アニメ・十二国記 感想
基本的に原作ネタバレです。
乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 終章・転章(再放送)
11ヶ月間、色々な意味で楽しませていただきましたがこれでお終いです。
ところで、斡由(あつゆ)の父・元魁は何をしているんでしょう。
どう考えても監督不行届きなので、仙籍を剥奪されて天寿を全うしたと思われますが。
反逆者の父って事で、晩年は肩身狭いだろうな。
でも、元魁は飲まず喰わずで、わりと元気っぽかったけど、十二国へ来た当初の陽子はかなり死にかけていた。やっぱり仙であっても闘うと体力がなくなるのだろうか。
あと、人間を一人にして狭い空間に閉じ込めておくとすぐに狂うという話を聞きますが、それも仙の力でカバーしていたのだろうか。
最後まで出血量の多いアニメだった。
さすがNHK教育だ。刺したら人は死ぬと雄弁に教えている。(なんか違う
(04/2/24)
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乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 第二話・第三話(再放送)
斡由(あつゆ)のたくらみが成功した場合どうなるのだろう。
天罰は確実にあると判明しているので、何らかのリアクションが発生するだろう。
私が考えるに、上帝位を設けるという書類に王が印を押そうとしたら、王が即死して押せない。
王位を捨てるに等しい行為をする人間には、王の資格がないと天は判断するはずだ。
なぜか天罰が王にしか落ちないという理不尽な感じがポイント。
そして、国名が変わっている。
なんにしても、斡由が上帝位にすんなりつけるとは思えない。
上記のようなことが起きたら、斡由の悪名は現状以上に広がるんだろうな。
ところで、アニメの斡由は原作よりもイイ人っぽく描かれている。現時点では。
たぶん、本性をあらわした時のインパクトを狙ってのことだろう。
そして、更夜(こうや)は妙に色気を出している。
更夜の作画は常にいいし、立ち振る舞いが誘っているようにもみえる。
本当は斡由のなんなのさ、って感じだ。
更夜の外見を15・6歳で止めたのは揺るぎのない事実なので、斡由になんらかの思惑があったのは間違いないと思うのだが。
(04/2/8)
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乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 第一話(再放送)
・乗月
芳国は麒麟もいなくて今後地獄が待っている。イヤでも月渓(げっけい)は再登場するのだろう。原作での話だが。
彼には王になる器量と資格がある。さて、彼は王になれるのだろうか。それ以前に昇山するのだろうか。
月渓の行動は奥ゆかしいとも言えるが、悪く言えば斡由(あつゆ)と同じく恥をかきたくないだけのようにも見える。
有能な為政者は、悪名を恐れないという。月渓ももうちょっと図太く生きたほうがいいだろう。
ワケのわからん小人が、どさくさにまぎれて仮王になっちゃったら、悲惨だし。
・東の海神 西の滄海
外伝だから短いんですよね、これ。
斡由は小説だとよくわからなかったが、カラーで見るとハデだ。
ドラマCDだと桓魋(かんたい)役の松本保典さんが斡由を演じていてかなり好演をしていた。
ラスト付近の独白部分は、ナルシスト臭を出しつつ、ピエロを演じるという複雑な状況を生々しく演じるいい演技をしておられました。
アニメ版は、ちょっとナルシスト感が足りないような気がする。
「オレって、有能だし〜〜」って感じが欲しかった。
赤ん坊が帰されるのは、アニメ版オリジナルだ。
やっぱり、絵的にヤバいんだろうな。
小説だと、あまりイメージわかなかったけど、「ろくた」はずっと口を開けていたわけだ。
口も疲れるだろうし、食欲もあるだろう。
うっかり、パックンやってしまいそうで、絵的にすごく怖いんですけど。
NHK教育は、チャレンジャーだな……
(04/1/26)
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風の万里 黎明の空・第十五話・終章(再放送)
やっぱり戦闘シーンはアニメだと迫力がでる。
熊侍・桓魋(かんたい)も大活躍だ。しかし、上着を脱ぐのはいいが下は確実に破れているはずだ。
全裸・熊侍はそのごどうしたのだろうか。
アニメでは何事もなかったように服着ていましたが。
ちなみに空飛ぶ景麒を兵士が見上げているシーンは、股間がモロ見えになるのではないかと心配してしまった。
友人が「小さいから見えない」とフォローしてくれたので、安心した。
ちなみにそのPFFさんが浩瀚(こうかん)のデザインをしきりに「微妙」と評していた。
おっさん臭くもなく、美形でもない。たしかに微妙だ。
しかし、これだけ若いということは早くに仙(上級の役人)になったということであり、優秀さの証明でもあるのだろう。
この世界は若い役人ほど優秀ということで人気が出るのだろうか。
こちらの世界では「お前みたいな若造じゃなくて、責任者を呼べ」って感じなんだろうが、十二国世界では「お前みたいな年寄りじゃなくて、もっとピチピチな人を呼べ。できれば美形。メガネっ子優遇!」という感じなのだろうか。
あ、メガネかけている人はいないですね。
麒麟にのって兵を圧倒するシーンは原作でも好きなシーンで、最初に見たときも感動したと書いている。
あと「景王を信じてお待ち。決してあなたたちに悪いようにはしないから」のコンビプレイも、今回見たときにちょっと楽しかった。
さらっと見せるような感じの、鈴と祥瓊(しょうけい)あばれ旅・おわび編が今見るといい感じだ。
小説では行間を想像するしかなかった描写を作ってもらえるのはうれしい。
ところで、鈴は采王に、お金も返したのだろうか。
騎獣と冬器代で、旅費を全額引き落としをしたはずなんだが。
あと攻めに転じた祥瓊の魔の手から楽俊(らくしゅん)は逃れることができたのだろうか?
