刃牙らへん「31話〜40話」感想

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2024年10月10日(45号)
第6部 第31話「あれ」 (1358回)

 近代技術の改造戦士ジャック・ハンマーと白亜紀の野生戦士ピクルが激突だ。
 序盤からジャックがピクルを一方的に攻める。
 なんか、一方的に攻撃していると逆に効いていないようにみえるぞッ!
 実際のところはどうなのか?

 とにかく、ジャックは攻撃の手を緩めない。
 倒れているピクルに蹴りを打ち込む。
 顔面にローキックだッ!
 古くはジャックも刃牙に蹴られている必殺の蹴りである。(グラップラー刃牙40巻 346話)

 総合ではサッカーボールキックとも言われる危険な攻撃である。
 格闘士(グラップラー)でなければ一撃KOだったね!
 むしろ必殺と言われている顔面にローキックでは倒せないのが地下戦士だ。
 本当は強いムエタイ選手を一発で倒すことで実力をアピールするようにッ!
 顔面にローキックを耐えることで頑丈さをアピールしているのかッ!?

 当然だが、ピクルに大きなダメージは無い。
 いや、少しあったのかも。
 ピクルは夢のまどろみの中で気がつく。
 あれだ! かつて戦ったティラノサウルスの尻尾攻撃と同じだ!

 ついにピクルが汗を流したッッッ!
 だが、これはダメージの汗じゃあ無い。
 かつての強餌(ライバル)を思い出した汗だ。
 やっぱりジャックの攻撃は効いていないのか?

 つづくジャックの猛攻を受けながらピクルは考える。
 ティラノサウルスは美味かった。
 なら、この男(ジャック)も美味いんじゃあないか?
 ついにジャックが捕食対象として認識されたぞ!

 ピクルにとってティラノサウルスは好敵手であり、捕食対象だ。
 刃牙にとって妄想巨大カマキリか、妄想全盛期アイアン・マイケルって所だろうか?
 毎日当たり前のように倒す相手だ。  ジャックは倒して食べるべき相手だと認識された。
 じゃあ、今までは何だと思って見ていたのか気になりますが。

 ピクルはジャックの攻撃を受けながら考えごとだ。
 余裕ですね。
 ダメージが大きすぎて朦朧としている可能性もあるけど。
 いや、目は回っているようだがダメージ少ないか?

 どうもピクルには危機感(汗)が無い。
 やられる! 危ない! という感覚が無いのだ。
 大人が幼児にじゃれつかれて無抵抗なのと同じ感じだろうか?
 場所によっては痛いけど負ける心配が無い攻撃だ。

 だが、相手がティラノサウルスだと話がちがう。
 今まで うるさいだけだった相手がご飯として立ち上がってくる!
 うおォン、今日はティラノサウルス肉の日だ!
 と言う感じでピクルが本気を出しそう。

 ジャックの攻撃はあまり効いていないようだ。
 ピクルは警戒していないので、防御もしない。
 でも、ジャックにはチタン合金の入れ歯がある。
 ピクルの顔面の皮を噛みちぎった実績もあるぞ。

 その歯でジャックが噛みつく!
 肩か? 首か?
 吹き出す鮮血だ!
 噛みつき炸裂! ゾブッ!

噛みつき炸裂! ゾブッ!

 もう何度目かなので騙されない!
 これはピクルが普通に噛まれて血の噴水を出している!
 油断大敵! 好事魔多し! 刃牙は背後から殴られて気絶しがちッ!
 ジャックを御馳走のように喰う気だったピクルが流血した。
 まあ、恐竜とバチバチやりあっていた原人がこの程度では死なないだろう。
 ティラノサウルスに噛まれた経験だってあるし。

 ついにピクルが本気になったっぽい!
 ってところですが、次週休載だ。
 月イチのお楽しみ、代打『ゆうえんち』です!
 いちおうピクルの安否を気にしておけって引きですね。

