とら日記(03年7月)
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バキ 格闘技
ななか バジリスク
十二国記 HR
妹 三国志
JOJO 同人関係
2003年7月30日(水)
早く来い来い木曜日。十二国記・原作ネタバレ感想 も早く書けたので少し、雑文を。
こあとるさん の7月28日付け日記[1342] で、近未来架空戦記モノに置ける死亡イベントフラグ (意訳)問題があって、これが面白い。
「除隊」「いきなり昔話」「写真を取り出して」「新兵」と4つのシチュエーションを確率の高い順に並べるという物なのだ。
私なら、C「写真を取り出して」 > B「いきなり昔話」 > A「除隊」 > D「新兵」かな。
Cはベタ過ぎる故に読み手が展開を予想できてしまい、あまり引っ張れないのではないかという感じがする。
Bは、もう肩を死神につかまれている。彼にとっての選択肢は「ハデに死ぬ」と「微笑を浮かべて」の2択しか残されていない。
Aは早くイベントが発生しないと「除隊できてしまう」 という弱点を抱えているため、もう少し上位でもいいのかもしれない。
Dは、やっぱりこういうタイプは現実を知って成長した方が面白いと思う。
個人的には「ヒロインの婚約者」なんかイイかもしれない。
「ヤシマ! 良かったやっと会えた」
「ブルーム! ……なんであなたが、こんなところに?」
「なぜって、君がここにいるから。それじゃあ答えにならないかい? 転属願いは前から出していたんだが、やっと受理されてね」
「ヤシマ、彼は?」
「もしかして、君がロウくんかい? ヤシマの手紙でよく名前を見るんだが、はは、印象どおりだ」
「ロウ…、彼はブルーム。エンジニアで、私の婚約者なの…」
「今は新米パイロットだけどね。改めて、よろしくロウくん。さて僕はちょっと隊長に着任報告を済ませてこなくちゃいけないんだ、また後で」
「……婚約者、いたんだ」
「…ええ。言わなかったかしら」
「初耳だよ。なんというか、その…優しそうなヤツだな」
「ええ、とても優しい人よ。とても…」
いや、死ぬのどっちだよって感じですが。
むしろ、物事はなれ始めが1番危ないという法則を考えると、出撃5回目ぐらいが危ないのかもしれない。
むしろ死にそうなのは「裏切り」だろうか。
「クソ、あんな無能に俺の才能がわかってたまるか。どいつもこいつも俺の才能をみとめやがらねェ。
死ぬ思いで銃弾を潜り抜けて帰ってみれば、この俺を腰抜け扱いしやがって。戦場でひとりはぐれる事がどれだけ恐ろしいか、知りもしないで、エラそうな事をいいやがって。
へへ、次の作戦行動の情報、こいつは高い値がつきそうだ。ヤツの進軍ルート、これだけは引き出してコピーしておかないとな…」
でも、こういうヤツにかぎって死ななかったりしそうだ。
他にも「嫌なやつが改心する」や「病気が判明」とかもポイント高そうな気がする。
2003年7月29日(火)
◆ アニメ十二国記の感想(17) 風の海 迷宮の岸(3)
今週も少年愛がそこかしこで爆発している。
狂気が怖ければ、狂ってしまえばいいんだ。……って台詞をどこかで聞いた憶えがあるが…。
密かに忍びこんだ醐孫(ごそん)とその一党に泰麒(たいき)は捕まる。
麒麟さえ捕まえれば王になれるとカン違いしているバカ者もいるのだ。
普通の麒麟であれば妖魔を使令としてもっているので自らを守れるのだが、泰麒の使令は汕子(さんし)しかいない。
蓬莱で無為に過ごした10年の歳月は長かったのだ。
だが女仙の突風攻撃(汕子にも巻き添えしているように見えますが…)と、犬狼真君の登場により幼児誘拐は未遂に終わる。
犬狼真君もさり気なく泰麒ファンなのかもしれない。
用語解説その1.「玉(ぎょく)をたらふく食わせてやったから」
妖魔は玉が大好物で食っている間は夢中になってスキだらけだ。たらふく食った後ではスキはなくなっていそうだが、作戦ミスではないのか?
王を見つけ選ばなくてはならないという事実と重圧を再認識し泰麒はプレッシャーを感じる。
運の悪いことに、その場にアニメ十二国記・電波2号の呼び声高き木鈴(もくりん)が電波とのろいの言葉を吐きつける(少しウソ)。
逃げなきゃ、汚されるって感じの泰麒をかばうために汕子が木鈴に襲いかかる。
今週の汕子は異常に怖くて好感度が高い。
意味不明会話 解説その2.「供麒はなかなか王を見つけられなくて28年も…」
本当は不名誉な年数です。王を見つけられない麒麟は寿命が短く30余年で死ぬらしい。過去に8例あり、最後の例は先代の延麒だったらしい。(500年前のデーター)
供麒、お前、かなりギリギリだぞ。
ちなみに彼は今はとっても幸せに、頬を赤く染めて暮しています。(数ヶ月後に登場)
使令を持てない泰麒のために、ひとつ先に生まれた景麒が召集される。
泰麒を教育しつつ、頭の硬い景麒を優しげな方向に持って行こうと言う一石二鳥の作戦である。
ちなみに戦術的には目標を2つ設定すると、どっちつかずになり最悪の結果をまねく事が多い。第2次大戦のミッドウェーでは敵艦隊攻撃と敵飛行場爆撃の2つの目標を設定したため判断に迷い、その事が日本軍敗北の一因とされる。
景麒と泰麒は初対面するのだが、景麒は「いついかなる時も肝心な言葉が足りないくせに、言わなくていい言葉はなぜか言う」 という特技を発揮して泰麒を泣かせてしまう。
それはもう豪快に泣かせる。それを見て女仙は萌えるのだった。
お叱りを受けて景麒は泰麒に優しく接しようと心がける。「あなたの気持ちを知りたいのです……」それは、なんの返事をお待ちしているお言葉でしょう?
