バキ道「131〜140話」感想

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2022年8月4日(36+37号)
第5部 第131話「蹴速流と空手」 (1308回)

 愚地独歩と当麻蹴速の試合が決定だッ!
 範馬刃牙vsジャック・ハンマーより後に決まった試合なのに、先に開催されるのか。
 地下闘技場の開催順番がよくわからない。
 いい加減な運営だな。
 それともスケジュールも迫力を優先しているのか?

 とにかく、独歩vs蹴速です。
 空手・神心会vs古代相撲・蹴速流だ。
 立って戦う打撃中心の総合格闘技という共通点をもつ二つの流派がぶつかる。

 独歩は控室で股割りをしながら試合を待つ。
 『グラップラー刃牙』でも言っていたように、打撃系格闘技では柔軟体操を念入りに行う。
 柔軟をしっかりやるから、高い位置に蹴りを放てるのだ。
 逆に、路上でいきなりハイキックが打てる人は、柔軟のレベルが違うのだろう。
 独歩は達人と現役選手の半々なので、選手らしいウォームアップもするのだ。

 独歩は股割りをしながら立会人の御手洗さんと雑談をする。
 地下闘技場が後楽園球場だった頃からの知り合いだ。昔話も多かろう。
 御手洗さんが言うに、独歩は変化(かわ)らないらしい。

 いや、変化(かわ)ってるよね?
 範馬勇次郎にえぐられ右目を失った。
 ドリアンの爆破で顔面の傷が増えたし。
 それでもなお、菩薩拳などを身に着け、より強くなった。
 範馬刃牙の次ぐらいには成長している人なんじゃなかろうか。

 独歩は股割りの状態から拳で手をついて、拳による倒立をする。
 若々しいまでの筋力とバランス感覚だ。
 御手洗さんは、老化を感じないという意味で変わっていないと言っていたらしい。
 そりゃあ、20〜30代のころの暴れん坊な独歩を知っていたら、老化の影響を考えちゃうだろうな。

 って、後楽園球場は1987年に閉鎖だから、もう35年前か!
 範馬勇次郎と闘ったとき、独歩の年齢が55歳だった。
 そうなると、後楽園球場の閉鎖時に独歩は20歳と言うことになる。
 年齢設定に無理があるような……
 これも、長期連載による時空のゆがみですね。

 ところで、独歩の控室には神心会の人間がいないようだ。
 セコンドとかはどうするのだろうか?
 加藤と末堂は驚き役として観客席にいて欲しい。
 そうなれば、独歩の養子である愚地克巳がセコンドにつくのが自然だと思うんですけど。
 今回の独歩はあえて独りで試合をするのだろうか?


 独歩の対戦相手である蹴速も控室で準備をしていた。
 見守るのは徳川光成のみだ。
 こちらもセコンドの存在が見当たらない。
 当麻蹴速一族がいるみたいな事を言っていたけど、上京していないのか?

 蹴速は蹴速なりの四股を踏んでいる。
 第二代・野見宿禰の四股とかなり似た形だ。
 これが古代相撲の基本的な四股なんだろうか?

蹴速の四股

 徳川さんは蹴速の四股を見て、打撃系だけどやっぱり角力(すもう)だと言う。
 日本古来より続く伝統的な格闘技だ。
 それこそ、『日本書紀』にも書いてある格闘技ですぜ。
 相撲(角力)は伝統派武術の代表格なのだろう。
 でも、烈海王に2000年前に通過していると言われちゃうかもしれないけど。

 蹴速の四股は足を静かにおろす。
 破邪の地鎮効果が薄そうだ。
 打撃を選択したのは、神事よりも競技性を重視した結果で、宗教性より競技を優先したのが蹴速一族なのかもしれない。
 まさに、流派を仕切り直した訳だ。

「古今東西の"徒手武術"を見渡す限り―――――」
「古代相撲「蹴速流」に」
「最も近い体術は空手と見ます」

 蹴速は自分の流派に最も近いのは空手だと見る。
 どちらも立ち技で打撃を中心に闘う総合格闘技だ。
 日本の武術が収斂進化した結果、似た技術体系をもつ格闘技が二つ存在したという事なのだろう。
 蹴速流が優れた技術だと証明するには絶好の相手だということだ。
 勝てば、蹴速流が空手の上位互換であると主張できる。

 試合に対する気負いは宿禰のほうが大きいか?
 なにを背負い、なにを思って闘うのかは分からない。
 だが、両者ともに闘技場へ出てきた。
 もはや待ったなし。
 試合が始まろうとしている。

 今回の独歩は黒い道着だ。
 練習で着ることはあっても、試合で着るのは珍しい。
 悪役をイメージしているのだろうか?
 あと、独歩も蹴速もなぜかタオルを首に巻いている。
 勝利の汗拭きを誓ったスタイルか?

 因縁を感じさせて盛りあげようとする試合前だ。
 でも、この試合における重要点は蹴速の"仕切り直し"だろう。
 蹴速は負けそうになったら、仕切り直すはずだ。
 どのように仕切り直すのか?
 それは万人に認められるのか?

 蹴速の仕切り直しが、どのように炸裂するのか注視していきたい。
 なお、来週はお盆休み合併号でチャンピオンが休みです。
 でもって、次号は『バキ道』が定期休載だ。
 二週間のお休みですね。
 いや、休みではなく"仕切り直し"なのか?

追記1 (22/8/11)

合併号で休載……
合併号で休み……
 チャンピオンはお盆の合併号です。
 で、来週は普通に『バキ道』が休載なので2週連続休載だ。
 掲載はゆっくりペースだけど、蹴速と独歩の試合がすぐに決まったぞ。
 いや、本当に刃牙とジャックの試合はどうなったんだろう。

 野見宿禰が出てきたなら、当麻蹴速が出てきてもおかしくない。
 そこは良いんだけど、なぜこのタイミングだったのか?
 宿禰が敗北し、刃牙とジャックの試合が決まったところだ。
 もう、普通に刃牙とジャックの試合をすれば良いんじゃないのか?

 これと似たケースが刃牙と花田の試合だった。
 試合開始直前で花田が闇討ちされて、刃牙は別の相手と闘うことになる。
 後に板垣先生が言うには、花田のキャラが弱く刃牙と長期間だけの闘わせるだけの魅力がなかったのが原因らしい。
 となると、刃牙とジャックは再戦するだけの魅力を感じなかったのだろうか?

 確かに再戦は難しい。
 前回と同じ攻防を繰り返すのなら、面白くないし。
 二人が前回の試合から、どう成長したのか。
 そこが見どころになるはずだ。

 その点で行くと、刃牙は超変態的に成長している。
 もはや、ジャックが逆立ちになろうが、引っ?こうが、噛みつこうが、勝てない。……と、思う。
 ジャックの方は手足を伸ばして、チタンの歯をつけた。
 チタンの歯は良いと思うけど、手足を伸ばしたのは成功なのか失敗なのか、判断が難しい。
 比べてみると、ジャックが不利すぎるだろうか?

 刃牙とジャックの試合をどうすれば良いのか悩んで、蹴速に回避したのだろうか?
 回避先の蹴速が魅力的なのかというと、少し悩ましいところですけど。
 まあ、独歩にぶちのめされて半泣きになりながら仕切り直すため走る姿を見てみたいかもしれない。
 あと、野見宿禰もどうしちゃったんでしょうね?

追記2 (22/8/17)

仕切り直し 休載なのです
「仕切り直し 休載なのです」

 バキ道は休載だ!
 本編のほうは安定の低速進行で愚地独歩と蹴速が試合をするところだ。
 現実のほうでは、ロシアとウクライナの戦争があり、安部元首相が暗殺された。
 戦争と暗殺はバキ世界においても重要なテーマですね。
 いつかバキ世界にもフィールドバックされるのだろうか?

 現実世界では、ロシア軍が思っていた以上にダメっぷりを見せている。
 かつて世界2位だった軍事大国なのに、どうしちゃったんだろう。
 いっぽうで政治家暗殺に対する警護体制も意外なダメっぷりを見せていた。
 日本が平和ボケしているからなのか、警備体制が甘かったですね。

 現実が甘いので、フィクションにおけるリアリズムのハードルが下がるのかもしれない。
 わりと無計画に戦争を仕掛けて、わりと無警戒に暗殺者を近づけちゃう。
 どちらも範馬勇次郎が大活躍する余地を与えてしまったかも。

 もしくは相撲の強さか?
 突進する力士を止められるSP(セキュリティポリス)など存在しない!
 という理屈が通れば、おのずとSPも力士になるしか無いわけですよ。
 力士SPならば肉の壁で銃撃の射線も通らない。

 トラックで突っ込んできても力士SPが二人もいれば楽に止めることができる。
 力士の強さを誇示し、地位向上を図る金竜山の妙案だ!
 という展開があるかもしれない。

 ただ、力士SPにも弱点がある。
 力士SPに囲まれたら、政治家の姿がまったく見えなくなるから演説の宣伝効果もゼロになっちゃうんだよな。

追記3 (22/8/18)
 バキ道は休載だ!
 ちなみに来週も休載で、代打の『バキ外伝 ゆうえんち』があるぞ。
 その一方で板垣先生が新作の自衛隊自伝マンガを描くと発表があったぞ。

自衛隊自伝マンガ 新作


 『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』の新作を描くと ずいぶん前に告知していたけど、忘れずに動いていたんだ!
 板垣先生と言えば、第一空挺団に所属していた事で有名です。
 陸上自衛隊の中でも最強と言われる精鋭無比の部隊だ。

 その内実が見える実録漫画が『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』で、今までに2本発表されている。
 経験者が語る圧倒的リアリズムあふれる名作です。
 増刊 バキ総集編 戦場の詩に『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』の1と2は収録されている。
 そろそろコミックス1巻分ぐらい溜まるだろうか。

 新作は前後編らしい。
 これは楽しみの二段重ね、ビックマック状態だ!
 いえ、そんなにビックマックが好きって訳じゃないんですけど。

 増刊号では自衛隊時代の思い出を板垣先生が語っていたけど、あれも充分面白い内容だった。
 でも自衛隊だし、言えない事も多いんだろうな。
 ただ、板垣先生が自衛隊やっていた時期と現在ではずいぶん時間がたっている。
 自衛隊を取り巻く環境も、自衛隊の立ち位置もずいぶん変化しているだろう。
 日本が戦争する可能性は冷戦のころよりも、現在のほうが高いと思う。
 その点では現在の自衛官の意識も聞いてみたい気がしますね。

 あとは軍隊格闘術の話は出てくるのだろうか?
 スポーツではなく、戦場での殺人術だから反則になるような急所攻撃が当たり前の世界だ。
 自衛隊では眼球の抉りかたとか教えているんだろうか?
 目に指を突っ込むと生温けぇんだよとか言いながら。

 どういうエピソードになるのか楽しみだ。
 ……楽しみなんだけど、刃牙本編の遅延は悪化確定ですね。

追記4 (22/8/24)
休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 安定の定期休載で、代打で『バキ外伝 ゆうえんち』が掲載される。
 で、来週と再来週の40号と41号は『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』が掲載だ。
 そうなると『バキ道』は42号まで休みなのか?
 なんか、ちょっとした長期休載になってしまいそうだ。

 『バキ道』が休載になるかどうかは、39号ではっきりするだろう。
 まあ、たぶん休載なんだろうけど。
 本編の展開が上手く行かないから、気分転換で『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』を描いちゃったんだろうか?
 だとしたら、まあ良い気分転換だったな。

 現在は相撲編だ。
 もっとも現代相撲じゃなくて古代相撲がメインだけど。
 だが、そろそろ古代相撲もネタが尽きてきたのかも。
 宿禰だけでは話が続かなくなってきたのかもしれない。

 蹴速が片付けば、宿禰とも決着をつけて相撲編も終わりだろうか?
 そうなると、次の展開は『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』の復活もあったし、軍隊編かも。
 まあ、現在の状況が生々しいので漫画のネタにするには数年後のほうが良いんだろうけど。
 それまでは相撲編がけっこう長く続きそうだ。

追記5 (22/8/31)
仕切り直し 休載なのです
「仕切り直し 休載なのです」

 『バキ道』は休載ですが、『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』が2号連続で掲載される!
 『我が青春の習志野第一空挺団シリーズ』が掲載じゃあ休載でも仕方がないですね。
 その前の連続休載もありましたが……

 第一空挺団出身の板垣先生ならではのリアリズムあふれる自衛隊漫画が習志野第一空挺団だ。
 ガイアは実在しないかもしれないが、加藤清澄は実在した!
 ええ、第一空挺団の先輩の名前をいただいたみたいですね。
 加藤は初期の構想だと、刃牙のライバルになりそうだったんだけど、成長できなかったな……

 板垣先生が現役だった頃と現在の自衛隊とでは、かなり違っているはずだ。
 冷戦で仮想敵がソ連だった頃より、現在のほうが危険度が高いかもしれない。
 世間の見る目も随分変化している。
 それらを踏まえたうえで、古き良き(?)自衛隊の物語なのだろう。
 パワハラとかあっても、昔基準の話ですね。

追記6 (22/9/7)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 その代わり『我が青春の習志野第一空挺団 210日900m/m以上? 後編』が掲載されるぞ!
 容赦のない下ネタ自衛隊だった。

 射精を禁ずることで性欲が高まりすぎる!
 野獣、射精(だ)すべからず、だ!
 この情動を戦闘意欲に転換するのが本来の目的だったはずだけど、上手く行くんだろうか?
 壁のシミにも欲情するような状態になって集中力が途切れてしまいそうだ。

 ただ、このエピソードは『ラジオデイズ:対談 板垣恵介の巻』で話していた物のようだ。
 過去に感想でも触れたことがありましたね。
 筋肉も使わないと衰えるように、精力も使わないと衰えるのだ!
 刃牙も戦わないと衰えてしまうぞ。

追記7 (22/9/14)

 習志野第一空挺団にて、全裸でイキたい!という珍事があったらしい。
 だが、何事も無かったかのように『バキ道』が再開される。……はずだ。
 まさか、独歩も蹴速も「全裸でイキたい!」と脱ぎ始めたりはしないよな。
 今のところ自主的に全裸になって闘い始めた人は居ないので、たぶん大丈夫だ。
 独歩も喧嘩は裸だと言っていたけど、パンツははいていたし。

