今週の『ゆうえんち −バキ外伝−』(81回〜90回)感想
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2020年1月18日(7号)
第81回 巻の十「この人、状況がわかってるの!?」
新章開幕だ!
舞台は相模から米国ニューヨークへとうつる。
葛城無門、さっそくの放置であった。
こりゃ、今年も回想に振りまわされそうな予感がする。
『巻の十 女教師キャサリン・ホフマイヤーは語る』
ニューヨークでインタビュー中だが、聞く話は10年以上前のメイン州にあるハイスクール教師時代のものだ。
キャサリンの勤める学校に銀行強盗犯が逃げ込んできた。
5人組の男で、
アサルトライフルM16
で武装している。
さすが米国は凶悪犯罪もレベルが高い。
5人の強盗犯は生徒6人とキャサリンを人質にとり、学校に立てこもる。
あとでワカったことだが、全員がアフガニスタンで同じ部隊に所属していた元軍人だったそうだ。
武器も犯人も本格的なヤツだな。
ハリウッド映画なみの犯罪者だ。
だが、この学校にはキョウタ・カナムラがいた!
ハーバード大学を首席で卒業した数学教師だそうだ。
丸眼鏡のお洒落な男だが、その名に憶えがあるぞ!
葛城無門と愚地克巳の義理の父・葛城正介の弟・神奈村狂太だ。(
ゆうえんち36回
)
ライオンにチョークスリーパーかけて落とした葛城正介より強いと言われた神奈村狂太である。
だが、今回の相手は銃で武装した元軍人だ。
たぶんライオンよりも、機関銃のほうが強い。
ウワサの神奈村狂太であっても勝てないんじゃなかろうか。
キョウタ先生は、いつもと同じように教室のドアを開けて入ってきた。
あまりに自然な様子だったので、強盗犯は銃口を向けるが、撃たない。
相手の気をそらす高度なテクニックなのかも。
『この人、状況がわかってるの!?』
キャサリンがそう思うぐらいの自然体だ。
むしろ、この状況で自然にふるまっているのは不自然だぞ。
そう、キョウタ先生は自然を演じているのだ。
『あとで思えば、人数を確認して、どうやってこの男たちを倒すか計算したんだと思います。』
数学教師だけに、計算している!
キョウタ先生には勝利の方程式ができあがっているのだ。
ガムを噛んで備えている。
それ以外にもなにか仕掛けているようだ。
だが、相手は5人で銃も持っている。
人数も武装も強盗犯のほうが上だ。
相手が銃を構えて撃つまでのわずかな時間で5人を倒すことができるのか?
うまくいったら、映画化決定の快挙だぞ!
それと、このタイミングで神奈村狂太が登場したってことは、今回の"ゆうえんち"に参加していそうだ。
葛城無門とは血縁関係は無いが、義理の叔父である。
顔を合わせたこともあるだろう。
二人が"ゆうえんち"で出会ったら、戦うのか?
葛城無門は柳龍光を探している。
だが、周辺には龍金剛もいるし、神奈村狂太もいるかもしれない。
葛城無門は、まだまだ苦労しそうだ。
週刊少年チャンピオン2020年7号
2020年1月25日(8号)
第82回 巻の十「たぶん、あいつだ」
米国メイン州のハイスクールに元軍人の強盗犯が立てこもった。
だが、その学校には危険な男がいたのだ。
数学教師キョウタ・カナムラである。
キョウタ先生は噛んでいたガムを棒状にして口から吹き飛ばした、
それが、強盗犯のもつ銃口に入り、銃が暴発する!
銃対策の定番技だ!
いや、それにしてもガム飛ばすのが上手すぎ!
キョウタ先生は、何者なんだ? 大道芸の達人か!?
銃口に物がつまると暴発するという話はよく出てくる。
でも、『
MASTERキートン
』で、銃口を指でふさいでもガス圧で指が抜けるから意味が無いというエピソードがあった。
一方、
フレデリック・フォーサイス
の小説『
神の拳
』(
AA
)では
湾岸戦争
で、米軍兵士が銃口に入る砂に苦労していたが、英国兵士は銃にコンドームをかぶせていたので掃除いらずだったという話がある。
銃口に異物はどこまでイケるのか?
たぶん、現実で試す機会ないんで謎のままである。
とにかく強盗犯の銃は暴発して、両手首が無くなった。
のこりの強盗犯たちが銃を撃つ。
だが、キョウタ先生は両手首を失った強盗犯を盾として防ぐ。
強盗犯たちを盾として同士討ちをさせつつキョウタ先生は縦横に動く。
金的蹴り、銃を借りて撃つ、銃ごと蹴りあげ、肘を折り指を折り後頭部を撫でて失神させる。
素手の数学教師が銃で武装した元軍人5人を倒したッ!
