バキ道「121〜130話」感想

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2022年4月7日(19号)
第5部 第121話「欲シイ全テ」 (1298回)

 ジャック・ハンマーは野見宿禰に勝利した!
 話の流れ的に、ジャックが負けるパターンだったけど、見事に逆転したのだ。
 ジャックの勝利に地下闘技場の観客は惜しみない拍手と歓声を送る。
 243cmの巨体がチリチリと焦げるような熱狂だ。

 勝利は全てを得ることができるのだ。
 逆に敗北した宿禰はもう画面に映らない。
 250kg強の巨体が影も形もなくなっている。
 これが敗者の運命か……
 いや、普通に救急搬送されただけかも。

 鳴り物入りで登場した宿禰だが、このまま消えて行ってしまうのだろうか?
 私としては、いなくなっても困らない、かな。
 大相撲の強さは、もう充分に見せてくれた。
 困るのは金竜山ぐらいだろうか?

 とにかくジャックは暖かい喝采につつまれる。
 地下闘技場の観客だからこその栄光だ。
 ジャックの噛みつき攻撃は普通の試合でやると観客が引くぞ。
 明らかに肉を食いちぎるほどの噛みつきは、プロレスでも引く。
 ジャックは地下でしか輝けない逸材なのだ。

 全身に祝福を浴びたジャックは満足する。
 最大トーナメントで闘ったときはクライマックスの決勝で負けた。
 だからジャックは歓声を浴びることができなかったのだ。
 浴びたのは、せいぜい刃牙の尿ぐらいですよ。

 次に地下闘技場で試合をしたのはシコルスキーとだった。
 でも、途中でガイア交代したので勝者の栄光を受けていない。
 だから久しぶり、というか初めてかもしれない勝利の余韻だ。

『強くなりたい』
『強いと思われたい』
『凄い奴だと思われたい』
『熱く焦がれた過去が』
『今 報われている』

『欲しい全てが ここにある』

 欲しかったものに満たされてジャックは満ち足りる。
 ……ジャックってこんなに承認欲求が強かったっけ?
 と思ったけど、刃牙に植えつけられたトラウマのせいかもしれない。
 刃牙の『戦士(ファイター)として終わりなんだよッッ』発言は可哀想だった。(範馬刃牙19巻 153話

 もう少し言いかたがあったと思うんだけど。
 とにかくジャックは無事に復活した。
 ピクルに敗れ、本部に敗れ、光の無い闇の中をさまよう心地だっただろうが、自分のしてきたことは間違いなかった。
 報われたのだ。
 実は、勢いで『嚙道(ごうどう)』とか作っちゃったけど、上手く行くのか心配だったのかも。

 そんな感動をジャックは味わい、徳川さんに礼を言う。
 だが、ここで止まらず進むのがジャック・ハンマーという男の生きる道だ。
 生き急ぐかのように、ジャックは次の標的に目を向ける。
 闘技場の観客席、その最上段にいる……
 ――――範馬刃牙だ!

 来いとジャックが刃牙に呼びかける。
 応えた刃牙が地下闘技場の最上階から闘技場に飛びこんだッッ!
 その姿は、まるで範馬勇次郎である。
 ついに刃牙は勇次郎のポジションになったと言うのか!?

範馬勇次郎のように飛び降りる!


 じゃあ、刃牙の横で驚き役をしていた愚地克巳はストライダムなのか?
 接待キャプテンとして、なにかに驚くポジションだ。
 克巳にとって、それで良いのかどうか。
 その役割は加藤のほうが向いていそうだけど。

 闘技場に降りたった刃牙はジャックを威嚇する。
 宿禰が消えたので、刃牙挑戦の優先権はジャックにある!
 はっきりと示された物じゃないんで、気分の問題ですけど。
 最近の刃牙はわりと簡単に勝負を受けてくれるので、宿禰ももう一回挑戦して止めを刺してもらうのも良いかもしれない。

 ジャックは、かつて刃牙に敗北した。
 だが、骨延長手術で身長を伸ばし、チタン歯も手に入れた。
 もはや別の戦士と言っても良いぐらいの変化だ。  噛みつきサイボーグとなったジャックが、刃牙とリベンジマッチか!?
 次回へつづくのだった。


 意外と褒められたいボーイだったジャックでした。
 ストイックすぎる切ない人生だったんだろうな。
 ドーピングに噛みつきと、褒められにくいファイトスタイルだし。
 実は心を痛めていたんだね。

 ただ、ジャックが強さを求めるのは手段だと思っていた。
 範馬勇次郎を素手で倒すための強さだ。
 勇次郎さえ倒せるのなら、その直後に死んでも構わないという強い決意があったはずだ。
 母ジェーンにも、そう焚きつけられて育った事だろう。

 でも、いつの間にか、手段だったはずの強さが目的に変わってしまった。
 強さこそ、全てを投げうってでも得たい物に変わったようだ。
 骨延長のような強くなるための計画性が生まれたのも、その変化の一部なのだろう。
 個人的には、骨延長は失敗だったと思っていますけど。
 なれない計画を立てて、取り返しのつかない事をやっちゃったよね。

 強さが目的になると、少し困った事になる。
 死ねば強さは失われるからだ。
 刹那の強さと、長く楽しめる強さのどちらが良いのか?
 好みの問題だけど、長く賞賛されたほうが良いと思うぞ。

 今回、賞賛されたから満足して、もう褒められる必要なし!
 と思えるものだろうか?

 ジャックが方向転換するなら、早いほうがお勧めだ。
 すでにドーピングで、ジャックの肉体は限界を超えているのだろうから。
 すぐに肉体が薬の副作用で衰えて、岩浪混沌(カオス)にも勝てなくなる時が来るぞ。

 そんな褒められたいジャックは、猪狩に目をつけられそうで心配だ。
 言葉巧みにプロレスにスカウトされて、大活躍して大喝采を受けそう。
 噛みつきの残虐ファイトも、行きすぎなければ問題なし。
 けっこう人気者になれそうだ。
 みんなにチヤホヤされるジャック・ハンマーの図がちょっと思い浮かびにくいですけど。

追記 (22/4/13)
 最近、育児で時間が取れない状態ですが、『バキ道』はちゃんと連載中だ。
 今回は珍しく122話を読んでから感想追記を書いています。
 ちゃんと掲載されているけど、来週は安定の休載だ。
 4/28にはちゃんと連載再開の予定だぞ。

 ジャックは刃牙に勝負を挑んでいる。
 だが、その最終目標はやっぱり範馬勇次郎にあるようだ。
 ドーピングの副作用で短くなった全盛期を今ここで使い切る覚悟を決めたのだろうか?

 そして、ジャックの母ジェーンの忘れられた伏線が回収される、のかも。
 いや、今更ジェーンが出てきても衝撃の告白とか無いだろうしな。
 ショックを与えるのが板垣流なのだから、ショックがなければ意味が少ない。

「ジャック……。
 ……黙っていたけど範馬勇次郎と私の間の子は、早世したあなたの兄さんで、あなた自身は範馬勇次郎の子じゃないのよ」

 ぐらいの衝撃発言が出てくるのだろうか?
 こんな事言われたら、さすがのジャックもまた号泣する。

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週刊少年チャンピオン2022年19号
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2022年4月14日(20号)
第5部 第122話「最大ノ弱点」 (1299回)

 ジャック・ハンマーが範馬刃牙に宣戦布告だ!
 喰っちまおうか発言は、くしくも範馬勇次郎と同じでもある。
 知ってて言っているのか知らずに言っているのか?
 やっぱりジャックは範馬勇次郎を意識しているのかもしれない。

 改めてジャックは徳川さんに試合予定を組んでもらう。
 やっぱり、観客のあるところで闘いたいのか。
 闘うだけなら路上でも構わないはずだ。
 しかし、栄光が欲しいのなら、地下闘技場だ。

 おなじ"何でもありルール"でも、『ゆうえんち』は観客がいなくて凄惨だ。
 美意識とか名誉を考えるなら地下闘技場ですね。
 そのかわり『ゆうえんち』では勝てば大金ゲットできるけど。
 現在のジャックは金銭よりも名声が欲しいようだ。

 刃牙は地下王者の立場として何時だろうと誰だろうと相手をする義務があるという。
 ボクシングでもチャンピオンはランキング1位と闘う義務があるもんね。
 さすがに未熟な新人と闘う必要は無いだろうけど、地下闘技場の強さを見せつける立場なのだろう。

 ジャックはこの刃牙の発言を興味深そうに聞く。
 だが、そっぽを向いて思いあがっていると言い出す。
 視線を合わせなくなったのは、嘘をついているからか?
 あえて刃牙を挑発しているのかもしれない。

思イ上ガッテル

 でも、実際のところ思いあがっているような発言にも聞こえる。
 勝って当然、強さを見せつける立場だから断れません、と。
 だが、刃牙が最大トーナメントを制した絶対王者なのは間違いない。
 範馬勇次郎とも闘い、準地上最強の生物となった。
 だから、野見宿禰に胸を貸したりもするのだ。

 ジャックは自分から刃牙に挑戦しといて、相手は刃牙である必要はないと言う。
 地下闘技場にいる戦士たちを次々と指さしていく。
 ちょっと態度が失礼なジャックであった。

「本部以蔵」
「アンタノ オ陰デ「嚙道(ごうどう)」ガ 生マレタ」
「オ礼ニ 噛ミツイテ サシアゲタイ」

 本部とも闘う気か!?
 確かにジャックは本部に敗北した。(刃牙道11巻 97話
 そのリベンジとして再戦を望んでも違和感ない。
 ただ、本部と闘うのであれば、ルールを武器ありにしてあげてくださいね。

 ジャックの噛道が完成するまでに本部の協力があったのではないか?
 そんな風に考えていた時期が俺にもありました。
 だが、この発言を聞くかぎりでは違うようだ。
 そうなると、チタン製の歯とかを用意したのは鎬紅葉だろうか?

 ジャックの発言からは本部への深い恨みを感じない。
 武器に負けたのはあまり悔しく無いのだろうか?
 ピクルに負けた時のジャックは悔しそうだった(範馬刃牙19巻 153話)から、やっぱり素手へのこだわりかも。
 やっぱり、範馬勇次郎に対する対抗心だろうか?

