今週の  TVアニメ グラップラー刃牙
地下闘技場最大トーナメント編
 第6話〜第10話

幼年編+少年王者編 第1話〜 第6話〜 第11話〜 第16話〜 第21話〜最終話
最大トーナメント編 第1話〜 第6話〜 第11話〜 第16話〜 第21話〜最終話
ラスト・アニメ刃牙→

2001年8月28日(火)
第6話 達人(第30回)

 冒頭で不吉なBGMを流しながらカクテルを飲み干すリチャード・フィルスが登場する。
 続けて、彼のスペシャルウォーミングアップが開始ッ!
 屈強な男3人にバットで殴らせると言う、特訓なのかマゾなのかわからないようなウォーミングアップです。が、砕けたのはバットの方で、リチャード・フィルスは涼しい顔で葉巻をふかしている。
 見学していた、猪狩や斗羽さんや花田や金竜山もこれにはビックリだ。しかし、この人達って全員上半身裸なんですけど、控え室にいるときぐらいは服を着ましょうよ。裸って、結構エネルギーを消耗するって聞くんですけど…

 一方ちゃんと上にシャツを着ている刃牙と、うやむやの内に試合失格になっていると思われる加藤くんは(あと、トーナメント編初登場の末堂)「地球一のタフ・ガイ」と呼ばれるフィルスの噂をしています。
 エレガントなタキシードで登場するフィルスに対し、応じるように背広姿で登場する愚地独歩。
 これはもう試合じゃない、喧嘩だッ!
 お互いにガード無しで殴り蹴り合う2人の漢ッ!
 この闘いを克巳は親父らしいと呟き、勇次郎は人のいいヤロウと言い、シャワーを浴びたのかタオルで体を拭き色気を撒き散らしている(?)天内は冗談が過ぎますよと言う。
 アニメオリジナルの克巳と天内のセリフは、さり気なく遊び好きな克巳と、勝つためには相手のペースを外すのが信条である天内の違いが出ています。
 あくまで喧嘩を楽しむ独歩に「ふざけるなァ! ケンカじゃねェんだ、これはァッ!」と襲いかかるフィルスですが、このセリフはちょっとフィルスらしくない気がします。
 真正面から殴り合うフィルスのスタイルは喧嘩に負けた事がないまま大人になった餓鬼大将のような感じで、こう言う試合も喧嘩の延長として捉えていそうなんですけど。
 で、初めて自分とまともに殴り合って打ち勝つ相手に出会い、未知の恐怖のあまり、殴る事を忘れて掴みかかると言う流れだと思っていたのですが、これは解釈の違いなのでしょう。
 全体的にほどよく動くみごとな闘いでした。
 勇次郎は「くだらねぇ…」とか言っていましたが…。
 ちなみにこれもアニメオリジナルのセリフなのですが、これもちょっと違和感があります。勇次郎も結構遊び好きな感じだと思うのですが。


 ここで、前半終了、後半戦へッ!


 後半は戦う達人・渋川剛気の登場です。  いきなり眼鏡をしまう場所に悩んだり、年を取るとトイレが近くなってと独り言を言ったりと、ややアブなげな感じを醸し出しています。
 達人も老いには勝てないと言う事でしょうか…

 一方、もう一人の達人愚地独歩は愛妻の夏恵さんに勝利を祝ってもらい、ベルトをネックレスにプレゼントすると優勝の決意を新たにします。ここで克巳は気を利かせて見ているだけなのですが、やはり原作の通りに2人をからかいに入ってもらいたかったものです。
 このシーンを原作で読んだ時は、血の繋がらない家族3人の絆を感じさせ、それまでイヤミに見えていた克巳に対するイメージが少し変わりました。
 原作では、ここで克巳の印象を少し良くする事で、その後の活躍時に素直に喜べる下地を作っていると感じたのですが、アニメ版の場合は克巳の性格はある程度イヤミっぽさを残したまま突っ走るつもりなのかもい知れません。
 アニメでは漫画版とは違い、登場人物の性格付けが既に確定しているのでしょうから、今後のストーリー展開に合わせて色々と登場人物の性格を変えていると言う印象を今回も受けました。

 さて、渋川先生は偶然会った刃牙にセコンドを頼み、試合会場へ。
「2人とも、あの渋川剛気と言う男をよーく見ておけ。結果がどうなろうと見て絶対に損はないぞ…」
 と、解説の達人・本部以蔵が驚愕の達人(と言うよりは新鋭?)・加藤と花田に言い含めます。なんかさり気なく失礼な事を言っているような気がするのですが、後で怒られたりしないのでしょうか?
 そして、独歩に置いて行かれちゃった加藤くんが本部さんの下についていると言うのが、なんとも言えず皮肉な感じがします。武神に憧れていた加藤は敗れて、解説に憧れたと言う事でしょうか?