 でも、たまにパンクラチオンをやりたいとか言ってる人がいるんだよな。
 古代オリンピックは基本的に全裸です。
 そう言えば古代オリンピックには戦車競技もあったのだが、あれも全裸だったのだろうか?
 皇帝になる前のティベリウスが戦車競技に参加して優勝したという記録があるらしい。
 今調べたら、戦車競技は服を着ていたそうだ。
 危うく、全裸皇帝になるところだったな。

 話を戻して、独歩と蹴速だ。
 よく考えればジャックと宿禰の試合よりは引っ張らずに始まった。
 ならば、筋道が見えていて短期決戦になるのかもしれない。
 そもそも、歴史的に噛ませ犬である蹴速が出てくることが場つなぎ的なイメージだ。
 わりと簡単に終わるかもしれない。

 本来なら敗者の復讐ってのは燃える要素なんですけどね。
 佐々木小次郎の子孫が復讐のため修羅となって鍛えていたとかベタだけど燃える展開だ。
 でも、この蹴速は仕切り直しを主張することで敗北自体を無かった事にしている。
 なので、負けていないんだから復讐も無い。
 紙だけど濡れていて燃えない、みたいな感じだ。

 こうなると見苦しく散るんだろうな。
 これも、また土俵の無い古代相撲なのか。
 そして古代相撲も全裸だったかもしれない。

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2022年9月15日(42号)
第5部 第132話「古代角力と空手」 (1309回)

 愚地独歩vs当麻蹴速が始まる!
 蹴速は足を高く上げる四股を踏む。
 極限まで股を開いて高く足を上げるのは、野見宿禰と同じだ。
 これが古代角力の四股なんだろうか。

 蹴速は四股を静かに踏む。
 多彩な蹴り技を生む足腰と体幹の強さは四股で育てられているらしい。
 静かに足を降ろしているのは、破邪の意味合いが少ないからだろうか?
 野見宿禰の四股は宗教的な意味合いが強い。
 対して、蹴速の四股は技術的な意味合いが強い、のかも。

 地下闘技場の正戦士・愚地独歩は圧倒的歓声を受けている。
 独歩にとってはホームの試合だ。
 これは地の利を得ているな。
 勝負は独歩に有利か?

 武器の使用以外、すべてを認める!
 地下闘技場のお馴染みな過激ルールだ。
 今回のルール説明な小坊主はけっこう年を取っている。
 普段は若い小坊主がやっているので珍しい人選だ。
 独歩が若いころから交流のあった小坊主なのかもしれない。

 両者、元の位置にわけられると、独歩が呼吸法を行う。
 コォオオオと息をはいて、肺に残った息のカスをカッとはき切る。(参考:極真・史上最強の空手を始める人に
 空手の息吹だ!
 息吹は、三戦立ちでやることが多い。
 最大トーナメントでは、最後に呼と息をはいて三戦立ちをしていた。

 独歩は防御面に気合を入れているという事だろうか?
 蹴速の蹴りを全部防御するのは難しい。
 被弾を覚悟して肉体を引き締めているのかも。

 珍しく黒い空手着を試合できているのも気になる。
 黒い空手着で長髪ってのが古い時代の用心棒的な空手家の姿だ。
 独歩はスキンヘッドだけど、それもまた堅気じゃなさそうな感じで趣がある。
 今宵の愚地独歩は悪役のポジションを狙っているのか?
 破邪の相撲に対して、あえて悪で挑む感じだ。

 相手の蹴速は地下闘技場デビューだからハンデのつもりかも。
 なにしろ、地下闘技場は独歩のホームだ。
 人気者だし歓声も多い。
 ここまで有利なんだから、相手にも花を持たせたいという心遣いか?

「古代角力と空手ッッ」
「強いのはどっちだァ!!?」

 試合開始だァ〜〜〜〜!
 っと、独歩が蹴速に近づいていく。
 独歩が走り寄ったとアナウンサーは言っているが、ダッシュしている雰囲気は無い。
 せいぜい早歩きですね。
 奇襲のための疾走ではなく、勝負を急ぐための早歩きだ。


 そして、独歩は蹴速の前で四股立ちをする!

 いきなり、力士に対して四股立ちだ!
 それはすでに猛剣との試合でやっている。(バキ道7巻 64話
 あらためてやる狙いはなんだ?

四股立ち

 独歩が猛剣と闘ったときは四股立ちを活かしきれなかったのかも。
 もっとも安定した構えだったけど、関節技をかけられたら安定どころじゃなかった。
 なので、今回は安定した打撃戦を行いたいのかも。

 逃げずに打撃戦と言う相撲らしい展開だ。
 なんか、今回の独歩はサービス満点だな。
 でも、蹴速は負けそうになったら逃げるぞ。
 蹴速を逃がさないため、撒き餌としてのサービスなのか?

 至近距離で両者共に四股立ちという、一触即発の状態だ。
 ここから蹴速が蹴りを放つ。
 やっぱり、遠い間合いからのファーストコンタクトは蹴りに限る。
 この蹴りは当たるのか!?という所で次回につづく。

 だが、来週は定期休みで代打の『ゆうえんち』だ。
 早くも仕切り直しをしやがったな。

追記1 (22/9/21)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 『バキ道』は休載で、『ゆうえんち』が代打掲載だ。
 その前は『『我が青春の習志野第一空挺団』シリーズ 210日900m/m以上?』を掲載していたので、8月と9月は非常に掲載が少ない事になった。
 相撲編の決着は、なかなか難しいのかもしれない。

 そもそもバキ世界で蹴り巧者と言うのが良くないのかも。
 刃牙はキックが得意だし、空手勢も得意だ。
 キックボクシング系は不遇だけど、それもすでに蹴る人が多いからかもしれない。
 こういう状態で、蹴り技キャラとして個性を発揮できるのか?
 蹴速の試練は結構きびしい。

 一方で『ゆうえんち』の主人公・葛城無門は身軽で受け身の天才と言う個性を持っている。
 本編への逆輸入登場はあるのだろうか?
 無門の弟である愚地克巳よりも強そうな気がするけど、どうだろう。
 二人を並べて、どっちが強い!? というのを見てみたい。

追記2 (22/9/28)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 1週休んで『バキ道』が連載再開だ!
 試合は、当麻蹴速と愚地独歩による蹴り技の勝負になるのだろうか?
 空手の蹴りと、古代相撲の蹴りが激突する!

 驚愕の蹴り技と言えば烈海王のイメージが強い。
 ならば烈海王の右腕を受け継いだ愚地克巳が、蹴り技まで烈海王の技を使えるようになって戦っても良かったかも。
 「最近、なぜか中華料理を作ってしまうんだよね」とか言いながら、料理をしてしまう克巳でもいいや。
 そして、だんだん色黒になっていく。

 それは、さておき、驚愕の足技にはどれぐらいの可能性があるのだろうか?
 蹴速は足で拳を作る技を見せていた。
 これは烈海王と同じ技だ。
 ならば、烈海王と同じく足の指で相手を掴む攻撃もあるかもしれない。

 他にも足ならではの技があるのだろう。
 あってくれないと、さびしい。
 後は足の汗腺を自在に操り、異常に臭い足臭を相手の鼻に叩きこむとかも考えられる。
 考えられない?

 あとは、足を使って投げる・極める・絞める、か?
 神話以来、2000年もの間、自称無敗で鍛え続けてきた蹴速一族の足技はどこまで進化しているのか?
 それでも、たぶん蹴速一族の究極の足技は、逃げ足なんだろうけど。
 仕切り直せば負けでは無いのです!

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週刊少年チャンピオン2022年42号
週刊少年チャンピオン2022年42号


週刊少年チャンピオン2022年43号
週刊少年チャンピオン2022年43号

2022年9月29日(44号)
第5部 第133話「蹴速VS独歩」 (1310回)

 愚地独歩vs当麻蹴速が始まる!
 独歩は静かな表情から、激情シワシワの表情になって必殺の一撃を撃ちこみに行く。
 蹴速も負けじと右足をあげる。
 独歩と蹴速のファーストコンタクトだ!

 独歩は右正拳逆突きで攻める!
 蹴速は右の横蹴りか!
 二人は、蹴り合わない!?

 空手と古代相撲で、蹴り勝負をするのかと思っていたが、最初はパンチとキックの激突だった。
 独歩はなぜ正拳突きを選択したのか?
 蹴り技が得意と考えられる蹴速だから、勝負を避けたのかも。
 相手の土俵では闘わず、自分の得意な部分をぶつける。
 特攻隊ではなく、勝算ある行動をとる武術家だ。

 あと、独歩は足の長さで負ける気がしたから、蹴り勝負を避けたのかも。
 同じ技で戦えば、リーチの差が影響大となる。
 独歩もジェネレーションギャップを感じているのかも。
 若い世代の足の長さには勝てんのだ。

 正拳と踵が激突する!
 手のの骨は細長くて弱い。
 それに対して、足の骨は太くて丈夫だ。
 特に踵は全体重がかかるので人間の骨で一番硬い。

 その踵に拳がぶつかる。
 煉瓦と豆腐をぶつけるような物だ!
 ってのは、言いすぎか。
 でも、これは拳が砕けそうだ。

 だが独歩の拳は特別製だ。
 鍛えぬいて固めた金剛石の拳である。
 拳が踵にふれた瞬間に手首をひねって、ねじり込む。
 コークスクリューパンチのような一撃で、逆に踵を砕いた!?

踵VS拳

 すさまじい衝撃音が響く!
 蹴速も独歩も、一歩も退かないッ!
 独歩の拳は無事のようだ。
 さすが神の手(ゴッドハンド)と呼ばれている拳だ。
 いっぽう、蹴速は右足に大ダメージを受けてしまったようだ。

(なんて"拳"だ……ッッ)
(人体中 最堅牢を誇る"踵")
(一発でイカれた…ッッ)

 踵の骨がヒビだらけだ。
 でも、砕けてボロボロじゃあ無い。
 力士の体重を支える踵は、とくに頑丈なのだろう。
 カルシウムもちゃんと取っているみたいだぞ。

 蹴速には踵が駄目になった自覚がある。
 だが、涼しい顔で隠している。
 試合中にダメージを隠すのは選手の常套手段だ。
 しかし、百錬錬磨の独歩は蹴速の負傷を見破った。

 蹴速の動作が不自然なので負傷しているとわかるのだ。
 というか、殴った感触で大怪我だとわかりそうですけど。
 本当は殴った感触でわかったんだけど、洞察力をアピールしたのかも。
 すでに、独歩のペースにはまっている!?

 蹴速はあくまで負傷していない体(てい)で、右足で地面を蹴るパフォーマンスまで見せてしまう。
 さすが敗北を認めず仕切り直す一族だ。
 負傷しても認めなければダメージではない!

 闘争には、たくさんの嘘が必要だ。
 独歩はそう言って蹴速の誤魔化しを正当化する。
 たしかに独歩だって卑怯な攻撃はけっこうやっていた。
 勝利のためなら嘘もつくさ。

 蹴速はあくまでダメージを認めず、右足無事アピールをつづける。
 勝利のためには自分すら騙す感じか?
 蹴速は、冷や汗も流さないッ!

 いきなり右足を失ってしまったんですけど、蹴速は大丈夫なのか?
 踵が負傷していても使える蹴りのバリエーションが多数あるのかもしれない。
 まあ、仕切り直し人間だから、ハッタリ感が強いんですけど。
 負傷を誤魔化したままの蹴速と独歩が、四股立ちで再び激突する。

 四股立ちは安定感抜群だが、フットワークが苦手な構えだ。
 両者、足を止めて殴り合い・蹴り合いになる。
 そして、両者が本日2回目の激突だ!
 負傷していないふりの蹴速は、やっぱり右足で飛び蹴りをする!
 迎え撃つ独歩も飛び蹴りだ!

 今度は蹴りと蹴りが激突した!
 独歩も蹴速が弱っていると見て、蹴り合いに乗り出したのか?
 あとから動いたのに独歩の飛び蹴りのほうが高かった。
 片足ジャンプになって蹴速の動きが鈍っているのかもしれない。

 互いの足を蹴り合った二人は、反発力で飛んで行った。
 独歩のほうが高く飛ばされている気がする。
 これは単純に体重差が運動エネルギーの差として出たのだろう。
 吹っ飛んでも、両者はひるまない。
 冷や汗も流さず、すぐに構える。

 まさに、両者相踏み!
 まさに、我ひたぶるに力比べせん!
 日本書紀で描かれた、野見宿禰と当麻蹴速の死闘が現代に再現されている!
 古い西部劇のような全力の殴り合いだ!

 蹴速は負傷している右足でさらに蹴っている。
 これでも平気なのか?
 それとも、なにか秘策と言うか対応策があるのか?
 蹴っているように見せて、足の指で受け止めていたりして。

 独歩も蹴速も涼しい顔をしている。
 だが、実は足を痛めて苦しんでいるのかも。
 独歩は構えを天地上下の構えに変えているようだ。
 ダメージを受けている可能性も考えられる。
 2回目の激突の結果やいかに。

 こんな局面で、次週は休載です。
 そして、47号では習志野第一空挺団シリーズの第4弾が掲載されるらしい。
 これは、掲載頻度がかなり落ちそうな感じですね。
 まさに仕切り直しだ。
 仕切り直しのワゴンセールやッ!

追記1 (22/10/5)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

『バキ道』は休載だ!
 理由なき休載ですね。
 最近は、隔週ぐらいのペースで安定休載している。
 安定しちゃって良いんだろうか。

 独歩vs蹴速は、いきなり骨折するハイペースバトルだ。
 骨折しているんだし、次回決着でも違和感ないダメージだよな。

 感想へのコメントで、蹴速が踵を骨折したように、独歩も拳を骨折したのではないかとの意見をいただきました。
 確かに2度目の激突で、独歩は拳ではなく蹴りを使用している。
 拳にダメージを負っている可能性はありますね。
 骨折した場合、嘘をつきとおす蹴速と、うまく誤魔化す独歩と言う比較にもなっている。
 意地を張って傷を深くする蹴速は、まだまだ尻が青いのかも。

 渋川剛気あたりなら……
「うぎゃ〜、やられた! 骨がボッキボキだ。もう立てない!」
「オイオイ、蹴った足は右。今かかえているのは左だぜ」
「おっと、バレちまったか」
 なんって寸劇をやって誤魔化しそう。

 蹴速に、まだ引き出しがあるのかどうか。
 底力の見せ所だ。

 それはともかく、逃亡防止のためにも、一発目で足にダメージを与えることができたのは大きい。
 だが、逃げるという選択肢を奪われた蹴速が死に物狂いになる可能性もある。
 この勝負は、まだまだ先が読めない!