「ミスターガイア」
「白兵戦ニオケル最終決着ハ」
「君等ノ採用スル「徒手格闘術」デハナイ」

 次にジャックはガイアを挑発する。
 ジャックとガイアは、共にシコルスキーを敗北させた仲だ。
 どういう面識があったのか謎だけど、やっぱり謎のままですね。
 あまり親しい間柄と言う感じがしない。

 白兵戦は刃物などによる近接戦闘の事だ。
 近代戦では銃器の発展により素手はもちろんナイフを用いる機会も減っていると聞くが……
 ジャックの認識するガイアの世界では、まだ徒手格闘が大活躍らしい。
 噛みつきのほうが強いと主張するジャックだけど、戦場や海外の路上なら銃撃されそう。

「愚地独歩」

「「噛ミツキ」ヘノ 対応ハ出来テ イルノカナ…?」

 ジャックは独歩にも噛みついた!
 空手のように歴史ある武術であれば、武器対策もしている。
 ならば噛みつき対策もしているのだろうか?
 聞いたことは無いけど、していそうだ。

 まあ、独歩なら独自研究をしているだろう。
 なにしろ"虎殺し"の空手家である。
 虎の噛みつき攻撃対策もバッチリだ!
 前羽の構えと、廻し受けで、とりあえず大抵のものは何とかなる!

「愚地克巳」
「アンタノ カラテナラ 或イハ…?」

 ジャックは克巳にも声をかける。
 独歩に続く空手勢なので対応が少し寂しい。
 克巳は、この間の大相撲とのチーム戦でも唯一負けちゃったし、格付けが下がっているのかも。

 ただ、克巳は烈海王の右腕を移植した。
 誰よりも、今から強くなる可能性が高い。
 だから、ジャックの問いかけも「或イハ…?」なのかも。
 疑問形で、可能性なのが少し切ないけど。

「センセイ渋川」

「次ハ「豚足」ヲ 丸ゴト イキタイ」

 ジャックは渋川剛気にも迫る。
 一度勝った相手をさらに叩き潰す気だ。
 どんだけ勝ちたいのか?
 少し見ないうちにジャックが勝利に餓えまくっている。
 ピクルと本部に連敗したことが、ショックだったんだろうか?

 逆に、渋川さんのほうは、どうなんだろう。
 負けた後の控室で、ジャックには絶対に勝てないという心境だったみたいだけど。
 その絶望から復活し、ジャックに勝つ自信を得たのか?
 渋川さんには今の心情を聞いてみたい。

「君タチデハ」
「無理ダ」

「美シク」
「スマート ニ――」
「堂々ト―――」
「カッコ良ク――――」
「君達ノ持ツ」
「最大ノ弱点ダ」
「ケツノ穴ヲ 晒シテデモ 勝ツ!!!」
「アノ男トテ ソレハ出来マイ」

 全方位に喧嘩を売ってから、ジャックは急に吠える。
 武道家の美意識がある連中には無理だ。
 と言うのがジャックの主張である。

 武道・武術には門下生を集める必要があるので、見栄えの良い技も必要だ。
 でも、忍術は実戦第一で絵にならない動きが多い。
 忍術の初見先生の取材をした板垣先生の感想だ。(達人烈伝
 ならば、本部とガイアはカッコ悪くても勝つタイプかも。
 ――――もしや、こいつら対立関係のふりしているけど仲間だったりして。

 あと、尻を晒そうが、尿を浴びようが勝とうとする猪狩完至がいるぞ。
 勝つための執念と策略では誰にも負けない!
 ジャックの思想は猪狩から教わったものだったりして。
 勝利への執念なら、猪狩のほうが上という気がするな。

 勇次郎が尻の穴を晒さないのは、必要ないからだ。
 生まれつき強すぎるので、簡単に勝てて達成感の無い人生を歩んできた。
 勝ちたいと強く思うまでもなく勝てるのだから、尻を出す必要もない。
 ジャックの執念は強いと思うけど、なにか間違えている気がする。
 なんか、誰かに騙されていそうだ。

 最終的に全方位に喧嘩を売ったジャックですが、結局だれと闘うのだ?
 そのまま刃牙で良いのか?
 全否定しているから、お前らとは勝負する意味も無しと言いそうなんだけど。
 あと、観客のいるところで尻穴全開で勝利したら賞賛が失笑に変わりそうで心配だぞ。
 ジャックは生き急いで方向性を見失っているのかも。

追記1 (22/4/20)
休載で停止っちまうぜ
「噛みつく以前(まえ)に――」「休載で停止(とま)っちまうぜ」
 ジャック・ハンマーが範馬刃牙に勝負を挑んだところで休載だ!
 なんか勝負の挑みかたが中途半端だったので、ちゃんと試合が組まれているのか心配ですが。
 徳川さんの好みで、ジャック vs 本部以蔵・ガイア・愚地独歩・愚地克巳・渋川剛気・範馬刃牙の1対多数マッチになったりして。

 チタン歯を手に入れたジャックは、ますます強くなった。
 こうなると、さすがに刃牙以外の戦士では勝てないだろう。
 勝てる可能性があるとするなら、愚地克巳か?

 克巳は、まだ烈海王の右腕を使いこなせていない。
 もし、100%烈海王の右腕が使えたのなら相手が怪力力士・獅子丸だろうと楽勝だっただろう。
 ちょっと、言いかたが違うな。
 格の違いを見せつけて、過度に傷つけることなく倒すことができただろう。

 逆に考えると、克巳はジャックと闘って覚醒する可能性がある。
 この勝負は実現するのか?
 バキ25周年記念で『嘘喰い』『バトゥーキ』の迫稔雄が、ジャックvs克巳の試合を描いていたんですけど、あれの本家版が見たい。

 まあ、話の流れ的には範馬刃牙vsジャック・ハンマーですね。
 板垣先生は作者コメントで『ジャックよ、君は不当に扱われていた。それが気掛かりだった。』と書いている。
 これだけ言っているんだから、あまり悲惨な目には合わないだろう。
 だけど、刃牙とかかわると不幸になりそうな気もしますが。

追記2 (22/4/27)

 バキ道が連載再開だ!
 そして、刃牙vsジャックが再戦決定だぞ!
 ……本当に決定で良いんだろうか?
 ジャックが宿禰に闇討ちされてグシャグシャにされた自転車と一緒に本部の道場に投げ込まれる可能性もある。

 バキ世界では本格的に再戦するという事が珍しい。
 本格的に2回闘ったのは刃牙と範馬勇次郎ぐらいだろうか?
 何が出るのか分からないという期待感と、凄い物が出だというショックは回数を重ねると薄れてしまう。

 柔道選手が言っていたのですが、テニスの試合は同じ選手が何度闘っても面白くなるが、柔道は同じ選手が何度も闘うとつまらなくなる。
 柔道をプロスポーツ化しようとする時に発生する問題だ。
 そして、これは格闘技全般でも発生する問題ですね。

 格闘技のエンタメ性に関わる重大問題だ。
 何度も闘うと手の内が読めてきてリスクを避けて安全策で闘うようになってしまうから、試合がつまらなくなるのだろう。
 競技が成熟して技術が上がると、地味な試合が増えると言う罠だ。

 板垣先生は現実のバーリ・トゥードが凄惨だったので、理想の何でもありを漫画で描けば良いと開眼したことがある。(格闘士烈伝
 ならば、同じ選手が何度闘っても面白いという理想の試合を描いて欲しいかも。
 現実に解決策が見つかっていない難問なので、大変でしょうけど。
 凄い答えを見せてくれたら、ものすごく賞賛しますよ!

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2022年4月28日(22+23号)
第5部 第123話「悪い奴」 (1300回)

 範馬刃牙vsジャック・ハンマーの再戦が決まった!
 たぶん、決まった、……はずだ。
 前回は最大トーナメント決勝で闘い、刃牙が鬼の背中に覚醒して勝利した。
 今回は、どうなる?

 そんな兄弟対決があるのだが、ここで刃牙とジャックの父親・範馬勇次郎が登場だ。
 父親だけに因縁深い重要人物である。
 勇次郎は、刃牙とジャックの試合をどう見るのか?
 勝敗の予想では無い。
 どちらを応援するのかという事だ。

 勇次郎は刃牙に愛情を注いできたけど、ジャックに冷たい。
 まあ、ジャックはわりと最近まで存在すら知らなかった息子だ。
 刃牙は最強となるように投資(教育)してきた訳だし、愛着が違うのだろう。
 体格的には恵まれなかった刃牙だが、ジャックに勝利し、勇次郎と好勝負することもできた。
 勇次郎にとって、刃牙こそが現時点での生涯最高傑作だろう。

 ジャックの場合は弾みでできてしまった子供だ。
 しかも、勇次郎はできたことすら知らなかったようだし。
 ジャックがドーピングに頼っているのも印象悪いようだ。
 鬼の背中はバーベルトレーニングではなく、戦闘を重ねることで完成するらしい。
 薬に頼った筋肉では鬼が宿らないのかも。

 逆にジャックは勇次郎に対してどんな心境でいるのだろうか?
 父親・勇次郎の前で、最愛の息子である刃牙を再起不能にする。
 そんな復讐を考えているのかもしれない。

 範馬勇次郎は歩くだけで注目を集める。
 圧倒的な強さを思わせる肉体が纏う空気が違う。
 超圧縮された暴力の風情が人目を惹くらしい。

範馬勇次郎、太すぎ疑惑

 って、首太ッ!
 太すぎだッ!
 勇次郎、なんか太った?

 首が太すぎて耳の位置がおかしく見えるんですけど?
 これは、ちょっと振り返って二度見してしまうかも。
 勇次郎の超圧力によって空気が歪み、耳の位置がおかしく見えているのかもしれない。
 ただ、勇次郎が空間を曲げるのは基本的に背景だけだ。自分の姿は歪まないはず。
 今回は特別だろうか?
 季節関係なく半袖を着て、陽炎をまとう男、それが範馬勇次郎である。


 そのころ、徳川光成は一人の男と対面していた。
 那須の大岩が真っ二つに割られたというニュースを見て、犯人が目前の男だと思ったらしい。
 と言うことは初対面ではなく、徳川さんの知っている人間なのだろう。
 それとも噂を聞いただけなのか?

 男の体格は大きい。
 とは言っても、徳川さんと比べての話だ。
 野見宿禰みたいに山のような巨体って訳じゃあない。
 それはさておき、徳川さんは男の名を呼ぶ。

蹴速

 蹴速ッッ!
 當麻蹴速(たいまのけはや)か!?
 古代日本で野見宿禰(のみのすくね)と真剣勝負をして敗れ、死んだ、あの當麻蹴速か!?(バキ道1巻 2話

 野見宿禰に二代目がいるのなら、當麻蹴速に二代目がいてもおかしくない。
 でも、敗者である當麻蹴速に後継者がいるというのは意外だな。
 宮本武蔵の二天一流は現代まで伝わっているけど、敗者である佐々木小次郎の巌流は途絶えている。
 敗者とはそういう物なんだけど。

 當麻蹴速は現代まで生きのこっているし、強さも受け継いでいるようだ。
 しかも徳川さんと知り合いだから地下闘技場の戦士かもしれない。
 野見宿禰がいたので、蹴速も最近見つけてきたのだろうか?
 まあ、ともかく中々の強さらしい。

 蹴速が那須の大岩を割ったのには理由がある。
 あの石は悪い奴で、毒を出すらしい。
 ゆえに『殺生石』と呼ばれていた。
 実際に殺生石は2022年3月5日に割れている。

 殺生石の中から九尾の狐が出てこないか心配だ。
 でも、相撲なら破邪の蹴りで封じていそうだ。
 宿禰の四股に匹敵する霊的能力があるのかも。

 神話で蹴速は宿禰に敗北した。
 その復讐として二代目・當麻蹴速が二代目・野見宿禰と闘いたいと言うのだろうか?
 これは神話的な因縁の勝負になりそうだ。
 と言うか、刃牙とジャックの試合はどうする?

