とら日記(03年5月)

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2003年5月27日(火)
アニメ十二国記の感想(8)
 昨日に引き続いて、十二国記録の感想。
 なんでも自分にとって都合のいいように解釈しちゃう杉本優香ぽん(実物がアレなんで、せめて可愛らしい愛称で呼んでみました)は持ち前の悪魔もブッ飛ぶ妄想力で、陽子を狙う復讐鬼に再び戻る。
 ヒンマンの能力で人相を変えられ、顔の無い暗殺者として電波杉本は(やっぱりこっちの方がしっくりくる)陽子を探す旅に出る。

 ヒンマンのお陰で言葉がわかる電波杉本は、自分を必要としていて世界を救うはずである巧王の評判が必ずしもよくないことに気がつく。
 だけど、自分を必要としていなかった日本から逃げだしたのに、十二国の世界でも自分が必要とされていないのでは、あまりに悲しい。
 電波杉本は自分の自尊心を守るために、誰かを悪として憎み殺さなくてはいけないのだった。
 そんなわけで陽子を大量破壊兵器彼女で悪の枢軸であると認定して、自分の居場所を取り戻そうと必死になる。
 陽子を殺すために自分が必要であるのなら、陽子を殺してしまった自分は必要とされるのかに思い至らないあたりが哀しい。

 陽子は世話になった旅芸人の一座から1人離れていった。
 自分はあくまでおたずね者であり、自分がいると妖魔に襲われることを自覚し、世話になった彼らにこれ以上の迷惑をかけたくなかったのだ。
 自分の命を守るので精一杯だった陽子に、他人を思いやり感謝する心が戻っていた。
 でも、何かあるたびに剣を引き寄せて構えちゃうあたりは、なんかもう世紀末覇者って感じになっている。

 ちなみに、蓬莱生まれの私には判別がつきにくいが、陽子は男物の服をきている。
 だから玉葉に「お兄ちゃん」と呼ばれている。
 別に雄度が溢れまくっているからとか、ちっちゃい女の子に「お兄ちゃん」と呼ばれると身悶えて喜ぶからではない。

 雁国に行く船に乗った陽子だが、変装後の電波杉本が同乗していることには気がついていなかった。
 陽子を見た瞬間、手に持つ剣を抜き放とうとするなど、なんとかに刃物を体現するような行動を見せる杉本であったが、邪魔が入り襲撃は未遂に終わる。
 次の機会を狙う杉本は、偽善者だった陽子が強くなっていることに気がつく。

 陽子は、この世界でもたくましく生きぬいている。
 そして、もとの世界へ帰りやり直したいと言う。

 もとの世界にも居場所がなく、この世界でもあぶれ者である杉本は陽子に嫉妬したのだろうか。わざわざ自分の正体をあかして斬りかかる。
 今度の陽子は、生きる意志と闘う意志に満ちている。闘いは互角だ。互いに人間の領域を越えている。

 闘いは巧王が船に乗る人間皆殺しの覚悟で放った妖魔と海に住む妖魔の大暴れで水入りになる。
 杉本の体に取り付いていたヒンマンは死に、杉本は気絶する。
 目を覚ますと、船はすでに雁国についていた。
 十二国で最も豊かといわれる雁国は明るくまぶしい国だった。

 ところで、杉本が気絶しているときにちゃんと縛っとけと思ったのは私だけだろうか?

 今週はほとんどアニメオリジナルの話でした。
 どこかに自分を必要としている世界や人がいると思うのは、誰にでもありそうな部分だと思う。
 陽子は自分が必要な人間なのかと悩んでいるのだが、杉本は自分が必要な人間でありたいと思っているのだろう。
 アニメ版は2人を対比させる事で、この辺のテーマを浮き上がらせようと狙っているっぽいが、杉本が電波すぎてワケわからんことになっている気がする。
 まあ、1度見てオチを知っているだけに初見時ほど杉本が憎いワケでは無いんですけど、それでも電波すぎ。

 過去の十二国記感想はこちらへ。


2003年5月26日(月)
アニメ十二国記の感想(7)
 人間として生きる上で大切ほうにランクされる感情を捨ててしまった陽子は、闘いを喜びをもってむかえる。
 空飛ぶ妖魔を切り落とし、陽子は叫ぶ。
「降りてこい。さもなくば、お前の仲間を切り刻む」
 いいのか、NHK教育?