追記2 (22/10/6)

バキは休載である
バキは―― 「休載」である


 先日、アントニオ猪木が亡くなった。
 心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

 私はアントニオ猪木直撃世代よりちょっと下なので、それほどの影響は受けていない。
 上の世代の人たちが熱く語るのを見て、偉大なプロレスラーだった事は感じていた。
 ヒクソン・グレイシーが連勝して手が付けられなかった時期に、板垣先生と浦安鉄筋家族の浜岡先生が電話で長時間協議した結果、ヒクロンに勝てるのは全盛期の猪木だけだという結論が出た。
 そんな感じで猪木には最強幻想を見せるオーラがあったのだろう。

 マンガクロスではアントニオ猪木追悼企画で、グラップラー刃牙外伝の猪狩VS斗羽が無料公開だ!
 板垣先生のコメント付きです。
 最大トーナメントが終わった直後の熱気をそのままぶつけた伝説の一戦である。
 コミックスは持っているからいつでも読めるんですけど、読み直す良い切っ掛けになりますね。

 猪木が亡くなったことで、バキ世界のアントニオである猪狩も束縛が解かれたはずだ。
 相撲編の後はプロレスの逆襲編が始まるかもしれない。
 ジャックとシコルスキーを部下にした猪狩がプロレスの強さを取り戻す!のかも。

追記3 (22/10/12)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 定期的な休載は第3木曜日なんですが、10月は第2木曜日になるようだ。
 と言う訳で明日は『ゆうえんち』が掲載ですね。
 その替わり、来週は『習志野第一空挺団』が掲載される。
 まさにワガママを貫き通しているな。

 『習志野第一空挺団』第3弾もワガママを貫き通したようなネタだった。
 空挺団要素、ほとんど無いじゃんか!
 1分で服を着ることができるぐらいだよな。

 こうなると、第4弾もどうなるのか分からん。
 『ゆうえんち』で、変態性を爆上げされた柳龍光に対抗する気か?
 なんで、変態方向に競うんだよ……
 と言う訳で、明日はまだ変態が出てこないあたりの『ゆうえんち』感想です。
 最終的に変態が変態行為をする展開になりますが。

追記4 (22/10/19)

『バキ道』は休載だけど『我が青春の習志野第一空挺団 第4弾』が掲載されるぞ!
 第3弾がアレ↓だったので、第4弾がどうなるのか、まったく予想がつかない。
 また下ネタなのか?

全裸でイキたい!!!

 それとも壮絶な自衛隊の訓練が描かれるのか?
 なお、前回が下ネタだったせいで、Googleから「お前のコンテンツはエロで下品だから規制する(※ 要約)」とのメールが当サイトに寄せられた事実は、あまり知られていない。

 また下ネタだったら、下品改善からさらに後退してしまう。
 Googleは性の話題に敏感だと知ったのが第3弾で得た収穫の一つだ。
 というか、意外とうちのサイトって上品だったんですね。
 だが、第4弾の内容次第で、下品サイトへの道をまっしぐらに進んでいく事になるだろう。

追記5 (22/10/26)

仕切り直し 休載なのです
「仕切り直し 休載なのです」

 『バキ道』はお休みですが、アントニオ猪木追悼漫画で猪狩外伝が掲載されるらしい。
 どういう話になるのだろう。
 やっぱり、死が描かれるのだろうか?

 浦安鉄筋家族の猪木追悼・国会議員漫画も明るかったけど、別離の漫画だったし。
 せめてバキ世界でのアントニオは「元気ですか!?」と現役で暴れまくっていて欲しいんだけど。

 『範馬刃牙』以降に出てきた強すぎて扱いにくい新キャラであるピクルと野見宿禰を御して利用できるのは猪狩しかいない!
 その巨体をプロレスで活かせ!
 ついでにジャックもリングにあげろ!
 この辺の巨体連中はプロレスに行くことが一番輝きそうだ。
 とくに宿禰とか。

 死を偽装した斗羽という前例もある。
 猪狩もガチで闘うために、表の世界から姿を消すのかもしれない。
 でも、観客がいないと強くなれないのが猪狩なんだよな。

 『小説 ゆうえんち』でも言われていたけど、なんで無観客でシコルスキーと戦っちゃったのだろう。
 なんか、魔がさした感じか?
 猪狩の最後も、うっかり魔がさした感じになったりして。
 つい、うっかり、人気のない夜の路上で範馬勇次郎に喧嘩を売ってしまい……
 スペシャルホールドかけたかったな……

追記6 (22/11/1)

バキは休載である
バキは―― 「休載」である

 11月3日(木)は祝日なので、チャンピオンは2日(水)に発売です。
 そして、『バキ道』は休載だ。
 結局、10月は1回も掲載されなかった。

 替わりに読み切りが2回載ったから良しとしよう。
 って、月に2回掲載ってのは、やっぱり回数が合っていないような……
 でもまあ、年単位で休載していた『HUNTER×HUNTER』に比べればマシか。
 いや、比べるもんじゃないんですけど。

 11月の『バキ道』は順調に連載されるのだろうか?
 現在行われているのは、愚地独歩と謎の古代角力力士・当麻蹴速の試合だ。
 蹴速のキャラがなかなか立たないんだろうか?
 試合前のキャラ紹介的な部分でも、蹴速は強いというより、せこいという印象が強かった。
 蹴速に負ける心配は少ない。
 でも、蹴速に逃げられてしまって勝てないという心配が大きいのだ。
 しかし、試合早々に蹴速は足を負傷した。
 これでは自慢の逃げ足が鈍ってしまう。
 やっぱ、今後の展開が苦しいんだろうか?
 そんな時は、仕切り直し、ですね。

追記7 (22/11/2)

 先週は『バキ道外伝 やっぱ猪狩完至は永遠だよネ!』の感想を書いた。
 感想を書いていたら、ちょっと長くなりすぎたので省略した部分があります。
 せっかくなので、清書して再利用だ!

 競技と武術、選手と達人ってのは、なかなか相いれない存在である。
 60歳超えても現役選手ってのは、なかなか居ない。
 そういう達人がいたら面白いんだけど、やっぱり難しいようだ。

 親子で共に現役選手ってのは、たまにいますけど。
 それでも、父親の方は枯れた技術の達人って訳にはいなない。
 若さを保っているベテラン選手って感じだ。

 逆に達人は年を取っているほうが説得力がある。
 寿司職人は年を取っているほうが雰囲気があって上手そうに見えるのと同じ理屈だ。
 総合格闘技の堀口恭司選手とか、言っている内容は達人みたいなんだけど、やっぱり達人って感じがしない。
 あと、20年ぐらいたつと達人に見えるのだろうな。

 選手と達人と言う矛盾を実現できそうだったのが、刃牙のモデルである平直行選手だ。
 著書『平直行の格闘技のおもちゃ箱』で平選手と板垣先生が対談している。

 平 普通だったら負けてましたよね、僕(笑)。
 板垣 ねえ(笑)。だけど経験値で勝ったというか、何とかしちゃうという感じ。
 平 何とかするんですよね。普通にスパーリングやったら、全然敵わない相手ですよ。

 平直行選手の引退試合では、強い相手と試合をすることになった。
 スパーリングで闘ったら絶対負けるような相手だ。
 しかし、試合であれば、ムチャな技を仕掛けて勝利した。
 実力では負けているけど経験を利用して反則ギリギリで勝つ。
 まさに達人だ。

 怪我などで、選手としては引退した平選手だがった。
 だが、これからの人生は武術・格闘技を楽しく、ほどほどにやっていくと言う。
 そして、その先にあるのは達人の道だろう。
 年をとっても強い達人になるのか!?

 板垣 今年四十……?。
 平 四十二です。とりあえず息子には勝てそうな気もするんで、孫が大きくなったらやっつけようかなって。

 息子にも勝って、孫にも勝つ気だ!
 最強のおジイちゃんを目指していますな。
 この辺はプロレスラー的でもあり、武術的でもある。

 そんな最強幻想を見せてくれる平選手であった。
 さすが刃牙のモデルの人だ。
 孫にも勝てる最強幻想と言えば、範馬勇一郎ですね。
 あの人、現在も生きているんでしょうか?
 まだまだ現役で強そうだし、ぜひとも登場して欲しいな。

追記8 (22/11/9)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 10月は1回も掲載されなかった。
 前回掲載が9月29日だったので、実に42日ぶりの『バキ道』である。

 間に『我が青春の習志野第一空挺団』や『バキ道外伝 やっぱ猪狩完至は永遠だよネ!』などがあったので、なんか掲載されている感じがあったのが救いですね。
 下ネタばっかりの『我が青春の習志野第一空挺団』が間にあったせいで「蹴速が踵を砕かれて尿を漏らしたんだっけ?」みたいな内容の混乱があるかもしれない。

 踵を砕かれたが、尿は漏らしていない。
 猪狩も出てきていないぞ。
 ただ、猪狩が乱入して蹴速にコブラツイストをかけて勝利しても文句ないけど。

 試合は蹴速と独歩の打撃対決になっている。
 いきなり踵を砕かれた蹴速は、逆転できるのか?
 古代相撲には負傷した状態で使用できる技があるのか?
 そして、砕けた踵で逃げ出すことができるのかが気になる。

 独歩のほうは、本当にノーダメージなのか?
 負傷した蹴速が自爆テロのように独歩と心中してきても対応できるのかが気になる。
 あとは、蹴速が逃げたら追いつけるのかも重要ですね。
 神心会には克巳と末堂と言う足の速い若手がいる。
 彼らを有効活用するのも手段の一つだよな。

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2022年11月10日(50号)
第5部 第134話「蹴速の意地」 (1311回)

 愚地独歩と当麻蹴速が飛び蹴りで激突し、わかれる。
 着地した独歩がとった構えは、天地上下の構えだッ!
 やっぱり愚地独歩と言えば、これの構えですな!
 観客も大喜びだぞ!

("思い付き"の四股立ちよりは コッチに落ち付くかァ…)

 独歩は狙って天地上下の構えをとった訳ではなく、自然と取ってしまったらしい。
 四股立ちが思いつきって事は、遊んでいたのか?
 綿密な計画や作戦をもとに構えたのではなく、即興で合わせたと。

 だからこそ、自然体で定番の天地上下の構えに戻ったようだ。
 これなら相手の攻撃に合わせて3回攻撃で反撃できる!(違ッ
 ならば無意識に蹴速を強敵だと思っているのかも。
 本当に余裕であれば遊びを続行しているだろうに。

 思わず普段の構えに戻ってしまった独歩は、このまま慎重に勝負を決めるのか!?
 と思ったら構えをといてしまった。
 両手ぶらり作戦だ!
 いや、作戦じゃなくて停戦を申し込む姿勢らしい。

「蹴り込んだ足刀の手応え―――――」
「「踵」のものじゃなかった」

 足なのに手応えとは、これいかに。
 と言うのは置いといて、やっぱり感触が違ったらしい。

 幾千もの試し割をして砕きまくった愚地独歩である。
 幾百回と人を殴り破壊しまくった愚地独歩だ。
 破壊した感触で相手のダメージや部位もしっかり分かる!
 この人は、人間のかかとを何回破壊したことあるんでしょうね。

 百戦錬磨の独歩は蹴速の右足が負傷しているのを見抜いている!
 やっぱりダメージ大だ。
 って、それ前回も言ってますよね。
 君がッ 負傷を認めるまで指摘するのをやめないッ!?

 名前の通り、蹴速の得意技は蹴りである。
 右足を破壊されたということは、その蹴り技が封じられたも同然だ。
 当麻蹴速、敗れたり!
 右足を使わずして、如何に勝つつもりか!

 独歩は蹴速に降伏勧告をする。
 徳川光成も蹴速の敗北がほぼ確定と思っているようだ。
 そして、蹴速得意の仕切り直しはできない。
 これが試合の厳しいところだ。
 蹴速は、どうするのか?

 だが、蹴速は降伏を拒否する。
 右足の親指で片方の鼻の穴を押さえて、フンッと鼻をかむ。
 足で手バナだ!
 鼻を押さえている足なのに手バナとは、これいかに。
 と言うのは置いといて、まるで烈の見えない目潰しですね。

 烈の技と違うのは、空気じゃあなく鼻水と言う点だ。
 気体ではなく液体なので威力が大きいだろう。
 当たれば精神的なダメージも大きい。
 空気の目潰しの上位版と言えるかもしれない。

 ただ、イメージ的には、かなり下位ですけど。
 お上品をかなぐり捨てた先に出す究極の裏ワザとして、中国武術でも3000年前ぐらいに通過しているのかもしれない。
 この技を見た人間は殺すか、自分の流派に入門させなきゃいけない、禁断の技だったりして。

 独歩は鼻水をよけてノーダメージだ。
 油断はしていなかったらしい。
 まあ、蹴速の手鼻の目潰しは発射前のモーションが大きいので反応しやすいのだろう。

 蹴速はあくまで戦闘継続を主張し前進する。
 片足負傷でガクガクと身体を揺らしながら進むぞ。
 ダメージを隠していた前回と違って、負傷をアピールしまくっている。
 今度は逆にダメージを大げさに表現していたりして。

「闘志横溢」
「ナイスけはや!」

 徳川さんが喜ぶ!
 さすが人間を闘わせる事に愉悦を感じる男だ。
 ドクターストップなどは、頭の片隅にも浮かばない。
 人間が壊れるさまを大喜びで見ているッ!

 待ち受ける独歩は冷静だった。
 笑いも汗もない。
 近づく蹴速は左手で攻撃する。
 蹴速なのに手技だ!
 やっぱり足のダメージが大きいのか?

