『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』11話〜20話 感想

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2021年3月9日(4月号)
第11話「無礼者」

 西洋ファンタジー風の異世界に来てしまった烈海王は、闘いそうで闘わない。
 本人は特殊能力に頼らず中国武術のみで闘う気だぞ。
 でも、まだ本格的に闘わない烈海王であった。

 烈海王はナカムラ シンジとグリドール・イストンに案内されてブラキルカ王国 国王 ギルカ・ブラキルカ10世と面談する。
 ギルカ王が徳川光成にそっくりなので、烈は小さく驚く。
 ナカムラは別人だと説明する。
 でも、地球から転移する人は多い。
 大昔に徳川家の誰かが転移して、国を築き10代たったのかも。
 天草四郎だっているんだし、いても自然じゃ!

 ナカムラは国王とも面識があった。
 黒曜石の石板をスマートフォンに変化(かえ)る能力をナカムラは持っているからだ!
 けっこうスゴい能力だぞ!
 それを一人でやっているのか。
 超重要人物だな。
 私が、ブラキルカ王国を攻めるなら、まずナカムラを拉致するか暗殺するよ。

 意外と重要人物だったナカムラだが、烈と出会った今日だけで何回も死にかけている。
 VIPに対する守りがザルすぎるぞ。
 米国大統領は職を退いたあとも死ぬまでSPの護衛がつくらしい。
 損失を考えると、用心棒をつけないとダメだ。

 相手が国王でも烈の蛮勇は止まらない!
 国王をつまみ上げ、加納秀明に似た侍従長を殴る。
 中国はアレでなかなか身分に厳しい。
 組織内の序列は重要で、座る席位置を間違えると大変なことになる。

 烈海王は、この世界では客だ。
 他所から来た流れ者と言う意味での客である。
 自分の能力を買ってもらう雇用が客と主人の間にあり、対等なビジネスパートナーであるのが建前だ。
 烈はちゃんと契約していないから、フリーの立場で蛮勇ふるっているのだろうか?

 暴れる烈海王は、落とし穴に落とされる。
 穴の底には怪物がいるぞ。
 烈海王、今度こそ逃げられない戦闘か!?


2021年3月9日(4月号)
第12話「大蛇の王」

 穴の中にいた怪物は、大蛇の王 九首の巨獣キング・ヒュドラーだったッ!
 烈海王が勝てるとは思っていないが、どれぐらい戦えるのか見てみたい。
 ギルカ王は徳川さん並みに思考が危険な人だ!
 やっぱ、遠い親戚なのかも。

 相手が異形の怪物でも、烈海王は一向に構わん!
 迫る九つの首を連打で迎撃だ!
 体重差もあるし、かなり大変なんだろうが、これが中国武術か!

 ヒュドラーの噛みつきを、かわし服だけを噛ませる。
 そして服を引っ張った!
 ヒュドラーの牙が抜け落ちる!
 ジャック・ハンマーが本部以蔵にやられた技だ!刃牙道11巻 95話
 烈の死後の話だから、烈は知らないだろうけど。

 あっさり牙が抜けた。
 ヒュドラーの牙はかなり弱いようだ。
 肉食獣の牙はとても丈夫で、獲物に噛みつき全体重をかけても牙が折れたり抜けたりしない。
 牙は外に出ている部分より、埋まっている根の部分のほうが長いので丈夫なのだ。

 猿の犬歯はけっこう大きい。
 だが、根は短く戦闘に不向きなので、威嚇用に進化したと考えられている。
 全体重をかけたら牙が抜けてしまうだろう。
 人類は進化のどこかで威嚇用の犬歯も小型化した。
 ヒュドラーの牙も毒を注入するとかで、抜けやすくできているのかも。

 烈は抜け落ちたヒュドラーの牙を拾う。
 そして、鏢([金票]ヒョウ)がわりに投げつける!
 ドイルを苦しめた投擲術だ!
 ヒュドラーは自らの牙でダメージを負う。

 中国武術は基本的に武器アリの戦闘技術だ。
 烈海王は、素手にこだわらず、闘う!
 こうなったら竜殺しに青龍刀とかも用意してもらおうや!