 陽子もギリギリで闘っているが、放送コードもギリギリだ。

 闘いに酔い、狂乱の宴が終わり、我に返った陽子は楽俊が血を流して倒れていることに気がつく。
 ちょっと、殺戮に熱中しすぎです。
 笑い声も、気合の声も男らしすぎて、どきどきしてしまいます。いろいろな意味で。
 今後2度と「きゃあ」とか、女の子っぽい声を出すことはないでしょう。

 倒れている楽俊を助けるべきか、逃げるべきか、逃げるなら……口封じのために楽俊を殺すべきか?
 とまどいが時間を奪い、妖魔が消え役人が出てきたため陽子はしかたなく逃げだす。

 この辺の陽子は身も心も獣と化しているので、はずみで簡単に楽俊を殺しただろう。
 殺さなかったのは邪魔がためだが、邪魔が入ったのは陽子が選択をためらったからだ。
 陽子は獣と人間の分岐点で迷い、人間であることを選んだ。
 だから、直後にあらわれた蒼猿の言葉に抵抗することができたのだ。
「……殺さなくてよかった……」
 言っていることはメチャメチャ物騒だが、いい台詞だ。
 陽子はやっと楽俊を利用するためのネズミではなく、「楽俊」という人格として認識した。今後、陽子は「ネズミ」ではなく「楽俊」と名前で呼ぶようになる。
 ただ、人間として認識しているのかどうかは、不明だ。
「私は誰も優しくしてくれなくても、どんなに裏切られたって、誰も信じない卑怯者にはならない」
「私は優しくしたいからするんだ。信じたいから信じるんだ!」
 迷いと不安を断ち切るように振るった陽子の剣は蒼猿を切り捨てる。
 吹っ切るにしても、剣を振るわずにはいられない陽子であった。

 わかりにくいのだが、青猿の死体のあるべき場所に、3話で失ったはずの鞘がおちていたので、陽子は回収している。

 楽俊の安否をさぐりに街に戻った陽子だが楽俊は見つからなかった。かわりに餓えていた時に襲いかけた親子に再会する。
 殺伐とした世界に似合わない金田朋子嬢の声にだまされ(?)、陽子は親子の所属する旅芸人一座と供に旅をすることになる。

 ところで旅芸人の親子である微真と玉葉だが、「親子なのになんで姓が違うの?」と思った人は勘違いで、十二国記の世界は中国風なので、彼らは字(あざな)で互いを呼び合っているのだ。
 字(あざな)は基本的に成人したら自分でつけるのだが、早い人は7歳ぐらいで先生につけてもらうらしい。
 アニメ版の楽俊は母親につけてもらっている。
 玉葉も芸人の娘なんで幼いうちからつけてもらっているのだろう。
 古代中国(後漢〜三国)での名前の呼び方は、ここに書いているので参考にしてください(宣伝)。
 だから芝居でやっていた「舒栄」「舒覚」の姉妹は字(あざな)に共通の「舒」を入れているだけで、姓名は別にあるのだろう。
 国にもよるだろうが、王様の名前を気安く言うと、首切られます。
 現在の中国だって意図的なSARS感染拡大は死刑です。

 過去の十二国記感想はこちらへ。
 原作ネタバレ感想はこちらへ。

2003年5月24日(土)
 スフィーの奇妙な成長が「知恵の輪」さんの日記(5/21)で紹介されていた。ありがとうございます。
 ついでにワンピース原稿も紹介されていたりする……。アレって何年前に描いたヤツだっけ(^_^;
 昔の原稿はちょっぴり恥ずかしい。

 JOJOニュースの@JOJOさんのヒトリゴト(日記)に先日のお礼(?)に対する返事があった。
 大沼氏の著書は無料であっても読めば精神に害を及ぼすのでかなりの覚悟が必要です。
 それこそホーリーさんに発現したスタンドのように本人を苦しめるだけです。
 DIOを倒してホーリーさんのスタンドが消えたのに、同じく苦しんでいた仗助のスタンドが消えないのはなぜだろう……(^^;


2003年5月21日(水)
 バジリスクや十二国記の感想はちょっと後回し。

 こあとるさんに勧められた(笑)、フラッシュ作品の『Mride2003』(※6.3メガ)をみました。

 爆笑。
 虎 王 完 成 かよ。アンタ、板垣版だなッ!