 蹴速のパンチは独歩によけられる。
 得意技である蹴りが通じなかったのだから、手技はもっと通じないか。
 同時に、独歩が反撃だ!
 負傷している右足を足刀で蹴った!

 降伏勧告をしたけど、容赦なく攻撃する!
 いや、これが戦士に対する最大限の礼儀と敬意か?
 妥協も油断もしないで全力で倒す気だ!

 蹴速が痛みで止まった!?
 そこに独歩が拳の連打を放つ!
 マグナムのような正拳のつるべ打ちだッ!
 ――――って、なんか既視感(デジャヴ)があるな。
 独歩が範馬勇次郎に正拳五連打を放って効かなかった時の感じだ。

 だが、相手は範馬勇次郎じゃあない。
 蹴速は吐血して、崩れて……
 倒れない!
 と、倒れそうな蹴速が独歩の両肩を掴んだ!
 これは、相撲の間合いじゃねェか!?

蹴速が掴んだッ!

 名前は蹴速だけど、そもそも古代角力の名手だ。
 つかむ間合いは相撲の領域である。
 打撃を打つには、間合いが狭く空手の技が使いにくい。
 まさに相撲の土俵に上がってしまった状態なのか!?
 次回につづく。


 範馬勇次郎はともかくとして、蹴速も仕留められなかった独歩の連打であった。
 よく考えたら空手って一撃必殺を理想とする武術だ。
 路上で多人数と闘うことを想定しているので、一撃離脱でなるべく早く敵の数を減らしたいという思想がある。
 そういう空手だから、連打って苦手なのかも。
 ボクシングあたりを取り入れた技かもしれないが、ちょっと基本思想からズレているとか。
 ここはまあ、独歩の連打に耐えた蹴速を誉めておこう。

 独歩は蹴速に敗北勧告をするなど、気遣いを見せていた。
 相手を気遣うってのは、それだけ余裕があるって事なんだろうな。
 でも、それが油断につながっているかも。

 四股立ちで遊んでみたりと、ちょっと舐めプ(舐めたプレイ)でしたね。
 そこは、愚地克巳の義父だから、そんなもんか。
 今回の教訓としては「舐めプ良くない」ですね。
 わりと、刃牙キャラみんなに刺さる教訓でした。

追記 (22/11/16)

 蹴速が独歩の肩をつかんだ!
 なんか、金竜山vs本部以蔵で本部が金竜山の小指を握って次回につづいた時のような次回が気になる引きだった。
 と言うことは蹴速の敗北フラグなのか?

 古代角力とは言え、相撲だ。
 蹴速は組んでからも強いだろう。
 というか、組んでからの方が強いのかもしれない。

 現代相撲が捨ててしまった組んだ状態からの多彩な蹴り技があるのかも。
 組んでしまえば、片足のハンデなど無いも同然じゃ!
 となるのだろうか?

 だが、空手だって総合格闘技である。
 組んだ状態からの戦い方だって、ちゃんとあるのだ。
 例えば三戦(サンチン)の構えは「自分の胸ぐらをつかまれているのを開くようなつもりで、拳を帯の高さから十字を切りながら肩の高さに持ってくる。」ように動いて構える。(極真・史上最強の空手を始める人に
 つまり、三戦はつかんでいる手を振り払う効果もある構えなのだ。

 実戦で通用するかどうかは、分からないけど。
 上手く蹴速の腕を振り払ったら、加藤あたりが「あんなもん写真でしかみたことがねェ!」と驚愕してくれるかも。

 おなじ立ち技系の総合格闘技として、空手と相撲のどちらが技を持っているのか?
 独歩と蹴速の勝負は歴史と技術の比べ合いになるかも!

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2022年11月17日(51号)
第5部 第135話「初めて耳にする音色」 (1312回)

 神心会空手の愚地独歩と古代角力の当麻蹴速が地下闘技場で激突する!
 試合は序盤から独歩優勢で進む。
 そして、愚地独歩の正拳連打が炸裂だ!
 コンクリートの土管を破壊する正拳が蹴速のブ厚い胸に打ち込まれる。

 だが、蹴速も古代角力の中では打撃系だ。
 打撃を受ける経験は多いだろう。
 さかのぼれば、先祖の初代当麻蹴速は蹴り合いから腰を踏み折られて敗死している。
 過去の失敗を学んで対策しているに違いない!

 ここで透視映像が流れます。
 肋骨と胸骨にひびが入った!
 骨折じゃあねェか!
 亀裂骨折だらけだよ。
 しかも複数本がイッてる。

骨がバキバキだ!

 先祖の失敗に学んでいないのかッ!?
 失敗を仕切り直して無かった事にしているから、蹴速一族の認識ではノーダメージなのかよ。
 敗北を直視しない弊害がこれだ。
 同じ失敗を何度も繰り返す。
 たぶん、未来でもやる。

 蹴速のタフネスを予想した私まで判断ミスだ。
 とんだ赤っ恥だよ。
 すいません。読み違えました。
 物凄いダメージうけていますよ、この人。

 蹴速が吐血する!
 これはフェイクでは無い!
 リアルなダメージだ。
 だが、蹴速はまだ死んでいない。
 骨折という重傷を負いながら、独歩の両肩に手を置いた。

 つかんだッ!
 相撲の間合いだ!
 でも、肋骨は折れているぞ。
 これでも、イケるのか!?

 経験豊富な独歩は、殴った感触で肋骨を折ったと確信しているだろう。
 つかまれても焦ってない。
 汗もかいていないぞ!
 だが、それが油断になったか?

 蹴速が両足を独歩の首に絡ませた!
 この間合いから蹴り技か!?
 と思ったら、三角絞めだ!
 刃牙も使える必殺技・虎王でも仕掛けるのかと思ったが、三角絞めだ。
 漫画化はされていないんですけど、虎王のバリエーションで膝蹴りをしてから三角絞めに入る虎王もある。

 まあ、とにかく飛びつき三角絞めだ。
 蹴速は打撃系と思わせて、ここで組み技を出した。
 しかも相撲では負けにつながる寝技の三角絞めだ。
 二重の奇襲が独歩に決まった!

 関節技や絞め技は完璧に入ると脱出不可能だ。
 絞め技だとすぐに意識を失ってしまう。
 意識があるうちに反撃か脱出しないと敗北だ。
 だが、独歩にはまだ余裕があった。

「全身複数か所の骨折―――」
「気の毒すぎて反撃がやり辛ぇわ」

 と言っても、このままだと蹴速が力尽きる前に独歩が気絶してしまう。
 ならば、容赦なく反撃だ。

 飛びつき三角絞めへの反撃はどうするのか?
 相手の頭を地面に落とすのが効果的だ。
 独歩は親切(?)に蹴速をずっと持ちあげているので、簡単に落とせる。
 あとは、背中の腎臓や後頭部に蹴りを入れるとか。
 普通の試合なら反則になるような所への打撃でも地下闘技場ならOKだ。

 しかし、独歩がとった手段は違った。
 両手を蹴速の耳に持っていき……。
 耳を引きちぎった!
 徳川光成ですら、呆然とする大惨事だ。

 これが、空手!? 空手なのか!?
 いや、これこそが元祖愚地流だッ!
 独歩の養子である克巳は、最大トーナメントでマウントポジションを取られたら脱出不可能と言っていた。
 克巳の意見に独歩は反論しなかった。
 だが、後で脱出不可能なポジションからでも脱出する方法を見せる。
 独歩は相手の足の爪をむしり取って反撃したのだ。
 むしり取る事が、愚地流ですよ!

 強さとは何かという問いかけで、夢枕獏が強く感銘を受けたのが大山倍達総帥の言葉だ。
 指二本で逆立ちができることが、強さだ!
 これだけ指が強いと、相手の耳でもむしり取れる。
 まさに独歩が実践して見せた!

 さらに独歩は鍛え抜かれた必殺の貫手を両脇に打ちこむ。
 脇腹は筋肉が薄く、人体急所の一つである。
 古代ボクシングの「クリマコス」でも、脇腹殴り合いのほうが早く決着するらしい。
 さらに言えば蹴速の肋骨は折れて弱くなっている。
 そこに貫手を打ちこんだのだ。
 さすがの蹴速も完全ダウンで敗北した。

 独歩は蹴速の耳を差し出し、例によってイイ医者を紹介してやると言うのだった。
 最初の激突で蹴速がかかとを砕かれたのが最大の敗因だったらしい。
 たしかに、出だしでつまずいて、そのまま立てなかった感じでしたね。
 もっと慎重な立ち上がりをすれば良かったのかも。
 完全決着となり、次回につづく。


 蹴速のとっておきは三角絞めだった。
 まあ、足技と言えば、足技かな。
 増田俊也木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(AA感想)によれば、三角絞めは高専柔道で開発された技だとか。
 わりと最近にできた技なのだ。

 なら、なんで古代相撲の蹴速が三角絞めを使ったのだろう。
 偶然に似た技を開発してしまったとか?
 単純に最近の技を研究していたのかもしれない。
 どちらにしても相撲に寝技と言う盲点を突いた奇襲技だ。
 本当ならこれを野見宿禰に決める気だったんだろうな。
 宿禰の怪力で地面に叩きつけられそうだけど。

 結果だけ見れば独歩の圧勝だった。
 ろくにダメージを受けていない。
 これが仕切り直して2000年無敗という蹴速一族の実力なのだろう。
 成長のためには、失敗を糧にしなきゃならんのです。

 何度か敗北したことのある独歩は、そのたびに強くなっている。
 なっていると思う。
 右腕を切断されても梅澤医院で治してもらって経験にした。
 今では、対戦相手の耳を落としては病院を紹介している。
 ……最近の独歩は梅澤医師への斡旋料でも貰っているんですかね?
 それもまた、したたかな成長だ。

追記 (22/11/23)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。
 今週は『バキ道』の定期休載週です。
 なので『漫画版 ゆうえんち』が掲載だ!
 『ゆうえんち』ではオリジナル展開になりそうで、目が離せない。
 『バキ道』も蹴速があっさりと敗北してしまったので、新展開になりそうだ。

 けっきょく、蹴速は何をしに出て来たのだろう。
 宿禰があっさり負けてしまったので、別方面から相撲の強さを見せようとしたのかも。
 だが、別方面から相撲の脆さを見せてしまった感じもする。

 まあ、相撲が弱いというよりは、引きこもっていた格闘技は実戦経験が少ないので脆い場面があると言う感じだろうか。
 そういう意味では、古代角力を追加するよりも型破りな現役相撲の力士を出した方がよかったのかも。
 相撲の汚れ仕事を担当している、品格を問われる横綱になれなかった暗黒力士がいるとかさ。
 まあ、力士は身体が大きすぎるので影の仕事にはまったく向いてい無さそうですけど。

追記2 (22/11/30)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 当麻蹴速があっさりと敗北して、まさに仕切り直しの『バキ道』連載再開だッ!
 ところで、蹴速はおとなしく敗北を認めるのだろうか?

 地下闘技場は地面が砂なので実力を発揮できなかった。
 相手の愚地独歩にとって地下闘技場はホームみたいな物だから、自分が圧倒的に不利だった。
 神心会の門下生が何人もいて、プレッシャーを与えてきたのが反則だ。

 などなど、言い訳をしまくるかもしれない。
 そして、三本勝負の一本目が終わったにすぎない。
 二戦目で仕切り直しです。
 と言って、逃げるのかも。

 昔のチャンピオンコミックスの必殺技、1巻が出たのに2巻から先が出ない! みたいな技である。
 ちなみに、現在のチャンピオンは●巻までは紙媒体でも出たのに、その先が電子版でしか出ないですね。
 蹴速vs独歩の幻となる第二戦以降は、電子版でも発売未定です。

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2022年12月1日(1号)
第5部 第136話「捕鯨砲」 (1313回)

 愚地独歩と蹴速の試合がわりとあっさり終わって、話を仕切り直しだ!
 今までと全然ちがう話で、鯨を撃つための捕鯨砲が登場する。
 砲手・佐渡元一は捕鯨砲の威力を解説しはじめた。
 曰く、体重100トン以上のシロナガスクジラを即死させる大砲だッ!
 100トンを一撃必殺ッ!!

 シロナガスクジラは今のところ、今のところ地球史上最大の動物である。
 恐竜よりもでかい。
 巨大イカのほうが大きいという意見もありますが、人類に確認されていないのでシロナガスクジラが暫定チャンピオンで良いでしょう。

 そのシロナガスクジラを一発で仕留める!
 ってのは、言いすぎだよね。
 捕鯨砲は当たり所によって死なない。
 死体回収のためにロープがついているので、威力も射程も犠牲になっている。

 なにも捕鯨砲などを使わなくても、普通の大砲と戦えばいいのに。
 でもまあ、とりあえず、捕鯨用の銛はすごい威力だという話だ。
 なにしろ、地球史上最大の動物であるシロナガスクジラを倒せるんだから。
 この迫力こそが重要なのだッ!
 殺傷力はあっても、カラス駆除用の猟銃なんてつまらんッッ!

 力士を倒しまくって来た最近の『バキ道』なので、もっと大きな獲物が欲しい。
 そこでシロナガスクジラ級ですよ。
 ヘビー級の力士が赤ちゃん(ベビー)に見える。

「今宵 ココニ「マッコウ鯨」ヨリ手強イ男ヲ連レテ来ル」
「アナタニ仕留メテ欲シイ」

 そんな捕鯨砲を人間に撃って欲しいとの依頼がある。
 あ、この展開は見たことがあるな。
 特別製の弓矢で撃ってくれと言っていた時のパターンだ。グラップラー刃牙18巻 157話)

 そして、依頼人はキャプテン・ストライダムである。
 キャプテン・ストライダムッ!
 米国の誇る最強・最良の接待人だッ!

 今日も自ら接待をコーディネートしているのか。
 部下を持っていないのか、使わないのか知らないが、自ら交渉している。
 接待に妥協が無い男だ。
 まさにOMOTENASHI(おもてなし)の鑑ですね。

 砲手・佐渡は人間に向かって撃つもんじゃ無いと渋る。
 ストライダムは会うだけでいいと言う。
 勇次郎に会わせるだけでストライダムの仕事は終わりですよ。
 交渉の最後をあえて依頼人に投げることで、手柄を譲っている。
 見事な接客だ。

 なお、ストライダムは勇次郎をマッコウクジラより手強いと言っている。
 マッコウクジラかよッ!?
 シロナガスクジラからサイズダウンしてんじゃないか!
 体重が50トンぐらいに激減だよ!