だが、荒々しいというよりはエレガントなたたずまいだ。
これがキョウタ・カナムラである。
高い身体応力と素早い反応と、頭の回転も良い。
強盗犯を投げたから投げ技も得意なようだ。
そして蹴りが得意らしい。
さらに後頭部をなでるだけで、相手に脳震盪(?)させた。
あと、ガム飛ばしもできる。
武術家と言うより忍者だな。
『日本の、マーシャル・アーツをやってたみたいですね。
アイキドーでしたか。
いえ、ヤマト流でしたか。
そんな名前だったと思います。』
ヤマト流か!
ゆうえんち16回
に出てきた磯村露風の流派である。
意外なつながりが出てきた。
葛城無門はヤマト流に縁深いんだな。
キョウタ・カナムラは二か月後に日本へ帰った。
サーカスをやっていた兄がライオンに殺されたためらしい。
キャサリン・ホフマイヤーはその時にキョウタの言葉を聞いていた。
「おかしい……」
「兄貴が、ライオンなんかにやられるはずはない……」
「殺されたんだ」
「たぶん、あいつだ。カツラギ・ムモン……」
キョウタ・カナムラ、……いや葛城無門の義父・葛城正介の弟・神奈村狂太は凍るような声でつぶやいていた。
葛城無門が、不自由を感じて家出したらしいことはわかっている。
同様に、義父・葛城正介も無門との仲が良くなかったようだ。
少なくとも神奈村狂太は、無門が葛城正介の死に関わると考えている。
葛城正介が死んだのは、無門が家出した2日後ぐらいだ。(
ゆうえんち12回
)
家出をするとき、無門が義父に何らかのダメージを与えた可能性は前に考えた。(
ゆうえんち36回
)
狂太の疑問は、あながち間違いではないのかも。
葛城無門は師・松本太山のカタキである柳龍光を狙っている。
逆に葛城無門は神奈村狂太に、兄のカタキとして狙われているのかも。
今回の"ゆうえんち"は、さまざまな復讐が渦巻いているようだ。
やっぱり、今年も葛城無門が柳龍光と戦うのは大変かもしれない。
週刊少年チャンピオン2020年8号
2020年2月1日(9号)
第83回 巻の十「それは、獣だった」
葛城無門は、義理の叔父にあたる神奈村狂太に狙われているようだ。
柳龍光を追って"ゆうえんち"に参加した葛城無門である。
だが、その葛城無門も神奈村狂太に追われているのかもしれない。
だが、"ゆうえんち"には未知の戦士がまだまだいるぞ!
傷害事件が無ければ俺は、ヘビー級チャンピオンになっていた。
右の拳に絶対の自信を持つ元ヘビー級ボクサー!
ジャン・ロドリックス(2m 167Kg)の登場だ!
ジャン・ロドリックスは右パンチが強い。
顔だろうが、腹だろうが当たれば一発だ。
それどころか、ガードした腕を砕くこともできる。
右の拳を当てさえすれば勝てるという自信があるのだ。
なんか餓狼伝の松尾象山みたいだな。
松尾象山も肩に当てても倒せる拳をもっていた。
さすがに松尾象山と同等ってコトは無いだろう。
ジャン・ロドリックスは、どれぐらい松尾象山なのか?
酒とクスリに酔った少年に絡まれて、軽く殴ったら殺してしまった。
人種差別の残る南部テキサス州で、36歳の黒人プロボクサーが14歳の白人少年を殺したのだ。
ナイフで刺されているし、普通なら正当防衛になるところだが、2年刑務所に入ることになった。
ボクシングの道が閉ざされたので、総合格闘技(MMC)に転向する。
そこでも右のパンチを主軸に三戦三勝した。
『総合の練習なんて、しなかった。』
やったのは、全局面パンチ。
いつ、いかなる時でも、右のパンチを当てる――そのことに特化して、練習をした。』
伝説のボクサーであるアライさんのように、全局面ボクシングだ!
右パンチにこだわるから、ロドリックスのほうがより尖っているかも。
攻撃はパンチだけと割り切っちゃえば、判断も早くなるし、けっこう理にかなったスタイルかも。
組みつかれて倒されることだけ警戒して戦うスタイルだな。
"ゆうえんち"に参加したロドリックスは、ハカマをはいた古武術の男をワンパンで倒す。
ガードした左腕を折って、そのまま顔面を殴る。
すさまじい威力だ。
だが、筋肉怪人である松本太山の弟子・葛城無門なら対応できそう。
もちろん柳龍光も勝つだろうな。
ロドリックスは36歳でベルトに手が届きそうになった。
けっこう年齢が高いので、天才型のボクサーではなく、努力型だろうな。
いくら強いと言っても、無門や柳のような天才や怪物には勝てないかも。
古武術の男から500万円をうばったロドリックスは新手の接近に気がつく。
それは、獣だった。
というか、
ライオン
です。
札束の入った透明なビニール袋を首からさげているので、このライオンも参加者らしい。
今回の参加者は、本当にバラエティー豊かだな!
"ゆうえんち"って、毎回こんなに豪華なのか?
ロドリックスはライオンと戦う決意をする。
やっぱり右パンチを叩きこむつもりか!?