 色々と細かいところまで作りこんでいて見所が多い。1回見ただけじゃ全部分からない情報量だ。2回目以後は前半部分がちょっとたるいけど(^^;
 ところで餓狼伝の知名度だが、ここの情報によれば掲載誌の雑誌発行部数はチャンピオン115万部に対しアッパーズ22万部で、約5倍の差がある。
 当サイトの今週のバキ今週の餓狼伝のアクセス数は3.6倍ぐらいの差がある。
 世間的な評判はともかく、餓狼伝は知名度ではまだまだバキに勝てないようだ。
 こっそりバキと一緒に餓狼伝も宣伝しているつもりなんですけど、全然力が足りてませんね。

 なんて言うとせいるさん言う所の「影響力の確認」みたいですね。
 そう言えば、「武士道ブレード春画本」を買った事のあるみなみ三郎氏の日記にEver17再販って情報がありましたが、タイムラグがそうとうあるのでもう知っているかもしれませんね(^^;


バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第八殺「六対九(その二)」
 表紙&巻頭カラーで全員集合…………すでに4分の1が死んでいませんが。

 今回はお胡夷が本格始動ということで股おっぴろげて大立ち回りしています。
 左衛門兄さんが見たらはしたないと眉をひそめますよ。
 今までの忍者は闘いのスペシャリストとして冷徹な部分があるのか、表情が変わっていてもどこかさめている部分があるような感じがしていた。
 でもお胡夷は表情がよく変わる。
 その辺が、健康美の野生児たるゆえんだろうか(違うって)。
「やたっ!」と言うはすっぱな喜び方も、おてんばっぽい感じが出ている。

 しかし、蓑さんの毛はすごい。
 サリーちゃんのパパもビックリだ。
 叫び声もただごとではない。
「うっきぃぃぃぃぃぃぃ‥」とか言ってる。
「うっきぃぃぃぃ」は出ないだろ、猿ですかアンタは。伏線かそれは?
 だから欄外の人物紹介でまだ隠している能力までネタバレされてるんだって。
 原作未読の方はじっくり見ないことをお勧めします。
 お胡夷でなくても、鼻毛全開の蓑さんに追われては、涙も出ちゃうだろう。だって女の子だもん。

 そして、東海道へ如月左衛門と霞刑部が出陣する。目的地は東海道。
 この辺は、忍者同士の探り合いという感じで推理小説のような推理がいい感じだ。
 それにしても、左衛門兄さん、やっぱりあんた目を開けると凶相になるよ。

 そして、東海道をひた走るのは久しぶりに登場の夜叉丸だった。
 甲賀弾正にはめられ、致命的なミスを犯し、焦燥している感じが出ている。
 最愛の恋人の身が心配なのだ、涙も出ちゃうだろう。だって男の子だもん。
 ちょっと見ないうちに受け受けしい人になっちゃって、今後が心配です。

 というより1番心配なのはお胡夷の身の上なんですが。

 過去のバジリスク感想はこちらへ。ネタバレ感想は後日書きます。


2003年5月19日(月)
 十二国記の原作ネタバレ感想をやっとこさ書く。明日が放送日だからまさに崖っぷち。

 今日のお昼に「荒野の7人」をやっていたのでだらだら見ながら書いている(進行形)のだが、すごい7人の侍だ。つうか、この人は久蔵さんてな感じに7人の侍で憶えるのはやめろ>俺。
 十数年前に見たときから同じ憶えかたで、ちっとも進歩していない。
 悔しいけど、走る馬に飛び乗るところは日本人よりもカッコいいなぁ。
 でも、野武士(じゃないけど)相手に正面から撃ち合いたがるのはアメリカ人たるゆえんだろうか。


2003年5月18日(日)
 「週感ジョジョンプ」さんのところの週刊少年「荒木飛呂彦」テキスト化についての話の続きですが、荒木先生は4日で原稿を上げているそうです。やっぱりプロは筆が早いですね。
 昔描いた同人JoJo原稿は4ページぐらい描いただけで力尽きた経験があるだけに、やっぱ尊敬。


