今月のバキ外伝 疵面(スカーフェイス)+シグルイ感想

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2006年10月19日(12号)
疵面感想  第21撃 本番(其の壱)

 ヤクザ頂上決戦、メイドカフェの決闘だッ!
 もうちょっと場所を選ぼうよ。
 場の空気をまったく読んでいない。

 まあ、3B(美少女・暴力・血)がそろったチャンピオンREDらしい戦場かもしれないが。
 って、ことはメイド喫茶に来たのはバキ世界に美少女が足りないという問題を気にした花山の配慮なのだろうか。
 まあ、たしかに美少女を補充することはできたけど、本編のマリアさん一人で全部台無しにできるぞ。

 源王会会長は、喧嘩の美学と真剣勝負はちがうという。
 まあ、実際ちがいます。
 そんなモン、柴千春だってわかっている。
 アイアン・マイケル戦で武器を使っていたのは、喧嘩じゃなくて真剣勝負だったのだろうか。

 そんな感じで、源王会会長がクドクド説明していたら、花山が全力パンチを叩きこんだ
 ぎゃァ〜〜〜〜〜〜ッ!
 それって、ライダーが変身モーションに入っているときに攻撃するような所業ですよ。
 反則だ。喧嘩の美学じゃねェって。
 正面に立っていれば、相手が話中でもOKなのか?
 だったら電話で話中の鞍馬とかも殴ってくれ。

 全力・花山パンチを喰らった源王会会長はメイド喫茶の壁を突きやぶって路上に転がり出た。
 もしかすると、会長へのダメージよりも外部に放り出すことを目的にした攻撃だったのかもしれない。
 なにしろ、会長のダメージが少ない。
 花山は周囲にメイドがいると思いっきり戦うことができないのだろう。
 強いところを見せつけるため、はりきっちゃうような花山だったりするとイヤだし。

 源王会会長にダメージはあるようだ。
 しかし、動いている。
 戦闘不能にするには、もっとダメージを与えないとダメなようだ。

 しかし、花山が追撃をするより早く、源王会会長は指を鳴らす。
 恐怖の幻覚だ。
 花山であっても、幻覚に取り込まれてしまう。
 幻覚状態に入った花山の前にあらわれた人物は、花山の母だった。
 まさに鳳凰幻魔拳のような状態である。
 はたして花山は脱出できるのか?
 次回へつづく。
by とら


2006年11月18日(1号)
疵面感想  第22撃 殺しのLicence

 源王会会長の鳳凰幻魔拳によって花山は母親の幻想を見せられる。
 ペルシャ、インド、中国、日本とわたってきた伝統ある幻術らしい。
 中国では散楽、日本では忍術といっていたと説明が入る。
 散楽とか忍術は、なんか微妙にちがう気もしますけど。
 心理的な効果を狙ったハッタリかもしれない。民明書房効果だ。

 散楽ってのは、現代風にいえばサーカスや大道芸というところだろう。
 中国で、西方からきた人間が曲芸などを見せていた事は本当らしい。
 宗教や武術などといっしょに色々なものが入ってきているのだ。
 幻術があっても、まあ、そんなにおかしくない。

 苫米地英人『洗脳原論』でも、幻覚を見せるのは意外と簡単というような説明がある。(関連:苫米地氏による洗脳の定義
 源王会会長がどこで学んだのかは知らないが、幻覚をみせる術を身につけているらしい。

 花山は幻覚の母親にデコピンを喰らう。
 実際は源王会会長の攻撃だった。
 現実どおりの攻撃だったら、耐える事ができただろう。なにしろ花山薫なんだし。
 だが、母親に攻撃されるというショックが大きかったのか、ダウンして手をついてしまう。
 大ピンチだ。


