今週の刃牙 321話〜330話

98年5月28日(27号)

第321話 パンクラチオン!!


 今あかされる、パンクラチオン消滅の謎。そして、中国拳法の恐るべき底力。
 さらに、グローブをはずしたという烈海王。彼は、今まで本気を出していなかったと言うのか!?
 でも、「グローブと言う武器をはずしたのは失敗だったなチャンピオン」とか言われたりして…。
 どっちにしても、烈海王はまだまだ頑張る、と言う事なので良し。
 このままだと、刃牙はただのハッタリ野郎になっちゃうぞ。それとも、これも予定通りなのか?
 個人的にはジャック・ハンマー VS 烈海王を見たいのだが、早々上手くは行かないだろう。
by とら


98年6月4日(28号)

第322話 魔拳・烈海王!!


 靴を脱いだ烈海王、言うだけの事はあって強いです。
 足技だけではなく、手の技も冴えを見せて、刃牙、圧倒的ピンチになっています。
 ここから、どうやって反撃をしていくのか、刃牙!
 また回想シーンか!?
 地下駐車場の謎がついに明かされるのだろうか!?
by とら


98年6月11日(29号)

第323話 足拳!!


 足で拳を作り、自ら腕を封じ、足のみの連撃で刃牙を圧倒する烈海王!
 その姿は、「魔拳」の名に恥じない。いや、この場合は「魔脚」であろうか。
 4000年。中国拳法はこの長い時を経て、功を練りつづけ、己の肉体を武器とする法を編み出したのだ!!

 「こうまでリハーサル通りだと…」この一言が、なぁ。



 ついに、浦安鉄筋家族のキャストが発表された!!
 なかなか、興味深いキャスティングだが。特に、フグオ。大谷育江だ!
 ピカチューだぜ、ぴかちゅー。
 あの声で「キャプチュー」って叫ぶんだぜ。「ちゅー」しか合ってねえよ。
 これは聞くしかないな。
by とら


98年6月18日(30号)

第324話 謎の真意


 強えなァ、あんた。
 決して過小評価している、つもりもないけど………
 いやァ……
 強烈だったよ……

範馬の血………



 と、言う訳で、ごめんなさい刃牙さん。僕はあなたの実力を見誤っていました。血を出すほどのイメージトレーニングとは恐れ入りました。
 「メイキャッパー」2巻の作者コメントに「信じ続けることは実現する」と、言う言葉が有ります。刃牙の「信じる力」とは、作者・板垣恵介の「信じる力」の現われなのでしょう。
 「刃牙」は決してメッセージ性の強い漫画ではありませんが、こういうセリフの端々に作者の主張が覗く時があって、割と印象深いのです。

 で、ここに無粋な突っ込みを入れる人は「イメージトレーニングすれば、誰にでも勝てるの?」と、言ってくるでしょう。
 そんな事はありません。相手だって勝ちたいんですから。これは少年部のガキにだって言えます。勝ちたいと思っている者同士では、肉体の強さは、意志の強さだけではくつがえせない差となって現れるでしょう。
 刃牙の肉体的な能力は、烈海王に劣っている物ではありません。技術的な要素では負けているでしょうが、純粋な身体能力ではほぼ互角と言えるでしょう。
 最後の詰めで、慢心している烈海王と、ひたすら勝ちに行っている刃牙との精神的なレベルで、勝負が決まるのかもしれません。

 ところで、範馬勇次郎の強さの秘密は、その強大な自我にあると言われています。肉体も最強、精神も最強、となると彼に勝てる者はやはり居ないのでは?

 今週のラスト、刃牙は一人で袋叩きにあっているのをシミュレーションしてくれるのだろうか?
 それとも「仮想・烈海王」が現れて、刃牙とスパーリングを始めるのかな?
by とら


98年6月25日(31号)

第325話 シャドー!!


 今週も飛ばしています、グラップラー刃牙。
 タイトル名がマンガ中に初めて出てきました。
 それにしても、見えない相手との闘いを解説するとは、あのアナウンサーもやるもんだの〜。
 ただ、今回の刃牙、烈海王の分析を読み間違っていたのなら、負けるぜ、オイ。でも、これで、烈海王の勝利の可能性も残しつつ、刃牙の勝利宣言も不自然さをクリアーしている。と思います。  が、大きな疑問は残ったままです。果たして、リアルシャドー中の烈海王も「シルクロード!〜〜」などと語りモードに入ったのだろうか?


