今週の刃牙 外伝

99年6月17日(30号)

外伝 第1話◆始まっちまう!! (372回)


 刃牙外伝なのに表紙は刃牙(大笑)
 4ページ目の下の隙間という分かりにくいところに作者のコメントが入っているが、確かにこの二人を漫画にするタイミングは今しかないと思う。二人の偉大なカリスマがリングから消え、二人の対決の実現が不可能になった今。まだ、その記憶が残っている、今。衝撃直後ではなく冷静さを取り戻した、今。まさに絶妙のタイミングだ。

 それにしても、熱いです。どのページも熱すぎて、簡単に次のページに行けません。
 脇に出てくる、人たちも良いです。でも、この二人の闘いを世間に公表することは良いことなのだろうか。あの現場に人がいれば、そう言う方向に事態が動くとは思うが、あの二人の真剣勝負には誰も水を差さないで欲しいと思う。
 次週、バイト君が二人に現役時代の話を聞いて回想に入り、90分を稼ぐという展開になりそうな気がする。

 ところで、最大トーナメントが終わったのは、昼間だったのか。それとも、休憩を取って一眠りしたので昼になったのか、どっちなんだろ。
 そもそも、なんでドームにリングが??
by とら


99年6月24日(31号)

外伝 第2話◆いいワケねェだろ!! (373回)


 刃牙外伝なのに表紙は刃牙、パート2(苦笑)
 うーん、関根努(45歳)が出ていますね。
 関根努をネットで検索してみたんですけど、見つからない。だから45歳の彼がいるこの世界が西暦何年なのか分かりません。
 まあ、それは置いといて、関根努と言えば「ジャイアント馬場」の物マネの第一人者。普段は人当たりの良い温厚そうな彼ですが、格闘技ファンというのは有名でK−1で選手のコールとかをやったこともあるはずです。
 で、温厚な彼ですが、斗羽と猪狩が闘うとなると、熱くなるでしょう。生放送をジャックしてでも訴えかけるでしょう。この一戦にはそれだけの価値があるッ!!
 ワケのわからん人物が次々と名前付きで出てくる中、いまだに名前のないバイト君。根性出して頑張っていますが、バケツの水作戦はちょっとお粗末ですね。

 関根努が出て来るんだから、「漫画家 浜岡賢次」とか出てきても良かったかな。
「先生ッッ!! 締め切りは今日の午後なんですよッ!!」
「馬鹿野郎ッッ!! チャンピオンは来週も出るが、この試合は今日しか見れねェんだッッ!!!」
「先生ッッ!!!」
「止めても、行くぞ」
「私もご一緒しますッッッ!!!」
 この週のチャンピオンは臨時休刊となった。

 ………なんてね。


 今週の名台詞「マウント斗羽とアントニオ猪狩が人知れず試合をしていいワケがねェだろォォォッッッ」
 先週は、二人が真剣(シュート)で闘うなら観客は不要と思っていたけど、この台詞を聞いちゃうと、やっぱり、この二人が人知れず闘ってはいけないと思ってしまう。
 そして、人は来た。
 次週も熱そうだ。
by とら


99年7月1日(32号)

外伝 第3話◆運命(さだめ)と幸福(こうふく) (374回)


 もう、いいんですけど、表紙が刃牙ですね。斗羽とか猪狩描いてほしいな。
 ついに集まった観客たち、よく見ると警察官や顔に迷彩ペイントした自衛官とかがいる。あんたら、やっぱり来たんかい(笑)
 で、二人の闘いですが、やっぱり「プロレス」になっちゃうんですね。
 二人のルール無用の真剣勝負が見たかったんですけど、それも叶わぬ夢というヤツですね。
 でも、すがすがしいバイトくんの表情や熱狂するお客さん、そんなみんなの顔を見ていると、まあこれでいいかな、などと思ってしまう。そして、そんなお客さんに囲まれて二人のプロレス王も幸福(しあわせ)そうだ。
 来週からよいよ二人の試合が始まりますが、どんな試合になるのだろうか?
 斗羽さん、パンプアップしてくれるのだろうか?
 猪狩、頼むから、久隅に合図を送るなよ。
 そして、主人公、何やってんの?
 表紙に出ているんだから、本編にも出てきてよ(笑)
by とら


99年7月8日(33号)

外伝 第4話◆ 幸せだなァ(375回)


