四月バキ SON OF OGRE

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2008年4月1日(XX号)
第4部 第800話 四月バカ (7777回)

 ピクル争奪戦に松本梢江も参戦だッ!
 アライJr.を陥落(おと)してから、梢江の雌が活性化した。
 今の梢江は範馬勇次郎も用事を思い出して途中で帰ってしまう危険な生物と化している。

 梢江が規格外の超雌となったのは、範馬遺伝子を取りこんだことが原因らしい。
 容貌とはべつに、溢れだすフェロモンがすごい事になっている。
 例によって、前回10ページぐらいかけて説得していたのだが、まあイイや。

 そこまで、引っぱっておいて、ピクルは原人だから効くフェロモンが違うとオチがつく。
 松本梢江は開始3コマで退場する。
 あやうく、梢江がみんなの嫁になるところだった。
 そんな事になったら、ヤングチャンピオンに退避しようが、チャンピオンREDに移籍しようが、アウトですよ。


 ピクルと戦う独歩は、梢江が世間の注意を引いているスキに、インドの秘術を完成させていた。
 克巳の生気を吸いとり若返るという荒業だ。
 さすがに身長は増えないが、髪が生えた。
 それはもう、フッサーですよ。
 すごいロン毛である。

 まさに、空手バカ一代の髪型だ。
 ただ、体型と顔が愚地独歩のままというのがなんとも……
 なんか江口洋介の髪型にしたら、武田鉄矢になったような状態だ。

 でも、独歩は長髪を気に入っているらしく、そのまま街にくりだしてしまう。
 イスタスの師匠と戦ったときの回想シーンで、独歩はすでにハゲだった。
 よっぽど嬉しかったのだろう。
 ひからびた克巳を加藤と末堂っぽい人に運ばせて、独歩は退場する。

 梢江が来た時点で、渋川先生の前にとんでもない幻想が出ていた。
 さらにガイアの危機察知能力は、特大爆弾の来襲なみの危険を梢江に感じている。
 結果、二人は帰ってしまう。
 背景にうつっていないだけで、梢江はたしかに居るのだろうから、帰って正解かもしれない。


 のこりは寂海王とジャックだ。あと、刃牙も。
 鎬昂昇はいない。
 ここで寂海王がピクルに対しての共闘を持ちかける。
 たぶん、寂海王は三人が力尽きたところで、全部お持ちかえりするつもりだろう。
 寂海王は、弱いかもしれないが、あなどれない。

 そんなワケで、刃牙とジャックが初めてコンビを組む。
 夢の兄弟タッグだ。
 ものすごく、仲が悪そうですけど。

 思えば、この二人ってロクな交流がなかった。
 ジャックが入院していたときも、見舞いに行っていなかったっぽいし。
 刃牙は、ジャックの背が伸びている事にちゃんと気がついているのだろうか?

 そういえば、刃牙は(格闘家として)自分の背が低いことにコンプレックスを感じていた。
 さらに背を伸ばしちゃったジャックにムカついているのかもしれない。
 視線も合わさず、微妙に険悪なムードのまま戦いが始まるのだった。

 次回に、つづきません。
by とら


2009年4月1日(99号)
第5部 第800話 四月バカ 2 (7777回)

 突然ピクルがしゃべり、自分は勇次郎の父・範馬震太郎であると宣言した。
 前回ラストで衝撃の告白がされたのだが、……さて今回は?

「そもそもオメーら、恐龍時代に人間がいるわけ無いじゃん」

 意外と気さくな喋りかただ!
 つうか、そこ否定しちゃうの?
 外伝ピクルからの展開をどうするんだよ。

 恐竜時代の人間じゃないといわれてペイン博士がかわいそうなぐらい動揺している。
 ノーベル賞のメダルを川に投げすてそうな勢いだ。

 なんでも震太郎は岩塩層の上を歩いているときに、落ちてハマったらしい。
 事故ではなく、故意に。
 趣味で岩塩層保存されて若さを保ちつつ眠る。
 だから、こう見えて生まれてから数百年の年月がたっているとか。
 柳生十兵衛を殺したのも実はオレだとか言い出しそう。

