レッドクリフ Part1 感想
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 『レッドクリフ Part2』感想も書きました。


 ジョン・ウー監督作品の『レッドクリフ Part1』(公式)を見た。
 まさに三国志好きな人向けの直球作品ですね。
 登場人物が出るたびに字幕で名前を出してくれるので初心者にも安心だ!

 長坂から赤壁前夜までがPart1の舞台となる。
 まあ、ぶっちゃけ ほとんど話が進んでいない感がありますが。
 ひたすらアクションシーンだ。

 とりあえず、関羽・張飛・趙雲が強い。
 コイツらはハンパ無く強いぜ。
 無双シリーズほど強くはないけど、人間レベルを超えた強さだ。
 だから、80万が相手でも何とかなる気がしてしまい、あんまり緊迫感がない。

 長阪のあたりだと関羽は別行動をしていたので出番はないハズだが、ちゃんと活躍している。
 関羽の活躍を減らすわけにはいかなかったんだろうな。
 この三人は見事にイメージどおりだ。関羽のヒゲが若干短いかもしれんが……

 趙雲は普通に活躍している。
 時代劇だから二丁拳銃ができない。
 そこで、趙雲が二刀流で戦うのだ。
 白馬にのった王子さま状態で人気でるんだろうな。

 張飛はコワオモテなだけじゃなく、意外な一面も見せる。
 兵士に小麦の(?)を配ったり、達筆な書を見せていた。
 張飛って北の燕出身だから小麦食になじんでいるんだろうな。
 で、孔明は南の荊州で暮らしていたから、米をよそってもらうのだろう。
 劉備軍は食習慣も多国籍軍なのだ。

 関羽は難民の子供たちに勉強を教える。
 吉川英治の三国志だと関羽は塾の先生をしていたから、この設定を逆輸入したのだろうか。
 ちゃんと曹操と微妙な因縁を見せているのが、ファンサービスだ。


 この主人公は周瑜らしい。
 でも、出番のハデさで関羽たちに負けているんだよな。
 兵士に対して温情を見せたり、音楽センスを発揮するなど、かなり好意的に描かれている。
 曹操の動きを読んで布陣するなど、軍事的な才能もアピールだ。
 オマケに自ら戦っちゃう。
 それでも関羽たち怪物に比べると、地味だよな。

 孔明は、じゅうぶんに存在感を発揮している。
 あまり天才軍師っぽく無いんですが、正史準拠の能力なんだろうか。
 そして、なぜか動物好きだ。
 馬の出産手伝ったり、亀を持ちだしたり、鳩を飼っていたり。
 なんか天才というより、天然だよな。

 劉備と孫権は、さらに目立たない。
 えらい人が活躍しないのは三国志の伝統なので、あきらめよう。
 劉備のわらじ編みや、孫権が虎狩りで鞍に前足をかけられたなど、正史の記述をうまくアレンジしてある。
 話は演義準拠だけど、細かいところで正史のネタを使っている作品だ。


 悪役の曹操がどう表現されるのか。そこが気になるところだった。
 三国志演義だと、赤壁の曹操はあまりイイところが無い。
 赤壁だけ取り出されちゃうと、曹操が不憫だよな。

 と、思ったがなかなか良い感じだった。
 頭痛に悩みながらも、新規部下の前では立派にふるまったりとがんばっている。
 なれない水軍や士気の低い降伏兵を信用せずに別働隊を用意するなど用兵もさすがだ。
 そして、やっぱり人材収集の鬼らしさも見せている。

 正史の原理主義者なら、曹操の人妻趣味はゆずれない部分であろう。
 この映画でも曹操は人妻好きをいかんなく発揮している。
 驪姫に小喬のマネさせていたのは、世説新語・忿狷篇が元ネタだろうな。
   曹操にところには、声がイイけど性格の悪い歌妓がいた。
   才を惜しんで我慢していたんだけど、やっぱり性格悪いのが我慢ならない。
   そこで、彼女と同等の歌妓を育ててから性格の悪い歌妓を殺した。
 いや、このネタ通りだと小喬を殺すことになるよな。


 Part2は、ついに赤壁の決戦だ。
 船上で戦うから、飛んだり跳ねたりするんだろうか。
 パンフレットによると孫権も戦うらしいぞ。
 戦うのか、仲謀!?

