

 刃牙が死なないようにダメージが最小となるワゴン車へぶつける!
 このままだと、刃牙より先にワゴン車が破壊(こわ)れるぞ。
 まさに人間ヌンチャクだ。
 刃牙が武器となって車を破壊している。

「親子か………? ホントに…」
「もう……」
「これ……」
「喧嘩じゃない」
「公開殺人だ」


 観客たちは人間ヌンチャクを見て、刃牙が殺されると思っているようだ。
 ワゴン車の破壊ぐあいから刃牙のダメージを推測して死亡レベルと判断しているのだろう。
 でも、拳で瓦を砕いたら同じように拳が砕けているワケじゃない。
 むしろ瓦を砕けなかったときのほうが拳は痛いものだ。
 観客たちは、見た目の迫力にダマされている。

 独歩は目を見開いているが、汗を流していない。
 このていどで刃牙は死なないと思っているのだろうか?
 勇次郎は刃牙を信頼しているから、これほど激しく叩きつけられるのだ。
 信頼しあう親子だからそこの、大喧嘩である。
 知力の高いオリバと、野生のカンをもつピクルの発汗具合も確認したい。

 ヌンチャクになっている刃牙は本当のところ、どれぐらいのダメージを受けているのだろう。
 叩きつけられる前から意識はモウロウとしていた。(290話
 この時よりも悪くなることはあっても、良くなるワケがない。
 それでもマゾの刃牙は痛みを楽しんでいるのだろうか?

(間違いない)
(持ってる…)
(俺は……)
(与えられている…)
こいつらを相手に……)
(俺は)
(対応している)
(護身(まも)りきっている)


 ちゃんと意識がある。
 オマケに、ほとんどダメージ無し!
 どんだけ頑丈なんだよ。
 この無限の頑丈さ(タフネス)が範馬一族の証ですか。

 刃牙は常識を超えた耐久力をもっている。
 これを親から与えられたと言うのだろうか。
 ジャック兄さんとは、ちがうッッ! と思っているかどうかワカりませんけど。
 たしかにガンダムやマジンガーZに負けない防御力を持っていそうだ。

 と、思っていたらチョットちがった。
 刃牙はワゴン車にぶつかる瞬間に防御していたのだ。
 勢いをそらし、逃がし、とがった部分をよける。
 時にはワゴン車を破壊して運動エネルギーを消費させた。
 ヌンチャクのように振り回されながら高速で受身をとっていたのだ。

 こんなコトができるのなら、勇次郎の打撃も防御できるかもしれない。
 ビルの20階から落ちても普通に受身とれそう。
 刃牙がなんか護身開眼しちゃった!

 ところで、刃牙はいつ意識を取りもどしたのだろう?
 最初にワゴン車へ叩きつけられた時だろうか。
 あの衝撃と痛みが刃牙のマゾ心に働きかけて気つけになったのかも。
 ドレス状態でふりまわされていた時よりも、叩きつけられるほうがスピードが遅く対応しやすかったのかもしれない。
 だとしたら、勇次郎の判断ミスだ。
 いや、勇次郎は刃牙の復活を願っているっぽいし、これも狙いどおりか。

(こんな目にあいながら)
(俺は回復しつつある)


 そして、刃牙が華麗に着地だ。
 まだ勇次郎に手をつかまれているが、足から着地している。
 合気系の技術で勇次郎の力を無効化しているのだろうか?
 もし、そうならドレスで振り回す力を打ち消して 停止させたコトになる。
 高速状態で受身ができるようになった刃牙なら、こんな芸当もできるのかも。

 そして、超回復ですよ。
 防御しているとはいえ攻撃を受けていた。
 だけど回復している。
 恐るべき肉体をもつ男だ。
 やっぱり刃牙は持っている。与えられている! 主役の特権か!?

 マゾの特性でダメージを快感に変えていたら、ダメージも気にならなくなったのだろうか?
 才能が開花したことによる高揚感で身体も回復したのかも。
 こりゃ、レベルアップで体力全快ってヤツだな。

 回復し、立ちあがった刃牙を見て勇次郎も満足そうだ。
 これも勇次郎が望む展開である。
 防御は上手くなった。
 あとは攻撃なんだけど……
 刃牙は勇次郎にダメージを与えることができるのか?

(あの日々があったからだ)

 ここで刃牙はいきなり回想する。
 まだ小学生ぐらいの刃牙は勇次郎に特訓を受けていた。
 崖から落下する特訓だ。

 いきなりハードすぎる内容だぞ。
 というか、幼年編で刃牙がやっていた特訓と同じだG刃牙11巻 98話)
 刃牙はすでに崖から落ちて死に際の集中力を身につける特訓をしていたってコトなのか?

「持って生まれたのか」
「或いは置いて来ちまったか」
『五体に流れる赤き液体』
『それが如何なるものなのか…』

「見つけてこい」


 刃牙は勇次郎のデコピンにハジかれ刃牙は崖からおちていく。
 うわっ、容赦ないな。そして刃牙の歴史に矛盾が生じちゃう。
 勇次郎はこうやって息子が濃い血を引いているかどうかの選別をしていたのだろうか。
 谷の底に、息子の死体がいくつもあったりして。

 幼年時の刃牙は死に際の集中力を発揮して、崖の落下を生きのびる。
 この経験が怖かったから、刃牙は自主的に崖落下を夜叉猿との対決前までやらなかったのだろうか?
 というか、恐怖のあまり忘れていたのかも。
 で、自主的に落ちてから「あ、これ前にもやったことある」と思い出したのかもしれない。
 そう解釈すれば歴史に矛盾は生じないよな。

 とにかく刃牙は死に際の集中力を身につけている。
 そして、死地に追いこまれれば追いこまれるほど集中力が増すのだろう。
 死にかけるとパワーアップするサイヤ人なみの超便利な特性だ
 たぶん、これは範馬の特性なのだろう。
 だから勇次郎は刃牙を追いこんできたのだ。

「おいおい」
「いつまで仲良く手を繋いでいる」
「散歩にでも出掛けるか…………?」

「いいや」
「お礼と言っちゃなんだけど」
「親父にプレゼントを」

「チャラ」


 刃牙が立った時、手の位置がずれて握手をしているような形になった。
 そして、刃牙は手の中に ナニか を握りこんでいるようだ
 これが刃牙のプレゼントだと?
 なにか逆転の秘策なのだろうか?

 完全復活した刃牙が勇次郎と並んで立っている。
 両者が互角に並び立つという象徴的な図だ。
 ここから刃牙の反撃が始まるのだろうか?

 反撃の第一弾は謎のプレゼントだ。
 刃牙は、いったいナニを持っている!?
 次回につづく。


 刃牙はナニを握っているのか?
 叩きつけられている最中でも精密に動き、車の部品を分解して奪いとっていたとか普通のオチかもしれない。
 サムワン海王の睾丸でもこっそりモギ取っていたら、衝撃的なんだけど。
 ゲゲェー! ワゴン車の中にサムワン海王がいたのかッッ!?

 それと、刃牙が護身完成した。
 ディフェンス技術において作中トップになったかもしれない。
 なにしろ範馬勇一郎の必殺技"ドレス"を喰らって、回復しちゃうんだもん。
 もう刃牙を倒す技もパワーも存在しないんじゃないだろうか?

 で、刃牙は大昔から死に際の集中力を学んでいたらしい。
 崖から落とされても範馬の血は目覚めなかったのか。
 そりゃ勇次郎も熱心に教育をするワケだ。

 ジャックはピクルと戦っても覚醒せず、戦士として終わってしまった。
 ただ死にそうになるだけじゃダメっぽいのが難しい。
 勇次郎は勇一郎から死ぬほど怖い目に合わされて覚醒したのだろうか?
 そして、それが勇一郎の死につながっていたりして。

 死に際の集中力ですが、ネットにこんな記事がありました。
脳が加速するとき:「恐怖の時」はなぜ遅い? ? WIRED.jp Archives
「落下するときは、実際にはスローモーションで物事を見ているのではないことがわかった。スローモーションカメラのようなことが起こっているのではないのだ」とDavidは語る。
 落下中のような恐怖体験のときは時間を通常より長く感じる。
 だが、高速で表示される文字は認識できないので、本当にスローモーションのように見ていないのだ。

 これは『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』の脳科学で説明すると、理にかなった現象だ。
 情報を処理しているのは無意識部分であり、意識は処理の終わったデータをダイジェストで見ているにすぎない。
 意識が長く感じるのは多めにダイジェストを見ているだけだ。情報処理はいつも通りで、良くも悪くもなっていない。

 ただ、これは普通の人の場合だ。
 刃牙は鬼脳に覚醒している。
 もしかしたら脳の情報処理が数倍になっているのかもしれない。
 このへんは、もう脳解剖してもらって調べるしかないだろうけど。
 きっと、現場近くには紅葉と藻木さんが待機していて、死亡確認と同時に死体解剖しようと待ちかまえているにちがいない!

追記 (12/3/21)
 刃牙は勇次郎にナニを渡したのか?
 掲示板とblogに様々な予想をいただきました。


> 刃牙は偶然手にした武器を使うのか・・・それよりトーナメントまだかな?


> まさかヌンチャク返し?ww


> 手の中で「チャラ」といえば、やっぱり小銭。
>
> パターン1:親父におごってもらったそのお返し
> (⇒こんだけで我慢してくれみたいな意味、勇次郎に我慢をお願いするという一種の挑発)
>
> パターン2:小銭を使って力やセンスを競い合う
> (⇒俺は小銭をぐにゃりできるよ、2枚でこんな器用なまねできるよ、それで親父はどうなの?みたいな流れ)
>
> 大穴:小銭2〜数枚を手のひら、指で操る、指の周りを高速で8の字とかに公転させる、そうドレスならぬ手袋
> (⇒親父のドレスのお礼に俺の手袋、俺のほうがすごくね?みたいなノリ)


> 「チャラ」か…小銭渡して「これで養育費チャラね(はぁと」だったら見直す
> パパは頭からちゃぶ台のように引き裂いていい
> もしくは小銭渡して「いい歳コイてニートのパパに仕送り(はぁと」だったら(略
> 無難なのは最近大活躍してる車、その部品かな
> 「こんな大技食らいつつも武器になるモン取れる余裕あるぜ〜(はぁ以下略


> 車のキーに1000点


> 刃牙が勇次郎に手渡したのは、きっと50円玉だと思うのです。
> これは衝撃的な実話なのですけれど、うちの父親って何度、車上荒らしに遭っても懲りずに小銭を車の中に放置してるんですね。
> ぜんぜん衝撃的でなくて済みません。
> で、ボコボコにされた車の持ち主も日常的に車に小銭置いていたと思うのです。
> で、刃牙が何で勇次郎に50円玉を渡したかというのは、遠い昔に遡って思い出して下さいッッッ!
> 『ガチンコラーメン道』ってあったじゃないですか。
> あの番組、名シーン、名台詞以上にツッコミどころ満載だったのですけれど
> 鬼講師・佐野実さんが塾生の作ったラーメンのスープを軽くすすっただけでテーブルに50円置いて・・・
> 「これがおまえのラーメンの値段だ。」とか言うシーンあったじゃないですか。
> 刃牙の本領発揮ですよ!
> 「何かと思えばこの程度の技。オヤジッッッ!50円で充分ッッッ!!」
> って、またやらんでもいいのに勇次郎を挑発するという流れに・・・
> ならないですよね。 きっと。


 細部に違いはありますが、車の部品説と、小銭説が多いみたいですね。
 私も部品説を書いていますが、車にぶつけられていたんだから、そこから部品を取るのは自然な流れだ。
 パクるのは刃牙の得意技だし。

 小銭説はけっこう面白いですね。
 これでカンベンして、と言いながら257円ぐらいをわたす。
 チャンピオンは税込みで270円だッ! 257円じゃ、消費税分たらぬッ! と勇次郎も大激怒マチガイなし。

 脳への負荷が逆に刃牙を覚醒させちゃったようだ。
 鬼脳によってパワーアップしたけど、副作用で性格がますます悪くなっているにちがいない。
 きっと、あの「チャラ」は嫌がらせだ。

 昔、スペックが刃牙に切断された手を握らせたことがあった。
 アレは刃牙の愛する人の手だとウソをついて精神的なショックを与えるのが目的だったようだ。
 でも、刃牙のことだから「梢江ちゃんの手って、こんなゴツくて毛深かったのか?」と違う方向にショックを受けていたのだろう。

 今回も同じパタンーで刃牙が勇次郎に握らせたのは愛する人の一部じゃなかろうか?
「そう、キャプテン・ストライダムの歯だよッ!」(悪人面)
 などと言いならが、近くにいた野多氏から拝借していたりして。


2012年3月22日(17号)
第3部 第293話 父への贈り物(プレゼント) (949回)

 刃牙は人間ヌンチャクとして振りまわされながら、ナニかをつかんでいた!
 希望とかヒントとかの抽象的なモノでなく、具体的な物体をだ。
 刃牙はナニをつかんだのだろうか?

