今月のジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日(1〜10)

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2006年9月19日(11号)
【第1話】誕生編1・帰ってきた少年

 オリジナルアニメの傑作『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』が、新作漫画化だ!
 油断をすれば骨ごともっていかれるようなすさまじい作品になるに決まっている。
 アニメのジャイアントロボは冒頭で多数のBF団ロボットが出演し、最期のシメにガイアーが出てくる構成だ。
 漫画版も、オープニングでガイアーが登場する!
 初心者にはまったく意味不明のすばらしい攻勢だ。肋骨二本は持っていかれた。
 もう、俺だけ楽しければいいや状態だ。

 ちなみにガイアは『マーズ』に出てくる主人公マーズのあやつる最強ロボットだ。
 衝撃のラストシーンはネタバレが衝撃すぎて書けませんが、とにかくすごい破壊力だ。
 ジャイアントロボでも最後に起動して地球をこっぱみじんにする気だろうか。


 漫画版『地球の燃え尽きる日』は、アニメ版とはパラレルワールドの関係にあるようだ。
 いろいろと細かい相違点がある。
 銀鈴そっくりなキャラがいるが、性格はびみょうにちがう。
 でもって、兄とは仲がいいらしい。
 しかし、フォーグラー一家とは関係がないような雰囲気だ。

 またアニメでは第一話の時点ですでに死んでいる十桀衆「幻惑のセルバンテス」が生きている。
 どうように主人公・草間大作の父である草間博士も生きていてビックリだ。
 そして、中条長官にふまれてグリッグリッされている。
 どうもアニメとはイメージを変えて話を進めていくらしい。

 そして、(今回は?)悪役の最高峰である国際警察連合の九大天王が勢ぞろいだ。
 ……アニメだと「国際警察機構」だったので微妙に組織名がちがう。やはりパラレルワールドか。
 アニメでは名前しか出てこなかった七人もついに映像化したッ!

「まず一番手は影となり!!」
  ―――影丸―――

「姿はあれど音は無し!!」
  ―――無明幻妖斉―――

「静かなれども振り向かば!!」
  ―――静かなる中条―――

「十重に二十重に舞い上がる!!」
  ―――ディック牧―――

「菊の花びら!!」
  ―――大塚署長―――

「浮世の湖面に映り散る!!」
  ―――韓信元帥―――

「望みとあらば目にもの見せよう!!」
  ―――神行太保戴宗―――

「我ら命の」「大あばれ!!」
  ―――あばれ天童―――

「九紋の龍が天を貫く!!」
  ―――九紋龍史進―――


 ついに九大天王が勢ぞろいした!
 って、豹子頭林冲がリストラされている!!(ガビーーン)
 林冲(りんちゅう)は『今回は、途中で若干のストーリー変更があったため、キャラクター設定までなされていたものの未登場となった』。(参考:完全収録ジャイアントロボ
 今回も、設定されていたのにキャラクター交代があったのかもしれない。

 でも、元ネタの水滸伝では史進って活躍しきれないし、序列が林冲が6位なのに対して23位だ。
 横山水滸伝じゃ、史進も戦死したと1コマで流されちゃったようなひとですよ。
 林冲ってのは、むくわれない立場が似合うのかもしれない。

 とりあえず、連載がつづき 時間の許すかぎり今後も感想を書いていく予定です。

追記(06/10/03)
 ジャイアントロボ THE ANIMATIONといえば、ロボットよりも人間が活躍するアニメだ。
 それはもう、ジャイアントロボより明らかに強そうな人間がゴロゴロいる。
 というワケで漫画版の超人たちの能力を分析してみる。

(1) 銀鈴のそっくりさん
 飛行機の中から外に出ています。
 気圧の関係とかありそうなので、なんかの能力で短距離テレポーテーションしたのかもしれない。
 飛んでいる飛行機は、とうぜん速度と同じぐらいの風を受けているはずだが、平気な顔をしている。
 気圧も問題ないようだ。
 超人クラスBというところか。


(2) 十桀衆 幻惑のセルバンテス
 キラキラ光っています。これも能力なんでしょう。たぶん読者を魅了する能力だ。
 ハッ、ものずごく魅了されているッッ!

 車の中に入ってきて、大作を連れて出て行く。
 アニメ版では空間を跳躍する能力者は、ごく限られた者しかいない。
 だから、セルバンテスさんの行動は超スピードとか催眠術とかなのかもしれない。
 なにしろ二つ名が幻惑なんだし。

 地面を泥沼に変えて敵を沈め、マントから巨鳥を出して飛んでいく。
 アニメ版では地面の中から出てきて、マントの中に仲間を入れる技をコ・エンシャクがやっている。
 どんな理屈なのか能力なのか不明だ。
 しかし、セルバンテスの場合は幻惑でしているのかもしれない。
 便利だな幻惑って……。

「はああっ!!!」
 ミサイルを素手で弾きそらすときの気合だ。
 やはり十桀衆たるもの生身でミサイルをどうにかできないとダメである。
 みんなもミサイルを素手でなんとかしなきゃイケないときは気合で何とかするのだ。「はああっ!!!」

 ロボット二体をまとめて蹴り倒す。
 具体的に素手でロボットを破壊した人はあんまりいない。
 まあ、十桀衆ならお茶を飲みながらでもできそうだ。
 ロボットを壊すこと自体にはあまり気合を入れていないみたいだし。
 なにしろ気合の掛け声出してない。
 文句なしに超人クラスAだ。


(3) 国際警察連合 九大天王
 目の前でGR-2とGR-3を破壊しているロボットを見ていても、「こんな事ができるのは」と人間を探すセルバンテスさんであった。
 そう、大多数のロボットは乗り物です。移動手段です。
 でも、走ったほうがロボより速いんだけど。
 まあ、とにかく真なる敵は人間なのだ。

 というワケで、登場して自己紹介しただけでも、超人っぷりがあふれ出す煮汁のごとしだ。
 おそらく次回から本格的に 大暴れをする事だろう。
by とら


2006年10月19日(12号)
【第2話】誕生編2・重撃!九大天王

 アニメ化も正式発表されたジャイアント・ロボだが、今川局本なのはREDの漫画版のみらしい。
 アニメで今川GRを見ることができないのは残念だけど、俺たちにはREDがあるッ!
 なんとなく、次回作をご期待くださいと続きそうな、自分への励ましでがんばるのだった。

 国際警察連合の狙いは草間博士と大作少年だった。
 九大天王だけではなく爆撃機「マレーネ・デートリッヒ」「マリア・カラス」「グレタ・ガルボ」を出撃させる。
 こいつらって『バビル二世』に出てきた、えらく強い戦闘機じゃないですか。それが三機もッ!
 OVAでの「グレタ・ガルボ」は飛行船だったけど、かなり出世しました。
 ちなみに、名前のモチーフはそれぞれ、ドイツの女優and歌手ソプラノ歌手スウェーデンの女優だ。

