あずまんが漂流大戦 11〜20

あずまんが漂流大戦・11 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月19日(木)05時40分34秒

最凶死刑囚の一角・ドイル粉砕!!
恐るべし「紺野式護身術・一撃」!!


とも「あ・・・ありがとう。で、でも・・・あんたいったい
 何者なの?」

大阪「そうや。あんなものすごい体さばき出来る女子高生なんか
 和歌山や神戸にもおらんかった。あんた誰なん?」

紺野さん「・・・・・・(無言でふところから一枚の紙を取り出す)」

それは・・・一枚の古びた戸籍表のコピーだった。
そこに書かれているのは、もちろん名前・住所・電話番号・家族構成などの
彼女の個人情報の数々だ。
母親の名は、紺野・・・かすれて読みにくい。
そして父親の欄には・・・

ぶっとい毛筆の直筆で

「範馬 勇次郎」

全員「何い―――――ッ!?」

本部「お、お主・・・あの勇次郎の娘かい!!」
神山「(・・・何で役所の書類なのに、
そこだけ直筆なんだろう?)


多分、書いたな。自分で。(やりかねん)

ちよ様「その真偽の程がどうかは知らぬが、なかなかの使い手のようだな。
 よかろう、うぬを拳王配下に加わる事を許す!!

紺野さん「・・・(コクッ)」(静かにうなずく)

よみ「ちよちゃん・・・やっぱり無理に未来に送られたショックで
 どこかおかしくなっちゃったんだね・・・かわいそうに・・・。」

神楽「そうだな・・・考えてみれば、今まで私たちはちよちゃんに
 頼りっきりで・・・大事なことは何もしてやれなかったからな・・・。」

榊さん「うん・・・みんなでしっかり看病してあげよう・・・」


神山「あの・・・皆さん、本気で言ってませんか?

林田「ふう・・・一難去ったら、なんか腹が減ってきたな。
 どうだ?ここいらで親睦会でも兼ねてメシにしないか?」

とも「さんせ〜〜〜!!
 よみ、家庭科室行こ!家庭科室!」

ゆかり「はあ、あんたらはのん気でいいわねえ・・・。
 ま、確かに朝から何も食べてないし・・・なんか作ってもらおっか。」

林田「(先生、自分で何か作ろうという気は初っ端からないようだな)」

大阪「あ、ほんなら私、校舎裏の菜園から野菜とってくる〜。」

前田「んじゃ、俺も一緒に行くぜ。何せここは全く未知の世界だ。
 あんた一人じゃ危ないからな。」

続きます。


あずまんが漂流大戦・12 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月19日(木)08時24分19秒

料理の食材を調達するために、
電撃大王校・校舎裏の菜園にやってきた大阪&前田。
一見単なるカップルにしか見えない二人を
待ち受けるのは、果たして・・・・・・


大阪「ん〜しょっと。な〜、ジャガイモはこんくらいでええかな?」

前田「そうだな。こっちもニンジンがけっこう採れたぜ。」

(のそっと現れる本部)

本部「おっと、お邪魔だったかの」

前田「い、いや、全然?
 それより爺さん、何の用だ?農作業でも手伝ってくれるのか?」

ハイ、勘のいい方ならもうお分かりですね。

●問1 χの値を求めよ。


 強者(選手)+素人(実況)+本部(解説)=χ

上記の計算式の解はお察しの通り!
ハイ、χ=戦闘開始の合図でございます!!

申し合わせたかのようにスペック登場!!

本部「こッ、こやつはッッ!!」

前田「まさか、コイツさっきの死刑囚のツレかよッッ!?
 ヤベぇぞオイ!さっきの馬鹿強い姉ちゃんもいねえし、
 おさげのごっついオッサン(多分ちよ様)も
 教室に残ってる!!
 どうするよ、爺さん!!」

本部「ううむ、コイツはちと相手が悪いぞい・・・!
 果たしてワシの本部流柔術が通用するかどうか・・・」
(それ以前に基本パラメータが違いすぎます)

大阪「?」

スペック「ドウヤラ、先程アノイギリス人ヲ倒シタノハ
 コノ学校ノ生徒ラシイナ・・・面白イ展開ニナッテ
 キタジャナイカ・・・!!」

大阪「なにゆーてんのー?

