今週の『ゆうえんち −バキ外伝−』(1回〜10回)感想

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2018年5月17日(25号)
連載第1回「序の巻 喜谷君平の証言」

 刃牙シリーズ初の小説である『ゆうえんち −バキ外伝−』が開始(はじ)まったッ!
 書き手は『餓狼伝』の夢枕獏だッ!
 正気を疑うような超豪華執筆者によって刃牙の新たな世界が広がろうとしている。
 挿絵は『ミドリノユーグレ』の藤田勇利亜だ。
 やっぱり、イロイロと豪華ですね。
 おれは、花山薫だね。
 あいつが一番凄ぇって思ってるよ。
 まっすぐだからね。
 喜谷君平はそう語る。
 格闘技に30年という年月をささげ、東京ドーム地下闘技場に出場できるほどの実力者だ。
 そんな喜谷も花山薫の巨拳一発で倒されてしまった。

 30年の鍛錬がまるで役にたたない規格外の拳だ。
 たぶん相性の問題もあるのだろう。
 花山みたいな規格外のパワーで全力パンチしてくる相手を、格闘技は想定していない。
 猛獣を相手に戦うことを想定していないように、だ。
 凄いだろう。
 惚れぼれするよ。
 あの一発が、おれの誇りだよ。
 死ぬまで、おれはあの一発のことを思い出して酒が飲めるんだ。女房が出ていったってさ、身体が動かなくなって、寝たきりになったって、あの一発のことを思いだせば、おれは幸せなんだ。
 30年の鍛錬が消し飛んだ喜谷だが、むしろ嬉しそうだ。
 花山の拳には邪悪な意志がこもっていないのだろう。
 その軌道と同じく、まっすぐだ。
 だから、殴られたことを誇りに思えるのかも。

 地下闘技場の戦士であり花山とも戦ったことのある喜谷だが、彼でも怖いと思う場所があった。
 ゆうえんち――――
 喜谷はそう言った。

 地下闘技場には観客がいる。
 見られていると、自然と節度みたいなものが生まれるそうだ。
 さらに見られているから、秘伝の必殺技とかは出しにくい。

 ――――ッ!?
 言われるまで気がつかなかったッ!
 武術ってのはもともと技とか練習を人に見せたりしない。
 相手の知らない初見殺しの技で、目撃者も無く相手を毎回きっちり殺せば理論上無敵だ!
 刃牙の武蔵編で そんな話をした。
 真の武術家であれば、観客の多い試合はあまり出たくないものなのだろう。

 さらに言うと、地下闘技場では賞金等がでない。
 地下闘技場だけで生活はできないのだ。
 そう考えると、地下闘技場は最強を夢見るロマンチストの集まりなのかも。

 だから、強くても地下闘技場に出場しない男たちもいる。
 たとえば久我重明、たとえば磯村露風だ。
 『獅子の門』に登場する久我重明は暗黒街の用心棒みたいな存在だ。
 漫画版の『餓狼伝』にもゲスト出演している。
 表で戦っちゃいけない代表選手みたいな人だ。

 磯村露風は小説『餓狼伝』に登場する松尾象山のライバルである。
 現在の夢は世界征服だ。(新・餓狼伝3巻 感想
 磯村露風は世界征服を目指しているので、情報漏洩を諦めているだろう。
 ただ、金にならない戦いはしないから、地下闘技場に出場しない。

 地下闘技場は最強を決める戦いの聖地だ。
 だが聖地と言うだけあって、ちょっと綺麗すぎる場所なのかも。

 人には見せられない技は出せない。
 タダで戦うのもチョット困る。
 観客がいるから、ちょっとカッコ良く戦いたい。
 地下闘技場は純粋に格闘技を極めたい人たちの聖地なのだ。

 だが、"ゆうえんち"は違うらしい。
 地下闘技場とは一味違う、何でもありの戦場だ。  喜谷もどこにあるのか知らない。
 一億円もらっても出場したくないそうだ。
 逆に言えばファイトマネーか賞金で、一億円出るんですかね?

 バキ外伝の舞台は"ゆうえんち"である。
 地下闘技場よりも、はるかに危険で闇の深い戦場のようだ。
 楽し気な名前とは逆に陰惨な戦場なのだろう。
 その遊園地に、刃牙たちが乗りこむのだろうか?
 新たな戦場を次回につづく。


 う〜む、久我重明や磯村露風がすむ世界とバキ世界が重なった。
 そして戦場は地下闘技場よりも闇深い"ゆうえんち"ですか。
 こりゃ、例のアレですね。
『昭和五十年代のことだ。日本のある地方都市で、ある胴元のもと、地下格闘技大会が開かれていた。』
『この地下バーリトゥード大会でチャンピオンベルトを巻いていたのは、ほかならぬ岩釣兼生だった。』(「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか感想

 地下闘技場が格闘家の夢見る戦いの聖地だ。
 "ゆうえんち"は金と暴力の臭いがする命の奪い合いなのだろう。
 劇場版の綺麗なジャイアンと、いじめっ子の普段のジャイアンぐらいに違うぞ。

週刊少年チャンピオン2018年25号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年25号


2018年5月24日(26号)
連載 第2回

 東京ドーム地下には素手以外すべてを認める格闘の聖地・地下闘技場がある。
 ルール無しの凄惨な試合であるが、報奨金も無く得られるものは名誉だけだ。
 戦いの聖地と言うだけあって、そこに集まる戦士たちはロマンチストなのかもしれない。
 一方、戦いの聖地とは対極とも言える場所があるようだ。
 利権と暴力が渦巻くとウワサが聞こえる その場所は―――― "ゆうえんち"と呼ばれている。

 前回、"ゆうえんち"の存在が明らかになった。
 だが、まだそこにはたどり着けないようだ。
 う〜む、ジラすな。

 ラーメンこずえ

 そんな名前の屋台から話が始まる。
 「こずえ」だと!?
 まさか、刃牙の彼女である松本梢江の父親がやっている屋台か?
 いや、梢江の父はすでに故人だったな。
 偶然の一致だろうか?