 やっと異世界らしくなってきた。
 ここからが真の異世界 烈海王だぞ!
 ……すでに12話か。
 長い助走だった。

月刊少年チャンピオン2021年4月号
月刊少年チャンピオン2021年4月号


2021年4月13日(5月号)
第13話「天敵」

 西洋ファンタジー風の異世界に来てしまった烈海王が、やっと戦いはじめた!
 相手は九の頭を持つ蛇、キング・ヒュドラーだッ!
 怪物も異世界っぽいのが来たぞ。

 烈は冷静に観察して、蛇の頬窩を突く!
 チャンピオンのオールドファンならば『フォーナが走る』でピット器官として出てきたので知っている。
 異世界の蛇だけど、ピット器官があるらしい。
 こんだけ頭があれば、単純計算でセンサー9倍だから、さぞ探知力が高いだろう。
 でも、こういうのって多すぎると処理が大変になるから、そんな簡単なもんじゃないんだろうけど。

 さらに烈は蛇の天敵である鷹を模した鷹爪拳(ようそうけん)を出す!
 上空に飛び上がり、頬窩を突く!
 ……あんまり鷹っぽくない。
 とにかく、これで蛇のセンサーをつぶした。
 あとは確実にしとめる!

 勝利したと思ったら、キング・ヒュドラーには再生能力があったのだ。
 ギリシャ神話のヒュドラーを倒すのにヘラクレスは火で焼くことで再生を防いでいた。
 烈も同じ方法で対策すべきか!?

 再生する怪物を見て、烈海王はむしろ喜ぶ。
 やっと異世界で戦っているっぽくなって来たぞ。
 というところで次回へッ!


2021年4月13日(5月号)
第14話「少年のように」

 やっと異世界の怪物との戦闘だ!
 烈海王は少年のようにワクワクしているぞ!
 なんか少年漫画の主人公みたいだ!

 闘争の歓喜を感じながら烈はキング・ヒュドラーの弱点をさぐる。
 焼かないのか。
 まだ火を利用できない半裸の蛮族みたいだ。
 ヘラクレスより原始人っぽいな。

(…………首は九つだが心臓は…………
 一つッ!!)


 ただ一つの心臓を狙って烈海王は勁をこめた一撃を放つ!
 心臓を狙い撃ちだ!
 頭は再生できても、心臓はダメらしい。
 異世界生物の身体構造は謎だ。

 脳は最も酸素と栄養を消費する器官である。
 それを9つも抱えているから、かなりバランスの悪い生物なのだろう。
 いや、ものすごくコンパクトな脳が入っていて省エネかもしれない。
 どちらにしても、9つの脳に血液をおくるため心臓にかなり負担がかかっているのだろう。
 まさに弱点だ。

『読者 諸兄諸姉には…』
『永らくお待たせした事を深くお詫び申し上げる』
『今』
『漸く異世界にッ』
『烈ッ海王ッッ
 完ッ全ッ 復活ッッ』

 今かよ!?
 もう14話だぞ!

 待たせていた自覚あったのか。
 とにかく、烈海王がこれで完全復活らしい。

 今後は他の異世界転生者と勝負だろうか?
 それだと普通の異種格闘技バトルになってしまう。
 やっぱり魔物を狩ってこそだよな。
 いや、あらゆるものを食材としてきた中華料理で異世界の胃袋をつかんでも――
 一向にかまわんッッ!

月刊少年チャンピオン2021年5月号
月刊少年チャンピオン2021年5月号


2021年5月11日(6月号)
第15話「城壁の外」

 異世界に五体満足の状態で転移した烈海王は、ついに、やっと本格始動を開始(はじ)める!
 九頭蛇キング・ヒュドラーを倒した烈は、城の外に脱出した!
 えっ、外に出ちゃうのか!?

 このまま残ると徳川光成似のギルカ王に飼い殺しにされる。
 そのかわり、闘技場で様々な猛者と闘えるだろう。
 あと生活費は心配しなくていい。
 中国風に考えれば、食客あつかいってところか。

 外に出たら自由だ。
 好きな獲物を好きに探して闘える。
 だが、衣食住は自分で確保しなくてはならない。
 生きるための活動に時間をとられるので自由時間は減る。
 全体的に生活の質はかなりさがるだろう。

 リアルに考えるなら食客一択だ。
 自由人は、ちょっと風邪ひいたり、ケガをしたら、死につながるリスクを抱えている。
 ちょっとリスク高すぎだ。

 たとえ地球であっても、よく知らない土地で一人旅はけっこう危険だ。
 土地の有力者に頼るのは旅人の生活の知恵である。
 有力者も、他の土地の情報を聞けるので旅人を歓迎することが多い。
 ただ、この世界はどうなんだろう?

