今週の『ゆうえんち −バキ外伝−』(111回〜120回)感想

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2020年8月29日(39号)
第111回 巻の十四「あなたたちのためなのよ」

 葛城無門の義父・正介はライオンに殺された。
 猛獣使いであり、素手でライオンを屈服させる異能の強者である正介が、なぜライオンに不覚をとったのか?
 正介の実弟・加奈村狂太は、葛城無門がなにかをしたと考えた。
 葛城無門と加奈村狂太の死闘が終わり、ついに事件の真相があきらかになろうとしている。

「九歳の時だった。」
「以前から、父渡流(わたる)の死については疑問に思っていた」


 葛城無門の実父・葛城渡流は空中ブランコのロープが切れて事故死している。
 無門が5歳のときだ。
 5歳で事故に疑問をもち、4年間も真相を探ろうとしていた。
 無門は天才的な運動能力をもっているが、頭脳も早熟の天才的らしい。

 切れるはずのないロープが切れた。
 なぜ切れたのかはわからない。
 だが、誰がやったのかについては、疑うべき人間がいた。
 ライオン使いの加奈村正介だ。

 無門の母・津葉沙(つばさ)は加奈村正介と再婚する。
 当然、無門は反対するが、「あなたたちのためなのよ」と言われ押し切られた。
 そして、結婚2年後に9歳の無門は真相を知ることになる。
 無門は正介のあとをつけ、会話を盗み聞いていたのだ。
 正介が司馬金次郎(仮名:二宮良太郎)と飲みながら話している時に、その話題がでた。

 この司馬金次郎が前回インタビューを受けていた男か!
 司馬金次郎を司馬と金次郎にわけて、司馬遼太郎二宮金次郎に入れ替えて、遼を良に変えたのだろう。
 本人を知っていれば、バレそうな仮名かも。

 とにかく、無門は二人の会話を盗み聞きする。
 まさに、前回の話をしたときだった。
 酔った正介は空中ブランコのロープに細工をしたと話す。
 ライオンを屈服させる腕力でロープを引っ張り、ロープの内側を半分ほど千切った。
 千切った部分を握ると、見た目は切れているように見えない。

 さらに正介は、津葉沙に無門たちが空中ブランコをするとき、ロープが切れるかもしれないと言ったらしい。
 これが津葉沙の再婚理由であり、「あなたたちのためなのよ」という言葉の真意だった。
 ロープを切ったとは言わず、また事故が起きるかもしれないと言って脅す。
 実に邪悪な人物だ。

 やっぱり、やっていたのか!
 つうか、本当にやっていたのかよ。
 女をうばうため、同僚を殺すとは尋常ではない。
 名前は正介だけど、狂っていやがる。
 弟の狂太のほうが、まだまともだ。
 正介と狂太の名前は入れ替えたほうが良かったかも。

 そして、葛城無門はこの事実を知ってしまった。
 過去に なにが起きたのか。
 現在、なにが行われているのかもだ。
 さらに聡明な無門であれば、未来になにが起きるかも予想できただろう。

 9歳の少年ではあるが、葛城無門には才能と頭脳と行動力がある。
 このままの現状を黙認できる男ではない。
 遠からぬうちに、無門は計画し、動くだろう。
 すでに結果は周知されている。
 あとは葛城無門が「どのように行動したのか」だ。

 9歳の少年・無門がライオン調教師の正介に挑む。
 力ではかなわない。
 無門はいかなる策を用いて、正介を死に追いやるのか?
 次回につづくのであった。

週刊少年チャンピオン2020年39号
週刊少年チャンピオン2020年39号


2020年9月5日(40号)
第112回 巻の十四「怒りと恐怖、その両方」

 葛城無門の実父・渡流(わたる)は加奈村正介に殺された。
 恐るべき事実を無門は探り当てる。
 その正介は、母を脅して再婚し、自分たちの父親になっていた。
 無門は、この事実をどう扱うべきなのか。

「このごろ、あの女、ちょっと面倒になってきたんでな、もしかしたら、また、事故が……」

 正介は母・津葉沙(つばさ)も、自分の物になったら飽きたと言う。
 さらに物騒なことも言いだした。
 正介は躊躇なく人を殺せる。
 すでに殺しているのだ。
 ならば、今後も殺すだろう。

『無門は、震えが止まらなかった。
 怒りと恐怖、その両方のためだ。』


 わずか9歳の少年が背負うには重すぎる事実だった。
 警察に言うか?
 いや、証拠が無い。
 周囲の大人に言っても同じだ。
 下手に動けば、正介を刺激し、ふたたび事故が起きるだろう。

 司馬は正介の話を聞いている。
 証人になってもらうことができれば、証拠になるかもしれない。
 だが、正介に脅されている司馬が素直に話すだろうか?

