今週のチャンピオン(と言うかバキ)

2000年7月13日(34号)

第2部 第41話 受難(421回)


「◆教室でドイルと大乱闘!! 正体バレちゃうぞ、バキ!!」と言うあおり文句から始まりました今週のバキですが。ドイルに不意打ちキックを決めた刃牙の表情が勝ち誇っている! どうだ、このバカ野郎と言わんばかりです。
 それに対して鼻血を出すもののいたって紳士的に受け止めるドイル、「まだ若いのに試合場での闘いとプライベートでの闘いの違いをワカっている」と逆に刃牙を賞賛します。
 と、なると7話でロブ・ロビンソンをやったときの「しょせん……… スポーツだな」と言う発言はロブが「試合場での闘いとプライベートでの闘いの違いをワカってい」無いからだったのでしょう。攻撃を仕掛けられているというのに「素人を殴ることはできないんだよ」などと言い出すロブを見てドイルが失望したのもわかる気がします。そして、競技者ではない強者(もののふ)である刃牙と出会う事で彼の闘争本能は満足を得ているようです。
 いつの間にやらカッターとコンパスを手に入れやる気満々のドイルに対し窓を開けあっさり2階から飛び降り、逃げ出す刃牙!
 これにはドイルくんも呆れるしかない。ドリアンならここで「ファンタスティックな…」などと言えるのでしょうが、若いドイルには皮肉気に口元を吊り上げて「ハハ」と言うのが精一杯のようです。

 一方、逃げ出した刃牙ですが「正体バレバレになっちゃって…」などとぼやいているが、何の正体だ、そりゃ?
 いいとこ「実は喧嘩が強い」という程度の正体だと思いますが、ボクシングの高山を手玉に取り、その高山を狙ってきた不良を蹴散らし、教室にいるだけで全生徒を震え上がらせ、学校中の不良どもに恐れられ、体力測定では伝説を作り上げて、インシツ教師には暴言を吐くこの現状で何の正体を隠しているんだ!?
 実際に不良どもにはお辞儀までされているんですけど、本人はまだ一般生徒のつもりなんでしょうか?  その辺は置いておいて、「逃げる」と言う行為については賞賛できます。
 不利な状況では戦わない、負ける戦いはしない、これらは闘いの手段であり武術だって「護身のための武道は、逃げるための武道なのです。自らの血路を開くために戦うに過ぎません」と今野敏『バーリ・トゥード』にも書かれている。ちなみにこの小説は夢枕獏編の「格闘小説 漫画アンソロジー 闘人烈伝」に収録されている。板垣先生の読みきりも入っているので一読の価値があります。ただ、やたらブ厚くて携帯に不便なんですよね。

 話を刃牙に戻して、テストを「シナリオ通りだ」と言わんばかりにエスケープした刃牙を用務員のおじさんの投げた鎌が襲う!
 そう、コイツは変装していた空師・柳龍光だ!
 老け顔のおかげで働くおじさんの格好にまったくの違和感が無い柳さん、ロープでつながれた2本の鎌をヌンチャクのごとく振り回す!
「卑怯とは言うまいね」
 次号へ続く!

 ところで、柳さんは刃牙が通りかからなかったらどうするつもりだったんでしょう。ずっと草むしりを続けていたのか?

 次週は刃牙が、また逃げ出しそうですね。
ただ、作者コメントの「漫画はボクシングではない。1R(ラウンド)から大振り全速力の連打が正しい。」を信じるなら闘いが始まりそうなんですけど。

とりあえず、予想
その1:それでも逃げ出す刃牙は校舎裏へ行く。だが校舎の壁にはすでにスコルスキーが張りついていたのだった。上空からの奇襲にどう対抗する、刃牙ッ!

その2:学校の外に逃げ出した刃牙は一息つこうとケン○ッキーへ入ろうとする。だが、入り口にはカーネルサンダース人形に化けていたドリアンがいたのだった! 11種類のスパイスによる目潰しを食らい視界を無くす刃牙、大ピンチだ!

その3:「あのぉぉぉぉ、ちょぉぉっと道を尋ねたいのですがぁぁぁぁ」と達人・渋川登場。しかし、学校にたどり着けない。

 今週もまた長くなってしまったので、この辺で…。
by とら


2000年7月19日(35号)
第2部 第42話 風神鎌 (422回)

