アニメ・十二国記 〜風の万里 黎明の空〜 感想

 基本的に原作ネタバレです。
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 風の万里 黎明の空・第一話(再放送)

 ちょっと鈴が電波だしすぎですね。かなり漏れています。
 原作では鈴視点で話が進むので、ひとりよがりではあるけれど、それなりに共感はあったんですけど。
 えっ、共感しませんですか?

 初見の人はすべからず引きそうです。私の友人は2人が見て、2人とも引きました。
 梨耀(りよう)さんの高山みなみ声はイジワル感がでてきて、かなりイイ。
 昔、本当に寵愛を受けていたんですかというぐらい、こわい感じだ。

 そして、どこまでやるのかNHK。
 芳国の斬首映像が満載だ。
 十二国記にはどれだけ抗議の電話がかかってくるのでしょうか。
 祥瓊の車裂(くるまざき)シーンも必見ですよ。友人は、これで牛がトラウマになったそうです。
 原作では過去の話としてしか扱っていなかった祥瓊の母親の悪事も映像化しているのがポイント高い。
 上等な服を着せたまま首をきらせるという趣向が残酷だ。

 祥瓊はのちに「宮中のものの考え方はよく分かるの。」といっているが、悪事を自覚していたのか?
「お母さまったら、悪い人ね。うふふ…」とかカゲで言ってそうで、こわいな。うん、こわい。

 ちなみに書簡で巧王の子供が2人出てきたが、あれは祥瓊と対比させるための伏線だろう。
(03/9/12)
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 風の万里 黎明の空・第二話・第三話(再放送)

 アニメ版は微妙に原作とはおもむきがちがっている。

 鈴は、よりねちっこくいじめられ、より深く妄想にふける。
 アニメにすると、よりキッツイです。

 陽子はより官僚に悩まされている。
 アニメでの抗争は演出過剰にみえる。
 まあ、実際の中国王朝も似たようなものらしい。ただし、末期の話しだが。
 孫呉の兵法といわれるように、孫子と並び称される兵法家の呉起(ごき ?〜前381)も、権力闘争の果てに殺された。
 ただ、彼はタダ者ではない。兵におわれた呉起は亡くなった先王の遺体におおいかぶさった状態で射ぬかれた。
 忠義の心からではない。王に弓を引く者は、一族もろとも誅殺されるのが習いである。
 呉起を射殺した者はすべて処刑されたそうだ。
 3話のラストをみて、そんな事をつらつらと思い出していた。

 祥瓊(しょうけい)はより性格が悪い。
 歌をおしえてあげるぐらいイイじゃん。
 と、思ったりするのだが、優しさやあわれみは、厳しい言葉よりも不快に感じる時がある、かもしれない。
 もちろん、怒鳴るのはどうかと思う。
 でも、事情も知らずにあわれみをかけられるのは腹が立つだろうな。

 陽子も鈴も祥瓊も、ちょっと性格に問題がある(と思う)。
 でも、それは大抵の人が抱える性格の問題を増幅したものでもある(と思える)。
 そういう部分は、人間の普遍的な問題でもある。だから、十二国記は、読者の自由な読み方への適応性が高い作品だと思う。
 十代のときに読んでいれば、また違った印象を受けたんだろうな。
(03/9/24)
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 風の万里 黎明の空・第四話(再放送)

 アニメをみて、今ごろ気がついた。この回は鈴にとって転機になる回だったのだ。

 鈴と祥瓊(しょうけい)は自分の心の貧しさゆえに幸せを見つけることも、見つけるために行動することもできていない。
 あとで反省して積極的に生きていくからいいんだけど、このころは最悪だ。
 祥瓊はくり返し「贅沢な服を着るためには、それに見合った責任が生じる」といわれる。
 同じことを言われ続けるのだが、祥瓊の精神状態によって受け取りかたが違い、それが祥瓊の精神的な成長を描写している。