2003年5月14日(水)
 日記以外のページのアクセス解析を久しぶりにチェックしてみたら大沼孝次氏についてジョジョの奇妙なニュースさんの5月2日のニュースで取り上げられていた。
 ありがとうございます?
 つうか、大沼氏のページにアクセスが来るかぎり、真の平和は訪れないような気がしますが。
 大沼氏の完全解析とかできなくはないと思うが、時間と情熱をかける価値はなさそう。
 ちなみに、大沼氏はそろそろ「ハリー・ポッター」の解析本を出すのではないでしょうか。
 教育・魔法・天才・友情・コンプレックス、大沼氏の好きそうな(あるいは嫌いな)キーワードがてんこもりです。

 ジョジョの奇妙なニュースさんからのリンクにあったのですが、「週感ジョジョンプ」さんが週刊少年「荒木飛呂彦」テキスト化をやってくれていました。
 もう、これは涙が出そうになるほどありがたい。
 周囲の時間をブッ飛ばして(更新遅れてごめんなさい)読みました。
 感想を書くと、1月分ぐらい突っ込んだり考察したり解説したりできそうなんですが、1番衝撃だったのが、

『妹は二人なんですけど、それが双子なんですよね。これがね、ちょっと悪魔のシスターって感じなんですよ(笑)。』

 荒木飛呂彦は妹萎え


2003年5月13日(火)
アニメ十二国記の感想(6)
 冒頭では、偽王の舒栄ひきいる民兵と、慶の正規軍が戦っている。
 小さな鉄片を縫い付けてあり肩が守られていない鎧の形状は漢代(だいたい前202-後220)の札甲(さつこう)と言うタイプの鎧だろう。
 この世界(アニメ版)はあまり武器や防具は発達していないようだ。

 どこへ行っても立派な電波出し続ける杉本嬢は、あいかわらず思い込みが激しいし、表情からしてヤバい人だ。
 自分の知らないところで命を助けてもらっているとも知らずに、今日もアンテナ3本立つほどの電波を出している。
 そんな彼女でも視聴者からイラストが届くのだから世の中不思議だ。
 杉本は荒れた土地を与えられて放り出されているが、後で出てくる楽俊は土地すらもらえない身の上なので、それに比べるとかなり優遇されていたりする。

 最近、現役女子高生を引退し(もしくはあきらめた)陽子はネズミに救われた。
 人間の子供ほどの大きさがあるネズミは楽俊と名乗り、陽子の面倒を見てくれる。
 気がつけば杉本以上の人間不審になっていた陽子は、楽俊が人間ではないのでちょっと安心している。だが、剣を手放そうとしなかったりするなどヤル気は消えていない。

 ちなみに楽俊が毒見をしてみせた薬を飲もうとしなかったのは、ネズミが口をつけただけにノミとか浮いていそうと思ったのでないか。と、友人のモゲさんとかPFFさんは言っておりました。

 湯ざましを持ってくると言いながら、水くみから始めるあたり、楽俊はのんびり者だ。
 まあ、ネズミだし。ラブリーだし。

 楽俊は見た目とは違い頭の言い生物だったので、陽子(と視聴者)に十二国の世界を説明してくれる。
 で、海客にやさしい国である雁(えん)国へ向かうと目的を決める。
 この世界では人は木になる卵から生まれるなどと、マメ知識を仕入れつつ陽子は楽俊と連れだって雁国を目指すことにする。

 ちなみに、陽子が楽俊と同行することにしたのは、陽子が出ていった後に楽俊の母親(人間です)が役所に駆け込まないように『人質』として連れていこうと考えたからだった。
 そう考えてから陽子は苦しげに息を吐く。
 小説ではここで『そう考え、ひどく自分が情けない生き物になった気がした。』と書かれている。アニメでも自分で自分の考えを呪う姿が感じられる。

 旅を続けながら陽子はどんどん雄度を上げていき、しょせん他人は利用するための物という思想に辿り着いたようだ。
 いまさら行水されたところで萌えもしない。

 しばらく妖魔が出て来なかったが、塙王のオウムに見つかり街に入る寸前に怪鳥の襲撃を受ける。
 ちなみに、その直前に前を通った馬車には十二国記のちよちゃんことあめ売り少女・金田朋子が乗っています。要チェック。