 無門は八方ふさがりの状況にある。
 正介より弱いことが、問題のなっている原因だ。
 もし、正介をねじ伏せることのできる強さがあったなら。
 警察に正介を突きだし、母は離婚して、親子三人の幸せな生活に戻ることができる。
 自由になるため強くなりたい。
 葛城無門が強くなりたいと思ったのは、この状況を経験したからだろう。ゆうえんち13回

『では、どうするか
 一番いいのは、事故で、正介が死んでしまうことだ。
 たとえば、ライオンに喰われて。』
『方法は?
 ないわけじゃない。』


 9歳だが聡明な無門は、答えをみちびきだした。
 しかも、方法まであるらしい。
 あるのか、方法がッ!?
 正介の弟・狂太が数学者の計算力をもってしても解けなかった難解の答えを、すでに知っている!(ゆうえんち82回98回

 ライオンに何かをする。
 そして、プロレスや格闘技の技を応用するのだ。
 技は正介にかける必要があるらしい。
 だが、あの正介を相手に技をかけることができるのか?

『だが、そんなことを、故意にやるわけにはいかない。』

 最大の問題は、無門の良識だった。

 相手が自分の父を殺し、母たちも殺しかねない男でも、殺すのはダメだ。
 もう、ここまでくると殺るか殺られるかの世界なんだから、やってしまえって気がするんですが。
 無門は優しすぎる。

 忍者・羽鳥を高所から落とすことができなかった。(93回
 この後に起きる事故についても、心を痛めているようだ。(95回
 無門は人間として、良い優しさをもっている。
 だが、その優しさは戦士としてマイナス要素かもしれない。
 この優しさで、極悪非情な最凶死刑囚になる柳龍光に勝てるのだろうか?

 さらに、現状ではこの優しさがマイナスだ。
 無門は司馬といっしょに警察に行くことを計画する。
 まずは、司馬を説得して味方になってもらうのだ。
 ……たぶん、無理だろうな。

 正介が出番で居ないときを狙って、無門は司馬に声をかけた。
 だが、話が本題にさしかかったあたりで、正介がやってきてしまう。
 司馬は説得できず、無門が話を聞いていたことがバレた。
 最悪のタイミングだ。

「言ったら、殺す」

 正介は、そういって司馬を脅した。
 すでに渡流を殺している正介である。
 まちがいなく有言実行するだろう。
 司馬を味方にするのは、やっぱり無理か。

 そして、無門の身も危ない。
 ちょっと周囲への警戒がたりなかった。
 でも、9歳の子供だもんね。
 ここまで調べることができただけでも、スゴい成果だ。

 無門に話を聞かれたと知った正介はどう動くのか?
 口封じのため、事故をよそおい無門を殺すかもしれない。
 証拠は無いものの、嫌なウワサを流されたくないだろう。
 無門は自分の身を守るため、あの方法を実行するのだろうか?
 緊迫の次回へつづく。

週刊少年チャンピオン2020年40号
週刊少年チャンピオン2020年40号


2020年9月12日(41号)
第113回 巻の十四「覚悟を決めた眼だ」

 葛城無門は加奈村正介が自分の父・渡流(わたる)を殺したという確証を得た。
 だが、警察に突きだすための証言を集めようとしたところを正介に見つかってしまう。
 正介の罪を暴くどころか、自分の命が危ない。
 葛城無門は 9歳にして人生最大のピンチをむかえてしまった。

『初めて見るほど、優しい正介の顔だった。』

 殺意を隠すための表情か!?

