バキ道「111〜120話」感想

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2021年11月18日(51号)
第5部 第111話「怠慢」 (1238回)

 噛み技を進化させたジャック・ハンマーが食事をとる!
 じゃあ前回のトレーニングですら朝飯前の運動だったのか?
 禁欲的(ストイック)で過剰な男だ。

 ジャックが食べるのは、また背骨だ!
 相変わらずの骨食だ!
 野菜は? ビタミンは?
 ヤシの実もあるけど、野菜系が少ないぞ。
 あと、タンパク質も必要じゃ無いのか?

 そこで、この錠剤を大量に噛みくだいて摂取します。
 薬物もそえて栄養バランスも良い。
 いやいやいや、栄養補充とは違う目的の薬だよね!

「薬物…」「止めとらんなァ……」

「食事ダカラ」

 薬が、ご飯がわりだ!
 ほとんど主食ですね。
 ジャックは相変わらずドーピングしまくり人生だ。
 最大トーナメントのころから全然変わっていない。
 ジャックに相変わらずの部分が残っていて、ちょっと安心だ。
 いや、心配だけど。

 ジャックにドーピングを施した博士はすでに亡くなっている。
 ならば、どこの誰から薬を調達しているのだろう。
 資金も必要だが、用量・用法も重要だ。
 どう考えても薬局で売っている薬じゃないよね。
 最低でも処方箋がいる。

まあ、たぶん鎬紅葉が薬を与えていて、ジャックは実質的にモルモットなんだろうけど。
ジャックの体内には生体情報をモニターする機械が埋め込まれていて、常に紅葉にデータを送り続けているかもしれない。
空港で引っ掛かったのは、それもあったりして。
でも、紅葉の人体改造にはジャックも同意しているだろうし、Win-Winの関係ですね。

 ジャックは首に注射まで打って朝のドーピングを終える。
 怖い所に打つな。
 麻薬中毒者は最初に利き手の反対側の左腕に注射を打つ。
 しばらく続けると血管が固くなってしまい、針が通りにくくなるので、反対の右腕に打つ。
 右腕の血管も固くなると、最後に首に打つ。
 首に打つようになった人は、それほど長くかからず死んでしまうらしい。
 ジャックも、ヤバい状態になっているような気がするぞ。

「コレヲ飲メバ強クナレル」
「アレヲ使用シタラ強クナレル」
「ソレガ判リナガラ 手ヲ出サナイ」

「ソレハ単ナル怠慢だ!!」

「強クナレルナラバ正義!!」

 ジャックは強くなるためなら薬を使うべきだと言う。
 これも一つの考え方なんだろうな。
 ただ、何年強くいられるのかを考えると、ジャックの価値観は少し違うと言える。
 10年強くあるため、 年老いてからも強くあるにはどうすべきか?
 数百年の歴史がある武術は、そういう要求にも対応している。

 未来を考えず、現在だけを考えるジャックだから刹那的に今現在の強さを求めるのだろう。
 その割には長期入院が必要な骨延長手術を2回も受けていますけど。
 寝ている間は一時的にかなり弱くなっていたはずだぞ。
 今日、弱くなっているけど良いのか?

 ジャックは強くなるのにこだわっているけど、素手にもこだわっている。
 強くなりたいだけなら武器を使えば良いじゃないか。
 武器を使わないのは怠慢だぞ。

 ジャックが素手にこだわっているのは、範馬勇次郎を素手で倒すという目的があるからだろう。
 刹那的に強さを求めつつ、勇次郎を倒す未来を追っている。
 ジャックの抱える矛盾はけっこう深刻だ。
 今日勝っても、明日勇次郎と闘えなくなるとしたら、それで良いのだろうか?
 薬のやりすぎで判断力が鈍っているのかもしれないな。

 本気で勇次郎を倒したいだけなら、腕っこきのハンターに弟子入りするのが一番かもしれない。
 シリーズ中で範馬勇次郎を倒したと言えるのは、腕っこきのハンターたちによる麻酔銃の一斉射撃だけだ。
 やっぱ、銃は強いよね。

 ドーピングをしてチタンの歯を装着しても武器の使用はしないのがジャックである。
 チタンの歯は武器と言う気もしますが、まあ置いておこう。
 口には出さないが、常に範馬勇次郎への再戦を考えているのだろう。
 宿禰に勝ったら、次は範馬勇次郎だ!
 いや、その前に刃牙へのリベンジか?

 強さへの執念を語ったジャックは地面の揺れを感じる。
 野見宿禰の四股踏みだ!
 お持ち帰りした女性とイチャイチャしているのかと思ったら、帰って来たらしい。
 でも、朝帰りだけどね!
 今晩が試合だけど、ちゃんと寝たのか?

「カケガエノナイ―――」
「コノ上ナク――…」
「良イ姿ジャナイデスカ」

 宿禰の四股踏みにジャックは迫力を感じて賞賛する。
 この場で始めちゃうんじゃないかと心配なほどの高ぶりがありそうだ。
 でも安心してください。
 次週は休載なのでクールダウンできます。
 って、また休載かよ!

追記1 (21/11/24)
休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 恒例の月イチ休載ですね。
 でも、最近は休載が多い。
 それだけ新ジャック・ハンマーを描くのが難しいのか?
 生みの苦しみですね。

 ジャックの戦闘スタイルは表現が難しいのだろうか?
 噛みついちゃうから、すぐに出血して長期戦になりにくいのかもしれない。
 じっくり闘うというより、刹那的に戦うのがジャックのスタイルだ。

 宿禰も今のところ長期戦を闘っていない。
 長期戦が苦手な相撲の特徴なのだろう。
 零鵬との試合も約3話で終了した。
 ジャックとの闘いでは、さすがに長期戦になるだろうけど、どうだろう。

 逆に長期戦が苦手な者同士で、超短期決戦になったりして。
 闘うまでのパフォーマンスがやたらと長いけど、始まったら一瞬で終わるとか。
 やっぱり、ジャック vs 宿禰は読めない闘いになりそうだ。

追記2 (21/11/25)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 最近、休載が多いですね。
 試合の展開に悩んでいるのか?
 ジャックが復活したんだけど、なかなか試合が始まらない。
 試合前に、ちょっとジャックの不安点を整理してみたい。
 3点の不安材料がある。

(1) ジャックの新技・嚙道(ごうどう)が良く分からない
 とりあえず、これが大きい。
 噛道がどういう技術体系なのか良く分からないのだ。
 けっきょく、最大トーナメントでのジャックとどう違うのか?

 犬にやったように、組みついて噛むのが噛道なのだろうか?
 最大トーナメントでも刃牙の両腕をつかんで噛みついていたけど、あまり進化していない。
 その程度の進化で大丈夫なのか?

(2) 今は宿禰のターンだ
 話の流れ的に、今は宿禰が勝つところだ。
 ジャックがピクルに挑んだ時と同じように負ける可能性が高い。
 ただ、宮本武蔵に挑んで勝ってしまった本部以蔵という特異なヤツもいる。
 ジャックが勝っても良いんだぞ!

(3) そもそも骨延長手術が失敗だったんじゃ……
 これが最大の不安材料だ。
 現実には身長が大きいと有利だ。
 リーチは長くなるし、筋肉をつけやすいので体重も増えてパワーが増す。

 前にも書きましたが、海上自衛隊「特別警備隊」創設に関わった伊藤祐靖によると、『人間の急所は下半身に集中していますから、背が高いということは、弱点をさらして歩いているようなものなのです。ですから、大きいと格闘でやられてしまいます。それに、体が小さいと酸素消費量と燃料というか、食料も少なくて済みます。ただ、ある程度体重がないとダメなので、165センチは必要です。』(伊藤祐靖 × 成毛眞 特別対談(2)
 反則無しの軍隊格闘技では長身によるデメリットもあるらしい。

 ただ、ジャックは長身になって良かったことがほとんど無かった。
 「打撃が届かないッ!」とか「なんて重量(おも)さだッ!」とか言われたことがない。
 そもそも、刃牙シリーズで身長差があるから打撃が届かないとか、体重差があるから威力にも差が出るとかの話が出てこない。
 あまり現実的すぎると夢がないからだろうか?

 そんな訳で身長を伸ばしたメリットをあまり享受できていない事が最大の問題点だ。
 メチャメチャにやられてしまって、手足を手術で縮める事になったほうが、ジャックにとって良かったりして。
 身長を伸ばしたのは、本当に取り返しのつかない事をしちゃった感じだよな。

追記3 (21/12/1)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
 花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 『バキ道』が休載からの連載再開だ!
 雑誌は暦が先行しているので、もう新年の2022年1号になる。
 新しい年を向かえたのだが、新生ジャック・ハンマーは羽ばたけるのだろうか?

 主人公の範馬刃牙も活躍できるのかどうか?
 2021年は炎と闘い、それなりの出番があった。
 こんどの2022年は宿禰との相撲編ラストバトルが待っていそうだ。
 予想外にジャックとの兄弟リベンジマッチでも良いけど。

 素手でダイヤモンドを作るというハッタリをかまして大々的に登場した宿禰だけど、闘ってみると迫力が足りない気がする。
 どこに問題があるのか、ちょっと分からんのですが、ジャックのような狂気が足りないのかも。
 宮本武蔵には狂気があったし、ありすぎて現代社会に収まらなかった。
 宿禰も現代の土俵でちゃんと闘うことができるのか!?

週刊少年チャンピオン2021年51号
週刊少年チャンピオン2021年51号


週刊少年チャンピオン2021年52号
週刊少年チャンピオン2021年52号

2021年11月18日(51号)
第5部 第112話「人目」 (1289回)

 新流儀・嚙道(ごうどう)を身に着けたジャック・ハンマーと古代相撲・野見宿禰が今夜の地下闘技場で闘う!
 地下闘技場の主催者・徳川光成と朝食を食べていたジャックは、派手な四股をふむ宿禰を見ることになる。
 試合前だというのに、対戦者2人が出会ってしまった!

 宿禰は毎朝四股を踏むのが日課だ。
 昨晩の宿禰は彼女とデートしていたようだが、四股を踏みに帰ってきたらしい。
 高く上げ、激しく踏む。
 大地が震えるような衝撃で、地面の小石が飛び散る!
 そして、地面からなんらかの気が立ちのぼりはじめた。

宿禰の四股で邪気退散?

 宿禰は四股で土地を清めて鎮め、邪気を払っている。(バキ道1巻 9話
 ついに人の目にも邪気が見えるようになったらしい。
 でも、なんか外見が精子に似ているような……
 宿禰も昨日は似たようなものを股間から出していたんだろうけど。
 それは体内の邪気を出す重要な儀式だったりして。

 宿禰の威容にジャックはたまらず裸足のまま近づいていく。
 近づくジャックに宿禰が振り返る。
 反応が遅い。
 宿禰はちょっと警戒心が足りないのかも。

「ほぉぉ…」
「スゴいな……」
「横綱以上だ」

 宿禰がジャックを横綱以上と褒めた!
 でも、横綱・零鵬はけっこう弱かったので、誉め言葉としてはいまいちだ。
 この間の6連戦をした渋川剛気、愚地独、花山薫、愚地克巳、範馬刃牙の5人は充分に横綱以上だったと思う。

 宿禰は褒めているようで、あまり褒めていない。
 ジャックをなめているのかも。
 油断は範馬一族の癖だけど、宿禰もけっこう油断しがちだ。
 格下扱いしている その横綱に、鼓膜を破られているし。

 ジャックが相撲との勝負を希望(のぞ)んだと聞いた。
 宿禰は、そんな事を言いだす。
 格下であるジャックが生意気だと言いたいのか?

 宿禰は刃牙に対しても上から目線だった。
 相撲こそ最強、相撲は格闘エリートである、そんな意識が強いのだろう。
 だからこそ栄光を受けている現代相撲が許せないのかも。
 古代相撲のほうが凄いんだから、もっと自分たちをチヤホヤしろ!

