アニメ・十二国記 〜東の海神(わだつみ) 西の滄海〜 感想
基本的に原作ネタバレです。
乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 第一話(再放送)
・乗月
芳国は麒麟もいなくて今後地獄が待っている。イヤでも月渓(げっけい)は再登場するのだろう。原作での話だが。
彼には王になる器量と資格がある。さて、彼は王になれるのだろうか。それ以前に昇山するのだろうか。
月渓の行動は奥ゆかしいとも言えるが、悪く言えば斡由(あつゆ)と同じく恥をかきたくないだけのようにも見える。
有能な為政者は、悪名を恐れないという。月渓ももうちょっと図太く生きたほうがいいだろう。
ワケのわからん小人が、どさくさにまぎれて仮王になっちゃったら、悲惨だし。
・東の海神 西の滄海
外伝だから短いんですよね、これ。
斡由は小説だとよくわからなかったが、カラーで見るとハデだ。
ドラマCDだと桓魋(かんたい)役の松本保典さんが斡由を演じていてかなり好演をしていた。
ラスト付近の独白部分は、ナルシスト臭を出しつつ、ピエロを演じるという複雑な状況を生々しく演じるいい演技をしておられました。
アニメ版は、ちょっとナルシスト感が足りないような気がする。
「オレって、有能だし〜〜」って感じが欲しかった。
赤ん坊が帰されるのは、アニメ版オリジナルだ。
やっぱり、絵的にヤバいんだろうな。
小説だと、あまりイメージわかなかったけど、「ろくた」はずっと口を開けていたわけだ。
口も疲れるだろうし、食欲もあるだろう。
うっかり、パックンやってしまいそうで、絵的にすごく怖いんですけど。
NHK教育は、チャレンジャーだな……
(04/1/26)
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乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 第二話・第三話(再放送)
斡由(あつゆ)のたくらみが成功した場合どうなるのだろう。
天罰は確実にあると判明しているので、何らかのリアクションが発生するだろう。
私が考えるに、上帝位を設けるという書類に王が印を押そうとしたら、王が即死して押せない。
王位を捨てるに等しい行為をする人間には、王の資格がないと天は判断するはずだ。
なぜか天罰が王にしか落ちないという理不尽な感じがポイント。
そして、国名が変わっている。
なんにしても、斡由が上帝位にすんなりつけるとは思えない。
上記のようなことが起きたら、斡由の悪名は現状以上に広がるんだろうな。
ところで、アニメの斡由は原作よりもイイ人っぽく描かれている。現時点では。
たぶん、本性をあらわした時のインパクトを狙ってのことだろう。
そして、更夜(こうや)は妙に色気を出している。
更夜の作画は常にいいし、立ち振る舞いが誘っているようにもみえる。
本当は斡由のなんなのさ、って感じだ。
更夜の外見を15・6歳で止めたのは揺るぎのない事実なので、斡由になんらかの思惑があったのは間違いないと思うのだが。
(04/2/8)
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乗月・東の海神(わだつみ) 西の滄海 終章・転章(再放送)
11ヶ月間、色々な意味で楽しませていただきましたがこれでお終いです。
ところで、斡由(あつゆ)の父・元魁は何をしているんでしょう。
どう考えても監督不行届きなので、仙籍を剥奪されて天寿を全うしたと思われますが。
反逆者の父って事で、晩年は肩身狭いだろうな。
でも、元魁は飲まず喰わずで、わりと元気っぽかったけど、十二国へ来た当初の陽子はかなり死にかけていた。やっぱり仙であっても闘うと体力がなくなるのだろうか。
あと、人間を一人にして狭い空間に閉じ込めておくとすぐに狂うという話を聞きますが、それも仙の力でカバーしていたのだろうか。
最後まで出血量の多いアニメだった。
さすがNHK教育だ。刺したら人は死ぬと雄弁に教えている。(なんか違う
(04/2/24)
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