次回予告がなかったんですけど、次は「華胥の幽夢(ゆめ)」から短編の「乗月」をはさんで、外伝の「東の海神(わだつみ) 西の滄海」がはじまります。
個人的には、この話が一番好き。
陽子のような悩める主人公もに共感できていいのだが、ファンタジーには英雄が一番似合うと思う。
そんなわけで、随一の剣客・尚隆の話が楽しみだ。
しかし、賓満(ひんまん)+陽子よりも、尚隆は無添加で強いらしいのだが、それは修行でどうにかなるレベルなのだろうか?
巨凶の血筋か?
(04/1/7)
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風の万里 黎明の空・第十四話(再放送)
原作では「恐ろしく太った男だった。歳の頃は分からない。それほど常軌(じょうき)を逸(いっ)して太っている。」と書かれている昇紘(しょうこう)がそれなりに描かれているのが妙な感じではある。
世間の要望にあわせある程度は美形でないと、文字通り絵にならないんでしょうか。
騎獣による空行師の動きはアニメならではという感じだ。祥瓊(しょうけい)も気合を入れているのがよく分かる。
ちなみに、鈴の制止が一瞬遅ければ、陽子に真っ二つにされていたようです。
でも空中で弩を使ったりできるものなのだろうか。次弾装填とか難しいと思うのだが。
飛びながら槍で攻撃するのは様式美ということで。
実際の歴史でも馬にも装甲をほどこした鉄騎兵は、並みの弓矢や弩も通用せず歩兵を蹴散らしたそうだ。
アニメにも出てきた機械式の巨大な弩、庄子弩(しょうしど)がそういう鉄騎兵に唯一通用する武器だったそうだ。
アニメを見ているかぎり三次元に動く空行師には当たりそうもない。
もう、陽子に飛んでもらうしか無いだろう(いやムチャだ)。
(03/12/24)
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風の万里 黎明の空・第十三話(再放送)
今回はオリジナル要素が多い。
浅野の存在もそうだが、原作では簡単にふれられていただけの戦闘シーンも見所として盛り上げられている。
この辺は「動く」アニメーションならではの魅力だろう。
三騅(さんすい)にのる鈴が虎嘯(こしょう)を引き上げ、人間ロケットとして打ち込むシーンなんかは、優れたオリジナル部分だと思う。
熊侍の出動が早まったのは、ここで出ておかないと今週出番が無いからだろう。
しかし、結果的に反乱が失敗に終わる可能性を提示することで、未来にたいする不安感をみせて視聴者の興味を尽きさせないことに成功しているともいえる。
で、今回も靖共(せいきょう)は悪いところを見せまくっている。
運ばれてきた桂桂(けいけい)にたいし「死んだのか?」と冷たく言いはなつ姿は昇紘(しょうこう)よりも感じ悪いかもしれない。
でも、浅野のほうがイカれているので、最初見たときは記憶に残っていなかった。
どうも同性の浅野に対して冷たいな、私は。
金玉打たれてのたうち回ったりすれば、かなり同情すると思うんだけど。(そんなん十二国記やない)
風の万里 黎明の空もそろそろネタバレで書くことが少なくなってきたようだ。
次のシリーズは「東の海神(わだつみ) 西の滄海」で、雁国の話になる。
残念ながら、アニメ十二国記としてはそこで終了だ。
あとは原作の小野主上が続編を書いてくだされることを祈るのみ。
今までのペースからすると、そろそろ新作(十二国記シリーズとは限りませんが)が出るころだと思いますが、どうなんでしょう。
(03/12/18)
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