それとも、愛への第一歩のセリフでしょうか。
なんちゅーか、目を潤ませる少年をみて景麒さんがお笑いになられているようです。この人の笑うところをはじめて見た気がします。
麒麟形態になってみせたり、背中に泰麒を乗せてドライブに行ったりもします。
えっと……麒麟って背中に王しか乗せないんじゃなかったんでしたっけ?
大丈夫ですか。天道に背いていませんか。失道の原因はもしかして…
という感じに景麒はショタ道に落ちていくのだった。
「それでも私は泰麒に大切なものをいただいたと思っています……」
まあ、いいんですけど。本人が幸せなら。
意味不明会話 解説その3.「呀峰(がほう)がこの庭園を献上してくれました」
献上したのは呀峰(数ヶ月後に登場)でも、その資金は国民の血税です。
早い話、賄賂です。
ちなみに、ネタバレ感想には書きましたが「予」には「なまける」という意味があります。
景麒がどうやって予王に優しく接したのか、疑問だ。人はそう簡単に変われない。とくにコイツはすごく不器用そうだ。
私景麒は予王を前にしたとき「主上を泰麒だと思えッッッ!」と自己暗示をかけたのだろう、と私は考える。
「お謝りになる必要はない」
言うと、声を上げて泣き始めた。女仙(にょせん)がしていたように抱き寄せると、景麒にしがみついてくる。悲しんでいるのだから哀れに思って当然なのに、暖かいのが愛(いと)しい気がする。なでてやると、いっそう強くしがみついてきた。嗚咽(おえつ)のあいまに声がする。
と原作で泰麒にしたのと同じ行為を、予王に試したに違いあるまい。
と言うか、景麒さん。あなた、ひょっとして女性不審なのでは?
2003年7月28日(月)
週刊少年「」 見たさにスカイパーフェクトTVに加入しようかと本気で5秒ほど考えてしまったとらです。
5秒後に今の家は衛星へのアンテナが立てられないことに気がつく。アンテナを立てようとすると、ベランダから家の中に向けることになる。家を破壊しないと電波が届かないのだ。
家賃3万7千円は安すぎると思ったがこんな罠があったとはッ。
てっきり、壁に猫と女性の死体が埋まっているとか、住む人全員が精神を病むとか、夏は熱く冬は寒いとか、前の住人宛の郵便物が届くのだが3通とも宛名が違っていて短期間でそんなにバタバタ入れ替わったのだろうか、とか思っていたのだが、安いのは意外に小さい理由だったのかもしれない。
最大の理由はクーラー無しなのだろうが。
ちなみに週刊少年「板垣恵介」は親切な方の申し出によってなんとか解決しそうだ。
ついでにオフ会にしてしまおうかと企んで、テレビ付きの部屋を貸してくれそうな公民館を探していたりする。
たとえば昔住んでいた近所のなかのZERO視聴覚ホール 、スクリーン:2.4m×1.6mッ!
立派すぎ(爆)
料金は¥6,700だから、10人が参加すれば1人500円のカンパでそれなりに豪華な気分が楽しめるかも。
2003年7月26日(土)
大擂台賽トーナメントがはじまった翌日に宮城県北部地震が起きたのは偶然だろうか?
などと不謹慎なことを思ってしまった。とりあえず死者は出ていないそうなので、良かったといえるかもしれない。
大擂台賽関係のニュースで「人間の寿命は何歳まで延びるか――科学者の意見が対立 」という記事があった。
人類最長寿記録は1997年に122歳で亡くなったジャンヌ・ルイーズ・カルマンさん(フランス人)だそうだ。中国はいまだに秘密のベールに包まれているので情報が行ってないのだろう。と、いうことにして置いてください。
遺伝子でもいじらない限り120歳が限界、というものが否定的な意見だ。肯定的な人は120歳から180歳まで寿命を延ばせるという意見をだしている。ぶっ飛んでいる人は、500歳までイケる、とか。
寿命が延びるのはいいのだが、人生の質は大丈夫なのだろうか?
500年生きても、後の300年は水槽の中とかじゃあ楽しくない。脳までふやけてしまいそうだ。
いまは「指輪物語 追補編」を読んでいるのだが、馳夫さんって享年190歳だそうだ。
すげぇ、大擂台賽に2度出場できるぞ!