 ただ、シロナガスクジラは海中のプランクトンを食べるタイプの鯨だ。
 対してマッコウクジラは魚やイカを歯で食べる。
 歯を持つ動物の中で、現在最大の存在だ。  シロナガスクジラよりサイズは小さいが、強さは上かもしれない。

 『ONE PIECE』に出てくる鯨もマッコウクジラ型だ。
 有名な『白鯨』、恐怖のモビィ・ディックもマッコウクジラである。
 青年が出会うのはまさに人間の中のモビィ・ディックだ!
 たとえるなら黒い白鯨だぞ!
 いや、それじゃあただのマッコウクジラですけど。

 そして現れた範馬勇次郎を見て、一目見ただけで佐渡は白鯨級の怪物だと理解する。
 これはマッコウクジラ10頭分だ!

画像


 相撲に飽きた勇次郎は、趣味の動物狩りを再開したのだろうか?
 本当なら鯨を狩りたいけど、相手は海の中だ。
 地上最強の生物・範馬勇次郎も海中の生物には弱い。
 なので、鯨に勝つ捕鯨砲に勝つことで、間接的に鯨狩りとしたいのだろう。
 ティラノサウルスと戦えないから、ティラノサウルスに勝ったピクルと戦うという理屈と同じですね。

 範馬勇次郎は本気の構えを取って、捕鯨砲を待ち構える。
 佐渡はマッコウクジラ10頭分の価値がある猛獣狩りをするべく、トリガーに指をかける。
 普通なら殺人罪になる行為だけど、狩猟欲が勝っているらしい。
 範馬勇次郎は捕鯨砲にどう対抗するのか!?
 次回へつづく。


 相撲が無かったかのように、話題が変わりましたね。
 今度は力士より大きな鯨だ。
 現在の地球ではこれ以上大きな動物を持ってくることができないぞ。
 サイズのインフレーションが極まったな。

 勇次郎は捕鯨砲をどうさばくのか?
 正面から受け止めるのか?
 上空に蹴り飛ばすのか?
 渋川剛気なら合気で銛の方向を投げかえて、船に返しそうだけど。
 どちらにしても範馬勇次郎の実力が今更ながらに試される!

 しかし、昔のバキならこういうエピソードは一話で終わらせただろう。
 現在の『バキ道』では前後編になるのか。
 『グラップラー刃牙 第一話リメイク』も前後編になったし、話が長引く傾向があるんですね。
 一撃必殺も一話完結も、難しい。

追記 (22/12/7)

 久しぶりに連続で『バキ道』が読めそうだ。
 まるで週刊連載みたいだな!

 と言う冗談は置いといて、範馬勇次郎 VS 捕鯨砲です。
 範馬勇次郎の動物大好きコーナーも、行きつくところまで行きましたね。
 シロクマを倒し、コウモリの集団を屠り、夜叉猿を殺害した。
 巨大象も倒したし、今度はクジラのかわりに捕鯨砲だ。
 もう動物は完全制覇だろうか。

 あとは、大鷲とかを追って空中戦ぐらいか?
 チーターを追いかけて倒すのもありかもしれない。
 もう、人間に武術を教え込まれてドーピングとサイボーグ手術をしたゴリラかマンドリルと戦うぐらいしか残っていない。

 達成感を得るのに苦労するという範馬勇次郎の悩みが、少しだけ分かったような気がした。

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週刊少年チャンピオン2023年1号
週刊少年チャンピオン2023年1号
2022年12月8日(2+3号)
第5部 第137話「直線力」 (1314回)

 ライフル銃の初速は秒速1000mを超えるものがザラにある。
 だが、弾丸が一枚の葉に触れただけで、軌道がずれるそうだ。
 弾丸は横方向からの力に弱い。

 そうは言っても、高速直進運動が通り過ぎるのは一瞬なのだから、とらえるのが難しい。
 野球で投手の投げるボールを横から突くようなものですよ。
 『ゆうえんち』原作に出てきた神速子連れ観音・神野羽矢雄は、それができたらしいですが。(小説 ゆうえんち3巻 70回

 そして、範馬勇次郎は捕鯨砲を迎え撃つ。
 体重100トンの鯨を仕留める捕鯨砲が発射される。
 当たれば範馬勇次郎であっても大ダメージだろう。
 だが、勇次郎は左手の人差し指一本で飛んでくる銛をくるりと動かし、地面に着弾させた!
 まるで合気だッッ!

 流石の範馬勇次郎も捕鯨砲を正面から受け止めるのは無理だったらしい。
 この辺が人間、というか生物の限界だろうか?
 あの範馬勇次郎が技に追い込まれた!
 捕鯨砲はピクル並みの威力って事だろうか?
 そりゃあ、一応銃だしね。
 火薬による化学反応の強さに筋肉では勝てませんか。

 でも、範馬勇次郎には化学を理不尽な筋肉でねじ伏せるところを期待していた。
 勇次郎はけっこう常識的な怪物ですね。
 捕鯨砲を見事に技で屈服させた。
 ならば、戦車の砲弾とかも簡単に放り飛ばすことができるのだろうか?
 そうなると素手でも戦車に余裕で勝てそうだ。

 勇次郎は自慢の筋力で圧倒する戦いが多い。
 でも、この技術を見ていると渋川剛気なみの合気で闘う事もできそうだ。
 普段やらないだけで、技術だって超すごい。
 ブチカマシで突進してくる力士も指一本で方向をかえて地面に叩きつける事も可能なのかも。
 宿禰と蹴速という古代角力にふれた勇次郎は、強大なパワーをもてあそびたくなったのか?


 一方、地下闘技場では勝者となった独歩が退場していた。
 と、通路に蹴速が待ち構えている!
 仕切り直しッ!
 この場で再試合だッッ!

 しつこいのは予想できていたけど、もう来たのかッ!
 早いぞッッ!
 とにかく意欲的だ!
 やる やると言ってなかなか戦わない、やるやる詐欺戦士に比べると、はるかに立派だぞ。

 でも、みんなの前で負けたのだ。
 仕切り直しも無いと思うんですけど。
 さっきの試合は無かった事にしているのか?
 でも、それは自分の中だけの事だよね。
 蹴速にとってのマイルールでは、いくら負けても仕切り直す宣言で無効にできるらしい。

 これは強い。
 どんなにはっきりと負けても、自分の中では仕切り直せるのだ。
 ただ、世間の支持とか名誉は得られない。
 蹴速一族は没落しているようだが、その原因が仕切り直しだろうな。

 で、蹴速は早くも独歩に仕切り直しの再戦を挑む気だ。
 立ち合いの構えでやる気充分である。
 でも、不意打ち仕掛けないのがお上品と言うか、勝利への執着が足りないな。
 仕切り直すという無限コンティニューがあるから、戦いかたも雑になるんだろうか。

「両耳 無くしたばっかだろ」
「両目まで無くすこたねぇ」

 独歩はしつこい蹴速に目潰しを仕掛ける気だッ!
 仕切り直しの連鎖を断ち切るには、大ダメージを与えるしかない。
 だが、目潰しほどのダメージを与えちゃって良いのか?
 もうちょっと、穏便に手足の骨を折るとかできんもんですかね。
 いや、骨折の時点で穏便じゃないけど。

 耳をちぎられて蹴速はよく聞こえないらしい。
 だが仕切り直すため、廊下で独歩に仕掛ける。
 根性だけはすごいぞ。
 しかし、動きが遅いッ!

 すでに満身創痍の大ダメージで動きが鈍っている。
 そんな蹴速に独歩は容赦なく攻撃をする。
 ブチッと潰れるような、千切れるような音がした。

ブチッ

 目玉がいったのか!?
 それとも反撃で蹴速が独歩の指に噛みついて、指が千切れたとか?
 動きがにぶかったのも、独歩を油断させる策略だったかも。
 とにかく流血の次回につづく。

 次週はチャンピオンが合併号なので、12月22日ですね。
 鮮血のクリスマスだ!
 さらなるダメージだけど、まだ仕切り直すのか?
 この決着は、仕切り直し続けるかぎり終わらないぞ。
 刃牙とジャックの再戦を意地でも始めさせないつもりなのか!?

追記1 (22/12/14)

合併号で休載……
 合併号で休み……

 チャンピオンが合併号でお休みだ!
 今週の休みはノーカンである。
 まさに仕切り直しだッッ!

 蹴速は予想以上にあっさりと敗北した。
 だが、予想以上にあっさりと復活もしている。
 ただ、勝てる見込みがないのに復活してどうするのか?
 ダメージがかなりあるんですけど、これ勝つ気なんだよな?

 大相撲の横綱・零鵬も負傷したまま何の策も無く再戦を挑んであっさり負けていた。
 力士は本気を出せば勝てると思っている人種なんだろうか?
 あるいは、試合じゃあなく闇討ちなら勝てると思っていそうだ。

 闇討ちで勝てたとしても、名誉挽回にならない。
 観客のいるところで勝たないと駄目じなんじゃないかと思うんですけど。
 力士には人前では出せない裏技があるのかもしれない。
 出す前に負けちゃったので、残念な結果になってしまったが。
 それとも動画配信で強さをアピールする予定だったのかもしれない。

 蹴速は、そんな禁じ手を隠し持っているのかも。
 相撲は素手と言う思い込みを利用した武器の使用ッ! とか。
 蹴速は、このまま敗北するのか。
 それとも奇跡の逆転を見せるのか?
 今年最後の掲載で衝撃の結果が明らかになるッ!などと思っていたら休載になるかもしれない。

追記2 (22/12/21)

 今年最後の『バキ道』だ!
 木曜日はあと1回のこっていますが、チャンピオンが出るのは今週が最後になる。
 なので、今週が今年最後の『バキ道』だ!
 ……休載にならなければ、だけど。

 今年の『バキ道』は、本当に休載が多かった。
 2022年はジャック vs 宿禰の115話からはじまり、138話で終わるようだ。
 この間、23話で1年は52週ぐらいだから、約半分が休載だった計算になる。
 仕切り直しの1年でしたね。

 蹴速はすさまじいキャラクターって訳じゃあ無いけど、仕切り直しというフレーズを生み出したのは凄かったか。
 死刑囚とはまた違った面倒くさい奴だったな。
 いや、まだ終わったとは限らないのですが。

 2023年は宿禰による相撲の逆襲・復讐・復権だろうか?
 お前たちは相撲の真の恐怖をまだ知らないとして、闇に葬られた暗黒力士が次々と復活するのかも。
 蹴速も鎬紅葉と米軍に改造されたメカ蹴速として復活して仕切り直してくるかもしれない
 。いや、でも、刃牙とジャックの再試合はどーなったってのがあるんですけど。
 2023年には、ちゃんと試合が開始(はじ)まるのだろうか?

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週刊少年チャンピオン2023年2+3号
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2022年12月22日(4+5号)
第5部 第138話「嫌(や)な夜」 (1315回)

 愚地独歩と蹴速の試合は、独歩の勝利で決着した。
 だが、蹴速が仕切り直しを主張して退場中の独歩に襲いかかる!
 武術とは不意にやってくる暴力から身を守るものでもあるのだ。
 試合直後で集中力が切れていそうな独歩だが、すぐさま精神状態を戦闘モードに切り替えた!
 さすが百戦錬磨の武神・愚地独歩だ!

 だけど、蹴速はダメージが大きすぎて動けていない!
 ……なんで、この人は襲撃しにきたんだろう。
 自分の状態が理解できていないのか?
 財布の中身を確認しないで食事に行っちゃうタイプだな。

 孫子でも敵を知り己を知れば百戦危うからずと言っている。
 相手も自分も把握できていないのに勝負を挑んじゃうのは、百戦全敗だぞ。
 でも、これだけ明白な失敗をわざわざやるだろうか?

 そうなると、これは演技か?
 本当は動けるのに、動けないふりをして油断させる気かも。
 ならば、独歩が危険(あぶ)ない!

 独歩は蹴速が弱っているので、目潰しをためらう。
 目潰しは弱っていなくてもためらって欲しいな。
 独歩だって片目になって不便だったでしょ。
 回復不能のダメージではなく、回復可能なダメージを与えて欲しい。
 バキ世界も持続可能な戦闘を、SDGsっぽい物を目指して欲しいな。

 だが、そんな事より、ためらいが独歩の反応をコンマ1秒遅らせないかが心配だ。
 余計な考え事は悪酔いよりも思考を鈍らせる。
 目潰しをためらった、独歩は――――、鼻の穴に指を突っ込んだ!
 鼻!?
 なんと、鼻フックだァッ!
 渋川剛気の技を借りたのか!?(バキ道7巻 58話

 というか、蹴速は本当に大ダメージで動けなかったらしい。
 いや、本当にお前なにしにきたんだ??
 負けに来たのか?
 無限仕切り直しがあると敗北した気にならないから、雑に負け続けてしまうのかも。

 とにかく独歩は二本の指を蹴速の鼻の穴に突っ込んだ。
 プロレスや武術の裏技である鼻フック攻撃ですね。
 小説の餓狼伝でも定番だし、なぜかメイキャッパーでもやっているぞ。(「メイキャッパー 1巻」)
 メイキャップアーチストは鼻に指を突っ込む事が多いんだろうか??