「我々は「格闘技」なのだから」
「襲い掛かれば即成立です」

 不満そうなジャックを宿禰が挑発する!
 今夜、試合が開催されるんだから、おとなしく待てばいいのに。
 だが、宿禰は今ここで闘うのも辞さない構えだ。
 宿禰は武術的な思想を持っている。
 零鵬が路上でリベンジを仕掛けてきた時も冷静に対応できたわけだ。

「勝ツダケナラナ」
「「人目」ガ欲シイ」

 ジャックは派手な勝利を欲している!
 そのほうが範馬勇次郎の耳に届くとか思っているのだろうか?
 ジャックの最終目的が範馬勇次郎の打倒にあるのは間違いないだろう。
 でも、最近は勇次郎への思いが見えない。
 ジャックは道に迷っているのか?

 あと、観客が欲しいのはシコルスキーと闘った影響かも。
 ジャックは路上と闘技場でシコルスキーと闘っている。
 闘技場で戦った時のほうが気持ちよかったのかもしれない。
 アライJrと闘ったのも、できれば闘技場が良かったと思っていたりして。

 刹那的に生きるジャックにしては、珍しい欲望だ。
 強くなること以外にも欲求があるらしい。
 勇次郎を倒すのも、母親に認めてもらいたいだけなのかも。

「チョット ガッカリかな」

「応援がなければ闘(や)りたくないと」

 ちゃんと試合を開催したい徳川さんは止めようとするが、宿禰の挑発が止まらない。
 宿禰はこんなにねちっこく絡む人だったか?
 範馬勇次郎に敗北してから、宿禰は精神の均衡が崩れているのかも。
 おおらかで怪力な爽やかさんを気取っていたけど、敗北したことで負の感情が出てくるようになった可能性がある。

 挑発にこたえるべく、ジャックが左ジャブを放った!
 だが宿禰は歯を食いしばって額で受け止め、反撃の左張り手をジャックの顔面に打ち込んだ。
 ジャックの鼻から顎が打撃を受けて変色しているぞ。
 でも鼻血を出していないので、ダメージは軽そうだ。

 宿禰は自分の左手を見ていた。
 左手の小指が切れて無くなっている!
 無くなった小指はジャックの口の中にある。
 ジャックが張り手をカウンターで噛み切ったのだ!

 ガーレン戦いらいの指噛みちぎりだ。
 これがジャックの嚙道(ごうどう)か!
 ついにリアル噛みつきが炸裂したぞ!
 拳ではなく掌で打ったのが失敗だ。

 力士にとってマワシを取る小指が重要である。
 その小指を噛み切られた。
 このダメージは深刻だぞ。
 今日の試合は予定通りに開催されるのだろうか?
 衝撃の破壊劇で次回につづく。

追記 (21/12/8)
 ジャックがついに噛んだ!
 最大トーナメントのころの危険なジャック・ハンマーが帰ってきたかもしれない。
 これで、そのまま勝てるかどうかはわからない。
 でも、本部に敗北した時のような残念な感じにはならないだろう。

 111話感想 追記2で心配していた、ジャック・ハンマー3つの問題も少し解決した。
(1) ジャックの新技・嚙道(ごうどう)が良く分からない
(2) 今は宿禰のターンだ
(3) そもそも骨延長手術が失敗だったんじゃ……


 (1)は、ついに噛んだので、とりあえず良し!
 噛道は、噛みつきによる圧倒的な攻撃力で闘うようだ。
 これで相手はうかつに近づけない。
 さらに顔面攻撃に噛みつきでカウンターをとれるので、防御力も自然と上がる。
 ちょっと気になるのは、最大トーナメントのころとあまり変化(か)わっていないように見えるところか……

 (2)は、確かに今は宿禰のターンだ。
 でも、今の宿禰は負けて成長するモードに入っている気がする。
 独歩と渋川さんにリベンジされてボロボロになったアライJrと同じ匂いがするのだ。

 なんか、しゃべりすぎだ。
 体を動かさずに、口を動かす。
 自信がぐらついている証拠ではなかろうか。
 今の宿禰なら普通に倒して病院送りにできそうだぞ。

 (3)は、(3)はあまり良くない。
 巨漢である宿禰はおそらく自分より大きな相手と初めて闘う。
 その割に違和感を感じていない。
 ジャックの拳と普通に撃ち合っているので、射程距離の不利も無いようだ。
 やっぱり、長身長の有利がバキ界には反映されないのだろうか?
 がんばれジャック、まだ重量級の有利が残っているぞ!

週刊少年チャンピオン2022年1号
週刊少年チャンピオン2022年1号

2021年12月9日(2+3号)
第5部 第113話「緊急事態(アクシデント)」 (1290回)

 嚙道(ごうどう)を身に着けたジャック・ハンマーと古代相撲・野見宿禰が試合前にぶつかってしまったッ!
 まずは前回のプレイバックからだ。
 宿禰はジャックの顔面に張り手を喰らわすが、張った左手の小指が噛み切られていた。
 というのが前回のプレイバックが5ページです。
 長いよ。本編が表紙入れても20ページだから、1/4だ。

 せっかくなので、後で気がついた事を書きます。
 まずは、ジャックが243cmと言う長身を活かせていない。
 ジャックと宿禰は身長差が30cmぐらいあるので、リーチの差もそれなりにあるはずだ。
 これぐらいデカいと顔に打撃を受けにくいはずだが、張り手を喰らってしまった。
 ジャックはうっかりさんか?

 しかも、ジャックが拳で殴っているの対し、宿禰は張り手だ。
 張り手だと手の甲の長さだけリーチで劣る。
 それでもジャックは被弾してしまった。

 ならば、わざと受けたのかもしれない。
 あえて顔面を殴らせて、逆に相手の手を攻撃する捨て身のカウンターだ。
 「肉を切らせて骨を断つ」ならぬ「顔を打たせて指を噛む」だな。

 そもそも、ジャックは昔からあまり防御をしない戦士だった。
 耐久力には自信があるのだろう。
 今回もあえて受けることで相手に大ダメージを与えた。
 さらに顔面を攻撃すると危険だという意識をうえつける事も狙っているかも。

 宿禰は張り手で攻撃したので指を噛むことができた。
 攻撃が拳だったら、ジャックはどう対応したのだろうか?
 三崎健吾と闘った時のように、手首を噛んでいたのかもしれない。
 噛道は顔面への打撃に噛みつきのカウンターが取れるのだ。

「握リ込ミガ ヨホド強イ ノダロウ」
「肉付キガ尋常デハナイ」

「骨ノ食感ガ別次元ダ」
「マルデ建築資材ヲ食ベテイルヨウダ」


「骨ノ食感ガ別次元ダ」「マルデ建築資材ヲ食ベテイルヨウダ」

 喰ったァ――――ッッ!
 返さないの!?
 安藤さんの指を食いちぎって食べた夜叉猿じゃないんだからさ!

 さらにジャックは、宿禰の左小指を味わいながら咀嚼している!
 なんか、食レポ始めちゃったよ!
 これも噛道の作法なんだろうか?
 やっぱ、茶道とか華道に通じるものがありそうだ。

 台湾で何を噛んで、何を食って、どういうレポートをして噛道を完成させたのだろう。
 例えば、台湾発祥のタピオカミルクティーを噛めば……
 「衝撃吸収用の業務用防振ゲルにも似た触感で程よい弾力がある。結構なお点前で」とか言いそう。

 石炭をダイヤモンドに変える超握力を発揮する小指だ。
 小指だけで世界記録263kgのバーベルを持ち上げたこともある。(バキ道2巻 11話)
 まさにダイヤモンドのように貴重な力士の小指をジャックは食ってしまった。

 これには、さすがの徳川光成も激おこぷんぷん丸だ。
 常識的な感じで怒っているように見えますが、私は全然信用していない。
 内心、愉悦(たの)しんでいるだろ、コレ。
 力士の命がとか言っていますが、アンタは烈海王の命を奪ったようなもんですぜ。

「手ヲ出サレタラ噛ム」
「ソレハ嚙道(ごうどう)ノ持ツ「本能」ダ」


 本能かよ!
 野性だな。
 ますます夜叉猿だよ!

 宿禰は小指を失う大ダメージを受けた。
 徳川さんは今夜の試合はできないと言う。
 だが、ジャックは出場を決めるのは当人だと言い出す。
 宿禰が、この程度の緊急事態(アクシデント)と快諾したので小指欠損のまま試合決定だ!

 ジャックの言っている事は一応正しい。
 闘うか闘わないかは本人が決めるべきだ。
 だが、選手の健康と安全を考えてストップをかけるのはコーチや主催者の義務でもある。

 レース中に足を負傷して四つん這いになってたすきを繋いだ女子駅伝の選手がいた。(参考
 あれは這ってまでつないだ選手を褒めるところでしょうが、やっぱりコーチや審判の責任問題が出ている。
 この話は板垣先生も対談で話題にしていましたが、今まで頑張って来た選手はやると言うし、やるだろう。
 それを止めるには外部の判断が必要だったのだ。

 最大トーナメントで松本梢江だって、選手本位の思想に異を唱えていた。
 絶対の正解などない問題だし、ケースバイケースで考える事だろう。
 こういう所がバキ世界の奥深いところで、複数の価値観が対立したまま共存しているのだ。
 強いだけを否定する寂海王だっている。
 なので、あっさり言いくるめられちゃう徳川さんが問題だとだけ言っておこう。

 と言うわけで、地下闘技場での試合が始まろうとしている。
 骨延長手術で手足を伸ばしたジャックだけど、脱ぐと太くて、あまりヒョロっとした印象が無い。
 身長における手足のバランスが良いので、手足だけ伸びたとは思えない体形だ。
 ついでに座高も伸びたんだろうか?

 一方のスクネは負傷した左小指に包帯を巻いて試合に臨む。
 いつもの四股パフォーマンスではなく、なぜかその場でピョンピョン跳ねているぞ。
 これは花山と対戦した鯱鉾の動きなのだが、なんか意味があるのか?(バキ道8巻 68話
 鯱鉾と同じく惨敗フラグだったりして。
 とりあえず、いつもとは違う気持ちで勝負に挑むつもりなのかも。

 両雄、さわやかに試合開始を待つ。
 今度こそちゃんと地下闘技場で勝負だ。
 来週は合併号でチャンピオンが休みなので、再開はクリスマス直前になる。
 ジャックと宿禰のバトルがクリスマスプレゼントか!
 クリスマスだけに血で赤く染まりそうだ。
 次回につづく。


 普通は指がちぎれたら痛いし、動揺する。
 だが宿禰は動じていない。
 虚勢かもしれないが、大したものですね。

 宿禰は山奥に引き籠っていたので実戦経験が少ないはずだ。
 良く知っている相手とやる組手と、今日初めて会った相手と闘う試合はずいぶん違う。
 そんな経験不足を感じさせない精神力はなかなか凄い。
 小指欠損の痛みにも耐えきっている。
 これも古代相撲の鍛錬なのだろうか?

 ジャックが宿禰の指を食ったのは、相手に恐怖を与えるためだろうな。
 なんか、ジャックがより計画的に行動するようになった気がする。
 明日見ぬファイターだけど計画的という矛盾は、ジャックをドリアン状態にしそうで心配だ。

追記1 (21/12/15)
 チャンピオンは合併号でお休みです。
 年末進行なので次号も合併号で、おそらく年内最後のチャンピオンだろう。
 ちゃんと『バキ道』は予告に載っていたので、ちゃんと掲載されるはずだ。
 ここで休まれたら3週連続で休むことになるから、それだけは勘弁してほしい。

 そんな訳で明日はオマケネタを書く予定です。
 徳川さんが良いネタを提供してくれました。
 人としては、かなり問題のある人ですが、ネタには困らないな。

追記2 (21/12/16)
 チャンピオンは合併号でお休みです。
 そんな訳でオマケネタです。

 まずは、113話を振り返ってください。
 野見宿禰の小指を食ったジャック・ハンマーに対し、徳川さんが激怒する。


それをなに食ってるんじゃあぁッッッ

 それをなに食ってるんじゃあぁッッッ

 などと怒っていますが、本音は違うんだろうな、と。
 たぶん、本音はこんな感じだ。



さすがジャック!