 それはともかくオリンピック戦士ロジャー・ハーロンの登場です。よくグラップラー刃牙はムエタイ選手の扱いが悪い、柔道家の扱いが悪い、ブラジリアン柔術の扱いが悪い、ボクサーも扱いが悪いなどと言われていますが、アマレスも扱いが悪いことで有名です。
 幼年編で出て来た体育系5人衆でもレスリングの脇本くんは登場当初はリーダー格の雰囲気を臭わせていましたが、真っ先に刃牙に潰されました。花田に挑戦した挑戦者5人組みでもレスリングの内藤くんはリーダー格のようでしたが、結果的に闘う事すら許されませんでした。
 なんか群れるのが好きで仕切るのも得意だけど、闘うのは苦手と言うパターンが多いような気がします。
 まあ、そう言う過去の話は置いといて、オリンピック選手ロジャー・ハーロンです。鎬紅葉の時もそうでしたが、股間が目に毒です。
 ウブな女性ファンと、なんか違う目的で見ている筋肉マニアがいたら鼻血モノです。

 で、試合は渋川先生の圧勝!
 アマレス敗れる。オリンピックは出場する事に意義がある。ロジャー・ハーロン(多分銀メダル)いい所ありませんでした。
 アニメ刃牙の公式サイトに載っている監督のコメントを見ると達人のモデルである塩田剛三先生のビデオなどを見て研究されていたようです。
 個人的には渋川先生の動きはもうちょっと緩急の差が激しいと思っていたのですが、その辺は解釈の違いだと思います。
 ノドに指が根元までズブリと言う描写はNGだったようですが、歯も折れて出血もしている気合の入った描写は見ごたえがありました。

 気になっていた渋川先生の声ですが…。
 今の所は可も無く不可も無くという感じです。個人的にはもうちょっとハイテンションな感じだと思っていたのですが、今回はあんまり吠えるシーンが無かったので、それは今後の展開で見せてくれると思います。
 特に渋川先生が時折見せる狂気の笑みを絵と演技の両方で再現してもらいたいですね。

 ところで渋川先生が勇次郎と闘う可能性を示唆したときに、刃牙がおとなしく返事をしていますが、ジャックの時とはえらい違いですね。年の功ってヤツでしょうか?


 さて、次なる試合は因縁の兄弟対決ッ!
 鎬兄弟の登場です。

 これまた原作にあった、兄弟のいない刃牙が紅葉と昂昇が闘う所を見てうらやましいと言うシーンがカットされていますが、このセリフには兄弟のいない板垣先生のスタッフも共感したそうですし、この闘い自体が板垣先生のとっても思い入れのある話という事ですし、あんまりカットして欲しくなかったです。
 なにはともあれ、兄を超えようとする弟と、弟の前では強大でありつづけたい兄の闘いは次回 「超えるべき者」に続くッ!


おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)

範馬刃牙  菊地 正美
範馬勇次郎 乃村 健次
愚地独歩  麦人
愚地克巳  藤原 啓司
愚地夏恵  水原リン
徳川光成  楠見 尚巳
渋川剛気  中 博史
リチャード・フィルス 中田 雅之
鎬 紅葉   宮本 充
鎬 昂昇   中田 和宏
加藤清澄  室園 丈裕
天内 悠  高塚 正也
本部以蔵  小室 正幸
末堂 厚  永野 善一
審判   山野井 仁
アナウンサー 清水 敏考

脚本   山田 靖智
演出   岩崎 太郎
作画監督 宗崎 暢芳


 今回のキャストで注目はリチャード・フィルス役の中田雅之さん。花山さんとダブルキャストですね。以前にナレーションでクレジットされていた事もあったので、多分三戦の解説も中田さんがやっておられたのでは無いかと…

 今回の作画は高め安定という感じでした。もうちょっと渋川先生に悪い顔をさせても良かったと思いますけどね。

 次回の作画はどうも佐藤雅将さんが担当しているようです。やはり、涙と鼻水…?



追記・2001年8月30日(木)
 独歩が西部劇が好きだと言うのに対し、フィルスが「ふざけるなァ! ケンカじゃねェんだ、これはァッ!」と言ったと書きましたが、これは「ふざけるなァ! 映画じゃねェんだ、これはァッ!」であるとの指摘を受けました。
 確かにこれは私の聞き違いでした、参戦屋さん、大竹雅樹さん、ご指摘ありがとうございました。
 しかし、自分の攻撃が効いていないと言うのに、相手の言動にいちいちツッコムとはフィルスさんも以外と余裕ありますね。

 それと前回の刃牙で「勝利を捨てても、長生きはしたいか?」をアニメオリジナルのセリフと書きましたが、これは「グラップラー刃牙 25巻 第30版」ではこのセリフになっていると黒い森さんから情報を頂きました。
 あまりの難解なセリフに流石の板垣先生も修正してしまったようです。
 他にもかの有名な34巻の迷台詞「格兵器」も後の版では修正されていると聞いたことがあるのですが、もし事実であれば実に惜しい事です。
by とら


2001年9月4日(火)
第7話 超えるべき者(第31回)