 一方、清水の親分はある人物のもとを訪れていた。
 柳龍光の師匠であるマスター国松だ。
 まさか、この人が来てくれるとはッ!
 意外なゲストの登場だ。

 各国の各機関に顔が利いて弟子がいる人だ。
 事後処理も完璧にこなせる「超一流の掃除屋」である。
 なんか、掃除屋というと『シティーハンター』や映画『レオン』のようだ。

 マスター国松がそういう人物だと、非常にタチが悪い。
 武闘集団・神心会を世界規模にしたようなものだ。
 警察官など、犯罪を取り締まる側の人間に強い影響力を持っているのが危険すぎる。
 殺しのライセンスを持っているようなものだ。
 だから、この人道場に武器を飾っていても逮捕されないんだな。

 清水の親分が依頼するのは源王会会長の掃除だった。
 かなり難易度の高い仕事だ。
 はたして、マスター国松は仕事をうけるのか!?
 次回へつづく。


 マスター国松はかなり好きなキャラクターなので登場が非常にうれしい。
 柳に片腕だめにされたのが信じられないぐらいの貫禄と狂気を持っている人だ。
 虎眼先生と伊良子清玄のような意外性のある決着だったのだろうか。

 母親の幻覚を見ている花山は大ピンチだ。
 花山は、母親に絶対手を上げないような人だから、無抵抗に殴られるだけになってしまいそうだ。
 香水の薫がしないとかで、自力覚醒するのだろうか。

 こんなとき、刃牙がいてくれたら……。
 きっと添い寝ショックで花山の目を覚ましてくれるだろう。
 何やかんや言って、刃牙はすごいと思う今日この頃であった。
by とら


2006年12月19日(2号)
疵面感想  第23撃 G.M(グランドマスター)

 マスター国松に源王会会長の掃除(暗殺)を依頼する清水の親分だった。
 しかし、マスター国松の態度がどうもおかしい。
 やっぱり源王会会長には手が出せないというオチなのだろうか。

 国松の協力が得られるとしても、現在ピンチになっている花山を助けるにはおそすぎる。
 とりあえず、花山には自力でがんばってもらうしかない。
 もらうしかないのだが、今回は花山の出番もないのだった。
 本編のバキシリーズから、主人公の放置プレイを学んじゃったのだろうか……。


 マスター国松によって、源王会会長の秘密が明らかになる。
 生まれつき過度な筋肉を持っていて、骨がうまく成長しなかったらしい。
 ハゲているのは男性ホルモンが強すぎて髪が生えないため。
 雄度高すぎだ。
 って、ことはヒゲとか胸毛が過剰なことになっていそうだ。
 恐るべき怪物である。

 源王会会長は暗黒街に君臨し、マスター国松にも技を教えている。
 さらに政治にも影響力があるらしい。
 国松は偉大な指導者(グランドマスター)と呼ばれる怪物だったのだ。
 そして、マスター国松も源王会会長の支配下にあったらしい。

 清水といっしょにやってきた部下は、国松の部下に始末される。
 サイレンサーをつけたと思われる銃で撃たれ、銃声が響ひびく中でたおれるのだった。

 銃口が今度は清水の親分に向けらる。
 またもや、サイレンサーつきの銃が火を吹く。
 命中判定は不明のまま、轟音だけが響くのであった。


 花山がピンチのまま状況だけがさらに悪くなっている。
 ここから逆転することはできるのか!?
 次回へつづく。

 ところで、……銃声ってサイレンサーをつけても鳴るものなのか?