 さすがジャック!

 徳川さん、本当は大喜びだ。
 以下、省略版で徳川さんの本音を推察する。



オェェェェッ

 オェェェェッ

 実はグロいのが苦手だったりして。
 まあ、無いですね。
 宮本武蔵編では、もっとグロかったし。



こういうのが見たかった!

 こういうのが見たかった!

 思わずガッツポーズで喜ぶ徳川さんだった。
 こういうの見たかったんだろうな。



もう一本食っちまえ!

 もう一本食っちまえ!

 徳川さんならこれぐらいは言いそう。
 続きは地下闘技場で!



ワシも食いたい!

 ワシも食いたい!

 さすがに、ここまでは言わないか。
 だが、徳川さんはどこまで邪悪なのか測りかねるところがある。


 来週は今年最後のチャンピオンだ。
 果たしてジャックは、さらに噛むのか?

追記3 (21/12/22)
 早いもので今年最後のチャンピオンだ!
 ここで『バキ道』が臨時休載になっていたら、ちょっと笑えない。
 まあ、ちゃんと載っていると信じましょう。

 ジャックvs宿禰は、順調に開始されるようだ。
 アクシデントが多い前振りだった。
 試合が始まってからもアクシデントが多そうだ。
 この試合は出血量が多くなりそう。

 あと、心配なのが主人公である刃牙の動向だ。
 確かに今は出番じゃない。
 でも、刃牙は二人に関りが大きい人間だ。
 ジャックと刃牙は異母兄弟であり、説明不要の仲と言える。
 いや、ちょっと解説が欲しい複雑な関係だな。

 もう一方の刃牙と宿禰は、宿禰が闘ったことのある数少ない相手の一人だ。
 宿禰は、相撲の大関と横綱・零鵬と刃牙の3人としか闘っていない。
 そして、宿禰が勝っていないのも刃牙だけだ。
 実に因縁のある相手ではないか。

 だからこそ、刃牙には見守ってあげて欲しい。
 あまり出番がないと忘れられそうだし。
 2022年の範馬刃牙は、活躍できるのだろうか?

週刊少年チャンピオン2022年2+3号
週刊少年チャンピオン2022年2+3号

2021年12月23日(4+5号)
第5部 第114話「技術体系」 (1291回)

 嚙道(ごうどう) ジャック・ハンマー(243cm 201kg)vs古代相撲 二代目 野見宿禰(210cm強 250kg強)
 超重量級の二人が試合をする!
 刃牙シリーズでも屈指の巨漢対決だ。
 ところで、宿禰の数値がはっきりしないのは、なぜだろう。
 古代相撲の神秘パワーで巨大化する余地を残しているって事か?

 観客はジャックの巨体にどよめく。
 ジャックが観客の前で最後に闘ったのは、シコルスキー戦が最後だ。
 あの頃の身長は213cmぐらいだったので、さらに約30cmも背が伸びている。
 そりゃあ、お客さんも迫力に衝撃を受けるって訳だ。
 試合前のパフォーマンス合戦ではジャックの勝利だな。

 逆に宿禰は、いつもの四股をやらず地味になっている。
 なにか狙っているのだろうか?
 迫力で負けても、試合で勝つ気だな。
 勝利への執念を持ちはじめたか?

 この試合を本部とガイアが見守っていた。
 なんで、お前らが!
 地下戦士vs大相撲力士の団体戦には呼ばれなかったのに!

 ガイアはジャックと一緒にシコルスキーを半殺しコルスキーにした仲だ。
 友情見学かもしれない。
 でも、なんでジャックとガイアに接点があったのか、いまだに謎だな。
 おそらく猪狩が二人を呼んだのでしょうが。

 本部以蔵はジャックに勝った数少ない生物だ。
 ジャックに勝ったのは範馬刃牙、範馬勇次郎、ピクル、本部以蔵の4人しかいない。
 範馬刃牙、範馬勇次郎、ピクルは、たぶん人間に似ているけど別の生物なので、人間でジャックに勝ったのは本部だけという事になる。
 地球人で一番強いのはクリリン、みたいな感じだ。
 そういう意味で本部に敬意を払ってジャックが招待したのだろうか。

 それとも、本部の武器術に敗北したジャックが本部門下となったのかも。
 勇次郎が言うには戦場格闘技では噛みつきは基本なので、本部流でも研究していそうだ。
 そこで本部流の噛みつき技を学び、分派して噛道を作ったのかもしれない。

 どちらにしても、本部とガイアも見守っている。
 否、見守護(みまも)っているッ!
 この試合、負けたくない!

「大男が前提の大相撲」
「その歴史を見渡しても」
「これほどのサイズは見つからない」
「大いに頼もしいぞ」
「ジャック範馬

 宿禰がジャックの体格をほめた!
 でも、歴代最大と言われる大関「巨鯨(きょげい)」231cm 290kgがいますよね。
 身長はジャックのほうが12cm大きいけど、体重は巨鯨のほうが重い。
 巨漢力士と闘いたいだけなら、巨鯨と闘っても良いのに。
 宿禰にとって巨鯨では相手にならないと言うのだろうか?

 そして、宿禰は"ジャック範馬"と言う。
 かなり"範馬"を意識している。
 やっぱり宿禰は範馬勇次郎に完敗したことを引きずっているようだ。

 ジャックを踏み台にして、範馬勇次郎にリベンジする!
 それが宿禰の目的だろう。
 範馬勇次郎に挑戦したがる人を久しぶりに見たな。
 宿禰はあれだけの実力差というかパワー差を見せつけられても心折れなかった。
 身体だけでなく精神もタフだ。

 観客の中に愚地独歩と渋川剛気の姿もある。
 二人は宿禰とチームを組んで、大相撲チームと闘った仲だ。
 でも、宿禰は控室には来なかったし、かなり疎遠だった。
 宿禰は好人物っぽくふるまっているが、本当のところ人づきあいが苦手なのかもしれない。
 まあ、ずっと山奥に住んでいたからコミュニケーション下手なのだろう。

 大擂台賽での中国海皇軍団 vs 外国人ゲスト軍では、日米混合チームが仲良かった。 (アニメ バキ大擂台賽編 6話)
 どちらにも共通する人間は刃牙だけだ。
 つまり、刃牙以外の人物の影響が大きかったって事だろう。
 大擂台賽では寂海王とオリバの人柄に助けられたのだろうか?
 独歩と渋川さんは人柄に問題ないけど、ちょっと年齢差が大きかったかも。

「噛みつけたらのハナシだ」

 宿禰はジャックに言う。
 これは組まないという宣言だろうか?
 それと、口の周辺を攻撃しない。
 噛道の技術を試合前に見たので対策バッチリという自信を感じる。

 噛みつきしだい、投げまくってやる!!
 噛みつき対策は完璧だ!!
 噛みつきの有るケンカがしたいから地下闘技場に来たのだ!!
 噛みつくやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
 今の自分に噛みつかれる死角はないッッ!!
 超一流力士の超一流の喧嘩だ!! 生で噛んでオドロキやがれッ
 そんなキャッチフレーズが聞こえてくるぞ!

 宿禰はジャックの噛みつきに膨大な技術体系を感じていた。
 そんな強いジャック範馬と闘えることが嬉しい。
 強敵を前にして、宿禰の闘志が燃えあがる。
 やっぱり、宿禰は精神的にタフだ。

 蹲踞で待ち受ける宿禰に対して、ジャックが歩いて近づく。
 リーチで勝るジャックが先に拳を動かしたとき、宿禰が踏みこむ!
 激突、そして鮮血だ!
 両者のぶつかり合いは、いきなり流血となった。
 これは、どちらの血なのだろうか?

 そして、範馬刃牙と愚地克巳も並んで観戦していた!
 バキ世界の若手二人だ!
 もう一人の若手である花山薫はどうした!?
 なんか、みんなバラバラに観戦していますね。

 刃牙と克巳は古代相撲と"嚙道(ごうどう)"を見ることができると期待している。
 横綱・零鵬では古代相撲を引き出せなかったという事なのか?
 刃牙は宿禰と闘っているんだけど、そこでも本気を見ることができなかったと思っているのかも。
 つまり、この試合で やっと第二代野見宿禰の本気を見ることができる、と。

 それはそうと、克巳の私服センスが良くなっていないか?
 克巳と言えば私服のセンスを終わらせた男として有名だ。
 推しの私服が酷すぎて精神ダメージを受けたとも言われている。(ドラマ『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』

愚地克巳の私服が、ダサくない!?

 だが、今回はかなりシュッとした良い服装だぞ。
 あれ、克巳ってこんなにイケメンだったの?と惚れ直すところだ。
 そう思って私の妻に見てもらったんですが「普通じゃない?」と言われました。
 ……今までが酷すぎたから、普通でも超ファッショナブルでスタイリッシュなファッションリーダーに見えてしまったのか。
 これもツンデレ効果ですね。

 まあ、克巳の私服偏差値が平均になりましたと。
 おそらく、なにか劇的なイベントがあったのだろう。
 烈海王の右腕が影響を与えているとしたらファッション的には悪い方向に行くだろうし、関係ない。 (断言)
 影響を受けたらチャイナ服とか着だして、なぜかガングロになりそうだ。
 もしかしたら、『外伝ゆうえんち』の主人公であり克巳の実兄でもある葛城無門と再会して服を買ってもらったのかも。
 天才・愚地克己が、ついに覚醒したか!?

追記1 (22/1/5)
 あけましておめでとうございます。
 2022年、最初のチャンピオンだ!
 だがッ、『バキ道』は休載です!
 なんてこったい……

 正月休みをとって、なおかつ休載もする。
 まさに妥協なき休載の姿勢だ。
 もうすぐ『範馬刃牙』のTVアニメが始まるというのに、恐るべきマイペースである。

 まあ、その揺るがない姿勢でジャックvs宿禰を描いてくれたら良いかという感じです。
 途中で収拾がつかなくなったと放り出さなきゃOKですよ。
 噛みつきファイターのジャックが闘うとTV放送できなくなるようなシーンが増える。
 限界ファイターとして、ギリギリを攻めていただきたい。

 ジャック自身の立ち位置が噛ませ犬になりかねないギリギリでもあるから、とてもスリリングな試合なんだよな。
 ピクルの時のような残酷は、もう起きないで欲しいのだが、大丈夫か?