 幼き日の紅葉と昂昇、いじめられていた所を兄の紅葉に助けられる弟の昂昇。中学生と思われる不良をマウントポジションでぶちのめし、弟を救う規格外の小学生(?)紅葉。
 この頃からこの人って超肉体の持ち主だったんですね。
 ちなみに小学生をいじめたあげく、小学生にマウントポジションを取られた情けない不良の声は菊地さんが演じているような気がします。
 元々、情けない声にかけては第一人者と言われている菊地さんだけに合っているのですが、主役を演じていると言う威厳はどこへ………

 それはともかく回想は終了し、昂昇は己の超えるべき者としての兄と対峙する。
 実の兄に対して、新・紐切りを炸裂させる。
 空手の最終形態と言われ空手を完成させたといわれる克巳ですら、この紐切りには驚愕する。
 しかし、驚愕しながらも旧・紐切りの弱点を指摘している所を見ると、この大会に向けて対戦相手になる可能性のある鎬昂昇の技を研究していたと思われます。
 さらに、独歩が新・紐切りについて解説し、その声が刃牙にシンクロし、さらにそれを紅葉が受ける。途中で人体模型のような筋肉の浮き出た図が出てくるなど、この一連の流れは原作でも秀逸な解説の流れだったのですが、アニメ版では更にオリジナルティーを加えより効果的にしています。
 右の視界を失いながらも、闘いは終わっていないと言う兄・紅葉に対し、弟・昂昇は容赦の無い攻撃を仕掛ける。
 ちなみに、この辺の昂昇の顔が凄く恐く仕上がっているのですが、これって影の2段塗り+ハイライトの絵を動かすと言うとんでもない作画レベルが一部にあったりして、今回の作画監督さんの気合が入りまくっているのを感じました。
 更に殴られる紅葉の視点で描かれる打撃シーンは右側が暗くなっているなど、細かい芸を見せています。
 今回は絵をぶらす効果で多少ごまかしていますが、殴る側の動きと殴られる側の反動をきっちり描いて動かしている所が見事です。
 それにしても、紅葉さんちょっとダメージ大きすぎるような…。攻撃を目視できないっと、超肉体であっても防御不能なのでしょうか。
 そして、肉親の肉体を傷つけると言う行為に決着をつけるべく、残りの左目に対しても紐切りを決めるッ! のは良いんですけど、こっちの紐切りってタイムラグがあって「旧・紐切り」っぽいんですけど…
 それと、前々から思っていたのですが、最大トーナメント編に入ってからお客さんの反応が妙に気になります。このシーンでも「キャー」と言う悲鳴が妙に安っぽく聞こえました。今回は無かったのですが、技が決まるたびに拍手をするのもちょっといただけ無い。
 地下闘技場のお客さんはもっと下品で熱いので、拍手ではなく「オオッ」と言う雄叫びと足を踏み鳴らす方が合っていると思うのですが…。

 量目の視力を奪われながらも、紅葉はまだ自信満々だ。天才医師である鎬紅葉は自らの手で神経をつなげ視力を自力で回復させる。
 ちなみに、ここで紅葉が「最大の勝機を逸した」と言っていますが、最大のチャンスはむしろこの台詞の後の紅葉が治療している間だと思うのですが。物凄いスキだらけの状態で手術していますよ、この人は。
 あと、原作では視力を失った紅葉が試合続行を訴えるのに対し、昂昇が「最後まで続行を主張した兄貴は尊敬に値するぜ」と言う台詞があるのですが、これは是非とも入れて欲しかったです。
 この台詞は、兄を超えたと思った昂昇の優越感と、それでも残る兄に対する尊敬と言う2つの複雑な思いが油断につながった、直後の展開を象徴するものだと思います。
 アナウンサーの台詞を削って、こっちを入れて欲しかったとちょっとだけ思いました。

 それはともかく、耽美に髪をなびかせての手術完了シーンは紅葉ファン失禁物の美しさです。
 その後、昂昇が攻撃をしかけそれを止める事で紅葉の視力が回復している事を見せるアニメオリジナルの演出は、動きのある構成と逆転の張り手を打つ距離に昂昇を自然に近づける点でかなり素晴らしいものだと思います。
 ビンタによる大回転も刃牙大回転には負けますが見事に回っていますし、見ごたえばっちりです。
 そして、今回で最も凄かったのが鎬昂昇を演じておられる中田和宏さんの演技です。
「兄ちゃん、許して…」から「だからこの勝負、勝つッ!」までの台詞で、1度は折れてしまった心が、兄を尊敬するが故に兄を超えたいと言う幼い頃からの思いを揺り動かし、前以上の闘志を燃やす昂昇の心情を熱く演じています。<BR>  この兄弟対決は板垣先生がご自身の兄に対する思いを込めて描いたと言う話ですが、中たさんの演技には、そう言う思いすら込められているような気がしました。
 今回の打震は原作のイメージを再現していてちゃんと波紋が伝わっている感じがしました。ついでに出血量もかなりあって、ダメージが表現されていました。
 しかし、決着時に抱き合うこの兄弟は、なんと言うか耽美ですね…


