スペシャルマッチ! 外伝 (1)〜(5)


スペシャル・マッチ! 外伝(1)〜いいワケねえだろ!(前編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
タッグトーナメントが終了して静かになった東京ドームに、栗木と知念さんが姿を現した!!

バイトくん「ふい〜ッ」
今までワックスがけをしてきた長い通路を振り返り、バイトくんは一息ついた。
バイトくん「やっと半分くらい終わったなあ〜」
その言葉には、今までこなした仕事に対する達成感と、まだ残り半分があるんだ、という
事実に対する倦怠感とがこもっていた。
バイトくん「……ったく、俺みたいないい若いモンが真っ昼間からよォ…」
と、彼がくだを撒き始めたその時。

ダダダダダダダ…

通路の先から、誰かが走ってくるような音が聞こえてきた。
栗木「ハッハッハー、前哨戦だ知念さん! リングまで競争だぜ!!」
知念さん「おいおい、栗木くんッ」
全力疾走でバイトくんの方に向かってくる栗木、追いかける知念さん。
バイトくん「な、なんだァーこいつら!?」
ダダダダダダダダダダ
先頭を走る栗木は、唖然とするバイトくんの脇を通りすぎていこうとする。
栗木「わはははははは〜!!」
バイトくん「あッこらッ! まだ走るじゃ…ッ」

ツルッ

と、栗木の体が宙に舞った。
ワックスかけたての床を全力疾走すれば、滑って転ぶのは当たり前である。
ゴンッ
栗木「〜〜〜〜〜〜〜ッ」
後頭部を激しく打ちつけて悶絶する栗木、突然のことに言葉もなく立ち尽くすバイトくん。
知念さん「だ、大丈夫かね、栗木くん?」
遅れて知念さんが駆けつけた時、ようやく栗木は頭をさすりながら、ヨロヨロと立ち上がった。
栗木「……ヘッ」
しかし、その顔には不敵な笑みが浮かんでいる。
栗木「……とんだ所で護身完成ってか…」
バイトくん「(きょ、虚勢だーーッ!!)」
何故だか知らないが、バイトくんは思わず、心の中で叫んでいた。


ドームの中心に、ポツンと一つ、リングが設置されていた。
拳法家同士の試合だというのに、何故かリングである。
そして、その周りには、人っ子一人いなかった。
栗木「おいおい、マジかよ…」
愕然とする栗木、口では「観客はゼロだ」などと言っておきながら、よもや本当に
観客がゼロだとは、夢にも思っていなかったらしい。
栗木「(この栗木さまが戦うんだぜ〜ッ なんで、記者どもが詰め掛けてこねえんだよ〜!)」
しかし、そんな栗木の不満をよそに、知念さんは早々とリングに上がっていた。
知念さん「ん? どうしたんだい、栗木くん」
栗木「(冗談じゃねえぜ、観客ゼロのまま始められっか)な、なあ知念さん、もうちょっと
  待ってくれないか?」
知念さん「え? 何かあったのかね?」
栗木の事情を察していない知念さん、不思議そうに尋ねる。
栗木「く、栗木と知念が人知れずに試合をしていいワケねえだろッ!!」
意を決して栗木は叫んだ。
栗木「ファンが…ファンが可哀相じゃねえか……こんないい試合を見れねえなんてよ…」
と、更に嘘泣きまで。
知念さん「そ、そうか……じゃあ、どうすれば…」
まんまと騙される人格者・知念さん、「なら事前に宣伝しとけよ」なんて突っ込みは
思いもしない。
栗木「(確かに、客がこねーから延期しましたっつーのはカッコ悪いな)よし、知念さん、
  こうしよう!」
そう言って栗木は、知念さんに何事か囁きかけた。
                                                                 (後編に続く)


スペシャル・マッチ! 外伝(1)〜いいワケねえだろ!(後編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
何故に、第一話から(しかもこんな話で)前後編にしなきゃならないのか。


