今週の刃牙 341話〜350話
98年10月22日(48号)
第341話 バカヤロウ2人!!
突然ガウンを着てきたジャック・ハンマー。サブタイトルのバカヤロウ2人の文字に偽り無し。まさにあんたは大馬鹿野郎だ!!
そんなモンわざわざ用意するなッ!!
そして、みっちゃんも大馬鹿野郎だ。いきなり目を揺らしながら叫ばれても誰だかわから無かったぞ。
最強の座を目指して挫折して選ぶ職業に、漫画家と小説家が入っているのは、作者本人と夢枕獏の分なのだろうか。医者が入っているあたり、紅葉にはちょっと物悲しいのだろう。
刃牙もあっさり「兄さん」とか言っていますが、素直だね刃牙も。それとも、もうとっくに気づいていたのか?
どっちにしろ、これで、「ジャック・ハンマー実は赤の他人説」は完全に息の根を止められた訳で、後はこの兄弟の闘いの決着を見るだけかな。
来週、本当に闘いが始まるのか?
いきなり回想に入りそうな気がするけど。
98年10月29日(49号)
第342話 ファイナル!!
鎬兄弟の対決の時に刃牙は言った「なんだかァ… あの2人ィ… うらやましいなァ……」 刃牙の夢が夢がかなった訳だ。
鎬兄弟戦と同じく、なんか妙な雰囲気をかもし出しています。これは、女性読者は悶絶モノでしょう。
ところで、今回ジャックさんはひらがな横書きで喋っていますが、これはお国の言葉(カナダなので英語もしくはフランス語)で喋っているものと思われます。
刃牙はそれをちゃんと理解できているのだろうか?
適当に言っているだけかもしれない。しかも日本語で。
ジャックが、ちょっとムッとしているようなのは、大口を叩かれただけでなく、日本語で返されたからもあるのかもしれない。
この闘いはある意味とても盛り上がっているが、あまり決勝戦と言う盛り上がりかたではないと思う。
すごい殴り合いと言うのは、柴千春 VS アイアン・マイケル戦でもうやっているので新鮮味もイマイチ足りない。
「どう応援したらいいのだ!!?」と、言われても、鎬兄弟の対決は言うに及ばず、今までの数々の闘いで、「どっちを応援したらいいんだ?」と言う悩みは常に読者に付きまとっていた訳だし、今更と言う気もする。
が、でも、いい。次回からどんな展開になるか、それが楽しみだ。
噛むのか?
変身するのか?
巨凶なる力を出すのか?
とにかく次号だァッ!!
98年11月5日(50号)
第343話 死闘のしぶき
先週の予想をはるかに越え、すごい展開!
いや、話は動いてないんですけど。「死闘のしぶき」だもんな。しぶいているよ、ホント。
これだけ笑わせてもらったのは、「スペシャルマッチ」以来か? ほぼ一年ぶりの渾身のギャグ!!! 浦安鉄筋家族より、グルームパーティより、おやつよりッッ、はるかに笑えたぞ、コンチクショウ!!
刃牙の失禁ってこれで3回目だけど、前の二回は夜叉猿との死闘中だったはず。ジャックは猿と同じ扱いなのか?
噛み付き技といい、類似点が多いように思えるが、呼吸器をみずからの腕でふさぐ攻撃はジャックにも有効なのかも。
先週は何かと文句を書いていましたが、コレを見せられたら細かい文句は吹っ飛んでしまいました。
この調子で、次週は脱糞するんだ刃牙ッッッ!!!
98年11月12日(51号)
第344話 互角!!
今週は「スカットラー梢」か? 「ゴク」じゃぁねェ! 飲むなァ!
闘いの聖水をよけることは許されないのです、って、よけろ!! 観客たち!!
そして、壮絶など突き合いの果てに、「温まった」だけ。
ここ3週はなくてもストーリーに支障をきたさない、ギャグパートだったんでしょうか?
ギャグとしては、この3週間は最高に面白かったからいいんですけど。
チャンピオン系の漫画に良くあることだけど、どこまでマジメに描いていて、どこからがギャグなのか分からない状態だ。刃牙や覚悟のススメとかに多かった現象。結局、
読む方としては自分なりに解釈するしかないんだけど…
今週、脱糞してそれを投げつけはじめたら、完璧ギャグマンガだったんだけど。
まあ、作者としてはマジメに書いているんだろうな。
98年11月19日(52号)
第345話 二本足の獅子!!
三週かけてど付き合い、その結果が体が温まっただけの2人、これからが本番だ。
噛み付きを実の弟にも容赦無くしかける覚悟のジャック・ハンマー。かつて、人が強力な爪を持ったならば、闘い方はああなる! と言われた男、鎬昂昇がキッチリ解説をしてくれています。
で、猛獣の爪を持つ男・鎬昂昇と同じく、単純な攻撃方法が仇となったか、不発に終わっています。
それじゃ、今までの苦労は一体?
