近況報告6(略して恥ずかしい話)

コミックマーケット56(3日目)〜せめて人間(ひと)らしく〜

(99/8/20)
 2日目であまり本が売れなかったため、コミケ恒例のその日売れた分だけコピー誌を刷り直す、今すぐにだ!は、かなり縮小版にする。チャンピオンスペースでも刃牙本が売れなかったので、Leafスペースではなおさら売れんだろうと言う予測の元「謎本」の追加発行はしない。

 家で紙を折って、ホッチキス止め。みなみ三郎と「ギガンデスを世に知らしめる会」のギンさんが泊まりに来る。二人とも「どこでもいっしょ」のポケピを持参だ。同居人の幹本さんと3人でピケピ合戦。「『とばてき』を覚えちまった、ギャー」などと言っている。うらやましいので、そのうち買うことが決定。
 なんか寝るタイミングを逃してしまったので、ひたすら起きて本を作り、見本誌提出シールまで貼ってしまう。こんなに用意の良いのは初めてだ。俺も成長したなー。と、感心しているが3日間で5時間しか寝ていないので体力的に不安が残る。

 出発前に今回の助っ人Kさんに電話する。ちゃんと起きているようだ。安心安心。が、Keep Outさんと一緒に来ることになっていると言う。
「ビックサイトへ行く、勇次郎」並の大ピンチ。あの同人の魔人と一緒に会場入りすると言うことは、すなわち超大手サークルの列に並ぶのとほぼ同義語なのだッッ!! まだ、コミケの恐ろしさを知らなかった頃、だまされて炎天下の中3時間ほど並ばされたこともあったなー。

 とにかく会場入り。Kさんの姿はなく預けて置いた在庫だけが置いてあった。
 まあ、こうなってはしょうがない。お隣さんに挨拶してスペースのセッティング。今回は新刊値段一覧表を作ったり、出店にもちょっとだけ凝っているのさ。で、新刊は「グラップラー刃牙の謎」「東鳩が出ました(刃牙+Leaf)」「大江戸葉っぱに浪漫の嵐(小説)」の三点。「大江戸〜」はWebで知り合った三十六さんが書いた小説なのだが、時間が無くて私の書いた部分は無し。裏表紙をちょこっと書いただけ。

 いつもはワタワタしてスタッフさんを困らせているのだが、こういう準備万端な時に限ってスタッフさんが来ない(笑)
 来ないと言えば、ぼるぼっくすも来ない。委託は良いのか? お前のスペースなんて考えずに本並べちゃったぞ。今回、みなみもちゃんと受かっているので店番はオレ一人。うーん、開始直後に込みそうな所をさっさと買おうと思っていたのに(-^-)
 あんまり暇なんでいつもお世話になっている鶴来屋さんに挨拶に行こうとみなみを誘いに行く。
「で、場所どこ?」
「さぁ?」
 実はカタログを買ったもののまだ見ていなかったのだ。
鶴来屋さんの場所は……………、隣の館やん。もう締まっているって。
 しょうがないのでみなみの友達のサークルに遊びに行く。が、人の壁ができている。「CUT A DASH!」の列らしい。なんかよく分からない奇声を上げている。
 コレは通れんだろう、諦めて帰る。

 そしてメンバーが誰も来ないまま、スペースで一人さびしく開始を迎える。
 開始と同時に「CUT A DASH!」の方でスタッフの悲鳴が聞こえた、気がする。うーん、ご苦労さん。
 お客さんの波が大手サークル目指して走っていくのも見える。やっぱ、東は修羅場だな。
 そこへ最初のお客さん。最初に売れたのは謎本だった。
 あのぉ、ココLeaf並びですよ(笑)

 ところが、売れ行きが一番良いのが謎本という始末。いかん、追加発行しておけば良かった。
 しばらくして、ボルボックス到着。今更だが本を買いに行くことにする。そこへ、KさんとKeep Outさんがやってくる。どうやら、「CUT A DASH!」で蛮勇を奮ってきたらしい。
 うちのサークルも忙しいときは忙しいので、売り子は二人ぐらい欲しいところ。Kさんとボルボックスに後を託し、出かけようとすると、「一人じゃ寂しいから、Kも来い」とKeep Outさん。あんた、ウサギじゃないんだから(@o@;)一抹の不安を残しつつ、ボルボックス一人を残し、それでも旅立つわしら。
 やっぱり不安だったんで、本を一冊買ったところで帰ることに。途中スタッフさんに「そんなに焦らないで、ゆっくり歩いて」と注意される。スンマセン(--;)