バイトくん「……ったく、あの二人、せっかくキレイにしたばっかだっつーのに汚しやがって…」
バイトくんは、栗木と知念さんのおかげで増えてしまった余計な仕事を片付けながらボヤいていた。
バイトくん「今度あったらタダじゃ…」

ダダダダダダダダ

と、そこにまたしても不吉な駆け足の音が。
栗木「お〜〜、君、君。ちょっとこっちに来てくれ」
屈託なくバイトくんに呼びかける栗木。
この野郎、と明らかにムカついた表情を浮かべつつも、バイトくんは手招きする方について行った。
バイトくん「いったい、何の用スか?」
栗木「いいから、いいから。面白えことさ」
二人は通路を抜け、球場に入った。そして……
バイトくん「…………!」
バイトくんは絶句した。
そこで見たものは、リングの上に広がる水と、その中心に転がるバケツだった。
知念さん「いや〜、すまんすまん。バケツを引っくり返しちゃってね」
にこやかに笑いかける、人格者・知念さん。
知念さん「すまないが、ゆっくり拭いて行ってくれないか」
バキッ
バイトくん渾身のストレートが、知念さんの顔面に決まった。


同じ頃。
ドームから遠く離れた、とある伝統派空手道場。
道場生たち「せいッ」「はッ」
今日も、若者たちが熱心に稽古を続けていた。
その指導に当たっているのは、あの西田である。
西田「(いや〜、偉くなったよな、俺も。これで、あの栗木の野郎が二度と帰ってこなきゃ
  天国なんだがな)」
ふとそんなことを考える西田。そこに、一人の生徒が駆け寄ってきた。なにやら、一枚の
紙を手にしている。
道場生「に、西田さん、これ、今ファックスで送られて来たんスけど…」
西田「ん〜、どれどれ…」
受け取る西田。そこには、筆による汚い文字で、
      後楽園に来い   票木
と、殴り書きされていた。
西田は思った。自分の名前ぐらい、間違えずに書けよ。

                                       →果たして客は集まるのか!? 次回に続く!!


スペシャル・マッチ! 外伝(2)〜タブーに触れる(前編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
念のため断っておきますが、この物語はフィクションであり、実在する団体その他とは
激しく無関係です。
たぶん。

トゥルルル…トゥルルル…トゥルルル…
ガチャッ
豊増「もしもし」
『週刊バトル』編集部、豊増威吉。
知念さん「あの、今、東京ドームにいるんだがね」
この手の雑誌には悪戯電話がかかってくることも珍しい事ではないのだが、
知念さん「栗木と知念がね、戦おうとしているんだよ」
”この時もそうだった”と彼は述懐する。
豊増「………。はァ。…で、あんた誰?」
知念さん「私は、知念だ」
豊増「え? じゃ、あんたが戦うって言うの? 何かやってんの? 神心会とか?」
知念さん「(神心会だと?)小林流拳法をやっている」
豊増「へ〜、小林流ねえ。聞いたこともねえなァ〜。で、あんたが何だって?」
知念さん(むっとして)「だから、私と栗木くんが戦うから、取材にね、
ガチャッ
ツーッ ツーッ ツーッ 
知念さん「…………!!」
知念さん、一世一代の屈辱であった。

ドームの中央にぽつんと置かれたリングの付近には、重苦しい空気が流れていた。
雑誌社作戦は失敗し、西田たちもやってくる様子がない。
リング上では、バイトくんがブツブツ言いながらも着実に掃除を進めている。
知念さん「なあ栗木くん、やっぱり延期、ということにしないか?」
ため息を吐きながら、知念さんが言った。
栗木「うぬぬ…」
流石の二人も、すっかり弱気になってしまっていたのだった。