 不良の分銅は軽く見きった刃牙ですが空師の鎌となるとそうもいかないようです。
「先端に繋いであるハズのデカい鎌がまるで視えない」 と言っています。と、言う事はそのスピードは克巳のマッハ突きや加藤の前蹴り並みということです。なんとなく、凄くなさそう…。  その辺は自覚しているのか柳さんも自ら、眼で追えない武器のかわし方を解説してくれます。さらに「もう少し遊んでみるか」と余裕の発言。
 やっぱり、この人も敗北する気なんて毛ほども無さそうですね。
 さらにスピードを上げた鎌はすさまじい切れ味を発揮している! この切れ味はその辺から拾ってきた物ではなく、特注品の鎌かもしれません。その、あまりの速度に投げつけたはずのもう一方の鎌が残像で見えています(?)
 わざと脇を開けて柳師匠の鎌を誘う刃牙、シャツを切らせる空蝉の術だ! こうなってくると、もう忍者戦ですね。
 鎌にシャツが絡まると扱いづらいのか、柳さん「ホッ」と面白い顔をして鎌を捨てます。
 そして、そこに登場、渋川剛気!
「柳……」「お湯……」とでっかいヤカンをパス!
 達人は柳と再会した時から「お湯の沸いてる台所」などと言ったり、かなり根に持っていたようですからずっと待ち構えていたんでしょうね。  携帯用のガスコンロやヤカンを持ってストーカーをしていたのでしょうか? で、刃牙と柳が戦いを始めたので慌ててお湯を沸かしたんでしょうね。

 次回はドイルもやってきて、刃牙初のタッグマッチの開始か!?
 でも、刃牙はまた逃げ出しそうですね(^^;
 なんにせよ、「固めて動けなくなったところをボールペンで目を突き、そのまま脳まで突き通して死に至らせる」(格闘士烈伝より)と言う裏の合気術を見せてもらいたいですね。
 ちなみに、眼底の骨は葉書ぐらいの薄さしかなくて、脆いらしい。最近の傘の先が太くなっているのは、かつて小学生が傘の先で目を突いて骨を破り脳が炎症を起こして死亡した事件があったためだとか。詳しくは、上野雅彦「死体は語る」を読んで見て下さい。

 ところで、敗北する気なんて全然無さそうなのに敗北を望んでいる死刑囚達の奇妙な行動原理ですが、彼らの行動はミヒャエル・エンデの童話「ジム・ボタン」シリーズに出てくる竜を連想してしまいます。その話に出てくる竜は、悪事を働き人間に憎まれながらも「敗北」する事を望んでいる生物なのです。殺される事なく敗北した竜は「英知の黄金竜」へとクラスチェンジする事ができ、竜たちはその日を夢見、自分を敗北させてくれる人間を待ち望みながら悪事を重ねているのです。
 死刑囚の行動も、それになんとなく似ている気がするんですよね。
 手を抜く生き方はできないんだけど、いいかげん闘いだけの人生も嫌だ。誰か(殺さない程度に)敗北させてくれないかな、と言ういいかげんな目標がありそうなんですけど。
 だから、勇次郎には喧嘩を売りたがらないんですよ。殺されちゃうから。
 う〜ん、でもこれだとFBIが100年たってもワカらない理由にはならないけど、勇次郎にはワカる(ホントかよ)と言う理由にはならないか。
 でも、まあ、スペックさんは幸せそうな敗北姿をさらしていますし…
by とら


2000年7月19日(36号)

第2部 第43話 奥歯(423回)


 よく、人に嫌な事をされると忘れないが、人の嫌がる事をやっても忘れてしまう、と言う話を聞きます。その点、柳さんは渋川さんに、お湯の沸いているヤカンをパスした事をしっかり覚えているようです。意外と人格者ですね。
 が、いい人であっても強いとは限らないのが刃牙の世界。いや、むしろ好人物は悲惨な目に遭いやすいのが刃牙の世界だ。
 いきなりやかんを投げつけられ、因果応報と言う言葉をかみ締め柳さんは汗を流す!
 って、刃牙において汗を流すのは歯が折れるのと同じくらい負けモード突入と言えます。なんと、柳いきなり敗北か!? おまけに「おおお〜〜〜〜〜〜〜〜」とかなり大げさな悲鳴を上げちゃっています。
 と、思ったら、実はだった!
 これには渋川さんも大爆笑だ! まるで、ドッキリ大成功!
「ホ〜〜ホッホッ ちべたい ちべたい」と手を叩いて大喜び! うわっ、この人メチャメチャ性格悪ぅッ!
 柳さんは冷や汗かいてドッキドッキだし、刃牙も呆れ果ててしまっている。怒った柳さんの攻撃を足元への当身でかわしつつ崩す。ロジャー・ハーロン戦を思い出させる攻撃ですが、違うのは柳は簡単に転ばないと言う事です。踏みとどまり、振り返るのだが、そこに渋川流の投げが炸裂ッ!
 かろうじて受身が間に合ったと言っていますが、それでも後頭部が地面にめり込んでいます。あの…、ガードしていた手は何処へ…? 激突した時に弾き飛ばされたのでしょうか?
 まあ、ガードのおかげか景色がドロドロになっていない様子の柳さん、その目が反撃のために見開かれるッ!

