最大トーナメント決勝戦パロディ(烈VSドリ)



最大トーナメント決勝戦パロディ(烈VSドリ)前編 作:サキ

地下闘技場最大トーナメントも残すところ最後の一試合、照明は消えスポットライトは中央に立つ小柄な老人を映し出す。会場中の音が消え静寂に包まれる・・・しかしその静寂は一声で破られる
ジジイ「地上最強を目指して何が悪い!!!」
その小柄な老人の一言に会場に集まった観客全員が圧倒される
ジジイ「人として生まれ男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ
地上最強など一瞬たりとも夢見たことが無いッそんな男は一人として存在しないッッ
それが心理だ!!!
ある者は生まれてすぐにッある者は父親のゲンコツにッある者はガキ大将の腕力にッある物は世界チャンピオンの実力に屈してそれぞれが最強の座をあきらめそれぞれの道を歩んだ
医者 政治家 実業家 漫画家 小説家 パイロット 教師 サラリーマン
しかしッッッ
今夜あきらめなかった者がいるッッ
偉大なるバカヤロウ2名!!!この地上で誰よりもッ誰よりもッ最強を飢望んだ<のぞんだ>2名」
会場中の明かりが始まりを告げるため、一斉に光を放つ
ジジイ「決勝戦<ファイナル>!!!両者入場!!!
一気に会場が興奮に包まれる
実況 「青竜の方角ッこの顔だッッファイター烈海王!!!白虎の方角ッファイタードリアン」
待ちわびたかのように一斉に歓声を上げる観客たち
実況「参加選手38名 30度の死闘を勝ち上がり、最強の座を争う強者2名!!!
今ここに超人2名が雌雄を決しますッッ」
遂に相対する2人、よりいっそう観客たちは興奮していく。
加藤「な・・・」
末堂「なんの冗談だいありゃ」
そんな中で彼らの注目は一転に注がれていく・・・
観客「え?」
観客「おい、あれ・・・」
観客「見ろよあれッッ」
実況「こッ
これはどういうことだーーッッ
ドリアンの背中にクッキリと染め抜かれた
海王の2文字!!!
中国拳法の最高峰の称号である海王
ドリアン海王!!!
この現実を我々はどう理解する!!!
まさか
まさか2人は・・・ッ」
加藤「烈ッ」
末堂「烈お前・・・ッ」
実況「どッ
同門!!?
烈「・・・師子(同じ師匠の弟子・兄弟弟子のこと)」
実況「この2人が同門!!?」
烈「そんな・・・そんな気がしていた・・・」
烈を見下ろすドリアン、その表情からは心境を読むことはできない。
その事実に観客だけではなく控え室の選手達も言葉が出ない。
烈「喜んでくれるかい・・・」
ドリアンは烈の前に座り込む、かなりの身長差が有るのでそれで目線の高さが合う。
ドリアンは手を差し伸べガッチリと握手を組む。
ドリアン「エライぞ、その体格(からだ)でよく勝ち上がってきた
心配するな思いっきり叩き潰してあげよう。」
烈「うん・・・うん・・・アリガト・・・オレも・・・オレもそうする」
烈の言葉を聞き終えるとドリアンはガッと烈を抱き寄せすぐに離す。
小坊主のルール説明も聞かずに2人は自分が出てきた場所へと戻る
加藤「かける言葉が見つからないねェよ」
コーナーに戻ってきた烈に加藤はそれ以上何も言えなかった・・・
実況「なんという運命のいたずらだァッッッ
始めて出会う同門がッ
よりによってこの大会
よりによってこのルールッッッ
同じ流派の2人がッッあろうことか決勝戦!!!我々はどう応援したらいいのだ!!?」
小坊主「開始めい(はじめい)」
決勝戦の始まりを告げる大太鼓は遂に打たれた。

暫くドツキ合い、烈とドリアンが泣きながら戦い大量の汗を掻いて気合一閃汗を観客に撒き散らしたりしてウォーミングアップを終える2人
ドリアンが腹の中の凶器を取り出そうとした所に烈の一撃が決まりドリアンダウン。
更に畳み掛けて裸締めの体勢に入る。しかしドリアンは烈を振り払って投げ捨てると涙を流しながら一言
ドリアン「ここからは・・・同門ではない」
その後週刊誌で9回分の回想<内容ドリアン17歳と300日の戦争中の話+修行時代>

続く



最大トーナメント決勝戦パロディ(烈VSドリ)中編 作:サキ

あんまり関係ない話の後ドリアンが烈をぶん殴る。烈はその攻撃を堪えて反撃、ドリアンも更に攻めるそして・・・
実況「
決まった〜〜〜〜〜〜ッッ
ドリアンの必殺技アラミド繊維ッッッ
こっこれは凄い出血だァァッッ」
独歩「上腕動脈をやられたな」
本部「人体で出血が致命傷となる急所九つそのうちの一ヶ所だ
放っておいても10分
動いて5分
戦闘不能になるまでは恐らく・・・
3分!!!
烈の右手首がバッサリと持っていかれてそこから噴水のように血が吹き出ている。
更にドーピングまでしていたドリアン、全身の筋肉が膨張する。
ドリアン「ははッ最後のドラッグが効いてきやがった・・・おまえも運がねェ・・・」
烈は右手を抑えていた手を離しファイティングポ−ズをとる。
あくまで戦うために選んだ選択肢に観客は驚愕する。
花山「よし・・・」

烈とドリアンは更に戦いつづける。
ドリアン「ハハ」
ドーピングの効果で攻撃力の上がったドリアンのパンチで烈に一瞬の隙ができる、そこに入ったパンチで遂に烈の前歯が折れ烈の身体が回転しながら飛ぶ!