「…すまんなナカムラ…」
「やはりわたしは」
「城壁(かべ)の外のほうが興奮(たのし)めそうだッ!」


 だが烈海王は自由のほうが好きらしい。
 そりゃ白林寺を飛び出して行った男だもんな。
 最大トーナメントで、烈海王は香港から来たという肩書だった。
 当時の香港はイギリス領だったので、世界をめぐるのに便利だったのだろう。

 昔から烈海王は未知の土地で蛮勇をふるうのが大好きな男だったのだ。
 闘技場とか、そういうのは一度置いて、ここから異世界 烈海王の第一章がはじまる。
 野生に解き放たれても、烈海王は一向にかまわんッッ!


2021年5月11日(6月号)
第16話「ゴブリン」

 人間の青年とエルフの女性がゴブリンの群れに襲われている!
 ゴブリンッ!
 ファイナルファンタジーシリーズだと一番の雑魚だ。
 ドラクエでいえばスライムみたいなモンですね。

 ファンタジーに大きな影響を与えた『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』だと、人間の世界になってからオークがゴブリンと呼ばれる存在になったという扱いである。
 もともとオークの別名なので結構強いぞ。
 ゴブリンの強さは作品によってけっこう幅がある。

 この世界のゴブリンは醜く臭く獰猛で危険な生物だ。
 群れで襲われたら大ピンチらしい。
 ここに烈海王が登場する。
 野営地にしようとしていたら、ゴブリンがわいて臭かったらしい。
 そういう烈さんも、練習の後は むわァ〜〜とニオイが強そうだけど。

 襲いかかるゴブリンを烈は素手で吹っ飛ばす。
 烈の強さを見てもゴブリンどもは怯まない。
 その闘争心に烈は興味を惹かれる。
 今夜の烈海王はゴブリン退治祭りだ!
 次回へつづく。


 さっそく野生の烈海王になっている。
 ただ、助けた男女がブラキルカ国の王都に行きたがっていた。
 ここに来てスタートにもどるのか?
 まあ、烈海王が青年の助っ人になる展開だろう。

 とりあえず烈海王はモンスター相手に闘えるのが嬉しいようだ。
 ここは強さの質よりも、目新しい相手との勝負か?
 そういう野生動物ハントは範馬勇次郎のほうが好きかと思っていたよ。
 まあ、中国では野生動物を狩って食べるのが当たり前だし。
 ……やっぱ、料理して喰うのか?

月刊少年チャンピオン2021年5月号
月刊少年チャンピオン2021年6月号


2021年5月20日(23号)
バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 出張版

 宮本武蔵との試合で絶命したはずの烈海王は異世界に転生していた!
 元の肉体と記憶、年齢もそのままなので転生じゃなくて転移だとは言われていましたが、まあ細かい事は抜きにして、一向に構わんッ!
 ピクルに喰われて失った右足も元通りになっているが、これも一向に構わんぞッ!
 むしろ異世界転移はサービス良いな!
 というのが月刊少年チャンピオンでの烈海王です。

 掲載誌が違えば、そこは異世界だ!
 月刊少年チャンピオンの『WORST』の外伝作品『WORST外伝 グリコ』は週刊少年チャンピオンで連載中である。
 ならば、逆に月刊少年チャンピオンにバキ外伝があっても良いわけで、……一向に構わんッ!
 細かい事はとにかく、烈海王は西洋ファンタジー風の異世界に来てしまいましたと。

 烈海王なんだから武侠ファンタジー風の異世界のほうがなじんだろうな、とか。
 日本人なら カツ丼食いたい、ラーメン食いたい、カレー食いたい、で泣くところですが、烈海王の場合は春節に餃子食いたいとかで暴れるんだろうか?
 まあ、とにかく西洋ファンタジー風の異世界です。

 獣人とか種族の良くわからない人のパーティーが迷宮で逃げまどっている。
 西洋ファンタジー風の異世界だけど、顔がバキ世界っぽいのは、サービスなのか?
 まあ、とにかく異世界なのでモンスターも出てきます。

 一つ目巨人(サイクロプス)だ!
 デカカァァァァァいッ説明不要!!
 5mぐらいあるのか?
 旧約聖書の巨人ゴリアテ(約3m)よりもデカそうだ。
 なお、ゴリアテは『天空の城ラピュタ』の飛行戦艦の元ネタです。

 このサイクロプスの前に立ちふさがる男がいた。
 そう、烈海王だッッ!
 烈海王はサイクロプスが相手であっても一向に構わんッ!