 で、予想通り、お客をさばき切れていないボルボックスがそこには居た。急いで救援に回る。
 が、オレが救援に入ったとたんお客さんが減る。マーフィーの法則ってヤツですか(笑)

 今回のお客さんは結構話しかけてくる人が多くて楽しかった。イロモノサークルなんでこっちから話しかけるのって結構恥ずかしいんですよね。
 今回、一番嬉しかったお客さんが「楓本」を友達に見せてもらって、楓の描写に転げ回ったと言ってくれた人でした。当然、漢(おとこ)同士の固い握手。
 うーん、オレもまだ捨てたもんじゃ無いなー。と、言うわけでちょっと図に乗る。

 わざわざ会場まで来てくれた、謎本の関係者に本を渡したりしているウチに、「謎本」があっさり売り切れる。
 仕方なく、自分の本に「見本」と書いて置いておく。中には五分ぐらいじっくり読む人もいたらしい。

 あんま寝てなかったせいかお客さんの数が減ってきた頃についウトウトとしてしまう。
 ボルボックスがお釣りを渡す声に目が覚める。
「悪りぃ、寝っちゃたや」
「えっ、目が開いたままだったけど」
 新技誕生「開眼睡眠」。親切なメンバーは、それって気絶していたんじゃ……、とつっこまないで居てくれた。
 なんか、お客さんをビビらせてしまったそうで、申し訳ない。後にこの日のとらは「人間として機能していなかった」と言われる事になるのだが、それはまた別の話。

開始前に挨拶に行けなかった「鶴来屋」さんに挨拶に行くことにする。いくぞ、みなみッ!
 が、みなみは葵ちゃんのコスプレを追いかけてどっかへ行ってしまったとギンさんに言われる。うーん、ヤツらしい。しばらくして、戻ってきたみなみと出かける。道中、そのコスプレイヤーについて得々と語られる。ついに彼も暗黒面に足を踏み入れてしまったのか。
 で、「鶴来屋」さん、前に到着。込んでいる時は後でまた行こうと思っていたが、運良くすき気味。ちょっとだけ並んで、RMB TMさんに挨拶する。
 今回、一番の笑顔で挨拶を返してくれた。うっ、良心がッッ。うちの本はコピー本なのに、オフセ本と交換してくれる。一人じゃ、良心が痛むのでみなみを連れてきたのだが、彼は後ろの方に隠れている。うぅ、卑怯者〜。
 で、帰り道「今回のコピー本は厚かったから良いんじゃない?」とお互いをごまかしあう。でも、刃牙だし…………とは言わない。言えない。
 RMB TMさん、本ありがとうございました。

 で、帰宅。風呂入って寝る。明日から仕事だぁー。大丈夫か、オレ?
 人間としての機能を取り戻せるのだろうか?

 結果から言うと、記憶力が減っている以外は特に問題なかったみたいです。
 新技「開眼睡眠」のおかげでウトウトしていてもばれなかった(?)みたいだし。
by とら

コミックマーケット56(2日目)

(99/8/19)

 夏の風物詩、コミックマーケット偶数番も無事終了しました。
 前回、前々回の放火騒ぎなどで無事終わることのありがたみを実感するようになりました。
 で、今回の報告をば………。

 2日目は「にぶまん」さんに委託。朝、起きると外は土砂降り。ちょっとだけ行くのが嫌になる。でも、行く。ここで行かねば、今までの1週間の苦しみは半分無に帰すのだッッ!
 あっ、防水対策忘れた………。
 いきなり本をちょこっと濡らしてしまい、落ち込む。スペースについても予想通り誰もいない。お隣さんに挨拶をして、簡単にセッティングする。委託物は刃牙の謎本とLeaf刃牙の本。今回の「にぶまん」さんは、おまPスペースにいる。どれだけ売れるか少し不安だったりする。
 セッティング途中でじゃらさん登場。
 今までの経験から、椅子から離れるとろくなことがないと分かっているので、座ったまま。三河屋さんが来ても座ったまま。まあ、ホッチキス止めとかを手伝いましたが、座ったままのおかげで楽チン。
「で、コレ何部刷ったんですか?」
「100部」
 去年の冬コミでの惨敗を忘れたんか、アンタ。刷り過ぎじゃ! と、つっこんでも良かったが委託者なので黙ってホッチキス止め。
 で、さっき挨拶したお隣さん、よく見るとモモ子のコスプレをしているではないか。うわっ、かわいい。ちょっとだけ写真を撮りたいと思ってしまった(--;
 そんなこんなでコミケ2日目開始! わー、パチパチパチ(同人イベントでは開始と終了の時になぜか拍手をする。初心者は何が起きているのか分からず辺りを見回しているので簡単に分かります)。
 が、お客さんがこないあれ? 始まったよね? 人は??