「今バ」に関して色々と情報をいただいたので早めに追記をしたいと思う。できれば明日ぐらいに…。
2003年7月25日(金)
インターネットを見るようになってもうすぐ6年になる。
6年前の刃牙は愚地克巳vs烈海王のあたりだった。
刃牙サイトなんて探しても1つ程度しかなく、97年11月中ごろにこのサイトを立ち上げた時も状況はあまり変わっていなかった。
その6年間で、今ほど熱気を感じた時はなかった。
大擂台賽トーナメントの開催がそれだけのインパクトになっているのだろう。
もっとも、最初の2年はかなりお粗末なサイトだったので熱気を受ける器がなかったのかもしれない。
昨日書いた「今バ」は次回予想を書けなかったので、あとで追記するかもしれません。
2003年7月23日(水)
荒木飛呂彦先生の読切り「変人偏屈列伝 エピソード5 〜未亡人が増築しつづけた謎の館〜 ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」(長ッ)を読んだ。
バオー来訪者の解説で寺沢武一は荒木飛呂彦を、物語の人物・歴史的背景・その他もろもろを全て決定してからでないと語り出さないタイプの作家だと評していた。
最近のジョジョの展開や週刊少年「」でのインタビューを見ているかぎり、連載ではストーリー展開に関して、そう言う事はやっていないようだ。
ただ、キャラクター造詣に関してははくパンツの種類まで決めるなど、徹底的に練りこんではいるようだが。
で、なにが言いたいかというと、今回のような短編では、ストーリーに関しても徹底的に練りこんでいるようだと。ちょっと『岸辺露伴は動かない〜エピソード16:懺悔室〜』に似ている展開だったと思うが。
今までの変人偏屈列伝に比べると、今回の話はキャラクターよりもストーリー的な部分に練りこみが感じられた。
その辺に、普段はできない方向への作品作りの情熱を燃やしているような感じを受けた。
ところで、週刊少年「」で板垣先生が登場するらしい。
…………………………見てェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッッ。
誰か見せてください(T_T)
テープさえあればテキスト起こしもする勢いなんですけど。
そりゃ機会があれば、ライブでツッコミとかだってやりますよ。
2003年7月22日(火)
◆ アニメ十二国記の感想(16) 風の海 迷宮の岸(2)
十二国世界へ来てますます受け受けしくなってしまった要は自分が木から生まれた生物=泰麒なのだと知る。
つうか、この世界の生物は人も魚も鳥も木になる卵「卵果」から生まれるという説明をちゃんとしてあげなさいと突っ込まずには居られない。
お陰で泰麒は自分が変な存在なのだと落ちこむ。麒麟だといわれて落ちこむ。麒麟の中でも珍しい黒麒麟だといわれて落ちこむ。麒麟形態に変身できないといわれて落ちこむ。
それはもうすごい勢いで凹みまくる。
みんなは自分に親切にしてくれるけど、自分はその期待にこたえられるのだろうかと悩む。
いきなり一国の王を選び補佐せよと言われたら、普通の人ならその重圧に苦しむだろう。まして十歳の幼児なのだ。
日本での暮しが長かったため、泰麒は王宮貴族のような待遇になれない。食事も皆と一緒に食べたがる。
そう言ったとたん、女官がわらわらと出てくるのは、本当は参加したかったに違いない(断言)!
そろいもそろって、このショタ好きがッ!
などと、最近はあまり人のことを言えないのではないかとそれなりに真剣に悩む管理人であった。なぜ、麟でないのだ。
ちなみにここで回想から戻って女官の蓉可(ようか)に「泰麒の前にいた麒麟は無愛想でどうしようもなかったンで、余計に泰麒萌え、みたいな?」という趣旨のことを言われ、前の麒麟は自分だと景麒が告白するのはちょっと面白かった。
とりあえず原作に登場している古今東西の麒麟の中で景麒はダントツに無愛想だ。もちろん、彼もハメを外すというか少々おかしくなる時もあるのだが、その話はいずれ出てきます。
泰麒は蓬山に水を求めて来た犬狼真君(けんろうしんくん)という青年に出会う。
名前からわかるとおり彼は仙であり、見かけは若いが実年齢はかなりいっている。
ちなみに、石田彰ボイスで喋っただけでビックリして失禁した人は十二国記ドラマCDを聞いたことのある業の深い者だ。あまり見ないであげてください。
蓬山では珍しい同性を見つけたせいか泰麒は、犬狼真君になじんでしまう。というか、このカップリングはどうよ? 浮気なんだが…互いに。(注:原作では犬狼真君は「風の海 迷宮の岸」に出てきません)
犬狼真君は妖魔である天犬を連れている不思議な人物であった。妖魔(ちなみに名前は「ろくた」)を連れているため、犬狼真君は蓬山の中には泊らない。
泰麒は寂しく1人と1匹を見送る。
なお、蓬山の外は妖魔が棲む非常に危険な土地である。それゆえ犬狼真君は門の外に出ないようにと忠告をするのだった。
だが、怪しげななに者かがすでに門のそばに潜んでいるのだった。
ちなみに、門の外――黄海全般――がどれぐらい危険でどれぐらい人が死ぬのかは「図南の翼」で語られている。アニメ化希望。
まあ、そんなワケで泰麒のショタ力(「しょたぢから」と読もう!)で老若男女がメロメロにされるというのが、今シリーズの趣旨です(ォィ
個人的には、BGMの使い方が1番ツボに入るシリーズだと思う(と冷静なふりをする)。
しかし、あの顔と声で♂といわれてもなぁ…。と1年前の日記 と同じような事しか書けない管理人であった。
2003年7月21日(月)
休日のあいだ日記を書いていなかったのは、同人原稿を描こうとうんうん唸っていたからなんですけど、進行状況はあまりよくありません。とりあえず指輪物語はもうすぐ読み終わります(ォィ)。全部で9巻……長かった。
話は変わるが、バジリスクの人気投票が下半分だけ発表された。
その順位は雑誌なり、オフィシャルページを見るなりして確認して欲しい。上位の10名をちょっと予想してみようと思う。
データーとして、当サイト過去30日の検索ワードから世相を予想してみる。
以下は検索ワードの多かった順にキャラクターを並べたものである。
1:お胡夷(30)
2:蛍火(16)
3:朧(14)
4:夜叉丸(11)
5:薬師寺天膳(9)
5:地虫十兵衛(9)
7:如月左衛門(8)
8:朱絹(4)
8:筑摩小四郎(4)
10:霞刑部(3)
11:甲賀弦之介(2)
11:蓑念鬼(2)
13:陽炎(1)
見ての通り、人気投票の上位10名はここに名を連ねている。
と言うか、甲賀の若様(弦之介)と姐さん(陽炎)が下のほうに沈んでいる。これは私がこの2人にあまり触れていないのが原因だろう。多分。
このデーターは最近のものなのでお胡夷人気が高いと思われるが、人気投票締めきり時にはギリギリ半裸で間に合っていた(?)ので、1位を取る可能性は充分にある。
また、蛍火と夜叉丸は2人のカップリングとして検索された件数が4件あり、今回のような複数投票では強味を発揮しそうだ。
そして、健闘しているのが地虫十兵衛だ。物語の初期に退場してしまうキャラクターでありながら、インパクトのある姿と独特の名ゼリフが高い人気を生み出したのだろう。
そういうところを加味した上での予想順位だ。
1:蛍火
2:お胡夷
3:朧
4:夜叉丸
5:薬師寺天膳
6:如月左衛門
7:地虫十兵衛
8:朱絹
9:甲賀弦之介
10:陽炎
1位を取れなくても2・3位に入りそうな蛍火をトップと睨み、すでに死亡している十兵衛を一つ下げてみた。
この順位が合っているかどうかは、8月5日のお楽しみ。
2003年7月18日(金)
◆ アニメ十二国記の感想(15)
今回から新シリーズ・風の海 迷宮の岸がはじまる。
新しいシリーズが始まったんだから、もう杉本出て来なくていいよ。あんまり頑張りすぎないでください。
それにしても、あいからわず全裸の少年には困らないアニメである。
全裸の少女は出ないんですか?