追記2 (22/1/6)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 激突・流血という気になるシーンで次回に続いているのに休載である。
 安定の気になる引き休載ですね。

 あの血は、どちらの血なのか?
 普通に考えれば宿禰の血だろう。
 ジャックが噛みついたことで宿禰がまたダメージを受けた。
 今度は右手か?
 それとも薬指かも。

 でも、一度痛い目にあっているのに不用意に攻撃して噛まれるだろうか?
 バキ世界の住民は、わりと脳筋だから噛まれそうだ。
 ガーレンもジャックが噛みつきファイターだと知ったうえで不用意に攻撃して指を噛みちぎられていたし。

 逆にジャックが出血するパターンはあるのだろうか?
 宿禰の打撃を鼻に喰らって鼻血を出したのかも。
 それとも宿禰の超握力で耳か鼻を引きちぎられたのかもしれない。
 または、掟破りの逆噛みつきでジャックを噛んだとか。

 比べてみると、宿禰が流血しているほうが自然な感じだ。
 だが、バキ世界は不自然主義が似合う。
 そうなると、ジャック流血もありうる訳で……
 ……結局、連載再開で答え合わせするしか無いですね。

追記3 (22/1/12)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
 花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ
 チャンピオンの合併号と『バキ道』の休載で久しぶりの掲載ですね。
 今年初めての『バキ道』だ。
 改めまして、あけましておめでとうございます。

 115話も続けてきた『バキ道』だが、まだ相撲編は終わらないらしい。
 今年は宿禰vsジャックで始まる。
 まさか1年も闘い続けたりはしないだろうから、4月の新学期・新年度には決着だろう。
 いや、休載が多いとけっこう時間かかるかもしれないですが。

 今年はバキ外伝『ゆうえんち』のコミカライズ版も連載が始まる予定だ。
 ますます、本編『バキ道』が休載する言い訳が成り立ちそうな気がして、ちょっと不吉ですが。
 今年の『バキ道』は、どこまで話が進むのだろう。

 最終的に『バキ道』は、範馬刃牙vs野見宿禰となるはずだ。
 ここまで来て闘わなかったら、詐欺だよ。
 ただ、『バキ』での死刑囚たちはあまり刃牙と闘わなかった。
 『刃牙道』の宮本武蔵も、刃牙と闘ったのかというと、ちょっと違う気がする。
 範馬刃牙と野見宿禰が闘わない決着もあるのかもしれない。

 そうなると、ジャックが宿禰を倒して、相撲編・完! となる可能性がある。
 個人的にはジャックの勝利で一向に構わんのだが。
 そうなると、今度は範馬刃牙vsジャックのリベンジマッチになるのだろうか?
 『グラップラー刃牙』の最後に出てきたジャックの母ジェーンって、まだ伏線として機能しているんですかねー。

週刊少年チャンピオン2022年4+5号
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週刊少年チャンピオン2022年6号
週刊少年チャンピオン2022年6号

2022年1月13日(7号)
第5部 第115話「不可解な立ち合い」 (1292回)

 2022年は嚙道(ごうどう)のジャック・ハンマー(243cm 201kg)vs古代相撲の二代目 野見宿禰(210cm強 250kg強)から始まる!
 まずは前回のリプレイから。
 って、またかよ!
 正月休みと休載までしてリプレイかよ!
 と、言ってもリプレイなので仕方がない。

 ジャックは緩慢な動きの右パンチを出す。
 これは誘っている攻撃だな。
 当てる気がないから、ゆっくりなのだろう。

 パワー系戦士が苦手としている渋川剛気の合気技への対抗策みたいだ。
 いや、相手が掴んだら合気をかけるという意識かも。
 どちらにしても、ゆっくりなのが罠っぽい。
 罠のように思わせて警戒させる事が罠かもしれないけど。

 ジャックのゆるい攻撃に対して、宿禰は全力で突進する。
 相撲最大の打撃技・ブチカマシだ!
 重量級の体重を活かした体当たりである。シンプルに重くて強い。
 ジャックと宿禰が交錯し、流血だ!
 という所までが前回のリプレイでした。

 ここから新展開だ!
 ジャックと宿禰はすれ違っていた。
 そして、宿禰の左僧帽筋のあたりが噛みちぎられている。
 これが流血の正体か!
 すれ違いざまに噛みちぎった!

噛道が炸裂!

 恐るべきジャックの噛道だ!
 右パンチが空振りに終わったとしても、その後に噛みつきが控えている。
 二段構えの攻撃だった。
 やっぱりパンチは罠だったのか。

 宿禰はジャックのパンチをよけてカウンターのぶちかましを当てる気だった。
 だが、カウンターのカウンターをとられてしまったようだ。
 ジャックが緩慢に右拳を出したのは、反撃をよける動きを出す余裕を持たせるためだったのか。
 宿禰のぶちかましはスピードもあっただろうが、来るとわかっている攻撃だったので予想しやすかったようだ。

 噛みついた場所が、僧帽筋だったのは惜しかった。
 父・範馬勇次郎がジャックに与えた数少ないアドバイスが、噛む時は頸動脈を狙えだったもんな。
 ジャックが外してしまったのか?
 それとも宿禰が急所をさけたのかも。

 だが、それでも肉をえぐり取る大ダメージだ。
 出血も多いぞ。
 このまま時間がたてば出血多量で決着だ。
 だが、宿禰は力士タイプなので短期決戦が得意なのだろう。
 ならば出血により体力低下するまえに決着つけるのは望むところかもしれない。

 ジャックは噛み取った肉片を吐きだす。
 徳川邸で宿禰の左小指を噛み切って、咀嚼して、飲み込んだ時と違う行動だ。
 小指の時に宿禰が動揺しなかったので、今回は飲み込まないのだろうか?
 ならば、ジャックはけっこう無理して小指を飲んでいたのかも。
 あとで、オェェっとなっていたかもしれない。

 ジャックが『ギワッ』と歯をむき出しにする。
 この音は3回目だと思いますが、『ギラッ』じゃなくて『ギワッ』なんですね。
 ギラッよりも鋭くない鈍い光って感じだろうか。
 チタン義歯の感じが良く出ている音です。
 いや、チタン義歯の音って知らんけど。

 ジャックは腰を落として、低い構えをとる。
 レスリングよりも低い構えだ。
 噛みつきを中心に据えた肉食獣の構えだな。
 最大トーナメントで見せていた構えだ。

 せっかく身長を伸ばしたのに顔面を攻撃しやすい高さにもってきちゃう。
 このあたりが明日見ぬファイターって感じですね。
 骨延長手術は噛道完成のために必要な回り道だったんだろうか?
 伸ばした意味が薄いのが悲しい。

 口を開けてジャックが宿禰に迫る。
 噛道だけに顔から行く!
 危険な攻撃だけど、それもジャックの生きる道だ。

 だが、宿禰は右前蹴り上げでジャックの顎を蹴り上げる!
 これは猛剣を倒した独歩の蹴りを真似たのか? (バキ道8巻 66話)
 蹴った時の『ガチョッ』という音が同じだ。
 四股の構えから横蹴りだけが宿禰の蹴り技じゃない。
 こんな蹴りも持っていたのか。
 そして、やっぱり頭を安易に下げすぎたな、ジャック兄さんよ。

 現代相撲では蹴りは反則だけど、古代相撲だと蹴りもありだ。
 恐るべし、古代相撲!
 と持ち上げていたら、蹴った宿禰の右足は踵に裂傷を負って出血していた。
 カウンターで噛んだ!
 人体のなかで最も急所が集中する頭をあえて攻撃させることで、反撃の噛みつきだ。
 肉を切らせて骨を断つならぬ、頭を攻撃させて相手を噛む、それが噛道なのか!

 護身術としてはかなり危なっかしい技術だ。
 万人にお勧めできない刹那的な戦闘方法だ。
 まさに明日見ぬファイターにふさわしい戦闘スタイルだ。

 ジャックは顎を蹴られたが、宿禰の左肩と右踵を噛んで出血させた。
 ダメージは宿禰のほうが上か?
 序盤で調子に乗ると失速しそうで心配だけど、とりあえずジャック優勢のようだ。
 とりあえず、恐るべし噛道と言うところで次回へつづく。


 ジャックはグラップラー刃牙の頃から活躍している戦士だ。
 馴染みもあるし、その強烈な人生に心動かされた。
 目的のために、ここまで苛烈に生きることができるのか!
 自分には無理だし、なんか方法間違っているみたいだからやらないけど、応援したくなる!

 売り出し中の新人に負けないで欲しい!
 弱小事務所のベテランアイドルを応援する気分だ。
 もう、噛ませ犬とは呼ばせない。
 噛むのはジャックのほうだッ!

追記 (22/1/19)
 ジャックの噛みつきが順調すぎて逆に心配なぐらいの2022年幕開けでした。
 このまま順調に行くのか?
 刃牙 vs アライJrみたいに、何も起こらず終わった実績もある。
 それとも、逆転されちゃうのか?

 ところで、チャンピオン7号は、コスプレイヤーでもある えなこが刃牙コンセプトのグラビアをしていた。
 かなり意味不明なグラビアなんですが、まあ面白かったかな。
 そうか、空手着ってエロかったんだ〜〜、と謎の認識をすることになったし。

 梢江コンセプトだけは普通に水着ですね。
 でも、これってシコルスキーに拉致された時の梢江っぽい。
 ならば、やっぱ縛られていないと画竜点睛を欠くというものだ。

 花山風に白スーツとかも良いかもしれない。
 あとは、ファンの間で伝説となっている、ゴミ袋みたいと称されている愚地克巳の私服とか……

週刊少年チャンピオン2022年7号
週刊少年チャンピオン2022年7号

2022年1月20日(8号)
第5部 第116話「あの構え」 (1293回)

 ジャック・ハンマー(嚙道(ごうどう)243cm 201kg)vs第二代 野見宿禰(古代相撲210cm強 250kg強)は、いきなり大流血だ!
 チタンの義歯でジャックは容赦なく噛みつき出血させる。
 地下闘技場を震撼させた噛みつきファイター・ジャックが帰ってきたぞ!

 宿禰はジャックのアゴを狙って蹴り上げた。
 だが、ジャックは迫る宿禰のかかとを上の歯で受け止める!
 なんて器用な噛みかただ!
 これが噛道の奥義なのか?

噛んで迎撃!

 結果的に宿禰は尖ったチタンにかかとをぶつけた形になった。
 刃物を踏んだような状態だ。
 裸足で闘う力士は足の裏も鍛えられているのだろう。
 だが、チタンの刃にゃぁ勝てん。
 宿禰はかかとを切られて大量の出血だ。

 範馬刃牙は足裏の強さを範馬勇次郎に絶賛されていた。
「裸足のまま」「夥しいガラスの欠片を踏み蹴って…」「一適の血も流さぬとは……」(範馬刃牙32巻 258話
 刃牙ならチタン歯でも傷つかないかも。
 ゴキブリダッシュをすることで足裏が自然と強くなったんだろうか。

 いっぽうで、ジャックもちゃんと頭を蹴られている。
 当たった音がけっこう凄かった。
 多少なりとも脳が揺れてダメージを受けていそうだ。
 でも、ジャックは割と淡々と闘うので、ダメージを受けているのかどうかが良くわからないんだよね。
 リアクションが弱いのは、刃牙と逆のパターンだ。

 観戦している刃牙はさすがで、ジャックが噛んだことを見切っている。
 愚地克巳と本部以蔵は無言で見ているだけだ。
 って、ここで本部か!
 まあ、本部はジャックと闘ったことがあるから縁が深いよね。

 あと、本部も総入れ歯キャラだ。
 ジャックはチタンの入れ歯をしているが、もしかして本部からもらったのかも。
 歯の裏あたりに本部流のロゴが入っていたりして。
 本部は武器ありなら最強クラスだもんな。

 足をやられては、移動や立つ事にも支障が出そうだ。
 寝技をやらない相撲ファイターとしてはかなり不味い状態だぞ。
 さらに出血もある。
 序盤に負ったダメージとしては、かなり悪い条件だ。

 ジャックにカウンターで噛まれた宿禰は表情が険しくなる。
 あまり怒りの表情を見せなかった宿禰だが、我慢の限界が来たようだ。
 冷静さを失っているのは、吉と出るか凶と出るか?
 怒りの宿禰は今までにない構えを取りはじめた。

『金剛力士の構え だッッ』
『言わずもがなの最強の構え(フォーム)だァ――――ッッ!!!』

 金剛力士の構えはオリバが宿禰と闘った時に使っていた。 (バキ道2巻 15話)
 徳川光成も大興奮だ!
 でも、オリバはこの構えで負けたんだよね。
 ちょっと不吉じゃないか?

 オリバに勝った宿禰だけど、オリバの強さを印象深く思っていたのかも。
 なにか学ぶところがあったのかもしれない。
 とにかく、宿禰は金剛力士像の構えから突っ込む。
 まるで低空タックルだ。
 これなら、通常の相撲の構えで良かったよな。

 宿禰は、なぜ金剛力士の構えにしたのか?
 突っ込むときに負傷した右足のかかとがアップになっている。
 足を痛めたので、蹲踞を取れなくなっているのかもしれない。
 立った状態から体を落とすときの落下エネルギーを利用してダッシュをしたのかも。
 足へのダメージが効いている!?