 さすがに勇次郎は父のことを知っていたらしい。
 で、二人はグルだった。

「なに言ってんスか 親父も迫真の演技だったじゃないですか。なんか、モノローグまで芝居してましたよね。オレの事、全然知らないみたいな」
「あぁ。こういうのは完全になりきらないとダメだからね。読者も騙す感じでないかないと」
「そうなんですか。オレ先の展開何も考えてないだけかと思いましたよ。さすがっスわ」


 恐竜とのファイトは、騙しのテクニックだったらしい。
 いや いや いや いや いや。ノー ノー ノー。そりゃないだろ。
 主人公が犯人の推理小説みたいに、そりゃ反則の部類ですよ。
 まあ、アガサ・クリスティも、やっているから許されるのか?
 というわけで、犯人は範馬震太郎でした。

 でも、塩漬太郎こと震太郎は、勇次郎より若そうだ。
 鎬紅葉がよけいなツッコミを入れる。
 無粋というわけじゃなく、言ってもムダという感じのツッコミだ。
 どうせ、殴ってごまかされるだけなのに……

「女犯坊(にょはんぼう)が幕末のころから現代に復活するんだから、勇次郎の父が勇次郎よりも若い姿で復活しても良くね?」

 やっぱり軽いことを言いだしますよ、この全裸系は。
 説明になっていないし。
 でも、いきなり殴らないのは、紳士なのかもしれない。

 ちなみに、女犯坊(にょはんぼう)はこんな感じに復活します → 
 彼もまた全裸が好きな男である。

 この坊主は古い時代からよみがえったので、「オナニー」とか「アダルトビデオ」を知らない天然ボケさんだ。
 でも、歯医者をつかって奥歯に秘密の地図を隠すとか、お金の洗濯(マネーロンダリング)は理解できる。

 本当は現代の知識をちゃんと持っているんじゃなかろうか。
 女の子にエッチな単語を言わせたい!
 アニメ『銀魂』に出てくる女性声優が下ネタしゃべる瞬間は聞き逃せない!
 そんな人では、なかろうか?

 山田風太郎の『八犬伝』によれば、江戸時代にはすでに入れ歯があったそうですが。
 さすがに歯の治療はやっていないだろうな。
 竜水はなんでも知っている!
 きっと、メフンのことも知っているぞ。

 うっかり『今週の女犯坊』に なるところだったので元に戻す。
  女犯坊
「お前ら、進化の速度ぐらい知っとけよ。常識の無いやつらだな」

 なんか、世界でイチバン非常識な存在に常識をとかれてしまった。
 これには、全選手ムッとなる。

「Peッ!」
「だれが非常に弱いだって」


 加藤が怒った。
 って、加藤いたんだ。
 独歩が神心会メンバーを大量につれてきたから、いてもおかしくなかったんだけど。
 末堂は出ていたんだけど、加藤は初登場だ。
 克巳を応援するときも姿が見えなかったが、本当はいたのかもしれない。

 バカ藤、空気読めよ! と、みんなに突っこまれている。
 空手をあやすならワシにまかせろと、本部が出てきた。
 今日の本部は連載開始直後ぐらいに強気だ。
 独歩を1分以内に殺せると、言いだす。
 アンタが空気よんでないよ。

 ひそかに武器を隠し持っているのだろうか、のこりページ数も少ないのに本部が無駄に強気だ。
 そして、加藤をこきゃっと……
 ページをめくったら、加藤がひねり返していた!
 え、なに この加藤…………ニセモノ?
 なかにガイアでも入っているのか??

「そろそろ、正体を見せてやれ」
「わが末子 加範馬清澄よ」

「イエス、マイ ダディー」


 バカな、加藤清澄ではなく、加範馬清澄だと!
 グランドファーザー範馬につづいて、範馬叔父さんまで登場した。
 というか、今まで加藤が見せてきた失態は演技だったというのか?

 エラそうにしているとはいえ、倒したの本部だしな。
 なんか、かえって範馬株が大暴落した気がする。
 もう、ムエタイ最強の範馬、サムワン範馬が出てきても驚かない気分だ。
 次回に、つづきません。
by とら


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