その頃、都内某所にある巨大な同人サークルのビルに、一人の男が入っていった。
このビルが他と一線を画しているのは、誇らしげに掲げられたドでかい看板である。
そこには、「はわわわわ」と叫びながら、刃牙にチョップを決めるマルチの姿が
描かれていた。
ザッザッザ
男は、威厳に満ちた足取りで、通路を真っ直ぐに進んでいく。
下っ端の人たち「お帰りなさいませッ」「お疲れさまですッ」
道をあけ敬礼する下っ端たちに、軽く挨拶を返しつつ、彼は自分の部屋の前まで帰って来た。
「管理人室」と、そこには書かれている。
ガチャッ
中に入った彼は、少々けだるそうに椅子に腰を下ろすと、電源を入れ、モニターと向かい合った。
トラ「フゥーッ」
――『グラップラー刃牙』アングラ系Webサイト「だったらイケるぜッ!」管理人、トラ。
一日の仕事を終え、サークルに戻ってくると、真っ先にメールの確認をするのが彼の日課であった。
トラ「ん……何だこりゃ」
その日のメールは、一通だけだった。
トラ「おかしなメールが来てやがるな…差出人は……栗木だぁ!?」

                                                               (後編に続く)


スペシャル・マッチ! 外伝(2)〜タブーに触れる(後編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
また前後編になっちゃったよ、ごめんね。あと、くどいけど現実の団体等とは無関係ですよ?


トラ「栗木と知念さんが戦おうとしているッ!! 今、東京ドームで!!!」
下っ端「ちょッ…トラさんッ!」「そこ、近況報告のコーナーですよ!!」
しかし、下っ端たちの声にも耳を貸さず、彼は大声で叫びながらキーボードを叩き続ける。
トラ「見たかったでしょ皆さんッ!! 栗木と知念さんが戦うんですよ!?
  見逃していいんですかァ〜〜ッ!!!」
下っ端「トラさんッ」「落ち着いて下さい!」「誰か電源落とせェッ」
トラ「僕はこれから帰って寝ます! だって別に見たくねえし!
  見たいって言う人だけ勝手に見に行ってくださァ〜〜い!!!」
バンッ
瞬く間に全文を打ち終わり、彼は大きく天を仰いだ。
思わず圧倒される、下っ端たち。
下っ端「ト、トラさん…」「す、すげ……」「………すごいっス……」
しかし、下っ端たちの言葉も彼には届いていなかった。
トラ「ったく、栗木のやつ…」
早々とパソコンをシャットダウンし、席を立つ。
下っ端「あ、あれ…?」「どこ行くんスか…?」
しかし、その質問には答えず、
トラ「疲れてるっつーのに、余計な仕事させやがって……」
呆気に取られる下っ端たちを残したまま、彼は部屋を去って行った。

クソゲー、弱キャラ、ダメ漫画など、マイナー分野のファンの結束は固い。
ある栗木ファン「おい、見たかよ、掲示板!」
知念さんファン「知念さん対栗木だろ!? マジかよ!!」
職場に、遊技場に、葬式に、戦場に…
ファンたち「いくら栗木でも、知念さんになら勝てるぜッ!!」「バカヤロウ、勝つのは知念さん
  だっつーの!」「何でもいいから、とにかくドームだ!!!」「急げ〜ッ!!」
それは、金田の死にも匹敵するスピードで瞬く間にネット上に広まっていった。


――そして、東京ドーム。
ドドドドドドドドドドド
栗木「な、何だァ〜この地響きは!?」
知念さん「ま、まさか……」
バイトくん「……あ、あれ…」
バイトくんの指差す先、人の群れが大挙して押し寄せてくるのが見えた。
ファンたち「いたァッ!!」「栗木と知念さんが本当にいるゥッツ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ファンたち「見れるんだッ栗木が…」「知念さんがッ」「勝つ姿が見れるんだーッ!!!」
栗木「ハ…ハハ……」
会心の笑みを浮かべる栗木、満足げに頷く知念さん。
バイトくん「う、嘘だろ…おい…」
更に、いつの間に来たのやら、みっちゃんと小坊主たちの姿まで見える。
光成「ブツブツ…まったく、何でワシがこんな、しょーもない試合を…」
小坊主「まあまあ、御老公…」