 手の中のモノを刃牙は勇次郎にわたす。
 刃牙の表情が自信マンマンっぽい。
 なんか覚醒しちゃったか?
 鬼脳全開で性格が裏返ったッ!

 勇次郎は渡されたものを手のひらにのせて、凝視する。
 思わず眉間に集中線がはいった。
 汗は出ていないものの、あの鬼<オーガ>が驚愕しているようだ。
 すごく嫌がられるお土産をあげたンだろうか?。

「もらってばっかじゃさ…………」
「悪いから…………」

「えらく出来の悪い」
「人形だが」

「人形ってゆーか…」
「オサムライ………?」


 刃牙はワゴン車に叩きつけられながら、部品を集め人形を作っていた。
 本人いわくオサムライ人形らしい。
 『サムライマン』(AA)が打ち切られてチャンピオンから撤退した芹沢直樹が『バイオハザード〜マルハワデザイア〜』で帰ってきた記念だろうか。

 それとも、鬼退治の意味をこめてサムライをプレゼントしたのかも
 どちらにしても、人間ヌンチャクでブンまわされている時にこんなモノを組みたてていたとはッ!
 高速で動きながら必要な部品を探し、ぶつけられる衝撃の中で組みたてる。
 凸凹道を走っている車の中でプラモデルを組みたてるより難しい。
 臼と杵でモチをついていたら、米粉パンができちゃったぐらいの奇跡だ。

「ホントはも少し」
「カッコよくなるハズだったんだけどね」
「手足がどーも雑で」


 などと刃牙は謙遜しているがスゴい作品だ。
 親子人間ヌンチャク細工ですよ。これはもう無形文化遺産に登録できる。
 残念ながら継承者が生まれないので後世に伝えられなさそうな文化ですけど。

 で、刃牙はカッコよく仕上げようとして長時間たたきつけられていたようだ。
 あー、ちょっと部品が足りない。などと考えながら ぶつけられる。
 心底マゾな性質だな。

「叩きつけながら気付いた」
「くるハズの」
「この掌(て)に伝わるハズの衝撃が」
「僅かずつだが足りない」

「オマエは」
「俺をして叩きつけられていない」


 一流の勇次郎だけに、自分がぶつけた物体の衝撃からダメージを予測している。
 殴ったときの反動から相手のダメージを読むのは、ありがちだ。
 だが自分の持っている物体をぶつけて、その反動を読むってのは繊細な作業っぽい。

 もっとも人間は筋肉や腱にかかる負荷からかなりの情報をえることができる。
 釣りの場合だと『ロッドの手応えでかかっている魚の種類がだいたいわかります』とのことだ。(最新脳科学でわかった五感の驚異
 ならば、勇次郎は刃牙の肉体がなんらかの覚醒をしたことに気がついているだろう。
 刃牙は勇次郎の攻撃をすべてよける事ができるかもしれない。その可能性を感じているハズだ。

「手足がどーもね」
「雑でね…」


 刃牙が、また言った!
 どんだけ雑に作ったんだよ。
 いや、逆か。雑どころか丁寧に作ってあるよと言って欲しいんだな。
 実際に腕に線を巻いたりして、けっこう凝ったつくりになっている。
 手足の部分こそが自信作です。

 だが、勇次郎にはサムライ人形よりも気になることがあった。
 人形をわたすときのセリフだ。
 もらってばかり。
 勇次郎は刃牙にナニをあげたと言うのか?

「その通りだよ父さん」
「俺はもう受け取っている」
『父からの勝利………!』


 刃牙がいきなり蹴ってきた。
 勇次郎はよけるのだが、ちょっと無理した動きになっている。ダサ気味のかっこうだ。
 不意を突かれたからか?
 それとも、刃牙の攻撃が予想外のスピードだったのかも。

 さらに追い討ちをかけるように刃牙の勝利宣言だ。
 勇次郎が怒髪天で戦闘再開となる。
 迎え撃つ刃牙は鬼脳が脈打ち、あきらかに覚醒しちゃってるぞ!
 この性格の悪さは、まちがいなく鬼脳の副作用だな。うん。

 勇次郎が攻撃を仕掛けようと前進の構えを取る。
 上半身を重力で落とし、その力で動くノーモーションのダッシュだろうか。
 刃牙は、そのダッシュを蹴りで迎撃する。
 闇夜のような暗い世界のなかで、目を見開きカウンターの蹴りだ。

 頭の位置が下がった勇次郎の顔に直撃し鼻血がふきでた
 だが、ダメージを感じさせない勇次郎はすぐに振りむく。
 ふたたび闇がおとずれ、刃牙は右拳を勇次郎に叩きこむ。
 勇次郎がブッ飛ぶ。

 刃牙が、勇次郎を圧倒している!?
 これが覚醒した鬼脳のパワーなのか?
 パワーというよりスピードだ。
 勇次郎の行動の先を行っている。

「ねェ」
「会話(はなし)長くね?」
「教育だから」
「あれは教育だからッッ」


 思わず観客もツッコむ、長き親子喧嘩、いや親子教育も終焉が近いのか?(ツッコみ部分は会話についてですが)
 覚醒した刃牙が勇次郎を倒す。
 それとも、勇次郎が父の威厳を防衛するのか。
 範馬刃牙が、クライマックスだ!


 刃牙がなんか覚醒しちゃったっぽい。
 スピード&精密動作性が超スゴイに進化した。
 人形作りなんて明らかに人間業じゃない。
 刃牙はどこまで進化するのだろう。

 そして、刃牙にプレゼントされた人形を勇次郎はポケットにしまった。
 勇次郎の親バカもとどまることを知らない。
 期待どおり、勇次郎は刃牙に敗北をプレゼントされるのだろうか?

 覚醒した今回の刃牙だけど、攻撃の前に場面が暗くなっている。
 これは加速装置的な演出なんだろうか?
 人間の意識が加速した場合、視界は暗くなる。
 自分にとどく光の量が(見かけ上)減るからだ。
 あと、ドップラー現象で赤みがかった色合いになると思われる。

 もっとも、光の速さに比べたら意識の加速なんて誤差範囲なんだろうけど。
 サイボーグ漫画の『銃夢』では脳の処理速度を150倍にしたら、やっぱり周囲が暗くなっていた。(銃夢9巻
 刃牙の鬼脳も常人の百倍ぐらい早い処理ができるのかも。
 そうすれば、やっぱり周囲の明るさは1%ぐらいになるのか?

 勇次郎の筋肉=パワーに刃牙は勝てなかった。
 だが、刃牙はスピードを手に入れたってコトだろうか。
 勇次郎とはちがう、刃牙だけの武器だ。

 マッハ突きをパクったり、ゴキブリダッシュを会得したり、刃牙はスピード系で進化してきた。
 軽量級の刃牙らしいオリジナリティーだ。
 運動エネルギーは、質量×スピードの二乗なので、1.4倍のスピードが出せれば ほぼ二倍の体重と同じ攻撃力になる。
 範馬刃牙は最速にして最強の男となるのか!?

 忘れているかもしれないが、烈の対戦相手ウィルバー・ボルトも最速にして最強のボクサーなんだよな。(29巻 241話
 さすが、刃牙さん。会ったこともないボルトに勝ったも同然ですよ。
 無自覚だけど、遠い異国のボクシング王者に泥をかける性格の悪さは、鬼脳の副作用だろうか。
 たんなる刃牙の本性かもしれないけど。

追記 (12/3/28)
 前回の感想で、ななしよぅさんからコメントをいただきました。
> 細かいツッコミですが、先手で蹴りを撃ったのは勇次郎のほうかと
> 蹴りの軌跡が描かれていますし
> バキが思わせぶりな発言→パパその意味を察知→キレて攻撃
> →それを受けてのバキの「その通りだよ」発言だと思います

 確かに勇次郎の攻撃っぽいですね。
 アレか、動きが速すぎて一般人には判別できないレベルの動きになってきたワケだ。

 そんな勇次郎を刃牙が圧倒しはじめている。
 これは夢オチじゃないかという意見もチラホラ見ます。
 うん、夢オチっぽいよなー。
 親子そろって、レストランから車の上に落ちたあたりから夢だったのかも。
 短期間で観客とか集まりすぎだろ。

 でも、ここで夢オチになると本格的に範馬刃牙という作品が終わらない。
 あと十数年かければ終わるかもしれないが、いくらなんでも、そりゃ無いだろ。
 たぶん、ここで決着がつくハズ。
 たとえ「やっぱ、ムリだったかぁ〜」ってオチだたっとしても。

 もし、範馬勇次郎が敗北したらどうなるんだろう。
 麻酔銃で狙撃された時は、寝て起きたら元気になっていた。
 嫌なことは忘れちゃう人なのかもしれない。

 でも、言い訳もできないほど完膚なきまでに倒されたらどうだろう。
 勇次郎の自我は敗北の事実に耐えられず崩壊してしまうかもしれない。
 そんなふうに考えていた時期がオレにもありました。

 でも、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』を読んだら少し気が変わった。
 勇次郎が最大の執着である強さから解放されたら、悟りを開いちゃうんじゃないだろうか?
 地上最強の(戦闘的な意味で)宗教・範馬教の誕生だ!