前田「う・・・ぐ・・・(ちくしょう、ここはこの女だけでも
 逃がさなきゃ、クロ校生の示しがつかねえ・・・どうする!?)」

スペック「サッソク最初の狩リト・・・イコウジャナイカ!!

スペックの拳が大阪を狙い、唸りをあげる!!

ドコオッッ!!

大阪の無防備な顔面を、スペックの
自由の女神をも砕く破神の拳」が直撃し、
彼女の身体は宙を舞う・・・というより漂う!!

前田「うわあッ!!やられちまった!!」

大阪「(あれ・・・私・・・なんで飛んでるん・・・?)」

薄らいでいく意識の中で、彼女は一人の空飛ぶ
可愛いおさげの少女に遭遇する・・・!!

大阪「ちよちゃん・・・!?」
少女「大阪さ〜〜ん


その瞬間、大阪の眼から白のハイライトが消え、恐るべき高密度の
オーラが彼女の全身を包み込む!!

「カアッ!!」

本部「あ・・・あの背中ッッ」

バリバリバリバリッ!!
制服の背中を覆う部分が破け去る
(ブラは無事)!

続きます!


あずまんが漂流大戦・13 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月19日(木)08時37分08秒

スペックの破神の拳を受けて、あわや
昇天召されたかと思われた大阪!!
しかしその瞬間、彼女の身体にとてつもなく
大きな異変が起こるのだった!!


前田「なななな何だァ―――!?」
本部「で・・・出やがった・・・!」
スペック「ナンダイコリャア・・・?」


ゾクウッ
その時、その場にいた者が誰もが背筋に走る
悪寒を禁じえなかった!!


スペック
「ビューティフル」
訳:つるぺた萌え〜〜〜ッッ!!

空中にて謎の変貌を遂げた大阪が着地すると同時に、
スペックが再び一撃を入れんと迫り来る!!

前田「終わらせる気だッッ!!マズいッッ!!」

グシイッ!!
だが大阪は意外にも自らの顔をスペックの拳の前にさらし、
殴打を受けると同時にその拳に手を伸ばす!!そしてッッ!!


本部「ゆッ・・・指捕り!?」
ペキッ!

スペック「!!!!」


大阪「この夜道で役に立ちそうなハゲのおっさん・・・確かスペックとか
 いう名前やったな。そういえばニュースでやっとったわ。」

違う!今までの大阪とは確実に「何か」が違う!!

大阪「せやけどあんたが何者でもどうでもええ・・・
 いや、それどころか、私を覚醒(めざめ)させてくれた
 あんたの拳に・・・愛すら感じる・・・!!


本部「こ・・・これは、まさかッッ!!」

大阪
「多くの屍を築きし大量殺人鬼の正体・・・」
 今こそ見せたる・・・」
「ハゲのおっさんッッ!!」
「ヒゲのおっさんッッ!!」


「これがッッッ
 私の真の正体やッッッ!!!


ついにあらわになる大阪の真の姿!!
全員「・・・・・・・・ッッッッ!!」


・・・・・・何も変わってません

スペック「コケオドシ・・・デハナサソウダナ。
 ナラバ・・・コイツヲ受ケテモ、オ嬢チャンガ
 耐エキレルカドウカ・・・試シテミルカイッッ!?


カッッッッ!!!
出た!5分間の長きにも及ぶ無呼吸連撃の嵐!!


続きます。


あずまんが漂流教室・14 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月20日(金)03時16分46秒

カッッ!!無呼吸連打・炸裂!!
ビーム輝くフラッシュバックにヤツの影!!
どうなる大阪!?どうする本部!?
(モチロン解説です)

大阪「ッ!!」
シュドドドドドオッッ!!
シュドドドッッ!!

スペック
「(ドウダイ、オ嬢チャン・・・)」
「(一瞬ノ間モ開カナイ)」
「(コレガ無呼吸連打ダッッ!!)」

ドドドドドドオォッッ!!
スペック「ハハハハハハハハ!!」


「(反撃ノタイミングモクソモナイ)」
「(倒レ骸ト化スマデ打撃は止マラナイ!!)」
ドドッ!!ドガアッ!!ドドドッッ!

だが、一方的にバカスカ殴る蹴るの暴行を受け、
すでに背後の樹の根元までじりじりと追い詰められながらも
・・・大阪の眼は輝きを失ってはいない!!
そして―――彼女は!!


グア〜〜〜ッッ!!