 紅葉が試合中にオペ開始しした時は興味深そうな顔をしていた勇次郎ですが、このシーンではなぜか嫌そうな顔をしています。
 前からそそられていた紅葉が負けて残念なのか、今後起きるかもしれない某兄弟対決でもこんな風になったら最悪だ、とでも思っているのでしょうか。


 鎬弟の勝利で前半終了。アイキャッチへ。


 後半からは、2回戦の開始です。まずは、主人公・範馬刃牙の久しぶりの闘いだッ!
 対するは、ブラジルのピュアファイター・ズールです。
 スパッツで視聴者を悩殺したと思われる紅葉に比べても、繁殖力の高さをズールの股間が証明しています。
 原作ではもうちょっと梢江ちゃんとネチっこいラブシーンを演じていたのですが、アニメではあっさり目に仕上げています。
 アニメの絵ならば…、と少し期待していたんですが、大幅カットされちゃったみたいですね。
 そんな甘い事を考えている所にズールの不意打ちで刃牙は敗北してしまう。
 で、原作通り「フィリオ vs フグ」の話が出てきています。
 この話は事実に基づいたエピソードを挿入しているだけですので、モデルをボコボコにしてイメージダウンにする訳でも無く、問題は無いはずです。ただ、アンディー・フグ選手がもう亡くなられているので気を使ってカットされるのでは無いかと心配していたのですが、ちゃんと入れてくれましたね。
 この話は格闘家の心構えを語る上で欠かせないエピソードなので必要だと思いますし。

 ズールの投げのシーンでは、重い物を抱える時の動きのタメが効いていて、リアリティーある投げになっていると思います。あと、蹴られて歪む刃牙の顔も見ていて笑えるぐらい歪んでいてそのダメージが感じられます。

 試合は、互いに完全決着を望むズールと刃牙により期せずして3本勝負となる。
 止めに入った小坊主を、鬼のような表情で睨んでびびらせたり、マウントポジションを取られて殴られながらも気迫を見せる刃牙はちょっとダークモードが入っている気がする。
 ここでも、佐藤雅将さんの作画は良く動いています。マウントポジションから普通に立ち上がると言う、実際にはまず見る事のできない動きもムリなく自然に動かしていますし、レベルの高さを感じさせます。
 キャラクターは似ていないともっぱらの評判ですけが…。

 刃牙とズールの決着は、刃牙の放った寸止め金的でズールが負けを悟り、刃牙の勝ち。
 如才なくそれを称える猪狩が登場し、金竜山は四股を踏み次回次回 「負けられぬ理由(わけ)」への期待を盛り上げつつ今回は終了です。

 黒目のあるズールは違和感があると以前に書きましたが、今回は更に台詞までしゃべっちゃいましたズールは何を考えているかわから無い、白目と無口な所に不気味な迫力があると思うのですが、アニメではそう言うキャラクターは演出上難しいと言う事なのでしょうか。

 奴隷と8人の奥さんと言う少年誌ではヤバ目のエピソードも丸ごとカットされていましたが、話の展開ではそれほどムリが無かったような気がします。

 狩りの話がカットされたのは、世界自然保護基金・(以下、WWF)に気を使ったのかもしれません。
 刃牙は近年まれに見る野生動物虐待格闘漫画・アニメなのでひょっとするとWWFに睨まれているのかもしれません。
 WWFWorld Wildlife Fund)は結構融通の利かない組織らしくて、アメリカプロレスのWWFWorld Wrestling Federation)が"http://www.wwf.com/"と言うURLを使用しているのに対して、URLを変更しろと言ったそうです。
 バトル物つながりで、刃牙にもとばっちりが来るのを怖れて対策を練ったのかもしれません(←無いって)。

 さて、次回は猪狩 vs 金竜山戦と烈 vs 斗羽戦ですが、前回はカットされた斗羽さんの試し割りがこっちに登場するのかどうか気になるところです。
 次回予告を見る限りでは次も作画が良さそうなので、絵的にも期待が深まります。


おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)

範馬刃牙 菊地 正美
愚地独歩 麦人
愚地克巳 藤原 啓司
加藤清澄 室園 丈裕
鎬紅葉  宮本 充
鎬昂昇  中田 和宏
猪狩完至 大川 透
徳川光成 楠見 尚巳
ズール  川村 拓央
松本梢江 小島 幸子
少年時代の紅葉 前田 ゆきえ
アナウンサー 清水 敏考
審判   山野井 仁

脚本   鈴木 達也
演出   吉川 浩司
作画監督 佐藤 雅将


 上でも何度か書きましたが、今回の作画監督は涙と鼻水の作監・佐藤雅将さんでした。ちょっと、涙の量が少なめだったんですけど、次はジャック vs 三崎戦あたりで小坊主を泣かせていただきたいものです。花山 vs 克巳戦で飛び散る吐しゃ物を描いてもらうのも捨てがたいですが、そんな短期間で次の回が来るとは思えませんしね。
by とら


2001年9月11日(火)
第8話 負けられぬ理由(第32回)