 とにかく独歩は鼻の中で指を曲げてフックする。
 そして、鼻を引っかけて地面に叩きつけた!
 見ているだけで痛そうな荒業だ。
 相手が大ケガしているから手加減と言うなら、もう少し配慮した攻撃でも良いのに。

 でも、何度も仕切り直しで来られても迷惑だ。
 なので、きっちり倒しておきたいのかも。
 だったら、手足を折っといたほうが良いかもね。
 この調子だと、今晩にも自宅に押し掛けて仕切り直そうとしてくるかも。
 玄関に狛犬とか門神みたいな感じで加藤と末堂を置いておくか。

 とにかく、試合でも非正規戦でも独歩の勝利だ!
 再び気絶した蹴速は、この後でスタッフがおいしく回収してくれました。
 無観客だった訳じゃあ無かったのか。
 蹴速の問題行動が明るみに出ちゃったな。


 場面は変わって、400kg弱のバーベルを軽々と持ち上げる男が登場だ!
 この規格外の腕回りッ!?
 間違いない、オリバだッッ!
 宿禰に肋骨を全部折られたオリバが復活しているッ!
 さすがに再起不能なダメージだと思っていたけど、回復するんですね。

 これが回復可能・持続可能なダメージって奴ですよ。
 目や切断以外なら、たいてい回復しちゃうのがグラップラーだ。
 花田も睾丸の一個ぐらい気合で再生させちゃえば良いのに。
 睾丸を切除した宦官だって、睾丸が再生する人も居るらしいし。(宦官―中国四千年を操った異形の集団

 完全復活のオリバは元気そうだ。
 あれだけ肋骨がバラバラになったのに回復した。
 スゴいね、人体♥(はぁと)
 でも、ドイルに切られた顔の傷跡は残っている。
 不思議ね、人体♥(はぁと)

 紅葉はオリバの怪力に敬意を表している。
 筋肉は筋肉を知ると言ったところか。
 紅葉も、初登場のころはパワー最強っぽいイメージで登場して、範馬勇次郎すらビビらせる筋力を見せたンだけど。
 怪力のインフレーションが続いた結果、紅葉は並みの力持ちになってしまったな。

 そんな紅葉のいる病院だから、リハビリ施設だけど筋トレ設備が充実しまくっている。
 ここでリハビリすれば、入院前よりマッチョになって退院することになりそうだ。

 復活したオリバに、これから何をするのかと問う。
 オリバは大人しくしていると言うが、紅葉は嘘だと見抜いている。
 たぶん記録取材班を尾行させて映像に収める気だな。
 オリバが向かった先は、宿禰の所だ!

 一発で遭遇した。
 偶然じゃないよね!
 なんという情報力だ。
 さすが人間狩り(マンハント)のプロですね。
 オリバはパワーだけが強いのではなく、頭脳も強いのだ。

 そして、筋肉パワー自慢のオリバと宿禰が再び激突する!?
 知性派マッチョのオリバだから、なんの考えもなしに再戦はしないだろう。
 なにかの策があるはずだ。
 仕切り直しを続けていれば、いつか勝てるだろうと思っている蹴速とは違う!

 と言う訳で、オリバのリベンジに期待です。
 クリスマスプレゼント+お年玉は、オリバの復活でしたね。
 えっ、でも、刃牙とジャックの兄弟喧嘩2はどうなるんだ?

追記1 (23/1/4)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 新年あけましておめでとうございます!
 バキ道は休載だ!

 新年一発目のめでたい所からいきなり休むという暴挙が不自然主義のバキらしい。
 ……かな?

 実は今週のチャンピオンは水曜日発売だった事をすっかり失念しておりました。
 バキ道が休載だから油断していたな。
 私も人の事を言えない失態でしたね。
 2023年は波乱のスタートだったと、年末に振り替える事にしましょう。
 1日遅れ更新になってしまったので、『ゆうえんち』は明日の更新になります。

 さて、今年の『バキ道』はどんな展開になるのだろう?
 第一の注目点は刃牙vsジャックの兄弟対決再戦だ。
 そもそも試合をちゃんとやるのかを含めて注目したい。
 一度やった試合だし、新しい要素を加えるのが難しそうだから、作者にとって難しい試合なのかも。

 第二の注目点は相撲編の終焉だ。
 2022年で相撲勢がある程度負け切ってしまった。
 これで宿禰がダメ押しの負けをしてしまったら、相撲編・完もありうる。
 そうなると、『バキ道』も完了で、第6部に仕切り直すという可能性もありそうだ。

 刃牙vsジャックも絡んでくると、世界中にバラまかれた種が発芽して範馬軍団vs地下戦士+最凶死刑囚という第6部もありかも。
 それなら、今度こそ克巳と烈海王(の腕)にちゃんとした機会(ジーフィー)を与えてあげてください。

 勇次郎はまくだけで、ちゃんと育てたのが刃牙ぐらいっぽい。
 でも、刃牙ですら基本的に人任せだったけど。
 刃牙とジャックの差は、育ちの差かもしれない。
 才能は素質と育ちのどちらが影響するのか、という昔から議論となっているテーマにも絡みそうだ。
 育ちの悪い範馬なら、本部以蔵でも勝てる!
 まあ、そういった妄想も、相撲編が完結するかどうかにかかっていますね。

追記2 (23/1/11)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 バキ道は休載だ!
 新年早々2連休で、今年も心配になるバキ道です。
 2022年は約50%を休載していましたが、2023年はどうなるのか。

 本編の話は驚異の超回復したオリバが宿禰に向き合うという気になるシーンで終わっています。
 オリバは本当に完全復活したのか?
 もちろん、完治したから出てきているんでしょうけど。

 でも、肋骨をほぼ完全粉砕されちゃった訳ですよ。
 亀裂骨折なんてレベルじゃない。
 治るだけでも偉業と言えるダメージだ。
 それを完全復活した。
 もしかすると、人工の骨でも入れているんでしょうか?

 チタン製とかの骨になっていれば、宿禰のアバラ投げにも耐えられるかもしれない。
 いっぽうの宿禰はダメージがどうなっているんだろう。
 小指を失い、かかとを切られ、僧帽筋も切られた。
 脳に血を送る頸動脈を切られたら、ほぼ即死と言う話も聞きますが、バキ世界だと回復可能だ。

 どっちかと言うと、小指と僧帽筋のダメージのほうが大きいか。
 ただ、烈海王みたいに右足を失っても不便を感じさせない人は多い。
 多少のダメージや、甚大なダメージも迫力でカバーするのがバキ世界なのだろう。

 オリバと宿禰は、共に大ダメージを受けた。
 より回復して勝利するのは、より迫力をだせる者なのだろう。
 とりあえず、恋人のインパクトではオリバの圧勝ですね。

追記3 (23/1/18)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 いっぽうで『自伝板垣恵介自衛隊秘録〜我が青春の習志野第一空挺団〜』が発売されているぞ!
 漫画は時系列順に並んでいるので、真面目な話と下ネタが交互に出てくる。
 温度差が激しすぎてゼーベック効果発電がはかどるぞ!

 コミックスにはWEBで公開された対談も掲載されている。
 元自衛隊同士で陸自あるある感を出しまくっていますね。

 そして下ネタまみれだ。
 自衛隊はそんなに下ネタにまみれた場所なのか?
 まあ、なんか体育会系のノリですね。
 最近は体育会系も違っているんでしょうけど。

 いっぽうで行軍の辛さ対談は正直マンガ以上だ。
 緑色の水を喜んで飲む世界だとは……。
 これガイアたちレンジャーですら、もっとマシな水分取っていましたよ。

 あと、訓練中に迷子になるとかリアルだ。
 山はちょっと道を外れただけで遭難になる危険がある。
 レンジャーは道を通らないから、もっと迷子になるのだろう。
 迷子と潜伏は紙一重だ。

 自衛隊の思い出を話して盛りあがったので、さらに続編も執筆するのかもしれない。
 それはそれで嬉しいけど、本編がまた休載になるな。
 なお、次回の『ゆうえんち』は2/2掲載だ。
 2023年は月初がバキ道の休みのようですがね。
 このまま バキ道は月に二回休載が定着しちゃうのだろうか?
 2023年の刃牙は紙面の外でも予想不可能でスリリングかもしれない。


自伝板垣恵介自衛隊秘録〜我が青春の習志野第一空挺団〜
自伝板垣恵介自衛隊秘録〜我が青春の習志野第一空挺団〜



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2023年1月19日(8号)
第5部 第139話「この2人」 (1316回)

 野見宿禰と戦い、肋骨をバッキバキに折られたビスケット・オリバが復活したッ!
 リハビリと称して、ふたたび宿禰の前に立つ。
 これはリハビリと言う名のリベンジなのかッ!?

 オリバと宿禰は、ただ歩くだけで注目の的だ!
 だって、二人とも怪物的なマッチョだし。
 同じバスに乗り合わせたら、真冬だろうとハワイの気候になるだろう。
 それが二人もいる!
 乳幼児を連れていると目立つけど、それが双子になると4倍目立つの法則みたいなもんだ。
 いや、違うか?

 宿禰は身長210cm強で、とにかくデカい。
 オリバだって190cmぐらいあるらしい。
 って、オリバはけっこうデカかったんですね。
 いや、小さくないけど身長は意外と低いと思っていたもんで。
 190cmには届かないぐらいかと思っていましたよ。

 オリバは横幅がありすぎて、身長が低く見えたのかも。
 烈海王(176cm)と愚地独歩(178cm)は、独歩のほうが身長が高い。
 でも、独歩は太めの体格だからか背が低く見える現象と同じだ。
 まあ、とにかく超マッチョが2人ってことです。

 身長は合計で4m、体重は400kg以上か。
 弱い地盤なら、歩くだけで陥没しそうな超ヘビー級だ。
 二人は、奥まった駐車所を見つけて、そこに移動する。
 目立ちすぎるから、いまさら隠れても意味無いんじゃないだろうか?
 ミッキーマウスの着ぐるみで歩くぐらいに目立っていますよ。

 あ、隠れて戦うんじゃなくて、巻き込み被害が出にくい場所を選んだのか。
 とりあえず人の被害は無さそうだ。
 駐車している車が、かなりヤバいですけど。
 4台中3台は全損になりそう。

 オリバはリハビリとして宿禰と闘うという。
 パワーのリハビリは終了(おわ)った。
 次は実戦のリハビリだ!
 いきなりヘビーウェイトにいきますね。
 前菜もサラダもなしにステーキに行くみたいだ。

 リハビリなんだから、手ごろなムエタイ選手を呼べばいいのに。
 それか脱獄しているかもしれないシコルスキーを呼んでくるとか。
 でも、ここで最重量級を選んじゃうのがオリバなんですね。
 目標に対して真っ直ぐ進む。

 いっぽうで宿禰も負傷中だ。
 右踵と左脛に包帯を巻いている。
 格闘士の負傷はなんか巻いとけば、だいたい治るもんだ。
 巻いている時点で完治したと考えても良い。
 宿禰が弱っている所を狙いたかったのかもしれないが、遅かったかも。

 まあ、どちらかと言うと精神面のほうが重要だ。
 負け犬臭がつくと回復も遅れる。
 宿禰の闘志は、まだ燃えているのか?
 彼女とイチャついていないから健全なのかも。
 梢江を口説いていたりすると、なんかヤバい。

 宿禰とオリバの勝負は、ほぼ宿禰の圧勝だった。
 だが、あれは相撲だ!

画像

 相撲デハナ

 出たぞ!
 前回負けた時のアレはアレだった理論だ!
 あれはボクシングだった、試合だった、殺し合いじゃ無かった。
 これを言って勝った人も負けた人も居るので予想しにくいな。

 まあ、相撲だと文字通り相手の土俵で戦ったので不利だったと言える。
 でも、二回目は相撲じゃ無かったと宿禰は言う。
 などと宿禰は言っているけど、「闘争(たたか)いは」「角力(すもう)になる」と言ってたよね?(バキ道2巻 15話

 とにかく、今度は相撲ではない。
 じゃあ、何だ?って話なんですけど。
 喧嘩なのか、殺し合いなのか?
 いやいやいや、リハビリでした。

 オリバと宿禰は共に超マッチョだ。
 だが、筋肉の方向性が違う。
 力士の宿禰は三角形△の体型だ。
 ボディービルダーっぽいオリバは逆三角形▽の体型である。
 筋肉性の違いにより決裂ですね。

 安定の△に対する、不安定な▽だ。
 太い腰△と、細い腰▽。草食△と肉食▽。
 そんな違いがあると力説する。
 でも、その話は前にも聞いたな。(バキ道2巻 14話
 オリバ、頭のリハビリが終わっていないんじゃないか?

 長い力説だったが、時間稼ぎだったりして。
 場所を選んだのもオリバだ。
 オリバの本業は犯罪者の捕獲にある。
 罠を仕掛けて、落とす▽。
 まさにハンターだ。
 という訳で罠があるかもしれない。

 それはともかく、オリバは最筋量姿勢クロス・アウッ!(モーストマスキュラーポーズ脱衣)で服を脱ぎ捨てる!
 取り返しのつかない脱ぎかたしたッッ!
 今日は裸で帰る気だッ!
 手ぶらだし、替えの服無いよね?
 夜だし、もうお店もやってないよ!
 後悔しても、破れた服は元にもどらない。

 オリバ、敗れたり! 勝って帰るつもりならば、なぜ服を捨てる!
 まさに、オリバ破れたりだ。
 逃亡者にとって替えの服が無い事ほど惨めなことは無いと、元MI6ジョン・ル・カレも言っていますよ。(われらのゲーム

 でも、オリバは不退転の決意を見せたとも言える。
 もう、失うものはパンツぐらいだ。
 全裸寸前、背水の陣と言える。

 超マッチョ対決は意外と少ない気がするし、本当に予想しにくい。
 真っ当に力比べをするのか?
 組み合って力比べってのは、バキ世界にはなかなか無いんだよな。
 古代相撲と西洋相撲(レスリング)で勝負するのか?

 それとも、パフォーマンス勝負になったりして。
 ならばパックマン芸とかを持っているオリバ有利かも。
 オリバの土俵はパフォーマーかもしれない。

「アイニク――」
「相撲ノ「間合イ」ジャネェガナ」

「古代相撲の間合いです」

 脱衣とともに脱相撲を試みるオリバであった。
 だが、宿禰はこれも相撲だと言い張る。
 この勝負は土俵の取り合いになるかもしれない。
 己の土俵で闘ったものが勝つ!
 相撲は裸だと、つられて宿禰も服を破り捨てたら、オリバの土俵だぞ!

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週刊少年チャンピオン2023年8号
週刊少年チャンピオン2023年8号

2023年1月26日(9号)
第5部 第140話「目線」 (1317回)

 ビスケット・オリバが野見宿禰にリベンジマッチを挑むッ!
 いや、リハビリ・マッチですか。
 まあとにかく勝負を挑むのだった!
 夜の駐車場で怪力2人……………、勝負でしょう。

「相撲ノ間合イジャナイ」

「古代相撲の間合いです」

 どっちが正しいんだ!?
 えっと、現代相撲の間合いじゃないけど、古代相撲の間合いだと。
 とりあえず現代相撲に駄目出ししているって所は共通なのか?