 ウソくさいまでに優しい笑顔がブキミだ。
 司馬は逃げていき、無門と正介の二人だけになる。
 逃げ場のない状況だ。

 もう、ごまかしのきく状況ではない。
 正介が無門を口封じしたいと思っているのがワカる。
 同時に無門が誰にも相談せずに証拠集めをしていたことも読まれた。
 無門は9歳の子供だが、冷静な判断力があると知られたのだ。

『それは、覚悟を決めた眼だ。』

 正介は無門の口をふさぐと決意した。
 無門は正介と闘うことを決意する。
 わずか9歳の少年がライオンを素手で制圧する男に挑む決意をしたのだ。
 いや、おそらく父の渡流が死んだ時に無門は決意したのだろう。
 受け身を取る練習をし(94回)、父が死んだ事故の真相を探っていたのだから(111回)。

 葛城無門は加奈村正介に宣戦布告をしたことになる。
 天性の素質と、父の死を動機とした努力により、無門は並みの大人に負けない自信があった。
 だが、相手は並みじゃない。
 まともに闘って勝てる相手では無かった。

 しかし、無門は4年間も準備していたのだ。
 受け身だけじゃない。
 弟の克巳を相手に練習をしていた。

 現在5歳の克巳もまた天才児だ。
 心技体、すべてにおいて天才と言われるほどの逸材である。
 なにしろゾウと綱引きできちゃうんだもんな。
 パワーだけなら無門より上かもしれない。
 その克巳を相手に、プロレスごっこに見せかけて技を練習していた。
 準備は、整っている。

「こんど、相手をしてやるよ、プロレスごっこ……」

 正介はそう言って去る。
 奇しくも、無門の狙い通りの展開となった。
 だが、正介もまた勝負をかけてきている。
 正介はプロレスごっこ中に起きる不慮の事故で無門を殺す気か?

 無門と正介はプロレスごっこで勝負をかける気だ。
 もっとも、これは回想なので、その結末は知っている。
 無門は行方不明になり、姿を消す。
 正介はライオンに食い殺されて死ぬ。
 あとは結末への謎解きだ。

 無門は自分が死んだように偽装するのだろうか?
 正介は無門を殺し、死体を隠す。
 あとは家出して行方不明になったと言えばいい。
 無門が死んだと思って油断した正介は、無門の攻撃で力が落ちている事に気がつかずライオンに食い殺される。
 正介を殺したという自覚のある無門は、家族のもとに戻れず放浪することになった。
 こんな展開が予想される。

 どちらにしても、賽は投げられた
 乾坤一擲の大勝負だ。
 次回、葛城無門と加奈村正介がプロレスごっこをするッッ!

週刊少年チャンピオン2020年41号
週刊少年チャンピオン2020年41号


2020年9月19日(42号)
第114回 巻の十四「ここで、自分を殺すつもりなのだ」

 葛城無門(9歳)と加奈村正介は、行きつくところまで行ってしまった。
 正介は、無門の父を事故に見せかけて殺している。
 その事実を知られたので、正介は無門を口封じしようとするだろう。
 やるか、やられるかの死闘が、いずれ起きると二人は確信する。

 無門は夜のジョギングをはじめた。
 もちろん、正介を誘う罠だ。
 罠ではあるが、相手はライオンを素手で調教する加奈村正介である。
 ヘタな罠であれば、逆に罠ごと破壊されるだろう。
 ネズミ用の罠で、獅子をとらえることはできない。

 そして、ついに正介があらわれた。
 すべて無門の計画通り、らしい。
 場所は川原の土手だ。
 夜であり、人はいない。
 無門の計画通りかもしれないが、正介にとっても理想の状況だ。

「おまえが、ずっと、おれを誘ってたのはわかってたよ。プロレスごっこをやりたいんだろう」


 やっぱり誘っていたことが読まれている。
 だが、無門が何かたくらんでいると思いつつ、出てきてしまった正介には油断があるぞ。
 あとは、どれだけ無門が正介の予想を超えるか、だが……

 正介は無門がプロレスやキックボクシングのビデオを見て、打撃の練習をしている事を知っている。
 打撃だけか?
 この後に起きる事を考えれば、ダメージのわかりやすい打撃が切り札とは考えにくい。
 相手に無自覚のダメージを与える関節技のほうが良さそうだ。
 無門の狙いは、たぶん打撃ではない。
 この認識の差が無門にとって有利にはたきそうだ。