 ついでに次回からはじまる『オルビム(仮)』は、監修:板垣恵介、原作:かさはら倫尚、漫画:井上元伸という濃いトリオらしい。
 板垣先生の監修ってのが、ちと怖い。
 監修ですよ、監修。ナニをどう監修するのやら。
 井上元伸先生は板垣先生の元アシスタントで『桃魂ユーマ』を描いていた。

 かさはら倫尚先生はググッても出てこなかった。昔チャンピオンで連載していた笠原倫が改名したのだろうか?
 笠原倫『女郎』で愚地独歩に対抗した名前をもつ「おそろち どつぼ」(字忘れた)というキャラクターがいたことは、みんな結構忘れている。

 ますますREDが混沌とした雑誌になりつつある。
 ある意味、疵面の花山よりも危機的状況かもしれない。
 花山は負けないだろうと言う信頼感があるけど、REDはどうなるかわからない。
 一年後には『チャンピオンBLOOD』と改名しているかもしれないのだ。
by とら


2007年1月19日(3号)
疵面感想 第24撃 本番(其の弐)

 幻覚内で母親に一方的な攻撃を受ける花山であった。
 しかし、反撃する。
 タックルして幻覚の母親に抱きつき、投げ飛ばす。
 そして、拳を固めて打撃の体勢だ。

「うそ………撃てるの?」

 次回へつづく。



 短ッ!
 13ページですか。
 週刊の刃牙よりも短いデスヨ。
 作者コメントでパソコンを買ったとありますが、そいつが原因なのか?

 監修:板垣恵介、原作:かさはら倫尚、漫画:井上元伸の体制ではじまった『オルビム』で板垣成分は補充しろということなんでしょうか。
 花山組の連中もこっそり出演しているし。
 たしかにノリが板垣チックだ。メイキャッパーとか餓狼伝BOY的な感じだろうか。いや、そこ引かないで……
 なお、『オルビム』感想は明日書く予定です。


 今回、気になったのは花山が抱きついたモノだ。
 幻覚内では母親に抱きついている。現実ではナニに抱きついているのだろう。
 源王会会長は横にいるから、コイツに抱きついたわけではない。
 となると、メイド喫茶の看板だろうか?

 たまたま偶然通りかかったアイアン・マイケルって事はないよな。
 でも、鉄人マイケルなら天文学的な確率をクリアして災難にあう事ができそうだし。


 前回感想で、サイレンサーをつけても銃声がするのかと書きましたが、それについて町田さんから情報をいただきました。
さて、「今月のバキ外伝 疵面+シグルイ」中の
「銃声ってサイレンサーをつけても鳴るものなのか?」という質問に
対する回答は、「付けていない状態より低いが、鳴る」です。
参考までに、下の動画をご覧下さい。
http://www.yankeecollo.com/silencershoot/AAC-EVO-9-CQB-SD.wmv
銃声、サイレンサーについての理屈についてはこちらが分かりやすいです。
http://crazyquail.kakurezato.com/columns/gunsound.html
要するに、銃声はあるけど伝わりにくいようになっている、という事です。
サイレンサーの性能や弾の種類によっては、銃声はかなり
聞えにくいものになりますが、無くなるわけではありません。
 サイレンサーをつけても銃声はするようです。(wikipediaの説明
 そうなると、「鷲は舞い降りた」なんかの小説も細部ごとハッタリだったわけですね。
 ちょっと、夢が壊れた。

 それはともかく、疵面はけっこうリアルな描写をしているらしい。
 となると、源王会会長の設定も実はリアルだったりして。
by とら


2007年2月19日(4号)
疵面感想 第25撃 本番(其の参)

 拳を握るときは、覚悟を決める!
 母親の幻想であろうと殴るのだ。花山が覚悟したとき、幻覚が消えた。
 迷いが無くなったから、幻覚に迷わされることも無くなったのだろうか。
 花山って、刃牙のリアルシャドーには付きあえない人かもしれない。

 幻覚が消えたのなら、本来の目標を殴るだけだ。
 源王会会長に全力の拳を打ちつける。
 だが、会長はああ見えても男性ホルモン過剰なマッチョマンだ。
 あんまり効いていない。
 愚地克巳が、このシーンをみたら「ッッッ!!??」となって、背景電撃のすごいショックを受けそう。