 前回からの引きで、猪狩 vs 金竜山の闘いが始まります。
 観客席にこっそりと潜んでいた金竜山の親方に力水をもらい金竜山はパワーアップ(?)、改めて不敗の誓いをする。
 この親子の語らいに対して、刃牙はえらく冷淡な反応を返していますが、親子関係に悩んでいる刃牙だからこその反応でしょうか?
 でも、刃牙は勇次郎の事を許す事はできなくても、地上最強を体現している父を尊敬している部分があると思うんですけど。鎬兄弟の時の反応もそうですが、最大トーナメント編の刃牙は絆の表現を極力減らしているような印象を受けます。

 さて、そう言うオマケの部分は置いといて猪狩と金竜山の闘いです。
 ……なんか今回の作画は動きがスローモーかつ構図がやや変です。
 原作の試合開始から猪狩が立ち会いの構えを見せるまでのスピーディーな攻防や、金竜山に相撲を挑んだ時の底力の描写がほとんど無くなっています。
 小手投げで土俵を描くと言うシーンになぜかじっくりと時間をかけていますが、ここも、もっと激しく速く技をかけているシーンだと思います。
 なんで、ゆっくり技をかけているのかと思ったら、アナウンサーが喋りきるまでの時間を稼いでいるようです。
 ちょっと、今回はアナウンサーの喋りが過剰と言う気がします。ついでに「これは相撲で言う所の〜〜」と言う台詞も多すぎです。多少なりとも文章を書く身としては、安易な言葉の使い回しは想像力と表現力が足りていない証拠なので、なるべく避けるようにしているのですが、今回の脚本は時間的に余裕の無い状態で書かれたのでしょうか。
 そして、先週は無くなっていたお客さんの拍手が今回は復活しています。 俵ができてみんな大喝采だ。…変なお客さんだ。

 で、せっかく作った土俵なんですけど、横綱が踏みとどまっているから関節技から抜けられなかったと言う説明が無いせいで意味もあんまり無いような印象を受けました。
 なんか全体的に猪狩の関節技の表現が甘かったり、妙な部分が多かった気がする闘いでした。

 ここで、CMに入り、後半は金竜山の負けた理由の説明から入ります。
 三戦の説明と同じく今回もなぜか解説が…。こう言うときこそゲストで本部さんを呼んでくれれば良いのに…。あ、でもあの人って相撲については詳しくないのかも…

 さて、ここに来て加藤とゲランが夜叉猿によって出場不能にされていた事がアナウンスされます。加藤は元気そうにうろうろしていた気もするのですが、まあ夜叉猿に勝てなかったので失格と言う事なのでしょう。
 そして、視聴者の期待にこたえるべく、プロレスラーにしかできない試し割りでマウント斗羽が降臨!
 破壊された車から転がるタイヤが良い感じに斗羽の凄みを演出しています。
 でもハッピの生首の絵はNGだったようです。

 その斗羽に対するのは烈海王。ここで原作とは違いなぜか海王襲名についてのエピソードが語られます。
 このシーンは原作ファンに対するサービスなのでしょうが、何か勘違いをしている気がしてなりません。
 試合前の回想はその選手の力量がいかに高いかを見せるシーンである必要があります。ですが、この回想では烈が強いと言うより、トンネルを掘った謎の拳士の方が強いのではないかと言うイメージを視聴者に与えてしまう可能性があります。
 原作では、100歳の中国拳法最強の漢・劉海王が登場
 → その最強称号「海王」を継ぐのが烈
 → 最強と言われる劉ですら「わしでもこう見事にゆくかどうか…」と言わしめる破壊力を烈は持っている
 と、展開で嫌でも烈の攻撃力に期待が高まると言う展開なのですが、アニメの展開では烈は技量が低いと言われっぱなしです。誰がトンネルを掘ったのかも言及されていませんし、消化不良と言う感じがしてなりません。
 これは、アニメの影響でチャンピオンの連載を読み始めた人に対してアピールしているのかもしれませんが、作品自体の流れはかなり損なってしまったと思います。
 その後の斗羽の奇襲に対して烈がやや押され気味に見える瞬間があるのですが、それもこの回想で烈の技量が低いと言わせてしまった影響と言う気がします。
 烈は、某生意気なボウズに攻撃を食らうまで戦闘サイボーグのような非人間的までな強さを見せていてそこが魅力だと思うのですが…。
 アニメの烈はいきなり殴られても不自然にならない様に今のうちから弱さをアピールしているのでしょうか?
 ところで、花田が斗羽スペシャルを見て「あ、あの技は」と驚いていましたが、何に驚いていたんでしょうね。
 アニメ版の彼は…

 試合後は斗羽さんが怪我のため短期決戦を狙い、そのために試合のペースを掴めなかったと言うような会話を猪狩としています。
 その後、刃牙外伝の台詞も引用したりしていますが、どうも最大トーナメント編は猪狩・斗羽と言ったプロレスの英雄を優遇しているようです。
 今回も猪狩の試合で過去の名勝負の話を引用していましたし。
 ただ、真の意味で原作ファンに媚びるのであればそう言う余計なシーンは入れず、削るシーンを減らしてもらいたいと思うのですが…。あのやり取りを削れば猪狩の延髄蹴りのシーンも入れられたはずです。
 それとも、バトルを削ってドラマ部分を増やそうと言う考えがあるのでしょうか?