 今週の浦安鉄筋家族、江戸川五郎は江戸川乱歩と明智小五郎を足してできた名前なのだろうか?
 恰好は名探偵コナンだけど。
 なんか今週のあかねちゃん、妙に攻撃的なんだけど。どうしちゃったんだろ?


 学校怪談は映画「スフィア」が元ネタらしい。高橋葉介先生にバカ映画とか言われている。やっぱ、マイクル・クライトンの小説は映画化しちゃ駄目なのかな? この目で見て確認したいなー。
by とら


98年7月2日(32号)

第326話 ハンデなし!!!


 自分の手の内をさらけ出す事により、イメージトレーニングの有利さを、捨てる。以前刃牙が言った「フェアじゃない」の言葉の意味はここにあると思います。
 かつて愚地独歩が刃牙を評した言葉「アウトボクサーがファイターに打ち合いを挑む、あれが範馬刃牙だ」、まさにその通りに、中国4000年に真っ向から打ち合いを挑むのが範馬刃牙なのです。
 でも、打ち負けている刃牙。耳はマズイだろう。ダメージ的にかなり深刻なはず。大丈夫なのか?
 そして、久しぶりに姿を現した、勇次郎。で、出て来たとたん変な事を口走る。「◆またまた、謎の言葉が……!?」などとあおり文句に書かれているし…。
 烈戦は、まだまだ長引きそうですね。


 ところで「鉄鍋のジャン」。一部の人たちの間で根強く囁かれていた「刈衣さん、サングラスを取れば美人」説に決着が!
 いや、かわいいです、ハイ。
 スグルとの年齢差が9才と言うのもいい感じです。普段サングラスをかけているのは、あまりに美人なので男が寄ってきて困るからなのでしょう。スグルがあそこまでなつくのも良く分かります。
by とら


98年7月9日(33号)

第327話 目覚め!!!


 痛い。ひたすら痛い。今週は痛すぎる。耳も痛たそうだが、ヘソはもっと痛そうだ。血が出なくても痛いんだよ、アレ(経験者)。
 空手をやっていた少年時代に、北斗の拳が流行っていたので、一本指抜き手で、お互いを突き合ったものです。…ああ、思い出しただけで痛い。
 それも、あんな根元まで突き刺して…
 でも刃牙は余裕そうだ。
 最近、身内の間で「刃牙マゾ説」が囁かれているが、あながち間違いでもないかもしれない。

 さて、「巨凶 範馬の内に流れる血」とは何でしょう?
 そんな事を言ったら、範馬の一族はみんなバケモノ級の能力を持っている事になるはず。勇次郎の兄、範馬勇一郎が出てきてもおかしくない展開だ。

 今回、回想シーンで鎬昂昇が出てこなかったのが、かなり寂しい。
 そして、刃牙は、地上最強の生物=範馬勇次郎と闘っているのだが、その時になぜ範馬の血が覚醒しなかったのか?
 これを考えると、勇次郎は中国4000年よりも劣っている事になるのだが。
 それとも、範馬の血の覚醒は、同族では駄目なのだろうか?
by とら


98年7月16日(34号)

第328話 破滅の響き


 烈海王。拳法家として限りなく完成にある漢。その拳は魔拳とさえも言われる。中国拳法4000年の歴史を体現する漢。
 ありがとう、そしてさようなら。(オイオイ^^;)