栗木と知念さんは、満を持してリングにあがった。
知念さん「栗木くん、これだけの人が集まってくれたんだ。いい試合をしようじゃないか!」
栗木「ああ、もちろんだぜ知念さん!!」
張り切る栗木。
栗木「よォ〜し、今日は一つ、究極の護身術をお見せするぜぃ〜ッ!!!」
観客たちにアピールする栗木、声援で応える栗木ファンたち。
しかし知念さんは、そんな栗木を不気味な微笑みを浮かべて見つめていた。
知念さん「ふふふ、栗木くん、君の手の内は全部体験済みだッ」

           →次回、真の護身に辿り着いた栗木と、リアルシャドーに目覚めた知念さんが激突!


スペシャル・マッチ! 外伝(3)〜究極の護身vsリアルシャドー!!(前編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
真の護身に辿り着いた栗木と、リアルシャドーに目覚めた知念さんが
東京ドームで激突!

観客「ク・リ・キッ!」「ク・リ・キッ!!」「チ・ネ・ンッ!」「チ・ネ・ンッ!!」
その日のドームは、いつにも増して凄まじい熱気に包まれていた。
そして、その主役こそ、誰あろう栗木と知念さんなのである。
今、二人は感無量で、リング上で見つめ合っていた。
小坊主「両者もとの位置ッ」
いつのまにかリング上には、(何故か)小坊主がスタンバイしていた。
栗木「まあまあ、待ちたまえ小坊主くん」
偉そうに告げる栗木。
栗木「まずは、デモンストレーションをさせてくれないかな?」
と、言うと栗木は指でパチンと合図を送った。
アナ「ああ〜っと流石栗木、サービス精神旺盛です! さあ一体、何を見せてくれるのか〜!?」
いつものアナウンサーまで、ちゃっかりやって来ていた。

ガシャン ガション
と、観客たちの海の一角が割れて、道が出来る。
アナ「何か、重たい金属のようなものを持った人影が数人、リングに向かってくるようです!
  おや、あれは……西田! 伝統派空手の西田が先頭に立っているようです!!」
道場生(小声で)「ねえ西田さん、もう栗木の言いなりにはならねえって言ってたじゃないスか」
西田「う、うるさい、こんだけ人がいるんだ、ウチの道場のいい宣伝になるじゃないか!」
道場生「単に恥を晒すことになるだけのような気もしますけどね…(ボソ)」
西田率いる伝統派の門下生達は、リング上の栗木のとこまでやってくると、手に持っていた
金属の物体を丁寧に床に置いた。
ガシャ ガシャ ガシャ
アナ「これは…どうやら西洋の鎧甲冑か何かのようですが……?」
そう、それはまさに西洋式の甲冑であった。
アナ「まさか栗木、この見るからに頑丈そうなヨロイを叩き壊すつもりか〜!?」
栗木「よし、お前らやれッ!」
アナ「えっ”お前ら”?」
と、見る間に門弟達は栗木にその甲冑を着せ始めた!
アナ「これはどういう事だ栗木〜〜〜ッ!!」
甲冑を装着させてもらいながら、栗木はニヤリと笑ってみっちゃんの方を見た。
栗木「なあ徳川のジッちゃんよ、地下闘技場のキャッチフレーズは確か『武器の使用以外
  一切の攻撃を許可する』だったよな?」
光成「う、うむ…」
栗木「防具を使うぜ…」
いや、そもそもここは地下闘技場ではないのだが。
しかし観客達は栗木の作戦に反発したようだった。
突然巻き起こるブーイングの嵐、
観客「ブーッ」「ブーッ」「ブーッ」
栗木「な、なんだよ〜お前ら! 別に汚くねえだろがッ!! な、知念さん!!」
と、知念さんに目をむける栗木だったが、知念さんは至って無頓着で、うっすらと笑みさえ
浮かべている。
知念さん「ふふふ、そんな所だろうと思ったよ、栗木くん。リハーサル通りだ」
観客「………!」
知念さんの発言で、一瞬場内に沈黙が走った。
アナ「い、今、知念さんの口からとんでもない言葉が……!!」
                                                                 (後編に続く)


スペシャル・マッチ! 外伝(3)〜究極の護身vsリアルシャドー!!(後編) 作:MBO
<前回までのあらすじ>
知念さんの自信の程やいかに?