バキ世界の定番である動物とのファイトが始まろうとしている。
次回につづく。
予想はしていたけど、葛城無門がなかなか出てこない。
かわりに元ボクサーとライオンが出てきたか。
新キャラ投入で、葛城無門の出番は遠そうだな。
バキ世界では野生動物を倒したら一流格闘士だ。
夜叉猿に倒されたころの加藤は二流ですね。
現在の加藤はどうかワカらんけど。
で、ライオンと言えば、神奈村狂太だ。
こりゃ、神奈村狂太が乱入してくるな。
ロドリックスがライオンに勝てるかどうか微妙だが、最終勝者は神奈村狂太だろうな。
週刊少年チャンピオン2020年9号
2020年2月8日(10号)
第84回 巻の十「捜したよ……」
夜の格闘遊技場"ゆうえんち"では各地で死闘が継続中だ。
現在は『元ヘビー級ボクサーvsライオン』の異種・格闘技戦が開始(はじ)まろうとしている。
バキ世界では動物との戦いが避けて通れない。
動物を倒せないと一流と認めてもらえないぞ!
元ヘビー級ボクサーのジャン・ロドリックス(2m 167Kg)はライオンを警戒しつつ、逃げる準備を整える。
戦わずに、逃げる気か!?
普通の人だ!
バキ世界の戦士は自らサバンナまで行ってライオンと戦いたがるのに、一般人みたいな反応をしているぞ。
常識的に言えば、猛獣とは戦いたくないよね。
だが、常識的であるがゆえにロドリックスは並みの戦士ってことだ。
加藤清澄だって、夜叉猿Jrとの再戦にむけて鍛えているよ、きっと!
ロドリックスは、先ほど倒した男をライオンへのオトリに使おうと考える。
まだ戦う気持ちはあるらしいが、逃げることも考えた行動だ。
方針が定まっていないのは危ないと言われている。
やっぱり、ロドリックスの実力は地下戦士には届かないな。
ロドリックスもライオンも、次の行動を迷っている。
この状況で、新手の男が入ってきた。
スーツにネクタイ、革靴、眼鏡と、この"ゆうえんち"に相応しくない格好だ。
戦場においてもエレガントな男、神奈村狂太である。
やはり、ライオンと神奈村狂太は惹かれあうのかも。
「捜したよ……」
「おまえ、おれの兄貴を殺して喰ったんだって?」
このライオンは、あのライオンなのか!?
葛城無門と愚地克巳の義父・葛城正介を殺害したライオンだ!
神奈村狂太にとって、兄を殺した直接の仇になる。
どうやら狂太はライオンの足取りを追って、"ゆうえんち"に来たらしい。
だが、今回の参加者に葛城無門がいることを知っているのだろうか?
とりあえず狂太は兄のカタキであるライオンに襲いかかる。
やはり、猛獣に襲いかかるのが格闘士だ!
狂太はライオンをチョーク・スリーパーで絞めあげる!
スーツ・ネクタイ・革靴のまま、絞めあげるのだ!
ライオンは狂ったように暴れたあと、動かなくなった。
生死は不明だ。
ロドリックスは、ここを勝機と見た。
狂太がライオンからおりる時に生じるスキをつく!
一撃必殺の右ストレートをぶちこむのだ!
だが、当たらないッ!
狂太はロドリックスの右拳を左手でなでた。
それだけでロドリックスの右ストレートが浮いて、狙いがそれたのだ。
元プロボクサーの右ストレートに手を当てる。
神野仁なみの神速をもっているぞ!
しかも、なでただけで拳が浮く。
米国で銀行強盗にやったのと同じ技か?(
82回
)
なでるように見えるが、何らかの衝撃を与えているようだ。
こっそりデコピンでも やっているのだろうか?
「ぼくにとっては、どんなパンチも、テレフォンパンチなんだよ……」
やっぱり神速もちのような発言をする狂太である。
狂太は右手の人差し指で、ロドリックスのアゴ先をなでた。
それだけでロドリックスは脳に衝撃をうけて意識をうしなう。
使っているのは人差し指だけのようだ。
デコピンとは違うらしい。
ライオンと元ボクサーを無傷で倒した。
ウワサ通りの強さを見せる神奈村狂太だ。
ライオンを倒したけど、とくに嬉しいようでもない。
やっぱり本命は葛城無門なんだろうか?
「悪くはないけど、少し、たいくつだね。もう少し、おもしろいこと、ないかねえ……」
今回の"ゆうえんち"に葛城無門が参加していることを知らないようなセリフだ。
ライオンを倒した達成感もないようだし、なにか別の目的もあるかも。
どちらにしても、無門にとって最大の障害になりそうだ。
葛城無門が柳龍光と戦える日は遠そうだぞ。
週刊少年チャンピオン2020年10号
2020年2月15日(11号)
第85回 巻の十一「1日24時間しか努力できない」
新章突入、
巻の十一「蛟小金丸、葛城無門と神奈村狂太について語る」
だ!