 この屋台は人通りの少ないところで営業している。
 あまり儲ける気がないらしい。
 ちょっと後ろ暗い事情もあるのかも。

 客は野球帽をかぶった少年一人である。
 四月が近い、三月後半の深夜という時間帯に似つかわしくない客だ。
 この少年もワケありなのかも。
 深夜のワケありな屋台に、ワケありな少年の客、――――勝負でしょうッ!
 いや、違うか。

 だが、屋台の親父が一瞬だけ目をはなしたスキに少年は姿を消した。
 食い逃げである。
 やっぱり勝負だったのか!?
 あまりに鮮やかな逃げっぷりに屋台の親父は苦笑する。

 笑ってすますあたり、やっぱり儲ける気がないようだ。
 儲ける気がなくとも、食い逃げされたら腹がたつだろうが、そんな雰囲気もない。
 この親父、かなり妙な人物のようだ。

 その屋台に新しい訪問者が入ってくる。
 ヤクザっぽい男と、若い男に、バーテン風の男だ。
 どうやら先ほどの少年を捜しているらしい。
 こりゃ、直前でも食い逃げかなにか、やったな。

「その子を見つけて、どうするんです」
「社会勉強をしてもらうんだよ」


 あ〜、身体に教えるタイプの社会勉強ですか。
 ケンカを売る相手を間違えると、痛い目にあうって事だな。
 だが、あの逃げっぷりを見るに、あのガキはただのガキじゃない。
 痛い目を見るのは、どっちだろう。

 ヤクザ風の男たちは、夜の公園で少年を発見した。
 夜の公園か、――――勝負でしょう。
 追いつかれたのか、それとも誘いこんだのか。
 少年の狙いは、どっちだ。

 立ちあがると少年の身長は170センチぐらいだ。
 範馬刃牙とだいたい同じぐらいか。
 だが、その顔は少年と言うより子供のものだった。
 10歳を超えていないぐらいだ。

 少年はこの状況でも、まるで動じていない。
 そして、美少年だッ!
 夢枕獏の世界によく出てくる美少年だッッ!
 だいたい熱い狂犬タイプと、クールで慇懃無礼タイプの2種類に分類できるのだが、こいつはクールタイプの美少年だッッッ!
 成長したら餓狼伝の姫川勉みたいになるタイプですね。
 ちなみに餓狼伝で丹波と行動を共にしている久保涼二は熱血タイプです。



 この美少年の正体は何者だろうか。
 ホクロが無いので昔の刃牙ではなさそうだ。
 腕に自信があるようだが、大人三人を相手に無事ですむのだろうか?

 そして、屋台の親父も正体が気になる。
 ここから闇の戦場"ゆうえんち"に流れていくのだろうか?
 あと、やっぱり気になるのは「ラーメンこずえ」という店名だよな。
 屋台のラーメン食うと、裏返ったりしそうだ。

週刊少年チャンピオン2018年26号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年26号


2018年5月31日(27号)
連載 第3回「序の巻2(承前)」

 ラーメンこずえで食い逃げした少年はヤグザ風の三人組に追われていた。
 三人組に追いつかれた少年は不敵な笑みを浮かべる。
 これは狩るものと狩られるものの立場が逆なのか?

 少年はリーダー格の男が放つ蹴りを利用して高く飛び、頭上にあった枝の上に立つ。
 恐るべき身の軽さとバランス力だ。
 これにはバランスのいい山本選手も脱帽するだろう。

 男の蹴りも素人とは思えぬ鋭さがあった。
 だが、少年の技量はそれを上回っている。
 この二人はともにただ者じゃない。

 木の上にいる少年を襲うべく、バーテンダーが木にのぼる。
 獲物のアイスピックを加えて、わりと身軽にのぼっていくぞ。
 バーテンダーだから武器がアイスピックかッ!
 必殺シリーズみたいなこだわりだな。
 でも、口にくわえているのは落ちて自滅する前フリみたいで心配だ。

 バーテンダーが充分に近づいたところで少年は木から飛びおりる。
 少年の着地を狙ってしかけようとした縮れ毛の男・橋本を逆に踏みつけた。
 さらに、後頭部をごりごりとよじる。
 この身体能力と残虐性は、やはり姫川勉タイプに成長するぞ!

 抜群の動きを見せる少年だが、やっぱり体重(ウェイト)が足りないようだ。
 踏みつけられた橋本は立ちあがりバタフライナイフを取りだす。
 アイスピックとは違い、本格的な凶器だ。
 だが、少年は恐れることもなく、手品のようにナイフを奪いとる。
 技量もスゴいが、刃物を恐れぬ度胸もスゴい。
 この少年は今までどんな生活をしていたんだろうか。

 ナイフを奪ったものの、大人の男三人に囲まれている状況に変わりはない。
 少年はこの状況を楽しんでいるようだが、本当に無事に切りぬけることができるのか?
 さっきも書いたけど、体重が致命的に足りないから大人を倒しきるのが難しい。
 ただでさえ3対1だし、殴り合いの消耗戦になったら負けるぞ。

 だが、そこに「ラーメンこずえ」の親父が登場する。
 こうして立ってみるとデカい。
 身長が190センチほどもありそうだ。
 そして肉がブ厚い。
 前から見ても、横から見ても、おなじ太さに見えるほど肉が厚いぞ。