飛燕の連撃も、ロシア最強も、伝説の達人さえも、そんな簡単に躱せる攻撃を躱せなかったのか!?
それとも、見え見えの噛み付きは躱しやすいのか?
そして、初めてダウンらしいダウンをしたジャック。
歯を食いしばっていない状態で打撃を受けるのはマズイのか?
それが、刃牙の「バ〜〜〜〜カ」の意味なのか!?
とにかく次回だ!!
ところで、今週の「満天の星」にドーピングボクサーが登場している!?
やはり、ジャックの生き様は格闘者の憧れなのか!?(嘘度80%)
98年11月26日(53号)
第346話 父も兄も……
「ジャック範馬ダ〜〜〜〜ウンッッ」と、のっけから気の抜けるようなアナウンスで始まる今週号ですが、またもや話は停滞しています。
でも、子を背負うオーガを彷彿とさせるジャックの弟背負いは、結構いい感じでした。
今度はジャックが泣いていますが、その後失禁し始めるんでしょうか?
彼、失禁にかけてはかなりの凄腕なんで、不眠不休で失禁とかやってくれるかも知れません。
どっちにしても、ついに本気の本気を出し始めるジャック範馬。この展開は刃牙の負けモードだが大丈夫か? これ以上回想するなよ、刃牙。親父の思い出に止めておけよ!
98年12月3日(1+2号)
第347話 シークレットウォー・イン・ベトナム(1)
範馬勇次郎、16歳と300日……。そう、その時すでに彼は、もう範馬勇次郎だったのだ。己の肉体一つで、武装した米軍を殺しまくる。その攻撃は、まさに地上最強の生物。普通の人間なら高校生であろう年齢ですでに修羅道を突き進む漢、範馬勇次郎。彼には戦場こそが安息の地なのか!?
で、ナイフ一本持つことさえ拒んだ彼がナイフをつけているように見えますが、よく確認してみるとつけていないようにも見えます。まあ、いつものことなんで気にしてはいけません。
たとえつけていても、あのナイフは穴を掘るため、もしくは食事に使うための生活用品でしょうから。それより、靴ははいた方がいいぞ。爆撃の直後の大地は火傷するぐらい熱いと思うのだが。
で、今回サブタイトルが(1)となっています。次回からはしばらく過去の話になるのでしょう。
しかし、勇次郎伝説がまた一つ生まれてしまった。
今までは彼がどんな高校生活を送っていたか気になっていたが、これからは彼がどんな中学生活を送れていたのかが気になる。
いや、彼が童貞(はじめて人を殺すこと)を失ったのはいつなのかも気になる。
十代なのか?
父親殺しとかもやってそうだよな。
………………………………ベルセルク。
98年12月17日(3号)
第348話 シークレットウォー・イン・ベトナム(2)
先週に引き続きベトナムでの回想シーンです。
勇次郎さんの攻撃力が先週よりも上がっている気がするけど、勇次郎だからこんなモンでしょう。でも、顔の皮膚がはげ落ちるのは、伊藤潤二のホラー漫画みたいだな。
「勇次郎の攻撃に負けないスピードで米兵を破壊したAK−47突撃銃!!」などと書かれているが、「AK−47突撃銃に負けないスピード」でないあたりが、勇次郎の勇次郎たるゆえんだろう。
勇次郎の女性の好みは「血を見て喜悦(よろこび)を感じる人格」なのだろうか?
そして、年内にこの回想は終わるのか?
さらに、来週の刃牙は少年漫画の範疇にいることができるのか?
バロン・ゴング・バトルに負けないセクシーショットを期待ッッ!!
98年12月25日(4+5号)
第349話 シークレットウォー・イン・ベトナム(3)
少年誌としてふさわしくない表現が出てくるのではと一部で危ぶまれていた今週の「グラップラー刃牙」ですが、そのような描写は出てきませんでした。
しかし、勇次郎を挑発するとは命知らずというか、何というか…
頭蓋骨ムキ出しにされなくて良かったね。
で、結局今回はどういう話なのか、よくわからんかった。
つかの間の蜜月−。つまり、これから破局とジャックが勇次郎を恨む訳が出てくると思うのだけど。ジェーンさん惚れきっているみたいだし(^^;)
しかし、ジャックの家系は蜜月の時が短いのだろうか? それともこれは範馬の家系か?