 会長は逃げ回りつつ、通行人を巻きぞえにして花山の攻撃を防ぐ。
 男性一名、女性一名、そして子供が一名犠牲になろうとする。
 花山は最愛の母すら殴ると覚悟した男だ。
 小さな犠牲を嫌い、大きな犠牲を出すよりは……。
 花山の覚悟に、源王会会長は子供を逃がす。

 いままで直接的なぶつかり合いを避けてきた源王会会長だが、今度は本格的に花山と戦うと決めたらしい。
 花山に本番を教えるという源王会会長だが、真の実力はどれほどなのか!?
 超男性体の恐ろしさは、これから発揮されそうだ。

 ちなみにヒゲや胸毛は男性ホルモンによって生えてくる。
 ということは、会長はそうとうモジャモジャだろうか。胸毛ジャングル状態だ。
 つるんとしていそうな外見だが、裸になれば蓑念鬼(甲賀忍法帖)ですな。

 ずいぶん回り道をしたが、次回からついにガチンコ勝負が始まりそうだ。
 両者のサイズが違いすぎるから、かなりの変則バトルになると思われる。

 今回のポイントはライオンだ。
 源王会会長が花山を獅子にたとえるシーンがある。
 イメージ画像の獅子は、花山と同じ疵面(スカーフェイス)になっているのだ。
 そういえば、全体の面立ちも花山にしているような……。
 緊迫したシーンなんだけど、かなり笑ってしまった。
 さすがに、背中に侠客立ちの刺青はありませんけど。
by とら


2007年3月19日(5号)
疵面感想 第26撃 本番(其の四)

 マスター国松は現場主義だ。
 清水組長らを片付けたのか、走って次の現場に直行する。
 現場は花山を狙った狙撃手が待機していた。
 半径500m内に105名を配備した完璧な花山薫・包囲陣である。

 そして、源王会会長の合図により、花山に向けて一斉射撃が行われた。
 花山は直前に銃の存在に気がついていたようだが、手遅れだ。すでに撃たれている。
 さすがの喧嘩師も銃には勝て無いだろう。
 花山、絶体絶命か!?
 次回へつづく。


 花山はかつて拳銃で撃たれてもピンピンしていた。疵面3巻 14撃
 だが、ライフルは拳銃よりもはるかに強力だ。
 さすがに、今回ばかりは防弾チョッキでも装備していないかぎり助からない。
 狙撃されたばかりだから、防弾チョッキってのもアリだと思うのですが、どうでしょう?
 武器じゃないから、ステゴロ(素手の喧嘩)ルールに反することは無いと思いますが……。

 とりあえず、頭には当たっていないようだから、助かる可能性は残っている。
 心臓と脳さえ無事なら何とかなるのが、格闘士だ。
 勇次郎の攻撃を喰らった天内だって、心臓に達していなければ生きています。
 天内の生死については作者本人もワカってないらしいので、いまだに生死不明である。

 そうなると花山も生死不明のまま、来月につづくのだろうか?
 花山組の部下たちは、親分ほったらかしてナニをしているのだ。
 まあ、いても役に立たないのだろうけど。

 源王会会長は、まともに花山と戦うつもりが無いらしい。
 つまり、喧嘩で花山に勝てる自信が無いのだろう。
 だから催眠術や集団による銃撃にたよる。
 この銃撃をしのぎきって、一対一の戦いに持ちこむ事ができれば、花山には十分な勝機があるのだ。
 がんばれ、花山薫ッ! 防弾チョッキはオシャレ着だから、着てもOKだぞ!
by とら


2007年4月19日(6号)
疵面感想 第27撃 本番(其の伍)

 花山を複数の凶弾が襲うッ!
 ケネディー大統領暗殺事件より、質・量ともに勝る銃弾だ。
 撃たれまくり、ズボンがズリ下がってフンドシ丸見えでも花山はたおれない。
 さすが、侠客(おとこ)立ちの花山薫である。