 そして、あんまり動いていない上に動きが変な克巳のデモンストレーションが開始され、花山と対峙する。
 次回次回 「武人(おとこ) 対 侠客(おとこ)」


おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)

範馬刃牙 菊地 正美
愚地独歩 麦人
愚地克巳 藤原 啓司
加藤清澄 室園 丈裕
烈海王  安井 邦彦
劉海王  小形 満
マウント斗羽 島香 裕
徳川光成 楠見 尚巳
猪狩完至 大川 透
金竜山  川村 拓央
親方   柳沢 栄治
アナウンサー 清水 敏考
審判   山野井 仁

脚本   あべけん
演出   藤本 義孝
絵コンテ 上條 修
作画監督 崔 景石


 前回の烈の回と同じく今回も完全外注の作画だったようです。
 製作スケジュールがうまく行っていないのでしょうか…
 どうも、谷田部勝義 監督になってから細かい所に違和感を感じてしまうようになったのですが、それは私が監督に多少悪い印象を持っているからかもしれません。
 私はあまりアニメスタッフに関して詳しくなかったので、ネットで検索したところちょっと後悔してしまいました。
 あまりに深刻なので、Web上では書いた事が無いのですが、とりあえず大きな不安が残りました。
 気になる人は自分で検索して見て、不安になってみてください。ああ、とうとう書いちゃったよ、俺…

 次回は最大トーナメントでのベストマッチと言われている花山 vs 克巳なのですが、予告を見る限りでは絵があんまり動いていないような…
 いや、不安ではなく、期待をもって待ちましょう!
by とら


2001年9月18日(火)
第9話 武人対侠客(第33回)

 タイトルのセンスは抜群な今回ですが、冒頭から柴千春が登場し話を盛り上げてくれます。
 しかし、上着を脱ぎネクタイを外す花山の動きがカクカクしている(よーするに動画が足りない)事に一抹の不安を覚えつつ、話が始まる。
「花山さんが格闘技の技を…」と千春が格闘技をする事すら女々しく思えると発言した事を台無しにするような刃牙のオリジナルの台詞がいきなり飛び出します。
 実際問題、「技」としては格闘技の技なんでしょうけど、花山の場合は学んで覚えた技ではなく、本能もしくは実戦で身につけた戦法だけで闘っているという点に人間としての凄さがあるので、あえて「格闘技」を強調する必要性があるのかが分かりません。
 顔から落ちてそのまま滑るという克巳の吹っ飛び方には表現として少々疑問が残りますが、技の入り方はきれいで迫力があります。
 今回の作画監督・原田峰文さんの絵は原作に似せつつきれいに描くと言う点でかなりの高水準なのですが、今回は絵があまり動いていないんですよね。
 止め絵を効果として多用しているのですが、ちょっと多用し過ぎと言う気がしてなりません。結局、演出としての止め絵は動いている部分がある中でたまに止まるから効果があるわけで、片っ端から止まっていると効果が薄れると思います。
 たとえば私はフォントサイズを変えると言う演出を利用してこの文を書いていますが、全て最大サイズのフォントだけで書いても効果はあまり無いと思いますし、読みにくいでしょう。
 今回は止め絵が多かったせいで、逆に動いている水月を踏み台にしてのコンビネーションや克巳のファイナルウェポンの動きが、目立った気がしました。
 ひょっとすると、それを狙った演出だったのかもしれませんね。

 多くの人に指摘されていますので簡単に流しますが、その水月からの蹴りのナレーションにスペシャルゲストで板垣先生が出演しています。私は板垣先生のトークショーで実際の声を聞き、テレビチャンピオンに出演した先生の声も聞いたのですが、この声はなんか違う感じに聞こえています。多分、緊張されていたのでしょうね。ちょっと「ラジヲの時間」と言う映画を思い出してしまいました。

 さて、今回は花山 vs 克巳なのですが、心情を独白するのが克巳である事からも分かる通り、克巳視点で描かれています。
 傲慢なエリート意識から、相手の強さを認め自己を見直し、それでも自分のプライドにすがる。が、更に花山の命を賭けて闘う覚悟に敗北を意識する。
 そう言う克巳の気持ちの揺らぎを藤原啓司さんが熱演しておられます。
 特に正中線四連突きの時の奇声などはまさに絶品です。
 バトルの終盤でも「花山ァ!」と凄まじい叫びを上げています。
 ただ、少し残念だったのがそのせっかくの熱演がBGMのせいですこし聞きにくかったことです。
 特に克巳が「勝てねェワケだ…」と独白するシーンはBGM・効果音を思いきって無くしてしまった方が良かったように思えます。