「松本太山――いい名前だろ」

 まッ、松本――――ッ!
 やっぱり松本梢江の親父さんじゃないですか!
 ヒゲの感じとかが同しだ――――!
 って事は、ゆうえんちはグラップラー刃牙よりも前の話ですね。
 松本さんがいつ亡くなったのかは不明ですが、刃牙が17歳の時から10年ぐらい前っぽいかも。

 さて、この松本太山はナニをしに来たのか?
 ヤクザ風の男たちにこのまま帰るようにと言いに来たのだ。
 松本太山も少年に食い逃げをされたが、恨みは無いらしい。

「子供が、食い物を盗む――それって、よほどの事情があるんじゃないの……」

 何度もヤられたら困るが、訳アリの子供にラーメン一杯おごるぐらい大したことない。
 と言うのが松本さんの主張だ。包容力のある大人の意見ですね。
 だが、ヤクザにはヤクザの意見がある。
 損失金額の問題じゃない。ナメたら許さないという面子の問題だな。
 というワケで、松本さんとヤクザたちの意見は交わらない。

 だが、ここで松本太山に異変がおきた。
 自分の言葉に刺激されてしまったのか、号泣しはじめたのだ!
 最近、娘の梢江ができて子供への思いが強くなったんでしょうか。
 超筋肉をもつ巨漢が号泣するというシュールな風景のまま、次回へつづくのであった。



 どうも、松本太山は梢江の父親っぽいですね。
 梢江の父も地下闘技場戦士であり、かなりの勝利を積みかさねていたようだ。
「ある日 まるでケンカに勝ったガキ大将のように」「イキようようと帰ってきた」後に急死している。(G刃牙2巻 10話)

 ちなみに梢江の父の外見モデルは前田光世らしい。
 やっぱりヒゲの感じが似てますね。
 グレイシー柔術の衝撃以前に前田光世の存在を知っていたのは、さすがの情報通だ。

 松本太山は耳もつぶれているので、組み技系の戦士のようだ。
 組み技系は対戦相手の体重を押したり引いたりする必要があるので、打撃系よりも筋肉がつきやすい。
 なので松本太山の肉体は組み技系戦士のものだと推察できる。

 松本太山の発達した筋肉描写に「その大胸筋の下で、雨やどりができそうだった」とある。
 この表現は『大帝の剣』(AA)の主人公・万源九郎と同じだ。
 万源九郎は江戸時代の人なので松本太山はその子孫と言う可能性もある。
 たしか『崑崙の王』(AA)では、万源九郎の祖父(織田信長につかえた黒人・弥助)の子孫が登場するので、万源九郎の子孫が松本太山であっても良いだろう。
 あまりに世代が離れているので、そこまで大胸筋が遺伝するのか怪しいですが。

 知られざる松本梢江の父と、地下闘技場を超える危険な場所「ゆうえんち」、そして戦国時代にまでつながる夢枕獏世界のミックスだ。
 なんと言う混沌たる世界なんだろう。
 しかも、『餓狼伝』や『獅子の門』とも世界がつながっているんだよな。
 これはもう、ラーメンおごるような広い心で全部受けとめるしかあるまい!

週刊少年チャンピオン2018年27号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年27号


2018年6月7日(28号)
連載 第4回「序の巻2(承前)」

 美少年とヤクザ三人の闘争に割って入る者がいた。
 その名は松本太山であるッ!
 極太の筋肉を有する巨漢は、騒乱の中心を一瞬にして奪った。

 乱入してきた松本太山にヤクザ三人は苛立つ。
 特にリーダー格である頬傷の男・黒野は怒りを燃やしている。
 相手がデカかろうが、ガキだろうが、ナメた態度は許せない。
 それがヤクザのオキテだ。
 この辺は武士の精神性と同じなんだよな。

 若い橋本が黒野を落ちつかせようとするが、逆に黒野が放つ制裁の裏拳で気絶してしまう。
 ヒジを中心にした裏拳だ。

 骨法の打撃に近いか。
 使用する関節を減らし、動きを小さくすると、スキの無い動きになる。
 威力は落ちるがモーションが小さいので読みにくい。
 奇襲効果も加わり未熟な男を倒すのに必要かつ充分な一撃だ。
 やはり、この黒野はかなりの実力者だな。

「殺せ……」

 黒野がバーテンに指示を出す。
 単純にして明解な指示だ。
 これだけで殺人教唆とか脅迫罪が成立するほどの力強い言葉である。

 バーテンがアイスピックで襲いかかった。
 だが、松本太山のブ厚い大胸筋がアイスピックを通さないッ!
 なんという筋肉だ。
 オリバ並の強度だぞ。
 松本太山もショットガンを筋肉で弾きかえせそう。



 アイスピックが松本太山に刺さらない。
 かわりに黒野が動いた。
 左手で目潰し、右手でパンチ、左足で金的蹴りという凶悪三連撃だッ!
 暗黒街で磨いたようなえげつない攻撃である。

 だが、松本太山は目潰しを額でうけ、パンチを頭で迎撃し、金的蹴りを太ももではさんで止めた。
 武器も、急所攻撃も、すべて手を使うことなく防いだ。
 黒野の両手は破壊され、退却することとなる。

「もう、帰んなさい。もんくがあったら、明日また、来ればいい。あそこにまた屋台を出してるから。日本刀でも、拳銃(チャカ)でも、用意してきたらいい」

 松本太山はそう言い放つ。
 ナメられる訳にいかないと言っている男にこんなコト言ったら、近日中にまた来ますね。
 人数と武器を増やしてくる。
 でなければ、用心棒の先生に出てきてもらうか。

 ヤクザたちが去り、松本太山と美少年が残った。
 美少年は三人相手でも勝つ気でいたらしく、松本太山もそれを否定しない。
 それでも体重差とかを考えると、無傷で勝てたのか疑問だ。
 松本太山は美少年をたてた発言をしたのか、それとも本当に勝つと思っているのか。
 とりあえず、この謎の答えは保留です。

 松本太山は花見をしにきたと言う。
 チャーシューをツマミに、海王という銘柄の日本酒を持っている。
 名前が「海王」かよ。
 ラベルが全部見えないんですが、寂海王あたりが関わっている酒だろうか?