正式に王になろうとする陽子は景麒に請われ寄り道をする。
そこは麒麟の生まれる土地である蓬山だった。
景麒もそこで生まれ育っている。そして、景麒のすぐ後に生まれるはずだったのが戴国の麒麟である泰麒だった。
彼は蓬山で生まれる事は無かった。世界が混じる災害「蝕」により異世界である日本へ流されてしまったのだ。泰麒はそこで高里要として生まれる。
10年後、雁国の麒麟・延麒は泰麒を見つけ、漣国の麒麟・廉麟の協力を得て、泰麒を十二国の世界に連れ戻す。
と言う6年前の事件はだいたい原作通りの話だ。だが、現在の日本は勝手が違う。今の日本にはヤツが居る。
十二国世界を震撼させた魔性の子がいる。杉本優香だ。
電波杉本は、6年間の間に何があったか知らないが再び日本へ帰ってきた泰麒=高里要に狙いを定めていた。
前の話で改心したフリをしていたが、本質的にこの女は電波だった。
「髪型を変えたんだけど、似合う?」と要を誘惑しようとするが、いかんせん根が怖すぎるので要は引く。秒速100mぐらいで引く。時速に直せば360kmだ。
ふり返った時にはもういない。おそらく杉本は奇声を上げて地面を踏みしめ道路を破壊したことだろう。
執念深いことでは定評のある杉本はあきらめない。もう少しあきらめの早い性格なら不幸になる人も少なかったのに…
そんなわけで杉本は要の弟に目をつける。
要の影響で不幸な目に会っていた弟は荒んだ性格に育っていた。その辺の弱点を上手くついて杉本は高里家に侵入する事に成功する。
要が家に帰るとストーカーがすでに居るワケだ。最悪と言っていい。
麒麟は仁の生物で罪人であっても許せと言うらしいが、要は「帰ってください」といった。麒麟であっても耐えられるものではないらしい。
そんな杉本であるが、彼女は彼女で自分は景王・陽子の友達だと信じて疑っていなかったのだ。
……あんた核戦争が起きても生き残れるよ。
話は再び6年前に戻る。
十二国世界へ帰ってきた要=泰麒はこんな顔のショタ になった。
そして、声は釘宮理恵さんだ。
なんで、なんで、男の子なんだッ。私は敗北を知った。
2003年7月16日(水)
「ウホッ!いい男」で一部地域に有名なアレを復刊させるという、プロジェクトXのような企画の裏話『ヤマジュンという伝説<1>』 が<4>でめでたく完結していた。
なんか不可避の運命に引きずられて買ったり買わされたりする知人が多数思い浮かぶんですけど。
いや、自分も含めて(ぇ
◆ バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第十二殺「五対七」 感想
蛍火は前回ラストから口元をおおい驚きっぱなしだ。ついでに朧も。
で、この状態で1番戦闘意欲をもっているのは蓑念鬼だ。
周囲を敵に囲まれて危機を迎えているのだが、如月左衛門は冷静にそう判断したのだろう。周囲にある物を利用する「環境利用闘法」で、塩を蓑さんに投げつけるのがうまい。
で、次に狙うのが朧と言うのが絶妙だ。
伊賀にとって1番大切な存在であり、1番弱い存在が朧だ。
つまり伊賀にとって最大の弱点なのだ。
敵の弱点を突くことで陣容を崩し、崩れたところを攻めるのが兵法だ。
そんな訳で、朧1人をかばうために伊賀衆は連携を分断されてしまう。
目的のためなら手段を選ばず、思いっきり朧をどつき飛ばすところが、薬師寺天膳らしい。
冷徹な判断と、鉄の意志と、主君を主君とも思わぬ不遜な態度が滲み出ている。
一方、「姫様」と駆けより「小四郎!」「巻き物を!!」と天膳に命令されても、朧を助けることを優先している筑摩小四郎は忠義の人だろう。
まあ、タイミング的に巻物を取りに行けなかったのだろうが、巻物を見ながらも朧をナイスキャッチしているので、小四郎の中では「朧の身の安全 > 巻物」という構図がありそうだ。
あのまま落ちても朧はたいしたケガをしなかったと思うが、小四郎には主君の身の安全こそが大事だったのだろう。
しかし、小四郎なら吸息の特技で巻物を吸い寄せてはどうか?
ダメですね。鎌イタチがおきて、巻物が粉みじんになります。
細かいことだが、朧をキャッチしたさいに尻をさわってしまったのか、赤面して「ぱっ」と手を離している。すごいウブです。
水たまりでバシャバシャやっている雨夜陣五郎はちょっとかわいい。
すぐ側に全裸の筋肉男が潜んでいて非常に危険な状態だったんですけど。
そして全裸の霞形部だが、この人が正面を向いている間は伊賀の人、全員固まっています。
形部が背を向けてやっと追いかける。
霞形部
の正面と言うのは、思わず動きが止まってしまうほど、すごいモンが付いているんでしょうか?
