『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』31話〜40話 感想

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2022年1月16日(22年2月号)
第31話 わたしの名は…

 異世界に来た烈海王は巨大なロック鳥と戦う!
 激しい空中戦のすえにロック鳥は逃げ出すが、卵をゲットした。
 その卵で烈海王は料理をふるまう。

 ロック鳥との空中戦は不完全決着だったか。
 烈海王をしても倒しきれなかった強敵だった、と。
 鶏肉があれば良い中華料理ができると期待していたんだけど、ダメでしたか。

 鳥は空を飛ぶため極限まで軽量化していて、骨も軽くて弱い。
 でも烈海王の打撃を受けて死ななかった。
 やっぱ、異世界の生物は地球の常識を超えている。
 体内に水素ガスとかを貯める浮袋とかあって、浮力を得ていたりして。

「…卵に小麦粉」
「焦がした花の蜜」
「獣乳(ミルク)を合わせ」

「……馬拉糕(マーラーカオ)だッッ」

 馬拉糕(マーラーカオ)は中国風の蒸しカステラらしい。
 ミルクを入れるのは烈の現代風アレンジだろう。
 古代中国だと、なんでも食っていたけど獣乳だけは食さなかったとか。(田中芳樹「岳飛伝1」)
 三国志ごろに、異民族から乳製品が届いたので皆で一口ずつ食べたという話がありますが、常時食べてい無い対応を感じる。

 烈はボクシング技を使ったりもしている。
 柔軟に現代を取り入れつつ、4001年目を歩んでいるようだ。
 烈海王は異世界転生しても成長が止まらんッッ


2022年1月16日(22年2月号)
第32話 ムローネの町

 魔法石鉱山の町ムローネに来た烈とゴブリンは"踊ル骸骨(スケルトン)"の群れに遭遇する。
 今回の烈海王は棍を使うぞ。
 だが、骸骨の中に強そうな固体がいるのだった。

 今度の敵は骸骨だ!
 完全に生物の法則を無視した怪物が出てきたな。
 筋肉が無くても動ける!
 眼球が無くても、敵を判別できているっぽい。
 まさにファンタジーの怪物だ!

 生物の法則から外れているから、なんかの魔法とかで動いているのだろう。
 つまり、術者を倒すことが最終目的だろう。
 烈は知性的に敵を探すことができるのか?
 わりと脳筋なところがあるから心配だ。

 で、素手ばっかりで戦ってきた烈海王がついに武器を手にした!
 背中に隠し持っていた棍をとりだしたぞ。
 身長よりも長そうな武器なのに、どこに隠していたんだ?
 烈がドイル戦で使っていたのは、紐でつながった携帯型だったが、今回のって普通の棒みたいだしな。
 まあ、この収納術も中国4000年の知恵なのだろう。

 使ってみたら、やっぱり武器は強い!
 中国武術と言えば伝統的に武器も使う。
 だが、本格的な武器を街中で携帯するのは法律違反らしい。
 なので、旅の英雄・好漢は棒を愛用することが多いのだ。

「…好久不見(ひさしぶりだな)」
「……我が子
「永周よ…」

 烈の棍の上にのった骸骨がしゃべった!?
 この言い方だと烈の父親っぽい。
 本編には出てきていないが、すでに亡くなっていたのか?
 異世界に転生して骸骨になっちゃったんですかね。

 それとも、烈を動揺させるための精神攻撃かも。
 魔法が使えるのなら、それぐらいはできるだろう。
 ならば、途中から幻覚を見せられている可能性がある。
 どちらにしても、烈海王がピンチっぽい感じで次回に続くのであった。

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月刊少年チャンピオン2022年2月号
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2022年2月14日(22年3月号)
第33話 人間の限界

 異世界に来た烈海王は骸骨と闘う!
 その骸骨は烈海王の師匠だった。
 骨だけになって軽量・高速化したらしいぞ!

 烈の師匠は劉海王じゃなかったの!?
 なんてこったい!
 まあ、烈が所属する白林寺は名門で人数も多いらしい。
 なにしろ、この間の大擂台賽に白林寺の海王が3人もいたのだ。
 12人中3人だから、25%のトップシェアだぞ。

 劉海王は、たぶんその白林寺トップだ。
 全員を教える訳には行かず、劉海王の弟子やそのまた弟子などが入門者を教えていると考えるのが妥当だろう。
 ただ、烈の才能と強さは未熟と言われながらも図抜けていた。
 見どころがあると途中から劉海王の直弟子になった可能性もあるな。

 そうなると序列変更がややこしいので、大変だっただろうけど。
 中国社会の儒教的価値観による序列はけっこう厳しい。
 祖父(第1世代)→父親(第2世代)→自分(第3世代)→息子(第4世代)という序列は絶対だ。
 中国ヤクザ組織でも真面目に兄貴(第3世代の上位)よりも叔父貴(第2世代の下位)のほうが偉いとか使い分けているらしい。
中国の歴史12

 と言う事で、白林寺における烈の序列が最低でも1世代分下がっちゃいましたね。
 烈の面子(メンツ)が丸潰れ……、までは行かないけど下がった。
 ただ、海王を襲名すると別ランクになるのかもしれないが。
 本編の人間関係を変えちゃうのがスピンオフっぽい!