 美少年は、花見と言っても桜が咲いていないとツッコむ。
 物怖じしない少年だ。
 強いという自信があるから、こういう性格なのだろうか?

 松本太山は桜の木に抱きつき、力をこめる。
 10分ほどもすると、なんと桜が咲いて満開になったッ!
 なんだ、コレはッ!?
 筋肉開花法なんて聞いたこともないぞッ!

 松本太山は戦って強いだけでなく、妖術まで使えるのだろうか?
 それとも筋肉の熱量で桜に春が来たと誤解させたのかも。
 とにかく尋常じゃない技を見て、美少年も驚愕する。

 美少年――葛城無門(かつらぎむもん)と名乗った、その9歳の少年はサーカスにいたと言う。
 そこで、この身軽さを会得した。
 超筋肉の持ち主である松本太山と、身軽を武器とする葛城無門が出会った。
 同時に、ヤクザと深い因縁が生まれている。
 この先、松本太山と葛城無門は危険な道を歩まざるを得ないだろう。
 次回につづくのであった。


 美少年・葛城無門は初登場の人物だったようだ。
 愚地克巳も昔はサーカス少年だったけど、葛城無門と知り合いという可能性があるかも。

 いっぽうの松本太山は、なんかスゴすぎる。
 超能力者と言う可能性もあったりして。
 織田信長に仕えた黒人の弥助には天気を予知するような不思議な能力があったと『崑崙の王』に書かれている。
 桜を開花させる能力はまったくの別物だから関連が薄いか。

 いっぽう、弥助の孫で大胸筋のスゴい万源九郎は、最終的に異星人の技術とかで トンでもない存在になった。(大帝の剣
 なので、万源九郎の子孫が地球で大人しく暮らしているとは思えない。
 推測に推測を重ねているので、誤差ありまくりだろうけど。

 とにかく、松本太山と葛城無門はヤクザと因縁が生じてしまった。
 この流れで行くと、危険な娯楽所「ゆうえんち」に連れていかれそうだ。

 いや、その前に日本刀や拳銃と相手することになるかも。
 ヤクザがやとった用心棒の先生――、武器のエキスパート――……
 おい、覚悟しろ、こちらの本部以蔵先生が相手をするぞ!
 って、展開もありうるか。
 武器を持った本部は怖いぞ。

週刊少年チャンピオン2018年28号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年28号


2018年6月14日(29号)
連載 第5回「巻の一 三号特殊房看守 永島弘一の証言」

 本部以蔵に敗れ、範馬勇次郎にトドメを刺された柳龍光は現在なにをしているのか?
 特殊牢獄内で腑抜けているらしい。
 三号特殊房看守の永島弘一によれば、一日中ベッドの上に座っているそうだ。

 右手を失い、下アゴも亡くなった柳は戦士として終わったのだろうか?
 否ッ!
 柳の目には、かすかに青い火が光っている。

 望んでいたはずの敗北を得た柳龍光は、復讐と言う新しい望みを得たのだろうか?
 範馬勇次郎は置いといて、本部以蔵に復讐がしたいッ!
 うん。でも、本部は柳が思っているより強いぞ。
 なにしろ宮本武蔵に勝った唯一の人なのだから。

 ところで、の柳龍光を捕獲して刑務所にブチこんだ人間は誰なんだろう?
 昔から疑問になっていた話なのだが、永島は柳を捕らえた人物を知っているらしい。
 5年ぐらい前に、当時まだ十代だった若い漢(おとこ)だったそうだ。

 ――葛城無門(かつらぎむもん)か!?
 松本太山は何かの試合の直後に死んだ可能性がある。
 その相手が柳龍光だったとしたら、葛城無門が敵討ちをしたという展開はアリだ。
 柳龍光と松本太山に因縁があったら、範馬刃牙と松本梢江のアレを覗き見したことすら因縁だよな。

『巻の一 久我重明』

 なんと、本当に久我重明が出てきやがったッ!
 もともと『獅子の門』に登場する男なのだが、漫画版『餓狼伝』にもゲスト出演している。
 そして、『バキ外伝 ゆうえんち』にも登場だッ!

 黒い!
 相変わらず黒いぞ。
 というか、ますます黒くなっている。
 松崎しげるが美白に見えるほどに鉄光りしているぞ!
 とうとう、息や声や思考まで黒くなっている。

 餓狼伝の松尾象山も、話が進むにつれてどんどん太くなっていった。
 声まで太くなる。
 久我重明の場合は黒が進行していくようだ。
 そのうちカラスと区別がつかなくなるぐらい黒くなりそう。

 さて、久我重明は三人のプロレスラーと対峙している。
 極東プロレスの猛者たちだ。
 クラッシャー伊藤、ボンバ伝助、ハリネズミの忠太郎、この三人である。
 彼らは極東プロレスの道場破り対応係の番犬だ。
 忠太郎だけ、極端にリングネームが弱そうに見えるのだが、問題ないのか?