 しかし、勇次郎は刃牙相手に手を抜きまくり、油断しまくりだ。
 次は本気だすから! と言い訳できるよな。
 刃牙も、これで勝ったと思うなよ。


2012年3月22日(18号)
第3部 第294話 ある男の憂鬱 (950回)

 ナニかに覚醒した刃牙が逆襲する。
 地上最強の生物といわれる父・範馬勇次郎を打撃した。
 夢オチを心配されるほどの絶好調だ。
 ……ホントウに夢オチじゃないよね。オカン出てこないよね。

 いっぽう、殴られている勇次郎の心境やいかに?
 息子の成長に涙しているのか?
 または、敗北の予感に動揺していたりして。

(退屈で… 退屈で…)
(辟易していたんだ…)
(人生(にちじょう)ってやつに……………)


 えっ、あれっ、勇次郎が心情を語っているッッッ!?
 勇次郎は最強で超然としていて、それゆえに勇次郎の思考は理解できないと思っていた。
 そんな勇次郎が悩める心のうちを打ち明けようとしている。

 私には織田信長の心情が良くわからん。
 だって、それは織田信長が超人的な英雄だからだ。あまりにドラマチックな人生は私の理解を超えている。
 勇次郎も、生きながらにして歴史的偉人で超人的な英雄だろう。
 そんな超人が悩みなど語ったら、普通の人になる。
 これは勇次郎が超人をやめて、普通のパパになる前触れなのだろうか。

 勇次郎は日常に退屈していたのか。
 だから刺激を求めて少しでも危険な行動をとっていたのだろう。
 野生動物にとっちゃ迷惑な話だろうな。
 あと、軍人にとっても。とくに米兵は。

(死刑囚……… 5名……)
(いい風貌(つら)構えの5名だった)
(合言葉は)
(フフ……)
(敗北を知りたい…?)

(ああいうのって理解(わか)るよ…)
(痛いほど実感(わか)る…)


 勇次郎は唐突に死刑囚5人を思いだす。
 敗北を知りたいという傲岸な態度で日本へやってきた最凶の死刑囚たちだ。
 勇次郎から見たら、まだまだなんだろう。
 でも、低いレベルだけど彼らの心情は理解できるようだ。

 死刑囚たちも退屈だから危険なことをして、犯罪者になっちゃったんだろうか。
 そうなると、法を守ったかどうかが勇次郎との差になる。
 でも、勇次郎は法で拘束できないから自由人なんだろうな
 やっぱり戦闘力の差が大きいのだろう。

 ちなみに、勇次郎は柳龍光を倒したことをちゃんと覚えていた。
 勇次郎にとっても意味のある戦いだったってコトだろうか。
 興味をもっていたワリに死刑囚をあまり倒さなかったのは、やっぱりアイツら弱いからなんだろうな。
 気持ちは理解できるけど、ヤツら弱すぎ。
 勇次郎と同じレベルで悩みを共有できる人間はだれもいないのだ。

(いつしか…)
立っていることに気付いたんだ……)
(頂上(いただき)へ……)
(目指すべきものが何一つない場所だ………)
(踏み出せる道がない…………)


 最強ゆえに、倒すべき目標がない。
 父である範馬勇一郎は目標じゃなかったのかとツッコミたいところだ。
 わりと幼いうちに勇一郎すら倒しちゃったのか?
 それとも、勇一郎が死んだか旅に出たのか?
 どちらにしても、勇一郎は勇次郎の目標になることが無かったようだ。

 砂漠や海の真ん中に ひとり立っているような人生だった。
 どっちに進めば良いのか目印さえない。
 強すぎる勇次郎は小学生のころから孤独だっただろう。
 フォークダンスをすれば、女子全員をジャガるような小学生にちがいない
 文句を言いにきた親もジャガり、教師もジャガる。

 もう、こうなると「俺より強い奴に会いにいく」状態だ。
 結果的に勇次郎は自分より強いヤツに会えず、けっきょく自分で強いヤツを育てるしかないという結論になる。
 死刑囚たちは子供を作ってなさそうだけど、それって強いヤツに会えそうな余地が残っていたからなんだろうな。
 けっきょく死刑囚たちは負けないために武器を使うようになっていくし。

(理解(わか)んねェだろオマエたち)
("手こずる" ――――ってことがないのは悲劇なんだ)
(理解(わか)んねェだろオマエたち)
("強さ"も度を越すとよ 夢を奪い去っちまうんだ)
(強さも度を越すとよ)
(人生から光を奪っちまうんだ)
(富……… 名声…… 地位……)
(この強過ぎる腕っぷしが 全てに手が届いちまう)
(理解(わか)んねェだろオマエたち)
(強過ぎちまって 俺は 手こずれねェんだぞ!!?)


 勇次郎の告白がつづく。
 やっぱり、勇次郎の苦悩は超人的すぎて理解しにくい。
 怪物には怪物の、超人には超人の、勇次郎には勇次郎の悩みがあるのだろう。
 一般人である私には、やっぱりワカりませんが。

 ワカらないなりに、勇次郎が苦悩していることはワカる。
 恵まれた人生ってのも大変なんだ。
 イケメンor美人に生まれたら人生ウルトラハッピーってワケでもなく、美形なりの苦しみがあるのだろう。

 でも、勇次郎だってたまに苦戦してなかったか?
 独歩と戦ったときは「クッ」って表情をしたし。
 鎬紅葉とドアノブ対決した時だって、ビックリしていたぞ。
 それとも、あの時はわざと本気をださないで苦戦していたのか?

 とにかく、今度こそ勇次郎は苦戦している。――――っぽい。
 刃牙の打撃をうけまくっている。
 内心「手こずれねェんだぞ」と思いながら殴られ、蹴られているぞ。
 本当はダメージ無いのか?

 勇次郎の心情をしらない刃牙は容赦ない攻撃をつづける。
 三月の最後の一撃は金的蹴りだッ!
 卒業シーズンにふさわしい、最後の一撃だ。
 股間に走る集中線、戦鬼絶叫キンタマクラッシュ!
 息子の刃牙が勇次郎のムスコに親孝行だ!

 さすがの勇次郎も演技抜きで痛いんじゃないだろうか。
 つうか、そこは人類の宝ですよ。子宝ですよ。
 ピクルのときもそうだけど、重要人物のキンタマ狙うなッ!
 花田クラスのだったら片キンまではOKだろうけど。

 勇次郎の釣鐘(隠語)は割れたのか?
 刃牙の覚醒は本物なのか?
 次回へつづく。


 勇次郎でも悩んでいたんですね。
 麻酔銃で撃たれたこととかすっかり忘れているみたいですが。
 この都合の良いポジティブ思考(?)も最強の理由だな。

 苦戦したことが無いと言うワリに、勇次郎は鍛えるのが好きだ。
 オマケに戦わずにはいられないバトルジャンキー体質でもある。
 これで悲劇だといわれても……

 食通で味覚や知識を鍛えまくっているのに、美味い料理が喰えない状態なんだろうか。
 ……まずい飯しか喰えない。
 これは確かに悲劇だ。
 マンガ・小説・アニメなんかが好きなのに、イイ作品を見ることができない状態でも良いか。

 たしかにコレはストレスが溜まりそうだ。
 勇次郎が怒りっぽいのは慢性的な不満のためストレスが溜まっているんだろうな。
 刃牙はそんな勇次郎を、退屈の牢獄から開放してやることができるのか?
 なんか、勇次郎の全力を刃牙が受け止めたら、満足しちゃって勇次郎が燃えつきちゃいそうだ。

 そうなったら今度は刃牙が退屈を紛らわすため、梢江を孕ませる展開になったりして。
 いや、刃牙はダラけることが好きな男だ。
 それなりに満足した余生をおくっちゃいそう。
 この部分だけは刃牙のほうが優れている。
 刃牙ならば物語に終止符をうてるワケだ。

 そして、その後も刃牙は平和にダラっと最強のまますごしましたとさ。めでたし、めでたし。
 ……いいんだろうか、コレで。

追記 (12/4/4)
 あちこち打たれているのに勇次郎はよゆうだ。
 王者の貫禄がこのよゆうを生んでいるのだろう。
 そして、金玉を蹴られても余裕をつづけられるのか!?

 勇次郎は、ちょっと内股になりながらも「オマエの攻撃効いてないし」的な表情をたもつ。
 父親の威厳をたもつためガンバってくれるだろう。

 苦戦すらしたことが無いという勇次郎だけに、今回の攻撃もワザと喰らっているのだろうか?
 わりと自然に喰らっているように見えるんですけど。
 それでも勇次郎は「いや、これワザとだから。ノーカンだから!」と言い張るのだろうか。

 戦う前から勇次郎は圧倒的に強かった。
 刃牙がどんなにゴキブリのマネをしても、勝てる気がしない。
 そのうえ、戦闘中にインフレ開始だよ。
 世界は勇次郎をどこまで祭りあげるつもりなんだろう。

 刃牙と勇次郎は戦っているように見えるが、ちょっと違うのかもしれない。
 これは己との戦いなのだ。
 勇次郎がいかに自分を負けさせられるのかという戦いである。
 無抵抗になってみたら、孤独なまでに地上最強と讃えられる始末だもんな。

 そうなると、刃牙が勝つにはみんなの応援が必要なのかもしれない。
 かつて戦った強敵(とも)が「刃牙さん、スゲェ!」「刃牙さん、強ぇ!」と誉めあげて刃牙を調子づかせる。
 とりあえず原始の戦士ピクルと武神独歩、知性派筋肉オリバなど各界の著名人がいるのだ。
 これに大地の神ガイアを加えると、神が二人でバランスよくなると思うが、いないのなら仕方がない。
 とにかく、このメンバーで誉めまくれば刃牙の強さにも説得力が増すだろう。

 もっとも、刃牙世界でもっとも説得力を生む手段は"迫力"だ。
 あとは刃牙に迫力をつければ良いんだけど……
 ためしに刃牙も雷に打たれてみるか?


2012年4月5日(19号)
第3部 第295話 栄えある光 (951回)

 強すぎるせいで人生に達成感がなくなってしまった男、それが範馬勇次郎だ!
 めんどうな人生を送っている。
 娯楽を求めて格闘家や猛獣や軍隊に喧嘩を売る人生だった。
 そして、強すぎるせいで軍隊すら勇次郎に接待役を派遣する始末である。
 たしかに敵どころか戦う相手がいないんじゃ退屈だろうな。

 強敵、――いや強くなくてもイイ。
 せめて、手こずるような相手が欲しい。
 勇次郎がたどり着いた結論は、自分の息子を最強の敵に育てあげることだった。

 そして、誕生したのが地上最強の息子・範馬刃牙だ。
 勇次郎と対照的に、刃牙はあまたの試練と敵をのりこえ成長していく。
 苦難の人生は勇次郎から見たら、うらやましく思えたかもしれない。
 父との戦いでさらに刃牙は覚醒した。
 ついに父親の股間を痛撃するにいたる。
 息子が、父の息子を蹴りあげた!

 範馬勇次郎に金的攻撃が通用するのか?
 親父だけどおふくろさんだ。
 どうなる範馬勇次郎ッ!?

 股間を両手で押さえて、白目むいている。
 効いているぞ。範馬勇次郎の急所はちゃんと急所だった!
 そういえば朱沢江珠が勇次郎を攻撃した時に、金的蹴りには過剰に反撃している。(G刃牙20巻 172話)
 勇次郎であっても股間はNGなのだろう。

 刃牙が猛烈に追撃をかける。
 容赦ない全力攻撃だ。
 あの範馬勇次郎がまるで相手にならない!
 ……ように見える。
 だが、勇次郎の心情はちょっと違う。

(質問)
(強ければ強いほど)
(手に入らないものってなァ〜んだ)
(答え)
(栄光)


 ひとりナゾナソやってる!
 まさに自問自答だ。なんかスゴいよゆうがあるな。
 で、勇次郎は強すぎると栄光が手に入らないという。
 強すぎると、敗北が手に入らないっじゃなかったのか?
 あと、弱者あつかいされているムエタイ戦士は栄光に包まれているとでも?