 突っ込んだ宿禰は右の拳で、殴った!
 殴るの!?
 相撲ファイターらしからぬ拳での殴打だ!
 フックっぽい動きでのパンチをジャックの頬に入れた。
 またまた、ジャックは骨延長で伸ばしたリーチの利を無駄にしているぞ。

 さらに宿禰は左手で張り手を叩きこむ。
 張り手もジャックの顔に当たった。
 噛まれたばかりだというのに、よく顔面を殴ることができるな。
 いや、噛まれたからこそ、動揺していないというアピールで顔を攻撃しているのかも。
 注意深く、噛まれないように攻撃していそうだ。

 宿禰の二連撃はジャックに噛まれなかった。
 ジャックのカウンターを警戒した成果なのか?
 いや、ジャックがわざと攻撃を受けたのかも。
 だからジャックは長い手足を使わず、簡単に殴られているのだ。

 二か所を噛んでも宿禰の心は折れなかった。
 もっと噛むという手もあるが、作戦がダメな時に物量を増やして対応するのは凡将のとる手段だ。
 ジャックは方針をかえて、数より質の攻撃を狙ったのかも。
 宿禰を深く噛むため、誘い受け、という可能性だ。
 まるで恋の駆け引きだな。

 ジャックを殴って気を良くしたのか、宿禰が組みに行く。
 だが、それは噛まれる間合いだぞ!
 宿禰はジャックの肋骨を掴む。
 ジャックは宿禰の肩口に噛みつく。
 まさに、両者相食む状態だ!

 いきなり必殺の形に入ってしまった。
 噛みつきも肋骨砕きも一撃必殺の致命的な技だ。
 同時に仕掛けたら両者ともに再起不能になりかねない。
 いや、受けるダメージはジャックのほうが上か?

 肋骨つかみを受けているのが刃牙だったら、どうだろう。
 宿禰の掴みを背中の鬼の口部分で噛んで耐えるとかできるかもしれない。
 だがジャックの背中に鬼は宿っていない。
 このがっぷり四つはジャックに不利だ。

 肋骨粉砕と、肩を噛まれる。
 ダメージは肋骨粉砕のほうが大きそうだ。
 ここをどう耐えるのか!?
 ジャックがいきなり崖っぷちだ。
 次回につづく。

追記 (22/1/26)
 ジャックと宿禰が噛んで掴んで組み合った。
 まさに必殺の状態だ。
 ここから、どう動くのか?

 宿禰の肋骨掴みはかなりの必殺だ。
 オリバは完全ダウンした。
 横綱・零鵬は砕かれても立ち上がったけど、ほぼ死に体だ。
 零鵬も実質的に完全ダウンで良いでしょう。

 では、ジャックはどうか?
 いくらジャックでも肋骨全損はダメだろう。
 上手いこと脱出してくれたら良いのだが……
 ここから逃げる技も噛道にあるのか?

週刊少年チャンピオン2022年8号
週刊少年チャンピオン2022年8号

2022年1月27日(9号)
第5部 第117話「獣の構え」 (1294回)

 ジャック・ハンマー(嚙道(ごうどう)243cm 201kg)vs第二代 野見宿禰(古代相撲210cm強 250kg強)は新たな局面をむかえる!
 両者が相撲のように組み合った!
 ガップリ四つだ!
 だが相撲と違い、宿禰は肋骨を掴み、ジャックが肩口に噛みついている。
 前代未聞の、ガップリ・ガブリ四つだ!

 まさに両者必殺の構えだ。
 次の攻防で、どちらかが戦闘不能になるのか?
 どちらかが攻撃を仕掛ければ、相手も反撃する。
 まるで核兵器を突きつけあっていた米ソ冷戦時代のような構図だ。
 このまま膠着するのか?

 と思ったら宿禰が動いた!
 自分は肩に噛みつかれるダメージだけど、相手は肋骨半損のダメージだ。
 相打ちだけどダメージの差で立っているのは自分だという計算か?
 だとしても、ダメージ覚悟の攻撃でかなりの胆力があるぞ。

 範馬刃牙、愚地克巳、愚地独歩、渋川剛気、ガイア、本部以蔵たちが見守るなか、宿禰が吠える。
 肋骨を掴んで投げる必殺のアバラ投げが炸裂す――――
 ――――止まった!?
 なぜだ?
 合気か?

「僧帽を切られた」

 刃牙と独歩が解説をしてくれる。
 最年少だけど刃牙は範馬勇次郎の息子なので天才の別格で詳しい。
 独歩も人体破壊のエキスパートなので詳しいのだろう。
 解説と言えば本部なのだが、今回は解説不発か?
 ちょっと解説のブランク長かったもんな。

『僧帽筋』
『重量を持ち上げる際』
『まず稼働するのがこの部位だ』

「僧帽筋が関与しない投げはない」
「それを噛み取られちゃあナ…」

 ナレーションと独歩がさらに解説だ。
 独歩も組技系の戦士と闘ったときに、僧帽筋を破壊した経験があるのだろうか?
 この辺は百戦錬磨の実戦空手家らしい解説かも。

 ジャックは宿禰の僧帽筋を噛み切った!
 当然、宿禰の持ち上げる力は激減する。
 だから宿禰の投げが途中で止まってしまったのだ。
 この事態に、宿禰が息を乱し汗をかく。
 冷や汗を流したということは、かなり深刻なダメージだぞ。

 ジャックは試合開始直後に宿禰の左僧帽筋を噛み切った。
 そして、組みつかれた時に右僧帽筋を噛む。
 関節技で相手の腕を破壊するとかはあるんだけど、筋肉をエグって相手の腕を破壊しやがった。
 これで宿禰の腕力を弱らせ、投げ技を封じたようだ。

 ジャックは、最初からアバラ投げ対策を考えていたって事か?
 明日見ぬファイターだけど、わりと計画的なジャック・ハンマーであった。
 ジャックは宿禰vs零鵬の試合をビデオかなにかで見たのだろうか?
 アバラ投げが危険な必殺技だと知って、封じる手を考えたと。
 まさに噛道にのみ可能な対処法だ。

 両腕の持ち上げる力が落ちてしまった宿禰だが、まだ闘志が残っている。
 ここで降参しても文句ないところだろうけど、まだ立っているぞ。
 試合経験も苦戦経験も少ないだろうに、精神的なタフネスが強い。
 相撲は単なる格闘技と違い神事だ。
 神聖なる儀式と言う点で、既存の武術・格闘技とは精神面の座り方が一線を画しているのかもしれない。

 宿禰の僧帽筋を噛み切ったジャックは、さらに攻撃の構えを見せる。
 低い構えを、さらに低くしていく。
 ついに両手を地について、リアル四足獣の構えだ!
 なんか烈海王の構えにも似ているぞ。
 獣の構えは、ピクルへのリスペクトだろうか?

 そして、この構えは相撲の構えにも似ている。
 ただし、相撲が座って勝負を始めるようになったのは江戸時代からだ。
 宿禰にとっては忌まわしい現代相撲の構えに見えるのかもしれない。
 まあ、宿禰も座って立ち合いしていますが。

 攻めているジャックだが、実は息を乱して汗をかいていた。
 順調に闘っているように見えたが、それなりに苦しんでいるようだ。
 紙一重で優位に立っているが、精神的な疲労が蓄積しているのかも。
 ジャックも宿禰も、お互いに苦しい局面だ。

 そして、ジャックが突っかけた。
 ここから蹴りだ!
 片膝ついたままなのに、蹴りが顔面に届いている!
 骨延長で手足を伸ばしたジャックだからできる攻撃だ。

ジャックの蹴り!

 さらにジャックは左ジャブを連打し、左廻し蹴りを宿禰のアゴに打ち込む。
 これにはタフな宿禰もダウンする。
 思いっきり転がってしまった。

「そもそもジャックは」
「「打撃系」出身だったーッッ!!!」

 たしかに久しぶりの打撃だ。
 噛道と言っても、噛むだけじゃない。
 打撃もある。
 投打極に噛を加えた4パターンの技が噛道の強さだろうか?

 ジャックが本来の戦闘スタイルに戻ってきたぞ。
 でも、なんで急に戻したのか?
 アバラ投げを不発にできたけど、組まれるのは危険と感じて距離をとったのかも。
 汗もかいていたし、ジャックは攻めているようで追い込まれているのかもしれない。

 そして次週は休載です。
 2022年は月初に休載が入るパターンになったんだろうか。
 気になるところで休載だな。

 ジャックには噛みつきという武器がある。
 だが、宿禰もまたダイヤモンドを生みだす奇跡の握力があるのだ。
 追い詰められた宿禰は、必殺の握力を解禁するのか!?

追記1 (22/2/2)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 ジャックが復調して絶好調みたいですが、ここで休載です。
 ちょっと調子良すぎるから心配だ。
 とりあえずアバラ投げを回避できたからOKか?

 そして、ついにジャックの骨延長が効果を発揮した!
 発揮した、で良いんだよな?

 通常では当たらないような体勢からハイキックを放つ。
 長いリーチでジャブを一方的に当てる。
 とどめは長い足でのハイキックだ。
 ついに骨延長が役立った。

 でも、これは本当に効いているんだろうか?
 宿禰がアバラ投げ失敗という失態をして、自分への罰としてあえて攻撃を受けている可能性は無いか?
 あまりに簡単に攻撃を受けすぎている。

 宿禰は石炭からダイヤモンドを作ることができる神話的握力を持っている。
 その握力なら、チタンの歯でも簡単に破壊されそうだ。
 宿禰の反撃ターンが怖い。

追記2 (22/2/3)
バキ道は休載じゃぁ―――ッ!
 バキ道は休載じゃぁ―――ッ!

 徳川さんも悲憤する休載です。
 いや、実は喜んでいるような?
 安定の月一休載ですね。

 試合のほうはジャックの優勢で進んでいる。
 これが新開発した噛道の威力か。
 あと、チタン義歯の威力でもありそうだ。

 刃牙キャラで総入れ歯なのは、本部も同じです。
 武器キャラの本部だし、チタン義歯を開発したのも本部かもしれない説を前に書いた。
 ジャックに噛みついて、本部はチタン義歯の強さをプレゼンしただろう。

「食べるためではなく、切り裂くためのチタン義歯だ」
「人間の歯よりも鋭く作ってあり、その切り裂く能力は日本刀に匹敵する」
「根に近づくにつれて厚くなるように設計してあり、衣服を貫き、皮膚を切り裂き、肉をえぐり取ることも容易だ」
「さらに、今なら同じお値段でチタン義歯をもう一個セット!」
「さらにさらに、このプリンターとインクのセットもおつけします!」
「もちろん、分割払いも可能です!」
「今から30分間オペレーターを増やして受け付けています!」

「オ買イ得ダ!」

 そんな感じでジャックも買ったのでは無いだろうか。
 タイムセールで、チタン義歯を二個買っていたら、宿禰に一個破壊されても、新しい歯をつけて闘える。
 そんな展開もあるんじゃないかと。
 なお、代金の支払いは鎬紅葉がしれくれました。

追記3 (22/2/9)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
 花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 連載再開、2月の章だ!
 今のところジャックが押している。
 だが、ここは全体的に宿禰のターンだ。
 あまり調子が良すぎると、反動が大きそうで心配だなあ。

 でも、とりあえずジャックは宿禰のアバラ投げを破った。
 これは大きい。
 もう勝ったも同然、……ってのは言いすぎか。
 でも、心配案件その1を回避できた。

 ところで刃牙はアバラ投げに耐えられるのだろうか?
 骨が折れたら、かなりまずい。
 折れる前に脱出が必要だ。
 刃牙の場合は鬼の背中で宿禰の手をはじき返す期待ができる。
 ってのは、前に書いたな。

 エンターテインメント的には、一度敗れた技は魅力を失うので使わないの法則がある。
 本当に刃牙が筋肉でアバラ投げを破ることができるのかは不明だ。
 でも、ジャックのおかげでアバラ投げの価値が下がったので、もう使ってこなさそうだ。
 この先の展開で、ジャックが宿禰に負けて、宿禰が刃牙に負けるかも。
 でも、刃牙の勝利は、ジャックの活躍があったことも忘れないでいたい。

週刊少年チャンピオン2022年9号
週刊少年チャンピオン2022年9号


週刊少年チャンピオン2022年10号
週刊少年チャンピオン2022年10号

2022年2月10日(11号)
第5部 第118話「存在しえ得ない」 (1295回)

 ジャック・ハンマー(嚙道(ごうどう)243cm 201kg)vs第二代 野見宿禰(古代相撲210cm強 250kg強)は打撃戦となった!
 噛みつきから打撃に切り替えたジャックが見事なコンビネーションで宿禰をダウンさせる。
 このまま一気に決着か?