 と、ここで毎度おなじみのためになるミニ知識のコーナー。今日の識者は「日本歯学協会理事」でスポーツ咬合学博士 歯学博士で「身体文化と咬合力」などの著書を書いておられる長谷川光臣(71)さんです。
 もう、最近はジジィづいているので、71歳でも若く思えます(柳さんの年齢は知りませんが…)。しかし、これだけうさん臭い経歴を書き連ねて、「goo」で検索しようと思ったら「咬合学」「歯学博士」「咬合力」ぐらいまで単語を絞らないといけません。
まあ、それでも「歯学博士」「前東京医科歯科大学教授」の「長谷川成男」と言う人を見つけて少しだけ喜んで見たりしますが(^^;
 まあ、それは置いておいて、この博士の話を要約すると、強い力を出したかったら歯を噛み締めろということです。今ごろ、ジャック・ハンマーの戦闘スタイルを完全否定されても困ってしまいます。
 で、この長谷川博士がベストと言っている歯を持っているのが柳さんでした。その流派は「空道」! ちゃんと武術名があったんですね。
 さて、その凄い歯を持った柳さん、一気に跳ね起き、なぜか長靴を脱ぎ捨て口を開けて襲いかかります。って、噛む力は??
 どっちにしろ、渋川さんのメガネは砕け血が飛び散り次回へ続く!
 渋川さんの事だから、なにか凄い返しをやってくれそうな気がするのですが、どうでしょうか。

 ところで奥歯が磨り減ってしまっている柳さんと、とっくの昔に総入れ歯の本部さんとではどっちが凄いのでしょうか?
by とら


2000年8月3日(37号)

第2部 第44話 卑怯(424回)


 砕け散った眼鏡と飛び散る鮮血だ。達人ならばよもや遅れを取るまいという私の予想も虚しく、達人の腕から血が滴る。
だが、「フン」と鼻であしらい傷口を舐める達人・渋川もただ者ではない。血を舐めた後の吟味する表情から察するに、舐めたのは毒の有無を調べているに違いない。血に混じる味から判断し毒は無いと見た渋川は余裕の発言すら見せる。
「ここは学舎(まなびや)ぞ」「学校に暗器持ちこんじゃ………… イカんじゃろが」
 さすがは達人だ。己がやかんを持ちこんで散々人を虚仮にしたことを、見事に棚に上げている。
 しかけた柳も不敵な笑みを浮かべる。
 先週の長谷川博士の発言の真意を考える事すら許さぬような、不敵な笑みだ。  刃牙ですら認識できぬ、稲妻のごとき一撃はインドの暗器「バグ・ナク」を用いたものである。
「バグ・ナク」直訳するならば「虎の爪」。握りこむメリケンサックに指の間から刃が飛び出るといった構造は指を伸ばし手の甲を相手に向ければ、その形状は見えぬ、まさにこれぞ暗器という隠匿性を持っている。
「いい玩具だ」「もう少し遊ぶか…」
 なんと、柳にとってはこの闘いでさえも遊びだと言う!
 あそるべき、空師・柳龍光!
 だが、それを上回るのは達人・渋川剛気!
「こっちは二人掛かりなんだぜ」
 へっ? って感じの刃牙と、かなりビビッてビックリの柳さん。
「ナルホドね」と刃牙は言う。
「卑怯とは言うまいね」

 って、めちゃくちゃ卑怯だぁーーー!
 が、しかしめちゃめちゃにカッコイイぞーーーーー!!
 んだが、それ以上にめっちゃっ、おもろいぞ、アンタら!!!

 これだけでずいぶん笑わせていただきました。

 これだけで面白いのに本当に見事なコンビプレイを見せるのだからこれはたまらない!
 達人が自らの血を目つぶしに使い「合わせろや バキィッッ」と投げを打てば、地に落ちる前に膝蹴りで柳を蹴り上げる刃牙。
 かろうじてガードはしていたようですがダメージは確実にあるし、なによりこの二人「最強タッグ結成じゃい」と言って柳を囲んじゃっている。
 もう、手加減する気まるで無し。容赦無いまま次週へ続く。


 しかし刃牙は勝てる戦いにはやる気マンマンですね。ドイルから逃げていった人と同一人物とは思えない。
 一方の達人ですが、上で毒は無いと書きましたが逆のことも考えられるわけです。
 つまり、毒がしこまれていた。
 それで、決着を急ぎ刃牙を闘いに引き込んだのかもしれません。今週は腕の血を柳に投げつけた他は切られた右手を使っていませんから、ダメージは結構あると思うのですが、はたして「毒」はあるのか、無いか。
 そして、忘れ去られた男・ドイルは乱入してくるのか。
 予告の「渋川剛気、四度目の敗北か…!?」と言う言葉はどこまで信用していいのか?