『ここで、自分を殺すつもりなのだ。』

 正介はここで無門を殺し、死体を河原に捨てるだろう。
 ものすごく大雑把な計画だけど、正介の性格ならやるだろうな。
 でも、他殺死体が見つかれば、殺人犯を探すものだ。
 ちょっと調べれば正介が犯人だと判明するだろう。
 でも、今ここで殺されたんじゃ、正介が逮捕されてもあまり慰めにならない。
 ここはガンバって返り討ちを目指すべきだ。

 無門は両腕を持ちあげアップライトに構える。
 ムエタイやキックボクシングの構えだ。
 これも打撃系と思わせる無門の欺瞞作戦である。
 狙い通り、正介は蹴ってこいと言う。

『正介は、自分の肉体に自信がある。』

 わざと相手に自分を殴らせ、その強さを見せつけ、相手を絶望に落とす。
 正介のサディスティックな性癖だ。
 無門にも同じことをしようとしている。
 だが、それも無門の計画通りだ。

 無門は正介の脇腹を右足で蹴る。
 まるで岩のような感覚だ。
 正介は想像以上のバケモノだと実感した。

 だが、無門に絶望は無い。
 迫る正介の股間を左足で蹴る。
 無力な女子供が、屈強な男を倒せる鍛えようのない急所が目と股間だ!
 というのは正介にも読まれていて、無門の脚が止められ掴まれた!

 やっぱり刃牙世界で、目潰しと金的攻撃は避けて通れない。
 『骨掛けは男の身だしなみ』とは よく言ったものだ。(新・餓狼伝4感想

 無門は足を掴まれて、倒れる。
 ……ように見せて狙っていたのだ。
 倒れながら正介の左足を絡めとる。
 油断した正介の左足に、ヒールホールドを決めた!
 靭帯がネジられる激痛に正介が悲鳴をあげる!
 このまま無門は勝利するのか!?
 次回につづく。

週刊少年チャンピオン2020年42号
週刊少年チャンピオン2020年42号


2020年9月26日(43号)
第115回 巻の十四「このおれ、葛城無門がそう思わせたのだ」

 夜の河原で葛城無門(9歳)と加奈村正介が出会った。
 こりゃ、勝負でしょう。
 正介は無門の父・葛城渡流(わたる)を事故に見せかけて殺した時から、運命づけられた闘いである。

『いつか、自分は、この男と闘わねばならなくなる。』
『何年も前から、考え続け、正介を騙し続けてきたのだ。』


 無門は何年も前から、この時のために準備をしてきた。
 恐るべき少年だ。
 渡流が死んだのは4年前だから、5歳の時から計画していたことになる。
 5歳から考え、正介をダマしつづけてきた。
 恐るべき少年だな。

 無門はプロレスごっこで、技を研究している。
 そう思わせていた。
 正介にプロレス技でくるなら怖くない。そう思わせるためだ。
 実戦的な総合格闘技ではなく、プロレスという選択が正介を油断させた。

 そのうえで、無門はさらなる罠を仕掛ける。
 正介の打撃をうまくかわすようにしたのだ。
 プロレスを練習しているふりして、無門は打撃を研究している。
 正介に、そう思わせるためだ。

 大人と子供の勝負だ。
 子供が勝つには、目潰しか金的攻撃しかない。
 そうなふうに無門が考えたと、正介は予想しただろう。
 睾丸への攻撃は、バキ世界において必殺の王道だッ!

 でも、実力差があるなら毒とか凶器の使用だよね。
 食事にこっそり毒を入れるとか、寝ているところを刺すとか。
 無門も正介も、武器の使用を考えていないっぽい。
 ふたりとも根っ子のところが、格闘士なんだろうな。

 プロレス技と見せかけて、打撃でくる。
 狙いは間違いなく股間への急所蹴りだ。
 正介は無門の攻撃を読み切った。
 そう思っている。

『だが、そうではない。
 このおれ、葛城無門がそう思わせたのだ。』


 金的蹴りと見せかけて、正介の脚をとりヒールホールドを仕掛ける。
 高度で危険な膝関節技だ。
 一気に膝の靭帯をひねり、ちぎる!
 だが、靭帯すべてを切らない。
 切るのは半分だけだ。