 だが、国際警察連合のダメ押しはこんなもんじゃない。
 不乱拳(ふらんけん)博士とブラックオックス三機、知多星は呉学人、さらに水滸伝メンバーから「独火星・孔亮」「白面郎君・鄭天寿」「鬼瞼児・杜興」「青眼虎・李雲」「小尉遅・孫新」「鼓上蚤・時遷」「金毛犬・段景住」などがやってくる。
 多すぎッ! しかも、そろいにそろって悪人面だッ!
 しかも、孔亮以下は死んでも困らないような端っこの人ばかり選んでいやがる。
 死ぬな、こりゃ。OVAの打虎将・李忠なみに真っ二つだ。

 ブラックオックスが三機もいるのも驚きだ。
 つうか、不乱拳博士(OVAのフォーグラー博士)が元気すぎる。
 オックスの肩に飛びのるなんて、十桀衆なみの身体能力だ。
 頬に捕まるところのついているジャイアント・ロボよりも乗りにくいぞ。

 2004年アニメ版の鉄人28号では、量産されたブラックオックスが出てきて視聴者の度肝を抜いた。
 ジャイアントロボの世界でもブラックオックスが量産されているのだろうか。
 いきなり最終決戦というような雰囲気でライバル機が多数登場してきた。
 まだ、ジャイアント・ロボが登場もしていないのに、大丈夫なのか?


 セルバンテスは、ちゃっかり潜入していた銀鈴もどきこと『お銀ちゃん』に大作をたくす。
 どうも、お銀ちゃんは第三勢力のようだ。
 セルバンテスも正体を知っているようなことをにおわせている。
 が、あんまり深読みしても意味無いかもしれない。今川どんでん返しの前では全て無効化されるのだ。
 RED版の世界観は複雑で、まだよくワカらない。

 セルバンテスが九大天王をくいとめている間に、大作とお銀ちゃんは地下に逃げこむ。
 そこにはGR-1ことジャイアント・ロボがいた。
 夜中に大作を起こした草間博士がえらい怖い顔で、大作に信じろといった「瞳」をもったロボだ。
 いったい、どんな秘密をもったロボットなのだろうか?
 しかし、今川脚本の前では常識的な予想など吹き飛んでしまうから、あんまり予想してもなー。

 孤軍奮闘する幻惑のセルバンテスが異常に熱い。
 猛熱のなか、バリアーを張らないと二分で死ぬ状況だ。
 だが、セルバンテスは防御を捨てて九大天王を倒すと豪語する。
 数的不利を覚悟の量で埋めようというのかッ!?
 セルバンテスも基本は悪人なのだろうが、行動が武士(もののふ)だよな。

 ところで、九大天王はなんでセルバンテス一人をすぐに倒せないのだろうか?
 圧倒している描写はあるのだが、トドメをさせていない。
 九大天王の力が強すぎるため、うかつに同時攻撃すると同士討ちになる危険性があるから、実力を発揮しきれないのだろう。
 刃牙でも三人で戦うことになれていないから一人に負けるとある。

 ちなみに大塚署長は「検死解剖ならワシに任せてもらうぞ!!!」と言っている。
 彼だけは、戦わない気十分なのかもしれない。
 協調性が無いのもトドメをさすに至らなかった原因だろうか。

 ついに起動したジャイアント・ロボはいかなる活躍を見せるのか。
 だが、初陣の相手は多くて強い。
 いきなりスクラップになったりしないよな。

追記 (06/10/31)
 連載第二回にして数々の伏線と謎の洪水に溺れてしまいそうな「ジャイアント・ロボ-地球の燃え尽きる日」である。
 ちょっと、謎と伏線を整理してみよう。

・謎(1) 第1話冒頭に出てくる巨大ロボ「ガイアー」
 ガイアは『マーズ』に登場するロボットだ。残念ながら六神合体はしません。
 簡単に説明すると、ガイアは宇宙人が作ったロボットで、地球人が危険な存在だとわかると自爆して地球を木っ端微塵にする。
 フリーザ様なんかよりも数段容赦なく木っ端微塵にします。ロボットだから、自分へのダメージとか恐怖とか感じません。
 ジャイアント・ロボに登場するガイアーが同様の使命を持っているとすると、「地球の燃え尽きる日」はガイアーの爆発する日だと予測できる。

 となると、ガイアーを探し出して宇宙にでも放り出すのがジャイアント・ロボの隠れた目的なのだろうか。
 『バビル2世』も同様に宇宙人に関連するし、マーズとバビル2世で宇宙人対決だろうか。

・謎(3) 「お銀ちゃん」
 銀鈴に似ている謎の美女だ。
 どうも「お兄ちゃん」がいるらしい。幻夜に似た兄なのだろうか。
 国際警察連合ともBF団とも直接関係のない組織(「お兄ちゃんたち」と言っているので複数名いる)に所属しているようだ。
 現在のところパンチラ方面で活躍している。

・謎(3) 「10年前」
 おそらく中盤ぐらいまでの間で最大の謎となるであろう。
 俗称は『草間博士の乱』と『地球が燃え尽きた日』だ。
 OVA 地球が静止する日でも、地球を制止させようとする現象を二度起こす話だ。
 漫画版でも、地球をもう一度燃え尽くそうとする作戦が進行中なのであろう。

 10年前の草間博士は全世界とBF団を破滅寸前に追い込んだ。
 国際警察連合の「韓信元帥」がなんらかの奇策をしたらしい。奇策で世界を救ったのかどうかは不明だ。
 歴史上の韓信が行った奇策といえば、「背水の陣」が有名ですが、漫画ではなにをやったんでしょうか?

・謎(4) 「GR計画」
 バンテスおじさん曰く「それこそが草間博士の復讐!!」「『GR計画』!!」ドン!
 なんで、復讐なの〜〜〜〜ッッッ!??

 勝手に世界とBF団を滅ぼしかけておいて、復讐なんて意味不明すぎです。
 世間で伝わることと、真実の間にずいぶんな差があるのだろう。
 バンデスおじさんはGR計画が完成すれば、BF団が世界征服できると信じているようだ。
 しかし、それすらもブラフという可能性がある。
 地球の制止作戦だって、ブラフだし。

・謎(5) 「大作少年の四年間」
 大作は四年間カナダの新開拓地でフォーグラー一家とともに暮らしていたようだ。
 じゃあ、五年前はなにをやっていたのか? なぜ、最近の四年間は親とわかれて暮らしたのか?
 全て不明のままだ。
 もっとも、大作が低年齢の頃は父親と暮らしていたようである。
 フォーグラー一家が今後かかわってくるのかどうかは、やっぱり不明だ。

・謎(6) 「大作少年の秘密」
 大作は10年前の惨劇をもう一度引き起こせるたった一人の子供らしい。
 なんでかは、不明だ。
 もう、「不明」ばっかりですよ。二個で十分ですよ。

・謎(7) 「独火星・孔亮」
 新たに登場した梁山泊の好漢の一人である。
 毛頭星・孔明の弟であり、青州白虎山のふもとの孔太公の次男だ。
 色白で、はっきりとした顔のつくりをしている。つまり男前らしい。
 短気でケンカ好き。泳げない。梁山泊六十三位・地狂星。(参考:水滸伝人物事典