 意外とシコルスキーが乱入してきそうな気もするのですが…。このまま2対1の闘いにはならないと思います。なんないよなぁ〜? なったら、柳は死ぬで、さすがに。

 「今、一番信用できる牛乳? モチロン雪印ですよ。今後の。」とコメントしている板垣先生はタイミングを見誤ったりしないのか? ついでにチャンピオンの増刊で板垣先生はまた自衛隊物を描くらしい。
by とら


2000年8月10日(38+39号)

第2部 第45話 最強タッグ(425回)


「最強タッグ結成じゃ」
 自信満々の達人と刃牙だ。ちなみに達人の「最強タッグ結成じゃ」と言う台詞には、「最大トーナメントで優勝した刃牙も凄いけど、ワシだって凄いんじゃよ。だから二人が手を組めば最強タッグなんじゃ」と言う気持ちが乗っかっているような気がする。
 それにしても達人は「前門の虎────」「後門の狼ってところかのヒヒ────」ってメチャメチャ悪人顔だァーー!!
 一方の柳先生はドイルの助けが入るわけでもなく、たった一人でエゲツない二人を相手に戦うはめになっている。だが、決して慌てる事もなく戦うその姿は、どっちかと言うと主人公のようだ。
「堂に入っとる」「17歳で無手勝流の頂点に立つと聞き及び─── 訝しんではいたが」「なかなかどうして」と相手を賞賛するという余裕すら見せる。それにしても、難しい言葉を使いますね、この人は。「訝(いぶか)しむ」なんて変換するの大変だったんですから。一発で出てきた「片平恒夫」とは大違いですよ、ハハ。
 そうやって余裕を見せておきながら、刃牙の猛攻に対してすっげェビックリした顔をしているんですけど…。この、驚き方は「お湯…」クラスの驚き方をしています。
 それを見て「ホッ」と喜ぶ渋川さんは、やはり人が悪い。
 柳のスキをついて背後から羽交い締めにして「ほりャアッ」「かましたれェいッ バキィィッッ」と、すげー嬉しそう。
 が、刃牙のほうは悪に徹しきる覚悟が足りないのか、攻撃に一瞬のためらいを見せ柳に逆襲されてしまう。
 それに対し、達人は合気を敢行し柳を投げる。
 首に手がかかっている状態で投げるというのはかなり危険な感じがするんですけど、その辺は達人の技のさえと言う事でしょうか。特に、柳さんは手に暗器をつけているんですけどね。
 これだけの攻防を繰り返しながらほとんどの技に対し受身をきっちりしている柳さんはやはり身体能力の高さがうかがえます。
 達人も浮かれ気分が落ち着いたのか、柳の恐ろしさを語り出す。
「人呼んで「猛毒 柳」」「空道──」「猛毒が操る術の名称じゃ」
 武器を捨て、つまり玩具を捨てて本気になった柳龍光。
「一つ質問をしよう」
「この地球上で最も強力な毒ガスとは何かわかるかね」
────でた、あの台詞だッ!
 と言う訳で次号へ続く。

 それにしても柳さん一人で戦うとは思っていませんでしたよ。根性あります。
 むやみに関節も柔らかいようで手の甲に指がくっついています。これなら指取りも効かないのかも。刃牙や達人すら驚く関節の柔らかさですが、これも「空道」に関係あるのでしょうか。
「猛毒が操る術の名称じゃ」と言う台詞からは、「空気」そのものを毒に使うと言うニュアンスが感じられます。空気中に約20%含まれている酸素は腐食性ガスなので毒性があります。特に、原始の生物は酸素に対して無抵抗で酸素に触れると死んでしまったそうです。
 アニメ「エヴァンゲリオン」でも、友人を攻撃させた父に憤り、暴れようとしているシンジにたいし液中の酸素濃度を上げて失神させると言うシーンがありました。
 まあ、普通なら死ぬほどの毒性は出てこないはずなんですけどね。

 毒の正体がわからぬまま、来週はお休み…。
by とら


2000年8月24日(40号)

第2部 第46話 毒ガス(426回)


「この地球上で」「人体に最も有害な気体」この謎とともに2週間、いや柳の初登場のときを考えれば約10ヶ月の時が流れついにその正体がッッ!!
 ゆるりと近づく柳龍光であった。その構えは初めて目にするものであり、恐ろしく脱力している。
「気を付けいよ バキさんッ」達人が吠える。でも、言うだけで具体的な対策は言わないし、手助けもしてくれない。用心深いのか単に意地悪なのか、前回までの勢いはどうしちゃったんでしょう(^^;
 サリン、一酸化炭素、青酸ガス、これらで絶命するとき人は咳き込み眩暈を憶え徐々に徐々に死んでいく、と言う柳さんですが、ここで恒例の場面転換です。
 第二部は本部さんの解説の代わりにこう言う違う場面からの挿話が入ると言う形式になっているようですね。
 で、舞台は東京都千代田区警察病院・神経科病棟に移ります。ところで警察病院と言う事はここにはスペックさんが入院しているんでしょうか?
 酸欠による神経障害で柳に倒された、もと大相撲関脇・北嵐の登場だッ!
 と、言ってもすでに柳さんに壊されていました、以上。


 柳の平手打ちのような一撃を「パンッ」と食らったバキ。なんと声もあげずに刃牙がノックダウン。 「答えは酸素」「ワカったときにはもう遅い」って、これだけ期待させて酸素ですか? 実は酸素中毒ですか? gooで「酸素中毒」を検索したら自分のページが引っかかって笑ってしまいましたよ。
 酸素をどう使って『毒』に変えるのかは次回に千代田区警察病院の人が明らかにしてくれるかもしれませんが、瞬間的に空気を送り込んで過呼吸状態にするのが柳の技ではないでしょうか。あの異常に柔らかい指は空気を送り込む際のスナップに必要なのかも。