 黒曜石の打岩が割れているのはちょっとやりすぎとも思うが、その後の展開を考えるとあれぐらいの予兆があってもいいのかもしれない。
 首がいっちゃてからは、ほとんど黒目の無かった烈海王。多分、意識も無かったのではないだろうか。体に刻まれた闘争の記憶だけが、肉体を動かす。肉体が動くのやめるその時まで。これがグラップラー刃牙の世界なのだ。
 今週の刃牙は戦闘能力としては「目覚めた」所を感じさせない。だが、その表情は、闘いを、殺戮を楽しんでいるように見える。第一部で斗羽の膝に止めを刺した時の様な、悲壮感はそこには無い。その表情は、闘争を求めてやまない鬼、そう、範馬勇次郎の様だ。
 サブタイトルの「破滅の響き」これは、刃牙が、闘いに求めていた絆を放棄した事を意味するのではないだろうか?
 増刊のグラップラー刃牙SPECIALで板垣先生は刃牙には優しさがあり、それが格闘者にとって、どう関わるかがポイントになる、と言った事を言っていた。
 烈との闘いは、刃牙が優しさを捨てる事によって強くなった、グラップラー刃牙のターニングポイントと言える試合だったと思う。
 おそらく、刃牙は決勝で捨て去った優しさを取り戻すのだろう。その事により、力が落ちるとしても。そうでなくては、グラップラー刃牙の世界は陰惨な闘いだけの世界となってしまう。
 2人の漢の、全存在を賭けた闘争の果てに訪れる、相互理解。グラップラー刃牙のテーマはそこにあると信じたい。
by とら


98年7月23日(35号)

第329話 中国4000年、墜つ!!


 久々に出て来た紅葉。微妙な表情で、ため息をはく。
 ああ、烈海王、遂に死んでしまったのか? それとも再起不能か?
 ところがどっこい、生きている、烈海王。最後の最後まで中国4000年の意地を見せてくれます。
自ら頭骨から頚骨を外したそうだが、いつ外したんだろう。関節って、手も触れずに外せるのか?

 巨凶範馬の血に目覚めた刃牙。無情の勝ち名乗り、本部や加藤に声もかけずに、去っていく。猪狩戦の後みたいに「オメデトウ」と加藤が声をかける事も無い。闘いにどんなに絆を求めていても、結局の所、強くなって行くという事は何かを犠牲にして、一人闘うという行為なのかもしれない。
 これは、別に格闘技に限らない事だが、何かを極めようとするのなら、それ以外の物を捨てる覚悟が必要なのだ。実際に捨てなくても、選択を迫られるその時に迷う事の無い覚悟が有るのと無いのとでは大きな差がある。
 2度五輪に出場した某女子スポーツ選手は、大学入学後から引退までの7年間、1日約5時間の練習と食事制限を重ねた事で、まったく生理がなかったそうだ。彼女はインタビューに「ある意味で特殊な人間でないと、この世界のトップ選手にはなれないと感じています」と答えている。
 人を打ち倒すための技を極めようとしている者は、もっと大きな、何者をも寄せ付けない覚悟が必要になってくるのではないだろうか。

 でも、 「救えぬガキ」とか言われていますが(--;)
 勇次郎から見れば、まだまだ、甘ちゃんという事なんでしょう。
 刃牙が、元の絆を求める格闘者になるか、闘争そのものを求める殺戮者になるか、まさに現在(いま)、その分岐点に立っているのでしょう。

 今回は薬をうつシーンはないジャック・ハンマー。いきなり眼鏡が割れて不吉モード入りまくりの渋川剛気。今後の展開がなんとなく読めそうな、引きです。
 ところで、最後のコマ、渋川剛気の右にいる人って餓狼伝の丹波文七?
by とら


98年7月30日(36号)

第330話 真の護身!!


 宮本武蔵はその生涯において負け知らずだった。その理由が、勝てる相手としか勝負をしなかったから。良く聞く話です。
 真の護身とは、その上を行っています。無意識の内に戦場に出なくなる。
 これでは、負ける訳が無い。と、言う訳で、戦場に出れなくなった渋川剛気先生。しかしまあ、門はないでしょ、門は。これは、ボケているとしか思えませんよ。刃牙の世界の住人は幻想を見る人が多いなー。
 このパターンは、渋川剛気の負けパターンですが、真の護身に目覚めた所を見せ付けて欲しいもんです。
 この2人の闘いは完全に力 VS 技の闘いになりそう、と思わせといて、実はジャック・ハンマーってばテクニシャンと言うオチが待っていそうだ。
by とら


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バックナンバー(仮)    今週の餓狼伝(最新版)    今週のグラップラー刃牙(アニメ版)(5月26日更新予定)