打撃の雨をその身にまともに受けながらも
起き上がりつつ、


グザアッッ!!
スペックの脇腹に先程までジャガイモを掘っていた
スコップを深々と突き立てる!!


スペック「ガアアッッ!?」
大阪「痛いって」

本部「あ、あの娘・・・とうとうやりやがった!!
 相手の攻撃をまともに受けると同時に、次の瞬間
 必ず自分が受けたダメージを数倍にして返す
 脅威の当て身技・・・通称
「痛いって」!!

前田「あ、あんなモン・・・同人誌でしか見たコトねえ・・・」

スペック
「〜〜〜ッ!!ガハァッ!」
バ・・・バカナ・・・アノ自由ノ女神ヲモ破砕シタ
 ワタシノ無呼吸連打ヲ・・・全テ受ケキッタトデモイウノカ!?


大阪「おあいにくさまやけど・・・あんたの立っとる場所は
 私がとうに2年前に通過しとる!



現代世界・2年前の奈良市・東大寺―――

住職「ほっほっほ、今日も大仏さまのご加護で良い一日じゃったわい。
 どれ、清掃業者はちゃんときれいに掃除してくれたかの。
 毎年の埃払いじゃ、細かい手入れはできんから・・・ん?」

その大仏の裏には、何者かが張ったと思われる一枚の布が掛けられていた。

住職「何じゃこれは。補修工事のあとかいの?」
ベリベリベリベリ・・・

住職「な、何じゃ!!南無阿弥陀仏!!

そこには、誰かが記念に大仏につけたであろう、
たった一つの手形が残されていた!
そして・・・徐々にその手形の場所からかすかな音を立てて
奈良の大仏が悲鳴を上げ始める!

ピシッ・・・ピシピシッ・・・!!


驚いた住職はすかさず110へ電話をかける!
け・・・警察!いや自衛隊!!
 至急東大寺まで来てくださらんか!!
 早く来てくだされ!!

 大仏(キョート)が破壊されるんじゃあッッッ!!


未来世界―――話は再び電撃大王高校・校舎裏へ。

本部「ま・・・まさか、あの2年前の大仏崩落危機の真相は・・・
 業者の手抜き補修工事なんかじゃなかったのか!?


続きます。


あ漂流大戦・外伝 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月21日(土)18時55分31秒

 タイトル「日曜日のちよ様」

ゴゴゴゴゴ・・・
暗雲逆巻く世紀末の乱世、世界の行く末を
たった一握りの強者達が握る暴力と無秩序の世界―――
その荒れ果てた荒野に、一際大きな城が怒涛の如くそびえ立つ。

そう、これこそは拳王ちよ様の居城である!!


ゆかちゃん&みるちー
「ちよちゃーん、あそぼ―――」
ちよ様
「うむ。よくぞ参られた」
「今日は映画などを観に行かぬかと考えておる。」
みるちー「え?私達だけで行くの?」
ちよ様「うむ」
ゆかちゃん「じゃーお母さんにお金もらってこなきゃ」
みるちー「ちよちゃん、さすが高校生だなー。
 かっこいいなー」
ちよ様「ふははは!!」
学校の帰りに部下と街ひとつ
壊滅させたこともあるものよ。」

ゆかちゃん「すごーい」
みるちー「やりすぎだー」

 タイトル「え?」

ちよ様「・・・これを観るとするか・・・」
みるちー・ゆかちゃん
「うん!」

 映画タイトル
「アンド●メディアVS北京原人」

みるちー・ゆかちゃん
「小学生いちまい」
チケット売り・栗木
「はい」
ちよ様
世紀末覇者拳王・一枚
栗木
はひいいいいいッッッ!?
ジョボボボボ・・・(失禁)

 タイトル「失望しました」

みるちー・ゆかちゃん
「・・・つまんなかったね。」
ちよ様
「うむ・・・この拳王ともあろうものが、少々
 取り乱してしまったわ。」

映画館、半壊。

ゆかちゃん
「あははー ちよちゃん、高校生なのにキレたー。」
みるちー
「なんか後ろで見てたおっきなお姉さんも
 巻き添え食らって瀕死だったよ?

ちよ様「ほう・・・そうか」

榊さん「・・・・・・痛い。


あずまんが漂流大戦・15 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月23日(月)19時09分22秒

大阪Ver.2(凶悪化)VSスペック!!
激闘は続く!!