 だが、強すぎると栄光はすでに手中にあるという。
 忘れようとしても思い出せない みたいな状態だ。
 そりゃ、持っているのなら手に入らない。

 『もし奪わんと欲すればまずは与えるべし』ですよ。(シグルイ6巻 30景
 一度手放さないと得ることはできない。
 元ネタは『將欲奪之,必固與之(まさにこれを奪わんと欲すれば、必ず固くこれを与えよ)』(老子・36章)ですね。
 って、このネタすでに書いていたのか。忘れていた。(アニメ版 蒼天航路 感想 7話
 まあ、老子だけに哲学的な問題なんでしょう。
 勇次郎の悩みは深いのだ。

(まるで…)
(缶ジュースでも買いに出掛けるように)
(その)
(栄光とやらの場所まで歩いて行き)
(自販機で缶ジュースを入手するように栄光を手にする)

(皆の衆………)
(手にした缶ジュースに達成感はあるかい…?)
(皆の衆………)
(そのジュースを栄光と呼べるかい…!!?)

 勇次郎にとって栄光とは缶ジュースのようなもの!
 そりゃ達成感ゼロだ。
 ドラクエでラスボス倒した後に、スライムを倒したぐらいに達成感なさそう。

 やっぱり達成感というものはかけた時間や努力の量に比例するのだろう。
 なんの苦労もなくできることは喜びもすくない。
 ツンなきツンデレには萌えぬッ!

 物語に必要なのは障害だという話がある。
 身分違いの恋とか、襲いかかる困難が物語を盛りあげるのだ。
 たしかに缶ジュースを買いに家を出るだけじゃ物語にならない。
 よっぽど引きこもりの人じゃないと。


 などと、勇次郎が強すぎる不自由を嘆いているうちにも刃牙の攻撃は容赦なくつづいていた。
 話を金的蹴りまでもどそう。
 股間を両手でおさえ、勇次郎は身体を"く"の字に曲げている。
 頭部がガラ空きだ。刃牙は追撃の左ハイキックを撃ちこんだ。
 勇次郎の顔が真横を向くほどの勢いで決まった。

 右手刀が勇次郎のほおにメリこむ。
 頭蓋骨が変形してんじゃね?
 そう思うほどの一撃だ。
 さらに、左アッパーをアゴに決め勇次郎をカチあげた。

 勇次郎を圧倒していると刃牙は確信したのか、クイクイと手招きをする。
 増長している! 刃牙さんが増長しているぞ!
 好きな四天王は増長天と答えるぐらいに、おごりたかぶっている。

 刃牙の挑発に呼応して、勇次郎がカカト落しをしかけた。
 だが、刃牙はカウンターをとるような形で、勇次郎の軸足を蹴る。
 回転するときの刃牙が半透明になった!
 今の刃牙は勇次郎と同じ透けるほどのスピードという領域にいる。
 鬼の次元に達したのだ!

 刃牙の攻撃は飛び後ろ回し蹴りだろうか?
 ちょっとフグトルネードっぽい攻撃ですね。
 カカト落しもアンディ・フグの得意技だし、フグの技をフグの技で返したみたいだ。
 しかし、勇次郎の軸足がえらい曲がっていますが、折れてないのか?

 足にダメージをうけて、さすがの勇次郎も後退し体勢を崩した。
 そこに刃牙が大ジャンプからのカカト落しだ!
 得意技を刃牙に使われて、勇次郎もちょっとボーゼンとしている。
 鼻に喰らって勇次郎が完全にダウンした。

 倒れる勇次郎を見下ろしながら、刃牙の鬼脳から光がほとばしる。
 エンドルフィンがさらに特盛りなのか!?
 鬼脳覚醒でパワーアップしている。
 そして、性格も悪くなっているようだ。

 だが、この刃牙の勝利は本物なのだろうか?
 この栄光は奪ったものじゃなく、与えられたものかもしれない。
 倒れる勇次郎は本当にダメージをうけているのか?
 多くの謎をのこし、次回につづく。


 絵と語りの内容が、なんか逆という状態の295話「栄えある光」だった。
 刃牙が栄えある光に包まれているような気がするけど、それは脳内麻薬が見せている幻覚だ。……たぶん。
 圧倒しているようでも不安の消えない不思議な展開だった。
 でも、勇次郎を見ているとダメージ受けているように見える。
 いったいナニが真実なんだろう。

 とりあえず話が進んでいないのは揺るがない事実だ。
 今回読みわすれても何とかなる。
 あえて言うと、刃牙が勇次郎を圧倒したと思って増長しているってのが新展開だ。

 範馬勇次郎には勝てない。
 刃牙はそう思っていた。
 だから勇次郎と戦うのに勝ち負けは関係ないと言っていたのだ。
 しかし、勇次郎に並んで、ついに抜きさった。(と刃牙は思っているだろう)

 本来なら、ここは刃牙視点で描かれるべき快挙のハズだ。
 なのに、なぜか勇次郎視点である。
 この展開が謎になっているのだ。

 勇次郎は栄光をつかむために、わざと苦戦しているのだろうか?
 だが、それは手を抜いているだけだ。
 缶ジュースを買いに行くのに変な格好をしてハードル上げるようなもので、達成感につながらない。
 いや、変な格好(思いきって全裸とか)で缶ジュース買いに成功したら、やりとげた感を味わえるかもしれないけど。

 とにかく、手抜きってのは努力と逆の発想だ。
 手抜きじゃ栄光にならない。
 ならば、勇次郎は本気で苦戦しているのだろうか?
 人間ヌンチャクをくらいながらサムライ人形を作った刃牙の実力はホンモノだ。
 勇次郎は人生初の苦戦を強いられているのかも。

 ならば、次に勇次郎が起こすアクションはッッッ!?
 はじめて本気の全力で戦うッッッ!
 勇次郎本人ですら知らないマキシマム・フルパワーだ。
 ちょっと、巨人レスラーのアンドレアス・リーガンとか、死刑囚たちみたいでイメージ悪いですけど。

 もし、勇次郎が真のパワーを全て開放したら……
 肉体が耐えきれずに自滅とかしちゃうんじゃなかろうか?
 勇次郎を倒したのは、勇次郎本人だった。

 身を滅ぼすような栄光を目指すよりも、缶ジュースを買うような小さなことにでも達成感をもているようになったほうが平和だろう。
 そういう小さな幸せに満足できないから範馬勇次郎やっているんだろうけど。

 刃牙は『散歩するだけで強くなる理由を見つけ』ると言われている。(バキ16巻 137話
 ならば、刃牙ならばッ! 缶ジュース買うだけでも達成感を得られそう。
 リアルシャドーで道中敵だらけにして、自分は全裸というシチュエーションで燃えあがる。
 いや、これじゃただの変態だな。

追記 (12/4/11)
 勇次郎は本当に苦戦しているのか?
 刃牙に圧倒されているように見えている。
 だが、勇次郎の独白は強すぎる自分の苦しみを訴えるものだ。
 勇次郎の真実はどっちだろう。

 これって、作者が勇次郎をあつかい切れていないのかも。
 勇次郎が強すぎて刃牙が攻めている描写しているのに、勝手に勇次郎ナレーションがながれちゃう。
 最近の二回ぐらいは迷いながら話を進めているのかもしれない。いや、あんま進んでないけど。

 今までの経験からいくと、こういうタメがつづくと反動がスゴい。
 広げきった風呂敷を一気にたたむカタルシスだ。
 風呂敷を広げすぎて たたみかたがワカらなくなった疵面とは一味ちがう!

 そういえばチャンピオンが別冊少年チャンピオンを創刊するらしい。
 二大看板のひとつが『創面』だ。
 予告カットの花山は学ラン着ているから、学生時代の話だろうか。
 やっぱり風呂敷をたたむ算段はついていないらしい。

 さて、板垣先生は風呂敷たたみのお手本を見せることができるのだろうか?
 できる。できるのだ!
 と言うか、板垣先生は風呂敷がたためないとワカったら爆破しちゃう。
 エジプトの範馬壁画と言う風呂敷は範馬勇一郎という爆弾で吹っ飛んじゃったもんな。
 次回、風呂敷爆破を……じゃなくて、風呂敷たたみを見ることができるのか!?


2012年4月12日(20号)
第3部 第296話 努力しても… (952回)

 範馬刃牙の脳は鬼の形状をしているッッ!(23巻 184話
 形状に意味があるのかどうかワカらんが、とにかく鬼脳が覚醒した刃牙はスゴいぞ
 なんか地上最強の生物をも倒しちゃいそうな勢いだ。

 だが、倒されそうな地上最強の生物は本当にダメージを受けているのだろうか?
 勇次郎は倒されながらも苦戦すらしたことがないと言っている。
 やっぱりダメージがなさそうだ。
 もし、やられたフリだったら刃牙へのサービスだったんだろうな
 とことん、親バカだ。

(なァ刃牙よ……………)
(いいもんだなァ………)
(親子ってのはいいものだ)
(こうして)
(親子水入らず)


 勇次郎、元気だ!
 腕だけで身体を支える体操をいきなりはじめる。
 足をV字に開いて、そこから倒立に移行した。
 その状態から腕力だけで4mぐらいのジャンプだ!
 筋力だけでなく、柔軟性とバランス能力も高い。
 バランスの良い山本選手もマウントポジション取っても逃げ出しそうなバランス能力だ。

 そして、勇次郎が親子の良さを実感中だ。
 理解(わか)ってもらえないかもしれないけど、親子っていいな〜〜って。
 少年部のガキでも知っていそうだけど。
 勇次郎は勇一郎と親子水入らずの時をすごしたことがあるのだろうか?
 なんとなく、無さそうだ。だから、今ごろ親子の良さを実感している。

 それにしても、殴られているシーンと内容があってないぞ。
 いや、あってないと思われる状況に共感を得られる関係が親子だ。
 親子だからこそワカりあえる。

 範馬の親子喧嘩はレベルが高すぎだ。
 だれもついていけない。
 周囲に人は多いが、二人だけの世界って感じだ。
 どっちかと言うと、サル山のなかに人間が二人だけって感じなのかも。
 他の人間なんて勇次郎にとってのモンキーなんだろうな。
 勇次郎は自分に追いついた存在がいて、嬉しいのだろう。

(いいものだな……)
(親子ってのは)
「なァ」

「なにが"なァ"だが知らんけど」
「思ったとおり――…」
「否………」
「思った以上に俺たちは繋がっている」

「混じりっ気なしの範馬だ」


 勇次郎は心の中の独白をしつつ、独白の内容に同意を求めるのだった。
 イヤイヤ、わからんよ。
 エスパーやニュータイプじゃないんだから。
 モノローグに返事をするのはギャグ漫画の作法ですよ。

 そりゃ、刃牙もツッコムさ。"知らんけど"って言っちゃうよ。
 だが、親子の絆を確認しあうなど、しっかり通じちゃっている。
 なんだ、オマエら。エスパーか!? ニュータイプか!? それともギャグ漫画なのか!?
 いえいえ、彼らこそが範馬ですよ。
 混じりっ気なしの範馬だ。

 鬼脳に覚醒した刃牙は最強生物のすむ、範馬の世界にはいったのだろう。
 勇次郎は刃牙を自分のステージまで引き上げようとした。
 刃牙は勇次郎の高みを目指してはいあがっていく。
 つねに互いを意識した親子は誰よりも繋がっていたのだ。

(そう俺は)
(正真正銘)
(範馬の子)
(努力しても 努力しても 努力以上が 手に入っちまう)