 この人自身はあまり大物ではないのでどうでもイイ。横山水滸伝でもチョイ役だったし。
 ただ、独火星とは火星のことなのだ。すなわち「マーズ」である!
 コイツが死んだら、地球大爆発だ。
 きっと中からすごい人が出てくるぞ。(たぶん、私の妄想で終わる)

・謎(8) 「ロボの瞳」
 草間親子を見つめつづけてきたらしい。
 理由はわかりませんが、製造工程でイチバン最初に造ったようだ。
 以後、他の部分ができる前からずっと稼動して草間親子を見つめている。
 この瞳を信じるかぎり、恐れるものは無い!!!(怖い顔の草間博士・談)

 ジャイアント・ロボの秘密は次回の第3話であきらかになるかもしれない。
 もちろん、ミスリードさせるための罠が張りめぐらされている可能性が高いのだけど。


 なんにしても、ついに始動するジャイアント・ロボの活躍に期待する。
 初戦の相手は、できれば同じロボットであるブラック・オックスがいいなー。
 量産している時点で、やられ役確定なのが少し切ない。
by とら


2006年11月18日(1号)
【第3話】誕生編3・戦え!ジャイアントロボ

 ついにジャイアントロボが動きだした。
 地球最大最強最悪のロボットといわれる悪夢の兵器が起動したのだ。
 動揺のためか、おもわず大塚署長の足運びが欽ちゃん走り気味になっている。
 まだまだ、余裕あるさ!

 ジャイアントロボが動いたスキに幻惑のセルバンテスは草間博士を奪還する。
 孔亮など新登場した好漢たちは、吹っ飛ばされてリタイアかもしれない。
 顔もよくわからないうちに退場だろうか。
 なんと不憫な。打虎将・李忠なみに不憫だ。

「バリアーが外せん以上 9人かたまって戦う!!」

 ジャイアントロボに対し、一歩もひかず九大天王は陣を組む。
 かたまると狙い撃ちにされるから、防御を重視する場合は散ったほうがいい。
 しかし、攻撃をする場合はかたまって攻撃力を集中する必要がある。
 九大天王は防御よりも、攻撃して敵を撃破することを選択したのだ。
 さすが九大天王である。不退転の決意は十桀衆だけのものではない。

 でも、バリアーを捨てて攻撃を選んだバンテスおじさんのほうが、さらに攻撃的だ。
 今回のセルバンテスはジャイアントロボがでてきたせいか、ちょっと保守気味だった。
 逃げ道があると、気持ちも逃げ腰になってしまうのだろうか。

「梁山泊・九大英雄天王弾!!!」

 全員の力をあわせて、静かなる中条の拳に集める。
 今川監督の『Gガンダム』に登場する石破ラブラブ天驚拳に匹敵する合体技だ。
 しかし、ジャイアントロボには通用しない。
 逆にジャイアントロボの口から放射される振動波でバリアーが壊れていく。
 あ、大塚署長のバリアーが真っ先に壊れました。やっぱ、大塚署長はギャグ担当なのか!?


 さらにジャイアントロボに殴られ、握りつぶされ、九大天王は全滅する。
 って、全滅するのかよ!?

 九大天王はラスボス手前の幹部みたいなもんですよ。第三話で全滅するんですか?
 しかし、ボロ ヴォロ ヴォロと崩れる姿がハッキリ描かれていない。
 影丸あたりの忍術という可能性もある。
 九大天王に、まだ退場して欲しくないという願望が出したつごうのいい予測かもしれないが。


 九大天王を殺害してしまい、大作少年もさすがにショックを受けている。
 しかし、すぐに次の攻撃があるのでショックを持続する間もない。
 マレーネ・デートリッヒ以下、三機の爆撃機の重爆を受けて反撃する。

「たたけ!!」
「ロボ!!!」


 大作の命令があれば、ロボは無敵の力を発揮できるらしい。
 あっという間に爆撃機を撃破する。
 呉先生は、こっそりと落下したようだ。
 なんとなく呉先生らしいやられ方だ。きっと鉄扇子でパラシュートを作ってたすかっています。

 つぎに迫るのは、不乱拳博士のあやつるブラックオックス三体だ。
 ジャイアントロボは単体のパワーでは負けない。しかし、複数を相手にして押し込まれつつある。
 しかし、ロボから光弾が飛び出すとオックスの動きが止まってしまう。
 無抵抗なブラックオックスを容赦なく殴り破壊するジャイアントロボであった。
 このロボ、笑っていやがる……。なんて邪悪な笑みだ。

 ちなみに、OVAのジャイアントロボも七割ぐらいは無抵抗なロボットを殴っているという印象がある。
 人間同士の戦いに比べると、ロボット戦は不遇なんだよな。
 まあ、全部フォーグラー博士が悪いということにしておこう。


 ジャイアントロボには敵の能力をすべて無効化する力があるらしい。
 しかも、人間もロボも関係なしだ。
 OVAのバシュタール現象に似たエネルギー無効化だが、人間の能力も消すあたり、より強力である。
 フォーグラー博士でも、ここまではしない。
 恐るべきBF団よ。

 こんな能力を持っていれば、本当に無敵だ。
 甲賀忍法帖バジリスク)でいえば、有能でヤル気を出した朧みたいなものだ。
 だれも勝てない。ボクシングのジャッジを買収するよりもタチが悪い。

 お銀ちゃんが言うには、ジャイアントロボの放つ光は十年前に世界を滅ぼしかけた光と同じだそうだ。
 OVAでいえば大怪球フォーグラーのようなポジションになっている。
 今作では、ジャイアントロボが地球を制止するのだろうか。
 このままだと、ジャイアントロボの出撃する戦闘が一方的になって、不遇になるぞ。
 つまり、草間博士が全部悪いということになってしまう。

 新たな謎が発生しつつ、次回へつづく。
 九大天王は本当に死んだのか?
 草間博士は、このまま生きつづけるのか?
 すべての謎は、次回あきらかになる。……かもしれない。


 ついに動き出したジャイアントロボは、想像を絶する究極破壊兵器だった。
 理屈の上では最強ですよ。
 ボス直属の三つの護衛団とか、薬師寺天膳の不死身とかも無効になってしまう。

 あまりに無敵では物語が成立しない。
 きっとジャイアントロボの無効化能力にも弱点があるのだろう。
 または、無効化を無効化するという頭の悪そうな展開が待っていそうだ。

 それにしても、ロボの表情がけっこう豊かでビックリした。ほんとうに金属でできているのだろうか。
 ゴム製といわれても納得する変化をみせている。ロボなのに悪人顔するし。
 オマケに、ブラックオックスに殴られたら、「血」みたいなモノも吐いた。変なところでこだわりの高機能だ。
 血のかようロボが、ジャイアントロボなのだろうか。
(更新 06/11/19)