 現代相撲と古代相撲の大きな差は土俵の有無だ。
 土俵が無いから、遠い間合いで闘うという事だろうか?
 米国人だから拳銃の間合いで闘ったりして。
 これはドイルを呼んでこないと。

 そして、オリバが開幕の左アッパーカットだ!
 宿禰の巨体が浮き上がるほどの強烈なパンチが入った!
 でも、これって現代相撲の間合いじゃね??
 アッパーは蹴りやストレートに比べると近い間合いで撃つ。
 この間合いならマワシの掴み合いにいける。
 やっぱ、相撲の間合いだ。

 オリバは、わざと逆のことをいったのだろうか?
 つられて宿禰も反論しちゃったけど、これって相撲の間合いだよね?
 古代をつけなくても良かったんじゃ無いのか?
 そんな事を考えていたら隙がうまれて打撃を受けちゃったのかも。
 宿禰、敗れたり。難しいことを言われて一瞬考えると隙がうまれる。

 アッパーを喰らって目が泳いでいる宿禰に、オリバは追撃をかける。
 力ののった右ストレートパンチだ!
 宿禰が吹っ飛ぶ!

 最初はリーチの短いアッパーだった。
 でも、今度はリーチの長いストレートだ!
 順番が逆だよ!?
 いや、アッパーで意識を混濁させて、ストレートで吹っ飛ばしたのかもしれない。
 相手を吹っ飛ばせば反撃を受けにくく安全だ。
 オリバは冷静に考えている!

 吹っ飛んだ宿禰は駐車していた自動車に激突した!
 さっそく自動車が1台大破だ!
 いや大破ってほどじゃないけど、これは走行不能だな。
 翌日、車に乗ろうとした持ち主が青ざめるのが確定した。

 まずはオリバの先制攻撃が炸裂した。
 やっぱり相撲の間合いじゃなかったんだろうか?
 いやでも、現代相撲の間合いだったよな?
 とりあえず古代相撲の間合いじゃ無かったと思っておけば良いのか?
 何も考えずに殴れ、が正解か?

 だが、この程度で宿禰は沈まない。
 宿禰がぶつかった自動車は廃車化もしれないけど。
 ザウッと立ちあがって、魔性の抱きつきだ。
 オリバに胴タックルを仕掛けたぞ。
 速いとは思えないこの動きが、古代相撲なのかも。

 抱きついた宿禰は、オリバのアバラ骨を掴む。
 前回のオリバを仕留めたアバラ投げだ!バキ道2巻 16話
 だが、掴まれたオリバに焦りはない。
 投げをうたれた時に脇をしめて宿禰の掴みを切ったッ!

 閂 メキッ
 メキッ

「閂(カンヌキ)ッテ云ウンダロ コレ」

 相撲の関節技、だ!
 愚地独歩が範馬刃牙に実演して見せた実戦で使える相撲技だ!(バキ道1巻 8話
 オリバは相撲を研究してきたのか?
 ちゃんと宿禰対策を立ててから勝負に来ている。
 勝つためには必要なことです。
 当たり前の事だけど、偉いぞ!

 オリバは閂を極めながら、宿禰を後方に投げ飛ばす。
 力士を逆に投げ飛ばした!
 投げたオリバは額で着地し、首ブリッジ状態だ。
 これは西洋相撲(レスリング)スタイルか?
 相撲を取り入れつつ、自分のオリジナリティーも忘れない。

 投げられた宿禰は顔から落ちたものの、空中一回転して綺麗に着地する。
 肉体のダメージはなさそうだ。
 だが、精神ダメージはどうだろう。
 必殺のアバラ投げを返されのだ。
 心中おだやかじゃないだろう。

 ここまで優位に闘ってきたオリバは、宿禰に手四つを挑む。
 怪力無双のオリバにとって絶対の自信があるパワー対決だ
 いっぽう宿禰にしてみたら、自分の半分ていどの体重しかない相手がパワー対決を挑んで来た。
 これは楽に返り討ちできると思っただろう。

「「力士」――――ト呼バレテル割ニハ」
「非力ダ」

 だが、パワー対決はオリバ優勢だ。
 オリバのパワーに押されて、宿禰の膝が曲がっていく!
 体重差もあるし、純粋なパワーでは宿禰が上かもしれない。
 だが、オリバのほうが圧倒している!?
 パワーはオリバの方が上なのか?
 それとも、これは合気かッ!?

 オリバは渋川剛気に勝負を挑んで、あしらわれた事がある。(バキ101話)
 そこで受けたミステリアスパワー合気を研究したのかも。
 相撲に合気と、オリバは自分を苦しめた技をちゃんと研究している!

 オリバは勝算なしに喧嘩を売ったりしない!
 きっちり研究して勝ちにきているぞ。
 ならば、偶然えらんだように見せたこの駐車場にも罠が仕掛けてあるかも。
 駐車している自動車を好きに爆破できるかもしれない。

 もしかしたら、あらかじめ土中にシコルスキーを埋めいるのかも。
 土の色や盛り上がりでバレないように、1週間前からッ!
 シコルスキー、仕込みすぎで戦闘不能(リタイア)――――

 とにかく、相撲ではなく知性と筋肉で圧倒するオリバであった。
 このまま非相撲を貫くことができるのか!?
 逆に宿禰は、オリバを相撲に引きこめるのか?
 来週は休載で一週休んで、次回につづく!

追記1 (23/2/1)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 『バキ道』は休載で、『ゆうえんち』が代打掲載だぞ!
 2023年は月初が『ゆうえんち』ですね。
 ちょうど『ゆうえんち』は序盤最大の盛り上がりと言える部分なので早く見たいところですが、『バキ道』も気になる展開ではある。

 ところで『ゆうえんち』でも、松本梢江が出てくる。
 おなじバキ世界なので出てきても違和感ないんですが、出てきます。
 ここだけは無理に原作に寄せなくても良いんだぞ……

 作家は違いますが、『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は女性キャラまでバキ風になっていて、もったいない感じでした。
 『カイジ』のスピンオフ作品でも、絵柄を原作に寄せすぎていて美人が出てこない問題とかありますが、同じ感じですかね。
 こういう作品で心配な事がある。
 スピンオフ作品の作者は、オリジナルに戻ろうと思ったときに、ちゃんと自分の絵を描けるのだろうか?
 戻れなかった、気の毒だな。

追記2 (23/2/8)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 『バキ道』が連載再開だッ!

 本編は、オリバvs野見宿禰の超重量級パワー対決である!
 今のところ、オリバが優勢ですね。
 筋肉&知性で宿禰を圧倒している。
 知性はともかく、筋肉なら宿禰のほうが上だと思っていたけど、そうでも無いらしい。

 いや、筋肉量で負けている分をオリバが知性でカバーしているのだろうか?
 オリバは合気のような技術で宿禰のパワーを殺しているのかもしれない。
 こういうパワー殺しの技術は、合気以外にもあるらしいので、合気じゃあないかもしれないけど(達人烈伝 宇城憲治のエピソード)

 今までのオリバはパワーを高める方向にトレーニングしてきた。
 刃牙や宿禰に負けたことで、パワーだけの限界を感じたのかも。
 パワー&テクニックとなった新オリバだとしたら、新たな強敵誕生と言えそうだ。
 本来なら4000年の歴史をプラスした克巳が新たな強敵誕生だと期待していたんですけどね。

 このままオリバ優勢で宿禰が敗北し、相撲編が完結するのだろうか?
 1分以内なら最強と言われる相撲の凄さを見せきれないまま終わってしまうぞ。
 のこされた相撲の強味って、なんでしょうね。
 全裸こそ相撲の領域だ!と言って、脱いで脱がせるか?


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週刊少年チャンピオン2023年9号
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週刊少年チャンピオン2023年11号
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2022年9月1日(40号)
210日900m/m以上? 前編

 『バキ道』はお休みだが、『我が青春の習志野第一空挺団』シリーズ第三弾が掲載される!
 三度、自衛隊のリアリズムが描かれる!
 と、思っていたんだけど、想像していたのと違う!?
 空挺団、あんま関係無いな!

 と言う訳で、『我が青春の習志野第一空挺団』の第三弾だ。
 1978年春、板垣青年21歳は最強に憧れていた。
 『あしたのジョー』『巨人の星』『空手バカ一代』などを読むことで最強幻想に取りつかれていたのだ。
 全部、原作梶原一騎ですね。
 ある意味で梶原一騎の被害者だ。

 この中で『巨人の星』だけは野球なんですけど、これも最強の候補なのか?
 たしかに投擲はあらゆる動物の中でも人間がトップクラスの能力を有していると言われている。
 そのうち、刃牙にも流派・野球(投手)とかの戦士が出てきたりして。
 戦国時代でも武田信玄投石部隊は有名だ。

 とにかく、板垣少年は最強を求め、高校は少林寺拳法をやり、高校卒業後に自衛隊に入隊して最精鋭の空挺団にまで入った。
 そして、現在はボクシングをやっている。
 企業内サークルというか部活みたいな物ですね。

 会社は学校よりも拘束時間が長いから、練習時間は短くなる。
 その短い時間にハードなトレーニングをする訳だ。
 しかも、自衛隊は超ハードなトレーニングを普通にやっているのだから、超々ハードな生活になっている。
 インドア派の私からすると、聞いただけで痩せてしまいそうなキツい運動だ。
 板垣先生も、減量をするまでもなく体重が減るほどのハードな生活だったので、必死で食べていたらしいですが。

 板垣青年はボクシング3戦1勝2敗らしい。
 まあ、始めたばかりだから負けが込むのも仕方が無いんじゃないかと。
 だが、板垣青年は勝つために何か捨てなくてはいけないと思い定める。
 漫画でも、やっていたし!
 ムチャ系漫画を参考にするという、ムチャの極みだ!

「射精(マスターベーション)を断つ!!!」

 なんか、捨てる物の選択を間違えてないですか!?
 ハードな生活して性欲を維持できるのがスゴいよ。
 私なら、睡眠欲しか残らない気がする。
 体力があるから、性欲も残るという寸法か。

 で、板垣青年は禁オナを心掛ける。
 だが、ありあまる体力は欲情を失わせなかった!
 不死鳥のように情欲がよみがえる!

「5分に3度は「エロ」がよぎるッ……………ッ」

 細けェな!
 5分に3回とか割りにくいよ。
 100秒に1回の欲情ってことか?
 けっこう冷静にカウントしてンじゃないかよ!

 早い話が、頻繁に煩悩に悩まされていた。
 寝る時も手が股間に当たるせいで猛ってしまう。
 横向いて寝ろよ!
 まあ、とにかく性欲に振り回されるのだった。
 高校生みたいな若さだな。

「このままでは「野獣」になる以前(まえ)に……」
「全身がチ〇ポと化す!!!」

 性欲を溜めることで餓えた野獣のような強さを得ようとしていた。
 だが、このままだと野獣じゃなくて淫獣になってしまうぞッ!
 どうなるんだ!
 ってのが前編でした。

 このエピソードは確かネットラジオで聞いた記憶がありますね。
 だから、オチは知っていると思うんですけど。
 しかし、本当に空挺団が関係無いな。
 男子高校生の日常的エピソードだよ。

 タイトルの『210日900m/m以上?』は禁欲210日で、900mm以上の変化が起きたって事だろうか?
 90cmあるいは0.9mだ。
 人間のサイズからすると、かなりデカい。
 なにやら、すごい影響が出てしまったようだ。
 その答えは、次回あきらかになるのだろう。

 性欲を溜めても、性的に猛るだけなのかもしれない。
 戦闘欲にはつながらない。
 ならば、溜めるのはむしろ邪魔なのか?
 となると、飽くまで喰らえと言う範馬勇次郎の説教はここから生まれたのか!?

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週刊少年チャンピオン2022年40号
週刊少年チャンピオン2022年40号

2022年9月8日(41号)
210日900m/m以上? 後編

 『我が青春の習志野第一空挺団』シリーズ第三弾の後編だ!
 射精を禁じることで滾る性欲を内に秘めた淫獣……じゃあなくて猛獣になろうとしている板垣青年であった。

 第一空挺団を内部から崩壊させるつもりか?
 こんな獣が内部にいたら、危険すぎる。
 もう、男でもいいや。
 そんな境地に達してしまったときが世界の終わりだな。

 だが、それでも板垣青年は禁欲を続けていた。
 禁欲のためのノウハウが、布団の中に手を入れない!
 布団の中に手を入れると、自然と股間に手がふれてしまう。
 ごく自然に遭遇した陰茎と手は、ごく自然に戦闘し、ごく自然に射精(けっちゃく)する。
 こうなっては禁欲を守る事ができない。

 危険な因子は外部に出すというのが防衛の基本だ。
 素行の悪い部下はスパイに狙われる可能性があるので重要案件に関わらせないのが防諜の基本である。
 三国志の劉備はあちこちの陣営を渡り歩いていた人だった。
 最前線の危険な土地の防衛や、敵の後方攪乱など本拠地から離れた場所で使われることが多い。
 実力はあるのだろうが信用が無かったのだろう。

 と言う訳で板垣青年は股間と手を離すことで危険を回避していたのだった。
 小便の時はどうしていたんだろう?
 立っている時はチ○ポを触っても問題無いのか?
 トイレで一戦交えてしまったら、かなりの問題児だよな。

 まあ、こういった苦労のお陰で誤射無き生活にも慣れてきた板垣青年であった。
 寝るときに両手をイチモツにそえても、問題を起こさない!
 欲情を押さえることに成功したのだ!
 だが、ボクシングの先輩である石塚文雄から大変な事を聞いてしまう。

「廃用性萎縮」

 使わないと筋肉も脳も衰える!
 そして、チ○ポも!
 餓えた野獣になるつもりが、大人しい草食動物になってしまう。
 このままでは股間が危険(あぶ)ない!

 板垣青年はその日のうちにファイトする事を決意した。
 場所は降下塔の足元だ!(※ 空挺部隊特有の実降下を疑似体験する為の塔。)
 いや、なんでここなの!?