 このダメージ量も深い計算があってのことだ。
 正介は左ヒザに大ダメージを受けた。
 だが、まだ立つことはできる。
 歩くこともできた。
 しかし、走ることはできない。

おじさん、その足じゃ、もう、サーカスにいられないよ、おもいっきりひねってやったからね」

 そう、ウソを言った。
 正介は自分の強さに自信のある男だ。
 子供の無門にやられたとは言えないし、認めたくない。
 その高いプライドを狙うのだ。

 そこで無門は逃げ道をつけてやった。
 無門が"おもいっきり"やった攻撃でも、正介はまだ立てる。大したダメージではない。
 不意打ちでダメージを受けたが、負けたワケじゃないのだ。
 正介は意地になって休まず、サーカスもを続ける。

 無門が何年もかけて考えつづけ、作りあげた罠だ。
 正介は見事にハマった。
 動物は弱った獲物を襲う。
 ライオンも正介の負傷を嗅ぎとり、襲いかかったのだ。

 すべて無門の計画通りだった。
 正介はライオンショーの事故で死んだ。
 いや、無門が殺した。
 あとは、邪魔者のいなくなったサーカスに帰れば良いように思える。

『しかし、その後も、サーカスにはもどらなかった。』
『自分が、正介を死に追いやったのだという自責の念があったからである。』


 自分を、母と弟を守るために無門は闘った。
 考えに考え抜いて、自分より圧倒的に強い正介を倒し、死に追いやる。
 そして得た勝利で、無門は帰る家を失った。
 勝利の喜びも安堵も無かったのだろう。

 心も生活も追い詰められて荒んでいた。
 そんなときに無門は松本太山に出会ったのだ。
 無門は松本太山の優しさに救われた。

 長い話を無門は終えた。
 加奈村狂太と、ついでに羽鳥に聞かせていたのだ。
 無門の大胆かつ精密な計画は、狂太の計算式を納得させるだろう。
 狂太は兄弟愛にあふれている感じではない。
 これで納得してくれるかも。

 正介が無門の父を殺したことも知った。
 罪と罰を計算したら、正介が死んだのも計算が合うと言ってくれそう。
 これで無門は柳龍光に集中できるだろうか?

週刊少年チャンピオン2020年43号
週刊少年チャンピオン2020年43号


2020年10月3日(44号)
第116回 巻の十四「自分より、強い人間がいることに、我慢できない」

 葛城無門は義父である正介にケガを負わせ、ライオンに殺されるよう仕向けた。
 無門は自分が正介を殺したと思っている。
 その壮絶な過去を無門は正介の弟・加奈村狂太に話した。
 ついでに忍者・羽鳥にも聞かせている。
 闘争をした者同士に芽生える友情だ。

 友情はあるかもしれないが、油断しない。
 無門は、狂太と羽鳥から距離をとっている。
 これから無門が闘う相手は、柳龍光なのだ。
 柳相手では、わずかな油断が命取りになる。
 比喩ではなく、本当に死ぬ。

 先のことは置いといて、狂太がどう反応するのかが重要だ。
 無門が見守るなか、狂太は静かに話した。
 正介は生き延びるチャンスをもらいながら、自分の強さを過信して死んだ。
 狂太の言葉に怒りも恨みも感じられない。
 狂太は数学者だから、割り切りが早い。

 正介は自分より強いヤツがいることを許せない人間だった。
 いつか、正介は狂太とも闘うことになっただろう。
 狂太は闘いをさけるため米国へ行った。
 そういう正介だったので、人を殺すことも、殺されることもある。
 狂太はそう考えていたのだろう。

「自分より、強い人間がいることに、我慢できない……」

 狂太も同じく最強でありたい人間だった。
 という事は、無門の存在が許せなくなるってことだな。
 無門に新たな因縁が生まれてしまった。

 だが、今日の狂太は大人しく帰るようだ。
 今回の"ゆうえんち"出場者として、敗北を認めたのだろう。
 無門の強さを生んだ数式を解き明かし、その対策を考える。
 それが今後の課題だろうな。