2006年12月18日(2号)
【第4話】誕生編4・破滅への輝き

 恐るべきジャイアントロボ。ロボットなのに悪人顔だッ!
 ブラックオックスを引き裂くシーンの表情が狂気に満ちている。
 なんて感情豊かなロボットなんだろう。
 とても金属製には見えない。

 ブリキのおもちゃは、温かみがあるといわれるが、ジャイアントロボはもっと温かそうだ。
 むしろ熱い。
 否、熱すぎるッ!
 全弾撃ちつくした機関銃のように火傷しそうな熱を発している。
 オックスを破壊するついでに、飛び散る破片で不乱拳博士がつぶされた。

 圧倒的な力で世界ごと破滅させそうな勢いのジャイアントロボであった。
 10年前に世界を滅ぼしかけたアンチ・エネルギーシステムで視界に入った敵を全部破壊しているようだ。
 幻惑のセルバンテスは大満足だ。

「大作君とこのジャイアントロボがBF団(われわれ)の手に入った以上!!」
「世界はいずれBF団(われわれ)のものに!! はははははははははは!!!」

 バンテスおじさん、本音が漏れまくりですよ。

 もう、大作少年とロボを手に入れたつもりらしい。

 ジャイアントロボはセルバンテスの失言を聞き逃さなかったらしい。
 いきなりセルバンテスに攻撃をしかける。
 というか、視界に入った動くものだから殴ったのかもしれないけど。
 セルバンテスはロボの拳を素手で受け止めるのだが、やっぱりムリだった。
 つぶれる。ぺっしゃんこだ。幻惑のセルバンテス、死亡確認……。


 どうも、ジャイアントロボは大作の命令を聞かないらしい。
 そのままの勢いで地球を破壊しそうな感じだ。
 ここで大作の父であり、ジャイアントロボを作った草間博士がやってくる。

「ロボは一度行動を起こしたら」
「彼自身が納得しない限り行動をやめることはしない…」


 うわっ、欠陥商品じゃねェかッ!
 だれだ、こんなプログラム書いたの。割り込み処理は必要だろ。

 そもそも、「納得」ってのはなんだ。
 目標達成とか時間制限では止まらず、納得しないとダメなのか。停止条件があいまいすぎる。
 だれか、ネゴシエイター(交渉人)を呼んでこい。
 新版ジャイアントロボとも、多少縁のあるロジャー・スミスとか、どうか?


 実は、この草間博士は幻惑のセルバンテスが化けていた姿だった。
 大作にジャイアントロボの権利を放棄させて、BF団がゲットしてしまおうと言う作戦だったらしい。
 まさに幻惑している。
 じゃあ、つぶれたバンテスおじさんと、踏まれたり飛んだりしていた草間博士はなんだったんだ?
 両方ともニセモノだろうか?

 セルバンテスの野望をくじいたのは、静かなる中条だった。
 よくぞ、生きておったッ!
 中条長官が生きているということは、他の九大天王も生きている可能性がある。
 今後、両陣営の英雄たちが激突する姿をみることができるかもしれない。


 相変わらず悪人顔の中条長官だった。
 しかし、言動が大作にたいして、やや優しげにかわっている。
 死にかけたことで思いやりの心が戻ってきたのだろうか。

 逆転勝利を確信する中条長官である。
 だが、この場に飛来する人物が一人いた。
 回転を加えながら高速移動だ。
 それも、頭だけを回転させるというムチャをしている。
 こんなムチャをする人物といえば……。

「我が『盟友』」

「彼こそは『十桀衆』…!!
 衝撃のアルベルト!!!」

 アルベルトの入場だ―――――― !!!
 OVAジャイアントロボで大活躍して、敵側の人物なのにみなの喝采を浴びた男である。
 右目は眼鏡をかけているだけで、機械じゃないぞ。
 アルベルトの登場により、ジャイアントロボはさらなる展開をみせそうだ。


 毎度のように、ツッコミどころが多い。
 だが、今日は時間切れだ。
 年明けに追記を書いてツッコミ分を補充する予定です。
(更新 06/12/20)
by とら


2007年1月19日(3号)
【第5話】誕生編5・復活のBF団

 今月も悪人顔が大漁だッ!
 まずは十桀衆・衝撃のアルベルトの登場です。
 全ページ、ほぼ白目状態で怒っている。
 こんな人でも家にかえれば優しいサリーちゃんのパパなんだろう。(違ッ)

 そして、幻惑のセルバンテスを刺した中条長官の中身は別人だった。
 正体は村雨竜作である。
 とんでもない悪人面だッ!
 エンジェル伝説の北野くんに勝るとも劣らない逸材っぽい。
 見ただけでワカる、こいつは極悪人だッ! それ以上の説明は必要なし。(誤解だって)
 鉄人28号にでてくる村雨竜作からずいぶん変化しちまったな。

 古いタイプのヤクザっぽい雰囲気をただよわせる竜作は、村雨一家の一番頭である。
 弟の村雨健次、十郎太、数馬、源太郎、霧丸、右門、そしてお銀が所属しているらしい。
 前回、お銀が中条長官(偽)の攻撃を見て「あの術は」と言ったのは、身内だから大将だとワカったのだろう。
 国際警察連合やBF団ともちがう第三勢力として、村雨一家の緊急参戦であった。
 でも、なんで下っ端の人は血風連みたいな格好しているんだろうか。無個性な人たちなので、短命に終わりそうだ。


 九大天王やブラックオックスなどはすべてセルバンテスの術『舞台演劇』だった。
 しかも、ただの幻覚じゃなくて登場人物たちはちゃんとダメージを受けるらしい。
 まるで、強制集団リアルシャドーだ。

 でも、バンデスおじさんはパラレルワールドを移動して、同じような惨劇を見てきたらしい。
 1話の冒頭にガイアーが出てきた。実際に異世界でロボとガイアーが戦っている。
 どの世界でも大作は死に、ロボは世界を燃やし尽くす。
 ビックファイアも死んで、三つのしもべの一人・ロデムは男泣きだ。ドドー…


「…助からぬ命」
「せめて盟友の手で」
「散るが良しとす!!!」


 すべてを語ったセルバンテスは、アルベルトにトドメを刺してもらう。
 おそるべき仲間への思いと、悪人顔だ。
 アルベルトさん、せめて黒目を見せてください。

 そして、アルベルトはBF団復活を宣言し『GR計画』の始動を告げるのだった。
 セルバンテスは死に、謎だけがのこる。
 おそらく誕生編は今回で終わりだろう。
 えらくテンションの高い出だしだ。
 そして、次回からが本格始動でさらにハイテンションなんだろうな。
(更新 07/1/21)

追記 (07/1/30)

 セルバンテスが爆死した。
 これでアニメ版と同じく九人に減った十桀衆と九大天王の戦いになるのだろうか。
 我が盟友「幻惑のセルバンテス」のかたき。アルベルトがセリフを投げつけるのは戴宗から村雨竜作にかわりそうだ。
 なんにしても、声は若本規夫である。