 けっして倒れぬ姿に狙撃した敵も感動する。
 花山と闘い勝利した愚地克巳が、感動していた。
 敵すら魅了するのが花山薫なのだ。
 そんな花山に敬意をこめて、トドメの銃弾を撃つ。

 最後の銃弾が頭部に命中し、花山もさすがに倒れた。
 自らが流した血の海に沈む。
 これで絶命なのだろうか!?
 次回(来月休載だけど)につづく。


 まあ、さすがに花山でも銃弾には勝てないですよねって話だ。
 範馬勇次郎だって銃に不覚を取っているんだし。
 それでも、トカレフに撃たれて生きている花山の防御力はスゴい。
 耐久力という一点においては範馬勇次郎を超えている。

 喧嘩なら花山は強い。
 しかし、殺し合いでは手段を選ばない相手に勝てないようだ。
 そもそも花山は非武装にこだわっている男である。
 相手に渡すための、ドスは持っていますけど。
 銃を持ち出されたら、やっぱり負けるよな。
 刃牙だって、相手が底抜けのアホでないかぎり勝てない。

 今までの花山は喧嘩師としての活躍だけを見せてきた。
 暴力集団であるヤクザの組長としての姿はどうなのだろうか?
 普段、温厚な人ほどキレると怖い。逆ツンデレの理論だ。
 いつもは紳士の花山が本気でキレたら、どんな魔人が出てくるか。
 次回、逆襲の花山に大期待だッ!
(更新 07/4/22)
by とら


2007年6月19日(8号)
疵面感想 第28撃 経由(ヴァイア)

 花山が消えたッ!?
 前回、集中砲火を浴びて血の海に倒れたハズの花山がいない。
 死亡確認にやってきた八名ほどのメンバーがすべて倒されている。

 撃たれた花山が自力で逃げ出したのだろうか?
 でも、花山には逃げるという行為が似合わない。
 たとえ殺されるとしても、立ったまま現場に残っていそうな男だ。
 すると、何者かが花山を連れ去ったのだろう。
 花山組だろうか?
 でも、直前の行動を考えると、連中は頼りないな……。(疵面-スカーフェイス-3巻 20撃

 場面はかわって、国立中央病院だ。
 登倉竜士が入院していたところである。(疵面-スカーフェイス-1巻 5撃
 病院が出た時点で予想できるとおり、登倉竜士が花山を持ち込んできたのだ。
 花山を医者にたくし、登倉は敵討ちの旅へ。

 標的の源王会会長がどこにいるのか、登倉は知っているのだろうか?
 知らないんだろうな、たぶん。
 当てのない旅が始まろうとしている。


 花山救出のために、鎬紅葉に出動要請がかかったッ!
 A系のスーパードクターKとは彼のことだ。(A系=秋田書店系)
 オーストラリア東海岸の孤島でワイン片手にバカンスを満喫するというセレブな休暇はキャンセルされた。
 スーパードクターでも拒否権を持っていない。ちょっと悲しい鎬紅葉である。

 花山は非常にヤバい状態だ。
 銃弾が心臓と脳に達しているらしい。
 以前の感想で『心臓と脳さえ無事なら何とかなるのが、格闘士だ』と書いた。
 でも、心臓と脳が無事じゃないなら、助からないよな……。
 ファンタジー系の作品に出てくる不死に近い怪物だって、頭をつぶされたら死ぬのが定番だし。

「手遅れだ………ッ」

 って、紅葉さんッッッ!?
 独歩を蘇生させた鎬紅葉もサジを投げると言うのか?
 花山薫、30話突破する前に絶体絶命だ。
 次回へつづく。


 手遅れといわれるものの、主人公は滅多に死なない。
 死んだら、そこで連載終了ですよ。
 終了しないのは、ジョナサン・ジョースターぐらいなものだ。
 さんざん引っぱって、『樹海少年Z001』のように花山が爆死したらRED引き裂く。