いつの間にか服を着ている形部を見て、左衛門が服を持っていたのだろうと思っていたが、公式サイトの説明 は想像を絶する忍者の早業を示すものだった。
配下を集めて駆けつけるまで、それなりの間があったのだろう。
そう言えばこの配下の人達って宴会のときに顔を見せた人がちらほら居ますね。
そして、ついに甲賀弦之介の猫眼瞳術が炸裂。
天然の朧とは迫力が違う。いままでタメていたパワーが開放された感じだ。
人気投票の前にこれを出していれば、弦之介の1位は間違いなかったと思うのだが…。とりあえず上位10位には入っているようですが。
小豆蝋斉、見せ場がないだけではなく人気まで無いとはッ。
甲賀弾正にまで負けている。ぐはッ。
2003年7月14日(月)
K-1 WORLD GP 2003 in 福岡の感想。
◆ レイ・セフォー VS 冨平辰文
オフィシャルのプロフィールによれば『武蔵を上回る逸材とも呼ばれ』ている冨平だが、相手はトップクラスの強豪レイ・セフォーだ。
それでも頑張って打ちあっている。セフォーも打ち合うタイプなので白熱したいい試合だ。
ところで首相撲からヒザ蹴りっぽい攻撃があったのだが、今回は解禁されているのだろうか。
最終5Rまでお互いグデグデに疲れながらも殴りあう姿が熱い。
最後はセフォーの体力勝ちだろうか。でも、冨平はよく頑張ったと思う。この調子で武蔵と競い合って下さい。
◆ アレクセイ・イグナショフ VS ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ
実はイグナショフはけっこう好きなファイターだ。なんというか試合後の笑顔が子供っぽくて、その妙なアンバランスさが好きなのだ。
と思っていたのだが、試合前の顔を見て違和感が…。太ったのか? 髪型を変えたのか? 歳を取ったのか?
なんか記憶の中のイグナショフと違う気がする。
それはともかく試合が始まる。
2人の胸毛男がぶつかり合う。
211cmを誇るノルキアの重そうなパンチが序盤は決まっていたのだが、イグナショフのローが決まり始めるとパンチも上手くかわし始める。
途中からノルキアが明らかにローを嫌がっているのがわかる。
相手に自分がどこにダメージを受けているのかバレると非常にまずい。相手はそこを集中的に責めてくるからだ。
そんな感じでイグナショフのローの連打を受けて、211cmが撃沈。
試合後、帰っていくイグナショフには、ちゃんといつもの笑顔があった。少し丸い気はするが(--;
◆ アーネスト・ホースト VS シリル・アビディ
序盤から2人共元気だ。2人共ボブ・サップにKO負けしていることは忘れましょう。
こうして見るとホーストはやっぱり強い。テクニカルであり、なおかつパワフルだ。
試合の結果が金的打撃による試合中断となってしまったのは残念だ。
アビディはミルコと同じように総合系への出張が多い印象があるのだが、今年は専業打撃家になれるのだろうか。
◆ フランシスコ・フィリォ VS マイク・ベルナルド
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
互いの射程距離ギリギリで睨み合う2人の姿に緊迫感があったのは確かだが、膠着しすぎだし、いくら緊迫感があっても観客はいずれ馴れてしまう。
ちょっと、お互いにもう1歩踏みこんで欲しかった。
2003年7月13日(日)
先月は6月で「ジューンブライド」、結婚式シーズンだ。
私はいとこが結婚するので結婚式にいった。
実は結婚式に行くのは初めてに近い。
そう言うと妹にバカにされた。妹は5、6、7月と3ヶ月連続で結婚式に参加するとか。
ここで「そう言うおまえはどうなんだ」と言うとケンカになるので止めましょう。
まあ自分の友人を見回すとオタと貧乏人なので、結婚しないか、結婚しても式は挙げない(でも新婚旅行には行ったらしい)かのどちらかで結婚式には縁がなかったのだ。
で、親戚が集まると、これが遺伝子の見本市のような状態だ。
だいたいの人がヤセ型の体型をしている。子供がいる人は、その子供が本人にそっくりだと言われていたりする。
遺伝と言うものは簡単には消えないものらしい。
結婚式はスピーチも長くなく、簡潔に行われ好感の持てるものだった。料理もうまかったし。
新婦の父を泣かせる演出をすると言う噂を聞いていたが、そう言うこともなく、新郎の父はスピーチをしても、新婦の父にはなかった。少し過剰な演出を期待していたので残念。
新郎新婦の略歴とか生立ちを写真と共に紹介したりするのだが、あれをやられたらかなり恥ずかしいだろう。
『97年夏のコミックマーケットにサークル参加をし、97年11月にWebサイトを開設しました』
止めてくれ、最悪。客が引く。もちろん私も引く。
結婚式の伝統として友人が歌を歌ったりするのだが、新郎の友人は大事MANブラザーズバンドの「それが大事 」を歌う。
とら一家はその時アイコンタクトで会話した。
「このめでたい場で一発屋の歌はどうか?」「すぐにポシャリそうで非常に危うい」
やはり遺伝的にツッコミ属性であるとら一家は微妙な空気に包まれた。
え〜〜〜、とにかく、お幸せに。
2003年7月12日(土)
ギン先輩が芝居をやるので見に行った。題目はシェークスピアの「マクベス」だ。
せっかくなんで予習として岩波文庫の「マクベス」を読んだのだが、これがかなり良かった。
作品が、と言うより訳者である木下順二の解説が良かった。学者なら文学論で終わるのだろうか、彼は作品で用いられている演出方法と伏線の解読などもしている。
ちょっと調べてみたら木下順二氏は「夕鶴」の作者だった。なるほど、ただ者ではないワケだ。
いろいろな作品の感想を気ままに書いている者として、かなり参考になった。それをちゃんと生かせるかどうかは別問題だが。
話を戻すと「マクベス」はかなり面白い舞台だった。
衣装も色々あったし剣劇もハデで見所がてんこもりだ。
後でギン先輩に聞いたら使っていた剣は5kgあったそうだ。
加茂治作の『無双直伝英信流 居合道』によれば適寸である2尺3寸(約70cm)の日本刀は240〜250匁(900〜940g)なので日本刀の5倍以上の重量がある。
こんな剣で打ち合いをするからガツンガツンとめちゃめちゃイイ音がする。
ちょっと剣が欲しくなりました。
芝居は原作を大きく変えていると聞いていたのだが、主人公マクベスが忠誠を誓った王を殺し王位につくことで、罪の意識に苦しみ精神の均衡を崩して行くという展開は同じだった。
己の野望のために女子供までも殺して狂っていく姿は鬼気迫る。
あちこちで引用されているらしい名ゼリフ「人生は動き回る影、哀れな役者だ。自分の出番の時だけ舞台で見得を切り、わめき、そして消えていなくなる」 (※うろ覚え)もえらく決まっていた。
ギン先輩も威厳を見せる悪役が決まっていた。つうか、なんか悪役ばかりやっている気がするんですけど、この人(^^;
三谷幸喜のドラマHRで、シェイクスピアは緊迫した場面でも観客が息を抜けるように笑いのシーンを入れると言っていた。
今回はその効果がよくわかった。笑える部分がないと、この話は重すぎる。
でも、よろこび組をネタにするのはどうか?
