今週の刃牙 331話〜340話

98年8月6日(37+38号)

第331話 デモンストレーション!!


 今回はストーリーに動き無し。嵐の前の静けさといった所だろうか。
 ジャックさん、3度のドーピングは今までと趣向を変えて内服薬のみの様だ。あれだけの量が口中内におさまっているとは思えないのだが、食道までぶら下がっていたのだろうか。そうだとしたら気管が圧迫されて窒息しかねないぞ。まさに、明日見ぬ戦士ジャック・ハンマー。
 ヤシの実の丸かじりをして噛筋力の強い所を見せているが、やっぱり噛み付くつもりなのだろう。映像的に、おじいちゃんの噛み付かれる所はあまり見たく無いなー。
 そして、口に水を含む達人。次週、毒霧を敢行か!?
「武道家は日常臨戦態勢にあるべきとの信念から、渋川老は歯を磨いてない」
「これは臭い!!  ジャック・ハンマーの鼻が見る見る間に曲がって行きますッッ!!」
 って、事はないだろうな。うん。(ちょっぴり期待)

 先週、板垣先生盤外戦第二弾。山口貴由先生に続いての対戦相手は「バロン・ゴング・バトル」田口雅之先生。以下、先週号のチャンピオンから引用(山口先生とのやりとりは第296話の感想で扱っています)。
「田口雅之よ、どこへ行く!?オレは心配で心配で……。」
 それに対する、今週の田口先生のコメント。
「板垣先生のような尊敬する方に心配していただいて、僕は本当に幸せ物です。」
 なんか、会話が噛み合っていない様な気がしますが、まあいいでしょう。
 板垣先生の心配には、すっっっっっごく共感するものが有ります。あの、コメントはいつのバロンを見て書いたのだろう?
 勝利のメイクラブかな?
 自分から寄ってきて、「オレに触れるなァーッ!!」も笑えた。
 それとも、ゴリラだろうか?
 個人的には、シンディが脱ぐたびに、哀しいものが込み上げてきて、「田口雅之よ、どこへ行く!?オレは心配で心配で……。」といった気分になるのだが。
 それでも、「チャンピオンってエッチな漫画が多いよねー」「そうだね、オヤマ菊之助とか」「バロンもえっちだよね」「そうそう、あれエッチだよねー。親の前だと読めないよ」といった会話が小中学生の間で交わされているのだろう。
by とら


98年8月20日(39号)

第332話 水鉄砲!!


 時々思うのだが、この大会の武器の定義とは何だろう。砂をかける、血などを使った目潰し、服を投げつける、グローブ。これらは反則扱いを受けていない。
 逆に防具について言えば、刃牙はテーピングを噛みつきの対策としているし、レスラー系の履いている靴は、明らかに足を守っている。
 で、今週の剛気スペシャル・水鉄砲。食らったジャックさん、鳩が豆鉄砲を食らったような表情で溺れています。
 でも、なぜか疲れた表情の達人。汗までかいているが、体は大丈夫なのか?
「起きなや………ボウヤ…」
 この台詞は純粋に起き上がれと言っているのか、それとも、本気を出せという意味なのか。その答えは来週開かされる…。…ただ単に、深読みしているだけだと思いますが。
by とら


98年8月27日(40号)

第333話 最上級の一礼


お、おじいちゃんっっ!!

 試合開始2週目にて、いきなりの大ピンチ!!
 がんばれ、おじいちゃん!!

 それにしても痛い展開だ。私はチャンピオンを買う前に刃牙だけは立ち読みしているのだが、今週は例のシーンで「うわっ!!」と声を漏らしそうになった。つうか、ちょっと漏れた。あの衝撃はキツすぎました。

 今週の名台詞は「長生キデキル トレーニングナド タカガ知レテイル」かな、未来も将来も明日をも捨てて今日を闘い抜く漢、ジャック・ハンマーの強烈な自負がうかがえます。
 でも、ジャック、それは武道家では無いよ。武道家は「生きる」事を目的としているはず。死を前提とした特訓・闘争は武道家の本分ではないはず。
 まあ、ジャック・ハンマーは武道家では無いのでしょうが。
 やっぱ、復讐者(リベンジャー)なのかなー。早く、勇次郎に言った一言の謎を明らかにしてくれ。「…………好キ(ぽっ)」ではないと思うが。いや、ほら、勇次郎って闘いはSEX以上のコミュニケーションだって言ってたし。

 先週に感じた疑問ですが、今週になって台詞が変わっているので、なかった事にしましょう。「起きてくれるやな…………ボウヤ………」とか言っているし。
by とら


98年9月3日(41号)

第334話 噛みつき!噛みつき!噛みつき!