 ところでアニメでは克巳が空手をやってきたのは「強くなりたかったからだ」と言っていますが、烈戦の前の回想を見る限り、克巳って空手を習うまでもなく強かったような気がするんですけど…。だって、ゾウ相手に、ねぇ?
 確かに克巳は強くなりたいと思ってはいると思います。ただ、克巳は周囲から才能を期待され、その期待にこたえるために強くなり、期待に応えて来た事に対する自負と自分の強さに対する自信から傲慢な性格に育ったと言う気がします。
 ただ、今回の大会を経験した事で世の中には強い人間が大勢いる事を知り、闘う事のつらさと喜びを知り、ようやく強くなりたいと言う格闘者としてのスタートラインに立ったと言う気がします。まあ、初心者らしく変な男に引っかかったりしましたが…。
 オフィシャルサイトの谷田部監督のコメントを読むと、この辺の解釈に違いがあるのを感じました。
 この辺の作品に対する印象と言うのは一人一人違っていて当然ですし、谷田部監督の解釈の方が話として盛り上がる感じがしますので、そちらの方が作品としては優れているのでしょう。

 まあ、それは置いといて克巳が義父の仇・範馬勇次郎への秘密兵器として隠し持っていた必殺技・マッハ突きにより決着となる。
 とこで、その仇の勇次郎さんですが、この前まで豪華そうなイスにふんぞり返って座っていたのに今回はなぜか立ち見です。トイレにでも行く途中だったのでしょうか??

 あと、木崎さんが「立派な侠客立ちでした」と言う時は、原作と同じく空中に幻想が浮いていて欲しかったです。
 それにしても、黒目を無くすのはテレビではNGなのでしょうか?
 敗れる寸前の花山に黒目があるのは変だし、目を閉じて痛みをこらえるのは花山らしくないし…。今後、白目をむくシーンではそう言う不満が少し出てきそうです。

 さて、刃牙の気つけビンタもカットされてしまいましたが、花山さんは無事復活し千春を激励する。
 次回次回 「ファイティングキッズ」へ。

 ちなみに連載時はビンタをかます刃牙に木崎さんが「刃牙さんそんなに強く…」と心配していたと思うのですが、コミックスでは修正されちゃっています。
 やっぱり「肉体は滅ぶ」とまで言われたダメージを受けた花山に、ビンタを強くかましすぎるのは主人公としてふさわしくない行為だったと言う事なんでしょうか。



おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)

範馬刃牙 菊地 正美
範馬勇次郎 乃村 健次
愚地独歩 麦人
愚地克巳 藤原 啓司
花山薫  中田 雅之
木崎   山野井 仁
加藤清澄 室園 丈裕
末堂 厚  永野 善一
柴 千春   西村 朋紘
徳川光成 楠見 尚巳
アナウンサー 清水 敏考
原作者ナレーション 板垣 恵介(特別出演)

脚本   田中 哲生
演出   木宮 茂
作画監督 原田 峰文


 今回は絵の質自体は高かったのですが、あまり動いていませんでした。
 どうも、今回のアニメは勝つための作品作りではなく、負けない作品作りをしているような気がします。
 何をやっているのか分からないと言う、漫画こその表現である正中線四連突きも原作通り表現していますし、アニメ的な挑戦をするよりも、原作を再現する事だけに気を使っていたような感じです。
 原作ファンとすれば喜ぶべきところなのでしょうが、やや手堅すぎる作品作りと言う気がします。
 かと言って、また白鳥が出てくるというのはチョット問題がありますけどね(苦笑)
by とら


2001年9月25日(火)
第10話 ファイティングキッズ(第34回)

 死を覚悟して闘いに臨む時だけ袖を通す白の特攻服を身にまとい、柴千春がイアン・マクレガーに戦いを挑む。
 前回もチラッとしか見せなかった背中の刺青は今回もNGのようですが、その辺は特攻服を変えると言う演出でカバーしていて不自然さを感じさせません。
 ついでに言うと、チームの名前が「厳駄無(ガンダム)」から「亜絶多」に変わっています。
 旗に書かれている名前だけの確認なのでどう読むのかは分かりませんが、さすがにガンダムはヤバイようですね。
 その後の自らパチキで自分のギブスを破壊する所は非常に迫力があります。

 その後の試合序盤の千春ラッシュも中々良く動いていて見ごたえがあります。ただ、おしい所として、打たれていながらもイアン・マクレガーの迫力に攻めている千春が追い込まれていくような圧迫感があまり感じられなかった点です。
 あと、イアン・マクレガーがダメージを受けていないと感じていた理由なのですが、イアンがチャンピオンだからでは無く、実際に闘っているものにしかわからない強さを感じていると私は感じていました。
 どっちかと言うと千春は反権威主義者で、柔道王だろうとチャンピオンだろうと食って掛かろうと思っているような感じがします。だから、相手の名前を呼ばず「オウ柔道ッ」とか「おうボクサー」などと相手をバカにしたような呼び方をしているのではないでしょうか。もっとも、イアンに対しては闘っているうちに闘う男として敬意を覚えたのか「チャンピオン」と呼ぶようになっていますが。