 怪鳥の襲撃を受けるのだが、今の陽子はもうか弱い女子高生ではなかった。
 闘いと殺戮の喜びに震える一匹のけものだった。
 陽子は剣を抜き放ち、頭を抱えてうずくまる人の間を1人、笑いながら駆けるのだった。次回へ続く。
 って、恐すぎです陽子様。次回予告に出てくる薄ら笑いを浮かべるあなたさまははっきり言ってヘルシングの住人です。
 ちなみにこの部分は小説では次のように書かれている。

『久々に敵にであって、笑っている自分が興味深かった。
 すでに傷は癒え、体力も充分、敵には負けない絶対の自信がある。ただ逃げるしかない人々の声を――――海客である陽子を狩っているはずの人々の悲鳴を背中で聞くのは奇妙に誇らしく、愉(たの)しい。
 (中略)
 ―――獣だ。
 ―――わたしは、まちがいなく妖魔だ。
 だから、敵にであって、これほどうれしい。』


 ステキすぎて惚れてしまいそうです。
 言葉づかいも最近はすっかり男らしくなって、声も低くなっています。
 今の陽子なら杉本も片手で殺せるでしょう。

 過去の十二国記感想はこちらへ。原作ネタバレ感想は後日書きます。


2003年5月12日(月)
 今ごろ書くのもなんですが、連休中に「神秘の王朝マヤ文明展」に行ってきた。
 マヤ文明といえば、歴史の教科書では「マヤ・アステカ文明」とくくられている。
 アステカ文明といえば、ロマンホラー深紅の秘伝説であり、ジョジョの奇妙な冒険であり、荒木ファンには欠かせない。

 さすがに石仮面や柱の男は置いていなかったが、色々な石の遺跡があって面白い。
 マヤ文明と言うと複雑で難解な文字が特徴なのだが、構造は漢字に似ていくつかの意味を組み合わせて1文字にしている。
 1文字で年月日まであらわしてしまうのだから、意味をつめこみすぎている。こんな文字を扱える人が少なかったのではないだろうか。
 おまけに意味のない飾りの文字や音を表す文字などあり、文明の情熱を余計なところに注ぎ込みすぎているという気がしてならない。
 そんなことをしているから、洞窟から出てきたツノのある4人の変人に(主にカーズに)脳みそいじられて吸血鬼にされたりするわけだ。

 マヤ文明では「ジャガー」が力の象徴だったらしく、王も「睡蓮ジャガー」などという異名を持っている。
 1人私は、うすた京介の「ピューと吹く! ジャガー」を思いだしてしまった。あとはもう、だた、笑いをこらえるしかなかった。
 マヤの人には「頭がデカい方が偉い」という思想があるのか、やたらと大きな帽子をかぶっている。どこに顔があるのか分からないところなど、全盛期の小林幸子・紅白衣装も真っ青だ。
 偉い人の巨大な石造など頭を強調するあまりか3頭身ぐらいになっている。
 かの国にドラえもんが降り立ったならば、神として称えられたであろう。
 そんな訳で「ピューと吹く! ジャガー」のジャガーさんのツンツン頭はさぞかし威厳が出ただろうなー、と不謹慎な妄想にふけっていたのであった。

 ここの売りの1つに、巨大スクリーンにCGを映して映画のように見せるVRシアターという物があった。
 くだけて言ってしまえばプレステを強化して大スクリーンでポリゴン映像を見せるというものだ。
 それでも緻密な映像のおかげで強い立体感があり、乗り物酔いしてしまう人も多数出たようだ。
 上映前にアナウンスが入る。
 画面を見て気持ちの悪くなった人は(ふんふん、映画のブレア・ウィッチ・プロジェクトを喰らった時と同しだ)、……画面から目をそらしてください(すごい、ローテクだッ!)。
 文明がどんなに進んでも、最後に勝負を決めるのは、人間の力なのだと改めて実感した。


2003年5月9日(金)
 そう言えば、先週のK−1で角田選手が引退した。
 ………そもそも、まだ現役だったのか。
 試合前に色々な人が励ましのメッセージを送っているが、だれも「勝ってください」とは言わない。
 角田本人は立ち往生がしたいといっている。
 それ、あんた負けてるってば。
 ウソでもいいから、武蔵も道連れで再起不能にするとか言ってくれ。