 板垣先生のコメントを見ると、87歳の達人・空手道拳道会の中村日出夫先生は健在のようだ。


 ところで、『「止め」の合図があったなどという言い訳』が通用しなかった事で有名な、空手家(正道館)でK−1戦士でもあるアンディ・フグさんが今日「急性前骨髄性白血病」で亡くなってしまった。福岡で行われるK−1予選に出場するために来日していたところの急死のようだ。
 今度のK−1には因縁のフランシスコ・フィリョが1歩先に決勝トーナメントへの進出を決めており、叶うことならこの二人のカードをもう一度みたいと思っていた。特に、フグは今大会をもって引退する事を表明しており、これが二人が戦う最後のチャンスとなるわけだ。
 引退を表明していたのだから体に異常を感じていたのかもしれない。その中でも戦う事を考えていた、その闘争心や勇気には感服する。体が思うように動かない中で、殴り合いの試合に参加すると言うのはどれほどのプレッシャーとなるのだろう。気安く、わかるような気がするとは言えない。彼の最後は凄まじい地獄の中にいたのかもしれない。
 人がいつか死ぬものだと言う事は知っているし、それが理不尽に訪れると言う事もわかっているのだが、感情ではやりきれない。
 決して体格に恵まれていたわけでもなく、時たま精神面で脆さを見せる事があるなどと思っていたが、それでも彼はイカした戦士だった。
 もし、魂があるのなら、彼の魂には世界中のファンの悼み惜しむ気持ちが届いている事だろう。その中に私の気持ちも、確実に入っている。
by とら


2000年8月31日(41号)

第2部 第47話 6%(427回)


 百戦錬磨のタフネス、理不尽な打たれ強さ、めったな事では意識を失わないあの範馬刃牙が一瞬にして意識を失った。これは幼年編でボクシングの石丸コーチの凶器攻撃に意識を失ったのと同じぐらいに衝撃的だ!
「半日は起き上がってはこねェ」「ボクシングのKOとはワケが違う」と言いきる猛毒 柳。
 これを受けるは渋川剛気、「まったく理解できぬ………」「武術・格闘技の概念とはまったく異なるこの技ッッ」って、この人どんな技か知らなかったのね(爆)
 ここの掲示板でMeat Chopperさんが、達人は刃牙をけしかけて柳の技がどんな物かを見極めようとしていると書いていましたが、それがずばり的中! さすが達人、最強タッグ結成などと持ち上げておいておいしいところは一人で持っていく気だ!
 が、いかんせん達人にはこの技は難解すぎるッッ! 見たのはいいけどどんな技か全ッ然ッワカっていない
 わかっていない達人に対し、なんと、柳さんが自ら解説をはじめる! 普通こう言う技って正体がバレちゃうと不利なのに余裕があります。おまけに負けモード突入の悪代官みたいに「冥土の土産だ………」などと言い出しちゃいますしメチャ不安です。
 大気中に含まれる酸素が6%を下回ったとき、そのときの空気を吸うと人は意識を失う。酸素と言いながら実は酸欠! なんか嘘をつかれた気分です。いや、でも先週の北嵐さんの病状は酸欠としっかり書かれていましたからね。卑怯とは言うまい。
 5分余りも呼吸を止められる人間でも酸素比率6%以下の大気を呼吸すると即座に意識を失うという現象を利用した、この技!
 原理はいいんですよ、原理は。
 ただ技にいたる過程に無理があるような…。
 脱獄のときに見せた掌(てのひら)に真空を作る技で酸素6%以下の気体を作る。これが、ちと…
 作った大気を周りにある大気と混ざらないように相手に吸わせるのってかなり大変な気がするんですけど…。
 「バロン・ゴング・バトル」の「酸素を燃焼したから真空」に匹敵するトンデモな技ですね。しかし、そうなるとバロン世界では酸欠はあり得ないのか?

 ま、それは置いておきましょう。多分、自己を発狂寸前にまで追いこむ荒行を条件に存在する技と言う事でしょうから。
 で、柳さんがこの技を完成させたのが刑務所内での事だそうで。対人用として技を磨きに磨き、ほどなく「猛毒 柳」と呼ばれるようになる。
 ここまで自信たっぷりに解説しながら、パトカーが来たことであっさり逃げ出す柳さん。刃牙を踏み台に塀を乗り越えていきます。
「バキさんよ…………」「アンタ敗けたぞい…………」 と見ていただけの達人が厳しい一言を発します。いや、しかし、「半日は起き上がってはこねェ」と言いきられた攻撃を受けて「一踏みで覚醒しちゃう刃牙もただ者ではありません。