(不可解ッ)
(眼球(マト)が大き過ぎるッ)


 烈は空気の目潰しでサイクロプスを攻撃した。
 身体もデカければ、目もデカい!
 烈はそう言うが、特徴があるってことは理由もあるのだろう。
 大翼手のコウモリのように、暗さに適応するため目が大きいのかも。
 なにしろ迷宮にいる怪物なんだし。

 そういう話をするとチャンピオン系Web漫画の『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』(AA)みたいな話になる。
 だが、烈のいる異世界は たぶんもっと大雑把だ。
 難しいことは考えずに闘いに集中すべきなんだよな。

 烈はサイクロプスに組みついて、転蓮華で首を折る!
 肝心の本編じゃなかなか闘わないのに、出張版だと羽目を外しているのか?
 闘うとか闘わないとかゴチャゴチャ言わず、こういうふうに闘ってくれれば良いのに。

 本編のほうも、やっと色々なしがらみから外れることができた。
 あとは自由に闘うだけだろうか?
 さまざまなモンスターを相手に、烈海王が磨き上げた中国武術が炸裂する!
 ようになれば良いな!

週刊少年チャンピオン2021年23号
週刊少年チャンピオン2021年23号


2021年6月8日(7月号)
第17話「陸の津波」

 異世界に転生した烈海王はゴブリンの大群と戦うことになる!
 今夜の烈海王はゴブリンスレイヤーだッ!
 月刊誌らしくコミックス2巻の続きからスタートするぞ!

 烈海王がゴブリン集団と異世界戦闘だッ!
 この世界のゴブリンはどれぐらい強いのだろうか?
 武器はもっているが、防具が無い。
 あとは集団戦闘の練度だけど。
 指揮をするリーダーがいないっぽいので烏合の衆か?

(この男… ゴブリンをナメているッ)
(奴等は体格(からだ)が小さくとも…)
(……云わば凶器(ぶき)を持った… 猛獣ッッ)


 いわばも何も、実際に武器もっているぞ。
 対する烈海王は素手だ!
 武器の差+人数の差で、わりとピンチだぞ。
 あと、文明の差で負けているのは、ちょっと恥だ。

 烈海王はゴブリンの剣を胸で受けて、逆に剣を砕く!
 鋼鉄の肉体、硬気功か!?
 安藤さんの山刀を胸で砕いた夜叉猿みたいだ。
 ……文明人的に、野生動物みたいで良いのか?

 烈は剣で襲ってきたゴブリンを叩き潰す。
 ジャガッタ・シャーマンを潰した感じのジャガッタプレスだ!
 だが、ゴブリンは次から次へと襲ってくる。

「死をも恐れぬゴブリン共の突撃は
 全てを呑み込む陸(おか)の津波ッッ」


 だが烈海王は全力の右拳で十数体を吹っ飛ばす。
 なんという威力だ。
 でもゴブリンは戦意を失わず、立ちあがって襲ってくる。
 烈はゴブリンをつかんで、振りまわす。

「3尺3寸」
「80斤… と云ったところか」
(※中国単位で約110センチメートル、40キログラム。)

 かつて範馬勇次郎が範馬刃牙を振りまわした人間ヌンチャク――ドレスだ!(範馬刃牙35巻 288話)
 烈海王は、それをゴブリンで再現する!
 ゴブリンヌンチャクの完成だ!
 素手だった烈海王が武器を手に入れたぞ!


2021年6月8日(7月号)
第18話「双截棍(ヌンチャク)」

 烈海王はゴブリンをヌンチャク代わりの武器にして戦う!
 ヌンチャクならば中国武術の領域だ!
 一応、ヌンチャクは琉球空手の武器だと言われている。
 ヌンチャクを世界に広めたのはブルース・リーだが、ヌンチャクを教えたのは日本人空手家の出村文男らしい。

 とにかく、襲いかかるゴブリンをちぎっては投げ、――じゃなくて捕まえてはヌンチャクとして利用して倒していく!
 烈海王は見事にゴブリンを掃討する。

 ドレスだと中国武術じゃなくて、範馬一族の技だ。
 烈海王も進化して新技を身につけたって事ですね。
 異世界でもさらなる進化をするのか?