 今回のグラップラー刃牙は全編にわたって緊張感がみなぎっている。ジャックの口の中から見るというアングルなど見所も多いです。
 それだけ、ジャック・ハンマーの噛みつき攻撃が恐ろしい物だという事になるのだが、とにかくこれだけの緊迫感を出せる漫画はそうはないだろう。個人的には幼年編の刃牙 VS 花山戦が、緊迫感No.1だったが、この渋川 VS ジャック戦はそれを上回りそうだ。
 今後の展開ですが、「ド……ドロドロやね……」などと言う渋川さんには、まだ余裕が感じられる気がします。それは、達人ファンの欲目と言う奴かもしれませんが、奇跡の逆転をこれから見せて欲しい所です。
by とら


98年9月10日(42号)

第335話 クルリ、クルリ!!


 (帰りてェ〜〜〜)と、思いながらも闘う達人、漢です。
 どんなに投げ飛ばしてもダメージを受けているように見えないジャック・ハンマー、見ていて達人がひたすらかわいそうです。とうとう今週のラストには、イイのが一発入ってしまったし、死亡までのカウントダウンを感じます。

 ところで、東山の金さんは座ったままで人を投げ飛ばしたりした事があるのだろうか?
 それとも、座ったままでの、名さばき、と言う事だろうか。


 ジャックはまだ表情豹変モードに入っていない。つまり、渋川先生の反撃がこの後あってそれに反撃するために、ハイパーモードになるという展開が予想される。
 が、ここでジャックがハイパーモードに入ってしまえば、渋川さんの死亡率や再起不能率が相当上がってしまいそうだ。ストーリー的には渋川さんに頑張ってもらいたいが、頑張るとダメージが大きくなりそうで、心情的につらい。
 どちらにしろ、ジャック・ハンマーがほぼ無傷で勝利する事は、揺るがないと思われる。
by とら


98年9月17日(43号)

第336話 怪物 VS 達人決着!!


 全国の達人ファンのほのかな期待を裏切って、一気に決着、「怪物 VS 達人」。
 読んでいてとてもつらい闘いでした。このつらさは、範馬勇次郎 VS 愚地独歩の時に通じるものがありました。あの時も、「もう、ええ、独歩」と言う気持ちでページをめくったのを憶えています。先週のラストで勝負は決まっていたと見る事もできるあたり、範馬勇次郎 VS 愚地独歩と微妙な接点があるように感じます。再起不能とも思えるダメージを受けてますし(独歩は打撃系としては致命的な目、剛気は合気に不可欠な足運びに重要なアキレス腱)。
 それでも、後20年は約束通り現役でいて欲しいです。

 で、やっぱりテクニシャンだった、ジャック・ハンマー。覚醒した刃牙とは言え、勝つ姿が思い浮かびません。
 「このタイミングか…………」ひらがな横書きのこのセリフは、ジャックのお国の言葉なんだろう。こんな事を言う所を見ると、奴にとってこの試合は己の技を磨くだけの物だったのだろうか。
 この辺の余裕を見ても、ジャックの優勢は揺るがないと思われる。

 決勝では、ジャックの例のセリフの謎が明かされるのだろう。それと、烈戦の後から刃牙の姿が見えていないが、現在の刃牙の精神状態はどんな物なのだろうか。予定調和的な物を感じないでもないが、新展開のグラップラー刃牙に注目したい。
 正直に言えば、可哀相な目にあった達人を早く忘れたいだけなのだが。
by とら


98年9月24日(44号)

第337話 強さと崩壊


 鎬紅葉、準決勝第一試合に引き続き、試合終了後に登場だー! しかも、「スーパードクター」と言う肩書きを手に入れている。お前はマガジンに出てくる医者か?
 出てきたのはいいんだけど、いいとこ一つもなし。あんたが力で負けたら、他に誇れる所は一つしかないんだから……。
 でも、唯一となってしまった、誇れる所「医学知識」で、ジャックの未来を予言。今後の展開に花を添えてくれます。ある程度は予想されていたことですが、これで「ジャック・ハンマー優勝するも薬の副作用で死す」説の信憑性が増しました。
 相変わらず、出てこない刃牙、決勝では掟破りの「逆・噛み付き」などを見せてくれることを期待。
 ところで、試合終了後のジャック・ハンマーは珍しく息を切らせ汗をかいています。単に薬が切れたのか、達人との戦いの疲労なのか。できれば、疲労であって欲しいな。
 戦い敗れた達人は。すっかり敗北宣言です。これが、「血」の差だったら嫌だぞ。
by とら


98年10月1日(45号)

第338話 ナチュラル VS アンナチュラル(1)