 やっぱりピクルにダメージは無かったようだ。
 そもそも、ジャックを敵とも餌とも認識していなかった。
 うるさい蚊やハエを払うぐらいの気持ちでいたのかも。
 やっと やる気を出したが、遅かった可能性もある。

 この試合展開に対して、範馬刃牙や花山薫や愚地独歩たちのコメントが欲しい。
 武術的には襲ってくる相手に無抵抗は駄目駄目の駄目だろう。
 ピクルくんはもっと真面目に戦うべきです!
 独歩たち みんなで怒るところだ。

 逆に刃牙はピクルを絶賛しそう。
 油断してボコボコにされるのは、強者にとって美味しい展開である!
 ピクルくん、なかなか見せかたをわかっているじゃないか!

 まず最初に殴られまくって観客を心配させてから逆転する!
 こういう試合展開がウケるんだよ!
 武術家は塩っぱい試合でも良いだろうけど、うちらプロだと勝ってなおかつウケ無いとね!
 刃牙は油断して金玉蹴られがちだけど、すべて計算通りなのだ!

 花山からしたら、やる気のないピクルを無理に戦わせているのが良くないと見えるかも。
 両者合意のない喧嘩は、ただの暴力だ。
 まあ、やっとピクルもやる気(というか喰う気)出したみたいだけど。
 ピクルの本気が間に合わなくて、出血多量で死にそうなときは……
 花山が間に入って、侠客立ちでかばってくれないかな。

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週刊少年チャンピオン2024年45号
週刊少年チャンピオン2024年45号


追記1 (24/10/16)

「刃牙らへんがが居ぬ間にやらないか!」

「刃牙らへんがが居ぬ間にやらないか!」

 刃牙らへんは休載で代打『ゆうえんち』だ!
 柳龍光vs神野仁という屈指の妖怪対決ですね。
 バキ世界ではあまり無かった、こっそりと毒や武器を持ちこむバトルになるだろう。
 卑怯な技ほど効果が高いのだ!

 死刑囚の中でも柳龍光は刃牙を死亡寸前にまで追い込んだ危険人物だ。
 無敵の肉体も毒に勝てなかった。
 最終的に裏返ったけど。

 ほぼ全裸のピクルは柳龍光と戦えば相性最悪だな。
 毒を受け放題だ!
 ただ恐竜の中には毒を持った奴も良そうだし、ピクルも毒耐性があるかも。

 それと、あまりガードしないジャックも柳龍光には弱そうだ。
 ジャックの相手がシコルスキーで良かったね!
 外伝にもなっているし、シコルスキーはなかなか優秀なキャラだったのかも。

週刊少年チャンピオン2024年46号
週刊少年チャンピオン2024年46号

追記2 (24/10/16)

「あぁ…ッ ジャックが誤爆で宿禰に噛みついた!」

「あぁ…ッ ジャックが誤爆で宿禰に噛みついた!」

 飛ぶ鮮血!
 果たしてダメージは大きいのか!?
 という引きの前回でした。

 このパターンだと特にひねりも無く普通に大ダメージを受けているのが定番だ。
 ややワンパターン化しています。
 むしろ逆パターンってあったのか?

 スペックが切り落とされた手を刃牙に持たせて「オマエノ愛スル者ノ手ダゼェッッ」と渡してきた時が逆パターンだったかも。
 愛する者とは誰だ!?
 梢江ちゃんだ!
 じゃあ、梢江ちゃんの手って、あんなにゴツいの!?
 とファンの間で衝撃が走った。

 だが次回で手は梢江ちゃんの物ではなく、金田巡査の物だとわかる。
 斗羽に一発で倒されたテコンドーの金田か!?
 いや、違うよね。

 刃牙の愛する人って金田巡査だったの!?
 梢江ちゃんだけじゃあ無かった!
 それも、違う。

 などと混乱を招いたのだが、それぐらいだ。
 今回もピクルは普通に噛まれて、普通に大出血をして、普通にピンチに陥るだろう。
 ジャックが誤爆で金田巡査に噛みついたッ!
 って展開は、たぶん無いと思うが……

週刊少年チャンピオン2024年47号
週刊少年チャンピオン2024年47号


追記3 (24/10/24)

「あぁ…ッッ休載ッッッ!」

「あぁ…ッッ休載ッッッ!」

 いきなり休載だ!