 と、ここで範馬勇次郎が部屋に入ってきた。
 今日の範馬勇次郎は太いぞ!
 まるで餓狼伝の松尾象山みたいに太い。

 太くても範馬勇次郎である。
 目の前に強そうな男がいて大人しくしているのだろうか?
 むしろ、蹴速のほうが勇次郎に喧嘩を売るかもしれない。

 それにしても、宿禰に続いて蹴速まで出てきちゃったか。
 こりゃあ、『バキ外伝 ゆうえんち』のタケミカヅチまで出てきちゃうかも。(ゆうえんち 5巻 166回〜、あとがきも参照)
 おぬしたち『準備はできているか』状態なのか!?

追記 (22/5/11)

 神話では野見宿禰のライバルであった當麻蹴速の子孫らしき男が登場だ!
 つまり、まだ宿禰のターンは終わっていないって事か?
 てっきり空気となって消えてしまったのかと思っていましたが。

 宿禰も蹴りは得意だったが、蹴速はもっと得意なのだろう。
 バキ世界に置いて、蹴りはどれぐらい重要な技なのか?
 蹴りと言えばムエタイとテコンドーですが……
 どちらも噛ませ犬ですね。

 つまり蹴りが得意な蹴速は、わりと危険な領域にいるキャラかもしれない。
 なにしろ歴史的(神話的)に噛ませ犬な訳だし。
 次回で蹴速が瞬殺されても、驚かないぞ!
 ……たぶん。


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週刊少年チャンピオン2022年22+23号
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2022年5月12日(24号)
第5部 第124話「鉄球」 (1301回)

 第二代・野見宿禰が敗北し退場したタイミングで蹴速と呼ばれる男が登場だッ!
 『日本書紀』で野見宿禰と戦い敗北したと言われる当麻蹴速の後継者か!?
 まずは、蹴速が殺生石を蹴り割ったシーンをご覧いただこう。

 それ、前回で言ってたやつだな。
 でも、今回は映像付きです。
 むむむ。焦らして、引っ張るか。
 まあ、前回で知った情報だからインパクト薄いんですけどね。

 満月の夜に蹴速は上半身裸で裸足になって殺生石に向かう。
 脱ぐのかよ!
 別に脱がなくても良くない?
 癖として脱ぎたいのか?

 脱いだ服が見当たらないが、どこに置いているんだろう。
 まさか、裸のまま自宅から来た訳じゃあないんだろうけど。
 なんにしても半裸の姿に謎の覚悟を感じる。
 人に見られても構わんと言うか、むしろ見て欲しいという開き直りもあるのだろうか?

 蹴速は野見宿禰ほどではないが肉厚の身体をしている。
 やっぱり、蹴速も力士のようだ。
 ただ、打撃系の力士なのかも。
 蹴速は相撲の立ち合いに似た構えをとる。
 この体勢で力をためて、殺生石に制裁の蹴りを放つ。

 飛び蹴りだ!
 しゃがんだ体勢から、飛ぶのか!
 力士だけど身が軽い!
 空手家みたいな飛び蹴りをしているよ!

蹴速の飛び蹴り!

 ちょっと思ってたのと違う蹴りだ!
 これは、ややインパクトがあった。
 四股で大地を踏みしめる宿禰が地属性の相撲なら、蹴速は宙を舞う風属性の相撲なのかも。
 いや、自分でも何を言っているのやら……
 もしや、古代の当麻蹴速は『アフガン航空相撲』の祖だったりして。
 まあ、とにかく、そんな感じで蹴速は殺生石を蹴り割ったのが事件の真相でした。

 そんな石割る蹴速の前に範馬勇次郎があらわれる。
 徳川光成は蹴速に勇次郎の印象を聞く。
 人に推しの印象を聞くタニマチのような姿ですね。
 徳川さんは強さに魅入られた男だから、最強の称号には惹かれてしまうのだ。
 昔は愚地独歩推しだったのに、最近のりかえちゃった感じかな。

 蹴速は範馬勇次郎が入ってきたとき、強い衝撃を覚えた。
 徳川さんは、その衝撃を表現してほしいという。
 リアクション表現として蹴速のセンスを見せる場面だ。

「超一流のハンマー投げの選手が――――」
「金メダルを狙う勢いで」
「この部屋に鉄球を振るいながら入室…」
「それくらいの身のキケンを」

 なるほど、室伏広治が球を振り回しながら乱入してくる感じか!
 超危険な鉄球の回転が近づいてくる心境だった訳だ。
 全裸の筋肉男がチン●振り回して乱入してくるじゃなくて良かった。

 しかし、なるほど、範馬勇次郎の印象は鉄球竜巻のハンマー投げ選手だ。
 範馬だけにハンマー投げか。
 ――――範馬だけにッッッ!

 蹴速は範馬勇次郎を知っていたのだろうか?
 知らずに言ったとしたら、偶然の一致だが、知っていたのなら……
 命懸けのギャグか!?
 勇次郎の機嫌を損ねたら、これが生涯で最後のギャグになるかもしれないのに……

 勇次郎の印象は振り回される鉄球だった。
 機関銃や日本刀や猛獣ではなく鉄球だ。
 危険だけどスポーツマンの節度を感じさせる。
 それでいて動いているから超危険な感じだ。

 下手に近づけば、勇次郎の意思とは無関係になぎ倒される。
 野生動物とは違う。
 制御できない大自然のような危険を感じたようだ。

 勇次郎が最大トーナメントに来た時、花山は日本刀で貫かれるイメージを受けていた。
 その当時に比べると殺気が収まったのだろう。
 刃牙との交流で勇次郎も少し丸くなったのだ。
 太ったという意味では無く。

 今まで黙っていた勇次郎が蹴速に声をかける。。
 さっそく興味を持ったようだ。
 徳川さんが微妙に両者の強さを測るような言動をした効果がでたのかも。
 さすが闘争大好きなジジイだ!容赦ない!

 でも、それは蹴速が勇次郎にぶつける価値があると思っての事なのだろう。
 蹴速を宿禰ぐらいには買っている。
 手に入れた玩具は、すぐに試してみたいのが徳川さんだ。
 この試しに蹴速は耐えることができるのか!?
 ムエタイ、テコンドー、カポエイラのような強烈な蹴りを放つんだ!
 次回につづく。

追記 (22/5/18)

 範馬勇次郎が蹴速に興味を示した!
 そそられたぞ、ストライダム!
 なんでストライダムに宣言したんですかね、アレ。
 それと、最近はストライダムが勇次郎の側にいないんですが側近契約の更新に失敗したんでしょうか?

 まあ、それはさておき、勇次郎のほうから誘っている。
 ならば、蹴速は相当な実力者なのだろう。
 そうやって持ち上げておいて、宿禰の噛ませ犬になる可能性もありますが。
 いや、落ち目の宿禰が蹴速の踏み台になるかもしれない。

 刃牙vsジャックという大一番が控える中で、新たな試合が決まるのだろうか?
 ダブルヘッダーで、刃牙vsジャックと宿禰vs蹴速になるかもしれない。
 なぜかタッグマッチに変更されて、刃牙+ジャックvs宿禰+蹴速になったりして。
とにかく、混迷の状況だ。

まずは蹴速が勇次郎に潰されないことを祈ろう。
あと、お尻の無事も祈りたい。

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2022年5月19日(25号)
第5部 第125話「どんだけ速ぇえ?」 (1302回)

 範馬刃牙 vs ジャック・ハンマー、兄弟喧嘩の再戦が決まる!
 その一方で、徳川光成は蹴速と呼ばれる男と会っていた。
 『日本書紀』で野見宿禰と戦い敗北したと言われる当麻蹴速の後継者だろうか?
 さらに、徳川さんと蹴速の前に範馬勇次郎まで現れる。
 登場したての蹴速は、無事に徳川邸から帰ることができるのか!?

「どんだけ速ぇえ?」

 勇次郎が蹴速の蹴る速度に興味津々だ!
 この挑発に蹴速が冷静な返事をする。
 幸子さんに、本当に幸せかとは訊かない、と。

 でも、勇次郎と言う名前なら、次男ですかとは聞いちゃうかもね。
 いや、もしかしたら勇次郎にも兄・勇太郎がいるかしれないけど。
 次郎なのは、父の勇一郎から受けた名前みたいですが。

 私も子供の名前をつける時に悩みました。
 名前はある意味、親の願いですよね。
 幸せに生きて欲しい。
 健康に育って欲しい、と。
 蹴りが速くなって欲しいというのは、ちょっと変な願いですが。

 日本書紀まで行くと違うのかもしれませんが、昔の日本人は成人になると幼名から名前を変える。
 基本的に自分で名前をつける。
 親や主君がつける場合もあるけど。
 蹴速の時代もそうなのなら、成人した時に凄い蹴りを放っていたのだろう。
 もしかしたら、本当は"毛生や"で、体毛が異常に生えていたのかもしれない。
 1話に出ていた先祖は、そうとうモジャだった。(バキ道1巻 1話

 そんな会話の途中で蹴速が蹴る。
 不意打ちの右前蹴りだ!
 正座の状態から蹴る!
 難しい動きの不意打ちだ。
 これも鍛え抜かれた技なのだろう。

 だが、勇次郎には当たらない。
 蹴速の足の裏が勇次郎の顔の10cm先ぐらいで止まっていた。
 せいぜい足の臭いをかがせるぐらいがダメージだ。
 足の裏を当てるつもりなのが相撲っぽい蹴りかたかも。
 空手だと中足や、足刀にするだろうし。

 蹴速は当てるつもりで蹴ったのに当たらなかったらしい。
 不意打ちの蹴りは、シコルスキーに似ている。バキ92話
 ロシアの喧嘩と同じで、遅れているのかも。

 勇次郎はどうやって蹴りをよけたのだろうか?
  1.上半身をそらした。
  2.胡坐のままで後ろに移動した。
  3.迫力で姿を大きく見せることで遠近感を狂わせた。
 範馬勇次郎のディフェンス方法は謎のままだ。

 蹴速の不意打ちで勇次郎はさらに興味を持ったらしい。
 そそられたぞストライダム!
 と言う訳で徳川さんの道場を借りることになった。

 物が壊れる心配をして、ここでは勝負をしない。
 ちゃんと道場の使用許可をもらう。
 けっこう紳士的だ!
 やっぱり勇次郎は丸くなっている。
 これが弱さにもつながるかもしれない。

 場所を変えて道場で向かい合う。
 蹴速は勇次郎に速い蹴りを見せて欲しいと言い出す。
 けっこう蹴速は迫るタイプですね。
 慎重さよりも挑戦を選ぶ男だ。
 戦士向きの性格をしている。

 挑発を受けた勇次郎はハンドポケットのまま、ズチャリと進む。
 いきなり勇次郎は口から空気を吹き出した。
 見えない目潰しだ!