 鈴も同じように「自分の不幸に酔うな」といわれ続ける。
 それは采王たちに会ってから生じるエピソードだと思っていたのだが、実はここで重要な部分があった。
 のちに清秀にいわれる「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこから抜け出すために必死になるんだよ」の台詞に対比するように原作では「ただ流され、忍従だけで生き延びてきた鈴の、最初に行った闘争は、赤虎を御することだった。」と書かれている。
 鈴も本当に苦しかったら必死になっているわけだ。
 でも、まだ鈴自身がそれに気がついていない。

 祥瓊も鈴もヒントはすぐそこにあるのに、気がついていないだけなのだ。

 そして私は、書かれている内容をちゃんと理解していないことが判明した。
 ちょっと(かなり)恥ずかしい。
 本はちゃんと味わって読まないとダメですね。
(03/10/6)
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 風の万里 黎明の空・第五話・第六話(再放送)

 出てきましたよ、オリキャラ浅野くん。
 すっかりイカレポンチが板についています。
 
 それはそうと、采麟萌え。
 木の枝を手折っているところは「華胥の幽夢(ゆめ)」の病んだ采麟を思わせる。
 こういう部分で、原作ファンへサービスしているのだろう。
 逆に消化不良で欲求不満になるかもしれないが(--;

 祥瓊(しょうけい)を恭に送るために犠牲となる月渓(げっけい)の部下たちはオリジナルの描写だ。
 そこまでされても感謝しようとしない祥瓊のダメっぷりを描写したかったのだろうが、ちとヤリすぎではないでしょうか、押忍。
 鈴も祥瓊もオリジナルで加えられている描写がキツすぎて、後に改心しても信用できなくなりそうだ。

 そして、吹っ切れてからは原作以上に男前な陽子がイカしている。
 やっぱり、この人は宮中で着飾っているより、眉を上げて剣を友にひとり曠野(荒野)を旅する姿が似合う(言いすぎ)。
 陽子が男装していると言うのは原作を読んだ人でないと、ちょっとなじめない描写かと思いますが。
 ところで、十二国の世界は武器・防具が漢代のものに近いのに、着る服はもっと先の服装だ。
 イスにすわる習慣も漢代以後のものだし、その辺に差がある。
 その差は、武器・防具があまり発展しなかったという事情があるのだろう。
 基本的に天下に覇を競う世界じゃないし。

 さて、蘭玉(らんぎょく)のオリジナル台詞に次のようなものがあった。
「あたし、同じことがあったら、やっぱり桂桂だけを守って逃げると思う。」
 蘭玉には、あとで同じようなことがある。
 しかし、彼女はおなじ行動はしない。その辺の決断の重さを強調するための台詞なのだろう。
(03/10/20)
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 風の万里 黎明の空・第七話・第八話(再放送)

 清秀(せいしゅう)の病状に言語障害があったのだが、アニメではカットされている。
 発音がわからないという描写は、アニメでは難しいからだろう。
 過去の日記でも書いたが、清秀の死は見ていて本当につらい。
 でも、このつらさがあってこそ十二国記なんだろうな。

 浅野くんは脳がすでにイっているのに、行動がイききらないから、印象が悪いのではないかと。
 さすが杉本の直系というべきか、電波の遺醜だ。
 そういえば掲示板でAvengerさんが十二国世界への鉄砲伝来を心配されていましたが、この世界って火薬がなさそうなんですよね。
 火薬がないのは別に変なことではなくて、日本でも火薬の主成分である硝石は江戸時代の鎖国まで輸入に頼っていた。
 また、十二国世界で火山を見たことがないので、もしかすると火薬成分のひとつである硫黄もないかも。

 そんなわけで、兵器として広まらないのではないかと思う。
 あと、友人と見ていて「銃で仙を殺せるのだろうか?」と疑問がでた。
 理論上、仙は冬器でないと殺せないはずだ。
 結論として、昇紘(しょうこう)を狙った浅野くんは実は大ピンチだ。