なんか、章の切り替わりが早かったな。
巻の十には、けっきょく葛城無門が出てこなかった。
今度は出番があるとイイですね。
無門の出番が激減しているのは置いといて、小金丸インタビューだ。
インタビューを受けているってことは、生きていますね。
再起不能になってベッドの上で寝ながらインタビュー受けている可能性もありますが。
まあ、それぐらいの再起不能なら花山も回復できたんで問題ないでしょう。
その時の"ゆうえんち"を小金丸はモニターで見ていた。
一緒に父・蘭陵王と久我重明もいる。
相変わらず、スゴい面子だ。
ここに強盗が侵入したらヒドい目にあう。
どれぐらいヒドい目にあうのか見てみたいので、入って欲しいぐらいだ。
蛟小金丸が見るところ、葛城無門は天才である。
ただ、小金丸は天才と言うものは何人もいると考えているようだ。
空手でも柔道でも水泳でも陸上でも、トップクラスの人間は天才であり努力をしている。
『みんな、一日二十四時間努力している。
でも、どんなに努力したって、一日二十四時間しか努力できないんですよ。
努力は、全員がするんです。
比べ合うためにです。
そう、才能ですよ。』
みんな努力はしている。
24時間、365日、努力しているのだ。
努力には時間の限界がある以上、最後に強さを決めるのは才能である。
それが小金丸の考えだ。
確かに理屈はあっているような気もする。
だが、ジャック・ハンマーなら1日30時間の鍛錬という矛盾を超えているのだ!
ムチャ理論で強化されるあたり、範馬一族はやっぱり異常ですな。
普通の人間は4時間分 負けている。
蘭陵王と小金丸は、範馬勇次郎のことをどう思っているんだろう。
葛城無門は24時間努力して、さらに才能もある。
だが、ひとつ失敗した。
小金丸は、なにを失敗したのか言わない。
ゴブリン春日から500万円を奪わなかったことをちゅういされていたから、それだな。(
ゆうえんち80回
)
それ以外にも、なにかミスをしているのだろうか?
モニターを見ている蘭陵王と久我重明が、ウズウズしはじめた。
久我さんはストイックなところがあるんで我慢するだろう。
だが、
蘭陵王はいつまで我慢できるのだろうか?
葛城無門vs柳龍光が終わるまで我慢が続けばいいのだが。
そうこうしているうちに、神奈村狂太がライオンを倒していた。
蘭陵王は神奈村狂太が何者であるかを調べていたので、無門と縁があることも知っている。
さすがに二人の関係が険悪に近いとまでは知らないようだが。
さらに今回の"ゆうえんち"には、龍金剛も参加している。
小金丸が言うに、龍金剛はモンゴル人でモンゴル相撲の裏技も使えるらしい。
龍金剛はモンゴル人だったのか!?
てっきり
北海道出身 九重部屋
だと思っていたよ。
出身は置いといて、
モンゴル相撲の裏技
ってのは気になる。
モンゴル帝国は世界最大の版図を築いた国だ。
その強さの秘訣は、騎馬隊を中心とした機動力にある。
だが、馬を操る兵士も屈強だろうし、その強さの秘密はモンゴル相撲かもしれない。
その龍金剛に倒された力剛山も元力士である。(
ゆうえんち67回
)
力剛山も相撲の裏技を知っていて、弟子のマウント斗羽と猪狩に教えていた。
相撲の裏技問題が原因で龍金剛は力剛山を襲ったらしい。
ここで言う裏技がモンゴル相撲のモノか、日本の相撲なのかはっきりしないな。
襲ったぐらいだから、モンゴル相撲の裏技を盗んだのかも。
こうして、マウント斗羽と猪狩は裏相撲たちと対立することになる。
もしかしたら、今回の"ゆうえんち"にプロレスラーの刺客がおくりこまれているかもしれない。
なんか、戦士が倒されるたびに新手が補充されている。
今回の"ゆうえんち"は何時になったら終わるんだ?
週刊少年チャンピオン2020年11号
2020年2月22日(12号)
第86回 巻の十一「蜘蛛の糸に引っかかったんだよ」
葛城無門は師・松本太山の仇である柳龍光を追い求め、夜の格闘遊技場"ゆうえんち"に参加する。
園内で柳龍光に出会たものの、邪魔がはいり逃がしてしまった。
邪魔を片付けた葛城無門は、ふたたび柳龍光を追う。
今回の"ゆうえんち"は怪物ぞろいなので、柳以外の相手となるべく戦いたくない。
だが、相手には相手の都合もあるので、そう簡単には行かないのだ。
『尋常でないオーラを放つ、スキンヘッドの男だった。』
柳龍光を探してさまよう無門は危険な男を見かける。
とんでもなく強そうな男なので、無門は隠れてやり過ごす。
スキンヘッドの男か。
バキ世界にはスキンヘッドの男が多い。
愚地独歩、ガイア、スペック、神野仁あたりだ。
もしかして、愚地独歩だったりして。
体型は、愚地独歩に似ている。
愚地独歩なら"ゆうえんち"に参加していても、おかしくない。
心神会の経営がヤバいとき、"ゆうえんち"で資金稼ぎをしていたりして。
本当に愚地独歩であるなら、無門の実弟・克巳の義父である。
因縁深い相手なのだが、そのことを無門は知っているのだろうか?