範馬勇次郎の見えない目潰し!?

 蹴速は左目に空弾をくらって思わず目を閉じてしまう。
 その隙を逃さず、勇次郎はゆるく優しく金的蹴りを当てた。
 寸止めだ!
 優しく実力差を見せている!

 昔の勇次郎なら容赦なく睾丸を蹴っていた。
 本当に優しくなっちゃったな。
 この優しさをサムワン海王にも与えて欲しかった。

 勇次郎が空気の塊(?)を飛ばしたのは、烈海王の技と同じだろうか?
 ちょうど外伝でも使っていたのでシンクロニシティだ。(烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ40話)
 勇次郎の場合は溜め無しで空気を飛ばしている。
 より肺の機能が強いって事だろうな。
 もしかしたら、空気ではなく唾を飛ばしているのかも。
 それだと『修羅の門』の訃霞(ふがすみ)になってしまうな。

「見えぬなら――」
「カタツムリの歩みとて――」
「「武」的には"速い"」

 速度の速い蹴りではなく、見えない蹴りが「武」的に速い!
 勇次郎の丁寧な解説に蹴速も徳川さんも納得だ。
 なぜか勇次郎まで会心の笑み(?)を浮かべる。
 えっ、なにこの表情?
 どんな感情なんだ?

範馬勇次郎が謎の表情

 勇次郎がこんなに優しいのは珍しい。
 まるで刃牙と会話しているかのようだ。
 まさか、現代の蹴速にも範馬の血が流れていたりして。
 そういえば當麻という名字をまだ出していないんだよな。
 宿禰に敗北した當麻一族は、鬼の血を入れる決断をした。
 それが30年前の話……だったりして。

 蹴速も勇次郎の説明には納得するしかない。
 そう油断させて勇次郎が廻し蹴りだ。
 蹴速の鼻をかすめて打ち抜いた。
 凄い勢いで鼻血ブーだ!

「速ぇえ方が やっぱ カッコイイわナ」

 でも、やっぱり当てない。
 いや、当たっているんですけど、かするだけ。
 ダメージは少ない。
 今日の勇次郎は優しすぎる!
 なんで、この優しさをジャガッタ・シャーマンに見せてあげなかったんだ……

 それだけ蹴速を買っているのか?
 純粋に勇次郎が優しくなったのか?
 謎が謎を呼んで次回につづく。

 そして、次週は安定の休載だ。
 代打で『漫画版 ゆうえんち』が掲載ですよ、奥さん!
 『ゆうえんち』の世界は昔の範馬勇次郎みたいに厳しく残酷だ。
 昔の勇次郎なら「蹴速の蹴りに胴廻し回転蹴りでカウンター」「金的蹴りは2玉完潰」「廻し蹴りで顎を粉砕する」の三本立てだったはずだ。
 いったい、今日の勇次郎はどうしたんだろう?
 実は、これが幻の兄・範馬勇太郎なのか?

追記1 (22/5/25)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 新キャラ登場で盛り上がってきた(?)ところですが、休載です。
 いつもの定時休載ですね。
 代打で『漫画版 ゆうえんち』が掲載されるのでダメージが少なくなった。

 宮本武蔵と同じく登場前から盛り上げていた第二代・野見宿禰だったが、雲のように消えた。
 そして、初代・野見宿禰のライバルである当麻蹴速の後継者らしき人物が登場する。
 宮本武蔵で言えば、佐々木小次郎が出てきたようなもんですね。
 歴史的に敗者なんだから、あまり期待も無い気がしていた。
 でも、けっこう長々と出番があるな。

 蹴速は今後も重要人物になるのだろうか?
 敗者でも時間をかけて準備すれば勝者になることができる!
 という例だとしたら、蹴速はみんなの希望かもしれない。
 加藤や末堂と言った初期の実力者が再活躍する希望だ。

 ただ、花田はあまり期待できないけど。
 電子版チャンピオンでは『グラップラー刃牙』の再連載をやっている。
 ちょうど天才・花田の栄光が散ったところです。
 まさか、キャラが立ってなくて足りないと板垣先生に見捨てられたとは思わなんだ。
 連載時にはあまりの急展開に、「まさか打ち切りで前倒しに父親出して最終回か!?」とビビったものです。

 加藤と末堂は、まだ見捨てられていないぞ。
 たぶんだけど。
 あとは鎬兄弟とオリバやガイアも復帰してくれると嬉しい。
 そして、最新の敗者である第二代・野見宿禰はどうなるのか?
 蹴速の今後は要注意だぞ!

追記2 (22/6/1)

バキは休載である
バキは―― 「休載」である

 バキ道は2週連続で休載だ!
 連休かよッ!
 だったら『ゆうえんち』を2週連続掲載して欲しいな。

 休載が多いのは、やっぱり今後の展開に悩んでいるからなのだろうか?
 野見宿禰は強かったけど、思ったより暴れなかった。
 これはキャラが弱いって事なのだろうか?
 強いだけでは、ワクワク感が足りないのかも。

 宮本武蔵は強すぎるというか危険すぎて、絡みにくいキャラだったので扱いが難しい。
 いつ斬殺するのか分からない危険な魅力はあったんですけどね。
 なかなか強さとワクワク感のバランスってのは難しいのかも。

 そこ行くと蹴速は、ほどほどに強そうな安心感がある。
 人気キャラを踏み台にして成り上がろうとすると逆襲されそうな安心感だ。
 噛ませ犬のための噛ませ犬みたいな感じだ。

 夢枕獏も『ゆうえんち』執筆にあたって『Aというキャラを立てたいときには、やられ役のBというキャラが必要であり、このBの強さを立てるには、Cというキャラが必要でーーと』言っていた。(WEB連載「がんばれ!格闘技」
 そこまで贅沢に噛ませ犬を用意しなくても良いとは思いますが、丁寧な仕事ですよね。
 独歩に負ける龍金剛に負ける鬼神郡平もなかなか良いキャラでした。

 そう言う意味では相撲軍団に負けた総合格闘技選手たちは、良い仕事をしていたと思う。
 適度に面白い名前だった。
 彼らが零鵬に弟子入りして強化力士に改造されて宿禰に挑み1週で全員倒されるようなサプライズとか見たいな。

追記3 (2022/6/8)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 最近、優しくなった範馬勇次郎が蹴速を優しく品定めしてお墨付きを与えた感じだろうか。
 でも、鼻先をかすめただけの蹴りが脳に深く浸透して時間差で大ダメージになるという可能性もあるかも。
 いや、無いか?

 勇次郎は蹴速に対して妙に優しい。
 ブログコメントでは、好みのタイプだから説が有力です。
 勇次郎からの扱いが悪かった宿禰とはずいぶんタイプが違うし、好みなのかもしれない。

 だが、まだ蹴速が勇次郎の隠し子と言う説もあるぞ。
 勇次郎は世界中に種をバラまいているらしいので、ひょっこり隠し子が出てくる可能性は高い。
 むしろ、刃牙とジャックしか息子が出てこない方が不自然だ。
 刃牙とジャックの兄弟リベンジマッチが開催されるので、新手の兄弟が出てきたシンクロニシティかもしれない。

 大量に息子が出てくれば、そりゃあ質の悪いのも混じっているだろう。
 その辺を地下闘技場戦士たちに掃除してもらうのも一興だ。
 死刑囚復活の予感とかもありますし、また混沌の集団戦が始まると個人的には嬉しいぞ。
 特に愚地克巳の復活をちゃんと描いて欲しいな。

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週刊少年チャンピオン2022年25号
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週刊少年チャンピオン2022年26号
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2022年6月2日(27号)
106話〜122話(ジャックvs宿禰)

バキ道が休載……
バキ道が休載……

 休載なので、今までのバキ道をふり返ってみましょう。
 93話〜105話では、宿禰vs零鵬と、宿禰が勇次郎と絡むところが描かれた。

 106話から、ジャック・ハンマーが復活だ!

 ジャック・ハンマー vs 野見宿禰
106「輪郭の変化」  復活したジャック・ハンマーはチタンの歯と新流派を作っていた!
107「嚙道(ごうどう)」  ジャックいわく噛みつきは凄い
108「急所ノ塊」  ジャックは噛ませ犬を噛まずに屈服させるのだった
109「素人」  噛みつきのプロであるジャックからすれば、ライオンですら噛みつきの素人だ! 
110「首吊(ハンギング)」  ジャックはストイックにトレーニングをするのだった
111「怠慢」  強くなるためなら手段を選ぶべきではない、と言うのがジャックの主張です
112「人目」  宿禰と遭遇したジャックだが、闘うなら人目のある場所が良いと言う
113「緊急事態(アクシデント)」  ジャックは宿禰の左小指を噛みちぎって喰う!
114「技術体系」  ついに試合が始まる!
115「不可解な立ち合い」  いきなりジャックの噛みつきが炸裂して流血だ!
116「あの構え」  宿禰は金剛力士の構えを取り、必殺のアバラ投げの体勢に入った
117「獣の構え」  ジャックは僧帽筋を噛み切ることで宿禰の投げを失敗させた!
118「存在しえ得ない」  ジャックは打撃も強い。壮絶なノーガードの打撃戦となる。
119「ナイス漢(ガイ)」  ジャックの噛みつきを受けつつも、宿禰がジャンプからの投げで逆転する!
120「標高」  宿禰は力尽き、ジャックが勝者となる
121「欲シイ全テ」  賞賛の大歓声を受けてジャックは満足するのだった
122「最大ノ弱点」  ジャックは刃牙に勝負を申し込む。ついでに。会場の武術家に喧嘩を売る。

 復活したジャックが宿禰との死闘を繰り広げる!
 振り返ってみると、試合までが長いことがわかる。
 なんか、すごく引き延ばされてしまったな。

 試合が始まってからは、わりと早い展開だ。
 どちらかと言うと短期決戦で終わった。
 相撲らしい短時間の勝負だった。

 ジャックに色々と変化が起きている。
 賞賛を求め、人目を欲していた。
 噛道を作り上げたのも、計画的な人生設計を感じる。

 変化したジャックは、なにを求めているのだろうか?
 それは今後明らかになるのかもしれない。
 ちょうど、この後から範馬勇次郎も出てくるのだし。
 と言うわけで、123話からは新展開だぞ!