 当サイトでは勝手に「熊侍」と命名した桓[鬼隹](かんたい)が早くも登場している。
 せっかく熊で登場して声も太くしているのにキャスティングを見ると一発でばれるのがご愛嬌だ。
 桓タイ役の松本保典さんはCDドラマで斡由(あつゆ)を演じていた。
 アニメの斡由は残念ながら別の方が演じておられます。
 ナルシスト爆発の松本・斡由は一聴の価値有りなので、買うなり友人に借りるなりして聞くことをお勧めします。
 アニメ十二国記の松本さんは、気のいい熊侍ですけどね。
 きっとハチミツで口説けます(ぇ
(03/11/3)
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 風の万里 黎明の空・転章(再放送)

 公式サイトで確認したら、「九章」ではなく「転章」なんですね。日記をちょっと修正予定。
 回想シーンを見ていて思うのだが、十二国世界の出生方法が違うのは宦官の害を防ぐためだったのだろうか。
 同姓の者は王になれない制度も、後継者問題を起こさないための配慮だろう。
 念のため。宦官は王の妻・愛人等に手を出さないように性器を切り落とした男のことです。身の回りの世話をするには力仕事もあるので、女官だけでは大変なのです。
 日本の大奥は女性だけでなんとかやっていたみたいですけど。

 この世界の王があまりハーレムを作らないのは、人が木になる関係上、そっち方面の欲望がうすいのだろう。

 転章といいながらしっかり話は進む。
 祥瓊(しょうけい)があっさり改心する。
 今までひどい事を書いてきたが、今後はちゃんとほめますから、刺さないでください。
 あとは鈴の覚醒を待つばかり。
 しかし、アニメは祥瓊と鈴の印象がかなり悪かったので、改心しても好感度が上がらないのではないかと心配だ。

 そして、世界の破壊者・浅野と昇紘(しょうこう)が共闘する。
 原作にいない人と、原作とポジションが違う人の融合で、今後の展開を読ませない。

 昇紘は原作とはずいぶん違う人になっている。
 天に唾吐く危険人物だ。
 この世界って、王には天罰テキメンなのに、不敬な臣にはやさしいシステムで、とても歯がゆい。
 天帝はなにを考えておられるのやら。
(03/11/12)
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 風の万里 黎明の空・第九話・第十話(再放送)

 桓[鬼隹](かんたい)も人の姿で出てきた。鈴も虎嘯(こしょう)と夕暉(せっき)に合流した。
 これでとりあえず役者がそろったらしい。
 慶国の騒乱はまだまだ続くようです。

 10話の靖共(せいきょう)は早くも悪い部分を見せている。原作では正体をバラすのがちょっと唐突な気がしたが、アニメではその辺を気にかけて、早めに印象づけているのだろう。

 ところで私は原作を読んでいたとき、靖共の事をちゃんと記憶していなかった。
 あとで名前が出てきたとき、誰?と思った。
 呀峰(がほう)と昇紘(しょうこう)も区別がついていなくて、悪役その1・その2という認識だった。
 感想でも、2人の名前を間違えて書いたことがあると思う(-_-;

 10話で桓タイが祥瓊(しょうけい)を片手で引き上げるシーンがある。怪力の桓タイらしいエピソードだが、桓タイが怪力だと知らない人は不自然なシーンだと思うだけかもしれない。
 祥瓊はつつましい生活(婉曲な表現)をしてきたから、そんなに重いとは思えないが、女性一人の重量を片手で持ちあげるのは普通じゃない。
 あとででてくる桓タイの武器は三百斤だそうだから、祥瓊ごときデコピンでふっ飛ばせる。いや、それはウソだ。
 ちなみに、原作では桓タイ自身の体重が三百斤に満たないと表現されている。
 原作では「一歩」を135cmとしていて、これは前漢の比率なので、三百斤は77.16kg。まあ、妥当そうな数字だ。
 祥瓊に「あなたは70kgより体重軽いですか?」と質問したらグーで殴られそうだ。ひょっとしたら武器の使用もじさないかもしれない。

 おそろしく脱線してしまったが、次回予告の蘭玉(らんぎょく)を見ただけでわりと沈んでしまう今日このごろです。
(03/11/30)
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 風の万里 黎明の空・第十一話・第十二話(再放送)