スキンヘッドの男を やりすごした無門は、柳探しを再開する。
だが、自分が何者かに尾行されていることに気がつく。
誰だ? 柳龍光か?
尾行者の正体を確かめるため、無門は広い場所へと移動する。
広い場所なら、尾行者も姿を見せるだろう。
そう考えた無門だが、尾行者は意外な方向から姿をあらわす。
頭上にいる!
そして、忍者だ!
『映画や漫画に描かれる、黒い忍び装束を身に纏った男だった。』
『本来、忍者は、このような姿はしない。』
『忍者おたくが、間違ってこの"ゆうえんち"に紛れ込んでしまったのではないか。』
妙に忍者に詳しく、けっこう辛辣な事を言う葛城無門であった。
最近はテレビでも忍者の話を見かける。
過大に忍者を持ちあげるモノもあれば、リアルに解説するものと多彩だ。
無門も忍者ネタ好きなんですかね?
原作小説の『
餓狼伝
』には
『覆面忍者・葛城流忍術の猿神跳魚(さるがみとびお)』
が出てくる。(
新・餓狼伝4
感想
)
そう忍者なのだ。
葛城無門は忍者との縁が深い、のかも。
目前にいる忍者は、巧みに気配を操作して、葛城無門をこの場に導いたという。
忍者らしく両手で印を結ぶ。
密教
の
大日如来
を表す
智拳印
だ。
すると、無門の後頭部に蜘蛛の糸が絡んだような気配が強まる。
「後を尾行(つ)けられてると思うと、みんな広いところへ出たがるんだねえ……」
「蜘蛛の糸に引っかかったんだよ。もう逃げられないから……」
柳龍光を狙っていた無門だが、逆に狙われていた!
この忍者(おたく?)は、なぜ無門を狙っているのか?
今の無門は金をあまり持っていない。
歩く様子からダメージが少ないこともわかる。
狙う相手としては、あまり良くない。
それでも葛城無門を狙ったのは、弱そうに見えたのか?
忍者だけに身軽だろうが、身のこなしなら葛城無門も負けていない。
サーカスで鍛えられた技術と、磯村露風から学んだバランス技なら、忍者にも負けないぞ!
葛城無門 vs 忍者は、異次元の空中決戦となるのか!?
週刊少年チャンピオン2020年12号
2020年2月29日(13号)
第87回 巻の十一「この忍者に興味を持ちはじめている」
師・松本太山のカタキを求めて、闇の格闘遊技場"ゆうえんち"に参加した葛城無門は、忍者に出会う。
忍者ッ!?
そう、黒い忍び装束を着た忍者である。
もしくは、忍者のコスプレをした人だ。
リアルな忍者と言うものは、こういう格好をしていない。
見て一発で正体がバレるような恰好はしないのだ。
つまり、
この男は忍者と言うより、変人・変態のたぐいである。
『自分は、この忍者に興味を持ちはじめている。』
自分を広場に誘導したのは、どんな技だったのか?
この忍者は、それ以外にも技を持っていそうだ。
無門の目的は師のカタキである柳龍光である。
だが、今は忍者コスプレをした変人が気になるのだ。
葛城無門は、カタキ討ちに凝り固まった状態じゃないらしい。
復讐が終わって抜け殻になる心配はないぞ!
変な事にも興味を持っているのは良いことだよな。
厳密に言うと無門が柳を狙っているのは、復讐じゃない。
そもそも、松本太山は柳龍光に負けていないと無門は思っている。
松本太山に瀕死の重傷を負わせはしたが、病院に直行すれば助かったと思っているかも。
無門が柳を倒したいのは、ケジメのような物なのだろう。
そんなワケで、目の前にいる変態忍者に興味を持ってしまっても仕方がない。
忍者は地面におりて、脱いだ忍び装束をひろって肩にかけた。
武器というか、忍び道具を取りもどした感じだ。
忍者は、羽鳥と名乗る。
無門も名乗り、勝負の空気になった。
忍者・羽鳥が仕掛ける!
正面から突っ込む、と見せて横に飛んだ。
いや、飛んだのは肩にかけた忍び装束だけで、本人は正面から……
正面から、消えた!?
なんと、投げた忍び装束の陰に隠れて攻撃してくる。
不意打ちとなった最初の蹴りはかわせなかった。だが、浅い。
つづく連打はなんとかしのぐ。
技の切れ、連打しても息が乱れぬ持久力、忍者コスプレの変態だが実力は本物だ。
間合いを取って、落ち着いた無門は羽鳥の全身を見る。
身長178cmくらいの細身だ。
パワー系ゴブリン春日の次は、スピード+トリッキーの忍者か。
「顔を見せておこうか」
忍者・羽鳥は顔に巻いていた布をとった。
たぶん、この行為にも何らかの策略があるのだろう。
余計なことを相手に考えさせて集中力をうばう神経戦だ。
羽鳥はさらに仕掛けてくる。
言葉を武器にした神経戦だ!