 で結局、柳さんの磨り減った歯と脱ぎ捨てた長靴はなんだったのでしょうか?
 真空を作るときに踏ん張らなくちゃいけないので裸足で思いっきり歯を噛み締めないと駄目なのでしょうか?
 それとわざわざ自分の技を解説しているところが怪しい。柳は「自分の技は酸欠だから手の攻撃に気を付けなよ」とアピールしておいて、脱獄の際に使った耳に息を吹き込む攻撃など意表を突いた攻撃をしようとしているのではないでしょうか?
 今回わざわざ逃げたのも、「柳の武器は酸欠」と白格闘家たちに広めておいてその裏をかくと言う高度な心理戦ではないかと言う気がします。

 さて、次回の死刑囚ですが、そろそろシコルっちが出てくるのではないかと思います。独歩の見舞いに行く途中の烈を強襲、とか。

 ドイルくんはあっさり捕まっていて、ちょび髭の警視正をからかっていると言う展開はありそうもないですが、警視正のためにボディーガード天内悠を雇ったり、重火器を凌駕する戦力である軍神・ガイアを召集してくれると嬉しいのですが…。
 どっちにしても白格闘家たちの食い合わせが少し悪いので応援を呼んだほうがいいと思います。
 特に猪狩がリベンジを狙っているのなら、ね。
by とら


2000年9月7日(42号)

第2部 第48話 試合と喧嘩(428回)


 刃牙の衝撃(でも無いか?)の敗北を受けて白格闘技5人衆が緊急会議だ!
 急遽みっちゃんの自宅へ集合する。って、独歩と花山までいますが、アンタら怪我は大丈夫なのか?
 包帯にぐるぐる巻かれてはいるが、どう見ても独歩の左手は短くなっていそうだ。一方の花山は顔を包帯で巻いているが、わりと形も整っているし銃で撃たれた膝も平気そうだし、元気イッパイだぜって感じです。
 ところで正座して座っているのは烈と達人だけで、湯のみのふたを取っているのは独歩と達人だけだ。それぞれ礼儀正しい人と、余裕を持っている人ということなのだろうか?

 みんなを集めるだけ集めて、みっちゃんがお説教をはじめる。「いかなる評価 いかなる賞賛を得ようが喧嘩で不覚を取る闘士など無価値と言ってよい」と言いきってしまう。
 みんなをけしかけといて、それは無いでしょうジイさん。と、思ったのかどうか、花山が怒ります。「ワカりきったことをクドクドと……」と言う花山。そもそも花山はスペックに勝っているんだから文句を言われる筋合いは無いですね(^^; この発言は勝者だからこそ言う事のできた発言なのでしょう。刃牙がこれを言ったら負け犬の遠吠えにしかなりません。
 その花山をいきなり殴る徳川のジッちゃん。「離さんかァ キサマァァッッ」「ワシが一番悲しんどるンじゃッッ」「キサマよりッ キサマ等よりッッ 誰よりッッッ」
 それは、それは、朱沢江珠の「お父さんを喜ばせなさい」クラスの歪んだ号泣でございます。
「地下闘技場戦士の最強をッッ」「誰よりも信じたのはワシじゃッ」ちなみに一番楽しんでいたのもあなたでしょう。「バキをッ 独歩をッ 花山をッ 渋川をッ 烈をッッ」だから、花山さんは勝っているんだってば。「誰よりも 信じてたのは このワシじゃッッ」「キサマ等にッッ」「このワシの 無念が ワカるかッッ」って言っていますが、一番無念なのは戦っている本人なのではないでしょうか。独歩なんて左手切られているし。

 その中でも一番惨めに負けた刃牙は一人、外へ出ようとする。「ジッちゃんが正しいよ」と言うその真意はどこに?
 あきらめの言葉とも取れるし、無念を噛み締め復帰をはかる言葉とも取れる。表情だけを見ているとやる気無さそうな感じがするのですが、そこは我らが主人公、必ずや復活してくれるでしょう。

 と思っていたらドリアン登場!しかも、バケツいっぱいのガソリンを持参だッ! さりげなくやられていた加納秀明、相変わらず侵入者に弱い!
 ライターに火を点け「ガソリンはお好きかな」と言い放つドリアン。ペテン師ファイアーといい、この人は火を扱うのが大好きだ。ムショにぶち込まれた罪状に放火が入っている可能性が非常に高いと思われます。
「ザ・ロック」に出ていたショーン・コネリー演じる脱獄の達人もガソリンを持ち込んでいましたが、その辺の影響はあるのでしょうか?

 だが、今週はここで終わらない!
 さらに新たな闘士が参戦ッ!
 ……誰?  アオリ文句で「天才・愚地克巳」と書いていて無かったのならワカりませんでしたよ、ハハ。
 髪型をオールバックにして、無精ヒゲを生やしたから別人になってしまっています。
 なんにせよ、ヤル気満々。猪狩の電撃参戦を思い出させる嵐の予感!(うわっ、縁起悪ゥ)
 やはり、第二部は漢のリベンジが見せ場となりそうです! 行けっ! 克巳ッ! 加藤と末堂だけじゃまだインパクトが弱いッ。指導員・高木と女子部の井上さんも連れて来いッ! 何なら伝統派の栗木くんも呼んでやれッッ!!
 そして、おとなしくベッドで寝ていれば良かったと後悔するんだろうなァ、こいつ。
by とら