それでも立ち上がり烈は戦う、ドリアンもそれに応え・・・遂に烈の戦闘時間が2分に!!
烈が天蓮華を繰り出せばドリアンは筋力で堪え!烈の突進を渋川流で裁く!!
馬乗りになったドリアンに紐切りを喰らわせた烈はドリアンの後ろに回り音速拳を繰り出す!!
それさえも耐え切ったドリアンは反撃のパンチを繰り出すが烈はその動きを読みドリアンの腕をへし折る。
ドリアン「なぜそこまで・・・・強くなってしまったんだ・・・残念だ・・・ラヴィィィィィィィ♪
オ ト ワ ラヴィ〜〜♪
ラヴィ〜〜〜〜〜♪
ラヴィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
ラヴィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
ィィィ♪」
更にドリアンの肉体は膨張を続ける。

<続く>



最大トーナメント決勝戦パロディ(烈VSドリ)後編 作:サキ

紅葉+ドクター「マックシングだ!!!」
限界を超えつづけるドリアンの肉体を見かねたドクターと紅葉が試合を止めようとするが光成は懐から七首を取り出しドクターの首に突きつける!
ジジイ「一歩でも闘技場に入ってみっ!!!」
ドクター「徳川さん・・・アンタ・・・」
その迫力はドクターだけではなく離れたところにいた紅葉の動きまで止め、観客たちを圧倒する。

闘技場の外のことには目もくれずにドリアンが走る!骨折した方の腕の一撃!!その一撃の飛距離は烈を闘技場の半分まで吹き飛ばす。
更に駆け寄って一撃!!!烈は闘技場の外策にぶつかりその衝撃で策が折れ曲がる。

しかしそこでドリアンの視界は歪み大量の嘔吐!
ドババババババババ
遂に見かねた紅葉、しかしドリアンの萎みきった身体は・・・
紅葉「!え・・・この弾力・・・!?」
掴んだ腕の弾力はまさに最高級の筋肉の持つものであった・・・それに気を取られていた紅葉の手に衝撃が走る!
紅葉「え・・・」
紅葉の手はぐしゃぐしゃになっていた。更にドリアンの口元には凶器の笑みが、それに紅葉が気付いたときにドリアンの一撃が炸裂する!
紅葉の巨漢が回転しながら飛び場外に叩きつけられその近くの観客は瀕死の紅葉を見て戦慄を覚える。

ラスト一分<ワンミニッツ>ッッ
ドリアンの猛攻!遠くから見ている観客にすらその接近は速すぎて見ることができず烈は一方的に殴られる。

集中治療室・・・烈と対戦したタクタロフが魘されている・・・・・・・
タクタロフの脳裏によぎる物それは・・・
『キサマの居る場所は既に3000年前にとうり過ぎた場所だ!!!』
夢の中の烈に天蓮華を決められた所でガバッと起き上がった彼の呼吸は荒い。
タクタロフ「4000年!!

ジジイ「止めい」
小坊主「え・・・ッ」
ジジイ「もう・・・十分じゃ・・・」
もはや誰の目にも烈の敗北、否、死は目前になった所に来てついに光成も試合を止める決意をした・・・しかし
ドリアンの動きが止まる
な・・・ッなんだいこりゃ
ピタリとドリアンの攻撃が止む。
そこに烈の空気目潰しが決まりドリアンの動きが止まる!!!
そのスキに烈はドリアンの肩に上り両足を首に回す。
ドリアン「い・・・今のは・・・いったい・・・・?」
烈「師子・・・これ・・・最後の技です・・・」
ドリアン「私はいったい何を見たんだ!?」
烈「この技を最後に私は・・・・・・倒れます・・・・・・」
そこでドリアンは自分の状況に気付いてハッとする
烈「その時あなたが立っていたなら――――」
烈は最後の技の反動をつけるために少し体を横に倒す・・・
烈「あなたの勝ちだ!!!
実況「天蓮華〜
ゴキャン
ドリアンの首が嫌な音を上げて曲がる。
実況「勝負ありッッッ
決ッ
ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く!!!

中国4000年ッッ
烈海王がッッ
東京ドーム地下闘技場最大トーナメント・・・・・
チャンピオンだ〜〜ッッ


烈の勝ち名乗りが上がると同時に観客が闘技場に乱入して烈を胴上げする。
(ちなみにドリアンはほったらかし)

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マックシングのドリアンの「ラヴィ〜」からの思いつきだけで始めてやたらと長くなってしまった。
最後まで読んだ人はどれだけいるんだろう。
ちなみにドリアンが見たのは刺青に使用かな〜と思ってたんですが聖闘士星矢知らない人には全く意味不明だからカット。ドリアンは何を見たんだろう。
ちなみに前、中、後編に分けてあるのは入りきらなかったため(阿呆です)




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