羽鳥は、投げた布の上を歩くことができると言う。
どうやって?
思わず、無門は考えてしまった。
それこそが羽鳥の仕掛けた罠だ。
サーカス出身の無門は、奇術の知識もあるだろう。
空中に投げた布の上を歩く。
そう見せかける。あるいは、なんらかの仕掛けがあるのかも。
過去の経験から、トリックを考えてしまいそうだ。
羽鳥は布を投げた。
そして、その空中にある布に羽鳥が飛びのる!
布の上に立った!
これは如何なる忍術か?
それとも、なにかの手品かも。
忍者の技に葛城無門が翻弄されている。
無門は落ちつきを取りもどし、この局面を乗りきれるのか!?
次回につづくのであった。
週刊少年チャンピオン2020年13号
2020年3月7日(14号)
第88回 巻の十一「キヒョッ!」
葛城無門は師・松本太山の死因を作った柳龍光を追って、闇の格闘遊技場"ゆうえんち"をさまよう。
自称・忍者の羽鳥と遭遇した無門は、その忍者技に魅せられて、ついつい寄り道バトルを始めてしまうのだった。
そりゃ、忍者って言われたら気になるよね!
気になるのは仕方がないが、柳龍光と戦うまえにダメージを受けすぎたらダメだぞ。
難しい状況に追いこまれた無門であった。
「キヒョッ!」
羽鳥が化鳥のような奇声をあげ、跳躍する。
忍法「空中に投げた布の上を走るの術」だッ!
だが、葛城無門は見破る。
一度見ただけで、たいていの技をコピーできる天才的洞察力で看破した。
ジャンプして布の上を走っているように見せただけだ。
けっこう簡単なトリックだった!
だが、この忍術の恐ろしさは、そこじゃ無い。
この術のトリックを見破ることに、意識をとられた。
『見破ったことで、心の中に達成感が生じ、ほんの少し油断してしまったのだ。』
ほんの少しの油断こそが、羽鳥の狙いだった。
羽鳥は、上にのって走ると見せていた布を足の指でつかみ、無門の首に巻きつける。
足の指を動かせる足袋だからこその技だ。
まさに忍者である。
いや、忍者ならば忍法名を高らかに叫んで欲しいところだ。
リアル忍者なら、わざわざ目立つことはやらないだろうが、様式美として叫んで欲しい。
無門の首に布が巻きつき、引っ張られる。
だが、ここで無門の身体能力が炸裂だ。
引かれる動きに逆らわず、バク転で回避した。
しかも、バク転しつつ首に巻きついた布を外す。
恐るべき動きを見せた無門に羽鳥は感嘆する。
無門がサーカスにいたと知って、さらに驚く。
二人ともノリが良いぞ。軽い!
もしかして、羽鳥もサーカス出身だったりして。
「あそぼ、無門くん!」
羽鳥が楽しげに走り出す。
無門も、つられて追いかける。
逃げながら羽鳥は攻撃を仕掛け、無門が返す。
運動能力は互角のようだが、駆け引きはやや羽鳥が上か?
逃げる羽鳥は、動いている観覧車のゴンドラの屋根に飛びのる。
これがジェットコースターだったらドリアンvs末堂と同じなんだけど、観覧車か!
無門は、ここで冷静さを取りもどす。
羽鳥を無視して柳龍光を探しに行くなら、今だ。
だが、羽鳥に挑発されてゴンドラに飛び乗ってしまう。
これこそが、真の忍術だろうか?
相手の感情をコントロールして自在にあやつる。
忍者の使う
五車の術
かもしれない。
葛城無門は、すでに羽鳥の術中にかかっている!?
『いったいどうして自分は、羽鳥の挑発に乗ってしまったのか。』
観覧車に乗ってから後悔している。
やっぱり無門は、なんらかの術を受けているのかも。
そして、自分の判断と行動に疑問をもつことで、さらなる深みに落ちようとしている。
空中ブランコが得意だった無門だが、今宵はピンチかもしれない。
と、無門の後方から拍手が聞こえる。
無門のゴンドラの二つ下に男が立っていた。
「葛城無門くんだよね、きみ?」
『その唇に、微かな笑みを浮かべている。』
『神奈村狂太だった。』
上方には謎の忍者・羽鳥がいる。
下方には無門を兄のカタキと思っているらしい神奈村狂太だ。
どちらか一人でも大変なのに、二人いっぺんに来たな。
これは葛城無門であっても無事で済まない感じだ。
せっかく出番が来たと思えば、キビしい試練を与えられる。
葛城無門は柳龍光と再戦できるのか、それすら怪しくなってきた。
この状況でイチバン嫌なのは、神奈村狂太と羽鳥が組んでいるケースだ。
羽鳥に誘導され、逃げ場のない場所に追い詰められた。
そうなると、葛城無門は絶体絶命だ。
偶然に金竜山が通りかかって手助けでもしてくれない限り、大ケガでリタイアもありうる。
神奈村狂太と羽鳥が組んでいない場合は、3人プレイの戦いになるのだろうか?