大阪「・・・うぐぅ!」
大阪の口からタイヤキ・・・ではなく、吐血!!

本部「む・・・無理もない、いくらあの娘が強くなったとはいえ
 その身体はただの16歳の女子高生・・・
 あの打撃に耐え切ったこと自体が
 奇跡のようなものだ・・・!!
 おそらく今の彼女の身体は、全身の骨格をボロボロにされて
 立っているのがせいいっぱいの状況だろう・・・!!


大阪「あかん・・・少し無茶しすぎたかも・・・。」

その時、大阪の脳裏に
ある一つの歌詞のようなものが浮かんでくる・・・
そう、それこそは、春日家に代々伝わりし唄
「乙女立ち(おんなだち)」!!

(以下、「先行者の歌」の替え歌で)

♪スリムなボディの その奥に
 たぎるは熱き浪花節 
 眠れる力解き放ち 脳内麻薬に火を着けろ
 汚れのないその瞳に 映るは屍山血河のみ
 闘争本能 胸に秘め 終焉(おわり)の時を刻み込む

 夢を追いかけ 生きた「しっかりせな」と
 そして体現 今立ち上がれ 目覚めの刻は来た

 征け!! 大阪Ver.2 虐殺天使の名を背負い
 征け!! 大阪Ver.2 最凶ヒロイン ここにあり

♪女神の姿 その奥の
 荒ぶる殺戮衝動は 阿修羅の如く駆け巡る
 裁きの鐘よ 鳴り響け
 
 ボケを貫き生きた 天然少女
 巨凶 春日の血を解き放て 闘う時は来た

 征け!! 大阪Ver.2 地獄の業火身に纏い
 征け!! 大阪Ver.2 巨凶の誉れ ここにあり

 今こそ家訓を貫け 春日「乙女立ち(おんなだち)」!!

大阪「そうや・・・忘れとったわ
 私が踏んできた修羅場の数々を・・・」

「ヒゲのおっさん・・・「BR法」って知っとる?」

本部「お、おお・・・あの数年前に施行された、
 確か中学生ひとクラスを一つの島に集め、
 最後の一人になるまで殺し合わせるという、恐怖のゲーム・・・
 通称「バトル・ロワイアル・プログラム」じゃったな・・・
 確かに知っとるが・・・
はッッ!!ま、まさか・・・!!

前田「その「バトル・ロワイアル」が一体どうしたんだよ、爺さん?」

本部「お、おぬしは聞いたことがないのか!?
 その恐怖のBRプログラム、すなわちクラスメイトどうしの
 本気の殺し合いを、ただ単に行うだけでも
 次々と発狂したり自殺したりする者がいるというのに・・・
 
 なんと中学1・2・3年と全学年優勝という
 凄まじい記録で生き残り、前人未踏の3連続制覇を成し遂げた
 とんでもないオナゴがいる
というあの伝説を・・・!!
 まさか・・・その娘が・・・
 おぬしじゃったというのか、春日!!

大阪「よう知っとるな・・・
 せやけど、私が見てきた地獄はそれだけやない・・・。」
スペック
「・・・・・・ッッ!!」
大阪
大手複合事業団体としても有名な「帝愛グループ」が、
 最近潰れた、あの有名なニュースは覚えとるな・・・?

 アレも・・・私がやったコトや。

本部「なッ!なんじゃとおおおッッ!?

続きます!


あずまんが漂流大戦・16 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月23日(月)21時27分48秒

次々と明らかになる、大阪衝撃の過去!
その真実がいま、白日の下にさらされる!!


大阪
「特別指定文化財・奈良の大仏を壊した私は、文化庁から
 その時、1億円を越える損害賠償を請求されとった・・・」
「そして、あの豪華客船エスポワールに単身乗り込み、打開策として
 一発逆転のギャンブル勝負に挑むことになったんや・・・。」
  
 http://atli.tsukaeru.jp/azukaiji/azukaiji.html

(↑「誤爆黙示録・アユム」の作者こと管理人・朝マッグ様にその
  ULRの添付許可をいただいたんで、挿絵が見たい方は上記へどうぞ)