「次に、ぼくと会うまで、ぜひ、誰にも負けないでいてほしいということだ」

 狂太が無門に頼んだ。
 遠回しに再戦を約束しているな。
 羽鳥もおなじことを言いたかったらしい。
 狂太と羽鳥との約束のためにも、無門は勝たねばならなくなった。

 ところで、加奈村正介と狂太の兄弟は『地上最強の生物 範馬勇次郎』を、どう思っているのだろう?
 勇次郎の存在を知りつつ闘っていないとしたら、どんな言い訳をしているのか?
 まあ、範馬勇次郎って生物は人間の範囲に入らないから、ノーカウントってことで。
 死刑囚たちも、範馬勇次郎には遠慮気味だったし、自分の限界を知っているのだろう。

 無門は去りゆく羽鳥から布をもらう。
 この布をつかって柳龍光を呼び出す。
 無門にはそのアイデアがあった。
 夜明けまでに柳を探して、倒さねばならない。
 ついに無門は、目標を柳のみに絞った!

 無門は、この布をどう使うのか?
 柳を呼びだすというのだから、周辺に自分の存在アピールをするのだろう。
 それでいて、柳だけが興味をもって近づいてくるようなアピールだ。
 観覧車にぶらさがってアピールするのは安易だな。
 松本太山かマスター国松の似顔絵をかいてどこかにつるすのか?

 ついに無門が柳との対決に本気をだした。
 無門の計画なのだから、たぶん柳を釣ることができるだろう。
 しかし、まだ龍金剛がのこっている。
 無門は上手く柳龍光の一本釣りができるのか!?

週刊少年チャンピオン2020年44号
週刊少年チャンピオン2020年44号


2020年10月10日(45号)
第117回 巻の十五「嬉しくて小便漏らすようなえげつない技」

 新章突入『空道マスター国松おおいに笑う』だッ!
 ひさしぶりにマスター国松が登場する。
 インタビューされても素直に答えないのが、さすの妖怪だ。
 マスター国松は柳龍光への復讐を具体的に考えている。
 秘密だけど必殺技も開発しているぞ。

「柳が、嬉しくて小便漏らすようなえげつない技があるんだよ。」

 このマスター国松はじつに頼もしい。
 国松さんには、手を頭の後ろに隠す技があると言う。
 これは神野仁が使おうとしていた技だな。(AA
 神野は柳に敗北した(80回)。 だが、この技を使ったのかどうか不明だ。
 この技が、闘いの流れを変える事になるのだろうか?

 葛城無門はアスファルトの上に小石を並べて、9文字のメッセージをのこした。
 これで柳龍光を呼びだすつもりだ。
 無門はこれを5か所に書いた。

 内容はまだ明かされない。
 小石を並べた9文字だ。
 少なくとも場所が入っている。
 石を並べて書いているので、画数は少ないだろう。
 ちょっと予想が難しい。

 柳が見れば、かならずやって来る。
 逆に言えば、柳のような変態でないと来ない。
 無門は成功を確信している。
 そうなると、「観覧車でお前は負ける」みたいな文字だろうか?
 とにかく負けたいと思っている変態ならホイホイやってくる内容だ。

 メッセージをのこした無門は、指定の場所に移動しようとする。
 柳が先に到着したら、無人なので帰ってしまうかもしれない。
 速やかな移動が必要だ。

 だがッ!
 だがしかし、やっぱり無門は移動できなかったッッ!
 大関・龍金剛と出会ってしまったのだ!
 前回感想で書いたけど、やっぱり引っかかっちゃったよ。
 落とし穴があるとワカっていたんだけど、やっぱり落ちた!
 ずっぽり落ちてしまったのだ。

 消せない呪いのように、無門が寄り道しちゃう体質なのは知っていたよ。
 でも、今度こそ柳龍光と決着をつけると決意して行動したのに、やっぱりコレか。
 無門は本当に柳と闘えるのか不安になってきた。

 相手はのちに横綱になる龍金剛だ。
 龍金剛は、地下闘技場戦士にもなる男である。
 強さはかなりのモノだ。
 遊びで闘うと大ダメージを受けるぞ。

 無門は龍金剛の四股を見て、つい見とれてしまった。
 現役力士の力が美しく輝いている。
 無門も戦士なので強さに見とれるのは仕方がないか。

 逃げるには間合いが近すぎる。
 だが、無門に心の準備ができていない。
 迷いを抱えたまま闘うのは危険だ。

 だが、龍金剛は迷いなく突っかけてきた。
 力士最大の打撃、ブチカマシだ!
 右、左、どっちによける!?
 迷いながら、無門は上に飛ぶ。
 サーカス仕込みの跳躍力だ。