 江戸時代とかの道場破りは、『シグルイ』みたいに殺すか再起不能にして帰すものである。
 現代のプロレスもなめてかかった道場破りをフルボッコにして帰すのだろう。
 極東プロレスの社長であるゴブリン春日は、三人に久我重明を倒せと命じたい。
 殺すな。でも、死んじまってもしかたがない。
 忖度するまでも無い、ガチの指令ですね。

 この騒動は、久我重明のボス神宮寺論と極東プロレスの利権争いが原因のようだ。
 試合ではない、ルール無用の暴力対決が始まろうとしている。
 武器の使用以外すべて認める地下闘技場よりも、はるかに暗く深い暗黒の勝負だ。
 黒い男である久我重明にぴったりな戦場である。

 一対三という圧倒的に不利な状況を久我重明はどうのりきるのか?
 そして、"ゆうえんち"の正体が明らかになるのか?
 久我重明が黒光りしながら次回へつづく。



週刊少年チャンピオン2018年29号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年29号


2018年6月21日(30号)
連載 第6回「巻の一 1(承前)」

 道場破りは集団でボコって殺し、路上に死体をさらすのが明治のころまでのルールである。
 『シグルイ』とかでも、そんな感じでしたね。
 あと、板垣先生が太気拳の取材に行ったら道場破り待遇を受けてフルボッコにされたというのも有名だ。(板垣恵介の格闘士烈伝

 そして、ボコボコになった板垣先生の顔を見て合気道の達人・塩田剛三先生が『もう二度とやるな。たまたまそれぐらいで終わったと思いな。道場で立ち会うということは、腕を折られても文句を言えないし、下手したら殺されるかもしれない行為なんだ。それぐらいの傷で終わったのは、運がよかったんだ。だから、絶対にもうそういう遊び半分な取材だなんていう、軽い気持ちで立ち会うなんてことは、二度とやるな』と忠告したそうだ。(板垣恵介の格闘士烈伝
 道場破りを無残に屠る風習は昭和でも残っていたらしい。

 プロレス道場には現代でも道場破りにくる人間がいる。
 極東プロレスでは、クラッシャー伊藤、ボンバ伝助、ハリネズミの忠太郎の三人が番犬となって道場破りをボコるのであった。
 三人の上司は町田隼人(44)であり、彼も実力者らしい。
 社長のゴブリン春日(38)もふくめて極東プロレスは武闘派ばっかりだな。

 なお、道場内で迎え撃つってのは地の利もあるしホーム有利だ。
 道場で無敵を誇っても、外で通用するかどうかワカらない。
 番犬三人衆がアウエーでも力を発揮できるのか気になるところだ。

「おい、お近づきの印だ。久我さんに、おれたちのダンスをみせてやろうぜ……」


 と、番犬三人衆がヘイヘイダンスをはじめたッ!
 ヘイっ! ヘイっ! とリズムを取りながら三人がグルグルまわる。
 ボンバ伝助が廃車のドアをもぎ取り、クラッシャー伊藤の頭に叩きつけた。
 伊藤は流血もものともせず不敵に笑う。
 プロレスラーの頑強さをアピールする三人のパフォーマンスである。

 さすがプロレスラー、サービス精神旺盛だッ!
 イヤ イヤ イヤ、この人たちは観客もいないのに なぜここまでガンバる!?
 こっそり録画しておいてあとでWEB公開でもする気なんだろうか?
 間違いなく法に抵触する暴力シーンだから公開できるはずないんだけど。
 もしかして、『ゆうえんち』で流すのか?

 いっけん無意味なヘイヘイダンスだ。
 実際あまり意味は無さそうだけど、だからこそ見ている久我重明に油断が生じるのかも。
 いきなりボンバ伝助が久我重明にドアを投げつけた。
 だが、久我重明はドアを下から蹴りあげ、高く上げたツマサキの上でドアを回転させ支えている。

 なんという絶技だッ!
 というか、もう立派な芸だよ。
 これなら海外公演とかやって金取れるレベルだ。
 プロレスラーのパフォーマンスに刺激を受けて、久我さんもエンタメに走ったんだろうか?

 久我重明はグレート巽に乞われて、鞍馬彦一に技を見せたことがある。
 その時もイロイロな技を鞍馬の身体に直接教えてあげた(比喩表現)。
 久我さんはけっこうサービス精神のある人なのかもしれない。

 せっかく久我重明がスゴ技を見せているのだが、ボンバ伝助がタックルをしかける。
 ドアを投げつけられた久我重明がスキをつくると考えての攻撃だろう。
 あらかじめ動く順番を決めておくとスムーズに動けるのだが、相手が想定外の動きをすると対応できない。
 ゲームのグラップラー刃牙UCとかで、さんざん思い知らされている人間の行動パターンですね。
 ボンバ伝助は久我重明がドアを頭上にキープすることを想定していないだろう。
 タックルに行ったところで、頭上からドアを落とされてしまいそうな予感がする。

 闇社会で磨いた久我重明の戦闘術が炸裂しそうだ。
 暗器(※隠し武器)の重明と言われている久我重明だが、わりと素手で戦うことが多い。
 プロレスラー三人と言う強敵と戦うので、今宵は武器を解禁しそうだ。
 まずはボンバ伝助のタックルをどうさばくのか?
 次回へ つづく。

 プロレスは地方を回って興行するので、地元のヤクザと利権について話をする必要があるのだろう。
 久我重明も番犬三人衆も後ろ暗い仕事をしているというワケだ。
 地下闘技場よりも、暗く暴力的だといわれる『ゆうえんち』へ話が近づいているのを感じる。
 『ゆうえんち』は、勝負によって利権争いを決着させる場なのかもしれない。

週刊少年チャンピオン2018年30号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年30号


2018年6月28日(31号)
連載 第7回「巻の一 1(承前)」

 暗器(※ 隠し武器)の久我重明がプロレスラー3人を相手に戦う。
 三対一という圧倒的に不利な状況でも久我重明の余裕は消えない。
 さらに体重差で言えば三倍どころじゃないだろう。
 普通に考えれば体重差は、そのまま戦力差になる。
 久我重明は、この窮地をどう切り抜けるのか?