「降下塔下(ここ)で射精(だし)たい!!」

「全裸でイキたい!!!」


全裸でイキたい!!!

 なんでだよ!?
 なんでなんだよォッッッ!!??
 場所も、格好も、まるで意味がわからん。
 異常者かよ!?

 高い所から落ちるスリルが脳にしみこんでいるのか?
 スカイダイビング中に射精したい性癖の人ですか?
 さらに、もちろん全裸だ!
 もちろん、モロチン!?

 なんで、全裸だよ。
 野性に帰りすぎじゃないか!?
 草食動物だって野性だ!
 取り返しのつかないスタイルで自慰をして、破滅後に辞意を表明したい人ですか?
 スカイダイビングを全裸でやりたい勢かよ。
 もちろんパラシュートつけ忘れている。

 板垣青年は全裸で伏せ、周囲を警戒した。
 むむ。理性はまだ残っているようだ。
 周辺は500メートル以上の広場で、人影を容易に捕捉できるらしい。
 500メートル先から徒歩なら1分以上かかる。

「仮に―――― 何者かが近付いても」
「空挺隊員なら――」
「1分以内に着衣できる!!」

 夜中だから誰もいない。
 そして、寝そべる事で周囲から見つかりにくく、逆に見つけやすい!
 空挺団だから1分で服を着ることができる!
 こんな所で特殊能力(ユニークスキル)が発揮された!
 落下傘後の潜伏中は、素早く着替えることができると有利だろうけど、変態行為にも応用できる! できるのだ!

 地面に仰向けになって寝そべる偵察はモンゴル兵がやっていたらしい。
 歴史的にも正しい全裸行為だ。
 己の経験だけでここにたどり着くとは、全裸の天才めッ!

 210日ぶりのファイトは推定900mmの噴火となった!
 飛ばしすぎだ!
 貯めすぎて勢いが異常事態になっている。
 これも全裸効果なんだろうか。

 出すもん出して賢者となった板垣青年は、最精鋭として空挺団に帰還するのだった。
 使わないと衰えるから、我慢するんじゃなくて発散して鍛えろ!
 マイナスよりもプラスで考える。
 やっぱ、範馬勇次郎の言っていた禁欲などせずに飽くまで喰らえってのは真理だったんですね。

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週刊少年チャンピオン2022年41号
週刊少年チャンピオン2022年41号

2022年10月20日(47号)
70分600cc以上?

 『我が青春の習志野第一空挺団』シリーズ第4弾だ!
 若き日の板垣恵介が自衛隊で最精鋭と言われる習志野第一空挺団で奮闘する青春物語――――
 ……だったのは、第2弾まででした。
 第3弾になったら急に下ネタがふってわいてきた。
 まさに落下傘下ネタだ。

 そして、第4弾だ。
 今回も下ネタなのか?
 それとも自衛隊のリアルが描かれるのか?
 細かい所はともかく、勝負の第4弾である。

『1978年 夏……』
『22:00(フタフタ マルマル)』

(21歳にもなって――
 オシッコって漏らすのか!!?)

 下ネタだァ――――ッ!
 2回つづけて下ネタだったッッ!
 下ネタ率50%だッッッ!
 直近の下ネタ率は100%だぞ!
 もはや『我が下ネタの習志野第一空挺団』だな。

 ただ、前回の下ネタは性的な下ネタだった。
 しかし、今回は排泄物の下ネタだ。
 下ネタにバリエーションをつけてきている。

 自慰… 尿… 変態性癖…
 様々な下ネタ、身体によかろうハズもない。
 しかし、だからとて真面目な話だけを採る。
 これも健全とは言い難い。
 エロも喰らう。尿も喰らう。
 両方を共に美味いと感じ―――
 笑いに変える度量こそが漫画には肝要だ。

 なお、今週の浦安鉄筋家族はアントニオ猪木氏の追悼ネタで国会議員の脱糞ネタだ。
 尿とウンコの二つがそろい、今週のチャンピオンは無敵である。
 これ以上、なにが有るというのかッ!
 もう、恐れる物など無いッッ!

 で、過去の板垣青年は富士山一週2夜3日の演習に向かう途中で尿意をもよおす。
 第1弾の壮絶な行軍演習に向かう途中だろうか?
 板垣先生は少なくとも3回は富士山一週の演習に参加している。
 2回目、3回目と回を重ねるごとに楽勝になっていったらしい。
 知識は重要らしいぞ。

 だが、3回目あたりで油断して出かける前のトイレを忘れたのかも。
 今回の板垣青年はポッカレモン(AA)を飲んでいる。
 これは1回目に知った知識だから、今回は2回目以降のはずだ。
 やっぱり、ちょっと油断しちゃったのかも。

 千葉県から山梨県まで車でノンストップ約2時間だ。
 本来は体を休めることができる車での移動中である。
 しかし、板垣青年は一人尿意と戦っていた!
 誰にも知られることのない孤独な戦いだ。
 尿を止める括約筋が活躍している!

 だが、疲労物質である乳酸が溜まって括約筋が大ピンチだ。
 尿を止めるために尿酸ではなく乳酸が溜まるという不思議な展開だぞ。
 だが孤立無援な括約筋は、尿意から70分後に限界をむかえてしまう。

排尿という極上の甘味!!!

『排尿という極上の甘味!!!』

 はい……。わかります……
 漏らす、漏らさないは別として、限界まで耐えた後の放尿という至福の愉悦が確かに存在する。
 これは排尿の消力(シャオリー)なんだろうか。
 とにかく、一度漏らしてしまえば最精鋭の空挺団といえども弛緩してしまう。
 板垣青年は、恍惚のなかで全て出し切るのであった。

 放尿による開放感で放心状態という放送事故のような案件だ。
 だが、トラックの風に臭いは飛ばされ、尿も車輌の隙間から流れて消える。
 気がつかれる事なく移動は終了した。

 そして、尿漏れパンツのままで富士山一週2夜3日だ。
 尿パンツで2夜3日をすごすッ!
 着替えず、睡眠もとらずに、2泊3日ではなく2夜3日だ!
 なんとか3日を過ごし、状況終了となった。
 板垣青年は、そんな戦友のようなパンツを証拠隠滅のため富士山に埋めて帰るのだった。

 えっ、じゃあ、帰りはノーパンですか!
 ノーパン自衛隊だ!
 空挺団じゃあなくて空パン団だ!

 というか、3日もたてば乾いていないか?
 改めて尿を追加したのだろうか?
 排尿と言う高級コールガールの魔力に抗えなかったのかも。

 こうして『習志野第一空挺団』第4弾の尿回は終了したのだった。
 終了して良かったんだろうか?
 来週は『バキ道』再開、と思いきや、アントニオ猪木の追悼漫画らしい。
 浦安鉄筋家族につづいての追悼漫画だ!
 それはそれで良いのだが、10月は本編の掲載無しですね。


 話を尿にもどしますが……
 空挺団の演習が何百人で行われているのか不明だが、トイレに行きたくなる人ぐらいいるだろう。
 じゃあ、トイレ休憩をするのか?
 板垣青年が考えているように、無い気がする。

 自衛隊はタイムスケジュールに遅れる事を許すだろうか?
 もちろん遅れないために余裕ある時間配分をしているのだろう。
 でも、小便ぐらいじゃ車輌を止めてくれない気がする。
 ならば、みんな垂れ流す!
 と言うのは言い過ぎだろうけど、何人かはやっていそうだ。

 新幹線の線路点検は終電と始発の間に、突貫作業で終わらせるらしい。
 駅に戻ってトイレに行く余裕ないから立ちションか携帯トイレの二択だとか。
 昔とは言っても、空挺団にも携帯トイレぐらいあったんじゃなかろうか。

 落下傘で敵後方に潜入した空挺団がウンコ置きっぱにする訳にもいかんから携帯トイレぐらい持っていくかもしれないし。
 冗談でもなく、ブツを出しっぱなしで放置したら地元住民に臭いで見つかって通報される恐れがある。
 シモの始末も潜伏には必要なのだ。

 こういう軍隊の下半身問題は気になるところなんですが、なかなか良い資料に当たらないんですよね。
 潜伏して待ち伏せする狙撃手(スナイパー)は、動きを最小にするためなら漏らす。
 空挺団も発見されないために、任務遂行のために、漏らすこともあるだろう。
 漏らすことは通過儀礼の一つなのかもしれない。

 富士山一周演習ではそれなりの数の人が尿を漏らしていそうだ。
 尿漏れを見て見ぬふりをする情が空挺団にも存在した。
 そして、それなりの数の隊員がパンツを富士山に埋めていき、ノーパンで帰ったのだろう。
 桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている、かもしれないが――――
 富士山の麓には たくさんのパンツが埋まっているのだ。

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週刊少年チャンピオン2022年47号
週刊少年チャンピオン2022年47号



2022年10月27日(48号)
バキ道外伝 やっぱ猪狩完至は永遠だよネ!

 アントニオ猪木追悼企画で、『バキ道外伝 やっぱ猪狩完至は永遠だよネ!』だッ!
 元気があれば、なんでもできる!
 そう言っていた猪狩だが、本人が元気を無くしてしまった!
 大病で死にそうだ!

 自分で自分の言葉を実践できなくなってしまった。
 そうショックを受けている猪狩である。
 でも、猪狩の事だし、成分の半分はハッタリでできていると思っておいた方がいいかも。
 ただ、思い込みのパワーは偉大なので信じる事も重要だったりするから油断できない。
 猪狩に一番効くのは観客の声援だろうな。
 大声援さえあれば、癌にも勝てるッ!

 猪狩の容体は良くないらしい。
 すごく痩せてしまった。
 久住も困っているようだが、なにか計画があるようだ。

「「猪狩完至死去」フフ…」
「どうってことねえや」

「来週の騒動――――」
「そのまた「後」の騒動に比べりゃ」

 猪狩は死を覚悟してなお、何かを画策しているらしい。
 安易に死ぬよりも、困難な生を選択するッ!
 まさに燃える闘魂だぞ!
 燃え尽きる寸前まで、闘う魂だッッ!

 だが、けっきょく猪狩は亡くなり国技館で葬儀が行われたらしい。
 参列した渋川剛気、愚地独歩、郭海皇は猪狩から言われた言葉を思い出す。
 三人は、同じような言葉を言われていた。

「レスリングには達人が存在しない」
「老いた――――選手が」
「枯れた神技で若き選手を圧倒する」
「そんな あなたのような達人はレスリングには存在しない」

 武術界には渋川や独歩、郭と言った達人がいるのに、レスリングにはいないッ!
 独歩は、アンタはもう達人の域に達しているだろうと言う。
 でも猪狩的には足りないようだ。

 たしかに、プロレスに高齢の達人はいないのか。
 いや、レスリングと言っているな。
 プロレスだけでなく、アマレスや総合格闘技も入っているのか?

 意外な盲点かもしれない。
 技術よりも肉体を競わせる試合形式だと肉体の衰えに勝てないって事なんですかね。
 プロレスに限らず、相撲やスポーツなど試合と引退があるものは高齢の達人は出にくい。
 ゴルフはけっこう高齢でもやれるけど、さすがに白髪の達人がいないか。

 試合ってのは非日常の勝負であり、試合に向けてコンディションを整えるものだ。
 車で言えばF-1レースの世界ですね。
 武術は日常の中にあり、突発的な問題に いつでもどこでも対応できる事が求められる。
 車で言えば普段乗りの運転で、安全運転が基本だけど、事故などの非常時に役立つのが武術だ。
 なので、武術は日常なので車と同じく高齢でも使えないと困る。
 そして、高齢でも強いと達人と呼ばれる。

 試合やレースだと体力の衰えが、もろに成績に響く。
 成績が悪いと引退になるので高齢の達人は生まれにくいのだろう。
 囲碁・将棋ですら老化の衰えと成績不振による引退はあるので、高齢の達人が生まれにくいのだろうな。
 そういう事なのでレスリング世界の達人なんて、むちゃ言わんでくださいって事だ。
 だが、だからこそ、猪狩はレスリングの達人を夢見て死んでいったようだ。

 猪狩は最大トーナメントまで、渋川剛気と面識がなかったようだ。
 だが、死ぬ前に二人きりで食事をして親しくしている。
 郭海皇も同じだ。
 まったく接点がなかったはずなのに、一緒に食事をしている。
 このコミュニケーション能力も、猪狩の強さであり、人間力なのだろう。

 猪狩の死後も世界は回る。
 総合格闘技では期待の若手・至宝 竹野がチャンピオンに秒殺された。
 1分以内に敗北したんだから、至宝は言いすぎだったな。

 頭にタオルをかぶった男がチャンピオンの背後から近づき、事件は起きた。
 突然、謎の男がタオルでチャンピオンの首を絞める不意打ちを仕掛けたのだ。
 いったい、何者だ!?
 って、正体バレバレなんですけど。

『輪郭……!!?』
『顎…!!?』
『このフォーム!!?』

『プロレスラー猪狩完至じゃないか――ッッ!!!』
『どういう事態だ!!?』
『アンタ死んだだろォ――――――ッッ!!!』

アンタ死んだだろォ――――――ッッ!!!

 そうだよ、死んだんじゃなかったのか!?
 二重にも三重にも謎の状況を作り出し、混乱の中で猪狩はコブラツイストを極めて勝利(?)する。
 これこそがレスリングにおける高齢の達人だ!

 年をとっても、元気があれば何でもできる!
 レスリングの達人を生み出した!
 というか自分がレスリングの達人になった!
 でも、試合じゃ無ェ!

 不意打ちだから武術よりだよ。
 F-1レースを終えての帰る途中のドライバーにアオり運転で勝負仕掛けて、首都高バトルで勝ったようなもんですよ。
 でも、この非合法な勝負を公式に見せちゃうのが猪狩なんだな。
 だからこそ、最強幻想を見せてくれるッ!

 最後にドラマを見せるため、自分の死すら利用して偽装した。
 国民全員をダマして不意打ちを仕掛けたわけだ。
 これが猪狩と言う男の死に様である!
 ……いや、まだ生きていますけどね。
 そう、猪狩完至は生きている!


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週刊少年チャンピオン2022年47号
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