2022年2月14日(22年3月号)
第34話 独楽(コマ)

 師匠の強さは骨化による軽量スピードアップだけではない。
 バラバラになっても元に戻り、関節の動きも自在で、骨の強度も高いぞ!
 烈海王は大ピンチだ。

 肉を捨てることで軽量化して速くなった!
 車で一番重い部品はエンジンだから、エンジンを捨てれば速くなる!
 みたいな理論ですね。

 まあ、つまり出力はどうするのかと。
 そりゃ、エンジン捨てたら軽くなるけど、なにでタイヤを動かすんですか?
 骨だけで動けるのであれば、筋肉はいらないけど、そりゃ別理論で動いているもんな。
 筋肉至上主義なバキ世界から逸脱した強さ法則だ。
 まさに異世界の強さだな!

 骨になる事は中国武術と関係無い。
 関節の可動域とかも、中国武術や人間の限界を超えた要素だし。
 中国武術がまったく通用しない絶望を味わって、中国武術以外の強さを求めちゃったのだろうか?

 そもそも、現世のどこで落命しちゃったんだろう。
 相手は地下闘技場の誰かなのか?
 地下闘技場って、あれだけムチャな試合ばかりしているけど、意外と死者ってほとんど無いんだよな。
 勇次郎に絶望的な実力差を見せつけられて殺されたとか?

 師匠は骨だけになって軽くなり、骨も強化されて要るっぽい。
 強化骸骨か!
 こりゃあ強い。

 骨だけの相手だから普通の打撃は通用しにくい。
 内臓へのダメージも期待できないし。
 たぶん脳も入って無いだろう。
 脳が無いと、やっぱり脳震盪は起きないよね?

 中国武術の想定外の相手に、どう戦うのか!?
 またまた異世界らしいバトルになってきたぞ。
 烈の拳は骸骨を黒曜石のように砕けるのか!?

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2022年3月7日(22年4月号)
第35話 消力(シャオリー)

 異世界に来た烈海王は骸骨となった師匠と再会する!
 骸骨師匠は烈に避けるなと挑発して、上腕の骨をねじって回転させる必殺拳を放つ!
 ドリルパンチだ!
 人間には不可能な技である。
 ますます人外を極めている師匠だな。

 人間には無い技術だけど、骨をねじるのに時間がかかっている。
 ちゃんと待ってくれる行儀の良い相手じゃ無いと通用しない技かも。
 変身シーンや必殺技の溜めモーションには攻撃しないという作法は異世界でもあるようだ。

 骨がねじって戻るって事は、素材も人骨とは違うようだ。
 ゴムの骨なんだろうか?
 骨むき出しだと、衝撃を吸収する肉が無いので、打たれ弱くなる。
 ならば、骨そのものを柔軟にするという発想だな。
 さすが人外だ。

 強さを人外に求めてしまうのは、功が成っていない証拠なんだろうけど。
 だが、烈はドリルパンチを消力(シャオリー)で無効化した。
 日本に来て宮本武蔵と戦い、死の直前に会得した海皇の境地ですな。(刃牙道6巻 45話

 烈は日本の地下闘技場で闘い、新たな力を得たと師匠に言う。
 ちゃんと中国武術を極めたら人外の強さを得られるのだ!
 烈が闘った範馬刃牙も、はっきり言って人外の怪物だしな。

 消力で盾の力を見せた。
 次に見せる、矛の力は……
 マッハ突きだ!


2022年3月7日(22年4月号)
第36話 死の予言

 烈海王は盟友・愚地克巳の技であるマッハ突きで骸骨師匠を倒した!
 この技を使うかッ!
 燃えるッ!

 克巳を倒したとき、烈はこの技など2000年前に通過済みだと言っていた。
 烈も練習で出すことはできるが、実戦で出すのは難しい。(範馬刃牙15巻 116話
 だが、いつの間にか実戦でも出せるようになっていたようだ。
 鍛錬を怠らなかった証拠ですね。
 そりゃ、日々道場をもわぁ〜っとさせる修行をしていないよ。

 烈のマッハ突きで骸骨師匠は粉々になってしまった。
 骸骨師匠は地下闘技場に行く予定だったが、途中で台湾黒社会での賭け試合で死んだと言う。
 どうも相手は龍書文のようだ。
 これも燃える展開だな。

 異国で死ぬより、同胞に殺されたのなら師匠もさほど悔しく無いかもしれない。
 いや、無念で異世界に来ちゃったから凄く悔しかったんだろうけど。
 でも、師匠は異世界でも殺されて怪物になってしまったと。
 中国風に言うならキョンシーだよな。
 烈の師匠は自分の才能の限界を中国武術の限界と思い、闇堕ちしてしまった訳だ。

 師匠は骨をゴム化するのを忘れちゃったようですね。
 簡単に砕けてしまった。
 筋肉を捨てたデメリットがもろに出てしまったぞ。
 烈に避けるなと言った点前、自分が回避行動をとりにくかったんだろうか?
 見よう見まねで消力を使えば、骨だけで軽いから簡単にできたかもしれないのに。

 勝利の余韻に浸る間もなく、新手の敵が現れる。
 見た目からして"首無シ騎士(デュラハン)"だ!
 天蓮華で首をもいでも生きているし、やっぱりデュラハンだ。

 デュラハンは謎の黒い液体を烈にぶっかける。
 この"血の洗礼"を受けた者は、いずれ死ぬらしい。
 洗えば済むのか?
 いや、そんな簡単じゃ無いよね。

 まあ、とりあえず術者が目の前にいるから、ぶっ倒せばOKか?
 今度の相手はデュラハンだ。
 頭が無いから頭部への攻撃が無効で戦いにくそうだぞ。
 切り離された頭を攻撃すれば身体にも影響があるんだろうか?
 次回につづく。


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月刊少年チャンピオン2022年4月号
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月刊少年チャンピオン2022年3月号
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