 とりあえず浅野許すまじ。
 現実から目をそむけて自分にとって都合のいいように世界を見ようとするとああなるのか?
 そうなると浅野を許せないという気持ちは近親憎悪なのかもしれない。
 違う価値観の世界で、自分の価値観をつらぬこうとするのは非生産的なこういということでもあるかもしれない。
 関東にきたら、つゆの真っ黒なうどんを受け入れるしかないのだろう。

 十二話まできて、反乱前夜が終了。
 これからが和州反乱編というわけだ。テロルの話題は、いまの時期ちと物騒な話ですが。
 長い時間をかけて毒を抜いたから祥瓊(しょうけい)も鈴もずいぶんかわいい感じになったと思うが、二人合わせても蘭玉(らんぎょく)にはかなわなかったと思う。
 なんというか、基礎が違うので。
 いい娘さんだったんですけどね…。

 妖魔を草木を斬るかのようにブった斬る陽子を見て、少年だと思いほほを赤らめる蘭玉には萌えました。
 十二国記の女性で普通に萌えられる数少ない女性だったと思う。

「斬れる」とすごむ陽子に萌える男性は精神のどこかが特殊と思っていいだろう。
 あのシーンにはなぐらせんせもシビレているようだ。
 とりあえず私の周囲で、あの時の陽子に敗北しなかった人はいない。

 話はそれるのだが、先日テレビで中国料理の最高峰・満漢全席を再現するという番組をやっていて、食材探しの過程で「馬鹿」が出てきた。
 あちらでは、「馬鹿」は「おろか」の意ではなく、ちゃんとそういう名前の生物がいると「三国志 きらめく群像(高島俊男)」で読んだ覚えがある(少し確認したが見つからなかった)。
 そんな訳で実物を見れてちょっと感動した。
 灰色の鹿と馬の中間みたいな生き物だった。日本風にいえば「赤鹿」だそうだ。
 奈良にいそうな、おなじみの鹿のほうが美味だそうで、馬鹿がふられていました。

 長い前フリダが、十二国記の延麒・六太は「馬鹿」という号をもらっている。
 色を金にすれば似てなくもない。
 それ以上に、蓬莱生まれの者だけにわかる暗号をこめているあたり、尚隆はお茶目だと思う。
 あ、でも言葉は自動翻訳されるんだっけ?
(03/12/10)
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 風の万里 黎明の空・第十三話(再放送)

 今回はオリジナル要素が多い。
 浅野の存在もそうだが、原作では簡単にふれられていただけの戦闘シーンも見所として盛り上げられている。
 この辺は「動く」アニメーションならではの魅力だろう。
 三騅(さんすい)にのる鈴が虎嘯(こしょう)を引き上げ、人間ロケットとして打ち込むシーンなんかは、優れたオリジナル部分だと思う。

 熊侍の出動が早まったのは、ここで出ておかないと今週出番が無いからだろう。
 しかし、結果的に反乱が失敗に終わる可能性を提示することで、未来にたいする不安感をみせて視聴者の興味を尽きさせないことに成功しているともいえる。

 で、今回も靖共(せいきょう)は悪いところを見せまくっている。
 運ばれてきた桂桂(けいけい)にたいし「死んだのか?」と冷たく言いはなつ姿は昇紘(しょうこう)よりも感じ悪いかもしれない。
 でも、浅野のほうがイカれているので、最初見たときは記憶に残っていなかった。
 どうも同性の浅野に対して冷たいな、私は。
 金玉打たれてのたうち回ったりすれば、かなり同情すると思うんだけど。(そんなん十二国記やない)

 風の万里 黎明の空もそろそろネタバレで書くことが少なくなってきたようだ。
 次のシリーズは「東の海神(わだつみ) 西の滄海」で、雁国の話になる。
 残念ながら、アニメ十二国記としてはそこで終了だ。
 あとは原作の小野主上が続編を書いてくだされることを祈るのみ。
 今までのペースからすると、そろそろ新作(十二国記シリーズとは限りませんが)が出るころだと思いますが、どうなんでしょう。
(03/12/18)
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 風の万里 黎明の空・第十四話(再放送)