 話はあまり進まないし、休載も多い!
 ジャックvsピクルは展開が難しいのだろうか。
 難しいんだろうな、二度目だし。
 同一カードを前回より面白くするのって難しいよね。

 格闘技でも同じ対戦相手と闘うと手の内が読めてくるから、お互いに手出ししにくい塩試合になりやすい。
 新技開発などをしないとリベンジマッチは盛り上がらないのかも。

 その点、ジャックは再度の骨延長で身長を伸ばして、チタンの入れ歯を手に入れた。
 新要素は多いんだけど、戦い方があまり変わっていない。
 ジャックはなにか新必殺技を用意しているのか?
 それが思いつかないから、休載なのかもしれないけど。

週刊少年チャンピオン2024年47号
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追記4 (24/10/24)

『二連休からの――――』『再開…』

『二連休からの――――』『再開…』

 刃牙らへんが連載再開だ!
 ジャックvsピクルはジャックの噛みつきが決まって血の噴水が上がったところだ。
 ピクルは普通に大ダメージを受けるのだろう。

 だがティラノサウルスに噛まれても生還した男がピクルである。
 この程度での敗北は無い。

 ジャックは、どうやってピクルを葬るべきか?
 締め技なら意外と簡単に気絶させられそうだ。
 あとは口をふさいで窒息させるとか?
 噛みつくと見せて、口をふさぐ逆転発想のマウス・トゥ・マウスだ!

 打撃では勝ち目が無さそう。
 ピクルは関節が変な動きをするので、関節技も効かないかも。
 やっぱり、窒息と首絞めに頼るしかない。
 ジャックは噛みつきにこだわって、勝利を得られるのだろうか?

週刊少年チャンピオン2024年48号
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2024年10月31日(48号)
第6部 第32話「叫喚」 (1360回)

 格闘サイボーグ ジャック・ハンマーvs白亜紀の原人戦士ピクルも決着が近いか!?
 ピクルが血の噴水を出して大ピンチだッ!
 と言うのが前回の引きだったので、話を巻きもどす。
 またかよ!

 ジャックはピクルの上腕に噛みつく。
 刃牙と花山は、ぼ〜っと見ているが徳川さんの表情だけが厳しい。
 なにか不満があるのだろうか?
 ピクルが本気を出さないうちに敗北してしまいそうだから不満かな?
 もっと必死に戦う戦士たちが見たい!

 ジャックは噛みつきながら、ピクルの腕を引く!
 なんと噛みつきながら投げだ!
 噛みつき一本背負いかッ!?

 通常の投げは手・足・腰などをつかって投げる。
 だが、ジャックは口と言う独自ポイントを使って投げられるぞ!
 これが噛道の投げ技だ!
 投げと噛みつきの複合技である。

 ジャックの投げにピクルが踏ん張る。
 ピクルが一筋の汗を流した!
 ジャックの攻撃で初めだッ!

 前に汗をかいたときは、ジャックの攻撃がティラノサウルス似と思っての汗だった。
 いわば回想汗だ。
 今度の汗はダメージ予感汗である。
 ついにピクルがダメージ汗を流した!

 ピクルは踏ん張り切れずに投げ飛ばされる。
 ついでに左腕を噛みちぎられた。
 投げ+噛みつき=大ダメージだッ!

 でも、恐竜に踏まれたり噛まれたりしていたピクルならダメージは少ないはずだ。
 たとえ血の噴水をあげても余裕だろう。
 と思っていたが、ピクルが叫喚(ほ)えたッ!
 さすがにこれは痛かったようだ。

 ピクルが汗を流している!
 怒っているぞ!
 戦意喪失はしていないが、動揺するぐらいのダメージだった。
 もう寝ぼけては居られない!