 ついに表紙も刃牙から奪い取って猪狩が登場。そして、熱い攻防。まさに真剣なプロレス、まさに名勝負。
 今までの刃牙に出てきた闘いとはひと味違ったこの闘い、早く続きが読みたいです。
 でも、3週間の休載なんですよねー。
 このページ、次からどうしよう(苦笑)
by とら


99年7月15日(34号)

刃牙はお休み


 一部情報通の人によると、刃牙の外伝は4回で終わる予定だったのが作者のわがままで9回に伸びたとか……。
 と、なるとここでの休みはまさに「リハーサル通りだ」と言うことなんでしょうか(笑)

 結構前の話ですが訂正するのを忘れていたので今書きます。
 刃牙ファン兼関根勤ファンのコウイチさんからの情報ですが、関根勤氏は昭和28年8月21日の45歳(1999年6月現在)だそうです。
 ちなみに刃牙に出てきたのは「関根努」さんなので厳密に言えば本人では無いのですが(気がつきませんでした^^;)、ここに来て刃牙の時間軸が現実に追いついてきたような……。
 で、今週のチャンピオンですが、浦安鉄筋家族が面白かった。ちなみに最新刊は「地上最強の小学生」の話がトップらしい。後で買いに行こう。
 ところで「鉄鍋のジャン!」会場でダチョウを捌くのはいかがなものかと……。これ以上は残虐ショーだ、などとお客さんにヤジを飛ばされそう。
 肉って、捌いてすぐより少し時間をおいた方が熟成されて上手くなるんじゃなかったっけ?
 今週のチャンピオンはバトルが無くて寂しいなー
<完>
by とら


99年7月22日(35号)

刃牙はお休み(2)


 今週有った刃牙の形跡は、コミックのお知らせと読者投稿のページくらいかな。

 今週は「フルアヘッド!ココ」で新キャラが出てきている。長髪で眉毛無しと言うちょっと変わったデザインだ。でも、それなりに格好良く描いちゃうあたり、センスの良さと言ったところだろう。ちなみにチャンピオン史上最高の美形は「ウダウダやってるヒマはねェ!」のアマギンだと思う。
 「鉄鍋のジャン!」予想以上の残虐ショー(笑)
 TV放送できないぞ、これ。つうか、お客さん、なぜそんなに喜ぶ? あんたら地下闘技場へ行け! そこで梢江ちゃんに「あなた達は大馬鹿よッッ!!」と言われて下さい。

 今週の「おまかせ! ピース電気店」は、やっぱりアレのパロなんだけど、見送っている相方(?)の方がガチャ○ンみたいで、ウバモンはどちらかというとムッ○みたいなのは、現実に対する皮肉だろうか(笑)
 でも、ウバモン死んだことになっちゃうの? 子供の夢が……。
by とら


99年7月29日(36号)

刃牙はお休み(3)


 今週は刃牙外伝が無い代わりにジャン外伝がありましたが………。うーん、狙いすぎ。でも、面白いからいいや。あれで、大谷ファンが増えたりして(笑)

 「フルアヘッド! ココ」なんですが、長い間引っ張ってきた、「バーツの両手の包帯」と「半透明の特注の剣」の正体が出てきそうです。
 それにしても劇中の話が1年経っていたみたいだけど、長かったのやら、短かったのやら。

 今週はチャンピオン30周年記念特集がありますが、やっぱり、チャンピオンの漫画って「濃い」のばっかだな。
 で、PUFFYのお薦めの漫画が「ぶかつどう」。コミックス化が待たれると書いてあるが、本気でコミックス化する気があるのだろうか?
 出したら買いますぜ、秋田書店さん。
by とら


99年8月5日(37+8号)

外伝 第5話◆ プロレスラーの王道とは!!!(376回)


 ここまで真剣なプロレスが展開されるとは、思っても見なかった。まさにプロレスの王道。肉体と技の限界に挑み、それを超える、うん、すごいぞ二人とも。

 ところで、行方不明になっている柴千春ですが、彼はプロレスラーになればいいのではないでしょうか?
 相手の攻撃は全て受けきれる、精神力とタフネス。仲間のためならボクシングの世界チャンピオンと殴り合って勝てる理不尽さ。背中のキングギドラも派手なパフォーマンスだ。
 後はもっと筋肉をつければ十分にイケると思うのだが………。
 少なくとも、ヤクザ目指すよりはいいと思うぞ。

 刃牙Tシャツも発売になり、第二部に向けて盛り上がっているところですが、第二部ってどんな話なんだろ。やっぱり、戦場に行くのかな?