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2022年6月9日(28号)
第5部 第126話「相踏み合いましょう」 (1303回)

 範馬勇次郎が蹴速なる男の強さを試す!
 昔の勇次郎なら「喰うぜ」とか言って、ドキャッっと叩き潰すのだろうが、今日は妙に優しい。
 ダメージが少なめの蹴りで蹴速の鼻を打ち抜き鼻血ブーにさせるぐらいだった。

 鼻血プシャーな蹴速は両人差し指で鼻の根元を押さえて止血した。
 これはかなりの鼻血経験者だな。
 山に籠って、ひたすら岩を蹴っている人間じゃあ無い。
 蹴ったり蹴られたりして、流血してきた男のようだ。

 蹴速はハンカチを取り出して鼻血をぬぐう。
 紳士だ!
 ハンカチ王子ならぬ、ハンカチ力士だよ!
 噴ッと血を飛ばすだけの格闘士が多い中で、ハンカチを使うとは。
 蹴速は意外と都会的なセンスの持ち主なのかもしれない。

「「地上最強の生物」」

 範馬勇次郎の神速蹴りを喰らって、蹴速は相手が"地上最強の生物"であると認識する。
 蹴速が日本書紀からつづく伝説の存在なら、範馬勇次郎は現代の都市伝説的な伝説の存在だ。
 伝説同士が奇跡の対面したわけだ。

 でも、ちょっと気がつくのが遅かったかも。
 蹴られる前に気がついて欲しかった。
 危機察知能力が、やや低いか?
 蹴速は強敵と戦った経験が少ないのかも。
 世の中には経験したことのないほどの強敵もいるのだ。

「なんたる僥倖か…」
「地上最強を肌に触れる機会を」
「ご本人自らが与えてくれている」

 蹴り合うのかと挑発する勇次郎に、蹴速が応えたッ!
 あれだけの蹴りを見せられていながら、まだ挑戦する気になるのか!
 メンタル強いな!
 いや、実力差が分からない、おバカなだけという可能性もありますが。

 勇次郎が優しく攻撃してくれるのは、レアなんだから無傷のうちに帰るのが吉なんですよ。
 この優しさがいつまで続くのか。
 ロシアンルーレットなみに危険な賭けだ。
 だが、確かに地上最強を体験できるまたとない機会であることに間違いは無いのだけど。
 戦士ならば、勝負の一択か?

「ぜひ相踏み合いましょう」

 蹴速が受けた!
 すかさず範馬勇次郎が両腕を持ち上げる。
 背中に鬼が浮かび上がる本気の構えだ!
 勇次郎が本気になっている!?
 蹴速とは、そこまでの強さなのか!?

 対する蹴速は両手を合わせ、手の平を上に向ける。
 手に武器は無いと見せる相撲の所作のようだ。
 そして、構える。
 やや腰を落とし、両手は広げて前に出す。
 独特の構えだ。

蹴速の構え

 上半身が前屈気味なので蹴りを出しにくそうだ。
 蹴速なのに、蹴りを捨てたのか?
 拳を握っていないので、掴む前提だろうか。
 座って立ち合いを始めるの前の古代相撲は、こんな構えだったのかもしれない。

『所作 振る舞いは 確かに相撲じゃが――』
『「構え」と動きは 相撲に ほど遠く』
『「打撃系」そのものだ』

 徳川光成の見立てでは、相撲っぽいけど打撃系らしい。
 見巧者である徳川さんが言うからには間違いないのだろう。
 手を広げているけど、重心などが打撃なのかも。
 そう考えると両手を伸ばしているのは蹴りの間合いを取っているのかもしれない。
 ガードの位置によって、相手の間合いも変わるのだ。

 ここで蹴速は蹴りの素振りを行う。
 蹴りのフォームも独特だ。
 足の裏で外側から内側に蹴りこむ感じか?
 空手には内回し蹴り、外回し蹴りのように足で受ける払う技もあるのだが、同様の受ける技かも。

 相撲では胸や腹への蹴りが禁止になった。
 その禁じ手である蹴りを独自進化させた技なのかも。
 蹴速は多彩な蹴り技をシャドーボクシングのように放ちまくる。
 まるで足で行うボクシングだ!
 いや、ボクシングが手で行う古代相撲蹴りか???

 デモンストレーションを見せた蹴速がいよいよ攻撃にうつる。
 上半身を起こした!
 これは蹴りやすい構えにかえたって事だ。
 行く気だぞ!

「我――」
「ひたぶるに力比べせん」

 まさに日本書紀で当麻蹴速が言ったセリフそのままだ!
 やはり、この蹴速は当麻蹴速の後継者か!?
 そして、範馬勇次郎に蹴りこむ!
 左の前蹴りか!?
 軸足も移動しているので、全身で突っ込む蹴り技だ。

 だが、勇次郎に足で受け止められた。
 受けるというか足で絡んではさみ取っている。
 蹴速の蹴りが捕まった。
 相踏み合うべきが、相絡み合っているぞ。

 この局面は蹴速の不利なのか?
 なんとなく相撲っぽい組み合った展開になっている気もするけど。
 ここから蹴速は脱出できるのか?
 そして五体満足で徳川邸から帰還できるのか?
 次回につづく。

追記1 (22/6/15)

 勇次郎と蹴速が絡み合っている!
 やっぱり今日の勇次郎は優しい。
 少し前の勇次郎なら、蹴速の蹴りを踵落としのカウンターで切って落としていたところだろう。
 勇次郎にも心境の変化が起きたようだ。

 最近の勇次郎に起きた変化と言えば、お供のストライダムが居なくなった。
 範馬勇次郎のお供であり接待役がキャプテン・ストライダムだ。
 つねに範馬勇次郎によりそってきた腹心が消えたのは如何なる訳だろう。

 ストライダムは惰性で側にいる訳じゃあない。
 毎年契約更新のために強さを勇次郎に見せる必要がある。(範馬刃牙23巻 188話
 最近、契約に失敗したのだろうか?
 毎年すばらしい品質を誇るボジョレ・ヌーボも時には「近年まれにみる大失敗。これを飲むぐらいなら、酢を飲んだほうがまし」ぐらいの失敗をすることもあるだろう。
 ストライダムも「キャプテン(大尉)を取り下げて、二等兵からやり直すべし」ぐらいのダメダメだったのかもしれない。

 ちなみに、範馬刃牙23巻以前も以後も、ボジョレ・ヌーボは毎年当たり年のようです。
   1998年「10年に1度の当たり年」
   1999年「品質は昨年より良い」
   2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
   2001年「ここ10年で最高」
   2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
   2003年「100年に1度の出来、近年にない良い出来」
   2004年「香りが強く中々の出来栄え」
   2005年「ここ数年で最高」
   2006年「昨年同様良い出来栄え」
   2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
   2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
   2009年「50年に1度の出来栄え」
   2010年「2009年と同等の出来」「今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い」
   2011年「2009年より果実味に富んだリッチなワイン」「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」
   2012年「ボジョレー史上最悪の不作」「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」
   2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
   2014年「2009年の50年に一度のできを超える味わい」「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
   2015年「今世紀で最高の出来」
   2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
   2017「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
   2018年「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」「理想的な条件の下、すばらしいヴィンテージへの期待高まる」
   2019年「天候などの条件は厳しかったが、有望で生産者のテクニックが重要な年」「バランスのとれた味で、適度な量と高い品質のワイン」
   2020年「極めて早い成熟と乾燥した夏による、究極のミレジム(ヴィンテージ)」「非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり」
   2021「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」


 ストライダムにダメ出ししたものの、範馬勇次郎も寂しくなったのだろう。
 やっぱり付き人や、アシスタントや、小姓が居たほうが便利だ。
 勇次郎だって飯は食うし、会計で小銭を出したり受け取ったりもするだろう。
 範馬勇次郎が財布からちまちまと硬貨を取り出すのは、本人にとっても嬉しくない事態だ。

 そんな訳で新しい接待役が欲しくなったのかもしれない。
 蹴速は器用そうには見えないけど、宿禰より良さそうに見える。
 勇次郎は蹴速に強さを見せつけて、下僕と言う名の弟子にするつもりかも。
 そうなるとストライダムが嫉妬してしまいそうだ。
 なにやら愛憎渦巻く展開になりそうな気がしてきたぞ。

追記2 (22/6/16)
月に3回休載するなんて!
「月に3回休載するなんて!」

 来週も安定の休載なので、連載再開は次々号になります。
 う〜ん、ほぼ月刊連載か。
 今週は対談もあるし、休むことは無いだろうと思っていた所に休載だ!
 でも、対談は載っているぞ!

● 板垣恵介 先生×武尊 選手 対談

 板垣先生とK-1王者武尊の対談だ!  那須川天心選手との試合が決まった武尊選手である。
 まさに日本キック界の頂上決戦だ!