 続・インターネットの殺人さんが「 脚本を書いている人も絵を描いている人も若本規夫のモノマネをしながら仕事してるのが丸分かりです。」と書いているとおり、皆が中の若本規夫を意識している。
 そのリアルシャドー度数は『金色のガッシュ!!』のビクトリームなみだ。そりゃまでうたう。

 しかし、アルベルトの右目が健在なので更なる因縁が発生する可能性もある。
 それにしても、あそこまで大見得きって「今宵はここまでだ」は無いだろう。
 大作とジャイアントロボを確保しようよ。


 今までの話がセルバンテスのみせた幻覚だったのは、良しとしよう。
 草間博士が大作にキーワードを教えている時代に飛ばなかったのも、なにか理由があるはずだ。
 ささいなことはともかく、渦中の人物である草間博士はどこにいる?
 都合よく物忘れしている大作に聞かなくても、教えた本人にキーワードを問いつめればいいのに。
 強く問い詰めすぎて、再起不能にしてしまったのだろうか。
 謎はいっこうに解けないまま、新たな謎が積みあがっていくのだった。


 ガイアーが相変わらず優遇されている。
 世界を燃やし尽くすのに、ジャイアントロボとガイアーが不可欠なのだろうか。
 ロデム以外の、三つのしもべはなにをやっているんだろう。
 とりあえず、ビックファイアが大作を抱いているので、憎からぬ感情が二人の間にはありそうだ。


 九大天王のオチが大塚署長だというのは、もう説明不要だ。
 でも、あばれ天童もさりげなくヤバい。
 唯一殴られた九大天王だし、今回の吐血っぷりも見事だ。
 あと、目がイってっちゃっている。瞬間最大値は大塚署長よりも上かもしれない。
 今後も、天童くんの活躍を静かに見守っていくつもりだ。
by とら


2007年2月19日(4号)
【第6話】誕生編6・決意の始まり

 衝撃のアルベルトが高らかにGR計画の開始を宣言する!
 極秘計画なんだろうけど、言わずにはいられない。
 なんて堂々とした悪の秘密結社なんだ。

 当然というか、セルバンテスの超リアルシャドーに巻きこまれた国際警察連合の人たちも、この話を聞いている。
 そしてBF団に対し、態勢を整えるのだった。
 やっぱ、アルベルトさんはその場のいきおいで喋りすぎたんじゃ無いでしょうか?
 でも、GR計画はオトリで真の目的は別にあるって可能性もあるし……。
 なんにしても、GR計画の正体が国際警察連合にも読者にもわからないので、話しても大丈夫だったのだろう。

「こうなるなら大作少年の命だけでも…」
「奪えれば良かったものを〜〜〜っ!!!!」


 さりげなく物騒なことをいう中条長官であった。
 国際警察連合は悪の巣窟か?

 中条長官の言い回しが、ワカりにくい。ナニか含みがあるのだろうか?
 国際警察連合ではない何者かが、大作の命を奪うことができれば良かったという意味だろうか。
 過去に、自分たちが大作の命を奪う機会があれば良かった、ともとれる。
 草間親子とBF団の因縁はワカったようで、実はほとんどワカらん。
 けっきょく、草間博士はなにをしたくてBF団に入ったのだろう。
 そして、BF団は草間博士に、ナニを求めていたのだろうか?


 今回のサービスシーンは胸モロだ。
 アルベルトの衝撃波で、お銀ちゃんの服だけが破れる。
 なんという、高等技術であるかッ! さすが衝撃のアルベルトだ。

 このシーンだけお銀ちゃんの顔が劇画調だ。
 戸田先生の気迫がすごい方向に空回っている気がする。
 それにしても、チャンピオンREDには乳首描写の義務化でもあるのだろうか?
 シグルイも、しょっちゅう出まくる。最近は、主に男乳首ですが。


 前回追記で気にしていた草間博士の安否ですが、死んでいました。
 ジャイアントロボを破壊しようとする村雨竜作を止めるために、自分の命を断って見せたのだッ!
 文章にして見て、前後がまったく繋がっていないことに気がついたが、そこは迫力に押し切られたと思っていただきたい。
 読んでいる最中は、不思議なほど疑問を感じなかった。
 ただ、草間博士の漢っぷりに圧倒されるのみだ。
 この人なら、素手でも強そうと思ってしまう。

「たのむ…!! 『彼』を壊してはならない…!!」
「『彼』を壊せば大作も殺されてしまう…」
「だが それは!!」
「世界を滅ぼす事を意味するんだ!!!」


 あいかわらずワカりにくい説明を残して博士は散るのだった。
 取り扱い説明書はちゃんと作らんとダメですよ。
 タダでさえ、ジャイアントロボのプログラムは地球延焼規模の欠陥をもっているんだから(4話)。
 釈明記者会見を365日年中無休でやっても三年は頭下げつづけなきゃならないような重欠点だ。
 まあ、地球が滅んでしまえば、責任取る相手もいなくなるからいいのか?(良くない)

 とりあえず、草間博士の主張は以下の通りかもしれない。
 結果「世界が滅びる」→原因「大作の死(殺される限定?)
 結果「大作が殺される」→原因「『彼(ジャイアントロボだよね? こういう穴を作るところが憎い)』の破壊」
 つまり、世界を滅ぼす直接の原因は大作の死なのか?

 2話追記でも少し書いたが、主人公が死ぬと爆弾が爆発して地球木っ端微塵は『マーズ』の設定だ。
 大作を殺してはならないというのは、マーズの設定に関係があるのだろうか?
 セルバンテスが見た未来はすべて地球が燃え尽きており、大作が死んでいる。
 大作の死=地球が燃え尽きる、は間違いないのかもしれない。
 でも、逆に考えると地球が燃え尽きているのに、大作だけ生きている状態のほうが不自然だよな。
 けっきょく、よくワカらん。

「大作を守ってやってくれ竜作クン…」
「この恐ろしい運命から」
「大作を守ってやってくれ…!!!」


 草間博士の遺言だった。
 竜作に大作を託し、博士は頭を銃で撃ちぬく。
 ページ見開きで散る、見事な漢(おとこ)死にである。
 これで、死んでいなくて反(アンチ)ジャイアントロボとか作っていたら、暴動が起きますよ。

 そして、十年後……

「さあ…」
「コイツでお前は何をする!!?」
「ええ!!!」
「草間大作!!!」


 村雨竜作、守る気まるで無しッッッ!
 ああ、草間博士、あなた託す相手間違っていたんじゃ……
 ムチャにムチャを重ねて積み上げる展開のまま次回につづくのだった。
(更新 07/2/20)
by とら


2007年3月19日(5号)
【第7話】白昼の残月編1・逃げてきた男

 今回から新シリーズだ。
 BF団では、ジャイアントロボ奪取作戦の反省会が行われていた。
 正確にいえば、反省会という名のアルベルトいびりだ。
 いびるのは、もちろん 策士・孔明である。