 まずはボンバ伝助がタックルを仕掛ける。
 ふたりの体重差であれば、倒して組みふせたら勝利は盤石だ。
 総合格闘技で多用されるタックルを選択しているのも、ガチ勝負に精通していることがうかがえる。
 ボンバ伝助、名前はトボけているが なかなかの強敵のようだ。

 ただ、試合ではない場合だと武器の警戒が必要になる。
 うかつに組みつくと、刃物で刺される可能性があるぞ!
 ボンバ伝助は強そうだが、武器アリの死闘経験が少ないのかも。

 タックルを仕掛けるボンバ伝助を、久我重明がカカト落としで迎撃した。
 さらにハリネズミの忠太郎が投げてきた廃車のドアを、さっき蹴り上げたドアで迎撃する。
 不意討ちのドア投げに合わせた不意打ちのタックルと同時攻撃の第二のドア投げをすべて封じた。
 さすが久我重明、恐るべき手練れだ。そしてスゴい曲芸っぷりだ。
 雑技団とかでもやっていけますよ、この人なら。

 技もスゴいが、不意打ちをきっちり防いでいる精神力もスゴい。
 ゆるぎのない冷静さだ。
 どんな色をも塗りつぶす黒色のように、強い精神をもっている。
 範馬刃牙とかは不意打ちに弱いから、この三人に攻撃されたら、なぜか睾丸に攻撃が当たって悶絶していそう。

 久我重明のカカト落としを喰らったボンバ伝助だが、ピンピンしている。
 他のレスラー二人も動揺していない!
 ここからが本番開始だッ!
 まずはハリネズミの忠太郎がしかける!
 が、久我重明のヒジ打ちで白目をむく。

 同時にかかったボンバ伝助は手の平を暗器の飛鉄で貫かれていた。
 ついに久我重明の暗器が炸裂したぞ!
 今回は相手が多人数ということもあり早くから使用したようだ。
 暗器の重明と言う通り名が今日は似合っているぞ!

 久我重明はさらにボンバ伝助の鼻に指をつっこみフックし、ボンバ伝助を頭から落とす。
 さらに反撃してきた忠太郎に金的蹴りを喰らわし睾丸をつぶした。
 ついでに暗器を取りもどす。
 試合じゃ使用(つか)えない技のオンパレードだ!

 レスラー3人のリーダー格であるクラッシャー伊藤は動かない。
 数的有利を活かさず傍観しているのは油断だろうか?
 いや、ボンバ伝助もハリネズミの忠太郎も起きあがってくる。
 恐るべきタフネスだ。
 金玉つぶされても立ちあがる人間はそんなにいないぞ!
 仲間の打たれ強さを信頼しているから手を出さない、と。

 立ちあがり、ボンバ伝助とハリネズミの忠太郎が笑う。
 アレだけの攻撃を受けても立ちあがる。しかも、笑顔だ。
 攻撃した側の心が折れてもおかしくない異常な頑強さである。
 だが、久我重明の黒い精神はこんな程度じゃ揺るがない!
 素早くボンバ伝助とハリネズミの忠太郎の脚を蹴り、骨折させたッ!

 足を折られ倒れる二人から視線を外し、久我重明はクラッシャー伊藤に向かい合う。
 だが、ボンバ伝助が右手で久我重明の左足をにぎってきた!
 こいつ、まだヤる気か!?
 さすがの久我重明も足をつかまれて動けない所を攻撃されたら危なかろう。
 プロレスラーの頑強さを甘く見てしまったか?

 容赦ない攻撃を仕掛けているが、即死するような場所や技を使っていないのが久我重明の優しさだろうか?
 ながく戦いたいという黒い欲望かもしれないが。
 でも、ちょっと油断しすぎたかも。

 ついにプロレスラーの剛力に捕まってしまった。
 だが、危機的状況だからこそ、久我重明が本気の武器攻撃に出るかもしれない。
 ここからの戦闘は、より表に出せないモノになりそうだ。
 最終的に血の海にひとり立つ久我重明が黒く笑っている場面になるのかも。
 その場面こそが、遊宴血(ゆうえんち)――だったりして。

週刊少年チャンピオン2018年31号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年31号


2018年7月5日(32号)
連載 第8回「巻の一 1(承前)」

 久我重明vsプロレスラー3人組も最終局面だ!
 容赦ない久我重明の攻撃が、ボンバ伝助&ハリネズミの忠太郎の足を折る。
 だが、ボンバ伝助は片足になりながら、久我重明の足をつかむ。
 プロレスラーは打たれ強いと言うが、しぶとすぎるぞ。
 薬物を使用しているんじゃないかと疑うレベルだ。

 片足をつかまれて動けない久我重明に、クラッシャー伊藤がしかける!
 急にプロレスやめて、ガチ勝負にきやがった。
 今までクラッシャー伊藤だけが離れてい見ていたのは、必殺のスキを見いだすためだったのだろうか?
 動けないんじゃ、さすがの久我重明も攻撃を喰らうしかない・

 だが、久我重明は慌てずボンバ伝助の後頭部に蹴りをうちこむッ!
 これは普通に危険な攻撃だッ!
 プロレスラーでも死ぬぞ。
 ……いや、コイツらなら、また立ちあがりそうで怖い。