 表紙に顔を出したものの今だ姿を見せない刃牙。イメージトレーニングの真っ最中か?
 全身に噛み傷のある17歳の少年の死体が駐車場に転がっていたら、笑えるぞ。

 サブタイトルから、ドーピングのジャック・ハンマーと天然素材の範馬刃牙の対比がしばらくの間、描かれると思われます。個人的には、試合が始まったら、サブタイトルを変えて欲しいですね。

 今回はジャック・ハンマーサイドのアンナチュラルの力の描写ですが、熊殺しはすでに知れ渡っているので、あんまり見る所無いです。
 とりあえず、ジャックには「スペシャルドリンク」が存在していたと言うことで…
 熊も逃げ出すジャック・ハンマー。闘う前に力量を理解(わか)らせる、さすが武を体現している。

 次回は、刃牙が「パーフェクトナチュラルパワー」の歯を見せておお威張りするだろう。
by とら


98年10月8日(46号)

第339話 今日 対 今日


 先週のサブタイトル「ナチュラル VS アンナチュラル(1)」の(1)は何だったのだろうか? まあ、そんな事は置いといて、平直行選手がK−1 JAPANに出場するらしい。これは、要チェックだ!

 で、刃牙ですが あんた廊下でメシ食うなよ(笑)あと、梅干の種を廊下に吐き捨てるな。
 久々に出てきたら、すっかり毒気が抜けていてちょっと安心。第一部への復帰を思わせて演出ですね。
 刃牙とジャック、2人の今日。それはとても重い。久々にいい感じの、グラップラー刃牙だった。

 ところでジャック、全国の読者のためにもその喧嘩を買っちゃだめだよ。勇次郎の方も食わんでくれぇー!!
 アンタらが闘ったら、刃牙の出番が来ないじゃないか。ジャック・ハンマーが刃牙に土をつけられるかどうかが、決勝の目玉なんだから。
 こんな時に、やりあうなよ。
by とら


98年10月15日(47号)

第340話 最高の喧嘩!!


 このページはチャンピオンをまだ読んでない人の事も考えて、派手なネタばらしはしないようにしてきました。

が、今回は あ え て ネタバラをします。

 言わずにはいられません。チャンピオンを読んでいない人は、ちゃんと読んでから改めてこれを読む事をお勧めします。

もしこれを読んで、今週の刃牙を読む楽しみを失ったと感じても責任をとる事はできません。

 たとえあなたが、その事によってヤケを起こし、不幸な事故に会ったとしても、責任は感じますが、何もしてあげられませんので悪しからず。

 ま、知らせてくれれば、なぐさめのメールぐらいは出しますけど。



 今週のチャンピオンでは、「浦安鉄筋家族」で破壊王・橋友伸也がまた登場して、例のごとくベルトを返上、王者決定戦が開始されます。
 そこで、「フェアじゃないよ」と言ってオモロイ事をします。  これは、やっぱ刃牙パロなんだろうなー。
 と、言う事もありますが、言いたい事はそんな事ではありません。


「おまかせ! ピース電器店」で「ついにコースケも自ら内なる創作衝動に目覚める時が来たかー!!」と言う台詞が有って、オイオイ、それじゃ巨凶なる範馬の血だよ、と思わず笑ってしまった。のも、個人的にツボにはまったギャグでしたが、それは本題ではありません。



 で、本題行きます。
 これくらいしつこく引き伸ばしてきたので、もういい加減チャンピオンを読んだ人しかいないと判断します。



それでは、行きます。


 本当に行きます!


 行くったら、行きます!(しつこいって)



今週の問題発言!!



 範馬勇次郎さん(推定38歳)は言いました
「地上最高の兄弟喧嘩だ!!!」


 えええええ、って事は「範馬刃牙とジャック・ハンマーは兄弟なのかッッッ!?

 そう言えばッ、ジャック・ハンマーの「ハンマー」は「はんまー」つまり「範馬」なのかッッッ!!!


 うかつ、気がつかなかったァァァァ!!!


 と、言っている人は日本中で何人いたのでしょう。
 少なくとも知り合いには一人もいそうも有りませんが。

 でも、まあ、遂に明かされましたね、ジャックの秘密。でも、ジャックの驚いたような顔を見ると、実は「勇次郎の勘違い」と言う説も考えられますが。
 紅葉も、「彼の細胞は知っているんだよ。この闘いの意味をね」などと、調子のいい事をほざいていますが、これもどうとでもとれる一言なので、ジャック・ハンマー赤の他人説の可能性は残っています。多分。
 なんにしろ、次週。長かった最大トーナメントも、無事、決勝戦です。
 果たして、この闘いの勝者はどちらに!?
 まったく、予想のつかない闘争(たたかい)が始まるのだッッッッ!!!!
by とら


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バックナンバー(仮)    今週の餓狼伝(最新版)    今週のグラップラー刃牙(アニメ版)(5月26日更新予定)