 それからしばらく待つが、相変わらず人がこない。コミケの会場は西と東に別れていて、西は寂しいところと聞いたことがあるがここまでとは………。今まで東でばかり過ごしていたので寂しさが身にしみる。

 あんまり暇なんで、学校の後輩のサークルに遊びに行く。モテモテ王国サークル「デビル教団」だッ!!
 この後輩は良いセンスを持っていて、Leafゲームをやったことがあるのならウチにも参加してもらいたいと声をかけたことがあるくらいだ(笑) ちなみに彼は「フィルスノーン」しかやったことがないらしい。渋すぎる選択だ。
 本を買ってちょっと話しこむ。お客さんが来たら帰ろうと思っていたが、お客さんは来なかったので適当に話を切り上げて帰る。

 帰ると当然のように椅子が取られていた。
「お客さん来ました?」
「まだ」
 しばらく待つと、やっとお客さんが来る。
 あまりにお客さんの数が少ないので、買い物に行く。
 見たことのない刃牙サークルがあるので行ってみる。げっ、上手い。負けたか、オレ。
 すっかり打ちのめされながら、いつも隣になっていた刃牙サークルさんに挨拶する。新刊が落ちたらしい。それ以外にも、なんか色々と大変そうだったけど、今後もがんばって下さい。

 今回のとらには一つの指令が届いていた。「西をくまなく探し∀ガンダム本を手に入れろ!」だ。で、くまなく探したんだけど、1冊も見つからない。
 疲れてスペースに戻ってみる。
「お客さん、来ました?」
「あんまり」
 更にどっと疲れる。
 さらに、東方面の探索部隊のモゲさん(一一さん)から「ガンダムスペースにて∀本発見できず」の知らせが届く。
 泣いてもいいっスか?

 仕方ない(?)ので自分で∀本を探しに行く。
 あるじゃないですか、「天使になるもんっ!」本(爆)
 で、「ラファエル × ミカエル」本(ヤオイ本)ゲット。売り子さんのくすくす笑いが背中にいたいぜ!

 放浪の後、にぶまんへ帰る。留守の間に人が尋ねてきたらしい。申し訳ないことをした。
 で、2日目終了。売り上げは………………………………………………だったらイケるぜ! 完全敗北にぶまん共々コミケにおける最低売り上げ数を作ってしまった。

 うげっ、長すぎ。次回へ続く

by とら

宇宙戦争・挿話1・迫り来る暗黒

(99/7/25)

 「スター・ウォーズ エピソード1 ファントムメナス」見に行きました。ちなみにタイトルの訳語はものすごく勝手な意訳なので、文句言わないで下さい。
 まず、オープニング。映画、漫画、小説などジャンルを問わず、オープニングというのは見る者をつかむため、最も重要な物とされています。その、オープニング、いきなり「STAR WARS」のタイトルとお決まりの「遠い昔、はるかかなたの銀河系方で…」の出だしから始まる文字列。はっきり言ってスター・ウォーズ以外では許されないオープニングでしょう。冒頭までのストーリーを説明している時点でかなりダメダメなんですが、スター・ウォーズだから許します。
 で、ジェダイの騎士、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービの登場、いきなり戦闘。そして、恐ろしく強いこの二人。もはや、勇次郎クラス。前3作に出てきた騎士はルーク、オビ=ワン、ダースベイダー、ヨーダの4人だが、盛りを過ぎた者とヒヨッコ、それに比べると、この二人はまさに全盛期、格が違います。
 で、シーンは進み、今回の新キャラ、ジャー・ジャー・ビンクス登場。こいつはCGキャラなのだが今回の話の中では一番面白い奴だろう。C−3POが活躍しない代わりにギャグ部門を担当している。
 このあたりまで話が進んでくると、ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」には神話的な要素を加えた、と言う意味が理解できてくる。寓話的なエピソードの積み重ねが、神話的な面白さとなって生きている。そのせいで、ストーリーは多少破綻しているのだが(民間投票で選ばれる女王って、ナニ?^^;)、まあ、気にしないでおこう。

 そして、アミダラ女王登場。鼻血吹きまくり。すみません、ナタリー・ポートマンのファンなんです。名前も東洋風(変換すると阿弥陀羅?)なら、衣装も東洋風。それも衣装替えが多い。うーん、たまらんのぅ。
 で、アナキン・スカイウォーカーも登場。
 アナキン萌え〜〜〜〜!!(爆)いや、かわいいです、アナキン。マジで。