 しかし、龍金剛は右手をのばし、無門の左足首をつかむ。
 つかまったッ! 力士にッ!
 迷いが動きを鈍らせたのか?
 いきなり大ピンチで次回につづくのであった。

週刊少年チャンピオン2020年45号
週刊少年チャンピオン2020年45号


2020年10月17日(46号)
第118回 巻の十五「素手の闘いに興味を持っている者なら、知らない者はいない」

 師・松本太山の死因を作った柳龍光と闘うため、葛城無門は行動を開始する。
 だが、運悪く大関・龍金剛に出会ってしまう。
 今度こそ柳龍光と闘うことを優先すると決意した無門だが、また寄り道だ。
 しかも、相手はのちの大横綱であり地下闘技場戦士になる龍金剛である。
 無門はこの強敵・龍金剛を倒して、柳と闘うことができるのか!?

 現役力士の剛力で龍金剛は無門の足首をにぎった。
 そして、そのまま無門を地面に叩きつけようとする。
 地面はアスファルトだ。
 下手に落ちたら即死もありうる。
 受け身を特訓しまくった無門は、この攻撃をしのげるのか!?

 無門は龍金剛の頭を抱え、後頭部から落ちるのを回避した。
 だが、龍金剛は飛んで無門に体重をかけて落とす。
 呼吸ができなくなるほどの衝撃だッ!
 さっそくダメージを受けてしまった。
 だが、龍金剛から脱出できたぞ。

 無門は龍金剛の耳の穴に指を突っ込んでいた!
 その激痛で、龍金剛の動きがニブり、ダメージを減らして脱出できたのだ。
 古流武術や夢枕ワールドでの定番である耳の穴攻撃か!
 目に指を入れなかっただけましだが、無門は容赦しないッ!

 左耳から血を流している龍金剛だが、声もあげず落ち着いている。
 やっぱり強敵だ。
 こいつを倒して、柳も倒す。
 ノルマがきつすぎる。

 と、ここに一人の男が入ってきた。
 86回に出てきたスキンヘッドの男だ。
 気になる存在だったが、その後の展開が濃すぎて忘れていたよ。

「なんでえ、始まっちまったのかい?」

『無門は、その顔を知っていた。』
『素手の闘いに興味を持っている者なら、知らない者はいない。
 神心会の愚地独歩であった。』


 武神・愚地独歩が出てきたッ!
 なんで、こんなところにッ!?
 館長だから金に困っていないと思うんだけど。
 "ゆうえんち"で小遣い稼ぎか?

 と、思ったら独歩は徳川光成に無門が"ゆうえんち"に参加すると聞いたらしい。
 無門の弟・克巳は独歩の養子になっている。
 克巳の兄なんだから、義理の息子みたいなものだ。
 無門に加勢するワケじゃないが、柳龍光との勝負に集中させてやりたい。

 なんと頼もしい言葉だ!
 徳川さんも、たまには良いことするじゃないか!
 独歩は松本太山とも戦う予定があったらしい。
 いろいろと因縁があったのだ。

 ここは俺にまかせて、お前は行け!
 独歩の後押しで、無門は柳龍光との闘いに向かう。
 この縁も、松本太山がくれた部分が大きい。
 そもそも、無門が徳川さんを知ったのは松本太山を通してだったし。

 のこった愚地独歩は、喜んでいた。
 なにしろ相手は龍金剛だ。
 番付こそ大関だが、龍金剛の実力は角界一だろう。
 闘う相手として申し分ない。
 むしろご馳走だ。

 独歩はゆるりと両手をあげる。
 前羽の構えだッ!
 のちに範馬勇次郎の攻撃をしのぐことになる鉄壁の防御を誇る構えである。

 刃牙本編の『バキ道』では地下闘技場戦士と大相撲力士が勝負中だ。
 空手vs大相撲の大一番は、その数年前にも行われていた!
 愚地独歩vs龍金剛は、葛城無門vs柳龍光に負けない勝負になりそうだ。


週刊少年チャンピオン2020年46号
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