 そして、いかに負けるかを決める最後の試合が始まる。
 内容はあまりよくなかった。
 明らかに弱い角田と、それを攻め切れない武蔵の闘いは、ちょっと試合としてどうかと。
 でも、絶対KOでは負けないと言う気迫で立ち上がる角田の姿は、雄々しかった。
 武蔵が攻め切れなかったのも、その気迫に押されてなのかもしれない。
 とにかくダウンしては立ち上がり、立ち上がってはダウンするを繰り返し角田はフルラウンドを闘い抜いた。ボブ・サップなら3回目ぐらいで立ちあがれなかったかもしれない。
 ボブ・サップ vs アーネスト・ホーストのときはダウンしても立ちあがって逆転したのに、今は心が弱くなっちゃったのだろうか。

 角田はやっぱり負けた。
 だが、時に試合とは勝ち負けを競うものではないと言うことを、この男は見せてくれた。
 リングサイドにいる奥さんと、2人のお子さん、 友里亜(ゆりあ)ちゃんと賢士朗(けんしろう)も、この男の最後の晴れ姿をしっかりと目に焼き付けていたに違いない。
 ………あ、ちょっとケンシロウくんよそ見しちゃダメだって。君の親父さんいますごくカッコいいんだから。

 その他の試合では、ハントなんか元気がない。
 首相撲から頭部へのヒザ蹴りが禁止されてしまったためリズムがつかめなくなったのだろうか。
 モーリス・スミス……、この人こそ、アンタまだ現役なのって感じだ。ちゃんと放送されていなくて悲しいのだが、頑張れ42歳!

 藤本祐介の第2試合はちょっとレフリーの判定が片寄っていた気がする。
 敵地で、誰の目にも明らかな形で勝利をものにするというのは現実にはとても大変のようだ。

 この大会で1番印象に残ったのはやっぱり角田だった。
 あの人って、ちっちゃかったんですね。ちょっとアンディ・フグを思い出した。


2003年5月7日(水)
 十二国記の感想を書いてはいるが知らない人がみたら、訳がわからんだろうことに気がついた。
 そこで、おさらいの意味もこめて「十二国記 初心者にも優しい(?)1〜5話までのあらすじ」を書いてみました。
 と言うか書いたところで力尽きた。
 ネタバレ感想は、またそのうちに。


2003年5月6日(火)
アニメ十二国記の感想(5)
 気がつけば5話です。この回もむっちゃ好きです。もう、悲惨で痛い話大好き。
 冒頭からイカレポンチ杉本が大爆発しています。いいですね、キチガイは自己完結して妄想をまとめてくれるので(--;
「ごめんなさい、巻きこんでしまって、私の物語に…」と言っておきながら「あなたといると、かえって妖魔に狙われるの!」と言っているのは、矛盾しているんだけど気がついていない。
 まあ、自分をごまかしているんでしょうけど。
 これで、陽子の「負」を代弁していた杉本が消えたので、陽子にも「負」の意識がめばえる訳です。 野獣 攻め属性化の第1歩です。
 そうなっては、探す仕事も用心棒になってしまう訳だ。

 ちなみに途中に出て来る青いずきんの少年は、3話に出てきた少年と同一人物です。
 彼の言動は非常に重要な伏線になっているので、初見の方は要チェック。

 そして、陽子の弱いがゆえにあさましい心を片側りしているかもしれない浅野は、どんどんヘタレっぷりを発揮している。
 コイツは余裕がないと人に優しくできないというか、結局は自分が1番大事なヤツなのかもしれない。
 一応、ちょっとだけフォローしてあげると、陽子は珠(たま)の力であまり餓えていないが、浅野はめっちゃ餓えている。

 なお、杉本がすげー顔で「ついてきたら殺す」と言ったらしいが、さぞかし恐い顔だったのだろうな…

 で、杉本と陽子のガチンコファイト――――― というより殺し合いは、言葉でも責めて痛いのなんのって、結末はあまり痛そうに見えませんが原作ではのた打ち回って痛がっています。
 アニメだとありがたみが少なさそうだけど、ここでも珠を握って傷を癒していますね。