 とにかく、主人公があまり重傷を負っても心配できないのが現状だ。
 刃牙が毒状態になったときも、そんなに心配しなかったし。
 でも、幼年編で夜叉猿や花山、レンジャーたちと戦ったときは、死ぬんじゃないかと心配した。
 実は双子の弟がいて、兄の遺志をつぎ刃牙と名乗るんじゃないかと、妄想したぐらいだ。

 花山の場合、スピンオフ作品だし勝手に爆死させるわけにも行かない。
 だから、イマイチ死の緊張感が生まれてこないのだ。
 どうやって助かるのだろうかという興味はありますが。

 医者と言うものは、あまりムダな事をしない。
 知人の父は肺癌だったが、末期とわかると癌が転移しているかどうかの検査すらしなかったそうだ。
 だから、緊張した面持ちで日本へ急ぐ紅葉のようすを見ると、手遅れと言いながら望みはあるのだろう。


 ところで、登倉"レックス"竜士はどこから花山をお持ち帰りしたのだろう。
 秋葉原から国立までを徒歩で歩くのは大変だ。電車でも50分ぐらいかかる。
 国立駅のとなりにある立川駅は最近けっこうオタ方面に充実しているらしい。(参考
 花山は、立川で穴場のメイド喫茶を発見したのだろうか?

 そして、源王会会長のツメが甘いと判明した。
 花山のすぐそばに立ちながら、生きていることに気がつかない。
 トドメも人任せにして立ち去った。
 己の力を過信しているのかもしれない。

 だからといって、登倉が勝てるとは思わない。
 天然系の登倉にとって、卑怯攻撃は相性が悪いのだ。
 敵討ちは失敗に終わり、やられる寸前に復活した花山が駆けつけるのだろうか?

 なんにしても、花山の復活にすべてがかかっている。
 そのためにも紅葉よ、日本へ急げッ!
 ところで、バカンスは一人だったのだろうか?
 弟・昂昇の療養も兼ねていたりして。
 だとすると、孤島に一人残された昂昇がかわいそうだな。
(更新 07/6/22)
by とら


2007年7月19日(9号)
疵面感想 第29撃 その誰もが…

 花山薫が銃撃され瀕死となった。
 情報はたちまち世界をめぐる。
 愚地克巳(と背景に小さく独歩)や烈海王も情報を受けとっていた。
 百万人の暴力集団である神心会を源王会は敵に回したかもしれない。
 中国拳法も華僑を通じて、世界規模の組織を持っていそうだし、今後の抗争は大変そうだ。

 鎬紅葉は無事に日本へ着き、パラシュートで落下する。
 戦闘機から街中に落下させるなんて、かなりのムチャやりますね。
 しかも、ビキニパンツにTシャツというマニアックなスタイルでだ。
 パスポートや税関はどうしたッ!?

 紅葉は着地に刃牙なみの5接地転回法で着地している。
 エリート医師に、こんな特技があったなんて。
 でも、素肌をコンクリートにぶつけるのは痛いだろうな。
 ヘタすると血まみれだ。
 でも、紅葉なら自力で治せるのかも。

 紅葉はさっそうと手術室へ向かう。
 手術着の下は、あいかわらずビキニパンツという徹底ぶりだ。
 なんというマニアック趣味かッ!?
 こんな趣味があったなんて意外だな。
 紅葉って、思った以上に変な人だったみたいだ。


 病院の前では、柴千春ひきいる暴走族・厳駄無の連中が応援の声をあげる。
 他の患者さんには迷惑かもしれないが、花山にエネルギーが届いていることだろう。
 そのうち、神心会の人間もやってきて、とりあえず正拳上段突きからはじめてくれるかもしれない。