「最初の勝負は「限定ジャンケン」・・・グー・チョキ・パーの
 絵が書かれた12枚のカードを各4回ずつ出せる・・・という
 ルールの元、「☆」状のバッジを奪い合うギャンブル勝負やった・・・。
 これは、私(大阪Ver.2)の作戦立案能力と戦術・謀略をフル活用すれば
 案外簡単に勝利できたゆうことは、今でも覚えてる。しかし、問題は・・・
 その次に用意された試練、都心のまだ開業してへん
 高級ホテル、「スターサイドホテル」での
「高層ビル間鉄骨渡りレース」
 名づけて「Brave men road (勇者たちの道)
」やった・・・」

大阪・回想シーン

現代世界・電撃大王高校


ちよちゃん
「あ、大阪さ〜ん。いたいた!」
大阪
「どないしたん?そんなにあわてて〜」
ちよちゃん
「今さっきですね、校庭で掃除してたら黒ずくめのひとがやってきて、
 大阪さんにコレ渡してくれって・・・なんでしょう?電話番号?」
大阪
「(来よったな・・・1年越しのギャンブル勝負や)

誤爆黙示録アユム・第2章「絶望の城」

鉄骨渡り第2レース前―――


カイジ
「渡れるっ!今度は渡れるっ!!
 今度は競争じゃないんだっ!敵はいないっ!
 時間もたっぷりある!渡るっ!俺たちは渡るっ!!
 出来るっ!オレたちはやれる!やれるんだあっ・・・!

一同「カイジくん・・・」「カイジさん・・・っ」

利根川
「ククク・・・心にもないことを・・・
 まるで・・・悲鳴だな・・・」
「偽りの奮起・・・目を背けてるだけだ・・・真実から・・・!」
「そう・・・言うまでもなく・・・彼らは・・・
 恐ろしいのだ・・・!」
「人は・・・生まれながら心中に、魔物を飼っている・・・
 普段は心の深部に鍵を掛け。閉じ込めることによって
 忘れよう・・・としている・・・」
黒服「・・・・・・!!」
利根川
「しかし・・・それは確かにいるのだ・・・」
「人の夢や希望・・・目標や計画・・・協力や親切・・・愛情・・・
 そんな真っ当な精神を喰い尽くす・・・全てを握りつぶす・・・
 鬼の中の鬼・・・その鬼の名は・・・
・・・「死」・・・「死ぬということ・・・!!」

だが・・・時として極まれに・・・その鬼と・・・
 手を結んでしまう人間もいる・・・

それが・・・あの少女がいい例だ・・・

利根川の視線の先には、カイジらの集団から離れ、
ひとりブツブツと何かをつぶやく女子高生の姿があった。

そう、彼女こそは「大阪Ver.2」である!!

利根川
「そちら側の黒服・・・あの少女の声を集音マイクで
 拾うことはできるか・・・!?」
カイジ側の黒服
「・・・はっ、やってみます。」

大阪
ブツブツ・・・
 ・・・この鉄骨・・・距離にして25〜30m・・・
 歩幅にして150〜200といったところやな・・・
 それに高高度の地上との風力差と・・・気圧差を考えると・・・
 条件はさっきよりも若干シビアになるわけや・・・となると
 問題は安定性と・・・歩行速度の維持にあんのや・・・
 あと、ドアを開く際にも・・・気圧差から
 こちらに向けて突風が吹いてくる事も考慮して・・・」
「わかったで・・・この鉄骨の攻略法・・・!!有利・・・!
 思い上がりやない・・・
 こっちが(カイジらより)有利や・・・!!


「だったらイケるで!!」


続きます!


あずまんが漂流大戦・17 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月23日(月)22時31分36秒

命と大金を賭けたギャンブル、
高層ビル間鉄骨渡り!!
それに対し大阪がとった秘策とは!?


鉄骨を渡る順番を決めるアミダに参加してなかったという事で
一番最後となった大阪・・・そして第一歩が踏み出される!!

利根川
「な・・・なんだ、アレは・・・!?」
大阪
「なるほど・・・確かにええわ、コレ」
そう、大阪の作戦とは
「御殿手(うどんで)+三戦(サンチン)」による
二段構えの完全なる安定性を追及した歩法であった!!
御殿手の歩行により正中線の揺れは全く無く、
例え強風にあおられても、三戦の効果により
大阪の身体は揺られはしても倒れない!!
さらに、彼女の前をそろりそろりと歩く参加者たちを
独歩VS勇次郎戦よろしく鉄骨からブチ落としていく!!


佐原
「よ、よせっ!やめろっ!!」
だが、殲滅モードに入った大阪は止まらない!
大阪
「たー」
ドガァッッ!!