 ついに刃牙が超人宣言をした!
 刃牙は努力で得られる成果をはるかに超えちゃっているもんな。
 というか、身長とか体重といった本来なら努力で超えられないハンデを軽々と超えている。
 重量級を圧倒する軽量級という理不尽が範馬の証だ。

 努力以上が手に入るってのは、解釈が複数ありそうな言葉だ。
 刃牙は異常というかド変態級の努力をしている。
 常人なら発狂するか、泣いて謝るようなキビしい内容だ。
 そんな努力をしたうえで、さらに努力以上の成果が手に入るってコトだろうか。

 または、努力とは関係なしにもっと大きな成果が手に入ってしまう。
 勇次郎が嘆く栄光がすでに手の中にあるような状態だ。
 刃牙は努力して缶ジュースを買いに行くのだが、あるとき家の横に自販機があると気がついてしまう。そんな感じか?
 努力して缶ジュース買っていた今までの苦労はなんだったんだろう。

 そうなると、刃牙も最強という孤独と不幸を背負うことになりそうだ
 いや、マゾな刃牙は相手の攻撃を勝手に脳内補正のリアルシャドーで大ダメージにかえることができるハズ!
 刃牙なら小学生とだってガチバトルができるだろう。

 元気な勇次郎を見ても刃牙は絶望しない。
 攻撃が効いていないんだからショックで心が折れてもおかしくないのに平気そうだ。
 刃牙は心も強くなっているのだろうか?
 それとも、まだ切り札がのこっていたりして。

 まったく動揺していない刃牙は、すぐに次の攻撃にうつる。
 刃牙は身体を液体化するイメージで脱力していく。
 またまたゴキブリダッシュだ。

 だが、今度のダッシュはなにかちがう。
 前屈姿勢をとらず、身体を伸ばしたままだ。
 そして、激しく地面を蹴りくだきながら前進するが、モーションが小さい。
 まるで、反動をつけず立ったままジャンプしたような気軽なフォームだ。
 ノーモーション・ゴキブリダッシュ!?
 これは進化したダッシュなのか?

 高速でふわりと近づく刃牙を、勇次郎は歩いたばかりの幼児かのように迎える。
 やはり、勇次郎は刃牙に手加減しているのか?
 どんなに強くなっても刃牙は幼児クラスと言いたいのかも。

 勇次郎から見れば幼児かもしれない。
 だが、刃牙だって混じりっ気なしの範馬だ。
 進化したダッシュから最速最強の攻撃を撃ちこむ。

(だからもう……)
(諦めたんだ…)
(親父の面倒は俺が見る!!!)
(親子だからな………)


 地面を蹴り、渾身の左ボディーアッパーが勇次郎の腹にメリ込んだ。
 この一撃の迫力は百万の言葉でも伝わらない。
 水島新司が良いフォームが描けちゃうと予定変更でホームランにしちゃったように、この迫力なら勝負ありになりうる打撃だ。
 勇次郎じゃなきゃ死んでいる。
 むしろ、相手が勇次郎だから遠慮なく全力をだせた一撃かもしれない。

 そして刃牙の心情がさらに変化している。
 母のカタキとして殺そうと思っていた時期が刃牙にもありました。
 さっきまでは、尊敬する父に全力をぶつけようとしていたハズ。
 だが、今は父の面倒を見るために拳を振るっている。

 最強という孤高にいる勇次郎に並ぶことができるのは自分しかいない。
 勇次郎の相手をできるのは自分だけだ。
 おなじ血を引く親子だから。
 倒すではなく、認めてもらうでもなく、面倒をみる。
 刃牙が精神的上位にたった。

 勇次郎の面倒をみる。
 それはグラップラー刃牙で範馬勇次郎の存在がほのめかされた時の言葉と同質だ。
 徳川さんが刃牙の戦う理由を説明する。

「"病気の父を救いたい"………ってところかの」 (G刃牙3巻 27話)

 そう、刃牙は父を救うために戦っていたのだ。
 もっとも当時は「勇次郎は殺傷本能過剰症にかかっているから敗北を与えて目を覚まさせる」ことだと思っていたけど。
 当時と言うか、昨日までそう思っていた。

 だが、刃牙は勇次郎が強すぎて孤独なのだと知っていたのだろう。
 孤独と言う病にある父を救うには、自分が強くなるしかない。
 刃牙の動機は昔からあかされていたのだ。気がつかなかっただけで。
 まさに今日、20年前の伏線が回収されたのだ! ……たぶん。

 子が親に反発するのではなく。
 子が親に認めてもらいたいのでもなく。
 子が親をささえたい。
 これこそ、子供が親をこえた瞬間ではなかろうか。

 刃牙は勇次郎に渾身の一撃を撃ちこんだ。
 勇次郎が再起不能になるかもしれない(たぶんならないだろうけど)一撃である。
 刃牙は勇次郎の面倒をみるつもりで攻撃しているのだ。
 自分の人生と相手の人生をつなぎ合わせるだけの覚悟をもっている。
 勇次郎の死まで見取る決意のこの一撃は、名づけて"介護拳"だな。

追記 (12/4/18)
 刃牙は範馬勇次郎の面倒をみる覚悟をかためた!
 主人公が親の介護を覚悟する漫画なんて餓狼伝とおなじイブニング連載の『ヘルプマン!』以外にもあったんだ。

 なんどか書いていますが、範馬勇次郎は敗北したらどうなるのか問題、がある。
 ストライダムは、勇次郎の強さは強固な自我にささえられていると言っていた。
 精神力の強さが肉体の強さを支えている説だ。
 もっとも勇次郎の独白で思いっきり否定されていますけどね。
 勇次郎の精神テンションは「だってオレ強いんだからしょうがないじゃん」だもんな。

 それでも勇次郎の人生にとって最強という有り方が大黒柱になっている。
 その最強を失ったら、勇次郎と言う家は崩壊するかもしれない。
 自我の支えを失い痴呆になってしまう。
 範馬勇次郎が敗北したら廃人になる説だ。

 敗北したら廃人説は多くの人が予想しているし、たしかにありそうな展開と言える。
 だとしたら、刃牙は廃人になった範馬勇次郎の面倒をみることになるのだろうか?
 あいまいな表情になった勇次郎を車椅子にのせて散歩する刃牙の姿が『範馬刃牙』のラストシーンかもしれない。
 まるで、真っ白に燃え尽きた『あしたのジョー』状態だ。
 などと予想していると、勇次郎が本気出した瞬間に刃牙が即負けして、刃牙のほうが車椅子生活になったりして。


2012年4月19日(21号)
第3部 第297話 雄々しき2人 (953回)

 父の面倒をみると覚悟をきめた刃牙が親孝行な拳を放つ!
 高齢化社会を支える介護拳だ!
 親父を介護するためにブッ倒す! ブン殴る!
 ……なんか違うぞ。

 動機と手段がなんか おかしい気もするが刃牙の一撃はホンモノだ。
 純金よりも重い拳が、勇次郎の腹にメリこんでいく。
 縦に握られた拳が腹部にふれてから捻りをくわえられて腹にうまった。
 コークスクリュー・ボディーアッパーか!?
 どんな技だよ。

 刃牙は手首を外側(小指が手の平方向に進むよう)に回転しながら撃っている。
 人間の手は外側に動くより内側(親指が手の平方向に進むよう)に動くほうが自然な動きだ。
 刃牙の打撃は逆方向にひねった不自然主義の打撃といえる。
 やっぱり普通じゃないセンスと普通じゃない特訓をして生みだしたんだろうな。

(い〜〜〜いパンチだァ……)
(何時以来か………… 腹筋を貫かれるのは…………)


 範馬勇次郎が貫かれた!
 というか、過去に貫かれたことがあるんだ。
 手こずったことすら無いとか言ってませんでしたっけ?
 腹筋は貫かれたけど、手こずってはいないのだ!

 今も腹筋を貫かれたけど、あまり痛がっていない。
 筋肉を抜けたら内臓に直接ダメージがくるとおもうのだが。
 勇次郎の身体はどんな構造をしているんだ?
 ダメージはどうした? 痛みは無いのか?
 消化器官まで打撃用筋肉になっているから大丈夫だったりして。

 ダメージはともかく、拳が勇次郎を叩いた衝撃で木々がゆれている。
 音速を超えていたのかもしれない。
 刃牙は、もう勇次郎以外じゃ手こずることもできない体質になったのだろう。
 もはやジャック兄さんと末堂を間違えてしまうようなレベルだ。
 どっちも左手だけで倒せるから同じだよねと言って、兄を殴りそう。
 マゾの刃牙にとって、これは不幸な展開かも。

 勇次郎は吹っ飛んで体勢を崩す。
 このチャンスに刃牙は追撃しない。
 刃牙が引きつづき増長しているぞ。
 というか、髪が逆立っている。
 重力すら凌駕するこのヘアースタイルはオーガの血筋だ。
 範馬刃牙が完全覚醒している。

「武術家」
「アスリート」
「猛獣」
「大型獣」
「武器」
「闇社会」
「国家権力」
「軍事力」
「それ等に見つからなかった」
「心満たす玩具が」
『こんな近くに……』

「探求(さが)し続けた「青い鳥」は」
「辿り着いた我が家どころか」
「俺の一部だった」


 例によって長いたとえ話の果てに、バキ最高という結論だ。
 バキと言うか俺の精子最高って感じですが。
 勇次郎は狩猟採取生活をしつつ耕作で種もまいていたから収穫があったんだよな。
 とにかく、睾丸は大切にしようってコトですね。

 長い時間をかけて範馬刃牙という最強の玩具が完成した。
 勇次郎が無抵抗に攻撃をうけているのは、その成果を味わうためだろうか?
 自分を苦しめた刃牙を絶賛しはじめる。
 刃より鋭利で、弾丸より迅(はや)く、重く凶悪で……

『いかなる狙撃(スナイプ)より予測不能だ』

 麻酔銃の一斉射撃を喰らって眠らされた人がなんか言った!
 アレより予想不能だと。
 しっかり寝ていたのに、ナニをいっているんだ。
 それとも、あの銃撃もわざと喰らったとでも言いたいんだろうか?

 でも、刃牙が予測不能というのは、チョットわかる。
 刃牙の行動ってワケわかンないよ。
 予想が当たるほうがすくない。
 人間ヌンチャクを喰らいながら人形作っていたなんて予想できないって。
 行動が予想できないから、飽きることもなく勇次郎は楽しむことができるのだ。

「そして―――」
「天使のように優しく」
「恋のように甘い」

「それもまた動かし難い事実だな」


 なんか、刃牙が自分のことを天使とか恋とか言いだした。
 そして、それを勇次郎が認める。
 おおくの観客がいるというのに、なんだこのバカ親子は。
 お互いに大好きすぎるぞ。

 勇次郎が鬼だから、刃牙は天使と言いたいのだろうか。
 名づけてエンジェル刃牙だ。
 これはちょっとキモいかも。
 エンジェル刃牙は恋のように甘いぜ!

「親父…」
「幼児が玩具を手に入れたとき」
「どうなると思う」
「夢中んなって遊び」

『最後は破壊(こわ)しちまうんだ』


 エンジェル刃牙が玩具は壊れる運命にあると言いだした。
 優しい刃牙だから、自分を壊せといっているのだろうか?
 いや、刃牙はそんなに甘くない。
 エンジェルだから甘いんだろうけど、正確には甘辛だろうな。

 むしろ、これは強さを手に入れた刃牙が勇次郎を玩具にして壊す宣言かも。
 刃牙は天使のように(自分に)優しく、恋のように(自分に)甘いのか?
 どちらにしても、この親子喧嘩の決着に死が待っているという発言に独歩・徳川・オリバは息をのむ。
 刃牙が急速に進化をとげて空前絶後のスケールとなった親子喧嘩は、どちらかの死で終わるというのか?
 あまりにも残酷な結末が待っているというか?