 だが、なぜかジャックは追撃に行かない。
 倒れた力士に寝技を仕掛けるのは理想の展開のはずなんだが。
 特に噛道のジャックは寝技で相手をかためつつ噛むという必勝パターンになるはずだ。
 ここで仕掛けないのは、なにか寝技に行けない理由があるのだろうか?

「打撃が」
「まるで錆びちゃいない」

 愚地克巳はジャックの打撃が昔のままだと言い、刃牙も同意する。
 若き空手の天才である克巳が見てもハイレベルな打撃なのだろう。
 でも、「錆びちゃいない」という評価が気になる。
 ジャックが、しばらく打撃から離れていたという噂でも流れていたのだろうか?

 本部以蔵との死闘でジャックは大ケガを負った。
 歯はほぼ全滅して、足は切断しかかるほどのダメージだった。
 しばらく入院したので身体がなまったという事だろうか?
 本当だったらリハビリも必要なダメージだっただろうし。
 まあ、バキ世界の住民は再起不能のダメージでも問題なく復活しちゃいますが。
 無知な医者には分からぬ真理があるんですよ。

 打撃と言っているから、打撃技術が落ちたという事だよな。
 骨延長手術で体格のバランスが狂ったので、打撃が下手になったという事か?
 それとも、刃牙が「ジャックはピクルにエサとして扱われたから戦士として終わった」説を流したのかも。
 ジャックが噛みつきを強化したのは戦士として終わったからだ。
 でも、思ったより打撃は錆びついていないね。という流れなのかも。

 そう言えば、骨延長ジャックが闘う姿は世間に知られていない。
 知っているのはピクルと刃牙、烈海王、本部以蔵ぐらいか?
 克巳は武蔵編のラストで久しぶりにジャックを見たのだろう。
 話には聞いていたが、背が伸びていてビックリという心境だろう。
 あとは、刃牙が悪い噂を流したから、打撃とか色々と錆びついたと思ってしまったのかも。

「噛みつく以前(まえ)に――」「打撃で終了(おわ)っちまうぜ」

「噛みつく以前(まえ)に――」
「打撃で終了(おわ)っちまうぜ」

 本部以蔵からお墨付きが来た!
 いやいやいや。
 本部は解説が得意だけど、未来予測が苦手だ。
 範馬勇次郎と独歩が闘う時は、独歩の勝利を信じて疑わなかった。
 渋川剛気とロジャー・ハーロンの試合も、渋川さんが勝つと断言できなかった。
 なので本部が「終了(おわ)っちまうぜ」とか言い出すとダメな予感しかしない。

「ホントは」
「ここからだナ」

 と思ったら、この台詞だ。
 愚地独歩に質問された渋川剛気も同じことを言っている。
 独歩とガイアという聞き役を配置して、反論によるインパクトを出すツンデレ話法だ。
 解説の消力(シャオリー)かもしれない。

 どちらにしても、小粋なトークを展開しているな。
 独歩と渋川さんは宿禰の強さを直接見ている。
 ダウンしたが、宿禰がまだ終わっていないとわかるのだろう。

 本部はなにを根拠に言っているのか?
 追撃しないジャックの慎重な行動を見て判断したのかも。
 でも、本部が「ここから」と言っているので、もうすぐ決着だったりして。

 本部たちの会話を聞いていたら、宿禰が立ち上がっていた。
 ジャックは宿禰が立ち上がるのを待っていたようだ。
 やっぱり、寝技はやりたく無いらしい。
 肋骨を掴まれたときに宿禰の超握力を感じて、密着状態を警戒しているのかも。

 立ち上がった宿禰にジャックは右ハイキックをかます。
 当たったが効いていないようだ。
 むしろ、蹴った足のほうがビリビリきている。
 コンビネーションでダウンはしたけど、見える打撃なら宿禰は倒れない。
 やっぱり相撲のタフネスは凄い。

 でも、それならコンビネーションを続ければ宿禰を倒せるって事だよね?
 なぜジャックは攻撃を続けないのだろう。
 身体を巨大化させたら、必要なエネルギーも多くなる。
 巨大化した手足と違い、心肺はサイズが変わっていない。
 なので、心肺機能が足りていないのかも。

 宿禰はアエ相撲で存在しえ得ない強敵と闘ってきた自分だけど、エアが足りなかったと反省していた。
 2500キロで噛みつく相手を想定するんだった!
 いや、そこまで行くと恐竜だよ。
 やりすぎて、別の問題が発生しそうだ。
 巨体との戦闘に特化しすぎるぞ。
 頭上を取るため飛翔戦闘スタイルになりかねない。
 空中殺法のエア相撲が完成してしまう。

 ジャックと宿禰は、お互いに実力を認め合っただろう。
 そして、打撃戦だ!
 宿禰が飛び蹴りを放つ!
 えっ、やっぱ飛んでるのか?

 ノーガードの殴り合いっぽい戦闘は、まさに相撲だ!
 となると、この展開は宿禰に有利なのだろうか?
 二人とも技術で闘うよりも、パワーで押し切る系の戦闘スタイルだ。
 このままクライマックスへ突入か!?

『決着―――』
『近いような…!』

 決着の予感をさせつつ、次回へつづく!
 本当に決着が近いのか!?
 やっぱり本部の予想は外れたのかも。


 宿禰には四股状態から放つ横蹴りなど、まだまだ取って置きの技がある。
 切り札を持っているのは強いな。
 本部の「打撃で終了(おわ)っちまうぜ」というのは、反論への前フリだった。
 だが、そこに本部の予想外し法則を見るなら、打撃だけじゃ決まらないって事だ。
 やっぱり、今のジャックは噛まないと!

 次にジャックが噛み着いた時が決着の時か?
 噛みつきが決まっても、決まらなくても、重要なところだ。
 宿禰がアバラ投げを破られて劣勢になった。
 ジャックも必殺の噛みつきを破られたら一気にしぼんでしまいそうだ。

 しかし、ジャックは急に噛まなくなった。
 僧帽筋を噛んだ後で、なにか問題が発生したのだろうか?
 噛み切れはしたけどチタン歯が歪んじゃったとか?
 噛めないとなると、ジャックのカウンター噛みつきが出せなくなる。
 それを悟られないために、噛みつきを控えて打撃で闘っているのか?

 次がジャック最後の噛みつきかもしれない。
 これが決まればジャックの勝ちだ。
 決まらなかったら、……せめてジャックのダメージが少なくなるように祈りたい。
 大怪我だと治療期間が長くなりそうだし。
 いや、不屈の戦士ジャック・ハンマーなら、スゴいね人体で翌日には復活してくれる!

追記1 (22/2/16)
 ジャックと宿禰の勝負も決着が近い!
 本当だろうか?
 バキ世界は一瞬の出来事を詳しく描くことが多いからな。
 いや、バキに限らずたいていの漫画がそうなんですけど。

 一応、勝負はクライマックスに近づいている感じがする。
 ジャックは噛道の強さを見せた。
 久しぶりに打撃が強いところも見せた。
 かなり出し切った感じだ。

 宿禰のほうはアバラ投げを破られた。
 その他は、まだ見せていない。
 宿禰は、引き出しの中身が残っている。
 長引くと宿禰有利な感じだろうか。
 でも、決着は近いんだったっけ?

追記2 (22/2/17)
休載で停止っちまうぜ
「噛みつく以前(まえ)に――」「休載で停止(とま)っちまうぜ」

 バキ道は休載だ!
 しかも、来週も休載らしい。
 決着間近だと言うのに2連休だ。

 野見宿禰はまだ見せていない技がいくつかある。
 その辺を再確認してみよう。

・金剛力の握力
 宿禰の強さを最初に知らしめた神秘的な握力だ。
 石炭を金剛石(ダイヤモンド)に変化(かえ)るパワーがある。
 握力だけなら範馬勇次郎にも勝てるかもしれない。
 たぶん、この握力が宿禰最大の必殺技だろう。

 直接握るのか?
 それとも握力を利用した技につなげるのかも。
 とにかく握力を活かした必殺技を隠しているのだろう。
 ちょっと花山とネタがかぶっているのが残念だけど。

 ただ、アバラ投げが握力を活かした技かもしれない。
 そうであれば、宿禰最大の武器はすでに敗れている。

・263キロのバーベルを投げる怪力
 この怪力で首捻りをする。
 ただ、ドーピングファイターであるジャックも怪力だ。
 二人の怪力は、どちらが勝つのだろう?
 でも、僧帽筋を噛みちぎられたので、投げができなくなっているのかも。

・サンドバッグを破裂させる怪力
 鯖折りでサンドバッグを破裂させる怪力だ。
 投げじゃないから、僧帽筋のダメージも関係ないかも。
 ジャックが噛みつこうと密着してきたら、これで反撃するかもしれない。

・四股からの蹴り
 勇次郎や零鵬に出した必殺技だ。
 打撃戦ならこの蹴りが有効だろう。
 そろそろ出すタイミングか?


 こんな感じで宿禰には、まだ出していない技がある。
 ジャックにも隠し技があるのだろうか?
 勝負もジャンケンも後出しが強いのは世の常だ。
 ジャックは先に切り札を出し切った感じがあるので、やっぱり心配だ。

追記3 (22/2/23)
『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。
 2連休です。
 これで2月は『バキ道』が1回しか掲載されなかったことになる。
 さすがに、ちょっと休載が多いんでないかい?

 どうもジャックが出てきてから休載が増えている気がする。
 噛道という新しい流派を生みだすための、生みの苦しみなのかも。
 その結果が、蹴り技を歯で受けるカウンターだ。
 さらに、僧帽筋を噛み切って投げ技を封じる。
 それらのアイデアは斬新で良かったと思う。

 あとは、決着の姿だ。
 板垣先生も決着が見えずに悩んでいそうだな。
 勝つのはジャックなのか?
 それとも宿禰なのか?
 作者にも分からなさそうだ。

追記4 (22/2/24)
月に3回休載するなんて!
「月に3回休載するなんて!」

 今週も『バキ道』は休載だ。
 月に3回休むのは新記録かも。
 それだけに難しい局面なのかもしれない。

 月に1回の掲載だと実質的に月刊連載だ。
 そりゃ徳川さんも怒りますよ。
 ……たぶん。

 ジャックの試合が続くかぎり、休載が増えるのだろうか?
 だとすると、なかなか切ない状況だ。
 ジャックの雄姿は見たい。
 だが、ジャックが闘うと休載が増える。
 相反するこの状況にしばらく苦しめられそうだ。

追記5 (22/3/2)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 2週休載したけど、やっと『バキ道』が連載再開だ!
 長く待ったので、早い展開が望まれる。
 超絶バトルで満腹する、のだろうか?