アナ「い、今、知念さんの口からとんでもない言葉が……!!
知念さん「リハーサル通りだ、と言ったんだ」
アナ「な、何とォー!! これは驚きました! よもや知念さんの口から、我らの主人公の
  18番『リハーサル通りだ』が語られようとは!!」
知念さん「ふふふ、いいかね、よく見たまえ」
と言って、知念さんは甲冑を装着し終えた栗木のほうに手の平を向けた。

スパッ

アナ「ああ〜ッ!! 突然知念さんの手の平に傷が〜〜〜ッ!!!」
栗木「ば、馬鹿な! トリックに決まってる!!」
しかし、その傷口から流れ落ちる血は、まさしく本物であった。
知念さん「それでは、本題、リアルシャドーをお目にかけよう」
と、ファイティングポーズをとる知念さん。
観客「な、何だって!?」「リアルシャドーもできるのか知念さん!!」
知念さん「私と範馬勇次郎が戦った場合こうなる…」
アナ「えっいきなり勇次郎!!? そんな大胆な…ッ」

ボゴオッ

と、何も起こっていないのに、突如知念さんの顔面がパンチでも食らったかのようにめり込み、
体はリングから吹っ飛ばされていた!!
ドガッ ゴンッ ガンッ
観客「うわッ」「キャッ」
知念さんの体は何度も回転しながら、観客達の方まで転がっていった。
アナ「み、見えましたー!! 今、勇次郎のパンチを顔面に食らって吹っ飛ばされる知念さんの
  姿がハッキリと見えました〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
床の上にのびてしまった知念さんは、白目を剥いたまま、ピクピクと体を痙攣させている。
栗木「な……」
呆然と見ていた栗木が、ようやく口を開いた。
栗木「何か知らんがチャ〜ンス!!」
アナ「ああ〜っと栗木、卑劣にも、倒れて動けない知念さんに攻撃をかける気か〜ッ!!」
しかし…
ガション
栗木「う、うおおおおお〜〜!!」
アナ「な、何だあ〜!? 栗木に何が起こった〜ッ!!」
栗木「うおおおお、う、動けん!!!」
必死になって体を動かそうとする栗木、しかし甲冑の重量がそれを許さなかった。
アナ「な、なぁーんと栗木ッ! ヨロイが重過ぎて身動きが取れなくなったようです〜!!
  いったいこの落とし前をどうつけてくれるんだ〜ッ!!」
西田「く、栗木さんいったいどうするんですか〜」
西田が哀願するように言った。
栗木「…………」
西田の背後では、道場生達が『ほら見ろ言わんこっちゃねえ』とばかりの視線を向けている。
栗木「…………。ふ、辿り着けぬのじゃよ、西田はん…」
西田「どう落とし前をつけてくれるんですか栗木さァ〜ん!!」
観客「おいおい!」「いったいどうなるんだよ!?」
アナ「知念さん立てない、栗木動けない! 知念さん立てない、栗木動けない〜!!」
小坊主「ご、御老公、これはいったいどうすれば…」
どうしていいのか分からず、泣きそうな目をみっちゃんに向ける小坊主。
しかしみっちゃんは、ゆっくりと頷いただけであった。
観客「ま、まさか…」
満場の視線が小坊主に集中する。
小坊主「……しょ…勝負あり…」
アナ「ああ〜ッなんとォーッ!! これは前代未聞だーッ!!!」
                                                
                             →何がどうなってるのやらって感じで、次回に続く!!


スペシャルマッチ! 外伝

1話 〜 3話  4話 〜 6話  7話 〜 最終話


スペシャルマッチ!

1話 〜 5話  6話 〜 10話  11話 〜 15話

16話 〜 20話  21話 〜 25話  26話 〜 最終話



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