武尊:最初に(天心に)対戦表明をされてから7年くらいかかりましたね。

 7年越しの実現と言っていますが、もうそんなに時間がたったのか。
 異なる団体の王者同士ってのは負けた時に団体が受けるダメージがデカいので、なかなか実現しないんですよね。

 那須川選手と武尊選手は共にバキファンなので、バキファン立ち技最強決戦でもあるのだ。
 なんと贅沢な試合だ。


武尊:最後はメンタルの勝負かなと。なので、僕は「刃牙」シリーズのキャラでは柴千春が好きなんです(嬉しそうに)。

板垣:こんなヤツが出てきたら絶対にウケるっていう、存在し得ないメンタルね。「フルマラソンを当日まで一切トレーニングせずに、根性だけで勝ってみせる」

 根性だけで闘う柴千春が推しキャラらしい。
 確かに身体能力では格闘士の平均に届いているのかも怪しい柴千春だけに、根性が凄いぞ。
 肉体が優れている花山よりも、根性だけで闘っている感じがする。
 そして、武尊選手も根性で闘う時があったそうだ。
 K-1ワンデートーナメントで――――

武尊:そのまま決勝に上がって、折れた手と折れた足で勝って優勝したんです。

武尊:グニャグニャの拳で殴って優勝しました。その時はちょっと柴千春をイメージしながら(またしても嬉しそうに)。

 拳と足を骨折しながら闘って優勝した!
 漫画みたいな事を現実にやっているッ!
 むしろ、漫画でやったらリアリティーが無いと言われそうな無茶な事だぞ。
 柴千春の根性をリスペクトして乗りきったと。
 リアルグラップラーだ。

 柴千春は今後も出てくる予定らしい。
 出てくるのは良いんだけど、誰と闘うんだろう。
 宿禰みたいな筋肉の怪物は根性だけじゃどうにもならない相手と言う気がする。
 根性でマラソンは走り抜けるかもしれないけど、根性で300kgを持ち上げる事って無理だよね。
 相性の良い相手が欲しいところだ。


板垣:俺はあのフォームを描くために、何度もあのポーズを撮影しながらやったけど、ものの10秒ぐらいしかできないもんな。キツいよ、あれは。だからあれを試合の最中にやることは、ホントにマイナスでしかない。

 トリケラトプス拳の構えについて。
 板垣先生、自分でやっててきつかったのかよ!
 まさに特殊な訓練をしたプロの行う構えなので一般人はマネしないでくださいだ。

 天心選手と言えば、試合中にトリケラトプス拳をやった事で有名(?)だ。
 武尊選手は、天心選手の真似と言われそうだからやらないと言っている。
 だが、もしかしたら、両者トリケラトプス拳の構えをとるシーンがあるかもしれない。

 いや、無いか。
 マイナスでしか無いと作者に言われているもんな。


武尊:あのー、僕、夢がありまして。「刃牙」のなかに出たいっていう夢があるんですけど

板垣:あのね、総理大臣になったら間違いなく描くよ。アメリカ大統領とかな。

 おぉい!? 板垣!?
 どういう無茶振りだよ!
 総理大臣はもちろん、アメリカ大統領とか無理すぎ。

 バキに出たいとの事ですが、噛ませ犬になる可能性が高いので、ちょっと怖いな。
 だが、今後の展開で出てくるかもしれないのでちょっと期待だ。
 バキ世界は若い選手が少ないので、出てきてくれれば大歓迎ですよ。
 2022年6月19日に行われる武尊選手と天心選手の試合も大期待だ!

追記3 (22/6/22)
休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 今週の『バキ道』は定期の休みです。
 代打の『バキ外伝 ゆうえんち』があるのでマシなんですが、先週も『バキ道』休載だったんだよな。
 さすがに最近の『バキ道』はスローペースだ。
 作中の展開も遅いが、掲載ペースも遅い。

 『刃牙シリーズ』はどのキャラとどのキャラを闘わせるかというカップリングを考えるだけで無限の可能性がある!
 と言う趣旨の発言を板垣先生はしていました。
 ジャックが全方位に喧嘩を売っていたのも、その流れだろうか。
 でも、新キャラの蹴速を投入しているのでキャラが足りなかったのかもしれない。

 カップリングで悩んでいるのか、別件で悩んでいるのか?
 どちらにしても板垣先生も悩んでいるのかも。
 ならば、投入するのか?
 武尊と那須川天心をモデルにした新キャラをッッ!
 贅沢な噛ませ犬にされそうだけど。

追記4 (22/6/29)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 武尊選手との対談は載せつつ、連載は休むという荒業を見せてくれたバキ道である。
 次号はセンターカラーなんですけど、また休むという心配が残る。

 センターカラーは載せつつ本編は休載という奇跡を起こしたら、伝説になってしまうぞ。
 連載の内容とは別のところで緊張感が生まれてしまっている。
 ここで休載になったら、まあショックだけは大きいな。

 板垣先生はショックやインパクトを与える展開を心掛けているそうです。
 最近は会心の一撃が出にくくなったから、妥協せずに休んでいるのだろうか?
 刃牙と勇次郎の親子喧嘩に決着がついちゃったから、やる事無くなったという面もあるんだろうな。

 ここで新たなショックを与えるには、やっぱ新キャラの衝撃なんだろうか?
 宿禰の再利用と蹴速のデビューが当面のショック要員か?
 個人的には復活を示唆された死刑囚たちの復活が見たいな。
 敗北を知ったことで人は強くなれるのか?
 今度は勝利を知るために死刑囚がリベンジする!
 そんな展開でどうでしょうか。

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2022年6月30日(31号)
第5部 第127話「飛ぶ」 (1304回)

 範馬勇次郎がなんか優しい!
 そんな勇次郎の優しさに触れているのは蹴速だ。
 優しく強さを試されているぞ。
 この優しさはいつまで続くのか!?

 今回は蹴速の独特フォームの蹴りがカラー表紙だ!
 書き下ろしじゃないのが、ちょっと残念ですね。
 やっぱこの独特なフォームは蹴速の特徴なのだろう。
 宿禰が肋骨を掴んで投げるというオリジナルを持っているように、蹴速も変な蹴りというオリジナルを持っている。

 本編では蹴速の蹴りを範馬勇次郎が足で挟んだところからだ。
 蹴りが捕まった状態なので蹴速が焦るのかと思ったが、わりと冷静だ。
 やはり、蹴速はなかなかの胆力を持っている。
 修羅場経験も豊富なのかもしれない。

「まずは飛んでみますか」

 膠着状態から蹴速が動いた。
 左足を掴まれているのなら、右足で蹴れば良い!
 蹴った足を掴まれたときの定番行動である、『軸足でジャンプしてから、軸足で蹴りに行く』だ。
 でも、これだと捕まっているほうの足を振られたら空中でバランスを崩して地面に落下しそうだ。
 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

 蹴速は軸足で蹴りに行く。
 と見せて、勇次郎に捕まっていた足をさらに蹴り上げる。
 空中から空中に勇次郎を持ち上げ、天井に叩きこむ!
 って、ええ〜〜!?
 何が起きた!?

 軸足でジャンプした運動エネルギーを勇次郎に乗せて、天井まで蹴りこんだらしい。
 僧帽筋を切られて腕が使えなくなった宿禰が相手を抱えてジャンプすることで投げの高さを補ったみたいな感じだ。
 片足ジャンプで勇次郎を運んだというあたりが凄い。
 自分と相手、二人分の体重を片足で持ちあげる事ができるんだから、両足ジャンプなら4人分までイケる?
 イスタスに関節技を極められながら、片腕で二人分の体重を支えてジャンプした克巳には負けるかもしれないけど。
 それでもただ事ではない脚力だ。

 天井に叩きつけられた勇次郎は、そのまま天井を破って落ちてこない。
 どうなっているんだ?
 さすがの範馬勇次郎もビックリだろうな。
 と思ったら、背後から範馬勇次郎が声をかけてきた。
 いつの間に移動したんだ?

「旧い屋敷ってのは」
「抜け道が多いものだ」

 静かに移動してきたらしい。
 天井に叩きつけられるというのは、ちょっとした失態だ。
 クールな帰還でミスを誤魔化した感じか?
 余裕ぶっているけど、内心屈辱に燃えたぎっていそう。

 勇次郎って地上最強と言われている割に、こそこそと侵入するの得意だよね。
 刃牙の家に侵入する時だけかもしれないけど。
 おかげで侵入や抜け道に詳しくなったのだろう。

「あれも出したい………
 これも使用(つか)いたい……」

 引田天功なみの脱出を見せた範馬勇次郎に蹴速が感動しちゃっている。
 自分のもつ技をあれこれ試したい!
 まずは足で正拳を作る!
 足の指をグーにした蹴りだ!
 これは烈海王と同じ蹴り技だぞ。
 中国4000年に、どこかで追いついていたらしい。

 だが、勇次郎は姿が消失したようにかわし、後ろ蹴りで蹴速を蹴り上げた。
 すさまじい勢いで蹴速は天井に叩きこまれて、天井を突き抜ける。
 やっぱり勇次郎は天井に叩きつけられたことを恨んでいたんだろうか?
 同じことをして留飲を下げたようだ。
 範馬勇次郎は地上最強だけど、鷹揚に構えることができない人ですね。

 勇次郎が叩きつけられてできた穴は円形に近い。
 だが、蹴速がぶつかってできた穴は人型に近いようだ。
 蹴速がぶつかった速度のほうが速いので、天井板が綺麗に破れたってことでしょうか。
 蹴りの威力は、勇次郎のほうが上らしい。当たり前と言えば当たり前なんだけど。
 しかし、天井が低すぎないか?

穴の形が違う


 蹴速は天井裏でのびているのか、出てこない。
 と思っていたら警備隊長・加納秀明がやってきて、蹴速が帰ったと告げる。
 蹴るのだけでなく、逃げるのも速い!
 範馬勇次郎の魔の手から無事に逃げ出せたようだ。
 技を試したいと言っていながら、やっぱ無理となったようですね。
 だが、逃げ足も実力の内だ。

 大きなダメージを受けないうちに逃げるのは、なかなかセンスが良いぞ。
 いや、逃げる時の姿を見ていないから、本当にダメージ少ないか不明ですけど。
 本当はもっといろいろな技を試すつもりだったけど、思ったより強烈なのを喰らっちゃったので早退したのかも。

 なんにしても、蹴速は五体も尻も無事だったようだ。
 かなりの偉業だ。
 蹴速はけっこうやり手ですね。
 範馬勇次郎の試しが終わったところで次回につづく。

 これで次回から、刃牙vsジャックの再戦に話題が戻るのだろうか?
 だが、蹴速という新手の参加があったのだ。
 第二回兄弟対決に蹴速が割り込んでくる可能性がある。

 さらに宿禰も出てくるかもしれない。
 先の読めない展開になってきたぞ。
 そして、金竜山の計画は終わっているのだろうか?
 地下闘技場で相撲を貶めても世間は変わらないよね。
 日本が相撲に支配される計画とか準備していそうで怖いな。

追記 (22/7/6)
 蹴速は体も尻も無事に帰って行った。
 これはなかなかの快挙ですね。
 無事に勇次郎から脱出できた人は、アライJr、本部以蔵ぐらいなものだ。
 ボッシュ大統領も、まあ無事でしたが。
 すると、アライJr、本部以蔵、ボッシュ大統領か。

 なんか独特な人選ですね。
 闘って強いというより、ネタ要素が強いというか。
 蹴速も、そっちの方向に行くのかもしれない。

 天井に人型の穴を作るというセンスには、かなり笑いの才があるように思える。
 蹴速はバキ道に笑いの新風を巻き起こせるのか!?
 今のバキ道には闘争だけでなく、笑いも必要なのかもしれない。

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週刊少年チャンピオン2022年31号
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2022年7月7日(32号)
第5部 第128話「敵前逃亡」 (1305回)

 範馬勇次郎と勝負したが、うまいこと逃げだした蹴速であった。
 多くの読者に尻の安否を心配されていたが、無事に生還したようだ。
 見えないところで尻を打って大ダメージと言う可能性もありますが。
 自力で歩いて帰るぐらいの余裕はあったのは確かだ。