「男同士イチャイチャと………」
「見てらんないよ」


 ここで超ド級の乱入者が登場した。
 喰っても喰いきれぬ超雌・女子高校生・松本梢江、制服で登場だ!
 場の空気よんでない感を出しまくり、いきなり登場したぞ。
 出ただけで刃牙に発汗させる恐るべき迫力だ。

 刃牙の覚醒で決着が近いと思っていたのに、松本梢江の緊急参戦でまた白紙に戻っちゃった。
 さすが、梢江だ。
 たった一言で熱を20℃ぐらい下げやがった。

 でも、刃牙にとって彼女である松本梢江の存在は大きい。
 人生の総決算に外せない要素だ。
 刃牙は梢江と決着をつけることができるのか?
 次回へつづく。


 ウソじゃありません。本当に出てきました、松本梢江です。
 むしろ、今までどこに隠れていたんだろう。
 刃牙の尿を正面から受けとめた梢江なら人間ヌンチャクで逃げだしたりしないだろうから、ついさっき到着したのか?
 やっぱり女子高校生の財力や移動手段じゃ祭りに遅れるのは仕方あるまい。
 いちおう、梢江ちゃんはコレでも女子高校生ですから。

 とりあえず、観客に写真とられまくるんだろうな。
 刃牙の彼女かよ! と言いながらみんながカメラを向ける。
 すかさず梢江が全員のスネを蹴りまくるだろう。
 独歩が前羽の構えから廻し受けという鉄壁の防御をしても、スネはガードできない。
 武神・独歩ですら危ういぞ。

 梢江を怒らせないためにも、みんなは絶賛しまくったほうが良さそうだ。
 「色っぽい!」「女子力高ッけ」「とても40歳には見えない」「等身高ッか!」
 梢江なら読モならぬ毒モ(毒属性のモデル)としてやっていけそうだ。
 軍神ガイアがもっと控えめに輝いていただきたいとオマエにささやいているぜ!

 戦う相手に手こずったことすらないと豪語する範馬親子だが、この女には手こずりそうだ。
 下手すると範馬勇一郎よりも厄介な存在といえる。
 勇次郎が勇一郎の姿を見て、ドレスを思い出したのならッ!
 刃牙は梢江とSAGAを思いだすんだ!
 この展開は、おくれてきたエイプリルフールじゃないぞ!

追記 (12/4/25)
 刃牙と勇次郎の親子喧嘩もクライマックスをむかえようとしていた。
 ついに決着か?
 そう思った瞬間に松本梢江の参戦だ!
 た、たのむ。この親子喧嘩はワシらの悲願なんじゃ! 壊さんでくれ!

 いや、ホントなにしに来たんだろう。
 超雄同士の激突に梢江の超雌が反応したのか。
 次回、とても少年誌では表現できない淫惨なシーンが展開されるかもしれない。
 つづきはヤングチャンピオンだ!

 刃牙の人生を考えると、親子喧嘩だけで全部終わるワケじゃない。
 その後の生活を考えると、彼女の存在も重要だ。
 だから刃牙の人生丸ごと決着つけるなら、梢江の存在にもケリをつけねば。

 それにしても、梢江登場の第一声がコレですよ。

「男同士イチャイチャと………」
「見てらんないよ」

 今までの親子喧嘩を全否定だ。
 こんな事を言うからには、その上を行く気があるのだろう。

「イチャイチャするなら男女間でだろッ!」
「見せてやンよ。ホントウの闘争(セックス)ってヤツをッ!」

 つづきはヤングチャンピオンだ!
 いや、やらないでいいです。


2012年4月26日(22+23号)
第3部 第298話 範馬たるもの… (954回)

 松本梢江の電撃参戦だッ!
 予想も期待もしていなかった奇襲に私は打ちのめされたのだった。
 コイツ、なにしにきたんだ。
 できれば、なにもしないで帰ってください。
 だが、松本梢江の参戦はくつがえせぬ事実だ。
 受け入れるしかないッ!

 鬼脳発動で性格が悪くなっている刃牙も、松本梢江の登場に汗をながす。
 刃牙でも発汗するほどの迫力が梢江にはある。
 梢江もナニかに覚醒したんだろうか。
 今宵の梢江はいつもよりも眉毛がゴン太だッ!
 刃牙より太いッ!(マジで)

 親子喧嘩はテレビやネットで有名になっている。
 梢江はテレビで見て駆けつけた。
 こんな夜まで制服のままでいたのだろうか?
 否ッ! この制服こそが10代女性を最強に見せるアイテムなのだ。

 この世で一番萌えるコスプレでございますか?
 ナース、メイド……いろいろございますなァ…………………
 ただ――――
 たった一つだけというのならやはり………
 セーラー服でございます

 戦場におもむく松本梢江嬢がその身を守るために選んだ鎧、それがセーラー服なのだ。
 若さの象徴、萌えの結晶、全米No.1ヒットまちがいなし!
 いや、米国人にセーラー服は通用しないか。
 とにかく最強の親子喧嘩を止めるために最強装備でやってきたのだろう。

 梢江が吼える!
 今夜の面子の中で勇次郎の次に眉毛が太い!

「やるならやる」
「止めるなら止める」
「一つ叩いてはペラペラ」
「二つ蹴ってはイチャイチャ」
「見てらんないよッ まどろっこしくてッッ」


 スゴい直球がきた!
 観客もどよめく大直球、というかバッターの頭狙ったビーンボールだ。
 言ってしまいましたね。
 展開が遅い、と。
 攻撃するたびに会話したり回想するから話が進まない。

 範馬刃牙30巻第250話 史上最強の親子喧嘩』が2011年4月28日だから、ちょうど1年経過していますよ。
 まだ戦っている。
 この喧嘩はいつまで続くのか?

 というか、梢江の存在自体が遅延行為になっているぞ。
 闘争をうながす(?)行為が、そのまま妨害になっている。
 まるで、刃牙と梢江がセックスしようとしたら勇次郎が祝福に乗りこんで台無しになった時みたいだ!(バキ13巻 113話
 って、この乱入はあの時の復讐か!?
 だとすれば、チョット納得する。これは怒ってイイよ。

 だが、刃牙は梢江の意見に同意しつつ、反論する。
 刃牙は嫁姑戦争で姑に賛成しちゃう人なのか?
 これは後で問題になりそうだ。

「親子だからね」
「そりゃ喋るさ」
「いちゃいちゃもするさ」


 刃牙がイチャイチャを肯定した!
 親子の絆の前では、恋人の関係など弱いわッ!
 って、コトですか。

 刃牙と勇次郎が誇らしげだ。
 地上最強の親子愛ですな。
 二人とも腰に手を当てて自慢気なポーズをしている。
 息がピッタリだ。

 自慢気な二人の姿が、なんか息ピッタリすぎて面白い。
 この面白さはちょっと文章じゃ伝わらないなー。
 葬式に来たお坊さんでも思わずニンマリしちゃいそうな面白さだよ。
 不機嫌な顔を維持しているのは梢江ぐらいだ。

「しかも嬉しいことに」
『親子だからこそ 出来る"遊び"がある』
「今夜俺が使った技術」
「そのほとんどは」
「親父だから使用した」
「他人(ひと)にはとうてい使用(つか)えない」
死んじゃう技術(わざ)だ」


 鎬昂昇がかつて言っていた「肉親には使えない技」の逆バージョンだ!
 危険すぎるから、死なないと確信できる肉親にしか使えない技がある。
 ものすごい、お互いリスペクトだな。
 リスペクト・スパイラルにはまって、無限に評価が高まりそうだ。
 危険な技を使える俺はスゴいし、その技で死なない親父もスゴい。
 親父の技は兵器並みだし、その技で死なない俺は、俺たちはガンダムだ!

 こうなったら松本梢江もあきれて見守るしかあるまい。
 そして、親子イチャイチャパラダイスが再会される。
 刃牙と勇次郎の戦いは殺し合いではない。
 梢江は刃牙の身を案じて止めようとしたらしいが、そんな単純なことじゃないのだ。

『準備(そな)え続けた技術を……』

『積み上げ続けた苦痛(いた)みを……』
『存分に発揮できる幸せを………ッッ』
『思うさまに解き放つ喜びをッッ』
『俺にとっての親父は』
『親父にとっての俺は――――――――』
『そんな我儘が許される』
『唯一無二の存在なんだ!!』


 刃牙と勇次郎は全存在をぶつけあえる唯一無二の存在だ。
 いわば、本音で語り合える仲とも言える。
 範馬の血とか、親子関係とかもあるが、それより対等に戦える一つの組み合わせなのだ。

 勇次郎が全力で拳をふるう。
 まるでピッチャーの全力投球のような動きだ。
 こんなん、当たったら死ぬ!
 容赦ない勇次郎の攻撃を刃牙がアクロバティックにかわす。
 さすがの身体能力だ。

 勇次郎が拳を中指一本拳に変化(かえ)た。
 威力が指一本に集中されるスルドい打撃だ。
 本来、勇次郎ほどの強さがあれば、こんな握りをもちいる必要はなかっただろう。
 だが相手が地上最強の息子・刃牙なので、本気の本気を出して攻撃できる。

 刃牙は勇次郎の打撃を指一本で受け流し、ひっくりかえす。
 徳川さんが「合気」だと叫ぶ。
 幼年時の刃牙がウォームアップで見せた技ですね。(G刃牙19巻 162話)
 喧嘩自慢の不良をあしらうように、刃牙は勇次郎を投げた。

 だが、勇次郎はおとなしく投げられるタマじゃない。
 空中からオーバーヘッドキックで刃牙を急襲する。
 刃牙は蹴りを両腕ガードした。足元のコンクリートがヒビ割れてしまうほどの威力だ。でも、なんとか耐えた。
 オーバーヘッドキックは、愚地克巳が花山との戦いで逆転の始まりとなった技だ。(G刃牙28巻 243話)
 二人は思い出深い技を出し合っているのか?

 刃牙が反撃する。いきなり頭を狙った横蹴り!
 よけられた。と、思ったら勇次郎の髪を足指でつかんでいた。
 これは中国四千年・烈海王の足技だ!G刃牙37巻 322話)
 刃牙は烈にやられて苦戦したのでこっそり練習していたのだろう。

 髪を引っぱり、勇次郎を地面に叩きつける!
 だが勇次郎は両手を地に打ちこみ、身体を支え、逆に髪をつかんでいる刃牙を投げた。
 これは、髪つかみに対して合気をかけたのか!?
 まるで渋川先生のような超絶美技だ。

 互いに致命となりうる容赦ない攻撃を仕掛ける。
 だからこそ、全てをさらけ出してワカりあえるのだ。
 梢江の制止もふりきり、親子喧嘩はクライマックスをむかえようとしている。……のか?
 次回につづく。


 なんとか梢江を乗りきった。
 ある意味で最大の敵をしりぞけたことになる。
 残った親子喧嘩がやけに熱いぜ!