「俺は少しだけおまえが好きだ」と言われただけで、赤くなっていて実にかわいらしい。何だ、この漫画は「京四郎」かッ? と勘違いしてしまう所だった。
無責任な予想を少し…
一人の女性として勇次郎を愛してしまったジェーン。そして、二人はいつしか昼夜を問わないパートナーになる。
だが、勇次郎はあくまでジェーンを、「兵士としてのパートナー」としてしか扱ってくれなかった。そんな勇次郎に、女として目覚めた故に寂しさを感じるジェーン。
「子供ができれば、あの人も変わるかも知れない。
ううん、わたしが変えてみせる(キャラクターボイスはお好みで)」
だが、勇次郎は言い放つ。
「子供(ガキ)ができただと? それじゃあ、もう戦えねェなァ。明日からは、俺についてくるな。邪魔だ」
「まって〜、勇次郎ちゃ〜ん(CV:川澄綾子)」
「傭兵にもなってちゃん付けはやめろッッ!」
そこに、銃撃が!
ジェーンにはかまわず一人で戦う勇次郎。彼にとって今のジェーンは戦場にいる動物と同様の認識であった。
ジェーンはあくまで勇次郎をサポートしようとした。が、体が思うように動かない。
彼女の体は、戦うためではなく、子を産むための物へと変化しつつあったのだ。
銃撃と悲鳴が終わった時。戦場に立っていたのは勇次郎ただ一人だった。
彼は、足下に転がる虫の息の人間がジェーンであることに気づき顔を寄せた。
「ユージロ…ウ……」
助けてくれるの? そう彼女がたずねようとした。
「最初に言っただろ。”お互い身の安全は自分で守る”。ガキなんぞ、とっとと堕胎(おろ)しておくべきだったな」
振り返りもせず、立ち去る勇次郎。彼はまだ知らなかった。彼が己の強さ故に強者との戦いを望めなくなることを。そして、その飢えをいやすために、己の子を鍛え上げ、自ら喰わんと欲することを…。
範馬勇次郎、17歳と?日。そう遠くない未来、鬼をその背に宿すこの漢の修羅道はまだ始まったばかりだった。
一人残されたジェーンは勇次郎の背を見つめ声を張り上げた。
彼女には彼に駆け寄るべき脚はもうない。
やがて、大量の出血が彼女の視界を暗くし、意識を暗黒の淵へと連れ去った。
次に気がついた時は、米軍のキャンプだった。彼女は皮肉にも米軍に救助されていたのだった。
本来ならば、米軍に厳しく尋問される所だったが、負傷者であり、なおかつアメリカ人であるという理由で本国へ強制送還されることとなった。
これは極めて幸運なケースで、当時テロに業を煮やした米軍はベトコンと疑わしい人物を片っ端から捕まえ証拠や裁判無しで処刑をしていた。その数はCIAの発表では八千人となっているが、二万人であったという報告もある。いずれにせよ、その人数の何割が無実の人間であるか、それはいまだに不明のままである。
住居をカナダに移したジェーンは、そこで男子を出産した。
ジャックと名付けられたその男子は母の勇次郎への怨嗟の声を子守歌代わりに育った。その母も、戦場で受けた傷が元で早くに死んだ。
体ひとつで取り残された少年、ジャック。失う物は何もなく、恨みだけがその体を焦がしている。
「すべては、あの男…。すべては、あの忌まわしき出逢い…。全てを断ち切る、たとえこの身が滅びようとも…」
彼が、ジョン博士との運命的な出逢いをするのはまだ先の話であった。
つい、長々と書いてしまいましたが。 まあ、そう言う感じかなと。
一部Leafネタが入っていますが気にしないで下さい。
99年1月4日(6+7号)
第350話 シークレットウォー・イン・ベトナム(4)
今日は、マガジン、ジャンプ、サンデー、チャンピオンと週刊漫画雑誌が一斉発売の日でした。前種類買っている人は重い思いをしたことでしょう。
そんな中で、入荷数がぶっちぎりで少なそうなチャンピオン。がんばれよ!
新年早々、濃密な愛の営みが描写されるのではないかと期待していた人もいたでしょう。最近バロンでの脱ぎが少ないため欲求不満になっている人もいたでしょう。
そんな期待(?)を裏切って、今週はジェーンさんの出番はありませんでした。
その代わりと言っては何ですがストライダムさんが久々の登場! これ以後、二人の友情がめばえていくのかなぁ?
今回勇次郎の使った手法は「羊たちの沈黙」(原作:T・ハリス ジョディ・ホスター主演の同名映画も有り)から取っていると思われる。そう言えば、この方法をしたカニバル(人喰い)・レクター博士も噛み付きファイターだったなー。あの人も、範馬の血筋か?
先週、先々週と顔の皮膚についての描写&発言は今週のための複線だったのだろうか?
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