 互いの実力差を感じたのか千春は互いの足をサラシで結ぶ。
 ここで、千春がサラシデスマッチが得意と言う事を族の方々が説明してくれます。今回はこの手の原作に対する追加説明が多いのですが、これはちょっと説明が多すぎる気がします。
 ここまで丁寧に解説しなくても視聴者は見ていてわかると思うのですが…。


 そして、ダメージを受けたイアンはボクシング初代ヘビー級チャンピオンであるジョニー・L・ドノバンの英霊(?)に励まされ、復活する。
 少し前に大山倍達先生が実名で登場していたのですが、1882年にボクシング初代世界ヘビー級チャンピオンになったジョン・ローレンス・サリバンの名前はなぜかNGになってしまったようです。
 これは別名にしちゃった方が逆に失礼と言う気もしますが、今回のボクサーの扱いを考えると実名で放送する事こそマズイと言う事なのでしょうか。

 そして、サリバンに励まされたマイケルが逆転の拳を打ちこむ。
 恐るべき鉄拳の前に1度は沈むものの、千春は再び立ちあがる。
「同じだ…。あの時と同じじゃねェか…。
 だったらイケるぜ!」


 と、ここでCMに突入! 後半へ…

 ちなみに、私のサイトだったらイケるぜ!は、この台詞から頂いています。
 当時は仲間内で大流行りしていたこの台詞ですが、最近はほとんど使っていません。変わりに最近の流行りは「フリチンのままでいいんだよ おめェは」ですかね…。(使用時は時と場所に気を配りましょう)

 ここでの千春の回想シーンもやはり丁寧な解説になっています。
 これはアニメと漫画と言う媒体の差なのかもしれません。しかし、それを差し引いても台詞での説明が一切無い漫画版の構成が良くできていると言う事なんでしょうか。
 とにかく復活の柴千春はエンドルフィンが出っ放しなのか、メチャクチャ強いッ! イアンを圧倒する。
 しかし、イアンも最後の封印、ボクシンググローブを外し素手をさらす。
 恐るべき切れ味を見せるボクサーの素手だったが、グローブにおおわれているが故の拳の弱さをつかれ、千春の頭突きで拳を折られてしまう。

 だが、イアンもブルックリン代表のファイティングキッズとして千春に殴り合いを挑む。
 一族代表として、殴り合う千春。その姿に族仲間も号泣する。
 そして、千春の根性はイアンの両拳を破壊し、奇蹟の勝利を呼び込む。
 アナウンサーも号泣するこの闘いは、涙の良く似合う某作画監督にやって頂きたいところでしたが、今回の作画監督・栗井重紀さんが見事に号泣させています。

 でも、さんざん反則した千春がお咎め無しで、反則1回で(それも自分以外の人間のした反則)負けてしまったイアン・マクレガーがちょっとかわいそうと思うのは私だけでしょうか…

 今回は千春が放送コードギリギリのダメージを受けますが、その辺は非常に頑張っています。
 目玉が飛び出ると言う原作のシーンも千春に台詞で言わせる事で視聴者に想像させると言う高度な演出をしています。
 また、千春役の西村朋紘さんが死にそうな声を見事に出していて、演技面でも迫力満点でした。

 さて、満身創痍の勝者・柴千春に替わりとっておきの最強リザーバー、レスリング600戦無敗の男アンドレアノフ・ガーランドが登場だッ!
 パンツをはいているのは次回御老公の鼻先に股間を持って行き出場を迫ると言う絵がNG間違い無しと言う配慮なのでしょう

 と、言うわけで次回次回 「牙」へ。


おまけデーター・今回のスタッフ(敬称略)

範馬刃牙 菊地 正美
花山薫  中田 雅之
松本梢江 小島 幸子
徳川光成 楠見 尚巳
柴 千春 西村 朋紘
鈴本   室園 丈裕
暴走族  高塚 正也
暴走族  川村 拓央
審判   山野井 仁
イアン・マクレガー 小形 満
ジョニー・L・ドノバン 長燈 高士
セコンド  斉藤 瑞樹
ドクター  永野 善一
アナウンサー 清水 敏考

脚本   鈴木 達也
演出   板垣 伸
作画監督 栗井 重紀


 今回の脚本・演出・作画監督は前回のイアンvs李猛虎戦・千春vs畑中戦を担当していたトリオがそのままシフトして担当しているようです。
 一部絵が動いていない所もあったのですが、原画のレベルは高く、見ごたえのある回でした。
 お客さんや審判の顔が使い回しかどうかを気にしながら見ると更に吉。(そう言うイジワルな事は止めましょう)

 ところで、次回なのですが、三崎健吾が腕に包帯を巻いていたようですし、かなり怪我の表現で苦戦していそうな感じがします。
 そして、アップの刃牙の顔がかなり変な気がするのですが…
 どんな回になるのやら…。
 色々な意味で気になります。
by とら


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