 と言うわけで、親子喧嘩が終局に近づいている。
 最初は江珠をナゼ殺したのかと言う疑問だったのだが、もうどーでもよさそうだ。
 本気で戦える相手がいる事が嬉しい状態になっている。
 いつのまにか刃牙も強くなりすぎて本気で戦えない身体になっちゃったンだ。

 そうなると、今の刃牙は勇次郎の不幸を理解できる。
 来いよ、何処までもクレバーに抱きしめてやる、って抱きしめたら殺害しちゃうような状態なのだろう。
 刃牙は説明されなくとも、勇次郎がなぜ江珠を殺したのかワカっているのかも。

 そうなると、今度は梢江の身が危ない。
 刃牙がどこまでもバイオレンスに抱きしめちゃったらどうしよう。
 まあ、梢江なら睾丸をヒザ蹴りしてつかみ抜けをするから大丈夫だと思うけど。

 なつかしの技も飛びだして、今度こそ決着がつきそうだ。
 次は誰のどんな技をだすのか?
 そして、決着は本当につくのか?
 連休明けにクライマックスが待っているぞ。……たぶん。

 次に刃牙がパクる技はアライ流拳法だったりして。
 勇次郎はちゃんと敬意をはらってくれるのだろうか?
 むしろ、説教かな。

追記 (12/5/9)
 なんとか最大の危機・松本梢江を乗りきった。
 刃牙がなんどダウンしても今回ほどの危機感はなかっただろう。
 いやホント、よくぞ乗りきった。

 さて、もうお邪魔キャラはでてこないだろうな。
 ジャックの母ジェーン(ダイアン・ニール)が登場して銃を乱射するとか?
 さすがにそれはないか。
 しかし、あの人ナニやっているんだろうな。
 刃牙に終わっているあつかいされて廃人になっているジャックのお見舞いに来てくれていれば良いのだが。

 ストライダムが来たら少しやっかいだ。
 なにしろストライダムは勇次郎の接待で生きている。
 勇次郎の価値が下がることはストライダムの価値も下がることだ。
 「オネガイダカラ、勇次郎ヲ倒サナイデ!」
 なんて出てきたら、正直ウザい。

 ストライダムは生活かかっているから必死だろうな。
 「上ノ娘ガ、コンド高校受験ナンダヨ!」
 とかいきなり生活臭だした泣き言いってきたら引く。

 むしろ来てほしいのは解説王・本部なんだけど……
 もう戦いが地球人の理解できないゾーンに突入しちゃっているから、来ても解説で敗北しちゃいそう。
 とうとう範馬親子は戦わずして敗北を教えられる存在になったのだ。


2012年5月10日(24号)
第3部 第299話 見物人(ギャラリー) (955回)

 松本梢江を乗りきった!
 もはや範馬親子の喧嘩をとめるモノはない。
 最大のピンチは脱した。あとは決着をつけるのみ。
 そんなワケで親子対決もクライマックスに突き進むぞ!
 ……たぶん。

 ここからは人外MAXの親子喧嘩だ。
 もはや地球の雌にどうこうできるレベルじゃない。
 梢江の出番ももうなかろう。

『父と子が……』
『繰り広げる』
『人ならぬ領域の戦闘(たたか)い』
『神々しいまでの超人技』


 やっぱり人間の域を超えた戦いになった!
 その強さは鬼か、神か、宇宙人か!?
 神々しいってナレーションが入っているから神だろうな。
 むしろ鬼神だ!

 刃牙が跳躍する。
 勇次郎のはるか頭上だ。
 まるで猿やバッタのようなジャンプ力だった。
 人間を超えた、改造バッタ人間なみの跳躍力だよ。

 勇次郎は横蹴りで迎撃する。
 頭上の利を得た刃牙だが、身長に由来するリーチ差はいかんともしがたい。
 だが、刃牙の強みは身の軽さだ。
 空中で身体をひねって蹴りをかわす!
 どうやってだよ!?
 アレか。モビルスーツが手足を動かすことで姿勢制御するAMBACってヤツだな。範馬AMBACだ!

 刃牙は蹴ってきた勇次郎の足をキャッチする。
 ピンチをチャンスに変える宇宙人的な機転だ!
 ここから足関節を極めて……
 極められない!?
 勇次郎は足をあげたままだ。刃牙をぶらさげたまま、足を宙に浮かせている!

 体重が76kgぐらいある刃牙を片足でもちあげ微動だにしない。
 なんという筋力だ。
 なんというバランス感覚だ。
 これはバランスの良い山本選手もY字バランスのまま逃げだしそうな超絶パフォーマンスだよ。

『今や取り締まる側は』
『いつしか見物人(ギャラリー)と同じ方向へと向き直り』
『特殊警棒と共に 手に汗を握っていた』


 機動隊も自衛官も、最強を目指す警察官であり兵士(もののふ)だ。
 最強戦士の具現体が目前で戦っている。
 これは見逃せない。
 片平恒夫巡査は花山に思わず憧れてしまったぐらいなのだ。
 刃牙と勇次郎にもっと憧れてしまっても仕方あるまい。

 脚本家の三谷幸喜は『新選組!』の脚本を書いた後で警察に取材に行ったら、ほとんどの人が『新選組!』を見ていて驚いたらしい。
 新撰組は幕末の警察だから、現代の警察官も共感するのだろうと書いていた。
 もしかしたら、強さへの憧れもあったのかも。
 強さに憧れる最強の公務員たちは観客となり親子喧嘩を見守るのだった。

 勇次郎は、まだ足にしがみついている刃牙を振り飛ばす。
 まるでバックホームのように刃牙がすっ飛んでいく。
 廃車となったワゴン車にぶつかり、それでも止まらず刃牙は飛ぶ。
 何回か地面を蹴って無事に着地した。

 あの速度で飛ばされても無傷だ。
 そして、あいかわらず足裏が丈夫です
 普通なら、足裏の皮がボロボロになってヤケドもしそうだ。
 ゴキブリダッシュを支えるのは、この足裏の丈夫さなのだろう。

 さらに、こんな状況でもたおれない。
 刃牙も卓越したバランス能力をもっている。
 やはり、範馬AMBACだな。

 刃牙と勇次郎の間に距離がうまれた。
 そうなると前回梢江が指摘した「一つ叩いてはペラペラ」「二つ蹴ってはイチャイチャ」状態だ。
 と、思ったら勇次郎が進路途中(?)にいた梢江に話しかける。

「喰らっても尚………」
「喰らい尽くせぬオンナであれ」


 これは、刃牙と梢江がデビュー戦をしようとしていたら、勇次郎が乱入して激励しすぎて台無しにした時のセリフだ!(バキ13巻 114話
 刃牙を強くするために、梢江という雌豚を太らせる作戦ですな。
 なんでこのタイミングで言い出したんだろう。

 さて、梢江は喰らい尽くせぬオンナになったのだろうか?
 すぐに勇次郎が自分の考えを言うのだが、ページをめくるまでの数瞬である考えが脳内に浮かぶ。
 もちろん喰らい尽くせぬオンナだ!
 バーベキューで誰も手を出さず余ってしまった野菜っぽい感じで。

 あと、↓コレを思い出した。
 出てきた料理について「多い」と言ってる人がいたとする。じつは「多い」ことが問題じゃなくて、「まずい」ことが問題だったりするんです。(アイデアというのはなにか?

 今週も梢江ちゃんは男ぶりがあがっている。
 鎬紅葉なんかよりも、よっぽど男顔だ。
 スカウターがブッ壊れちまうよ。
 やはり、コレぐらいの迫力無いとダメなんだろうな。

 余談ですが、清の皇帝の正妻ってのは重責だから、見た目にも迫力が無いとダメらしい。
 美人が欲しければ側室にすればいいのであって、政治に関わる正妻は迫力重視なのだとか。
 悪名高き西太后も『身長百七十五センチ』『威圧的な美貌に加え、教養も高』い人だったとか。(酒池肉林
 松本梢江も皇后になりうる逸材だ!

「倅がおまえを」
「喰らい尽くしたのか尽くせぬのか」
「それはいい……」
「確かなことは」
「刃牙は強くなった」
「無関係ではあるまい」
「礼を言う」


 範馬勇次郎が礼をいった!
 いつものように刃牙がらみのコトで、間接的に刃牙をほめているような気もするけど、礼をいいましたよ!
 勇次郎のワガママに振りまわされているストライダムに言ったこともないだろう礼をいう。
 やはり、松本梢江はファースト・レディーの器だ。

 思いかえせば、幼年編で戦うことで結果的に刃牙を強くした戦士たちにも勇次郎は礼を言っている。(G刃牙19巻 169話)
 やっぱ、刃牙がらみでしか礼の言えない人なんですね。
 そうなると、ストライダムだって刃牙が強くなることに貢献しているんだけどな。
 戦うことで直接刃牙を鍛えないとポイント低いのかもしれない。

「時間だ」
「オンナがいつまでも居る場所じゃない」


 礼は言うけど、ジャマだからどけ。
 ってのが勇次郎流だ。
 そして、刃牙もケガするからどけという。
 磁石のように惹かれあう二人には、松本梢江のゴンぶと眉毛もはじき飛ばされる。

 刃牙も勇次郎も、梢江なら巻き込んでケガさせても(外見的に)大丈夫と思っているんだろうか?
 戦いの場にたつ二人には、互いしか見えていない。
 二人の間合いはすでに射程距離内だ。

「屈しないわ」
「……だって」

 グワキィィッッ

「キャアァッ」


 梢江の至近で両者が激突した。
 巻き込み上等で容赦なし。
 もはやガンダムファイトの足元に一般人が逃げ遅れているような状態だ。

 親子対決はどうなるのか。
 そして、梢江もどうなるのか?
 次回につづく。


 梢江以外のすべての人を魅了しながら刃牙と勇次郎が戦う。
 心技体すべてが規格外、と言うか人外レベルの二人だ。
 フォークダンス踊るだけでも超絶技巧なパフォーマンスになるだろう。
 そんな二人の対決を前にしても折れない梢江もタダものじゃない。
 堅い木は強風であっさり折れるが、軟体の蛸は折れないみたいな感じなんですかね。

 せっかく前回で梢江をリングの外に出したのに、また入ってきてしまった。
 事故で梢江が巻きこまれたら刃牙に大きなトラウマをのこしそうだ。
 逆に刃牙が覚醒しちゃって、梢江のことを忘れたりしたらショッキングだけど。

 刃牙と勇次郎の戦いが何処へ行くのかも気になるが、梢江の安否も気になる。
 これは小池一夫『人を惹きつける技術』(AA)で言うところの『主人公には弱点をつける』だろうか?
 子連れ狼には大五郎という弱点がいるように、刃牙も弱点を抱えて戦う事になるかも。

 しかし、タダでさえ刃牙が不利なのに、さらに弱点までつけるのか?
 いや、この逆境をハネのけてこそ主人公だ。
 むしろ、刃牙が怒りで覚醒するためにあえて梢江を巻きこんだのだとしたら……
 やはり範馬一族は鬼だッ!