 今回再会したあめ売りの少女(陰惨な世界に似合わない金田朋子ボイス)は、原作とはちょっと役回りが違う。
 原作では、陽子が刺された後に出てきて、やっぱり追い払われる。
 すこし後で陽子はそのことを思い出している。
 原作では『山道で出会った親子。陽子が親子に裏切られることがなかったのは、親子に裏切る隙(すき)を与えなかったからにほかならい。』と回想するのだが、人間不審もここまで極まるか……と言う感じだ。

 そして、ここまでで小説の上巻分が終了です。
 アニメ初見の方、おつかれさまでした。これからもっと疲れます(^_^;
 ただ、これからが十二国記が面白くなって行くところであり、今までは痛いだけだった話や展開も、感動に変わっていきます。
 色々書き足りないので、明日は原作ネタバレ感想を書く予定です。
 過去の十二国記感想こちらへ。


2003年5月5日(月)
 バジリスク甲賀忍法帖の原作ネタバレ感想をUPした。
 なお、せがわまさき先生の公式ページのTOP絵が妙にツボでした。読んでて私も思いました「へ〜」って。
 コミックスも買ったのですが、雑誌掲載と比べると見やすさが全然違う。ちゃんと白く見えるし、陣五郎の体のヌメヌメ感も良く出ている。第一殺の家康なんか、あまりにギャップがあったから、追記したのかと思ったぐらいだ。
 ちょっぴりお徳感があった。

 それといたがきぐみの掲示板がリニューアルされている。
 今後はちゃんとした掲示板のようなので、安心して見られる状態だといいなぁ。


2003年5月4日(日)
 1日の日記で「今週の餓狼伝」は後で追記するつもりだと書いたが、書き終わってみると、もう書くネタないや。

 ストーリー解説や、下ネタなら多少ひねり出せそうなのだが、どっちも単独で追記するほどの物ではない。
 特に下ネタは簡単に出てくるだけに使いすぎないように心がけるのだが大切だ。
 ウェブサイトにおける恐らくは最高にして最凶の悪魔――――――、いったい幾人のウェブサイト管理人たちがこの高級コールガールの毒牙にかかったことか……

 いくつかあるネタのうちの1つとして書いているうちはいいのだろうが、気がついたら下ネタしか書けなくなっていたら最悪だ。
 業界ではこの状態を「下げたチャックが上がらない」という(言いません)

「なにをしとる小僧、チャックを上げんか〜〜!」
「わかっています会長。でもチャックが、チャックが上がらないんです」
「おいおい、なにやってんだ一歩の野郎。チャックが下がりきって、あれじゃあ中身が丸見えじゃねぇか」
「クソ、やろう一歩の弱点を的確に突きやがった」
「え、どういうことです鷹村さん?」

 ってな感じでリングの上でも横でも外でも大変な事態となる。


 木賃ふくよし(芸名)さんの5月2日の日記で安否を気遣われて(ちょっと違うか)いましたが、日記で下ネタが1週間ぐらい続かないかぎり元気だと思ってて下さい。
 下ネタばかり書きはじめたら、健康状態はともかく、人としてなにかヤバイです。
 そう言えば最近は検索されている内容を書いていませんが、かなりエロワードで検索されていてちょっとブルーだったりします。
 これだから、下ネタばかり書いていると………


 ここで気分をかえて、
バジリスク〜甲賀忍法帖〜 感想
 第七殺「六対九」 …、6話で5人死んだ勘定になります。ペース早ッ。
 名前の通り嫉妬の炎をもやす陽炎がかわいい気がする。と言うか、周囲の人はスルーしていますが「正気の沙汰とは思われぬ」などと結構ぶっそうなことを言っているんですけど。
 その辺は如月左衛門が話題をかえてごまかしている。第五殺の丈助も話題をうまくかえていたが甲賀衆はこういった話術に長けているのかもしれない。

 そして、満場一致でお胡夷が適任といい合う。
 そんなに適任なのだろうか。
 原作では「はたちにみたぬ少女」と形容されているので、あまり警戒心をもたれないのかもしれない。
 そして、ムチムチだ。「大柄で、肉感的で、すばらしい体だ。」
 ぴっちりしたスパッツが、それじたい強力な忍法の効果をもっていそうだ。