 策士孔明、原案は横山光輝『三国志』の諸葛亮(字(あざな)は孔明)である。
 自陣のNo.2である関羽を仇敵・曹操を見逃した罪でネチネチいびるなど、ねちっこいイヤミには定評がある人物だ。
 ほかにも細かい悪行はあるのだが、あまり深入りすると孔明の罠にハマるので やめておこう。
 でも、基本的にはイイ人だとおもいますよ。(わざとらしいフォロー)

 孔明のネチネチ口撃を受けて、アルベルトは衝撃波で返す。
 いきなり攻撃しちゃうあたり、武闘派らしい行動だ。
 弾みで殺しちゃっても悔い無しぐらいの気持ちなのだろう。

 だが、孔明の手の上にいたコ・エンシャクが衝撃波を弾きかえす。
 さすが策士孔明だ。安全圏を確保してから悪口を言っている。
 それにしても、手乗りエンシャク強し!
 本作ではコ・エンシャクがマスコットキャラなのだろうか。
 そして、孔明は変身魔法少女の立ち位置かもしれない。
 魔法のステッキならぬ、魔法の羽扇を装備します。


 そして、この場に残りの十傑衆が勢ぞろいする。
 名前が出てくるのは『赤影』『暮れなずむ幽鬼』『激動たるカワラザキ』の三人だけだが、混世魔王・樊瑞を筆頭とする全員がそろっているらしい。
 この作戦は孔明が考えたものだから、失敗したときの代案を出せと迫る。
 責任を追及しないで、前向きに解決しようとする姿勢が、すごく大人だ。
 暴力的だけど、十傑衆のみなさんは人間ができているな。

「だまらっしゃい!! 私にぬかりはありません」

 出たッ! 孔明の必殺技「こうなる事はわかっていました」だ!
 わかっていたなら、失敗する前にフォローしろと言いたい。
 バンデスおじさん、見殺しじゃないですか。
 コイツの言い訳をまともに聞くのはキケンです。

 でも、みんなは大人なので黙って次の作戦に関心を移すのだった。
 お……、大人だッッッ!
 1ページ間10回ツッコンでいる自分が小さいぜ。

 次の担当は、十傑衆『白昼の残月』だッ!
 あ……、悪人顔ッッッ!
 コイツは悪い。悪のカオリがプンプンする。
 OVAだと、イイ人っぽかったんだけど。
 なぜ、ここまで悪人顔に……。

 残月のデザインに変更があった。顔を隠すマスクが包帯になっている。
 つまり顔面をケガしているのか?
 あと、右目が白い。隻眼なのかも。

 中に自決したはずの草間博士が入っている可能性はある。
 しかし、草間博士の目は左が白い。つまり別人だ。
 草間博士の左右反転コピー人間か? そんなムチャな。
 けっきょく、残月の正体は不明のままだ。

 それはそうと、残月の口から『GR計画』第2段階の開始が告げられるのだった。
 ちなみにサブタイトルの「白昼の残月」は、OVAジャイアントロボのロボ誕生編につけられるタイトルである。
 また、映画「鉄人28号」の副題でもあるのだ。
 イロイロと因縁のあるタイトルが出てきた。


 出現するはBF団の怪ロボット三体だ。
 その名は『ウラヌス』『スフィンクス』『ウラエヌス』である。
 冷気で、熱で、洪水暴風で各地に損害をまきおこす。

 ベネチア方面に出現した『ウラヌス(?)』をジャイアントロボが迎え撃つッ!
 ただしロボは一体しかいないので、ベネチア方面にしか出動できていない。
 残り二箇所は、わりと放置気味でした。

 さっそうと登場したジャイアントロボだけど、光弾はバリアに阻まれた。オマケに凍らされそうになる。
 弱ッ!
 どうした! それでも世界でもっとも邪悪な顔のロボットか!
 なんつうか、ジャイアントロボの強さにはムラがありすぎ。

 とりあえず、大作たちは逃げだす。
 無策だ。行き当たりバッタリですよ。
 たとえ、言い訳番長であっても、策士は必要なのかもしれない。

 隠れ家に入った大作たちをむかえたのは、国際警察連合の『静かなる中条』『韓信元帥』だった。
 彼らはふてぶてしく大作にあるお願いをする。
 お願いをする態度じゃ無かったけど。

 肝心の内容は、大作に伝えるべき情報をもつ男『豹子頭・林冲』の救出だった。
 九大天王の元メンバーであり信頼と尊敬を集めていた男らしい。
 現在、中国の崋山方面にいる。
 ベネチアからはずいぶん遠いんですけど、救助は間にあうのだろうか?


 問題と登場人物は増えているのに、話はまったく解決しない。
 混迷を極めるジャイアントロボはどこへ行く。
 やっぱり怪ロボットは放置するのだろうか?

 そして、第一話から気にしていた豹子頭林冲が復活だ。
 でも、剣キャラになっている。
 林冲といえば槍とかの長物が得意なんだけど。

 OVAでは林冲のかわりに『青面獣・楊志』が登場した。
 そして、楊志は剣キャラだったのに捧の使い手となったのだ。
 楊志と林冲の武器が入れかわってしまったのかもしれない。

 それにしても、第二エピソードからいきなりジャイアントロボが敗北してしまうとは。
 なんか、すごく、ロボらしい姿だ。
(更新 07/3/20)
by とら


2007年4月19日(6号)
【第8話】白昼の残月編2・雨の追撃者

「そ…そんな…林冲さんが生きていたんですって!!?」

 ジャイアントロボ世界にありがちなセリフで、お銀ちゃんがおどろく。
 今後、なんど同じようなセリフを聞くのだろうか。
 これこそジャイアントロボの醍醐味である。
 そ…そんな…バンテスおじさんが生きていたって!!? ぐらいは言って欲しいな。

 豹子頭・林冲は国際警察連合 本山『梁山泊』の次期頭目といわれた男だった。
 頭目ってのは、戦闘能力だけではなく、判断力や人望も必要になる。
 そろいもそろって悪人面の九大天王だが、林冲は善人っぽい顔だ。
 人望がどこに集まるか、考えるまでもあるまい。

 林冲は単騎で危機に陥った九紋龍・史進の救出に向かい、敵と相打ちになった。
 世に名高き『断崖門の決闘』である。
 仲間がヒドい目にあった話を嬉しげに語っちゃう中条長官たちの人間性って……
 やっぱ、次期頭目は林冲殿だよなと言われるわけだ。

 ただ、リーダーというのは時に非情な決断が必要だ。
 優しすぎる林冲に頭目が勤まるのか、すこし不安ものこる。
 ひょっとして、他の九大天王はわざと助けなかったのかもしれない。
 悪人なのは顔だけじゃないのだ。
 まあ、きっと国際警察連合の人たちは、その場のノリで行動しているので人望と正義さえあればいいのだろう。
 多少、ゆがんでいても。

 死んだと思われていた林冲は『カナーリの牢獄』にとらわれていた。
 『カナーリの牢獄』とは、『地球ナンバーV7』に登場した、超能力を持つ犯罪者を収容する刑務所である。
 また、ジャイアントロボのエピソードに「大作暗殺計画〜カナーリの牢獄編」と言うものがある。ジャイアントロボ-Wikipedia
 因縁深いところに林冲はとらわれていたらしい。


