アニメ・十二国記 初心者にも優しい(?)1〜5話までのあらすじ
基本的に原作ネタバレです。
月の影 影の海・第一話 〜 第五話(ダイジェスト)
中嶋陽子はごく平凡な女子高生だった。
よく言えば人に気遣いをするタイプ、悪く言えば八方美人なタイプの彼女は、誰にも嫌われないように人の顔色ばかりをうかがう生活をしていた。
だが、その生活は突然崩れる。
長い金の髪をした男が教室にあらわれ、陽子を「主(あるじ)」と呼んだ。
わけのわからん展開に教室は騒然となる。なんか陽子はさらし上げの羞恥プレイ状態だ。
が、恥ずかしがっているヒマはなく、いきなり窓ガラスが全部割れて破片が振りそそいだり、逃げた先の屋上では怪鳥が襲ってきたりとバイオレンスな展開になる。
「ケイキ」と名乗った男は、陽子に剣をわたして怪鳥と闘えと強要する。
陽子は、漫画やアニメじゃないんだから普通の女子高生が闘えませんと言う(意訳)。
そこでケイキは「ヒンマン」という不定形生物を陽子の体内に入れて、体を操ってムリヤリ闘わせてくれるという、王族待遇の扱いをしてくれる。
ヒンマンに操られて怪鳥を斬り殺し、血まみれになった陽子はわんわん泣いてしまうのだが、ケイキはマイペースに「あちら」へ行こうと言いだす。
後でわかるのだが、このケイキさんは「いついかなる時も説明が足りない」という稀有な才能を持っている。
たまたま現場に居合わせた、陽子のクラスメイトで電波系世界ランカーの杉本優香(♀)と幼なじみでヘタレの浅野(♂)は、電波・杉本の強い願いで「あちら」に同行してしまう。
怪鳥の姿をみて「これこそ自分が求めていた世界よォ(意訳)」と歓喜の声を上げる杉本に、全国の視聴者が引いたとことは想像にかたくない。
海に映った月に飛び込み「あちら」の世界に辿り着いた一行だが、そこにも魔物――現地では「妖魔」と呼ぶ――――に襲われ、陽子・杉本・浅野はケイキたちとはぐれてしまう。
そこは中国風の世界であったが、宇宙人も日本語を喋る漫画とは違い、言葉も文字(古体の漢字を使っている)も通じず陽子たちは困り果てる。
が、なぜか陽子だけは、会話のみ通じる。
そして、陽子だけが容貌も変化してしまい、まるで別人(作中表現)と化してしまう。
視聴者に混乱がないようにアニメでは姿がほとんど変わらないのだが、それは「偽ライダーは視聴者には偽者とバレバレの法則」の逆なのでまったく問題無いのであった!(断定)
異世界から来た人間――――海客(かいきゃく)として陽子たちはお尋ね者になり、その上妖魔に襲われたりするのだが、陽子が体内の「ヒンマン」を発動させて妖魔をブッた斬り、文字通り危機を斬りぬけていく。
だが闘いのうちにケイキたちに「無くしてはならない」と言われた剣の鞘を無くしてしまう。
もっとも、本人も視聴者も行き倒れないのに精一杯なので、つい忘れがちだったりする。
とりあえず人は斬らないという一線は守っていた陽子だが、空腹に耐えかね人家に盗みに入り、人に見つかった時は、斬り殺そうかと迷うまでに野生化していく。
なお、盗みにはいるのを提案し「早く殺るのよ!」と咆えたのは、電波・杉本だったことを明記しておく。
ちなみに杉本の中の人は先代のアニメのお姉さんで「みなさんから沢山のお葉書いただきました〜」などと言っていたらしい。現アニメのお姉さん(本美奈子さん)が経歴を説明して「応援してくださいね」と言っていた気がするが、かなりムリな注文だ。
盗みに入った家の女・達姐(たっき)は親切な人だった。と思わせておいて、陽子たちを売り飛ばそうとたくらむ福本伸行ライクな人で、騙されたと知った陽子はブチ切れる。
怒りで殺人も辞さない勢いだったが、妖魔の襲撃があり不発に終わる。
陽子を海客としてお尋ね者にした巧国の王は、電波・杉本に目をつけ、陽子を殺せと命じてみる。
スカラー波でも感知したのか杉本は素直に「それが私の使命なのね」と喜んで、ヒンマンをつけてもらい陽子に襲いかかる。
ちなみに、この辺の行間で浅野は川に落ちて流されてしまう。その後、本気で視聴者が存在を忘れるころまで出てきません。
陽子と杉本、改造人間(違います)同士の闘いは殺る気&狂気の差で杉本の勝ちになり、陽子は右手を刺し貫かれてしまう。
激痛にうめく陽子は、達姐に出会ったころから出没しはじめた蒼猿(あおざる)という人とも妖魔ともつかない存在に、心のうちをみすかされた嘲笑を浴びせられ、死ねば楽になると言われつづける。
自殺関係で、ちょっと前に事件があったから、そう言う展開はヤバイんじゃないかという一視聴者の心配をよそに、冷たい雨にうたれ陽子は野垂れ死にかけていくのだった。
(03/5/7)
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