不安定な足場である観覧車のゴンドラ上での死闘は、まさにデスゲームだ。
でも、無門は身が軽いので乱戦になったほうが生きのこりそう。
この立体的な戦場はサーカス出身の無門にとって有利に働きそうだ。
次回、サーカスvs忍者vsライオン殺し in 大観覧車の大活劇が開始(はじ)まるッッ!
週刊少年チャンピオン2020年14号
2020年3月14日(15号)
第89回 巻の十一「闘うことが、根っから好きなのかもしれない」
葛城無門は師・松本太山の死因を作った柳龍光と戦うため、格闘遊技場"ゆうえんち"に参加する。
だが、
葛城無門もまた義理の叔父である神奈村狂太に狙われている立場であった。
無門がニンジャ・コスプレイヤー羽鳥と観覧車の上で戦っているとき、神奈村狂太も加わる。
神奈村狂太は自分の実兄・葛城正介が死んだ原因に葛城無門が関わっていると考えていた。
この闘争は、どう転がるのか!?
「何年前だったかなあ、一度だけ、あったこと、あるよね」
一度だけ!?
当時は、神奈村正介だった狂太の兄・正介と、葛城無門と葛城克巳(現・愚地克巳)の母が再婚したときに会っただけだと。
一回あっただけの子供を憶えていて、しかも兄の死に関わると考える。
葛城無門は、よっぽど優秀で危険で印象にのこる子供だったのだろう。
克巳も天才児だったけど、才能でも危険さでもはるかに下だったんだろうな。
狂太は、無門とゆっくり話がしたいという。
兄・正介の死について、問い詰めるつもりだろう。
今のところ無門の態度に大きな変化が無いので、無門は正介の死因を作ったと思っていないようだ。
ただ、無自覚な原因はありうる。
無門が家出するときに正介を突き飛ばしてケガさせたとか。
狂太は無門と話がしたいので、ニンジャ引っ込めと言う。
なんなら無門の代わりにニンジャを倒そうかとも言いだす。
ニンジャ羽鳥くんも、こう言われたらムッとして先に狂太とやろうかと言いだした。
だが、無門がふたりの間に割ってはいる。
『柳龍光を探さねばならないのに、こんなところでこんなことをしている場合ではない。
そう思っているのに、その思いが弱くなっている。』
『もしかしたら、自分は、闘うことが、根っから好きなのかもしれない。』
ここにきて、葛城無門の心境に変化がッ!
最初は自由になりたいから強くなりたかった。(
ゆうえんち13回
)
つぎに松本太山のカタキである柳龍光を倒すという目的ができる。
だが、ついに柳龍光と会ってから思いが弱くなった。
たとえ死に至ったとしても、松本太山と柳龍光は真っ当に闘ったのだ。
結果は死だったが、そこに善悪などなく、
恨みもない
。
葛城無門は、そういう結論に近づきつつあるのかも。
神野仁やゴブリン春日たちプロレスラーと闘った影響もあるだろう。
自分の全力をぶつけ、相手も全力でこたえる。
おたがいに全力を出し合う興奮と充実感があったはずだ。
その中で、
葛城無門は闘争そのものに悦びを見出したのかも。
無門が生きる目標と言うか、人生の悦びを見出したのなら、めでたい。
復讐が終わって抜け殻になってしまう可能性が少しあったので、良い傾向だ。
いつか地下闘技場に参加して、実弟・愚地克巳と闘う日がくるかもしれない。
『犬も、猫も、そしてグリズリーも、背を向けて逃げる相手を追おうとする性質がある。』
だが、いっぽうで無門は羽鳥に誘導された気もする。
羽鳥が背を向けたので、動物の本能として追いかけてしまった。
相手の心理すら操作するのが忍者である。
忍術と言うより、純粋な心理操作テクニックだ。
狂太はゴンドラの屋根の上で胡坐をかいて見学する。
羽鳥は鉄骨を滑りながら無門へ攻撃を仕掛けた。
忍者と言うだけあって、スゴい動きだ。
だが、葛城無門も負けていない。
ジャンプして羽鳥の頭上を越える、と見せて鉄骨を利用してジャンプ軌道を変えた。
落ちたら死ぬような場所での、恐るべき空中殺法だ。
技量と度胸がそろって初めてできる絶技である。
羽鳥は素直に無門の技量と度胸をほめた。
だが、無門からすると、恐怖を感じなくなった方が失敗する。
怖いからこそ、用心するってコトですね。
「怖くなくなった時が、落ちる時だよ。弟がそうだったから」
無門が、珍しく弟・克巳についての話をした。
作中で弟に言及するのは、初めてだ。
今まで話題が出てこなかったが、仲があまり良くないのだろうか?
弟を置いて家出しちゃったんだし、仲が良いとは言え無さそうだ。
とにかく、観覧車での忍者対決はつづく。
観覧車はゆっくり回転しているので、鉄骨の角度が変化する。
90度回転し、二人が立つ鉄骨は水平に近づく。
勝負を仕掛けるには、今か?