追記 (12/5/16)
 近くに梢江がいるのにもかまわず戦闘再開だ!
 これは巻きぞえで梢江がどうにかなる展開……ってコトはないか。
 もう寄り道はないですよね。
 梢江を間にはさんで親子二人の絶技繚乱になったりして。

 もし、梢江を間にはさんでの打撃戦になったら、風圧で服がビリビリに破れますよ。
 最近のチャンピオンはお色気作品が減っているから、干天の慈雨に読者も大喜びにちがいない。
 砂漠を遭難してノドがカラカラになった時、腐った牛乳を差しだされたような感じだ。
 特濃の味わいに七転八倒まちがいなし。

 どうせなら服よりも眉毛をどうにかしてほしいところだ。
 もうちょっと細く、せめて刃牙よりも細くして欲しい。
 今のままじゃ、眉毛の太さで範馬勇次郎と戦えちゃうよ。

 思いきって、『バキどもえ』の齋藤直葵先生に梢江を描いてもらうとか。
 別冊チャンピオンでの連載準備があるからムリかもな。
 ある意味で、『ドカベン』のサチ子とチャンピオンヒロインの双璧って感じですね。


2012年5月17日(25号)
第3部 第300話 血肉を争う (959回)

 範馬刃牙も今回で300話だ。
 地上最強の肉体を求め、グラップラー刃牙371話、外伝8話、バキ276話、そして範馬刃牙300話で、955回だ。
 バキ特別編 SAGA[性]の4話も入れると、959回です。あと41話で1000回になる。
 せっかくだし、今回からSAGAも数に入れておこう。
 なかった事にはできない作品だし。
 というか、トータル回数が一つズレていたことに今気がついた。

 気がついたらバキよりも長期連載になっている範馬刃牙ですが、ついに決着が近い。
 周囲の人間関係を整理して、ついに決着へむけて走り出した!
 でも、刃牙の人間関係は整理したけど勇次郎の人間関係が不明なままなんだよな。
 本当のところ、何人の子供がいるんだろう。

『少年も……』
『父親も……』
『恋人も……』

『気付き始めていた』

『終了(おわ)りが近い……』


 梢江をそばに置きながら範馬親子は容赦ない打撃戦をしている。
 これは梢江を巻きこんでも良しぐらいの気持ちで戦っているな。
 むしろ、こんな状況でも退かない肝っ玉が範馬の嫁に必要なのだろう。
 このクソ度胸と眉毛の太さ、さすが範馬勇次郎も認める女傑だ。

 刃牙も勇次郎も鼻を狙う容赦ない拳を撃ちこんでいる。
 勇次郎が手鼻で鼻血を噴きだす。
 これほど流血させたのは、やはり刃牙だけだろう。
 具体的な説明はなかったが、鬼脳の目覚めで勇次郎と互角なまでにパワーアップしている。

 またもや同時の打撃だ。
 今度は二人ともアゴにアッパーを撃ちこむ。
 親子二人の足が宙に浮く。

 浮くのか!? どんな理屈だよ!
 二人でアッパー撃ちつづけたら、どんどん上空にのぼって行ったりして。いや、それは無い。
 たぶん二人ともジャンプするような勢いで大地を蹴ったアッパーを出した。
 ちゃんと相手に当たっていれば反作用で地に足がつくのだろうが、同時に当たったので浮いちゃったのだろう。
 だから、たぶんダメージは通常の半分ぐらいだ。

 刃牙も勇次郎も全力攻撃をノーガードで出しあっている。
 こんな殴り合いが長続きするハズもない。
 つまり決着が近いのだ。
 梢江も感じているってのがチョット不思議ですけど。
 範馬遺伝子を体内に取りいれて範馬化しつつあるのかも。
 ハッ! まさか、眉毛の極太化はその前兆か!?

『幾万いるのだろう………』
『高層ビル街を埋め尽くす』
『人……………』

『この眼で見てみたい』
『自己(おのれ)の肉体から』
『自己(おのれ)の人生からいつしか去っていった………』
『野性を目の当たりにしたい』
『学歴を手に入れた』
『地位(ステータス)も……』
『そこそこの収入も………』
『結果――――』
『一体何を失ったのか……』


 推定数万人の観客たちは刃牙と勇次郎の戦いに野性を見ていたらしい。
 これはスポーツ観賞なんかと同じだ。
 人間が肉体だけでどれだけの動きが出せるのか?
 生物の原点としての肉体の強さを見る。

 人間が文明を手にいれ肉体労働が減った結果、動物としての人間は弱くなったのだろう。
 動物としての人間がどれだけ強いのか?
 学歴も地位も収入も関係なく、素の人間力が見たい。
 ピクルへの興味と同じベクトルですね。

 刃牙がピクルを倒したことで、この親子喧嘩は人類史上最強を決める戦いとなった。
 勇一郎がいるせいで、ちょっと順位が怪しげになりましたが、とりあえず最強決定戦だ。
 コイツラは、どっちがどれだけスゴいのか?
 決着は近いらしいぞ。
 1000回記念と、どっちが先だ。

『そしてもう一つ…』
『もはや数時間にも及ぶこの肉の削り合い』
『地上最強の親子喧嘩…』
『家庭内不和』
『子を持つ親』
『親を持つ子』
『多くの親子達が気付き始めていた』
『この親子喧嘩は』
『不和ではない』
『これって融和だろ!』
『世の全ての親子達が……』
『お手本とすべき親子関係だろ!!!』


 今度は親子問題にも話がうつった。
 前からわかっていた事だけど、この親子喧嘩は憎くて殴っているワケじゃない。
 相互理解の喧嘩だ。
 拳で、肉体言語で語りあっている。
 殴り合えば原始人や猿とだってワカりあえちゃう人種なのだ。
 親子問題も殴り合いで解決できる!

 お手本とすべきかどうかはともかく、深い相互理解は親子関係にとって望ましい。
 範馬の親子喧嘩を見ながら、独歩はうらやましいと言っていた。
 独歩の理解に周囲が追いついてきたのだろう。
 戦う人である独歩と一般人の差ですね。

 そして、この親子喧嘩は数時間やっていたことが判明した。
 これだけ長くやって数分でしたってコトはないよな。
 こういうところが妙に律儀でリアルだ。
 するともうすぐ夜が明けるかもしれない。
 暁に立っているのは、父か、子か?

 スピードをいかした刃牙が、攻撃をかわして勇次郎を蹴る殴る。
 反撃の勇次郎は竜巻のような廻し蹴りを出す。
 ガードしていても、体が飛ぶ。
 むしろ腹を中心にして回転する。
 勇次郎の攻撃は天災のような威力だ。

 飛び上がった刃牙は、一気に勇次郎の頭上をとる。
 なんてジャンプ力だ。
 そして、あいかわらず勇次郎がデカい。4mぐらいありそう。
 つまり、刃牙のジャンプ力は迫力的に4mぐらいある。

 刃牙は、肩車のように絡みついた。
 これは烈海王の必殺技・転蓮華か!?
 肩車の状態から、横に回転して相手の頚骨にダメージを与える必殺技だ。
 だが、勇次郎はパワーで刃牙の動きを止めた。
 ッッ! この展開はまるで刃牙vsジャックの兄弟対決だ。G刃牙41巻 361話)

 兄弟の絆を高めた転蓮華が今度は親子の絆をとりもつのか?
 転蓮華(?)が不発して、刃牙が勇次郎に肩車されているような姿がのこった。
 まるで幼年編で刃牙が勇次郎にチョークをかけたところ、父が子をおぶるような姿に見えたようにG刃牙19巻 167、168話)
 肩車だと、チョット親密度が低い感じですが、親子のコミュニケーションだ。

 最強はどっちだ。
 親子はどうなる?
 相反する行為を喧嘩ひとつでおこなっている状態だ。
 いや、もう喧嘩とは呼べないかもしれない。
 この闘争は、どうなるのか?
 次回へつづく。


 観客の理解も独歩に追いつき、闘争もクライマックスだ。
 理解が進んだのは、梢江の存在が大きかったのかも。
 刃牙と勇次郎がイチャイチャしていると指摘したから、みんなの目が覚めた。
 ある意味、ナイスフォローだったんですね。
 恋人ってのはダテじゃない。

 そして、親子は数時間も闘っていた。
 マラソン以上に運動量が大きそうなのに、本当に元気な二人だよな。
 栗木君がみたら「人間じゃねェ」と言って走って逃げそうなレベルだ。
 いや、夜叉猿を見た感想が「人間じゃねェ」の栗木君だから「人間だァ」と言って逃げるのかもしれないけど。

 ところで親子喧嘩で数時間たっているのなら、最大トーナメントは数十時間必要だ。
 一回戦の終了後などに、あらためて選手紹介をやっているから、あそこに見えない休憩があったのだろう。
 実は、あそこで一度解散して翌日に再開していたのかも。
 だとしたら負けた選手が最後でけっこう元気だったのも納得だ。

 そう考えると、この親子喧嘩はヤバいくらい長時間戦っている。
 刃牙と勇次郎もスゴいが、付きあっている観客もタフだぞ。
 興奮しすぎて脳内麻薬ですぎて、集団リアルシャドーしたあげく、集団マッチョになって帰宅しかねない。
 ゾンビ以上に増殖する範馬現象で日本そのものが戦場となるのが次回の刃牙シリーズかも。
 みんな殴りあって融和するんだ!

追記 (12/5/23)
 範馬の親子喧嘩もそろそろ決着だろうか。
 かつて強敵(とも)が使っていた必殺技がでてきたのはクライマックスを予感させる。
 さて、これからも懐かしの必殺技が出てくるのだろうか?
 ちょっと、候補を考えて見る。

・ 紐切り
 刃牙がジャック戦で使っているので、使用可能だ。
 ただ新鮮味にちょっと欠ける。
 決まれば大きなダメージを与えることができるから、本当にクライマックスじゃないと出せないだろう。

 でも、範馬勇次郎なら効かないかもしれない。
 神経が切れて平気ってワケじゃないが、神経が切れないのだ。
 ッッ!? 神経一本で刃牙の体重を支えているのか!?
 髪を足指でつかんだ刃牙を振り回すほど毛根の強い勇次郎だから、神経も強そうだ。

・ マッハ突き
 これもジャック戦で使っていた。
 ただ克巳はマッハ突きをさらに進化させている。
 刃牙も、真マッハ突きを出すかも。
 でも、出しちゃったら肉が全部フッ飛んじゃうかもしれないな。
 出さないほうが良いのかも。

・ 菩薩拳
 これは、まだパクっていない。
 今にして思うと、拳の形は付随的なものかも。
 イチバン重要なのは打撃をする際の、無心になる境地じゃなかろうか。
 そして、必要最小限の筋肉を使用することで、拳の握りすら脱力する究極の突き技になる。
 0.5秒前に訪れる意識の起こりすら感じさせない必殺技だ。

・ パックマン
 オリバの必殺技だ。
 ぜひ勇次郎にやってもらいたい。
 息子とのスキンシップに勇次郎もうれし泣きするだろう。

・ 噛みつき
 刃牙の異母兄ジャックの必殺技だ。
 勇次郎には通用しなかった過去があるんだけど、奇襲で一回ぐらいなら成功するかも。
 ただ、勇次郎のメタル皮膚には歯が通らない可能性もある。

・ 低酸素の毒
 刃牙すらイッパツKOされた柳龍光の必殺技だ。
 なぜか、その後使わなくなりましたけど。
 低酸素でイッパツKOの理屈はあっているんだけど、真空と低酸素がちがうって気がついちゃったんだろうか。
 田口雅之『バロン・ゴング・バトル』でも、燃焼すると酸素がなくなり真空になる現象があったし、チャンピオンじゃ普通ですよ。

・ ピクルのタックル
 自分よりはるかに大きな恐龍を屠ったピクルの必殺技だ。
 でも、ゴキブリダッシュのほうが速そうなイメージがありますね。
 これは、わざわざ使うコトないかな。

・ 駄々っ子パンチ
 幼年時のあの頃にもどった原点回帰の技だ!
 勇次郎であっても確実にビックリするッッ!


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