『うおおっとォ……ッッ!!?』
『今宵初めて見せる――』
『あからさまなファイティングポーズだァッッ』

 ピクルが構えた!
 拳ではなく、爪と牙で戦おうとする野生的なスタイルだ!
 そして、いきなり飛びかかるッ!

 ジャンプして襲いかかるのはネコ科の猛獣のような狩猟スタイルだ。
 格闘技や武術にはあまり見ない動きかも。
 飛び蹴りとかスーパーマンパンチみたいな大技だ。

 だが、ピクルは恐竜時代の狩猟者である。
 ジャンプして正面からジャックに迫った。
 凄い跳躍距離なのかも。
 両手でジャックの頭をホールドする。

 ジャックが妙にあっさり捕まったぞ。
 なにか作戦があるのか?
 いや、予想外の動きで虚を突かれたようだ。
 この状態からピクルがついに攻撃する!

『ひっ掻きダッシュッッ!!?』

『ひっ掻きダッシュッッ!!?』

 これまた人間には無さそうな技だ!
 野性的と言うか、なんか犬っぽいッッ!
 ちょっと可愛いかッ!?

 これにはジャックも血まみれです。
 汗も流しているので、ちゃんと効いているし、痛そう!
 人間の皮膚は弱い。
 オリバのように粗塩をすりこんで鍛えておけば良かった。

 ジャックの流血を見て、ピクルは歓喜している。
 反撃ができて嬉しい!
 だが、油断しすぎだッ!
 汗を流しつつジャックはピクルの右腕関節を極める!
 関節技はピクルにも有効か!

 と思ったけど、すぐ右腕に噛みついた!
 ジャックが容赦ない噛みつきだ。
 再び血の噴水警報か!?
 ピクル、異世界にて死す!?
 二連休した後なので、来週も休載して再来週の次回につづく!


 ピクルは本気出すのが遅かった!
 このまま敗北の可能性もありそうだ。
 ちょっとジャックを引っ掻いたぐらいで喜んでしまうなど、ピクルはメンタルが弱い。
 異世界に迷い込んでしまったので、弱体化してしまったか。

 ただ、ジャックもピクルを攻略しかねている。
 関節技でとどめを刺さず、噛みついた。
 噛みつきが効いたという安心感があるのだろう。
 逆に言えば、関節技で倒しきれないという予想もあったのかも。

 ロングレンジからの攻撃、投げ技、顔面にローキック、噛みつき、と色々仕掛けた。
 やっぱり噛みつきが一番効いている気がするのだろう。
 だがピクルも噛みつき強者だ。
 最後は噛み合いで勝負を決めるのだろうか?
 そうなったら、チタン合金の強度で勝てるッ!

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週刊少年チャンピオン2024年48号
週刊少年チャンピオン2024年48号


追記1 (24/11/6)

「トランプとの契約ネタも3回目だしネタに困る」「グム…」

「トランプとの契約ネタも3回目だしネタに困る」
「グム…」


 米国では大統領選が行われている。
 刃牙シリーズのネタとして重要な選挙だ。
 だが『刃牙らへん』は休載だ!

 今のところトランプ候補が、ほぼ決まりと言う状況ですね。
 これだと3連続トランプ弄りネタになるぞ。

 そのうちに、ネットフリックスでの刃牙アニメは『刃牙道』をやる。
 ならば、トランプネタがぶち込まれる訳だ。

 シャレとして受け流してもらえるのか?
 激怒してネットフリックスから刃牙が消えるのか、どっちだろう?
 思わぬところから刃牙が大ピンチかもしれない。

週刊少年チャンピオン2024年49号
週刊少年チャンピオン2024年49号


追記2 (24/11/13)

「再開だ 再開だぞッッ」「ジャック ピクル戦 連載再開だぞッッ」「ピクルが」「やっと やる気を出すか!?」

「再開だ 再開だぞッッ」「ジャック ピクル戦 連載再開だぞッッ」
「ピクルが」「やっと やる気を出すか!?」


 試合開始が27話だったから、ピクルの反撃32話まで5話もかかっている。
 なかなかのスローペースだ。
 ここから決着まで何話かかるのか?
 5話未満なら、前座のほうが長いという不思議な現象になってしまうぞ。