 その蹴速が徳川光成と中華料理屋『中華飯店』で食事中だ。
 蹴速は、ひたぶるに食う!
 バキ名物の食事シーンだ。
 深夜に読むのがちょっとつらいシーンですな。

 ピータン(AA)をレンゲですくって大量に食う。
 北京ダックも束で食す。
 焼きそばらしき麺もすすりまくる。
 モニュ…ニョム…と咀嚼していくぞ。
 さらに紹興酒AA)もラッパ飲みしている。
 徳川さんの奢りだと思って、好き勝手に飲み食いしてるな。

 でも、奢っている徳川さんも感心する食いっぷりだ。
 タニマチが喜んでいるから、良いか。良いのか?
 古いタイプの相撲取りのように、とにかく食いまくるのが蹴速のスタイルらしい。
 脂質や糖質を気にするのは野暮ってもんだ。

 蹴速は伝説の力士・雷電などの大食いエピソードが好きなんだと。
 そう言って大食しているのだが、蹴速は宿禰に比べるとスリムだ。
 おごってもらう時だけ大食なんだろうか?
 蹴速が言っていることが、すべて本当とは限らない。
 この場で調子の良いことを言っている可能性もある。

 刃牙はけっこう栄養とかを考えながら食事をしていた。
 そのような食事を女々しいと断じる雄度がありそうだ。
 でも、ちゃんと運動してカロリー消費しないと際限なく太っていきそう。

「ならば蹴速――――――」
「何故 逃走(にげ)だ?」

「逃げてません」

 蹴速は勇ましいことを言っているが、範馬勇次郎との立ち合いで敵前逃亡した。
 と徳川さんは追及している。
 才能ある若者が圧倒的暴力を受けて無残に散る姿を見たかった!
 そんな無念が徳川さんにあるのだろう。
 範馬勇次郎が相手であると考えると、かなり厳しい突っ込みだ。

 武道家は特攻隊ではないので勝算の無い喧嘩はしない。
 範馬勇次郎と闘って、勝てるのが無理だと思ったら逃げるのもアリだろう。
 徳川さんの発想は、闘犬を闘わせる側の視点だ。

「"仕切り直し"という言葉をお忘れか」

 古流角力道 第101代 当麻蹴速が、言い切った!
 あの逃亡も仕切り直しだと。
 当麻家は仕切り直しを恥じないらしい。
 と言うか、当麻家ってそんなに長続きしていたのかよ。
 ほぼ神話の時代だから101代ってのも納得か。

 野見宿禰は審査基準が厳しいのか、最近になって、やっと二代目認定がされた。
 蹴速はもっと基準が緩いらしい。
 その緩さも仕切り直しを恥じない家風に通じるのだろう。
 蹴速の言っていることは、あまり信じないほうが良いのかもしれない。
 その場で、緩く思いつきの発言をしているのかも。

「野見宿禰 対 当麻蹴速」
「かの天覧相撲 以来2000年を越えてさえ」
「今尚 無敗 全勝なのです」

今尚 無敗 全勝なのです

 なんか、無敗を断言しちゃった!
 敗北からスタートした当麻蹴速だったはずだが、その後は無敗だと。
 仕切り直しを強調しているから、実質的に逃げまくりな2000年だったのかも。
 大地を蹴るように走るから、逃げ足も速いのが蹴速だ。

 なんか言い訳大王みたいな当麻蹴速であった。
 2000年も仕切り直していたら、いくら何でも退化しちゃいそうだ。
 逃がし屋っぽい特殊な家業の一族になっていたりして。

 イイ表情で「無敗 全勝なのです」と言われたら、徳川さんも「はぁ……」と言うしかない。
 これが仕切り直しのパワーか!
 というか、迫力で乗り切った感じだな。
 仕切り直したところで、次回は範馬勇次郎と再戦するのだろうか?

 いや、蹴速は野見宿禰と仕切り直して勝利することが目的かも。
 第二代・野見宿禰に勝てば、実質的に初代・蹴速の敗北は無かった事になる。
 歴史の修正が蹴速の狙いかも。
 やっぱり、歴史的な因縁のある宿禰vs蹴速になるのだろうか?
 これだと、また刃牙の影が薄くなりそうだぞ。

追記 (22/7/13)

 勝てるまで何度でも仕切り直す!
 これが当麻蹴速一族の必勝法らしい。
 死刑囚たちと同じような理屈だ。
 つまり、これはとても厄介な必勝法である。

 蹴速と闘う時は逃げ道をふさぐとかしておかないと、逃げられて決着がつかない。
 アキレスと亀のパラドックスみたいに、いつまでも決着がつかない屁理屈だ。

 だが、地下闘技場に参加したら闘技場からの逃亡による敗北という珍しいパターンになりそう。
 そうならないため、蹴速は地下闘技場には参加しないのかもしれない。
 または覆面をかぶって参加して、勝てば覆面を外す。
 負けたらその辺で拾った力士に覆面をかぶせて身代わりにして逃げる。
 絶対に負けの無い必勝法だ。
 蹴速を敗北させるためには、出入り口にこっそりトリモチを仕掛けるなどの工夫が必要だろう。

 そうなると、勝てるのは本部以蔵たち武器派の戦士ぐらいだ。
 刃牙は相性が悪いだろうな。
 蹴速が逃亡して、刃牙が勝ち名乗りを上げたら、戻って来た蹴速に背後から金的蹴りされるオチが見えてしまう。
 鋼鉄の睾丸をもつ範馬刃牙とは言え、股間を蹴り上げられるて、そのまま天井に叩きつけられたら、しばらく立てないだろう。
 ん?いつものダメージか?

 まぁ、主人公が股間をおさえて悶える姿はカッコ悪いので、やっぱり蹴速との勝負は避けたほうが良さそうだ。
 そう言えば防御をあまりしないジャック兄さんも股間の守りがお留守そうで心配だな。
 範馬兄弟は蹴速と闘わないほうが良いんじゃないかと思います。

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週刊少年チャンピオン2022年32号
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2022年7月14日(33号)
第5部 第129話「蹴速一族」 (1306回)

 当麻蹴速一族は2000年無敗を誇る一族だった!
 日本書紀に書かれている野見宿禰への敗北すらノーカンだ!
 この無茶な主張に徳川光成も突っ込むしかない。

「容(うけい)れません」

「古代角力道"蹴速"一族」
「連綿と継続(つづ)く歴史の流れ」
「太古に喫した唯一敗北を盾に―――」
「不当に「弱者」と断じている」

 蹴速は堂々と反論する。
 『迫力があるから説得力もあるっていう寸法だった。』格闘士烈伝 p85)
 押し切ったぞ!
 さすが古代相撲である。押しが強い。

 野見宿禰vs当麻蹴速は、当麻蹴速の死亡により決着となったはずだ。
 さすがの死刑囚たちも死亡後に負けていないと主張はしないだろう。
 蹴速の場合は、子供たちが主張しているのだろうが、それは無理筋な主張だ。
 仇討ちの主張ならば分かるが、蹴速の子孫が野見宿禰を倒したことは無さそうだ。

 蹴速の子孫が勝負から逃げているので、勝負は終わっていないという主張だろうか?
 野見宿禰のケースがあるって事は、他にも問題のある無敗がありそうだ。
 2000年無敗は信用ならない。
 これが、2000年逃亡しまくっているのなら信用するけど。
 蹴速と言うより逃速だよ。

 試合で死んだのになんで負けていないと主張できるのか?
 蹴速はそこを説明していない。
 迫力で押し出そうとしている。
 ちゃんとした合理的説明が欲しい。

「仕切り直し」
「再びの立ち合いを前提とした 幕合いです」

 いや、死んだら再戦できんだろ。
 勇次郎から逃げ出したのだって、再びの立ち合いを前提にしていない。
 だいたい、蹴速一族は2000年も時間があったのに、宿禰と再戦していないぞ。
 初代・野見宿禰の後継者がいないので、闘えなかったとでも言うのか?

 当麻蹴速一族は相撲取りなので正々堂々と闘う。
 不意打ちはされても、しない。
 そもそも古代角力道は何でもありなので受けいれる。

 不意打ちされて敗北してもノーカンなのだろう。
 そして勝てそうな相手だったら、正々堂々と勝負して勝つ。
 勝てそうにない相手なら逃げる。
 逃げ切れば仕切り直しなのでノーカンだ!という感じなのかも。

 古代角力道は何でもありで反則が無いというのなら、蹴速一族も現代基準の反則をやっても良いということになる。
 どうも、言っていることが合わない。
 その場の雰囲気だけでしゃべっているのか?
 何でもありだから仕切り直しも有効と考えていたりして。

 こういう思想の一族であれば表舞台には立てないな。
 人目の多い所で負ければ、いくら仕切り直しと喚いても聞いてもらえない。
 当麻蹴速一族は闇に棲む一族だな。
 天井裏の移動が得意なのも偶然じゃあない。

 殺生石を破壊したのも、人気観光スポットだからかも。
 光り輝くものを破壊せずにはいられないのだ。
 そう考えると栄光の現代相撲に復讐しようと考えていた宿禰と同じ境遇かもしれない。

 宿禰と蹴速は、けっこう仲良くなれそうだ。
 二人で組んで大相撲力士を全員闇討ちするかもしれない。
 恐怖の力士狩り編が始まってしまうかも。

 蹴速が面倒くさい人間だと判明しつつある中で、新たな人間が中華飯店にやって来た。
 とにかくブッ太い男だ。
 そう――――愚地独歩です。

 独歩はここまで太くなかったはずなんだけど、徐々に太っている。
 餓狼伝の松尾象山と融合し始めているのだろうか?
 道行く人も振り返って二度見するほどの太さだ。
 独歩はどこまで太くなるのだろう。

 そして、猛剣に破壊された腕は完治したらしい。
 相変わらず、凄い回復力だ。
 切断さえされなければ、いくらでも完治しちゃうのが一流格闘士です。
 独歩が呼ばれてきたという事は、徳川さんが血の闘争を欲しているってことだな。
 ご老公にとって独歩はアイドルだと言われていましたが、アイドルを酷い目にあわせるのが徳川流の推しかただ。

 独歩と蹴速を噛み合わせる。
 空手の蹴りと古代相撲の蹴りの勝負だ!
 ともに立って戦う総合格闘技の対決となる。

 蹴速は独歩を『切れッ切れの鉈』と表現する。
 独歩もかなりの有名人なんですけど、蹴速は知らんのかね?
 『小説ゆうえんち』で『素手の闘いに興味を持っている者なら、知らない者はいない。』と称されるほどの有名人なのに。(小説 ゆうえんち4巻 118回

 やっぱり蹴速は山に籠っているのかもしれない。
 または逃げる事に忙しくて、世間のことをあまり知らないとか。
 あるいは、知っているけど知らないふりなのかも。

 蹴速は負けそうになったら当然逃げだす。
 良く知らない太い人から逃げるだけなら、自尊心ダメージも少ないだろう。
 巧妙に計算された逃亡テクニックなのかも。
 こうなると、蹴速はいかにして逃げるのかを楽しむべきなのか?