せいるさん のところで茗荷屋マスターの話がでている。
う〜〜ん、私はアニメ絵が表紙の小説―――大塚英志著の「キャラクター小説の作り方 」で言うところのスニーカー文庫みたいな小説は、恥ずかしいのでしばらく読まないと思います(--;
最近読んでいる指輪物語も表紙が微妙に恥ずかしい。
茗荷屋マスターのシナリオで作戦名「希望の影鷹」とかやっちゃったけど飛陰――シャドウファクシ――は『鷹』じゃなくて、『馬』でした。
みぎゃぁああぁぁ―――――――――っっ、恥ずかしい。
おかげで飛陰が出てくるたびに恥ずかしい。それでも「2つの塔」までは読んだので、安心して映画を見ることができそうだ。
映画の予想として、馳夫さんが出てくる前までとか、すごい勢いでカットされていそうだ。
それにしても男同士が頻繁に手を繋ぐなッ! ………恥ずかしい。
(※本日のみ、ブラウザはOpera非推奨)
2003年7月11日(金)
原稿描かないと…ってわけでちょっと息抜き(本当かよ)
ずいぶん間が開いてしまったがオフ会 のその後について。
他の人の反応の中で、御堂さん の6月30日の日記 に『…などと注文(セクハラ)をしたのは内緒だ。とらさんのFANに殺されそうだ。』 と書かれていた。
え〜〜と、私のファンってどんな人なんでしょうか。
さらにXXさん の6月27日の日記 では『ならばその管理人は勇次郎みたいな人と思うのが自然じゃないですか。』 と書かれている。
このへんを統合すると、
(1)だったらイケるぜ!ファンは、管理人を勇次郎みたいな人と思うのが自然。
(2)セクハラしたとばれると身が危険だ。
(3)1・2より、ロシアの人にはワカらんだろうが、だったらイケるぜ!ファンは管理人にスペシャルホールドを使用(つか) う日を夢見ている。
と、あまり愉快でない結論が導き出される。
路上だろうと電話ボックスの中だろうと、素性がバレたら「やらないか」と声をかけられ、自然に決着しそうだ。
まあ、実際の私は勇次郎とはかけ離れた外見なのでそう言う心配はないと思う。
基本的にバキ読者は男が多いので、その辺エラいことになりそうだ。
でも、どうせなら、まだまだ身長が伸びる年齢のかわいい女の子がコミケのブースに来てくれたりしたら、かなりたまらん(その年齢でコミケに来る点については不問とする) 。
「あの…とらさんはいらっしゃいますか?」と言われ、こっちが名乗ると感激していつもホームページを見ていますと言ってくれるワケだ(ここで「お兄ちゃんと呼んでいいですか?」と言い出されると、態度が冷たくなるかもしれない) 。
で「握手していただけませんか?」と聞いてくるから柔らかくて小さな手と握手すると、「油断したな管理人(チャンピオン)ッ!」と不敵な笑みを浮かべて金的を蹴り上げてくるのだ(そのときの掛け声が「キャオラッ!」だとなお良し) 。
………そりゃあ、もう、妄想だって楽しい展開になりませんよ。
老若男女問わず同じ展開です。
どうせなら、ジイさんに蹴られたりするほうがネタ的には面白いかも。
2003年7月8日(火)
だらっとしているうちに「PRIDE.26」とか「K-1 WORLD MAX 2003」の感想を書きそびれてどうしましょうって感じのとらです。
それでもざっと書くと、「PRIDE.26」ではとにかくミルコが強かった。
相手のヒース・ヒーリングは間違いなく強いのにそれを撃ち破るなんて化物だ。
総合格闘技のルールでありながらハイキックを果敢に撃つコイツは本当に凄いと思う。
私はよく知らなかったのだが高瀬大樹もいい選手だった。桜庭に近いタイプだろうか、グランドでの攻防が上手い。今後はちょっと応援したいかも。
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、放送時間が短ぇ〜〜。とことん投げにこだわるあんたが好きだ。
高田延彦がトーナメントをするってマイクで言っていたのだが、「シウバ、おまえは漢だ!」とかアピールしていた。
ミルコ相手に寝っぱなしだった人に言われても…とツッコムのはダメなんでしょうか。
ドン・フライは相変わらずいい試合する。「おまえも入るか? PRIDE 男塾!」ってキャッチコピーが似合う。間違ってクロマティー高校に入りそうな気もするけど。(選手データー )
K-1 MAXでは魔裟斗、優勝おめでとうって感じで。
やっぱり技術と力と気迫が1番充実していたって感じだろうか。
個人的には武田に期待していたのだが、彼はKO負け。負けてもいいからノックアウトを取りたいと本人は言っていたらしいが、それを実行する果敢なファイトは負けたにしても見ていて燃えた。