「あの方こそ 我が一族に伝わる者」
「……この世界を災厄から救済(すく)う
 伝説の転移者に違いないッッ」


 烈海王は、そういうポジションなのか!?
 そういう役割で戦ったほうが話は面白くなりそうだ。
 この縁が、新たな闘争につながるのか?
 実はゴブリンが一匹生きのこっているのが気になります。
 こうして次回へつづくのであった。

 今回のゴブリンは数が多いけど、集団戦闘がニガテな連中だったようだ。
 烈海王ならば、直接戦闘だけでなく兵法もたしなんでるかも。
 集団戦だって、孫子呉子六韜三略なんでもござれで戦える!
 将軍待遇で雇ってもらったら烈の軍略を見ることができるかもしれない。
 でも、基本「私が単騎で行く!」って作戦になるんだろうけど。

月刊少年チャンピオン2021年7月号
月刊少年チャンピオン2021年7月号


2021年7月27日(8月号)
第19話 晩餐

 異世界に転生した烈海王はゴブリンの大群を倒した!
 烈に救われたラウリーとカレンは飯もご馳走になりつつ、自分たちの住むリンキン領を救って欲しいと言う。
 だが、烈は自分の楽しみを優先したいと断る。

 う〜む、烈海王はけっこう侠(おとこだて)じゃないんですね。
 武侠ってのは強い(武)だけじゃなく、侠なのだ。
 論語で『義を見てせざるは勇無きなり』と言う通り、困っている人を助けてこそ、侠なのだ。
 烈海王は、わりと薄情だったのか?

 私利私欲のために武をふるうのは無頼漢であり野蛮人なので、尊敬されない。
 確かに烈は師匠の劉海王に蛮勇をふるっているなどと言われていた男だ。
 ただ、克巳に喧嘩売ったのも『中国武術に対して失礼だ』という大義からの行動なので、まあ侠(おとこだて)と言える。
 価値観の違いがあるけど、烈は烈なりの正義で行動しているのだ。

 思えば烈海王が激怒するのは、中国武術を侮辱されたときが多い。
 仲間が傷つけられても、あまり激怒しない気がする。
 傷つくのは戦士の自己責任だと思っているのかも。

 だが、烈は領地を襲っているのがオーガだと聞いて心揺れる。
 オーガ=範馬勇次郎!
 範馬勇次郎なみに強い怪物なのか!?
 さらに、ここで生き残りのゴブリンが登場して、烈にオーガと闘うように挑発するのだった。


2021年7月27日(8月号)
第20話 喰らう者

 そういえば烈は生前に範馬勇次郎と闘ったことが無かった。
 範馬勇次郎は地上最強の生物であり、中国武術の頂点である郭海皇にも勝っている。
 最強を目指すのなら、範馬勇次郎は倒すべき相手だった。

 ただ、範馬勇次郎とは闘わなかった理由もちょっとわかる。
 なにしろ息子の範馬刃牙と闘っているのだ。
 範馬一族の強さも戦闘方法もあるていど理解できているのだろう。
 勇次郎と闘うより、刃牙にリベンジだよな。

 ゴブリンは、さらに挑発する。
 オーガは人間を喰うのだ。
 この世界のオーガは範馬勇次郎とピクルを合わせたような感じらしい。
 烈は強い相手と闘いたいという欲求に心動く。

 烈はリンキン領でオーガ退治をする気になった。
 さっそく出発するぞ。
 烈海王、今月はバトル無し。

 今月は、なんか2ページぐらいに省略できそうな内容だった。
 せっかく異世界に居るんだから、細かいことにこだわらず蛮勇をふるいまくって欲しい。
 むやみやたらに喧嘩を売られて売って殴りまくって、理不尽に美少女にもてまくってこそ異世界でしょ!(偏見)

 烈が暴れまわるのは現実世界でもやっていたので、モテまくるのが見てみたいかな。
 だが、そもそも烈海王の女性関係って謎すぎる。
 梢江ちゃんとは普通に話せていたから、超ウブじゃ無いんだろうけど。
 烈海王は美少女と一緒に狭い所に閉じ込められても(金庸の武侠小説にありがち)一向に構わないのか!?


○現在、掲示板の調子が良くありません。
 コメントはblogコメントにお願いします。


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