2000年9月14日(43号)

第2部 第49話 勉強ンなったよ(429回)


 刃牙敗北の数百倍の衝撃を巻き起こした天才・愚地克巳の復活!
 ネット上における先週からの反響を見ると、猪狩そっくりの登場の仕方に不安でしょうがないというものでした。
 不安を隠したまま、今週のアオリ文句は「堕ちた天才・愚地克巳!! ドリアンに敗北した空手界のプリンスがリベンジのため見参す!!」これは期待できそうなアオリ文句だッ!
 首の怪我はガーゼを当てているだけで包帯もしていない克巳の蹴りがドリアンのライターを飛ばす。前回背後から攻撃しなかったのは、奇襲に失敗した時にガソリンとライターのコンボを食らう可能性があると見たのか、まずライターを奪うと言う周到さだ。
 さらに続く蹴りでバケツごと蹴りこみドリアンをガソリンまみれにする。敵の武器を己の武器と変える見事な戦略で、「ガソリンはお好きかな」とドリアンに逆放火で迫る!
 火をつけられることを恐れ思わず後退したドリアンを強烈な足払いで倒しライターに火を点けたままマウントポジションに持ち込む。この辺の心理戦も含めた攻防はいままでの克巳には見られないものだ。克巳の戦闘パターンは卓越した体術にまかせて真っ向から戦う事が多く、イスタスに通常なら脱出不可能な関節技を極められたり、花山の胴まわし回転蹴りを素直に食らったりしてしまう。
「まるで別人のような………ッッ」とドリアンもビビルその変貌振り。別に外見の事だけではなく、攻撃のしたたかさやエゲツなさが格段に上がっています。
「勉強ンなったよ」「ワカってなかった」「試合と本番……」「空手選手であっても 空手家ではなかった」「それを教えてくれたアンタに」「礼を言いたい」
 マウントポジションで火のついたライター片手に淡々と語る克巳。
 コイツは違う。
 今までの克巳とは明らかに違う。
 ついでに言うとガソリンまみれのドリアンにマウントポジションのまま火をつけると自分も火ダルマだ。さらに言うとガソリンは気化するので、ライターをつけたままでいること自体がすごく危険だ。
 存在自体が危険な漢と化している愚地克巳。恐るべき空手家の誕生だ。

 と、ここでドリアンに火をつけると自分も危ないと気がついたのか、ライターの火を消し立ちあがる。
「ここで火ィ点けちまったら もう空手家じゃねェ」
 って、アンタまだそんな甘い事を言っているのか? そんな事やっているとドリアンが隠しライターか何かを取り出すぞ!
 そう心配しましたよ、私は。でも、これは新生克巳の場合でしょ。普通の空手家ならここでライターを捨てる場面ですよね。ここからがまっとうな勝負になるはずですよね。
「そして俺は……」「空手家じゃなくていい」
 もう、これには言葉が出ません。敗北した克巳が今まで何をやってどんな精神状態でいたのか。その苦しみとつらさを乗り越え這い上がった、地獄の底を舐めた男の、復讐の貌(かお)がそこにある。
 本当にライターを投げつけドリアンを燃やす。
 その行為の残虐性はハッキリ言ってスペック以上ッ!(といってもガソリンを持ちこんだのはドリアンなので自業自得なのですが…)
「親父……」「俺はまちがってるかい」
 この克巳の行動には賛否両論が巻き起こるでしょう。ハッキリと空手を捨てる宣言をしてしまった、克巳。勝つためなら武器をも辞さないという思想は、もはや白格闘のものではなく黒格闘のダークサイトに入り込んでいます。そのせいか服も黒シャツです。
 これではとても花山とひそかな友情を結んだり、烈と研鑚しあう仲にはなれそうもありません。
 独歩も克巳を支持できるかどうか怪しい感じです。
 己の誇りをすて、負い目を感じそれでもなお勝負に勝ちたい。もう、こいつは空手家ではなく1個の恐るべき怪物だ。
 でも、私は克巳を支持します。
 相手が武器を使ってくる以上、バカ正直に素手だけで戦いを挑むと言うのはどうかと思います。
 花山のようにそれを素手でねじ伏せることができるのであれば、それは確かにすばらしい存在と言えるのでしょうが、そんなヤツはそうそういません。凡人には凡人の戦いをするしかないのです。克巳は天才と言われ、確かに天賦の才がありましたが、あくまで努力する天才でしかなく、それ以上の天才である花山や烈に比べればまだ凡人と言えるのではないでしょうか。
 だから、遠慮なんかしない。泥臭くしたたかに戦う。これこそが、新生・愚地克巳なのでしょう。もう、加藤じゃ100万年修行したって勝てません。
 次回はドリアンが逃亡して、独歩たちが克巳に説教、克巳が逆ギレ起こして黒格闘サイドへ移籍(?)する、と言う気がします。