飛んでくる拳はすごく恐いと思う。それをよける、と言うより致命傷にならないように受けながら拳を返すってところが本当に勇気がある。
次回こそ、がんばって下さい。
魔裟斗の1回戦の相手マイク・ザンビディスは予選から気になっていた。この人ってフットワークがすごくいいんですよ。まさに蝶のように舞っている感じ。
今回は判定で負けたけど、また闘うところが見たい。
今回のベストバトルは1回戦最終マッチの、アルバート・クラウス VS アンディ・サワー だと思う。
壮絶な打撃戦もすごかったが、アンディ・サワーの何がなんでも倒れないと言う気迫が伝わっていて(スタンドダウンは取られたけど)内容の濃い3分だった。
で、今週末には「K-1 WORLD GP 2003 in 福岡」らしい。
「フランシスコ・フィリォ VS マイク・ベルナルド」と「アーネスト・ホースト VS シリル・アビディ」なんかが見所か。
フィリォがひさびさに出場するのは嬉しいが、ブランクが心配だ。
◆ アニメ十二国記の感想(14)
総集編と言うよりは、十二国基礎知識の勉強会と言う感じでした。
第1回の話を今見ると、本当に景麒は言葉が足りない。
事情を知らない人が聞いたら全然わかりません。あんた、富野由悠季監督作品の人間かいッ。わけわからん単語で説明されてもなにもわからんと言うに。と言いながら気がつくと自然に「エクソダス」とか言っている。不思議だ。
この世界は国の名前と国の号が違うと言う話がアニメでは初めて出てきた。国は「慶」で国氏が「景」と言うわけだ。ちなみに私はよく間違える。
こちらの世界では「国氏」という言葉はないようだが、国の号(漢、隋、唐、明とかそんなん)と皇帝の姓(先の国なら劉、楊、李、朱)が別なので、その辺の事にちなんでいるのかもしれない。
ちなみに、国に対し物凄く貢献した人は皇帝の姓をもらえたりする。日本人の母を持つ鄭成功(ていせいこう)も国姓の「朱」をもらって国姓爺とよばれた。近松門左衛門がそれを題材にして書いたのが国姓爺合戦(こくせんやかっせん)。さしずめリアル海客だ(ぜんぜん違います)。
景麒のことが好きになった先の景王・舒覚なんだが、彼女がもう少し美人なら色々と想像が広がるのだが…。
と言うか私の脳内では「よく言えば繊細な女性である。悪く言えば、気が弱すぎる。」と言う言葉が増幅されてえらいことになっていたというのに。
まあ、そんな事は置いといて次回からは「風の海 迷宮の岸」が始まる。
名付けて「魔性の子」杉本は生きていた。「過ぎる十七の春」は血塗られ「黒祠の島」の「緑の我が家」は「悪夢の棲む家」と化し、まわりは「屍鬼」だらけ。再び暗黒の幕がおり、デマや「東亰異聞」が飛び交う。ってな感じで、キミはどこまでショタに転ばないでいられるか!? (意味不明)
ちなみに「」の中は原作者の小野不由美さんの著書の中で私が読んだもののタイトルです。
2003年7月7日(月)
ちょっと前から気がついていたのだがこちらのサイト で三国志考察 の「字(あざな)」ページが紹介されていた。ありがとうございます。
「女性向け。自重してください!」なサイトらしいので客層がかなり違っている気もしますが(^_^;
三国志考察はどちらかと言うと、人物考察より「名前」や「武器」のマメ知識の方が検索に引っかかっているようだ。
まあ、あまり世間で見ないから自分で考察しているんですけど。
マニアックなネタで将来的には「獣と闘った武将」「暗殺者」「女傑」もやりたい。
とりあえず次は孫策をやるつもりなのだが、そのためには関連の伝を読んで(かなり多い)、戟の考察も追加しなくてはいけない。
まあ、その辺はボチボチと…
最近の蒼天航路にはホウ統、簡雍、魏延と考察しがいのある人が出ていてついそっちをやりたくなってしまう。
とりあえず、ホウ統は正史に『少時樸鈍(若いころ地味でもっさりしていた)』と書かれているのだが、漫画だとわりかし見栄えがいいですね。
しかし、「もっさり」ってなんだ?
魏延は後に『ちょうど軍師の魏延と長史の楊儀が互いに憎みあい、同じ席にあって総論にでもなれば、魏延はあるいは刃をふりあげて楊儀につきつけてみせ、楊儀は頬に涙を流すというありさまであった。〔費イ伝〕』と書かれるほど困った人ではあるのだが、若いころは純粋だったのだろうか。
軍人としては優秀だったようだが、人として刃を振り回して人を泣かせるのはいかんだろう。
2003年7月6日(日)
モゲさんの家に行きBSでやっているアニメ十二国記の最新話「乗月」を見せてもらう。
いずれ地上波でも放送するだろうと言う事で感想は後日…何ヶ月後だ?