 だが、ボンバ伝助は今度こそ完全に沈黙したらしい。
 油断すると、また動きだしそうな気もするけど。
 とにかく、これでクラッシャー伊藤との連携は失敗した。
 久我重明はクラッシャー伊藤のタックルを膝蹴りで迎撃し、そのまま暗器攻撃から立った状態での三角絞めに入る。
 鍛えぬいたプロレスラーでも、絞め技による意識喪失を防ぐことはできない!
 クラッシャー伊藤は意識を失いダウンする。

「蝉丸……」

 久我重明が技の名を言う。
 なんか今日の久我さんはサービスが良い。
 黒い出血大サービスだ。
 蝉丸は平安時代前期の歌人らしい。
 久我重明の使用する萩尾流は風流な技名を使っている。

 これで久我重明の完全勝利だ!
 と思ったら、トヨタのハイエースが突っ込んでくる。
 まだ、だれか居たのか!?
 世界最速のボルトよりも速い、時速50キロで動く大質量の鉄を喰らえば、久我重明も致命傷を負うだろう。

 そこに、ひとりの人間が割って入った。
 ハイエースに向かいダッシュし、フロントガラスに体当たりをする。
 いや、フロントガラスに受け身をした!
 相対速度で時速70キロのスピードをうまく受けながし、無傷だ。
 なんという見の軽さだろうか。
 これならビルの4階ぐらいから落ちても無傷かもしれない。

 ハイエースはフロントガラスがヒビ割れ、視界を失い止まるしかなかった。
 助手席から三人組の上司であるポリスマン町田隼人が出てきた。
 町田隼人が助手席側から出てきたという事は、運転席にもだれか居るのかもしれない。
 この場合は格下の人間が運転していそうなので、社長のゴブリン春日じゃ無いだろうな。

 部下のレスラー三人組が失敗したので、久我重明を倒すために町田隼人が出てきたのだろうか?
 そして、さきほど飛び出して車に受け身をとった男の正体も判明する。
 身長182cmであり、すらりとした体格だ。
 ――――葛城無門、かつて松本太山と出会った少年が成長した姿である。(4回)

 新手のプロレスラー町田隼人と、新手の美形・葛城無門が登場だッ!
 葛城無門がココにいるのは偶然じゃないだろう。
 松本太山と知り合ってから、イロイロあって暗黒街の住人・久我重明と組んでいるっぽい。
 やっぱり、裏街道を行く人生になっちゃったようだな。

 久我重明は、かつて志村礼二という美形を弟子にしたことがある。
 またまた久我さんは美少年を弟子にしたのか?
 久我さん、わりと面食いなのかも。

 それとも、宮本武蔵が少年を弟子にして二人旅をしていたのでマネをしたくなったのかも。
 少なくとも餓狼伝の丹波文七はマネをしている。

 ただ、久我重明の課す特訓はキビしい。
 女や犬を、ヤれと指示する黒い修行だ。
 葛城無門も、そういう黒い修行をしたのだろうか?

 そこまでして葛城無門が久我重明に従うのは……
 ……松本太山の仇討ちだろうか?
 そして、柳龍光を捕らえたのも葛城無門かもしれない。
 『ゆうえんち』の姿はいまだに見えないが、葛城無門こそが話の中心になりそうだ。

週刊少年チャンピオン2018年32号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年32号


2018年7月12日(33号)
連載 第9回「巻の一 1(承前)」

 久我重明vsプロレスラー集団の最中に独りの少年が舞いおりる。
 かつて松本太山と関わった葛城無門だッ!
 成長したので少年と言うより青年と言うべきだろうか?

 サイズは身長182cm、体重90kg強ぐらいらしい。
 かなり均整の取れた肉体だろうか。
 刃牙世界の基準からすると、もうちょっと筋肉が欲しいのかも。

 成長しても女性に見える美貌は変わらない。
 子供のころは可愛くても成長すると残念な感じになる場合もある。
 無門は無事に成長期をのりきったッ!
 葛城無門こそ、深刻なイケメン不足と言われる刃牙世界に舞い降りた天使だ!(言いすぎ)

 葛城無門は久我重明に恩を売るため乱入したそうだ。
 久我さんなら独りで片付けちゃいそうだから、あわてて飛び出した。
 やっぱりアピールにはインパクトが大事ですね!
 ここでニトログリセリンを取りだしたら、もっと迫力が増えてアピールも成功しそう。

 久我重明はピンチなワケじゃないが、葛城無門の強さに興味を持ったようだ。
 さがって見物モードにはいる。
 志村礼二を弟子にしたときは、強くなるような課題を与えていた。
 久我重明は面倒見の良い人なのかもしれない。
 自分の強さに自信はあるが、有能な弟子がいると作戦の自由度が上がるとか、そういう理由があるのかも。
 または、美少年をそばに置いておきたいとか?

 なんにしても、葛城無門にとってはアピールタイムの始まりだ。
 相手は極東プロレスのポリスマン町田隼人(44)である。
 ハネっ返りレスラーを痛めつけるポリスマンであり、ガチの実力は高い。
 葛城無門は、この強敵とどう戦うのか?