佐原
「うわああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!」
カイジ
「ばっ、馬鹿野郎!!何やってんだっ、お前!!
 落とさなくてもいいって言ってただろ!?」
大阪
「へ?
 あ、あ〜あ〜、そうやったっけな、そういや。
 ごめんなさい。
ここどうやって渡ろか考えるんに集中しとって
 聞いとらんかったわ

カイジ
「(こ・・・この女、なんてヤツだ・・・
 そもそもなんでこんなヤツが俺たちみたいなのと
 一緒に命がけのギャンブルやってんだ!?
 多重債務者ってわけでもないだろうに・・・っ!)」

そして、ついの大阪はビルの扉へ辿り着く!!
大阪
いっせ〜の、せっ!!
ダッ! グワッシャアアァァッッッ!!
跳躍!!そして破壊!!

その瞬間、吹き抜けてきた突風をものともせず
大阪はついでにその階にいた観客の一人に蹴りを入れ
その反動で部屋の中央付近まで着地した!!

大阪
「やったで〜。2千万円もろた〜。」
そう、大阪はカイジが「中止だっ!」と叫ぶより早く
鉄骨渡りを完走したのだった!!


利根川
「(こっ・・・この女・・・バケモノかっ!?)」

ゴール付近のガラスの隠しルートさえ、トラップを
警戒して無視し、何事もなかったかのように
無事、隣のビルへ辿り着いた大阪に対し、
周囲の観衆は拍手はおろか、かける言葉も出ない・・・。


舞台は再び未来世界―――

電撃大王高校・校舎裏菜園―――


本部「な・・・なんて女じゃ・・・!!」

続きます。


あずまんが漂流大戦・18 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月24日(火)00時37分41秒

恐るべき秘策で鉄骨渡りを一撃クリア!!
無敵なり・大阪!!


大阪
「―――その後、利根川さんと会長を
「荒木漫画ばりのトリック」で
 まとめて葬った
私は、その時帝愛グループの全資産―――
 2,3兆円はあったかな・・・?とにかく奪い取ったそれで
 賠償金を全額返還し、残りはいつもお世話になってる
ちよちゃんの美浜グループに寄付したんや。
 せやけどまあ、ちょっとは残ってるから
 いま私の通帳の残高には・・・確か百万円くらい残ってるで?
 まあ、このご時世に帝愛さんの社員には悪いコトしたけど、
 全資産根こそぎ持ってかれたらそりゃ潰れるわな〜、あははは♪」
本部
「で・・・デカい!!なんという器の持ち主だ、この娘は!!」
スペック
「・・・バカナ・・・今ノ話ガ全テ真実ダトスルナラ・・・
 コノ少女ノ殺シタ人間ノ数ハ何十人・・・・・・
 否―――何百人ニナルトイウノダッッ!!

大阪
「さあ・・・決着や。とはゆうてもこのままさっきみたいな
 やり方では、おんなじ展開が続く泥試合になりかねん・・・
 この際、一発勝負のバクチ方式を取り入れよう思うんやけどな。」
スペック
「一発勝負カ・・・面白イ。ソノルールトヤラヲ言ッテミナ」
大阪
「そうやな・・・それじゃ「カイジ」やないけど
「限定クイズ」ちゅうのはどないやのん」
前田
「げ・・・限定クイズ?」
大阪
そうや。ルールは簡単や。交互に出題者が問題を出し合い、
 相手がもし答えられへんかったら一回だけ攻撃でける。
 負けたほうは防御も回避も出来ずにそのまま直に攻撃を
 受けるわけや。これを三本勝負で、二本先取したほうが
 勝ちや。もし両方とも正解したり間違ったりしたら
 その回は引き分け、これは勝負の本数には入らへん。
 わかりやすいやろ?

スペック
「イイダロウ・・・ソノ提案、受ケテ立トウ。
シマッタ・・・オヨソ教育ト呼ベルモノは何ヒトツ
 受ケテイナイ私ニトッテ、コウイウ知力のタグイヲ
 問ワレルノハ大ノニガテナンダヨ・・・シカシ、ココデ逃ゲタラ
「某格闘漫画ノ主人公ト同列」
 ナッチマウ・・・参ッタ展開ニナッテ来タゼ・・・


前代未聞の「限定クイズ」マッチ!!
続きます!