「それでは」
「いってらっしゃい!!!」


 とりあえず、大作は林冲を助けに行く。
 中条長官と韓信元帥が楽しげに大作をおくりだした。
 本当に楽しそうだな、この人たち。
 自分たちの思い通りにことが運んで大満足らしい。
 顔だけじゃなくて中身も黒いようだ。

 香港の村雨竜作はチェーンソーで巨大ロボに立ちむかう。
 衝撃のアルベルトとコ・エンシャクは林冲を狩りだすため崋山へやってくる。
 一歩早く、村雨健二が林冲のもとに走りだす。
 混迷の中で役者がそろいつつある。

 そして、アルベルトの娘『サリー』が浮上だ!
 デ、デカァァァァい。説明必要ッ!
 巨大ロボットは魔法使いサリーなのか!?
 とんでもない萌え(?)キャラが出てきてしまった。
 サリーの巨体が崋山を廃墟に変えるのか!?
 次回へつづく。


 相変わらず、人の言う事は素直に聞いてしまう大作少年であった。
 まあ、たしかに林冲は重要そうな人らしいから助けに行ったほうがイイのかもしれない(やたらと臆測の多い文だ)。

 けっきょく林冲はどんな情報を持っているのだろうか?
 牢獄に入っていたのなら、新しい情報は入手しにくいだろう。
 囚人仲間から情報を仕入れた可能性が高い。
 どんな人間がとらえられていたのか、気になるところだ。

 そして、サリーだ。
 巨大ロボットですよ。
 中に本物が入っているんでしょうか?
 大作少年と対決すれば、巨大ロボを操るショタvs.ロリ対決になりそうだ。
(更新 07/4/21)
by とら


2007年5月19日(7号)
【第9話】白昼の残月編3・雨の追撃者II

 ジャイアントロボが崋山に到着した!
 イタリアから中国まで、ほぼユーラシア大陸横断である。
 皆はロボの手の上に乗っているから、生身で強風にさらされていた。
 でも、乗っている人間は無事だ。さすがエキスパートというところか。

 10年前の『草間博士の乱』でお銀ちゃんの両親は死んだ。
 お銀ちゃんも、十傑衆『命の鐘の十常寺』に殺されるところであった。
 それを救ったのが、当時 国際警察連合にいた竜作と林冲である。
 まるで、ダブルライダーキックのように二人で十常寺を蹴り飛ばす。
 男前だ!
 さすが水滸伝の男前キャラ豹子頭・林冲である。

 そして、竜作のアニキは助けに入るときも悪人面だった。
 髪がいつもより尖っています。
 この二人が同時に出てきたら、そりゃ林冲のほうに惚れますな。
 まあ、竜作のアニキは気にしちゃいないのだろうが。

 ところで、お銀ちゃんの両親は草間博士のせいで死んだことになる。
 ジョージ・ジョースター2世をディオが間接的に殺害したと言うより、ずっとストレートな原因だ。
 大作にたいするお銀の気持ちは、けっこう複雑なものかもしれない。
 いずれ、この辺の事をネチネチ言われて、ヘタレになる展開に気をつけろ。


 一方、同行している十郎太は、大作に軽々しく動くなと忠告する。
 勝手に中国まで来たのは、本来なら命令違反なのだ。
 ちゃんと良識ある大人がいるのは、ありがたいことです。
 みんなノリだけで行動しているもんな。
 大作は、地球を滅ぼす爆弾とともに行動しているという自覚が足りない。

 大作たちは林冲を見つけたものの、アルベルトとコ・エンシャクまで引っかけてしまう。
 まともに戦うと、大作組に分が悪い。
 十傑衆のなかでも特に強いアルベルトと、十傑衆よりも恐ろしい不死身のコ・エンシャクが相手だ。
 林冲はアルベルトと激突するのだが、ダメージは林冲のほうが大きい。
 なにしろ、さっきまで死にかけていた人だ。
 これで、勝てちゃったら十傑衆の立場がない。

 林冲のピンチを救ったのは村雨健二だった。
 隠れてようすを見ていたらしい。
 もう少し早く出てくるチャンス(というか仲間のピンチ)はあった。
 出てこなかったのは、最大の活躍を狙っていたためだろうか?
 冷徹な健二の考えはイマイチよくわかりません。


 大作たちはジャイアントロボのところへ逃げこむ。
「大丈夫です このまま まっすぐ!!」
 大作のセリフが、OVA 1話と同じようなノリでファン心をくすぐる。

 OVAだと、南京をジェットの噴射で火の海に変え(ているように見えるんだけど)飛んで行く。
 だが、漫画版のジャイアントロボは飛べなかった。
 サリーの電撃(?)を喰らってロボの動きが止められたのだ。
 弱ッ! ジャイアントロボ、弱ッ!
 アンチ・エネルギー・フィールドはどうした。
 白昼の残月編に入ってから、ジャイアントロボはただの移動手段になっている気がする。

 ロボはサリーの攻撃で動けない。
 ジャイアントロボから、移動をとってしまうと、役に立つ部分が残らない。
 ものすごく大ピンチだ。アイデンティティーにかかわる問題だ。

 さらにダメ押しでBF団の援軍・怪ロボットが現れる。
 海のGR-2!!
 空のGR-3!!

 ジャイアントロボ(陸のGR-1)の兄弟機であり、GR計画の一環と思われるロボットだ。
 その性能は、やはりジャイアントロボと互角なのか!?
 最近のジャイアントロボは、あまりパっとした活躍がないので、互角といわれると怖くない気がする。

 それにしても、手際のいいGRシリーズの大集合である。
 もしや、これも孔明のワナか!?
 GR計画の予定通り、三体のロボを集めたのかもしれない。
 大ピンチのまま、次回へつづく。


 まさかのGRシリーズ大集合だ。
 GR-2はOVAでジャイアントロボと名勝負をしている。
 そして、GR-3はオープニングにしか登場していない幻のロボットだ。
 早くも伝説の戦いになりそうな予感がする。

 なにやら、漫画版第一話みたいなノリで、ジャイアントロボ包囲網を作っている。
 という事は、どこかで話のちゃぶ台返しがまっているのかもしれない。
 やはり、林冲の持っている情報がカギとなるのだろうか。

 ジャイアントロボは暴走すると困る。ヘタをすると世界を滅ぼすからだ。
 だから力を絞っているのだろう。
 ゆえに活躍できない。
 林冲のもたらす情報は、ジャイアントロボの自由度を少し上げるものなのかもしれない。

 そして、巨大ロボ・サリーの中身が相変わらず気になるのだった。
 このロボ、丸文字フォントでしゃべっているよ。不気味だ。
(更新 07/5/20)
by とら


2007年6月19日(8号)
【第10話】白昼の残月編4・待ちうける者

 衝撃のアルベルトと、巨大ロボット『サリー』が大作たちを追いつめる。
 さらにGR-2とGR-3までやってきた。
 まさに、「前門の狼 後門の虎」状態である。
 ちなみに、この中でイチバン怖いのは人間のアルベルトだ。
 巨大ロボを相手にしているほうが気楽に戦える。

「よく来たGR-2!! GR-3!!!」
「今からすぐにジャイアントロボ(GR-1)を助けるんだ!!」


 突如、大作がGRシリーズに命令をくだす。
 GRシリーズはジャイアントロボと同じく大作の声がインプットされているのだ!
 つまり最優先ご主人様=草間大作の地位は揺るがない。
 って、そんなのアリなのか!?