 もしかしたら、孔明も飛んでビームを撃つぐらいはやるかもしれない。
 いや、さすがにそれは無いか。
 でも孫権が戦うんだから劉備は戦うよね。

 孔融が硬骨漢な忠臣だったり、孔明と同年の献帝が少年だったりするのは、ご愛嬌か?
 キャストに許チョ・楽進・関平の名前があったんですが、姿がわかりませんでした。
 Part2では活躍できるのだろうか?
更新(2008/11/8)

レッドクリフの聞き所について
 書き忘れを少し追記します。
 私は字幕版を見たのですが、現地の発音がなかなか面白かった。

 曹操の発音は『cao - cao』というのは知っていたのだが、聞いてみるとけっこう「ソウソウ」と聞こえる。
 まあ、なれない発音だからそう聞こえるんでしょうけど。
 昔の日本人も、そう聞こえたから「ソウ」と音読したのだろう。
 あと、『難民』は中国語でも『ナンミン』なんですね。

 劉備・関羽・張飛の呼びかたは、字幕に長兄・次兄・翼徳と書かれている。
 でも発音は大哥(ダーコー)・二哥(アルコー)だったようだ。
 大哥はヤクザっぽい響きで兄貴(アニキ)の意味がある。
 侠者としてのイメージ抜群だ。劉備軍団はこうでないと。

 そして、ココからが本題だ。
 すっかり驚き役+ギャグ担当になってしまった魯粛が光っていた。

 せっかく蔵の食料を提供しているのにあつかいが悪い魯粛さんである。
 アレもコレも三国演義が悪い。
 レッドクリフの魯粛は三国演義準拠らしいので、やっぱりただのお人よしだ。
 でも、孔明のことを「私の友人です」などと紹介するなど、けっこうチャッカリしている。
 正史だと諸葛亮にたいし「私は子瑜(諸葛瑾。諸葛亮の兄)どのの友人です」と言った。これが元ネタだろう。(『三国志 7』魯粛伝)
 ……劇中の諸葛瑾はなにをしているのだろう。

 さて、そんな魯粛ですが、驚き役として重要な活躍をしている。
 すなわち『哎呀(アイヤー)』発言だ。
 なにかあるたびに、驚愕した魯粛が「アイヤー」という。
 これが、本場の「アイヤー」かッ!
 冷凍も乾燥もしていない、生アイヤーだッ!

 何回いったか数えていませんが、後半から魯粛が出るたびに「アイヤー」が出るんじゃないかと身構えてしまう。
 まさに舞台荒らしだ。
 驚き役というポジションに騙されて甘くみていると痛い目にあう。
 Part2では「アイヤ〜〜〜ッ!」と叫びながら、20人ぐらいをまとめて斬り倒すのではなかろうか。
 魯粛の発言には気をつけろ。
更新(2008/11/26)

オリジナル武将について
 レッドクリフPART1の小説版(AA)も読みました。
 映画のノベライズってのは映画よりも情報量が多いのが一般的だ。
 だが、レッドクリフは情報が逆に少ない。
 なかなか意外な展開だ。

 映画では時間が流れつづけているので、立ち止まって説明できない。
 文章だと立ち止まれる。ページを戻すことも簡単にできる。だから説明が詳しくなるのだろう。
 レッドクリフの小説が簡潔に描写されているのは、アクションシーンを省略しているからだ。
 あのアクションは映像で見ないと良さが伝わらないよな。

 逆に映画には無いシーンもある。
 大喬・小喬の姉妹が孫策・周瑜に出会う話が冒頭にあるのだ。
 ストーリーの本筋ではない。映画ではカットされてもしかたあるまい。
 小説だと、北方三国志と同じく拉致しているので、イメージが悪いという困った点もありますが。

 映画では心情部分が分かりにくい。
 その分、小説では趙雲が周瑜の傷を心配する場面もある。
 小説だと周瑜の傷は伏線になっているようだ。
 映画でも矢で射られるんだけど、けっこう元気だった。

 あと、細かな変更な点として、小説版には張遼が出てこない。かわりに夏侯惇が出てくる。
 映画では夏侯惇ではなく夏侯雋というオリジナル武将が登場する。
 これは途中で脚本の変更があったのかもしれない。
 もうひとりのオリジナルの武将として呉の甘寧のかわりに甘興という武将が出てくる。

 夏侯雋と甘興というオリジナルの武将が出てくるのは、なぜか?
 たぶん、戦死させるためだろう。
 実在の武将を死なせるのは、ちょっと気まずいと言う判断があったと思われる。

 ちなみに赤壁で討ち死にする有名武将はいない。
 蜀軍が大敗した夷陵の戦いでは馬良を筆頭に多くの人物が討ち死にし、投降した。
 作家伴野朗は小説『呉・三国志』(AA)で、この差から赤壁でのダメージは少ないと書いている。

 ただ、魏は人材が蜀よりもずっと多いのだ。
 赤壁で戦死した人間などたいしたことがないと、記述しなかったかもしれない。
 なにしろ赤壁は大陸が三国鼎立になる開始地点なのだ。
 スタート直後に転んだ人間のことを振りかえっているほど歴史のネタに困っていないのだろう。

 正史に戦死者がのっていない赤壁の戦いを盛り上げる!
 そのために壮絶な討ち死にが欲しいところだ。
 夏侯雋・甘興の二人は、後半のPART2で大活躍ののちに死をむかえるのではないだろうか?
更新(2009/1/27)


 『レッドクリフ Part2』感想
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