 宮本武蔵vs花山薫の時のように、まったく話が進まないどころか、前回の話より戻ってしまう悪夢再びは勘弁してほしい。
 そういう意味で、まったく安心できない連載再開だ。
 ジャックが急にミスを連発して宿禰に敗北する可能性もある。
 実に不安の多い休載期間だった。

 ジャックの不安要素は急に噛みつかなくなった事だ。
 歯に不具合が出て噛んでいないのか?
 それとも、特に意味は無いのか?
 連載再開で謎は解けるのか、ちょっと怪しいかも。

週刊少年チャンピオン2022年11号
週刊少年チャンピオン2022年11号


週刊少年チャンピオン2022年12号
週刊少年チャンピオン2022年12号


週刊少年チャンピオン2022年13号
週刊少年チャンピオン2022年13号

2022年3月3日(14号)
第5部 第119話「ナイス漢(ガイ)」 (1296回)

 ジャック・ハンマー(嚙道(ごうどう)243cm 201kg)vs第二代 野見宿禰(古代相撲210cm強 250kg強)もクライマックスが近いか!?
 宿禰の手足に裂傷が増えて行く。
 どうやらジャックが打撃の合間に噛んでいるようだ。

 両手両足につづく第三の攻撃が噛みつきだ!
 攻撃や防御の間に噛みつきが入っているらしい。
 宿禰は手足を噛まれている。
 ジャックは主にカウンターで噛んでいるのかもしれない。

 手足と違って噛みつきは射程距離が短い。
 相手の急所に噛みつこうとすると、急所の塊である顔面を近づけなくてはならない。
 だが攻撃してくる相手の手足を噛むのなら顔面を近づかないでも良い。
 目測を誤ったら自分から打撃に当たりに行っちゃうという危険もありますが。

 打撃を使いだしてからジャックが急に噛まなくなった。
 入れ歯にトラブルでも起きたのか?
 などと心配していたんですけど、なんの影響もなかったようだ。
 普通に噛んでいますね。

 さっきまで噛まなかったのは、何だったんだろう。
 気分の問題なのか?
 実は生肉の感触が苦手で気持ち悪くなっていたりして。
 気持ち悪くなるのが収まるのを待っていたとか?
 なんにしてもジャックは打撃も噛みつきも絶好調だ。

『"完成"された体術』
『野獣(けもの)の"特権"である「噛みつき」』
『この"非人間的"行為を――』
『これほどまでに真正面から取り組んだ
 そんな前例は人類史にもまたとはない と言い切れる』
『"ナイス漢(ガイ)"だ ジャック・範馬』

 対戦する宿禰もジャックのスタイルに賞賛を惜しまない。
 ジャックは道半ばと言っていたけど、かなり完成されているようだ。
 そこが"ナイス漢(ガイ)"というのが、ちょっと分かりませんけど。
 これだけの体術を完成させたのは凄いって事ですか?

 でも、まだ勝利できていないから、やっぱり噛道は未完成なのだろう。
 未知の戦闘術なんだから、初見殺しの必殺技を決めるチャンスだ。
 でも決めていないって事は、初見殺しの必殺技が未完成なのだろう。
 噛道、いまだ道半ばなり。

 流派にとって重要なのは戦闘の目的と手段だ。
 空手が一撃必殺にこだわっているのは、路上での突発的な戦闘を想定しているからである。
 相手は武器を持っているかもしれないし、複数いるかもしれない。
 そんな路上では一撃必殺で倒すことが最も安全で理にかなっている。
 リングで闘うボクシングは相手も準備と覚悟で挑んでくるので一撃必殺が難しい。
 だから連打を必要とする。

 噛道はどう闘って、どう勝つ戦闘術なのか?
 攻撃してくる手足を噛んでいって、じわじわ削るのか?
 その辺の方法論が、まだ確立していない気がする。
 相手は強敵の宿禰だ。
 とは言え、フィニッシュまでが遠いな。

 宿禰は噛みつかれる覚悟を決めて、立ち合いの構えをとる。
 これだけ削られて流血しても闘志が衰えない。
 さすが力人だ。

 宿禰は『どろッ』と突っ込む。
 さっき地面に手をついていたのに、いつの間にか立ち上がっていたようだ。
 今回も落下エネルギーを推進力に変えているらしい。
 やっぱり足の負傷でダッシュできないのか?

 迎え撃つジャックには宿禰がスケスケに見えているぞ!
 血管はもちろん、脳まで見える!
 頭蓋骨まで透けるのは、逆に不便な気がしますけど。
 そこを噛むと頭蓋骨が邪魔で大変だぞ。

 宿禰の狙いは体当たりじゃあなく、組むことだ。
 ジャックの噛みつきを甘んじて受けながら、宿禰は再びジャックを抱え込んだ。
 今度は肋骨ではなく尻のあたりを掴んでいる。
 いや、普通にパンツ掴んでいるだけかも。
 それとも骨盤を掴んでいるのか?

 ジャックは宿禰の頸動脈に噛みついた!
 父・範馬勇次郎の教え通り、頸動脈に噛みついたぞ。
 これが噛道における必勝パターンか?

 組みついたものの、宿禰は僧帽筋を噛み切られて投げが出せない。
 ここから、どうするのか?
 その解答はッ!
 ジャンプだッ!
 跳躍して、空中から投げつける!

 腕の力が弱っているのは、足の力で補う!
 ジャックを抱えてジャンプという驚異的なパワーだ。
 捨て身の攻撃で大逆転したか?

 投げつけられたジャックは、頭から地面に刺さる!
 物凄くシュールな構図だ。
 どうして、こんなことに!?
 次回へつづく。


画像

『決着!!?』

 ジャック、ちゃんと受け身ぐらいとろうよ。
 その埋まり方はギャグだぞ。
 ギャグだとしたらダメージは軽いはずだが……
 次回、ギャグからの脱出か?

追記 (22/3/9)
 決着!!?
 と言っていますが、ギャグの刺さり方なんでダメージは少ないでしょう。
 地面に頭から刺さるのはギャグですよ。
 『犬神家の一族』じゃ ないんだから。

 と思っていたんですが、今週テレビで放送された『範馬刃牙』を見ていて衝撃を受けた。
 ゲバルは、ギャグのようなポーズで倒されていたのだ。
 あ……、ギャグでもダメなときはダメなのか。(TV版9話

 だとすると、ジャックはダメかもしれない。
 せっかく僧帽筋を噛み切ったのだが、ジャンプして投げを補うという宿禰の機転に敗れてしまったか?
 てっきり宿禰の切り札は四股からの横蹴りだと思っていたんですけど。
 僧帽筋を切られても足は無事だったんだし。

 ここで本当に決着なのか?
 ギャグだからダメージが少ないことを祈りつつ、ジャックの逆転を信じたい。

週刊少年チャンピオン2022年14号
週刊少年チャンピオン2022年14号

2022年3月10日(15号)
第5部 第120話「標高」 (1297回)

 ジャック・ハンマー(嚙道(ごうどう)243cm 201kg)vs第二代 野見宿禰(古代相撲210cm強 250kg強)も決着か!?
 宿禰の投げ技が決まって、ジャックが地面に突き刺さった。
 だが、ジャックの身体は真っ直ぐ伸びて揺るがない。
 なんと強靭な首だ。
 体幹も強い!

 ジャックの身体はゆっくりと傾き仰向けに倒れる。
 首の力が弱まってしまったのか?
 倒れたジャックを見て徳川さんは敗北宣言をしようとする。

 地下闘技場は審判すらいない何でもありルールだと言われている。
 でも、決着だけは外部が判定するっぽい。
 ドクターストップみたいなものか?
 決着を決めるのは当事者のみでも良いとは思うんですけど。

 でも、ジャックはまだ負けていないッ!(希望)
 だって、刺さりかたがギャグだもん。
 逆立ちを限界までキープして、笑いを取りに来ている。
 これはやろうと思わないと、できない芸だ。
 そして、鍛えないとやりたくてもできない芸でもある。

 決着を宣言しようとした徳川さんは宿禰の異変に気がつく。
 宿禰は頸動脈を噛み切られて出血多量だ。
 いや、頸動脈が切れたらほぼ即死になると言われている。
 宿禰は死んでいないし、意識もあるようだ。
 これは動脈に近い所まで噛み切られただけだろうな。

 まあ、とにかく宿禰も重傷だ。
 宿禰は出血多量で弱ったのか、座り込んでしまった。
 これは両者ノックダウンか?
 ならば、先に立ったほうが勝ちなのかも。

「決着ノ際ノ標高」
「高キ「標高」ニ身ヲ置ク者コソ勝者」
「父 範馬勇次郎ノ解釈ダ」

「コンナ決着モアル」

 ジャックが急にしゃべりだした!
 やっぱり元気だったのか?
 それとも、倒れた衝撃で意識を取り戻したのかも。
 どちらにしても、宿禰よりダメージが小さいな。

 ジャックが話したのは、範馬勇次郎の言う「頭の位置が高い方が勝者」という理論だ。
 今のジャックは寝ている。
 対する宿禰は座っているので、もうちょっと高い。
 範馬勇次郎の説だと勝者は宿禰だ。
 ジャックは、範馬勇次郎の主張に反抗したいのか?

 だが、見下ろしていた宿禰が沈んだッ!
 二人とも地面に倒れて、同標高となる。
 ここで改めて徳川さんが決着を告げる。

『神話的でさえある両雄の怪物比べッッ』
『その凱歌は』
『明日さえ捨て去る刹那の戦士』
『噛みつきサイボーグ』
『ジャック・ハンマー その人に上がったのですッッ!!』

 なんとジャックが勝利だッ!
 話の流れ的に宿禰が勝ちそうだったが、ジャックが逆境を超えたッッ!
 宿禰のアバラ投げを防ぎ、地面に刺さっても立ち上がる。
 圧倒的なタフネスで宿禰の攻撃をしのいだ。

 宿禰はダイヤモンドを作る握力を出さなかった。
 四股からの横蹴りを出していない。
 宿禰は、ちょっと不完全燃焼だったのかも。
 ジャックが宿禰に技を出させなかったという事だったりして。
 だとしたら、かなりの試合巧者だよな。

 宿禰に勝ちつつ、勇次郎も論破した感じか?
 ジャックは父・勇次郎を強く意識している。
 やっぱりジャックの最終目標は範馬勇次郎を倒すことなのだろう。
 最後は危なかったが、ジャックが勝利した!

 ジャックは戦士として終わっていると宣告した刃牙にも、ジャック復活を見せつける。
 もちろん父・勇次郎にもアピールしているつもりだろう。
 勝利したジャックだが骨板(盤?)を掴んだ投げを最初に出されていたら決着だったと言う。
 そう言っていますが、平気そうに立っていますよね。
 内心の声だけど、サービストークっぽいな。

 ジャックは闘った相手をリスペクトする戦士になったのだろうか?
 鎬紅葉に思想改造手術でも受けていたりして。
 もしかして、ジャックはすでに鎬紅葉の操り人形という可能性も、ちょっとだけあるかも。

 ジャックの勝利で。次回につづく。
 で、また長めの休載だ。
 再開は4/7だ。

画像
 決着ダッタゼ

 って、3月はもう掲載無しかよ!
 また月3回休む!?
 衝撃の休載であった。
 かわりに来週からバキ外伝ゆうえんちが連載開始になるようですね。
 夢枕獏もゆうえんち5巻の後書きで期待していると書いていたし、原作とはまた違った展開が生まれるかもしれない。


 話を戻すと、宿禰は敗北した。
 範馬勇次郎に負けて、ジャックにも負けた。
 これは精神的にかなりのショックだろう。
 あと左手の小指も失ったし。

 この敗北を糧に宿禰は強くなれるのだろうか?
 そもそも宿禰は真剣勝負の経験が少ないはずだ。
 初めての強敵と、初めての挫折かもしれない。
 広い世界に出て、最初の壁にブチ当たった感じですね。
 宿禰は敗北を知ることで強くなる可能性を得たとも言える。

 ジャックは範馬勇次郎を目指して行くのだろう。
 まずはピクルか刃牙とのリベンジマッチかな?
 勇次郎に勝つためには、少なくともこの2人に勝てないとダメだよね。
 宿禰も同じく、勇次郎やジャックにリベンジするのなら、刃牙やピクルに勝てるようになりたい。

 だとすると、次に狙われるのはピクルか!?
 いや、最近さぼっている主人公刃牙にも働いてもらわないと。
 4月の連載再開からは展開が大きく動きそうだ。
 刃牙は、その波に乗ることができるのか!?