 動かない町田に対して、葛城無門は近づいていく。
 町田は相手が仕掛けてきたら、被弾覚悟で捕まえるつもりだ。
 葛城無門が武器を持っていた場合も受ける気なのか?
 町田は強いのだろうが、プロレス前提で物を考えすぎているように見える。

 充分に近づいたが葛城は動かない。
 これは互いにカウンター狙いで待ちの体制なのか?
 本来なら葛城無門は自己アピールしなきゃいけない。
 だから自分から動くべきだという動機があるだろう。
 しかし、動かない。
 若いが分別と忍耐力のある青年だ。

 じれて動いたのは町田だった。
 葛城無門が動かないので組つけず、仕方がないのでシャツを掴んで投げをうつ!
 すると、シャツが一気に破れた!
 コントかよッ!?
 これはチョット面白い芸だった。

 組み技を嫌がる戦士が身体にオイルをぬるというのは、たまに聞く。
 この場合は組み技を警戒して弱い服を着ていた、だろうか?
 でも、やっぱ『バキ』ファンなら"襟にカミソリッ!"だよね。
 ドジしちゃうと自分の用意したカミソリで首に致命傷を受けてしまいそうだけど。

 上半身裸となった葛城無門の肉体は、まるで菩薩のような美しさだ。
 まさに深刻なイケメン不足を解消する干天の慈雨ですな。


 無門を脱がせた町田も、自分のアロハシャツをやぶって、肉体を見せる!
 プロレスラーの鍛えられた筋肉――――だけじゃない。
 社長のゴブリン春日により肉をエグりとられた跡がある。
 ゴブリン春日は花山薫なみの握力をもっているようだ。

 肉体を魅せるプロレスラーが、ここまでダメージのある肉体になっていると観客が引きそうで心配だ。
 むしろ、このダメージ跡がスゴみになるんだろうか?
 町田を倒しても、ゴブリン春日という強敵が残っていることだけは確かなようだ。

 おそるべき肉体のプロレスラーと、菩薩のごとく美しい肉体の無門が、ぶつかる。
 両手を掴みあう、手四つの構えだ!
 この状態はパワーと体重で勝るプロレスラー町田が有利か!?
 だが、あえて葛城無門がこの体勢になたっとも考えられる。

 葛城無門は、ただ勝てば良いワケじゃない。
 久我重明に自分を売りこむため、印象良く勝つ必要があるのだ。
 だからこそ、相手の得意分野にふみこんで、逆転する気か?
 葛城無門に秘策はあるのか?
 次回へつづく。

週刊少年チャンピオン2018年33号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年33号


2018年7月19日(34号)
連載 第10回「巻の一 1(承前)」

 萩尾流の久我重明に自分を売りこむため葛城無門が乱入して来たッ!
 無門の相手は極東プロレスのポリスマン町田隼人である。
 葛城無門(流派不明、二十歳前? 182cm 90kg強)VS 町田隼人(プロレス 44歳 182cm 120kg)
 スペシャルマッチの開始だッ!

 くしくもほぼ同じ身長であるが30kgの体重差がある。
 パワー対決だと無門が不利に見えるが、無門は手をあわせ手四つのパワー対決を選ぶ。
 30kgの体重差がありながら、無門はパワー負けしていないッ! ほぼ互角だッ!
 これは無門の筋肉が量で負けても質で勝っているって事だろうか?

『力を入れていない時は、十六歳の少女の乳房のごとき弾力で、力を込めた時は、岩よりは柔らかいが生ゴムよりは硬い』

 無門の筋肉は理想形のひとつと言える。
 柔らかさと強さを備えた筋肉だ。
 ギャップが大きいから、ツンデレな筋肉ですね。
 しかし、なぜ『十六歳の少女の乳房』なんだ?
 十五歳でも、十七歳でもない。
 ものスゴく熱いこだわりを感じる。

 体重差を凌駕する、最高品質の筋肉だッ!
 範馬一族も体重差をハネ返す異形の筋肉をもっている。
 葛城無門は範馬勇次郎の隠し子だったりする衝撃の展開があるかもしれない。
 なにしろ世界中に種をバラまいているって本人も言っているし、そろそろ三人目が出てきてもおかしくないぞ。

 意外にもパワー対決は互角だ。
 両者は手を放し、技の攻防にはいる。
 町田の攻撃をかわしつつ、無門は背後をとってジャーマンスープレックスをきめた。
 120kgを投げ飛ばす、見事な足腰だ。
 プロレスラーを投げる技術もスゴい。
 葛城無門はパワー、スピード、テクニックと全てに優れている!

 だが、町田はこの程度のダメージでは沈まない。
 今度は転がっていた車のドアを持ちあげて、無門に振りおろす。
 無門はドアに中指、薬指、人差指、親指、小指、掌と順番に触れていって威力を散らしたッ!
 まるで五接地転回法のように衝突の威力を分散させている!

 肉体へのダメージには強いプロレスラーだが、こんな魔法のような絶技を見せられて精神的なダメージを受けたようだ。
 町田隼人は持っていたドアを投げすて敗北を認める。
 予想外にあっさりと敗北を認めちゃった。
 こうなると、逆にあやしい。これは罠か?

 さっき突っ込んできた車には、まだ人が乗っているかもしれない。
 それと久我重明がどう動くのかも予想が難しいぞ。
 事態がどう収まるのか謎のまま、次回につづくのであった。


 葛城無門は細身に見えるが、パワーもある。
 さらに受けのセンスは入神の域といっても良かろう。
 分散して受けることで威力を消すことができるのなら、連続して力を加えると同等の攻撃力になるかもしれない。
 マッハ突きは全身の関節を同時加速していたが、この場合は片腕を使うだけで高い威力を出せそうだ。

 とりあえず葛城無門の実力アピールは久我重明に届いただろう。
 久我重明はクールっぽい外観と言動をしている。
 だが、一皮むいたら、わりと闘うの大好き人間なのだ。
 無門がアピールしすぎると、久我重明に「戦ってみたい!」って気持ちが湧きあがるかも。
 むしろ、戦うことが仲良くなる近道だったりして。

週刊少年チャンピオン2018年34号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2018年34号



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