 次週は「バキ」50回記念と言う事で、PS2ソフト「グラップラー刃牙 バキ最強烈伝」の特集らしい。「刃牙」と「バキ」の両方をタイトルにいれている辺りが小憎たらしいですね。
 どこよりも早く、徹底大紹介してくれるらしいですが、どこも徹底紹介すらしてくれないのが現状ではないかと大心配です。
 いや、それでも買いますけどね。
 もちろん感想も書きますよ。褒め殺すぜ!
by とら


2000年9月21日(44号)

第2部 第50話 美意識(430回)


 克巳衝撃の変貌から1週間。
 変貌した克巳は独歩たち白格闘技連合に受け入れてもらえるのか、否か? その答えが明らかにッ!
 独歩は語る「武の本懐は鮮やかに敵をしとめることじゃねェ」「たとえみっともなくとも勝つこと」  つまり、克巳がドリアンに火をつけたことは「まちがっちゃぁ いねェさ」と言うわけだ。さすが実戦空手の頂点を極めた男、懐の大きさが違います。
 ちなみに、この間皆さんドリアンのことをまるで無視。人間性皆無。武術家(違う人が1人いますが)としては間違っていないかもしれないが、人間としては間違っているかもしれない。で、意外にもそのまま火が消えるまで放って置かれて黒焦げです。
 が、ここまでされても無視して、空手家論をぶち始める。
「他にもなにか言いたそうだね…………」と独歩に対して克巳が今まで見せていた敬語調のしゃべりからちょっとズレた話し方で問う。
「おうよ」「美意識だ」  そう、美意識だそうです。常日頃ケンカの練習ばかりしている空手家は肉体自体がすでに武器、「だから武器(もの)を携帯しちゃあいけねェ」。「たとえ一握りの砂 一本のエンピツであろうとも戦う以前に手にしたなら武道家の誇りは崩れ去る」ついにきっちりと定義された、白格闘と黒格闘の違いでしょう。武器の使用を前提に戦っているかどうかが、彼らの差だったのです。
 思い返すとシコルスキー以外の死刑囚は戦う前から準備をし武器を持ち歩いています。シコルスキーの防弾チョッキも武器と定義するのなら(漫画&小説「バトルロワイヤル」では武器扱いのようです)全員武装済み。
 それに対しての白格闘は相手の手にした凶器を除けば、お湯の入ったヤカン一つ持ち歩いていない(って、あれ?)。この負い目の無さが拳に力を呼び勝利を呼び込むのでしょう。
 腕を失ってなお、その意気込み。さすが武神・愚地独歩は気構えが違います。
「ところで………」「どうしようか………」「このバーベキュウ………」と、表紙コミで12ページ目にてやっとドリアンのことに言及する。しかも、かなりどうでも良さげ。
「とりあえず救急車ですかね」と誰が言ったのかわからないが(話し振りからして克巳か刃牙だと思う。たぶん克巳)やっぱり、どうでも良さそう。
 とりあえず彼らには人命尊重と言った美意識は、猪狩の良心と同じぐらいの量しかないらしい。
 と、そこで烈の蹴りが炸裂! それをかわすドリアン! 丸焼けドリアン元気いっぱい! 燃えカスになった服を破り黒のビキニパンツで、ポージング!
 デカイ! 今までの刃牙の登場人物の中でも最大に発達した筋肉だ。まさに筋肉ダルマの超肉体!
 一部ヒゲとちょっと気になっていると思われる髪が焼けても元気いっぱい。(ちょっとだけ、アフロになるのを期待していたのだが……残念)  ここで、よく見ると花山さん、まだ片膝ついています。ひょっとして撃たれた傷のせいでしょうか?
 ここで独歩が左手の恨みを晴らすべく、相手をしようと言い出します。そのギブスの下がどうなっているのか非常に気になります。腕の半ばまで固定していると言う事は手首をくっつけていて動かないようにしている、と思いたいのですが…。
 が、ここで克巳が驚愕の発言をする。
「実は俺の師匠がこの件にからみたがってんだ」
 師匠って、すぐそこに独歩がいるじゃん。と言う訳ではなく誰? 師匠って…?
 そして、ページをめくると…
 加藤清澄、電撃参戦!!
 これには大爆笑!!

 そりゃ、君はチャカとポン刀で鍛えられた実戦空手家ですよ。でも、試合ですら、金的とか目潰しに頼らないと、チョビ髭本部弟子や指導員・高木にしか勝てないような人なんですよ。ムリです。絶対ムリ。止めましょうって。猪狩みたいに、負けても華だけはあるなんてマネ君にはできませんって、マジで。
 と言う訳で最後の一コマで全てを破壊し更地にしてしまった、バキ連載50回記念(グラップラー刃牙から数えて430回)でした。

 えーと、ゲームの刃牙は思ったより変なゲームになりそうで少し安心かな…。
 電気頭脳園の刃牙紹介はかなり辛口で不安だ。
 アンケートにあった、あれば必ず買うバキ・グッズは? 私なら「打岩」かな? 玄関から入ら無いような気がしますが、給料3ヶ月分出せる。
by とら


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