 ピクルはしばらく食って寝るだけの生活だったのだろう。
 強敵しか狩らず食わないというハンターとしての誇りは地下下水道に流してしまったようだ。
 これは弱体化しても仕方がない。

 だが、ジャックとの試合でハンター魂を取り戻して、再び強者として――――
 強者として立ちあがるのには、相手がいないのかも。
 本気のピクルは倒した相手を食べてしまうので、戦わせにくい。
 ジャックも負けたら、今度こそ食われるかも。

 話の都合で考えちゃうと、ジャックが食われて手足が無くなると今後の試合計画が困る。
 そういう都合で考えればジャックが勝つか、引き分けになるのだろう。
 この予定調和を崩せるのか?
 それとも既定路線をズルズルと進むのか?
 変なところが山場ですね。


週刊少年チャンピオン2024年50号
週刊少年チャンピオン2024年50号



2024年11月14日(50号)
第6部 第33話「美意識」 (1361回)

 ドーピング噛みつき戦士ジャック vs 白亜紀咬みつき戦士ピクル も決着が近いかッ!?
 ついにジャックの噛みつきが炸裂して、ピクルが大出血だ!
 両腕の「上腕動脈」を噛み切っているぞ!
 観客席の範馬刃牙が冷静な顔でダメージを分析する。

『ナイフ・ファイティングでは』
『重要な急所(アタック・ポイント)とされている』
『手首  上腕内側  股関節内側  ノド首筋  心臓  胃』

 自衛隊の特殊部隊で教わりそうな急所攻撃だッ!
 やっぱり第一空挺団では習うのだろうな。
 解剖学的な知識で急所を選定して攻めるのは、近代格闘技らしい凶器攻撃だ。
 古流だと、介者剣法のように鎧を着ていることが前提になって、アタック・ポイントがより限定されたりする。

 野生動物の世界だと、狙うのは基本的に首筋だ。
 ピクルの攻撃パターンは単純になるのだろう。
 ジャックの攻撃はピクルに経験がないので防御しにくい。
 ピクルはいろいろと不利だぞ。

「深手を負えば一般人ならものの1〜2分で昏倒する」

 ナイフ使いとも何度か闘い、ジャックに上腕動脈を噛み切られた経験のある刃牙が言う。
 出血は死ぬかもしれない大ダメージだ。
 ジャックは噛みつきを技として磨き、道となるまで極めた。
 この出血も噛道にとって、立派な技なのだろう。
 シリーズ『刃牙道』『バキ道』でできた道は、噛道だけだったようだ。

 武器を使わず素手にこだわった戦闘術だ。
 噛みつくけど、あくまで素手ですから!
 ジャックのこだわりは、やっぱり父・範馬勇次郎にささげる感じだろうか?

 ひとりで試合を見ていた花山薫の横に徳川光成が立つ。
 刃牙や愚地独歩の隣ではなく、花山の隣を選んだ。
 この試合は武術や格闘技では語れない要素があるからだろう。

 でも、花山も噛みつきについて聞かれても困るだろうな。
 花山は手で攻撃する派だ。
 ついでに言えば、前歯の折れた回数はバキシリーズ最多だろう。
 噛みつきは苦手だし、できない。

 ここで徳川さんが語りだす。
 噛みつきは弱者の最終兵器だが、使用(つか)うとカッコ悪い。
 美意識の高い花山にはできない技だ。

「自分は」
「「エエカッコしい」ですから」

 花山が認めた!
 でも、花山の「エエカッコしい」は他人の目を気にしていない。
 自分の中にある美意識を貫こうとしている。
 だから、カッコつけであっても、あまり好感度が下がらないのかも。

 そして、数多くの戦士を見てきた徳川さんはジャックの『噛道』を分析する。
 『噛道』とは、噛みつき殺法とはッ!?