あずまんが漂流大戦・19 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月24日(火)01時42分42秒

正解者だけが相手を一度だけ攻撃できるという
問答無用の変則ルール「限定クイズ」!!
はたして、この勝負の行方は!?


スペック
「ジャア・・・私カラ行カセテモラオウカ・・・」
「エ〜〜〜ト、エ〜〜〜ト・・・
(クソッ、イイ問題ガ思イ浮カバネエ・・・)
 ケ、警察ト仲ガ悪イ鳥ト言エバナ〜ンダ!?
前田
「そりゃ「なぞなぞ」だ―――!!」
大阪
サギ?
本部
「そっ、即答したッ!?」
スペック
「クッ・・・正解ダッ・・・!」
大阪
「ほな、私からいくで・・・!
アニメ・忍者ハットリくん」からの問題です。
「ケガの巧妙でござる」の巻でハットリくんの手元が狂い、
 トリカブト毒べった塗りの手裏剣がケン一氏の額にブスリ。

 緑色の泡を口からブクブク吐きながら
 白目をむいてガタガタ震えるケン一氏を見て、
 ハットリくんがあみ出した新忍法といえば、
 さて何だったでしょう?

全員
何じゃそりゃアアアア!!
大阪
「ハイ、時間切れ―――!!」
スペック
早ッッ!!
大阪
「ごはんですよ―――!!
 
 ウソですよ――――!!」

意味不明の奇声とともに、
春日 歩の拳が唸る!!


ドッグオオオンッッ!!

「グハアアァァッッ!?」
ザシャアッッ!!

その威力に、地上を一回転してブッ倒れるスペック!!

大阪
まだやるのん?
スペック
「ゲ・・・元気イッパイダゼ・・・ヘッ」

大阪
・・・問題です。
 つんくプロデュースによる、
「モー娘。」抱き合わせユニットこと
「赤組4」「青色7」「黄色5」。
 それぞれのデビューシングルのタイトルは、
「青色7」が
「青い蒙古判を蹴れ」
「黄色5」が「黄熱病研究者・野口」
赤色4」のデビューシングルのタイトルは
「赤井英和の弱点は××××」
 さて、何でしょう?


スペック
ワ・・・ワカルワケネーダロオオォォッッ!!

かつてないアホウな展開のまま、次回へ続きます。


あずまんが漂流大戦・20(早くも!?) 投稿者:珈琲選定評議会  投稿日: 9月24日(火)02時40分30秒

大阪の難問(ていうか反則)がスペックを
追い詰める!!このまま勝利をもぎとることが
できるのか!?大阪!!


大阪
ワキで握った―――いなり寿司

バキイイィィッッ!!

またしてもわけのわからん言葉とともに
大阪の攻撃がスペックにヒット!!

大阪
まだやるのん?
スペック
「・・・・・・・・・・・(ニィッと微笑みを浮かべ)」
本部
「やめい・・・もう決着はついたはずじゃッ!」
大阪
「・・・最終問題です。
 TBSの超人気ドラマ「ビューティフルライフ」
 感動の最終話で最高の視聴率をあげた
 シーンといえば―――

 頭と左腕がもげた木村拓也が
 ビームライフルで常盤貴子を撃ち抜き、
 因縁の対決に終止符を打つシーンでしたが、
 その時記録した視聴率は、はたして何%だった?

スペック
「ゴ・・・51・・・%?」
大阪
差し上げます―――――
 生まれたばかりの―――――
 かわいい子猫ちゃんを―――

 
 主食とするアレを

ボグッシャアアァァッッ!!
・・・いったい彼女は何が言いたいのか
さっぱりわからぬまま、倒れたスペックの
衿をつかんで引き起こす!


大阪
まだやるのん?
スペック
「もう・・・カンベン・・・」

そう言うや否やスペック・・・より先に
大阪のほうが早く動いた!!

何か小さな物体を数個その口の中に詰め込み、
それに合わせてスペックのアゴを掌底でアッパー!!


ガチィッ!

そう、大阪がスペックの口の中に突っ込んだのは

菜園で捕まえたであろう数匹の
カメムシ!!

最終兵器・口腔内カメムシまとめて大爆破!!


スペック
AOOOOOOOOO!!
凄まじい臭気が口の中いっぱいに充満する!
これはひどい!!
いくら相手が死刑宣告まで受けた罪人とはいえ、
極悪非道な仕打ちだ、大阪!!


続きます!



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