 今週の「学校怪談」はなんか良かった。夢幻紳士(だっけ?)のお兄さんが出てくる回は結構好きだ。若い九段先生もかわいいしね。
by とら


99年8月19日(39号)

外伝 第6話◆ 甘くない!!!(377回)


 痛いッッ! 否ッッ、痛すぎるッッ!! 普通の格闘マンガじゃ見られない、壮絶な「受けきる」死闘。相手の攻撃を防御していい格闘家なんて気楽なものだと言った猪狩、30年間殴られ続けた身体と言う斗羽、この二人の死闘だからこそ、熱くヒートする。
 そして、斗羽の人柄にも触れるエピソード。斗羽のモデルの馬場さんは気遣いのできる人格者だったと言う話ですが、それを思い出させてくれます。
 はたして、この死闘の決着は一体どういう形になるのか?
 どういう決着の付け方で終わるのか?
 ここまでの展開がすごすぎるので尻すぼみにならないか、ちょっと心配。

 ところで、猪狩って河津落としに縁が深いね。ダメージを受けて転がる様まで、なんか、格好いい。
 で、「河津落とし………」って言っているの関根努さんかな? もともと、壮絶に似ていないから分かんないよ(笑)
by とら


99年8月26日(40号)

外伝 第7話◆ 巨体(378回)


 前回は猪狩視点で話が進んでいましたが、今回は斗羽視点。
 猪狩は根っからの闘士というイメージがあるが、斗羽には紳士的なイメージがある。斗羽には闘士以外の人生も歩みたかったのだろう。これは、モデルの人にも言えるけど。政治という世界にも闘いに行く男、最後までプロレスに居場所を見ていた男。
 自分の闘争本能のおもむくまま、自分の居場所であるが故、男達は闘うのだ。

 今まで押され気味だった猪狩が一気に挽回、ついに卍固めを敢行している。だが、一度は刃牙に簡単に外されてしまった技。果たしてここで通用するのか?
 もう一つスペシャルホールドを用意していないと猪狩に勝ち目は、無いッッッ!!!

 今週の「浦安鉄筋家族」。途中でオチが読めてしまったが、それでも笑えた。刃牙ファン向けのギャグですね。
by とら


99年9月2日(41号)

外伝 第8話◆ プロレスという山(379回)


 猪狩の数ある必殺技の中でもベストを一つ挙げろというなら、これ!!!  

卍固め!

 と言っても刃牙になんの苦もなく外された過去があるんですが…………(^^;)

 今回よく見ると、会社をサボった人や手術を放り出した人がいる。あと、関根努さんもいるようだ。似てないから分かりにくいけど(苦笑) 自衛隊の人もいるがヘルメットと木は外して置け。そもそもどういう交通手段できたんだろ? 戦車で乗り付けていたりして。

 現実にジャイアント馬場は亡くなっている。せめて、マンガの中の斗羽ぐらいは元気でいて欲しい。でも、プロレスラーとしての死に様を描きたいんだろうなー、板垣先生は。
 外伝も次回で終わり。果たしてどんなオチが待っているのか。ただ次回を静かに待つのみである。
by とら


99年9月9日(42号)

外伝 最終話◆ 親友(とも)(380回)


 消そうと思っても消して消えることがないであろう、偉人マウント斗羽。死をもってしてもその40年は消えないと思う。

 ラストの締めですが…………………。
 かなり笑っちゃったんですけど。いいんですかねー > オレ。
 でも、もしこれが現実ならこうあって欲しいという感じがするのも事実ですね。
 ジャイアント馬場さんが還暦過ぎても闘っていたのはひとえにお客さんのためでしょうし。昔、関根勤さんがなぜ馬場さんがいまだに現役でリングに上がるのかという問いに対して「馬場さんがリングに上がると試合が盛り上がるんですよ」と熱く語っていたことを覚えています。なんか、刃牙の世界と現実とがごっちゃになっていますが、この「外伝」は現実を超えた虚構という感じの作品でした。
 読者全員が満足しているわけでもないみたいですが、偉大な二人のカリスマと、熱いファンの心、そして格闘技を超えた真剣なプロレス。これらを描ききったこの「外伝」は間違いなく傑作と言うことができる。少なくとも私はそう思っています。
by とら


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