「ジャックは「噛みつきも辞さない」ファイターじゃない」「「噛みつき」を止めとする」「技術体系の所有者じゃ」
「ジャックは「噛みつきも辞さない」ファイターじゃない」
「「噛みつき」を止めとする」「技術体系の所有者じゃ」

 これが噛道の正体だァッッ!
 鎬昂昇に締め技が決まっていたのに、技を解いて噛みついた事もある。
 あれは、噛みつきで勝ちたかったから!
 勝つために噛んでいたのではなく、噛んで勝ちたかった!

 噛道には、意外な弱点があったようだ。
 勝ち方にこだわりすぎると、負けるかもしれないぞ。
 弱ったふりをすると、噛みつくために無防備な顔を近づけるかも。
 逆転のチャンスになる!

 噛みつきに対して、花山ならどう闘うのか?
 徳川さんの興味は、すでに次の対戦に移っていたりして。
 刃牙とジャックの試合はどうしたッ!?
 徳川さんは兄弟対決part2など見たくないのかも。

 ピクルは手の爪でジャックの腹を切り裂く!
 恐竜の硬い鱗を切り裂く爪か!?
 それとも、柔らかい相手用の楽な手段としての爪なのかも。

 今までのピクルは爪を使っていなかった。
 刃牙や宮本武蔵との勝負は厳しかったので、技の出し惜しみをしていないだろう。
 爪攻撃は最近開発した技か?
 自分が弱体化して拳の威力が落ちたので爪を使いだしたのかも。

 爪で切り裂かれてもジャックは止まらない。
 またもやピクルの背後をとって、ジャーマンスープレックスの構えだ。
 ピクルに汗は無いので、焦りもダメージも無いようだ。
 だが、ジャックの狙いは投げによるダメージでは無いッ!

『何を企むジャック範馬ァッッ』

 と言うところで次回につづく。
 来週は定期休載で代打『ゆうえんち』だ。
 再来週は普通に休載して、再開は12/5だそうです。
 う〜む、11月は1回連載で終了か。

 ジャックの狙いだが、――――噛みつきだよね。
 投げた後に背後をとって噛みつく。
 むしろ、噛みつかない方が不思議だ。
 噛みつきによる決着にこだわる噛道なのだから、噛まんでどうする。

 ピクルはかなり追い込まれているが、やっぱり本気を出せていない。
 すっかり身体がなまってしまったのだろうか?
 恐竜に勝ってきた男が、ジャックには勝てない。
 いまのピクルならホッキョクグマに噛まれて負けることもできるかも。

 むしろジャックが範馬の理不尽さを身に着け始めているのかもしれない。
 これで刃牙と闘ったら、理不尽vs大理不尽だ!
 やっぱり大理不尽な刃牙の方が勝ちそうだけど。

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週刊少年チャンピオン2024年50号
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追記1 (24/11/20)

「そんな感じで刃牙が休載」「代打ゆうえんちに なったわけだ」

「そんな感じで刃牙が休載」「代打ゆうえんちに なったわけだ」

 刃牙らへんは休載で、代打ゆうえんちだ!
 最近の刃牙は、ほぼ月刊ペースになっているので掲載ペースが『ゆうえんち』と同じぐらいだったりするぞ。
 いや、『ゆうえんち』はページ数が多いから、むしろ『刃牙らへん』が負けているかもしれない。
 まあ、『ゆうえんち』はすでに原作があるからアレンジして進めるだけと言うところが楽なのだろうけど。

 最近の『刃牙らへん』は、道なき道を進んでいる感じがする。
 この先、どんな展開になるのか読めない。
 ピクルが本気を出すのかどうかすらわからなかった。

 話としてはピクルが本気を出してくれないと困る。
 だが、本気を出す前にダメージ蓄積で負けそうな気もした。
 良くも悪くも先が読めない状態だ。
 そこ行くと、『ゆうえんち』は安心して読める。
 いや、原作が意図的に投げっぱなしたラストがどうなるのか、読めませんけど。


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