追記1 (22/3/16)
 『バキ道』は休載だ!
 とりあえず決着はついたので、切りが良い。
 最悪のタイミングではないので、まあ良しとしておきましょう。

 先週は『連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ』に行きました。
 明日の更新はレポートです。
 写真が撮り放題だったので、かなり多くなってしまい、2回に分けて掲載になるかもしれません。

 さらに次号のチャンピオンでは漫画版『ゆうえんち』が連載開始だ!
 夢枕獏作品の映像化では自由なアレンジが推奨されているらしいので、今回もちょっと違った展開になるかもしれない。
 柳の変態度がさらに増し増しになったら、どうしよう。
 いや、きっと凄い変態に仕上がっちゃうんだろうな。

追記2 (22/3/17)
 『バキ道』は休載だ!
 なので、先週行った『連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ』の感想です。

刃牙展01

 東京ドーム地下、ではなく東京ドームシティで刃牙展だ!
 こんな感じでイラストがお出迎えしている。
 アニメで刃牙を演じてられる島崎信長さんの案内ボイスが流れているぞ!



刃牙展02

 展示は刃牙の原画を中心に、いろいろなネタが仕込んでいる感じだ。
 とにかく原画の量が多い!
 カラーイラストは貴重です。
 最近はCG彩色が多いので、カラーは旧作中心ですね。



刃牙展05

 ピンぼけで申し訳ないですが、最大トーナメントのジャック vs ガーレンだ!



刃牙展06

 横から見ると、絵がはがれかけている。
 人物や吹き出しを後から貼りつけていたとわかります。
 合理的と言えば、合理的な手法ですね。



刃牙展08

 等身大ジャック・ハンマーだ!
 デカい!
 とにかくデカい!

 ただ、かがんでいるのが惜しい。
 立っていてくれたら、243cmの巨体を実感できただろうに。
 それにしても、手も足もデカすぎ。



刃牙展09

 過去に見たことありますが、本部の雄姿原画だ。
 これは印刷に出にくい絵なので原画がとにかく良い。
 闇の中の印影がはっきり見える。



刃牙展10

刃牙展11

 指示が残っている原画もある。
 勇次郎の顔に血とアザをつける指示のようだ。



刃牙展12

 こちらは等身大・範馬勇次郎だ!
 勇次郎は強いとデカく見えるというイメージから、3mぐらいあっても良いんだけど、そこまでは無い。
 むしろ、3mのつもりでいたから意外と小さく見えたかも。



刃牙展13

 丸まるオリバだ!
 これはミニサイズです。
 お土産で買って帰りたいサイズだ。



刃牙展17

 実物大・烈海王の右腕です。
 これを見ると、徳川さんの悪行を思い出してしまう。



刃牙展18

 刃牙ハウスのジオラマだ。
 留守中に放火とかされないあたり、不良たちも最低限の節度は持っているらしい。



刃牙展19


 等身大の範馬刃牙が地下闘技場に降臨だッ!
 この刃牙はちょっと大きく見える。
 身長は私とほぼ同じはずなんですが、なんかデカさを感じる。
 肉の量だろうか?
 ふくらはぎの太さが半端ない。



刃牙展20

 徳川光成もいるぞ!
 こちらは小さい。
 地下闘技場は、イメージより小さい感じだ。
 広さは相撲の土俵ぐらいだろうか?



刃牙展21

 血の薫るチャンピオンベルトだ!
 これはミニサイズです。



刃牙展22

 ピクルに狩られた巨大ワニだ。
 なんで、こんなものを……


 こんな感じで、見どころ満載の刃牙展でした。
 他にもいくつかネタフィギュアはあるし、原画が多い!


追記3 (22/3/23)
 『バキ道』は休載だ!
 長い休載だぞ。
 それだけ宿禰のダメージがデカいということか。
 これはアライJrコースかもしれない。

 明日は刃牙展で撮影した写真の残りから数点を紹介する予定です。
 後期に入って展示物の内容が一部変化(かわ)っているらしい。
 残念ながら行く余裕がないので行った人の報告を見るぐらいですね。

 一方、チャンピオンでは漫画版『ゆうえんち』が始まった。
 だが、『ゆうえんち』は月一連載らしい。
 バキ休載の穴を埋めるには頻度が少ないな。

 『ゆうえんち』感想はまだ書けていませんが余裕ができたら、書く予定です。
 TVアニメ『範馬刃牙』もクライマックスが近い。
 こちらも感想を書かねば。

追記4 (22/3/24)
 『バキ道』は休載だ!
 なので、『連載30周年記念 地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ』感想の残りです。

刃牙展01

 東京ドーム地下、ではなく東京ドームシティで刃牙展だ!
 こんな感じでイラストがお出迎えしている。
 アニメで刃牙を演じてられる島崎信長さんの案内ボイスが流れているぞ!



刃牙展03

 ぴっちりしたパンツをはくことに定評のある範馬勇次郎である。
 こういうパンツはいているから、勇次郎ってチン●控え目サイズなんじゃないの説が流れるのだった。
 カラーの画材はカラーインクか、アクリル絵具だろうか?



刃牙展04

 烈海王vs愚地克巳のクライマックスだ!  台詞の筆文字は別工程だったみたいですね。
 この直前の克巳の台詞は連載時とコミックスで違っていたので、写植を張りなおしていたと思うのだが、そこの展示が無いのが残念だ。



刃牙展07

 こちらは写植を張りなおしたらしき痕跡がある。
 あと、葵の御紋もコピーだったようです。




刃牙展14

 オリバの一撃が決まった!
 ――――ところに修正のあとがあります。
 スピード線を消したのか?
 静寂の中に足の先までピーンとしたゲバルが迫力と、シリアスなギャグを生みだしている。



刃牙展15

 こちらも刃牙の背後に修正した痕跡がある。
 確かに連載時は声を出していたな。
 演出を変えた修正のようだ。



刃牙展16

 本部の顔についての指示がある。
 口の中が白いことで虚無感を出しているのだろうか?
 というか、バキ世界では普通が白いらしい。



刃牙展23

刃牙展24

 こちらも作業指示がのっている。
 足元を濃くしているようだ。
 迫力と重量感を出す演出だろうか。



刃牙展25

 こんな物もありました。
 ジャックの予定表は普通に実用できそう。
 夜叉猿のは、ちょっと酷いかも。
 幼年編の刃牙に怒られるぞ。


 こんな感じで、見どころ満載の刃牙展でした。
 次は10年後に40周年刃牙展をお願いしますッッ!


追記5 (22/3/30)
 『バキ道』は休載だ!
 次回がラスト休載で来週から連載再開になる。
 2月と3月は、実質的に月刊連載でしたね。

 アニメ範馬刃牙は無事に終了し、第2期の制作発表もあった。
 ピクル編は表現が過激なんですけど、今度こそ規制が入りそう。
 予告カットに女性レポーターも出ているし、アレもやるんだよな。

 刃牙のスマホゲームも配信開始になりました。
 インストールはしたんですがプレイする暇がありません。
 ちょっと育児中は活動縮小ですね。

 とにかく、来週だ。
 4月になれば『バキ道』が再開するので本気を出す。
 あとは……、4月は休載が少ないと良いな。
 せめて2回ぐらいで。(ハードル下げまくり)

追記6 (22/3/31)
 『バキ道』は休載だ!
 2月と3月は、月一連載でしたね。
 ある意味で試合よりも過酷な連載状況だったかも。

【大解剖ベスト】バキ 大解剖
【大解剖ベスト】 バキ 大解剖


 【大解剖ベスト】 バキ 大解剖が発売されて、板垣先生のインタビューも載っているぞ!
 と言うわけで、その感想です。

板「毎日やったほうがいいかどうかは俺はわからない。ただ一〜二週間の期間でも空くとね、勘を取り戻すのが大変。絵もストーリー作りも」

 板垣先生、こんなこと言っといて3週連続で休んだりする。
 それも2回も。
 現在は休みすぎて勘が鈍っているんじゃないかと心配になるぞ。
 こればっかりは、休んで何をやっているんだろうと思わざるをえない。


板「だからその愚を犯さないように心掛けてる」

 既存キャラが新キャラの噛ませ犬にされる展開について。
 でも、わりと良くやっているような気がするんですけど。
 ただ、バキの場合は、噛ませ犬で終わらないことが多いのが救いだ。
 後になって強いところをちゃんを見せてくれる。
 オリバもいつか復活して、金剛力を見せてくれるだろう。


板「刃牙は父親と戦うことによってステージ上がったから。」

 やっぱり現在の刃牙は完成された強さになっているようです。
 こうなると、ライバルを出すのも大変だ。
 宿禰ですら良い勝負になるのか分からない。
 そうなると、宿禰をやめてジャックが刃牙と闘う展開になったりして。

 こんな感じで、板垣先生は相変わらずです。
 休載に関しては、不安な事を言っていますね。
 筋肉も連載も休憩しすぎると衰えるのかも。

追記7 (22/4/6)
 『バキ道』が、やっと連載再開だ!
 その前に、【大解剖ベスト】 バキ 大解剖の感想が時間が無くて書けていなかったので、続きです。

【大解剖ベスト】バキ 大解剖
【大解剖ベスト】 バキ 大解剖


板「鳴り物入りで登場したのに、次に出て来たキャラクターの犠牲になって弱々しく描かれるっていうの。それやっても作品的な底上げに全くならないじゃない。だからその愚を犯さないように心掛けてる」

 と板垣先生はおっしゃってますが、割とそれ やってませんか?
 最近だと『バキ』で鳴り物入りで登場したオリバが、最近出て来た宿禰の犠牲になって弱々しく描かれた。
 オリバは出てきてから時間がたっているから良いのだろうか?
 すでにオリバは敗北しているから、もう見捨てられたのかも。

 だが、オリバの二の舞になるかと思われたジャックは逆に宿禰を噛んだ。
 アライJr.の噛ませ犬にされそうになった時もジャックは逆転したが、その再現である。
 掟破りの逆噛ませ犬ができるのは範馬一族の一人だからだろうか?
 まあ、それ言っちゃうと本部も宮本武蔵に勝っているんだけどね。


板「ショックは大切な要素だから。ショックのストックがこの仕事ではものを言うと思う。」

 宿禰のアバラ投げについて。
 見た目にもショックを与えられると思ったらしい。
 やっぱり、板垣先生が重視するのはショックなんですね。
 インパクトと言うか迫力と言うか、まあ、ショックだ。

 そう考えると、刃牙に出てきた技はショックが大きい物が多い。
 個人的には……、紐切り、鬼の背中、握撃、マッハ突き、噛みつき、無酸素の毒、オリバの筋肉、消力、ゲバルの耳攻撃、ピクルの存在、刃牙と勇次郎の親子喧嘩全般、死後のインタビュー?、アバラ投げ、あたりは特に印象深い。
 納得していないショックもありますけどね。


板「いま思えば図に乗ってるなって時代はあった(笑)。いまは全然落ち着いてる」

 大ヒットで図に乗っていた。
 そんな風に考えていた時期が彼にもありました。
 と言うか、今でも充分に図に乗っているようにも見えますが。
 まあ、大ヒット作品の作者なんだから仕方がないんだろうけど。
 発行部数の桁が違いますからね。

 そして、図に乗っているのが刃牙にも反映されているのだろう。
 グラップラー刃牙だったころの素直な刃牙は、もう帰ってこないのだ。
 ただ、まあ、ほぼ最強の存在になっちゃったんだし、図に乗ってしまうのも仕方がないんだろうけど。
 異世界転生系の主人公みたいに「あっれ〜〜、こんな事もできないの? みんなレベル低ッくぅぅぅう〜〜」とか言われても、それはそれでムカつきそうだし。

週刊少年チャンピオン2022年15号
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