とりあえず学園戦記ムリョウを広めてきた。かなり好評だった。ステルヴィアもそうなのだが佐藤監督はスカし系男子が好きなのだろうか。
やっぱりムリョウも1部では不人気なのだろうか。コイツの場合OVAジャイアントロボに登場する十桀衆なみの能力を持っているし、ナンパが目的ではなさそうなのでそれほど不快感は無いとおもうのだが。
大沼孝次でぐぐるとトップに来てしまうサイトとして、彼の著書がノミネートされている「と学会年鑑BLUE」を買う。
いずれ、大沼氏のページも更新するであろう。あんまり楽しくない作業なんだけど。
大沼氏関連で検索してみたらカナリヤ商會 というWebサイトでストーン・オーシャン 超常心理分析書のレビュー を書いていらっしゃるのですが、非常に秀逸な内容です。
私もストーン・オーシャン超常心理分析書の現物を買ってレビューを書こうかと思っていた(現時点で本と遭遇した事はない)。
だが、このレビューを読んでその必要の無い事を知った。それほど完成されている。おそらくストーン・オーシャン超常心理分析書そのものよりも完成度は高いだろう。
◆ アニメ十二国記の感想(13)
第1部「月の影 影の海」最終回。
やっとこれで電波杉本と決別できると思ったら甘いのだった。
今さら「帰りたい」と杉本が言っても今までの行動がアレだっただけに信用できない。油断すると刺されそう。
その場に病身の塙麟があらわれ、塙王を止めようとする。こんなギリギリの状況でも王を立ち直らせようとするあたりが仁の獣だ。
やっぱり、麒麟同士通じる物があるのか、六太は失道している塙麟を直視できず目を逸らしている。麒麟は大変だ。
そんな塙麟に対して塙王は陽子を殺せと命じる。
この期に及んでも自分の手を汚そうとしない度量の少なさがこの男の弱点だったのだろう。
逆上した塙王は陽子に剣を向けるが、間に塙麟が入りかわりに刺された。
彼女は塙王に王殺しの罪を犯させたくなかったのだと六太が解説してくれる。さすが麒麟の機微をわかっている。
王殺しの罪っていまだに起きていない大罪ではないだろうか。起きてしまったら、国号が変わってしまうぐらいのトンデモ事件だろう。
麒麟が死ねば王も1年と生きられない。失意のうちに塙王は去っていく。
陽子は、景麒を助けることは同意しても、王になることは拒む。
人の顔色ばかりをうかがっていたころの陽子なら、すぐに同意しただろう。でも自分で考えて、自分で決断するようになった陽子は簡単に同意しない。
楽俊による捨て身の全裸説得などで陽子は自分の運命から逃げずに王になろうと決意する。
そして、景麒奪回作戦の開始である。
杉本がついて行くと言ったとき、土壇場で景麒を奪い自分が王になると計画しているのではないかと疑ってしまった。
ちなみに楽俊は景王=陽子は美人だと宣伝して回ると言っていましたが、美人というより男前、まさに男っ前。1人で100の妖魔を斬り殺したなどの武勇伝を持つ凄い人である。
王宮奪回後に、舒栄の体だけはと言う台詞は、頭はさらし首にしてあるという事実を想像させる。
エピローグ。景麒はみょうに杉本を帰したがっているような感じがする。
そりゃ、仁の獣であっても、こんな電波は手におえない。日本国としても返されても困る。
実際、ほ〜〜ら困っている人が…(この被害は次章へ続く)
そして時々は名前が出てくる浅野くん。されど姿は見えない浅野くん。
杉本も気持ちを割り切って「好きな人を見つけて子供生む」と言っています。浅野くん、日本で誰も待っていないかもしれない。
そんなこんなで次回は総集編だ。
2003年7月2日(水)
◆ バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第十一殺「六対七」
せつねぇ……。 今回は本当に切ない。
7話のネタバレ感想で「如月左衛門がお胡夷を使いに出したと言っているときの表情がみょうに自慢気な気がする。/自慢の妹なのだろうか…。/いや、だとすると、お胡夷の最後の時は心中おさっしします。」と書いているとおり、覚悟はしていたのだが、その覚悟の量をはるかに上回るエピソードだった。
お胡夷の魔性の柔肌も雨夜陣五郎の粘液全てを吸い取ることはできないようだ。
物凄くキモそうな表情をしていますね。そりゃ未知の体験だろうし。
今回も蛍火の表情が見所だ。
自分以外の女に興味をみせる夜叉丸(中身は如月左衛門だが)に表情を険しくするし、蓑念鬼に「おそろしや‥‥」と突っ込まれふてくされた表情が妙にかわいい。
浮気疑惑でのにらみも恐くていい。蓑さん、あんまりからかうとヘビをけしかけられますよ。毛の生えてない部分に。顔とか、放送できない部分とか。
で、本題のお胡夷だが、この塩蔵で相性の悪い相手にぶつかり過ぎた。これが他の人間なら倒すことができただろうに。
この人ってジイさんやナメクジもどきと猿とか、ロクな相手にぶつかっていない。
せめてピチピチの美少年なら多少は浮かばれただろうに。
で、せつねぇ……。
敵陣の真っ只中だ。互いに声に出すことも、視線を交わすこともできない。
指だけで意志を交わす兄妹。読んでいてつらい。
左衛門は到着が遅れたことを悔やんでいるのだろう。最初のことばが謝罪だ。
それをお胡夷はせめていない。ただ「あにさま」とくりかえして、自分のやったことを報告している。
伝える妹は死の寸前で苦痛に耐えながら任務を遂行している。それをえらいぞと誉める兄もつらいだろう。
それでも涙も見せず、うめき声も上げない。忍者とはここまで非情をしいる生き方なのだろう。
お胡夷の姿を見てからの左衛門は表情に影がかかっていて、しゃべり方もうろんな感じになっている。それが、お胡夷の死を見取った後から表情は邪悪になっているし、しゃべり方も強さがでている。
おそらく左衛門の心中はお胡夷の敵討ちに燃えているのだろう。
人数的に不利なので動いていないが、この場にいる人間を皆殺しにしたいと思っているかもしれない。
特に蛍火に話かけられながらも、目は蓑念鬼をにらんでいるようだ。
これからの如月左衛門は女子供でも容赦無く殺す復讐鬼となるであろう。
それとは別に縮んでしまった陣五郎に「‥何をしておる陣五郎?」と突っ込む蓑さんが妙に面白い。あんまり笑える気分では無いんだが。
蓑さん、もうちょっと陣五郎をていねいに扱ってあげて下さい。投げんなよ。しかも泥水かよ。
今回の朧さまはあいからわず逆切れ・天然属性という感じだ。薬師寺天膳も大変だ。
朧の破幻の瞳ですっきりした顔にもどってしまった左衛門。それを見て悲鳴を上げる蛍火。
忍者がうかつに悲鳴など上げるとは修行不足だろう。それが若さゆえの甘さで夜叉丸と同じ弱点だ。
もっともそれだけ2人の仲が良かったということなのだろうが。
やっぱり、甲賀忍法帖は色々と切ない話だ。
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