 評論家の話だと、役者の演技がダメダメと言う話だったが、アナキンと母親の別れのシーンなんかは結構ジーンときたし。アミダラ女王とのからみもいい感じでした(って、アナキンしかほめとらんやん)。
 映画「ベン・ハー」の戦車戦を思い出させるポッドレースのシーンも、言い換えれば神話を意識した物だろう。見ている者を飽きさせない、スピードに乗った展開で話は進んでいく。

 今回の個人的な注目株、ダース・モールですが、一言で言うと、惜しい。
 デザインや、動き、無口な所など、いい味を出しているのですが、活躍の場が少ない。今回は女王を守る兵士の数が少なかったので、敵側には1対多数の大立ち回りが存在しなかったのが一番の敗因でしょう。

 後は、今後のストーリーを予感させる複線があちこちに……。
 多分、次回作ではアナキンが●●と○○して、そこで●●が■■で、怒りと悲しみに震えるんだろうな、とか。実は×××が◆◆で次回大活躍するんじゃないか、とか。まあ、色々考えちゃう訳ですよ。

 最後に、サブタイトルですが、今まで見たいに無理矢理に日本語にして欲しかったかな。ファントム・メナスじゃ意味がよく分かりません。「脅かす亡霊?」とか訳しにくいのは分かりますが……。ちなみに上の意訳は、全滅したと思われていたフォースの暗黒面=シスの復活と、アナキンの未来に潜むに訪れるであろう暗黒をイメージして思いっきり意味を変えた物です。


 映画の帰り、久々に秋葉原へ行く。1月以上行ってなかったので先月分発売分のアニメなども買って………。
 総額、三万円!!
 3月分の食費よりも多いぞ……。
by とら

覚醒夜・はじめてなの・真の完売

(99/7/4)
 えーと、雫・痕ONLYイベント「覚醒夜」に参加しました。
 売り子をするのは実に半年ぶり。久々にやると計算が素早く行きません。人はちょっとさぼると能力が低下するモンだと実感しました。ちょっと、夏コミが不安だなぁ。
 で、今回は「キングストレート」(みなみ三郎のサークル)での参加。ちなみに、「キングストレート」刃牙・Leaf本を出さなきゃ行けないという呪縛を断ち切るために、みなみ三郎が作ったサークルです。でも、「だったらイケるぜ!」はやるぜ、オイ。つうか、社会人になってから調子がイマイチ。一日6時間寝たい……。

 で、今回の新刊は痕の小説本。初めての小説メインの本です。小説はあんまり売れないだろうと思い、私にしては珍しく少部数の発行を予定していました。みなみに少なすぎると忠告され、発行数を増やすことに。
 思えば、彼とコンビを組んで長いことやって来ていますが、発行部数を増やせと言われたのは初めてです。いつも、私が大量に本を作ってその持ち運びや在庫数に、みなみが文句を言うのがうちのスタイルだったんですけど、今回は逆。
 これが、世界破滅の前兆だったりして(笑)

 私は痕が大好きな人間なので今回のイベントは購入者としても楽しみにしていました。開始30分ほどで、みなみの友人の紫雨さんが作ってきたリーフファイト・オリジナル・ブースターシールの新作が売り切れたので、後はお客さんも落ち着いて来ると思い、買い物へ。
 あちこちを買い歩いていて気がついたのは、自分が「痕」が本当に好きと言うことでした。最近、Leaf系周りをあんまり行かなくなったのは、「To Heart」の本ばかりだったせいのようです。
 最近はサークル数が多くて「痕」の本を探すの大変だしなー。夏は、がんばってみるか?

 で、買い物を済ませて、スペースに戻ると……。新刊の小説本が無い。
 ?、会場から1時間ちょっとしか経っていないぞ??
 なぜ、そんなに売れる?
 イロモノ以外の本がこんなに売れたのは初めてだ。更に、30分後には持ってきた本が全部無くなってしまう。
 いつもの搬入数の半分ぐらいしか持ってきていないとは、すごい売れ行きだ。
 みんな、痕に飢えていたんだなぁ〜。
 そして、はたと気づく。新刊、メンバーの分も売っちゃったぞ………。
 夏まで、待つか…………。
by とら


近況報告1&メンバー紹介へ

「だったらイケるぜ!」のメンバーを簡単に紹介しています。

近況報告2

98年1月26日以降の近況報告です。

近況報告3

98年4月11日以降の近況報告です。

近況報告4

98年8月17日以降の近況報告です。

近況報告5

98年12月13日以降の近況報告です。

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