 金でも力でもない。ただ心のために、みなが集まってくれるのだ。
 これが花山の人徳なのだろう。
 今はただ、花山の復活を信じて待つしかない。
 次回へつづく。


 刃牙が米国大統領を拉致したとき、みんなは同じように心配してくれたんだろうか?
 まあ、さすがに罪が罪だけに、どうしようも無いんだろうけど。
 超大国の代表を拉致するなんて、犯罪史に名前を刻みつける重大事件ですよ。
 その後、本当に自由の身になっているのかどうかあやしい。

 そして、復活が待たれる花山薫だ。
 集まる人の数が刃牙より多いのは、人徳の差だろうな。
 刃牙はきていないようだが、何をやっているのだろう。
 幻想のカマキリと戦っていて忙しいのか、受刑中なのか?
 受刑中で、来ることができないと信じたい。

 紅葉は容態が良いとも悪いとも言っていない。
 前回は、いかにもダメっぽい事を言っていたのだが……。
 飛行機に乗っている間に、ハンサムの紅葉は突如反撃のアイデアがひらめいたのだろうか?
 ビキニパンツが勝利のカギだったりして。
(更新 07/7/22)
by とら


2007年8月18日(10号)
疵面感想 第30撃 雷鳴の向こうに

 表紙の花山に髪の毛はあるが、作中の花山は毛がない。
 前回、手術で剃っているはず。
 髪の毛は気迫で伸びる。伸びるのだ!
 いや、その理屈はおかしい。

 乳児の記憶を回想しつつ、花山薫が覚醒した。
 遠き雷を聴きながら眼を開く。

 一方、治療した鎬紅葉のほうがが眠ったままでした。
 控え室のイスに寝ているますが、空きベッドぐらい無いんでしょうか。
 仮眠を取る医者だっているんだろうから、ベッドぐらいあるだろう。
 もしかして、院長は紅葉のことが嫌いだったりして。
 わざと、塩と砂糖をまちがえたオニギリとか喰わされるかもしれないから、気をつけろ。
 あと、股間の大写しをネットに流出させられるかもしれない。

 はっきり言って花山が生きているコトすらがおかしい状況だそうだ。
 話が28話から、ちっとも進んでいない。
 けっきょく、なにが原因でどう死にそうなのか不明なんだよな。
 まあ、頭を狙撃されたら普通死ぬというのはワカりますが。それは理屈じゃないし。


 花山の病室をのぞいてみると、田中KEN(17)がリンゴをむいていた。
 なんでも、1時間前に花山から服をもってこいと連絡をうけたそうだ。

 花山が重傷という重要な情報が構成員に伝わっていないあたりに花山組の危うさが出まくっている。
 超トップボトムで、横のつながりがまったくない。ヒラも若頭もみんな同列あつかいだ。
 けっきょく、トップの花山に頼りきっている組織なんですね。
 花山がコミケに参加して(ありえないけど)、三日間まったく連絡がつかなくなったら花山組は何もしなくても崩壊しますよ。
 20話で花山がこっそりメイド喫茶に行ったことが、破綻の始まりだったんだろうな。

 そして、花山は雨のなか敵を求めてさまようのだった。
 瀕死の体よりも、倒された屈辱のほうが痛い。
 花山のモデルである花形敬も撃たれたあと、撃った相手を探して街をさまよったというエピソードがある。(参考
 今回の花山は、モデルを超えるつもりだろうか!?
 というか、銃撃対策を考えておかないと、また蜂の巣にされそうなんですけど。

 花山の気迫は、銃弾を超えることができるのか?
 そして、先にさまよっているレックスは敵が誰なのかワカったのか?
 戦いは前田光世方式(遭遇戦)となり、新たな局面をむかえる。
(更新 07/8/21)
by とら


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範馬刃牙 2
範馬
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2巻
グラップラー刃牙 VOL.1
刃牙
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餓狼伝 17 (17)
餓狼伝
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獅子の門
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バキ外伝
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2巻
板垣恵介の激闘達人烈伝
板垣恵介
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板垣恵介の
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