 BF団もかなりうかつな悪の秘密結社だが、品質管理もしていないほどだったとは。
 大作優先になっている困ったプログラムは早目に改善しておくべきだった。
 でも、BF団には超能力者や妖術師や超人や変態や忍者はいても、プログラマーはいないんだろうな。
 ロボのプログラムが書きかえ不能だとしたら、使わないほうが無難だ。
 相手の武器を利用したつもりが、逆利用される。  策士・孔明が策におぼれたらしい。

『(それにしても2機はどこから射出されてきたのか…?)』
『(操縦者の"命令"がなければGRシリーズは動けない…)』
『(その点に唯一疑問が残るが…)』


 なに、このナレーターは?
 勝手に疑問を残しちゃっているけど?
 残された、こっちは どうすればイイんだよって話だ。
 シグルイのナレーターなみにノリノリでしゃべっている。

 とりあえず、ナレーター氏の主張を聞くと、謎の人物がGRシリーズを解放したことになる。
 つまり、孔明の失策ではない。
 謎の人物は、操縦者に登録されている大作以外の誰か、と考えておけばよいのか?
 草間博士の生存説には気が早すぎる。
 ありがちなネタとして、もう一人の大作がいるのかもしれない。

 横山作品の『バビル2世』(AA)では、バビル2世とヨミが陸海空 三つのしもべを奪いあう。
 ジャイアントロボでも、ビックファイアと黄帝ライセが同じ事をするのではないかと予想されている。
 もし、大作と同等の資格をもつ人間がいた場合、陸海空 三体のGRを奪いあう展開があるかもしれない。

 考えすぎであろうか?
 だが、ナレーター氏はこういうミスリードを誘っているように見える。
 ならば、これは孔明の罠か?

「おのれええ〜〜っ!!」
「BF団の裏切り者がああ〜〜〜っ!!!」


 アルベルトが、大激怒する。
 14話でシャッフル同盟が登場ッ! 次回予告「15話 戦士の称号! さらばシャッフル同盟」ぐらいの短時間でロボを破壊しそうな怒りだ。
 アルベルトは、ロボットも人間のように裏切り者と認識している。
 という事は、巨大ロボット・サリーも人間(むしろ実の娘)のように思っているのだろうか。
 なんという深い愛だ。

 正直、ロボが三体そろってもアルベルトに勝てるとは思えない。
 アルベルトが衝撃波で軌道をそらし、GR-3の攻撃をかわす。
 この時も、アルベルトがすごいと言うより、壊れなかったGR-3もなかなかヤルじゃんと思ってしまった。
 やはり、貫禄が違う。

 アルベルトを直接攻撃するのは不利と見たのか、大作はサリーを攻撃させる。
 ロボット同士の戦いなら、GRシリーズのほうが優勢だ。
 サリーの上に乗っているアルベルトとコ・エンシャクは足場がゆれるので困っている。
 まず馬から攻めた。情け容赦のない攻撃だ。

 さらに大作はGR-2の頭部にある三日月型の飾りを、GR-3に投げさせる。
 あの三日月に、こんな使い方があったとはッ!?
 しかも、他人に投げさせるなんて。
 なんというコンビネーションかッ!

      ↓このへんの三日月
リボルテックヤマグチ No.21 GR-2

 セブンのアイスラッガーをウルトラマンがかわりに投げるようなものだ。
 ロケットパンチを先に二発とも撃つから、こういうことになる。
 段取りが大事だと言う、みょうに教育的な部分もあるエピソードに仕上がった。

・復習
 ロケットパンチはいきなり全部撃たないこと。


 三日月スラッガーはサリーの右目に突き刺さる。
 サリーは号泣し、ジャイアントロボの拘束がとけた。
 ついに、GRシリーズ三体が勢ぞろいだ。
 精悍な顔つきの悪人面ロボット大集合の図は、迫力十分である。
 さすがのアルベルトも汗を流す。

 そこへ、トドメを刺すように国際警察連合の韓信元帥と静かなる中条が登場する。
 8話で、ベネチアの守りを引き受けると言っていたのに……。
 大人は嘘つきだ。
 ダテに悪人面していない。

 GR-2とGR-3は、この二人が射出したらしい。
 村雨一家を襲撃して、勝手にやった。
 顔だけじゃなくて、行動も悪人だ。
 でも、起動したのは誰なのだろうか?
 そして、なぜ村雨一家がこんな物騒なロボを持っていたのだろう。
 一つ疑問が解消し、新たな疑問が生まれる。

 これ以上サリーが傷つくのを良しとしないアルベルトは撤退する。
 巨大ロボに足を引っぱられた形だ。
 これが、OVAでの部下だったイワンだったりすると、クールに切り捨てたりしたんだろうけど。
 やはり、サリーはアルベルトにとって特別なロボットのようだ。

 アルベルトは、置き土産に毒の煙幕をはる。
 大作が馬(ロボ)を狙ったように、アルベルトはパイロットを狙った。
金色のガッシュ』や『Fate』シリーズのように、超人と人間がコンビを組んで戦っている場合、弱い人間を狙うのも作戦だ。

 ただし、普通はやらない。
 仮面ライダーが変身している最中に攻撃するようなもので、ちょっと後味が悪いのだ。
 それに、思いっきり卑怯だし。
 主人公が「今だ、人間のほうを狙え!」などと言ったら、引く。
 人間だって普通は警戒しているから、簡単には決まらない。

 そんな禁じ手を逃走のためとはいえ、使う。
 さすが悪の秘密結社BF団だ。
 歴史に残りそうな、非情の手段である。


 だが、気絶した大作たちを捕まえて、ロボを拘束し、漁夫の利を得るのは国際警察連合だった。
 数段上の悪ッ!
 やはり、恐るべき男たちだ。

 大作たちを拉致して、舞台は難攻不落の梁山泊へ。
 四方は断崖絶壁で、迷路のような水路が待ち受ける。
 でも、空爆には弱そうだ。
 梁山泊が、近代の要塞として機能するかどうかは、対空防御にかかっていると見た。
 やっぱり、ロボットが空中の守りを固めているのだろうか?

 国際警察連合にとらわれた大作は、ムリヤリ戦わされるハメになるのか?
 各地に散らばったBF団ロボットはどう動く?
 そして、林冲の持つ情報とは?
 謎が謎を呼び、ちっとも解明されないまま次回へ続くのだった。

 この風呂敷、ちゃんと畳めるのかッ!?
(更新 07/6/20)
by とら



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