 原作では「恐ろしく太った男だった。歳の頃は分からない。それほど常軌(じょうき)を逸(いっ)して太っている。」と書かれている昇紘(しょうこう)がそれなりに描かれているのが妙な感じではある。
 世間の要望にあわせある程度は美形でないと、文字通り絵にならないんでしょうか。

 騎獣による空行師の動きはアニメならではという感じだ。祥瓊(しょうけい)も気合を入れているのがよく分かる。
 ちなみに、鈴の制止が一瞬遅ければ、陽子に真っ二つにされていたようです。

 でも空中で弩を使ったりできるものなのだろうか。次弾装填とか難しいと思うのだが。
 飛びながら槍で攻撃するのは様式美ということで。
 実際の歴史でも馬にも装甲をほどこした鉄騎兵は、並みの弓矢や弩も通用せず歩兵を蹴散らしたそうだ。
 アニメにも出てきた機械式の巨大な弩、庄子弩(しょうしど)がそういう鉄騎兵に唯一通用する武器だったそうだ。
 アニメを見ているかぎり三次元に動く空行師には当たりそうもない。
 もう、陽子に飛んでもらうしか無いだろう(いやムチャだ)。
(03/12/24)
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 風の万里 黎明の空・第十五話・終章(再放送)

 やっぱり戦闘シーンはアニメだと迫力がでる。
 熊侍・桓魋(かんたい)も大活躍だ。しかし、上着を脱ぐのはいいが下は確実に破れているはずだ。
 全裸・熊侍はそのごどうしたのだろうか。
 アニメでは何事もなかったように服着ていましたが。

 ちなみに空飛ぶ景麒を兵士が見上げているシーンは、股間がモロ見えになるのではないかと心配してしまった。
 友人が「小さいから見えない」とフォローしてくれたので、安心した。

 ちなみにそのPFFさんが浩瀚(こうかん)のデザインをしきりに「微妙」と評していた。
 おっさん臭くもなく、美形でもない。たしかに微妙だ。
 しかし、これだけ若いということは早くに仙(上級の役人)になったということであり、優秀さの証明でもあるのだろう。

 この世界は若い役人ほど優秀ということで人気が出るのだろうか。
 こちらの世界では「お前みたいな若造じゃなくて、責任者を呼べ」って感じなんだろうが、十二国世界では「お前みたいな年寄りじゃなくて、もっとピチピチな人を呼べ。できれば美形。メガネっ子優遇!」という感じなのだろうか。
 あ、メガネかけている人はいないですね。

 麒麟にのって兵を圧倒するシーンは原作でも好きなシーンで、最初に見たときも感動したと書いている。
 あと「景王を信じてお待ち。決してあなたたちに悪いようにはしないから」のコンビプレイも、今回見たときにちょっと楽しかった。

 さらっと見せるような感じの、鈴と祥瓊(しょうけい)あばれ旅・おわび編が今見るといい感じだ。
 小説では行間を想像するしかなかった描写を作ってもらえるのはうれしい。
 ところで、鈴は采王に、お金も返したのだろうか。
 騎獣と冬器代で、旅費を全額引き落としをしたはずなんだが。
 あと攻めに転じた祥瓊の魔の手から楽俊(らくしゅん)は逃れることができたのだろうか?

 次回予告がなかったんですけど、次は「華胥の幽夢(ゆめ)」から短編の「乗月」をはさんで、外伝の「東の海神(わだつみ) 西の滄海」がはじまります。
 個人的には、この話が一番好き。
 陽子のような悩める主人公もに共感できていいのだが、ファンタジーには英雄が一番似合うと思う。
 そんなわけで、随一の剣客・尚隆の話が楽しみだ。
 しかし、賓満(ひんまん)+陽子よりも、尚隆は無添加で強いらしいのだが、それは修行でどうにかなるレベルなのだろうか?
 巨凶の血筋か?
(04/1/7)
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参考リンク:十二国記・公式サイト

ネタバレじゃない感想(日記目次)
月の影 影の海 1〜5話のあらすじ
月の影 影の海
風の海 迷宮の岸
東の海神 西の滄海

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