 民明書房刊『衣服の編年史』によると忍者は別名、草屈(くさかま)り、乱波(ラッパ)・素っ破(スッパ)などと呼ばれており、その中でも素っ破が好んではいた身軽に動ける衣服を素破着(すっぱつ)と呼び、それが転じて「スパッツ」と呼ばれたという説が最近は支配的だそうだ。

 それはともかく、如月左衛門って目を開けると急に凶相になるんですね。

 今回は小四郎が大活躍だ。1人不穏な気配に気がつき、天膳の「斬り破れ!」との命におおっと凶暴な笑みでこたえ吸息旋風鎌いたちを発揮する。
 この3ページ強の展開は今まで地味だった小四郎の真の強さを知らしめる力強い演出だ。
 風待将監への復讐もすませている所など、見せ場の追加もある。

 そして、ついに勢ぞろいした忍者たち。
 次回からは更なる激闘がくりひろげられると思われる。

 ネタバレ感想は明日以後に書きます。過去の感想はここからどうぞ。


2003年5月1日(木)
 今日はチャンピオンがお休みなので今バもお休みです。その代わり明日アッパーズが出るので今週の餓狼伝を更新しなくてはならない。
 が、個人的な用事があるので、更新自体は早いが内容は少なくなると思います。
 その分、後で追記するつもりです。
 通常の3倍速く書き、1.3倍濃い内容を書くのが理想なんですけどね。
 ついでに明日はアッパーズの「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」の1巻も発売するそうです。

 漫画版・餓狼伝は今トーナメントの最中ですが、感想でもたびたび触れている通り、いまだに試合の全貌が明らかになっていません。
 ここだけの話、私は肝心な部分は見落としても細かい部分が気になる性分なので(ひょっとしてバレバレ?)いつまでも大会の規模がわからないと落ちつきません。
 この調子で1回戦・第108試合とかまで続いてしまったら、心が折れてしまうかもしれない。
 多分……出場選手は32人だろうと思うのだが、本当にそうであって欲しい。

 ちなみに32人は刃牙の最大トーナメントと同じ人数であり、1回戦16試合を終わらせるのにコミックス約5巻(21巻〜26巻)を必要としています。

 2回戦8試合も約6巻(26巻〜32巻)、3回戦4試合は約6巻(32巻〜36巻)、準決勝2試合は約2巻(36巻〜38巻)、決勝戦+ベトナムが約4巻(39巻〜42巻)となっている。
 準決勝が極端に少ないのは、試合が短時間で終わる烈・渋川・ジャックの3人がいるせいだろう。

 さて、餓狼伝のトーナメントはいつ終わるのでしょう?
 間が持たないから、丹波とか堤とかの乱入もあるかもしれない。

 そう言えば小説版の餓狼伝XIIIで堤が復活しています。
 小説ではずいぶん長い間出てこなかったのですが、(逆に梶原はよく出てきたし、活躍している)漫画版であれだけの闘いを書かれてしまっては夢枕獏も負けていられない。俺の描く堤のほうが魅力的だろう、そう言っている声が聞こえてくるようだ。

 力王山もそうだ。
 夢枕先生は板垣先生に力王山ネタの使用許可を求めている。
 餓狼伝XIIのあとがきには『原作をやっている小説の作者が、逆に漫画のネタを使用するという、前代未聞の流れがここに生まれてしまったのである。』とある。
 夢枕先生にはネタを使わせてもらって、さらにその上を超えてやると言う、執念があったに違いない。あったに決まっている。
 で、超えた! と言う確信もあり、夢枕先生は餓狼伝XIIIでは力王山の闘いをベタ誉めしているのだ。

 餓狼伝という作品はいつの間にか、夢枕獏と板垣恵介という稀代の格闘作家が作品を通して闘い合うリングと化している。
 世間には、ふたりが笑顔で仲良く肩を組んでいる姿が公表される。
 だが、視線を少し下に向けると容赦の無いボディーブローの応酬がある。
 ふたりは笑顔のまま、互いのパンチ力に驚愕しながら、それ以上の打撃を打ち込もうとしている。
 いい大人がなにをやってんだ。あんたら歳いくつだ。
 そう、思わずにはいられないかもしれないが、そんな大人気無いふたりの作家が大好きだ。

 あ、それから餓狼伝が完結しそうも無いことは納得したつもりです。でも、せめてキマイラだけは完結させてください。


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