緊迫の空中戦を予感させつつ、次回につづく。
週刊少年チャンピオン2020年15号
2020年3月20日(16号)
第90回 巻の十一「さよなら、葛城くん……」
葛城無門は柳龍光と戦うため、格闘遊技場"ゆうえんち"に参加した。
だが、その途中で柳とは無関係の忍者・羽鳥と闘うことになる。
無門は、純粋に闘争を楽しむようになってきたのだろうか?
観覧車の上で、忍者との空中戦が始まろうとしている。
羽鳥は布を両手に持ってかまえた。
この布をどう使うのか?
布の長さの分だけ、羽鳥のリーチが伸びている。
観覧車の鉄骨の上と言う不安定な足場では、布を当てられただけで落下してしまう。
この布は、危険な武器だッ!
"ゆうえんち"は銃やナイフの持ち込み禁止だ。
だからこそ、服やベルトを武器化する者がいる。
柳龍光も持ちこんだ手袋を武器にしていた。(
ゆうえんち 76回
)
葛城無門は武器対策をしていないようだ。
ここで羽鳥と闘うことで武器の経験を得ることができそう。
観覧車に誘ったのは羽鳥だ。
空中戦に自信があるのだろう。
地の利は、我にあり状態だ。
だが、サーカス出身の無門も5歳の時に空中ブランコをやった経験がある。
5歳の子供が空中ブランコをする。
幼い無門は観客の期待を感じていた。
良い期待だけではない。
『間違いなく、落ちるところを見たいという、暗い欲望が、何割か混ざっている。』
だが、葛城無門は見事に空中ブランコをやりとげた。
そして万雷の拍手をうける。
観客の奥底にあった暗い期待を裏切り、やりとげた。
「その時の高揚が、今、自分の中に蘇ってきている。」
観覧車の鉄骨の上と言う危険地帯だ。
アドレナリン
などが大量に分泌されて、興奮状態にあるのだろう。
だから、冷静な判断が効かなくなっているのかも。
刃牙もエンドルフィン出しすぎて頭がおかしい気がするな。
「自分は今、勝利のためにはほとんど意味ないことをしようとしている。」
羽鳥と、神奈村狂太に見せるために!
サーカス時代のサービス精神がよみがえったのか?
それとも、羽鳥の忍術で変な精神状態になっているのかも。
どちらにしても、無門は冷静さを失おうとしている。
葛城無門が見せようとする、技とはッ!
飛ぶッ!
観覧車の鉄骨という不安定な危険地帯で、ジャンプした!
そして、羽鳥が持つ布の上に立つ!
忍術には、忍術で。
これぞ忍法「相手の持っている布の上に立つの術」だ!
そこから無門は右足で蹴る!
だが、羽鳥は布を手放し、無門の蹴りをかわしす。
さらに、無門の腰を軽く蹴った。
ダメージではなく、バランスを崩す狙いだ。
無門は、鉄骨に着地できない。
だが、持ち前の身軽さで、別の鉄骨に着地する。
しかし、羽鳥は着地の瞬間に仕掛けてきた。
「さよなら、葛城くん……」
『ちょん、
と、背を押されていた。』
無門が空中に放りだされた!
羽鳥は本気で殺す気だ!
普通の戦闘マニアとも違う。
直接、相手の肉体に攻撃を加えることに喜びを感じていない。
なんか、相手を殺したいだけの忍者だな。
羽鳥は何者だろうか?
なんかの事情で金が欲しい忍者というのが、イチバン考えられる。
それにしても、殺しに躊躇が無い。
駆け引きを楽しんでいるようだが、容赦なく殺しに来る。
どんな人生を歩んできたら、こういう人間になるんだろう。
落下していく無門は、落下中に鉄骨を引っかけ、落下の速度を回転に変えた。
観覧車の鉄骨を利用した空中ブランコだ!
クルクルと回転しては上の鉄骨に移り、羽鳥のところに戻ってきた。
元サーカスの面目躍如だ。
葛城無門の生還を羽鳥は喜ぶ。
落としておいて喜ぶのか!
いや、動揺を悟られないための演技か?
どちらにしても、無門 vs 羽鳥の空中決戦は第2ステージに突入だ!
次回につづく。
忍者・羽鳥は殺しも辞さず。
というか、殺しを勝利の手段にしている。
闘いたい、のではなく、勝ちたい男のようだ。
だが、無門が戻ってきて、羽鳥は喜んでいる。
戦闘を楽しんでいる部分もあるのか?
無門と羽鳥が、ともに戦闘を楽しむのであれば良い。
だが、羽鳥の目的が勝利だけなら、無門の遊び心がスキになる。
そして、今のところ無言の神奈村狂太の動向も重要だ。
狂太は無門を問いつめたいので、ギリギリなところで助けてくれるだろう。
だが、羽鳥との勝負に集中しすぎて無門がスキをみせたら背後から襲ってくるかも。
葛城無門の厳しい戦いは、まだまだつづく!
週刊少年チャンピオン2020年16号
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