 空手と相撲は、素手で立って戦う事を前提とした技術だ。
 だが空手は手首と足首から先の変化を重視している。
 相撲は手足の変化をむしろ無くしているようだ。
 似ているようで違う二人が勝負する。

 後退のネジを外した男と、仕切り直し続けて2000年の男の勝負だ。
 勝負の鍵は、独歩の足の速さかな?
 逃げだす蹴速に追いつけるのか!?

追記1 (22/7/20)

休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。
 休載のバキ道だ!
 前回は蹴速の無敗理論が最強すぎることが判明した。
 普通に負けようが殺されようが、仕切り直しと言い張れば決着にならない。
 これでは一族郎党を皆殺しにでもしないと負けを認めないぞ。
 当麻蹴速一族、恐るべし。

 蹴速に勝つにはどうすればいいのか?
 範馬勇次郎を焚きつけて、一族を全滅させないとダメかもしれない。
 いや、蹴速一族の事だから一族を各地に分散させていて全滅を避ける暮らしをしているのかも。
 これでは範馬勇次郎であっても勝ちきれない。

 そんな蹴速と戦うのが愚地独歩だ。
 なんの得にもならないから止めた方が良い気もするけど、戦闘が大好きな独歩はやるんだろうな。
 では、独歩が蹴速を仕留めるには、どうすべきか?

1.出口をふさぐ。
 逃がさないのが、基本の対策です。
 ただ、蹴速は逃げのエキスパートである可能性が高い。
 逃げ道を見つけ出して逃げ出しそうだ。

2.足をつぶす。
 ならば、蹴速の足にダメージを与えて逃げる能力を奪う。
 ローキックが勝負の決め手になるかもしれない。
 正攻法だから意外と効くかも。

3.弟子を大勢呼んでくる。
 出口をふさぐに通じるけど、人を増やして逃げ道をふさぐ作戦だ。
 ただ、半端な実力だと蹴速にあっさり突破されてしまいそうだ。
 例えば、加藤と末堂は蹴速を止めることができるのか?
 やっぱり蹴速を敗北させるのは難しそうだ。

追記2 (22/7/27)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 蹴速と愚地独歩の試合が決定だ!
 本当に決定で良いのだろうか?
 刃牙vsジャックもあるんだけど、そっちはどうなった?
 贅沢にダブルヘッダーで2試合やるのかもしれない。
 もしかしたら、2試合ともやらずに終わったりして。

 ジャックは誰とでも闘うと言っている。
 だが、それは誰とも闘わないに通じかねない。
 迷っていないで、スパッとやって欲しい所だ。

 いっぽうの蹴速は逃亡疑惑が強い。
 なにかあるとすぐに逃げそうだ。

 負けそうだから仕切り直す。
 序盤で大ダメージを受けたから仕切り直す。
 相手が思ったより強かったから仕切り直す。
 雨が降ったから仕切り直す。
 家を出る時に黒猫が前を通り過ぎたから仕切り直す。
 朝食で賞味期限を1日すぎた牛乳を飲んじゃったから仕切り直す。

 仕切り直す理由は無限にある。
 人間の可能性は無限なのだ!

 仕切り直しの蹴速だけに、試合内容も油断できない。
 例えば不意打ちをするかも。
 不意打ちしてダメージを与えた上で、仕切り直して正面から闘えば、不意打ちにならない!
 ありとあらゆる仕切り直しで、いかなる卑怯・反則もゼロにできそうだ。
 武器を使って攻撃をしても、仕切り直せば反則にならない!

 ドリアンよりも面倒くさい難敵になりそうだ。
 やっぱり、こういう相手には本部以蔵やガイアを当てるのが一番なんだろうか?
 最近はギャグとしてではなく、本気で本部に頼りたい気分だ。

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2022年7月28日(35号)
第5部 第130話「椅子」 (1307回)

 当麻蹴速一族は仕切り直すことで無敗を誇る一族だった!
 あらゆる敗北も仕切り直せば無効だ!
 この理論で2000年間乗り切ってきたらしい。
 2001年目も仕切り直せるのか!?

 蹴速は徳川邸の庭で素振りをしている。
 素振りと言うか蹴りを連発だ。
 お前も、ここに寝泊まりしているのか!
 何人囲い込んでいるんだよ!?

 今も徳川邸にはジャックと宿禰が住んでいるのか?
 ジャックは家が無さそうだから仕方がない。
 宿禰は出雲から出てきているので宿が無いのかも。
 蹴速も食客として世話になっているのだろうか。
 猛獣を一か所に集めるのは、かなり危険な感じがしますが。

 ただ、ジャックは鎬紅葉の実験を受ける代価で資金援助を受けていそうだ。
 宿禰も二連敗に心折れて彼女のヒモになっているかもしれない。
 現在は蹴速ひとりが食客だろうか?
 でないと、出会ったその場で喧嘩になりそうだ。

 蹴速はその場でひたぶるに蹴りまくる。
 まるで蹴りでするシャドーボクシングだ。
 と、思っていたら時々、手も使う。

 拳を突き出し、掌底突きだ。
 手の平を使うのが、やっぱり相撲っぽい。
 ただ、現代相撲の張り手は手を広げて打つけど、蹴速の掌底は型が少し違う。
 指先を曲げている。
 この辺が古代相撲らしさだろうか。

変形掌底

 あと、フットワークを全然入れていないっぽい。
 空手の型は移動しながら複数の敵と戦うという想定の動きだ。
 蹴速のシャドーは土俵内で一対一の勝負をすると言う相撲の特徴なのかもしれない。
 土俵ができて押し出しが生まれたのは江戸時代からなんですけどね。

 蹴速は古代相撲だけど四股をしない。
 四股が足りないとシコルスキーにけなされそうだ。
 あと、宿禰にも。
 宿禰とは違う方向に進化したのが蹴速の相撲なのだろう。

 蹴速は先日会った愚地独歩を思い出していた。
 鉈のように強く切れる刃物のような男である。
 だが、自分の蹴りも鍛えられた刃物だ。
 蹴速は近づいてきた徳川光成にそう言う。

 なにしろ自分は蹴速を名乗ってから椅子に座ったことがない!
 徳川さんが中華料理屋で座っていただろうと突っ込むと、空気椅子状態で尻を浮かせていたと反論する。
 常に腰を浮かせているのだ!

空気椅子

 本当だろうか?
 蹴速のいう事だから信用できない。
 椅子に尻がついたとしても仕切り直せば良い。
 仕切り直しと言うより、尻つき直しだな。

 仕切り直せば、失敗の事実は無かった事になる。
 常勝無敗、無敵完璧の蹴速一族にのみ可能な仕切り直しの技法だ。
 この理論で言えば、仕切り直したので生まれた時から座ったことが無いと言い張る事もできるだろう。
 まさに無敵の蹴速一族だ。

 独歩はこのやっかいな蹴速から勝利を奪うことができるのか?
 そんな独歩は愚地克巳と寺田を前に氷割りのパフォーマンスをしていた。
 氷は白くて堅いうちに砕くのが粋だ!

 独歩はでかい氷柱に手の平を当て、ゼロ距離で打撃を打ち込む。
 掌底による寸勁だ!
 腕の打撃に使用する関節のうち、肩と肘以外の関節をフル稼働させればできる!
 あと、立った状態から身体を沈ませているので、落下の運動エネルギーも利用しているのだろう。
 身体を捻ったことで距離も変わり、肩と肘も使っているように見える。

 とにかく色々な技術を集めた達人の打撃だ。
 白い氷は粉々に砕けてしまう。
 割れる、ではなく砕けた。
 鎬紅葉の打震みたいに内部に衝撃が起きる打撃だろうか?
 氷は固体で硬いから、人体への効果とちょっと違うだろうけど。

 なんにしても、かき氷屋さんになれそうなパフォーマンスだな。
 新名物として神心会カフェとか作って販売して欲しい。
 ただ、独歩が砕くべきなのは蹴速の心だ。
 もう戦いたくない。勘弁してください。
 そういう心からの謝罪を引き出さないとダメだ。

 でないと、いつまでも仕切り直しを主張して勝負がつかない。
 最高裁まで争っても仕切り直されて無効化される。
 今までにない難敵を相手に独歩は、どう闘うのか?
 心配は無いけど不安のある試合に向けて、つづく。

 逃げの蹴速そのものはあまり脅威がない。
 なにしろ2000年間仕切り直しつづけてきた一族なのだ。
 ちょっと不利になったら仕切り直すため逃げるだろう。
 だから、問題は逃げる蹴速を仕留めることができるのか、だ。

 この勝負は、仕切り直し vs 仕留める、である。
 いかに逃がさずに相手の心を折ることができるのか。
 やっぱり蹴速の足を潰すのが一番だろう。

 だが、蹴速にとって足は生命線だ。
 鍛えまくっているので、頑丈だろう。
 逃げ足をめぐる攻防が勝敗の鍵になりそうだ。

 独歩の菩薩拳は意を消した攻撃で相手に刺さる。
 だけど、心を折ることはできなさそうだよな。
 むしろ相手の心に意識されない技なんだし。
 ならば、心を折る新技が欲しい。
 蹴速の蹴りのフォームは弥勒菩薩に似ているし、対抗して弥勒脚とかどうだろう。

追記 (22/8/3)

 愚地独歩vs当麻蹴速だ!
 この試合が本当に開催されるとして、蹴速がどこまで仕切り直せるのかがポイントだろう。
 大勢の観客が見守る中で仕切り直すことが可能なのか?
 地下闘技場を戦場に選んだ時点で、蹴速は失敗している。

 蹴速にとって最大の必殺技は仕切り直しだ。
 大観衆の中で仕切り直せば顰蹙を買うことぐらい分かっているだろう。
 必殺技が封印された状況で勝負に出たのか?
 それとも、蹴速の仕切り直しは大観衆相手でも有効なのかも。
 とりあえず徳川さんは納得させているみたいだし。

 蹴速の仕切り直しは集団催眠効果があるのかもしれない。
 野見宿禰に敗北した2000年前の反省から、勝負を無かった事にする技術開発を熱心にしていた可能性がある。
 その後、2000年も常勝無敗の集団だった割には有名じゃない蹴速一族だ。
 仕切り直しによる情報隠しがとても上手いのだろう。
 この試合は、仕切り直されて無かった事にされるかもしれない。

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